努力でラブコメなおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの努力でラブコメな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月25日の時点で一番の努力でラブコメなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.3 1 努力でラブコメなアニメランキング1位
弱キャラ友崎くん(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (399)
1302人が棚に入れました
友崎文也は、日本屈指のゲーマーながら現実ではぼっちな高校生。“人生はクソゲー"だと言い切る彼が出会ったのは、学園のパーフェクトヒロイン・日南葵だった。「この『人生』というゲームに、真剣に向き合いなさい!」人生ははたしてクソゲーか、神ゲーか?日南の指導のもと、弱キャラ高校生の人生攻略が幕を開ける!

声優・キャラクター
佐藤元、金元寿子、長谷川育美、茅野愛衣、前川涼子、稗田寧々、島﨑信長、岡本信彦、水野駿太郎
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(陰キャとか)うっせぇ、(カースト下位とか)うっせぇ、(コミュ力低いとか)うっせぇわ、あなたが思うより健康です!

[文量→特盛り・内容→雑談系]

【総括】
ちょっとビックリしたことがあったんで、余談1に追記します(笑)

根暗なゲーマー男子が、リア充の女子の指導によって、リア充を目指す学園ドラマ。「野ブタをプロデュース」の男女を逆にしたような設定でしょうか。

このアニメは、「俺ガイルの逆」を狙ったように見せかけて、「結局、俺ガイル」になるという作品なのかなと。

恐らく、序盤~中盤の「俺ガイルの逆」状態でかなり視聴者が離れ、評価を落とします。そして、「俺ガイルの逆」が楽しめて、終盤まで生き残ってくれた視聴者は、「結局、俺ガイル」になることで、多分、評価を落とします(笑) 

私個人としては、終盤の展開好きですけどね、他作品に似ているとか、あまり気にする方じゃないので。前半でヒロインにイラッとし、主人公をケッって思った人、戻ってきて下さい。後半は結構楽しい(笑)

レビューでは、「陽キャラ、陰キャラ」「スクールカースト」についての私見を踏まえ、アニメの魅力や感想を。

更に、雑談1ではWikipediaの記事を引用しながら、上記テーマを掘り下げます。これが一番のメインです。

雑談2は蛇足。「人生はゲーム」という彼らの考えについての私見を書いていて、3つ合わせると、久々にかなりクソ長いレビューになります(笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメで確信したことがあって、昨今の「陰キャラ・陽キャラ」というカテゴライズに何か違和感を感じていて、その正体です。それは、

「陽キャラ=スクールカースト上位」「陰キャラ=スクールカースト下位」という決めつけ。

私の解釈だと、

「スクールカースト上位=目立っている。場に対する影響力が強い。」

「スクールカースト下位=目立たない。場に影響力がない。」

です。いわゆる、支配階級かどうか。つまり、立場。んで、

「陽キャラ=明るい性格。ポジティブ思考。多数に人気がある」

「陰キャラ=暗い性格。ネガティブ思考。多数には人気がない」

です。つまり、個人としての特性。

「陽キャラ」「陰キャラ」は「性格」でしかないのに、それが立場にまで影響する違和感。これが、「能力」なら、立場に影響を与えるのも理解は出来るけど。

つまり、「陽キャラは正義」「陰キャラは悪」みたいな決めつけが気にくわないんですよね、根本的に。「陰キャラでも天下はとれるわ」みたいなことを、強く感じています。

私自身の学生時代を言えば、部活も県一とって、成績も良い方、小・中は(田舎の、全校生徒数十名の小さな学校ですが)生徒会長やってたから、客観的には「スクールカースト上位」だったんでしょう。学校に居場所がないと思ったことはなかったです。

ただ、気質的には「陰キャラ」でした(今もですがw)。だからなのか、同級生には人気はなかったです(笑) 友達も多くはない。ただ、「奴の言うことは聞いとこう、面倒くさいから」みたいな(笑) 独断専行の独裁者タイプですが、とりあえず結果は出すから表立って文句は出ないようなタイプ(嫌われているというより、疎まれていたって感じかな)。

仲が良いのは、大抵、陰キャラ。んで、その中には、ごく少数であってもちゃんと友達になってくれる人や好いてくれる人もいて。

これは昔からそうで、今も基本、世間からは陰キャラと呼ばれる人達の方が好きで、話も合う。好きになる女性もそういう人が多い。話してみれば考えも深いし、パリピな陽キャラ軍団よりもだいぶ楽しい。世の中の言葉ではく、自分の言葉をもっているから(だから空気読めないって言われるんだけどね)。

スクールカースト上位とか下位とか、陽キャラとか陰キャラとか、そんなん好みだし、自分の生き方の選択だから、余計なお世話だこんちきしょう、「うっせぇわ」みたいな(笑)

このアニメ、どうにも感情移入できなかったのが、「なぜ友崎は、陰キャラのままでスクールカースト上位を目指さなかったのか」という点。「俺ガイル」の「ヒッキー」は、自分という特質は変えずに、周囲に自分を認めさせることで、あんな美人な彼女も作ったのにね。友崎が、自分が陰キャラであることを否定し、陽キャラを目指すということは、世の中の陰キャラ達を全て否定するわけですしね。

尤も、それは序盤~中盤までで、終盤は陰キャラの肯定に走ったから、好感度は上がりましたが、逆に、あまりにも俺ガイルになってしまいそうで、(オリジナリティという)評価的には下がるという、微妙な展開に。

師弟関係が逆転する最後の流れとしては、なかなか面白く、2期があったら観たいという意欲に繋がった。

そういうことで、作品自体のクオリティは悪くない作品でした。好きなところもあります。

「みみみ」とか好きなキャラでしたし、「菊池さん」はシンプルに可愛かった。

みみみの劣等感との向き合い方はなかなかくるものがあった。菊池さんが「たまに話しにくい」としたのは、陽キャラの友崎の方で、「すごく話しやすい」のは陰キャラの友崎っていうのも良い。日南が本心を隠しすぎる、ある種の「コミュ障」という、逆転の展開も面白かった。

序盤~中盤は☆2が続きましたが、終盤にかけて☆4が増え、面白くなっていきました。今後の展開が楽しみ。

まあ、現状、印象悪い日南が、友崎との関わりにおいて次第にデレ(本当にやりたいことを見つけ)ていくことでヒロイン力を上げ、そんな日南の変化と、友崎が日南に寄せる想いに気づいた菊池さんが、泣きながら「友崎くん、ありがとう。私が初めて好きになった人」とか言いながら自ら身を引き、友崎にアタファミで勝った日南が友崎と付き合うという、どこの俺ガイルかな?というのが最終的な結末なんでしょうけど。

だからこそ、友崎が日南に告られてもフリ、菊池さんと付き合うくらいのことしてくれたら、めっちゃ評価を上げるんだけどね(まあ、ないだろうけどw)。
{/netabare}

【余談 ~コミュ力って、世界を制す力なの?~】
{netabare}
スクールカースト。

一言で言えば、嫌な言葉ですね。

日本で初めてスクールカーストが紹介されたのは、2006年頃ですが、実際にはかなり前から言われていることであり、欧米では90年代初期から意識されていたとか(アメリカではcliqueと言われているとか)。

Wikipediaの記事が久々に面白かったので、【 】で引用します。

【スクールカーストでは、上位層・中位層・下位層をそれぞれ「一軍・二軍・三軍」「A・B・C」などと表現する。

一般的なイメージとしては、以下のようになる。

恋愛・性愛経験 - 豊富なほど上位
容姿 - 恵まれているほど上位
ファッションセンス - 優れているほど上位
場の空気 - 読めたり支配できたりするほど上位
趣味・文化圏 - ヤンキー・ギャル系(繁華街で遊び慣れているなど)は上位、オタク系は下位
部活 -サッカー、野球、バスケ等の花形部活のレギュラーはカーストトップ、文化部は下位、卓球部は運動部ながら下位になることも多い。
自己像 - 自分探し系は上位、引きこもり系は下位】

だそうです。てか、なぜ卓球部だけピンポイントで(笑) 

追記→というのが放送当時書いたレビューですが、今、他のレビューで使いたくて再度wikiを開いたらびっくり。「部活 -サッカー、野球、バスケ等の花形部活のレギュラーはカーストトップ、文化部は下位、卓球部は運動部ながら下位になることも多い。」の部分が削除されてたんですけど(笑)

これがたまたまか、私のレビュー見て誰かが削除したのか分かりませんが、もし後者なら、申し訳ないことしたな~と。個人的には、卓球部のとこがツボで、好きな記事だったんですけどね(汗)。

wikiって、ちょいちょい変わってるのは知ってましたが、これはちょっと驚いたな~ということで、追記でした(笑)

さて、このスクールカーストがどう決まるかというと、

【スクールカースト上での位置決定に影響する最大の特性はコミュニケーション能力である。クラス内でのステータスの上下関係自体は以前からあったものの、それは運動神経や学力が大きく関係したものであり、そうではなく判断基準がほとんどコミュニケーション能力に依存している点が近年のスクールカーストの新しい点であるといえる。

