会話劇で高校生なおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの会話劇で高校生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番の会話劇で高校生なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

94.7 1 会話劇で高校生なアニメランキング1位
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1804)
7651人が棚に入れました
思春期症候群―― 多感で不安定な思春期だけに起こると噂される、不思議な現象。 たとえばそれは、 梓川咲太の目の前に現れた野生のバニーガール。 彼女の正体は、高校の上級生にして活動休止中の女優、桜島麻衣先輩だった。 魅惑的な彼女の姿は、何故か周囲の人間の目には映らない。 謎の解決に乗り出した咲太は、 麻衣と過ごす時間の中で、彼女の秘める想いを知って...... 次々と咲太の周囲に現れる、“思春期症候群”を抱えたヒロインたち。 空と海が輝く町で、心揺れる不思議な物語が始まる。


声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、東山奈央、種﨑敦美、内田真礼、久保ユリカ、水瀬いのり
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「もてあましてるフラストレーション」の具象化 

2019.01.05記


原作未読


You've got an easy day …と直ぐ脳裏に浮かんだ方は立派な“かつての青少年”です。

前評判の高さが視聴動機。
ラノベってもう少しタイトルなんとかなりません?家族共有HDDに2018年秋期に並んだタイトル…
「青春ブタ野郎・・・」
「エロマンガ先生(地上波再放送)」
「幼女戦記(同じく地上波再放送)」
言い訳するのがたいへんなのです。


峰ヶ原高校に通う2年生、梓川咲太(CV石川界人)が目を覚まし、自分では見覚えのない一冊のノートに目を向けると、そこには信じられない事が記されていた――。
「5月6日、野生のバニーガールに出会った。」

で始まる本編。思春期特有の不安定な精神状態が引き起こす不思議な現象“思春期症候群”が引き起こすトラブルを巡り繰り広げられる青春ドラマです。
『思春期症候群』もちろん架空の現象です。クラスメイトや家族など人間関係のひび割れ、本人の内なる心の葛藤、確かに思春期にぶつかりそうな問題を引用してヘンテコな現象を仕立てあげてます。その理論的支柱役を咲太の同級生リケジョ双葉理央(CV種崎敦美)が担います。支柱といってもTHE中二感を出すための柱。「人と話すのが嫌い。性格も暗いし、中学の頃は友達もできなくて、一人でずっといた」ような子ですが、彼女の口から「ブタ野郎」と言われるとご褒美以外のなにものでもないですね。
そして先述の野生のバニーガールが本作のヒロイン桜島麻衣(CV瀬戸麻沙美)さん。「桜島麻衣の桜島に、桜島麻衣の麻衣」と自己紹介するくらい自分に自信をもってますが、けっこうな頻度で咲太に赤面したり恥じらったりする典型的!?ツンデレさん。年不相応・年相応な振る舞い、両面性ある魅力的な女子です。なにより咲太をすごい好きなのが良い。

鴨志田一原作で手堅く、数話ひとまとまりのオムニバスで進むストーリーはテンポもよく見易いです。原作1巻につき数話を使い、、、こんな感じ↓

{netabare}1-3話  第1巻「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
4-6話  第2巻「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」
7-8話  第3巻「青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない」
9-10話  第4巻「青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない」
11-13話 第5巻「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」{/netabare}

各エピソード毎に別のヒロインを立てる仕様となっており各々これがまた魅力的です。手堅い作風はなにかしら既視感を生むようですが、ベタなものとはそんなもんでしょう。
どのエピソードも、当番ヒロインの魅力とほどよくエモい脚本で飽きません。むしろいい話ばかりなり。ED「不可思議のカルテ」を当番ヒロインが務めたりとこのへんも鉄板でありベタな演出です。
ベタについて、その昔『くりぃむ○ちゅーのたりらリラ~ン』という番組で“クイズよくあるパターン ベタの世界”という名物コーナーがありました。アンケートに基づいて作られたベタなドラマを観ながら次の展開を予想するクイズコーナーです。
そのドラマの完成度がこれまた高くて、ベタとはわかりつつ涙腺が緩む回答者多数。TVの向こう側のこちらも似たようなものでした。私の既視感を挙げるとしたらこんな感じです。


本作が好感なのは、野生のバニーガールが物語の進行上必然性があって“タイトル詐欺”になってないこと。それに咲太と麻衣のカップリングの柱に揺るぎがなく安易なハーレムになってないこと。当番ヒロインに流れることなく作太は麻衣さんが好きで、麻衣さんも埋没せずに要所で顔を出してきます。
ベタな中にも筋を通していることで、数多の類似作品より頭一つ抜けてる感がします。変態的なタイトルは置いといて、サクッと観ることができる良作です。
なんやかんやで桜島麻衣のヒロイン力の高さを満喫した全13話でした。


■余談
{netabare}お前とこのグラウンドで高校生が大声で叫ぶアニメだぞ、とモデルとなった七里ヶ浜高校出身の知人に{/netabare}

{netabare}お前とこが毎度破壊されるアニメだぞ、とグリッドマンでのモデルとなった都立井草高校出身の知人に{/netabare}

このクールは知人の出身高が相次いで登場しました。ウチの母校もそのうち出ないかしら。敷地の広さと雰囲気なら「やがて君になる」の舞台とそう変わらないと自負しとります。



視聴時期:2018年10月~12月 リアタイ視聴

-----
2020.03.27
《配点を修正》+0.1 麻衣先輩が最強だから(リピート視聴後修正)

-----
2020.09.22追記
劇場版視聴済み。TV版を気に入った方はわりと必見だと思われる。


2019.01.05 初稿
2020.03.27 配点修正
2020.09.22 追記

投稿 : 2024/04/13
♥ : 118
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

君のせいで

「さくら荘」の鴨志田一、
CLOVERWORKS制作。

思春期症候群なる不思議な現象に、
心揺れる少年少女の青春ファンタジー。

抜群に面白いです。
美少女アニメと見せかけて、
初回は量子論の思考実験が骨子になっている。
{netabare}シュレディンガーの猫は私ですら聞く、
生きていると同時に、死んでもいる猫。
重なり合った世界、存在の話、
観測者によって、変化する世界。{/netabare}
どこかサスペンスフルで好印象です。

キャラ良し、音楽良し、構成良し。
心に傷を抱えた女の子たちの葛藤と、
咲太と麻衣の甘酸っぱいラブストーリー。
もちろんブタ野郎としても楽しめるのだ。

最終話視聴追記。
物理法則を逸脱した思春期症候群を軸に、
設定がどこか変化球な青春恋愛物語でしょう。
{netabare}七里ヶ浜の少女翔子や咲太の傷跡、
大きな謎を残したまま映画へと続いていきます。{/netabare}

見える世界は人の数だけ存在している。
世界とは「現象」そのものなのでしょう。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 112

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

何でこんな避けられそうなタイトルにしたかと思っていましたが…。(「おるすばん妹」の破壊力、原作既読でもヤバい…。劇場版も楽しみです!)

原作がシリーズを重ねていくうちに「まあ、これで良かったのかも」と思えてくる、そんなタイトルですよね。

OP主題歌で、いくつかの原作タイトルに使用されている文字の組み合わせがランダムっぽくチカチカと入れ替わって表示された上で最終的にアニメとしてのタイトル『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』となります。

ということで、ここでタイトルの使われた原作は全部アニメ化されるのかもしれません。
(↑え、マジで…!?)

アニメでは、「バニーガール先輩」以外のシリーズのヒロインも早めにわりと多く画面には出していく感じに見えます。

……と、2話まで観たところでこの後は2話くらい放送時には観られない予定なので取り急ぎ書いておきます。このアニメ化には期待しています!

2018.10.26追記:
第3話目まで視聴完了。原作でいうと1巻目の終わりだったのと話数から考えると、原作1巻に対して3話のペースで1クール=原作4巻分のアニメ化でしょうか。

劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のアナウンスもありましたね。こちらも楽しみです。

2018.10.29追記:
劇場版のタイトルと円盤の収録話数も踏まえて、おそらく下記のようなシリーズ構成になるっぽいです。

※話数が進んだので対応する原作の全タイトルをを記載
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない: 1~3話(先輩:桜島麻衣)
青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない: 4~6話(後輩:古賀朋絵)
青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない: 7~8話(ウィッチ:双葉理央)
青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない: 9~10話
青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない: 11~13話

なお、劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は原作シリーズ6、7作目の内容になることは公式にアナウンスされていますね。原作は以降も続いていますが内容的にもここでひと区切りという感じなので、シリーズ構成的には妥当だと思います。

2018.12.10追記:
第9、10話でシスコンアイドル編終了。づっきー(広川卯月(ひろかわ うづき))役に雨宮天さんがキャスティングされてました。

公開予定の劇場版以降がさらにアニメ化された場合、そこそこ重要なサブキャラになるはずなのであんまりいい加減なキャスティングはできないとは思いましたが、天ちゃんでしたか…。

残る「おるすばん妹」編は原作でもかなり好きなエピソードなので、楽しみです!

2018.12.23追記:
原作既読であの展開を知っていてももヤバかった、12話ラストのシーン。視聴者(読者)も、ここまで時を積み重ねてあのキャラクターへの愛着が生まれていますからね。

思春期症候群的なエピソードは抑え気味でも、原作の『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』は、読んでて終盤はけっこう泣きそうになってました。

…ということで、最終回を待て(笑)!

