傭兵アニメ映画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の傭兵成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月24日の時点で一番の傭兵アニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.8 1 傭兵アニメランキング1位
ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵(アニメ映画)

2012年2月4日
★★★★☆ 3.9 (228)
1075人が棚に入れました
孤独な剣士ガッツは、百年戦争に揺れる地を傭兵として渡り歩いていた。身の丈を超える長大な剣を自在に操り、強大な敵をいとも簡単に倒すガッツ。そんな彼に目をつけたのが、傭兵集団“鷹の団”を率いるグリフィス。美しい姿からは想像もつかない統率力を持ち、大いなる野望を秘めたグリフィスは、自らの夢を叶えるためにガッツを決闘で制し、鷹の団に引き入れる。数々の激戦を共にくぐり抜けるうちに、信頼で結ばれていく仲間たち。なかでもガッツとグリフィスの絆は、今や特別なものになっていた。やがて鷹の団はミッドランド王国の正規軍にのし上がるが、それはグリフィスの目指す頂点へのはじめの一歩に過ぎなかった。一方ガッツは、グリフィスの夢に取り込まれ剣を振り回すだけの人生に疑問を抱き始める……。

さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

再アニメ化決まりましたね

ベルセルクシリーズは長期連載中の漫画が原作の作品で、10年以上前にテレビアニメが放送されていました。

テレビ版も良いですが、おすすめしたいのはこの劇場版!
制作は独特の魅力を持った作品を多く手がけるスタジオ4℃
キャラクターデザインはリアル系美形の巨匠恩田尚之さんです。
この制作陣に伝説級の漫画ベルセルクの悍ましさ、エロさこの再現度が半端じゃない


最初に観たのはテレビアニメだったのですが、初めてベルセルクという作品に触れたときはここまで嵌るなんて想像だに出来ませんでした。

ごっつい主人公にかっこよさが見つからないし、
ヒロインもベリーショートで、気が強いのであまり可愛く無いなあと。
声も合ってないわけじゃないけどう~んという感想でした。

しかし、それからしばらくして、
リメイクされた劇場版は良いよ!4℃制作だよ!という言葉を聞き、4℃のワードにつられて視聴を再開しました。

恩田さんのグリフィスがね、ガッツがね、本当にかっけーんすよ
この角度から見ても、この角度でも、ごつくても、一瞬女性に見えてもにじみ出るイケメンオーラは隠しきれないのです。

CGについては、そこそこですね。一つ一つのクオリティで言えばCGらしさを前面に押し出したテレっとしたキャラだから、残念に思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、100人切りのシーンをはじめアクションシーンで使われるCGモブの圧倒的な量はなかなか真似できるものでは無いでしょう。しかも甲冑にはいろんな種類があるし…地味ですが、相当大変だったんじゃないかなと思います。

ところで剣風伝奇ベルセルクと比べて一番良かったのは、声でした。

例えば第2話にキャスカがグリフィスに向かって「だけど!」と言うシーンがあるのですが、
剣風奇伝のときは古さを全面的に受けたような臭さを感じたんです。
そのときはセリフ自体も現代ではあまり使われない用法だと思ったのですが、
劇場版を観ると、全く違和感がない…!
これは驚きました。
キャスカの声は断然劇場版の方が良いです。

ちなみにガッツの声優は新人の俳優
バズーサの声はケンコバが抜擢されたということですが
全然違和感がありません。キャスティングが上手だなと思いました。

そして物語。戦闘シーンの割合が多いので、内容自体は大したことは無い気もしますが、テンポが良いので引きこまれてしまいます。
結構グロいので観る時には注意が必要後ですが、是非多くの人に知ってほしい作品となりました。
観終わった後にもっと観たい。と思わせてくれる作品です。
ダークファンタジーが好きな方は是非観てみて下さい!

追記
2016年に再アニメ化されるようですが、一体どんな趣向になるんでしょうか。
PVを観る限りではCGがふんだんに使われていて、アニメというより遊技機の映像みたいでしたが・・・
ガッツの顔は進撃の巨人のエレンみたいな感じでしたね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

Maddmax さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ほとんど愚痴です。

カメラワークは良い出来かな〜。
全体的な出来としては、悪くはない。細かな動作に気を配っているし、でもね、細かいダメな所も多すぎる。
キャスカの剣がシビれるシーンなんかは演出過多。笑ったわww


CGを使う事は良いと思うんだけど…
しかし、CGがショボすぎる…全く重さを感じない。
求めてるのは、ヌルヌルじゃない!甲冑や、武器などのガチャガチャとした重み!ドラゴン殺しの重さを表現出来るのか?
なんかゾット戦もイマイチだったし…剣風伝記の方が良かったと思うぐらい…腕を切り落とさなかったのは良かったけど
作画は良い出来だからこそ、CGとの差が顕著に出てる。

声はやっぱ、ちょい違和感。
特にコルカス違和感あり過ぎ。
グリフィスもカリスマ感が薄れた感じ。悪くは無いんだけど。
リッケルトの「デーモン」はもうちょっと、貯めて言うべきセリフ。おかしすぎ。

あと、ココでこのセリフ持ってくる⁇って所が何ヶ所かあったかな。

カットされているシーンが…重要なの多過ぎ!
ゾットにヤられたディノスが出てくるシーン、アドニスとユリウスの稽古をガッツが見ているシーン、初陣とグリフィスとの水掛けが無いのは個人的には×!
尺の問題もあるけど、ガッツの過去が全くと言っていいほど絡まないって、どうなの??
ガッツのキャラペラペラじゃん!

コルカス達vsガッツ、キャスカのボウガンや、一騎駆けとか、ユリウス、アドニス殺害とか良いシーンもあったけど、ベルセルクファンとしてはもうちょっと愛を持って作って欲しかったかな~

このCGだと蝕が不安…
あの絶望を表現出来るのか?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ダークファンタジーの歴史は塗り替えられる たった今、この映画のもとに―――!!!

ベルセルクという漫画の作者であられる三浦建太郎先生は、オイラがヨチヨチ歩きの赤ん坊だった頃から漫画家をやっているらしい
だけど連載開始から20年以上経った今もこのベルセルクしか代表作が無い上に、未だに完結の兆しが見えてこないw
三浦健太郎という一人の男がその半生を掛けて描くという実に壮大な大河ダークファンタジー、それがベルセルクですw


さて今作はその一大ベルセルクサーガの礎となった【黄金時代篇】という部分をピックアップ
すでにテレビアニメになってましたがあっちとはスタッフもキャストも総入れ替え、あっちも良く出来てましたけどコッチは規制とかカンケーnothingなので、よりヤリタイ放題に(笑)


唯一に同じなのはタイトルバックに使われているテーマ曲がちゃんと平沢唯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃ、なかったw平沢進さんだって事ぐらいw
いまびん監督といい、なんやかんやでアニメに引っ張りダコですよね、あのお方は


今回の黄金時代篇の3部作が上手くいった暁にはその後のシリーズも映画化するよぉたぶん~?とのことw
いやw日本人がスルーしても世界がほっとかないので安心しますよwええまあwww


んで、結論を言うと【めちゃくちゃ面白いですよ!】
いやなんかもう当たり前に面白すぎてw
血生臭いのとかマッパの女体とかに免疫の無い方以外は是非に見てやってください
満足感も次章への引き具合も素晴らしい限り


画面的にはもうなんかアップのカット以外は片っ端からCGなんですけど逆にそれがいいのよw
割り切った感じがね
でもでもー、細かく見ると鎧姿の体はCGなのに表情を作る顔だけは2D作画だったりして芸が細かい!


