奴隷おすすめアニメランキング 58

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの奴隷成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番の奴隷おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.1 1 奴隷アニメランキング1位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1167)
5457人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

憎しみの連鎖

アニメーション制作:キネマシトラス
監督:阿保孝雄、シリーズ構成:小柳啓伍
総作画監督:鈴木 豪、山本由美子
キャラクターデザイン、総作画監督:諏訪真弘
原作:アネコユサギ

異世界系アニメは嫌いではない。
パーティーを組んでモンスターを倒すという
今では誰もが知っている物語自体に
不思議と惹きつけられるからだろう。
しかし、物語の骨格が共通のため
誰もがストーリーを作りやすいこともあり、
作者の嗜好が分かりやすく伝わってくる。
そのため、私にとっては好みがはっきり
分かれるジャンルの作品でもある。
物語が目指しているものが見えたときに
感じたのは、『盾の勇者の成り上がり』は、
私が好きな異世界ものだということだった。

20歳の大学生、岩谷尚文は「四聖武器書」という
本を読んでいるときに異世界に召喚されてしまう。
そこには、剣、槍、弓、盾の4人の勇者が揃い、
尚文は盾の勇者として召喚されていた。
4人の勇者は定期的に訪れる「災厄の波」に
対抗するために呼ばれた存在。
しかし、なぜか盾の勇者である尚文だけが
召喚したオルトクレイ王やその娘・マインから
迫害されてしまうのだった。

序盤を乗り切れるかどうかが
いちばんのカギになるかもしれない。
主人公の尚文が周りの人々から騙され、
迫害され続けるため、観ていてストレスが溜まるからだ。
個人的にはフィーロとドラゴンのレースでの
マインのやり方があまりにも滑稽で笑ってしまい、
そこから、安心して観られるようになった。
尚文が迫害されることが、この物語の核心の
部分なのだろうと思ったからだ。
おそらく盾の勇者についての本当の秘密は、
物語の最終段階にまで来なければ、
明かされないのではないだろうか。
そもそも尚文だけが「盾」の勇者ということで、
武器ではなく防具だというのは変な話で、
攻撃を受け続けることを示している。
それによって、憎悪の炎が蓄積されていき、
強大な力を持つ話になっている。

結局、何千年も続く人類の歴史で
戦争が終わることのないのは、
憎しみが連鎖するからだろう。
これを断ち切らない限りは、
私たちはいつまでも破滅の危機と
直面し続けなければならない。

マチュー・カソビッツ監督の『憎しみ』という
映画があるのだが、フランスでの
有色人種たちが差別を受け続け、
悲劇を生んでしまう様をモノクロの映像で
スタイリッシュに描いている。
フランスというとサッカーの
ジダンやアンリなど有色人種のスター選手が
多いイメージだが、反面、差別が根強いと聞く。
国粋主義者が一定数以上いて、
スラム街のような場所も存在する。
フランス国内の暗部が描かれた、
とても心に残った作品だった。

『盾の勇者の成り上がり』を観ていて、
そんなことを思い出したのだが、
この作品は、テーマや教訓を込めた童話。
明らかに西洋の童話がバックボーンにある。
だいたい、マインや教皇、ほかの勇者の行動が
あまりにも常軌を逸しているわけで、
明確な目的をもって物語が紡がれていく。
そのため些か、極端な展開になっていて
好みが大きく分かれるだろう。
例えば、先述したように盾の勇者は、
攻撃を受け続け、憎悪の炎で自らと
世界を滅ぼすほどの力を備えているように見える。
それを助けるのが奴隷商で売られていた
タヌキの亜人のラフタリアと
神鳥と呼ばれるフィーロである。
本心から信じてくれる大切な人が近くにいることが、
人を憎悪の念に縛られることから救ってくれる。

また、「災厄の波」に際して、
モンスターを退治していくのと同時に
一般の村々が被害を被り、
モンスターの死骸が周辺地域に
災害をもたらす話もある。
勇者たちがモンスターを倒すことで
後始末をしないと被害が拡大していく発想は面白い。
そんなときに尚文が人々を助けるのだが、
必ず報酬を要求する。
つまりは「ギブ&テイク」の精神だ。
人と人との関係というのは、いくら親しい間柄でも
「ギブ&テイク」を忘れてしまうと、
簡単に関係性が崩れてしまうことがある。
一方が与え続けているだけの関係性は、
いくら口では「気にしないでいい」と
言われたとしても、長続きすることはない。
これは親子であっても同様だ。
誰もが頭では分かっている、人と人との関係性の常識を
物語でしっかり伝えているのは好感だった。
この常識は最近の社会では忘れかけられていると思う。

そして、物語に一貫して流れているのは、
「信じる」とは、どういうことかということ。
盾の勇者は、ほかの使い物にならない勇者たちと
共闘しなければならないことをフィロリアルの王から
課される。人を信じたり、託すことによって、
初めて未来が拓けることを示す。
{netabare}勇者たちには、それぞれ特殊能力が設定されており、
他の勇者のことを信じることで、
その能力を全員が使えるようになっている。{/netabare}
おそらく、この物語では、人が持たなければならない
いくつもの大切なものを身につけなければ、
「災厄の波」に対抗することができないのだろう。

物語全体としては「なろう系」らしく、
設定や物語の粗が散見され、
主人公以外の頭が悪すぎてイライラする。
タイトルもこの作品が内包するテーマとは
かけ離れていると思うし、失敗だと感じる。
おそらく編集者がつけたのだろう。
しかし、キャラが魅力的で、
やりたいことがはっきりしている。
最後に仲間に加わるのも、樹のチームから
追い出されたキャラということで徹底している。
作画は安定していて、顎のとがった造形が特徴。
美術面もなかなか興味深く、
ローマやマヤ文明の遺跡を参考にした
絵作りが好感だった。

別の異世界から訪れたグラスやラルク、
そして、勇者たち全員が
それぞれ別の世界の現代から召喚されたこと、
盾が抱える暗い秘密など、
気になる点はたくさんある。
2期と3期の制作が決定したということで、
続編を楽しみに待ちたい。
(2019年11月10日初投稿)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 70

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人間の醜い心に嫌気がし、人狼や神鳥の美しい心に癒される物語

この物語はドラゴンクエストのような立派な勇者が登場する素晴らしい物語ではありません。
人間の醜い心が思いっきり表現されています。
このアニメで美しいバトルを期待されている方は、見ない方が良いでしょう。
でも、人間でない人狼のラフタリアや神鳥のフィーロが私たちを癒してくれるので、この物語は何とか見ることができます。


この物語では、顔も見たくないほどの嫌な人間たちが登場します。
その嫌な人間たちから盾の勇者である尚文(なおふみ)は、何度も何度も濡れ衣を着せられて酷い目にあいます。

そんな嫌な奴らからの迫害をバネにして、尚文は少しずつ成長します。しぶとく、たくましく生き抜きます。
そんな尚文の生き方に、思わず感情移入してしまいます。
ドロドロして美しくないけど、大好きです。共感が持てます。

そして、尚文の仲間である人狼のラフタリアや神鳥のフィーロは、この物語では天使のように純粋です。いつも尚文を守ってくれます。

人間の心が醜く、獣や鳥の心が美しい、それが嫌というほどわかってしまう物語です。


この物語は、まさに人生の縮図のようなものです。
嫌な奴に屈服して日陰のような人生を送るか、それとも嫌がらせを跳ね返してしぶとく生き抜くか、その選択を迫られることが人生には割とあります。
私たちも盾の勇者のように、しぶとく生き抜きましょう。

エンディングは 藤川千愛さんの「きみの名前」 と 
               「あたしが隣にいるうちに」
2曲ともこの物語にふさわしく、心の叫びが聞こえてきます。魂の叫びと言っても良いかもしれません。
決して美しくないですが、心に響く名曲です。
       

投稿 : 2024/04/13
♥ : 69
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

デブチョコボが全てを救う

キネマシトラス制作。
異世界×ファンタジー。

図書館で1冊の古書と出会った主人公尚文は、
世界を救う盾の勇者として異世界に召喚された。
召喚された勇者は彼を含め4人である。
次元の渦・亀裂から大量に魔物が湧き出し、
世界は「波」と呼ばれる現象で破滅の道を辿る。
世界の救出を国王から託され彼らの冒険が始まる。

労働の対価として報酬を要求する勇者たち、
英雄譚としての勇者像からは乖離した設定である。
この設定も、物語後半で効果を上げる。
{netabare}地道に任務をこなし民の信頼を得る主人公と、
どこかゲーム感覚で勇者ごっこをする、
他の勇者との対比が顕著な形で表される。{/netabare}

お約束のハーレム展開も少しずらされている。
根拠のない愛情が、先行するのではなく、
信頼が先行しているため過度な嫌味とならない。
{netabare}身寄りのないものたちの疑似家族なのだ。{/netabare}
デブチョコボのフィーロが全てを救う。
なんて愛嬌のあるキャラクターでしょう。
ニコニコと荷馬車を引く姿がとても可愛い。
彼女の功績は、個人的に大きいです。

地道に戦闘し、レベルを上げ、
その対価で食料と武具を購入し旅を続ける。
気が付けば民の信頼を集め仲間を得る。
このこともまた物語後半で効果を上げる。
{netabare}召喚直後に、嘆き泣いた「盾」の性能も、
戦闘報酬で様々に派生しその効果は絶大である。{/netabare}
このあたりも丁寧に描かれていますね。

主人公尚文は、物語終盤になり、
{netabare}壊滅した仲間の故郷の再建を願い町を作る。
それは彼にとっても新たな旅の拠点である。{/netabare}
様々な旅での出会いが彼を成長させたのだ。
生き方を見つけ、ここからまた始める。

新たな冒険の始まりに期待するばかりだ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 68

74.6 2 奴隷アニメランキング2位
デスマーチからはじまる異世界狂想曲(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (783)
3836人が棚に入れました
デスマーチ真っ最中のプログラマー“サトゥー”こと鈴木一郎。仮眠を取っていたはずが、気が付くと異世界に…!?
視界の端には、仮眠前に作っていたゲームを思わせるメニュー画面。

レベル1の初期状態。ただし初心者救済策として実装したばかりの「全マップ探査」とマップ殲滅ボム「流星雨」×3付。目の前には蜥蜴人の大軍が!
助かるために「流星雨」を使用したサトゥーは、その結果レベルが310となり莫大な財宝を手に入れる―。
夢か現か、ここにサトゥーの旅が始まる!

声優・キャラクター
堀江瞬、高橋李依、河野ひより、奥野香耶、津田美波、悠木碧、早瀬莉花
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

スマホ太郎とは雲泥の違いじゃん!

原作未読。最終話まで視聴。

【視聴前に・・・】
『異世界転生と同時に主人公最強系』といえば・・・。
個人的に高評価なのは『オーバーロード』
逆に、かなり低評価なのは『異世界スマホ』

個人的な見解ですが、『異世界転生と同時に主人公最強系』に「ハーレム要素」を”単純”に加えると失敗するんだと思う。
ハーレムラブコメが成立するためには、『主人公に対する視聴者の愛着』が必要不可欠だからだ。
『異世界スマホ』はこの部分が大きく欠けていた。
視聴者が主人公に対してどれだけ愛着を持てるか?
『主人公の苦悩や苦労を、どれだけ描かれているのか』がポイント。

さて、本作はどちらに転ぶでしょうか?

【視聴後の感想】
スマホ太郎より全然マシな作品だった。

『主人公は、外見は15歳だが中身はアラサー』という設定が生きていた。
主人公が冷静に、大人の対応に徹しているのがとても良かった。
そういえば、「オーバーロード」の主人公も社会人だった。

この作品の問題点は2点。

まずは、敵キャラが弱すぎること。(というか、主人公が強すぎ?)
バトルが全く盛り上がらない。
まあ、日常系だと思えば、面白い作品だったと思う。

あとは、OPとEDが少し残念・・・。
う~ん・・・。

【以下は、特に面白かった回・気になった回のレビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
{netabare}30歳手前で、現実社会でそれなりに苦労している主人公。
おお、良い設定じゃない!

で、異世界転生!

えぇっ!15歳に若返った!?
『異世界スマホ』の主人公(名前忘れた)も確か15歳の高校1年生だったような・・・。{/netabare}
嫌な予感がしつつも、今のところハーレム要素ゼロ。
大丈夫。まだ見れる・・・。

【第3話まで視聴】
大丈夫だ!まだまだ全然見れる!

『主人公は、外見は15歳だが中身はアラサー』という設定が生きている。
主人公、大人の対応だ。
うん。まだまだ大丈夫だ・・・。

ただ、少しずつ{netabare}ハーレムの臭いが{/netabare}・・・。
ただし、{netabare}ゼナにとって、サトゥーは命の恩人。
リザ、タマ、ポチにとっても、サトゥーは命の恩人。
こういう、理由がはっきりしているハーレムなら、{/netabare}まだ見れる。

【第6話まで視聴】
大丈夫だ!まだまだ見れている、・・・のだが。

少しずつ粗が見えてくるなぁ!

いつまで経っても、冒険が始まらない。
未だに、仲間集め(というか、勝手に集まってくるのだが)の話ばかり・・・。
迷宮探索の話とか面白かったのに・・・。

【第9話まで視聴】
ここまでくれば大丈夫かな?
『主人公は、外見は15歳だが中身はアラサー』という設定が生きている。
主人公が冷静に、大人の対応に徹しているのが成功している。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 53

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ゲーム会社勤務のプログラマーが迷い込んだRPG異世界での気楽な冒険談

2018年放送中のテレビアニメ

原作 愛七ひろ 監督 大沼心 構成脚本 下山健人 制作 SILVER LINK×CONNECT

今期のなろう系枠のようです。
タイトルで嫌な予感がして0話切りしていたんですが、
大沼監督✖SILVER LINKと知り、慌てて3話まで一気見しました。
この制作チームであれば好き嫌いはともかくゴミは無い、という判断です。

非常にありがちな異世界転生ものですが、
今回の特徴と言えば主人公がオンラインゲームのプログラマーであり、
転生した異世界がファンタジーロールプレイングゲーム世界であると言うこと。
序盤でチートなレベルを手に入れ無敵状態でRPG世界の観光旅行を始めると言うものです。

スキルやメニューの設定は本格的RPGゲーム内のもので、
当然主人公は危険もなく気楽に観光を楽しむという状態が3話まで続いています。

今のところ先は読めず、ゲーム内世界に親しみを持てれば地味に楽しめる作品にはなっています。
ハーレムになるんでしょうが、どんなものかはまだ分かりません。

丁寧な作画と構成でまあまあ楽しめる、異世界転生日常アニメですね。
今のところは。

流石の敏腕大沼監督もなろう系の妖しいパワーに押されているような気がしてきました。
なろう系は読者との双方向創作なので一筋縄ではいかない引力があります。
なんでもハーレムと言うのが最も目立ちますが、
それ以外でも、とにかく頻出する願望の量が半端ないので、
物語が荒れますが、その中から選ばれた作品ではあるので作りようによっては名作化すると言うわけです。
過去のなろう系アニメの成功も失敗も読者の願望をまとめられるかにかかっています。

観終わりましたが、ほとんど記憶に残らない作品になりそうです。
異世界観光旅行に徹したなら見どころもあったと思いますが、
主人公のチートを見せる場面での表現力の弱さが目立ってしまいました。
なろうの異世界系であれば魅力のない主人公が普通なのですが、
この主人公は喜怒哀楽が分かりづらく感情移入を拒否しているように見えます。
もっと尺を取って丁寧に描いたとしても観るのが時間の無駄のように感じてしまいました。

主人公役の声優が今一つ引っ張れていないので、実力派の女性声優陣もイマイチの印象でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

方便だったはずの「旅商人」という設定が案外ハマっている気がする。

商業出版される前は小説投稿サイト「小説家になろう」に載っていたらしいライトノベルが原作です。私個人はなろう版、カドカワBOOKS版ともに未読です。

ちなみに「デスマーチ」要素ですが、主人公がゲーム開発中に過労でぶっ倒れて昏睡したかもしくは亡くなったと考えられる冒頭部分のみに関係しており、その他ストーリー中ではデスマーチはまったく関係ありません。

物語冒頭を観た限りでは本当に異世界RPG内の世界に入ってしまったのかただの昏睡中の夢なのか(笑)、そこは定かではありませんが「ゲーム内に入った」という方が夢のあるお話で良いんじゃないかと思います。

で、実は私はこのアニメはそんなに嫌っておりません。というか、普通に毎回観て次回をそれなりに楽しみにしていた気がします。というか、何で嫌われてるの…?

確かに主人公はチートなスキル持ちかもしれない。やたらゲームプレーが有利になる称号を持っているし、また何かと称号を付与されるかもしれない。独りだけマップが使えたり離れた敵を感知できたりするかもしれない。

でも所詮ファンタジー系RPGなんて、NPCから見たらプレイヤーは程度の差こそあれある種のチートな存在なので、それを極端に表現してみたと思えば別に腹は立ちません。それに作中で何が起きても「まあゲームの世界の話だし」で気楽に流せてしまいますしね。

で、特に魔王を倒そうとか世界を統一しようとかしませんけどそれはそれで良いんじゃないですかね。普通に旅商人を自称して世界を見て回っていますけど、なんというか「東方見聞録」ならぬ「異世界見聞録」的なアニメとして楽しんでいました。

逆に「主人公のパーティーは絶対に危機を乗り切る」というある種の安心感というか正しい「俺TSUEEEE」な気がします。こういうのを観るのがストレス発散になるという向きにはお勧めですよ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 30

82.4 3 奴隷アニメランキング3位
マギ(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1680)
9769人が棚に入れました
秘宝が眠るとされる謎の遺跡「迷宮(ダンジョン)」が出現する不思議な大陸を旅している少年・アラジン。
彼は旅の中で出会ったアリババと共に秘宝を手にするため、「迷宮(ダンジョン)」攻略を目指す。
その中で生じる様々な出会いと別れを繰り返す中で、アラジンは自らの宿命を知ることになる。

声優・キャラクター
石原夏織、梶裕貴、戸松遥、小野大輔、木村良平、櫻井孝宏、細谷佳正、森久保祥太郎、堀江由衣、大久保瑠美、羽多野渉、杉田智和、藤原啓治、水樹奈々、瀬戸麻沙美、花澤香菜、小野賢章、福山潤、森川智之
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

王道冒険ファンタジーだね~^^

原作 週間少年サンデーの漫画 未読

全25話


3話までの感想

アラジンと魔法のランプ自体よく知らないけど、そんな感じの世界感ですかね?

主人公のアラジンは、魔法を使える不思議な子で、まだまだ秘密が一杯ありそう。
アリババも、なんか訳ありで秘密がありそう。
実はどこかの国の元王子?だったっぽいですね。
{netabare}
3話でダンジョン攻略できたけど、これからいろんな冒険が始まりそうです。
{/netabare}
個人的な感想は・・・
そこそこ毎週楽しめそう!
今後の展開に期待です!^^

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最終話まで見た感想

ストーリーは、王道の冒険ファンタジーですが、世界観は広くて設定もちゃんとしてるし見応えありました。

バトルも、剣術、体術、魔法や金属器など、いろいろな戦いがあって飽きませんでした。

キャラはたくさん出てきて名前覚えられなかったですけどね^^;

原作読んでないから分からないけど、怪力娘のモルジアナ
声優の戸松遥さんが、いい声と演技で、とても可愛く感じました。
{netabare}ラストでは、アリババといい雰囲気でしたけど、二人はくっつくのかな?
(〃ω〃){/netabare}

それと、所々のストーリーで泣けました。q(T▽Tq)
{netabare}
敵となって戦った、アリババの親友 カシムや、
終盤に登場し、堕転してしまったムスタシム王国王女 ドゥニヤなんかには、感情移入して悲しかったです。
(TдT)
{/netabare}

この作品って、アラジンとアリババのW主人公なんですね~^^
自分はアリババ目線で観てました。

原作が少年サンデーの連載だけあって、子供向けアニメですが、大人の自分でも十分楽しめました。

日曜午後5時からのアニメで正解でしたね! ^^
深夜枠では小学生とか見れない子もいるでしょうし。

年齢に関係なく、冒険ファンタジーが好きな人にはオススメです!
!(*^ー゜)b! グッ


今年の秋に2期が決定しているので楽しみです。^^


OP:「V.I.P」歌 - シド
OP:「瞬く星の下で」 歌 - ポルノグラフィティ

ED:「指望遠鏡」 歌 - 乃木坂46
ED:「The Bravery」 歌 - supercell

supercellの曲はいいですね! ^^
「The Bravery」も、勿論CD購入です!  d(>_< )Good!!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 56

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

冒険ファンタジーアニメってワクワクしますね♪♪

このアニメの元になったのは、あの有名な物語集「アラビアンナイト」(千夜一夜物語)です!ヾ(*゚∇^*)ノ

主人公は不思議な笛を持つ小柄な少年アラジン!
もちろん「アラジンと魔法のランプ」から!

もう一人の主人公の迷宮攻略を目指している少年アリババは「アリババと40人の盗賊」から!

その他にも「船乗りシンドバードの物語」のシンドバッドなどアラビアンナイトの世界の登場人物が個性豊かに登場してきます!!

物語もこれぞ冒険ファンタジーと言えるぐらいなストーリーです!!

朝アニメなのでお子様向けと思い気や大人も楽しめちゃうのが良いです d(⌒o⌒)b♪

アラビアンナイトは完全大人向けな映画に出来る物語もあればアラジンのようにアニメ化して楽しめる物語もあったりで、原作も物語次第で更に面白くなると思うのでそっちにも期待です♪

2期制作決定しているのでまた楽しみが増えました♪

投稿 : 2024/04/13
♥ : 56

cross さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

清々しい位に王道な冒険ファンタジー。ここまで王道だと逆に新鮮味すら感じられる。【総合評価:86点】

2012年秋から2013年冬。
全25話、2クールに渡って放送された作品で2013年秋には第二期も決定しています。

放送中には視聴をしていなかったのですが、過去の作品を何本か試しに視聴していてこの作品を見逃していた事に後悔しました。
原作は週刊誌の少年サンデーにて現在も連載中らしく、購入を現在割りと真剣に検討中です。


大まかな概要としては……

『ジンの金属器』と呼ばれる宝を探して大陸を旅をしている少年アラジン。
が出現する不思議な大陸を旅している少年・アラジン。
御者のアルバイトをしながら、宝が眠るとされる謎の遺跡『迷宮(ダンジョン)』を攻略し大富豪になることを夢見ていた青年アリババ。
この二人の主人公が偶然出会い、様々な出会いと別れを繰り返す中で、アラジンは自らの宿命を知り、アリババもまた自分の過去と運命に立ち向かいながら成長していく。

まぁ、大雑把ではありますが、こんな感じです。



この作品の主人公である二人は共に『千夜一夜物語』、俗に言うアラビアン・ナイトの物語から名前が採られている。
そんな些細な所から少しだけ興味を持って、視聴してみると非常に面白くて25話一気に視聴してしまいました。

この作品、世界観は非常に広大で尚且つ設定もしっかりしていますが、正直、目新しさと言うものは無く、悪く言えばありきたりな王道冒険ファンタジーですね。
中途半端に組み込まれた王道は『ベタ』だとマイナスに感じることもありますが、この作品においてはその王道を突き詰めていった感じで逆に好感が持てました。
王道に王道を重ねた冒険ファンタジーは逆に新鮮味があって、単純にワクワクさせられますし、熱い展開も盛りだくさんでした。
物語の進行も、迷宮編、草原編、盗賊砦編、バルバッド編、シンドリア編と全25話の中でテンポ良く進行していたし、物語にメリハリはあって見易かったです。
どのエピソードもそれぞれに見所があり、キャラクターの魅力を存分に引き出せていた印象があり、25話を通して非常に安定感がありました。
一番の尺を使っていたバルバッド編は、アリババが自分の過去と運命に向き合い、全力でもがきながらも成長していく姿が描かれていて非常に良かったと思います。

作画に関しても個人的には結構好きな部類でキャラデザはとても気に入っています。一気に25話を視聴できたのも作画のレベルの高さと言うのは大きかったと思います。
結構な数のキャラクターが登場しますが、それぞれ確りと特徴を持っていて、演じる声優もキャラクターの雰囲気にマッチしていて、魅力的なキャラクターが非常に多かったです。

個人的には主人公の一人であるアリババはお気に入りです。
物語を通して弱さや脆さが強調されがちでしたが、その中でもゆっくりではありますが着実に成長していた本当に好きなキャラでした。
あとは登場回数は少なかったですが、練白瑛(れん はくえい)と練紅玉(れん こうぎょく)も地味に好きでした。

そして、この作品で気に入っているのはOPです。
前半の「V.I.P」、後半の「瞬く星の下で」
どちらもこの作品の王道ファンタジーな世界観に非常にマッチしていて、映像面との融合でかなり素晴らしい出来だったと思います。



中途半端な王道ではなく、王道に王道を重ねた冒険ファンタジー。
このご時勢、逆に新鮮味のある物語で非常に心くすぐるものがありました。
2013年の秋には第二期も決定していますので、興味のある方は今の内から視聴しておいて損は無いと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 46

80.3 4 奴隷アニメランキング4位
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (797)
3964人が棚に入れました
「ゲームで魔王やってたら、異世界に召喚された!?」MMORPGクロスレヴェリにおいて坂本拓真(さかもとたくま)は、他プレイヤーから『魔王』と呼ばれるほど圧倒的な強さを誇っていた。ある日、彼はゲーム内の姿で異世界へと召喚されてしまう。そこには「私こそが召喚主」と言い張る少女が2人いた。拓真は彼女たちから召喚獣用の奴隷化魔術をかけられる――しかし固有能力《魔術反射》発動!奴隷と化したのは少女たちで……!? 魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む異世界冒険譚、開幕!

