外の世界でお姫様なおすすめアニメランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月20日の時点で一番の外の世界でお姫様なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.5 1 外の世界でお姫様なアニメランキング1位
アリスと蔵六(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (558)
2472人が棚に入れました
彼女はそれまで“外の世界”を知らなかった。
初めて触れるモノ、初めて見る風景、そして初めて出会う人々……。
そんな“世界”の広がりに、戸惑い、驚き、目を見開く。

名前は紗名(さな)。
“研究所”と呼ばれる施設で、“外の世界”を知らずに生まれ育った少女。
しかも、あらゆる想像を具現化する——「アリスの夢」と呼ばれる特殊な能力の
持ち主でもあった。

そして初めての“外”で、彼女はひとりの老人と出会う。
名前は樫村蔵六。「曲がったことが大嫌い」で「悪いことは悪い」という
頑固じいさん。
そんな蔵六との出会いが、紗名の運命を大きく変えていく。

紗名を追う謎の組織、次々と現れる能力者たち、そして心優しい人々との
出会い……。
世間知らずだった“アリス”は、鏡の門(ルッキング・グラス)を抜けて、
世界の本当の姿を知ることになる。


——そう、これは、私がまだ、自由に夢の国へ行けた頃の話。

声優・キャラクター
大和田仁美、大塚明夫、豊崎愛生、藤原夏海、鬼頭明里、小清水亜美、大塚芳忠、広瀬ゆうき、能登麻美子、松風雅也、内田秀

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

御伽草子

謎の組織を抜け出してきた赤の女王と呼ばれている超能力少女の紗名。
生花店を営む樫村蔵六と出会い、一緒に逃げる事となった。

話は2つ。
紗名が施設から抜け出して自由になる事。
敷島羽鳥と紗名がワンダーランドに閉じ込められる事。
この2点です。

胡散臭い施設でしたね。
超能力を使える子供達を監禁して実験を行っていた。
機密事項なのは分かりますが、大人の利権が漂ってきます。

敷島と紗名の力が干渉してワンダーランドに閉じ込められます。
これは子供視点での出来事。
蔵六達を含めた大人達の時間を止めた敷島は責められても仕方が無い。
紗名が怒るのも理解できます。
ただし、ここまでは子供の喧嘩。
当人には理屈があるのでしょうが、冷静ではありません。
心配する大人達を無視していますね。
蔵六の説教なんて聞きたく無い筈。
色々とあって、無事に生還します。

子供は親を選べません。
どんな悪行三昧をしていた大人でも子供を作る事は出来ます。
しかし、大人は子供を選べます。
最近だったら遺伝子情報で出産前に健康診断ができますからね。

「悪い」とは何でしょうか?
正義の反対。善行を行わない事。
ここらへんで説明できるのかなぁ。
「悪い」事は「悪い」です。
しかし、それは視点の違い。
悪行でも反対の立場だったら……と考えてみると、責めるのは酷というものです。
一神教にありがちな信仰心によって妄信する事無かれ。
子供と大人では世界が違います。

本作品では紗名が子供代表、蔵六が大人代表ですね。
先人から受け継がれている、人としての正しい生き方。
蔵六は紗名を導いています。
それは同じ道を辿って来たから。
赤ん坊・子供・少年少女期・青年期などなど……
人間も他の生物と同じ。
始めから大人に生まれるという事はありません。
誰しもが持っている幼少期。
正しい生き方を導くのが大人の役割というものでしょう。

私は子供は天使であり悪魔でもあると考えています。
天真爛漫で無邪気に笑う所……天使ですね。
親の心配を気にせず、高価な玩具をねだる所……悪魔ですね。
全ては子供の見せる側面の1つに過ぎません。

紗名は蔵六と出会えて良かったのか?
施設の研究対象であった紗名。
その時は大人の利用されるだけの存在価値しかありませんでした。
しかし、その施設は崩壊。
紗名は蔵六の元で暮らすようになります。
蔵六が昔気質な頑固な老人というチョイスも良いですね。
チャラチャラしている若者世代だったら子供の育て方が違います。
礼節を重んじる蔵六の教育方針。
相手が子供でも、悪い時にはキチっと叱ります。

