佐藤元おすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの佐藤元成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年12月12日の時点で一番の佐藤元おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.8 1 佐藤元アニメランキング1位
Dr.STONE(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (134)
1010人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚める。「石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がってやる!」。絶体絶命の状況で、千空は仲間を探し、世界を取り戻すことを決意する!

声優・キャラクター
小林裕介、古川慎、佐藤元、中村悠一、市ノ瀬加那、沼倉愛美、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

Open the world!

稲垣理一郎さんとBoichiさんによるSF漫画のアニメ化作品。「週刊少年ジャンプ」で現在も連載中。単行本は既刊12巻まで。

原作の稲垣理一郎さんは小学生時代からPCで自作ゲームを作って遊んでいたという筋金入りのゲーマー。漫画連載中でも新型ゲーム機の発売日に店頭に直行した経験もあるそう(笑)。一方で、仕事に取り組む姿勢は心から尊敬すべきもので、作中に登場する科学の料理を一から作って食してみたり、工房や道場へと自ら足を運び生の知識を得たりと実直そのもの。科学的素養充分な方とお見受けした。

作画のBoichiさんは目標に一直線なパワフルな方で、漫画を描く為に大学では物理を、(芸大)大学院では映像を専攻し、また学業の傍ら、一般書を含む膨大量の科学関連書籍を読み漁ったという努力家のツワモノ。「攻殻機動隊」の原作者として今や世界的に有名な士郎正宗先生の作品群に触れ、知識が漫画を面白くする事を学んだそうです。そしてこの方も仕事の鬼^^。ソユーズを生で見るためにロシアまで足を運んだり、土器の蓋のデザインで悩んだりするほど(笑)。作画担当に留まらぬ精緻な仕事振りが光ります。

それではレビュー。

物語の発端は世界各地で発見された石化したツバメ。やがて眩いばかりの閃光が地球全土を覆う。全ての人類は石となり、その活動を停止する。

3700年の眠りから覚めた高校生、石神千空は※1人類が消えた世界「ストーンワールド」で生きる術を模索し、人類文明滅亡の謎を探ります。


一見するとトンデモな出だしですが^^;、娯楽性やドラマ性一辺倒な作品とは一味違い、ファンタジックな少年漫画の皮を被りつつも、芯(サイエンス)は厳格。やたらと高度な最先端科学や新種の造語で、それとな~く知的な雰囲気を醸し出し視聴者を煙に巻く、数多の作品群(ファンタジーとして楽しいので否定はしない)と比較すると、本作の性質は概して真逆。

アニメはあくまでも娯楽なので薀蓄必要無し!もまた真なりですが、それはそれ、これはこれとして、作中台詞の一部を借用させてもらって両者を表現するならば「前者の言葉は羽の様に軽く甘く、後者の言葉は石の様に重く苦い。」となるのではないでしょうか。一見して余計な、この雑味に当たる重さと苦さが、アニメ(物語)という娯楽に深みを与える最高のスパイスになるのです。

作中で取り上げられている「サイエンス」は、汎用性が高く物語に組み込みやすい物理、化学を中心に、その枝葉に当たる、工学、薬学、地学に料理^^と多岐に渡りますが、それら全ての要素が、作中における主人公達の第一目的である"生存"と深く結びついているため、物語を回転させる動力としても、歯車としても、より強く堅実に機能している印象を受けました。科学を利用する必然性があるので押し付けがましさが目立ちません。

物語序盤は、多様性をガバガバ受け入れ、科学の力で奔放に人類の栄華を取り戻さんとする、主人公千空とその仲間達が作る科学王国、徹底した選民思想と独裁、武力による支配、原始の生活を旨とする獅子王司率いる司帝国、両者の対立と抗争のお話。

話は横道にそれますが、15年くらい前になるのでしょうか、当時のNHKで「※2アーサー・C・クラーク氏が舞台設定をした(開拓地の)火星で展開されるドラマを、日本の漫画家やアニメーターが短編アニメ作品として映像化し、それを同氏に見てもらう」という趣向の番組がありました。

正確な引用ではありませんが、完成した作品の一つに対してクラーク氏が与えた評価は「火星を第二の地球にはしたくない。わたしたちにやり直すチャンスがあるはず」といった内容のものでした。氏の残念そうな表情がおぼろげな記憶の中から思い出されます。

欲望のままに生産と消費を繰り返す科学王国のあり様は、一見すると、わたし達の住む世界の写しに見えますが、前者が"無い"から作っているのに対し、後者が"ある"のに作っている点で大きく異なります。ただし裏を返せば、搾取する対象がある限りは安泰でも、敷かれたレールに沿って突き進めば、崩壊前の地球の姿に逆戻りする危険のある楽観に満ちた社会とも言えます。

千空の頭脳に刻み込まれた人類200万年の知識の遺産と父親から受け継いだ優しさと勇気は、人類の新たな希望となりうるのでしょうか? 歴史は決して繰り返しませんが、科学王国がクラーク氏の見た火星の開拓地の様に、わたし達の世界をなぞらないよう切に願いたい。


一方の司帝国は、獅子王司という個人による権力一極集中体制。

霊長類最強の高校生の異名を持つ司というキャラは、一言で例えるなら※3スーパーマン、なのですが、過去の苦い経験から"大人"への深い憎悪、あるいは絶望を抱く、憂いを帯びた人物として描かれています。

多かれ少なかれ、多分誰でもそうですが、わたしも例に漏れず、少年時代に大人の冷酷さや狡さ、理不尽な暴力というものを嫌というほど見てきているので、司の憤りには一部共感出来る部分はあります。…でもですね、何ともはや、大人になってから平たい目で思い返してみると、同世代にも似た様なのがいたんですよね。大勢。ただ大人より小さくて怖くなかっただけで(笑)

司の唱える、"若者は純粋で大人は不純"とする極端な世代間差別は、わたし達の世界をしつこく蝕む人種差別や性差別と同種の、憎悪を下敷きにした一種の思考放棄に当たりますが、集団をあたかも(妄想で肉付けした)人格を持った個人の様に錯覚すれば、ある小規模なグループから始まって、家柄、人種、国、性別、最終的には極端な単純化の過程を経て、とんでもない事に、全人類さえもその様に認識してしまう危険さえあるのです。(こんな世界大嫌い!的なやつ)

この「1を聞いて10を知る」試みは反証可能な科学の分野においては割と有効に働きますが、人を集団として見る時、その判断材料となる有機的かつ情報量膨大な最小単位"ヒトおよび個人"の理解が不十分であれば、せいぜい残るのは穴だらけの統計データ程度のもので、その評価は必然として恣意的なものになってしまいます。ヒトは1単位として数えられるほど単純なものではないのです。

複雑にして複雑な世界に背を向けて、嫌いなものは一括り、括ったものはまとめてポイッ! 独断と偏見とで要と不要を分け、自らの殻に閉じ篭れば、かくて名前の無い怪物の一丁出来上がり、"僕の考えた最強の世界"展開の下りとなる訳です(汗)

妄想という脆い足場の上に居を構えた司帝国は、髪の毛一本で吊るされたダモクレスの剣の例えがぴったりと当てはまります。

科学王国と司帝国、皆さんならどちらの国の住人になりたいですか?


