夏コミでコメディなおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの夏コミでコメディな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月17日の時点で一番の夏コミでコメディなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.4 1 夏コミでコメディなアニメランキング1位
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 (第2期)(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (3772)
20804人が棚に入れました
平凡で穏やかな日々を過ごしていた男子高校生・高坂京介。
だが、彼の日常は妹・桐乃の「人生相談」で急変する。

人生勝ち組でリア充な桐乃は、実はアニメやゲームが大好きな
オタク趣味の持ち主だったのだ。

そんな桐乃の「人生相談」を真摯に受けとめる京介。
そこに、SNSで知り合った黒猫や沙織バジーナ、
桐乃の友達のあやせと加奈子、京介の幼馴染みの麻奈実と人々が加わり
冷え切っていた兄妹関係に変化が訪れる。

桐乃の突然の留学という事件を乗り越え
今度はどんな「人生相談」がハプニングを巻き起こすのか?

声優・キャラクター
竹達彩奈、中村悠一、花澤香菜、生天目仁美、佐藤聡美、早見沙織、田村ゆかり、立木文彦、渡辺明乃
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

恋愛感情の行き先はいずこ

原作未読。
1期の視聴が必要です。

1期レビュー → http://www.anikore.jp/review/541260/


泣けましたし笑えましたし感心もしました。

2期は、1期でそろった仲間たちとの交流、そして、登場人物たちの行動の動機に焦点が当てられています。

京介(きょうすけ)は巻き込まれ型の主人公ながら、意外とマジメで敏感なんですよね。
彼に分からないことは、視聴者にも分かりません。
女の子が喜びそうな行動、きっぱりと言い切る発言力や行動力。
シスコンは置いといて見習いたいくらいです。
だから、無神経な主人公にイライラするようなことはなく、気持ちよく見られました。

そして、中核となる京介と桐乃(きりの)の本心。
なぜその行動にいたったか、Whyが描かれています。
{netabare}
桐乃の本音を聞いたとき、京介は泣いていました。
私も泣きました。
それだけ感情移入をする余地があったんだなーと。
{/netabare}
回想でも泣きました。
{netabare}
桐乃は自慢の兄を取り戻したかっただけなんですね。
このくらいの年頃なんて、1つや2つ年上なだけで、ずっと頼もしい大人に感じます。
だからこそ、京介の幻影を追い続けてしまったと……。
{/netabare}

声優さんも頑張っています。
セリフの中に「太字」が混じっていそうな、うまい強調の仕方。
流し見していてもグッと画面に引き戻されます。


■16話まで見終わっての追記

13話までで現在の感情に至った理由が分かりました。
残り3話は、それを元に何を選択するかが描かれています。
{netabare}
なるほど、桐乃一本でまとめてきましたか。
波乱のハーレム状態を、すべて振ることで桐乃への想いの強さに変換していますね。
兄妹でなければ芽生えなかった恋愛感情。
それに素直に従う京介と桐乃。
うーん、ストレート過ぎる……。

しかし、期間限定という形で、けじめをしっかりとつけているのはGOOD。
入り口まで行って引き返した感じですね。
ふたりの約束のシーンを見ていくらか留飲が下がりました。
ただ、そうするとキャラの使い捨て感がひどく目立ちますね。

個人的には黒猫とくっついて欲しかったのですが、物語のタイトル上、仕方ないのかな。
黒猫の自業自得な点もありますしね。
それでも黒猫の泣き叫ぶシーンにはグッときました(演技がすごいね)。
{/netabare}
見終わったあとは「ああ終わっちゃった」という気持ちでした。
否定的意見も多い終わり方のようです。
しかし、私としては、結論を出してくれたという意味で、これもアリだったと思います。

人間関係や設定が生き生きとしている作品ですし、{netabare}それぞれの恋愛感情がどこへ向かうのか気になります{/netabare}。
後日談も見てみたいですね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 101
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

エロゲの妹、復活!

■第1話~第2話
{netabare}
黒猫と京介は一体いつの間にあんな関係に!?∑q|゚Д゚|p

1話の終わりから、桐乃が本調子になってよかったです。
そしてまさかの綾瀬のヤンデレルート(笑)

{/netabare}

■第14話
{netabare}
ラスト




ええ


えええええええええええええ!!!!!Σ(Д゚;/)/…エエ!?


これどうなるの!!?
{/netabare}


■第15話~第16話
{netabare}


えええええええええええ!!!!?⊂´⌒∠;゚Д゚)ゝつ <ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

この終わり方わっ

第14話でこれどうたたむんだろうって
思ったけど、こういう終わり方とは
ビックリです。


どうせなら突き抜けてほしかったなぁ
と思いつつ、最終回を迎えると
なんだか寂しいですね。・゚・(*ノД`*)・゚・。

ラスボスは手ごわかったwww

{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 94
ネタバレ

助手さ~ん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

それでも私はこの作品が好き

全16話 1~13話TV放送、14~16話は配信です。

1期をまだ見てない方はそちらから視聴してください。
タイトル通りやっぱり兄弟の物語ですね。
2期では「人生相談」というよりは恋愛がメインになってきます。
1期で出てきたキャラが中心に活躍してます。
複雑な気持ちになったところもありますが自分はこの作品が好きみたいですw
恋愛メインになってることもあってハーレムっぽくなってますが結果がどうあれ1つの答えを出してくれてるところに好感が持てました。
前半はキャラの可愛さや兄貴の変態っぷりを楽しむ。後半は兄弟の物語って感じです。
TV放送までの13話ではスッキリしない感じで終わってるので配信版まで見て欲しいです。
ENDに付いてはいろんな意見がありそうですけどw


【良かったところ】
一番はそれぞれのキャラに見せ場を作ってくれた事ですね。
私があやせを好きなように好きなキャラがいる人も少なくはないと思います。
桐乃、黒猫、あやせ、麻奈実、沙織・バジーナ、加奈子、それぞれが良い味を出していてキャラの魅力は十分伝わってきたかと。
みんな1期より好きになりましたね~特にあやせは・・・w
桐乃も1期とは印象が変わりました。
もうみんな可愛かったと言っておきますw 
{netabare} 地味子は怖かったけど・・・ {/netabare}


