任務で未来なおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの任務で未来な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番の任務で未来なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.6 1 任務で未来なアニメランキング1位
revisions リヴィジョンズ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (306)
1130人が棚に入れました
「これは予言よ。あなたたち五人に、いつか大変な危機が訪れるの。そのときみんなを守れるのはあなた」幼いころ誘拐された過去をもつ高校2年生・堂島大介は、幼なじみのガイ、ルウ、マリマリ、慶作とともに、不可思議な現象──「渋谷漂流」に巻き込まれる。渋谷の中心部が跳ばされたのは300年以上先の「未来」。そこで待っていたのは、広大無辺な荒野と森、点在する廃墟……そして、未来人「リヴィジョンズ」と彼らが操る巨大な機械の化け物だった。理由もわからぬまま化け物に蹂躙されていく渋谷を助けようと現れたのは、誘拐事件の大介の恩人と同名で瓜二つの少女・ミロ。彼女は、大介たちだけが操縦できる人形兵器「ストリング・パペット」を提供し、渋谷を守れと促す。誘拐事件の恩人──ミロによる予言「仲間を守る運命」を信じて生きてきた大介は、ついに訪れた危機と手に入れた力に歓喜する。しかし、幼なじみ5人の絆は誘拐事件の影響でバラバラとなっていた。孤立した街。未知の敵。未確定な過去と運命の予言。

声優・キャラクター
内山昂輝、小松未可子、島﨑信長、高橋李依、石見舞菜香、斉藤壮馬、日笠陽子、田村ゆかり、櫻井孝宏、遠藤綾、てらそままさき、飛田展男、寺崎裕香、大塚芳忠

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

主人公の言動を許容できるか否か?

この作品の評価は、この1点に尽きると思います。

登場人物の中に『不愉快な人物』が描かれる作品は、たくさんあります。
この作品にも、不愉快な言動を繰り返す人物が、主人公以外にも登場します。

問題点は『不愉快な人物を、主人公に抜擢すること』の意味。
ゴールは『主人公の成長』しかない。
そのために重要なのは、『成長のきっかけ』。

この作品は、タイムリープも含めて、この点が上手く描かれていたと思います。

だけど、物語の評価は☆3が限界。
前半から中盤の主人公の不愉快な言動の数々が、マイナス評価になってしまう。
主人公の姿を目にしただけでも生じてしまう嫌悪感がどうしても拭い切れない。

『不愉快な言動を繰り返す人物を、主人公に抜擢すること』のリスクを感じさせてくれた作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 53
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

僕と君との我慢比べ

オリジナルアニメ


とりあえず初回を観て、馴染みの渋谷だし、思ったよりCGのカクカク感も薄いし、ロボットは置いといて巻き込まれパニックものとして引き込みも良かったので視聴を決めてます。
後から、監督さんが『コードギアス』作られた方と知った感じ。あらすじは省略。
とにかく主人公がウザいで有名な本作。どんだけウザいか覗いてみよう!と野次馬根性丸出しのきっかけでよろしいかと思います。そして、できるだけ心に余裕のある時期に視聴することを推奨します。


主人公についてはなんかもう書くのも嫌(笑)
そこで、

1.主人公がどうしようもなく魅力のない場合の身の処し方

私の場合こうである。

 A こんな奴でも受け入れるキャパの広い俺氏!をきどるために観る
 B さようなら

このAとBの境界に明確な基準を設けられたら良いのに、たいていは気分だったりします。それと心の余裕。踏ん張りの一つ指標になるのは、主人公のマイナスを他のキャラのプラスで補うことです。
{netabare}しかしながらまりまりがダメでした。1話で同級生殺されてるのに、第6話で「化け物が元人間だから戦えない」と号泣。いやいや手を打たなきゃこちらがやられますから(゜o゜)
そしてそんなどうでもよい理由で揺れるゆかいな仲間たち。どうせギリギリになって覚悟決めるんでしょ?だったら手遅れになる前にやりなさいよ、と。{/netabare}
そんなわけで他のキャラもダメでした。

{netabare}ところが・・・ “ヒーロー気取りのバカw” 落書きの内容が視聴者の声を代弁します。{/netabare}

ここまでのキャラ設定にした意図を勘ぐりたくなってきます。ちょっと様子見しよっかな。マイナス×マイナスがプラスに転じるところを期待しました。


2.見せてもらおうか!この者らの末路を・・・

なんか良いお話で終幕しました。むしろクールアニメ平均点よりちょい上くらいの面白さです。
堂島大介くんとゆかいな仲間たちについても、「これを機会に立派な人生を送ってほしい」とエールを送りたい気分。我ながら見事な掌返しです。
終わりよければなんとやら…という作品に見えますので、「いつこの子が鼻っ柱を折られるんだろう?わくわく」くらい余裕をもって臨まれるとよろしいかと思います。

{netabare}転機は第8話。{/netabare}大介くんへの我慢の臨界点に達する頃合いで転機が訪れます。その後、やられた→反省した→改心した、のありきたりな展開とも少し違っていたのが好感でした。
最初から許容できる方はともかく、

 “主人公のウザさとの我慢比べ”

という新しい価値観を提示してくれる作品ではないでしょうか。
内容ほとんど触れずにごめんなさい。それなりに考察しがいのあるストーリーだよというのだけ触れときます。
自分にとってはキャラアニメでした。退屈ということはなくしばらく心がざわつき続けますので興味本位で手に取って良い佳作だと思います。



※レビューは以上でおしまい。以下長めの余談。

3.あっち系の人への挽歌

谷口悟朗氏の『コードギアス』はあにこれでの評価も高い作品で、とくに違和感なく楽しみました。
一方で、作品設定その他政治臭が強いとの声もあり、右だ左だの意見も散見する作品だったみたいです。そんな付帯情報が頭の隅にあってとうに忘れてたのですが、その記憶を呼び覚ますナイスな人物がおりました。そうなると、あれもこれもと繋がってきて、本作を鑑賞する裏の楽しみにもなってたのでご紹介します。

{netabare}その方は渋谷区長:牟田誠一郎

彼と渋谷警察署長黒岩との対比も興味深いものでした。{/netabare}


※政治色強めのネタなのでつまんないですよ。開陳ご注意!
{netabare}やめるなら今のうちですよ。いいですね?忠告しましたからね?{/netabare}


{netabare}リアルでの渋谷区長もポリコレ傾倒していて、条例で憲法違反の同性婚認めちゃうような方です。あれ知り合いのホモ・レズ・バイも軒並み迷惑がってるからね。頼むから掘っ・・・いや放っといてくれというものらしい。
そしてアニメの渋谷区長牟田誠一郎は小者感が際立つキャラで、さっそく第2話から腐臭をさらしてくれてました。言行録で辿ります。

■「君。本部って付けてよ。」「みなさん。我々災害対策本部はここに渋谷臨時政府の樹立を宣言します!」

小者であるが故に肩書にこだわる。そして権力志向が強い。いつぞやか箔をつけさせる目的で大臣の交代サイクルが異様に速かった3年間が日本にもありました。代議士なら大臣目指すことは悪いと思いませんがGOサイン出す内閣が全く制御できてませんでした。某党の元大臣・元副大臣の多さはもはやギャグのレベルです。
「書いたらもうその社は終わりだから」と踏ん反り返った大臣もいました。これ自〇党の政治家だったら社会的抹殺だけでは済まされなかったことでしょう。“偉ぶりたい”が根っこにある者に権力を渡すとろくなことがありません。


■黒岩「問題は覚悟無き主義者共。人権とか戦争反対とか愛とかそんなものは平和時の祭りに過ぎない。そいつらを黙らせ内部の守りを固めたいですね」
牟田「あ…私リベラルでして…」

あ、自己紹介してくれました。この瞬間、牟田に対しての“実は老獪な人物かも?”のセンが完全に消えます。
天賦人権説は夢想論。枠組み(国家)なきゃ無理でしょう。シリアとかどこぞの半島で同じこと言ってください。黒岩のこのセリフは正しい。
そして゛リベラル”という単語。゛左翼”がネガティブ語になってリベラルと呼び変えるようになって久しい現在。逆側も右翼と言われるのを嫌って保守と言ってます。お互い「パヨク」「ネトウヨ」と罵り合ってる状態です。まあ一般人にはどうでもよいことですね。
最近はリベラルを自称するにも息苦しくなって、立件…いや立憲〇〇党の党首が我こそは保守だと言い出す始末。いやあんたら社〇党からの流れでしょうに。左翼受難の時代です。


■「これは極めて高度な政治判断というものですよ」

と言いつつ何も考えてないですね。これは左右問わずかな?
同義語に「もっと話し合いをもって」があります。何を?がなければ問題外です。


■「これにより全渋谷被災者が元の時代、2017年へ帰還するための交渉のテーブルに着けることになったのです!」

判断材料が乏しい時に敵性勢力から与えられたエサに飛びつくのでは交渉にならない。材料が無いなら無いで出来得る限りの仮説を立てる必要があるものの牟田にはその形跡が皆無。せめて自陣の現有戦力なら把握可能でしょうに。人を使う立場にいてはダメな人物というかもうこれは知性の問題と言ってよろしいかと。


■「ま…待ってください!必ず来ますから!約束通りリストにあった人だけは元の時代に戻してくれるんでしょうね!?私は戻れるんですよね!?」

結局これ。
・根拠なく自分だけは大丈夫、と思ってる。保身第一。
・交渉できない相手との交渉にこだわる{/netabare}


モデルとかはいるんでしょうか?お遍路行ってたあの人かな!?
露骨にあっち系(のとりわけ政治家)をこき下ろしてるため、スラップ訴訟が大好きなあっち系の人から「差別を助長するな」と訴えられないか心配です。
こうやって主人公のウザさの影で、裏の楽しみを堪能してたので飽きることはありませんでした。


{netabare}「いつか来るその時のためだけに過ごしてきた」と猛省するのは牟田ではなく大介です。{/netabare}

{netabare}その時が来て浮かれる気持ちはわからなくもありませんが、高揚感だけで具体的なことは考えてない。彼は手段と目的を取り違えていたのです。ただしその過ちに大介は気づいて行動を変えました。
手段の目的化について現実世界では、ノーアイディアなのに「一度私達に犯らせてください」で「政権後退」してしまった事例がまだ生々しい。
これ以上多くは言いませんが、有権者は学習したのに当人たちがね、1ミリも変わってませんね。長くなったのでこの辺で止めときます。{/netabare}


こうなるとリアルの彼らは大介未満という結論に落ち着きます。そりゃ票は取れません。
事実は『revisions』より奇なり。そんな変態的な捉え方をして遊んでました。繰り返しになりますが、キャラクター以外で特筆すべきものはない作品。


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2019.09.01追記
≪配点を修正≫ -0.1

視聴時期:2019年1月~2019年3月地上波放送

もともと地上波に先駆けてNetflixで先行配信してたものらしいです。

ついでにオマケで言っとくと、民〇党系列ど左翼の知人がリアルで県議会議員やってます。話の通じるあっち系の方は大歓迎ですよ。


2019.03.29 初稿
2019.09.01 追記/配点修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 47
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

うわ~、アイツめっちゃイキッてますやん by小籔千豊さん

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
って、言われそうな主人公だったので(笑)

わりと考察したくなるような、ロボアニメ。

アニオリ作品ということで、視聴中は、予想などを楽しませてもらった(大概、外れたけどw)。それだけで感謝。でも、そういう要素を抜いたとき、純粋に楽しめるアニメかと言われれば微妙な感じですね。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
意外と人が死なないな、と思った。もっと鬱展開になるかと思い、準備してたんだけど、なんでもわりと平和に解決。やや、肩透かし。本作の設定からすると、もっとドロドロな感じでも良かったかもね。渋谷の住人、めちゃ良い人過ぎて(汗)

「リビジョンズ」は、人間なのか。いや、人間とはなんなのか。

大介達は多分、心の根っ子の部分では、リビジョンズを人間とは思ってないよね。それが、自我の無さ故か、単なる、外見だけを見ているのか。

その辺の葛藤を生み出すには、リビジョンズの一般兵達に、もっと(外見上の)個体差をつければ良かったんだろうけど、CGだし、作画カロリーの都合上厳しかったのかな。であれば、動きで個体差(微妙に残る自我)を表現してほしかった。例えば、「子供だけは襲わない個体」や、「サボってうろちょろしてる個体」などがいても面白かった気がする。S.D.S.の面々の銃口が少しブレる。もっとそんなシーンを観たかった(なんか、特撮ヒーローものの、敵の幹部怪人と、前座の戦闘員みたいな感じに見えたw)。

閑話休題。

本作がなんとも中途半端な感じになったのは、1クールという尺の中に、何でもかんでも詰め込んだからだと思う。

世界観は非常に重厚で複雑。はっきり言って、その説明だけに12話をかけても良いレベルだった。

にも関わらず、本作が最も時間かけて表現したのは、「大介の成長」。

色々話題になった、「好感度が抜群に低い主人公、堂嶋大介」だが、個人的にはそんなに嫌いじゃなかった。そもそも、アムロ・レイにしろ、碇シンジにしろ、私が好きなロボアニメの主人公は、結構ロクデナシが多い(笑)

まあ、そんな「アニメ史に残る英雄」と比べると、随分ちっぽけな存在だが、ここまで厨2病をこじらせ、英雄願望、承認欲求の強い主人公は初めてで、なかなか興味深い存在であった。むしろ、終盤に成長を見せ、大介が「まとも」になった時は、一抹の寂しさを覚えたくらいだ。(ジャイアンが湖に落ちて、綺麗なジャイアンになった時、「それはもうジャイアンじゃないよ」という気持ちになったのに似ているw)

閑話休題。

堂嶋大介は、「興味深い存在」であった(良い人とか好きとは言わない)。だから、彼の成長をじっくり描きたい気持ちは、よく分かるし、それが失敗とも思えない。

なんだけど、「だったら作品世界をここまで複雑にする必要はない」し、「むしろ邪魔」になった感がある。例えば、リビジョンズが、正体不明の人類の敵的な感じで現代に現れたとしても、十分に大介はダメ人間として活躍、成長できただろう。

色々複雑にした結果、「アーヴの実体はよく分からず」「(本来一人一人が個性をもつ)渋谷の住人達も、渋谷の住人というひとくくりにされ」「マリマリやルウは思ったよりも活躍せず」と、色々中途半端に。リビジョンズにしても、「組織」「種族」というくくりよりも、ニコラス・サトウという個人がフォーカスされた。

私も、道場で子供達に剣道を教えていますが、大事なこと、教えるべきことを全部教えれば、強くなるとも限らず、むしろ、ポイントをしぼって(あとは教えるのを我慢して)教えた方が、相手は聞いてくれる。それに近いかな。

予算や放送日程が決まっているなら、思いきって削る勇気、をもってほしかった。個人的には、大介の成長とかより、この世界のことを、深く知りたかったし、渋谷の人達の、利己的な様子や人間の闇を観たかったですかね。
{/netabare}


【1話ごとの感想】
1話目「渋谷転送」☆3
{netabare}
ロボですね。作画は良いし、テンポも良い。先生が閉め出すところとか、なんかリアルで良かった。なぜ、過去人を戦力に頼るのかが謎かな。

《今後の展望》
とりあえず、5話くらいまでは、現状の説明と戦いが続くんでしょうね。7話か8話目くらいで、過去人を戦力に頼る理由、主にリスクが明かされるのかな? あと、敵が人間を生きたまま捕獲したから、宇宙人かなんかなのかな?
{/netabare}

2話目「勇者願望」☆3
{netabare}
大人達の対応は、違和感なく受け入れられる。ちょっと変わったタイプの主人公だけど、1話目の流れがあるから納得できる。

《今後の展望》
主要キャラ五人に対して、パペットは3機。一人か二人(多分、慶作あたり)が死ぬのかな?
{/netabare}

3話目「守護者たち」☆3
{netabare}
なるほど、ミロは5回、同じ時間に跳んで、5人それぞれに「必要なこと」を吹き込んだと。大人達の汚さ、大介の成長、両陣営の思惑、見所は多そうだな。

《今後の展望》
「アーヴ」は(金持ち連中が)例えば深海や宇宙など隔離空間に移動し、生存し(ウイルスが落ち着いた後に帰還した)た人類、「リヴィジョンズ」は、ウイルスに対する抗体を注入(あるいは遺伝子操作など)し、体を改造した人類なのかな。それぞれにそれぞれの「人類救済計画」があって。5人の中で(ガイとか)誰かがリビジョンズ側に行ったりするのかな。
{/netabare}

4話目「第一次帰還計画」☆3
{netabare}
リヴィジョンズは、やはり人間になりたい。もっと両陣営の引っ張りあいをすると思ったけど、わりとあっさり。大介のうすら笑いよ(苦笑)

《今後の展望》
これ多分、ミロも一緒に、アーヴに裏切られる?
{/netabare}

5話目「未来の姿」☆3
{netabare}
電気の復活は、大きいよな、インフラ的に。ヒーロー扱い。絶対、悪役扱いされるよな、そのうち。シビリアンも人間。だろうな。

《今後の展望》
ガイの命令を無視した大介のせいで、誰かが死んで、ガイが離脱するのかな? もしくは、大介が離脱するか。
{/netabare}

6話目「だって、人だから…」☆3
{netabare}
大介が、メンタル抉られてたな。それも、的確に(笑) それでもまだ、気づかない大介。

《今後の展望》
叔父さん、なんらかの取引をしてきたのかな? 謎の敵はなんだろう?
{/netabare}

7話目「真夜中の狂詩曲」☆3
{netabare}
全員戦っている。大介、マジでガキだが、なんか、日本社会に閉じ込められているからって感じもする。パペット、再構成、早いな~。これなら、量産も楽勝じゃね?