かつて"科学者の良心"と称された※4カール・セーガン先生がそうした様に、学校で聴きかじった科学を、目に見える形、手で触れられる形へと落とし込み、学問への恐れや不審の垣根を取り去る試み。偏見の解体。

文字情報が先行して「解った」と錯覚する事が容易な現代において、嫌煙されがちになってしまった、手で触れ、耳で聞き、鼻で嗅ぎ、口で味わいながら確かめる、知る事の大切さ。収集、分類、調合、加工、試行錯誤を繰り返し、どこにでもありそうなものから、ありとあらゆるものを造り出さんとする情熱。

仕事も遊びも生活も、あらかじめ用意されたものから選択する事を常とし、釈然としない気持ちを抱えながらも惰性に身を委ね、耐えながら生きる。あるいは飽きたら乗り換える。

完成品の世界の中で、わたしたちは世界の仕組みについてどこまで理解していると言えるのだろう?

本物とはズレた世界に浸かりがちな現代人にこそ、この世界は尽きる事のない磨けば光る宝石、ヤベースゲーモノ(笑)で満ち溢れている事を改めて思い出して欲しい。

そんな願いが込められた作品の様にわたしは感じました。


※1:ジャーナリストのアラン・ワイズマン氏による同名タイトルの書籍がある。様々な分野の専門家の知見を得て、3700年どころか 人類の消えた後の云億年先の未来の地球の風景を映し出す壮大な科学エッセイ。本作(漫画原作)の参考文献リストにも同書の名を確認出来る。

※2:「2001年宇宙の旅」の原作者としても有名ですが、一流の科学者としてテレビ解説者としても活躍。プレステのゲームにも出演してる(笑)静止衛星を使った電気通信リレーの発案者でもある。

※3:アメコミの人ほどではないです(笑)でも素手でライオンの群れを撃退できるくらい強い。加えて頭脳明晰で判断迅速の人。

余談ですが、神話や伝説は別として、紀元前400年頃の古代ギリシャではパンクラテオンのチャンピオンポリダマスが、近代でも1898年にボディビルダーのユーゼン・サンドウ氏がライオンに勝利したという記録がある様です。(後者は爪と牙を封印した状態で)

それでもまぁ、第6話で司が石槍で大木を叩き折る描写はいくら何でもやり過ぎでしたね。槍が折れる^^;。杠の頭のアレとか、スイカのゴロゴロとかと同類の、突っ込んじゃいけない演出だと思うので、てきとーに脳内補完しましょう^^

※4:地球外生命の探査計画でも有名な人ですが、代表作の「コスモス」は天文学、生態学のお話を中心とした、国境や学問分野の垣根を越えた様々な挿話からなる科学エッセイ集。最高の科学入門書の一冊なので老若男女全人類にお薦めしたい!



ふろく1 石化について(ネタバレになるかも知れないので畳んどきます。)
{netabare}
メカ千空に習ってQ&Aの形で。

Q1:仮死状態とは言え3600年以上もヒトは生きられるの?
{netabare}
A1:千空は3689年158日もの間、脳だけはしっかりと活動させていました。活性状態の脳の寿命は長く見積もっても200年弱なので、結論を言えば不可能です。
{/netabare}
Q2:石化したツバメって一体なんなの?
{netabare}
A2:実験動物だった可能性が大ですが、それならネズミでもよかった様な気もしますし、これについては全く分かりません^^;ヒトとの繋がりは生活圏くらい? もしかしてウイルスキャリア?
{/netabare}
Q3:人類石化ってファンタジーなの?
{netabare}
A3:結論から言うと違うと思います。科学考証のしっかりしたお話なので、物語のキモとなる部分をおろそかにするとは考えづらい気はします。作中で石化と形容されている状態は、どちらかと言うとミイラ状態に近いと思われます。アニメ2話の大樹と千空の危ないキャッチドール^^;は、単なるギャグ演出とも取れますが、杠の軽さを暗示しているのかも知れません。
{/netabare}
Q4:石化した人類が蘇生するってやっぱりファンタジー?
{netabare}
A4:結論から言うと違うと思います(笑)

考えられる理由の一つは石化人類は既にヒトではないという事。

古典的には進化の原因は、交配による遺伝子の組み換えと、自然淘汰、突然変異の3要素という事になっていますが、近年の研究で明らかになった事によれば、第4の要素として後天性の遺伝子変異を可能にするものとしてレトロウィルスの組み込みというものが挙げられる様です。(エピジェネティクスというむつかしい獲得形質もありますが、あまり関係なさそうなので端折ります。)

レトロウイルスと言えば、乳腺に関連するウイルスやHIVウィルス(それとゾンビもののネタ笑)が割と有名ですが、ぐぐって調べてみたところ、ヒトゲノムの約8%がなんと内在性レトロウイルス(ヒトの遺伝子に定着したもの)由来の配列で占められているとのこと。ヒトって92%しかヒトじゃない!(笑)

SF的な想像をするなら、石化は単に外見的な特徴に過ぎず、実際の所は乾燥状態。全人類はレトロウィルスの感染によって不老の肉体と※クマムシの様な性質、それと、つぎのQ&Aにも関連しますが、もしかしたら光合成可能な体質も手に入れているのかも知れません。

