商店街で中学生なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの商店街で中学生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月16日の時点で一番の商店街で中学生なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.9 1 商店街で中学生なアニメランキング1位
大家さんは思春期!(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (448)
2156人が棚に入れました
祖母から引き継いだアパートを、大家さんとして楽しく切り盛りする里中チエ(中学1年生)と、
新米サラリーマン・前田さん、チエちゃんを愛でる美人ホステス・麗子さんなどアパートの住人や
近所の人々が触れ合うほのぼのコメディ。
新米サラリーマン・前田さんは新生活を始めるために風呂なしトイレ付1Kのこのアパートに引っ越して来た。
そこでで待っていたのは女子中学生の大家さん! ?
さらに美人のお隣さんも現れて新生活の期待値が急上昇。

声優・キャラクター
久保ユリカ、木戸衣吹、山崎エリイ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ハートフルな下宿コメディ。

アニメーション制作:セブン・アークス・ピクチャーズ
2016年1月 - 2016年3月に放映された全12話のTVアニメ。

新卒のサラリーマン・前田がこの春から住むことになったアパートで荷解きをしていると、
セーラー服の女の子から正座で挨拶をされる。
この女の子は、女子中学生でアパートの大家さんだった。

原作は、芳文社の『まんがタイム』で連載中の4コマ漫画。

アニメでは、アバン10秒+主題歌30秒+本編80秒という構成。
短すぎるショートアニメは、情報不足・描写不足でつまらないというのが持論なのですが、
この『大家さんは思春期!』では、
情報の取捨選択をして分かりやすい構成にしたのが成功したのかもです。

原作では本当はアパートの住人が他3人ほど登場するらしいのですが、
アニメでは敢えて、前田・大家のチエちゃん・チエちゃんLOVEの麗子さんだけにアパートでの登場を絞って、
チエちゃんを愛でるトライアングラーアニメにしてしまった感じですね。

チエちゃんは可愛い→可愛いチエちゃんにラブラブな大人ふたり
という優しい世界を眺めて視聴者がほっこりするという構図。

かと言ってチエちゃんの友人4人は、アニメでも全員登場しますが。
まあ…この娘たちまでカットしてしまったら、
チエちゃんは学校では友達がいないぼっちになってしまいますので、
アニメでも出番があって良かったというべきでしょうw

短い時間で、テンポよくきちんと登場人物の魅力が表現された良作だと思いました。
仮に2期をやるとしたら、この12話で描けなかったことをやるために流石に時間は増えるでしょうけどねw


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 39

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大家さんは本当に中学生?

かわいい主題歌を除くと1.5分×12話。
わずか18分の瞬間的なワンダーランド。
チエちゃんかわいい。
ただそれだけのロリアニメです。

チエちゃんのほのかに火照った頬。
チエちゃんのキラッと輝く丸く大きな眼。
チエちゃんのサクランボで結んだワンサイドアップ。
チエちゃんの鈴を転がしたような声。
見てるだけ、聞いてるだけで犯罪です。

最終回のちよちゃんのうなじアップ!
どこからどうみても完全犯罪です(←なんのこっちゃ)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

伝説のししとう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

大家さんがとにかく可愛いアニメ

4話のぬるぬる作画が話題になってから、視聴しました。
小森さんの次は大家さんですか。でも2分のショートアニメにしては良作の方じゃないかなと思います。
7話…だったかな?小森さんたちが登場してましたね。同じ世界観みたいですね。

でもやっぱ物足りねぇよな〜二期来て欲しいですが、1話15分くらいでお願いします。笑

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27

64.3 2 商店街で中学生なアニメランキング2位
貧乏姉妹物語(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (249)
1454人が棚に入れました
「月刊サンデーGX」にて連載、かずといずみの癒し系コミック『貧乏姉妹物語』のテレビアニメシリーズ。父はギャンブルで借金を作って蒸発、母とは死別。そんな困難の中、まだ中学生と小学生のふたりっきりの姉妹“きょう”と“あす”が織り成す様々な出来事や日常を、季節を追って描いたハートフル・ストーリー。第1話「浴衣と花火とりんご飴の日」、

声優・キャラクター
坂本真綾、金田朋子、進藤尚美、小桜エツコ、麦人、平松晶子
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