昨今横行する3DCGの映画たちとは一線を画す、日本のアニメタよってに培われてきた2D作画の魅力を融合させた【ハイブリットアニメーション】がしゅごい!(@∀@)
トゥーンシェードもここまでキタか!遂に!!


西洋剣術の師範代がモーションキャプチャーの指導を行うなど、戦闘シーンの剣さばきも漫画では絶対に味わえない映画ならではの迫力!


来週辺りドラゴンエイジとか見に行くつもりでしたけど、もうコレ見ちゃうとこの上は無いだろう?って気分になっちゃいやした^q^


説明不足?はてさて、続きや詳細が見たけりゃ次の章も、またその次の章も見て、ベルセルクサーガ盛り上げにゃか!


個人的に「一部例外を除けばアニメでファンタジーはハズレる」って勝手なジンクスがあるんですがw
もうその心配とか全然無いのね~
次章も楽しみです!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23

73.2 2 傭兵アニメランキング2位
バンパイアハンターD(アニメ映画)

2001年4月21日
★★★★☆ 4.0 (167)
1071人が棚に入れました
菊池秀行の人気小説『吸血鬼ハンターD』を天野嘉孝キャラクター原案で映画化した劇場版アニメ。最終戦争後、人類の頭上には貴族“バンパイア”が君臨していた。そのバンパイアに対して戦いを挑むプロフェッショナルは、いつしかハンターと呼ばれるようになっていた。ある日、理想のハンターとして知られるダンピール――Dは、バンパイアに誘拐されたエルバーン家の娘・シャーロットを救出するよう依頼される。バンパイアの馬車を追うDのもとに現れたのは…。

声優・キャラクター
田中秀幸、永井一郎、山寺宏一、林原めぐみ、篠原恵美、屋良有作、大塚芳忠、関俊彦、大友龍三郎、大塚周夫、青野武、清川元夢、辻谷耕史、西凜太朗、沢海陽子、藤原啓治、鈴鹿千春、矢島晶子、小山力也、かないみか、石塚運昇、前田美波里

Anna さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

怪しく神秘的・・・。"バンパイアハンター"D"の世界!

監督は川尻善昭、製作はマッドハウスを中心に、さまざまな会社の技術が取り入れられています!
原作は、菊地秀行による小説"吸血鬼ハンターD"の、シリーズ第3目「D-妖殺行」です。

若い女性シャーロットは、吸血鬼の男爵であるマイエル・リンクによって、誘拐されてしまった。
彼女の父親の依頼により、バンパイアハンターである"D"はシャーロットの救出のため戦う。
ところが、救出の過程で、シャーロットは自らの意思で男爵のもとへ誘拐されたことが判明する。
そんな意思に構いもしないハンター達や、狙い来るミュータントたちを前に、"D"はどう戦うのか!?

OVA作品「吸血鬼ハンター"D"」の、物々しい演出や作画も雰囲気が出ていて好きですが、今作の美しく不気味な映像も素晴らしいです!

なんと言ってもこの作品の魅力は、鮮やかで美しい映像と、壮大で臨場感のある音楽、スピード感のあるバトルアクションと、Dの圧倒的な存在感!!
月の光に照らされながら、堂々と立ち振る舞う"D"の姿、とてもカッコいいです。
人物達は活き活きと動き回り、ハリウッドを思わせる、息もつかせぬほどのバトルアクションが素晴らしいです!
リアルなキャラクターデザインも、物々しい世界観にぴったりです!

太陽の照りつける真っ青な空と鮮やかな砂漠。そこにサンドマンタの群れが飛び交う映像は、本当に圧巻です!
森林の中にそびえる、夕焼けを浴び鮮やかなオレンジに染まる、正方形の屋敷も神秘的。
建築物や泉、山々や馬一つとっても渋くて味が出ており、とても雰囲気が楽しめる作品です!

今作はアメリカで先行上映されており、英語版と日本語吹き替え版が製作されています。
林原めぐみさんや大塚芳忠さん、山寺宏一さん、藤原啓治など、大好きな声優さんが多く吹き替え版に出演されており、すばらしい!

是非、多くの人に見ていただき楽しんでいただきたい一作です!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

壮大なスぺクタルで送るダークゴシックファンタジー

私が中学生の時、面白いアニメは無いかといろいろ漁っていたら、この作品に偶然出くわした。
ついハマってしまいDVDボックスを購入してしまった。

全米で先行上映され、アメリカ人受けを狙ったのか、作画はアメコミ風で好き嫌いがありそう(でもすごく綺麗)。字幕版は台詞も好きじゃない。

日本語版は声優も良くて、ダメな台詞が少し修正されていたりする。やはり日本の声優は世界一やね。

それはいいとして、このアニメの観どころはなんといってもバトルシーン!!今観てもかっこよすぎw
敵も味方もキャラが面白く個性的。グローブ兄さんヤバすw
でも、後半のバトルは物足りなかった。

ストーリーもアクションだからといって侮るべからず。
マイエルとシャーロットの二人の話が切ない。

良くまとめられているイイ作品だと思います。


投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

映像・世界観・音楽の3拍子

2年くらい前にAT-Xにて視聴

2001年公開のアニメ映画。
人間とバンパイアのあいだにできた子供である
主人公のバンパイアハンター「D」が、
あるバンパイアにさらわれた娘を、依頼を受けて救出に向かうという
ゴシック調の世界観のバトルファンタジー&少々ラブロマンス


・本作の良い点
それは映像美に尽きる。と思う。

天野善孝氏がキャラクター原案を務めた繊細で美麗なイラストが、
そしてゴシック調で薄暗い、ダークで繊細、美麗な世界観が、
大概の視聴者の抱くイメージどおりそのまま画面に叩きつけられる。


他にも
キャラクターや武器や馬車、飛んでくる コウモリや化け物たち、
それらが迫力をもって奥から手前に、画面の前にいる視聴者に迫りくる。
アニメーションそのものもセル画制作でありながらヌルヌルと動く。
そういった部分も相まってか本作は
繊細さを持ちながらも、非常にダイナミックな印象を視聴者に与えるであろう。


対象物が奥から手前に迫ってくる時の「音、音楽」これも映像の迫力を強くしている一因だろう。

音はそのまま、対象物が奥から手前に迫ってくればどんどん音が大きくなっていく。
作品中の音楽は迫力とともに緊張感も出している。
これも良い。


映像、世界観、音楽
これら3つの持つ繊細さと迫力。
あくまで私個人の意見だが、本作はこれらが全てだと思う。


本作のシナリオは冒頭で書いたとおりである。
バンパイアにさらわれた娘を、主人公が依頼を受けて救出に向かう。
それだけ。

私個人、世界観と映像は素晴らしいと思ったが
このストレートなシナリオは好きになれない。
そのためシナリオは私にとってプラスに出来ない。

もうちょっと複雑なシナリオだったら私はシナリオも高く評価した。

ただ、前述の通り世界観と映像を見せるアニメだとすれば、このストレートなシナリオで十分なのだろう…


主題歌であるDo As infinity「遠くまで」は本作には曲調が明るすぎて、やや合ってないように聞こえる。
しかし歌詞は割と…?
どうだろう?
個人的には結構お気に入りの曲である。