【アニメ見た人向けネタバレ】
・物語について
{netabare} やっぱり誰ENDになるかってところですかね。桐乃ENDとなったわけですが話がしっかりしてたしアニメだから夢があってもいいでしょ?って事で自分は有りでしたw
というか桐乃END以外はありえないというかベストは尽くしたかと思いましたね。
期間限定で付き合ってそのあと別れるって事になりましたが桐乃も京介も納得してることなので個人的には良いかと。
それに桐乃も幸せそうでしたし。。正直嬉しかったと思います。ずっと好きだった兄に本気で告白された訳ですし。京介としては桐乃に最大限の愛情を伝えたかと・・・
その先の未来で何があるか分かりませんが俺妹のキャラはみんな幸せになって欲しい。。
期間限定で付き合うのと振られたヒロイン達を天秤にかけると何とも心苦しい気持ちになりますけどそれでも京介は桐乃を好きだったし断られるかもしれないけどその思いを伝えたかったという事なんだと思います。
「兄弟」の愛として1人を選んだこと、ハーレムのまま終わらなかったのは良かったかなと。
やっぱり俺妹は兄弟の物語だよ、ってことですね~
展開として「この兄弟おかしいよ」って事を強く感じさせたかったんですかね。
この兄弟おかしいよ=愛の強さ、もう桐乃しかないんだよ!って事を視聴者に納得させたかったのかと思います。
もちろん納得の行かない方もいると思いますw
京介が何でこんなにモテるの?という所は置いといて京介が黒猫とあやせを振ってまで桐乃を選んだこと、地味子の存在が話を重くした気がします。
普通は黒猫かあやせを選ぶかと。。
黒猫は京介と同じくらい桐乃が好きなんだなと感じましたね。
黒猫は正直別れるって自分から言わなければ京介と上手く行ってたとは思う。
でも桐乃の本心を知っててそれを本人の口から聞きたかった事、それと桐乃と勝負しても京介に自分を選んで欲しいという気持ちがあったから別れるって選択をしたのかな?と自分は思いました。
地味子の言ってることは気持ち悪いくらい正論でした。もう桐乃に勝てる可能性があるのは幼馴染の地味子だけ。それでも桐乃を選んだ京介・・・正直異常だと思うところもありましたけど、間違った恋だとしても愛は本物だと認めざるを得ないですw
バトルは凄かったです・・・ちょっとびっくりしましたw
正直あやせより地味子の方が怖い気がする。。
結局、明暗を分けたのは京介と過ごした時間の長さだったのかな~とも思う。形としては切ないものになってしまったけど、ヒロインそれぞれがこの兄弟に何かしらの思いがあってみんなそれぞれ決着をつけたってところは良かったかな。 
最後に桐乃と京介に壁はいろいろありそうですけど、末永くお幸せにと思いました。{/netabare}


・私の好きなあやせについて
{netabare} 自分はあやせが好きなので12話は結構ショックでしたw 結果は分かってましたけど1話で終わってしまったのと告白までが駆け足でびっくりしましたね。
ただ、あやせが京介を好きになった理由は分かる気がする。
あやせは桐乃が好きですので桐乃のお兄さんという事で興味を持ったと思いますし中校生って優しくされたら意外と恋に落ちるものかと。特に気になっている人なら。
2話使ってやって欲しかったという思いもありますが演出とあのedで満足でしたw
あやせたん天使すぎたww
報われなかったけど良い回でした。切ない気持ちになれたので良かった。
あやせは好きだけどあやせENDにするのは無理がありますし可能性があるとしたら地味子か黒猫ですよね。
それに桐乃の過去とか思いを知るとやっぱりあやせじゃダメだよ、とは思いました。
黒猫とかも可哀想でしたけど。
というか誰を選んでも傷つく人がいたんですよ。。 本当に罪な男ですね~
あやせENDはゲームでも買って楽しむとしますw
あやせは報われない形になりましたが見せ場を作ってくれたしもっと好きになれたので感謝したいですね。
欲を言うなら後1話だけでいいからあやせが見たかったな~
どうでもいいけど京介が携帯にマイラブリーエンジェルあやせたんと入れてたのは吹きましたw {/netabare}


声優に関しては竹達さん、花澤さん、早見さんを中心に豪華です。
花澤さんの1人2役は面白かったですw
今回もedは毎回変わるので声優さんが歌ってますね~


【曲の紹介】
・「reunion」歌 - ClariS (第2話 - 第8話、第11話 - )
この作品のopです。
1期と同じでClariS が歌ってます。
個人的には1期のopの方が好きですがアニメを最後まで見たら前より好きになりましたね。
{netabare}桐乃の夢は1人じゃ叶いませんからね~夢が叶って良かったねw{/netabare}

EDは全部で16曲ありますが特に好きだった3曲を紹介させていただきます。

・「刹那のDestiny」歌 - 黒猫(花澤香菜)
第8話で使われた曲です。
ちょっと中二っぽい曲ですが何回も聴きたくなります。
花澤さんは歌が下手とか言わせない・・・w
黒猫が好きなら是非。

・「想うコト」歌 - 新垣あやせ(早見沙織)
第12話で使われた曲です。
俺妹のedの中だと一番好きな曲ですね。
大嘘つきのお兄さんへ・・・切ない。
あやせの気持ちがこもった良い曲です。
fullが楽しみです。

・「will」歌 - 高坂桐乃(竹達彩奈)
第15話で使われた曲です。
あたしの事を一番だって言ってよ♪←可愛いw
{netabare} 桐乃と京介の未来はどうなるんでしょうね・・・でも2人で選んだことだから。。後戻りはして欲しくないかな。{/netabare}
きりりん氏の可愛らしい曲でしたw


【最後に】
レビュータイトルに「それでも」がついてるのはやっぱり率直に満点!とは正直思えないけどベストではあったよね?これしかもうないよね、、という複雑な思いと桐乃可愛いかったしアニメだからもういいじゃんって思いが何処かにあるからですねw
とは言え俺妹シリーズは楽しませてもらったし終わってしまって寂しいと思えたのでそれでも自分はこの作品が好きなんだとは思いました。
好きなものは好きだからしょうがない!後、俺の家にもあやせたん降臨してくれ!w