貧乏でも心が豊かな姉妹の物語

原作未読 全10話

お父さんはギャンブルで借金して蒸発、お母さんは「あす」を生んですぐに亡くなりました。築40年アパートに住む残された中学3年生の山田きょう、小学3年生の山田あす姉妹と周りの人々の交流を描いた作品です。

お姉さんのアルバイトで生計しているみたいなので大変な感じですが、2人がめちゃくちゃ仲良くて、一緒に暮らしているので多少の衝突(でもお互い思う気持ちのすれ違い)があるももの最後には仲直りしてますね。{netabare}(花吹雪の演出はちょっと多すぎですねw){/netabare}

元気で活発な「きょう」の中の人は坂本真綾さん、ちょっと引っ込み思案でしっかり者の「あす」は金田朋子さん、どちらもキャラに合ってましたね。

ほっぺの赤い外見上はまだまだ子供な二人ですが、いつも前向きでキラキラして頑張ってますね。その年齢とき私は何していたんだろうwと自問自答しながら観てました。

身近なことばかりなので地味な作品ですが、ほのぼのとすごく癒されました。日常系の好きな方は是非観てくださいね。オススメです。

OP 2人が手をつないで裸足で草原を駆け抜ける描写があり、草原を踏みしめる音が心地よいですね。仲のいい2人を象徴している作画でしたね。毎回飛ばさず観てました。微妙な感じの歌い方ですが、素朴な感じでこの作品に合ってましたね。
ED オルゴール音ではじまり、やさしくて可愛い曲でした。

最後に、CM前後の扉絵は可愛い絵で内容もためになりましたね^^

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

本気で応援したくなる姉妹

その名の通り、貧乏な姉妹の物語です。
父は借金を抱え失踪、母とは死別…。
そんな過酷な状況下でも明るく元気に暮らす、
きょう(姉) と あす(妹) の姿に感動です。


貧乏を楽しむような姿勢を貫いているため、
ほのぼのとした癒し系作品に仕上がっています。
私も多大に癒されました。

そう、本作の魅力はここにあると思ってます。
厳しい貧乏生活であることに変わりはないのですが、
この日常を二人は楽しんで送っているので、
重い雰囲気にはならずに笑って観ることができました。


そして二人とも可愛らしい。
間違いなく、楽しく観れた要因の1つですね。
ドジだけど頑張り屋さんのきょう。
しっかり者で家事が得意なあす。
二人が合わされば怖いものなんて何もない!
と言わんばかりのたくましく生きる姿に感服です。


お互いがお互いを大切に想った姉妹間の絆のエピソードが多く、
この点が作品の主題なのだと、強く認識することができます。
そしてこれがとてつもなく良いものでした。

でも想いすぎには注意ですね。
きょうの妹溺愛っぷりには呆れるかも。
これがまた可愛いんですけどね。



OP「深呼吸」 歌ーSplash Candy
ED「そよかぜらいふ」 歌ー酒井香奈子

OPは風を感じる素敵な曲でした。
そして爽やかなOPに対してEDは可愛い曲。
『ぎゅっとぎゅっと手と手を繋いだら~ 明日もぜったい楽しいね♪』
のフレーズが作品にぴったしで印象的です。
頭に流れやすいメロディでもありますし。

酒井さんと聞くと何となく『REC』を思い出しましたが、
そういえばあの主題歌も可愛らしい曲でしたね。



総じて満足度の高い作品でした。
良エピソードが多かったように思えます。
やっぱ"絆"や"友情"をテーマにされると弱いです、私。

それとここではあまり触れませんでしたが、
金子、銀子姉妹の物語も楽しかったです。
2組の姉妹の交わりも見所かもしれません。


温かい気持ちにさせてくれること間違いなし。
笑顔が魅力の素敵な作品でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

貧乏だけど心豊かで明るい姉妹の物語・・・感動しました^^;

母は、あすが生まれた年に天国に行ってしまった・・・
父は、ギャンブルで借金を作って蒸発・・・
そして、私達は取り残された
築40年、風呂無し1Kのボロアパート・・・これが私達の住む家
でも、春になると・・・