ここでいうコミュニケーション能力とは、具体的には「自己主張力(リーダーシップを得るために必要な能力)」「共感力(人望を得るために必要な能力)」そして「同調力(場の空気に適応するために必要な能力)」の3つを指す。

コミュニケーション能力の有無に偏重したスクールカーストという序列が発生した背景には、学業成績の相対評価を廃止するなど生徒に対する序列付け自体を否定するような過剰な平等主義があり、「学業成績」「運動能力」といった(努力で挽回可能な)特性によるアイデンティティを失った子供たちは「人気(コミュニケーション能力)」という(努力で挽回不可能な)特性に依存した序列付けを発生させてしまったのだという】

とまとめている。この辺、「コミュ力は努力で向上できる」とする日南の意見とは異なる認識ですね。まあ、このWikipediaの記事も(人気は挽回不可能と断言するのは)片寄ってはいるとは思いますよ。

さて、続きを。

【スクールカーストとコミュニケーション能力の関係について、「自分の意見を押し通す」能力とスクールカーストの高低には相関関係があるものの、「友達の意見に合わせる」能力とスクールカーストの高低にはあまり相関がみられないという統計に注目している。

この事実からは、コミュニケーション能力が高いとカースト上位になるのではなく、カースト上位という立場を利用してクラスメイトに自分の意見を強引に押し付けることができる(恐怖政治)ようになり、(実際にはコミュニケーション能力が他生徒とさほど変わらなくても)コミュニケーション能力が高いと周りから判断されるという解釈も可能となる】

という指摘は、納得してしまった。

実際、スクールカーストの上位にいるからと言って、正しい意味でのコミュ力が高いとは限らないと思う(会社でも、飲み会でのコミュ力高いくせに、絶対に謝れなかったり、ホウレンソウができない新人がいるが、あれは正しい意味でのコミュ力が低いと思う)。

また、学生時代の「強い」や「弱い」は、「恐い(酷いことが平気で言える)」か「優しい(相手の気持ちを考えられる)」かに置き換えられることも多く、「あの人はクラスで強い」は、「あの人はいじめとか平気で出来ちゃう怖い人だから逆らえないよね」だったりするケースもある。

Wikipediaではこの後も、スクールカーストといじめの問題、テレビ番組とキャラ作りなどについて書かれており、読みごたえがあって面白かった。

Wikipediaの記事のなかで特に印象的だったのは、「コミュニケーション力が異常に評価され、重用される学生時代では」という趣旨の指摘だ。

これは、社会人になった人なら多分共感してくれると思うけど、仕事をする上でもコミュ力は確かに重要だけど、それだけが全てではないと思う。

事務処理能力、発想力、忍耐力、課題発見力、計画力、行動力、発信力、、、社会人として活躍するためには、色んな力が必要になる。コミュ力は、その中のいち要素にしか過ぎない(多岐に渡る能力を1人で有している優秀な人もいるけど、足りない部分をチームで補うのはアリだよね)。

ていうか、事務処理能力とか計画力、行動力とかが低いのに、コミュ力だけ異常に高い奴とか、その逆よりむしろ嫌われるって(笑)

実際、同窓会に行くと、中高ではあんなに調子良かった奴だったのに、めっちゃ落ちぶれてたり、全然イメージない奴がすげぇ立派になっているなんて、ざらにあることだし(勿論、学生時代のままスゲェ奴も、ダメな奴もいるけどね)。

ちなみに、この場合の「ダメ」や「立派」の基準は、本人が自分の人生を楽しみ、満足している=キラキラしている、ということであり、容姿や学歴、収入などを言っているわけではないです。同窓会で、愚痴や不満ばっかり言う奴は、「ダメ」です。

さて、何を言いたいかというと、学生時代、(世間的な定義での)コミュ力が低いだけでスクールカーストの下位になってしまい、「自分なんて」と思っている子供がいたら、知って欲しいということです。

人生、それだけじゃないって。

学校だけが、社会じゃないって。

コミュ力だけが、あなたの全てじゃないって。

だからこそ、殊更にコミュニケーション力を持ち上げ、それが世界の全てを支配するように描かれるこのアニメ(日南の理論)を、私は楽しめなかったのかなと思います。
{/netabare}

【余談~第二レビュー(笑)~】
{netabare}
実は、最初はこれがレビューだったのですが、書いているうちに、段々と自分が書きたいことが変わってきたので、レビュー書き直しました(たまにあります)w

ただ、せっかく書いたのにただ消すのも忍びないので、こちらに転記します。

以下、本文。


なんかこう、片寄った意見ばかりで好感が持てないな~という印象。

「人生はクソゲー、なぜならキャラの初期設定が違うから」

「人生は神ゲー、なぜなら努力次第でなんとでもなるから」

う~ん、どちらも極端だよな~と思う。

まず、人生において、キャラの初期設定が違うってのは正しいと思います。人間は決して平等ではない。遺伝子レベルの違いは間違いなくあるし、環境の違いも残念ながらある。

例えば、「人生は努力次第でどうにでもなる」って、紛争地帯で親もなく生まれた子供、生まれつきハンディを抱えた人、整形したとしてもどうにもならない容姿に生まれた人に、同じことを言えるのかな?

(大学の時に受けた講義で、日本LD学会の会長が、「LD(学習障害)の子供に、頑張れば勉強ができると言うのは、地雷で足を失った人に、頑張れば速く走れる、なんで走れないんだ、お前の努力が足りないんじゃないかと言うのと同じことです、って言ってたな~」)

まず、日南が努力家ってムリがある。表情や化粧をどれだけ頑張っても、誰でも学校1の美女になれるわけじゃないし、努力して成績1位になってる奴が、ゲームで日本ランキング2位になり、放課後や休日はリア充として遊ぶて、物理的にムリやろ、才能ない奴には。てか、あの身長でバスケ全国2位のレギュラーというだけでもエゲツナイのに、ましてやワンマンチームて、バスケを舐めるなと。それを、「努力すれば出来る」って、バスケだけに死ぬほど集中して努力している全国のバスケ少女達をバカにしてるんじゃないかと思う(しかもあっさりバスケ辞めてるし)。

ヒガミでもナンでもなく、「努力すれば何でも出来る」というのは、励ましの言葉ではなく、人を見下す言葉のようにも感じられる。だから、日南の印象が悪いんだと思う。

とはいえ、「努力次第である程度まではいける」というのは、そうだとも思う。自分の持っている能力を100%発揮する努力は必要で、友崎がそれを放棄して僻んでるだけってのは、確かにそう。

要は、評価の基準をどこに持ってくるか、じゃないかと思った。

「相対評価」「絶対評価」「個人内評価」という考え方があるけど、相対評価なら「他人と比べて勝っているか」で計り、絶対評価なら「目標への到達度」で計る。個人内評価なら「過去の自分との比較」で計る。

日南は、「相対評価」(他人との比較)の中で生きているが、友崎に与えた課題は「絶対評価」的(目標を達成すること)であり、「努力すれば成長できる」という信念は、「個人内評価」の(他人どうこうではなく、昨日の自分より勝っていれば良いと考える)世界での真実である。

この辺のズレに本人(日南)が気づいていない限り、やはり、「持つ者の理屈」と一笑に付されても仕方がないだろう。

私としては、

①他人(社会)が自分を評価する時は「相対評価」の中で評価されることを理解し、

②自分の生き方としては「絶対評価」的な感覚を持たねばならず、

③家族や友人など身近な人は「個人内評価」をしてあげれば良いと思っている。

まあ、綺麗事と言えばそうですけどね。

とりあえず、友崎が容姿や能力として最下層にいて、と言うわけではなく、磨けば光る程度には下地があったわけだから、あんまりこの作品のテーマとは合致しなかったようにも思います。

そもそも、例えゲームであれ、一応ちゃんと高校生やりながら、日本一になれるんだったら、能力低くないって。強キャラ友崎君ですよ。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
学生時代のリア充が、そのまま社会人になってもリア充とは限らないけどな。たまたま強キャラに生まれ、イージーモードで無双って、ずいぶん片寄った(笑) 身だしなみも礼儀の一部。顔はどうにもならんが、勉強と運動は平均くらいまでなら何とかなると思う。容姿はなんとかなるて、本当のブサイクに言えるかな? そして、やたら主人公に都合の良い展開。

2話目 ☆2
なんかこう、シンプルに面白くないアニメだな。

3話目 ☆2


4話目 ☆2
めっちゃ切れる。これを、格好良いとは、、、思えないよな~。

5話目 ☆2
徐々に陽キャラ化。ここでも試される、コミュ力。LINEグループって、自分等が「裏で」「潜在的に」やってたことを、「表で」「顕在化させる」ツールだよな。

6話目 ☆2
大した演説ではないと思うけど。だって、対立候補のマニュフェストを丸飲みでしょ? しかも後出しジャンケンで。冷静な人なら、「政策論争に負けた」ことも分かるし、人物としての薄っぺらさを感じるはず。また、教師を敵にしていたが、それするとますます要求通らないでしょ。現実の生徒会に、アニメのような影響力はないし。まあ、政策丸かぶりさせれば、人気の差で自分が勝つという強かさは感じるけど。