ダイナミックな映像。
ゴシック調でダークで美麗な世界観。

そういったものが見てみたいという方にはオススメする。
映像・世界観・音楽の3つがうまく絡みあった傑作でした。

下手くそな文章、お読み頂きありがとうございます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

75.3 3 傭兵アニメランキング3位
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に」(アニメ映画)

2019年3月8日
★★★★☆ 3.9 (154)
948人が棚に入れました
3つの物語の舞台は約100年後の日本とアジア――その現在、過去、未来に起きる事件が語られる。事件に立ち向かうのは、規定値を超えた〈犯罪係数〉を計測された〈執行官〉たちと〈シビュラシステム〉が適性を見出したエリート刑事〈監視官〉たち。犯罪を未然に防ぐために必要なものは、猟犬の本能か、狩人の知性か。事件は思わぬ事実を明らかにし、世界のあり方を映し出す。これまで語られていなかった『PSYCHO-PASS サイコパス』のミッシングリンクがついに紐解かれる。

声優・キャラクター
関智一、諸星すみれ、本田貴子、志村知幸、磯部勉、高木渉、鶴岡聡
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

終わりなき自分探しと居場所探しの果てに……

少し前、世界を旅すれば人生の指針も自分も発見できると言う、
旅万能論に基づいた自分探しの旅がもてはやされた時代がありました。

実際には、サッカー選手が世界を旅して改めてサッカーに関わりたいと思い直す。
くらいの心のリフレッシュ効果があれば良い方で、
旅先で人生前後不覚になり“沈没”するリスクまであると言うのに。
俺は旅で夢を見つけたと自身の半生を伝説化する経営者など、
旅が美化される風潮に私はある種の気色悪さを感じたものでした。


このような捻くれ根性で、本作を劇場鑑賞した私にとって、
狡噛慎也が長い放浪の旅の果てに辿り着いた、
ヒマラヤを望む「チベット=ヒマラヤ同盟王国」
その絶景はシャンバラさながらの理想郷の姿をしながら、
内実は、麓の都市文明同様……いやそれ以上に矛盾を抱えたディストピアそのもの。

因みに現実のヒマラヤ山麓も、麻薬問題、貧困による児童人身売買が横行。
“幸福度世界ナンバーワン”の触れ込みで度々来日してくる某王国も、
足下では内紛の火種を抱えているのです。

この世の果てとも言うべき、“世界の屋根”に至っても尚、
人は、狡噛もまた、己が背負う過去や宿命から解放されることはない。
作品内世界、リアル世界共に、乖離しがちな理想と現実に
私は苦虫を嚙み潰しながら、
復讐に囚われた少女と向き合う狡噛の姿を見ていて、
もう旅もそろそろ終わりで良いのでは?と何度も語りかけたくなりました。

さらに極めつけだったのは黒幕の所業。
(※重大なネタバレ有)
{netabare}傭兵ガルシアに至っては、平和維持活動による世界平和という理想郷を演出するため、
鎮圧すべき紛争を自作自演して、己の存在意義をでっち上げるマッチポンプぶりを披露。
過去の自分の理想像に囚われ、シャンバラを汚す人間の姿はどこまでも哀しいです。{/netabare}

よって……(※ラストの重大なネタバレ有)
{netabare}日本帰国の決断に至った狡噛の心情は筋が通っていると感じました。
狡噛が行った復讐とそれにより生じた諸々の葛藤のモヤモヤを晴す
万能薬は世界の何処にもなくて、
やはり、狡噛自身が、発端となった日本で解決する以外にないのだと納得しました。{/netabare}

結局、己の運命を決めるのは、旅先の壮大な自然風景ではなく、
自分自身の心の風景次第。
私の中の旅万能論への懐疑が一層、強まる(苦笑)
苦味が利いた有意義な映画鑑賞となりました。



主人公らを一新して迎えるTVアニメ3期は、本劇場三部作でも描かれた
シビュラが社会を統制するシステムとしての地歩を固めるため、
繰り広げて来た、霞ヶ関内での暗闘が引き続き背景になるものと思われます。

これまで厚労省のシビュラVS他省庁については、
本三部作第二部では、{netabare} 国防省{/netabare}の威信を失墜させる陰謀が明らかとなり、
TVアニメ2期では、{netabare}「パノプティコン」で社会基盤の座を争う経済省{/netabare}の野望粉砕の過去が明かされ、
他にも、政官の中枢にまでシステム末端を食い込ませる策士ぶりを見せています。

そして、今回、前作劇場版&本三部作を通じて次なるライバルとして
{netabare}外務省{/netabare}の暗躍が強調されました。
旧世紀、伏魔殿と恐れられた難敵。シビュラも相手にとって不足はないでしょうw
伏魔殿の手先たるフレデリカさんも金髪美人だし、巨乳だし、
スナイパーだし、雑賀流・心理学の使い手みたいだし、
何より“棄民”とかシビュラの痛~い所をネチネチと突いてくるし、
排除するにも一筋縄ではいかないでしょう。


ただ、本劇場三部作は2期、劇場版1作目と3期をつなぐ上で事前に予習必須なのか?
と言うと何とも微妙なところと思っていて。

3期を視聴していて、例えば、新主人公コンビの脇に回された旧作メンバー等を見ていて、
おや?こんな人間関係あったっけ?と気になった時なんかに、
或いは、黒幕が過去何をしていたのか知りたくなった時なんかに、
フラリと本三部作に舞い戻る感じでも遅くはないのかなと私は思っています。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

正義は歪んだ世界を照らす

シリーズ原案、虚淵玄。

人間の心理状態を数値化し管理する近未来、
犯罪係数を基に潜在犯を追う刑事のSF活劇。

[1]罪と罰
[2]FIRST GUARDIAN
[3]恩讐の彼方に

新劇場版はかつての物語の補完として、
テレビシリーズ直前直後の事件を描いている。
2112年~2117年が舞台である。

霜月と執行官となった宜野座の物語では、
経済省特別行政区からの女の逃走劇から始まる。
その犯罪者隔離施設サンクチュアリでは、
潜在犯たちを鉱山労働に従事させている。
{netabare}事件の背後で見え隠れする各省庁の動き、
そして秘密裏に任務を遂行するシビュラ。{/netabare}

続く第2部の物語では、
国防軍所属時代の須郷と征陸の邂逅、
外務省花城フレデリカの色艶に興奮する。

物語を締めくくる第3部は、
日本を脱出しアジアでゲリラ活動を続ける、
狡噛の新たな旅路の物語である。
{netabare}このまま現世を彷徨う悪霊となるのか、
自問自答の果てに日本へ帰還することを誓う、{/netabare}
彼に興味は尽きない。ここは沸きましたね。

新たな敵と遭遇し信念を基に行動する。
また正義と向き合い躊躇うのでしょう。
これが正しい道なのか!?と。

新劇場版が躍動する起爆剤になって欲しい。
そう願いを込めて待っています。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

執行モード、無いほうがいいかも!