静かで優しいピアノの旋律にをバックに、このくだりから全10話の物語が始まります・・・

この物語は、「山田きょう」中学3年(15歳)のお姉ちゃんと「山田あす」小学3年(9歳)の妹が、手を取り合って一生懸命生きていくお話です。

親の資産や親戚からの仕送りがあるわけではなく、唯一の収入源はお姉ちゃんの新聞配達だけ・・・
きっと、どれほど生計が苦しいか想像できると思います・・・
もしかしたら、自分の生い立ちを負い目に脇道にそれてしまう・・・そんな事があってもおかしく無いと思います。

でも、彼女達は見ていて気持ちが良くなる程真っ直ぐなのです・・・
お互いがお互いを大好きで・・・お互いを必要としていて・・・お互いに感謝する・・・いつもそんな気持ちで接しているから、心まで折れる事なく豊かでいられる・・・だから真っ直ぐでいられるんだ・・・こんな事をこの姉妹から教えて貰いました^^

でも、お互いを思いやるだけでは、人生の荒波は乗り切れません・・・彼女達にも試練が待ち受けています・・・ですが、壁を乗り越える度に、生きていく上で大切な事、今の自分に足りない物に少しずつ気付き、成長していくのです・・・

そんな彼女達の心からの笑顔と、決して気負わない強さを見ていると、本当に温かい気持ちになれます・・・そして作品を通して登場人物の優しさを知る事ができます・・・

この作品は全10話と短いのですが、1話目からいきなり感動する展開が待っているので、ご覧になる場合はティッシュを用意してから視聴することをお薦めします^^

また、良い作品に巡り合うことができました♪

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

72.5 3 商店街で中学生なアニメランキング3位
さらざんまい(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (311)
1233人が棚に入れました
舞台は浅草。中学2年生の矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の3人はある日、謎のカッパ型生命体“ケッピ"に出会い、無理やり尻子玉を奪われカッパに変身させられてしまう。『元の姿に戻りたければ“ある方法"でつながり、ゾンビの尻子玉を持ってこい』ケッピにそう告げられる3人。少年たちはつながりあい、ゾンビの尻子玉を奪うことができるのか?!同じ頃、新星玲央と阿久津真武が勤務する交番でも何かが起ころうとしていたー。

声優・キャラクター
村瀬歩、内山昂輝、堀江瞬、諏訪部順一、宮野真守、細谷佳正、釘宮理恵、津田健次郎、伊瀬茉莉也、帝子、加藤諒
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

煌めけ、太陽肛門

幾原邦彦×ノイタミナ。
制作MAPPA&ラパントラック。

この生命も世界もきっとパロディだ。
{netabare}人の世の裏側「欲望フィールド」を舞台に、
奇想天外な物語が展開されまず興味は尽きない。{/netabare}
自閉した群衆はピクトグラムで描かれ、
素性も知れぬものたちがこの星を運行している。

少年たちが商店街の河童像を、
破壊してしまったことから物語が始まる。
その不思議な色彩の世界で、
少年たちは尻の中に太陽光線をきらめかせる。
これこそが「太陽肛門」である。

欲望を生産するのだ。
尻の中から欲望を生産するのだ。

最終話視聴追記。
娯楽性を担保し謎が牽引する物語である。
考察は必要もなく丁寧に語られています。
{netabare}人は尻子玉で繋がっている。
それを失うと世界とは繋がれない。
世界の外部へと弾き飛ばされるためだ。{/netabare}
未来は欲望を繋ぐものたちだけが手に入れる。

人も社会も、繋がれば傷付き失う、
それでも希望はその先にあるということでしょう。
始まらず終わらず、繋がらない絶望への反撃か、
世界はいつだって試されているのだから。

このエールはきっと、
始まらないあなたへ贈る太陽光線なのでしょう。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 54
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

三匹が掘る!

何を?ってそれは言わぬが花。
主人公らネーミング元ネタがまんま『三匹が斬る』でした。

そもそもの視聴動機は「ノイタミナ」だからとわりとノーマーク。幾原邦彦監督作品も当方初です。


いつから芸術に哲学というものが持ち込まれたのだろう?