7話目 ☆4
むしろ、みみみに好感。

8話目 ☆4
ていうか、日南がメインヒロインだよな、目立たないけど(苦笑) いやいや、全中準優勝のバスケ部のエース(ワンマンチーム)が、バスケ辞めてる場合じゃないし、どこかへ特待生でいこうよ。みみみが関わる話は、良いな。

9話目 ☆4
まあ、日本一位と日本二位の対決だからな。これ、このまま日南と付き合わず、菊池さんと最後まで付き合ったら、作品の評価を上げるな~。菊池さんに本質を突かれる(笑) これ多分、陽キャラ友崎がしゃべりにくいんだろな。完全に正ヒロイン(笑)

10話目 ☆2
猫をかぶってて、疲れるんだ。リア充イベント、楽しくない(笑)

11話目 ☆4
そこで、告白しないのかよ、友崎。それを誠実というか、何なんだろう。むしろ、本当の自分を好いてくれる菊池さんに惚れろよ、友崎。

12話目 ☆3
リア充に憧れることとの葛藤。菊池さん、深すぎるよ(笑) これで菊池さん選ばないとか、友崎鬼畜過ぎるだろ。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 29
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

無自覚リア充友崎くんと万能超人日南さん。

【紹介】
ゲームオタクでコミュ障の学園カースト最底辺がリア充の協力を得てスクールカーストを駆け上がるコメディアニメ。

【シナリオ】
納得する部分と、いや、違うだろって思う部分とあって惜しいところが多いが、最底辺から努力してリア充を目指すというコンセプトは面白い。
また、タイトル詐欺もいいところで友崎にはあまり弱キャラらしいところがない。コミュ障なのが欠点なだけで、特にそのせいで苦労している様子がない。
ただ、弱キャラが主人公だと、いじめとか悪口のような陰湿な描写が多めになってとても不快なので、そういうアニメではないところは良いと思う。

主人公が弱キャラで成り上がるというのが話の核なのに要素として弱いので結果、割とありきたりなラブコメになってしまってはいるが、ラブコメとしては良質で面白いアニメだと思う。

【キャラクター】
好きなキャラは中島と泉と七海。良い友達になれそう。
色々と気になるところはあったが、全体としては良いラブコメだった。


【メインヒロインの日南はまったく好きになれなかった】
好きになれない理由を一言で書くなら天才特有の傲慢さかな。

{netabare}
・日南は、表情と姿勢と自信で誰でもリア充になれるみたいなこと言ってるけど、それだけじゃどうにもならない人はいくらでもいる。
友崎が言う通り日南は才能に恵まれすぎた強キャラなだけで、努力をしているようには見えない。

美少女でオシャレなスクールカースト上位グループでゲームの日本人ランキング2位、中学バスケ部で全国2位チームをワンマンチームとまで言われるほど一人で支えた超天才プレイヤー、生徒会長で運動も勉強も学年トップ。
どうみても努力でどうにかなるスペックをはるかに超えている。

強豪運動部で生徒会で学年トップの成績の時点でスケジュールが目いっぱいで全く余裕なんてないはずなんですよ。

これを努力で手に入れたと言うけど、それは一日が何十時間あれば足りるの?

凡人が血のにじむような努力をしても七海くらいのスペックが限界だと思う。七海でも勉強運動学年2位で十分すぎるくらい。

それだけの才能を持っておきながら下々を見下して「努力が足りない」だの「期待外れ」だのと、一つのことに絞って努力している人間を完全にバカにしてる。性格が悪すぎて好きになれない。
天才特有の傲慢な考え方で、できない人の気持ちが理解できないんだろうなと思って、そこが好きになれないいちばんの理由。

・日南はスクールカーストトップグループにしては、友崎に構う時間長すぎない? 
なんでこんなに友崎に構うのでしょうか。暇人なの?
・Wデートでの日南のアドバイスはかなり的外れ。本当に美味しいかどうかは重要じゃなくて、提案を受け入れさせるには美味しいかもと思わせることが重要って言ってるけど、それはただのその場しのぎで何度も使える手ではなく、違いの分かる人物の評価を下げかねない。違いの分からないやつから見せかけだけの評価を得られて満足?
適当なこと言うやつというレッテルを貼られて長期的に見たら発言力がなくなる。
水沢が選んだワックスは中村の好みじゃないわけで、適当な提案がマイナスになることを自ら証明してしまっているという矛盾。
提案を受け入れさせることが目的みたいになっている。目的と手段をはき違えてはいけない。
そんなその場しのぎのいい加減な提案ではなく、アドバイスをするのなら、しっかりした下調べと日ごろから情報のアップデートが不可欠、で良かったのではないか?
生徒会選挙でもそうだ。日南の印象はどんどん口先だけの詐欺師に見えてくる。
・リア充遊び人女子高生が格ゲーのランカーって言うのはさすがにゲーマーばかにしすぎでは?
{/netabare}


【友崎について思うこと】
{netabare}
・攻撃がうますぎて敵のコンボ抜けが練習できない、攻撃のうまいプレイヤーがランク上位独占しているとか言ってるけど、そんなんでランカーは無理。
敵の攻撃をすべて把握して、うまくかわすことがランカーの最低限のラインです。防御がうまくないプレイヤーは上位にはいません。

・9話で初めてのデートを意識して緊張する友崎。
今までさんざんクラスメイトの美少女と二人っきりで買い物したり遊んだりしていたのはデートではないの?私の感覚がおかしいの?

・なんで友崎の妹は普通のコミュ力ありそうな女子高生なのか?妹が割とイケてるのに、友崎はなんでああなった?

・クラスメイトにはコミュ障の天敵であるパリピ予備軍がぞろぞろいる恐ろしいクラスだが、別にいじめられているわけでも無視されているわけでもなく、話しかければちゃんと相手してもらえるし、このパリピ予備軍どもが見た目だけで大半は優しい連中なので、たぶん成績優秀な高校だと思う。友崎はかなり恵まれた環境にいる。
生徒の民度が高いし、学食や購買部とか図書室の絵から見てもかなり設備が充実していて、偏差値高めでお金持ちの私立高校という印象がある。
何故クーラーがないのか不思議で仕方ない。

・友崎は話下手なのはわかるけど、好きなわけでもないのに女子ってだけで緊張するのはよくわからなかった。彼の場合、男とか女とか関係ない気はする。

・友崎は自分のことを弱キャラって言うけど、いうほど弱キャラか? 
話下手以外はそれほど低いスペックには見えない。
・かなりいい部屋に住んでるし、高校生なのに1000円超えのランチを食べたり、マネキンのフルコーディネートを金額を意識することなくそのまま購入しようとするなど、高校生なのに経済力がかなりある。
ワックスとかお洒落にすごい金使ってそうな水沢もそうだけど、この子たち小遣いいくらもらってるの?

{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 34

けいP さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

友崎文也の人を動かす

ゲ-ムでオンライン対戦した事をきっかけに陰キャの主人公友崎を学校のヒエラルキートップの日南が指導して自己啓発していくアニメ。
自己啓発用語で言うと日南は友崎のメンタ-ってとこですね。

途中までは上手くいくが、ある時を境に価値観の違いが出始める。

話は脱線するが、たまにネットの記事にあるのが、モテる趣味とかモテる部屋、モテる部活等の特集記事があったりするけど、服装とかはまだしも趣味や部活なんかモテるモテない以前に自分の好きなモノをやれよって思うよね。モテる為に自分の趣味決めるなって。

友崎も自分と同じ考えだと思うw
対する日南は世間受けばかりを狙ったブランド思考。

日南はこのままだとマルチ商法(ネットワ-クビジネス?)なんかに手を出しそうだなw一度デ-ルカ-ネギ-の「人を動かす」あたりを読んだ方がいいかな。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

77.2 2 努力でラブコメなアニメランキング2位
薬屋のひとりごと(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (319)
1161人が棚に入れました
大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。 名前は、猫猫(マオマオ)。 花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。 ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。 今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。 美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。 人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。 きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。 壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。 稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

期待した方向では無かったですが、キャラが面白かったです。

 2クールを初めから企画して、構成した作品というのはレベルが高くていいですね。その点は高く評価したいです。

 面白く見られたと思います。その要因はキャラ萌えです。薬と毒大好きという極端なキャラ付けがいい方向にエピソードに落とし込めていました。全体としては猫猫と壬氏のラブコメまで行かないドタバタ劇でした。

 この作品が文章で売れたというのが良くわかりません。猫猫のコミカルな動き、演出、声優さんの演技などがアニメ版の面白さの大きな要素になっているからです。マンガ版ならまだわかりますけど。つまり、動きがあるアニメだからこその猫猫の面白さが良くでていました。

 それとあでやかな宮中や娼館の女性たちと、1話完結のピッコママンガ的なダークサイド部分の描写で、最近はやりの病んだ女性の面白さがでていたかなと思います。軍師を含めて、ヒューマンドラマはキャラにクローズアップした分、エピソードとして面白い話になっていたと思います。