声優・キャラクター
水中雅章、芹澤優、和氣あず未、原由実、大久保瑠美、加藤英美里、種﨑敦美、森嶋優花、千本木彩花、置鮎龍太郎、石田彰、大塚明夫

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最後までしっかりと楽しめました

原作未読。最終話まで視聴。

異世界転生+主人公最強+ハーレム+微エロ+コメディ。
異世界転生で主人公最強でハーレムというと、大ハズレの予感しかしなかったけど、意外と楽しめました。

取り巻きが無駄に増えないのと、主人公が最強なのに意外とヘタレなのが功を奏していると思います。
この作品といい、オバロといい、このヘタレモードが魅力の一つだと思います。

第2話の微エロ展開で、正直ドン引きしましたけど、第3話でしっかり挽回。
以降も、コメディとシリアスのバランスの良さは高評価です。
ただし、第10話のエロシーンは評価が分かれちゃうかも知れないですね。
明らかに”微”の域を逸脱していましたからね。

あと主人公が、ゲームとこの世界の違いを確認しながら、慎重に事を進めている所も高評価です。
主人公の心の声が、私のような原作未読者にも、分かりやすく世界観を説明してくれますからね。
(この点もオバロに似ているかも)

主人公役の声優(水中雅章)さん。ほぼ初見なのですが、良い声優さんですね。
魔王バージョンとヘタレバージョンの演じ分けが、とても良かったです。

脇役ですが、何故か女性陣がピンチになると駆けつける、エミール・ビュシェルベルジェール。
憎めない好キャラで、大好きです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 57

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

一般人に生活感が溢れる良作

原作は未読でしたが、8話目辺りで追いついて、その後既刊分(1~10巻)を読み終えています。下記は4話目を観終わった辺りでのレビューです。

また、その後に最終回まで観終わっての追記があります。
==
原作ライトノベルは未読です。

大まかにどんなお話かという点ではあにこれの「あらすじ」が「だいたい合ってる」という感じで良くまとまっているので、作品の説明に替えて第4話まで視聴を終えた時点での登場人物などを中心にここまでのインプレッションなどを書いてみたいと思います。

ディアブロ(本作品の主人公): 作品の舞台となっている世界とそっくりなMMORPG「クロスレヴェリ」での豊富なプレイ経験を持ち、本作品中では他のキャラクターを圧倒する力を持つ自称「異世界の魔王」。

神などの作為を自覚できるような転生・転移のプロセスを経ていないせいか行動は意外と慎重。行動原理はソロプレイで培われている点はあるにせよ、人物的な好感度は比較的高めかと思います。

シェラ・L・グリーンウッド(ヒロイン枠): 巨乳エルフ。もう一人のヒロインであるレムと比べると智謀的には劣る印象。ムードメーカー的なところがあります。

レム・ガレウ(ヒロイン枠): 貧乳の獣人(猫っぽい)。話のキーになりそうな宿命を抱えているせいか、影のあるキャラ。そこそこ強い筈のわりには、シナリオ的にはピンチに陥りがちな感じがします。

セレスティーヌ・ボードレール: 魔術師協会会長。比較的思慮深い常識人枠。ここまでの登場人物の中では、おそらく一番物を知っていそうな人。

シルヴィ: 通称「ギルマス」(ギルド・マスターの意味?)で、ディアブロたちが拠点にしている街ファルトラの冒険者協会会長。ディアブロの実力を、測れないなりに一番理解できているっぽい人。いでたちはほとんど痴女(笑)。

エミール・ビシェルベルジェール: ファルトラの冒険者の一人でディアブロを除けば恐らくは最強クラス。「すべての女性の味方」を自称し、チャラいところはあるものの愛すべきバカ。

他にも名あり、モブキャラ含めて多くのキャラクターたちが登場しますが本作品の長所として各キャラに良い意味で生活感が感じられる点があると思います。

戦闘で犠牲者が出れば弔い、街が破壊されれば皆で協力し合って復興にいそしむ様子が作中で描かれており、私としては作品自体に好印象を持っています。

ディアブロも含めて死んだら「死ぬ」のであって蘇生という概念はなさそうで、実力差はあっても相応のMP消費などもあって、本当はダメージがあっても「やせ我慢」で無双キャラを演じるなどの心理戦要素もなかなかの見どころになっていますね。

ディアブロの極大魔法が橋を吹き飛ばした後で川面が完全に割られた後に水が吹き戻して渦巻くなど、意外と場面描写も丁寧だったりします。

実はかなり面白いんじゃないでしょうか。ということで今後の展開も楽しみにしています。


2018.9.21追記:
最終回の12話まで観終わりました。まず、ライトノベル原作のアニメ化と考えるとなかなか良いアニメ化だったと思います。原作は続いていますが話の区切りとして中途半端な感じがなく、仮に2期目以降があった場合でもこのやり方を踏襲するならシリーズ構成的な失敗はなさそうです。

原作の1巻をアニメの4話のペースで構成していて、12話でおよそ原作3巻分の話がアニメ化されました。ただし原作では毎巻引きがあって次巻に続く構成になっている(例えば3巻だとエルデガルドとアリシアの脱出で終わる)ので、アニメでも一部4巻の内容が含まれます。

原作でアニメの続きを読むということなら4巻からで良いと思います。

キャラクターデザインについては原作イラストと別人とまではいきませんがけっこう変えてきてますね。ただ原作イラストのキャラクターデザインはアニメで動かすのは不向きと思われ、キャラデザ変更は良かったと思いました。

OP/ED主題歌はともに出演声優が歌う形になってますが、特にOPは背景アニメの出来も含めてどちらも作品内容に沿った良曲だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 49

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ほかの転生ものと大差がなかった。。。はずなのだが

アニメのみ。原作知らず。

とても楽しめた。素敵な物語として綺麗にまとまった秀作だと思う。

タイトル見る限りよくある異世界転生ハーレムものかと思ったし、OP映像を最初に見た際にはきわどい描写で数字稼ぎかと少々嫌悪感も持ったし(ま、それは実際にその通りだったわけだが)、当初は期待値を下げた状態で見ていた。

お話しはシンプルで、特にひねりも何にもないと思う。主人公の設定はちょっとおもしろいかもと思ったが、基本的に転生先では「最強」の存在になっている。そういう意味では、これまで何作か見てきた転生ものと大差がなかった。。。はずなのだが(クルム風味)。

最後まで魅せられた。

メインヒロイン格の二人が、クールクレバーと天真爛漫お馬鹿という組み合わせなのも、お話し全体が落ち着く良い構成だと思った。無論、この二人がこの作品において大きなウェイトを占めているのは間違いないのだが、僕が個人的に好印象を持ったのは主人公ディアブロの描き方。

主人公が安っぽいCheaterではないというのがこれまで僕が見た他の異世界ハーレムものとの違いかと思う。

まず賢い。情報をちゃんと取りに行くし、取り入れるだけの賢さが描かれている。戦闘の機微を知っているし、戦略を立てられる。
次に、その方向性は迷子と言わざるを得ないのだが、相当の努力家である。召還される前のゲームにおいて、彼はチートなどせず努力(と、おそらく課金)を重ねて実力を付け、「既に魔王となっていた」。だからこそか、召還後の彼の振る舞いは、戦闘に限っては自信に裏打ちされているし、経験に基づく判断にも揺るぎがない。また、それを不自然に感じずに済む(これが重要な気がする)。
そして、優しい。この点は引きこもりコミュ障という設定からは少し外れる気もするのだが、ディアブロのにじみ出る優しさが他者への配慮として普通に表に出ている。
その上で、自分の弱さや希求するものを分かっているし、それらに対して話を追うごとに素直になっていく。レムやシェラという存在が自身を形作っていることをちゃんと理解している。

他者とのインターフェースにかなりの難があるものの、この最強魔王な主人公、好青年。めったに見られないレベルの好青年。

物語を通して、ディアブロの内面の成長が描かれていて、自然と応援したくなっていた。張りぼての魔王の外面なんて、レム・シェラの二人にはたぶんとっくに見破られていて、それでも二人に好意を寄せられている描写もまったく嫌みに感じない。うまく作ってくれたな、という感想です。

7話は、そんなディアブロの中身が前面に出ていて、かつ、それをレムが受け入れディアブロの存在を認める、個人的にお気に入りのエピソード。シェラがいなくなってから6分間のディアブロ、レム二人の対話は、何度も見返してしまう。

最終話、アリシアを説得するディアブロに「俺がそうだった」と言わせたのは、安っぽくも感じるが、僕としては肯定的に捉えたい。

ギャグはエロに頼ることが多く、こういうのが苦手な方には嫌悪されるんだろうなと思う。先述の通り、お話しそれ自体は単純なのでそれが物足りないと思う方も多いかな。

作画は全体的に丁寧と思う。
BGMは、それぞれしっかり作られていたように思う。
ディアブロ始め、CVはとても良かったと思う。

ただ、OP曲だけはちょっと受け入れがたい。
なんか、歌詞の最後の一音が気になるんです(不協和音っぽい感じ?)。

[2018/10/10 v1]
[2019/10/22 v2 配点調整・文言修正]

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31

66.3 5 奴隷アニメランキング5位
回復術士のやり直し(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 2.5 (456)
1086人が棚に入れました
【癒】の勇者としての素質に目覚め、勇者たちと世界を救う冒険の旅に出ることになった少年・ケヤル。しかし戦闘能力のない回復術士には、勇者たちにその能力を搾取され虐待を受ける日々が待っていた。自由と尊厳を奪われ、自我すらも失いかけたケヤルはある日、正気を取り戻し《回復》の真実に辿り着く。《回復》はただの癒やしではない。《回復》は世界を、人を、根源から揺るがす力である、と。ケヤルは世界そのものを《回復》し、四年前からすべてを“やり直す"ことを決意する。そして勇者たちへの報復に胸を躍らせるのだった……。「さあ、パーティー<復讐>のはじまりだ─」

声優・キャラクター
保住有哉、渋谷彩乃、石上静香、相川奈都姫、高森奈津美、津田美波、ふじたまみ、稲田徹

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

個人的には神アニメになってしまいました(追記あり:北米版BDを購入して)。

>3話まで視聴して
原作未読です。

1話観た段階では、単純に”なろう系作品”の過激エロ版??・・といった印象。

2話観終えた時点で、「あれっ?結構、面白くないかコレ?」って思って

3話観終えた時点で、それは確信に変わりました!。


面白いです!!。

たしかに完全にほぼエロゲなんですが、かなり良質エロゲなのでは??(詳しくないw)。
もしエロゲ版あるなら買ってもいいくらいだし
それがアニメで毎週観れるというのも、これはこれでかなりありがたい!。


個人的に何が高評価なのかというと
単純な安易なエロイベントの乱発とかではなく
登場人物たちの置かれた環境における絶望がしっかり描かれている。

渦巻く人々の悪意、裏切り、策略など
また恨み恨まれといった連鎖
人間の本質をえぐって描いているあたりなど

今、思い浮かぶのは、コードギアスやひぐらし(初期TV版)
等の要素をしっかり取り込んだ、良質エロゲ!
といったところでしょうか?。


1話2話では見えてこなかった
主要キャラ2名(主人公とフレア)も
3話の時点で、自分の中でかなり魅力的に変化してきました!。
これは話の構成が上手いのでしょうね。

フレアの中の声優さんも、素晴らしい演技されていて
魅力的な演技に感じています!。
これを機に、今後も羽ばたいていかれることでしょう。

4話以降もさらに主要キャラが増えていきそうなので、目が離せませんね!。


-------------------------------------------------
>6話まで視聴して
3話までで感じた確信はゆるぎないです!。

毎週楽しみで仕方ないですし
毎週期待を越えてくる、いろんな意味での”濃さ”が素晴らしい!!。
よくあれだけの要素を詰め込んで
なおかつ成立させていることに驚愕っ。

とにかくアニメ化スタッフ様方が、かなり優秀なのでは??。


まず、ケアルの幼い顔であの言動・・は、ホントイライラさせられますw(誉め言葉)。
それを逆手にとった展開や演出に唸ります!。

作り物?であるかもしれませんが
ケアルガでみせる表情や、おだやかな語り口調にはかなり好感^^。
(ここはケアルガの声優さん絶賛^^)
・・かと思えば1周目で受けた苦しみへの本音吐露と憎しみの感情爆発表情!。

物語の展開や重要なセリフ、キーワードなどの随所に
コードギアス感が溢れてしまってますw。

・・ここは、むしろエロ特化した同人劣化ルルーシュ?
的な楽しみ方もできてしまって、残念ながら評価は下がりません><。

下手したら、単純なパクリといわれてしまうかもですが
この物語にあわせた、新たな上手い使い方、再構成がなされてるので文句なしですね^^。


作品の3種類のバージョン違い!?
(2種は知ってたが3種あるのは今調べて知ったw)・・も見逃せません!。

・テレビ放送版
・やり直し版
・完全回復版

はい。完全回復版というネーミングセンスも秀逸ですし
テレビ放送版も、単純なただの光規制にとどまらず
どこか、のんのんびより的な素晴らしい自然の背景と
時間が止まったかのような、ゆるやかな平和な時間の流れが表現されていますw。

これは、2度・3度おいしい♪。


主人公があまりにゲスいという評をよく目にしますが
1周目であれだけのことをされてしまった人間が
正常でいられることは、まずありえないでしょう><。

本人も語っていますが、いろいろ壊れてしまっています・・。。

でも、壊れてしまっているながらも、なんとかしようとしているところ

なんだかんだいいながらも
時折見せる人間らしさ・・。


また、ただの狂気に描かれているようなところも
それらは本来人間があらゆる両面持ち合わせてるところ・・?
と感じさせられるような
突っ込んで描かれたようなものに、なにか惹かれてしまうのです^^。


音楽面ではED曲がとにかく素晴らしい!!。
3連符??のところのリズム感と世界観の変化が心地よく
まず最初に本作を好きにさせられた要因は
間違いなくこのED曲でした♪。


-------------------------------------------------
>12話まで視聴して
結論から言うと1話から12話まで終始完璧でした!。

エロ系に寄った作品って、序盤数話までは素晴らしいと感じた作品でも
後半はネタ切れ等で失速してしまうことが多いように感じますが
本作は、毎回ネタの捻り方が秀逸でした♪。

特に10話での日笠さん登場は完全に予想外の神展開&神キャストでした!!(絶賛)。


最終話のラストは、若干説明的な感じにもなってしまってましたが
ケヤルガの心情変化描写が描かれていた点がよかった。
(もちろんそのままを鵜呑みにしてるわけではなく)


終盤で仲良くなった彼って魔族だったのですね。
ずっと人間だと思ってました。
生存させておいてほしかったな~。


ケヤルガは心を開いてしまって自分が変わってしまうことを恐れてるのですね・・。
本来の王道正義もの作品では、そっちルートが正解なのかもしれませんが
ケヤルガは1周目で受けた自身への凌辱によって
ほぼ完全に(99%くらい?)壊れてしまっているので
そちらの方にケリをつけない限りは
もう前に進めなくなってしまっているように感じられます。

でも、時々、わずかに残っている1%の良心のケヤルガが見え隠れする
ところがグッときます。
でも99%の壊れケヤルガによって、打ち消されてしまうのですが・・。
(仲良くなった彼を助けない結果になってしまうあたりも)


あと、毎回のエロ描写ですが
ケヤルガは1周目で受けた自身への凌辱によって
日課となってしまっているので(立場は逆ではあるが)

逆に壊れてしまってるがゆえに
この日課をこなすことで安心感を得たり
自我が保てているようにも感じられてしまいます。
限られたコミュニケーション手段の1つなのかもですね・・><。

まあ日課ならば仕方ない?・・ですか。。


ああ、書き忘れるところでしたが
クライマックスでの戦闘シーン描写もなかなかよかったように思いました。

あと、キャラデザは文句なしの満点です!!。


はい。2期切望します!。


-------------------------------------------------
>北米版BDを購入して
国内版BDの購入をずっと迷ってましたが金額との折り合いがつかず、ずっと保留にしていましたが
北米版BDが発売されたことを知りました。

レビューでは強制字幕が消せないとあったので、そこがひっかかってたのですが
金額が国内版に比べて圧倒的にリーズナブルだったため、強制字幕を納得したうえで買ってみました。

で、まず家庭用のBDレコーダーで再生を試みたところ再生できませんでした。
リージョンコードは問題ないのですが、国コードロックで機種によっては再生できないようです。

次にPS4で再生してみたところ、再生できました。
ただし、強制字幕は消せませんでした。
まあこれはこれで、英語に親しむ教材に・・。なる?。
・・まあ視聴には問題ないのですが、消せるものなら消したい・・のが本音です。

次にパソコンでの某社の有料再生ソフトで試したところ
最初、再生できなかったのですが
国コードを変更したら再生できました^^。
ただし、強制字幕は消せなかったので、PS4と同じ結果でした。

最後に、無料再生ソフトを試してみたところ、設定で消せました^^。
ただし、日本製の再生ソフトではないので、もろもろ自己責任で・・ということですね。。
まあでも、やはり快適に視聴できたので、結果満足でした。


ひさびさの再視聴でしたが、評価が揺らぐことは全くありませんでした!。
むしろ盤石に。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ゲスの極みケヤル

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
う~ん、評価が難しいな~。快か不快かで言えば、不快なんだけど、面白いかつまんないかで言えば、面白い、、、ような気がしないわけでもない(笑)

これは、エロいアニメではない。ストーリーをもったアダルトアニメだ(笑)

紙屑のように虐げられた主人公(ケヤル)の心が歪み、世界にリベンジしていく話。ほぼエロゲーといえるひどいエロ描写。離脱する人も多いだろうな~と思います。

ちなみに、私は、A-TXの「完全無修せ、、、」じゃなかった、「完全回復版」で視聴です( ・`д・´)キリッ

これを☆1にしている人がいても、「そうだよね」って思うし、☆5にしている人がいても、「そうなんだね」って思う。どちらも理解できる。

「アニメは嗜好品」だから「良し悪しより、好き嫌いが大事」という私の信条からすれば、正に「嗜好品」という作品でした。好きな人は、褒め称えれば良い。嫌いな人は、貶し尽くせば良い。

レビューでは、こんなアニメなのに、ケヤルの心情なんかを真面目に考察してみたいと思います(ちょっとふざけた後にw)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品から、エロを引いて、攻撃手段をヒールに限定できていれば、名作になったかもしれない。

直す、治す、の範囲でできること。そこにはこだわって欲しかったな~。

まあ、ヒール=再生、なので、拡大解釈で「創造」が出来るという話なんでしょう(記憶とか顔とか)。ただ、細胞を過剰に再生させて破壊するのは分かるけど、相手の記憶やスキルを奪える理屈はよく分かりませんでしたね。まあ、エロのついでなのでしょうが。

さて、本作の特徴です。

意味のないエロは嫌いだが、意味の無さすぎるエロはリアルなのかもしれない。

例えば、「透明人間になったら何をするか」と問われたら、男の99%は女湯を覗きに行くと考えるはずだ(剣道部調べw)。エロ以外を答える人は、1%の聖人君子と、99%のムッツリスケベであると断言する(笑)

普通の男が異世界で、理不尽な能力をもったら、世界を救うより、普通にエロいことするよな~と思う。

だから、ある意味ケヤルは真っ当。色々理由をこねくりまわしたりせず、「ただヤりたいから(娯楽で)ヤる」というのは、潔い。最も、女性の目線に立った時、ケヤルの行為や動機は許せるものではなく、正に「ゲスの極み」だと思う。

ということで、本作、不快です。ただ、そもそも不快さを売りにしている作品で、主人公も、実は善人とか世界の為にとかではなく、極々個人的な欲望のために、悪を成していく。そこを徹底して描く、安っぽさ、無意味さ、残酷さ。なんの深みもないけれど、そもそも、深くないアニメだと開き直られれば、なんか否定しにくい。

そんな不安材料ばかりの本作がギリギリ破綻していないのは、ケヤルが元々は善人で、それを理不尽な暴力によって歪められたという前提(過去)があるから。

私は昔から(アニメでよくある)、「復讐なんて何も生み出さない」というメッセージが、あまり心に響かない。

例えば自分の大切な人が、理不尽な悪意によって奪われた時、確かに復讐してもその人は甦らないかもしれないけれど、だからと言って加害者がのうのうと生きているのは、はらわたが煮えくり返る。

勿論、復讐だろうがなんだろうが、行為自体は正当化されないから、自分自身もなんらかの罰は受けるのは当然。でも簡単に第3者が、「復讐は無意味」とは言えない気はしている。だからこそ、それを高い倫理観や自制心、あるいは、亡くなった大切な人の為にも抑え込んでいる人は、尊敬に値すると思う。

本作のケヤルは、始めは復讐が手段だった。自分が幸せに暮らすための。しかし、徐々に復讐が目的化してくる。復讐依存症、復讐することが幸せになってくる。だって、彼はもうすでに精神に異常をきたしているから。

彼にとって、元々フレアは1番の復讐対象で、始めは道具扱い。自分と境遇の近いセツナや、愛するイヴだけは大切にしたいと思うという、確かな差別化があった。

しかし、フレアではなく、自らが作り出したフレイアには愛着を持つなど、どうやら自分で自分の感情をコントロール出来ていない様子(まあ、女に甘く、男には無慈悲なだけとも言えるけど)。それは、「ケヤルが狂っている」からでも説明つくが、「復讐心の薄れ」ともとれる。

ケヤルが「復讐心がなくなるのが怖い」と言うのは、彼が生まれながらの快楽殺人者ではなく、後天的な復讐依存者だからではないだろうか。

もし、「復讐」という大義名分を、あるいは、復讐対象を失った時、彼は彼が行ってきた残虐非道に耐えられるのだろうか? もしかしたら、彼が復讐を完遂した瞬間が、彼が本当に壊れる時なのかもしれない。

ここからは妄想だが、そんな彼が自らを守るために、せっかく築き上げた幸せな環境を捨て、再び愛するイヴの心臓を奪い、また「復讐」を行うために世界をヒールするとしたら。3周目、4周目と、悲劇を繰り返し続けたなら。

悲しい男の物語として、私は本作を高く評価することになると思います。二期があったら、確実に観ます。

もっとも、今後もただひたすらにエロを貪り尽くすだけの可能性も、かなりありますがね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
なるほど、世界を癒して2周目ね。エロアニメ? ん? 面白いか?

2話目 ☆1
復讐、とはいえ、胸くそ悪いな。ガッツリエロアニメに。判断が難しい、面白い要素もある。

3話目 ☆3
やはり、エロ描写、必要か? 残酷描写、暴力描写はあっても良いと思うけど。変態とレズとホモ。

4話目 ☆2
ガッチリエロゲだな。体液で、て、なぜ? そして、立ちバック(苦笑)

5話目 ☆2
ほぼAV(苦笑) いや、完全にAV(笑)

6話目 ☆3
人を呪わば穴2つ。死んだ人は甦らせない? 一応、自分なりのロジックはあるんだね。

7話目 ☆3
民意を操る。復讐の肯定。刹那はお気に入り扱いなのね。

8話目 ☆4
献血が税金ね。次は、魔王とヤるとしか思えない(笑) それは、魔王も焦るよな(笑) 魔王、チョロ可愛い(笑) 

9話目 ☆3
戦争の終結か、まおゆう、を観た後は浅く見えるよな。復讐は楽しいと言い切るのが、個性だな。

10話目 ☆3
まあ、目的は殺すことじゃなく、復讐だもんな。

11話目 ☆3
予想よりは、わりとあっさり殺したな。三英雄、勇者より強いのか。復讐狂い。

12話目 ☆2
ちょっとあっさり。復讐、そんなもんで良いの?
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

何だ、ただのエロアニメじゃなかったのか?

原作未読。(完全回復VERにて)最終話まで視聴(笑)。

例のあのエロシーンですよね。
評価の分かれ目は・・・。
『必要か?不必要か?』みたいな話。
正直、あのシーンが無ければ、もう少し評価が良かったんじゃないかなと思います。
作品の品格を下げてしまっている。
わざわざ絵にしなくても、表現できる方法はいくらでもあるだろうに・・・、って。

主人公がひたすら復讐を果たしていく物語。
復讐に値するだけの愚行と愚民たち。
ここがきちんと描かれているので、復讐劇自体に不快感はあまりない。

主人公が回復術士というのも面白い。
第2話の{netabare}指を折る⇒治癒魔法で治すの{/netabare}ループは、確かに復讐っぽい。
ただ、それ以降の{netabare}『姿を変える』とか『記憶を変える』{/netabare}とかいうのは、”回復職の役割だっけ?”ってなっちゃう。

だけど、何かしないと、マンネリになっちゃうし、ここがこの作品の急所かな?