2018.12.30追記:
第13話(最終回)まで視聴終了。これまた本編からシームレスに劇場版の予告があったのですが、この作品については劇場版まで込みのシリーズ構成だったと思うので、まあこれもアリだな。モハメド・アリだ。(邪神ちゃん並感)

咲太くんは高校生としてはかなり大人で良い人なんですけど、その咲太くんも麻衣さんの助け、支えがないと誰も救えないんですよ。そして翔子さんも…。

原作通りなら劇場版で翔子さんの正体について衝撃の事実が明らかになりますので、こちらについても乞う、ご期待!

しかし、1クールで良くここまでアニメ化しましたね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 100

87.0 2 会話劇で高校生なアニメランキング2位
冴えない彼女の育てかた(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2866)
14870人が棚に入れました
春休み、アニメBD購入費用を得るためのアルバイト中のオタク・安芸倫也は、桜の舞う坂道で出会った少女に興味を抱き、その少女をメインヒロインのモデルにした同人ゲーム作成を思いつく。1ヶ月後、その少女が名前も知らないクラスメイトであることを知った。
それほどまでに印象が薄い加藤恵をメインヒロインにしたゲームは成立するのか? イラストもシナリオも書けない倫也は、同学年の美術部エース・澤村・スペンサー・英梨々と学年一位の優等生の先輩・霞ヶ丘詩羽を誘い、恵の協力のもと、なんとか同意をとりつけ、コミケ参加を念頭に、サークルとしてゲーム作りを始める。
合わないスケジュール、乏しい予算、仲が悪いメンバー、愛弟子・波島出海に絡んだ確執、その兄による引き抜き、オタクに無理解なバンド少女の従姉妹・氷堂美智留の途中加入、土壇場で見つかるシナリオの問題点… 数々の試練を乗り越えて、少しずつゲームが具体化していく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、大西沙織、茅野愛衣、安野希世乃、矢作紗友里、赤﨑千夏、柿原徹也
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

普通であるがゆえの至高⁈

・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。

原作・シリーズ構成・脚本 - 丸戸史明
キャラクター原案 - 深崎暮人
監督 - 亀井幹太
キャラクターデザイン・総作画監督 - 高瀬智章
美術監督 - 日下部夏月
美術設定 - 綱頭瑛子
色彩設計 - ホカリカナコ
撮影監督 - 戸澤雄一朗
3DCGディレクター - 日下大輔
編集 - 齋藤朱里
音響監督 - 藤田亜紀子
音楽 - 百石元(F.M.F)
音楽プロデューサー - 佐野弘明、千葉悦子
チーフプロデューサー - 岩上敦宏、松崎容子
プロデューサー - 柏田真一郎、森彬俊、萩原猛
アニメーションプロデューサー - 清水暁
制作 - A-1 Pictures
製作 - 冴えない製作委員会
放送期間 - 2015年1月 - 3月
話数 - 全13話

(以上Wikipediaより引用)

・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。


ノイタミナの2015冬アニメ枠にA-1 Picturesさん制作
アニメが同時に2本。
アニメ視聴歴の短い私にとってA-1 Pictures&松岡禎丞
さんという組合わせは松岡キリトそのもの。
SAOⅡの余韻が抜けきれないままの視聴開始でした。

しかもツートップの相方は「四月は君の嘘」
なんと!

否応無しに期待が高まります。
なんとなくですが…

タイトルからしてある程度の事は想像してたのですが
私が目に映った光景は、まさにお色気満載の桃源郷。
魅惑の桃が何個もプカプカな0話からのスタート。

おぉっ…
ここまで露骨なのはちょっと…
結局そういう路線?…

と思いながらもよく見ると女の子可愛いし(アイラインの
描き方とか凄く面白い)、時々パステル調に変化する背景、
そして何より自虐的なネタを含んだキャラのセリフが
とても面白いんです。
オタクとか同人サークルの専門用語が飛び交い、興味本位
でこれ結構いけるかも…なんて。

しかも「ヌルヌル動く」とはなんぞ?
こんな感じでした。

ストーリーとしては筋金入りのオタク主人公の男のコが
春休みのある日、1人の少女との(奇跡的な)出会いから最高
のギャルゲーを制作する事を決意。
ギャルゲーサークルを立ち上げドタバタありながらも夢に
向かって邁進するお話かな。

OP、EDともに女の子の気持ちを歌ったとてもいい曲で
ついつい朝夕の通勤の車の中で聴いちゃいます♪

ギャルゲー制作という私には無縁の世界で繰り広げられる
ラブコメディ。
冴えない彼女(ヒロイン)の高まる存在感が見どころですね。


【mio's café】
視聴済みの方限定だよ。
一応ね♪
{netabare}
主人公:安芸倫也が出会った1人の少女というのが名前すら
知らないクラスメイト・加藤恵ちゃん。
後にステルスヒロインの異名を持つことになる彼女。

倫也の強引な勧誘により最高のギャルゲーを制作する為、
倫也の幼馴染であり同学年の美術部エースで隠れオタクの
新進同人イラストレーター澤村・スペンサー・英梨々ちゃ
んと学年1位の優等生の先輩で人知れず新進ライトノベル
作家として活躍している霞ヶ丘詩羽先輩と共にギャルゲー
制作に参加する事になります。

名前も含めて豊かな才能とビジュアルを持つ豪華絢爛な
英梨々ちゃんと詩羽先輩。
その狭間に立つ名前も見た目も普通な加藤恵ちゃん。

さらに波島 出海ちゃん、氷堂 美智留ちゃんとまぁこれでも
かとばかりに才能とビジュアルに優れた2人が追加。

ここまで周りに豪華なキャラが立っちゃうと普通が普通で
なくなっちゃいます。

そうなんです、高級スィーツを食べ飽きたあとの
シュークリーム。
コンビニのシュークリームでもいいです。
あの袋を開けた時の香り、至高です!
庶民であるがゆえの至高。つい、クンクンしちゃいます。
ちなみに私は匂いフェチです。

ってお話しがちょっとずれちゃいましたけれど、恵ちゃん
を例えるならそんな感じでした。
普通であるがゆえ、ほんのちょっとトッピングするだけで
とてつもない魅力を放つダイヤの原石。

とても女の子の魅せ方が上手な作品だと思います。

それぞれのキャラもあらゆるフェチの方に対応?
(私はテンプレートとかその辺りよくわからないですけど)
されていて、とても作品全体のテーマや雰囲気にマッチ
していたので私から見ても嫌味が無く女性らしさを
感じる事が出来ました。
特に詩羽先輩とか見た目よりもあの気怠さからくる色気。
もう反則ですね。

筋金入りのオタク倫也君の部屋に見た事あるフィギュアや
ラノベが置いてあったり、キャラ同士の漫才の様な会話が
楽しいです。
特に倫也君に対する恵ちゃんのマイルドな毒を含んだ会話
には笑いが止まりませんでした。
喋り方といい安野希世乃さん、グッジョブです。

1クールという短さもあり、これからってとこで終わっ
ちゃいましたけれど、2期があるなら期待したいです。
最終話まで見てからもう一度0話を視聴すると、なるほどっ
て感じでとてもしっくりきました。
このあたりの見せ方も面白いと思います。
0話であんだけ落としておいて…。
私的にはですよ。

OP「君色シグナル」 歌/春奈るなさん
ED「カラフル。」 歌/沢井美空さん
共に素敵な楽曲です。
るなさんの歌声はとにかく胸にキュンときますね。
安定の胸キュン声です。
沢井さんは初めて聞く方でしたけれど、
凄く爽やかな歌声です。

どちらも曲も良いんですけれど両曲共歌詞が凄く良いです。
とくに「カラフル。」の2番の歌詞の
「や、そなんだけどさ」
ってところが凄く恵ちゃんぽくって大好きです。

見た目以上にストーリーとキャラ設定がしっかり
作られていて、とても楽しく視聴出来ました。
2期があるなら是非見てみたいです。


【主要登場人物・出演者】

安芸 倫也 - (CV:松岡禎丞)
澤村・スペンサー・英梨々 - (CV:大西沙織)
霞ヶ丘 詩羽 - (CV:茅野愛衣)
加藤 恵 - (CV:安野希世乃)
波島 出海 - (CV:赤﨑千夏)
氷堂 美智留 - (CV:矢作紗友里)
波島 伊織 - (CV:柿原徹也)


【主題歌】

オープニングテーマ
「君色シグナル」
作詞 - 春奈るな、増谷賢 / 作曲・編曲 - 増谷賢 /
歌 - 春奈るな

エンディングテーマ
「カラフル。」
作詞・作曲・歌 - 沢井美空 / 編曲 - TATOO


【挿入歌】

「M♭」(第3話)
作詞 - 稲葉エミ / 作曲 - 奥井康介 / 編曲 - 奈良悠樹 /
歌 - 加藤恵(安野希世乃)

「Blooming Lily」(第9話)
作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 奥井康介 /
歌 - 澤村・スペンサー・英梨々(大西沙織)

「空色デイズ」(第12話)
作詞 - meg rock / 作曲 - 齋藤真也 / 編曲 - 小森茂生 /
歌 - 氷堂美智留(矢作紗友里)

「Cherish you」(第12話)
作詞 - 稲葉エミ / 作曲 - 藤末樹 / 編曲 - 小森茂生 /
歌 - 氷堂美智留(矢作紗友里)
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 109
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

タイトルなし

よくあるハーレムアニメっぽいのに微笑ましい感じなのが
不思議です^^
女の子たちがそれぞれ可愛いらしくて甲乙つけがたいというのも
珍しいかも?