※:クリプトビオシスと呼ばれる"乾眠状態"で長期間生存でき、水分が与えられると活動を再開する。蘇生時に体の損傷箇所を修復する種もいるらしい。
{/netabare}
Q5:約3700年もの間、生命活動を維持させ続けたエネルギーって何?
{netabare}
A5:ウィルス感染から肉体全体の変異、そして乾眠状態に至るまで、どれだけの年月が必要かは不明ですが、栄養供給源は作中の説明を素直に受け止めれば、外皮の何か(放射性物質が含まれている可能性あり)、あるいは微生物の類の助けを借りているという可能性も考えられます。前者ならヒトが※放射線を人体で直接吸収して光合成を行なうという単純なからくり。後者なら、例えば外皮の金属?層の内側に封じ込められたゲノム操作済みの微生物(あるいはナノマシン)が、前述の放射線やヒトの代謝物で成長・増殖し、その分泌液や排泄物でヒトを養い畑にして、共生関係を作っているとか。

※:もちろん普通の人体には有害ですが、遺伝子改造された人ならもしかして…。因みに放射線をエネルギー源にできる生物はチェルノブイリ原発事故現場付近で発見されており、地球上に存在する。ゴジラじゃないよ(笑)
{/netabare}
Q6:石化時間に個人差があったのはなぜ?
{netabare}
A6:A5に見落としがありました。脳の使用率によって石化時間が変化するんでした^^;

これを踏まえると、人体が直接光合成を行なっていたという線はあっさり消えてしまいます(汗)表皮の金属層に放射性物質が含まれているとしたら、それはその元素の持つ半減期に従ってほぼ一定の早さで減少していくので。

脳を使えば使うほど表皮を形成する物質の消費が激しいのなら、A5でもう一つの可能性として挙げさせてもらった微生物(あるいはナノマシンに類するもの)が表皮を食べていると考えるのが妥当と思われました。

まとめると

1.脳を稼動させているヒトのカロリー消費は激しい

2.共生関係にあるヒトを生存させるためには微生物はより多くの栄養を必要とする

3.栄養を得たり与えたりする効率を高めるため増殖する

4.微生物の総数が増えれば表皮の消費速度(食べる早さ)も上がる

こんなところでしょうか。

最後に残った疑問は、蘇生に必要な水の供給源。復活液(ナイタール液)が表皮に含まれる"何か"と反応した結果、水が生成された可能性が考えられますが、知識外なので今後のお楽しみにしておきます(笑)
{/netabare}
Q7:人類文明を滅ぼしたのは誰? その目的は?
{netabare}
A7:これについても全くの憶測ですが^^;、首謀者は政治的干渉をある程度無視できる財源潤沢な科学集団で、目的については地球の生態系の回復である可能性が高そうです。現在の地球も砂漠化が進み過ぎてボロボロですが、千空の生きた時代(2049年)はもっと切羽詰った状況だったのかも。前述の集団が強硬手段に訴えなければならなかった背景ドラマなんかも今後描かれたりして…。
{/netabare}
以上全部妄想です(笑)あれこれと思考する機会を与えてくれる、SF(ミステリー)好きには垂涎もののアニメだと思います^^
{/netabare}

ふろく2 4つの力について
{netabare}
電磁気力:光、電気、磁力の事。物に触れたり、燃したり、切断出来たりといった身近な現象の殆どをこの力で説明できる。

重力:質量のあるもの同士が引き合う力。時空の歪みを作る。自由落下、潮汐、惑星運行、星の成長や崩壊に関わる。

弱い力:原子核が自然崩壊する力。原子力発電所の燃料棒や※ラジウムで光る時計の文字版などに利用される。

強い力:原子核を繋ぎ留める力。便宜上の物質の最小単位とされるクォーク同士、陽子と中性子を結びつける。超近距離でしか作用しないため確認しづらい。

11話の回想シーンで小学生千空がここに触れていたシーンには感動させられました。学校で習う科学って、幹から枝葉じゃなくて枝葉から幹に向かうものが殆どで、教える順序があべこべな気がしてたので…。素直にここから学んだ方が勉強のモチベーションも上がるんじゃないかと思いました。

※:危険なので現代では生産されていない(と思う)。現在流通している蓄光素材は半導体の原理を利用しており、これとは別物。100億%安全です(笑)
{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 22
ネタバレ

ナポリタン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

科学で文明を作っていく!新感覚アニメ

【感想】(1話を観て)
原作未読。
人類が石化した世界で、科学でこの原因を解明し、文明を作っていこう!という話。

1番面白いポイントはやっぱりこの題材かな??
科学要素をふんだんに使ったアニメって自分が今まで観たものの中ではないし、おそらく他にもあまりないのでは?

キャラに関しては1話時点では確かに受け入れづらさはあるが、まあ慣れるだろうから放置。

石化に関して色々と矛盾点的なところを指摘している人がいるが、これそもそもそも石化の原因を探るのも1つの目的でしょ??
人や鳥が石化して、その他の動物が石化していない理由とか、
人間が何によって石化して、どういう構造で復活するのか、
とかは今後、納得出来る理由で解決すると勝手に予想しているのだが、そんなことは無いのかしら、、


とりあえず、真新しい作品で見所があるので、今後も視聴継続。



【第1話】STONE WORLD {netabare}
☆あらすじ {netabare}
天才的な頭脳を持つ科学少年「千空」と、
体力自慢でまっすぐな性格の親友「大木大樹」。
ある日、大樹は5年間片思いし続けている幼馴染の「小川杠」に、千空にからかわれつつも、杠への想いを告げようとする。

しかし、その瞬間。突如、世界が眩い光で覆われ、世界中の人類が一瞬にして全て「石化」してしまう謎の現象が起こる。

石化している間もずっと杠への想いを持ち続けていた大樹は、長い年月の末、石化から脱出する事に成功する。
大樹は、自信が眠っていた洞窟から抜け出すと、そこには文明が消え、緑に包まれた世界が広がっていた。
真っ先に杠の元に向かった大樹は、石化している杠に、そこで長年越しの告白をする。もちろん杠からは何の反応もなかった訳だが、杠の近くに寄ると、その後ろの大木に「川下れデカブツ」と書かれている文字を発見する。。

そうして、川を下っていると、既に半年前に石化から解けていた千空に再会することに成功した。千空は、暗闇の中でも意志を保ち続けるために、時間を数え続けており、その時間なんと約3700年!
石化が解けたあとの千空は、その頭脳を使い、自ら生活の基盤を作っていたが、人手が足りていなかった。しかし、大樹が来たことによって力関係の仕事を任せられるようになった。
この時、千空は石化と復活の原因を探り、一から文明を作ること、大樹は杠を救い出すことを誓うのだった。