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27

65.7 6 奴隷アニメランキング6位
異世界迷宮でハーレムを(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (203)
662人が棚に入れました
ある日、この世に絶望していた加賀道夫が見つけたのは、あやしげなネットゲーム。 ゲームに書かれた、この世界が生きづらいなら異世界で生きればいいという言葉に誘われるまま、 設定やキャラメイクを終えた道夫を待っていたのは、現実とは異なる本物の異世界だった。 様々なスキルやジョブ、魔法に迷宮とまるでゲームのような異世界を舞台に、 自らのステータスを自由に再設定することができる力を駆使して、道夫の冒険が幕を開ける。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

このエロには意志がある!(お見合い夫婦の距離感)

AT-Xにて「超ハーレム ver.」での視聴でした。地上波放送の方が時間帯的に後だったこともあり、たまに規制シーンがどうなっていたのかを録画で確認したくらいで規制版はほとんど観ていません。

本作はコミカライズからの流れでいわゆる「エロシーン」が評判になったアニメですが、意外にもラノベなどにありがちないわゆる「ラッキースケベ」的な描写はまったくありません。

迷宮(ダンジョン)での戦闘シーンにおいて女性キャラが粘液まみれになる、グルグル巻きに糸で縛り上げられる、下着や肌が露わになる、服が溶けるといった他作品でありがちなエロ描写は一切なく、翻ってエロシーンは必ずそれを始める意志が伴って始まる点が特徴的です。

さて本作主人公の加賀道夫ですが、転移先の異世界において特に「世界としての役割」を負わされていません。なろう異世界ものでお馴染みの転生担当女神みたいなのもいませんし、魔王を倒す勇者としての役割を負わされたりもしていません。

状況としてはオープンワールドRPG的な世界でただただ生き延びて明日を無事に迎えることが直接的な目標になってしまっている、ある意味で「志の低い」ストーリーです。

そんな中で始まりの村的なところでゲームイベントとして盗賊を殺し、生計を立てる手段として迷宮探索を選び、ソロ攻略は辛いからという理由で奴隷としてロクサーヌを買い、生き延びるために地味に迷宮や世界自体のルール把握に努めます。

奴隷商のアランからは「獣人で戦闘力は高いが、人間との性行為では子供ができないし性行為に応じることにも同意している」ということでロクサーヌを紹介されますが、道夫はロクサーヌの意思を探りそれを尊重しながら徐々に深い信頼関係を結んでいく点がなかなかに興味深いところです。

二人目の奴隷セリーが登場するのは終盤2話だけであり、道夫とロクサーヌの関係が深まってゆく感じはまるでお見合い夫婦のそれのようでした。

「エロシーン」が単に「裸を見せるため」というところにとどまっておらず、かなり面白かったです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

普通の異世界アニメにしてれば良かったかも

【紹介】
異世界で命がけでダンジョンに潜ってお金を稼いで奴隷を買ってハーレムを楽しむ異世界エンジョイアニメ
主人公のチートは控えめで強い装備があるくらい、少し間違ったら異世界での人生が破滅するっていう緊張感があっていいですね

※グロいシーンも多いのでご注意ください

【感想】
タイトルのイメージと違って異世界生活はちゃんとしていて面白いです
エッチもハーレムもない普通の異世界アニメだったらよかった
でも、ハーレムに期待して見るとたぶんガッカリするかも?

エッチなシーンが最初から最後までジャマでした
仲間にする方法が奴隷として「買う」ことで、最初から最後まで女性を「モノ」とみているところがとても残念に思います

かなりエッチなシーン多くて長いのがきついけど、チートすぎないし設定を一つ一つ試しながら手探りで探索するところが意外とちゃんとしてて面白い
{netabare}
ボス戦があっさりしすぎで盛り上がらないのと、最終話は時間ないから雑にまとめてハーレムで締める流れがひどい

これ、ハーレムアニメっていうのかな? これならヒロイン一人のままで良かったと思う
{/netabare}
【キャラクター】
{netabare}
主人公が変に善人ぶったり純情ぶったりせずに欲望に素直なところがいいとおもう
それなりに計算高さとか罪悪感とか常識もあるので地に足がついたいい主人公だと思っていました
でもなんとなく見ていると女の子に優しいと好意的に見ることもできるけど
女の子に気を使ってるっていうよりエッチをするために必要なことをしている感じがして、欲望に正直すぎるのが欠点
{/netabare}


【シナリオ】
{netabare}
目的は最低ですが、生活の維持や戦闘に緊張感があって、主人公が地道に強くなっていく過程も面白いし、異世界転生系の中では面白い方だと思いました
世界のルールが最初にそれなりに説明されているし生活する厳しさを確認していて、異世界転生系ってここを省略して生活感がないことが多いので期待は高めでした
あまりシリアスなシーンもなく、異世界生活を堪能することに特化した作品
エフェクトやUIなど細かい演出までゲームっぽくて、ゲームの中の世界ってことを終始強調しているところはこだわりがあって良いと思います
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

フランス書院?(苦笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
レビュタイの意味が分かったそこのアナタ!、、、流石ですねw

なんかこう、フランス書院で発行された小説が原因なんじゃないかと思うほど、アレなシーンが多かったですね(苦笑)

ソレさえなければ、結構丁寧に作っている異世界転生モノだと思います。主人公も、なろう系のわりにはかなり弱いし。う~ん、もったいない。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界に転生し、生きる目的はセックス、ハーレムを作ること、と割りきっているのは問題ないと思う。ていうか、普通の男なら、世界を救うよりはそっちがメインになるだろう。毎日ヤるのも別に良い。リアルっちゃあリアル。

が、アニメでこんだけ毎週セックスシーンを流す必要があるかといえば、ない。しかも、バカみたい隠し方をするなら尚更。

作品全体の3分の1くらいをセックスシーンが占める作品なんて、みたことない。その尺で、もっとちゃんと冒険を進められた。

本作からエロ要素をとっちゃうと、個性が死んじゃうからそれはそのままで良いけど、セックスシーンの尺だけ、本当に勿体なかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18

74.3 7 奴隷アニメランキング7位
アルスラーン戦記(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1087)
5920人が棚に入れました
東西を結ぶ陸路の中心地・エクバターナを王都に掲げ、各地からの人や物資、そして豊かな文化が集まる強国パルス。この国の王太子として生まれた少年・アルスラーンは、幸福のうちに国を引き継ぐはずだった。土煙が舞う平原に、パルスの誇る騎馬隊が葬り去られるその日までは……。パルスの豊かな領土を狙って、異教徒の国・ルシタニアが侵攻を開始。初めての直面する本物の戦いに、不安を隠しきれない"気弱な"王太子・アルスラーン。彼の不安が的中したかのように、戦場には不穏な空気が渦巻き始める。敵の策略にはまり、これまでにない脅威を感じるパルス軍と、混乱する戦況に翻弄されるアルスラーンの父王であるアンドラゴラス三世……。駆けつけた「戦士の中の戦士」の異名を持つ騎士・ダリューンとともに、次々と襲いかかる敵、そして過酷な運命へと立ち向かうアルスラーン。運命という名の嵐が吹き荒れるなか、彼は信頼できる仲間たちとともに"王太子"として最初の一歩を踏み出す!

声優・キャラクター
小林裕介、細谷佳正、浪川大輔、花江夏樹、KENN、坂本真綾、梶裕貴、菅生隆之、田中敦子、津田英三、大川透、安元洋貴、三宅健太、小西克幸、桜井敏治、子安武人、斎藤志郎

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

感想

凄く見応えがありました・・!
キャラが美形揃いなのとファンタジーの世界観に
某RPGゲームを想像してしまってとてもワクワクしました。

全25話ですが、これから!ってところでアニメが終わっちゃったので
原作ストック(特に漫画版)追いついちゃったようなので仕方ないですね。
多くの犠牲の上に平和と歴史があると考えさせられた内容でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 48

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

少年は、少しずつ成長していく

原作未読 全25話

原作は1986年からと古く、今回荒川弘さん(鋼の錬金術師・銀匙)が作画をおこなった漫画で復活してアニメ化となりました。

また、原作の田中芳樹さんは、私の大好きな作品「銀河英雄伝説」の原作者の方ということで楽しみにしていた作品です。

この世界の陸上交通の要所で豊かな国、パルス公国の王子であるアルスラーン王子、初陣の戦で大敗しパルスの武将ダリューンとともに戦場を離れ数々の経験をしながら、少しずつ仲間が加わりパルス公国の王都エクバターナを敵の手から解放するために戦いに身を投じることになります。

基本、剣や弓で戦うことから中世のイメージです。人種・身分・宗教と扱っているものが複雑ですね。

アルスラーンに加わる仲間もかなり個性的です。好きなキャラはダリューンとナルサスですね。2人のやりとり好きでした。

お話もテンポよく中だるみもありませんので飽きはこなかったですね。

作画も崩れることなく綺麗です。戦闘シーンも迫力がありました。

世界観は複雑ですが、お話は結構分かりやすいので戦闘シーンが苦手でなければ観ても良いかも知れません。

切りが良いところで終わっていますが、お話としては中途半端に終わっています。モヤモヤしたままなのではやく2期が観たいですね。(一応2016年内に放送予定みたいです。)

OP/ED 前半と後半2曲ずつですが、前半のED藍井エイルさんの「ラピスラズリ」が好きでした。挿入歌のやなぎなぎさんの曲も幻想的で良かったですね。

最後に、宮廷画家を目指したキャラがいましたが、どんな絵を描いているのか気になりましたw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 39
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

王国再興を胸に アルスラーンの旅が始まる!。

あらすじはあにこれを参照ください。
放送時期:2015年4月~9月

アルスラーン戦記の戦記って 何かなって少し調べたら
戦争記録およびそれを題材にした創作ってことなんですね

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

〇世界観
設定は13世紀頃の中東が舞台 
大陸公路(現実でいうシルクロード?)
の中心地パルスを巡る争いを描いています。

〇物語
戦争により奪われた国パルスを取り戻し復興させる!

これまで城内で温室育ちだったアルスラーン殿下が
外の世界の触れ 民に必要とされる王になるため
様々な事を経験して成長していく物語 

Ⅰ期はアルスラーンの11歳から15歳までの成長記録です。

全体的に
テンポはサクサク進みストレスフリーで気持ちいいです
次から次へとイベント事が発生して最後まで飽きません
どちらかというと 一度見始めると止まらない作品でした○o。.。

。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎

〇注意
作中に戦闘シーンがあります
血が流れたりしてるので 注意してください

時代的に歩兵 騎兵 弓兵が主な武器
他にも象兵などもあって 多彩な戦闘が味わえます
( 地理的にラクダ兵とかあっても可愛いかなって思いました。)

.。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎

◎キャラ〇作画
冒頭のアルスラーン殿下はとても世間知らず
11歳だから当然ですけど 周りに守られて体も心も一切傷無い
そんなイメージを受けました。

そんなアルスラーン殿下を守る
主人公サイドの人材は皆粒揃いで すべてイケメン♪

そんな臣下の者たちが
”今お助けします 殿下!”なんて命を懸けて守ってくれる姿を 
”ニヤニヤ””って もう絶対人様に見せれない顔で観てしまう

わたしは まず”ダリューン”の事が気になりましたね
うん! こういう楽しみ方を探すのもアリですよね♪

戦乱だからと言って屈強な感じの男ばかりではなく
軍師タイプや遊び人タイプなど タイプや年齢も様々
だから 好みのタイプが見つけやすい? そんな所も◎です

世界観が”中東”だから?
この作品の作画 線が少し太いです
だから キャラの顔が女性のように綺麗でも力強く感じました

ちなみに 主人公のアルスラーンは
道中 色々な経験を積み 強く変わっていくのに
最初から持っていた優しい心は変わらない
そんなところ カワイイ♪好きです。

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

〇観終わって
王道ストーリーですが
所々パズルのような謎解きがあったりして
{netabare}(血統とか){/netabare}全く飽きませんでいた。

冒頭 アルスラーンが
王族という立場で城下町を歩いていたころは
自国がすべて正しい そういう考えだったのですが

外の世界に触れ 
色々な文化・人と交わることで徐々に変化していきます
 
視聴前は 
アルスラーン戦記というタイトルなので
戦争で領土の奪い合いや殺し合いがメイン
そういうおはなしかなって思っていたのですが

視聴後は 
幼く弱かったアルスラーンが旅を続けていく内に
信頼する仲間と出会い 共に理想の国を描いていく
王道ですが やっぱりここが一番ワクワクしました○o。.。

.。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎

〇最後に
優しきアルスラーンと魅力ある側近たちが
非情な戦場で今後どう成長していくのか?
Ⅱ期も楽しみです♪○o。.。

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。






 

投稿 : 2024/04/13
♥ : 32

83.5 8 奴隷アニメランキング8位
賭ケグルイ(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (958)
4658人が棚に入れました
舞台は、日本政財界有力者の子女が集う名門・私立百花王学園。この学園でもっとも重要な能力は、勉強や運動ではなく「駆け引き」「読心術」「勝負強さ」――つまりギャンブルの強さが全てを決める。学園はギャンブルによる階級制度(ヒエラルキー)で支配され、その頂点には絶対的権力を誇る「生徒会」が君臨。賭けるモノは「大金」「カラダ」そして「人生」。そして、本作の主人公となる謎多き転校生・蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)の登場により学園の階級制度に異変が起きていく。

声優・キャラクター
早見沙織、田中美海、徳武竜也、若井友希、奈波果林、伊瀬茉莉也、芹澤優、杉田智和、鵜殿麻由、福原綾香、沢城みゆき
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

狂気のゆくえ

MAPPA制作。

伝統と格式ある名門、私立百花王学園。
独自の階級制度を採用している。
生徒は将来を約束されたエリートばかりで、
この学園では勉強や運動の成績が評価されない。

将来「人を使う」立場になる彼らにとって、
それほど重要ではないとの考えからです。
大切なのは心理戦、駆け引き、読心術、
勝負強さ、つまりギャンブルの強さである。
{netabare}ヒエラルキーの最下層は家畜扱いで、
名前は男ならポチ、女ならミケとなる。{/netabare}

とにかく言葉も表現も過剰な作品。
オリジナルギャンブルの数々が出て来ます。
{netabare}ただ賭けるモノまで過剰になっていき、
この過剰さで好みが分かれるでしょう。{/netabare}

原作者そこそこ病んでいますね。
キューブリック監督の戦争映画的な病み方。

演出・音楽・声優の熱演など、
癖がありますが印象に残る作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 83
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

お淑やかな美少女が実はギャンブル狂

原作未読。最終話まで視聴。

【物語】
イカサマや策略を張り巡らせた相手に対し、主人公が人並外れた洞察力、記憶力、交渉術など駆使して挑む物語。
しかし、最後の勝負所だけは{netabare}運を天に任せていることも多々あり{/netabare}、視聴者をドキドキさせます。

ある意味、主人公最強系と言えるかも知れない・・・。

【作画】
こういう物語の場合、細かな感情の変化を表情で表す必要があると思いますが、とてもうまく表現されていたと思います。
もちろん、”顔芸”も含めて良かった。(笑)

【声優】
主人公を演じた早見沙織さんと生徒会長役を演じた沢城みゆきさんはとても良かったです。
そういう意味で、最終話はとても見ごたえがありました。

【音楽】
OP、EDとも作品のイメージに合っていたと思います。

【キャラ】
「物語の性質上」ってことかも知れないけど・・・。
かなり「イッちゃっている」人が多いです。(笑)

【最後に】
{netabare}イカサマの無いギャンブルってないのかな?
生徒会役員って言っても、イカサマばかり・・・。
威勢の良い、カッコいいことを言っていても、結局イカサマばかり・・・。
イカサマで成り上がった生徒会役員が、偉そうにしている所がとても笑えた。

もしかしたら、大物ぶった小物をあざ笑う作品なのかも知れない。{/netabare}

{netabare}その点、イカサマではなく策略で勝負を挑んだ生徒会長は、もしかしたら本当にすごいのかもしれないと思った。
(本当は、多少イカサマめいたことはあったかも知れないけど・・・?)

まあ、そんな生徒会長相手に、運だけで”引き分け”を引き寄せた夢子(と鈴井)も大概だけど・・・。{/netabare}

第2期制作決定しましたね。
今から楽しみです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 74
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

酒と賭博と男と女(酒抜き)

原作未読 全12話


2019年冬クールの第2期を前に予習です。

良家のご子息ご息女が通う学園私立百華王学園。人を統べるにはギャンブルが強くないとネ、の校風でギャンブルの強さが学園内での処遇に直結。ヒエラルキーのトップに立つは生徒会長。底辺は奴隷扱い。そんな学園に転校生 蛇喰夢子(じゃばみゆめこと読む)がやってきて一波乱。学園を舞台にギャンブルに興じる高校生たちのドラマ!?です。

さすがギャンブル大国日本ですね。切った張ったの一寸先はわからないあの緊張感は当事者はもちろん、傍目から眺める分にも面白いものがあります。
『哭きの竜』あたりを祖に“酒”“賭博”“女”が絡んでやさぐれ感満載の劇画タッチ麻雀漫画が主流だった時代から、2000年代あたりからの『LIAR GAME』『嘘喰い』と知能ゲームに軸足を置いたものが市民権を得てきた分野です。
本作もそんな潮流に沿った原作を基にしています。年齢設定から“酒”要素は望めないものの“女”要素は表に出ていて、OPとEDの淫靡な雰囲気に表れてるように、豆生田楓(まにゅうだかえで)の言葉を借りれば“王道”の系譜にあたるギャンブル作品の佳作にあたるでしょう。

本作については、ギャンブルというか賭博の持つ毒は薄めではないかと思います。オサレなのです。
本編で展開されたゲームはあまり印象に残らず、親の金で好き勝手やってもなぁと一歩引いて見てたこともあり、大博打での一発逆転や人生一発アウトの緊迫感の描写にリアリティを感じられず、ギャンブルものとしての評価はあまり高くありませんでした。{netabare}なんだかんだ親が翻意してしまえば救われますからね。{/netabare}
どうしようもない輩が身を滅ぼしていく中で、神憑り的な天才性を発揮する主人公が活躍する旧来のギャンブルものから得られるカタルシスを期待していたのかもしれませんね。先入観といってよいでしょう。


「顔芸」 「イカレたキャラ」 「美少女もの!?」


賭博の毒を抜いた別物として、知能ゲーム+上記のなにかを楽しむ作品と理解しました。


好印象なのは以下、

・最終話しっかり纏めたこと
・{netabare}序盤第3話西洞院戦でヒロインの敗戦を描いたこと。また生志摩戦でゲーム勝利は何かを再定義したこと。と単純な勝ち負けに終わらなかった点。{/netabare}
・パートナーの鈴井くんの凡百な視点。イカレキャラばかりだと食中りを起こしてしまいます。

登場人物名の漢字がほぼ読めないのはツッコミどころでいいのかしら。
キャラの中では生志摩妄(いきしまみだり)がお気に入りでした。名は体を表すというか、いきは“イキ”で、しまは“締”“沁”で、みだりは“乱”“淫”と二重三重の掛詞がハマるJK!!
さらに声優さんイカレ感を出してくれれば良かったのにと思うものの、ヒロイン以外で唯一、人生全振りしてるなコイツと思えたキャラでした。


あまりにも「顔芸」で名を馳せてしまったために、キャラものの印象が強い本作ではありますが、1話あたりの構成は地味に良かったと思ってます。

・基本1話完結
・対戦相手がイカサマを仕込んでる。
・対する夢子はそれを見破る。

日常→ハプニング→対戦→決着→後日談、の大筋の流れがあり、そこでのトリック(イカサマ)ネタ明かしが毎回の楽しみだったりしました。

これは江〇川コナンくんや金田〇少年と一緒ですね。たぶんやらないしやる必要もありませんが、脚本家を複数用意できれば、延々と続けられる鉄板の構成です。
それに夢子が無双なので水〇黄門のような安心感も得られたりします。ギャンブルものとしてはどうかと思われるこの安定度合いがむしろ作品を支えていました。2期があるのも頷けます。


旧来のギャンブルものとして観ると肩透かしを食らう。
キャラを堪能するならレベルは高い。
ギャンブルの特性(不安定さ)と手堅い物語構成(安定さ)とのバランスの良さ。


独特な輝きをもった実に興味深い全12話でした。実家の資産食い潰すだけでしょ?のひっかかりがなければもっと評価を上げてたことでしょう。
また、パ〇ンコ屋や一時期の消費者金融の「私たち社会貢献してます♡」TVCMの胡散臭さを感じようものならむしろ評価を下げてたことでしょう。


人としての均衡はお世辞にも保たれてるとは言えない面々が織りなす非常にバランスの取れた作品ということになろうかと思います。
OPもEDも良いですね。狂気とエロスは表裏一体だぜーっ!を上手いこと表現できてました。


■余談
酒がもっと絡めばな~(しつこい)



-----
2019.09.06追記
《配点を修正》 -0.1


視聴時期:2019年2月 配信



2019.02.24 初稿
2019.09.06 追記/配点修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 68

76.4 9 奴隷アニメランキング9位
マギ The Kingdom of magic (2期)(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (910)
5824人が棚に入れました
迷宮ザガンを攻略し、シンドリア王国での宴を満喫するアラジンたち。
そこでアラジンはシンドバッドから、『三人のマギ』について聞かされ、シンドリア王国のマギとしてレーム帝国に行くことを持ちかけられる。
アラジンはその言葉に対し、自分はシンドリアのマギではないと微笑む。

宴の中、アラジンはアリババに、この世界を終わらせないことを誓う。
「……でも、僕はこれからどこに向かって進めばいいんだろう?」

声優・キャラクター
石原夏織、梶裕貴、戸松遥、小野大輔、木村良平、櫻井孝宏、細谷佳正、森久保祥太郎、堀江由衣、大久保瑠美、羽多野渉、杉田智和、藤原啓治、水樹奈々、瀬戸麻沙美、花澤香菜、小野賢章、福山潤、森川智之、松岡禎丞、逢坂良太、井上喜久子、チョー、柿原徹也、日野聡、坂本真綾、阿澄佳奈、高垣彩陽、谷山紀章、宮野真守

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

冒険活劇というより成長物語。 1期2期トータルの感想。

剣と魔法のファンタジー的な世界で、巨大な魔人を操る少年アラジンと
ダンジョン攻略を目指す少年アリババが出会うトコから始まる物語。
1期2期共に全25話です。

アラビアンナイトをモチーフにした独特な世界観が面白いですね。


最初は、絵柄などから子供向けな作品なのかなって思ってたのですが、
見てみると内容はしっかりしてるし、王道のファンタジーって感じで
なかなか面白かったです。

キャラも、アラジン、アリババ、モルジアナ、3人の中心人物や、
ある意味 主人公たちより存在感のあるシンドバッドなど、
魅力的で良いキャラが沢山いましたw


ストーリーとしては、ファンタジー色を活かした明るく楽しい部分だけ
じゃなく、意外に暗い部分もしっかり描かれて良かったと思います。

一期は、酷い国政や身分制度、虐げられてる奴隷なども出てきますし、
二期では、魔道士と人間の間の確執など、少し重い部分もありました。
でもまぁ一期に関しては、暗い部分の描写の仕方が甘めだったり、
アリババに対しての描写が少し残念にも感じたりも...

ただ、暗い描写に関しては、考えてみたらこの作品って夕方放送の
アニメなんですよね。 なら、十分描いてるほうかもw


あと、終盤の展開としては 一期は展開早くてちょっとなって思いましたね。
もう少し上手く出来なかったのかな~って、少しガッカリだったかな...
二期に関しては、無難な終わり方でしたが良かったと思います。

全体的に見ればどちらも良かったけど、自分は1期より2期の方が好きかなw


それから、この作品って原作読んでいる人からの批判がすごい作品ですが、
アニメが初見な立場からすると普通に楽しめた作品でした。
是非とも、3期やって欲しいなって思いますしねw

ですが、原作ファンからのアニメ批判がそこまであるってコトは、
原作も少し気になってきますねw
というわけで、そのうち原作も読んでみようかなって思っていますww

投稿 : 2024/04/13
♥ : 35

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

3期熱望ですヾ(≧∇≦)/″

マギ1期の続編。
2クール・全25話の作品。

1期の視聴は必須になりますのでご注意を。
まだの方は面白いのでぜひ視聴して下さいw

あらすじは飛ばしますね。

1期で行動を共していたアラジン・アリババ・モルジアナが
それぞれ単身旅立ったその後のお話を描いた作品。
続編という事でファンタジーの世界観をそのままに
マギの魅力が存分に楽しめる内容になっていました♪

見所の1つは単身旅立った彼らの三人三様に描かれた姿。
3人での楽しい旅が遠い過去のごとく困難や苦悩する姿
それに立ち向かい、克服していく姿はとても印象的でした。
もちろん1期同様に笑いも随所に取り入れており
コメディとシリアスのバランスは絶妙でしたよ(・∀・)v

新しいキャラも魅力溢れるキャラばかりでした。
味方側はもちろん敵側も個性豊かで魅力的。
物語に引き込まれる1つの要因になりました。

作画や音楽、声優陣も作品の世界観を大切にした
丁寧な仕事をしてくれています。
制作側の力の入れようが感じられました(´▽`)♪

残念に感じたのはモルジアナの出番が少なかった事。
もし続編があるなら、もっと活躍させてほしいです!
そーゆー意味でも3期を熱望します♪♪

1期から合計すると50話と長い作品になりますが
ぜひ視聴して頂きたい心が温まるファンタジー作品です。
たくさんの方にオススメしたい1本です!