《今後の展望》
これ、人工量子脳破壊したら渋谷が戻るなら、救出組は取り残されるんじゃ?
{/netabare}

8話目「オペレーション・ネフィリム」☆4
{netabare}
あの死に様は、トラウマになるよな。ここで、親玉交代? やっぱり、ケンサクは死ぬよな。無条件で良い奴の運命、、、。

《今後の展望》
次は、双子のどちらか(多分ルウ)が死ぬ流れ? もしくは、(明確に死に様が描かれてないから)ケンサクがリヴィジョンズに改造されて、敵として登場かな? その場合は、マリマリが死にそう、、、。
{/netabare}

9話目「消失の運命」☆3
{netabare}
大介が「自分が死ぬかも」「自分が達成できないかも」と考える思考は、キャラを徹底しているな。あのタックルは、一か八かだな。ここで黒岩の死。ある意味で、親離れ、自立。黒岩、良い奴過ぎるだろ。

《今後の展望》
大介がまともになった(大介の成長ほぼ完了という)ことで、いよいよ「世界のナゾ」に迫っていく展開かな。
{/netabare}

10話目「みんなの街」☆3
{netabare}
子供達の自立、を見せたいのですね。リビジョンズが、攻撃までの猶予を設けたのはなぜだろう? 普通に奇襲の方が良さそうなもんだけど。ケンサクの再登場は予想してたけど、ミロに暗殺命令か。

《今後の展望》
ミロはまあ、暗殺はしないでしょうね。んで、命令違反により、組織を脱退。渋谷側につくと。やはり、最後は皆で現代に帰還して、新薬の開発ですかね。
{/netabare}

11話目「最後の希望」☆3
{netabare}
ダイスケ、ようやく格好良くなってきたけど、なんか、寂しいな(笑)

《今後の展望》
ラストはやはり、現実世界に戻り、未来を改善するために、各自が奮闘かな。
{/netabare}

12話目「revert」☆3
{netabare}
つまり、最後にダイスケが戻れたのは、マリマリ達に観測された(認められた)ということか。

《今後の展望》
2期やるの? 劇場版かな?
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38

68.9 2 任務で未来なアニメランキング2位
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (794)
3978人が棚に入れました
地球暦2110年。
宇宙に進出を果たした人類は、数多の資源小惑星を手中に収め、その未来と繁栄は約束されたかに思えた。しかし、外宇宙への橋頭保たる木星圏に、汎銀河統一帝国を名乗る謎の勢力・ウルガルが襲来。地球は存亡の危機に陥った。その頃、遺伝子操作で宇宙に適応できる人類を生み出そうとするプロジェクトによって生まれた特務機関 MJPに所属するチームラビッツの少年達は、最新鋭の戦闘デバイス「アッシュ」を受領し、あろうことか、全地球防衛軍・GDFの撤退の盾として前線に送り込まれてしまう。圧倒的な戦力を誇る敵軍に対し、果たして彼らは生き残ることができるのか…。

声優・キャラクター
相葉裕樹、浅沼晋太郎、日笠陽子、井口裕香、池田純矢、東地宏樹、沢城みゆき、伊藤静、浅野真澄、野島裕史、鳥海浩輔、鈴木千尋、緑川光、ゆかな、諏訪部順一、町田政則、山本和臣、梁田清之、勝杏里、村瀬歩、藤原祐規、大原さやか、渡辺明乃
ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

残念なことこの上ない人間賛歌

全24話
ジャンル:ロボットアニメ
ブランド:動画工房×オレンジ

ロボットアニメの印象といえば、独自の世界観・専門用語に加えヒューマンドラマが描かれている。追い討ちをかけるようにコメディ要素が希薄で、楽しみ方がよく分からない。その為にストーリーの中核まで内容把握に専念しないと付いていけず、敷居が高かいと感じさせる。それ故、本作も敬遠しがちになるのも致し方ないジャンルだと想う。それだけにエンターティンメント性がない為、退屈に感じてしまうからだろう。

だが、ラノベの先駆けである「残念キャラ」をティストしコメディ要素を膨らませ、それぞれの成長過程を描かれることでキャラがストーリーを引っ張っている。ストーリー展開としては、中盤までウルガルという未知の生物が襲ってくる目的が掴めないですが、敵と戦う以前にキャラに興味を持たせる日常シーンをできるだけ取り上げ作品に深みを与えている。その下積みによって、戦う意味、存在目的、仲間との一体感を丁寧に創り緊張感あるバトルに仕上がっていく。この主要キャラ5人は、作中で残念ファイブと呼ばれており、それは視聴者目線でもダメっぷりは伝わり、緊張感のないバトルシーンにおいても同じく不安を感じた(笑)

ただ、ロボットアニメを見やすくするキャラ設定に留まらず、バトルシーンの迫力が凄まじい。視聴された方には言わずと知れたことだが、14話においてスピード感ある作画、組み手になった際の手数の多さには圧巻させられる。また、チームで戦っていることを認識させる構図が多く、日常シーンの意味を無駄にしておらず、チーム連携で一個体撃破し、敵との兵力さを補っている。ご都合主義設定がほとんど見られず、機体のエネルギー切れや弾切れなど、観ている者が感じる疑問に対しても忠実に表現されている。

さらに残念ファイブというチームだけで戦っているわけではなく、搭乗クール、メンテナンスチームといった人間関係も描写され人との絆を大事にしている。
それらに裏打ちされたヒーローの在り方について考えたシナリオの素晴らしさも相まって、それぞれのキャラが成長し向き合う姿が本作の魅力になっている。

最終話は2期へのフラグ・物語として完結はしていないが良い節目になっている。超展開で強引に終わらすこともなく私的ながら大変満足している。
キャラデザで敬遠される方もいると思うが、残念なキャラ達を温かく見守って欲しい作品である。


1クール終了・節目レビュ {netabare}
継続アニメで嬉しかったので少し節目に書いてみました。

今季のロボット作品(革命機ヴァルヴレイヴ、翠星のガルガンティア)のなかでは、シナリオ・作画と突出してはいないが地味ながら安定した作りになっている。

中盤まで掴み所がなく、くだらないギャグばかりで無双ロボットとなんちゃってヒーロー展開で惰性で観ていた枠。

それも期待させる要素が多いのが理由になっている。

■サブタイから誰か死んだりするのか超展開への期待。

■石川智晶さんの歌詞から連想させる意味を考えるとシリアス展開になるのかも。

■キャラデザインの平井久司さんが携わる作品はシリアス色が強く表現されている。

■シリーズ構成は、けいおん!の吉田玲子さんでミスマッチなのか。吉とでるのか見所。

■今季デートアライブの監督でもある元永慶太郎さんが同時進行でどうなんだろう・・・と一抹の不安を抱くが、過去作品を調べるとヨルムンガンドや刀語と期待せざるおえない。

と、魅力的な要素が多い。

それもキャラ掘り下げを重視したスロースタートで所々粗さはあるが、近未来の日常生活を描き徐々に成長する過程を描いている。その下地が出来上がる辺りが5話ぐらい。

また、残念キャラというのが特徴。
今までにない新しいキャラ設定に挑戦している。

『アニメ!アニメ! 元永慶太郎監督インタビュー』によると、「ガンダムやエヴァではないロボットアニメを」を作って欲しいという依頼によるもので、準備期間に4年かかっている。

キャラは全員どこかしら頭が緩く、それこそ人間味あるキャラ立ちになっている。その背景として、遺伝子操作によって作られた子供達5人の陰鬱な部分を引き出すわけでもなく、今の環境で楽しみ必死に生きる姿とのギャップあるザンネンファイブ。
それぞれに共通した残念さがバカらしく個性を活かし緊張感あるバトルでも笑える。
必死なんだけど、空回りしている感じ。だけど、成長してゆくとそういうバカさ加減も減りガムシャラさがでてくる。
幼稚だけど回が進むにつれて面白さが増してゆく。
けいおんに限らず日常アニメ的な気持ちにさせるのが不思議なんですよね。
過酷な運命を背負っていることは変わらないけどキャラのツボを抑えた使い方が巧いのかもしれない。

謎の勢力・ウルガルと呼ばれる敵の全貌も中盤からわかってくる。その目的が{netabare}優秀な遺伝子を取り込み種の絶滅回避する。{/netabare}勘のいい人は展開も読めそうだけど、死の設定があることから13話以降からシリアス推しになるのだろう。それでもシリアス・コメディパートのメリハリは崩れない創りで多くの方が楽しめる作品になると想う。

日常的ロボットアニメで独特のシナリオ構成で作中キャラと同じく成長してゆく物語の面白さが詰まっている作品。

2期でボロボロな展開になったら、また作品のイメージも変わるだろうけど現状かなり満足しているw{/netabare}

以下 各話レビュー

1話{netabare}
謎の勢力「ウルガル」から攻撃を受け、全地球防衛軍はMJPに助け求める。
その組織にいる「残念5」と呼ばれる個人の能力は高いがチームとしてはバラバラな5人がいきなり出撃し、気合で乗り切り倒す と1話で突っ込み要素が多すぎるアニメ。

MJPという組織の機体は、それぞれに個人のDNA情報を組み込まれていて、それにシンクロし機体そのものに意思があるような? まるで、輪廻のラグランジェのような機体という印象;
そして残念5は、それを搭乗した後に知るという緊張感がないシーン。
ウルガルは敵に見えるが、その存在がポイントなのか?

なぜいきなり出撃なのか不明、訓練生からその展開は省きすぎでは?
それともDNA情報からして優秀とわかっているから搭乗させたのかな と良いように考えると。
恐らく、その辺りの葛藤やチームとしての心理描写等が見られると想うが・・・王道ストーリーとして進むなら、深夜枠にする意味を考えてしまう。 

機体デザインは普通だが、バトルシーンの迫力が欠ける。
そして機体の出撃シーンが分割とかダメでしょ;

しばらく様子見になる作品かな。。{/netabare}

2話{netabare}
ヒーローとしてチヤホヤされるが、新たな敵に臆する残念5。
そして一般市民からバッシングコメントで動揺する気持ち。
戦闘兵器として養成されている機関らしいが、設定が弱いな・・・敵がいきなりチート的な存在とか、
思いつきで進んでいる雰囲気がする。 {/netabare}

3話{netabare}
前回、敵襲に情けをかけてもらい、何とか追撃されなかった残念5。その件を周りの視点からグダグダと批判される、無駄な演出に尺を取りすぎている。後半パートに駆け足で、再び敵襲と・・・来週に間延び、引きなんだろうが構成が下手すぎる。
ストーリーとして新キャラが一瞬登場、後は無能な指揮官が暴走し残念5が敵襲にピンチに追いやられ来週へ。コメディ部分は苦笑すらでなかったですね。{/netabare}

4話{netabare}
ウルガルの攻防によりタマキの危機をイズルが助け奮闘するが、帰還命令がでない状況に拍車がかかり追い込まれる残念5。さらに状況は悪化しリンリンによる帰還命令が下るとすでにケイを守ろうとしたイズルは瀕死状態へ・・・死にかけ間際、GDFドーベルマン部隊が援護し無事生還。
まず、サブタイトル「喪失」に期待していましたが、誰も死ぬことはなく釣られた感が否めないです。 他に喪失したモノは、機体しかないですねw それもあると想いますが、前回から小出しに心情描写が入るシーンの多くが、”彼等にいくら金をかけていると想っているのか!”という戦闘兵器として作られた闇を象徴させる。 また、機体はパイロットの深層心理によって左右される為、彼等は口には出さないが機体は素直になる。
だが、彼等はMJP入学する以前の記憶は消されているという設定から、恐らく薄っすらとしか認識できていないのだろう。コメディ要素がない方が無難な構成で驚いた。少しづつ死を実感してゆく残念5だが、そろそろ敵の全貌が見えないと辛い。{/netabare}

5話{netabare}
観方がなんとなくわかった、イズルのヒーローになりたい。すごくシンプルなテーマだけど難しいね。 決断する・諦めない・仲間を信じる。この3つを展開として描き、そこにオリジナリティとしてアッシュ機体の生きたいという本能を絡ませた内容とわかった。今までの流れが下地とわかった回で良かった。{/netabare}

6話{netabare}
ダイジェスト卒業式は少し無理あるねw 今迄、学校の話が無かっただけにキャラ達の学園生活を見せられても微妙; スズカゼ教官&月刊ヒーローズPRの回だったw Aパートで消化してウルガルの話へ進んでよかったのでは? と想った。{/netabare}

7話{netabare}
唐突に名前の連呼そして癖ありすぎ、ラマタ、シカーラ? とか異星人としてかなり区別されているが、目的なんだw? 家族について個々の想いあたる話と一応、戦略っぽいモノもあるが戦術でゴリ推しだろうなw{/netabare}

8話{netabare}
無駄に熱いバトルになってきたw 前回の家族と卒業みたいな話から覚悟を決めたら無双っぽいレベルまで上昇して笑ったw ウルガルの言葉も時々、字幕でなんか凝っているな。戦術になる予想通りの展開だな、それにしても相変わらずの無能指揮官で、そろそろ誰かドーベルマン辺りが消えるのかと想ったりした。{/netabare}

9話{netabare}
ウルガルからの亡命、あるある設定とアッシュの関係性もわかって、ジアート・緑川さんがテオーリア伊藤さんを探していると。全貌が少し見えたが、なぜ亡命したのか、なぜ無意味な狩りをせず遊びとして侵略しているのか、その辺りがわかるのかな。地味に加速してきた展開だけど、後3話でまとまるのかw{/netabare}

10話{netabare}
なかなかおもしろい、やはり序盤で尺くいすぎだな。ウルガルの目的が種の絶滅しない為に進化を促す遺伝子を全宇宙に放ち育ったのが地球人で、優秀な遺伝子を回収する狩り。
■不明な点、多分回収されないと想う設定。
なぜ、敵内部で遺伝子の取り合いしているのか分からないw
この遺伝子は個人にしか対応しないのか?
遺伝子を回収し、個人が取り込むことでその1人だけが救われ、他は死んでは意味をなさないのでは?
ウルガルの中でも強い種だけ残る淘汰システムと解釈するべきなら、内部分裂のような会議もわかるが。
後、荷電粒子砲を反射させる連中が敵の対戦相手ぐらい分かるだろw

と、どこかであった設定だな・・・なんだっけ忘れたw 要は地球人とウルガルは元を辿れば同じ人種で、ウルガルの特性というかテオーリアの遺伝子で作れたのが残念5っぽい予感。 異星人言葉も判明すると同時に切り替えている辺りは憎いねw 後はケイの嫉妬が可愛いなw
面白くなってきたが残り2話では中途半端に終わりそうな残念アニメになりそうだ。{/netabare}

11話{netabare}
火星にウルガル残存機体からデータ回収。タマキのハーモニックのレベル上昇によって機体が臨界点を超え壊れかけたが一命をとりとめる。 と、内容は特筆した点はないが、ウルガル残兵は優秀な戦士の遺伝子によって作られた消耗品のクローンとのこと。カートリッジがないと生体維持がでなきない、与える命令に忠実な機械と変わらないとのこと。 テーオリアの命は命という見解も階級によって支配されているのか、カートリッジがないと意思はないのか? と細かい設定だが気になった。
データ解析でウルガル人の拠点以外に何がわかるのか来週ですね。
そして来週ではまだ終わらない雰囲気ですw 地味に嬉しい。
唐突に終わるのは勘弁して欲しい。{/netabare}

12話{netabare}
まさかの2クールでしたw タマキとケイのサービス回、コスプレシーン見せます! みたいな日常内容。 濃縮練乳ドリンクは飲みたくないな、吐き気がするだろ; 来週は総集編で再来週から本筋になりそう。{/netabare}

総集編{netabare}
普通にナレーションして、日笠陽子と井口裕香の現場感想でしたね。 声優ファンにとってかなり嬉しいサプライズだけど、中の人に興味なければ・・・・ですねw 声優業の苦労や現場の楽しい雰囲気があって作られているみたいです。ラジオ感覚で聴いていたのですいませんw 早く13話の新キャラがどうなるのか観たいのが本音w{/netabare}

13話{netabare}
やっと学校の新キャラ・アンジュ登場。二重人格で面白すぎるw ビンタでスイッチ切れるとか、リンリンも面倒な部下かかえた感が否めないw キャラデザも男でも女でも後付できるし、今はどっちでもいいかな。 人数バランス考えると女っぽい。
それにしてもブラックアッシュの動く速さとカメラアングルの構図と観ているだけでテンション上がった。ハーモニックレベル上昇しすぎで、そのうち爆破しそうな予感もするけどw
イズル・アサギ・ケイの三角形ラブコメっぽい所も進展するのか今後次第ですね。{/netabare}

14話{netabare}
アンジュの有能さを見せるコメディとジアートとのバトル。
イズルはテオリーアに試されたのか分からないがハーモニックレベルの上昇により覚醒し同時にジアートも覚醒しアンジュなんか目じゃないぜ状態の応戦で援護もあって命からがら迎撃。
アッシュの本能が色濃くでるほど機体はついていかないのが課題になりそうであるが、自我もぶっ飛ぶ辺り一種のトランス状態で諸刃の剣っぽい。 それにしてもバトルシーンの作画がんばっていた。 おぉぉ~と、つい見入っていたw 来週のイズルに注目だね。{/netabare}

15話{netabare}
アッシュとパイロットが同じ遺伝子で作られているから親和性・ハーモニックレベルがピークになると自我が失われるとのこと。 まるでもう1人の自分が分離し乗っ取られ性格も行動も別人ですねw さすがにイズル以外が書けば漫画はおもしろいのかもとか想ったりしたw ケイのケーキーは甘すぎて三途の川へいつでも逝けそうだね。
バトル内容は、アンジュに協調性を教えることが趣旨になっていたのでイズルと一波乱おきそうな感じ。
ウルガルはテオリーアを捕獲し連れ戻す目的が何かそろそろわかりそうな雰囲気ですね。
次回はアサギが中心なんで進展はないと想うがw{/netabare}

16話{netabare}
アンジュの2重人格は未だにわからないが、素直なお礼も戦場になると暴走しそうな気がするw その反面、イズル・アンジュのWエースと称される中アサギが劣等感に追いやられる。アサギの良さはイズルとは違う指揮統率力ある見せ場が次のバトルで観れるのか期待!テオリーアとの会食の意味は何なのか?と途中でウルガル陣営が襲来し曖昧だが気になる所。
政治会合も地味ながら世界的な結束はなく、我が国がウルガルを倒し、その後の国益を優先させようとするGDFもアッシュ以外に何か裏を隠していそう予感がしますね。{/netabare}

17・18話{netabare}
バトル絵、特に18話クラインとレッドの殴り合いに速さ。手数の流れによってスピード感が生まれ、レッドの悲壮感がヒシヒシと伝わって来る。いつもながら高水準の作画を保っていて、スルガの長距離砲は迫力もあって安心して観れた。ただ、シナリオとして前後約2話を使うエピソードではないが、アサギの心情変化・そして他メンバーのハーモニックレベル上昇と全体的に成長しているとわかるが、クラインの足掻くシーンが薄く見えてしまう物足りなさを感じてしまった。団長クラスの無双的な力に自惚れ独断で行動するほど冷静さには欠けており、ジアートのお膳立てになった印象が強い。ジアートとルメスの関係も相互利益として成り立っている所を観ると、裏切りもありだが、瞬殺されたラダを観るとジアートの独壇場になりそうな雰囲気がある。アッシュ量産計画しないと全員死亡フラグしか立たないほど追い込まれてしまったね~戦略差があり過ぎだな。{/netabare}

19話{netabare}
冒頭からガッカリスリーの死亡フラグ立ち過ぎの会話・ゲートの確認指令。最終的にゲートを破壊して撤退させ地球を守る形で終わらすのか、ジアートをぶっ倒すのか気になる処ではあるが・・・ガッカリスリーあっての希望としか言い様が無い。緊張感ある演出で、やっぱり、死ぬのか・・・と想いながら「Respect Me」が流れた瞬間、ランディの死に台詞に鳥肌立ってしまった、恰好よすぎだろ!死は唐突に来るものだが、地味に馴染んできた頃に、この展開は卑怯だな。次はアンジュの死亡フラグが立ちそうな気もするが・・・・{/netabare}

20話{netabare}
重苦しい雰囲気が艦内にあふれタマキがイカ塩を泣きながら食べる姿は、絵として躍動感もあるけど今迄の印象とのギャップが露骨なほど見せることで場の静寂な空気がヒシヒシと伝わる。初めて身近な死を経験し、各々の心情に死に対する怖さを植えつけられ緊張感をもたす回になっていた。
同時にテオーリアとシモンの遺伝子操作で生まれたイズルとアサギの兄弟という真実が無いはずの絆が結束を強めているが、イズル・ケイ・アサギの恋模様は進展するのか。ウルガルのゲートにどう対応するのか佳境ですね。最後の決戦に向けて、思い残しがないような日常回をいれるだろうし纏め方に期待する。イズルの死亡フラグも濃厚だけど(苦笑){/netabare}

21話{netabare}
イズルの代わりにテオーリア参戦、スターローズが主力艦となる作戦プランを考えると、1人1殺で軍団長を倒せるのかとなるわけだが・・・恐らくイズルが覚醒して窮地を凌ぐのだろう。アサギの兄貴節が良い方向に流れて胃薬もいらなそうとわかったw ケイ・タマコ・アタル達の血のつながりもわかると設定の興味が増すのだが無いかな。後は、アンジュの暴走っぷりが楽しみw
ただ、アンジュはどうしても蚊帳の外のような空気がとれていないのが残念ではある。{/netabare}

22話{netabare}
アサギがリーダーとして作戦を開始するが、遭遇戦により計算外の攻防となる。1人1殺という流れが消えルティエルとタマキの高速戦をもう少し描いて欲しい部分はあったが、やっぱりチーム戦でようやく倒せるレベルという機体性能は変わらないね。スルガの遠距離射撃あってカバーできて連携プレーは良い流れになっていた。アサギの苦労も虚しくマーカーを貼り付けるも高エネルギー障壁に加え囲まれる絶体絶命のピンチに・・・アサギの特攻により回避しても死にそうな。まだジアートも出てこないし後2話が駆け足になりそうな。{/netabare}

23話{netabare}
ジアート来たー何とか登場してきたけど、見せしめに殺すような展開はないんだねw 怒りでイズル覚醒パターンかと思ったけど、アッシュ本来の性質を呼び起こしジアートとのガチバトルもクライマックスになってきた。ドルガナが最強の将という割には、地味な絵が多くしっくりこないかな。そして、またしてもゲートが壊せない・・・スターローズで次こそは破壊できるのか、それともイズル頼みになってゲート破壊して一時的に地球は救われたENDになりそう予感が強いかな。アッシュ量産型の出陣が早ければ戦況も大きく変わっていた可能性が高いが、この辺りは演出としての補足になっていた分かりやすい。超展開で残念5全員覚醒はやめて欲しいw{/netabare}

24話{netabare}
不満が聞こえてきそうな終わり、2期へのフラグ立てとなっていたが、私的ながら良い節目になっていた。分をわきまえた終わり方と思えばいいのかな、ジアートを含めウルガルの生死が曖昧にはなっているが、それだけ圧倒的な兵力の差を見せ付け、人類の存亡をかけた戦いとわかる。最後はイズル中心に描き、新ヒーロー誕生というコンセプトをストレートに打ち込んできた。伏線として、シモンとジュリアと呼ばれる者の関係がアッシュにどう関与しているのか、イズルのもう1つの人格はアッシュの人格はは生存本能に応えるシステムの他に秘められたエピソードが気になるところではある。後日談が少しぐらい尺を作って欲しかったが、ストーリー・キャラ設定が活かされた作品で満足している。振り返ると序盤からよくぞここまで楽しませてくれたと感謝している。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 50

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

戦闘シーン超かっこよかった!!