  狡噛慎也の滞在地域でのお話だったです。今までのサイコパスにない派手さはなく、悪くない出来だったかなぁです。狡噛と出てきた少女のふれあいは、人間味があったです。

 訪れた先で、絡まれる狡噛がいたです。{netabare}そこで、ガルシアというオッサンに命を助けられることにです。ガルシアを通し、次の目的地へです。

 武装ゲリラに襲われる難民バスを助けたことによって、その中にいた少女テイジンから家族の敵を討つため、戦う方法を教える先生になってほしいといわれるです。
 でも、狡噛はそんなテイジンを突き返すことなく、身を守る手段だけを教えることするです。

 そこから、展開が突然やってきて、話は進むのです。

 仇を偶然見つけるテイジン、仇を追った先で見たものは!です。復讐をするのか?どうするのか?事態は、思わぬ方向へだったです。

 その前からテイジンに復讐をすることはどういうことなのか?、一度人を殺してしまった先はどうなるのか?を説いていた狡噛だったです。テイジンに復讐をさせない事を願う、狡噛を見たです。その結果が、このシーンに関係するかもしれないです。

 いいと思っていた人が、実は・・・・・です。

 最後に狡噛が、選んだ行動は、テイジンに大きなものを残す結末だったです。{/netabare}

 不器用な狡噛の性格、人間性をを描いた展開だったと思うです。R12指定だったのは、あまりよくわからなかったけど、。{netabare}普通の入浴シーン{/netabare}だったのかなぁ???です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

66.4 4 傭兵アニメランキング4位
ベルセルク 黄金時代篇III 降臨(アニメ映画)

2013年2月1日
★★★★☆ 3.9 (156)
813人が棚に入れました
戦乱の時代、孤高の剣士ガッツは、長年共に戦ってきたグリフィス率いる傭兵(ようへい)軍「鷹の団」と一度はたもとを分かつことを決意する。
だが、その後、グリフィスが反逆罪で投獄されたと知ったガッツはかつての仲間たちと共に彼を牢(ろう)から救い出すことに。
ところが舌を抜かれ、両手足の腱を切られてひどい状態のグリフィスは、生きる気力を失っており……。

声優・キャラクター
岩永洋昭、櫻井孝宏、行成とあ、梶裕貴、寿美菜子、藤原貴弘、松本ヨシロウ、矢尾一樹、豊崎愛生、小山力也、三宅健太、中村悠一、竹達彩奈、大塚明夫

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

キャッチコピーは「すべては、因果の流れの中に──」

3部作のラストを飾る作品です。第2作目がPG12指定でしたが、この3作目はR15+指定となっています。
それだけ表現が過激になっているか・・・というと、ほぼ第2作目と変わらないと思います。

物語の内容については、分かりやすかった前2作とは異なり混沌が前面に押し出されていて、世界観を把握するのが少し難解です。
台詞は少なめ・・・映像と音響で状況や展開を理解する必要がありましたから・・・
きっとこの辺りは原作機読者や2クールのTVアニメ版を視聴済の方の中でも好みが分かれそうな作品だったと思います。

それだけでR15+指定の作品になる筈がありません。
混沌を描いた作品・・・或いは理解を要する作品はこれまで山ほど制作されており、それらはなんの規制も無く放送されていますから・・・

個人的私見ですが、3作目になって規制範囲が広がった最大の理由は、物語の展開上、決して避けては通れない「痛み」を感じるからだと思います。

視覚、聴覚を通して流れてくる情報・・・台詞だったり、時には息遣いだったりする訳ですが、それら全部が痛みを背負っているんです。

そしてこの「痛み」は、主眼を誰において視聴するかで「痛み方」の変わる作品だったと思います。

私も一巡目ではガッツに引っ張られて素直に激情しました・・・
何もかもが突然変わってしまって・・・世界はどうなっちゃったの?
え、なんでこうなっちゃうの・・・?
目の前で繰り広げられるのは、この世で最も見たくなかったモノ・・・
その無表情な眼差しは何処を見つめているの・・・?
そもそも何で受け入れたの・・・?
頭の中は???で一杯でしたが、胸の抉られるような痛みを伴う展開は留まることを知りません。
記憶に残る鮮烈なシーンだったと思います。

視聴後に物凄く胸がもやもやしたので、続けて2巡目を視聴した時に、ようやく「痛み方」の違いに気が付きました。

生きていたら誰かに寄りかかりたくなる時があるのは当然です。
緊張の糸だってずっと張り詰めたままじゃ切れてしまいます。
きっと切れる事で精神的なバランスが取れるのだと思います。

これまでは何もかもが上手くいっていた・・・
でもそれは一瞬にして崩れ去り・・・全ては過去の栄光に成り下がってしまった・・・
もう全ては変わってしまっている事を知っている筈なのに・・・
瞬間見えた幻が原因である事も分かっているのに・・・
でも・・・ずっと憧れだったんです。
ずっと手を伸ばしても届かなかったんです・・・
出来たのは嘆願だけ・・・
勿論、これが何を意味するのかは、支払った代償の大きさが教えてくれます。

もしかすると一番楽な選択をしたのかもしれません。
でもそう考えると自分の心に浅ましさを感じるので、額面通りの解釈をしておこうと思います。

でも、ここまでの事態を引き起こした張本人・・・絶対許されないでしょう。
その仮面の奥底はどんな顔をしているの・・・?
何を考えているの・・・?
本当の望みは何なの・・・?
その選択と言動に至る経緯が正直全く理解できませんでした。
いえ・・・理解したくなかったのかもしれません。

そして・・・再び立ち上がるところで物語は終幕を迎えます。

3部作の完結編・・・との事でしたが、物語的には全然完結していません。
2016年夏アニメの「新作」でこの続きが描かれる事になるんだと勝手に思い、勝手に楽しみにしていますが、このままじゃ終われないでしょう・・・
ガッツが目的を成就させない限り、この物語を終わらせられないでしょう・・・

劇場版3作の視聴を終えましたが・・・TV放送版「剣風伝奇ベルセルク」が気になってきました。
劇場版3作目の内容がどう考えても駆け足だったと思えたからです。
もう少し色々説明して欲しかった・・・様な気がします。
ただ、心の中がグチャグチャな状況でどこまで頭に入るかは疑問ですけれど・・・。

物語の世界観は好みでしたので一気見してしまいましたが、完走して思うのはこのモヤモヤを新作でしっかりガッツに解消して欲しいという事です。
今度はガッツが本懐を遂げられるように願っています。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17
ネタバレ

わさビーフ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一度観ると脳裏から離れないエログロさ

1997年に放送された「剣風伝奇ベルセルク」のリメイク版
こちらは2012年から映画「ベルセルク 黄金時代篇」で3部作に分けて公開されて
その内容は「剣風伝奇ベルセルク」とほとんど変わらない。

最初は食わず嫌いだと思ったのですが全然違いましたね
食わず嫌いどころかめっちゃくちゃ面白い!!
一度観ると脳裏から離れない強烈なインパクトがあって
描写、表現特にこの2つは官能的で濃厚、またはバイオレンス
ただただエログロいだけではなく下地がしっかりと作りこまれているので
吸い込まれるような一度観ると止まらなくなる魔力的な何かがある作品だと思いました。