《キャスト》
アラジン(CV.石原夏織)
アリババ・サルージャ(CV.梶裕貴)
モルジアナ(CV.戸松遥)
シンドバッド(CV.小野大輔)
ジャーファル(CV.櫻井孝宏)
練 紅炎(CV.中村悠一)
練 白龍(CV.小野賢章)
練 紅玉(CV.花澤香菜)
ジュダル(CV.木村良平)
アブマド・サルージャ(CV.宮田幸季)
カシム(CV.福山潤)
ティトス・アレキウス(CV.松岡禎丞)
シェヘラザード(CV.坂本真綾)
ムー・アレキウス(CV.宮野真守)
ミュロン・アレキウス(CV.高垣彩陽)
マタル・モガメット(CV.チョー)


《主題歌》
OP
『ANNIVERSARY』/ViViD(第1話-第13話)
『光-HIKARI-』/ViViD(第14話-第24話)
ED
『エデン』/Aqua Timez(第1話-第13話)
『With You/With Me』/9nine(第14話-第25話)
                             改No,7

投稿 : 2024/04/13
♥ : 33

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

魔法の使い方・・・参考になります。

 あ、あの、あ、暁美ほむら・・・です。
 よ、よろしく・・お願い・し・・ます。
 え、メガネ・・ですか?
 はい、メガネ・・・かけてます・・・そ、それがなにか・・・?


 アラジンさん、憧れちゃいます。
 その、えと、魔法の使い方とか・・・参考になるし、
 あーでも、私の魔法は、あんなにかっこよくなくて、
 アラジンさんの魔法とは比べ物にならないですけど。
 私もあんなふうに戦えたら・・・
 む、無理ですよね・・・
 お、お友達がたくさんいるところも、凄いな・・・って。
 誰とでも仲良くなれるなんて・・う、羨ましいです。
 でも、女の人のむ、胸を触るところは・・・でも、子供だから
 いいのかな・・・?
 モルジアナさんにヤムライハさんに白瑛さん、それに紅玉さん・・・
 他にも素敵な女(ひと)がたくさんいて、
 こんな女たちとお、お友達になれたら・・・
 モガメットさん・・・難しいですね・・・みんなが幸せになるのって・・
 私も頑張りたいです。なんとか・・見つけたいです。
 みんなが幸せになれる方法を・・・
 ワルプルギスの夜・・・?よりも強力かも・・・
 や、やっぱり、みんなで協力しないと倒せない?
 あーでも、私には、アラジンさんみたいに仲間がいないから・・


 と、とてもハラハラして、ドキドキも・・・
 少しつらいところもあるけれども・・・いい話です。
 みなさんも是非ご覧になられるといい・・・かな。


 
 

投稿 : 2024/04/13
♥ : 32

68.6 10 奴隷アニメランキング10位
盾の勇者の成り上がり Season2(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (344)
1225人が棚に入れました
立ち止まるな──災厄は、想像を超える。
『盾の勇者の成り上がり』シーズン2

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生、内田真礼、井上喜久子、原奈津子

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

残念ながら響くものが見当たりませんでした

このタイトル「盾の勇者の成り上がり」は一期ではまさにそのとおりで、心に強く響いたのですが…
残念ながら二期では、響くものが見当たりませんでした。

なぜ一期が人気があったのかというと…
主人公の尚文(なおふみ)がどん底まで追い落とされて、必死に這い上がろうとしても何度も邪魔されてしまう。
それでもめげずに、しぶとく生きる術を学びとり、ようやく這い上がったからではないでしょうか?

それじゃ二期はどんな苦渋があったかというと…
また別の異世界に飛ばされてラフタリアやフィ―ロと一時、離れ離れにはなりましたが、その間も新しい仲間がいたので尚文は孤独ではありませんでした。
それに、すぐにラフタリアやフィ―ロと再会できたので、苦労と呼べるほどのものではありません。
しかも、女性の仲間はどんどん増えてゆくし…、まるでハーレムみたいになってしまいました。


私は一期のエンディング 藤川千愛さんの歌が大好きです。あの歌は物語を端的に表現した心の叫びのようでした。
藤川千愛さんは歌の作詞もされています。
きっと藤川さんは物語を何度も何度も読まれたからこそ、心に響く歌詞をつくられたのだと思います。

しかし、二期の藤川千愛さんが歌うエンディングは、残念ながら私の心には響きませんでした。
歌が悪いわけではないのです。歌詞が悪いわけでもないのです。
物語に響くものが見当たらなかったため、歌を聴いても感じないのです。

アニメと歌とは最高のパートナーだからこそ、物語の評価が歌にも影響するのでしょうね。

一期が大人気だったからといって、安易に二期をつくるのはどうかと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 33
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

盾の勇者が成り下がる

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生、なろう系の中では、かなり面白かった方の部類に入る、1期。

を、引き継いでの2期。正直、う~ん。なんか、普通のなろう系になっちゃったな~という感じ。

本シリーズは、もっとダーティーで際どいところを突いて欲しいんだけどな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作で、唯一、「おっ!」と思ったのは、ナオフミとキョウの立ち位置の違い。

リアルのナオフミは、転生後と変わらぬ容姿(わりとイケメン)。大学生であり、ゲームはあくまで趣味のひとつ。楽しく人生を過ごしていた。

リアルのキョウは、デブのキモヲタ。引きこもり。ゲームの中では無双して崇められる。チャットを荒らしていたのがバレて、自殺。

これ、普通の「なろう」なら、キョウが主人公ポジションですよね。そして、イケメン強キャラに生まれ変わり、心を入れ換えて世界を救い、美少女にウハウハされ、元リア充を駆逐していく。

しかし、本作では、キョウが悪役。転生前の弱者(悪者)が、転生後もそのままクズとして描かれるのは、強烈なアンチテーゼ。ある意味、なろうを破壊している。

この対比は新しかった。ここをもっと掘り下げて欲しかった。

他のレビューでも書いているけれど、私は「転生前に悪人だった人が、転生してチートになったら善人になる」という展開には疑問をもっていて。

悪人に、法も抑止も及ばない力を与えたら、更なる悪を働くだけでは? むしろ、善人だって、悪を成す確率の方が高いと思う。少なくとも、もし私がその立場になったら、、、あ~んなことや、こ~んなことは、しちゃうと思う(笑)

大体、ネトゲの戦力なんて、=課金額×(インできる時間+ゲーム知識)+頭の良さ、であり、本質的な人間力とは比例しないことも多い。なのに、強い人は確かにチヤホヤされるからね。転生後の世界で、それをまた「リアル」に味わいたいという気持ちは分かる。

転生前の勝者が、変わらず勝者で、転生前の敗者が、変わらず敗者であるという、救いようのない現実。

この作品は、そういう「タブー」に挑戦してこそ、魅力的になると思っているのだが、キョウの過去から死亡まで、わずかの1話。かなりもったいなく感じた。

この設定以外は、正直、ただのなろう系。ナオフミ、ダークヒーローが格好よかったのに、ただのヒーローになっちゃったら、もうダメですよ。賢者タイムなのかな?

まあこれが、(その展開は流石に望まないが)例えば、ラフタリアが惨殺されて、更なる闇堕ちの前フリだとしたら、アリだと思うんだけどね。どうだろ?

3期は、、、あるのか? このままナオフミがただの勇者になっていくなら、あんまり観たいとも思わないけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 28

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

作中最強のヘイトを集めるキョウさん

1期目が2クールあったのに対して今回は1クール。

まあ、アニメの終わりはコミカライズ版の進展具合とほぼ同じ辺りで話の区切りとしてはちょうど良かったんじゃないかと思います。

2期目から観ようって人はあまりいないとは思いますが、1期目を未視聴な方はここでとりあえずさようなら…。



さて、1期目の第2クールで「波」が複数の世界で共有されている現象であることがグラスなどの言により判明していますが、今回は「世界間の利害関係」みたいな話がフォーカスされます。

それとこのSeason 2を盛り上げてくれるキャラとしてはオスト・ホウライとキョウは外せません。

オストさんは世話焼きな感じでありがたい人でしたね。

キョウについては、三バカ(尚文以外の四聖勇者3人)は単なるバカなのに対してキョウは一身にヘイトを集めてくれるわかりやすいキャラでした。

話の軸はわかりやすいですが同じクールに本作以上に楽しめる作品があったため個人的にはインパクト低めな感じでした。

ただ、前作を観ていたなら今作も観といて良いんじゃないかなとは思います。あ、ラフタリアの変化はちょっと意外性があって良かったかな。あと、リーシアが最初と最後で別人(笑)。(← 良い意味で)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 28

62.7 11 奴隷アニメランキング11位
奴隷区 The Animation(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (168)
690人が棚に入れました
『SCM』―それは他人を奴隷にできる器具。
勝負に勝てば主人となり、敗者は奴隷となる。
復讐、愛情、憎悪……
さまざまな思惑でSCMを手にした者たちが繰り広げる、欲望の群像劇。
勝利か、服従か。
壮絶なサバイバルゲームが幕を開ける。

声優・キャラクター
山村響、鈴木崚汰、千本木彩花、緑川光、木下鈴奈、小西克幸、興津和幸、森久保祥太郎、白井悠介、八島さらら、村瀬歩、稲田徹、宮田幸季、川津泰彦、西田望見、早川沙希、河西健吾、國立幸、堀内賢雄、上村彩子、結城光
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

科学的な設定は、諸刃の剣

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
タイトル的には、なんかスッゴいエログロ感があるけど、別にそうでもない(原作は知らないけど)w

一応、「カイジ」「DEATH NOTE」みたいな知的バトル系には属するのかもですが、まあ、そこは大したことないです。特殊な設定下における人間ドラマを描きたかったんでしょうね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、ちょっとは誉めよう(笑)

奴隷化を、特殊能力や魔法じゃなく、一応、科学的というか、SCMという設定を作っているのはイイね。いくつか、「デスノート」みたく「ルールをしっかり知っているから勝てる」的な流れもあって、そこは良かった(勿論、デスノートには全然及ばないけど)。

でも、「魔法」ならどんな矛盾も「魔法だから」で逃げ切れるけど、「科学」なら、矛盾は命取りになる。トンデモ能力を「科学」にするとリアリティーは増すけれど、そういうリスクもあるんだよね。ルールも、後出しジャンケンが多かったし。

例えば、1話を観てまず思ったのが、SCMの弱点。SCM最大の問題点は、SCMを付けていない人物に対しては無力だということ。だから、人質からの解放なんてSCM装着者に頼むより、ヤーさん的な人に頼んでおいて、主人を拉致監禁、拷問でもぶちかまし、「人質解放」を宣言させれば済む話。んで、ヤーさんに金を渡す契約をしておけば良い(なんならチンピラでも可)。そこのところの説明をキチッとしないと、折角の設定が死ぬ気がする。だって、最強のSCM所有者だろうが、(終盤に登場した)ジャッジメントSCMだろうが、普通の人の拳銃1発に勝てないわけでしょ? なんでみんな、わざわざSCMで勝負したがるのかな? (作中何度かあったけど)単純な暴力×SCMのコンボが一番効率的だよね。

後は、勝負の内容が両者の同意によるなら、「どう勝負するか」より、「どんな勝負をするか」の方がずっと大事。だから、一番大事なのは下調べや勝負への持ち込み方が重要(な設定にしたのだから、そこをもっと丁寧に描いて欲しかった。それが出来ないのは、スマホと接近アラートがあったから。それにより生まれた良展開もあったけど、騙し討ちや調査の面白さを出せないことを考えたら、トータルではマイナスかな)。

パッと思い付くのは、拉致監禁して、命を脅しながら強制的に勝負に持っていく方法。まあ、それじゃああまりに安易だから(でも結構やってた)、正統派でいくなら騙し討ち。例えば私なら、(相手が素人なら)剣道勝負に持ち込めればまず負けない。まあ、剣道はなかなかやってくれないだろうけど、例えば漫画家が身分を隠し、「似顔絵対決」とか、アナウンサーが「早口言葉対決」なら、あり得るかな。そういう、「隠れた一芸」を身に付けるトレーニングを積み、勝負をしてくれる相手に出会うまで根気よく勝負を挑み続けるのが大切。つまり、地味な作品になる(笑)

こういう矛盾点を鮮やかに解決してくれたら、ググッと評価が上がるんだけど、、、結局、全く解決してくれなかったね(苦笑) なんか、登場人物バカばっかりに見えた(単純な暴力=簡単な最善策があるのに、それを使わず、SCM=次善の策で必死こいて考えているあたりがアホっぽく見えた)。

それどころか、キャラもほぼ使い捨て。キャラを記号としか扱っていない印象。奴隷として、たくさんのキャラが出てくるものの、そのキャラを生かそうという気がない。

ホスト、筋肉ダルマ、女装子、看護士、会社社長など、たくさんの特徴をもった人物がいるのに、「その人物ならでは」の戦略もバトルもない。看護士だから注射? 別に、薬さえ手に入れれば、刺すのは誰でも良いやん。女装子、普通の女子と何か違う扱いしてる? ホストなら、ホストの技能生かそうか。

基本的に、どのキャラも空気。登場時にちょろっと活躍し、過去回で人生紹介して終了。あとはモブに成り下がる人が多すぎる。いや~、「サクラダリセット」は上手かったな(全キャラ、全能力を生かしたからね)。

最終回も、微妙。アニオリらしいけど、この設定、作風なのに、美談にしてどうするんだろう? 無理矢理感のある大団円にハッピーエンド。う~む、普通に原作に繋げたり、更なる悲劇の予感でも良かったかな、この作品に関しては。

てか、アニメだから規制があるのかもしれないけど(ならムリにアニメ化するなという話だし)、もっと人間の欲望をリアルに描くべき作品なんじゃない?(私の好みは別として)その方が人気出た気がする。まあ、私みたいなパンピーに思い付くのは、エロいことと金銭的なことくらいだけど、もっとサイコパスな命令や欲求があっても良かったと思う(そうすると、私は視聴断念するけどw)。

つか、人を奴隷として扱おうなんてクズばかりの世界を描いておきながら、愛だの正義だのちゃんちゃらおかしく、サムさすら感じるんですよ。

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」は、その辺ちゃんとしてて、あれは芥川一流の皮肉。あれ、お釈迦様プレゼンツのムリゲーなんだよね。カンダタ含め、地獄に落ちたクズ人間に、蜘蛛の糸という僅かな希望を与えても、そもそも他人を優先できるような人間なら地獄に落ちてないって話で、結局全員地獄に落ちる。一見、良い話風にみせて、お釈迦様含めて全員をディスるとか、流石、人嫌いの芥川(笑) どうせやるならあそこまでやらないと。

「魔法少女サイト」「王様ゲーム」でも書いたけど、こういう悲劇的(残酷)な設定だけは思い付いたものの、それをキッチリ生かしきるだけの力がないままに、連載&アニメ化ってのが、最近多い気がする。なんだかな~。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
とんでも能力や魔法じゃなく、一応、科学的というか、設定を作っているのはイイね。SCM最大の問題点は、SCMを付けていない人物に対しては無力だということ。だから、人質からの解放なんて、SCM装着者に頼むより、ヤーさん的な人に頼んで拉致監禁、拷問でもぶちかまし、「人質解放」を宣言させ、ヤーさんに金を渡せば良いんじゃない? そこのところの説明をキチッとしないと、折角の設定が死ぬ気がする。さあ、どうなるかな? 期待ですね。

2話目
ゲーム自体は面白くもなんともない。心理戦も戦術もなく。となると、人間ドラマを描きたいわけね。

3話目
SCMを外して勝負できるんかい。これは、SCMの性能をより正確に理解している方が強いね。そういうのは、「デスノート」が最上位だけど。

4話目
まあそうだよね。こういう直接的な手段が一番強いわな。犬を使うというのはなかなか面白いが、同意形成はどうするんだろ? 餌あげて腹見せたら、直ぐに負けちゃいそうだし(笑) そこを説明してくれるなら良いな。散歩している犬のサイズ感、ぬいぐるみか(笑) まあ、こういう(どう勝負の土台にあげるか)アニメになるよね。

5話目
命は奪えないから、自作自演? ズシオウマル頭良すぎるし。そこまで人語を理解するズシオウマルなら、エイアがズシオウマルと勝負して上書きすれば良くない?

6話目
ほ~。SCM開発者ね。このSCMで人語を理解できたならまだわかるけど、SCM装着前から人語を理解できたんだな。つか、ユウガ弱すぎるし、結局、力業最強なんだよね。

7話目
た、大したことねぇ(笑) これ、二大勢力の決戦だよね? 1本とられた感がないバトル(苦笑) いや~、女子高生として潜り込むならまだしも、臨時の養護教諭はムリでしょ、正規のルートなら(養護教諭の免許使ったとあったし)。東京に養護教諭の資格をもっている人が何人いると思ってるのさ。つーか、なぜ「潜入」という危険な任務を、右腕に行かせるんだよ。リュウオウ、バカかな。その1000万が何らかの方法で無くなるのは予想できてたけど、そもそもバッグから金出されていたら負けやん。バッグから絶対に金を取り出さないような仕掛けがないのなら、ただのバクチ。「賭けグルイ」みたく、そのスリルを味わうのでないのなら、無意味。

8話目
ジャッジメントSCM、メッチャチートやん。大丈夫か? そんなん出して。

9話目


10話目


11話目
自ら弱点を話す、バカ。

12話目
この作風で、大団円、ハッピーエンドにする意味あるかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18

37111 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ルールがあいまいなゲームは見ていて納得感が少ない。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:原作は見てない。あるかどうかもわからない。1話としてはなかなかいい感じでした。この後も興味持って見られそう。賭けぐるいの時と同じ高揚感
期待度:★★★★★

なんか勝負自体がつまらないからストーリーがダイジェストぽくなってしまってなかなかぐっと来ない。それは最後までその通りで。
主人公の荒川区の人の大物感というかそういうのがわざとらしくてそういう雰囲気が出せてなくて残念。

もうちょっと何とかならんかったのかねぇ。。。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

奴隷の世界へ、ようこそ。

この作品完走後、レビューを書くためにwikiをチラ見しました。
小説、漫画とも刊行が終わった作品であり、2012年には映画で実写化もされたんだそうです。
ですが、私はどれも未読・未視聴です。

原作のタイトルを見て気付いたこと…
タイトルは「奴隷区 僕と23人の奴隷」なんですが、登場人物の苗字が、東京23区の区名に合致していることくらいです。

最近分かったのは、人の感情や意識を強制的に歪ませる作品…或いは、深層のプライベートエリアを土足で踏み荒らすような作品…どうやらこの手の作品は、私の苦手ジャンルみたいです。
もちろん、視聴に耐えられない…という事はありません。
ですが、物語が尺の都合上、中途半端に途切れた状態で次の話を1週間待つのは正直しんどいので、録り貯めして一気見した作品となりました。
毎期放送される作品が増大の一途を辿っており、タイムリーに視聴できない作品も出てきて残念な気持ちになってたので、一気見は気分的な救済措置にもなった気がします。

でも放送が終わってから一気見するということは、次の期の作品の視聴時間を削る事に直結しているのは認識していますが、敢えてそれには触れないでおこうと思います。

この作品は、人を奴隷にする物語…
ここで指している奴隷は、「主」に位置する人間に身も心も委ねる…そういう奴隷です。
日本には馴染みの無い制度ですが、この作品で登場する「SCM」という機械が、それを装着しある特定した条件下に陥った人の精神を強制的に屈服させる、という仕組みになっています。

そもそも奴隷の要件は以下の通りです(wikiより)
・人間でありながら所有物とされる者をいう。
・人間としての名誉、権利、自由を認められず、他人の所有物として取り扱われる人。
・所有者の全的支配に服し、労働を強制され、譲渡や売買の対象とされる人

物語の中で奴隷を求める理由は人それぞれ…
ですが、私にとってはどの理由も奴隷によって解決できるモノとは思えませんでした。

真っ当な理由に対しては、真っ当な理由以外で返すことなんかできません。
それに自己顕示欲を見える化したいと考える輩については論外以外のナニモノでもありません。
だって、本当に強い人間って、そういう小道具を頼りにしませんから…
だから物語の中で必死に奴隷を求める姿を見ると、違和感を感じずにはいられませんでした。

でも、状況を俯瞰してみると人の在り方は一つではありません。
それに「人間が平等である」を履き違えてもいけないと思います。

人の在り方については、自らの言動に責任を「取る人」と「取らない人」に分類できると思います。
殆どの大人は「取る人」に分類されると思います。
ですが、それ以外の人が存在するのも事実です。
「取らない人」については、「(年齢的などの縛りで)取れない」や「取り方を知らない」が含まれますが、「取りたくない人」が内在するんですよね。

誰だって責任を負いたくなんかありません。
でも、物事を動かそうとする時や新しい一歩を踏み出す時に伴う相応のリスクを責任という形で私たちは背負わなければなりません。
若しくは自分の代わりに背負ってくれた人に報いるため、私たちは全力で立ち回ります。

でも、「取りたくない人」って、私の経験上ですがそういう輪に入ってこないんですよね。
そういうのって見てる人がちゃんと居て、次第に相応の役割しか任されなくなって…
その結果をどう受け止めるか…そしてどう変えていけるかが鍵なんだと思います。

次に「人間が平等である」について
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
これは福沢諭吉の「学問のすすめ」に記載された一節です。
これは、一般的に「人間はすべて平等であって、貧富・家柄・職業・社会的身分などによって差別するような偏見を、否定している言葉」と解釈されていますが、これには続きがあるのは有名な話です。
人間は全てにおいて平等になる権利がありますが、どの分野でその権利を会得できるかは本人の努力次第…なんですよね。

だからこの物語が指し示した出口…個人的にはそうあって欲しいと願っていた方向だったので、良い感じで纏められた作品だと思いました。

オープニングテーマは、阪本奨悟さんの「カラカラな心」
エンディングテーマは、Pileさんの「BJ」

1クール全12話の物語でした。
立場がコロコロ入れ替わるので、心は相応に荒むと思います。
この手のジャンルが好きな方には受け入れられる作品なんだと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

60.4 12 奴隷アニメランキング12位
百錬の覇王と聖約の戦乙女(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (301)
1239人が棚に入れました
戦乱の黎明世界「ユグドラシル」に迷い込んだ現代の少年、周防勇斗。弱肉強食、幾多の氏族が覇権を争うこの世界で、勇斗は現代知識を武器にわずか十六歳で数千もの軍勢を率いる宗主(パトリアーク)にまで昇り詰めていた!異世界で王になった少年と、盃の契りを結び彼に絶対の忠誠を誓う麗しき戦乙女たちが織りなす、爽快無双ファンタジークロニクル‼

声優・キャラクター
酒井広大、末柄里恵、伊達朱里紗、河瀬茉希、船戸ゆり絵、内田彩

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

いろいろと「不自然」で、いまいち気乗りしない感じ?

原作ライトノベルは未読ですが、アニメ化のせいではなくておそらく原作から色々と問題はあるんだろうなとうかがわせる感じの作品です。

そう言いながら、なぜか観てるんですけれども。ただ、同時期に放送されている『異世界魔王~』と違って原作への興味はまったく湧きません。

とりあえず異世界転生ではなくて、転移なんだか召喚なんだか良くはわかりませんが現代の地球とは違うどこかに主人公の周防勇斗(すおう ゆうと)が飛ばされた模様。

勇斗はスマホ(バッテリー切れ問題は魔力的なほにゃららで解決されている?)を持っていて、それを使って現代日本に残してきた幼馴染の美月(みつき)と連絡が取れる他、連絡の維持のための回線使用料を支払ってもらっているらしい。

『異世界はスマートフォンとともに。』(以下、「イセスマ」)とも似た設定ですが、イセスマの望月冬夜(もちづき とうや)とは違って戦闘力的な意味合いではほぼほぼ無力に近い存在で、結局のところ「狼」という部族の王、つまりは為政者という形で世界と関わっていきます。

例えばイセスマでは(ストーリーや登場人物への好みの問題はさておき)冬夜の実力が他者を圧倒していることは明らかで、周囲に認められたりハーレムを形成したりするのはある意味自然だと言えますが、本作では主人公がその身の上にも関わらず族長に据えられたプロセスが良くわからず不自然な感じがします。

(アニメ化はされていませんが)同じタイプの主人公としては『現実的勇者の王国再建記』(以下、「現国」)などもあって、こちらでは「国王」になる過程や主人公の知識レベルについてはそれなりに気を使って書かれています。

ということで本作は「イセスマ」ほどの爽快感もなく、気遣いも「現国」以下ということでお話としてはイマイチなんじゃないでしょうか。

2018.9.24追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。回線使用料の支払いが維持されないとスマホでの新たな調べ物はできなくなると思うのですが、そこら辺どうなんですかね?
(「現国」でもそうですが、現地の優秀な技師(本作ではイングリット)の存在は重要ですね…。)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

異世界スマホの第2期!?