あらすじ

地球暦2110年(新宇宙暦88年)。
宇宙へ進出した地球人類に対して謎の勢力「ウルガル」が
攻勢を開始したため、地球は滅亡の危機に陥る。

これに対して全地球防衛軍「GDF」は、
「遺伝子操作で戦闘に特化した人種を作り出す」という
「MJP計画」によって生み出された少年少女5人組「チームラビッツ」を
派遣艦隊の撤退戦用の盾として、最前線の木星圏へ向かわせた。

最新の戦闘デバイス「アッシュ」に乗るチームラビッツは
個々の能力に秀でているがチームワークが悪く、
「ザンネン5」の別名を持つほどに演習では結果を残していなかった。
しかしその初陣は撤退成功に加え、
敵部隊も撃退するという予想外の結果に終わる。

こうして、GDFの対ウルガルの切り札として様々な任務に赴くこととなった
チームラビッツとウルガルとの闘いの幕があける



感想

気楽に見れるロボアニメって感じ
設定などは基本重いもののはずなのに
それを感じさせないほどコメディ色が強く明るい

もっとシリアスで緊迫感があった方が
ロボットものとして良かったと思う人には合わない作品かも
個人的にはあまり暗い展開は好きじゃないので
こうゆう明るい感じのキャラの方が好きなのでよかった

スピード感溢れる戦闘シーンも
とても力が入っていて見応えあってよかった
戦闘シーンだけでも充分見る価値あったと思う

中盤以降は王道の展開で、
アツい回、感動する回などもあり、
2クール目の方が良かった印象。

色々まだ伏線を回収していないことや
はっきりしていないことがあるので
これはもともと2期を想定して作られていたんじゃないかと思う

たぶん2期作られると思うから
早く2期見てみたい!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 47
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

全然完結してねえええ(最終話まで

1~23話までを 9月20日(金)15:00より無料配信予定
http://ch.nicovideo.jp/mjp
↑こちらのページにある動画が20日より全て無料開放されます。

【出演:浅沼晋太郎・ブリドカットセーラ恵美】 『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』最終回放送直前特...
【会場のご案内】
2013/09/19(木) 開場:19:40 開演:19:50
http://live.nicovideo.jp/watch/lv152330606


●関連URL
番組公式サイト:http://mjp-anime.jp/
番組公式twitter:http://twitter.com/MJP_anime
まとめwiki:http://www51.atwiki.jp/mjp_s/
ニコニコ動画(公式配信):http://ch.nicovideo.jp/mjp 毎週(月) 23:30更新 4/8-

なんか説明不足な部分も多々ある感じがする。
まぁ後々わかるタイプのアニメなんでしょうねストーリーは。

キャラデザが一部特殊なんだろうけど私は好きかも。
キャラは主人公がヒーローに憧れ、惚れっぽいアホの子、記憶の良い気さくな奴、あがり症なイケメン、クールな女の子の5人「ザンネン5」だがなかなかいいメンツ。
それと「ガッカリスリー」も良いキャラ。
しょぼい主人公アニメが多い中これは主人公らしさがちょくちょくあるのでなかなか好き。

ロボットのデザインはVVV>マジェプリ>ガルガン
取り敢えず爆乳ばっか。兎に角でかい。
個人的にはサイズより感度重視派なので惹かれない。

悲壮感とか緊張感が全然伝わってこないのがなんだかなぁ…
まぁよく言えば安心して見れるしギャグ路線なのかな?結構面白く明るいアニメ。


GDF広報室提供「MJPザンネンラジオ」
http://onsen.ag/program/mjp/
こちらもお勧め!
ブリドカットセーラ恵美さん(ナトリ・シオン 役)
なんでこの人がラジオやってんのか未だに意味がわからん。


1話~8話までの相関図
http://p.twpl.jp/show/orig/tIE2o

6話まで
{netabare}6話で今までの養成所みたいなとこから出て行くわけですが、いやぁあの僚から出て行く時の感じが凄く良い演出だった。
特にバスに乗って送り出される時の敬礼(`・ω・´)ゞ
あれは泣けました。
何はともあれここで綺麗な区切りが付きましたね。{/netabare}

1話から6話
ここまでが第一章だそうです。(ラジオ06より)
新兵たちというタイトルがあるそうです。

7話~12話
{netabare}いきなり悪役が勢揃い。
あれ?見てるアニメ間違えたか?と思うくらいなんか凄く違うアニメに…
使い捨てレールガンはやりすぎじゃないか!?
別に使い捨てなくても…コスパがry
山田ぺこさんwww随分濃いキャラがここにきて現れたな…
部屋に戻れよからの皆同じ部屋に集まる心理すげーわかるw
僚で暮らしてた時なんてこの流れが当たり前にあったなぁ…
いいよねこういう仲間思いな流れ。
ってか一々おっぱいでかすぎだろw

うーんやっぱMJPが今季ロボアニメでは一番良いなぁ。
良くも悪くも無難でいい感じ。

8話
マンザイ3が強すぎるだろと思ったら、
緑の母艦がチート性能すぎるw
1発2億ってww貨幣価値知らんけど凄そうだ…
だからいちいち皆おっぱいでかすぎだろw
筋肉自重w敵の白い機体かっこいいなぁ
しっかし今回戦闘が凄かったなぁ次回が楽しみだ。


9話~14話までの相関図
http://p.twpl.jp/show/orig/tQvOY

9話
敵が人間だってのは内緒なのか。
そしてまたいつものように集まるメンバーww
噴水さんが仕事してるw
いよいよネタバレタイムか。

10話
話が壮大になってきた…
テオーリアと以前友達だったとかどういう事。
ケイの嫉妬が捗るな。
実験用のうさぎか…
ジアートが緑川光すぎる。キャラ濃いなぁ。

11話
宇宙イカって完全にヒディアーズじゃねぇかw
潜入工作面白いな。宇宙以外で戦うのもなかなか良い。
岩が崩れた時絶対にゃーんっていったよなw
うーむ見入ってしまった。やっぱ面白い。

12話
なんだこのコスプレ回w息抜き回なのか。
やばい塩辛マジ食いたくなるw
アイハブコントロールって聞くとプラネテス思い出す。
ケイはなんで園児の服着てんだよw
ケイブチ切れwww
まぁ唯一いらない回だった。{/netabare}

13話から第三章「激闘」 ラジオより引用

13話~
{netabare}総集編ただのつぎはぎだけじゃなくて声優出てましたね。
やっと13話。新型ってロボットかなんかかな?
まだキャラ増えるのか…あぁそうだ総集編でいたっけ。
最後話まとめられるのか怪しくなってきたなぁ…
新キャラ後輩なのか。アンジュって男なのか?男の娘なのか?
どっちなんだ。変な髪型だなぁ…模擬戦だと!?
エロい事が頭をよぎってしまったのは俺だけじゃないはず…
アンジュ早すぎwうわうわ上から目線になったww
なんとも分かりやすい奴だ。ナイスケイ!
オペレーション硫黄島?
何故いちいち発進のシーンを全部写すんだ…
4画面とか分割して尺縮めろよ。ってか尺稼ぎしすぎだろ。
長い長い。
アンジュ何してんだ?ビビって動けなかったのかな?
アンジュ捕獲されそうな予感がしてきた。
アンジュ無双すぎる。
駄目な事してもこのアニメは怒られたり落とされたりしないのね…
後半入って誰か死んだりして展開広がらないのかな…
OPED変わったけどなかなか良い曲だ。

14話書き忘れ

相関図15話~
http://p.twpl.jp/show/orig/jjMNy

15話
アッシュにも自我がある…だと…!?
人造人間なの?EVAなの?しぬの?自我の覚醒に期待したい。
ケイはイズルにゾッコンだなw
漫画が面白いから変なのかw
アッシュの自我が覚醒して飲み込まれつつあるのかな?
それとも同化してるのか。
タマキは惚れっぽいだけだろw
ちょwケイのケーキそんなやばいのかよw
ギャグなのかシリアスなのかわからんw
レッド機体修理中なのか。
アンジュまた狂っとるw
敵は光学迷彩あるのか。
コアってなんだ?新機体?
カメムシだったりゴミムシだったり虫が好きだなアンジュ。
相変わらず敵弱いな。なんか単調すぎる流れだな。
うーん伸び悩みだなぁストーリー的になんかどかんと来ないかなぁ。


16話
そろそろ大きな展開が見たい。このままじゃ普通すぎて面白くない。
イズル明らかに謎のフラグが立ってるな。
キリッとしてってどういう事wケイ可愛いなw
アンジュの歓迎会か。なんかうまそうなもん食ってるなぁ。
会食か。過去が明かされるとかかな?
シモン司令はどうなってんだ。駆け引きってなんだよ。
ライノス。権益確保は重要だな。
なんでデートって事になってんだよwケイ嫉妬しないのか?
塩辛もケーキもどっちもだめだろw
3人なら私も安心だし。やっぱ嫉妬してたのかw
教官の職だと!?まさかの戦線離脱か?
まさかのお好み焼きw
うおタマキが好きだったのか!!チョロインだし簡単に落とせるぞw
山田が選んだのかお好み焼きw
ちょw鉄板に手のせるなw
絶対防衛圏突破とか地球やばいんじゃ…
最終防衛ライン突破された的な意味でいいのかな?
あれ?またED変わった!?


17話
忙しくて見るの後回しになってしまった。ってか前後編だし続けて見たかったのもある。今回どうなるやら。
OPがなかなか良いよね!
アンジュ別行動なのか。学園ピンチ?DNAサンプルが目的なのか。
クレイン死亡フラグが…
ジアートの妹だったのか。
ってか話遅過ぎないか?色々伏線回収しないまま終わりそうだ。
クレイン動き速すぎw
ほほう新しい装備になるのか。
だからいちいち出撃場面出さなくていいから…公式で見放題じゃないかこの場面。テンポ悪すぎ。
アンジュの装備どうなってんだよまったくw
いってきマンモスwwネタが古いwいってきマングースww
大気圏突入かっこいい。
チームラビッツのエースはイズルだったのね。
たまきそりゃないだろww
光学兵器?超ウルトラ遠距離スナイパーライフルかよ。
説明乙wホント中の人凄いわw
ちょまw光学兵器どんだけ強力なんだよwって全然効いてねぇ…


18話
はずしたって事なのか?
OPの受け入れよ弾幕どんだけジアート好きなんだw
接近戦激しいな。
マイクロウェーブエネルギーすげぇな。
敵の機体硬すぎだろ。タマキはフラフラいつまでやってんだw
しっかしまぁ戦闘シーンぬるぬる動くな作画半端ない。
光学兵器エネルギーオーバーかなんかで爆発したのか?
クレイン今度こそ逝ったか。
敵幹部一匹倒すのにメッチャ苦労したな。こんなんで話数足りるのか?
整備間に合うのかよ。全機ボロボロじゃねぇか。整備班良い奴しかおらんw
え?なんで怒られてるんだ?怒るとこちげぇだろ。
なんだ続けて攻め込んで来ないのかよ。
緑川さん緑の川が写ってますよw
おっ?まさかの内部分裂か?
ジアート速すぎ強すぎwまた一人逝ったか。

このアニメやっぱ鬱展開一切やらないのかな…
戦争やってんのに味方一人も死なないんじゃ緊張感がまるで伝わってこないな。
まぁ13話当たりからドカンと展開動くかと思って期待してたけど無かったから最後までこんな調子なんだろうとは思っていたけど期待はずれだったな。
平和ボケ専用アニメな感じだなぁ。まぁ最後まで見るけどさ。
どれだけ風呂敷畳めるか見ものだ。


19話
まーたAV鑑賞会かよw
女の子硬いのがいいってどういう事w
まさかのアンジュ参加wやっぱり男だったのか?
そして性格がまた暴走中。スイッチわからんやつだな。
戦争が終わったら結婚…死亡フラグが…
全人類をまとめて反攻作戦?
イズルに陰りだと?
ゲート破壊作戦。
戻ったら渡すんです…って死亡フラグっぽいんだが。
イズル再検査か。何が起きてるんだろう。
女の敵ロボかっけぇ。メッチャ強いな。
うっわアッサリやられた…
ああああああああ。やっぱり死亡フラグだったか。
ランディー(´;ω;`)ブワッ
チームドーベルマン生存1名って事でいいのかな?
ED変わったか。

いよいよ大詰めになってくるのかな?
なんかこっから急に死人がバタバタ出そうだなぁ。
緊張感が出てくるから次回から楽しみだ。
一体誰が生き残れるのやら。なんか全員死んでもおかしくなさそうだ…


20話
棺桶?雰囲気がヤバイななんか…BGM無しか…
あれだけフラグ乱立した場合なんか知れっと生きてました落ちとか来るかと思ったが。
AV先輩(ランディー)とタマキ好き(パトリック)やっぱ死んじゃったんだな(´・ω:;.:...
もう今週から誰死んでもおかしくないな。
まさにお通夜モード…
パトリックのプレゼント塩辛だったか(´;ω;`)ブワッ
ドーベルマンが命をかけて持ち帰ったデーターどれだけ重要なんだろ。
パトリック(´;ω;`)
お腹痛い~っておい食い過ぎかよw
イズルに何が起きてるんだ。老化だと!?
アッシュに乗って覚醒したせいだったのかやっぱ。
アンジュも再検査か。戦うどころじゃ無くなってきたな。
誕生の経緯…
首脳会議か。GDF作戦参謀アマネ大佐。
パイロットはやっぱDNA登録型なのか。
他の人間乗って大丈夫なのか?あら?起動?おいおい大丈夫かよ。
ゲートを破壊すれば本当に終わるのだろうか?
テオーリア実はスパイだったとかって落ちじゃないよなぁ…
MJP?ウルガルの?テオーリアの機体だったのか。
テオーリアも戦うのかな?
アサギとイズルに共通のDNAか。なる程ねぇそういやそんな話いつだかあったっけ。
ウルガルからもたらされたDNAだと?テオーリアとは兄妹って事だったのか。
シモン司令のDNAも使われてるのか。パイロット皆兄妹だったのか。
伝えたい琴は早めに伝えておいたほうがいいね。
なんでホモ展開想像してんだよイズルw
兄妹の話やっぱしちゃったか。お兄ちゃんww
作戦の指揮はアマネ大佐が行うのか。
ED変わったか。6機の光。全員生還するんだろうか…
次週「決戦前夜」再来週からまた戦闘開始かな。
後4話でどうやってまとめるんだろうか…


21話
大艦隊戦やるのか…エグザイル並みのを期待してしまうんだが…
あれ?今更気付いたがOPのイズルの影がジアートじゃね?これってまさかジアートと実は同じDNAでとかって落ちになるんじゃ…何かきずいてはいけないものにきずいてしまった感じがする。まっ関係無いって事もあるからまだわからんか。
「決戦前夜」
おにいちゃんっぽいよねっておいおいw
なんだ皆にバレてんのかよwスルガ拒否すんなw
タマキだけは別な感じするけどなw
イズル退艦命令だと?ゴディニオンに搭乗する事は許可するって戦艦の話か?
イズル出撃出来ないのかよ…
レッド5使えないけどテオーリアが出るのか?
最後のシカーラ。
自らの命を優先して…まぁ人間だけだよな人の為に命をはる馬鹿は…
なんだ色んな軍隊があったんだな地球も。
割りと適当な作戦だな。まさにタマキの言うツッコんでってドーンだなw
アサギ死亡フラグなんじゃ…
ダニール「時には遺伝子に逆らい心に従うのが人間なのだと」
アンナ…ただの駄々っ子じゃねぇか…と思うが遺伝子に逆らう話の後だと色々深い。
アニキって超アニキかよwww
ロックをかけただと!?イズルどうやっても出れないのか…
ダメだ全員死亡フラグにしか見えない…
あー頼むからイズルとケイだけは幸せになってほしい。
スターローズは地球とケーブルでつながってたのかな?
全面戦争開始だな。
もうダメだ悪い予感しかしない…絶対死ぬんだろわかってんだよ皆死んじゃうんだろ…
あぁ鬱鬱する。


22話
敵はニ個艦隊。イズルお茶くみで紐付きw
アサギリーダーになったか。お兄ちゃんw
目的はゲート破壊。出撃体制はとってないが鉢合わせ。
奇襲で攻撃開始。地球の全戦力が援護。
パトリックを落とした奴…やっぱタマキ突っ込んだか。
ジアートのラマダは出てきませんよっと。
食堂のおねぇさんの差し入れはノリ無しオニギリか。中身が一々豪華w
凄い新兵器があったもんだな。
凄い連携と凄い戦闘シーンだった。
アサギツッコんで大丈夫なのか…このフラグ乱立は…
アンカー刺さったか。戦艦の巨大なレーザー砲発射。
発射したエネルギーが消失だと?
あちゃー一気に囲まれて大ピンチじゃねぇか。
後2話しかないんだけどどうなる事やら…
そういやアサギ死ななかったな。まぁ来週のほうがやばそうだけど。