【前に書いた1話と2話の感想】
{netabare}

【1話感想】
{netabare} 1期も視聴済みで楽しみにしてた作品の1つです。
ようやくはじまったなという感じでした。
桐乃が海外から帰ってきて、またいちからのスタートという感じです。
1話では桐乃や黒猫を初めとするおなじみのキャラが登場して楽しめました。
しかし思ったより1期のおさらいが少ないと感じました。
まずは1期からをオススメします。
原作読んでないので続きがどうなるのか今から楽しみです。
おなじみのキャラのやり取りは少し懐かしかったです。

桐乃は相変わらず凄いお金と行動力でした。
中3でこれだと将来が・・・w
1話から桐乃には圧倒されました。
桐乃らしさは出てて良かったです。
あやせの笑顔は怖かった・・・(現在のサムネ)
笑顔なんだけど寒気がw

引き続き視聴してきます。{/netabare}

【2話感想】
{netabare}今週はあやせ回でした。
ゲームしてる桐乃は相変わらずでしたw
自分の周りにはあそこまで酷いのはいないので笑いました。
ラブタッチってラブプ○スとかいうちょっと前までCMでやってたやつのパクリでしょww
自分はやったことありませんが。
ゲームの中のキャラとあやせは似すぎでした。
あやせはヤンデレの方が似合う気がするw
取りあえず京介は通報されても良いレベルだと思いましたw
あやせが可愛かったとしかあんまり感想がないですが俺妹らしいお話だったとは思いますw

2期も毎週EDが変わるみたいですね。
「フィルター」歌 -早見沙織
あやせの声優さんが歌っている曲です。
歌詞に通報が入ってて今回の話にぴったりでしたw
早見さんの歌声は癒されますね。
原曲はボカロみたいです。
自分は詳しくないのですが。
原曲は聞いたことなかったのでこの機会に聞いてみたいと思います。{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 91

78.4 2 夏コミでコメディなアニメランキング2位
ヲタクに恋は難しい(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (661)
3343人が棚に入れました
アニメやマンガが大好きなことを隠している成海と、イケメンで仕事もできるが、重度のゲーム好きの宏嵩のオタク同士の不器用な恋愛模様が描かれる。

声優・キャラクター
伊達朱里紗、伊東健人、沢城みゆき、杉田智和、梶裕貴、悠木碧
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

現代人の恋

彼氏と別れたことが原因で会社を辞めた桃瀬成海は、
転職先で、幼馴染でオタク友達だった二藤宏嵩と再会する。
そこに会社の先輩でオタクの恋人同士である
小柳花子と樺倉太郎が加わり、オタクのカップルたちが、
衝突しながらも心を通わせていく、
pixiv発の少女漫画原作のコメディ。

アニメーション制作:A-1 PICTURES
監督・シリーズ構成:平池芳正、
キャラクターデザイン:安田京弘
原作:ふじた

2組のカップルたちが、オタクライフを満喫する様子が
描かれるのだが、オタク同士でも
細かい違いがあって、そこで諍いが起こる。
同じオタクでも好みのジャンルが違うため、
お互いのことを理解しなければいけない。
そしてオタクであるが故に自分の趣味を優先してしまい、
真っ当な恋をすることが難しいという物語。

よく考えてみると、こういう状況は
オタクに限らず、現代人の傾向としてよくある気がする。
情報化の広がりとともに好みが尖鋭化された現代においては、
昔のような単純な構図ではなくなっている。
自分の好きなことにこだわりを持つのは良いことだが、
それが他人に対する不寛容につながってしまう。
男女の付き合いでも同じことで、
大きなテーマのひとつとなっている。

桃瀬成海(隠れ腐女子)と二藤宏嵩(ゲームオタク特化型)
小柳花子(腐女子・コスプレイヤー)と樺倉太郎(ライトオタク)

基本的には同じ会社の同僚である
この4人のカップルを中心に話が進んでいく。

特に小柳と樺倉のカップルは衝突が絶えない。
年下で女性の小柳のほうがディープなオタクで、
樺倉と一緒に色々と楽しみたいのだが、
樺倉のほうは、オタクであることに対する
羞恥心があり、小柳からの要求にいちいち突っかかってしまう。

こう書いてしまうと、樺倉の不寛容が悪いように感じるが、
要求してくることの難易度が高いのだ。
腐女子というのは、男同士の絡みに高揚するわけで、
それにコスプレや撮影が付いてくるとなかなか厳しいものがある。
ハードルが高すぎて付いていけなくても仕方ないようにも思える。
そして、腐女子にとっては、男のどちらが
「受け」と「攻め」であるかも重要だということを
この作品で初めて知った。
{netabare}成海と小柳の女子2人がファミレスで
自分たちの彼氏同士がカップルになった場合には
どちらが「受け」で「攻め」になるかということで
熱い議論を交わすシーンには爆笑してしまった。{/netabare}

俯瞰してこの物語を観ると、
フジテレビで放映したことが納得できる。
恋人同士のすれ違いや諍いが起こる
よくある恋愛ドラマの構図になっているからだ。
その道具立てにオタクの要素を取り入れたことで、
滑稽で新しさを感じさせる。

例えば、喧嘩しているときに
ドラゴンクエストのゲームの要素を
持ってきて展開させたり、
仲直りするときに「じゃ、ゲーセン行くか」で
締めたりするところはとても微笑ましく感じる。

作者が女性ということで、見せ方が上手い。
悪く言うと、リアリティに欠けているという
意見になるのだろうが、
{netabare}(まぁ、26歳くらいの宏嵩が幼馴染の成海を
ずっと片思いしていたという設定は違和感があるが、
そういうこともなくはないと、私は考えることができる){/netabare}
少女漫画特有の軽快感とスマートさが
全面に出ていて、個人的には好感を持った。
思わず原作を買いそうになったが、
ツタヤのレンタルで済ませて、全巻読破した。
こちらは、細かいネタごとの展開になっていて、
気軽に楽しむことができる。
欄外により細かいオタクネタが
散りばめられているのが、とても興味深かった。
作者はガチのオタクなので、とてもリアリティがある。

最近のアニメの定石といえる実写化も実現。
ほかの作品とは違い、2組のカップルが中心となり、
ドラマチックな展開もあるため、
俳優や監督の力量によっては成功する可能性も
ゼロではないと思っていたが、
監督に『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一を
起用して大コケしたようだ。
この監督のことをどうこう言うつもりはないが、
どう考えても監督の選定が間違っている。
この作品はラブコメが重要なのに、
どうして、こういう方向になってしまうのかが疑問だ。
ネットで評判を見ると、原作を大幅改変していて、
どうにもならないデキだったという意見が多数。
実写化によって幸せになるアニメは、
極々僅かな印象なので、個人的にはやって欲しくない。
金の問題だから仕方ないのだろうが…