千空は、この3700年という長い時間の中で、近い時期に2人が石化から復活した事を疑問に思い、2人が復活した洞窟の上から下垂れていた「硝酸」が何か関係していると読んでいた。しかし、石化した鳥に硝酸をかけても、何も起こらず.......
その時、千空は「酒のアルコールがあれば」、硝酸とエタノールで工業用の腐食液を作れる、と言った。

その言葉に反応した大樹は、自らが採取したブドウを差し出し、これでそれが作れるのではないか、と提案する。

そこから千空たちは、失敗に失敗を重ね、1年経った時ついに、酒を作る事に成功する。
そして、そこから作り出した腐食液を、石化した鳥にかけてみると、その石化部分が割れ、鳥が復活した!
こうして、彼らの科学による物語が始まっていった。{/netabare}
☆メモ {netabare}
・石化の原因、謎の光の正体
これは最後の方で明かされそうだが、石化の時の謎の光は一体何だったのか。
・鳥と人間は石化、その他の動物は石化していない原因
・石化に意思の力は関係あるのか。 {/netabare}
{/netabare}
【第2話】KING OF THE STONE WORLD {netabare}
☆あらすじ {netabare}
遂に人間を石化から復活させる「復活液」を作る事に成功した千空と大樹は、最初に復活させる人間を選ぶ事になる。千空は、その役目を大樹に選ばせる事にし、大樹は勿論杠を復活させようと思ったため、2人は杠の所に。
そこで復活液をかけ、復活させようと思っていたところだったが、復活したての状態が裸である事に気が付いた大樹は、キャンプに運んで、服を着せてから杠を復活させる事にする。

しかし、杠をキャンプへ運ぼうとした矢先。
恐らく動物園から抜け出し、この石の世界で動物界の覇権を握っていると思われるライオンに遭遇し、追われてしまう。
そんなピンチの中、大樹は一か八か、山菜などの採取の際に発見した、石化した霊長類最強の高校生と言われる「獅子王司」の復活を試みる。

ライオンに囲まれ、もう逃げ場が無いと思われた瞬間。司の復活に成功し、ライオンは圧倒的な力を持った司の前に倒れる。
身を護る為とはいえ、自身で殺めたライオンをせめて糧にして食したい、と献身的な様子を見せる司。しかし、そのあまりの強さに今後の不安を拭えない千空だった。


こうして、新たな仲間を加え、3人で行動する事となった一同。
今までは、山菜やキノコを主とした食事だったが、司が狩猟・武力担当として加わった事によって、野生動物や鳥、魚などの獲物も捕れるようになった。


そんな中、次の一歩を踏み出そうとする千空。
彼曰く、今後の活動のためには「炭酸カルシウム」(石灰) が欠かせないというのだった。その炭酸カルシウムは、大樹の髭剃りにも活躍していた「貝」を砕く事で取れ、体力担当の大樹は、貝の採取と粉砕に奮闘する。

千空は、炭酸カルシウムは主に4つの重要な使い道があると言った。
1. 農業→炭酸カルシウムを使う事で、土の中の水素イオンが消費され、農業の土台となる土作りが出来る。
2. 建築→炭酸カルシウムを高温にして砂と加え練ることによって、セメントに近い石灰モルタルの形成を可能にし、建物の強度の向上に繋がる。
3. 石鹸→炭酸カルシウムを、海藻などを焼いて手に入る炭酸ナトリウムと混合させ作る。病気が死のこの世界での医者替わりの石になる。
ここまで、説明を終えた千空は、司に素晴らしい頭脳であると称賛される。
しかし、司から何か不穏な意図を感じた千空は、炭酸カルシウムの4つ目の使い道を言わずに、床に就いた。


ある日の朝。海岸で話す司と千空。司はそこである話をする。
それは、1人の貧しい少年が手術をする妹のために、貝の首飾りを作ろうと海岸で貝を集めていたが、そこの漁業権を持つ中年男に顔が変わるまで殴られた、という話であった。
そして、その話が終わるや否や海岸で石化していた中年男性を殴り、壊す司。

司は、文明が戻った時にまた金持ちや権力者達が、貧しい若者から未来を奪う事を危惧し、そんな世界に戻しては行けないと思っていたのであった。だから、今こそ純粋な若者だけを復活させて、人類を浄化させようという思想の持ち主であった。

しかし、これに真っ向から反発する千空。
千空は、全ての人類を石化から救い、助けると違うのだった。 {/netabare}
☆感想 {netabare}
1話の時も思ったが、題材的に遅くなりそうなテンポ感を、うまい具合に進めてるのは好感が持てる。

キャラに関しては、少し濃すぎる気がしないでもない、特に大樹のオーバーリアクションは必要性感じないかな。
大樹は明るく素直な性格というのだけあれば、ポジション的に充分かと思うのだが、少年漫画特有のギャグ感を出すためには必要なのかな〜?

あとは突っ込んでも仕方ないけど、やはり司の設定というか強さには無理がある。無傷かつ素手でライオンを昏倒させる人がこの世にいるんだろうか笑
まあ、文明の中の「狩猟」という集団で行う分野を、漫画であるという事を鑑みた時に、設定上煩雑になるのを避けて、武力的な面を「司」に集めたってのは理解出来ない訳じゃない。だけど、その他の科学的な部分をリアルにやろうとしているからこそ、少し歪な感じがしてしまう。

まあ、後は選民思想に関しては色々言いたいが、まずキャラとして高校生且つ生きるのでさえ大変な現時点で出てきちゃうのは、少し首を傾げてしまう。

まあ、ツッコミどころは色々あるけど、そこに対してどれだけ目を瞑りながら、楽しめるか、かなと思う。{/netabare}
☆メモ {netabare}
・動物園規模の頭数のライオンが、あの時代の中で繁殖出来たのかは疑問点。
・司が話した兄妹の話は実話?自身の話?{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 3
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

9話までの感想{netabare}
原作未読。
面白い。
かなり面白い…のだ・け・ど、いざ感想を書こうと思うとツッコミばかりになって批判めいた内容になってしまうジレンマ。
ああこれJOJOでも味わった感覚だ、単に自分の文章能力が低いだけ?