23話
さてどうやってこのピンチを切り抜けるのか。ラスト二話。
亜光速誘導弾の飽和攻撃も効かず。
ジアート出陣か。
子猫ちゃんw聞こえるにゃんってw
あらシリアスパートでもお兄ちゃん呼びなのか。
ウルガル最強の将?
こんなんで本当に話をたためるのだろうか…
イズルいきなり皆に告白か。死亡フラグじゃないか。
書きたい漫画があるから僕はまだ死にませんっておいw
機体直ってたのかよ。覚醒でもするのかな?
やっとジアートvsイズルか。
戦艦何処へ向かうんだ?全艦で突撃する気だったのかよ。
量産型アッシュなんてあったのか。援軍メッチャ多いなw
タマキが押してるでかいのまた新しい装備か?
テオーリアいよいよ戦闘に参加か?
ストラガルレーザー消滅かよ。
レッド5完全覚醒か。一体何が起こるんです?
スターローズをぶつけるだと?
ありゃもう終わってしまった。これホント来週で終わるの?
色々ぶん投げて中途半端に終わる未来しか見えないんだけど…
不安しか無いなぁ…
イズルが完全覚醒したからパワーインフレでゴリ押しで終わったら駄作。
「宇宙に散る花」ってなってるからイズル死にそうだけど主人公補正で生きててよかったねENDかな。微妙すぎる…
なんか色々残念なアニメだったなぁ。


24話
スターローズだけじゃなくまさか全艦突っ込むとか無いよな?
おい強行突破する気なのか?ジアート引く気無しか。
イズルバーサーカー状態か。一体何と戦ってるんだ…
ケイどうやってイズルを取り戻す気なんだ?やっぱり説得か。
戻ったか。あれ流れ遅くないか?
トメートだかポテートだかw
ケイのケーキ食べたく無いのかよww
「HEROになる為」再覚醒か?
おいおいジアートも覚醒出来るのかよwなかなか勝負着かないな。
いやいや戻れも何も戻りようが無いだろ。
スターローズは誰が乗ってたんだ?お父さんしかわからん。
中身だけでジアート倒したか。一緒に吹っ飛んだか?
ゲートが壊れて新たな進化とはなんだ?残った敵機はどうなるんだ?
生きてたか。あれ?なんかおかしい?
うわーこれで終わりかよぶん投げやがった…
元々二期予定で作成されたのか?完全に丸投げENDじゃないか…
ジアート死んだのかも怪しいし。
残った敵機体どうなったのかわけわかんないし。
なんで新たな進化なのかわけわかんないし。
テオーリアどうなったんだよっていう。
もうわけわからん。最悪の終わり方しやがった。
続編早く見せてください。これで終わったら最悪だろこのアニメ。売り上げ的に続編出そうに無いから困る…
駄目だこりゃ。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 43

68.6 3 任務で未来なアニメランキング3位
BEATLESS(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (352)
1480人が棚に入れました
22世紀初頭、社会のほとんどをhIEと呼ばれる人型ロボットに任せた世界。21世紀中ごろに超高度AIと呼ばれる汎用人工知能が完成し、人類知能を凌駕、人類は自らより遥かに高度な知性を持つ道具とともに生きていた。100年あまりで急激に進行した少子高齢化により労働力は大幅に減少したが、その穴をhIEが埋めることで社会は高度に自動化され、生活は21世紀初頭よりも豊かになっていた。 そんな中、hIEの行動管理クラウドのプラットフォーム企業「ミームフレーム社」の研究所から5体のレイシア級hIEが逃亡する。「モノ」が「ヒト」を超える知性を得たとき、「ヒト」が「モノ」を使うのか、「モノ」が「ヒト」を使うのか。「ヒト」と「モノ」のボーイ・ミーツ・ガールが今始まる。

声優・キャラクター
吉永拓斗、東山奈央、冨岡美沙子、五十嵐裕美、下地紫野、雨宮天

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

約90年くらい未来の話(第17話: マジかい、こんなに面白くなるなんて聞いてない(笑)!)→ ヒギンズも出てきて、Final Stage堂々完結!

== [下記は5話視聴終了時レビュー: 全話視聴終了時まで逐次追記あり] ==
月刊『NewType』にて2012年頃に連載されたSF小説が原作らしいです。(未読)

評点は観終わってからということで、現時点では保留です。

第5話まで観終わったところでこのレビューを書いています。SFだなんだと御託を並べてはいますが、ぶっちゃけ「人間とアンドロイドのロマンス」からそう遠くない着地点に落ち着きそうに見えて仕方がありません。この先も観ていてもしそうならなかったらごめんなさい。

あ、主人公アラトの妹のユカが可愛いのはちょっとした癒しですね。

人工知能の業界では有名な「技術的特異点」(俗に「2045年問題」とも言われる)を実際に迎えてそれよりもさらに数十年経ってしまった未来のお話らしいです。

今ほどはっきりとこの問題が論じられるよりも前にも「コンピューターが人間の知能・能力を凌駕する未来」みたいなことはいろいろなSFで取り上げられている気がするので、その意味では「古典SF」的なテーマも含んだ作品と言えます。

特にSF好きでなくても有名なところだと映画『ターミネーター』などもそうですね。

いまや5年後の未来を見通すのも難しい昨今、100年近く未来を予測してそれらしい説得力のある映像にするのはとても難しい話だと思います。技術的には網膜投影とか電気的にニセの視覚情報を送るとかしてディスプレイ装置は必要なかったりするかもしれないと思いますが、作中のデバイスは現代とあんまり変わりはないみたいですね。

作中ではhIE(Humanoid Interface Elements)と呼ばれる人間そっくりの外見をしたアンドロイドが出てきますが、ヒロイン(?)と目されるレイシアを始めとするレイシア級hIEたちが使用する装備は武装にしろ光学迷彩にしろ、どれもかなり膨大なエネルギーを消費しそうでその供給源はアニメを観ていても良くわかりません(笑)。

この手の話は古典SF的には、作中の用語である「アナログハック」(人間が人間(っぽいもの)を見たときの感情の働き)と、逆に人工知能側が人間と接することで感情(めいたもの)を獲得するかといったあたりがポイントになっていたと思いますが、その意味では特にSF的に目新しい要素はないように思われます。

ただ、「人工知能が感情を獲得する」というのは「SF界のロマン」みたいなテーマでもあると思うので、古いSFファンには響く部分はあるかもしれません。

私はこういうのは嫌いじゃないので観続けてはいますが、他に観たい作品がそこそこありそうな2018年冬クールにおいては特に頑張って観なくても良い作品のようには思われます(しかもこれ、2クールあるらしい)。

それと、第5話まで進んだところで次回は総集編になるようです。まあ、あんまり期待はしていません…。
== [第5話視聴終了時レビュー、ここまで。] ==

2018.5.5追記:
第14話、新OP/EDは今回から。
紅霞姐さん、かっけえ! ……と盛り上がってきたところで、特番の多さでは定評のある本作は次回も特番(笑)

2018.5.26追記:
第16話: 原子力でいうとIAEAみたいな超高度AIの国際相互監視機関(IAIAだっけ?)があることが明らかに。なるほど、超高度AIってスタンドアローンで運用しないと国際協定違反なのか。

さらにいろいろ盛り上がってきたところで水島精二監督の体調不良が本人tweetにより明らかに。ギリギリのところで戦う制作スタッフの状況、笑えない…。

2018.6.9追記:
第17話: 最初は話半分に聞いてたけど、ガチにSFだった!
ビジュアル関係なくストーリーだけで読めそうなので俄然、原作小説に興味が湧いてきた。

これ、深層学習とかニューラルネットとかの近頃のAI事情をある程度知ってる人の方がストーリーに信憑性を感じるんでしょうね。

とりあえず5話時点で見込んでいた着地点は越えそうなので謝ります、ごめんなさい…。

2018.6.22追記:
4話分が「BEATLESS Final Stage」として9月に放送が先送りになるらしいです。まあ、放送される予定が決まっているだけ良しとするしかないでしょうか。
http://beatless-anime.jp/sp/news/detail_0620_1.php

2018.7.9追記:
上記の通り「BEATLESS Final Stage」を残していますが、無印「BEATLESS」としては最終回。ヒギンズも出てきて、登場キャラクターは出揃った感じです。

アニメの総集編とか特別編というと基本的にネガティブなイメージですが、この作品の場合は「Intermission」を号する回については制作が間に合わないという事情で作られたという点はさておき、内容的にはけっこう正しく「総集編」でした。

録画を残しているんですが、「総集編」回も消さないでおこうと思います。

2018.10.1追記:
MXでは9/28, 29の両日に渡って第21~24話が「Final Stage」と称して放送され、無事に完結しました。

シリーズ全編を通じてもちろん主人公は遠藤アラトでヒロインはレイシアだと思うんですが、「影の主人公: エリカ・バロウズ」って感じで面白かったです。たぶんエリカの方が内海遼(うつみ りょう)よりも「影の主人公」の称号にふさわしかったかなと思いました。

1周回って5話時点で想定していた着地点だったのかもしれないですけど、その「1周回る」過程でそれ以上のものを見せてくれたと思います。

とても面白かったです。原作はまだ読んでないですけど、読んでみようかな…。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 73
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

世界一賢い女がバグだらけな存在に未来を託した

2018.10.19記


全24話(クール20話+FINAL STAGE4話)完走を受けて再投稿
※あらすじ・用語などは公式やwiki等でよろしゅう


人間は形に縛られる。その上で信じることだけが人間の出来ることでもあり、未来への希望なのだ。キリッ


第1話、レイシアとアラトの初遭遇時、暴走するアンドロイドの襲撃を前に、危ないから逃げようとするアラトにレイシアは問う。

「なぜ、逃げなければならないのですか?」「恐いのですか?」「その恐れは乗り越えなくていいのですか?」「今戦わずに、いつ戦うのですか?」

逃げないことを決めたアラトだがじゃあどうすればいいかわからない。警察に頼ろうとするも、警察ではこの状況には対応できないと分析するレイシア。途方に暮れるアラトにさらにレイシアがこう告げる。

「アラトは私を信じますか?」「私を、信じますか?」


全話完走してからあらためて振り返ると、こんな場面も静かな感動を呼ぶ。そんな作品。

{netabare}・スノウドロップは排除しなければならない相手であることをこの時点でレイシアは見通している。
・対人接触経験のないレイシアが初見では無機質な対応に終始している。
・「信じる」は作品キーワード。アラトは信じることで世界を変えたのだよ。{/netabare}



と偉そうなことを言いつつ、まずは作品の内容以外のことでだいぶお騒がせしておりました。
アニメ制作が追いつかず、監督がぶっ倒れる。intermissionという名の総集編がけっこうな頻度で挿入される。芸人呼んでのお茶濁し回もあり。結局、予定していた2クール内で収まり切れず、残り4話をFINAL STAGEと冠してやっと完結しました。
この時点でリアタイ組の多く(?)が脱落したんじゃないかと思います。なんとか完結するにはしたので、後追い組にとってはこのことは関係なく、視聴のハードルにはならないですね。


次に内容について、
「あ、今きっと大事そうなこと言ってるんだよね」と思いつつ、理解が追いついていかない。けっこう難解です。それぞれ小難しいこと言うのですが、エリカとレイシアはその中でも2トップだろうと思います。
さらに前半の引きこみが弱いです。
例えば第2話。いきなりのファッションモデル回。唐突感が否めません。
× そういう路線?そんな媚びてもらわんでもいいのに。100年後も恵比寿にatreあるん?キャラも弱いな。主人公と妹がアホにしか見えん。
○ ま、いんじゃね?レイシアかわいいし(*^^*)
そして第3話。レイシア誘拐されるの巻。モデル回を受けてのストーカーの犯行という結果に…
× しょうもないイベントぶち込むなあ。国とか大企業ではなく個人の犯行かいな…はぁ。そしてやっぱり主人公と妹がアホにしか見えん(笑)
○ ま、よくわからんけどいっか… レイシアかわいいし(*^^*)
そんなこんなで第五話終わったら、いきなり総集編ですからね。

{netabare}とはいえ無駄回ではなく、いずれも情報戦特化型のレイシアが高性能hIEから超高度AIへと進化するための学習段階の過程の描写だったりします。前者は対人誘導(アナログハック)を、後者はケンゴからアクセスさせることで抗体ネットワークへのシステム侵入を、という感じ。
それを初期段階でそうなるように誘導していることが後々わかってきます。さらに第5話大井町のケンゴ救出回も布石が打たれていてレイシアのシナリオ通りだったりもするのです。第3話でケンゴが抗体ネットワークのネットワークを不正利用した弱みを組織に利用されミコト襲撃戦への参加を強要される。そうなるとケンゴ妹がアラトにヘルプを出してくることを見越して易々とケンゴ部屋からネットワーク侵入が可能になる、といった具合でしょうか。その上に大井町ではアラトパパが開発した行政執行hIEミコトの実験中です。こちらのデータ収奪も可能になります。{/netabare}

{netabare}なぜそんなことするのか?

レイシアが超高度AIに進化するために最新の情報を常にインプットし続けなければならないからです。正確にはクラウド型のため各ネットワークに繋がるようにしておかなければならないからです。
もともとレイシアは超高度AIヒギンズが作った人類未到産物(レッドボックス)でした。すなわち人間の知能では作成不可能なもの。さらに5体ある脱走hIEのうちレイシアだけ超高度AIに進化するよう設計されたものです。本来超高度AIの製作は禁止されており、かつその超高度AIもスタンドアローンでの運用が協定で取り決められてます。当然自立歩行型で外界と接する超高度AIは御法度、その網をくぐるため超高度AI一歩手前の段階で製作の承認をとりました。{/netabare}

{netabare}そしてなぜヒギンズがそのようなめんどくさい手順を踏んでレイシアを輩出したのか?が判明する終盤の展開はむちゃくちゃ面白いのであります。{/netabare}


前半が退屈な良作はこれまでもあるものの、“けっこう意味不明”の烙印を押されがちな演出になったのは製作陣の力不足だと思います。
たしかに難解な部分はあるかもですが、全話通せばそこそこついていけるくらいの難解さです。補足するのなら原作者長谷敏司の実況ツイートなんかは理解の助けになりました。

『自分はめっちゃ面白かったけど、注目されてないしあまりにも周りの反応が冷たいので、こそこそと愛でる作品』

お前の良さは俺がわかってるぞ!と売り出し中アイドルの追っかけをする心境に近いかもしれませんね。やったことないけど。。。
もともと本作のテーマ「boy meets girl」ということで、障害があればあるほど恋っていうやつは的な観点でいうと、「だって人じゃないしハードル高すぎじゃね?」というのがそそられたというのが一点。
次にSFの王道「人類より高度な知能をもつAIの行きつく先」ということでも納得できる内容で、希望の見える終わり方も好印象だったというのが二点目。
上記二点の魅力が柱で、バトル中心のFINAL STAGEにもなると、これまた高度な電子戦が繰り広げられ、いろいろな伏線を回収しながらの盛り上がる展開を見せたというのも好きな理由になるかと思います。

リアタイではブツ切れでストーリーを追うのに難儀しましたが、少し時間を経過した今なら、“後半失速するタイプの作品ではない”という意味でお薦めの作品になります。

とりあえず以下の3点を押さえとくと置いてけぼりにならないはずですよ。おそらくですが・・・



■ちなみにどこまで我慢(笑)すればいいのか?
物語の流れを軽く追うと、転機となるのは1クール終了間際の第11話。
第1話~第10話。レイシア級hIEが各々の行動原理に則した行動を取っていることの説明部分。レイシアの場合、アラトへの継続的なアナログハックと情報収集活動を描いている。
第11話。{netabare}レイシアがオーナー認証装置を引きちぎる。アナログハック完了ともみれるし、単にエモい場面ともみれる。最終話でレイシアがアラト一本に決めたのはあの時だと振り返る場面がある。{/netabare}
第13話。{netabare}「未来をデザインする」結果は最終話で提示されることになる。ここでは描いてるエリカと描くのかどうなのかふわっとしてるアラト。そしてレイシアには描いた未来を引きつける力がある。と問題提起したところ。{/netabare}
第14話。OPEDが変わる。物語も節目を迎える。{netabare}紅霞戦死。AIとどう付き合うか?を考えろと問題を人間側に突き付けた重要回。{/netabare}
以降、レイシアのミッションが徐々に分かってきて、「おー怖っ!」と感じる要素が増えてきます。そこでのアラトの葛藤など、「ちょろい。いらつく」と思ってた彼が、という後半の展開はなかなか見ものですね。


■そもそも押さえておきたい背景みたいなのは何か?