アニメ版も評判はそれほど良くないが、
個人的には十分に成功していると思う。
ラブストーリーとしても面白いし、
オタクネタも笑わせてくれるシーンが多かった。
こんな美男美女でキレイなオタクはいない、という
ツッコミをよく見かけるが、
それは、少女漫画に対してはあまりそぐわない。
脇の声優には小柳のCVが沢城みゆき、
樺倉のCVが杉田智和というベテラン同士の組み合わせで、
とてもテンポが良く、さすがの上手さを発揮している。
特にかけ合いのようなふたりの喧嘩は最大の見どころで、
声優の上手さとネタの面白さの相乗効果によって、
より魅力的なシーンとなっている。
そして、主人公・成海の伊達朱里紗も味のある可愛い声で、
主人公・宏嵩の弟の彼女になるであろう
桜城光のCVに悠木碧を起用するという豪華声優陣を配しており、
より魅力的な作品となっている。

それにしても悠木碧の多彩な声には改めて感服する。
今回の桜城光のCVも最初聴いたときには
誰だか全く分からなかったし、ドラクエ風の機械的な
ゲームヴォイスだけで登場している回もあって
エンドクレジットを見て驚かされた。
アニメにおいて声優がどれだけ重要かを
改めて感じさせてくれる。

OPとEDは耳ざわりの良いスマートな楽曲で
どちらも作品に合っている。
EDの『キミの隣』を歌うhalcaは
特徴のある柔らかなボーカルが魅力で、
放映当時はDLして、よく聴いていた。
現在は『邪神ちゃんドロップキック´』の
OPも担当していて、こちらも最近はよく聴いている。

1話を観るまでは、作品のイメージが好みではなかったので、
どちらかといえば敬遠していたのだが、
1度観始めると、グッと引きつけられしまった。
何となく避けていた人は、ぜひ試してもらいたい。
(2018年8月19日初投稿・2020年5月30日追記&修正)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 63

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「桃瀬成海」というファンタジーから漏れ出るマーケティング臭 → でも、楽しめました!(原作累計700万部。なお、実写映画化されるそうです。)

== [最終回まで観終わっての総評] ==(2018.6.28)
レビュータイトルで「マーケティング臭」とか書いちゃいましたが、自分の若い頃も思い出しながらけっこう楽しく観ていました。

一概には言えないかもしれないのですが、三十年くらい前だと漫画喫茶などもまだなくてアニメとかマンガとかSFとかは案外経済的な余裕がある人向けの趣味だった感があって、それらを趣味にする人は作中のメインキャラ四人とは案外似たような生活を送っていた気がします。

ということで本作の舞台は現代なんですけれどもその行動には案外に親近感を持って観ることができました。

成海役の伊達朱里紗さんという方、まったく知らなかったのですが本作でのいわゆる「アニメ声」とはちょっと違う演技に結構ハマりました。おかげで成海ちゃんが可愛く思えました。

それと、これは原作がそうなのでしょうが視聴者に忌避されそうな「これまでの成海の恋愛遍歴」が劇中で視聴者に対しても宏嵩に対しても示唆にとどまり決定的な描写は巧みに回避されていたのが印象的でした。

成海が宏嵩のところに泊まる際に当日の下着を気にしたりしていた点からも推して知るべしというところではあったわけですが、その辺りはまあね…。

== [以下、初回視聴時の感想] ==
2018年春期作品としては、放送前の知名度はゴールデンカムイに次ぐくらいの漫画原作のアニメ化作品ですね。私は読んでないんですけど。

ということで事前にストーリーは詳しくは知らなかったんですが、第1話から見て取れるところとしては、「ライトなサブカル好きというフィールドにかつてのトレンディドラマの手法を持ち込んだ恋愛もの」という感じの作品なのではないでしょうか。

そもそも本作品に関して言えば、「何が『ヲタク』か」とか「誰が『腐女子』か」といったあたりに、疑義を挟む余地がありますよね。

アニメの公式ホームページにある桃瀬成海のプロフィールより:
マンガ、乙女ゲー、アイドルなど、好きなジャンルが多いオールラウンダー系腐女子。
職場では全力で一般人を取り繕っており、ヲタバレを何よりも恐れている。

「ヲタク」かどうかという点についてはまあ良しとしても、このプロフィールで当事者が自身を「腐女子」と規定するかというと、そんなことはないのではと思います。作中でも「(冴えカノの)加藤ちゃんカワイイ」とか「(小柳さんの)おっぱいデカい」とか言い放っていますしね。

そしてリアルの恋愛を求めており、また過去に恋愛経験も持っているという点やキャラクター紹介に載っているレーダーチャートからも容姿や日常的な行動のレベルでは対人コミュニケーション的には問題がなさそうということがうかがわれます。

そしてどんなスキルを持っているのか知りませんけど前職場での「ちょっとした事情」で普通に転職できてなおかつ新しい職場でも普通に正社員。ちょくちょく居酒屋に寄れるのであればおそらく薄給ではないでしょうし、うっかりすると縁故すらあり得ます。おそらく実際にオタクと呼ばれている層がイメージするオタクとは異なった人物像が浮かび上がってきます。

ノイタミナ枠ということで制作には電通も絡んでいるようですし、これ本当のターゲットは従来の深夜アニメの視聴層ではなくて、もっとライトなサブカルファン向けのダイレクトマーケティング作品なんじゃないでしょうかね。

ただ、学生時代からサブカル系の趣味を持ち続けて高学歴・高所得になった人(もちろん恋愛や結婚も普通にしている)というのは私の周囲も含めて男女問わず一定数いるので、この層にウケて共感を得られれば絶対数はたいしたことはなくてもマーケティング的にはわりと成功です。一歩間違えば(大爆死しない)実写ドラマ or 映画化もあり得るかもしれないです。

果たして、仕掛けた側の思惑通りに事が運ぶのでしょうか…?
(私は観ますけど、たぶんこの作品に関してお金は使わない(笑)。)