■第6話二人の夜の選択肢
{netabare}
詩羽先輩と倫理くんのお話。
次回予告にて、「表現の限界に挑戦!」と息巻いていただけに
なかなかきわど~いフンイキのシーン盛りだくさんでした

詩羽先輩の魅力MAX回でしたね^^
{/netabare}

■恋するメトロノーム
{netabare}
冴えカノって原作ノベルだけでなく、コミックも結構出ててます。
外伝的に、詩羽先輩ルートの「恋するメトロノーム」が出てるので
詩羽先輩ファンにはたまらんシリーズです^^
霞詩子のデビュー話もでていてとても楽しめました♪
{/netabare}

■ニコ生一挙
{netabare}
昨夜のニコ生一挙見ましたが、やっぱり加藤=正ヒロインを
再認識しました!
第3話のラストで、加藤が登場するシーンはサイコーです^^
安野希世乃さんの声がうまくマッチしてますね。
{/netabare}

■第12話
{netabare}
最後にエリリから「いやなフラグ立てるな!」ってツッコミありましたが、
ぜひ2期をやってほしいですね^^

みちるに冷静かつシモいツッコミを入れる詩羽先輩に対して
ツッコミを入れる加藤の構図がよかったです。
2期あれば、この構図をもっと見たい♪

ここにきてようやく0話につながるんですね~^^
{/netabare}

■原作第3巻
 {netabare}
原作第3巻第6章よかったぁ~
アニメでいうと「第9話八年ぶりの個別ルート」=エリリ回!
リトラプの演出を使ってエリリと仲直りする回ですね^^
アニメでもお気に入りの回の1つですが、原作でも泣ける!エリリと倫理君の複雑な気持ちが原作ではより細かく描かれていて、アニメとはまた違った味が出てます。(あと、木にのぼって迎えに行くシーンのために結構苦労してるな~!)
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 104

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

やっぱり黒だよねぇ( ´ノ∇`)) ̄ー ̄)ヒソヒソ♪

原作ラノベ 全13話 原作未読

オタクな主人公『倫也』を取り巻くヒロイン
『英梨々』と『詩羽』先輩と『加藤』ちゃんたちと
"ギャルゲー"を作る日常を悶々と描いたラブコメ作品!!

私はギャルゲーはやった事ないのですが…

え!? ないですよ((;゚;Д;゚;) ホントに…!?

でもちょッぴーり、ほんの少~し興味はありますから~|ョω♡)ン?w
それがこの魅力的なキャラたちによって作り上げられる様子
を描いた本作品の物語に興味津々に見入ってしまいした!!


本作で特に私が印象に残ったトコロ、良かったなぁと思ったトコロを
書き記したいと思います_((Ф(☺ω☺`)


①キャラが可愛く描かれていて仕草や、表情も魅力的(*´ω`*)ホワァーン♡

まずは序盤
主人公『倫也』がふと振り返り見上げたのぼり坂の先には―
冴えないヒロインの姿とは程遠い、『加藤』ちゃんの
なんとも清々しい魅力につつまれた、いと可愛らしい姿が―

ズキュ――((◍゚Д゚◍*)――ん!!!

いや~、私の通っていた高校もですね、ちょっとした丘陵の上に
ありまして、最寄り駅から学校へ行くにはどーにも
あの急な上り坂を登らないと辿り着けない仕組みになっておりまして…

当然毎日、目の前をキャッキャうふふした可愛いらしい女子たちが
制服のスカー(*゚∀゚)ヾ(・ω・`)オーイ!! ハナシソレテルー


話がそれましたが、あの加藤ちゃん登場シーンは印象的でした☆
カタコト喋るトコも
ちょっとムスっとした表情するトコも愛くるしいですネ(*>ω<)bくぅ~w


それから、主人公『倫也』の幼馴染の『英梨々』
ツインテ、八重歯、ツンデレ、ニーハイと間違いなしな可愛さ☆

あんな可愛いコが18禁同人誌をねっとり_((Ф(◎ω◎`)してるなんて…
スゴイ世界だなぁ~私には想像もできないよ~(*/ω\*)w

8話の『倫也』への想いをぶつけるシーンはとっても印象的!!
幼い頃から悶々としてた想いが一気に爆発しちゃいましたネ♪



お気に入りのキャラぁ(o*゚∀゚)oヾ(・ω・`)イキナリキタネ

はい! 『詩羽』先輩☆ 『詩羽』先輩ですよ~
『詩羽』先輩に… い、苛められたいですねぇ~ッ(*/ω\*)イタイ

クーデレ最高ヽ((◍´∀`)ノ
あの、6話かな? ホテルで『倫也』と2人っきりになる事に…
あぅううぅ((◍・Д・;◍)♡
て、照れてる『詩羽』先輩… 可愛すぎでしょ(♡ω♡*)♪

怒ってパソコンカタカタしちゃうトコとか(´ε`;)ウーン…

何より黒ストッキングが美しすぎて私、完全に撃沈ヽ((◍*♡∀♡)ノ

『英梨々』のニーハイも間違いなしですが|ョω・)…

今作に限っては『詩羽』先輩の黒ストからのびる美しい脚に軍配!
色合いから質感までがピンポイントに見事なまでに
艶かしく美しく描かれていて、またあのカット!!

完全に”釘付け◍*ºдº)♡” “付け釘”でありますよ隊長(*`∀´)ゞ

いやぁ制作に携わった方々…
グッジョブ、Good job!! 過ぎますぞ~

脚…、
脚ぃぃぃぃぃぃぃぃε“ε”ε“(ノ*♥д♥)ノ

              ↑↑若干1名本作とは全く関係ないキャラが
              ↑↑完全に崩壊してますが(ノ∀`)w


ちょ…いつもロ〇に萌え萌え言ってるくせに
何『詩羽』先輩に夢中になってんのかな~このヒト…ヾ(・ω・`)カナァ?

いやぁ、それとコレとは話しが別!! 完全に別腹ですぞ(*´ч`*)
普段食べるご馳走、メインディッシュが〇リだとすると…
『詩羽』先輩はデザート、デザートなのであります(*`・ω・)ゞ


「もぉ~ホント男子ってくだらないコトで盛り上がって…
何がそんなにおもしろいのかなぁ、かなぁ?」ε=(´Д`o)…w



…ヽ(;゚д゚)ノ このくらいにしておきましょうw



②キャッチーで心地よい胸にキュン♪っと染みるOP、EDが◎

OP 「君色シグナル」: 春奈るな
キャッチーなメロディラインと、サウンド♪
そしてあのファルセットが、なんとも心地良いですねぇ(*´ω`*)
今クールでも私の中で一推しSongでした!!!

ED 「カラフル。」: 沢井美空
淡いパステル調な本作のイメージにピッタリ☆
絵の雰囲気も優しく、癒され視聴を終えることができましたネ!!



それではお別れの時間です(。ρω-。)

肝心なお話し部分にはほとんど触れませんでしたが、
まだまだ、先の展開、盛り上がりが期待できる内容で、
最後の『英梨々』のハリセンシーンに期待大!!

2期にてさらなる盛り上がりを期待せずにはいられません(o*゚∀゚)o
ラブコメ好き、キャラ重視の方は一見の価値ありかと(o´艸`)

そして…、ぜひ一度あの脚(*。∀((〇(`Д´*)o

投稿 : 2024/04/13
♥ : 83

78.8 3 会話劇で高校生なアニメランキング3位
じょしらく(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1761)
8261人が棚に入れました
別冊少年マガジン(講談社)2009年10月号(創刊号)から連載中。さよなら絶望先生の久米田康治原作、ヤス作画による別冊少年マガジン連載の女子落語漫画「じょしらく」のTVアニメ化が決定!アニメーション制作をJ.C.STAFF、監督を「Another」の水島努。キャラクターデザインを「あの夏で待ってる」の田中将賀が。


声優・キャラクター
佐倉綾音、山本希望、小岩井ことり、南條愛乃、後藤沙緒里

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

<最終回まで視聴完了> 思い切り笑えて面白かった!