タイトルの頭に「おもいっきり科学アドベンチャー」と付けたくなるような学年誌的な内容で、NHKや日曜朝にピカちんキットと一緒に流したら良いのに…と思わなくもない。
こういう作品も深夜に回されてしまう時代か…。
大別すれば白人酋長モノになると思うのだけど、そこらの異世界系とは一線を隔す。
科学考証結構いい加減なところはあるけど、あくまで「詳しく知ってるけどエンタメ的に細かいところはスルー」してるだけで、決して「聞きかじった知識をひけらかしてるだけ」ではない感じがする、あくまで自分の感覚では。
避雷針はエンタメ的に一発勝負だったけど、それ以外の基礎的な部分では何度も失敗を繰り返してると説明してあるところがミソなのかなぁ?
ツカサに石化解除の方法を教えた時も、台詞だけではあるけど具体的なやり方(アルコールとの濃度調整にツバメの羽を使う)なんて飛び出す辺り、理屈だけじゃなく実践まで考えて話を作ってるんだなぁ、と。
理屈だけでやり方(特に限られた機材の中でどうするか)まで考えが及んでない作品、特にそこを魔法で誤魔化しちゃう作品が最近多くてウンザリしてたので、こういう系は昔からあるハズなのに妙に新鮮に感じてしまう。
いや実際は結構いい加減なんだけどねw

一方のファンタジー部分、石化光線に関しては…これはひょっとして攻撃じゃなくて治療目的に放射された?
骨折しても一度石化させて解除すれば治るんだよね?それ以外の怪我や病気にも色々効きそうじゃない?
それこそ未来の千空がタイムマシンを作って…なーんて妄想広がるけど、そこんところが明かされるのはアニメでは無理だよね?ずっと先でしょう。
あ、それとツカサが肉弾戦的にはライオンを撃退するくらい強力でも、結局銃弾には敵わないって力関係もナイス。
そうでないと科学で対抗ってストーリー自体が組めなくなってしまうので当たり前なんだけど、銃弾すら利かないようだとやっぱりファンタジーが過ぎるかと。
そうそう、あとツカサの思想はポルポト…というより“サクラダリセット”の主人公と被る。
他作品の文句なので閉じときます{netabare}
本来全人類に平等に能力が与えられる機会があったところを未来予知という言い訳を使って制限かけて、自分の思想の管理下に置ける人間だけに能力を授けるという選民思想丸出しのクズ行為を美談扱い。
そもそも作者の想定する未来予知の能力自体に無理があって全然共感できませんでした、自分は。
ここぞとばかりに叩き材料に使うのは自分でもイカンなぁとは思うのだけど、やっぱそういう思想は美談ではなく敵側がする方が自分はシックリ来る。
(ってかツカサは理想実現のためなら石器時代の生活も厭わない態度で、サクラダは現代文明の恩恵に与っておきながらの理想実現で、やっぱサクラダのほうが屑なんじゃ…){/netabare}
ツカサの思想に共感できるって方はサクラダリセットお勧めです、イヤミじゃなく。

抗生物質作ってルリを救えるかどうかはまだ不明だけど、桃太郎の昔話等、どうしてその知識があったのか?が目下の関心事かな。
ツカサ陣営は今どうなってる?ってのも気になるけど、そこに触れると大樹とユズリハの話が続いて千空側の話にストップかかりそう(科学話から離れてしまう)なので、接触するまではスルーでいい…のかも?{/netabare}

17話までの感想{netabare}
なんやかんやでサルファ剤を完成させて巫女から百物語を聞いて…。
おや?石化光線の照射された瞬間の話ってずっと後(ヘタしたらアニメ範囲外)になると予想してたら16~17話にかけてやってくれました。
まぁ結局は謎でよく分かんないってことみたいだけど。
それにしても…ソユーズで歌うのキターーーー!!!!
これで曲がSPACE ODDITYだったら完璧だったんだが…モデルはブライトマンっぽいのでその方向性は無い?
https://www.youtube.com/watch?v=KaOC9danxNo
ってかこの動画自分は何回見ただろ?
セットじゃなくてガチの宇宙船内で、ここぞとばかりに他作品を貶すのもアレだけど(二度目)キャロル&チューなんとかにはこういうのを期待してたのだけど(だってあの作風でジギーってキャラまで居るんだぜ?)全然無くて残念がってら、こっちで仇を討ってもらった感じに。
作中通信が途絶えた時「Can you hear me,ground control?」って言ってたのかなぁ?
でもって本編はツカサの軍勢が遂に来るとかなんとか。
ここんとこずっと出番の無かったタイジュとユズリハも登場するのかな?さすがに「一方その頃どうしてるんだ?」と気になり始めたし。{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 6

66.2 2 佐藤元アニメランキング2位
ルパン三世 燃えよ斬鉄剣(OVA)

1994年7月29日
★★★★☆ 3.6 (72)
499人が棚に入れました
初代石川五右衛門没後四百年の歌舞伎を観賞する五ェ門。一方、歌舞伎に興味のないルパンと次元はゲームセンターで暇つぶし。ルパンはUFOキャッチャーに3000円も突っ込む始末。次元の制止に対しても、「狙った獲物は絶対に逃がさねぇってのがな、ルパン家のモットーなんだよ!」と制止を振り切るありさま…。歌舞伎鑑賞中の五ェ門はというと、先祖の最期に涙していた。すると、いきなり屋根裏から忍者軍団が姿を現し、五ェ門を襲ってきた。彼らの投げる手裏剣を五ェ門は斬鉄剣で斬りおとしていく。忍者軍団の追撃をうけながらも、五ェ門は応戦しながら逃走していく。その頃ルパンは、やっとの思いで景品をGETした矢先に、五ェ門と忍者軍団が目の前を走り去っていったためその後を追う。

声優・キャラクター
山田康雄、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗、増山江威子、滝口順平、銀河万丈、松井菜桜子
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ルパン三世 燃えよ斬鉄剣 レビュー

ルパン一味が斬鉄剣にまつわるお宝をわたって五右衛門とも対立し大立ち回りするお話。

一言でいうと、ぶっ飛んでます。この作品。
ストーリーについてこんなん有りなのか!?っていう物理法則の破綻がドンドン入ってくる。
それが間違ってやったのではなく、意図的に入れているのが凄いというか。
それでもなぜかストーリーを許してしまう、ルパンという作品の世界の懐の大きさを感じました。
五右衛門のラブストーリーとか、富士子ちゃんとルパンのお決まりの裏切りと助け出す展開とかあるんですけど、
キャラクターに無茶苦茶やらせてる!というシーンがてんこ盛りで爆笑できる作品でした。