おまけ: サブカル系の登場人物が出てきて恋愛も絡む漫画作品としては『コンプレックス・エイジ』が思い浮かびます。わりとシリアス系のお話ですが。

2018.8.1追記:
初回視聴時に書いたレビューで「あるかも」と書いていましたが、本当に実写映画化するそうですね。YouTubeなどで公開中の新刊6巻発売告知のPVで、原作累計累計700万部と実写映画化がアナウンスされていました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 53
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ラブコメの波動を感じづらい愛の住処(宏嵩邸)

2018.06.22記


原作未読

よくよく考えたら社会人の恋愛ものってアニメではあまり見かけないような気がしております。
往年の東京ラブストーリーばりのいいやつあったら教えてください。

さてさて、ヲタクが恋人ゲットするのが難しい話か?はたまたヲタクが恋人と末永くお付き合いすることが難しい話か?くらいで観始めてみたら、いい意味で裏切られました。どっちでもなかったです。

互いの属性が違うヲタク同士のカップルだと共通項があったりなかったり、ヲタクゆえに愛情を注ぐ対象に対しては相方そっちのけになってすれ違って理解しあってみたいなズレを楽しむ作品でした。
それが2組もカップルがあるのでこれがもうズレまくる。ラブコメなんでしょうけどギャグ要素強めです。
毎話はさまれる『ヲタクあるある』に共感するとドはまりするかもしれません。
私の場合『あるある』は良く理解できなかったため共感とまではいかなかったのですが、それでも普通に楽しめました。

登場するキャラ皆さん社会人ですのでそれなりに節度をもったお付き合いをしてます。節度あり過ぎて感情爆発!少な目です。
{netabare}宏嵩と小柳あたりがラブコメ指数強め。樺倉もなかなか。一応ヒロイン成海は指数弱い気がする。{/netabare}

■気になったところ
{netabare}二藤尚哉と桜城光の取り扱いが微妙。2人はくっつくのであろうか?光クンは最終話手前での初登場だから消化しきれなかった模様。尚哉はラストで特大ホームラン放ったから良し!{/netabare}

最後までドロドロもなく、かといって浅すぎてつまらんというわけでもなく視聴後になんとなくすがすがしさを感じることができる良作だったと思います。
お互いが好きなモノに対してどう執着するかを理解できるからこそあえて線を引いたり、没頭してる相方を見てちょっと愛おしいと感じるのはあまりヲタ関係ないと思いながら観てました。

続きやるならぜひ観てみたいです。

■オマケ1
{netabare}そういえば弊社もそこそこ社員数いるところで、
海外遠征するような著名なレイヤーさんがいたり、
職場内で一緒に狩りをしてたり(空き時間ですよ)、
社内プレゼンでアニメをモチーフにプレゼンするのが複数人いたり、
カラオケでアニソン連発でもおおいに盛り上がったり、
なかなか楽しい職場です。{/netabare}

■オマケ2
{netabare}杉田さん&沢城さんカップルの掛け合いはいいなぁ。楽しんでやってるのが、なんとも好印象です。{/netabare}



-----
2018.10.30追記
《配点を修正》


どちらかと言うと実写向きの作品ではあります。美男美女揃えてやいのやいのやってても違和感がなさそうなところが「これアニメでやる必要あるん?」と思わなくもないところですが、たまにこういったアニメアニメしてない作品もよい箸休めになりました。

仮にその実写版、ナレーションに悠木碧さんを抜擢したりしたら確実に観ます。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 48

67.4 3 夏コミでコメディなアニメランキング3位
劇場版 ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH(アニメ映画)

2011年8月27日
★★★★☆ 3.8 (344)
2027人が棚に入れました
 大富豪のお嬢様ナギと、ひょんなことからその執事となった平凡な高校生ハヤテが繰り広げる騒動をコミカルに描く畑健二郎原作の人気TVアニメの劇場版。同時上映に「劇場版 魔法先生ネギま! ANIME FINAL」。夏休みも残りわずかとなり、ハヤテとナギはゲームもアニメもない田舎暮らしを体験すべく西沢さんの田舎へとやって来る。ネットもケータイも繋がらない田舎生活に退屈しながらも、夏休みを無事に終えられると思っていたハヤテだったが…。

声優・キャラクター
白石涼子、釘宮理恵、田中理恵、伊藤静、高橋美佳子

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ツンデレ釘宮成分を補給下さい。

1時間くらいの劇場版です。
無ナレーションが若干の違和感。
でも、これもありかな。
ナギのツッコミが目立っていたような。
さらに、パロディー要素も少なめ。
たまにクスっ程度です。

物語は、田舎に行こうハヤテのごとく版の様相。
民放2局スマホ圏外のド田舎に泊まり込みです。
SFサスペンスチックなストーリー。
無論、ラブコメがメインです。

2期TV版でのナギの扱いはゾンザイ傾向。
劇場版では主役でした。
ナギのメインヒロイン返り咲き、おめでとうです。
一方のヒロインヒナギクは当て馬状態。
一瞬の「無敵先輩」化も「見せ場少なっ!」です。

新キャラカユラ登場。
冷静なオタクキャラです。
「オールバック先輩!」、最大の笑いどころでした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夏休み・・・田舎で満喫する「日本の夏」はほっこり温かいお話でした^^

この作品は、学校の夏休みも終盤を迎えた毎度お馴染みのご一行様が『「何もない」が有る』を求め、携帯の電波も届かないような自然溢れる田舎でひとときを過ごす・・・そんなお話です^^

1期から通して視聴してきて感じたのですが、この作品は「お馴染みのキャラを毎回登場させる」事に重点が置かれているのではないでしょうか。まぁ、人気のある作品である事、視聴側のキャラの好みが分散している事を配慮するとこのような作風になるのでしょうけど・・・^^;

でも、今回は田舎を満喫している御一行様を通して、人間味のある日本の夏を感じる事ができる・・・良いお話だったと思います。もしかしたら、私達の身の回りでも同じような事が起こっているのかもしれません。そう考えると、人の繋がり・・・というか縁って大切なんだなぁ・・・と改めて実感できると思います。

ここまで視聴を進めてくると、それぞれのキャラの持ち味も十分に発揮されていると思います。特にヒナギク、マリアさん、歩ちゃんは良い味出しています・・・私の中でこれからの行く末が気になる存在です(//∇//)