<最終回を観て全体の感想>

もう終わってしまうのか・・というのが正直な気持ち。
観る前までは原作も知らなかったし、まるで期待していなくて、
でも、友人達が揃って「面白い!」と太鼓判を押していたので
観てみたら・・・すぐにすっかりハマってしまった。

時事ネタ満載、ブラックジョークだらけだけど随所に萌え要素もあり
後半に大抵来る街角探訪的なコーナーも興味深く、かつ面白く大好きだった。

それぞれのキャラも観ていくごとに濃くなっていき
物知りで実は一番ボーイッシュだったりするガンちゃんとか
可愛い外見や言動の裏の声が笑わせるキグちゃんとか
毎回の私服が可愛くてキャラとのギャップを感じさせるマリーさんとか
ネガティブ思考に陥りやすいククルちゃんとか、
けっこうツボだった。

2期があったらぜひまた観たい!
------------------------------------

<11話の感想>

11話にしてサービス回?水着から始まった!
がしかし、そこは・・・
やはり相変わらずの面白さ。今回は特に笑い転げる羽目にw

私服で街探訪コーナーと勝手に私が名づけているシークエンスで
今回、彼女達が出かけたのは「武蔵境」
マリーさんのマリンルックがめちゃくちゃかわいかった♪

---------------------------------------

<10話までの感想>

相変わらず時期設定が前後したりとごちゃ混ぜだけれど
「こまけーことは気にしない」ことにしましたw
それよりここ数話、めっちゃ面白い。
ギャグの相性が良いってことかもしれないけれど、大いに笑えた。
10話での歌舞伎町がまた懐かしく・・
ゆる~い会話をしながら街をぶらぶらする彼女達を見ながら
ふと、『アド街ック天国』とか『モヤモヤさまぁ~ず』を思い出した。
---------------------------------------

<8話の感想>

内容はすごく面白かったし大笑いしたんだけど、
ちょっと待て・・先週、しまい忘れたお雛様のことだったよね?
で、なぜに今週はお正月???なんか時間がちぐはぐすぎて
雑な感じがちょっとな・・と思った。

え?「つまんねーこと気にするなよっ!」ってか

----------------------------------------

<7話までの感想>

オリンピックの影響で間延びしてしまったが
7話は久々、ピリっと引き締まった感のある笑いが楽しかった。
特に築地に出かけた彼女たちの面白トーク、魚政編がいい。
また、最初の頃賑やか過ぎてあまり好みじゃなかったOPもEDも
耳慣れるとけっこうテンション上げるのには良かったりして。
ちなみに、個人的にはマリーさんがお気に入り♪
---------------------------------------

<5話までの感想>

舞台はどうやら新宿3丁目の末広亭。
長いことあのあたりに行ってなかったけれど
落語家の女の子たちにスポットを当てたのは新鮮。

原作は「5人の女子落語家たち」を主人公にしたギャグ漫画作品。
冒頭や途中で何度も登場する「この漫画は女の子の可愛さをお楽しみ頂くため
邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく漫画です。」
の言葉通り、さもありそうな日常の、女の子たちのおしゃべりを
撮影したかのような演出と内容なのだけど、
これがけっこう国際情勢や古い事件、社会風刺などなど
ブラックジョークを随所に散りばめており、そこが一番笑いのツボだったり。
ただ、原作の時期と今現在にズレがあるせいで、風刺ネタとしては
古いものがあるのも事実。そこはちょっと笑えないかな。

話題の最初はほんとうに、どうでもいいことで。
落語と私どっちが大切なの?とか、
例えば犬派か猫派か、とか、めがねについてとか、他愛もない話のはずが
いつのまにか、まったく別の結論へと流れていったり、
ガールズトークではもう当たり前のような、
コロコロ話題が変わっていく様など案外リアルだなと思った。

落語家なので、ほんの数秒は落語を披露しているが、楽屋でのシーンがほとんど。
時には歳相応の私服で外に出て
原宿などあちこち歩き回ったりしながら
やっぱりどうでもいいおしゃべりをしている
そんな彼女たちがとても面白い。そして興味深い。

4話は古い社会風刺であまり笑えなかったが、
5話はけっこう笑いのツボの相性が良かったのか、面白かった。

5人それぞれのキャラもハッキリ分かれており、どの人の視点に立つかでも
また印象が変わってきそうな気もした。
この5人のひとりひとり、自分の身近にそっくりな性格の人がいて
同じようなセリフを言うものだから、
なおさら内輪ウケのような感覚で笑ってしまっている。

まさか最終回までこの調子だったら、文句のひとつも言いたくなるけれど
きっと要所要所でメリハリをつけた展開と演出になるのかも?と。
むろん、そうであって欲しいのだけどね・・

投稿 : 2024/04/13
♥ : 80

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

打ち切りじゃないんだからねっ!!

制作はJ.C.STAFFで原作は漫画です。
ジャンルはギャグです。


女子落語家5人の楽屋での話を中心に繰り広げられる会話劇。


原作は内容を「さよなら絶望先生」の久米田氏が、イラストを「とらドラ!」のヤス氏が担当しています。
可愛い女の子5人がひたすら駄弁る物語ですが、「絶望先生」同様に時事ネタの風刺がやたらに多いです。
時事ネタについては結構元ネタがわかりやすいので問題ないです。
パロディネタもありますが超メジャーどころしか出てきません。
鮮度が大事すぎるので今見たら一昔前のネタが多いかもしれません。

結構キャラが立っていて良いです。
毒の強いことをキャラが言いますが、萌え要素は多分にあるのでキャラ萌えも可能です。
個人的にはマリーさんが蒙古斑かわいい。
佐倉さんが最高に嵌っていて、以降彼女の演じるキャラが全部マリーさんに聞こえる不思議w

Bパートでは東京各所にメンバーが出向くというオリジナルのことをやっていますが、これがなかなか。
勉強になりますよ。
けれど東京に住んでいないと全くもってどうでもいいかもしれませんねw

放送時にはよくこんなネタを地上波で流せるなという放送コードに引っかかりそうなネタも散見され、別の意味ではらはらさせられた印象があります。
OP、EDは良曲で雰囲気に合っています。
ももクロの曲で初めてアニメに合っていると思いましたw


総括して、風刺ギャグがお好きならハマるかも。
鮮度が命なので今から見るのは微妙に遅いかもしれませんが、まあ気にしないで見てやってください。
かなり「絶望先生」っぽい作品です。

「結局お前はこの作品を楽しめたのか?」
「つまんねーこと聞くなよ!」

投稿 : 2024/04/13
♥ : 48
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ちん、とん、ちんとんしゃん♪

若手女子落語家の楽屋での会話劇を中心に東京の場所(観光名所)紹介を全員で行くというお話です。落語の部分はちょっと、ほんのちょっとしかありません。

OPもハイテンションで物語もハイテンション、EDもハイテンションというイメージです。

内容は「海と山どっちが好き?」なんて他愛のない会話から、話を掘り下げていることが中心ですね。

感想は「楽しかったー!」です。

{netabare}
キャラクターでは波浪浮亭木胡桃(はろうきてい きぐるみ)の2面性が好きでした(腹黒いですねw)
{/netabare}

これからテンション上げていこう!と思う時に観るといいかも知れません^^

話題が現在のお話が多いので、観るなら今がタイムリーかと思いますよ^^

レビュー読まさせていただいた方、ありがとうございました。面白い作品でした。

え〜「アニメ」とかけまして「春夏冬」と解きます。
その心は、どちらもあき(飽き・秋)がきません。

お後がよろしいようで〜

投稿 : 2024/04/13
♥ : 48

76.6 4 会話劇で高校生なアニメランキング4位
ゆゆ式(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1288)
5892人が棚に入れました
この春、女子高生になった、ゆずこ、唯(ゆい)、縁(ゆかり)の3人組はいつもいっしょの学園生活。
放課後は部員3人、パソコン2台とホワイトボード1代の「情報処理部」で、てきとうに決めた単語をググってその結果でまたおしゃべり。
なんでもない日常は、たまにイベントも発生するけど、やっぱり女の子がいちゃいちゃするだけ。でもなぜか目が離せない新世代女子高生コミュニケーション。
ゆとりかわいい学園生活は、遊びtお部活とところにより百合要素。
ノーイベント・グッドライフ!それがこの三人の”ゆゆ式(ルール)”

声優・キャラクター
津田美波、種田梨沙、大久保瑠美、茅野愛衣、潘めぐみ、清水茉菜、堀江由衣

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

スローカーブな日常系

制作はキネマシトラスで原作は漫画です。
ジャンルは萌え・日常系です。


ゆずこ、唯、縁の三人の女子高生の日常を描く。


ゆるい。
とにかくゆるい。
中身がないというのはまさにこのこと。
正直キャラデザも私好みではないし、キャラ自身もそんなに好きではなかったです。
でも、見ていると落ち着く。
不思議。
折り返し地点くらいからは、なんだか楽しくなってきます。
ぼーっとしながらお菓子でも食べ、茶でも飲みながら見るのがベストなのでしょうねw

本作では主人公グループの他にもう一つのグループが出てきました。
この二つのグループの距離感などは結構リアル。
主人公たちの距離感もそれぞれ違うのが描かれていたりします。
距離感を日常系にしっかり取り入れているのは珍しいかもしれません。
でも、もうちょっとキャラの掘り下げが欲しかったかな。


総括して、本作は結構直球の日常系でした。
何も起きないw
本作が気に入ったら、同系統の「Aチャンネル」なんかも気に入るかもしれません。
個人的には「Aチャン」の方がツボったかな?
きららキャラット購読者っていうのもあるけどねw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 52

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんでもないようなことがおもしろかったとおもう。<改稿>

まずは正直ゆゆ式すげーってのが感想。日常系の枠に入る事は確かなんだけど、日常系にも、ある程度の非日常と言うか、パロネタとか不思議な世界観とか、それなりに魅せる要素があるのが定番なんだけど、本作は無いんですよね。日常を描いた日常系。

ギャグって程ボケたワードでもないし、どこかに出かけるとかイベントも少なく、出かけたとしても、そこをネタにする気が全くない。ゆるいとか、ほんわかとかそんなんじゃない何かがこやつにはある。

学生の時ってノリって大事じゃないですか。無茶振りされても必死で面白くさせなきゃいけないみたいな。そんな強制されたものじゃないんだけど、程よく楽しめる関係性で築き上げられた、とりとめのないJKの単なる会話で、これが何でこんなに虜にさせる毒を持つのか、、

日本語って面白いなって改めて感じる作品。日本語に潜むちょっとヘンな部分や、間違って使っているフレーズへの気づきとか、ゴロの響きとか、そんなありふれた会話を、ありふれた女子高生でひたすら見せる。これが何気なく心地いい。