紗名の自我の一部であるワンダーランドは解放されました。
大人達は利権を狙って対立しそうですね。
しかし、主役は子供達。
紗名や敷島などの超能力保持者たちの不思議な世界です。
子供は夢を持ち、成長するにつれて現実に直面して諦める。
たまに大人になっても夢を捨てずに一直線という人もいますが、これは例外。
夢の住人である子供達。
大人は子供に託せる世界を作っていかなければなりません。
子供が道を踏み外そうな時ですか?
その時は、蔵六に一喝してもらいましょう。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 42
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

不思議能力少女と頑固じじい

原作未読。最終話まで視聴。

OPを初めて見た時、『「ふらいんぐうぃっち」っぽいなぁ』って思っていたら、同じ監督さんでしたか・・・。
「ふらいんぐうぃっち」同様、視聴していて心地良い作品でした。

キャラでは、紗名や蔵六はもちろん、個人的には早苗の、のんびり優しい感じが好きでした。

9話の{netabare}あさひとよなが{/netabare}がお泊りに来た回がとても良かったです。
{netabare}第1部(1~5話)では追う側と追われる側だった3人が、{/netabare}元通りの仲良しに戻ったひと時が、視聴していてとても心地良かったです。

意味深なラストシーン。
もう少し紗名の成長を見ていたいと思っていたのですが、2期ありますかねぇ?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 45
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

不思議な少女が人を知り、人として生きることを学ぶ物語

【第一部終了】
可愛らしいキャラデザイン、どっかの国、あるいは異世界からやって来た世間知らずのお姫様が、アルムのおんじのような風貌をした日本の頑固じいさんと暮らして成長していくほのぼのストーリー。

と思っていたら大間違いでした。

そりゃそうだ、メディア芸術祭の賞を獲るくらいの作品ですからね、そう簡単な話ではなかったです。良い意味で裏切られました。

紗名の存在や能力の謎を解き明かしながら、紗名を追いかける組織に、守ろうとする組織。蔵六と早苗。一部終了まで出てきた人物は限られているのですが、それぞれうまく絡んでおり、無駄がありません。無茶な設定に思えるところも背景が分かりやすいので違和感はありませんでした。全体的に面白いと感じる作品です。

内容はシンプル。{netabare}「アリスの夢」と呼ばれる特殊能力を持つ人々の中でも特に能力の高い「紗名」。自分でも素性が分からない紗名が研究所が嫌なところだと思って逃げ出し、たまたま出会った花屋の蔵六が引き取る。蔵六の孫の早苗とも打ち解けるが、研究所の手が差し迫って捕まり、そこから脱出して一件落着というもの。{/netabare}紗名も蔵六も魅力的なキャラなんですが、早苗の存在がとても大きく感じました。紗名と蔵六だけではけっこう厳しい設定になったと思うのですが、早苗が間に入ることによって緩和されます。
それからミニーCと一条雫の存在もこの物語をうまくまとめていたと思います。ミニーCの思いは最後まで口から出ませんでしたが、紗名の能力で何をしたかったのか、とても切なく描かれています。また、雫がいることによって紗名の存在は誰が守ってくれるのかがはっきりしてくれるので良いです。{netabare} メイドコスプレ魔法少女は笑ってしまいましたが。{/netabare}

可愛いキャラデザインなのに、シリアスな場面ではギョッとなるシーンもけっこう多いのが特徴です。特に{netabare}紗名が失禁したシーンや足を撃たれるシーン{/netabare}はそこまで描くのかと驚いたほどです。
一部は5話(初回一時間なので実質6話)でしたが、本当にうまくまとめられていると思います。これから後半、どんな話しになるのか楽しみです。