思い返してみると、この作品の視聴は今年4月からの4期視聴を目指して始めたものだったので、序盤は気合を入れながら視聴していました・・・結果的に現時点で4期には全く手が届いていませんが、この作品のノリにもすっかり慣れ、楽しみながら視聴できるようになりました。
これから視聴する3期もしっかり堪能したいと思います♪

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本編視聴者へのプレゼント。 良い意味で意表を突かれる内容だった。

約70分のアニメ映画。
アニメ第1期『ハヤテのごとく!』と、第2期『ハヤテのごとく!!』を視聴済み。

原作にないオリジナルの物語だそうだが、登場人物の説明等がないので、
アニメ版の視聴、もしくは原作既読であることが ほぼ必須だと思う。

本編に登場した主要人物たちが夏休みの最後に田舎へ遊びに行くお話。
そして、着いた先で不思議なことが起こる。
約1億5千万円の借金だけを残して両親に捨てられ、
40年間執事として働くことで借金を返済することになっている主人公・綾崎ハヤテ。
そんな彼が今すぐに借金を全額返済できて自由の身となり、
普通の少年として人生を歩み直す権利をもらったら、彼はどんな判断をするか、
というシンプルな内容の物語。

そう、「ハヤテ」シリーズといえばドタバタパロネタ(ラブ)コメディのイメージだったが、
この作品は単純ながら一貫したストーリーがある。
そういう意味で、私にとって意表を突かれることになった。
個人的には、少しだけ子供の頃に見そうな不思議な夢を見ていた気分にもなれた気がする。
また、ハヤテがどんな展開を通じて答えを出すかを、
ちょうど良い尺でコンパクトに楽しむことができた。


声優は本編と変わらず。
作画は長い間見てきたものから変わっていたので少し不思議な感じもしたが、
大崩れしているわけではないし、簡単にキャラの見分けもつくので問題なかった。

演出面では田舎の雰囲気を出しているためか、
バックミュージック等が少なくて全体的に静かな気がした。

キャラについては本編と同じ人物だけれど、
(ハヤテシリーズの作品としては)物語が重視されているので、
ひたすらギャグを連発していた時に比べると少し元気がなかった印象。

音楽について、1回しか視聴していないため使用された曲も覚えていないけれど、
雰囲気は作品に合っていて良かったと記憶している。


とても易しく、嫌なこともほとんど起こらない物語なのでストレスなく楽しめそう。
ハヤテシリーズをご存知で この劇場版を未試聴の方は、
短時間で手軽に観られるので、試しに一度観てみてはいかがでしょうか?

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

66.5 4 夏コミでコメディなアニメランキング4位
ステラのまほう(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (413)
1795人が棚に入れました
高校の入学式の日、夢中になれることを探して部活PRの展示を見て回る新1年生の珠輝。幼なじみのクラスメイト・裕美音はイラスト部に入部して楽しそうだけれど、珠輝は何をしたいかわからなくて……。
同人ゲームを作る部活「SNS(死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン)部」の机でパズルゲームをプレイした珠輝。迷った末、新入部員になることを決めます!プログラマで部長の2年生・椎奈、シナリオ担当の2年生・あやめ、BGMと効果音の担当、2年生・歌夜の3人と一緒に、ゲームを作る日々が始まります。

声優・キャラクター
長縄まりあ、村川梨衣、小澤亜李、悠木碧、前川涼子

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

柔らかい作画が心地よい作品

原作未読。最終話まで視聴。

まずは、柔らかい作画に高評価。
物語のフワフワ・ほのぼの感と合わさって、作品全体を優しく包み込む感じが心地よい。
ただし、物語は後半、はーちゃんの登場から個人的には微妙な展開。
好みが分かれるんだろうけど、ほのぼのコメディ要素を求めていた私にとっては、正直あまりシリアスになられても・・・。

物語はいわゆる日常ほのぼの系。
作画担当なのに、キャラに似合わずハードボイルド調のおじさまの絵をかくのが得意な主人公をはじめ、一癖も二癖もある女子高生たちが同人ゲームを作るお話。
キャラもしっかり立っていて面白かった。

OPの曲調とムービーがお気に入りです。何かワクワク感をあおられて高評価。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 43
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

OPのドット絵でワクワクしたことで、年齢を痛感したw

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
きらら系らしいほんわかとした絵柄やストーリー。ゲーム作りを題材にはしているが、あくまで部活レベルなので、決して難しくない。ぼ~っと眺めるのに適したアニメです。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ただ懐古的なだけですが、ドット絵のゲームは好きです。要は、「足りない分は想像力で補え!」という感じで、小説的な広がりがあるんですよね、ドット絵には。漫画と小説の中間な感じ。もちろん、華麗なグラフィックのゲームを否定するつもりはないですが、共に良さはあるということで。復刻版のファミコンも売れてるみたいですしね♪

ゲーム制作アニメ、といっても「NEW GAME」のようにプロの現場を見せるのではなく、高校の部活動で「同人ゲーム」を作るという話。設定的には「少女たちは荒野を目指す」に近いけど、「しょこめざ」はガチの商業目的でしたが、「ステラのまほう」は、もっと真っ直ぐに、爽やか?にw「あくまで部活」の範囲内で頑張る感じが良かったです。

ゲームのクオリティも、「あくまで部活」という趣旨から外れないもの。初めて作ったゲームがノベルゲームというのも現実的で、それは「しょこめざ」と一緒でしたが、動機が全く違うのがおもしろい。

この「あくまで部活」感は、作品を通して徹底していたと思います。部活の傍ら、バイトや塾に通ったり、授業中にキャラデザしてたら普通に注意されたり、制作日程にテスト週間考慮したり。

そんな中でも、「ステラのまほう」完成間際のドタバタには緊迫感があったし、マスターアップの瞬間には感動もありました。

きらら原作なんで、当然、日常系によっていますし、基本はキャラを見せるアニメなんでしょう。

個人的に好きなのは、椎奈です。ネガティブゾーンに入った時は鉄板で笑えましたw というか、珠輝、あやめ、歌夜、裕美音も含め、すべての人物に「ちょっとした闇(病み)」の部分があるのは、本作の特徴でしょうね。勿論、笑える範囲のものですが。

構成的にも、山場を1つ越えマンネリしそうな辺り(8話)で爆弾を投下(水葉を登場)させるなど、構成としても良かった。原作連載中ですし、これは2期を期待できるかな?