電話かければ誰かと話せるみたいに当然で、そこには何もかけた理由なんてないんだけど、いざ会話を始めると楽しいみたいな感じでしょうか

投稿 : 2024/04/13
♥ : 40

えんな さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これはこれで

1期に1作品はゆるいアニメがあっていいと思っています
内容云々なんか抜きで単純に微笑ましくていい

主役3人組が相川グループ?ともっと親しくなって行くかと思ったんだけど
原作はどうなんでしょうかね^^

投稿 : 2024/04/13
♥ : 35

86.2 5 会話劇で高校生なアニメランキング5位
傷物語 鉄血篇(アニメ映画)

2016年1月8日
★★★★☆ 3.7 (1684)
12979人が棚に入れました
それは3月25日― 春休みのある日のこと。
私立直江津高校に通う高校二年生・阿良々木暦は、
偶然に学校一の優等生・羽川翼と知り合う。
彼女の口から飛び出したのは、最近出没するという「金髪の吸血鬼」の噂だった。

普段人との関わりを避けているものの、気さくな翼のことを好ましく思う暦。
その夜、暦は噂の吸血鬼と遭遇する。
“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。
金髪金眼の彼女は、四肢を切断され、周囲に血を撒き散らしながら、暦に助けを請う。

求められるままに、キスショットに自分の血を与える暦。
次に目覚めたとき、彼は彼女の眷属に生まれ変わっていた。戸惑う暦に、キスショットは告げる。

「ようこそ、夜の世界へ―」と……。

声優・キャラクター
神谷浩史、坂本真綾、堀江由衣、櫻井孝宏

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

作品紹介もどきレビュー

Ⅰ鉄血篇 (三部構成の第一弾)

本編:約60分

2015年1月8日 全国ロードショウ
(全国ロードショウ 有り難い!名古屋まで行かなくても地元で観れる!)

仕事がちょうどシフト休みだったので初日に観に行けました。
2回目のお昼からの上映でしたが、お客さんの入りは平日だからか?地方だからか?
4~50人と、ちょっと少なかったです。(多分地方だからだよね^^;)
おかげでそんなに周りを気にせず楽に観れました。

 物語シリーズの始まり「傷物語」やっと観ることができて嬉しかったです。
でも、まだ三分の一なんだけどね^^;

阿良々木 暦とキスショットとの運命の出会い 
たっぷりと時間を使ってて、そりゃぁもうドキドキでした。

まだ第一部なので、羽川、キスショット、忍野メメとの出会い→うんぬんまでなんですが、60分が あっという間でした。
ホント もう終わり?って感じ!
これから!って所なので、気持ちはうずうずしまくりです。
(はぁ~だれかなんとかしてくれ~って感じ!)
Ⅱ熱血篇が2016年夏公開予定なんですが、待ち遠しいよ・・・

映像は、よく動いてました!
もう紙芝居なんて言わせない! なんてw
キャラデザは、TV版より綺麗でした。
特にキスショット大人ver.は、美しい大人女性で、セクすぃーです!
でも、阿良々木君の方は、たまに こいつ誰?って感じのキャラデザシーンもあったりwしてます^^;
それ以外だと、たまに「おそ松さん」に出てくる感じのギャグ風な絵が一瞬入ったりしますが、それも含めて殆どTV版と変わらず、あのまんまですかね?!
あとは、海が実写(シャフトだから)っぽかったけど、あれ、描いてた映像だったら凄く綺麗ですな!
(でも・・・うん、多分 実写だと思うけどw 素人なので間違ってたらごめんなさい)



個人的感想

ファーストシーズンのアニメ『化物語』(全15話)では、すでに阿良々木君は吸血鬼もどきでした。
どうしてそうなったのか?解らず観始めた人が殆どだと思います。(自分も)
『化物語』観終え、好きな作品となったので、どうしても最初の話が知りたくて、後に原作「傷物語」だけ読みました。
内容は、ネタバレになるので書きませんが、これ読んだらキスショットが大好きになりました。
それまではガハラさんだったけど、キスショット押しにw !
だって、こんなエピソード知っちゃったら・・・ね。。。 (。・ ω<)ゞてへぺろ♡

なので原作知らない人が、この「傷物語」を最後まで観終えたら、僕みたいにキスショットのことが好きになっちゃうかも。。。です!(@≧Д≦@)


僕的に言えば
待ちに待った傷物語!
待ったかいがあった内容でした!
欲を言えば、3部に分けないでほしかった・・・
けど、それで120分に詰め込みすぎて作品の質が落ちるのも嫌だけどw
あとはTVアニメで観たかった・・・気もします^^;


物語シリーズが好きな人なら、お金払って映画館で見る価値は十分ありますよ!
そうでない人でも、後にでるDVDをレンタルして観て損はない話だと思います。

久しぶりに映画館で観て興奮しました。
楽しかったです。
勿論 お気に入り棚へ!です。
次も必ず映画館で観ますよ! (`・ω・´) キリ

投稿 : 2024/04/13
♥ : 47

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

儂を助けてやると‥‥‥

原作未読 約60分

傷物語三部作の第一作目

初日、観てきました。満員でしたね〜 待ちに待ったお話です^^

阿良々木 暦とキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(忍野忍)との出会いとエピソード、化物語の前の話いわゆる物語シリーズの原点となるお話です。

作画が背景、キャラとともにリアルすぎて気味が悪いぐらい凄かったです。でもコミカルなシーンもありましたね。

各キャラの感想は
阿良々木 暦、初々しいかった、羽川 翼、めがね&三つ編みおさげ(久しぶり)で初々しいかった&可愛い、忍野忍、綺麗&可愛い&幼かった、忍野 メメ、久しぶり&かっこ良かったです。

テンポよくお話が進み、これからというときにあっという間に終わりました。

ちょっと硬派な感じの傷物語、テレビシリーズような切り替えも健在で、物語シリーズが好きな方は是非観てくださいね。おススメです^^

夏に上映予定の次回作「傷物語 熱血篇」が今から楽しみですね(前売りチケット買ってしまいましたw)

最後に、公開記念のキスショット・アセロラドリンク(ミニミニドーナッツ添え)を買いました。ミニミニドーナッツは、本当にミニミニでしたねw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

6年間も待たせやがって

待たされすぎて興味はほぼ尽きかけてましたが(笑)
OPで大仏がドーンと出てくるハイセンスっぷりや、忍野メメ登場シーンの格好良さに絶頂ヌレヌレでございます!

それにしても、これは相当尖った作風でしたね。
TVシリーズのようなキャッチーな要素を期待してるファンを全力で殴りにかかってきてます。
時系列を弄って、羽川とのシーンの前にアレを冒頭に持ってきた意図としては、
まず最初に、これがTVシリーズとは違う作風なのだと明確に示しておきたかったのでしょう。
おかげで速攻で頭を切り替えて、作品に没頭することができました。

まあとにかく、映像作品としては文句のつけようがありません。
冒頭シーンは原作未読で初見だと意味不明なんですが、モノローグなしの映像だけで
「阿良々木君に何かとんでもない事態が起きている」ということが、息詰まる程の緊張感をもって伝わってきます。
そう、何と言っても、いつものモノローグがないんですよね、この映画。
その代わりに、細かな息遣いや表情でキャラの心情を表現しています。
{netabare}(ただ、血塗れのキスショットを発見して逃走→助けに戻るという、
この場面での阿良々木君の心情変化は、映像だけだと説得力に欠けてるように思えた){/netabare}

終わり方が中途半端なのはいただけませんねぇ。
なぜ三部作なのか。その辺の事情は何となく想像はつきますが、
これは三部作というより「傷物語」という一つの作品を三つに分割しただけなんじゃないでしょうか。
「鉄血篇」と銘打っておきながら、観終わって「鉄血篇・完」という印象を持てないのは、正直かなりマイナス。

アーティスティックな演出技法でブイブイいわせてるシャフトさんが、
「映画」というメディアで持ち前の芸術性をTVシリーズ以上に爆発させたかのような作品。
そこに見惚れるか、芸術性(笑)と切って捨てるかは、人それぞれ。
会話劇中心のTVシリーズとは別ベクトルで、観る人を選ぶ作品になっています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 26

77.2 6 会話劇で高校生なアニメランキング6位
サクラダリセット(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (728)
3225人が棚に入れました
住人の半数が特別な能力を持つ街、咲良田(さくらだ)。
能力者の監視を行う「管理局」の下、住人は平和に暮らしていた。
「目の前の人の涙を消したい」、「誰かに声を届けたい」。
そんな優しい細やかな“願い”とともに、この街の能力は生まれていった。
主人公の浅井ケイは、七坂中学校の2年生。ある日、下駄箱に一通の手紙が届けられていた。差出人は相麻菫-。その呼び出しに応じて、屋上へ向かう浅井ケイ。彼はそこで一人の少女と出会う。彼女の名前は春埼美空――。彼女の一言「リセット」によって、浅井ケイは手紙を受け取った瞬間に戻ってしまった。世界は再構成(リセット)されてしまった。そんな時を戻す「リセット」にはただ、一つ欠点があった。春埼美空自身も「リセット」の影響を受けて記憶を失ってしまうこと。どんなことも決して忘れない「記憶保持」能力を持つ浅井ケイのみが、「リセット」の影響を受けずにいることができる。二人が出会うきっかけを作った少女相麻菫―。彼女は彼にある言葉を告げる。
「貴方たちが、二人でいることには大きな意味がある―」
ケイは春埼と力を合わせることで過去をやり直せることができると思い、協力しようと提案するが……。
能力者が住む街で、出会った浅井ケイ、春埼美空、相麻菫。なぜ、相麻菫は二人を出会わせたのか?二人は、どのようにこの世界を変えていくのか―?見る人の心を捉えて離さない切なくも優しい、時を駆けめぐる奇跡の物語。

声優・キャラクター
石川界人、花澤香菜、悠木碧、江口拓也、山田悠希、牧野由依、三澤紗千香、相坂優歌、西山宏太朗、逢田梨香子、井口祐一、大原さやか、上田燿司、久野美咲、中博史、喜山茂雄、小清水亜美、櫻井孝宏、内田真礼、河西健吾

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私的事情により1、2話連続視聴となりましたが、面白いです。→ 最後まで楽しめました!