 裏に深い設定があるようで、思ったより…というガッカリ感はありますが、壬氏の素性とか新しい妃の話とかまだまだいろいろありそうなので、EDのコメントの通り、始まったばかりなのかもしれません。

 推理要素もありましたが、異世界中華で考証不可能な世界ですし、それを逆手にとった工夫もないので推理としては成立しておりません。キャラ設定として機能したかなと思います。

 韓流的で設定にこだわらないのと、思ったよりも深くない、感情的な感動が随所にある、という分かりやすさで、女性中心に人気が出るのも分かる気がします。伏線的なものもありカタルシスを用意した点はストーリーとして工夫した部分だと思います。

 エンタメとしては女性向け作品でそれを男も見られるチューニングにした結果、成功したという感じでしょうか。

 作画については、いろいろ評判があったようですが、全体として高めのクオリティだったと思います。初めの3話くらいまで「このレベル?」という勿体なさを感じましたが4話の出来が素晴らしく、見直して以降は気にならなくなりました。

 全体として、面白いのは事実です。が、見返してみるほどか、と言われるとそこまでのモチベーションは現状ではない、という水準かな、と思います。作画とキャラ、声優さんは評価高くていいでしょう。ストーリーは期待外れではありますが、アニメの水準としてはしっかりした脚本で悪くない出来だと思います。音楽はOPEDは毎回聞ける水準で良かったと思います。ユーチューブで曲だけ聴くというレベルではないですけどね。


1クール目総括。キャラは良いですが話全体でみるとどうなんでしょう?

{netabare}  1クール目総括。かなり面白い作品だと思いますが、どうも物足りない作品です。さすがに26話じゃないですよね?話的にも24話の半分で折り返しなのでしょう。毎週日曜日の朝の楽しみにするくらいに出来が良かったと思います。

 キャラとしての猫猫が壬氏込みで面白い話かと思います。推理については実は初めからあまり期待していなかったのでそこは逆にまあまあ雰囲気を作っていたのではないでしょうか?
 残念なのは後宮や花街という場所での政治やヒューマンドラマがもっとドロドロした一貫性のある事件があるのかと思っていたので、そこが物足りなかったです。
 下手をすると学園の派閥ものみたいなちょっと緊張感がないストーリーになっちゃったかも。そこが肩ひじ張らずに楽しめた点でもあるんでしょうけど。

 本作で同じ原作でもスタッフで面白さがこんなに変わるのか、という気付きがありました。脚本なのか絵コンテなのか演出なのか、それが全部なのかわかりませんが。4話が出色の出来で次いで10話です。この2話は本当にアニメとしての出来が良かった。
 逆に11話12話の気が抜けてたかなあ…12話の横顔の作画も安っぽかったし。宴会のシーンと最後の方は良かったですけど。

 中間として評価すると、実は難しいです。キャラはいいと思います。人物の背景が見えてこないので満点はつけ辛いですが4.5。ですが話ですね。
 設定とエピソードは悪くないですが、一貫性があるストーリーが物足りない気がします。その点では4でも過大評価でしょう。3.5でいいですが、エピソードの出来で話は4…かな。ここが迷いどころです。一気に見たときの印象は今より悪い気もします。

 作画は、安定性にかけると言うべきか個性が出たと言うべきか…背景は悪くなかったですが、うーん、分からないので4にしておきます。

 音楽はOPの雰囲気が余りにストーリーに合ってなくてかえって面白かったです。猫猫が花になるのかな?と思ったらそんな気配もないですが、今後どうなるんでしょう?暫定で3.5。声優さんは猫猫良かったですので4。

 これって2クール目レビュー別建てになるのかな?わからないので「今観てる」ままにしておきます。 {/netabare}



以下 1クール目の視聴時レビューです。

3話 なぜこのビッグタイトルの作画がこのレベル?

{netabare} 疑問なのですが、本作のラノベ原作売り上げは1200万部で無職転生やオバロ、リゼロより上です。そして、コミカライズは2種類あって、700万部と500万部でやはり1200万部で、すべての合計2400万部です。

 そのアニメ化なのになぜこの水準のアニメ?3話一挙同時をやるレベルじゃないでしょう。もっとお金かけていいんじゃない?という作画レベルでした。これは本当に残念です。

 また、本作は2つ同時のコミカライズで、両方売れているという珍しい作品です。アニメ版は小説準拠なのかもしれませんが、展開や演出を見る限りスクエアエニックス版のねこクラゲ氏に近い印象です。そして私は興味があって両方ある程度読みましたが、ねこクラゲ氏の方が出来が良く面白いと思いましたので良いと思います。
 ただ、2話の部隊の食事で毒云々はどちらのマンガにも出てません。小説版は未読なのでそちらの話かもしれません。

 内容です。この作品、なんちゃって中華もので時代は判然としませんし、人間関係がフランクすぎて後宮内がちゃんと描かれているとも思えません。「後宮の烏」と同じと考えればいいと思います。

 世界観が判然としない、キャラ・エピソードありきなのは少女マンガ的で原作の日向夏氏の性別はWIKIに載ってませんが女性作家で間違いないと思います。

 ただ、エピソードとキャラありきではありますが、ぼんやりとストーリー性はある感じです。その行く末は気になる作品でです。
 ですが、出来でいえばストーリーよりもキャラで特にヒロインに注目すると面白いと思います。あの、長髪の男とのやり取りが面白いですが、胸キュン的なものはあまり感じない気がします。

 まあ、やはり言いたいのは、なぜこのビッグタイトルの作画がこのレベルなの?という疑問です。本当にアニメ業界の分からないところです。{/netabare}


4話 冒頭の毒見のシーンとか表情の変化とかの作画良かったです。

{netabare} 作画は過小評価だったかもしれません。前半の毒見のシーンの作画は良かったです。毒見ってそういう動きになるのかという説得力がありながらコミカルな感じがよかったです。
 として見ると何かに気が付いた時の表情とか瞬きとかが結構丁寧に作画されていました。食事のシーンを初め手の動きはとても素晴らしかったです。近年見たアニメではトップクラスの食事シーンでした。止め画が減ってよく動いていた気もしました。カメラワークもちょっと不思議なためがあるというか、動きがなんとも言えませんでした。

 ビッグコンテンツなので「無職転生」とか「鬼滅の刃」と並ぶ動きを期待していたのですが、考えてみれば話の内容からいってある程度止め画でも成り立ちます。

 それとヒロインの服の作画の複雑さ(線の数とか陰影)がイマイチ安っぽいなあと思ってましたが、皇帝とか妃はある程度の水準なので、猫猫のクルクルと表情を変えるところとかコミカルな動きのために単純化したのなら、キャラ萌えの作品なので、それはそれでいいかなあと思いました。

 話それ自体にテーマ的な深みはないけど、エピソードとキャラが面白い話です。1話完結のようでいて、つながりがある結構秀逸な作品だと思います。アニメのレベルが4話の水準なら、いい作品になる予感がします。


 なお、気になって作画の人調べたら「もああん」さんと言う方で「着せ替え人形」の8話の人でした。江ノ島の砂浜の独特な作画のシーンの有った回ですよね?なるほどなあ、と思いました。参加作品調べたらすごい作品ばかりでした。
 さすがだなあ、と思います。この人の作画なら納得です。


追記 演出と動きが素晴らしいです。それがシリアスさとコミカルさを両立しています。面白過ぎて何度でも見たくなります。4話だけ3回目見てしまいました。

 毒見のシーンとか食事のシーンも素晴らしいですが、手がちゃんと演技しているところとか、ビンタのシーンの迫力とかとにかく素晴らしい。テンポやカットもいい。これが今風のアニメの最高峰でしょう。

 やっぱりアニメはCGのモデリングではなくて、演出と動きです。それでこそ原作の良さが楽しめるというものです。本当に素晴らしいアニメの出来でした。{/netabare}



5話 アラを含めて広い心で見れば、かなり面白いので視聴継続ですね。

{netabare} 4話の出来が良く、本作全体を感情的に受け入れましたので、もう多少の欠点はOKになりました。となって本作を見ると、レベルは高いほうなのかなあという気がしてきました。背景の凝り方と料理などはいいですね。
 それと作業が多いせいか手の作画は1~5話通して良い気がします。ということで話は面白く見られるようになってきました。

 ついでなので、少々アラを指摘しておきます。まず、シューマイにグリンピースをのっけたのは横浜の崎陽軒が始まりです。それに松茸を喜んで食べる文化は日本以外にありませんし、そもそも大陸の松茸は土瓶蒸しで喜びが感じられるような品質ではないです。土瓶蒸しも日本起原でかなり近代に近づいてからです。多分細かく見て行けばいろいろあるのでしょう。

 ただし、です。これこそが本作は「なんちゃって中華」ものであり、考証をするのが無粋ということでもあるのでしょう。

 言葉がそもそも滅茶苦茶なのはもう完全に開き直っていますよね。本作は、大まかに時代的には明の前半、14世紀のイメージかなと思いますがそこを考えすぎるのはやめています。

 で、更に深読みすると、シューマイとか松茸のアラってワザとやってる?言葉はワザとですよね?それも考証ギャグなのかな?…うーん考えすぎかな?バズるのを狙ってなら、面白いですけどね。有名な食品に関する「あるある」なので…中華のテーブルが回るのもタンタンメンも日本が発祥というのと同じ感じ?