2019年8月16日~22日まで、youtubeの「TMSアニメ55周年公式チャンネル」にて無料公開していますので興味のある方は是非ご覧になられては。(広告が多少多いのが傷ですが・・・)

以下、おかしいだろ!って思ったギャグ・コメディシーンについて。
{netabare}

OP、いつもの曲が流れます。五右衛門を追っている忍者をルパン達が追い抜いて、五右衛門に追いついたら忍者と戦う。この一連の流れがおかしすぎます。その他にも物理法則無視の斬鉄剣に突っ込みどころ満載。

序盤、お決まりの銭形警部から逃走するシーンにて、銭形警部が大型UFOキャッチャーを使いルパンと次元を捕獲!そして上着を脱いで逃げるルパン達。誰でも思いつく方法で逃げられるという、銭形警部が阿呆すぎて笑ってしまう。

五右衛門、桔梗との過去を思い出すシーン。今の五右衛門では考えられないくらい明るく桔梗に話しかける五右衛門。キャラ崩壊。

中盤、深海の中で沈んだ艦に閉じ込められたルパン。
予備酸素が心もとない中、アレを使うしかないか、と取り出したのは、小型爆弾。耐圧服が爆弾の衝撃に耐えてくれと思うルパン、
スイッチを押して、3カウントで爆発。この時、爆弾はルパンの手の中で爆発。いや、なんでやねん!普通遠い所に投げたりするでしょ!
奇跡的にも耐圧服は無事。しかし深海探査機にたどり着く前に耐圧服は顔の部分のガラスが壊れてしまう。ルパンは息を吐き切って探査機の元まで必死で泳いで、何とか探査機の中にたどり着く。
いや、耐圧服が壊れたらさすがに息を吐くだけで無事なのはおかしい。

ルパン、煙幕の中敵ボスの陳珍忠(声 - 滝口順平)の後ろで物まねをして、陳に向かって敵の配下の銃撃を誤射させる。陳さん、やめてと言いながら、全弾避ける(笑)いや当たるって!これはルパンも結構やるよね。

作中最も衝撃的なシーン。海上でルパンの乗る船を取り囲んだ銭形警部。
5~6隻の船からライフルや重機関銃でルパンの船をハチの巣に。恐らく10秒くらいはずっと撃ち込むシーンが続く(笑)やりすぎという事を描写して笑いを取ってきたシーンでした。

後半、五右衛門は影縫いの術で動きを縛られる。影の中から敵キャラが出てくる。もう何でもありですねこの作品。


クライマックス、斬鉄剣と、斬鉄剣より強い合金で作られたステルスという爆撃機との闘い。

まずアメリカ空軍、戦闘機3機が来るも2機はステルス当たり細切れに。1機はステルス上空でターンして機銃を撃ちながら降下!しかし機銃は当たらない、そしてなぜかステルスに戦闘機が当たる。いったい何をしに来たんだお前は!

いよいよ五右衛門とステルスの戦い。五右衛門がステルスに斬鉄剣を突き立て、真っ二つに切る!
いや、斬鉄剣の長さ明らかにステルスの全高より短いのになんで真っ二つに切れるんだ!


・・・という、最後の斬鉄剣の活躍シーンがギャグである事、そもそもルパン三世という作品において斬鉄剣という存在がギャグなんじゃないかというメッセージを受け取った気がします。燃えよ斬鉄剣、これは確かに衝撃的な作品です。


{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まだまだ、つまらぬものを斬ってほしかった。

[文量→小盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
ルパン三世のテレビシリーズ第6段。初回放送の視聴率は24.9%であり、これはTVスペシャルシリーズの歴代1位を記録している。

タイトルから分かるように、石川五ェ門が主人公であり、ルパン役の山田康雄さんの実施的な遺作とされている。

まさに今、観るべきアニメかもしれません。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
話の筋としては、やはり、桔梗と五ェ門の関係性をどう捉えるか、だと思います。

個人的には、桔梗が五ェ門を恨む(裏切る)理由がやや薄いというか、桔梗をもう少し魅力的にしてくれれば、良かったかな。ただの悪者にしてほしくなかった。

でも、最近の作品にありがちな、五ェ門とルパンのグズグズの関係がなく、ピリッと絞まっていたのが好きでした。
{/netabare}

【余談~ 追悼 井上真樹夫さん ~】
{netabare}
2019年11月29日。

『巨人の星』の「花形満」、『宇宙海賊キャプテンハーロック』の「ハーロック」、そして、『ルパン三世』の「石川五ェ門」を長年にわたり演じられてこられた、井上真樹夫さんがお亡くなりになりました。

私は、ルパン三世の中でも、石川五ェ門が一番好きです。

ルパンファミリーと言われるけれど、元は敵同士だったルパンと五ェ門。彼らには全員、「馴れ合わない格好良さ」があるけれど、その最たるのが五ェ門。ルパンのピンチにフラッと現れ、スパッと斬って、またいなくなる。どんなピンチでも、五ェ門が画面に映った瞬間、ホッと安心してしまう。

少ないセリフでピリッと作品を締める。それにはやはり、井上真樹夫の声が大切だったと思います。正に、斬鉄剣に負けぬ、切れ味。

また、五ェ門はシリーズの中で、最も「動く」キャラクターです。2枚目の時もあれば、3枚目の時もある。そのいずれも、絶妙に演じ分けられていたと思います。特に私は、時々情けなくなってしまう五ェ門が大好きでした。そんな時でも、格好悪くなりすぎないのは、やはり井上真樹夫さんのシブイ声があってこそです。

井上真樹夫さんは生前、近年の若手声優に対し、「素晴らしい演技をしている人も多い」と認めた上で、「どこかで聞いたような声や小手先の演技の人も多い。もっとオリジナリティをもってほしい」とも述べています。

ルパン三世役の山田康雄さん。銭形警部役の納谷悟朗さん。そして、井上真樹夫さん。

確かにどの方も、「オンリーワン」と言える声優さんだったと思います。声を聞いただけで、「キャラクターが生き生きと甦る」存在。

そして、「作品に愛された」声優。

井上真樹夫さんが亡くなった日が、ルパン三世の新作テレビシリーズの放送日だというのも、なにか運命的なものを感じます。

確かに最近は、御三方のように強い個性を持つ声優さんは減ってきたと思います。

それでも、皆さんが愛した、皆さんを愛した、「ルパン三世」という作品は、きっとこれからも、生き続けると思います。過去の作品を観れば、いつでも皆さんに会うことができます。