同タイトルの小説(スニーカー文庫刊→角川文庫から再刊行中)が原作。有名タイトルですが未読です、すみません。

1話目放送週は忙しかったり他の作品よりも後回しにしていて1話目を観ていなかったので1、2話を連続視聴することになったのですが、結果として2話連続視聴して良かったです。

ケイと菫や美空との間の会話の内容が、なかなか楽しいですね。「中学生の会話としてどうなの」という意見と「いかにも厨二だなあ」という意見がありそうです(私は後者)。考えないでボーっと観るのには向いていなさそう。

ただ、会話の内容はかなり明晰でわかりやすいです。作者(あるいは脚本家)、頭良いな…。

メインキャラのひとりである春崎美空(はるさき みそら)の能力リセットが注目されて、「タイムリープもの」という見方はひとつあると思います。

また個々の持つ能力が単体で役に立たなくても、組み合わせると超強力になったりするのも面白いところです。

しかし、殺傷という意味でのバトルじゃないですけど、これは「異能バトル」の亜種という見方もできるじゃないでしょうか。それぞれの価値観、信条、哲学といった思想的なものがぶつかり合う感じ。

それぞれが持つ異能を人助けに使うべき(善)か、人助けをしたい自分の欲求をかなえるために使う(偽善)べきか、はたまた自分の希望をかなえるために使う(利己)のか…。

ああ、叶えたい要求によっては能力による殺傷に至るケースもあるのか。そうしたらマジにバトルだけど原作知らないですからね…。

これはこのまま原作を読まずにアニメを観るのが楽しめそうなので、ネタバレ回避の方向で観終わってから改めてレビューですかね。

なので、キャッチしている方の本作に関するレビュー更新もスルーすると思います。そういうことですので、悪しからず…。
================ ↑以上、第2話まで視聴時のレビュー ================

2017.9.15追記:
全話完走しました。作品自体もそうですが、作中人物の会話の中でも思考実験的な話も多くちょっと哲学的な空気を感じてなかなか面白かったです。

でも普通に「能力バトル」として観てもなかなか楽しめます。さすがに原作小説がスニーカー文庫と角川文庫の両方から刊行されているだけのことはある(笑)。

「能力を正しく管理して、悲しむ人を無くしたい」という「わがまま」を通そうとするという辺りも捻くれていて面白いテーマでした。

2クールの尺をかけているんですが、後で見直してみると人材を集めていく過程はほぼ1クール目で終わっていて、そんなに間延びした感じにはなっていないのが意外です。おかげで2クールあるのにテンポ良く感じましたね。

とても面白かったです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 56
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

異能力コンボと禅問答

[文量→特盛り・内容→感想系]

【総括】
頭脳系の能力バトルとしては、一級品に面白かった。ほとんど記憶にないレベルで、名作級だと思う。ミステリーとしてみてもレベルが高い。ラブコメとしてはイマイチだが、番外編みたいなところではかなり楽しめた。総じて、レベルの高い作品だと思う。

ただ、如何せん地味で面倒くさいw 多分原作はかなり良いんだろうけど、イマイチアニメ向きじゃないというか、とにかく回りくどい。展開も超スローテンポ。それを丁寧と見るか、イライラするか。そこが評価の分かれ目になるかな。

個人的にはオススメです。地味ですが良作です。頭使うアニメが嫌いじゃなければ、どうぞ♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私は大好きだが、「こりゃ人気出なくてもしょうがないよな~」と思うアニメだった。

本作の面白さは、「単体では大して役に立たない能力を組み合わせることで、問題を解決していく」部分と、「小さな伏線をたくさん散りばめ、綺麗に回収していく」手腕。まあ、伏線を回収していくというより、(リセットという特性を生かし)結論ありきで(逆算的に)伏線を配置しているという感じだが。

本作のストーリーの縦軸は、「春埼美空」の成長(心の獲得)と、相麻菫・浅井ケイ・春埼美空の純愛三角関係にあるんだけど、にしてはキャラが少し弱かったかな、と。春埼自体は綾波系ヒロインとして良かったけど、やっぱりアスカもいてこそ際立つ、綾波の魅力というか、ね。ほぼ全てのキャラがみんな鬱々としているので、地味感が凄かった。あと、もう一人のヒロインともいえる、相麻菫の純愛がいきすぎて、怖いと感じられる危険性がある。正直重いというか、考えすぎというか。でも、ああいう面倒くさい人は、好きなんだけどね(私個人はあくまで純愛キャラとして好きだったが、一般ウケするかは疑問)。

しっかしこの作品、(メインは勿論、サブキャラ含め)登場人物の大抵が面倒くさい性格をしているねw 哲学的な悩みに苦しんでいるというか、いちいち回りくどいというか、もはや禅問答というかw サクラダの特殊能力どうこうでなく、こんな面倒くさい高校生が揃っていることが、サクラダの一番の奇跡かもしれない(笑)

というのは冗談としても、私自身も面倒くさい方の人間だという自覚もあるし、面倒くさい人はわりと好きなので、この作品のキャラ達も好きだったが、イラッとする人も多いだろうねw

あと、難点としては、「アニメーション」(という媒体)の良さがあまり生きない作風だってことかな。ほぼ会話劇で構成され、わりと複雑な設定や伏線があり、明らかに小説向き。文だけで想像し、前のページに遡って、伏線を確認したい感じ(とはいえ、アニメにしてきれたからこそこの作品に出会えた。感謝!)。

能力の設定は面白い。タイムリープではなく、「事象の再構成(リセット)」にした点は、タイムパラドック云々の議論を呼ばず、上手い設定だと思った。ただ、なんとなく、「涼宮ハルヒ」に近い能力なのかな? とも思った。リセットと完全記憶のコンボは、=「(エンドレス8中の)長門有希」っぽいしね(作中、世界5分前説も出ていたし)。

それから、(どの能力にも)ちゃんと弱点を作って、早いうちから視聴者に明示したのも良かった。良い能力バトルものの条件だね。

また、「特殊能力を使えるのが、咲良田市内のみで、そこから出ると記憶を失う」というも良かった。色々、世界を広げずに済んだし(これで日本政府がどうこうとかやってると、収拾がつかない)。一方で、そうなると「誰かが咲良田市を作った」ということは、早いうちでなんとなく想像できたかな。

ただ、「強度」というのは、分かりにくい上に便利過ぎる設定だと思った。(原作では知りませんが)アニメでは、どの能力の強度が強いのか弱いのかが明示されていなかった(結論から推察するしかない)ため、視聴者が「自分だったらこうやって解決するな」と考えられない部分もあった。

本作はミステリーの要素も強いが、良いミステリーとは、「読者(視聴者)にきちんと情報を与え、作者と同じ条件の中で推理させ、それでもトリックを思い付けない」=「よくよく読み返せば、そうかここが伏線になってたのか! なんで気付かないんだよ、俺!」という「一本取られた感」があるものだと思っている。そんな時、解決編の段階で後出しジャンケンのように、読者が知らない情報を小出しにされると、ムリゲー感が出て一気に冷める。本作はそこまで悪質ではなかったものの、「強度」は凄く大切な要素なのだから、早い段階で明示するか、それ(各能力の強度)を想像できるだけの描写が、事件発生前に欲しかったな~と。そこだけ、ちょい不満だね。

終盤の展開は、より一層難しかった。簡単に言うと、「何を(自分の命すら)捨てても、ただ浅井ケイと一緒にいたいだけの、相麻菫」が、その願いが唯一叶う世界を創造したのに、「やっぱり春埼美空と一緒にいたい、浅井ケイ」が否定するって話なんだけど、「付き合って」「ごめんなさい」で済む話を、まあよくこれだけ複雑にして広げたもんだと、半ば呆れながらも感心したw 安易に「能力者を集めて管理局を倒す」(ガチバトルもの)という方向にいかなかったのが良かった(管理局を倒しても、「自らが監禁されず」「浅井ケイと一緒にいられる」という相麻菫の目的は達成できたと思うけど、浅井ケイはそんな未来を許さないだろうしね)。

そして、中ボスたる浦地正宗との戦い。これぞサクラダリセット的能力バトルの真骨頂って感じ。まさかここで(一番使えないと思っていた)野ノ尾さん(猫)の能力が生かされるとは。予想を超えられた展開に、心地よい敗北感を覚える。しかし、作中に登場した主な能力を使い捨てることなく、あますところなく使いこなす伏線回収力はすごいな。

最終話は、ラスボスたる相麻菫との決戦。いや、ただ相麻菫に「俺(ケイ)にとっての都合の良い女になってくれ」というクソ男みたいなことを、納得してもらうだけなんだけどねw 最後の最後に、(偶然なんだろうけど)「君の名は」「月がきれい」と連続し、(シリアスな場面なのに)アニメ好きなら笑ってしまいそうになったのは不幸だけど、あれもまた、行間のある良いシーン。