オススメは2部の後半から3部ラストまで{netabare}剣風伝奇ベルセルク
同様、原作を知らないと思ってもいなかった衝撃のラストが待っています。
えーと思うよな、どえげつなさです
{/netabare}
個人的にはエルフェンリートをぬいてエログロでは現在NO.1です。

現在2017「ベルセルク 次篇」鑑賞中
余談ですが「剣風伝奇ベルセルク」のOPも強烈なインパクトでした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「原作通りの映像化」の言葉に嘘偽りなし!エログロアニメはココに極まる!で、次回作のご予定は・・・?σ(^^;)

ユーアー蝕っであります(爆
今思えば『剣風伝奇』は悪い作品じゃなかったわけですが(むしろもっと評価されるべきなのだが)あん時にあーしてほしいこーしてほしいってのが今作では遂に実現したんだと思います・・・


さて、三部作として予定されていた「ベルセルク・サーガ プロジェクト」遂に完結編
前作はシャルロット姫姦通の容疑でグリフィスが捕らえられるトコロまで
今回も特に前作を振り返るダイジェストのようなものはありませんのでご注意下さい


ガッツと鷹の団との合流~鷹の団再結成に向けてのグリフィス救出~そして蝕の発動
というベルセルクという作品の知名度を一気に押し上げたであろう名場面が描かれております


特に鷹の団を追い詰める暗殺者シラットとの戦闘や、グリフィス救出の際の脱出劇はCGアニメらしいスピーディーなカメラの回り込み等あって見どころでしょう


そしてなんといっても「蝕」です
思わず目を覆いたくなるような奇怪な世界観、おぞましい怪物、残酷で惨たらしい光景、、、前2作を耐え切った方なればとは思いますが改めて言っておきますが「グロ注意」です;
(ちなみにゴッドハンドが一人、ユービックだけは恐らくシリーズ中唯一キャストが剣風伝奇から変更されてない茶風林さんだったり)


オイラが前2作から注目していたCGに手書き作画を被せていくハイブリットアニメーションも今作でいよいよ完成形の域に迫り、特に鬼気迫ったガッツの怒りの表情など圧巻ですね


しかしまあ映倫は今まで何をしてきたのかw
第1作目のレーティングはG、過激な描写が多かった2作目はPG12ときて、ようやく今作で名誉(不名誉?)の【R18指定】を授かりました(笑)
特にエロ描写に関しては流石の映倫も目を瞑れなかったようです^^;
では前2作を観てきた若年ファンは今作を観れないのか?
ご安心下さい、制作側はその辺りを配慮し【R15指定】のバージョンを編集で作成し、ほとんどの劇場での公開はそちらの方がメインになっています
たぶん公開がズレ込んだのはコレを作っていたせい(笑)


【R18+】
・一部劇場の夜間のみの公開
・当初作成されたオリジナルバージョン
・エンドロール、エピローグの後には特に何もなし


【R15+】
・ほとんどの劇場ではコチラのみの公開
・内容やセリフの変更は一切なし
・カット数も全く同じで差し替えや足し引きもない
・一部過激なエロ描写のカットの明るさやコントラストを調整することでのみ対応
・一部BGMの変更(たぶん『クチュ音』がマズかったんだと思われw)
・エンドロール、エピローグの後に川畑要によるエンディングテーマに合わせて3部作のダイジェストが流れるテレビアニメのエンディング風の映像が挿入されるオマケ付き


最後のエンディングテーマに関してはほんとオマケなんであっても無くてもどーでもwって感じですが、R15+への対応を求められ画面の明るさを再調整した件については両方チェックしたオイラの目には「プラスになった」と映りました
と、言うのも全体がやや薄暗くなったことで世界観そのものに漂う暗い雰囲気を助長する演出効果、さらにはCGと手描き作画の境目を調和して“より物語に入り込み易い仕様”になっていると感じたからです
ですので劇場の都合やR18版への期待に関わらず『まずはR15版からご覧になっていただくこと』を強くオススメします


無事3部作とも完結することが出来たこのシリーズ
唯一に残念なのは普通に次回作のアナウンスがされるのかと思いきや未だ今後の展開の音沙汰は無しってこと;
いやいやwこれって結局ベルセルクって作品のプロローグ部分だけっすからねw
『剣風伝奇』の頃にもやられましたが思わずポカーンですよw
でもタダでは終わりません、今回の映画にはオイラのイチオシ『髑髏の騎士』が登場してます!
もうホントカッケーっすwあれだけ胸アツっすよw
原作ファンの方も是非チェックして下さいませ(`・ω・´)b

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

65.9 5 傭兵アニメランキング5位
ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-(アニメ映画)

2012年7月28日
★★★★☆ 3.9 (118)
779人が棚に入れました
木の葉の里に、死んだはずの“ 暁 ”メンバーたちが襲来してきた。ナルト達は撃退し、家族たちが暖かく迎える。ただ一人、天涯孤独の身であるナルトを除いて・・・。
そんなナルトと、ささいな親子げんかで家を飛び出してきたサクラの前に“ 仮面の男 ”が現れ、恐るべき瞳術を発動させる。ふと気がつくと仮面の男は消え去り平穏な木の葉の里が帰ってきた。だが、そこに住む人々は何かがおかしい。さらにナルトの元には、本来この世にいるはずのない男女二人が・・・。

シルメリア さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ボルト大ヒット記念により地上波で放送されていたので(._.)φ

木の葉の里に、死んだはずの“ 暁 ”メンバーたちが襲来してきた。ナルト達は撃退し、家族たちが暖かく迎える。ただ一人、天涯孤独の身であるナルトを除いて・・・。
そんなナルトと、ささいな親子げんかで家を飛び出してきたサクラの前に“ 仮面の男 ”が現れ、恐るべき瞳術を発動させる。ふと気がつくと仮面の男は消え去り平穏な木の葉の里が帰ってきた。だが、そこに住む人々は何かがおかしい。
とあらすじより抜粋↑
視聴は2回目です。
ボルトをまだ、観ていないので<(_ _)>
私の中では、この作品が劇場版では
ナンバー1ですね(≧∇≦)b
限定月読によって、別世界の木の葉の里に飛ばされたナルトとサクラ。
この世界は、自分達の居た世界とは何かが違う!
それが見所故に話せない・゜゜(p>д<q)゜゜・
これが…針鼠のジレンマか?(笑)
仕方がない、
ラーメン一楽のトッピングランキング発表して
筆を置きます。
1位 メンマ
2位 チャーシュー
3位 タマゴ
4位 海苔
5位 ナルト
こちらからは以上ですε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

クチナシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いちばん面白いナルト映画!