と思うことがあります。美術館では音声ガイドオプションが当たり前となり、クラシック音楽も“解釈”というものが幅を利かせております。
たまには小難しさより見たまま感じたままの分かり易さを求めたくもなりますが、今回の芸術作品もところがどっこいなわけであります。

・・・抽象的な作品のレビューはちょっとやっかい(愚痴)。もといおそらく解釈いろいろで面白いレビューが数多く出てきそうなタイプ、というのが視聴後印象。


本作『さらざんまい』は浅草と上野の中間合羽橋近辺の東京下町で繰り広げられるカッパのお話。
そんなスタッフの悪ノリから生まれた浅い話かと思わせといて、それこそ正真正銘の“カッパ淵(岩手県遠野)”の水深よりかは深いと思われるちょっぴり良いお話でした。


 “テーマは繋がり”


物理的に、精神的に、「繋がること」の定義も定まらない中、善玉も悪玉も大切に思う人との結びつきを求めて苦悩します。そして「繋がるとは何ぞや?」は毎話形を変えて繰り返されます。
{netabare}カパゾンビから抜いた尻子玉をケッピに転送する時の“漏洩タイム”。インターネットでも送信する時にはネットワークを繋げる必要があるわけでして、ここで繋がるということは、不必要または心を抉られるネガティブ情報にも触れることでもあるという暗喩。
「繋がること」を無条件に賛美するでもなく、それでも「繋がること」で乗り越えられる未来に希望を見い出す内容でした。{/netabare}


合わせて面白いと感じたのが、対抗する概念であると作中で位置づけられていた


 “愛と欲”


このへん踏み込むと長くなってしまうので、今回は、皿っとサラッとさらざんまいでぃっしゅ 
※注 シラフです
{netabare}結局のところ両者を明確に分かつことはなく、むしろ一緒だねというミスリードでした。{/netabare}


この繋がりだなんだであったり、愛と欲であったり、小難しい(っぽい)のは実は話数がだいぶ進んでから自分は気づいたよというのがお伝えしたかったこと。
伏線でもなんでもないものにしばらく気づかなかったのです。
{netabare}私みたいに後から気づいた方でも、最終盤ではこれでもかと出てくるので序盤中盤100%スルーしてても問題ありません。{/netabare}

その理由は他に気を奪われていたから。小難しい(っぽい)のなんて感づく暇もないくらい圧倒的な映像表現に目がいき、中身より見た目に気を取られておりました。


 “高揚感と生理的嫌悪感”


こちらが交互に押し寄せると言ったほうが適切かもしれません。そのへんは観りゃわかる(笑)
似たようなところで、“芸術”といえるかは微妙ながら映像表現はシュールです。醸し出す雰囲気はやや淫靡かしら。
{netabare}第2話で女装がばれたり、第3話でガチホモ展開きたり、序盤からついていけません。{/netabare}
{netabare}だいたい肛門突入からの液体ブシャーッ!なんて妄想たくましい自分には相当きついものがありました。{/netabare}
目が釘付けになるんだけれどなんか嫌っ!という感覚。



とここまできてふと感じた大事なこと。
結局のところ“哲学”なんてどこへやら、見たまま感じたままを楽しめてたことに気づきました。
哲学なんて仰々しいもんではないでしょうが考察するには楽しそうな作品。繰り返しますがかっぱ淵程度の深さです。


曲はEDがすこぶる良いですよね。FM横浜でのthe peggiesのライブをラジオ経由で聴きました。MC含めて上手に空気を作っていて、将来楽しみなアーティストさんです。
実写とアニメの融合したED映像については、深夜の人気のない都会の景色をもってくるのが通ですよね。グッときます。
例えば深夜遅くだったり朝まで飲んで家路につこうかという時。周囲に人っ子一人いない景色を見たことのある諸氏は多かろうと思います。

 “世界の中に自分ひとり”

という感覚になった経験ある方いらっしゃいませんか?自分にはあります。そこにきて曲題『スタンドバイミー』“そばにいて”です。
{netabare}毎度ED直前の「繋がりたいけど○○」メッセージを最終回で全投入してくる演出もGOODでした。{/netabare}