ラストに浅井ケイは、(目覚める時にどちらの側にいるかという問題において)春埼美空より相馬菫を選んだわけだけれども、それには2つの「根拠(条件)」があった。①相麻菫の方が早く起きそうな気がした。②月明かりが当たって綺麗だったから。これが絶妙に上手い。

①は、つまりは実利。非常に論理的で即物的な理由。②は、相麻菫を世界で2番目に好きだという証明。つまり、浅井ケイにとっての相麻菫と春埼美空の差は、月明かり程度しかないということであり、しかし一方で月明かり程度の差は確実にあるということ。相麻菫とはこれからビジネスパートナー兼友人兼2番目に好きな相手として付き合っていこうと思っている浅井ケイの言葉の裏側を汲めば、「現実的なメリット(①)がなく、同条件(②がない)なら確実に春埼美空を選ぶ」という、断り(ふるため)の言葉に感じた。もちろん、優しさと美しさに溢れた、断りの言葉だ。この辺の行間の読ませ方は非常に小説的だ。やはり、「恋は理屈ではなく感情」というところか。って、本作の考え過ぎ感が、自分にもうつったのかもしれないw

2期はかかったが、佐良田の能力の行方・相麻菫と春埼美空と浅井ケイの三角関係の解消・春埼美空の内面的成長、というストーリー上の三本柱を、いずれも視聴者が納得できるようにキッチリ締めくくった構成力は見事だった。ここまで、次回作が気にならない最終回も珍しい(良い意味で)。もし、これ以上なんかやるなら、5話(アメ玉の中に入る話)のように外伝的な話か、11話(春埼美空が浅井ケイのお見舞いに行く話)のような気軽なラブコメが観たいかな。正直、シリアス&メインストーリーは、もうお腹いっぱい(笑)

これから、新たな秩序を構成しようという、浅井ケイとその仲間達。なぜ舞台が「佐良田(サクラダ)」というネーミングなのか(桜と関係ないし)気になっていたけれど、もしかしたら「サグラダファミリア」からきているのかもしれない。「サグラダファミリア」のように、長く難しい大事業に臨んでいく若者達へ、幸多からんことを願って、ほぼ誰もここまで読んでいないだろう長文レビューを閉じたい(笑)
{/netabare}

【余談~ 作中のお菓子で気になった、ガチでどうでも良いことw ~】
{netabare}
どうでも良いんだけど、(5話で)「チュッパチャプス」は「キャンディキャンディ」に、(12話で)「ポッキー」は「ロッキー」に名前を変えたのに、(9話で)「キットカット」や「コアラのマーチ」は実名で、しかも連呼したのはなぜだろう? 森永やグリコはダメで、ネスレやロッテは良いという、アニメか原作における大人の問題でもあったのかな(笑)?
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
タイムリープ系は、名作と駄作がはっきり分かれてるイメージ。ふ~ん、タイムリープに対抗する能力を持っているってのはなかなか面白い。それから、タイムリープ風だけどタイムリープじゃないのも面白い。雰囲気とは違って、シリアス、ダークな感じにしていくの?

2話目
ロボット工学三原則、「イヴの時間」で習ったなw デスノート風w 超展開だな。

3話目
なんだその、おしゃれな会話w 完全にミステリー。

4話目
なかなかのグロ。あれは勇気いるな~。死んだ感触は記憶として残るわけだし。

5話目
美しいものを美しいとおもう、あなたの心が美しい(みつを)。本編と関係ない話なのかな?

6話目
注意してないと、時系列がよく分からなくなるな。

7話目
能力バトルって感じ。

8話目
すげえゆったりストーリーが進むね。

9話目
時系列をポンポン飛ばして戻してやるのは、かなりプロットをちゃんと作らないと破綻するよね。チュパチャプスは実名がアウトで、キットカットとコアラのマーチはOKなんだねw キーホルダー、自分の帰るべき場所になってほしいってことね。

10話目
この時点では、自分の能力が未来予知か完全記憶かは分からないよね。復活して、さあ、ストーリーが大きく動くかな?

11話目
相変わらずのスローテンポw 5話のように、外伝的な話? 「一度会ったら友達で~毎日会ったら兄弟さ~(笑)」出汁からとるお粥w てか、お粥作るだけの話で10分も使うなよ(笑)

12話目
またもや不思議な世界だね。

13話目
スカートの下りは良い感じ♪

14話目
宇川さん、強すぎ(直接的な意味合いで)。これまでの能力のバランスを壊さない?

15話目
春埼から「リセットしますか?」と聞いてきたな。成長?

16話目
メインストーリー、進んでいるん、だよね?

17話目
だからなんだその、アメリカ的なオシャレな会話は(笑) これ、索引さんと相麻がグルで、索引さんが嘘をついていたら、浦地の計画は簡単に破綻するよね。

18話目
静かなる聖域の崩壊

19話目
浮気ですな、しかも手慣れてる(笑) カレーにヨーグルト、チキンカレーの基本を押さえてるなw

20話目
世界5分前説って、だからハルヒやん(苦笑) だから、完全に禅問答w 母、妹とのやり取りは、かなり切ない。連れ去りって、下手すりゃ犯罪行為やん(笑)

21話目
なるほど。菫は、自分にとっての最良の未来、しか考えられないほど、恵が好きだったから、恵なら、違う未来を見つけられるということね。緊迫感があって良かったな。

22話目
能力バトルの真骨頂は連携だね♪

23話目
アニメに出した能力は全部ちゃんと使うのね。猫がここで生きてくるとは、予想外。ただ、野之尾さんめっちゃ猫好きだけど、やってくれるのかな? 瀕死の猫とかなら良いのか? さあいよいよ、ラスボスかな?

24話目
やはり最後まで、会話が空中戦w なんだその素敵な間違いは(笑) 小石に恋が出来るかという伏線の回収ね。私の名は(笑) 月がきれい(笑) なるほど、月明かりくらいの差しかないよ、でも、月明かりがなければ逆転できない差はあるよ、ってことかな。魔女まで自由な、若き新体制に、幸あれ。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 46

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

理想の主人公。

原作未読です。
放送当時は気にしていなかったのですが、
2クール観終わった方のレビューを拝見すると
どうも観た方が良さそうだったので視聴開始。
これは・・・放送当時に毎週観ていたら
間違いなく脱落していたw
でも、レビューを見てある程度興味があり、
2クール一気に観ることができれば、
とても上質な作品であると思います。

雰囲気は、GOSICKが近いように感じます。
アニメ的なキャラ立ちはGOSICKの方が上手いですが、
会話劇や頭を使うところは、原作によるところが
大きいでしょう。
本作はWヒロインであり、どちらも(中の人を含めて)
魅力的でありますが、
私が本作で一番好きなのは、主人公ですね。
素晴らしい能力をもっていますが、
その能力に引けを取らない頭脳をもっているところが
また良い設定だと思います。
感情の起伏が少ないためキャラとしては目立ちませんが、
現実世界で自分が目指したい理想の人物像ですw

一応、川面監督作品ですが、のんのんびよりから来た方は
作風がかなり違うのでご注意を。
逆に、ココロコネクトが好きな方は意外にハマれるかも
しれません。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 39

75.9 7 会話劇で高校生なアニメランキング7位
続・終物語(アニメ映画)

2018年11月10日
★★★★☆ 3.8 (332)
1865人が棚に入れました
高校の卒業式の翌朝。顔を洗おうと洗面台の鏡に向かい合った暦は、そこに映った自分自身に見つめられている感覚に陥る。思わず鏡に手を触れると、そのまま指先が沈み込んでいき……。気がついたとき、暦はあらゆることが反転した世界にいた。

2018/11/10より全国劇場にてイベント上映開始!

声優・キャラクター
神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、喜多村英梨、井口裕香、早見沙織、井上麻里奈
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

怪奇現象学

物語シリーズ最新作。
今年の初夏は、名盤「歌物語2」発売、
アニメ化10周年イベント開催!!
幕張メッセ盛り上がったみたいですね。

現代の萌え怪奇絵巻、文学的鬼太郎。
その名も「こよみリバース」である。

大学入学を直前に控えた、
阿良々木暦の摩訶不思議な{netabare}鏡の国の冒険。{/netabare}

原作はあまり心に響かず期待薄でしたが、
独自の絵が付き、音が入り、命が吹き込まれ、
オールスターキャストの豪華な共演が、
娯楽として驚きの仕上がりを見せています。
意外にもシリーズ2番目の高評価としました。

ロリコンサービスショットに、
セクシー羽川猫、表情豊かな斧乃木余接、
{netabare}艶っぽい臥煙遠江の初登場!?{/netabare}など。
見所満載のシリーズ総決算です。

妹、月火だけが変化のないとある日常を巡り、
街を彷徨い、その謎の核心に迫る阿良々木暦。
{netabare}彼の心残りが原因で歪み共鳴した異質な世界。{/netabare}
無事に帰還できるのか!?
パロディ、メタ、余白と余韻を繋ぎ、
最後はツインテールと笑顔の衝撃波だ。

やっぱり楽しいってこういうことだ。
次なる物語への跳躍でしょう。
大学編も期待しています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 44