と思ったら、異世界スマホをはるかに下回る駄作でした。
以下、かなりの酷評です。

原作未読。最終話まで視聴。

【この作品からは原作者のキモさしか伝わってこない!】
{netabare}この作品が原作通り忠実に描かれているとしたら、原作者は相当気持ち悪い人だなぁ・・・と。
(原作未読なので間違っていたらスミマセン)
この作品を見る限り、原作者が主人公に自身の理想像を投影していることは安易に想像できる。
安易な形で得た知識をひけらかすだけで、女の子たちにモテモテになりたい。
それが、原作者の欲望。希望。理想。
自分で考えよう、自分が苦労しようとは思わない。
あくまでも安易な受け売りだけで女の子にモテモテになりたいって・・・。
ウワッ、キモっ・・・。{/netabare}

【アニメ化するなら、もう少し原作を吟味しましょうよ・・・!】
{netabare}制作サイドにも問題があると思う。
何故、現役中二病患者が書いたとしか思えないような駄作をアニメ化しようと思ったのか?
もう少し、慎重に原作を吟味するべきであると思う。

更に致命的なのがキャラデザがイマイチなこと。
第1話から作画がとても不安定なのもマイナス要素。
戦闘の場面には全く迫力がない。
背景と人物の縮尺が度々おかしい。

主人公の声優さんのON/OFFの演じ分けイマイチなのもマイナス評価に拍車をかけてしまう。

異世界スマホは笑えるところもあったけど、この作品については笑い所すらない。{/netabare}

【主人公に苦労や苦悩のない作品は、絶対に視聴者の共感を得られない!】
{netabare}この作品に関わった大人たちが少し工夫をすれば、それなりに見れる作品になったと思うんですよ。
鉄の試作に成功。原材料の安定供給方法を確保。鉄の量産に成功。そして日本刀の試作、性能向上・・・。
このあたりを丁寧に描くとか。

「主人公最強」なら面白い。
「ハーレム」なら面白い。
「異世界」なら面白い。

いえいえ、それは間違いです。視聴者を馬鹿にし過ぎです。

大切なのは、主人公の苦労と苦悩。
これが無いと、絶対に視聴者の共感を得られない。{/netabare}

【本作が駄作である「異世界スマホ」をはるかに下回る”超駄作”である一番の理由】
{netabare}それは、主人公が何もしないこと。
異世界スマホの主人公は、少なくとも自分が先頭に立って戦った。
ここの主人公はいつも高みの見物。

第9話ラストの、酒場で揉め事のシーン。
酔っ払いに両肩を掴まれた主人公。
ところが、事態を収拾したのは、なんと、取り巻きの女の子。
「このお方をどなたと心得る・・・」
いやいや、酔っぱらいくらい投げ飛ばしなさいよ(笑)。
いちいち肩書と身分を明かさないと何も出来ない主人公。
カッコ悪い・・・・・・・・・{/netabare}

《以下、気になった回の”酷評”です》
{netabare}【第1話】
第1話から作画が酷いとか、今時、ありえないよね・・・。
更に致命的なのはキャラデザがイマイチなこと。 

ここの主人公も、異世界でスマホを使う。
しかも、本家よりもたくさん使うようだ(笑)。

異世界+主人公最強+ハーレム。
まさに異世界スマホの第2期。

ただし、この作品の舞台は「異世界」ではなく、『過去の地球』なんだそうだ・・・。
そうか、昔の人は首の後ろに紋章みたいな物が浮かび上がったんだ・・・。
知らなかった!
は~っ。バカバカしい・・・。

今期の酷評枠の作品になりそうな予感しかしない。(笑)

【第6話】
イマイチなキャラデザの女性陣の入浴シーンを毎回毎回見せられた挙句、ここにきて温泉回。
目的が分からない。
まさか、サービス回のつもりか?

「異世界スマホ」のレビューでも書いたけど、思い入れや愛着の無い主人公のハーレムラブコメは、視聴者にとっては苦痛でしかない。

【第8話】
ついに、現在の社会問題でもある「いじめ問題」にまで足を踏み込んだ・・・。

あのね・・・、おかしなたたみ方をするくらいなら、最初からしなきゃいいのに・・・。
いじめ問題について、真剣に考えるつもりがないなら、省くべきエピソードだと思う。
制作サイドの無能さ丸出しの回。

【第11話】
「守られてばかりじゃカッコ悪いから・・・」
自分のことをカッコ悪いって自覚があったんだ!
「誰も死なせたくはない!」
あなた、今まで何人の人を殺してきたの?まさかの自覚無し?
「剣術の稽古を怠っていた訳じゃない!」
で、最後は体当たり?はぁ?

【第12話】
スマホを使いこなすとは、やるな古代人(笑)。

こっちじゃ「ニート」、あっちじゃ「宗主」。
だからあっちへ行くんですぅ・・・、って、単なる現実逃避じゃねーか!。
何だ?このラストは?{/netabare}

徹頭徹尾、ダメダメな作品でした。
カッコ良かったOPとEDの無駄遣いアニメ(笑)。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 33

のか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

な、なるほど。途中断念する人が多い理由が分かりました^^;

原作未読 全12話

あらすじ
突然、古代に飛ばされた少年がスマホを使って生き抜くお話し


では感想を
確かにこれはきつかった(苦笑)
正直、個人的によく完走出来たなって感じです^^;

他の人のレビューを見たら(途中で断念した)って人が多い理由も分かりました。
うん、面白くないwww(個人的感想ですよ)

盛り上がりに欠け、色々と説明不足のままアニメが進む。
そして目につく作画崩壊もあるし、色んな成分が中途半端。

あくまで個人的感想ですが(なぜアニメ化したの?)って思うぐらいです。
原作を知らないので何とも言えないですが、ツッコミどころがありすぎです。

「アニメだから許しましょうよ~」って私はよく言います。
でもこれ、許されるレベルを軽く超えてますよwww

ネタバレになってしまうのであまり詳しくは言いませんけど^^


作画は先にも言いましたが崩壊アリ。
首が長くなったり、目の位置がおかしかったり、太ったりと・・・
こんな作画を見せられると冷めますねwww

声優さんはメインは若い声優さんでしたね。
もう少し頑張ってほしいかなってwww
決して下手ではないんですけどね。

音楽は印象なし。
まあいつものラノベ風アニメって感じの曲です

キャラはキャラデザはなんとなくどこかで見た事あるかなってwww
別に個性的でもなく(あっそ)としか見れなかったです


転生、ハーレム、軍略、恋愛・・・
色んな成分がありますが、すべて中途半端。

もう少し何とかなったんじゃないかなって思いまくりです。
萌え系に徹すれば(異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術)ぐらいにはなれたと思います。

まあ、あっちはかなりえっち~成分がありますけどwww

良かった点は12話で無理矢理まとめている点ぐらいですかね。
まあ、終わり方にも不満はタラタラですけどねwww

お薦めはしません。
この作品は「面白いから見てください」とは言えないです。

どの角度(成分)から見ても、面白い部分が見つからない。
これから視聴する方。心を折らぬよう、祈っておりますwww

あくまで個人的意見なのです。
このアニメのファンの方、すいません。
でも、アニメは好み&主観なので許してください。



では最後に一言
絶望した~!まさか異世スマ、デスマを下回るラノベ系アニメに絶望した~!
いいんですか、この出来で?いいんですか、この内容で?
どうせ原作無視か、原作大幅カットなんですよね?
こんな作品でTV放送する制作会社、監督に絶望した~!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 22

68.2 13 奴隷アニメランキング13位
最強陰陽師の異世界転生記(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (206)
679人が棚に入れました
強いだけでは幸せになれない。たとえ、最強の陰陽師だとしても。 並ぶ者のいない天才と称された陰陽師・玖峨晴嘉は、朝廷からの裏切りにあい、命を落とそうとしていた。 次の生でこそ幸せになりたいと決意し、自ら生み出した秘術・転生の呪い(まじない)によって異世界に転生する。 そして、セイカという名と新しい人生を手に入れた。 「前世の自分に足りなかったものは狡猾さ、今世では上手に立ち回り幸せな生を手に入れる――――」 最強の陰陽術と強力な妖怪たちを従え、彼の進む先に待ち受けるのは、望んだ平穏か、それとも・・・。 いまだ誰も目にしたことのない、最強の陰陽師が挑む異世界ファンタジーが始まる。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

陰の実力者になりたくなくて

私は結構好き

話は面白くないし、最初は主人公の人を見下した態度があまり印象良くないけど、物語が進むうちに主人公の印象も良くなってきて、見ていて退屈とか嫌な気持ちになる作品ではなかったです

【見どころと欠点】
{netabare} 主人公以外のキャラの魅力を描こうと頑張ってるけど、主人公が全部美味しいところ持っていくのでヒロイン達の見せ場が足りないところは残念かな?
特に勇者なんてこの設定だと話の軸になるはずなのに、全然目立ってなくてただのハーレム要員Aになっちゃってるので物語の軸が弱い

でも、人間の権力者と魔族側が争いの火種を消したいから勇者と魔王を邪魔に思っているということが終盤わかって、主人公が自分の強さに酔ってるだけのイメージから、親しい人を放っておけないイメージが強くなっていく物語の展開の仕方が良かったし、安っぽいシリアスシーンを使わずにそれを描けていたので、終わってみれば満足感のあるストーリーでした

{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

和風?(陰陽師ってことで和?でいいの?)の味は出ていたか。

なんか最近の視聴が「この手の作品」に偏っているのはなぜだろうw。
期間別ランキングを参考に観ているはずなのだけれど。

さてと、この作品も特に刺さる点は薄いのだけれども、何故か観れてしまった。
某アベマなTVで休日に一気をやっていたのが大きいだろうか。


正直を言いますと、この主人公のセイカは私のお好みではなく、どちらかというとあまり刺さらないタイプの主人公でした。
あと、作品内で奴隷というワードが何度か出てきて、そこが効果的に私のネガティブな感情に刺さりましてあまり得意では無かったです。
なので、どちらかというと、苦手な要素が多い作品だなぁ、と思いながらの視聴だったのです。


そんな中、視聴を継続できたのは、サブキャラの魅力でしょうかねぇ。
何故だかわからないし、それ程容姿やデザインが刺さった訳ではないのですが、何人かのサブキャラに行く末や、今後の行動を観ていたいというキャラが何名かおりまして。
そのサブキャラ達の魅力で視聴を継続できたという点が大きいです。


それ以外は、それほど「俺つえー」系のテンプレを脱してはいないのですが・・・。

それにしても、主人公のセイカには何となくですが「神達に~」のリョウマ的な要素も感じてはいたのですが・・・、どうしても好きになれないw。
なんでなんでしょうか。
本当に不思議でした。

あと、残念だったのは、最終盤ではそれほど築いてきた人間関係が発揮されませんでした。
仲間感は発揮されず「俺」でほぼ片付いていしまいました。


個人的にあえて言うならば、数名のサブキャラの魅力で観れた作品でしたw。
まぁ、そういう作品があってもいいかなとは思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 16
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

狡猾に 策を巡らす 怨霊の 掴みし幸は 花霞かな

原作小説『最強陰陽師の異世界転生記〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜』はweb版、ラノベ版共に未読。

【物語 3.5点】
シリーズ構成・脚本・待田 堂子氏。
私が好相性を感じている書き手の一人。
伏線の強調の仕方が、しつこ過ぎず、分かりにく過ぎず。
私にとって丁度いい塩梅なのが心地良いです。

終盤、主人公セイカ・ランプローグが(※核心的ネタバレ){netabare} 魔王{/netabare} でしたという件にしても、
道中セイカはチョットやばい奴だぞ?という布石が、
アンテナ張っていれば捉えられる程度に、さりげなく置かれていたので、
唐突感なく受け入れられました。

ラストの(※核心的ネタバレ){netabare} 勢力均衡を保つ人間界と魔界。
魔王を倒す勇者伝説など疎ましい。{/netabare}
この世界の大局提示も上々でした。


世界観・設定によるシナリオ明快化もまずまず。

主人公最強な転生者の陰陽道が、洋風ファンタジー世界にインパクトを与える構図。
和と洋。設定のコントラストで展開が捉えやすかったです。

転生者の主人公は前世で力を持ちすぎた陰陽師として忌避されハメられた反省を元に、
現世では狡猾に立ち回り幸福を掴むことを人生の目標に据えている。
けれど狡猾に掴んだ幸せなど虚しいものではないか?
元の優しいセイカのままでは幸せになれないのだろうか?
葛藤のテーマも明確。

ただ、テーマについては前世、狡猾以前にセイカが、力がなければ幸せになれないと悟ったいきさつ。
そもそも前世で謀殺された詳しい経緯。
過去の掘り下げは持ち越され、やや不完全燃焼。


私は脚本家や和洋折衷な世界観を始め、気になる要素が多数あったので美味しく頂けました。
ですが、お話自体は、量産型の異世界転生物。
結末も、やっと基本的な方向性が示された所で終わる俺たたENDの典型。
オススメ度となると、お暇でしたらどうぞ位の学園系の異世界転生アニメです。


【作画 3.0点】
アニメーション制作・スタジオブラン

凡庸。

洋風モンスターたちの描写。
いくら原作タイトルで弱過ぎると酷評しているとは言え、
この作画では、ちょっと倒しがいがない感じw
特に初回、巨大モンスター出現!と期待したら、
{netabare} ただのドでかいオオサンショウオ?{/netabare} だった件はズッコケそうにw

一方でセイカ配下の妖怪たちなど和風モンスターについては、
襖(ふすま)が開いて召喚される中々の演出で魅せる。


それにしても魔法学校の学生服デザイン。
スカートの丈が短くて実にけしからん(笑)

普通、魔法学校の制服と言えば『ハリポタ』ホグワーツのロングローブや『まほよめ』2期学院のハーフパンツにロングコート辺りが定番でしょう?
あんなミニスカじゃ下位の風魔法演習とかでパンツ見えちゃいますよw
と私はツッコミながらも、ついヒロインズの絶対領域に目がいっちゃうわけですがw


【キャラ 4.0点】
ヒロインズ。
セイカの奴隷だが精霊魔法使える金髪ロングのイーファ。
今世代の勇者でセイカとは冒険仲間意識が強い赤髪ショートのアミュ(八重歯、下ネタ付)。
色々隠し事が多そうなクール系な後輩赤髪ショートのメイベル・クレイン。
あとは予言系の聖皇女とか。

色恋沙汰には興味なさそうな前世陰陽師の少年の周りに、
恋人ポジションからは微妙にズラして美少女を配置する。
鈍感ハーレム人物相関のバリエーション。

ただ、どういう都合なの?との疑問や違和感には、答えを用意しているキャラ設定ではある。
何でイーファは奴隷なのに凄い魔法適正があるのか?
→{netabare} エルフの血筋でした。セイカから離れろ展開。{/netabare}
何でメイベルまで赤髪ショートなのか?アミュと被ってるじゃん。
→{netabare} 地毛は青髪。背負った宿命も背筋が凍る凄惨さ。苦手のお勉強で高飛車を崩される。ただし私は赤髪のメイベルの方が好きです。{/netabare}


もう一匹ヒロインズとも言えそうな狐妖怪ユキ。

前世からの縁で、セイカが転生者であることを知る数少ないキャラ。
現世では狡猾に生きると言うセイカに、目立ち過ぎでは?あの娘に肩入れし過ぎでは?などと進言したりする配下。
要所でセイカの葛藤を整理、言語化することで、主人公を拡張しテーマも深める献身ぶり。


【声優 4.0点】
主人公セイカ役には花守 ゆみりさんを指名オーディションで起用。
この手の転生者の役には、外は少年、中身はおっさん。狡猾に子供を使いラッキースケベをいなす。
といった難解さが付きまといますが花守さんは好演。

大人の中身が滲み出る主人公モノローグも、前世の陰陽師ボイス担当の梅原 裕一郎さんではなく花守さんが全対応。

さらに陰陽道独特の詠唱呪文もこなし、果ては月下で短歌を詠みながら敵を始末し、寒々しい和風ムードを演出する万能ぶり。
私も感心のあまり僭越ながらレビュタイで一首詠んじゃいましたw

花守さんの転生少年ボイス。もっと聞きたいです。


異母兄弟のセイカにつっかかるランプローグ家の次男・グライ役には上村 祐翔さん。
良く吠える噛ませ犬ボイスで主人公無双を引き立てる。
その後も続くグライの人生。価値観の変化もカバーする。
この手の波乱万丈の乗りこなし方はお手の物です。

その他、ヒロインズだけでなく、敵、モンスター、妖怪役にも実力者が配されキャスト陣は安定。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は桶狭間 ありさ氏。
その名の通り古戦場出身で、和風と洋風の往復をカバーする守備範囲の広さが魅力。
今後も共作で参加が決まっているアニメ版『薬屋のひとりごと』など東洋風サウンドに期待したい劇伴作家です。

OP主題歌はangela「RECONNECTION」
デビュー20周年。32ndシングル。確立した音楽観を持つベテランユニット。
エレクトロ成分と和風サウンドを混在させても崩れない安定度で世界観を支える。

ED主題歌はヒロインズ3人による「リンク」
個別キャラ回のソロ歌唱にも対応したバラードソング。
EDアニメのセイカ+ヒロインズのパーティー編成で気ままに冒険する穏やかな日々。
本当の幸せはまだまだ遠そうです……。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 16

68.9 14 奴隷アニメランキング14位
盾の勇者の成り上がり Season3(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (172)
590人が棚に入れました
四聖獣「霊亀」を討伐した盾の勇者・岩谷尚文は、別の異世界で霊亀復活の元凶であるキョウを打ち倒し、メルロマルクへ帰還する。 復活間近の新たな四聖獣「鳳凰」との戦いに備えようとするが、霊亀騒動で失態を演じた三勇者は行方不明、尚文の持つ領地も戦力に不安が残る状況だった。 今後の戦いに備えて、散り散りになった旧ルロロナ村の住民を取り戻そうと考えた尚文は、住民が奴隷として売られたというゼルトブルを訪れ、救出の足がかりとして、ラフタリア、フィーロと共に地下賭博闘技場に参加する。 救いを求める亜人たち、心砕けた三勇者、そして暗躍するヴィッチことマイン。 それぞれの思惑が交錯する中、尚文は自らの信じる道を突き進めるのか――。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

冒険はつづく―― 新しい出会いとともに 世界に破滅が迫るとき 勇者が立ち上がる

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期は視聴済です。

…今期の感想って少し難しいかも^^;
第2期では霊亀打倒という大きな目標があったので、それに邁進してきました。
でも今回は、次の波が押し寄せる前までなので大きなイベントは無いんですよね。


四霊のひとつ「霊亀」を討伐した盾の勇者・岩谷尚文は、
別の異世界で霊亀復活の元凶であるキョウを打ち倒し、メルロマルクへ帰還する。

復活間近の新たな四霊「鳳凰」との戦いに備えようとするが、
霊亀騒動で失態を演じた三勇者は行方不明、
尚文の持つ領地も戦力に不安が残る状況だった。

今後の戦いに備えて、散り散りになった旧ルロロナ村の住民を取り戻そうと考えた尚文は、
住民が奴隷として売られたというゼルトブルを訪れ、
救出の足がかりとして、ラフタリア、フィーロと共に地下賭博闘技場に参加する。

救いを求める亜人たち、
心砕けた三勇者、
そして暗躍するヴィッチことマイン。

それぞれの思惑が交錯する中、
尚文は自らの信じる道を突き進めるのか――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そう、三勇者のチグハグさ、マインのやり口の狡猾さは相変わらず…
普通、「あ、この言動間違ってる」って気付くと思うんですよ。
最初の頃ならまだしも、完全にこじらせているではありませんか。

それでも、己自身と向き合おうとしない姿勢には正直ガッカリしましたよ。
正しい道を進んでいると考えたい気持ちは分かります。
だけど、いつも正しい道ばかりを選択できるとは限りません。

横やりが入ったら、人間って簡単に逸れちゃうんですよ…
でも、それでも良いと思います。
だって、間違ったと思ったらそれを認めて、戻って正しい道に乗り換えれば良いんです。
人間にはその失敗を受け入れられる寛容さがありますから…
もちろん、失敗に応じた代償は必要になります。
だからこそ、早めに気付いて修正すれば傷も浅くなるんですよね。

という心境に四聖勇者が達して力を合わせるのは、もう少し先になるんでしょうかね。
個人的にはマインを何とかすべきではと思います。
もう、害悪以外のナニモノでも無いではありませんか。

一方、今期新たに加わった仲間は頼もしく、若しくは将来有望な方たちでした。
ここちゃん演じるアトラ、小清水さん演じるサディナは今後の展開の楽しみなキャラだと思っています。
あとは、ラフタリアに纏わる新たな展開が出てきましたね。

振り返ってみると、ラフタリアって意外性の塊みたいな存在だったのではないでしょうか。
後から様々な属性が付与されていますので…
今後、更なる属性が付与されたら、一体どうなっちゃうんでしょうね^^;
それはそれで楽しみですけれど…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、MADKIDさんによる「SIN」
エンディングテーマは、藤川千愛さんによる「好きになってはいけない理由」
今回気付きましたが、オープニングとエンディングの歌い手さんは固定だったんですね。

1クール全12話の物語でした。
今回もしっかり堪能させて頂きました。
いよいよ波がやってきます。
まさか、ここで打ち切りなんてこと、ありませんよね。
期待値MAXで続報を待っています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

原作のいい加減さがついに炸裂!アニメは悪くありません!原作が悪いのです。

 12話(最終話)まで観ました。2023.12.23

 1期から観てきましが、ついに原作ファンからも離脱者が出始める部分まで来てしまいました。

 霊亀編も大概でしたが、原作のいい加減さが我慢ならなくなってきました。原作ファンの友人の話だと、これから加速度的に詰まらなくなるそうです。

 小説やコミック版ならまだ何とかレベルですが、映像で観ると無理矢理感がキツイです。

 最終話でイキナリ、ラフタリア関連の新しい展開がありますが、世界の破滅を賭けた戦いをしているのに、別の世界の勇者とかなら分かりますが、同一の世界の他勢力が刺客を送り込んでくるなんて、どんな舐めプよ?

 今まで放って置いたくせに、王位継承争いとかおかしいだろ。このまま行くと世界が波で破滅するんじゃないの?波と異世界との戦いが最優先事項じゃないの?そんな戦力あるならさっさと出せよ!波とか茶番だってこと?

 なろうに限らず、人気が出るとラノベは露骨に延命を企てて世界観が崩壊し、ファンが逃亡、誰もラストを知らない状態で終わるかフェードアウトするのを繰り返してきましたが、盾の勇者よお前もか!と、いう感じです。

 傷が浅いうちに、僕の中で盾の勇者は死んだですぅと、見切りをつけた方が良いかもしれません。損切り大事よ?これ真理!と友人も言ってました…。

 原作はもう死んでいる…。どんな会社がアニメ化しても、もうダメだなぁと感じたSeason3でした。どんだけファンから搾り取る気だよ!٩(๑òωó๑)۶

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

繋ぎの3期という印象

序盤での奴隷たちを助けるために尚文たちが奔走するあたりから、らしさを感じるものがありましたね。シリーズ通して悪者が一貫してクズばかりなのが特徴的で、それを成敗していくところに爽快感がある一方、魅力的な悪役不在というのが本作の欠点であるかなと思います。

周りから裏切られてどん底からのし上がっていくストーリーが面白かった1期、魅力的なキャラたちとの共闘等を楽しめた2期と比べると、この3期はなんとなく繋ぎといった印象で1期からインパクトがいくぶんかダウンしてる印象だったかな。

正直なところ自分は三馬鹿勇者やアバズレが苦手でこいつらが出ていない話は楽しめる一方、出ている話はストレスの溜まるものがあり外れ回扱いするほど。

4期もあるのでしょうが、スッキリ完結させて欲しいですね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6

67.2 15 奴隷アニメランキング15位
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (371)
1440人が棚に入れました
飛行機事故に巻き込まれた七人の高校生。彼らが目を覚ますとそこは魔法や獣人の存在する異世界だった。突然の事態に彼らは混乱― ― することもなく( ! ? )電気もない世界で発電所を作ったり、ちょっと出稼ぎに出ただけで大都市の経済を牛耳ったり、あげく悪政に苦しむ恩人たちのために悪徳貴族と戦争したり、やりたい放題! ?そう。彼らは誰一人普通の高校生ではなく、それぞれが政治や経済、科学や医療の頂点に立つ超人高校生だったのだ!これは地球最高の叡智と技術を持つドリームチームによる、オーバーテクノロジーを自重しない異世界革命物語である!