さすが岸本先生みずから手掛けただけあり、今までのナルト映画で一番の傑作だと思います。

★お気に入りポイント
・性格が逆転したキャラクターたち
…特にヒナタの肉食女子っぷりと、おとなしいいのががとても可愛い!
 後半で暁メンバーも勢揃いするので盛り上がります。
・夢のうずまき一家
…原作では見られない、親子3人が団欒してるところが見れて幸せ!
・九尾vs九尾
…ナルトと九尾が共闘!九尾同士のバトルシーンは迫力たっぷりです

最後、ミナト&クシナとお別れするシーンが暖かくて切なくて、涙が出ました。
全体的に笑いあり涙ありで大満足。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3
ネタバレ

にゃんころくぽ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

観てない人へこれはね・・・

まだ観てない人へ・・・。
本編NARUTO疾風伝
【311話(531話)「PROLOGUE OF ROAD TO NINJA(プロローグ オブ ロード トゥ ニンジャ)」】
まで観てから(途中のアニオリとばし可)観るといいかも。
いろいろ本編と比較して楽しめるシーンが出てくるので。

【暁ファン】は絶対観た方がいい。

好きな作品の関連本とかついチェックしたり
勢いあまって買っちゃう人向けの映画かな。

私は暁のメンバー全員大好きだったから
観て良かったと本当に思った。

サクラそこかわれ!ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛(ノ´Д`)ノ
{netabare}助けにきたイタチに腕つかまれる&姫ダッコ{/netabare}
というシーンもあった!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

71.9 6 傭兵アニメランキング6位
劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>(アニメ映画)

2019年2月8日
★★★★☆ 3.8 (87)
379人が棚に入れました
裏社会ナンバーワンの腕をもつシティーハンター冴羽獠は、普段は新宿に事務所を構え、相棒の槇村香と様々な依頼を受けている。そこに、何者かに襲われたモデル・進藤亜衣がボディーガードを依頼にやってきた。美女の依頼を快諾した獠だが、撮影スタジオで更衣室を覗いたり、もっこり全開のやりたい放題…。亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT企業の社長・御国真司は、なんと香の幼馴染。撮影現場で久々に香と再会した御国は彼女をデートに誘う。しかし、獠は香に無関心で亜衣にスケベ心丸出し…。一方、海坊主と美樹は傭兵が新宿に集結する、という情報を入手した。そして、傭兵達は何故か亜衣を狙うのだった…敵の正体を探る冴子が直面する巨大な陰謀!来日する大物武器商人・ヴィンス・イングラードと最新兵器――御国の登場により、すれ違う獠と香。シティーハンターは亜衣と新宿を護りぬくことができるのか!?

声優・キャラクター
神谷明、伊倉一恵、一龍斎春水、玄田哲章、小山茉美、飯豊まりえ、山寺宏一、大塚芳忠、徳井義実

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「七つの海を統べる王」と「新宿を守るスイーパー」

運良く、DCコミック原作「アクアマン」と少年ジャンプ黄金期のハードボイルド漫画「劇場版 シティーハンター」を観せてもらった。

どちらも共通するテーマは「世界を救うのは自分自身であり、行動が英雄を作り上げる」ということであった。

DC「アクアマン」は1941年から現在まで続く漫画ではあるものの、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンとほぼ同期なのだが、評価が著しく低いヒーローであり、本国でもパロディにされるほどなのだが、今回大真面目に舵を切り、「国を統べるものの資質」や「英雄」とはなんたるかを説くスーパーヒーローの王道のテーマを扱っており、試写会の反応は大変素晴らしい絶賛の嵐だった。

「シティーハンター」もしかり、客層はアクアマンよりは年齢層が高いモノの、1980年代バブル期の男の格好良さとはなんたるかを得意の下ネタをはさんでコミカルにそしてなによりハードボイルドとして描く。

普段は三枚目のダメ男がイザとなると頼りになる二枚目と変身する姿は「美味しんぼ」の山岡士郎しかり、キン肉マンしかり、コブラしかり、長年の男の夢の具現化した存在である。

どちらも「男の美学」を忌憚なく掲げる姿に人は大いに感動するだろう。

しかしながら、苦言を呈せば作画がイマイチ良くなく30周年記念なのに手を抜いているところが結構目立ったところだ。あと、ネタバレになるのであまり書かないが、終盤の盛り上がりは結構良いものがあるものの、序盤のギャグの連続が少々今の時代には寒い。しかも滞りなく連続で見せてくるあたりも食傷気味だった。

しかし、両者に共通する「男とはこうあるべき」のような哲学が今やない時代に改めて提示されると、我々男子というものはそれに呼応してしまう性なのである。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

4Dで“もっこり”♪

劇場版“もっこり”大ヒットを祝して云々……との理由で
今月から4D版の上映も始まった本作。

正直、この作品、別に4Dいらんやろうwと訝しみつつ、
昔、色々と世話になったアニメだし、
お調子者のノリには付き合っておこうと、
【4DX/2D】でリョウたちと再会を果たして来ました♪


内容は新宿を舞台に、改めてこの街の価値を再確認しつつ、
往年のメインキャラ、キャスト、主題歌を一通り動員した、
お祭り映画の色彩が強い展開。
銃撃戦、カーアクションなども派手で、4Dともまずまず好相性でした。

“もっこり”を始めとしたギャグも盛りだくさんで楽しませてくれました。
銃弾や、砲弾、爆弾だけでなく、トンボや、カラスや、ハンマーも良く飛んでいましたw
“もっこり”に対する香の超重量級・制裁の衝撃が首筋に違和感として残っていますw


一方で案外だなと思ったのは敵の小物感。
いや……彼にしたって、グローバル規模で、
新宿を火の海にできる人材やテクノロジーを大集結させている。
ついでにキャストも大物なわけで、決して小物ではないはず……。
なのですが、これまでシティーハンターと対峙してきた敵には、
もっと肝が据わった奴がいた。それに比べると……。
といった感じで私の過去の記憶の美化とも相まって、
どうしても敵を軽んじている自分がいましたw
本作に関してはリョウが本当にピンチだなと手に汗握るシーンはなかったかなと……。
むしろ、{netabare}香の“もっこり”対策トラップの方がよっぽど凶悪かとw{/netabare}

そんな程度じゃ、シティーハンターを狩り、新宿を喰らうなど、
ましてやリョウと香の仲をどうこうすることなどできやしないだろう。
ハラハラドキドキより、リョウたち相手なら、そうだよな~。そりゃそうなるだろうな~。
と同窓会気分で微笑ましさを覚えながらの鑑賞となりました。

まぁ、敵さんも色々と軽率だったからこそ、
新宿で絶対に突っかかっちゃいけない人間や、攻撃しちゃいけない店に、
もれなく突っ込んでいったりして、
例のカフェオーナーまで巻き込みながらパーティーが盛り上がったとも言えるわけで、
その点は良い余興になったと感謝はしていますがw


お祭りの中でも、現代、未来のテクノロジーとの関わりについてテーマも垣間見えました。
リョウたちとガジェット、ロボットとの掛け合い?から、
現代仕様にアップデートされた主要人物のキャラクター性や、
それでも不変のポリシーなどが開拓、再発見され、その点もニヤニヤさせられました。
せっかく進歩した文明の利器。破壊や争いではなく、
“もっこり”……いやw人類の生活向上やエンタメに役立てて欲しいものです。


相変わらず“もっこり”100%?なノリなので、
今の時代、お子様連れの母などに薦めたりするのは躊躇われるアニメですがw
一部で“実質本編”と評されていると言うEDと併せて、ファンが懐かしむには最適な、
過去の人気アニメ、久々の復活作としては上々の劇場版だったと思います♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

冴羽 亮 VS 殺戮兵器 新宿御苑決戦

  新宿PRIVATE EYESなだけに、どうしても新宿で見てきたです。{netabare}見た劇場が序盤から出てきたです。ゴジラヘッドに注目です。{/netabare}最高値特別席以外、満席だったです。