もう少し考える系の作品だと注意がそちらに行ってたかもしれません。
生理的嫌悪感がその他の要素を上回らない限り、このシュールなアニメーションを楽しめるんじゃないかと思います。
クールで一本くらいは欲しいかな~と私が思っている “作家性の強い作品” という位置づけです。
この目新しい感じ。好奇心という名の欲望を手離すな!と劇中からの引用で締めることにしましょう。



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2020.01.27
《配点を修正》+0.1


視聴時期:2019年4月~6月


2019.06.21 初稿
2019.07.16 修正
2020.01.27 追記/配点修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 51

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

何となく目が離せない作品

== [下記は第6話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
ノイタミナ枠のオリジナルTVアニメです。幾原邦彦監督作品ということで話題になっているようです。このレビューを書いている時点では第5話まで視聴終了しています。

矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の3人がカッパ王国第一王位継承者を自称するケッピと出会ってそれぞれの事情でカッパにされてしまい、元に戻るためには「カッパゾンビ」と戦えと言われる羽目に。

ということで毎話様々な欲望を持った人間が変異したカッパゾンビと戦うことになります。

他に主な登場人物としては毎回占いを披露するアイドル吾妻サラ、一稀の弟の春河、謎の警官二人組(新星玲央・阿久津真武)などです。

本作でもカッパゾンビの発生、カッパへの変身などでバンクシーンが多用され、毎話での新規作画が抑えられているようです。

登場人物が皆、それぞれの内面に向かい合う話になるようですが、バンクのせいなどもあって人によっては退屈に感じるかもしれません。

が、なんとなく目が離せず観続けてしまっています。でもたぶん観終わってみるまでちゃんと評価はできない気がします。そういう意味では『輪るピングドラム』なんかと似たようなところがあるかも。
== [第6話まで視聴時レビュー、ここまで。] ==

無事に最終回まで完走。

結局のところ人の縁、つながりといった辺りがテーマの作品なのだろうかと思います。私としてはわりと楽しく観られました。

EDでのミニチュアセット実写+画像処理を使った背景や、モブを記号的な人型で描くなどのシャフト制作の作品なんかでもやりそうな風味の演出がありましたね。

歌舞伎の見得のような「さらざんまい」のアクションやサラちゃんの「当世の本流とはほど遠いけどビミョーなカワイさ」など、スタイリッシュとダサさの狭間をいくような雰囲気はけっこう好きディッシュ!

挿入歌でミュージカル風に話を進めてみたり、個人的には面白ポイントは多々あったとは思うのですが、どうも「これは面白いよ」と他人に薦めるような感じの作品でもなかったなあというのが正直な印象です…。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38

57.5 4 商店街で中学生なアニメランキング4位
KAKURENBO [カクレンボ](OVA)

2005年6月30日
★★★★☆ 3.3 (119)
456人が棚に入れました
クリエイター集団「神風動画」の主力であった森田修平と桟敷大祐による映像製作ユニット・YAMATOWORKSによるホラーアニメ。行方不明の妹を探すヒコラら少年たちは、鬼と呼ばれる者たちとの遊戯「カクレンボ」に参加するが…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

カクレンボの本当の意味

東洋だけれど日本ではないどこかの国。
摩天楼が広がる荒廃したグレーの街並み。
そこでは、子ども達にしかできない「オトコヨ様のお遊戯」
と呼ばれる秘密の遊びがあった。という説明から始まる。

子供達は全部で7人。狐の面をつけ、鬼と呼ばれる異形の者達と遊ぶのを
「カクレンボ」と呼んでいるようなのだが、
どう見ても追いかけられてるとしか思えない様子が
怖いような気もするけれど、どちらかというとまだ愛嬌を感じる。
これで何が怖いんだと思いながら次の展開に期待してみたり。

子どもの頃、近所の病院や洋館の廃墟などあると、想像力を掻き立てられ
ヒソヒソと怖い噂話をしたことを思い出した。
そしてその噂が本当かどうか確認するため、探検と称して入り込んだりして。

この作品はそんなふうに、子どもたちがある場所に入り込み、
言い伝えどおりのカクレンボをし、行方不明になった妹を探そうとする物語。

ほの暗い街の路地裏、ひとけのない閉まったままの商店街。
カビの匂いがたち込めていそうな澱んだ空気感。
どこもかしこも灯りはなく、子どもたちの走る足音だけでゾクッとする。
効果音や音楽が恐怖感を際立たせており、光と影の使い方も絶妙。