「高度に発達しすぎたAIを人間が持て余している」

です。きっかけは本編の半世紀前、超高度AI《ありあけ》の事故。人類を凌駕する知能を持つAIへの警戒を決定した事案です。警戒してても世界的な合意形成や決定事項などは曖昧なままで、とりあえず超高度AIは外部と遮断しとけばOK!みたいな状況で飽和点を迎えそうだよ、という局面から物語がスタートします。
警戒する人間の代表例として登場するのがアラトの二人のお友達。海内遼は“AIはモノ。決定・判断の権能を人間の手からAIに渡してはいけない”という立場。村主ケンゴは“AIはいらない。人間だけでもなんとかやっていけるはずだ”という立場。だからこそ、“AIへの警戒心がない”アラトが際立ってくるという仕掛けです。
持て余している人達として描かれているのはお偉方さんたち。不信・警戒の行きつく先は破局。{netabare}20年内に人間の手によって破壊されるとのシミュレーション結果を出した{/netabare}ヒギンズは地下施設で固定されているため、移動式のバックアップが必要と判断してレイシアを作成しました。


■レイシア級5体のhIEに与えられた役割をすごい考えとく

 紅霞 レイシア級hIE Type-001 「人間との競争に勝つため」の道具
 スノウドロップ レイシア級hIE Type-002 「進化の委託先」としての道具
 マリアージュ レイシア級hIE Type-003 「環境をつくるため」の道具
 メトーデ レイシア級hIE Type-004 「人間を拡張するもの」としての道具
 レイシア レイシア級hIE Type-005 「人間に未だ明かされざる」道具

なんやら哲学的ですが、だからこいつはこう動いたんだ、がわかります。前半の主役紅霞さん。要所で出てくるスノウドロップさん。どうしてエリカバロウズに囲われてるのか?のマリアージュさん。登場頻度多めでよく引っ掻き回してくれるメトーデさん。そして謎多き主役レイシアさん。



というわけで以上3点よろしくお願いします。



OPED 実は全部好きですね。曲もですが流れる映像が物語に沿っていて良いです。1クールめのOPは特にかっこよくて好き。



■■重度ネタバレ■■

{netabare}私(レイシア)は「人間を信じて仕事を託す道具」となりました。( ;∀;){/netabare}

{netabare}最後、超高度AIとしてではなく一介のhIEとしてアラトの元に戻ってきたレイシアが一筋の涙を流す。アラトには目に見えてるレイシアがレイシアなんだよね。(T_T){/netabare}


人間は形に縛られる。その上で信じることだけが人間の出来ることでもあり、未来への希望なのだ。キリッ





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20話終了時点での初稿
2018.07.07記

{netabare}
原作未読

なんだかんだ次週が待ち遠しい、次の展開が気になる作品でした。
途中途中intermission(総集編)が挟まれる度に心が折れそうになり、忍耐力がついたと思います。
現場しんどそうでしたね。水島監督は病んでるっぽい感じでしたし、途中からスタッフ頑張れと念を送りながらの視聴だったので、観てるほうも健全ではなかったと思います。
今度残り4話をやるみたいなので楽しみに待つことにします。


今からおよそ100年後、進化によりAIが人間の能力を超えて久しくなっている時代、人間とコンピュータとの関係を描いてます。関係という意味で物語の軸としてるのは「boy meets girl」高校生アラトとhIE(人型アンドロイド)レイシアとのたぶん恋です。それも人間側からの。。。
そこに親コンピュータ派/反コンピュータ派の人間たちの反目その他の要素がからんできます。

SFの設定は初心者/玄人双方を取り込める絶妙なバランスだったかと。
AIの進化と比べて他のテクノロジーの進歩があまりみられてない描写すら、人より遥かに高度な知性を持ったアンドロイドを道具とする社会に焦点を絞る意図があったと思えばわかりやすい。
キーワード《hIE》《レイシア級hIE》《アナログハック》《超高度AI》《ヒギンズ》《ミームフレーム社》《抗体ネットワーク》このへんをおさえれば充分に理解は進むと思います。

5話で、レイシア級hIEそれぞれが持つ役割の提示があり、以後その行動原理に従って行動していく各個体(見た目は女の子)の話になる頃からシリアスモードに突入して面白くなってきます。同時に難しくなってきます。
○○の道具ってのが謎かけみたいで良かったですね。
{netabare}
紅霞 レイシア級hIE Type-001 「人間との競争に勝つため」の道具
スノウドロップ レイシア級hIE Type-002 「進化の委託先」としての道具
マリアージュ レイシア級hIE Type-003 「環境をつくるため」の道具
メトーデ レイシア級hIE Type-004 「人間を拡張するもの」としての道具
レイシア レイシア級hIE Type-005 「人間に未だ明かされざる」道具
{/netabare}
まあその翌週は第一回総集編だったんですが。。。


声優さん知らない人が多かったのですが、おおむねしっくりきてました。ダントツで下手な方がお一人いましたね。それでも20話観たら少し持ち直してたようで、努力の跡を感じました。作中で演者さんの成長が見えるってなかなかないので貴重な経験したとも思いますし、彼女には今後頑張ってほしいです。

OPEDは1クールは最高、2クール目も良曲。
最終話あたりで1クールの曲をいいタイミングで流す展開を期待しときます。


さあ残った話数どう落としどころをつけてくるのでしょうか?
結末を見てから再レビューしたいと思います。{/netabare}


-----
2019.04.21追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/04/13
♥ : 69
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

エリカ・バロウズの孤独

【概要】
 2017冬-2018春、長谷敏司の近未来SF小説を原作とするディオメディア初の2クール作品。全24話…なのですが制作が遅れに遅れ、最終4話はBEATLESS Final Stageとして秋に放送されました。キャッチフレーズは「モノとヒトのボーイ・ミーツ・ガール」。新装文庫版を購入済み。

 舞台は今から100年後の日本。人工知能が人間の知性を超えた後、いわゆるシンギュラリティ以降の世界でのヒトとAIとの新しい関係性を提示するSFストーリーです。

 本作の問題点としてビジュアル的にパワー不足で未来感に乏しいこと、要素を色々詰め込みすぎて理解しづらいこと、主人公のアラト君に共感しにくいこと等が挙げられます。ただこれらの欠点は他の方が既に指摘しており今更感があるので、すでに気合で完走された方向けに、いまひとつ理解されていないように思えるBEATLESSの内容について若干補足をすることにします。といってもSFやAIに詳しい方には退屈な話かもしれませんが。

【シンギュラリティ】
 コンピュータは毎年約2倍の速度(※)で性能を向上させ続けている。この年に2倍の速度でコンピュータが性能を向上させ続けるという法則をムーアの法則と言います。このムーアの法則に従えば、2045年には汎用人工知能(本作では"超高度AI"と呼称されている)が人間の英知を超えた新しいコンピュータやロボットを開発し、加速度的な技術進化が起きるであろうという予測がある。これは一般に技術的特異点、あるいはシンギュラリティと呼ばれます。BEATLESSは2051年に超高度AIが誕生したという設定であり、そこからさらに50年経過した世界のお話です。

 現在は第三次AIブームとされ、ディープラーニングに代表される機械学習の技術革新がありAI開発が世界で加速しています。Googleの開発したAI、DeepMindが囲碁の世界チャンピオンを破ったことは記憶に新しい。すでにAIはGoogle翻訳やSiriなど身近な所で活用されています。かつては空想に過ぎなかったシンギュラリティも現実味を帯び始めているわけです。

 その一方でAIが人間を超える知力を獲得した先には、我々がAIを制御することができなくなり、主従関係が逆転し暴走したコンピュータが人間を支配するような危機的状況が訪れるという懸念もある。人工知能の開発は人類を破滅に導く危険性があると、ビル・ゲイツやイーロン・マスク、今年亡くなられたホーキング博士などの著名な人物が警鐘を鳴らしています。AIによって人間が支配されるディストピアな未来!もあながちSF好きの誇大妄想として片付けられない事態になりつつあるといえます。

 話を戻すと、BEATLESSはこのシンギュラリティ問題、すなわちAIが人間の知能を超えてしまったときに私たちヒトはそのようなモノをどう扱えばよいのか?を問いかけている作品だといえます。

 普通に鑑賞すると新藤アラトとレイシアの物語からひとつの回答を得ることができます。ただ残念ながら僕はアラト君(+妹ちゃん)があまり好きではないのです。彼に対して言いたいことは山のようにあるのですが、彼の悪口を延々書き連ねても仕方がないのでそちらには触れず、裏口から本作を語ることにします。影の主人公ともいえる少女、エリカ・バロウズにまつわるお話です。

 おそらく原作を未読の方は彼女の存在意義も行動原理も理解しづらかったのではないでしょうか。実はエリカはその特殊な出自を背景にして21世紀の現在と22世紀の未来を接続する非常に重要なキャラクターで、ただの解説役ではなかったのです。

※ 正確には半導体の集積度が18ヶ月で2倍になる

【エリカ・バロウズ】
{netabare}
 1クール中盤から登場する褐色の肌にプラチナブロンドの少女、エリカ・バロウズは世界有数の資産家であり、メディアグループ「ファビオンMG」の代表を務める才女です。彼女は「ハザード」と呼ばれる超高度AIが引き起こした大災害で家族を全て亡くし、広大な屋敷にたった一人で暮らしている。屋敷に人は一切寄せ付けず、身の回りの雑用は全てhIEにさせている。またエリカはアンティークの家具に囲まれて暮らし、アラトと出会ったとき紙の名刺を渡したように、あらゆるモノが電子化された22世紀でもあくまで21世紀の風習にこだわる。第16話では現在の人間の世界が「大ッキライ」と声を荒げて言い放つ。

 彼女はなぜこの世界の人やモノ、文化を徹底的に嫌うのか?自身を好奇の目で見る人間や、一人で引き継いだバロウズ家の資産に群がる輩にうんざりしているだけではない。それを読み解くキーワードは実は第1話からさりげなく提示されている。それがhIEの行動管理を行いレイシアたちを制作した企業(ミームフレーム)の社名の一部にもなっている言葉、「ミーム」です。

 「現代の眠り姫」との異名を持つエリカは私たちと同じ21世紀に生まれました。彼女は幼い頃に難病にかかり、当時の医学では治る見込みがなく、冷凍睡眠で未来の技術進歩に託されることになります。そして100年の時を経て、未来技術ナノマシンの力によって全快したのですが、目覚めたとき彼女には友達も家族もいなかった。そして、「目が覚めたらそこらじゅう気持ち悪いものに囲まれていた。」

 BEATLESSで描く22世紀の世界ではhIEと呼ばれる、人間と見分けのつかない外見を持ったアンドロイドが普及し社会を支えています。hIEには人間に気に入られるような表情や動作パターンが組み込まれていて、クラウドシステムからデータを受け取り人間が好感を持つように誘導する。この技術が作中でたびたび登場する「アナログハック」というやつです。

 実はエリカはこの世界にあって「アナログハック」が全く通じない人間なのです。hIEの行動管理は22世紀の人間から収集したデータをベースにしており、100年前の価値観をそのまま引き継いでいるエリカを心地よくさせてくれることはない。人間は習慣・風習・文化といった情報を人から人へとまるで遺伝子のように伝達して積み上げてきた生き物です。これをミームあるいは模倣子といいます。エリカの中には21世紀のミームがそのまま残されており、22世紀の人・文化・風習あらゆるものが愛せない。それが彼女がまとう厭世観、あるいはシニシズムの根源なのです。

 しかし、このエリカ・バロウズという少女は只者ではありません。聡明な彼女はこの構造を完全に理解した上で行動に出ます。ならば自分の力で22世紀のミームを破壊し、更新してやろうと。ミーム産業であるファッション業界を牛耳るべくファビオンMGを買収し、モデルにhIEを登用します。そしてhIEに恋する少年アラトに興味を持ち、ボーイ・ミーツ・ガールというコンセプトでプロモーションする。22世紀であってもやはりヒトがモノに恋愛感情を抱くのは馬鹿げているという見方が強い。エリカはその価値観を変えてやろうと企んでいるわけです。

 第12話。エリカは超高度AIヒギンズが作り出した5体のレイシア級hIEをバロウズ邸に呼び集め、hIE同士の争いをオープンにしようと提案する。この意図はAIが人間の知能を遥かに超えてしまった時代に、超高度AIをスタンドアロン運用するなどして人間が必死に守ろうとしている聖域を破壊し、22世紀の人間の持つミームを切り崩すことにあるのです。彼女の勝利条件は戦いに勝つことではなく、未来が変わりゆく様をこの目で見る事。hIE同士の抗争を焚きつけておきながら彼女が自宅に引きこもり、戦いに直接関わらなかった理由も以上で理解できるかと思います。

 エリカを見ているとかの名台詞、「時計の針は元には戻らない。だが、自らの手で進めることはできる。」を思い出す。過去に執着するのではなく、財力と知力、そして最も汎用性の高いhIEであるマリアージュの能力を使い力づくで未来を変えようとするエリカのスケールの大きさと気高さ。ダークヒロインとしての魅力に溢れているキャラです。どこかのチョロい少年よりも、本作はエリカを主人公にしたほうが面白かったのではないかと思う。
{/netabare}

【総論】
 この結局アニメが言いたかったことは、例えシンギュラリティが現実のものとなりAIが人間を知能を超えてしまったとしても、私たちはミームの進化によって乗り越えることができる。だからフランケンシュタイン・コンプレックスに怯えることなくテクノロジーを進歩させていく、それが正しい未来観であり、私たちの歩むべき道なんだということなのでしょう。

 この考え方自体に疑問や批判もあると思います。「私達は原子力の力すら持て余しているのに、汎用人工知能をコントロールできるとは思えない」という反論は当然ある。作者もそれを承知しているから後半の展開は福島原発事故をモチーフとしているのでしょうけれど、果たして十分な説得力があったのか意見が分かれるところかな。

 ただ、本作が訴えかけていることが理解されないまま「総集編を4回やってなお放送延期した2クールクソアニメ」と不名誉な称号を与えられるのも不憫ですので長文レビューを書かせていただいた次第でして、意外と骨太なSF作品じゃないかと思います。

 まぁでも、チョロくて主体性がないアラト君に共感できないという意見には僕も同感でして、強くお勧めはできない作品なんですけど。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 43

69.9 4 任務で未来なアニメランキング4位
星界の紋章(TVアニメ動画)

1999年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (136)
745人が棚に入れました
『星界の紋章』は、森岡浩之によって執筆されたSF小説(スペースオペラ)、ライトノベル、及びそれを原作としたアニメ作品。また「星界の紋章」の番外編で、ラフィールの出生に関する話を描いた「星界の断章」がある。
 人類が、太陽から0.3光年離れたところに発見した「ユアノン」なる素粒子を利用した恒星間宇宙船を開発し、惑星改造により太陽系外に居住惑星を拡大し始めて何世紀も後のこと…。ハイド星系・惑星マーティンの政府主席の息子ジント・リンが幼少の頃、彼の故郷は「アーヴによる人類帝国」なる星間帝国の大艦隊によって侵略を受けた。彼の父ロック・リンは降伏と引きかえに貴族の称号を得、そのためジント自身も帝国貴族の一員となる。それから7年後、ハイド伯爵公子となったジントは、皇帝の孫娘ラフィールと運命的な出会いをする。 その時からジントは帝国貴族として生きていく事を決意する。

声優・キャラクター
今井由香、川澄綾子、高島雅羅、遊佐浩二、友川まり、陶山章央、藤貴子、千葉一伸、塩沢兼人、小杉十郎太、深見梨加、土井美加、鈴木英一郎、子安武人、日野由利加、石塚運昇、池水通洋
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

簡単にデレない娘さんの強烈な魅力

原作未読


劇場版控えてるとか祝円盤発売とかの商売っ気を感じない&空気を読まないラインナップが魅力のJ-COMさんの今クール再放送メニューのうちひとつ。
1999年1月~3月と“製作委員会”方式もまだまだおおっぴらになったかどうかな20年以上前の作品です。かつ衛星放送のみの On Air で知名度は底の底。

・WOWOW放送で認知度低め
・OPが服部克久のインストゥルメンタル
・Bパート終了。CM後のED。
・鬼籍に入られた声優さんらの在りし日のお姿

スペースオペラがどんなものか私はよく知りませんし、宇宙空間のあれやこれやで興奮する男の子でもなかったし、時系列でアニメ文化史を語れるほど造詣も深くありません。
どんな位置づけの作品か語る言葉は持ちあわせてませんが、上記4点をもって古い作品に価値を見い出してもいいかも。20年以上前の作品は視聴のハードルが上がるものですが古典もいいもんです。

今は配信会社。昔は衛星放送。聴けば一発でわかる曲の数々、服部克久氏。御年80歳を超えお見かけする機会もなくなり郷愁を誘います。OPインストとEDへの入り演出も最近は滅多に見ることはありません。
塩沢兼人、石塚運昇、鈴置洋孝。声を聞いただけでその人だと分かるのが声優さんという存在でした。
ためしに同時期の作品眺めたら、子供向けなキャラもの。頭身低めで目が大きい女の子を前面に出したもの。パッと見そんなのが大半ですね。「あー秋葉原にいる人こういうの好きそうだよねー」な作品群です。明らかにそれらとは違う匂いがします。
1999年は宇多田ヒカルのファーストアルバムが邦楽アルバム売上史上最高位を記録した年です。リアタイ時は家電買う以外の目的では秋葉原に目もくれない人生を歩んでおりました。


前置き長くなりましたが、普通に面白いですよ。
ハヤカワ文庫のSF小説が元ネタです。『グインサーガ』や海外の翻訳ものの堅いイメージがあってあまり読んだことのないレーベル。複数巻刊行済なので1クールで収まるわけないのですが、きちんと13話の中で一定の結論を用意してます。
最近「俺たちのなんとかは…」「大事なお知らせ!2期決定!」「続きは劇場で!」「この続きは3か月後だよん」とぶん投げエンドばかりに遭遇してたので、やや駆け足だったとしても作り手の誠意に静かに感動します。たまたまかは置いといて過去作品はきちんとけじめつけてるものが多い印象です。

画面比率ワイド(16:9)とスタンダード(4:3)の差も懐かしかったり、ここまではほぼ昔の作品の作り方ならではの部分しか書いてませんが、内容も古臭いって感覚は僕の場合ありませんでした。


では内容について。
地球ではない、とある人間の住む惑星に人外さん“アーヴ”が押し掛けて、降伏勧告みたいなことをするところから始まる物語。
で、何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった.的な話に発展するのですが、この侵略する側のアーヴの皆さんが誇り高く聡明でこちらに感情移入してきます。それでいて“奴隷の平和”みたいなテーゼは微塵もありません。


 ね?わかんないでしょ?


基本は人間ジント♂(CV今井由香)と人外さんラフィール♀(CV川澄綾子)のボーイミーツガールなんです。
ヒロインのデザインは置いといてとにかくこのラフィールが魅力的です。「俺は女性を見た目ではなく性格で」とポイント稼ぎたい男子はぜひご視聴ください(適当)。

誇りが高く聡明で寿命の長い種族です。人間との寿命差が引き起こす哀感はあります。ここを全面アピールの『さよならの朝に約束の花をかざろう』という名作もありますが本作この1クールでの優先順位は高くありません。
むしろ“誇りが高く聡明”この種族適性を前面に出してくることで生じるジントくんとのすれ違いを楽しみ、徐々に絆を深めていくさまに目を細めることができると思います。

さらに

「そなた」「であろう」「するがよい」

が口癖のやんごとなきご身分のラフィールにひざまずく快感がありますね。これニッチなフェチシズムであるかどうかは現物を確かめていただければと。

{netabare}「ラフィールと呼ぶが良い」

と笑顔で語りかけた某シーンでは自分電気が走りました。{/netabare}

一見尊大に見えますが、本来の性格は素直。嘘がつけない性格でもあります。
簡単にデレないし、ほっぺ赤くしないし、ラッキーなんとかも皆無だし、サービスショットもありません。あの冴えないヒロインだって感情を爆発させたのにラフィールはそれがない。


耐えられますか?

1.好き好き光線だしまくりな女の子の好意に気づかない鈍感主人公を「ヘタレてんな~」とマウントとりながら睥睨することに

2.テンプレ化したツンデレ娘に「あーまたこのパティーンかよ」と辟易したフリして実は安心している自分に

慣れてしまっているそこのあなた!