声優・キャラクター
小林裕介、桑原由気、日高里菜、日岡なつみ、金元寿子、金子彩花、石上静香、間島淳司
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

現実世界においては結果こそ評価されるが、空想世界においては過程こそ評価される。

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
いわゆる、「なろう系」の異世界転生モノ。前期に乱発したものよりは、やや見処(面白さ)はあったと思う。

が、「ムダなエロ」でマイナス1。「やっぱりなろう系じゃん」でマイナス1。ってところですかね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作は、「異世界で(民主主義の)革命を起こす」「建国する」ということをテーマにしている。この点は、とても良いと思う(好きな内容です)。

また、一人のチートに頼るのではなく、異なる才能を持つ7人が、それぞれの得意分野を生かしていくのも、良い展開だと思う。

が、やはり所詮は「なろう系」と酷評せざるをえない。

「なろう系」(と酷評される、異世界転生モノ)に共通しているのは、(作家自らが創造した)異世界に対する、リスペクト、愛情がないという点。

「なろう系」の異世界(転生先)は、現実世界(転生元)に生きる我々に蹂躙されるためだけに存在する、低次元、低レベル、低生活水準の世界である。

現実世界の「当たり前」を披露するだけで、「無双」できてしまう。だからこそ、現実世界では冴えない自分でも、活躍できるという簡単なロジックを用いる(本作は、現実世界でも超人だが)。

よって、その「異世界」で暮らしてきた住人達の意思や努力、積み重ねてきた歴史、人々の生活の息吹は全て、「取るに足らないもの」と一笑に付される。

この点を不愉快に感じる視聴者は多いのではないかと思う。少なくとも、私はそうだ。

それは、作品に愛を感じないから。

作者を親とするならば、転生者(勇者)は子供。愛情をもって当然。でも、敵役もモブも、役割は違えど、基本的には子供じゃないの? 転生者だけが可愛いの?

自由民権運動も良いし、産業革命も良いけど、それらは全て、「転生先の世界の理」の中で行われるべきで、「転生元の世界の理」を引用してはならない。

本作で唯一良かったのは、2話でノイツェランド商会を潰したあたり。(忍者が市長を脅すという反則技が残念でしたが)ある程度は相手の土俵で、この世界の経済体系の中で戦っていたし、結局は、ノイツェランド商会のこれまでの悪行(独占市場)による信用のなさが決め手になった。マヨネーズも、原材料があればなんとか作れそうな範囲だし。

つまり、創作物においては、「結果」より「過程」が大切であるということ。

創作物において、作者は、神に等しい。

PCのキーをひと叩きするだけで、世界を救えるし、世界を滅ぼせる。どんなショボい奴でもハーレムを築けるし、夢も幻も現実に出来る。

何でもできるからこそ、自らを規制しなければならない。どうやら、「なろう系」と酷評される作者は、このブレーキがぶっ壊れているらしい。

今作で言うと、林檎が一番顕著な例。ミサイルもバリアも作るのは良いけど、どうやって作ったかはオールカット。「天才(超人)だから」で全て解決。きっと、作者は、マヨネーズの作り方は知っていても、ミサイルの作り方は知らないのでしょう(まあ、私も知らんがw)。

今期、私が一番感心した作品は、「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜」。詳しくは他作品のネタバレになるから書けないけど、「転生先の世界の理の中」で、「自らに枷を設けて」、世界の改革を行っていく。この作品がやらなかったこと、やれなかったことを完璧に行っていた。

また、偶然だろうが、同期に「サルファ剤」を作るアニメがあったが、あちらは「科学」で「じっくり」。こちらは「魔法」で「あっさり」。物凄い分かりやすく、作者のレベルの差を感じた(そういえば携帯電話も、こちらは5秒で作っていましたね)。

最終回も、「え? 最終回なの?」という、肩透かしラスト。。。

う~む。重ねて言うが、他のなろう系に比べれば、楽しくなりそうな要素はあったんだよな。それだけに、残念感が残ったかな。
{/netabare}

【余談~ CMにモノ申す(笑) ~】
{netabare}
自分、このアニメはBSで観てましたが、アニメの後に流れる栄養ドリンクのCMが、「高麗人参や生薬で取り戻す、男の元気、活力」って。

旦那にも自信が~とか、長持ち~とか、いやいや、このアニメ観てるのを、オッサンだと決めつけて提供してるがな(笑)

まあ多分、かなり当たってはいるんだがwww
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
高校生である必要性がよく分からんが。科学者、剣豪、医者、実業家、マジシャン、ジャーナリスト、政治家。つか、コイツら全員いなくなったら、日本、大変そうだけどな。

なぜ、ディープ? みじん切りにしろや。

じゃがマヨ。まあ、卵と酢と油だからな。携帯の改造、、、どうやって? 小型原子炉? 総理大臣、なぜ強い?


2話目 ☆3
ノイツェランド商会が全く同じやり方をしてきた場合、資本力の差で負けそうだけどな。もしかしたら、これまでの信用の差で負けるかもしれないけど。

3話目 ☆2
医療は一番、マジかと思う。衛生状況とか、大丈夫か? タネがあればマジック、なければ魔法。タネを提示できないなら、魔法。

4話目 ☆2
う~ん、これ、文明を進めたくないなら、超人達だけ、少数精鋭で攻めたら良かったんじゃね? レールガン的なやつ作れるなら、サブマシンガン持たせて、忍者と侍に突っ込ませれば、なんとかなるじゃん。結局、市民革命やりたいだけだな。

5話目 ☆2
出た出た、「現代の通常生活を見せるだけで、ショボい異世界では無双しちゃうぜ☆展開」。こうなると、一気につまんなくなるんだよな。マジックと宗教の結び付きは、悪くないけどね。この短期間での狂信的なまでの支持は、気持ち悪いな。宗教ってことは、教えや戒律があったりする? そこを具体的に欲しいな。教え=民主主義、なのかな。

バーナード、わりと、あっさり。

6話目 ☆2
死刑て、政治的な不正で?

7話目 ☆2
たらふく食わして動けなくして、、、薬を混ぜる方が、高くつくのかな? ミサイル迎撃て(苦笑) だったら、長距離ミサイル作って、先制攻撃かけて、ギュスターブを殺せば良いじゃん。

8話目 ☆2
ミサイルの速度で走れる人間は、ミサイルよりも強いと思う。バカみたいで笑えたけどw

9話目 ☆1
ただの蹂躙に、ムダな一騎討ちに、イミフなエロ。

10話目 ☆2
りんごとのデート回。なぜそこで、「私のため」になるんだろう? 状況的には、「りんごを利用して修理費を稼いでいた」だと思うんじゃない、普通。あそこで、「なぜいつも壊れた機械ばかり買うんだい?」「友達に、、、夢を見つけてほしくて」とかってやり取りが必要なんじゃ?

11話目 ☆1
奇しくも、サルファ剤を作るアニメが、同期(2019秋)にあったけれど、その過程を見せるレベル差がエグい(笑) あっちは「科学」、こっちは「魔法」だもんな(苦笑) 作者も、(同じ事をさせてるだけに)自分とのレベル差を感じたのだろうか? 頭のいじるって、医療で、しかも、あの設備で可能なのか? 催眠術(も広義では医療といえるから)で良かったんじゃない?

12話目 ☆2
ミサイル攻撃。まあ、武力がないと交渉にならないのはそうだろうな。でも、その武力がお手軽チートだからな。民主主義国家の旗揚げ。演説の中でいきなり「責任」と言われても、民主主義の概念すらないなら、意味不明だろうな。え? 終わり? というラスト。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 32

scandalsho さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

あぁ、今期の酷評枠かぁ(笑)

原作未読。最終話まで視聴。

世界最高の政治家の御子神司
世界最高の実業家の真田勝人
世界最高のマジシャンのプリンス暁
世界最高の剣豪の一条葵
世界最高の発明家の大星林檎
世界最高の医者の神崎桂音
世界最高のジャーナリストの猿飛忍

彼たちが異世界において、産業革命を起こし、民主主義革命を起こし、建国していく物語。
マジシャン?ジャーナリスト?
少々微妙な人選ではあるが、面白そうな初期設定だと思う。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この作品最大の問題は、彼らが『全員日本の高校生』だという点。
なぜ、彼らが『日本人』である必要があるのか?
なぜ、彼らが『高校生』である必要があるのか?

司は総理大臣なんだそうだ。総理大臣=衆議院議員=被選挙権は25歳以上
『日本人』で『高校生』だと、さすがに無理がある。

これ以外の面々に関しても、『世界最高の』の冠がつくと高校生では無理が生じてしまう。

少なくとも、この点に関しては(強引なこじつけでも)説明が必要だと思う。
この部分の説明を避けたいのであれば、『日本人の高校生』という現実離れした設定は諦めるべきだ。
初期設定の段階で破綻していて、視聴者の理解が得られないからだ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この作品の最大の不幸は、同期に『Dr.STONE』と『本好きの下剋上~』があった点。

その作品が『何に重きを置くのか?』という根本的な問題はさておき、『発明』という点においては、上記2作品に軍配が上がるだろう。
それも圧倒的に・・・。

原材料の入手から製造過程まで、丁寧に描いた2作品に対して、落差が半端ない。

色々なモノをすっ飛ばして、『世界最高の』をアピールしたいのか?とも思ったけど、恐らく、原作者の知識の問題なんだと思う。
知識がないから過程が描けない。
もっと言えば、調べてもよく分からないとか・・・。
そういう作者の浅はかさだけが浮き彫りになってしまう悲しさ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

いかなる理由があっても、相手国に武力攻撃を行う政治家、核攻撃を決断し、実行した政治家を『世界最高の』と謳ってしまう原作者の思想は、断じて許してはならない。

少なくとも、この点だけはもっと厳しく断罪されるべきだ。
こんな作品をアニメ化した制作陣の人格も疑わしい。

世界で唯一の被爆国である日本人の発想だとは思えない。
この主人公たちが『日本人の高校生』であるという設定は、日本人に対する最大の侮辱だ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

すべてが蛇足

[2019/10/05 v1 「そこで」の物語ではだめですか?]
[2020/03/30 v2 すべてが蛇足]

原作知らず。

1話切りをしていた本作ですが、皆様のレビューを拝見するにつれ、ちょっと見てみようかと思い直した本作です。v1は1話切り直後の、v2は最終話まで(一応)観ての感想となります。

― v1 「そこで」の物語ではだめですか?
{netabare}
(久しぶり(?)に口汚くなってしまった・・・・ごめんなさい)

冒頭のご紹介、ありがとうございます。おなかいっぱいです!

高校生にして「世界最高」の政治家、ビジネスマン、マジシャン、医者、剣豪、発明家、そしてジャーナリストですか。なるほど。

大変興味深いです。
高校生にもかかわらず総理大臣に指名されるまで(再選らしいから、中学生で?)、政界の狐狸たちを相手に立ち回る物語、どのような頭脳戦が展開され、そしてその絶大なカリスマはどのように獲得され、発揮されてきたのか。大河ドラマ級の物語があってしかるべきかと思われます。

深いドラマが見え隠れします。
高校生の身でありながら人の生死に関与せざるをえない身の上ときっとその中で培われてしまった医術の神技、剣術の妙技。何かを捨てざるを得なかった生い立ち。人を殺めることへの葛藤と救うことの喜びが織りなすドラマ。これは名作のかほりがします。

Drスト〇ンなんか目じゃないです。
あっちは37世紀巻き戻った世界だけど、こちらは今の先の世界で、発明家はさらにその先「数世紀」を行く。どんな科学マジック・発明マジックがでてくるのか。小型原子炉ですものね。もうガン〇ムやら旧設定のネコ型ロボット待ったなしです。手回しダイナモなんて目じゃないです!

とても面白いと思います。
高校生でありながら、世界の富の3割に関与するまでのサクセスストーリー。本宮先生が歯噛みしちゃいそうです。世界の富の3割に関与するビジネスリーダーがドバイのヘリポートに降り立ちながら百億円の追加融資にあんな反応するんですね。融資される側なんですね。ところで関与とは?いやいや興味深いです。

わくわくしそうです。
高校生でありながら世界最高のマジシャンと呼ばれる人物のトリック、心理操作術や仕掛けと、それを考案していくまでの物語。

にんにんうるせーよ。espionage=journalismなのか。そうですか。
(飽きた)

っていうかですね。↑みたいなのじゃだめですか?
なんでことさらに別の世界にツアー旅行するのでしょう。

すでに「そこ」が異世界じゃん。年端もいかない子供に他人の命はおろか国家人民を背負わせることができる、我々の住む世界とは全く相いれない倫理観をもち、すでに宇宙ステーション(重力あり)があり、その他もろもある異世界じゃん。で、かつ皆様それぞれに「世界最高の」方々じゃん。
そこでの物語でよいのでは?十分に異世界俺TUEEEできるじゃんか。

すでに「超人」としてアドバンテージありありの人たちなのに、周囲・周辺にこれでもかのディスアドバンテージを付加し、極限まで差を広げないとお話紡げないものでしょうか?ケモミミエルフなきゃだめなんですか?開幕べろちゅー必須ですの?(っていうかあのシーンは純粋に吐き気)


きっとそういう方が書かれたお話なのだろう、おそらく僕にはつらいだろう、ということで今期初の状態確定(見ない)となりました。ありがとうございました。

「世界最高の」という形容がどうにもなんていうか、、、浅いというかな。{/netabare}

― v2 すべてが蛇足
{netabare}
通しで観てみようと思ったきっかけは、皆様のレビューを拝見して知った「大量殺戮兵器({netabare}作中ではそれがなんであるか明言していない、念のため避けたということかな?{/netabare})」の存在です。皆様のレビューでも批判のやり玉に挙がっているこの兵器がどのように、なぜ登場したのかにちょっと興味がわきました。その兵器の投入は最終話だったのですが・・・・視聴、しんどかったです。

一話を見た段階で思っていたことが覆ることも、逆により強くなることもありませんでした。何かが刺さることもなく、うすーくのばしたなにかの中を淡々と過ぎていく12話でした。

展開としては、
- 登場人物顔見世興行(1話)
- 市場経済(2~3話)
- リルル奪還・蜂起(3~4話)
- 神権政治・貴族の官僚化(5~6話)
- 対ギュスターヴ(7話~)
- 圧政と貧困・カニバリズム(7話)
- 兵装の近代化・司さんパネェっす(9話)
- 司さんパネェっす・惚れるっす(10話)
- ハイ出たーサルファ剤だー・桂音さんすげぇっす(11話)
- どっかーん・エイブラハムの真似事・司さんパネェっす(12話)

いやー。高校の政治経済の教科書まるごと詰めたんすかねー。でも、教科書すらちゃんと読んでないかんじだなー。サービスシーン満載の12話アニメに。。。そりゃぁ、薄くなるわけだ。2~3話の展開にもいろいろあるけど、経済は得意ではないので他の皆さんにお任せ。後半の「兵器」と「立国宣言」について中心に。

―― 大量殺戮兵器の件
{netabare}「平和のためには軍事力を放棄すべき」という思想には全く賛同できない人間です。平和を維持するための軍事力(抑止力・抵抗力)に対して、現状においてはほかに選択肢がないから肯定派です(当然、自衛隊も必要であるという立場)。以下、こういう思想の人間が書いた内容ですよ、と前置きをしてから。

司さんの考えには、基本的に賛同できません。大きな理由は以下二つ。

―――この兵器、および軍事力に対する司さんの考え方が、浅い
{netabare}国家は「軍事力」を必要とする、という発想自体は嫌いではありません。しかし、その手段たる軍事力を必要とする「目的」に同意できません。

「国家として対等な交渉の席に着くために、他者と同等以上の軍事力が必要(12話)」という司さんの考え方では、お近くにいらっしゃる北の将軍様率いる国のやってることと大差ありません。軍事力の効用は次の3つ。強制力、抑止力、抵抗力。{netabare}「平和のためには軍事力を放棄すべき」を主張する方々に面と向かって聞いてみると「軍事力=強制力(のみ)」と考えている方が多くみられる(自分の経験なので一般的にはどうかは知らない)。{/netabare}そして、司さんの物言いは、軍事力を背景とした強制力を意図しているように聞こえる。

違うだろ。国家が国民との契約履行(あるいは履行状態の維持)のために国家外から国家・国土・国民に向けられる強制力を抑制する、抵抗する手段というのが近代以降の軍事力の位置づけだろうが。こういうお話を書くんだったら、多少は勉強しろよ作者さん。{/netabare}

―――この兵器を選択し、実用化した意味が分からない
{netabare}作中で明言はされていないものの、まぁあの兵器はアレでしょうねぇ(原作では明言されているそうですが)。なぜそれ?林檎君の開発力をもってすれば、違うもので対応できたはず。どうせご都合主義てんこ盛りなんだから、そういうのでいいじゃない?何でアレなの?しかもその直後に領土併合って、そこまでやるんだったらなおのことアレはだめでしょうに(自国土化予定地にコントロール困難なダメージを負わせるって{netabare}(僕は一応、科学信奉者なので「コントロール不可能」とは言いたくない){/netabare}、、、あほなの?)。
{/netabare}{/netabare}

―― 政治的な変遷の件
{netabare}
作者さんの勉強不足が思いっきり露呈していて、ちょっと悲しくなりました。

それとは別に、これは完全に僕個人の主観なのですが、日本人的発想って民主主義を啓蒙するには不向き(日本人は民主主義を語る存在としては不適格)だと思っていて、その片鱗が最終話に至るまでの政治的変遷、司さんの言動にちょいちょい見えた感じがします。勘違いされたくないので言い足しますが、「日本的民主主義」自体は、これはこれでアリだと思っています。でも、アメリカやフランスにおける「民主主義」とは、違うんじゃないかなぁと思います。

以下、12話の司演説について。

―――「そのために必要なものが、国家だ(ドヤァ)」 ( ゚Д゚)ハァ?
{netabare}おいおい、その直前に「七光聖教は*、*、*領、すべての統治権を獲得したことになる!!」っておっしゃってますが。。。統治権を獲得し(統治権を獲得=統治権を行使する存在がある)、かつ、それがいかなる他の統治権にも属さない時点でそれ既に国家では?ドルト何とかの街をちゃんと統治しているわけでしょ?マジシャン(我々のお殿様とどこかで呼ばれていたはず)を頂点にいただく、立派な君主国家じゃん、すでに。{/netabare}

―――「一人一人が国家の主であり、国政に関与・・・共和国だ(ドヤァ)」 ← せめて民主共和国で。
{netabare}なんていうか、作者さんはもう少し政治体制に関するお勉強をしてからお話書いてほしかったかな。辞書くらい引いてほしい。

共和国(共和制)って、君主を持たない政治体制全般を指す言葉です。過去から今日に至るまで王・皇帝は君臨せずとも一党独裁・一集団独裁の国家って、軒並み「共和」してたじゃないですか。ソビエト社会主義共和国連邦、とか。形の上で「君主」を名乗らなければ、総じて共和国です。定義上、国民が全て市民である必要もありません(万民平等に沿わなくとも共和できる)。

「せめて民主共和国で」って書きましたけど、この時点で司さんたちが立国を宣言した「国」の政治体制って、どうやっても君主制なんですよ(いいとこ立憲君主制)。完全に「教団」主導で統治が行われ、その教団が仰ぎ見るもの=神(マジシャン)が実在の存在としてそこにいますんでね。これ君主以外の何物でもないです。確認したところ、バチカン市国は立憲君主制に区分されていますね。神そのものではなく、教皇がトップという違いはあるものの、司国家はほぼこれと同等なのでは(仮に天司の誰かが代表となったとしたら、なお一致)。{/netabare}

――― 「七光聖教は、エルム共和国の立国を宣言」( ゚Д゚)トドメの一撃だな
{netabare}なぜ、実在する神(=マジシャン)を有する「教団」が共和国立国を宣言するのか。

仮に「共和国」が正しくて、本気でかれが言うような民主主義的なことをしたいんだったら、同時に議会の制定と選挙実施の宣言がなければだめだろうに。立国の宣言と同時に、天司たちの正当性が失われるはずだしな(その時点の統治機構全て)。これと同様の問題・矛盾は、6話あたりの「身分制度の廃止」も同様。{/netabare}

――― 余談:個人的な日本の民主主義観・個人的な経験に基づく、かなり偏った一意見として
{netabare}仕事のうえで海外の方々とも話をするのですが、そんな中の一人に数年前(10年くらいは経つか・・・)、「日本って、民主的な封建主義ですね」と言われたことがあります(日本語でw)。ちなみにその彼も君主制を敷いている国のひとです。ショックでした、曰く「日本は僕の国よりも、君主制が強い感じする(原文ママ)」、「政治に対する闘争心が感じられない(主観的要約)」とのこと。僕も最後には「なるほどな」と思ってました。

なんていうか、日本的民主主義って、民主主義の綺麗なところだけ寄せ集めてる感じがします。とくに、政治の面における綺麗なところだけ。でも、民主主義やそれの前提となる市民革命ってものすごくドロドロとした生存権をめぐる闘争が土台にあって、もちろん最大の闘争相手はその時の権力者だったわけだけど、すぐ隣に次の敵である「自分たちとは異なる市民」が控えていたんですよね。そういう実際に起きた対立や、対立の芽に対して、それでもなんとか(比較的)平和裏に妥協し合うための仕組みとして試行錯誤された結果が民主主義である、ともいえるわけで、その成り立ち自体とても平和的とは言えない代物だと思っています。ここら辺の感情的なものは、さすがに当事者じゃないからわからないけど、いわゆる市民革命を経験した国では市民の端々までその観念がいきわたっているのだと聞きます。

翻って我々日本人、多分そういうの無いですよね。ある程度試行錯誤が済んだ段階の「民主主義」っぽいものを大正期に輸入のような形で取り入れ始め{netabare}(自由民権運動は特権階級同士の闘争という認識です){/netabare}、戦争突入で抑圧・沈静化し、そして敗戦後に現体制をトップダウン的に採用していったわけで、日本は市民革命を経験することなく「民主主義国家」になってるわけで。

およそ、欲求に基づく権利の主張とか、自然発生的に起こった革命ってものが、日本にはなじんでない気がします。{/netabare}

――― で、司さんだが
{netabare}最終話で語る彼の「民主主義」が完全に日本式トップダウン型民主主義に思えるのです。
「神託」というかたちで語りだすのは、下策中の下策ではないだろうか。これは「市民の自発的独立意識」とは言えない。最低限、神を背負わない、「我々の中の一人」という立場で語るべき。
次に彼は「万民平等という正義」を語るのだが、これも微妙。神権政治からの脱却において万民平等はそれ単体ではお題目たり得ない。なぜなら、民がすべて平等であることは、神権政治であっても実現可能だから。すでに、マジシャンを頂点とする宗教が存在しており、神=マジシャンの前ではみな平等をその段階で実現できていないというのならば、神権政治という過程を経た意味がよくわからない。。
そして、神と天司さまたちに依存する気満々の市民たち(The 本末転倒)。

一応、司演説の中で自然権・生存権に類する話も出てはきたが。。。繰り返しになるけど、それは教団・権力をバックに語ってはだめなものなんだよな(「まおゆう」のメイド姉の演説の本当に表層だけをまねた感じですね)。{/netabare}

――― 余談:超個人的な歴史教育観
{netabare}これ、日本の教育の敗北案件だと思っています。

なぜ日本の歴史教育は、伝承の時代から始まり、近代手前で終わってしまうのか。あるいはせいぜい、滅茶苦茶な詰込みスピードで近代~現代を突っ走るのか。同僚の話ですが、高校一年間をメソポタミアだけで終わらせた「歴史」の授業を受けたことがあるそうです。シンフォギア視聴にしか役立たねぇw

思想史・哲学史と政治史、時代を問わず薄くないですか?「考え方の変遷」を覚えろと言われて、なぜこんなことをしなければならないのかと思いませんでしたか(思っていませんか? to 現役世代)?