 ということで、視聴継続ということで、4話のようなサプライズが無い限り、レビューはこれくらいにします。
 本作は「アラ」も含めて猫猫のキャラと壬氏とのやり取り、妃のエロ綺麗なのを楽しめばいいのでしょう。


 そうそう猫猫といえば今週の声優さんの演技が前半完全にターニャでしたね。そんな感じでしたっけ?{/netabare}


6話 作画は止め画が多いお休み回ですね。内容も続き物の前半っぽい感じ。クレしん笑いが猫猫のキャラに合っているかも。

{netabare} 今週はアニメ作画的には止め画オンパレードの動かない回でした。良くはないですがシリーズ通じた予算もあるでしょう。続き物の話みたいなので来週力が入ってのことならいいのですが。

 それにしても猫猫の「クレヨンしんちゃん」笑い…いいですね。あれの発明すごいなあ、と思います。目を見せないで笑うという、クレしんの中では厳格に守られているルールです。
 ダーク(というよりブラック?)な感情を表すのにこんなにすごい表現って、ちょっと他に類例がないですよね。そしてこのクレしん笑い、猫猫のキャラに合っているかも。

 6話ということで、中間?でそろそろ分析的なレビューもと思ってさっきググったら2クールものらしいですね。ちょっと本筋的なものが見えないので文句を書こうかと思ったら2クールの構成なら良いと思います。別に尺伸ばしというわけでなくテンポは悪くないですので。

 なお、食物アレルギーの歴史とか、サバやフグの食の歴史も興味が出て調べました。面倒なので書きませんが。{/netabare}


7話 前半と後半で面白さが全然違った気がします。1クールの半分ということでちょっと総括です。

{netabare} まず、この7話ですが前半の説明臭いちょっと退屈な進行に比較して、後半の方が面白いし展開にメリハリがあった気がします。

 それはいいとして、7話ということで中間での総括です。結論から言って面白いです。
 猫猫のキャラと周囲の掛け合いが「コメディ」という点でなかなかのレベルです。そして、シリアスパートの各種陰謀も後宮という場のそれぞれの女性の立場が上手く機能して興味深い話になっていると思います。「毒」という猫猫の特異体質と頭の良さがそれを補完しています。

 で、作品全体をほんのりと貫いている「猫猫とはどういうキャラか」という謎ですね。これが今週動きそうな感じで終わりました。この引きも良かったですね。

 こうしてみると、コメディ、後宮(女性たちの悲喜こもごも)と陰謀、そして猫猫のキャラと謎が上手く絡み合って、見ごたえのある作品世界を作り上げています。
 ただ要素が沢山ある分、若干薄まっている点があるので、今後どこまで深くなって行くか、がポイントでしょう。
 もう未読の部分になっていますので今後が楽しみです。1、2話完結のエピソードでの進行でも面白いとはおもいますが、全体を貫く何かは残しておいてほしいなあ。

 それと、4話の演出と作画。もう1,2本やって貰えませんかね?あれは衝撃でした。そういえば、各話に結構、絵コンテ・演出とか作画のクセがそのままのこってる気がします。それも楽しみになっています。(ヤマノススメの4期はそれが見辛かったのですが、本作は毎話の楽しみになっています) {/netabare}


8話 美少女の入浴シーンなのにエロも色気を感じないのはキャラ造形の妙でしょう。

{netabare} シリアスとコメディの混ざり具合が絶妙なのと、猫猫の俺TUEEE的な博学と後宮のルール的なものに対する無知のギャップに萌える。そこに絡むラブコメ要素という面白さが、上手く出た回でした。
 美少女設定なのに入浴シーンがこれほどエロくもないし色気がない、ということは猫猫のキャラの作り方がかなりレベルが高いということだとも言えます。

 キャラのそれぞれの内面というか言動はやっぱりなろう的なテンプレ感からは逃れてないです。推理も時代考証もガバガバです。

 が、確かに面白いとはっきりと言える作品でしょう。いろんな要素の組み合わせの妙なので、どこが?と問われると困りますが、見て素直に面白いという作品なのは間違いないと思います。{/netabare}


9話 不思議な美術演出とMVの回。10話の予告の映像が良かったです。

{netabare}  面白さで言えば4話がピークかな?全体としてキャラ芸で面白さは保っていますが、冷静に考えると面白い回はあったものの、そう高いレベルのアニメ作品としては評価できないと思います…今のところは。
 猫猫のキャラと生い立ちにどれだけ深さがあるかが気になっているのに、そっちが進みません。

 で、8話に続いて9話も前半は少々退屈でした。で、後半の不思議なMVというか心象風景です。あの赤い小さな実が成っている木のCGは面白いですが、なんでしょうね?流れ的には毒があるんでしょうか。楽しめたかと言えば、アニメとしては変わった映像演出だなという興味くらいです。
 ただ、引っ掛かりはあったので、映像に何か気付きがあれば評価は変わるでしょう。もう1回、2回は見たい回でした。

 合わせて水に沈んでゆく女性は随分丁寧な描写でした。9話は話とか作画と言うより美術とエフェクトに妙に変な力が入った回でした。


 で、今回見るべきは10話の予告ですね。気のせいかもしれませんが作画がなかなか良くて演出も面白そうで、力が入っているのではないでしょうか。
 本作はこれ以降の話で、あと1、2回でも4話並みの演出とかその他面白い回があれば、秀作に入るかもしれません。10話はなんとなくそういう回になるのでは?と楽しみです。{/netabare}


10話 女子が美しい作画でした。演出もいいし面白かった。

{netabare} 予告編で楽しみにしてましたが、やっぱり面白かったです。いい演出なのが大きいと思いますが、作画が良かった。動きないですが、女性の作画滅茶苦茶美人だったと思います。顔の線がシャープでした?手の動きや液体を躊躇なく画面に入れていて、本作のアニメのレベルの高さを味わえました。

 本作のEDですが、キャスト声優の前に「脚本、演出、絵コンテ」の話・演出の主要3人がクレジットされます。たまにありますが、本作は明らかに「違いを楽しんでください」という意図が見て取れます。昔のオタク的な楽しみ方ができる非常に良いコンセプトではないかと思います。加えて、作画・美術も個性を重視している感じがします。

 「ヤマノススメ」4期でも似たようなコンセプトでしたが、キャラの同一性や一定の水準の演出を保ちながらやっている本作のレベルの高さがうかがえます。

 今年は「おにまい」の作画が際立って良かったですが「僕ヤバ」「インソムニア」「グイグイ」などラブコメを中心に作画レベルが急に上がった気がします。
 コロナが終わったからか、CGの使い方がこなれてきたからか、海外のアニメータの習熟度が上がったからかわかりません。が、アニメなので画面が進化するのはとてもいいですね。
 本作は話も面白いですが、演出と作画技術の違いを1話1話見比べると面白いと思います。


 なお、本の虫干しで直射日光に当てるのはいかがなものかと思います。なんちゃって中華であるというのは皆分かっていますので、歴史考証は必要ありませんが、さすがにそこは猫猫も出来るという侍女頭も間抜けに見えるので気を付けてほしいなあ。 {/netabare}


11話 脚本、演出、作画…あんまりよくない回でした。

{netabare}  今週は紙芝居みたいな止め絵ばっかりでした。演出も凡庸だし、面白みに欠ける回でした。それと、結末で「母の様だった」で一瞬里樹妃が?と思いましたが、彼女は先帝の妃だったことを思い出せば「ああ、そうでした」とわかりますけど。ちょっと視聴者に不親切な感じはしました。

 あと9話後半で亡くなった下女ですけど纏足で自分で壁を登れないんじゃなかったでしたっけ?それと壁を登ろうとして爪が云々というのがありました。覚悟の…だったら、そういう前提と合わない気もします。あの大げさなCGの演出はなんだったんでしょう?