【後半終了】
前期が紗名の人であることの意味を知るパートなら、後半は人として生きる意味を知るという感じだったと思います。{netabare}紗名は蔵六の家で普通の子供として暮らすようになり、蔵六や早苗と日常を送っていた。そこにアリスの夢の能力をもつ羽鳥とかち合い、ワンダーランドに迷い混み、脱出するまでを描いています。かなり大雑把ですが。
後半の主役となる羽鳥の物語もけっこう重いものです。自分のせいで親が不仲になり、自分への目線も冷たく感じる。これは9才の子供にとって辛すぎる話であり、みんな変えちゃえ、そして思い通りにという思いも当然かと。羽鳥にとって紗名との出合い、ワンダーランドの10日間はこの子を救うために必要な出来事に思えます。
そしてラスト。かっこいいお姉さんの思い出語りで締めるという、綺麗にまとめました。そうだよね、紗名がかっこいいお姉さんくらいの年齢の時には…でも蔵六ならばまだまだ丈夫な気がしてなりませんでしたが。紗名の花のデザインを見て「なっとらん‼」とか言っていそう。{/netabare}

紗名は普通の子供として生きていくことが嬉しくてしょうがない。その感じがうまく表現されていて、見ていてほっとしました(前半が紗名にキツい状況だっただけに)。蔵六の頑固っぷりと優しさがまたたまりません。きちんと道理をもって叱ることができる。いま、そんなじいさんが少ないことへのメッセージだったのではないかと思えます。{netabare}それでもワンダーランドへの説教は笑いましたが。{/netabare}それから早苗、本当に良いキャラです。この子がいることによって蔵六と紗名を繋ぐだけではなく、紗名が安心できる環境を作っていました。前半に比べて影が薄くなった警察の面々、特に一条は好きなキャラだっただけに、ちょっと残念。まぁジョーカーみたいなものですから仕方ないのかな。

全体的に良くできた作品だったと思います。さすがはメディア芸術祭で賞を獲得した原作です。キャラデザインがほのぼの系なんですが、展開がシリアス。が、どこかほっとさせてくれる描写がこの作品の真骨頂かと思います。OPもEDも良い曲でした。コトリンゴを使う意味が分かります。

人と人との関わり、生きていく意味、そういったものが好きな人にお勧めしたい良作です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 37

64.3 2 外の世界でお姫様なアニメランキング2位
アリーテ姫(アニメ映画)

2001年7月21日
★★★★☆ 3.6 (37)
153人が棚に入れました
 自ら未来を切り拓いていく現代的な女性像で描かれるヒロインが主人公の冒険ファンタジー。監督は「魔女の宅急便」で演出補を務めるなどしてきた片渕須直で、これが劇場用長編アニメの監督デビューとなる。中世のとある城塞都市。その時代、姫君は城の高い塔の小部屋に閉じこもり、人前に出ることなく、やがて婿となる男性が現れるまでその身を清く守ることが求められていた。しかし、アリーテ姫は違った。彼女は秘密の抜け穴を探り当て、城を抜け出し、庶民の暮らす町へと飛び出すのだった……。

声優・キャラクター
桑島法子、小山剛志、高山みなみ、沼田祐介、こおろぎさとみ、佐々木優子

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

さっぱり童話です

 初見でした。105分くらいです。

 ストーリーは三部から成っていて、①城に幽閉されているとき②魔法使いに連れ去られて自我を失っているとき③自我を取り戻して外の世界へ飛び出したとき、となっています。時間配分はほぼ均等に近かったと思います。
 ①の状態から外に飛び出して冒険をする、という作品は多いですが、②の状態に時間を割いている作品は少ないのではないでしょうか。①もかなりじっくり描いていますし、結構珍しい作品だなと思いました。「目標を立てて、プランを練り、実行する」という行動原理みたいなものを構成の中でも表現したのかもしれません。

 童話にファンタジーやSFを組み込んだような世界観です。フラグみたいなものもほとんど強調されないので、主題は分かっているのに、何が起こるのかが予想できない、という不思議な感覚を味わいました。昨今緻密に作られた作品が多い中で、むしろ新鮮でした。