第11話は、問題提起をぶつけてくる良回。ここまで「あくまで部活」を貫いた本作に、「部活なんかやってどうすんの?」という、どストレートの質問をぶつけてくるなんて、素敵w 「私が絵を描くことに何の意味があるんだろう?」ってなんか、アイデンティティーの確立という、どストレートなテーマですね。結局その問題提起は明確な答えを出さず、あいまいに流しましたね。でも、そんなもんでしょう。答えがでないからこそ、楽しめるんだしね。

最終回、コミケにはリアルでは一回も行ったことないけど、数多のアニメで観ているから、初めて行っても何とかなるかも……って、甘いか(笑) ラストはまさかの水着回w 椎奈の水着姿に、珍しく普通に萌えた(笑) なるほど、絵を描くだけでなく、ゲームを作りたいって、なんか良いな。これはある意味で、完全分業化されたプロの世界である「NEW GAME」にはなかった発想。未完成で不完全で発展途上の「部活動」だからこそ描ける世界。うん、続きを観たいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 42
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

デジタルなかわいさ

正直今期のアニメの中でダントツに好きです。
誰かのために考え行動する優しさ、辛い時の心の動き、人の優しさを察し感じる言葉、関係性。そのどれもが、私の心に響いてきます。

【物語】
女子高校生がゲーム制作サークルに入部し同人ゲームの制作をしていくお話。
好きなことを出来なかった・見つけられなかった人には響く1話でした。
【作画】
やわらかくて良いですね。
【声優】
村川梨衣さん、悠木碧さん、小澤亜季さんなど、若者向きに人気な方がそろってます。
そして主役は長縄まりあさん。私は六畳間の侵略者が大好きなんですが、ほんとうれしいなあ(涙)
【音楽】
音楽というよりはOPEDの映像の話なんですがOPのドットキャラ絵が可愛すぎる!
EDの映像も曲とかけてドットが浮かんでいるデジタルな海なのか、デジタルな宇宙または空を表現しているように見えました。(四角いドットから星に変わるのも星空という感じです)EDの曲は長縄まりあさんが歌っています。
海の中に漂う浮遊感、大きな海の中で少し切なさを感じる孤独感。海の中で灯りのように光るデジタルな海の中の星が、転調によりキラキラと輝く星へかわり輝きだす高揚感。いやあ、見返すほど味がある。
たまきの様々な感情をイメージさせるようなところがありますね。5話を観た後にじわじわと効いてきました。お話の余韻を響かせるようないい曲です。


【キャラ】
どのキャラもみんな好きですね。
その中でも関あやめちゃんがなんとなく好きです。
いやでも、ゲーム音楽に詳しそうな藤川歌夜ちゃんも良い!

【ゲームを制作するアニメといえば?】

ゲームを劇中で制作する作品といえば、「涼宮ハルヒ」では少し触れてますよね。
負のベクトルを持った作品なら「NHKにようこそ」とか笑
最近では「少女達は荒野を目指す」「NEW GAME!」でしょうか。
私は見たことが無いのですが「ディーふらぐ!」「 冴えない彼女の育てかた」「 さくら荘のペットな彼女」「 超次元ゲイム ネプテューヌ」等もゲーム制作をしているようです。

【ゲーム音楽は聞きますか?】

ゲームにおいて、音楽はとても大事ですよね。
オーケストラでの壮大な曲や、チップチューンの色あせない名曲、様々なゲーム音楽がありますよね。
チップチューンの原曲をアレンジでオーケストラでの演奏がされたりしますが、「原曲のほうがいいなあ」なんて思うことが多いです。

【本田たまき】
{netabare}
今作品の主人公ですね。
5話で歌夜と音信不通になった時のセリフが印象に残っています。
『どうして…部長さん…関先輩…藤川先輩を信じてあげないんですか』
『私たちみんなで楽しく一つのもの作ってきたじゃないですか…』
(あれ…なぜ藤川先輩だって頑張ってるはずだって確信できるの?みんなで楽しく作ってきたってほんとに言えるの…?)
『それでも…それでも私は藤川先輩を信じたいです…』
辛い状況下で歌夜がBGMを作れず逃げてしまったと思う先輩たちに対して、
たまきは不安の混じった疑問をなげかけました。ゲーム制作はいつも楽しいという幻想的なイメージがあったかもしれない。たのしく一緒にやってきた仲間に疑うことはないと思っていたかもしれない。たまきの理想と現実の乖離ですね。それでもたまきは歌夜を信じたかった。それはたまきの弱さでもあり、たまきの根本的な部分に存在するやさしさの現れかもしれません。(人を疑うことを知らないというのは、弱さでもあり、優しさでもあるのかもしれません)
{/netabare}

【即売会、いったことないなあ】
{netabare}

同人音楽や、同人漫画の即売会って行った事ないなあ。クリエイターの最前線?やマニアックな世界を見たことのない人にとって、そういう面白さもこの作品にはあるかもしれませんね。

でも周りが皆上手くて、自分の作品が小さく見えて、この場に居ていいんだろうか?早く帰りたいなんて思うことはだれでも経験した事のある気持ちかも知れません。だからこそ、たまきが会場で気落ちしたことがすっと分かるのかも。

いわゆるジャケ買いというやつでしょうか?ゲームのイラストを見て買っていく人は。私も、一般ゲームでジャケ買いをすることがよくあります。という事で雰囲気で買ってくれる人には、仲間意識を感じます。しかも同人ゲームの会場となれば、お宝を発掘するような、もしくは未開の地を開拓する楽しさがあるんだろうなあと羨ましさを感じます。

今週(6話)も情感を感じれて良かったです。藤川さんの「私の事、かばってくれたんだって?」に茶化した感じのない雰囲気を感じて、グッと来るセリフです。

部長さんが元部長さんとの日々をどう思っているのかも感じれたし。(そしてあえて言葉にしないのも素敵です)

たまきがこの部活に感じる楽しさというのを最高のきらきらとした笑顔で表現したあのシーンも良かった。

{/netabare}

【ボードゲーム】
{netabare}

ボードゲームは将棋やオセロも入るのですね。
私は人生ゲームを、テレビゲームでプレイしたことがあるくらいです。モノポリーを持っているんですがルールを知っている人がいない(笑)
人狼ゲームや、お邪魔物はボードゲームに入るだろうか?