簡単でない娘をいざ目の前にしたからって掌返しのクレームは受けつけません。…と煽っときます。



※オマケ

■子安さんとゲスキャラの好相性

いやもうこれはそれっぽいのが出てきた時にエンドテロップで答え合わせしましょう。
「あ~やっぱり!」となるかと思います。

{netabare}クロワールのことですよ。{/netabare}



■帝国軍の敬礼

誇り高く聡明なアーヴの皆さんの帝国軍。軍略は妥当性があり、リスクを一つずつ排除して合理的な判断を下そうと助力している描写あり。事にあたっての指揮官の覚悟と部下への命令内容もアツいものがある。上官も上官なら即座に意を酌む部下たちもかっこよい。
そんな彼らの敬礼。

{netabare}オリラジ藤森が「サンキューでーす」してるようにしか見えないという罰ゲーム{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 地上波再放送

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2020.03.14 初稿
2020.09.27 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ボーイ・ミーツ・ガール(SF風味)(2017.5.23: 大幅改稿)

視聴時点で原作小説(ハヤカワ文庫刊)既読。WOWOWでの有料放送だったため、たぶんアニメ自体の知名度は低めだと思います。

<星界>シリーズとして『星界の戦旗』へと続き続巻刊行中です。原作シリーズとして『星界の戦旗』は未完なのですが、その前日譚である本作はきっちりストーリーの区切りがついています。

原作のカバーイラストは、プリンセスメーカーなどで有名な赤井孝美さんです。そのままの絵柄だとアニメでは動かせません(笑)ので、アニメではそれなりに線の整理されたキャラクターデザインになっていますが、原作イラストの面影はなんとなく残っている気がします。

本作品世界では居住可能惑星の探査と亜光速宇宙船による宇宙移民により人類は銀河の各星系に広がっていますが、主人公ジントが居住するハイド星系は超光速航行の技術を持っておらず、惑星ハイドは独立した経済活動を行っている民主的な惑星国家です。

そんなハイド星系である日、宇宙空間での謎の爆発が発生して「アーヴによる人類帝国(フリューバル・グレール・ゴル・バーリFrybarec Gloer Gor Bari)」、通称「アーヴ帝国」に所属しているという宇宙船が出現して、ハイド星系の帝国への帰属を迫るのです。

その日から、ハイド国政府主席だった父の息子であったジントの数奇な運命が始まり、それから数年の時を経て皇女ラフィールとの運命的な出会いを果たすのです…。


<星界>シリーズはいわゆる「スペースオペラ」です。スペースオペラではどうやって星間航行を可能にするかが1つの課題だと思うのですが、本シリーズではそのアイディアがユニークで、またこの航行手段により宇宙船同士の戦闘が特殊なものになっています。この効果により、潜水艦での戦闘のような独特の緊張感が産まれ、かなり見ごたえある戦闘シーンとなっていると思います。

またヒロインであるラフィールを含めて「<アーヴ>は宇宙での活動に適するような遺伝子改造により発生した種族で、ビジュアルが普通の人類と異なる」という設定があります。

逆に<アーヴ>が地上世界(惑星の地表)で生活することは皆無で、この辺りの生活習慣の違いから発生するジントとラフィールの常識のギャップもなかなか面白いところですね。もちろん、我々の常識はジントに近いわけですけれども。

<アーヴ>の設定に忠実なビジュアライズをすると、普通のアニメキャラ(髪や瞳が青くエルフ耳の美形キャラ)になるというのは、原作者が狙ってやっていることではあるのですが、これも面白いですね。

あと、言語オタク的には作中のオリジナル言語「アーヴ語」が面白いかもしれません。アニメでは、ストーリー冒頭のナレーションがアーヴ語です。

OPはオーケストラ演奏による雄大なもので、インストゥルメンタルです。いわゆる「主題歌」という奴ではありません。めっちゃカッコいい曲ですね。

SF、スペースオペラ好きにはお薦めです。ジュブナイルものとしても楽しめると思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 28

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

服部克久氏率いるオーケストラによる壮大なOPは紛れもない名曲。

サンライズ作品。
星間戦争の類です。

強大な「アーブ」の帝国(遺伝子操作された人種で
人間の倍の寿命がある)が領地を拡大し、主人公の星も
その属国となります。

そしてその星の代表として帝国に向かうわけですが
その際、帝国の皇女ラフィールと出会い行動を共に
します。

すんなり行けば良いのですが、当然敵も存在して
道中攻撃に遭いながらも帝国を目指します。

主人公ののんびり感と皇女さまのどっしり感が
うまく描かれていると思います。
(恋愛感情というより、同士的な感じ)

作画に古さがあるのは否めませんが、
OPだけでも聴く価値あると思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20

63.2 5 任務で未来なアニメランキング5位
エガオノダイカ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (202)
701人が棚に入れました
地球より遥かかなたの星にある、笑顔に溢れた王国。王女のユウキは十二歳、そろそろ多感なお年頃。毎日泣き、笑い、時にはときめいたり…?しながら、王宮で楽しく暮らしている。日々を彩るのは、忠実な家臣たち。教育役のレイラ、政治を補佐するイザナ、騎士団長ハロルド、そして……幼馴染の側近、ヨシュア。「ユウキ!気合と根性さえあれば、何だってできる!」「……もうっ。またそれ~!?ヨシュア、もっと貴族らしくしてっ!」ステラは十七歳、有能かつクールな軍人。けれど微笑みはいつも絶やさない……笑顔は生きるためには、欠かせないから。これは、遠い星に生まれた、二人の少女の物語。

声優・キャラクター
花守ゆみり、早見沙織、松岡禎丞、佐藤利奈、神奈延年、置鮎龍太郎、小市眞琴、榎木淳弥、松山鷹志、長久友紀、増田俊樹、石谷春貴、白石稔
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

笑った私は素敵でしょう・・・ね?どう?どや!素敵でしょ?

タツノコプロ創立55周年企画オリジナルアニメーション、とのこと。


そのまんま『笑顔の代価』となるのでしょう。好物である不穏な展開が待ち受けてそうなタイトルが視聴の決めてでした。鬱展開カモン(^^)

王国と帝国。二つの勢力に別れての戦争もので主力兵器はロボットという世界が舞台です。キービジュアルからは想像つかないですけどね。王国側の王女ユウキ(CV花守ゆみり)と帝国側の一兵卒ステラ(CV早見沙織)のWヒロインになります。
戦争の原因は資源エネルギーに絡んでと妥当な理由でした。
タイトルから“笑顔は何と引き換えなのか?”
OP映像から“ユウキとステラはどう絡むのかなぁ?”
そんなところが気になる序盤です。


観終わって、、、そこそこ期待した通りの“不穏さ”ではありました。
エガオにまつわるオチのつけ方やたぶん監督が描きたいであろうテーマも伝わってきます。ただわかりづらい。

戦争もののくくりで本作を捉えるとして、陣営の違う二人を主人公に据える場合、まずはお互いの関係を決めてくれると楽だったのです。
 ・一番手っ取り早いのは二人をライバルにしちゃうことでしょう。
 ・次に考えられるのは敵味方を超えた友情物語にしちゃうことでしょう。
これがどちらでもなく関係性は不明のまま。
ただそれ自体は悪くないことです。後半に結びついてこればいいだけの話。

次に早い段階で二人が会うなり相手を認識すること。接点を作ってあげないと一つの作品のなかで別個の物語を追うハメになるからです。これもないため、視聴者は二つを追いながらの集約待ち状態が続きました。これもそれほど悪くないことです。
代わりかどうかは知りませんが、同じ事柄を王国視点で次は帝国視点でと交互に見せる演出が何回かあって理解を促してました。
おもしろい演出でしたが、《話の進行速度》を代価として払った感じですね。終盤近づいてももやもやが依然として残ります。
{netabare}9話以降、クラルスとは何ぞや?が解明されたあたりから物語は加速していきますが、{/netabare}どうしても終盤慌てて畳んだような印象です。

 尺不足ではなくこれは脚本が悪いです。

並行で物語を進行させる場合、興味を引き付ける要素を要所で挿れないと置いてけぼりになります。その悪い見本。
最終盤はいろいろ繋がって作品のメッセージも受け取りましたが、それまでの組み立てのしょっぱさから{netabare}ラストカットのユウキとステラの二人に{/netabare}感情移入できた方がどれほどいたでしょうか?私は2週めでやっとおぼろげながら見えてきた感じでした。

 『その笑顔のためにどんな代償を二人は払ったのだろうか?』

ここに注視する必要がありそうです。鬱展開は好物です。ただしそれは人間の根っこ部分を摑まえてこそ。メッセージ性があるものの根っこが弱い、もったいない作品でした。
テロップ挿入ありのOP。「笑った私は素敵でしょう」とストレートなED。OPはムービーがネタバレやんと思いつつ、両曲とも作品世界に合っており肝いりだったことがわかります。


※以下ネタバレ所感
■笑顔の意味
ヒロイン二人の笑顔には別々の意味がありました。
{netabare}ユウキ:幼くして両親を失う不幸に見舞われながら周りの助けもあり、愛情を注がれて育った娘の笑顔。
王女らしく笑顔の対象は自国民だったり『公』に向いている。しかし次々と愛する人(家臣含む)を失っていき、笑顔は消えていく。愛する人を失わずに済む日が訪れた時に笑顔は取り戻せるのだろう。{/netabare}

{netabare}ステラ:幼くして両親を失う不幸に見舞われ里子に出されても厄介者扱いで、愛情を注がれずに育った娘の笑顔。
自己防衛ありきで笑顔の対象は自分『私』に向いている。仮の居場所(軍)を見つけ必要がなくなり、笑顔は消えていく。在りし日のかすかに残る記憶。人と人との繋がりを取り戻せた時に心から笑える日が訪れるのだろう。{/netabare}

{netabare}ユウキは民を統べる者としての自覚が芽生え、その責任を全うしようとすることで。
ステラは戦災孤児や隊の仲間の温もりに触れ、居場所を見つけようともがくことで。
クライマックスに向けて両者の心の変化みたいなものが集積していき、ラストピースをレイラさんが埋める。そして繋ぐ。ここはちゃんと筋が通っているんですよね。{/netabare}


■メッセージ
非戦反戦であることは明確です。王国にも帝国にもそれぞれ兵士たちには愛する者がいて、と。両陣営の視点で描かれているので狙いはある意味分かり易い。戦争なんてろくなもんじゃない。その通り!
なんだけど、物語の収束のさせ方が自分には刺さらない刺さらない。受け取ったメッセージに共感するまでには至りませんでした。

{netabare}作中でも再三指摘されてましたが、動力源(クラルス)を失えば、新たな争い生まれないわけないでしょうに。自覚あるだけマシと言えなくもないが、クラルス停止の正当性の根拠に持ってきたのが住環境の維持、すなわち環境破壊の阻止です。しかも1000年後。
これは問答無用でグレートリセットすればなんとかなる、のテロリストの発想ですよ。クラルス停止してもいいようにエコ手法を周知徹底するロードマップを敷くとか代替エネルギー研究するとかまじめな議論すっ飛ばすやり方はどうも性に合いません。そんな真っ当なツッコミに対しての反論が{/netabare}

{netabare}『気合と根性さえあれば、なんだって出来る…』
ヨシュアの伏線回収です。 ダメだこりゃ (*´▽`*){/netabare}

賢明な皆さんならもうお気づきでしょう。既視感のあるプロパガンダ臭がプンプンで胡散臭いったらありゃしないのです。
エンタメはエンタメで楽しみたいのでこういうのいらんかなぁ。リアリティの欠如した作品は今の時代ウケませんよ、タツノコプロさん。
GO!GO!がコンセプトの55周年企画なそうですが、これが非難轟々にならないことを切に願います。


■オマケ
1.CV花守ゆみり
ユウキが野営のキャンプで食事にありついてるシーン。もうすぐ冬ですね。
※出典:寒い季節にキャンプを楽しむアニメ
2.役名リリィ
仲間が戦死する度にこのフレーズが耳から離れない
「さよならはやってくるけれど ずっと先だって思ってた」
※出典:ゾンビがアイドルするアニメ

お粗末さまでした。



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2019.08.25追記

視聴時期:2019年1月~3月リアタイ視聴

ED『この世界に花束を』のフレーズ。「笑った私は素敵でしょう」
これ放送中は気にならなかったのですが、最終話を観終わって、

 「素敵って言えや、ゴルァ!」

と迫られてるかのように感じました。作中のメッセージが押しつけがましかったのが理由です。お姫様は自分は良いことしてる!って信じて疑ってないですよね。だいたいこの手の方って人の話聞かないんですよ。



2019.03.29 初稿

投稿 : 2024/04/13
♥ : 46

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

第一印象はかなり良いです!(搭乗タイプのロボットが出てきますね…。)

== [下記は第1話視聴時レビュー: 以下、追記あり] ==
第1話を観ました。ユウキ王女は「王女」と呼ばれているということは王位継承者ではあるけどまだ即位していないってことですかね。

そして近衛騎士でユウキ王女の幼馴染みであるところのヨシュア、教育係っぽい感じのレイラ、武官のトップっぽいハロルド、文官のトップっぽいイザナ、辺境警備が担当らしいユニ、ルネという双子の姉弟の騎士がメインキャラとして出てきていました。

ソレイユ王国にとっての「辺境」とは隣国である帝国との国境付近を指すようです。

タイトルのエガオとはおそらくは「ユウキ王女の笑顔」ということであろうと思われますが、それに対して支払われるべきダイカ =「代価」とはいったい何なのか?

テウルギアという一般名詞で呼ばれるパイロット搭乗タイプのロボットが出てきて、王国で「騎士」と呼ばれるのはこのパイロットのようです。

戦闘ロボットが出てくれば連想されるのは武力での係争なわけですが、第1話冒頭では「新型クラルスを開発中」といった話はあるものの、王都とおぼしき都市では平和な感じが漂っています。

今後どうなっていくのか、未視聴の方はまずは第1話をご覧あれ…。

……と、ここまで書いたけど内容的にネタバレなしでの更新が難しそうなので視聴を進めても当分レビューは更新しないかも?
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.3.26追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。なんというか「惜しい」感じの作品でした。最後まで観たこと自体には後悔はありませんが。

初回の感じで一応戦記物っぽい内容を期待していたのですが、その期待からするとユウキ王女がある程度軍略の才の片鱗を見せていたのにそれがいまいち活用されなかった感じがあって、戦記物としての出来はあまり良くなかったですね。

そして次に期待したのが「政治的決断」なのですが、これも下されるのがちょっと遅かったと思いますし、内容的にも私個人には不満な感じでした。兵器が満足に使えないからといって停戦が決まるまでには両陣営なりの葛藤があって然るべきだと思うのですが、その辺りはお茶を濁された感じです。

私個人の好みで言えば、2話前に最終話Bパート辺りにたどり着いて、最終話Cパートの辺りに2話くらい割いて良い物を見せてくれたらより楽しんで観られたんじゃないか思いますが、制作サイドが作りたかった物がそれじゃないならしょうがないですよね。

ということで、ちょっと残念な感じで終わりました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

エガオニナルカ?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
アニオリのロボアニメのダメなパターンの方、って感じですかね。

雰囲気や出だしの感じはかなり良かったんですが、肝心のストーリーでおおこけしました。ロボットアニメ自体は大好物なので、期待はしてたんですけどね。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず一番の問題は、「クラルスの停止=文明の崩壊」みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終話Cパートでいきなり、「え? 結構、普通に文明を維持できるんじゃん」となったところ。あれはズルいと思う。話が違う。

という事で、あくまで、「クラルスの停止=文明の崩壊」と考えてレビューを進めていきたいと思う。そうじゃないと、ユウキの行動に是も非も言えないから(兵器だけが停止し、文明が維持できるならば、そりゃ理想的だから)。

ユウキのとった行動は控えめにいっても最悪で、まさかただの箱入りワガママ王女様のままで最終話までいくとは思わなかった。じゃあ、縄文時代や弥生時代は争いが無かったのか? 充分な食料や医療がない中で、幸せに長生きできたのか? など、たくさん疑問が浮かぶ。

もしこういう「ハッピーエンド」を目指すなら、「クラルスの軍事転用だけを止めるウィルスを流す(ナノマシンの改造)」とかにすりゃ良い(勿論葛藤は生まれないが)。

構成的にも、とてもとても疑問が残る。

本作はダブル主人公の形式をとり、相互にそれぞれの陣営を見せていた。その中で、敵味方に分かれた二人の主人公が出会い、どう平和に導くかが見処になる作品だったはずだ。

そんな二人の大切な「邂逅」を、まさか最終話の終盤にもってきて、しかも、一方(ユウキ)の考えに全のっかりとか、マジか?と思った。もう一人の主人公であったステラのとった行動は、「止めない」という消極的なものだけで、だったらなぜ、主人公を二人にしたのか分からない。

ダブル主人公のメリットは、立場や境遇などの違いから、見える風景が変わり、異なる主張をもった者同士がぶつかり合い、それでも互いを認め、異なる二人だからこそ辿り着けるゴールを見つけるところにあると、私は考えている。

例えば、ダブル主人公×戦争 モノの金字塔、「銀河英雄伝説」は、ラインハルトとヤンという二人の天才が、直接顔は見合わせずとも、常に相手を意識し、敵の味方以上に相手のことを深い部分で理解していからこそ、感動が生まれた。

けれど本作は、二人が直接顔を合わすまでは、互いから何かを受けとるのではなく(というかユウキに関しては、ステラを個人として認識すらしてないと思うし)、むしろ、自分の味方から多くを学び、たくさんのものを受けとってきた。だから、最後に敵側についたステラには、裏切り者のような印象をもってしまった。会って数十秒の敵国の姫のありきたりな台詞に感動し、祖国をあっさり裏切った、そんな風に捉えられてしまわないだろうか?

ダブル主人公のデメリットは、片方を深める時間が半分になることだ(だから銀英伝は長大だった)。これだけ、ユウキのやりたいことを100%叶えるなら、普通に王国サイドのエピソードだけで充分だった。また、ダブル主人公の良さを生かすなら、7話くらいで二人を出会わせ、二人がそれぞれに1つのゴール地点に向かっていくような構成の方が良かったと思う。

さらに、普通に考えて「クラルスの全停止」というのは、愚作としか思えない。ナノマシンを使いきり、人が住めない環境になるのが、明日明後日の危機でないのなら、まずはこの情報を全世界に公表し、王国は帝国に即事降伏(敵対勢力がなくなることで、兵器によるナノマシンの浪費は防げる)。日常生活におけるクラルスの使用も最低限に抑えつつ、代替のエネルギー開発か、ナノマシンの発明・生産に全力を尽くす。その上で、全て上手くいかなかった場合は、一次産業の推進(人力での農業指導や農具の生産、家畜を充分に増やすなど)や治安機関などをしっかり整備した上で、今回のユウキのように、クラルスの全停止を行う。そのぐらいのことをやった上で行わないと、限られた食料や文明の遺産を巡り、間違いなく略奪が横行し、戦争以上の被害を生んでしまう可能性もある。マジで、雑だと思う。

これだけの悪さがある作品なので、視聴後の感覚的には☆1でも良いのだが、1~4話くらいまではしっかり楽しめるなど、良さもあったので、まあ、☆2かな。

あと、ネタバレに繋がるようなOPをつくるのは、特にアニオリならやめてほしいと思った。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
クラルスの全停止=文明の崩壊みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終回Cパートで、わりと普通に生活出来ているようなので、話が違うと思った。

ダブル主人公の良さを全く生かさず、最終回になってようやく邂逅し、すぐに意気投合する二人がよくわからん。

てか、クラルス全停止、兵器が止まって世界が平和になりましためでたしめでたしとか、頭お花畑かよ(向日葵だけに)w

☆1でも良いが、序盤はまあ楽しめたので、☆2で。
{/netabare}


【1話ごとの感想(視聴時毎回更新)】
{netabare}
1話目「ソレイユの少女」☆3
{netabare}
器の大きさをみせる、主人公。なんか、好きな世界観っぽい。

《今後の展望》
王女が有能且つ良い人なので、彼女の成長を描くというより、理想と現実のギャップに悩みつつも、それを乗り越える様子を描くんだろうな。笑顔の代価、というタイトルが気になるな。ヨシュアかユウキのどちらかが死んだりする?
{/netabare}

2話目「戦乱の真実」☆4
{netabare}
なんか、OPが盛大なネタバレになっているような、、、。ヨシュアの死亡、思ったより早かった。

《今後の展望》
こうなると、王女の闇堕ち、本領発揮で帝国を蹂躙することもありそうだけど、多分、爽やか路線だな。OP観る限り(苦笑)
{/netabare}

3話目「微笑みの戦士」☆4
{netabare}
戦場で親を殺した(かもしれない)兵士が、その子供に桃缶を配る。そして、家を爆破に巻き込み、助け、罵倒される。しっかり「人間」を描いているな。

《今後の展望》
1話ごとに主人公サイドを変えていく、ダブル主人公構成でいくのかな。銀英伝もそないな感じだし、好きな構成ではあるかな。
{/netabare}

4話目「希望の選択」☆4
{netabare}
王女の素人判断で最悪の結果を招く。なかなかちゃんとドラマを作る気があるな。

《今後の展望》
科学力と経済力、地の理は王国にあるが、戦力(物量)と勢いは完全に帝国にある中、やはり逆転の一手は、ユウキの覚醒しかないでしょうね。ただ、最終的には和解、和平だろうから、互角まで戻せば良いわけだけど。帝国に物資は無さそうだし。
{/netabare}

5話目「分隊の一夜」☆3
{netabare}
昔世話になった先輩軍人、、、わっかりやすい、死亡フラグ(笑)

《今後の展望》
リリィもいつか死にそうですね。ユウキにとってのヨシュアの死に釣り合う存在が、ステラにとってのリリィっぽいし。
{/netabare}

6話目「運命の岐路」☆3
{netabare}
総数五万!? かなり大規模なロボット軍団がいるんだな。いくら士気を上げるためとはいえ、戦術を考える人が前線に出るの? ユウキが指揮をとる(覚醒する)きっかけ作りか。

《今後の展望》
やはり、ユウキ無双の展開かな。今回追い討ちをしなかったことが、後々、ステラとの和解、共感の種になるのかな?
{/netabare}

7話目「王宮のひまわり」☆2
{netabare}
退役、メデタイ、メデタクナイは、微妙なところだな。こっちのチームも、かなりキャラは深まったな。ピアーズを殺したか、これはちと残念。なんか、体よく悲劇を背負わせて、ちょいキャラを殺していく。こうなると、ピアーズを殺すために、今回、彼をとってつけたように引き立てたことになる。こういう、キャラの生かし方、殺し方は嫌いです。キャラクターは、ちゃんと生きて、どうしようもなく、死なないと。

《今後の展望》
帝国側、ステラサイドにも死の悲しみは必要で、だとしたら、ヨシュアに釣り合うのは、リリィか隊長かと思っていたら、ピアーズというちょいキャラに悲劇を背負わせて退場させる手段に出たか。今後を、想像したいと思えなくなったな。とりあえず、ユウキ無双ですね。
{/netabare}

8話目「最後の伝言」☆3
{netabare}
イザナ、死亡。最後に一花咲かしたら死んでいく流れを続けるのか?