そして、皆さんの志を受け継いだ、新しい声優陣も、素晴らしい、力ある方ばかりです。

どうか、安心してお休み下さい。今まで、楽しい作品をありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。
{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ルパンベスト10のためのレビュー

【あらすじ】
斬鉄剣でも切れない金属を巡るバトル。五右衛門に近づく女の影。

【成分表】
笑い☆☆☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛★★☆☆☆ 感動★★☆☆☆
頭脳★☆☆☆☆ 深い★★☆☆☆

【ジャンル】
ルパン三世、TVスペシャル6作目(1994)、五右衛門中心

【こういう人におすすめ】
「ルパン三世全部見るぞ」って人。バトル系ルパン。いろいろと節目の作品と思われるので、ルパンを語るなら見ておかないとお堅いファンにたぶん怒られる。

【あにこれ評価(おおよそ)】
65.5点。

【個人的評価】
普通に好きな作品。そして私にとってのルパンTV版低迷期における「雛形」と思しき作品。
『自分のお気に入り』『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}
 ルパンベスト10のためのレビュー。↓以下同文。
{netabare}
 まだ私が無垢な魂をぶら下げて山野を駆け巡っていた頃、風邪をひくと隣町の小児科に行き、ついでに隣町のレンタル屋で「ビデオ」を借りてきて、布団の中でそれを見ながら、私の液性免疫が急性上気道炎を撃退するのを待つ、という風習が我が家にはあった。
 その「ビデオ」(現在で言うDVDの立ち位置)はほとんどがアニメ映画であり、そのため私は、私が受精卵としてすら存在していなかったときの古いアニメ映画をほとんど知っている。
 ジブリコンプリートなどは我が家にとっては序の口で、ルパン映画、劇場版クレヨンしんちゃん、劇場版ドラえもんなどはほぼ制覇したと思われる。 その中でクレヨンしんちゃんとドラえもんはあまり覚えていないが、ルパン三世は当時の汚れ始めた私の魂にジャストフィットしたらしく、各作品を非常に鮮明に覚えている。

 で、今回ルパンベスト10を作ろうと思い立って、ついでに短めにレビュー書きます。最低でも10個書かなあかん(笑)
 あ、ルパン三世のテレビアニメ1期もたぶん「ビデオ」で観てるんですが、さすがに作画が古すぎて心に留まらなかったようで覚えてないです。だから「ルパンは本来こういうものなのだ!」みたいなのは無理っす。原作も知らないし、というかモンキー・D・パンチさんが何者かもいまいちわかってないし、栗田貫一さんの声に何の違和感も感じてません(笑)
 そういう若輩者の素直な感想です。
{/netabare}

 ルパン作品書き散らしてきましたが、ひとまずこれでラストです。
 私にとってはベスト10にギリギリ入るかというところの作品。
 そしてなぜか、1995年のこの作品と、2003年の「お宝返却大作戦」以降の作品が、私の中で非常にダブる。どこがどうとは言えませんが。

 そして調べてみると、なんとTVスペシャル版ではこれが歴代視聴率1位。さらに山田康雄さん(元祖ルパンの声の人)の遺作に当たるらしく、ひとつの節目の作品になっている。
 「低迷期の作品はこの作品をお手本にテンプレートに作ったんじゃないかなあ」というのは、さすがにわたしの深読みだと思うけど。
{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 13

67.0 3 佐藤元アニメランキング3位
巨神ゴーグ(TVアニメ動画)

1984年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (34)
164人が棚に入れました
サモア諸島東南2000キロ“オウストラル島”。 地図からその名を消去された島の秘密を探るべく田神悠宇(たがみ ゆう)は、亡き父の遺志を継ぎ、冒険の旅に出る。父の友人ドクター・ウェィブとその妹ドリス、ウェイブの友人で「船長」と名乗る男の手を借り、島に向かう悠宇を、巨大複合企業“GAIL”(ガイル)とレイディ・リンクス率いるギャング団“クーガー・コネクション”が狙う。ようやく島に降り立った悠宇たちだが、突然、謎の怪物に襲われる。絶体絶命と思った時、目の前に青い巨人のようなロボットが現われ怪物を破壊、悠宇を救う。初めて出会う人智を越えた存在にも関わらず、何故か暖かさと懐かしさを感じる悠宇。島の住民から“神の使い”と呼ばれる巨人ゴーグの導きのもと、“GAIL”の戦闘部隊の追撃を躱しながら悠宇が辿りついたのは、地下深くに隠されていた異星文明の遺跡と、3万年の眠りから目覚めた異星人との出会いだった。

声優・キャラクター
田中真弓、雨宮かずみ、キートン山田、今西正男、向殿あさみ、佐々木優子、立木文彦、池田秀一、高島雅羅、石塚運昇
ネタバレ

天上しょーと♪♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

心に届いた光がどこかに君を連れて行く~♪

途中までは退屈に感じてなかなか視聴も進まなかったんだけど20話くらいからはわりと楽しめました。
といってもゴーグたちの謎の真実が面白かったというよりは
{netabare}悠宇救出劇やこれまで敵だった人たちが仲間になったこと
船長の動向、それぞれの終末の過ごし方{/netabare}とかそういった部分を楽しんでました。

話の内容自体はあんまり楽しめなかったですが、神秘的で重量感のあるゴーグ
主人公たちの子供らしい服装、喋ったりするわけじゃないけど悠宇とゴーグとの交流
{netabare}一度裏切った後の{/netabare}船長の悠宇に対する接し方や台詞など
作品の土台や部分部分に好きな所が結構あります。

ゴーグって見た目はあんな感じですがなんかゆっくりと手を差し伸ばす
時とかなんか可愛らしいって思っちゃいますw。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 5

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

これで私はガンダム以来ずるずると引きずったロボットモノへの未練を断ち切りました

 ガンダムの大ブームの後、私の周りの友達達は概ね二通りに別れました。
ガンダムに続く所謂リアルロボット路線を追い続けた奴らと、他に楽しい遊び・趣味とか見つけて(というかガキなりに色気づいて)アニメから離れた奴ら。世間一般的にはどうだったんすかねぇ・・・