作中では幼き頃のたまきが、ゆみねと遊ぶ為にボードゲームを作ります。ゲームを遊んでもらえて楽しんでもらえることが素敵だ思う気持ち、SNS部に入ろうと思った時の気持ちのきっかけの話でした。

私には、たまきがゆみねと友達になる為に頑張って、ゆみねを笑えるように変えてくれて、外との繋がりを作れるようになり、そして一度中学は別々になっても高校生になった今でもずっと友達で居る二人に涙。特別な親友ってたまきは言っているけど、より強くそう思っているのはゆみねのほうかもって感じました。

今週は藤川さん可愛かったなー。

もうこれが今期の私の一番好きなアニメです。6話までこんなに楽しめたのは今までにないくらいです。

{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 42

57.3 5 夏コミでコメディなアニメランキング5位
まんがーる!(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (337)
1284人が棚に入れました
編集未経験の女の子たち4人が、ゼロから漫画雑誌を立ち上げる奮闘コメディ!(ほぼ実話!?)
もし、漫画編集経験ゼロの女の子たちが、コミック雑誌を創刊したら? 「月刊コミック アース・スター」創刊時より連載されている人気コミックが、ついにTVアニメ化!
天真爛漫な“はな編集長”と女子編集部員たちのゆる~い日常と、漫画業界のリアルな事情(?)の両方が詰まった『まんがーる!』。
これを見れば、コミック編集部の裏側がわかる…かも?

声優・キャラクター
宮本佳那子、駒形友梨、尾高もえみ、大橋彩香、茅野愛衣、竹達彩奈、喜多村英梨、悠木碧

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

こうしてマンガ雑誌がつくられる〜

原作未読。3分弱作品。全13話。

新しくマンガ雑誌を作ることになり、マンガ編集には素人の5名で新しく編集部を作って雑誌を発行していくお話です。コミカルな描写や誇大設定がされており現実的ではないの部分もありますが、雑誌が作られる流れは興味がありますね。

結構楽しめました。みんな明るくて可愛くて元気ですね。小ネタが多くてちょっと笑ってしまいます。

あい、まい、みー(作家の卵。ちょっと違いましたがw)、バクマン(作家)、そしてこのまんがーる(編集者)3者3様の作品ですが、このマンガ自身を題材にしている作品であって多角的に観れるのが良いですね^^

曲は、元気で明るい曲です〜

最後はちょっと小ネタをw
夜中の番組で元編集者のお話があったのですが、いかに作家さんに楽しく仕事させることができるか、それと編集者というのは最初の読者であり面白くないことや面白いことを指摘する事ができるか、それが編集者の役割だと言われました。
それと週間連載は作家さんは殆ど机の上に向かっていますので、外の情報をちょいちょい入れるのが大事だと語っていましたね。そう言ったことを経て、私たち読者に届いているのを知ると読み応えも増しますね^^

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「月刊コミックアース・スター」ついに創刊号が出ます!

center island・斎藤ゆうすけ / kai原作、

玉岡かがり作画による漫画を原作とする作品です。

5分枠のショートアニメで全13話、原作未読。


漫画誌「コミックアース・スター」を制作すること

が認められ、佐々山はなを編集長としてその他を合わせた

四人の仲間たちとコミックアース・スターを作り上げて

いくのであった・・・


編集に関して素人集団で作ろうとするのでグダグダの

へにゃへにゃの編集部の日常を描いている感じで

ビシッと決めてそうなのになんか抜けちゃっている

そんな作品でした。

編集部の日常なので巻頭カラーの撮影会だったり

漫画家さんのロケを手伝ったり、持ち込みのチェック

だったりと忙しいことばかりであるはずが

それぞれどこかネジが外れているような感じで

結果は大丈夫なのかと思えますが楽しくやっている

のでまあOKかといった雰囲気を感じました。


そしてなんでかよく分からないのだがOPに妙に引き込まれる

そんな不思議な感覚が感じられました。

中毒性でもあるんでしょうかねw


約3分半×13話を楽しく見ることの出来た作品でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

カネの無い新鋭雑誌だって、こうやればアニメ化はできる

漫画雑誌編集部を立ち上げて、新しく雑誌を作っていく。
そして、雑誌を作ってからの編集のオシゴトを描いたコメディです。
実際、この漫画を掲載している雑誌(コミック・アース・スター)を実名で登場させ、一見ドキュメントのように描いてありますが、こんな編集者いるわけありませんw
お気楽編集部の日常を描いた4コマです。


題材のわりに案外フツー。
雑誌編集という仕事の内容を扱っているのは新鮮味を感じますが、その部分での深堀はそんなにありません。
もっと掘り下げて欲しいと思わないでもないですが、あまりウンチクばかりになっても興が醒めるというもの。
ショートアニメなので、ぬるーく面白く笑えればそれでいいと思います。

で、笑えるのかというと・・・・微妙でした^^
爆笑のギャクをかますような作品ではないのでクスッと笑ったりほのぼのしたり、な笑いが基本ですが、一番のボケ役が編集長という設定。編集長という立場上ボケ倒すわけでもない。
ミニスカの元気娘がときどきパンツをチラ見せしながら、ドジをやるのが笑い所。テンションは高いけど、エピソードには起伏がなく無難。
なので、あんまり面白味を感じません。
キャラに感情移入できれば、それもアリですがショート作の弱味、短すぎてキャラが掴めません。
ネタが漫画編集に関する事ばかりなので、イマイチ一般人にはピンと来ないものマイナス要素です。


笑いを取るというより、編集というものをフィクションを交えて紹介したような作品。
雑誌の目次ページに載っている編集後記の4コマ漫画ようなテイストでした。
(Wikiで調べると、実際原作はそんな感じで始まった漫画らしいですね)
それを、1本の作品にしちゃった、と。

コミック・アース・スター、総動員。
宣伝入りのショートアニメで、少ない予算で出来る事をプッシュ。
若い雑誌のイケイケなメディア戦略・・・・・こんな試みは嫌いじゃないです。
どんどん展開していって欲しいものです。

このアニメはイマイチ面白くなかったですがw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23
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