歴史教育って「今ある我々の社会が、どういう理由・必要性があってこうなっているのか」を知る場だと思っています。だとすれば、現在からさかのぼる形で授業や教科書が進んでいったって良いと思うのです。少なくとも、「今」に直結する近現代、とくに思想史・哲学史と政治史はしっかりこなしてほしいと思います。

なんて偉そうに書いてますが、僕自身もかなりの部分を社会に出てから(というより、先の海外の方の発言をうけて)自学した口です。はっきり言って、思想史とか哲学史は歳食ってからはどうにもならんです。

海外の方って(全員とは言いませんが、結構多くは)酒飲み話とか、仕事以外の話題で自国の「歴史」「政治」「宗教とその派生を含む文化」「思想」について突っ込んで聞いてきます。それに対して曖昧なことを返すと次第に相手にされなくなるってのも聞いたことがあります。仕事の都合で、それなりの頻度で国外の方と話すので、せめて砕けた酒の席でくらいは話し相手になれないと、と思っていろいろ読み漁りました。ごくまれに、バーカウンターとかでたまたま隣り合った外国からの旅行客さん相手に、結構盛り上がることもできます。ツボにはまれば(そもそもこういう感じの方は日本に興味があって来ていることが多い)。もちろん、アニメ談義もハマるとかなり盛り上がります。{/netabare}
{/netabare}

―― その他思いつくままに(あふれ出る。。。)
{netabare}
・結局シノビ頼りだよね
・結局リンゴ頼りだよね
・結局マヨネーズなんだね
・さ る ふぁ 剤 (笑)
・圧政と貧困にカニバリズムまで追い立てられた人たちって、そうでない人たちと共に暮らしていけるのだろうか。相当な闇だと思うのですが。それなりのアフターケアをしないと、物語としても闇を残すよ。ちょっとインパクトを、みたいな軽い気持ちで盛り込んだのかな?バカなのかな?
・桂音藪医者説:全く同意でござるよにんにん
・マジシャン超能力者説:全く同意でござるよにんにん
・侍意味不明説:全く同意でござるよにんにん
・司非凡人説:全く同意でござるよにんにん
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 30

71.3 16 奴隷アニメランキング16位
転生したら剣でした(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (248)
799人が棚に入れました
転生したら剣でした――。 「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる”剣“として異世界に転生した彼は、装備者との出会いを夢見ながら、孤独にスキル収集に励んでいた。 ある時、迂闊にも魔力を吸収される「枯渇の森」へ踏み入り、一歩も動けなくなってしまう。途方に暮れる中、奴隷として虐げられていた黒猫族の少女フランに出会う。 フランは巨大な魔獣に襲われ、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女は眼前に突き刺さっていた彼を引き抜き、その力で窮地を脱すると、彼を「師匠」と名付けて正式に装備者となるのだった。 冒険者となったフランと師匠は、お互いにスキルを磨きながらクエストをこなしていく。フランは強さの果てにある「進化」を目指すために、師匠は少女の「願い」を叶えるために。 猫耳少女と親バカな剣の大冒険が始まる!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

いつでもそばに

ただフランが可愛いってだけの普通の異世界なろう系だけど、チートだけど無敵って感じはなくて結構戦闘で苦戦するし、戦闘の動きがいいので面白かったです

美少女が無駄にいっぱいでてくるとか、主人公を引き立てるためにわざとらしい展開にするとかそういう余計なところがなくてスマート

無駄にいっぱい美少女はべらせなくても、一人いれば十分ってことがよくわかります
バランスが良くて出来のいい異世界転生アニメ

まるで娘の成長をそばで見守る父親みたいで、フランとししょーのコンビが素敵でした

最初から2期制作が決まっているみたいなのも変な終わり方しないので良いですね

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

減点は少なくキャラが加点要素で総じて高評価ななろう原作アニメ

本作の作品タイトルは『転生したら剣でした』であり、つまり転生の主体は異世界転生した「師匠」なんですが、物語としての主人公要素はむしろ黒猫族の獣人少女フランの方にあると言えるのではないでしょうか。

ちなみに「師匠」というのは転生者である「剣」に対してフランが呼びかけにつかっていて、「剣に意志がある」とわかった人たちの間ではそのまま名前として認知されている呼び名です。

魔物を討伐して得た魔石を吸収して「師匠」は魔物のスキルを吸収することができます。そして「師匠」の装備者であるフランは自身のスキルに加えて「師匠」が得たスキルを共有することができます。

当初は「師匠」のスキルに頼りきりのフランですが徐々に自身も強くなってゆくという順当な成長ストーリーですし、フランは「師匠」とはぐれることで危機を演出することもできて、「圧倒的に主人公が強い」というストーリー的な単調さから逃れることができるようになっています。

フランの冒険の旅は適度な爽快感と危機の発生によって、主人公補正による安心感もありつつ楽しめる物になっているように思われます。

終始作画的には安定していましたし、フラン自身がキャラクターデザイン的にかなり可愛く、また周囲を固める人物たちの個性もあいまって特に目立った減点要素はありません。

平凡なストーリーと言ってしまえばそれまでですが、「なろう原作のアニメで手始めに観るなら何が良い?」と訊かれたら本作は充分にその候補たりえる良作だと考えます。

なお、この1期目が終了して早々に2期目の制作決定がアナウンスされました。そのうち続編が観られるだろうという点においても安心してお勧めできます。

余談:「師匠」の転生者としての要素はそれほど目立っていない本作ですが、こと料理という分野においては転生者としての知識が如何なく発揮されており、「師匠」のカレーやハンバーグはフランを虜にしています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 24
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ちょっと変わった転生記、一本と一人の冒険譚

無機物に転生するなんて。
全く新しい発想です。
その名もインテリジェンスウエポン。
知性を持った剣でした。

剣だけじゃお話にならないでしょ。
そういうわけで装備者の登場です。
その名もフラン。
黒猫族のいたいけな少女でした。

ウエポン・ミーツ・ガールでいいのかな。
一太刀と少女が出会うことによって物語は広がります。
まるで、父娘の愛情物語のよう。
ただし、剣は師匠と呼ばれるので師弟関係と言うべきか。

RPGのようにレベルアップ。
最初から強いわけではありません。
スキルも少しずつ身に着ける。
{netabare}いけ好かない奴からこっそり奪うのもありです。{/netabare}

もちろん、敵も少しづつ強くなります。
{netabare}1クールだから、大きな戦いは2回。
危機一髪、ひやっとするのはお約束か。
その都度ランクアップは気持ちいい。{/netabare}

出会うキャラも多種多様です。
{netabare}協力するものあり、反発するものあり、はては不穏なものも。
でも、そこはフランの真っすぐな性格のなせる技。
最終的には友達付き合いです。

なかでも、Aランク冒険者のアマンダは特異な存在です。
保護者のようなたちふるまい。
ていうか、フランを溺愛です。
師匠の秘密も知ったことだし、フランのよき理解者となりそう。{/netabare}

ラストのあの雰囲気だと2期もあるのか。
フランも師匠ももっと強くなるでしょう。
二人のハラハラドキドキドタバタ冒険譚。
もう少し先まで観たいような気がします。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

64.7 17 奴隷アニメランキング17位
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (212)
638人が棚に入れました
「――レイン。君はクビだ」 勇者と共に魔王討伐を目指すビーストテイマーのレイン。 ところがある日、仲間から役立たずと罵られ、勇者パーティーを追放されてしまう。 自由に生きようと冒険者の道を選んだレインは、試験の最中、魔物に襲われている少女カナデに遭遇。 カナデを逃すために身を挺すが、彼女は魔物を一撃で倒してしまう。 カナデこそ規格外の力を持つ「最強種」の一つ、猫霊族の少女だった! レインの才能と優しさに惹かれたカナデが告げる。 「私を、使役してみる?」 最強の猫耳少女と契約し、冒険者として新たな人生を歩み始めるレイン。 だが、レインを追放した勇者たち、そして別の「最強種」がその力に気づき――。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

足手まといだと勇者のパーティーを追い出されたので、魔物使いのチートスキル発動することにしました

【紹介】
「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」っていうアニメとだいたい設定一緒です、こっちは勇者パーティの性格悪すぎて不快感が倍増ですが・・・

【感想】
シナリオは浅い感じで見どころはなかった、困っている人を助けて敵を退治して仲間の美少女と仲良くなってっていう、わかりやすい普通のなろう系チートハーレムアニメ
作画はあんまり動きがないけど絵は綺麗だしキャラクターも可愛いので見て良かったです

せっかくビーストテイマーなのに強くなりすぎて、他のチート系作品と一緒になってるのが残念、これは「転生賢者~」とか「黒の召喚士」も一緒かな?
主人公はサポートに徹したほうが面白い作品になったと思いますけど、そうすると「女の子に守られてる情けないヤツ」って馬鹿にされるのが嫌なのかな?
主人公は強くなくちゃ嫌だってのはわかるんだけどグッと我慢すればもっと戦略的で深みのある作品になるのではないでしょうか?

あとは勇者パーティが魔王の幹部か!ってくらい性格醜すぎてきつい・・・
シナリオに必要だったり、面白さにつながってればいいんですが、ただ不快なだけでした
勇者パーティも何のために旅してるの?レインに嫌がらせするのが目的になってない?

必要以上に主人公に意地悪をさせて、主人公をチートにして周りからチヤホヤされて下剋上っぽいことするアニメって多いけど(特になろう系は)たぶんコレって作者の承認欲求とか憂さ晴らししたい願望なのかな?って思うと、共感はしづらいかな?

でも主人公パーティの雰囲気はいい感じだったので、なろう系が嫌いじゃなければアリだと思います!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 24

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

なんだこれわぁ~~~~!!\(゚Д゚)/~~~~

2023/02/02 初投稿

めっさ面白いのです!!

まったく,期待していなかったのですがw
「農民」に続き2作連続途中リタイアも止むなし,くらいの心づもりでの視聴でしたが,不思議と面白い。かなり面白い!先が気になる!!w

何がいいのかよく分からないけど
メインのキャラクター達がいいのかな?
ハーレム主の主人公にしても,誰かを助けたい,守りたいみたいな動機が前面に出た上での行動だし,勇者PTを追い出されるという挫折を乗り越えての物語だし。割と感情移入できたのかも知れません。
ハーレム構成員の女子達もレインの役に立ちたい,助けたいという動機が明確です。
そしてなにより,絵的にみんな可愛く描けています。
率直に言って,モブの作画とかはかなり手抜きです。イヤ違うか,お金かけていません。結構コストカットしていると思います。しかし,主役級は丁寧に綺麗に描かれています。お金もかけてるし,手間もかけている,制作陣のモチベーションも違うのが明らかです。限られた予算と労働力を最大限生かしていると賞賛に値するかと思います。
とにかく,ストーリー的にも絵的にも最後まで力を抜いて楽しめました。
異世界チートハーレム物の一つの理想型かも知れません。


もちろん,いくつか気になった点はあります。

勇者PTの性格が悪すぎな件。ストーリー上ある程度必然性は感じ納得はしましたがやはりひどすぎかもw

ことばの問題なのですが
tameは自分のイメージでは「飼い慣らす」なのでテイマーは「飼い慣らす人」
beastはたぶん一番しっくりくる日本語は野獣ではないでしょうか。
あと日本語の問題なのですが「使役」とは「何かをさせる事」的な感じ?
ここら辺の設定の根幹に関わる言葉の使い方がでたらめに感じて,ストレスになりました。
心の中で突っ込みまくり?でした。
「いや!それはテイムじゃなく,認め合ったのでは?」とか
「ビースト」じゃ無く人間枠なんじゃない?とか
「使役じゃ無く契約なんじゃ無い?」とか(実際途中から,契約という表現に変わったような?)なんかムズムズ居心地が悪く感じました。

それと,タイトルに縛られたのか変に「最強種」推し
次から次に出て来る最強種,最強が何種類有るの??
それから,最強種縛りがあるので幽霊とは一緒に暮らすけど,テイム?(使役?契約?)しないのかな?最強種意外興味ないみたい^^;

いや,いいんです・・・気にしないで下さい。
自分としては,面白かったのでかなりお勧めですよ~(^0^)b

他の人のレビュー見たら酷評が多い感じ・・・wなので上のかなりお勧めはちょっと自信ないかも^^;

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

最大の疑問:「なぜキミたちは自ら隷属してしまおうとするのか?」

自分のビーストテイマーとしての規格外な能力に無自覚な主人公レインと、そのレインにテイムされた最強種の少女たちの物語。

タイトルに入っている猫耳少女は獣人で、他にもドラゴンとか精霊とかいろんな種類の「最強種」が出てきます。

雑な分類っぽい言い方をすれば「追放ざまあ系なろうアニメ」といったところでしょうか。この1クールではメンバー集合エピソードに終止してほぼ「プロローグ」といった感じですが話のキリとしては悪くはないですね。

レインができることは他のビーストテイマーにもできると勘違いしてしまった勇者パーティーの4人がちょっと不憫ですが、勇者パーティーの権威を笠に着てろくでもないことをやってヘイトもためてるので最終的には同情されにくいキャラになっています。

指摘しておきたい点として、最強種の少女たちはみんなレインが無理矢理にというわけではなく自らの意志で主従契約を結んでいます。主従契約を結ぶとお互いに精神的な繋がりができてそれぞれの最強種ごとに異なったスキルなどの能力的なボーナスがレインに付くらしいです。

女の子キャラはみんなカワイイしストーリーのテンポなども決して悪くはなくそれなりに観ていて楽しくはあるのですが、個人的には「自らの意志で隷属する」っていうところへの違和感は最後まで拭えませんでした。

この「主従契約」の歪さにモヤモヤしない人にはけっこう楽しめるんじゃないでしょうか。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

80.9 18 奴隷アニメランキング18位
魔法使いの嫁(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (965)
4350人が棚に入れました
羽鳥チセは15歳の少女。
彼女は帰れる場所も、生きる理由も、そのための術も、何も持ち合わせていない。
ただひとつ、生まれ持った特別な力を除いて。

そんなチセを弟子として、そして将来の花嫁として迎え入れたのは、
異形の魔法使い・エリアス。
自然と寄り添い、悠久の時を生きる魔法使いの暮しの中で、
チセは大切な何かを少しずつ取り戻していく…。

これは、世界の美しさを識る為の物語。

声優・キャラクター
種﨑敦美、竹内良太、内山昂輝、遠藤綾
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

夜の愛し仔

WIT STUDIO制作。

身寄りもなく生きる希望も術もない、
15歳の無口な少女、羽鳥チセ。
彼女を闇の競売会で買ったのは、
人為らざる魔法使いエリアスエインズワース。
魔法使いの弟子として、将来の花嫁として、
彼女の英国での生活が始まる。

前日譚である、OVA「星待つひと」では、
エリアスのキャラ造形に適度な緩さがなく、
堅物であまり好きになれませんでしたが、
こちらではコメディ演出もあり好感が持てそう。

魔法使いとして大きな資質を持つチセ、
{netabare}それゆえに迫害を受け無気力になる。
自然と寄り添い、幻想世界の住人と交流することで、
彼女が生きる活力を取り戻した時、
世界は美しく見えるのかも知れません。{/netabare}

魔法が日常の中にそっとある、
幻想世界が私たちの世界のすぐそばにある。
このアプローチがほんとに素敵です。

最終話視聴追記。
{netabare}中盤あまり動きがなく停滞した印象ですが、
静かな世界観を壊すことなく、
過去と向き合い、それを乗り越え、
人生を、自然の摂理を教わるのです。
最後は前向きに終わり良かったと思います。{/netabare}

よくある魔法使いものとは違い、
どこか文学的な香りがする作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 103

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

まあ、エリアスったらウッカリさん(笑)!→ 気に入りました。でも世間でウケるかどうかは知りません…。原作コミック第10巻(「学院編」開始)発売中!

……エリアスの「ウッカリ」がシャレにならないレベルでチセの危険が危ない!

もうちょっと、何とかならんのかいとツッコみたくなるレベルの序盤4話なのですガ・ガ・ガ…。

ちなみに同タイトルのマンガが原作です。アニメ化前から書店店頭で見かけていて気にはなっていたのですが、未読のままアニメ視聴開始。

「この世のもの」ならざるものまで見えてしまう少女羽鳥チセと魔法使いエリアスとの出会い、それは人身売買オークションであった…。

なかなかショッキングな導入で始まる本作品ですが、世界観は素晴らしいです。というわけで、レビュータイトルの「ウッカリさん」だけにはツッコまざるを得ませんが、とても楽しみに毎回観ています。

また、詳しいレビューは(たぶん)視聴終了後に。

2018.3.26追記:
3/23の時点でMXで最終話の先行放送があり、そちらで視聴完了でした。

結果的には原作漫画を全巻読むことになり今後も最新巻を追おうという気持ちになるくらいまで気に入った作品です。原作が女性作者ということもあるのでしょうが、絵柄的には少女漫画寄りでアニメのキャラクターデザインもそちらに準拠したものでした。私的には大変好みの絵柄です。

物語の構造的には『夏目友人帳』などとも類似点はあるんじゃないでしょうか。「見える人」と「人外」の交流という意味でも、「見える人」に対する理解がある人(本作品では魔術関係者)がいるという意味でも。

結局最後まで「チセの危険が危ない!」(笑)展開は変わることがなかったのですが、その中で毎話微妙に変わっていくチセとエリアスのお互いの相手に対する心情みたいなものが本作のウリだと思います。

なので、おそらく「少女漫画的素養」を持っていないと本作を楽しむのは難しいでしょう。なので、爆発的な人気になったりはしないと思うのですが、原作の方は「学院編」などの新展開を予定しているみたいなので、地味に長く続いていきそうな気はします。

2018.3.27追記:
ふと思ったのですが、チセとエリアスの距離感って恋愛結婚よりはお見合い結婚の夫婦の感じに近いのかも…?

共に暮らすことで生まれる愛もある。

2018.11.29追記:
今更ですが、9/10にコミック第10巻(学院編: アニメの続き)が発売されています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 72
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

イングランドで魔法という安心感

<2018/5/13追記>
先日よーやく観終えました。

後半の感想を一言で言うと
「腕がゴッドハンド洋一」

全般的には良かったです。
{netabare}ダメ人間(ダメ骨頭?) {/netabare}のエリアスを
結局気がついたらチセが{netabare}尻に敷いてる{/netabare}というか。

大団円なんだろうか?
よくわからないけどあの{netabare}花嫁姿{/netabare}は少し泣けました。
これは{netabare}娘の嫁入りを見守る父{/netabare}の気分か?

個人的には前半最後の{netabare}火の鳥{/netabare}になって帰って来るとこが1番!!!

良作だと思います。

<2017/10/15初レビュー>
原作未読。
今期期待の作品の一つでしたが今のところ期待どおり。
魔法が魔法っぽいところが良いですね。
ヨーロッパの御伽噺な感じのところは好みです。

{netabare}オークションに出品された{/netabare}日本人の少女チセが犬の頭骨みたいな頭の魔法使いエリアスに{netabare}500万ユーロで競り落と{/netabare}されるところから物語は始まります。
エリアスがチセを{netabare}落札{/netabare}したのは{netabare}弟子兼嫁{/netabare}にするため。

これから面白くなりそうな雰囲気が満載です。

ところでなんとなくですが赤髪の白雪姫を思い出しました。
他の方も書いてますが、チセは白雪をとことんネガティヴにした雰囲気。
髪が赤いというのもありますが、物語全般に漂う「お姫様と王子様」感が・・・。
これからの展開次第なのでしょうが1話を観た印象は「魔法使いの白雪姫」でした。

<2017/11/19追記>
評価デフォルト3にしてましたが、今期も半分超えたので評価値付けてみました。
魔法が黴臭く感じるところ、好きです。
お話もお姫様的なものだけではなく、成長を描いているような。
そういうところも好きです。
何よりやはり雰囲気が好み。
今期は豊作です♪

<2018/1/2追記>
2クールの折り返し地点ということで追記です。

次回予告気になりましたね。
チセがエリアスの手の届かないところに行ってしまうかのような前フリがなされてました。
感覚的には「会社の後輩の女の子の面倒をたくさん見ていろいろあって{netabare}その子と社内結婚したはいいけど気がついたら俺より出世{/netabare}してるやんΣ(゚д゚lll)」という感じのせつなさでしょうか?(異論は認めます)

まあ、あのままだと{netabare}恋愛{/netabare}というより唯の{netabare}共依存{/netabare}という感じもしますし、ここら辺で大転回は望むところです。
年明けから期待大です。

ところで予告のチセの手。
モンスターエンジンのゴッドハンド洋一みたいになってましたけど大丈夫なんでしょうか?笑
まさかチセがこないだおじいちゃんの蔵でブレスレットを見つけたわけではないと思いますが。
なんか重いことあったんでしょうね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 60

69.6 19 奴隷アニメランキング19位
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (304)
944人が棚に入れました
目覚めるとMMORPGで自身が使用していたゲームキャラの姿のまま、異世界に放り出されていた「アーク」。その姿は、見た目が鎧、中身が全身骨格という"骸骨騎士"であった。 ──正体がバレたら、モンスターと勘違いされて討伐対象になりかねない!? アークは目立たないよう傭兵として過ごすことを決意する。だが、彼は目の前の悪事を捨て置けるような男ではなかった! 骸骨騎士様による無自覚"世直し"異世界ファンタジー、ここに参上!!
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

なろう飽和状態その先へ

原作未読

なろう出身。ゲームプレイ中に寝落ちしたらその世界へ。『お出掛け中』の理由です。
作中で忌避される“骸骨騎士”の所以もプレイ中のゲームで使っているアバターか属性かなんか。ドラマチックの欠片の無さ加減も全力でつかみにいかない脱力感も主人公の骸骨騎士さまに反映されてるような気がします。基本的に物見遊山ポジションが徹底されてました。ゲームでよく見てたアレが実際に目の前に現れてテンション上がるみたいなところです。

【骸骨騎士さまご一行】
 アーク(CV前野智昭):骸骨
 アリアン(CVファイルーズあい):ダークエルフ
 ポンタ(CV稗田寧々):精霊獣 ※セリフ無し
 {netabare}チヨメ(CV富田美憂):忍者{/netabare} ※途中参加

ゲームということでもうお察しですね。カンストのチートキャラが活躍するお話です。この系統作品の黎明期はオラオラな奴が席巻してましたが飽きられてしまい、その後いい奴な方向へ。それも飽和状態なんだけど相変わらずな僕らは本作でも“いい奴”を楽しむわけでございます。
取り立てて特筆すべきものが見つからなかったので、数多ある類似作品の中でもこの作品ならでは!…未満のちょっとした差別化ポイントだけ挙げておきましょう。

■効果音付きのオープニング
なんとなしにMYTH & ROIDインスパイア系なオープニング。主人公骸骨だし、表向きの仰々しさと内心のミーハーさがオーバーロ…アレっぽいところあります。そんでドラマチックと脱力を兼備したこのオープニングお気に入りです。日本語なのに洋楽っぽく聴かせる技術すげーな!と思ってたらノルウェイ人の歌ってみたさんと聞き納得。
珍しいことに歌詞それと効果音が挿入されとりました。剣振ったらシャキーンみたいな。
なお、エンディングはポンタ役稗田さん所属のグループ合唱。作品の余韻をも吹き飛ばすハイトーンにお腹いっぱいでした。単なるバーターかどうかは知る人ぞ知るのでしょう。

■YAWARAっぽい皆口裕子氏
第6話『エルフの里で触れる異世界の深淵』参照。クラナド風子姉の時にはわずかだった猪熊臭がかなり強めだったのはアリアンの母役でご登場した皆口さん。共感できる人おる?

■凌辱(未遂)
そういうシーンがあることには触れておく。
これでまた物語が“復讐の連鎖”みたいなのに繋がらないところ詰めが甘いのよね。なお、こういったシーンで恐怖にひきつる表情だったり作画頑張ってたと思います。


いい奴でお人よしな主人公ご一行が行く先々で見舞われるトラブルに足を突っ込み世直し人助け。一つ解決したらまた来週。そして悪役がいかにもな悪役。
安心安全の勧善懲悪ものでした。かつては時代劇なんかが定番でしたが最近はお目にかかることもなくなって久しいので一周回って新鮮に感じることもあるかもしれません。面白いとは違うんですよね。



※雑感

■酷評とまではいかない
飽きましたね。最大限良いとこ見つけようと思ってもこうも濫造されてては難しいところです。
ただもしかするとゲームやファンタジーに慣れ親しんだ世代が年金貰う頃には市民権得てるかもしれませんよ。スペクタクルは要らんけどファンタジー世界に浸りたいというニーズ。良くも悪くも波が無い物語でした。

{netabare}でも2期や3期があって、アークがこの後アーク(悪)に闇落ちし、それを強くなったアリアンに倒されアーク(聖櫃)にぶちこまれ、これにて一件らアーク(落)着な展開にでもなれば波は立つかもしれませんが、そもそもこんな発想が出てくる時点で加齢をなにより感じる今日この頃でした。{/netabare}

よって今後もうっかり観ちゃうんだと思います。



視聴時期:2022年4月~2022年6月 リアタイ

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2022.07.06 初稿

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

がいこつさん、ファンタジー異世界を堪能する

【紹介】
骸骨騎士のアバターした主人公が異世界に転移して、ゆるい感じで悪党退治しながら異世界生活する話、外見はほぼアインズ様!

【感想】
最初はいきなり女の子がひどい目にあってて印象悪かったけど一部の暴力シーン以外はゆるくて自由な雰囲気が良くて面白かったです
あまり個性は強くないので惹きづける魅力は弱いですが、作画も悪くないし、良い異世界ファンタジーアニメだと思います!

チートだけどやりすぎじゃないところが良かったですが、戦闘は力づくなことが多くて微妙です

ラストは少し微妙な終わり方でした、2期前提なつくりなのかも?