 前者って押し並べて、軍事・SF・プラモが好きな奴らでしたね。
そういう奴ら(私含むですが)の餌ってのは、ガンダム→イデオン→ダグラム→マクロスなんて感じで、ガンダムブーム以降も暫~く供給され続けてた訳で。

 んでもって私自身は、ぶっちゃけエルガイム辺りでその路線に飽きましたw
エルガイム否定してる訳じゃないすから誤解しないでくださいまし刺さないでくださいまし。

 んで、なんか違う物を見てみたいな~と思ってた頃にコレが来たんですよね。未来や異世界ではない現実に近い(近く見える)世界で繰り広げられるSF的冒険譚。絵はきれい・ゴーグ優しい・ドリスかわいい・んで終盤のドークスガーディアンの脅威と核。
あぁ俺が見たいアニメってこういうやつだよな~とボトムズ以来心底楽しんで見てました。

まぁ、世間的にどうだったといえばアレだったようですけども。
古いアニメでも抵抗なく見れる方には是非見て頂きたいですね。
でもぶっちゃけ話、ストーリー自体は東映の怪獣映画ですのでw

投稿 : 2019/12/07
♥ : 10

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今、許されないスロースターター(面白いけど)。

原作無しのオリジナルアニメ。キャラクターデザインも監督も安彦良和大先生(たぶんストーリーのメインプロットも)。

制作当時の毎週テレビ放映される作品としては考えられないくらい、作画がきれいで良く動きます。

確か、当時にしては珍しく放送のかなり前から制作してたはず。

しかし第1話に主役メカのゴーグが出てこないことに始まり、ストーリー進行が序盤から良く言えば丁寧、悪く言えば遅い。

ただ、ストーリーには意外性があり15話くらいついて行けた人には最後まで面白いと思ってもらえると思います(笑)。

本作でその他、特記しておきたいのは以下のようなことです。

1. 主人公の悠宇(ゆう)はパイロットではない。
観てもらえばわかりますが、ゴーグは操縦するタイプのロボットではないのです。

2. ヒロインのドリスが可愛い。
そして「アメリカ人は12歳でもこうなのか」と思わせるほど、スタイルも良いです。

3. 大人がカッコいい。
安彦大先生が関わった作品にありがちな、カッコいいおっさんが出てきます。本作だと、たとえば「船長」ですね(でもたぶん現在の私より年下(笑))。

4. 勧善懲悪ではない。
主人公たちのグループ、ガイルという企業、話の当初では「謎」なオウストラル島の勢力などの陣営がありますがたぶんいわゆる「悪人」はいません。みんなそれぞれの都合があって動いていました。

…以上、ほぼ当時の記憶で書いているので何か間違いがあったら教えてください。まあ、画面サイズ以外はあんまり古くさくはないと思います(笑)。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 30

計測不能 4 佐藤元アニメランキング4位
機動戦士SDガンダムの逆襲 嵐を呼ぶ学園祭(アニメ映画)

1989年7月15日
★★★★☆ 4.0 (2)
30人が棚に入れました
デフォルメされたガンダムキャラが繰り広げるギャグに満ちた「SDガンダム」シリーズ劇場作品。上流階級の子女たちが通う学校「Z女学院」と「νボーイスクール」の間で、合同学園祭が行われることになった。しかし、上流階級の学園を嫉む「逆襲学園」のアムロたちは、美しい学園を汚してやろうと、開催された学園祭に乱入する。女子校との合同学園祭を成功させようと画策する男子校の生徒会長・シャア。果たしてその思惑は成功するのか? 1989年当時、劇場では『戦国伝 暴終空城の章』と『機動警察パトレイバー the Movie』が同時上映された。

karinchaco さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

池田秀一さんに下ネタギャグを言わせた貴重な作品

映画版パトレイバーと同時上映された短編アニメ。

ガンダムの登場キャラをデフォルメ化してギャグをやらせた作品です。SDガンダムのメディア展開はガチャポンに始まり、漫画・プラモ・短編劇場版・OVA・カードダス・TVゲームなど多岐にわたりました。これは計画されたものというより人気が出てきたから次々に展開を広げって行ったという側面のほうが強い気がします。ガンダム自体高めの年齢層をターゲットにしていたこともあって、当時のコアターゲットでもあった小中学生向けに展開を広げたかったという事情もあったと思います。
ゲームなんかは当時のハードのスペックを考えてもリアルなガンダムを表現するよりSDのほうが楽だったんでしょうね。実際、PSやSSが出るまではSDのほうが主流だったことからも垣間見えます。
話しが脱線してしまいました。

さて、この作品ですがファーストガンダムから逆襲のシャアまでの主役級のキャラクターが登場し割と下品なギャグを乱発するものです。一応ストーリーもあって山の手の学園で行われる学園祭に対して不良グループが因縁をつけてめちゃくちゃにするという話し。因縁のつけ方も「お高く留まりやがって」と時代を感じさせます。キャストに山の手の学園にはシリーズの敵役、不良グループには主役たちが配役されているのがとても面白いです。
ギャグは小学生が喜びそうなレベルの下ネタが中心で、SDキャラながら若干のお色気もあります。なんていったってシャア役でおなじみの池田秀一さんをはじめ日本を代表する声優陣にくだらない下ネタを言わせるんですから大したものです。いまか考えると大変貴重だとも思います。自分も小さい頃見てよく笑ったな。と懐かしく思い出します。

現在ではDVDBOXを買うか、レンタル版を借りるか、バンダイチャンネルに入会するかで見ることが出来ます。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8

計測不能 5 佐藤元アニメランキング5位
機動戦士SDガンダム(OVA)

1988年1月1日
★★★★☆ 3.3 (3)
24人が棚に入れました
『機動戦士ガンダム』シリーズのモビルスーツとキャラクターたちを2頭身にディフォルメし、パロディ化した短編アニメ集。 1本目はガンダムシリーズのエピソードをコミカルなギャグタッチにした「ガンダム大地に立てるか?」。2本目はアムロ、カミーユ、ジュドーの3人が経営するガンダム・ペンションと、シャアの経営するジオン・ホテルのバトルを描いた「ジオン・ホテルの脅威?ガンダムペンション破壊命令!!」。3本目はSDの名誉をかけて行われる第一回SDオリンピック大会の模様を描いた「SDオリンピック!スタジアム・笑いに染めて」。いずれも原作を知る人ならば大爆笑必至の内容となっている。
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