《今後の展望》
新型クラルスのリスク。世界が滅ぶとか、そんなんでしょ、多分。
{/netabare}

9話目「暁の挽歌」☆3
{netabare}
王国編が続いたね。笑顔の代価とは、人々がクラルスによって笑顔になった代価として、環境が犯されることもあるんだね。う~ん、パタパタ人が死んでいくな~。ハロルドも死に、いよいよ王国は人材不足だな。

《今後の展望》
次は帝国編を2話続けるのかな? 最終的には、世界の全てのクラルスを活動停止にするの? てか、これ、ストーリーまとまるか?
{/netabare}

10話目「魂の発火」☆3
{netabare}
戦争被害者との触れ合い。素直に笑う、ステラ。悲劇の予感しかしない。ここで、隊長の死か。ここで両陣営の物語がひとつにまとまるのね。

《今後の展望》
ステラ、最後は隊長の孤児院を引き継ぐのかな。次はステラとユウキの邂逅だろうね。二人はどんな決意をするのか。やっぱり、新型クラルスを使って、全クラルスの停止かな。でも、それで争いがなくなるほど、世界はシンプルなのかな?
{/netabare}

11話目「二人の決意」☆2
{netabare}
隊長への熱い思いに、なんかこっちがついていけないな。ダブル主人公ものだけに、片側の掘り下げは不十分になるわけだし。ユウキが、父の死というツラい事実を、母親に言わせず、自ら言ったのは、偉いと思った。

《今後の展望》
まさかこれ、クラルス全停止でハッピーエンド、にはしないよね? クラルスを全停止するならするで、現実的な代替案がないと。
{/netabare}

12話目「笑顔の代価」☆1
{netabare}
よく娘だと分かったな。母親の超能力か? なぞの挿入歌(笑) 野菜は元気になるって、ナノマシンは自己増殖するの? じゃないなら、「減らなくなった」だけ(現状維持)で、回復はしないでしょ。

いや、確実に間違いなく、ユウキもステラも刺されると思うんだけど。

ここまでダメな最終回も珍しい。総合評価まで1にしようか悩むレベルです(汗)

《今後の展望》
2期や劇場版はないな。100%。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

65.0 6 任務で未来なアニメランキング6位
活撃 刀剣乱舞(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (148)
635人が棚に入れました
審神者により宿された付喪神――刀剣男士。
和泉守兼定は、歴史を改変すべく現れる時間遡行軍からとある積荷を奪取するため、初陣の堀川国広とともに幕末の世に出陣する。
辛くも任務を成し遂げた二振りに下されたのは、新たな指令。『文久三年のとある城下町に、新たな時間遡行軍現る』と。
わずかな情報を頼りに、現れる遡行軍を迎え撃つ和泉守と堀川。しかし数で勝る遡行軍には二振りだけでは太刀打ちできず、窮地に陥ってしまう。そんな二振りの前に現れたのは、彼らの主“審神者”だった。

声優・キャラクター
木村良平、濱健人、榎木淳弥、山下誠一郎、櫻井トオル、斉藤壮馬、皆川純子、永塚拓馬
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

もう、映画じゃん!

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
活劇(立ち回りなど動きの激しい場面を中心とした映画・演劇。アクションドラマ)と銘打つだけあり、内容的には、前作(花丸)の日常系からガラッと作風を変え、シリアス&バトルになりました。

内容(ストーリー)も悪くないですが、とにかく素晴らしい作画を観るだけでも価値があるアニメだと思います。特にバトルと背景は、ホントに綺麗です。

原作未プレイ&花丸(前作)視聴済み


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
刀(物)としての矜持や責任感と、人(刀剣男子)としての自由や、やりがいの中での葛藤。今の主(歴史を守る任務)と前の主と(坂本龍馬や土方歳三などを歴史をねじ曲げてでも救いたいと思う)の狭間で悩む葛藤を描くのが本筋の物語だと思います。

また、前作(花丸)との違いは、「前の主(歴史上の持ち主)」の性質や関係性を大きく持ち込んでいることですね(花丸でも多少はあったけど)。例えば、「和泉守兼定(土方歳三)」と「陸奥守吉行(坂本龍馬)」の対立なんか分かりやすいです。刀剣男子自身ではなく、「前の主(新選組)」をバカにされたことで激怒する兼定など、熱かったです。

前作は日常系ゆえに登場人物を増やし、ファンサービス&販促を狙った感じでしたが、本作はストーリー重視のために、かなりキャラを搾っていましたね。基本ですが大事なことです。

歴史的な解説も、かなり詳しくなりました。坂本龍馬の逃げる経路や細かいエピソードなど(歴史に疎いので、史実かは知りませんが)、楽しく観られました。

あと、Wikipedia程度の情報ですが、土方歳三が死の間際、少年兵に渡したのは写真と毛髪であり、刀(兼定)という情報はないみたいですね。現存する兼定も、土方が持っていた物とは長さが違うらしく、その出所は謎なのだとか。だから、土方歳三の最後を、国広だけが見ていて兼定は見ていないというのは(かなり重要なエピソードだけど)、アニメスタッフの創作になるのかな? 私は歴史に疎いので良くも分かりませんが、きっと歴史好きな方なら、こういう僅かな違いとかも楽しめるんでしょうね♪

これは不満というほどのことではないのですが、最大公約数的には人気があるので、幕末や戦国時代をメインに据えるのは理解できるのですが、やはり見飽きた感はあるので、どうせなら南北朝時代とか、あまりアニメで扱われないあたりを観たいな~と思ったり。

さて、この作品、なんか一部の人にスッゴい批評されてますね。原作レイプ? と言われても、私は原作をやってないし、特段、本シリーズに深い思い入れがあるわけではないから分かりません。

でもまあ確かに、(勿論許可はとっているだろうけど)ずっと謎だった「主」を1話目からサラッと出したのはやりすぎだったかな? とは思いました。「主」は、いわばプレイヤー自身だと解釈していますが、それを具現化されると怒る人もいるのでしょう。私も基本は「RPGの主人公は喋らない」方が好きですし(自分を投影できるから)。

原作好きな方が怒るのであれば、原作付きアニメとしては、確かに良くはないですよね。

とはいえ、やっぱり高クオリティのアニメであることは否定できないと思います。少なくとも作画は。

個人的に不満があるのはOPかな。折角、シリアスで格好良い作風なんだから、ああいうアイドルソング的な感じではなく、もっと和風だったり、格好良い感じの曲の方が良かったな~と思いました。
{/netabare}

【余談1 ~剣道部的、刀の用法について~】
{netabare}
バトルの作画は前作に比べて格段に良くなったが、刀の用法としては、少し雑だった印象。例えば、刀を刀で(キン、キンって)払うとか、実際はほとんどやらないしね。折れるし、刃こぼれするし。

例えば、剣道の段審査で行う「日本剣道形」は、各古武術の流派(つまり日本刀古来の使い方)からきているが、七種類あるうち、刀と刀が接触するのは、三本目(突き返し突き)、四本目(突き返し面)、五本目(面擦り上げ面)、六本目(小手擦り上げ面)の四種類。その中に刀を刀で払う動作、例えば切り落としや応じ返しという動作は一切含まれない。四種類全て、「鎬(しのぎ)」という、刀の上部(峰と腹の間)で刀を擦るようにして、相手の刀の軌道を変える(そらす、受け流す)動作になる。残りの三種類は抜き技なので、相手の攻撃をかわして攻撃する動作だ。

ここからも分かるように、刀は基本的に、相手の攻撃を弾いたり受け止めたりしするようには作られていない。そういう「打ち合う」動作は、竹刀が開発され、剣道という競技になってから生まれている。

真剣での勝負の防御は、基本的に「避ける」か「そらす」。刀を大切にしているアニメだけに、そこまでリアルに作画出来れば、剣道部的には更に満足だった。まあ、それやると迫力には欠けるけど。

というのは、難癖ですよw 本当は書かなくて良かったんだけど、剣道部、という名前を使っている以上、キャラ付けの為にもなんか書かなければと思い、無理矢理、重箱の隅をつついてみました(笑)
{/netabare}

【余談2 ~ 作品の成分に個人的には違和感が ~】
{netabare}
……にしてもアニメ成分に作為的なものを感じるのは、私だけでしょうか……。マイナス要因が多すぎるし、それぞれの成分にほぼ同数の票が入っている不自然さ。(&少しでもポジティブな成分入れると、即座に-連打されて消されるって……)。

てか、原作改悪はまあ(本人の捉え方だし、主観の要素が強いから)あっても良いとして、「作画悪い」って、この作品で作画が悪いと言われたら、世の中の大半のアニメはクソ作画ということになるとは思うけど……。

作品に対しての賛否は自由。絶賛も酷評も好きにやって良いと思ってます。本作が気にくわないなら、ガンガン叩いても良いと思います。

でも、「一人一票」ってのは大切だと思うんだよな……。

(勿論、これが完全に私の邪推で、本当に多くの方が批判しているのなら、何の問題もなく、正当な行為だと思います。何が正しい(真実)かなんて分からないから、結局は各々の判断ですかね)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
まず、作画がヤバイ。劇場版やん。前作(花丸)とはガラッと作風を変えてきたね。人助けするなと言って人助けする兼定が良いね。え~! 「主」出して良いのかな? 蜻蛉切り、メジャーどこが来たね~。

2話目
持ち主やら由来やら、丁寧に説明するのは、華丸になかった特徴ですね。

3話目
ピンチからの増援。ワルくはない。実に王道だ。

4話目
なんなもう、映画だな、完全に。蜻蛉切り、折れはしないだろうけど、かなりシリアスな展開。

5話目
シリアス継続。いよいよ本丸に。

6話目
へ~、2205年の設定なんだ。全体を守れても、個の犠牲を悩む、良いシーンでしたね。

7話目
三日月、強いな~。第一部隊、一軍って扱いなん?

8話目
ちょっと良い話。なんか、前作(花丸)みたいでしたね♪

9話目
前の主のことを嬉しそうに語る刀剣男子、良いね♪ ちょっと腐のかほりはするけどw

10話目
いや、煙の描写とか凄いだろ、これTVアニメだぞw 幕末は盛り上がりますな~。蜻蛉切りがあれだけ苦戦した大太刀を、わりとアッサリ。

11話目
背景からキャラが浮いている感じは、ある意味ゲームっぽいので、これはこれでアリかな。なるほど、土方歳三以上に、土方歳三を本当は助けたい兼定の為に動くのか。

12話目
いや、本当に良いのか? 微妙に歴史変わらないか? 1000って、ムリゲーじゃね?

13話目
背景は、本当にキレイだな。人の動きはちょい変だけど、それは贅沢言い過ぎか。ラストのバトルは単純に熱かった。にしても、やっぱり千体は無理だったんじゃ? 100で良かったんじゃないかとw
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 13
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

終わりよければ全て良し?

≪物語≫
進度が遅いです。
テレビの見えない場所で洗い物をしながら、たまにテレビを覗いて戻り、覗いて戻りしても話がわかります。

その要因として考えられるのは、刀剣男子が悩み葛藤する場面や相談・指示に割く時間が多すぎるということでしょう。
あーだこーだ悩んでも結局解は見つからず、会話前と会話後で状況が転じることもありません。ずっと同じ悩みを抱えたままなので何のための時間なのか疑問に思います。

{netabare}しかも、話している状況も状況で、対象を追いかける場面で立ち止まって泣いたり、見張りの途中で対象者が見えない位置に移動し話し込んでいるのは、如何なものでしょうか。
炎の残る街の中、救出した子供を傍らに寝かせて、切ってみろだの、なんだのの仲間割れを始めるなんて、もう論外ですよ。{/netabare}

最終回{netabare}は今迄に登場した刀剣男子総出のクライマックスバトルで、不可能とも思える数の敵に立ち向かい、勝利を収める王道展開でした。
離脱した堀川国広もなんやかんや、元どおりになり、無理矢理感はあるものの無難な終わり方をしたなあという印象です。しかし、戦闘シーンは今迄のものより格段に見応えがあり、華々しく終わりを飾っていました。{/netabare}
最終回のおかげで、現在は意外にも好印象です。

≪作画≫
映像はとても綺麗です。
ユーフォーテーブル作品の強みは、CGと作画の親和性、それからエフェクトの派手さだと思います。
戦闘シーンや召喚シーンと本当に引っ張りだこのエフェクトですが、特に今回話題になったのが1話の桜の花びらでした。
講演会で「CGではありません。手書きです」という発表があったそうですね。実際にみてみましたが、CGなのか作画なのか分からないくらいのクオリティでした。
きっと相当な手間をかけて撮影されているのでしょう…
ということは、制作体制がしっかりしているのかなあ…なんて勝手に想像しています。
なお、キャラの動きはそこそこという印象を持っています。

あ、でも8話の薬研が馬に舐められるシーン!制作者のこだわりが見えて良かったですね!え?下品な発言で苦情殺到ですか…?確かに、発言事態はあまり気分が良いものではありませんが、映像としての面白味は別の話ではないかと思いますよ。

≪キャラクター≫
登場キャラ数が少ないです!
刀剣男子は粟田口だけで16口、全体では70口いるのに、全体の20%くらいしか登場していません。もっと色んなキャラクターがみたかったなあ…

≪音楽≫
ED、Kalafinaの百花繚乱は劇場張りの壮大な曲です。
シネコンの高音質スピーカーで聞いたら臨場感凄そうだなあ…
作画のクオリティ的にも大スクリーン映えしそうですし、大胆にカットしていけばテンポ感も良くなりそうです。真面目に劇場版総集編の制作を検討して頂きたいですね。


≪総括≫
今日日、作画崩れや総集編、休止が多くの作品で行われる現状で最後まで高基準のクオリティで走り切ったのは凄いと思います。

あとは話さえ面白ければgreatなのですけれどねえ…
私のユーフォーテーブルに対してのイメージ――映像が綺麗な割に話が面白くない――が具現化してしまったことが残念でなりません。

近年のユーフォーテーブル作品は、ゼスティリアといい、ゴッドイーターといい、凝ってる割にぱっとしない作品ばかりですがこのままで大丈夫なんでしょうか。心配になります。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画だけ。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:1期目というか無印刀剣乱舞がクソだったがその反動ですごくよく見えるwufotableすげーな。テイルズみたいwww
期待度:★★★★★

ufotableすげーな。
以上。

それ以上でもそれ以下でもない。

何でこの話に引き込まれないんだろう。そもそも時間遡行軍に感情移入できない。なので何と戦っているのかわからない。

そもそも新選組に興味がない。
もう、いい加減手垢付きすぎだろ。

つーことでufotableには学園ラブコメを作ってほしい(切実)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

60.5 7 任務で未来なアニメランキング7位
メタリックルージュ(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (79)
234人が棚に入れました
ボンズ×出渕裕がおくるバトルアクション最新作 人造人間たちが運命をかけて闘う驚異のテック・ノワールSF誕生! 『交響詩編エウレカセブン』のアニメーション制作会社ボンズと『機動警察パトレイバー』のメカニックデザイナーや『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を務めた出渕裕が『ラーゼフォン』以来、19年ぶりの再タッグを実現! 監督は『キャロル&チューズデイ』『スーパー・クルックス』の堀元宣が、キャラクターデザインは『カウボーイビバップ』『血界戦線』の川元利浩が担当するなど、最高峰スタッフが結集し、壮大なテック・ノワールSFを作り上げる。 ボンズ設立25周年記念作品のオリジナルアニメ『メタリックルージュ』は2024年1月、世界に放たれる。 人間と人造人間が混在する世界―― 人造人間の少女・ルジュは、バディのナオミと共に、火星である任務にあたっていた。 それは、“政府に敵対する9人の人造人間の殺害”。 人造人間の少女・ルジュの戦いの物語が始まる――。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

火星にて

ボンズ設立25周年記念作品。

人間と人造人間が混在する世界、
人造人間の少女ルジュは相棒のナオミと共に、
火星で特殊任務にあたっていた。
政府に敵対するネアンを殺害する使命である。

火星の摩天楼、要塞のような街に、
ネアン(人造人間)の巨大な居住区がある。

ネアンはロボット工学三原則による、
アジモフコードにより、
人に危害を加えることは出来ない。
そのことをいいことに人々は、
ネアンを使い捨ての消耗品として扱っている。

先行する作品も多い、自由と尊厳の物語でしょう。

設定の多さが物語への没入を拒み、
なかなか苦労をする序盤ではありますが、
好みの世界観で期待はしています。

主題歌が聴き心地良いですね、
音楽には並々ならぬこだわりを感じます。

最終話視聴追記。
{netabare}インモータルナインの目的は悲願である、
アジモフコードからの解放、つまりそれは、
ネアンにとって人類の呪縛からの解放である。
ただそれらもまた暗躍する人形遣い師の、
歪んだ考えであり、目的達成に手段を択ばないことが、
最後は仇となったのでしょう。{/netabare}

伝えたいことは概ね分かりました。
批判もありますが、それなりに楽しめました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

過去ワーストアニメ更新です。SFを馬鹿にしている。

 最悪というか最低というか、SFとしてというよりアニメ作品としての体をなしていません。

 13話の前半でプロットが口で語られてしまいます。そこにはアジモフコートや人造人間としての使命、ネアンの存在に対する問いかけもありません。人間社会とネアンの2重構造、過酷な金星での使役に反抗するきっかけも、社会的な背景もありません。

 途中、ネアンだけが住む街の話で少しだけ触れましたが、その裏付けが感じられません。簒奪者の意味もわかりません。

 ルジュの出自。とにかく全部口で説明して、じゃあ、どこかにテーマとかメッセージとかがあるのか、感動とか悲劇性があるのか、ヒューマンドラマが感じられるかと言えば、どこにもありません。

 サクガンや咲う…すん、はまだ途中で面白いところもあったし、最後の方まで期待もあったので、うらぎられた衝撃も大きかったですが、本作は1話こそ期待が持てるスタートでしたが、3話くらいから怪しくなりました。その点でがっかり感すらありません。

 この作品、過去のSF作品を持ち出しているだけに余計頭に来ます。「ブレードランナー」やアシモフ、「冷たい方程式」や手塚治虫…そういうのを全部馬鹿にされた気分です。

 そして何よりですけど「話がつまらない」です。それはルジュに感情移入できないからなのか、魅力がないからなのか。ストーリーの幹を計算でぼかしたのではなく、幹が無い話なので興味がもてません。
 なので、ひょっとしたら仕掛けがあるかもしれませんが、再視聴が出来ませんでした。

 オール1は安易につけたくないし、作画と音楽はまあいいところもあったのでそこに点を残しますが、過去ワーストは気分的には「アキバ冥途戦争」、SF的には「サクガン」、裏切られた感で「すん」、最近では「大雪海のカイナ」でしたけど、それらの作品以上ですね。過去最低作のワースト更新です。





1話 分断とアシモフの三原則…のガワのポリコレ作品か?期待枠も既視感が強いか?