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

鏡開き

高校を卒業した阿良々木暦。
起床して顔を洗うと鏡が奇妙な事に気づく。
鏡の中に入り込み、反転した世界へと行ってしまったのであった。

まずは、鏡について。
日本では鏡は神聖化。
神の依り代として奉られています。
それは何故か。
鏡に映る姿を神と同一化していたから。
鏡=かがみ=「か『が』み」
神の中に我(=自分)を入れています。
漢字表記だと「ネ『我』申」
日本古来の宗教である古神道の考え方の説明でした。

鏡の中の世界が裏側の世界、というのは良い設定ですね。
元の世界へと戻るべく奮闘する阿良々木君。
登場人物は、元の世界の裏側設定の人格が現れています。
表があるから裏がある。
当然の事ですが、案外忘れがち。
鏡というと反射を浮かべる人が多いですからね。

高校を卒業して大学へ入るまでの不安定な時期。
しかも合格発表が、まだ済んでいませんからね。
心に余裕と緊張が同居するごちゃ混ぜな心情。
阿良々木君でなくても不安でしょう。

本作品で、本当に阿良々木君たちの高校生活は終わります。
立つ鳥跡を濁さず。
反省はしても後悔はしないように。
大学生になった阿良々木君を少し垣間見れるのが『花物語』
物語シリーズのファイナルシーズンですが、大学生編があってもいいですよね。
大人姿の八九寺真宵や死んでいる設定だった臥煙遠江、
出番の少なかった老倉育などのキャラにも光を当てました。
鏡だけに「光を当てる」……
阿良々木君たちが関わる怪異譚。
続編を期待しています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 35
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

不思議な世界

原作未読 上映時間 約150分

テレビアニメ放送(未定)に先駆けて6話分を劇場版としてひとつに纏めて公開した作品です。

阿良々木 暦が私立直江津高校を卒業して、大学入試の合格発表前の出来事を描いています。朝、洗面所の鏡に映る自分を不思議に思ったあと、その鏡の中に引き込まれたお話です。

キャラデザは、テレビアニメ版と同じなので違和感なく観れました。

いつもの阿良々木暦の一人語りがメインで、色々なキャラとの会話劇もたくさんありましたね。{netabare}(まさか神原 遠江(臥煙)さんまで出てくるとは思いませんでしたw){/netabare}

女性キャラがほぼ登場しますが、いつもと違った面が観れました。
{netabare}
成人になった八九寺真宵、レイニー・デヴィル姿の神原駿河、クチナワ口調の千石撫子、ブラック羽川や少女姿の羽川翼、背が低くなった阿良々木火憐、人間の時の忍野忍、ツインテールの戦場ヶ原ひたぎ、表情や仕草が豊かな斧乃木余接、学ランを着た(男性?)忍野扇、そして老倉育さんだけは最初誰だか分からないくらい容姿や性格が変わっていましたねw
阿良々木暦の女子制服姿で真剣に語っているところは、ちょっと笑ってしまいました。
{/netabare}
PG12作品ということで、やたらと下着姿や裸のシーンが多かったですw

化物語の世界を満喫しました。この作品の特徴として、アクションシーンが少なく会話する時間が長く、150分もあるので退屈するかもしれませんね。

テレビ放送はいつになるのでしょうか? 早く観たい方で、化物語シリーズが好きな方は観てもいいのではないかと思います。

ED TrySailさんが歌っています。

最後に、原作の物語シリーズはまだ続いているにゃ~。またTVアニメか劇場で続きを観たいシャシャシャ~。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 28

67.3 8 会話劇で高校生なアニメランキング8位
踏切時間(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (175)
683人が棚に入れました
踏切で足止めされている間に繰り広げられる、女子学生を中心とした人々のやりとりを切り取った日常系オムニバス作品。

声優・キャラクター
千本木彩花、小倉唯、駒形友梨、松永一輝、木下鈴奈、市来光弘、綾瀬有、本多真梨子、間宮康弘、若本規夫、田村ゆかり、成田剣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

全話完走一時間

3分間・・・それはウルトラマンの活動時間
またはカップラーメンが出来上がる時間
踏切で3分待ちだとちょっと長く感じるところです。


『秒速5セ○チメートル』『四月は○の嘘』

舞台装置として選ばれた踏切は、時に物語の一シーンで強烈なインパクトを残すことがあります。
他にも踏切を挟んだ二者の対比に名シーンは多く枚挙に暇がありません。


これが線路も踏切を挟まず傍らに並んだ二者の場合だとどうなるのか?

遮断機が下りて電車が通り過ぎるまでのわずかな時間。
どうやら切なさなんてどこぞへ吹っ飛んで、ノンストップでのボケ倒しタイムに突入するみたいです。

そんな3分ちょっとのショートアニメ全12話。2019年夏期初、隙間時間の一挙放送にて視聴しました。
OP画から想像するにコメディらしく、結果その通りでした。
内容・キャラについては言及せず。一気に観ても1時間で収まりますので時間つぶしにちょうど良いオムニバス形式。


惜しむらくは、一気見より週次もしくは帯での視聴が吉だったかなぁということ。
『世界の車窓から』まとめて視聴してもなんか違うのと一緒だと思います。
別のことやってて、寝る前の締めに一話ずつ観るのがお薦めです。


{netabare}遮断機に映される電車の進行方向。右の場合と左の場合。
なんか意味があったんでしょうか?
おそらく最終話のみ両側の矢印が出てました。{/netabare}


脚本のストックさえあればいくらでも続編が出来そうな仕様です。
原作との兼ね合いもありましょうが、尺の短さがハードルの低さへと繋がって、決まり事だけ守ってもらい新人さんの作品発表の場にでもすれば業界の底上げにもなってよろしいのではないでしょうか。



視聴時期:2019年7月 再放送(一挙放送)

-----


2019.07.26 初稿
2020.03.08 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 37

蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

好みの問題。

【概要】

アニメーション制作:EKACHI EPILKA
2018年4月 - 6月に放映された全12話のTVアニメであり、1話あたり3分30秒のショートアニメ。
原作は、『月刊アクション』にて連載中の里好・作の漫画作品。
監督は、鈴木吉男。

【あらすじ】

これは、踏切待ちの数分間で起こる日常会話のお話。
オムニバス形式の登場人物をその都度変えながら展開するショートストーリーです。

【感想】

少し前に数十年ぶりに『トムとジェリー』を観て、
コミカルでなめらかなアニメーションに感銘を受けた身としては、
やはりアニメの面白さの基本は作画による表現に集約されると結論づけた自分。

日本では最近十年で業界全体に日常芝居の演出の平均値の向上が見られて、
台詞が無くても、キャラが何をしているのか?やら一定の感情の動きやらが理解できる。

その対極に位置するのが説明台詞の羅列。説明台詞は楽ですよね。
尺を取らずに、前回までのあらすじやら込み入った状況を視聴者にわからせるには便利ですもの。

この『踏切時間』なんか特にそれ。ショートアニメで尺がないとわかっているのですが、
キャラの感情や画面内の状況を全部ぎゅうぎゅう詰めに台詞で解説してる作り。
に比してアニメの動きは少なくて、映像美もなく演出も凡庸で面白くはない。
それは作中の恋愛感情なども表情などでキャラを魅力付けること無くドライに過ぎて、
いくら言葉を並べてもキャラ同士の関係性に“尊い”を感じ取ることが出来ない。

このあたりは、桜井のりお先生の『僕の心のヤバイやつ』にて、
感情の流れが表現されている山田杏奈と市川京太郎の人間関係を参照すれば、
こちらにはキャラを魅力づける要素に何が足りてないかがわかりやすいと思います。

何故こうなったかというと『東京大学物語』ばりに原作マンガが長台詞の連続で構成されていて、
それを忠実にアニメ化していった結果。もうこれ映像要らないじゃん!ラジオドラマでいいじゃん!
キャラどうの以前にマイクスタンドを前に若手芸人コンビがする漫談の台本じゃん?てなことで、

百合系、シモ系、ブラコン系など様々なエピソードをネタとして楽しむのが良いかな?
と思いつつダラダラと見てたのですが、単純に話自体もそれほど面白いとは思えず。
コメディと言うジャンルは賞味期限が短く受け手の感性にフィットしないと面白くもなんとも無い。
単に自分には、『踏切時間』のギャグがツボらなかったということで、

アニメーションはこうでなくてはいけない!という、思い込みや押しつけを抜きにしても、
“イマイチ”という評価に落ち着いてしまいました。


適当な内容ですが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 36

dbman さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

約3分のショート(コント)アニメ

原作:漫画(月刊アクション)/日常系、オムニバス/全12話/アニメーション制作:EKACHI EPILKA

踏切待ちしている間に起こるちょっとした出来事を描いたオムニバス形式。本編約3分ほどのショートアニメとあって全12話併せても40分ほどなのでサクサクっと観れました。

当たりハズレはあるけれど、クスっと笑えるエピソードもあったりと、ショートアニメとしては十分に楽しませてもらいました。お気に入りは第3話と第4話で、3分という短い時間ながらキャラの良さがとても引き出されていたように思います。

第9話だけはちょっと異質で心温まるエピソードとなっており、こういった話もあるならば原作の方に手を伸ばしてみようかなという気にもなりました。

オムニバスなので、基本的に毎回登場するキャラクラーが変わるけれど、若本規夫さん、田村ゆかりさん、千本木彩花さん、小倉唯さんなど有名どころも出演しております。またOPテーマ曲『トマレのススメ』もこの作品にとてもあっており、地味に良曲でした。

わりと近所っぽい踏切も登場していたので、機会があったら散歩がてらにでも立ち寄ってみようかな。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25
ページの先頭へ