 学校行っていた幼い頃に毎週見ていたシティーハンターが、今になっての再び劇場上映。シティーハンター91からこのレビューの約26年ぶり?に見ることになったわけです。

 私も知る新宿では考えられない銃撃、バズーカーまででてくるシティーハンターならではの、いきなり何が起こっているのか?な場面から始まったです。

 伝言板も今ではあるわけでもなく、現代に合ったXYZから物語は進むのです。

 進むにつれ、出来すぎた登場人物たちと亮と香との出会いから、香からすれば思わぬ悪い奴と接点、依頼人も通して、巨大な陰謀に巻き込まれる感じだったです。

{netabare} 悪い奴が、亮に嫉妬して終盤、新宿御苑決戦に繋がっていくようだったです。{/netabare}

 全体的な印象としては、音楽に目新しいものがなく、過去の名主題歌を頻繁に流していた感じだったです。さらに、進行が違っていても今までのシティーハンターの毎回パターンが、そのままという感じだった点に、劇場アニメらしさを感じられなかったです。かなりのファンには、たまらないのでしょうけど・・・・です。

 CAT`S EYEも出てくるのは、上映前に知られているです。ただ出てきたなみたいだったです。

 PRIVATE EYESというのもどこを指すのか?私には、良く分からなかったです。{netabare}メビウスのロック解除するため、鍵となる依頼人の瞳を指していたのでしょうか?です。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

62.4 7 傭兵アニメランキング7位
アップルシード アルファ(アニメ映画)

2015年1月17日
★★★★☆ 3.7 (33)
205人が棚に入れました
世界大戦後、国家や情報網が破壊し尽くされ廃墟となったニューヨーク。元・SWATのデュナンと、彼女の恋人で全身サイボーグのブリアレオスは、不本意ながらギャングから依頼された仕事をこなして日々の糧を得ていた。街を出たいと思いながらも叶えられない日々が続く中、自動兵器に襲われている男女を助けたデュナンとブリアレオス。アイリスとオルソンと名乗るこの二人との出会いはやがて、人類の希望を守るための戦いへと、二人の運命を導いていく。

声優・キャラクター
小松由佳、諏訪部順一、悠木碧、高橋広樹、名塚佳織、東地宏樹、玄田哲章、堀勝之祐

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【かつてこんだけリブートしたアニメがあったでしょうか?でも好きだからサ・・・容赦なくぶった切るぜヨ】

頓挫したテレビシリーズを除いてもなんと5回目のアニメ化です
しかも続き物ではなく全部リブートってのが珍しい
原作はお馴染み、士郎正宗のメジャーデビュー作
戦争で荒廃した未来を舞台に女戦士デュナンとサイボーグになってしまった恋人ブリアレオスの活躍を描くSFアクションです


今回初の試みとしてシリーズ共通の舞台である未来都市「オリュンポス」は登場せず、オリュンポスに辿り着く前のデュナンとブリィを描くという物語になっています
戦争で廃墟と化したニューヨークを支配する悪党、双角に傭兵として雇われていた二人
双角との縁を切るべく受けた最後の仕事で、偶然にもドローンに襲われる少女アイリスと彼女に付き添う青年兵オルソンを助けることとなる
アイリスとオルソンは秘密任務の遂行中で何者かの追っ手が掛かっていた
果たしてアイリスとオルソンの真意と目的とは・・・


大好きな作品なので、それに5作目ってこともあって無礼千万、遠慮なく書いてきますねー


監督は2作目(04年版)と3作目(『エクスマキナ』)でも監督を務めた荒牧伸志
時系列的にはシリーズのエピソード0となるわけですが当然これまでのシリーズや原作とは一切無関係で完全に一新された世界観
つまり間違ってシリーズモノとして観ると矛盾だらけ


デュナンの人となりはリブートを重ねるごとに破天荒な男勝りからどんどん人間の女の子らしくなっていきますが、今作は例の通り苦悩、葛藤する様が描かれていて、たぶん“史上最も弱いデュナン”です


04年版で注目を集めたトゥーンシェードは用いず、『STI』や『ハーロック』で採用された写実的なCGで描かれたキャラデザ
それに演じるのが小松由佳さんってことでシリーズ中一番若いはずなのに、むしろ一番老けて見えるのが笑えます
↓声と見た目だけで年齢を表すとこんな感じですかねw↓
真綾デュナン<鶴デュナン<原作デュナン=勝生デュナン<小林デュナン<小松デュナン


トゥーンシェードの先駆者たるはずの荒牧監督
本人も言ってますけど、いまや『楽園追放』でトゥーンシェードが市民権を得た現代ではむしろ時代錯誤なんですよね;
しかし今作で写実的なCGに回帰したのには、今作がオリュンポス絡みの政治的、哲学的なお話ではなく、もっと身近な物語であるため、ドラマ性との協調を図る意味が込められてるそうです







でもホントのところは主な顧客が日本人じゃなくて欧米のファンだからでしょ、ってオイラ思った(爆
監督は『HALO』とか『STI』である程度世界的な評価も貰ってましたし、「MASAMUNE SHIROW & SHINJI ARAMAKI」の名前に飛びつく欧米人がメインターゲット、日本人はついでなんじゃないかとw
実は欧米では日本に先駆けて2014年7月には円盤が発売されてます
先に英語版を作ってた、ってのと競合映画の多い時期をあえて避けるという意味で2015年1月上映ってワケです
あっ、でも日本の劇場でも限定先行発売というカタチで円盤を手に入れることが出来ますよ


確かに映像表現的にはシリーズ中最高のクオリティですb
かの巨匠ジェームズ・キャメロンも絶賛(凄い)
話題の男、虚淵玄も絶賛(ってかキャメロンと同列かよw)
ニューヨークという現実の都市の朽ち果てた姿もリアリティ重視の映像のお陰で臨場感たっぷり
あまり制作時間に余裕の無かった作品ながらよくぞここまで!って感服ですわ


・・・いや;
でも流石に【上乳とおへそ丸出しのタンクトップ姿】のキャラデザはどうかと思いますよw兵士としてw


双角、マシューといった原作ではお馴染みながらアニメ化されてなかった人物たちがかなり無理矢理ではあるが登場
デュナンやブリィとの腐れ縁が明かされます
あ、マシューは別作品でアニメ化してたかw


ランドメイト、多脚戦車といったお約束のメカも登場・・・でもランドメイト戦だけはケレン味たっぷりの『ⅩⅢ』が一番かっこよかったなぁ・・・


声の演技の聞きどころとしては荒廃した世界に絶望し、苦悩するデュナンを演じる小松さん
それと謎の少女アイリスを演じる悠木碧ちゃんに注目したいですね
そしてニッポン放送のよっぴー(爆


うーん、でもエンドロール前とエンドロール後のエピローグは蛇足でしかないよねぇ・・・無理矢理過ぎるぅ・・・w


あぁ、でも音楽は“今回も”素晴らしかったですよ
CAPSULEの中田ヤスタカ、RIP SLYMEのDJ Fumiya、tofubeats、RAM RIDER、80KIDZ、nishi-ken・・・とまあそうそうたる、そして現代のEDMをリードするメンツ
毎度音楽面に関しちゃホント完璧ですよ、このシリーズb