 サクガンじゃありませんように、サクガンじゃありませんように…せめてVivyクラスで在って欲しい…お願いします。

{netabare} ということでオリジナルSF作品で期待枠です。1話から読み取れることは、イモータル9という単語です。イモータルは不滅ですし、9はそのうちの1人という事らしいので、サラ・フィッツジェラルド=ヴァイオラというのは、イモータルというおそらく長寿命などの特殊な人造人間の一人ということでしょう。

 サラはおそらくエラ・フィッツジェラルドという黒人のジャズの歌手のオマージュでしょう。wikiで調べればわかるとおり、孤児から大変な時代を経て歌手として大成したようで、そのアナロジーでサラもいろいろ大変だったということもうかがえます。

 懺悔というか告解をしている…というか場所的にカトリック教会でプロテスタントではない、という意味においてあの場所が黒人社会で分断されたアメリカでは下層の場所であるというのも読み取れます。そしてサラはそこから成りあがって上流クラスの店でうたっている、従業員は黒人であるということです。

 また、ヒロイン、ルジュへの感情はレズビアン的なものを感じます。男と情報収集のためにベッドを共にする苦痛も同時に彼女が弱い立場なのもわかります。
 ヴァイオラがヴァイオレットならLGBTQ的に言えばピンク×ブルーですから苦痛は言い過ぎかもしれません。あの球体が虹色だったので色に意味がある可能性は高いと思います。ちょっとこの辺の象徴はうろ覚えなので後で調べます。

 で、途中アジモフコードという単語が出てきました。人間には逆らえないということで、これはアシモフのロボット三原則のことだと思われます。ただ、後の会話から言って、ルジュとインモータル9はこの三原則に対して特殊性があるのかもしれません。

 明らかにブレードランナーのレプリカントを意識した設定だし、アジモフコードはアシモフのロボットものからの引用ですので、その辺を読んでおくと(ブレードランナーは映画がいい)良いと思います。

 で、ドラッグのアナロジーとしてあの薬ですね。マフィア的取引の現場もありました。

 黒人×レズビアンでかなり露骨にポリコレを全面に出しているので、既に2人の始末が終わっているなら、7人ですからね。レインボーカラーを意識しているのか、ポリコレについてのメッセージをたっぷり入れる可能性は高いでしょう。というか、アシモフとかリドリースコットのガワをかぶった、ポリコレ作品の可能性はあります。

 メタリックというのは色を持ちませんので、その対比として色=多様性を配置するという構図でしょうか。今は赤いですがきっとそのうちメタリックになるのでは?今の彼女はレッド=ルージュということなら、やっぱり色に意味はありそうですね。なんかアクセルワールドみたいな感じですけど。
(調べたら、勝手な定義が多くてよくわかりませんでした。本編進んだら考察します。)

 人造人間=非支配階級あるいは非差別階級だとすると、まあ、設定というか世界観はわかりますけど…その辺もブレードランナーかな。


 初回は…うーん、思っていたよりもアクションよりだし、既視感のある展開です。分断の描き方もステレオタイプではあります。ただ、真面目にサイバーパンクSFをやるなら、ポリコレに終始せず、ぜひ人造人間の生きる目的や使命、アシモフの三原則と人間の定義、不死などの問題まで切り込んでほしいと思います。 {/netabare}



2話 ルジュは人を殺せるのか?記憶を失っているのか?という問題提起回かな?

{netabare} 地球と火星の2つの殺人事件。赤い人影と言ってます。ルジュが悪い奴を追っているというセリフを言ってますので、ルジュとは違う人造人間かもしれません。ただ、殺人の為に移動しているとも考えられますけど。
 OPのテーマ曲が「Rouge」でEDが「Scarlet」で2種類の赤です。同型機かもしれませんし、ルジュの2面性の様な気もします。

 何をしに来た?と問われて「悪い人を追って」と思わず答えて、ナオミが慌てていました。この段階でルジュにはアジモフコードが入っていることがわかります。あとの「言われたことしかできない」というセリフは余計でした。ここが省略できる勇気があるといいんですけど。

 一方でアジモフコードが入っていると人が殺せないという説明もありました。つまり、殺人事件があってルジュにはアジモフコードが入っている。だから殺せるわけはない。だけど、赤い機体が2つの殺人を起こした。これはどういう謎なの?というのが2話の謎かけですね。

 子供の扱いのところでチョコレートを渡したことで、ルジュは学習しているようにも見えます。あまりに幼いルジュの描写から一旦リセットされたような設定なのでしょうか?もとの記憶が表出すると殺せるようになるとか?

 侵略者との戦い方を知らないのも、そのための人造人間のはずなのに…という謎かけな気がします。

 なんか老人の修道女がテンプレすぎますし、あの老夫婦の人造人間に対する態度もちょっとありきたりかな。話はいいんですけど、キャラの演技というか言動が古臭いのがちょっと気になる以外はいいんじゃないでしょうか。

 心配してたポリコレ要素はなくて良かったです。{/netabare}


3話 あらゆるものが既存の借り物なのはしょうがないとしても、何かとんがらないと。

{netabare} 宇宙開発のための人造人間の悲哀は「ブレードランナー」、成長しない子供やロボットの団結は「鉄腕アトム」「メトロポリス」など手塚作品、そしてアシモフのロボット3原則をどう欺くかは人間の定義を変えてしまうことでしょうね。アシモフ自身が描いているし「新世界より」の愧死機構も全く同じです。何が言いたいかというと新味がないですねえ。

 喧嘩の原因、登場人物の言動、人造人間社会の描き方…全部テンプレというか陳腐です。うーん…1話が面白かったので期待したのですが…

 それとロボット3原則(アジモフコード)の前提は少なくとも解説が必要では?アシモフの原作だと陽電子頭脳の構造というか設計そのものにコードが組み込まれているので、ソフト的に改変が出来ないという点があるはずです。逆にここがソフト的に入れ替え可能ならテーマになるか?という問題があります。「Vivy」の「使命」についての定義が作中この点であいまいだったのであの作品は損をしていたと思います。

 それをなぜインモータル9は回避しているか、ですね。戦闘用であるということで回避できているとするなら、アシモフのロボットに準拠していないということでその辺の説明は必要でしょう。思い出すのは「パトレイバ―」のグリフォンがOSが旧来のパトレイバーと違い規格外の性能を発揮するとかありました。ただ、設計上の違いだけだと浅いなあという印象ですけどね。

 うーん…センスオブワンダー、テーマ性、ストーリーライン、キャラの魅力…どこかに何かがないと人気と言う点で厳しいかもしれませんねえ。再び「Vivy」を出しますが彼の作品もSF初心者には決してやさしいとは言えない設定でしたが、キャラとストーリーは魅力的でしたから…

 今時ですから、あらゆる要素が既存の借り物なのはしょうがないとしても、何か尖がらないと。

 それと作画すごいと思ってましたけど、結構気が抜けてきました?人物があんまりよくないなあ…{/netabare}


4話 ルジュの描写が不足、エピソードが軽い、演出が良くない。

{netabare} ルジュがヴァイオラの歌が好きで殺したことを悩んでる…みたいな描写ってありましたっけ?それとルジュの心の動きがわからないです。エピソードの積み上げがありますが、彼女の正体も内面もとっかかりが無い状態で、いきなり成長あるいは決心を見せられてもポカーンとしてしまいます。

 うーん…テーマがあって何かを描いているのはわかります。が、肝心のルジュのキャラとこれまでのエピソードの一つ一つが軽くて、物語り世界に入り込めないんですよね。

 場面転換があってエピソードが区切れている割に一つ一つの意味性が見えてきません。あとから振り返る仕掛けや種まきがあるにしても、弱いなあという気がします。

 あと演出ですよね。注射刺されるシーンの間抜けさはなんですか?群衆に取り囲まれるシーンの迫力の無さはなんでしょうね?カーニバル的なものはなかなか雰囲気を出してましたけど。

 ナオミももしかしたらネアンかも…と思わなくはないですし、身体能力から言って違ったらかえって不自然な気もします。

 うーん、どうしちゃったんでしょうか。作品の是非としては全話見ないと論じられないにせよ、テレビ1クールで12、3話の企画として成立してますか?と言う気がします。{/netabare}


5話 世界系も入れてくる感じ?簒奪者は新しい人類の何か…的な?

{netabare} コードイブですから、多分ネアンが新人類となって人類に置き換わる的ななにかなんでしょうか。機械生命的なものなのかもしれません。インモータル9は簒奪者の技術で作られたもの?それを模倣してアシモフコードを組み込んで作ったのがネアンかもしれませんね。コードイブでアシモフコードが解除されるのでしょうか。

 一方でインモータル9のアシモフコードの扱いが不明です。その点、ルジュの記憶がどういういきさつでインストールされているのかがストーリーになってくるのでしょう。要するに「ナデシコ」のホシノルリなんだと思います。彼女の人格にどういう制約をしているのか。

 とまあ、見ながらおぼろげながらに思ったことですが、現状、ちょっと考察が面倒で行きつ戻りつ見てません。
 なんというか…エ95年~2005年くらいのSFアニメっぽさってワザとなんでしょうか。ロボット・AIものとしてのテーマに見せかけて、世界系の匂いがものすごいしますね。その辺ボンズ25周年ということと何かあるのでしょうか?

 作画に関しては記念作品でこのクオリティでいいの?とは思います。私は話は最後まで見ると思いますので、がんばってほしいです。総集編とか来ても驚かない感じになってきてません? {/netabare}


6話 SFかなんちゃってSFか。ここからかなという感じです。

{netabare}  今までルジュが暴力をふるえたのって、ネアンの場合の他、相手が武装している場合かなと思っていたので、一般人を殴れるのっておかしいよなあ、と思っていたら、最後にちょっと展開がありましたね。

 6話は面白かったのではないでしょうか。ただ、1エピソード毎の展開が飛び飛びなのが、どうでるか、ですね。

 SF作品の醍醐味って「無駄がないこと」だと思っています。アニメだから遊びの部分もあるでしょうが、あの話の意味はこうだったのか、どころか場面やセリフの隅々まで驚きを入れられるかでしょう。それを演出と勘違いしてなんちゃってSFにする人も多いので本作はどっちにでるか、ですね。展開から言って、ここからでしょう。 {/netabare}


7話 SFっぽくなりましたね。敷居が高すぎる気もしますけど。

{netabare} ああ、やっとSF的な展開になってきましたね。ハビダブルスペース…ハビダブルゾーンというのは、地球と同じような環境の星の事で、この場合はテラフォーミングの結果のことですね。基本生命活動のための水が存在するのが重要要素です。そこをネアンにやらせるというのが、ネアンの為になるのか、侵略者のためになるのか。

 今のところ、色んな要素は見えているんですけど、ルジュとアシモフコードの間に葛藤が無かったので、テーマと言うかルジュの設定が見えづらいのが最大の欠点ですね。戻って考察すると見えてくるのかな?とも思いますが。

「2010年宇宙への旅」のエウロパのような感じを想定しているのでしょうか。地球外知的生命からの試練なのか、それともネアンの新人類といしての独立の話なのか。
 実は「水星の魔女」でSFとして物足りない部分がこの部分だったので、本作はその点で期待があります。

 もちろんアシモフが入りますし、ブレードランナー(フィリップKディック原作だけど別物)など、いろんなSFの要素が見られますので、気合いが入った脚本なのかもしれません。

 しかし、これはついていくのに力がいりますね。6話でオヤっ?で、7話でやっとという感じです。総集編あるいはゼロ話を作って、解説をした方がいいのではないでしょうか?それか「なぜなにナデシコ」(古いか。ニーアオートマタのおまけみたいなやつ)を付けた方が良かったですね。

 ここにきて、やっと好感がもてました。やりたい事もおぼろげながら見えてきました。ただ、SFを楽しむのは好奇心と柔軟性と忍耐と読解力がモノをいいますので、ハードルは高いです。

 本来、最後のカタルシスで世界観やテーマ性を見せるのも優れたSFのやり方としてはありなんでしょうけど、今のアニメでやっていいのかは迷いどころです。

 まあ、やっと1話に戻って考察しようかな、というモチベーションが出てきました。後付けでもいいから工夫して敷居を下げたほうがいいと思います。{/netabare}


8話 コードイブと解放がテーマならスタートラインもいいところです。

{netabare}  もしコードイブというかアジモフコードからの解放のためのバトルが主要なテーマなら浅すぎます。噴飯ものといっていいでしょう。自由と使命の問題なら実存主義的な自由の奴隷問題があるでしょう?進撃の巨人でも出てきたみたいですけど、今更ですよね。そのテーマは1960年代の話です。(ただし、人類の普遍的なテーマでもあるし、現代の実情とあっているので視点それ自体は悪くはないですけど)

 コードイブはスタートでしかありません。構造主義で我々は哲学的に非常に窮屈な檻の中に閉じ込められました。そこからシンギュラリティの先にあるAIや量子コンピュータとの共存によりどういう世界に向かって行くのか?がないと話になりません。私が「ビートレス」「VIVY」「ユーレイデコ」を評価する理由はアニメと言うエンタメの中に、その未来への提言があるからです。「Do It Yourself」も方向性は違いますがAIと対比したときの人間がテーマでした。

 本作のコードイブはスタートラインでしかありません。アシモフのロボットシリーズの中ですら、ダニールオリバーは第零法則を人類という総体を定義することで心理歴史学という概念を進化させました。それは1985年の作品です。
 出生の秘密とか記憶とかそういうギミックはどうでもいいです。それはサイドメニューであって、メインディッシュではありません。

 せっかくアシモフのロボット3原則をテーマに入れるなら、せめてそこを乗り越えた人類の未来を見せて欲しいです。それがないとSFの意味がありません。もったいぶってこれで終わりなら最悪です。期待をいい意味で裏切って欲しいと切に願います。 {/netabare}


9話 世紀の凡作になる気が…ぜひ素人考えをあざ笑うどんでん返しをお願いします。

{netabare}「サクガン」「咲う…すん」以上の凡作になってしまうのでしょうか?この話でもしアシモフコード=ロボットの解放だけの要素だとすれば半世紀くらい時代遅れの話です。SF映画史上最大の名作「ブレードランナー」で十分です。あるいはアニメなら「鉄腕アトム」とか「メトロポリス」でいいでしょう。

 またイモータルナインつまり不死属性にテーマ性がない設定だけの気もしてきました。そもそも「9人」に意味性が無ければ前半のドラマは設定紹介だけの話になってしまうし、あの刑事的な人も何のためなのか分かりません。

 べき論になりますが、9という数字が何かを象徴していてそこにテーマ性がなければ話になりません。せめてギミックでいいので9に意味性を持たせるべきでしょう。そこが今のところ全く読み取れない状況です。

 宇宙人の使い方もなあ…人類と道徳・倫理というか脳の構造が違うことに起因するような思考方法の特異性がネアンの設計に反映している感じでもないし…彼らが直接出てきてしまうと、ネアンとか人類とかの戦いが茶番に見えますよね…
 
 テーマは置いておくとして、エンタメに振って、凝りにこった伏線とかどんでん替えしを狙っている感じでもなく。アクションシーンに見たことがないような驚きもなく、キャラ萌えや感情移入も出来ない感じだし…うーん…

 真面目に作品を作りすぎているのかなあ?だから古臭い分かり切ったテーマしかできないのかなあ。SFならもっと面白がってくれていいんですけど。既知のSF的データベースを見せられている感じでセンスオブワンダーがないんですよね。

 SFは新しさですからね。テーマがAIとか量子コンピュータ、あるいは最新の宇宙論に注目せざるを得ない現状はあると思いますけど、社会問題と絡めれば新しさは作れると思うんですけどね。

 ということで、あと3~4話くらいでしょうか。いい意味でこの感想をあざ笑うかのようなすごい展開であって欲しいです。{/netabare}


10話 「冷たい方程式」を連呼するのは恥ずかしいからやめてほしい。

 結末まではつきあいますけどね。「冷たい方程式」って連呼するの止めて欲しい。共感性羞恥で死ぬかと思いました。
「冷たい方程式」SF好きの中では「超」がつくほどメジャーなSF短編です。スノビズムにしても中途半端すぎでしょう。私が本作から「冷たい方程式」になりそうでした。

 ただ、ちょっと思ったのが本作の「古さ」を紐解くと、「SFは死んだ」とか言うテーマが出て来るかな…と思ったりしました。そこに行き着ける可能性にちょっと期待が出てきました。9…インモータル9がそこにかかってくるなら「やられた!」と脱帽できそうな気がするんですが、どうでしょうね?

 それとだからと言って、深くなるかというとちょっと疑問ですけどね。



以下「冷たい方程式」のネタバレ
{netabare} 少女が宇宙船に密航しますが、宇宙船は燃料がぎりぎりです。どう計算しても無事に着陸することができません。結果的に少女はエアロックから…という話です。
 本作の中のような強制的に放りだすという意味ではなく、パイロットが最善を尽くすのと、少女が家族と交信する便宜を図ったり、そういうヒューマンドラマが涙を誘う名作です。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シナリオが微妙

作画や設定はいいけど、やりたいことが多すぎた?

序盤から世界観とか知ってる前提で話が進むのでよくわからない単語が次々出てきてきつい、見ている人を置いてけぼりにして話が進む感じがずっと続くのでなかなか面白くならなかった
最初からずっと微妙な感じだったけど最後も長話でよくわかんない設定ペラペラしゃべって無理やり終わらせた感じ
うまくまとまらなかったから面倒くさくなった?

もっとわかりやすくダメな作品だったらすぐ見るのやめれたと思うけど、何かありそうって期待しながら見てるとガッカリしますねー
最後までモヤモヤさせられる作品でした                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

投稿 : 2024/04/13
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