 ただ、2クールなんですよね?こういう回もたまにはあるとは思います。が、せっかく人気があるのでがんばってクオリティを上げる方向でお願いします。 {/netabare}


2クール

15話 第2クールになってゴチャゴチャした話が続くなあ

{netabare}  11話で壬氏がどうやら皇帝と阿多妃の子どもではないかという思わせがあり、13話冒頭で皇帝とサシで飲んでいました。また、身体ががっちりしているという表現もあったので壬氏は宦官でないこともわかります。

 また12話ではっきり壬氏の猫猫に対する執着が描かれましたので、第2クールは壬氏にまつわる話と皇帝になって猫猫を妃にする話とかかなと思っていました。また、モノグラスの男が絡んできましたので、その妨害か猫猫の出生の秘密を知っていて、壬氏との間に障害があるとかそういう話かなと思っていました。

 簡単な考察で外れていても驚きませんが、壬氏、猫猫、モノグラスの3人あるいは皇帝と新登場の楼蘭妃と緑青館をめぐる話で、1本筋が通った話になりそうだと思っていました。

 が、なぜか第2クールはとっ散らかった話が3話続きました。うーん、1話1話は面白いからいいんですけどね。特に15話は面白い演出でした。オロオロオロも良かったですし(毒が効かない体質なら、薬も効くはずはないんですけどそこはご都合主義ということで)。しかし、特に15話はゴチャゴチャした話でした。何がしたいのかわからない話でした。

 最後まで見るつもりなのでいいんですけどね。もうちょっと何か幹が欲しいなあ…まあ、あのモノグラスの男が絡むのは間違いなさそうですけど…{/netabare}


16話 見たことがあるトリックですが保留。細かい話が続きますが何かはありそう。

{netabare}「すべてがFになる」のシリーズ作品「封印再度」のトリックにそっくりですねえ。本作はトリックがメインじゃないし誰がオリジナルかわからないので何も言いませんけど。金魚鉢もありきたりだし、兄弟もののが仲良くなる様遺言で工夫するのは沢山ありそうです。推理系の話は既視感だらけで出来は良くなかったです。

 あの3男の手の作画に染みがありましたし、医者を紹介していたので父親と同じく鉛中毒なのはわかります。祭具云々とは何でしょう。モノグラスの男がらみで何かありそうですね。

 まあ細かい話が続くよなという印象は変わりませんが、しかし、何かが動いている感じはあるので様子見ですね。{/netabare}


19話 現状では後出しジャンケンで伏線になっていない。もう1段の深さを期待します。

{netabare}  やけにとっ散らかった話が進むのと、壬氏の素性についての思わせは、薬草畑の女性が伏線だったということですか。悪くない構想だと思います。

 ただ、今見えている話をつなぐだけだと、単なる壬氏暗殺計画です。祭具の関係者だとわかる種まきがその時のエピソードでありましたっけ?キセルの時に何か目撃証言とか。見返してないので、今の印象だと全部が繋がっていたとしても、トリック上の工夫を後出しジャンケンしただけですので、まっとうな推理上の伏線とは呼べません。

 それだけ?という気がしなくものないので、何か深みが欲しいところです。更に言えば、前半1話目からつながる何か1本筋が通った後付けではない仕込みに驚きがあればと期待します。
 後半だけならまあ工夫したね、というレベル止まりでしょうね。モノグラスの男がどう絡むのか、あるいは新しい妃の登場が回収されていないのでそこなのかな?{/netabare}


20話 十戒違反で推理の体裁は放棄?となると最後に残るのは猫猫の狂気?

{netabare} ノックスの十戒という推理小説におけるルールがあります。ただし広く周知されていますが、あくまで個人の意見です。10個のルールがあるわけですが、その4番目に「未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない。」と言うのがあります。
 あと8番目の「探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。」が2クール目のつながりに関しては感じるところです。見返してみると仕込みがあるかもしれませんが、どうなんでしょう。

 今週の薬もそうですが合金も同様ですね。あの熱で溶ける金属はねーよと思わなくはないですが、未知の金属として伏線で語っていますので、それほどアンフェアな感じはしない気もしますが…
 どうせなら、薬も以前のエピソードで実験の話を入れておけばよかったのにと思います。2クール目で死んだ人たちの祭祀祭具に関わる関連とかつながりがほのめかしでもあれば、ちゃんと推理になったのに…と思わなくはないです。

 それと壬氏の素性は伏線はずっとありました。モノグラムの男、新しい妃などは、それほど驚きはないですよね。話の本筋は宮廷の陰謀なのかもしれませんが、後付けで「実は…」と言われてもおも驚きはないのでどこに着目する作品なのでしょうか?

 キャラ萌えで終わってしまうのでしょうか。ですが、今週でキャラ萌えもちょっと放棄した感じです。最後に残るのは猫猫の狂気?{/netabare}


21話 突然のラブコメ回でした。

{netabare}  紙のところで出てきた妹とか宮廷御用達とかが伏線に回るのか?とちょっと期待していたら、突然のラブコメ回でした。あと数話なのにいいのか?と思わなくはないですが、まあ、いつものクリフハンガーでしたので、一応の何かはあるのだと思って見ています。

 さて、1クール目の途中から原作マンガ未読なので、興味が持続している感じです。裏を返せば次週が楽しみになる水準で面白くできているんでしょう。
 ただ、2回目を見て伏線の出来栄えの確認や考察までやる気が出ないので、そこそこかな、という気がします。もし、原作を読んでいたらそこまで感じたかは微妙かもしれません。

 ということで、今時の2クール目は長く感じますが、少なくとも毎週欠かさず見てこられました。2期はほぼ間違いないと思いますが、制作のOLMのスケジュールが結構詰まっているようですので、10月以降でしょうか?世間は飽きやすいので気を付けてください。{/netabare}


23話 なるほど、わからん

{netabare} なるほど、わからん。何がわからないと言って、何が描きたいんだろうか?あの壬氏と祭具の話はあれでお終いなんでしょうか?それともこの先つながるのかな?

 あるいはお互いの出生がわかった処で動きが?でも、あと1話?またはあっても2話ですよね?

 正直いうと前半に比べて面白さは半減ですね。謎は祭具のところは工夫したと思いますが、科学考証ができないなんちゃって中華ですから、それほど推理や伏線回収としての感動はありません。

 ヒューマンドラマにしてはいきなりあのモノグラムの男の素性がわかって、感動シーンを入れられても…今までの人格とのギャップに説得力が…

 作品の結末というか作品構成として、壬氏の何かがないと収拾が付かない気がするんですけど、何かあるんでしょうか?4話がピークだったかなあ…{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

上手く中華風にアレンジしたミステリアニメ

冒頭唐突に始まりますが、話数が進むにつれ明らかになっていく。そして並行して事件が起きるミステリ物。中華風としてますが唐の時代を参考にしているようで、実際にあった職業などもあるようです。

主人公マオマオが萌え要素のあまりない声、デフォルメ化してふざけるシーンも多々あり、悠木碧を起用したのは大正解ではないでしょうか。
薬師マオマオが薬や毒に対して好奇心と知識が豊富でそれを活かして後宮で起こる事件を解決する、探偵のような役割で絶妙に可愛らしくない声が合い、ひとりごとと言うタイトル、確かに考察する時ひとりでしますもんね、この辺もセンスあるなと思います。

謎が簡単、ライトすぎると言った意見がありますが、これぐらいがちょうど良いと思います。難解なミステリ物は万人には受けないんですよ。僕が小説で読んで好きだった森博嗣の「すべてがFになる」も難解すぎてドラマもアニメもコケましたから。
描写するのも難しくドラマ1話でこれじゃない感があり視聴やめましたから。
だから名探偵コ◯ンが大人気なんですよ(私は嫌いですが)。コアなミステリは小説で楽しむのが良いと個人的には思います。
脱線しましたが複数の事件が起こり解決するうちに伏線だったりと、このアニメはちょうど良く難しすぎない謎、それでいて意外性もあり誰でも見やすく作られているのが好感です。

あと遊郭の話も嫌みなくエロさも女性の見た目ぐらいで工夫されてますね。女性の方にもお勧めできますし、帝の妃という日本で言えば大奥の話に近くこれも面白い要素だと思います。
さらに中華風の名前ってちょっと覚えにくいんですが、2クールあるのにキャラ数少なく助かります。その辺考慮してるのなら原作者さんすごいですね。

作画はとても良いと思いますね。キャラ絵はもちろん建物が外観や内部と非常に丁寧な中華風で雰囲気ありますね。イケメンのジンシが割とポンコツな所とか、種ちゃんの陽気なキャラとか、どのキャラもくどすぎない個性があります。まぁマオマオが上手く言えませんがスルメみたいな味のあるキャラですかね、悠木碧があえて控えめにかつ存在感ある演技さすがです。

他にも1クール目で一旦着地させる珍しい構成ですね。2クール目はまたガラリと話が変わり2度楽しめます。
またアバンがなくOPの最後が止め絵、ナレーションあり予告が無音と、中国アニメっぽく中国アニメファンを意識してる感じがします。アニメに国の関係はどうでもいいので良いんじゃないですか。
中国嫌いとか嫌なら見なきゃいいだけ、わざわざそんなレビューするのはどうかと思います。

1.2クールどちらもOP曲ED曲すべて良いですね。
有名なアーティストさんばかりでないのにナイスチョイスですよカラオケで歌おうかな。

久しぶりに満点にしました、私がミステリ物好きと言うのもありますが、悪い所が見当たらない素晴らしいアニメだと思います。このクオリティなら私はケチはつけれないし夢中になりましたから。すぐに2期も決まって待ち遠しいです。
かなりお勧めします、ミステリ物が特に好きでない方にも視聴していただきたいですね。