ところで・・・オイラの個人的には士郎正宗って
「攻殻<アップル<ドミニオン<ブラックマジック」
なんですわ
【戦車流行ってますし、『ドミニオン』もう一回アニメ化しようぜ?】

投稿 : 2024/04/20
♥ : 20
ネタバレ

もぐりん。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アニメ作品では、人の3DCGのリアル描写はこのくらいで止めておいたほうがいい

士郎正宗原作漫画のフル3DCGアニメーション、同名のフルCGアニメが
2004年に公開されていますが、続編ではなく、原作1巻以前のエピソードを
描いています。

つまり原作にはないオリジナルストーリーってことになりますね、
ただ、忠実に原作以前の世界観かと言えばそうではないようです。

前2作はフルCGだけどあえてセルアニメ調の仕上げでしたが、本作は
実写に近いフォトリアル調で制作されています、この辺りは好みの
分かれるところですね。

【ストーリー】
大戦後の廃墟で暮すブリィとデュナン、その土地を仕切る双角と言うヤクザな
サイボーグの下で傭兵として働くが、 ある仕事でアイリスとオルソンを
やむを得ず助けたブリィとデュナンが巻き込まれた形で行動を共にする。

【登場人物】/【CV】
デュナン・ナッツ :本作の主人公でメインヒロイン /小松由佳
ブリアレオス・ヘカトンケイレス :デュナンの恋人で相棒 /諏訪部順一
アイリス :本作のキーマンの少女 /悠木碧
オルソン :アイリスの用心棒 /高橋広樹
双角   :ブリィとデュナンの雇い主 /玄田哲章
タロス  :アイリスを狙うサイボーグ /東地宏樹
ニュクス :タロスの仲間女性型サイボーグ /名塚佳織


【感想】
原作ファンで、作品既読、キャラも世界観も十分とは言えないまでも理解
しているつもりです、原作以前の各キャラ達のストーリーと言うことで、
非常に楽しみにして視聴しましたが・・・

うーーーーーーん、ヌルイです(´・ω・`)

いや、アクションや戦闘シーンはサスガに素晴しい!前作を超えるものだと
思います! CGを動かすためのモーションキャプチャーには、
フランス外人部隊の元兵士、細川氏を起用するなど動きや銃火器の取り扱いは
リアルと言うよりは本物であり、最大の見所でもありますww 

爆発や火器の発砲シーンなどはリアルで迫力満点で拘りを感じるところ!
(多脚砲台の主砲ってレールガンなんじゃないかな??)

廃墟や背景の描きこみも精細で、奥行きや立体感が強調された作画で秀逸!
廃墟という閉鎖された空間をうまく表現しています。

キャラクターデザインも、ブリアレオスとかのサイボーグ達の質感は今まで
観た中でも最高です、 ただですね(;^_^A

やっぱりデュナンとかの人の表現はまだまだだな・・っと 静止画なら普通に
見えるCGでもリアルになればなるほど動きが気持ち悪くなるんですよw

特に表情のつきかたとかね、あまりリアルになり過ぎると実写でよくね??
ってことにもなりかねない、この辺りだけは劇場版1作目の方が良かったな。

これはもう好みの問題だけどね^^

ストーリーも原作の重いイメージ比べるとかなり軽め、デュナンは父親から
人の殺し方を精神から叩き込まれたマシーンのハズ、序盤地下鉄で攻撃された
直後にも関わらず、無防備に地下鉄出入り口から明るい外に出る描写は違和感が
ありました、 その点ブリィの動きは常に用心深く原作のイメージのままでしたw

なんにせよ、デュナンってもっと活発で先走るジャジャ馬なんだよ、それを後衛の
ブリィがブツブツいいながら援護するシーンしか知らない(笑) この映画のデュナン
は大人しくて、らしくない感じだった^^

驚いたのは、双角w このキャラは原作だとズル賢い三下イメージだけど、この
役やキャストもハマリ役で良かった(´▽`) 意外にも名脇役だと見直したよ(笑)

リブートということで、原作とはまた違った解釈でのゼロスタートと考えれば
この作品もアリなのかな??

{netabare}
ED後に出てきたアイリスと同じ顔のバイオロイド、「HITOMI」のネームプレート
をしてたw 原作に直接つながるシーンでちょっと感動した(笑)
{/netabare}

まぁ あえておススメはしないかな(;^_^A 3DCGが普通に見れて、
アクションや、アップルシードが好きなら観てみて下さい(´▽`)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

おそらく、ジェームズキャメロンの「銃夢」よりは面白い(笑)

元々、「サイバーパンク」漫画はフランスバンドデシネの巨匠「メビウス」と「エイリアン」や「バタリアン」の脚本家であり、「2001年宇宙の旅」や「スターウォーズ」の特殊効果マンだった「ダンオバノン」が1970年代のフランスSF漫画雑誌「メタルユルラン」(英語表記:ヘビーメタル)で発表した短編漫画が出発点であり、その後、リドリースコットの「ブレードランナー」やジェームズキャメロンの「ターミネーター」などの映画を経て、大友克洋「AKIRA」、宮崎駿「風の谷のナウシカ」などの和製サイバーパンク漫画が生まれ、そして士郎正宗をはじめとする多くの漫画家が1980年代に大量生産していった。

80年代から90年代にかけてのSF漫画やアニメのほぼすべてを席巻したといっても構わない。核戦争で荒廃した都市、売春婦、サイボーグなどなど。。。どこかで見たような類似ネタが多く散見される。

中でも大阪の中小出版社出身という、当時からしてもありえないデビューの仕方をした士郎正宗の「アップルシード」はその完成度から見ても1985年当時とは到底思えないクオリティと先見性に満ち、その後大手講談社に渡ってメジャー化したかと思いきや、さらに難解な漫画である世紀の傑作「攻殻機動隊」を世に送り出すこととなる。

さて、今回の「アップルシード アルファ」は1985年当時OVAで製作されたアニメ(しかも制作会社はガイナックス)を3DCGアニメでリメイクした「アップルシード」2004年と「エクスマキナ」2007年を同アニメで監督した荒巻監督が更にリブートするというかなりややこしい経緯のあるアニメである。

3DCGのクオリティは2004年の頃からすると数段レベルが上がっており、特に機械の質感やディティールがほぼ実写と変わらないレベルなのには驚いたが、正直内容はさほど面白くはない。。というよりも脚本より映像のクオリティに全力集中することに躍起になっており、構成や演出はあまり考えていないようである。なので映画単体としてはあまり面白くないのだが、1980年代から約30年の時を経て、2Dの頃と3Dの現代とを比較すると映像の歴史というか「アナログ」から「デジタル」への移行が見えてそれこそ本作の主題である「テクノロジーと人とのあり方」の変容に驚かされるのである。

一見、30年も前の漫画なので古臭くなると思いきや主題はもちろんのこと、士郎正宗の漫画作品が後のゲーム「メタルギア」「バイオハザード」や皆川亮二の漫画「スプリガン」「アームズ」、木城 ゆきと、園田健一の一連の漫画などに多大な影響を与えたことが分かった。

それだけでも本作の価値はあったし、この監督の前作「キャプテンハーロック」なんかよりは全然面白かった。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
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