やがて、出口のない悪夢のような世界の核心についたとき
視聴者は、カクレンボの本当の意味を知るだろう。
そういうことか、と思った瞬間ゾッとしてしまった。
何かが物足りない気もするけれど、確かに怖い。

いかがです?25分間のお化け屋敷に入ったつもりで
あなたも試してみては?あ、その時はぜひ、ヘッドフォンでどうぞ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 32
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

25分ほどのショートアニメ。モウイイカイ?……モウイイヨ……。

25分ほどのショートアニメ。

超巨大な建造物が建ち並ぶが、寂しさを感じさせる独特の町並み。
そこで行われる、子供たちによる秘密のKAKURENBO。

3DCGを2Dに落としたキャラクターはぬるぬる動くし、背景も美しい。
まるでその場にいるかのような音響もお見事です。

しかし、その世界感に引き込まれたらもう遅い。
気付いたらあなたもこのKAKURENBOに参加していることでしょう。



……怖い!怖いよっ!!
{netabare}無限ループ{/netabare}はヤメテ。

びっくりさせたり、ホラー描写で怖がらせるのではなく、{netabare}「意味が分かると怖い話」{/netabare}。
{netabare}
かくれんぼといいつつ、見た目は鬼ごっこですもんね。
もっと何か隠れているものはないか……何度も見返すことで、私まで鬼になってしまった気分です。
{/netabare}
そうやって、{netabare}「隠れた真実を探させる"鬼"の役割を視聴者に負わせる」{/netabare}のがKAKURENBOというタイトルにこめられた意味でしょう。

{netabare}
「もう、いいかい……?」
「……もう……いいよっ!!」
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

オトコヨ様のお遊戯

30分の短編作品です。
(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル

◆この作品の内容は・・・
誰も近づかないような暗い街でお面をつけた8人の子供達がカクレンボという秘密の遊びをするお話。
その遊びは決してやってはいけない遊びなのに・・・。

◆カクレンボを行う場所は・・・
舞台は中国の九龍城砦のような街。
廃墟とかした建物がびっしりと詰まった暗いスラム街で子供達はカクレンボをしてしまいます。
ミステリアスな雰囲気を非常に感じるこの場所で怖い体験をしてみてください。

◆秘密の遊びのこと・・・
「あの遊びはすっごく面白いけどすっごく危険だって」、「あの場所には近づいてはいけないって」。
こんな噂があるのです。
いわゆる都市伝説ですね。
この遊びに参加する子供達はそれぞれ目的を持って参加します。
行方不明の妹を探す為、いるかどうかわからない鬼を捕まえる為など。
小さい頃の子供達は好奇心旺盛。
してはいけないと言われると余計にやりたくなるのが人間のサガ。
皆様もお気をつけくださいませ。

◆キャラ達は・・・
子供達はお面をかぶってカクレンボをします。
お面は始めからかぶっているので登場キャラ達の顔は一切わかりません。
なので、怖い体験をするキャラ達の表情を見る事はできない。
でもこのお面はとても良い演出だと思います。
顔が全くわからないという設定は、他にアニメにはない異質な雰囲気を十分に感じます。

◆カクレンボについて・・・
他のユーザーの方もおっしゃっている通り、この作品での遊びはカクレンボよりも鬼ゴッコと言った方が正しい。
冒頭に、「夜、隠れんぼをすると鬼に連れていかれる」と民族学者の一文が表示されます。
元々この一文は、神隠しや誘拐(人身売買)を恐れた意味で、日本では近代まで夕暮れ時以降の隠れんぼはタブーとされてきたらしいです。
小さいお子様がいる方はご注意を・・・。

◆総評・・・
誰も近づかない薄暗いスラム街で、顔がわからない子供達の、謎のお遊び。
ゾクっとする怖さではないけれど、異質な不気味さを十分に感じる作品でした。
それだけに、この作品が30分であることが残念でならないです。
2時間枠の劇場版で制作すればもっと深くて良い作品になったに違いないような気がしました。
もったいない・・・。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 15
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