2024年4月1日

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15
ネタバレ

大貧民 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今期覇権候補のもう一角。

原作は小説で、コミカライズ版は二種類ある、超人気作。
コミカライズをサンデうぇぶりで連載中の方を読んでいます。
地域の関係か先に視聴している人も多いようで、作画のクオリティが高くないという評価があってとても心配していたのですが、放送を見て安心。
漫画版よりも演出が一層密度が上がっているようで見応えがあります。

中華風で後宮が舞台。そしてミステリー物。「後宮の烏」に比べるとあちらはファンタジー色が強く、こちらはファンタジー性はほぼ皆無です。
主人公は薬師だが嗜好的な毒マニアで、廓育ちの為か根性も座っている。
なかなか主人公が人格的に面白くて魅力的に思えます。

猫猫と壬氏がポイントポイントで作画に力が入っており、男性ファン女性ファン共に押さえているように思います。
もちろん、架空の世界のファンタジーなのですが、風俗ファッションなどは唐代辺りをイメージしているそうですが、文化や技術的には16世紀、場合によってはストーリーの都合で19世紀のものも使っているとか。
今後出てくる(であろう){netabare} 銃 {/netabare}などは、当然、唐の時代には無い物です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

68.3 3 努力でラブコメなアニメランキング3位
シャングリラ・フロンティア(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (164)
547人が棚に入れました
「クソゲー以外をプレイするなんて、いつ以来だろうな」 ディスプレイを使用するゲームが、レトロゲームに分類されるようになった、少しだけ未来の世界。 この世界では、最新のVR技術に内容が追いついていない、いわゆる“クソゲー”と呼ばれる作品が大量にリリースされていた。 そんな数多のクソゲーをクリアすることに情熱を捧げてきた1人の“クソゲーハンター”陽務楽郎。 彼が次に挑んだのはクソゲーの対極、総プレイヤー数3000万人の“神ゲー”『シャングリラ・フロンティア』だった。 集う仲間、広がる世界。そして“宿敵”との出会いが、彼の、全てのプレイヤーの運命を変えていく!! 最強クソゲーマーによる最高のゲーム冒険譚、ここに開幕!!
ネタバレ

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

鳥頭が…

作画もテンポもよくアニメの完成度は高いのですが、ずっと鳥頭の被りものをしている主人公にあまり魅力を感じないです。

鳥頭になった経緯は分かるのですが、ずっとそのままにしておくことが作品にとってデメリットな気がします。

{netabare}
ウェザエモン編から面白くなってきました。
サイガ零との関係も同進展するのか気になります。
でも、サンラクがずっと鳥頭でいる必要性が未だにわかりません。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

作り込みは素晴らしい。もっとテンポ良く進めば良作だったかも。

 総括すると前半は素直に面白かったです。設定が目新しいのとほどほどのギャグがあったのが良かったです。ただ、後半になるとちょっと間延び感が出てきましたね。それでも19話までは一つの話の区切りですから集中力が持ちましたが、25話までがちょっと辛かった。

 結末が気になる話ではあります。現実世界の何かとつながっているような、シャングリラフロンティア内で2重構造になっているような、期待させる仕込みはありそうです。ただ、細かいエピソードが多いのとバトルがいちいち長いのが辛いです。

 プロットというか要約というか、シャングリラフロンティア以外のゲームをカットして、半分の長さのダイジェスト版ならものすごい面白い気がします。もっとテンポが良ければ良作認定できたかもしれません。世界観の作り込みは分厚くて、兎の設定とか大したものだと素直に思いまます。

 結論からいうと作画もいいし前半も楽しめたので、悪くない作品だと思います。ですが、もういいかな。結論が出たらあらすじで読ませて、という感じの作品でした。

 と言うことでストーリーは3.5。キャラは4、作画は4.5です。声優、音楽は調整で4と3.5でどうでしょうか。






11話 遅ればせながら現在11話まで視聴。1日でほぼここまで一気見しました。ライト版SAO。面白いが1回楽しめばいいかなという感じです。

{netabare} SAO型のなろう小説原作のフルダイブVRMMO型の話としてはかなり面白いと思います。話もSAOの原作版のプログレッシブから命のやり取りを抜いたライト版という感じです。

 現実世界に戻れる設定ですが、微妙な緊張感があるのが上手いところです。NPCに感情移入できるような作りになっているところや、ユニークモンスターを使って主人公に特別感を出したのが良かったのでしょう。ギャグ要素もあるので、重くなりすぎませんし。ラブコメ?要素もあって、そこも楽しめなくはないです。

 雑誌連載コミックのアニメ化で力が入っているのかアニメの出来もいいです。ただ、前回と同じ場面の使いまわしが多くて、OPと合わせて初めの3、4分尺を使っている感じでそこは何とかすべきでしょう。11話までで1話分くらい削れたのでは?

 で、今のところの評価ですが、面白いことは面白いです…が、どうでしょう?1回でいいや、という面白さです。

 深みがないとかテーマ性がないとかもあるんですけど、例えばSAOの「スターバーストストリーム」とかダンまちのミノタウルス戦とかそういう厨二病的グッとくるものが全くありません。あの場面までの流れをもう1度といって再視聴したくなる何かがありません。「アクセルワールド」みたいな現実のキャラの抱える問題と関連してくるわけでもないですし。

 感情移入できる相手先も不在です。ゲーム好きな変態なだけで彼のモチベーションや感情に乗れません。ゲームが進むことその点でのみ彼とは目的を共有しているだけです。

 ゲーム攻略動画の様だともいえるのかもしれませんが、別に主人公が研究して努力して情報を集めてゲーム攻略するわけでもありません。運の要素とクソゲースキルで…という話ですが、これもSAOのザ・シードのように共通のフォーマットによってMMOが作られているという設定があるわけでもありません。
 そう…設定そのものですが、レベル設定があるので、主人公が無双することに説得力がありません。クソゲースキルが役に立つのは多少でしょう。本作の設定で主人公の活躍はちょっと無理があるでしょう。レベル無しで行けばよかった気もします。

 ということで、結構ご都合主義満載でそれほど深みがある話でも手に汗握る話でもないです。人気はあるかもしれませんが記憶に残る話になるかどうかはこれからでしょう。

 連載漫画として週刊誌で読む。アニメで1回楽しむという分には面白い作品かとは思います。ですが、評価となると…そこまでは…という作品でした。まあ、最後まで見るとは思いますが…一応暫定評価はつけますが、面白い割に点はつけられないかなあ。{/netabare}


14話 話が進まないのがストレス。今のエピドードのイベントは面白いですが。

{netabare} 話が進まない。2クールですよね?ちょっと面白いイベントだなあと思っていたら…

 やっぱりわからないのが、何で他のゲームをやるのが練習なのか?ですよね。これってフルダイブはまだ世の中にはないでしょうけど、MMOだと普通なんでしょうか?

 それとパラメータよりもスキルが優先されるのっていうのも、よくある話なんでしょうか?よく見れば確かにHPとか各種のパラメータはかなり数字が低いので、武器補正とかいろんな工夫でレベル差は縮まるんでしょうけど。

 まあ、ここまで見れば最後まで見ますが、話のスピードなんとかしてほしいなあ。

 ただし、あのセツナですよね。服装と話からいって、2重構造の世界観の気もします。そして、SF的な場所もあるので実は…という話の気もしますが、どうなのでしょう?いずれにせよ長い話になりそうです。{/netabare}



19話 やっとですか。えっと2クールなんですよね?

{netabare} まあ、26話というのは今時ないでしょうから24話とするとあと5話かあ…細かいエピソードと伏線でお終いなんでしょうね。
 とにかく長い。冗長です。バトルが約2話分ですから…今後の展開の仕込みがあるので期待感が無くはないんですけどね。

 2クールでここまで見たし、アニメそのもののクオリティは悪くないので、もちろん最後まで見ます。が、どうでしょう?奥行も展開もかなり初期というか中途半端な感じですねえ。Drストーンみたいに3クール、4クールまでやる感じなんでしょうか?このペースだと心が折れそうだなあ。{/netabare}



 

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

設定の詰めが甘い所がやっぱりなろうなんだなと。

VRMMOゲーム(仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)が主流となった近未来の日本において、クソゲーを愛してやまない男子高校生である主人公が、神ゲーと評価される本作の舞台「シャングリラ・フロンティア」をプレイし、そのゲームで冒険を楽しむというのが本作のストーリー。

さて、概要は置いといて本作の問題点として挙げられるのは、キャラクターの奥行きをとある設定で台無しにしている点ですね。
その問題となっている設定というのが、「シャングリラ・フロンティアのゲーム進行度が0%である」っていうもの。
ではなぜその設定がキャラクターの奥行きを台無しにしているのかを順を追って書いていきます。

本作は上記に書いてある通り大人数が同時に参加できるオンラインゲームであるので、誰か一人でも何らかの重要なクエストをクリアすればゲームに参加しているプレイヤー全員が、クエストクリアによって進行した物語を遊べることが出来ます。
まあつまり、誰か一人がドラゴンを倒せば他のプレイヤーたちは「ドラゴンを倒した後の世界」を遊べるという事です。