 女性が強く描かれているのも特徴ですね。傀儡の王様、独善的な大臣たち、ナルシシズムと誇張主義の花婿候補など、出てくる男はまるでダメなやつばかりでした。憎らしいというほどではありませんでしたけど、好きになる要素はなかったですね。
 一方で、アリーテ姫のなんとたくましいこと。①③での「利発さと行動力を兼ね備えた姿」は、強く女性の姿そのもので、②での「美しいけれども主体性が欠落している姿」との対比もあって、なかなか見どころがありました。もちろんやさしさも見せてくれます。

 子供向けとして見れば、結構良いのではないでしょうか。小学校の低中学年が見れそうな作品だと思います。やや教育色が強いですかね。学校や図書館などで上映されそうなイメージです。セリフ回しが独特なので、完璧に理解しようとすれば困難でしょうが、アリーテ姫の頑張る姿は十分に伝わると思います。
 たまには童話を楽しみたいという方にもいいでしょう。膝を汚しながら探索するお姫様が見たい方には、おすすめします。
 一方で、子供向けは嫌いと言う方は見ない方がいいかもしれません。少し退屈で説教臭く聞こえる可能性がありますね。避けた方がいいでしょう。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

良い作品ではあると思うが・・・

セピアがかった落ち着いた色彩の作画や美しい音楽は素晴らしかったし、雰囲気は凄く良いのですが
ストーリーに全然動きが無く、なかなか眠気を誘う作品でした。なんせ魔法使いに攫われた後の展開が閉じこめられたまま、視聴者にぽつぽつと訴えかけるような作品ですので、娯楽性というものはなかなか見出せず。それでも共感出来れば良い作品と思えるのでは。

原作がフェミニズム童話とかいうものらしく、女性の自立を謳ったものなのかなと推察するのですが
少し改変されてるのだろうか?このアニメを見る限りでは若者の自立がテーマのように思えます。
人生に意味なんかあるのか?待ってるだけじゃ何も始まらないぜ!みたいなね・・・
眠気に襲われつつ見たのであれですが、道徳教育にはもってこいのアニメではなかろうか(笑)
非常に丁寧に作られていて、しっかりとしたテーマを持っているので好感はもてますが
なかなか見直そうという気にはならないのが本音である。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

庶民の生活に憧れる女の子!

 犬夜叉TV放送されてた頃だろうか?十何年前??になるですね。その時見なかったけど、何か上映あったなぁ程度に覚えているです。私が学校行ってたですねです。たまたま今回、公開されていたので見て来たです。

 結婚相手が見つかるまで塔に監禁されていた姫、アリーテ姫が国から外の世界に生きることになるアニメですかねです。外に触れると汚れるらしく、身を清めるためだそうです。

 そうといっても自ら抜け道使って、目を盗んで塔から街に出入りしてたです。あの時期に公開されたアニメにしては、古さを感じる作画みたいだったです。町の人たちの生活を見ている内に、自分もこうなりたいという憧れが強い少女だったです。

{netabare} 国を我が物にするため、塔をよじ登って言い寄る輩や、挙句の果てに胡散臭い魔法使いの爺さんまで登場。姫は催眠術みたいな魔法かけられるし・・・。
 王様までもが、こんな爺さんに言いくるめられ、自分の娘を簡単に手放してしまうことには驚いたです。

 結局結婚目的でもなく、姫を地下に幽閉??何やってんだか???魔法使いのアジトにおいて、私には長く感じたです。魔法使いが、暇して何やら八つ当たりしてたり、この姫なんか瞑想にふける所なんかで、{/netabare}私にはダラダラ感じられ、一瞬寝たりとしてしまったです。

{netabare} そこからが自力?で魔法を解き、抜け道探したり、魔法使いの巧みな言葉に塗るふりして脱出するところは、只者でなかったのかもしれないです。
 魔法使いとの対比あり、{/netabare}これまでアリーテ姫が今までいたところに流されることなく、自らの意思で外の世界に旅立ち生きていく姿を描いたように、私には受け取れたです。

 このアリーテ姫どことなく、姫というより普通過ぎて、正にこの世界の平民こそが、似合っているような少女だったです。主人公にしては、ぱっとしないキャラに見えたです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6
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