さて次にシャングリラ・フロンティアというゲームの主な概要ですが、実は主人公がプレイする一年以上前には既にリリースされており、プレイ人口数千万の超ヒット作品であると作中で明言されています。
それなのにも関わらず主人公がプレイし始めた時には「物語の進行度が0」という、数千万のプレイヤーが1年以上遊んでいるのに誰も重要なクエストをクリアしていない状態であり、幾ら何でもそれはあり得ないと思いますし、何よりリアリティに欠けていると感じました。

そして物語の進行度が0である事で、これから先に出てくるプレイヤーや強敵の凄さが全くと言っていいほど伝わらないんですよね。

物語中盤に鉛筆戦士というレベルカンストのプレイヤーが出てきて、主人公と戦う強キャラが出てくるのですが、「こいつ強いなー、主人公より長くプレイしてるだけあるな」という感心と同時に、「でもこいつ何にもしてないじゃん」という冷ややかな感情が沸くんですよね。
重要なクエストをクリアしたり、難易度の高いモンスターを討伐したりと、そういう強さを明確に表すものが全て「物語進行度が0」という設定のせいで「じゃあ大したことが無いじゃん」と思ってしまいます。

つまり強いキャラが出てもその強さの奥行きが描けない、もしくは描いたとしても大したことが無いと思われてしまい、相対的に主人公だけが物語を進める事で、他のプレイヤーは主人公以下のプレイスキルであると確定させてしまうんですよね。
そしてそういう設定が実に、なろうだなと思いました。

他のキャラを落として主人公を上げる、代表例で言いますと賢者の孫とかでしょうか。
本作はまさに「なろうが嫌われる原因である設定」を間接的にやってしまっているんですよ。
せめて物語進行度が数パーセントでも進んでいれば、難関クエストをクリアしたキャラや、強大なモンスターを倒したキャラなどに対して、強さに説得力を持たせられる良い設定に変わるんですけど・・・。
と、以上が本作の問題点だなと考えました。

(その他)
作画は良かったんですが、本編が15分くらいしかなく、ミニアニメで4分、冒頭の作品説明で1分、OP・EDで3分と正直短いですしかさ増ししていると思われても仕方が無いと思いました。

戦闘シーンは迫力があってとても良かったですし、キャラ描写には不自然な点や言動、話の展開の仕方もとても面白かったと思います。
「このゲームは理不尽である」と印象付ける為には「物語の進行度0」は効果的なんですけどね。いかんせんデメリットを把握してなかったのが本作の非常に残念な点だなと思いました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

95.5 4 努力でラブコメなアニメランキング4位
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1689)
7397人が棚に入れました
家柄も人柄も良し!!将来を期待された秀才が集う秀知院学園!!その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…何もないまま半年が経過!!プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、"如何に相手に告白させるか"ばかりを考えるようになってしまった!? 恋愛は成就するまでが楽しい!!新感覚"頭脳戦"ラブコメ、開戦!!

声優・キャラクター
古賀葵、古川慎、小原好美、鈴木崚汰、花守ゆみり、青山穣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とっとと 御くっつきなさい

原作未読

原作はタイトルを知っていた程度。『惚れたら負け』をどう料理するのか興味がありまして。
いわゆる“惚れた者の弱み”とは、熱量のあるほうが気を揉んで焦る機会が多く往々にして上手くいかないことを指すと思うのですが、本作はそれが先鋭化していって、

・自分から誘うと「負け」
・自分から告白するともちろん「負け」

誘うと負けってww
ラブよりはギャグ色強めかと。どんなものでも先鋭化するとお笑い要素が出てきてその美味しいところを掬った感じです。
四宮かぐや(CV古賀葵)と白銀御行(CV古川慎)。両主人公のゴールは、『相手に告白させること』。前段として、『いかに相手に誘わせるか』に権謀術数張り巡らせるお話です。
{netabare}序盤こそは『天才たちの恋愛頭脳戦』でしたが、徐々に意地の張り合いになっていくのがなんとも微笑ましかったです。{/netabare}


2019年冬期で最も笑った作品でした。いいですね平和で (^^)


さっそくのOPは鈴木雅之feat.伊原六花。  ・・・出オチです。いきなりそう来たか!
組み合わせがバブル過ぎて、ハイここ笑うところですよ~の狙いかと思いきや、回を重ねるごとに病みつきになってく大人の味でした。このねっとり感は久々です。
{netabare}第4話。『渋谷で11時』 そう今から恋が始まるわけでもなく、土砂降りで会えずじまいというのもこの二人らしい。いつか二人でサボタージュできる日が来ると良いな~っておっさんしかわからん。{/netabare}
それに『ラブ・ストーリーは突然に』の有名すぎるカッティングもろパクリだろって劇伴があったり、そんな古臭ささえも心地よく、去り往く平成に思いをはせてみました。


※こう見てました、の3つのポイント

■頭脳戦?ちゃうやろ
『天才たちの恋愛頭脳戦』の看板はちょい違いますね。天才をヘタレに置き換えるとしっくりきます。

{netabare}向こうが好意を持っているのを薄々感じているのに確証を得られないから動けないだけのことで、主人公二人を高スペックのヘタレと見て楽しんでました。
まじめにラブとして観てしまうと、「早くくっついちゃいなよ」か「はーめんどくせー」と思ってしまいます。「お可愛いこと・・・」ってかぐや様は一度たりとも言ったことない、というのがポイントです。やはりヘタレてるのであります。
ではイラッとくるかというとそうではない。白銀は筋を通すいい奴でかぐやは別の理由なんですが二人とも応援したくなるようなキャラなんですよね。{/netabare}

{netabare}むしろ時折登場する柏木さんと柏木さんの彼氏だけが普通にラブしてました。付き合いたて女子は成績落とし男子は上げるあるある。藤原書記の助言で『頑張って』最終話のエンドクレジットでは仲睦まじそう。絶対こいつら夏休みになんかあったな。カップルとしてはこちらがまともですしよっぽどストーリーになってます。{/netabare}


■テンポがいいよね
オムニバスみたいな一週につき3エピソードのサ○エさんスタイル。テンポの良さと合わせて物語としてきっちり進行していました。{netabare}ラーメン四天王ネタさえ回収する脚本の繋がりはお見事です。{/netabare}
1エピソード7分弱の計算になります。R-1で3分、M-1で4分、キングオブコントで5分の持ち時間。こうみると10分超えるネタ見せってないんですね。前の出番の組のネタを拾って繋げるリレー漫才を堪能するようなもんでした。


■狂言回しが優秀
脇役みんな優秀過ぎませんか?

藤原千花(CV小原好美) 石上優(鈴木崚汰) 早坂愛(花守ゆみり)の3名。 

空気の読みあい化かしあいの白銀VSかぐやが膠着状態に陥らないように波風立てるのは藤原書記と石上の両名。空気は読むものではない。“作るもんだ”藤原と“壊すもんだ”石上がいてくれてよかった。二人とも空気は全く読めません。
{netabare}弓道部からの胸の話で墓穴を掘りまくる石上に腹抱えて笑いました。{/netabare}


なんだかんだイチャコラを楽しむ作品になるのですが、ラブ ↓ コメ ↑ でテンポの良さと脇役たちの突っ込み突っ込まれが楽しい作品でした。

あと、かぐや様の声はしばらく茅野愛衣さんだと思ってました。



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

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2019.09.19追記

実写版公開。つきあいで鑑賞。
アニメを観るようになってから、実写とアニメの歴然たる差に気づくようになった。普段良いアニメ作品に私が触れてるということですね。



2019.04.14 初稿
2019.09.19 追記
2021.03.13 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 110
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

キャラ設定のしっかりとしたラブコメの秀作

原作未読。最終話まで視聴。

主人公2人は言うまでもなく、周囲の登場人物もキャラ設定がしっかりしていてとても面白かった。
味のあるナレーションも魅力です。

ショートストーリーが続く構成も、テンポの良さを生んでいて高評価です。

【天才たちの恋愛頭脳戦?】
{netabare}確かに序盤は、『いかに相手に告白させるか』という頭脳バトルが展開されていた気がするんだけど・・・。
途中から単なるツンデレというか、頭脳バトルとは違う展開になっている気がする(笑)。

だけど、この変化も含めて、コメディ色の強いラブコメとなっています。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 81

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

時が育てる想い、俺はお前のことが…。久々に現れたラブ「コメディー」の傑作。

最初はお前のことは虫が好かん奴だと思ってたよ…。今になって思えば、みんなに人気者で才色兼備なお前に対して天の邪鬼な態度に出ちまったな…。


 しかし、一年という時間を経てお前に再会してみて、自分でも驚くぐらい癒されてる自分に気付けたんだ。この間でお前がどれだけ多くの人を笑顔にしてきたかを知ることができた。そして、俺にとってどれだけお前が大きな存在だったか離れてみてようやく気付けたんだ…。だから、俺はお前のことが…


 というのが私の本作に対する想いです!。しかし、実写版、オメェーは駄目だ!。本当にうちに帰って反省しろよなマジに。俺のお前に対する想いは、新映画当たり屋のヨッシーさんが全て代弁してくれてるから、そっちも宜しくお願いします。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 46
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