【女性が襲われすぎでは・・・】
最初に印象悪かったのは女性が襲われるシーンを長々と描写した後にようやく救出するという流れが、お色気シーンを見せるためにわざとやっている感じで不快感があって、早く助けてあげてって思いました

その後も牢屋に囚われてたり、瀕死の重傷負ったり、たびたび女性がひどい目にあうのがかなり気になりました

【キャラクター】
主人公が楽しそうに冒険しているのは見ていて良かったです、旅の仲間が増えるとより雰囲気良くなりました

【主題歌】
OP曲が良かったし、EDもカッコいい曲

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フツーですなぁ・・・。

フツーな感じのなろう系って感じですかね。
ゆるさはあるのですが、主に主人公のアークのノリによる緩さかなと思いました。
ストーリーラインは単調だけど、まぁまぁよく出来ていたのではないかと思います。
このクールのメインなテーマとして、不遇に扱われている種族の解放的な部分で芯が通っていたな、という感想です。


いくつか私の苦手な点のある主人公でした。
主に、
・ガイコツ(しかも造形がゆるいw)
・無駄な高笑い
・だっせぇフルプレート(個人の感想ですw)
・太身な剣
・あっつ苦しい、うるさいOP(これは関係ないかw)

などなど。
まぁ、因縁つけているみたいなものなので、悪しからず。


 ちなみに余談ですが、私の中でフルプレートメイルを着用した騎士の理想形は「エクスカリバー 1981年 ジョン・ブアマン監督」によるものです。
 また、数あるアーサー王もの、硬派な実写ファンタジーものの中でも至高の一つと考えています。
もちろん異論は認めますw。


全体的には、これと言ってべた褒めする点も、特段ネガティブに思うところもなく、って感じでしたかねぇ。

わたしとしては、主人公キャラ以外のキャラの造形は割とシャープなトレス線で、雰囲気もそれなりに今風だったので、悪い気はしなかったです。
このクールは全体的な流れの披露程度でつくりはオーソドックスでしたかねぇ。
人間族以外が不遇な扱いを受けることの多い世界観、そして、それに対して変えたい、救いたいと思う勢力、さらに何考えているのか少し見えづらいイケメン皇帝様。

そして、このポイントで対立軸が形成されていく、国レベルの権力争い。
で、今後どうなっていくのか~、ってところでしょうか。


この中で、主人公アークの「俺つえ~系パワー」がどう作用していくのかが当然ポイントになってくるのでしょう。


一応、アーク自身のガイコツ解消も目的の一つに据え、物語は進行する様です。

・・・次回作があるとすると、スタートは忍びの里編でしょうかね、話の流れ的に。

なんか、どこかの黄門様みたいな諸国漫遊になりそうな気配も私は感じているのですが(原作とかは知りません)、まぁ、どちらにせよ、もし、続編があるのなら、話の流れは追ってみたいとは思える作品でした。
もう少し、ブラッシュアップしていってほしいという、個人の思いはあります。


現状、登場人物も、コンパクトで、物語もわかりやすいと思います。
ささっと視聴して、それなりに満足度もあるかなぁ(損した感はない)って感じです。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。


2023.9.2追記。
某アベマなTVで一気放送をやっていたのを休暇にかまけて観てしまったw。
キャラのダサさ(私のセンス、好みとの合わなさ)については、先の視聴で頭に入っていたので、織り込み済み。
特別なマイナス点という印象は薄まっていたようだ。
(慣れって恐ろしいwそして強いw)

そして、今回の視聴では、先の視聴で感じたストーリーの解りやすさに加えて、アリアンのぽんこつ可愛らしさと、女性キャラの造形の良さを楽しみながら視聴していた感じ。

やっぱり、フツーに物語を追えて、面白かったという感想でした。
改めて「フツー(誉め言葉の方)」と言う所感でした。
ちょっとだけ、★を上方修正。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21

58.7 20 奴隷アニメランキング20位
ゲド戦記(アニメ映画)

2006年7月29日
★★★★☆ 3.2 (514)
2604人が棚に入れました
多島海世界のアースシーでは、聖なる生物の竜が共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなどさまざまな異変が起こり始めていた。やがて人々が魔法を信じることができなくなったとき、大賢人ゲドは世界のバランスを崩す者の正体を突き止めるための旅に出て、国を捨てた王子アレンと出会う。
(シネマトゥデイより引用)

声優・キャラクター
岡田准一、手嶌葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津子、夏川結衣、小林薫、菅原文太
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ジブリ史上最高クラスの主題歌(しか記憶に残ってないw) テルーの歌の歌詞のレビューですm(__)m

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
ストーリー1、歌が5で、合わせて3です(笑) 意外と酷評ではないです。だって、ゲド戦記以外の角度からのレビューですもん(笑)

今回は、ゲド戦記のテーマソング「テルーの歌」の詩の解釈をメインにします。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
結論→テルーの歌は、萩原朔太郎のこころのパクりとは言えないのではないか。というレビューです。

この「テルーの歌」ですが、ネット等でも話題になりましたが、(100年程前に活躍した詩人)萩原朔太郎の「こころ」が元ネタになっています(監督&作詞の宮崎吾朗さんも公式に認めてますね)。

ゲド戦記公開当時は大学生で、たまたまゼミで朔太郎をやっていたので、これでレポート書いた記憶があるので、載せてみます(笑)

※ここからは、テルーの歌を「」で、朔太郎のこころを『』で書きます。

テルーの歌もこころも、ともに3つの連から成る詩です。テルーの歌の第1連の「夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる鷹」は、雲の上、というのがミソです。つまり、地上の人々からは見えないということ。「音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて」……だって、休むと落ちちゃうもんね(笑) この部分は、こころの第2連『こころはまた夕闇の園生のふきあげ』に対応しています。夕方の公園の噴水って、(昼間は子供達に人気だったのに)回りに誰もいなくなって、それでも休むことなく水を吐き出し続けています。吾朗さんは、その噴水の様子を鷹に置き換えた訳ですね。と、いうことで、第1連のテーマは両作とも「孤高」だと思います。

テルーの歌第2連の「雨のそぼ降る岩陰にいつも小さく咲いている花」は、こころの第1連『こころはあぢさゐの花』に、対応しています。朔太郎は、アジサイという、寂しげで多彩な花で、こころの移ろいやすさや儚さを表現しています。が、テルーの歌ではそのような主題は排され、「愛でてくれる手もない」と、やはり「孤高」を表現するにとどめています。

第3連は、詩的には、テルーの歌で一番上手いところだと思ってます。「人影絶えた野の道を 私と共に歩んでる」は、「人影絶えた」「私と共に」と思いっきり矛盾した表現です。この矛盾を解消できる答えは、「私の影」ということになります。

映画ゲド戦記は、小説ゲド戦記シリーズの第3巻を元ネタにしていますが、小説ゲド戦記の第1巻は、「影との戦い」というタイトルです。さらに、テルーの歌では「あなたもきっと寂しかろう」と続けています。「も」ですから、私と私の影は対等の価値をもっていると考えられ、つまり、「影の受容」です。これは、ゲド戦記の大きなテーマですね。

こころの第3連は、『こころはまた二人の旅人』と、はっきり二人と書いてます。そして『されどみちづれの絶えて物言ふことなければ わがこころはいつも かくさびしきなり』から、『出会ったがゆえの別れ』『幸せを知ったからこそ感じる不幸せ』などがテーマになり、テルーの歌とは大分違います。なので、ここの部分は、作詞した宮崎吾朗さんのアレンジの上手さが光っていると言えますね。

総じて、テルーの歌は、こころ→孤高 という主題が強く、朔太郎は、こころ→多彩で感傷的なもの という 主題が強いです。

私は、テルーの歌は、こころのパクりとは言えないと思っています。主題が全く違うので。確かに下敷きにはしているのでしょうが、両方の詩をしっかり読解せず、字面だけ見てパクりというのは、ちょっと、吾朗さん、可哀想^_^; そもそも、ジブリ自体が、完全オリジナルは少ないわけですし。

以上。書きながら、あにこれのレビューか? と、自分でも思いましたm(__)m 吾朗さん、頑張れ♪
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

偉大な原作をなぜ脚色したのか

世界観:4
ストーリー:3
リアリティ:5
キャラクター:4
情感:3
合計:19

原作のゲド戦記は昔から好きな児童文学です。
最初は幻想的な暗闇が舞台となる2巻が好きでしたが、自分と向き合うようになった頃に1巻が好きになり、社会人になってから見直したら3巻が好きになりました(あまり話さない印象のゲドが喋る喋る)。何度読み返しても、新たな発見のある物語で、そういう創作物があることを強く印象付けられた思い出の作品です。

という結構なゲド戦記ファンなので、このタイトルを付けられた上では評価が厳しくなってしまっているかもしれません。

「人は自分の行きつくところをできるものなら知りたいと思う。だが、一度は振り返り、向きなおって、源までさかのぼり、そこを自分の中にとりこまなくては、人は自分の行きつくところを知ることはできんのじゃ。川にもてあそばれ、その流れにたゆとう棒切れになりたくなかったら、人は自ら川にならねばならぬ。」(byオジオン師匠)

言葉だけを見るとちょっと説教臭いところもあったりしますが、これは1巻のゲドの行動を通してその意味が描かれているので、後で読んで深さを理解できるのです。

{netabare}が、映画版は原作のどこのストーリーを描くでもなく(一応、3巻部分をメインにしていますが、5巻まで含まれています)、アレンが父親を殺すという原作には全くない所から始まり、「真の名」や「均衡」などの概念を言葉だけで語らせ、最後にはラスボスを倒してグッドエンディングみたいな。

ジブリなので作画は綺麗ですし、テルーの歌がはまっていますので原作を知らない方はあるいは気に入るかもしれませんが、アレンの父親殺しやテルーが竜になること等にも説明がなく、表現が足りないという問題があり、その上で原作が非常に大事にしている(本当の意味での)均衡の世界観が欠落しています。

{/netabare}これはゲド戦記ではない何かですので、原作を読まれることを強くおすすめします。

<2019.1追記>
家の本棚から久しぶりにゲド戦記を取り出してみると、ページの外側にいつの間にか年季が入った日焼け色がついてしまっていました。

この映画は3巻が舞台との設定だったはずですが、3巻の終わり、{netabare}黄泉の国でのクモとの戦い、魔法の力を使い果たして岩の扉を閉じたゲドをアレンが庇いながら帰還し、最古参の竜カレシンの背に乗ってロークに戻る{/netabare}シーンを読み直し、死と対峙することの重さ、躍動とリアリティに満ちた、これらのシーンが原作通りに描かれなかったことの無念を感じました。
落ち着いた時に、原作をまた読むとします。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

退廃的な雰囲気と行先のない描写

父親を殺した1人の少年のお話。
国を治め、民のことを第一に考える理想の王のようだった父親を少年は殺した。
彼が1人になったその瞬間を狙って背後から迫り短剣で一突きお見舞いしてやった。
簡単なことだった。その後すぐに父の腰に差してあった刀を奪いその場を去った。

少年は肉親を殺したことや人の死に触れたこと、罪の意識に囚われることはなかった。
ただひたすら"それ"を恐れた。
道徳観と倫理観は真っ白に燃え尽きた炭のように死に、徹底的にスポイルされた少年の目はどこも見てはいなかった。
やる気も気力も削がれ生きていく意志さえ持てなかった。生きた屍そのものだ。
道中でゲドに逢い、手を引かれる。ゲドは何も聞かず、何も求めなかった。

世界は大きく変わりつつあった。ちょうどその過渡期だった。
スピリチュアルなものの地位は衰退した。魔法もそしてモラルもその価値は失われ、有形物に対する物欲だけが膨らんでいた。
そんな人間の浅ましさはなにを喜ばせることもなく、鬱屈とした空気だけが漂っていた。龍も彼らを見放した。
この世の終末が実際に目の前にあった。

崩壊の最中にある世界で少年はこれからどうするのだろう。
殺人を犯し逃げてきたはいいけれどするべきことも特別なにかしたいことも見つからなかった。

ただ"それ"を恐れた。自分の中に眠る抑えきれない、望むはずのない欲望を。
普段"それ"は目に見えない。暗闇の中でおとなしく死んだように眠っている。
"それ"が目を覚ますのに周期もきっかけも条件もない。
ただ突然、自分の中でバタバタと激しく悶える。絶対不可避の生理現象に近い。
心の闇は、闇の中にある"なにか"は醜い。しかし、惹く。
殺人の動機なんてものは持ち合わせていなかった。ただ殺した。それだけだった。

闇に救いはなかった。導き手もいなかった。そもそもそれがいてどうこうなる問題ではないのだ。
魂の冷たくなった彼は砂嵐を避けながらどこまでも歩き続ける。目に映る景色は色彩を失い、すべてはすべてを失った。
ただ"それ"からは逃げた。それも死にもの狂いで。

他に僕にやるべきことはあるのだろうか。ゆっくりと空を見上げる。―ああ、なにもないのだ。


この映画は殺人を犯した少年が「その後どうするのか」を物語るものである。


「面白くない」と評判の『ゲド戦記』。
僕も初めて観たときは「ホントつまんねーな」と思いました。
でもストーリーが示唆するものを完全には受け切れず、いつまでも腑に落ちないまま頭の片隅でひっかかっていました。
そして2年の時を経てもう一度観てみました。

ストーリーは平易に見えて分かりにくい。演出は平凡。声優はダメと、まああまりパッとしないアニメ映画です。
工夫しようとして苦心した形跡は認められてもそれが良い方向に転ぶことはありませんでした。
たびたびかかる「壮大な」音楽は耳障りで、いかにも「アニメ」的な引きや場面展開、さらに同様のオチには飽き飽きしてしまいます。
あまりにも「普通」なアニメ映画でした。みんながみんなして観るような作品ではありませんでした。
村上春樹がスコット・フィッツ・ジェラルドのいくつかの短編を訳した『マイ・ロスト・シティー』の冒頭に書いたエッセイでこう言っていました。
「トルーマン・カポーティ―について言えば、彼はまさに100%の作家である。その作品は完璧であり、魅惑的であり、そこには読者のつけこむ隙は殆んどない。具体的に言うなら、他の作家にも『無頭の鷹』のような小説を書くことはできるかもしれないが、誰にも『無頭の鷹』を書くことはできない、そういうことだ。」
本作も、もっと言えば他の宮崎駿臭のする作品も同じことで、
宮崎駿監督作品のようなものは作ることができるかもしれないが、宮崎駿監督作品を作ることはできないということ。
真似はできてもそれは必ず本元に準ずるものでほとんど何も成しません。せめて自分のためになったということくらいでしょうか。

題材は、本当はラディカルなものであったけれど、そのほとんどはあまりにも後ろ向きなものを扱ったために、
さらにその結末も未熟で、本質の追及とはほど遠いものとなったために、あまり良い反響は得られませんでした。
それにぽかんとしてしまうストーリーに観る人は驚きを隠せません。なんだったのだろうという悪い感触だけが肌に残ります。

さらに詳しくはタグの中へ→{netabare}

それは人の心に潜む闇でした。
その圧倒的な強さを描く一方で、逃避を計る人の怠惰な面も表出しました。
前者については考えたことのない人にとってとても理解しがたいものであると思いますし、とてもこの映画だけでは分かりません。
本作では伝えるのではなく、描くことだけしかしませんでしたから。
僕は村上春樹の『1Q84』や『海辺のカフカ』でこれに似たものについて触れたことがあるのでなんとなくは分かります。
でも説明しろと言われても正直、その100%を理解してもらうまで上手く説明することはできません。
自分の中にその存在をはっきりと認めることはできても言葉にするの至難の業です。
でも少しならできるかもしれません。やってみましょうw
男性なら中高生のときに何の脈絡もなく「今、目の前のこいつをぶん殴ったらどうなるんだろう」とかものすごく腹立つ奴をこうやって痛めつけてやりたいなんて考えながら体の内側が熱く、血沸く感覚がありませんでしたか?実際にそんなことはしないのだけれど、想像してしまうすごく暴力的な自分。本作で語られたものはこれよりももっと闇の奥にあり、それは無差別でなによりも暴力的な暴力。純粋なそれです。おそらくアレンはストレスの捌け口が見つからなくなってこういう状況に陥ったのではなく、もっと根本的な部分で病んでいて殺人でしか自分を救えなかったのでしょう。僕らは日常生活の中でそれを色んな形で発散させています。それができなくなっていくと次第に心を病み、さらに沈めばアレンのようになる可能性を秘めていることは言わずもがなです。つまり、"それ"は僕たちから遠くにあるように見えてますが、おそろしく近いところで影を潜めている、どんなにもがいても抗えぬ闇です。これは決して他人事ではなく、限りなく自分自身のことについて語られていたように思えます。
 そうは言っても、前者の方はピンと来ずとも、とりあえずそういうものとしてどこかに置いておけばいい話で、どちらかというと後者がこの作品をどう感じるかを大きく左右するのではないかと僕は思います。なぜならその大半が意志を欠き、人として決定的になにかを失ったアレンの姿を中心に描いているから、観る人はその退廃的な空気を上手く自分の中に取り込むことができないと、それはただ本当に退屈なだけだからです。なんとか音楽や「アニメ」的な引きで物語を進めているように見せてはいたけれど多くの人が不満を口にしたことから、その努力はあまり実らなかったように思えます。そのせいもあってかアレンがテヌーによって救われるまでの岡田准一さんのぼそぼそとしゃべる演技には悪態をつきたくなっても不思議ではありません。
 
 ある作品で描かれる負の面というのものは少なからず人の共感を呼ぶのが常です。それが特にアニメーションであれば、全体は喜劇的に描かれ、大方その結末はハッピーエンドで結ばれ、その回復をもって幕を閉じます。そして、それを観た視聴者には感動と、苦難をくぐり抜けた登場人物と共にした仮体験による気持ち良さが後に残ります。
 しかし本作で描かれたアレンの姿はズタズタにモラルを引き裂かれ、行き場のない死体そのものでした。もっと言えば死を求めていた彼にはこの世界は本当に無価値であり、何も存在しない永遠と続く浅瀬だけが広がる海のように映ったはずです。絶望を通り越した完全な喪失でした。その質は明らかに異形なモノで僕らが簡単に触れられるものではありませんし、またコミットするにはあまりに危険を孕んだモノです。それに堕ちるところまで堕ちた彼にどうやって世の中の多くの人がこぞって共感できるというのでしょうか。まず無理な話です。

{/netabare}


これから観るのであればぜひ、
「みんなが嫌うものを観てなんとか1つでも良いところを見つけ出してやろう」くらいの気概を持って観て欲しいです。
僕はいつもこうして観てます。若さゆえの反骨心です。悪く言えば捻くれ者です。
「ジブリ」に感動を委託して、頼ってしまうのではなく、自ら探して欲しいです。残念ながらそうでもしない限り楽しんで観ることは叶いません。
実際には欠点はたくさんあっても、悪いところばかりではないというのが本作です。

僕は、今回の2度目の視聴では本作をほんの少しは楽しめたと思います。
この退廃的な雰囲気は好きだし、主人公に共感できます。
ただやはりところどころ描写が不十分であったり、的外れであったために一作品として成立しているとは言い難いです。
そのため受け取ることができたのも、書くに値しないほど本当にごくわずかでした。
どう観るか、何に注目して観るか、自分のスタンスはどこか、何を許容し、どう解釈するか。
別に作品が伝えたいことを受け取るだけが観ることの意味ではないと思います。また義務でもないと思います。
拾えるところだけ拾って、また拾いたいところだけ拾って「E.T」がガラクタを集めて作った間に合わせの通信機のような、不完全の塊みたいな解釈だけでも自分の中に持てればそれでいいのではないでしょうか。
だから面白くなければそれで良い。わざわざフォローする必要もない。1つの作品なんてそんなもんだと僕は思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

68.9 21 奴隷アニメランキング21位
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ Ⅱ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (476)
1818人が棚に入れました
大仕事を成し遂げ火星に帰還した鉄華団は、テイワズの庇護の下、ハーフメタル利権に由来する豊富な資金を元に、地球に支部を置くほどの大企業となる。一方、彼らの活躍によって少年兵の有用性が示されたことで、戦場に駆り出される子供やヒューマンデブリの数は激増し、世界の治安は悪化の一途を辿る。エドモントンでの戦いから2年後のある日、アドモス商会の社長となったクーデリアからハーフメタル採掘場の視察の護衛を依頼された鉄華団は、サンドバル・ロイター率いる宇宙海賊夜明けの地平線団の襲撃を受ける。テイワズ本部からガンダム・バルバトスルプスを受領した三日月の活躍で撃退に成功するも、地平線団は主力艦隊を投入して鉄華団を殲滅しようとする。鉄華団と協力関係を結んでいたマクギリスは、部下の石動・カミーチェ率いる援軍を派遣するも、そこにマクギリスを警戒しているアリアンロッド司令のラスタル・エリオンが派遣したイオク・クジャン率いる第二艦隊が介入し戦況は混迷を極めるが、三日月がサンドバルの身柄を抑えたことで戦いは終結。彼らと手を結んでいた活動家団体テラ・リベリオニスも三日月たちによって粛清される。その頃、アーブラウでは防衛軍の発足式典が行われるが、その最中に蒔苗を狙った爆弾テロが発生する。やがて、この事件はSAUの関与が疑われ始め、両者の間では戦争の機運が高まる。

声優・キャラクター
河西健吾、細谷佳正、梅原裕一郎、内匠靖明、村田太志、天﨑滉平、田村睦心、斉藤壮馬、寺崎裕香、金元寿子、櫻井孝宏、大川透

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

戦場じゃあまともな奴から死んで行くんだよ!この滅びの美学を見よ!

2016年~2017年放送のテレビアニメ 全25話
 
監督 長井龍雪 構成 岡田摩里 音楽 横山克 制作 サンライズ

基本ストーリーは長井龍雪が決め、設定に鴨志田一、キャラ原案に「皇国の守護者」の伊藤悠が当たった。
脚本は岡田摩里と鴨志田一が交互に、さらに一部をベテランの吉野弘幸、黒田洋介など。

最も不満だった点はメインの舞台であるテラフォーミングされた火星の描写がほとんど無いこと。
遠くに見えるはげ山は現在の火星の想像図でありテラフォーミングされて数百年後とは思えない。
過去作から監督と脚本はSFと無縁の人のようですが、
本格SFロボットアニメである以上、最も気を使ってほしい部分であり、
機動戦艦ナデシコやARIAなどの過去作より劣る結果になりました。

第二期のストーリーは歴史ファンなら一目瞭然、「源家物語」です。
歴史ファン以外の人に説明すると、
平家と源氏、なぜ家と氏なのか考えてみてください。
源平合戦の前半、保元平治の乱で源家は滅びたのです。
源氏とは諸国に散らばった源家の関係者を指し、平家とは平の一家を指します。
富士川の戦いは平清盛の派遣した軍と平氏の分家北条氏の戦いです。
「源家物語」とは書かれなかった源義朝と源家の滅びの物語のことです。

本作における長距離決戦用兵器ダインスレイブは当時の新兵器弓を指し、
平治物語で機動力に奢った源氏武者が平氏の弓一斉攻撃の前に総崩れになるシーンがネタ元と思われます。

源家と鉄華団の主人物を照らすと、
オルガ・イツカ→源義朝(京の戦いに敗れ本拠地関東に逃走中に暗殺される)
三日月・オーガス→悪源太義平(義朝の死後も平家に戦いを挑み戦死する)
ノルバ・シノ→鎮西八郎為朝(新兵器強弓で平清盛を狙い失敗する)

クーデリア・バーンスタイン→後白河法皇
マクギリス・ファリド→崇徳上皇
ラスタル・エリオン→平清盛

源家物語とは平家物語の10数年前の歴史であり、日本人で詳しい人は多くない。

滅びの美学をすでに知っている人にとっては間違いなく傑作物語であるが、
吉川英治の「新平家物語」でも読まないことには分かりづらいネタでもある。

このストーリーの意味が理解できない場合、本作の後半はストレスが溜まるばかりかもしれない。
幸い自分は何度も読んだ物語のため、第二期後半は非常にすんなりと観ることが出来たため、
相当な名作として評価できました。
もっとロボや使用武器などを研究して説明したいところですが、
長大になるため興味がある人は説明本を読んで何度も視聴すれば人生の糧ともなる、
素晴らしいアニメ作品であると私は判断できました。

元ネタとして滝沢馬琴の「椿説弓張月」12年のNHK大河ドラマ「平清盛」
古書「保元物語」「平治物語」「源平盛衰記」
吉川英治作「新平家物語」NHK大河ドラマ「新平家物語」は消去
任侠系については、やや後の時代の大河ドラマ「草燃える」が元ネタ

投稿 : 2024/04/13
♥ : 35
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

歩く速さの違い

火星や“ヒューマンデブリ”の底辺から這い上がろうとする「鉄華団」の少年たち。
深すぎるドン底からの反骨心を燃料に、時に己の肉体の改造をも辞さず、
命を削り、生き急ぐように駆け上がる。
スピードそのものがアイデンティティになっていく彼ら。

そんな「鉄華団」の急上昇に古の伝説を見出し、革新を目指して寄ってくる急進派。
或いは駆け上がる彼らをサポートし、一層アクセルをふかす自信を与える任侠じみた面々。


対して世界をもっとゆっくり動かそうとする穏健派。
少年たちに本当の家庭、教育、農業・生産活動など、あとは{netabare}子作りとか、{/netabare}
世界をゆっくり生きる術を与えて、クラッシュを回避しようとする女性たち等。


本作はこれら人生の急アクセルとブレーキの鋭利な表現が突き刺さる、
実にトゲトゲしい『ガンダム』でした。


地味に好きなエピソードは{netabare} タカキの物語。
「鉄華団」火星本部の仲間から隔絶された地球支部にて、
意味の分らない、終わりなき紛争に翻弄され、
すり減っていく姿が、心に刺さりました。
でも最後、妹という守りたい家族があったからこそ、ゆっくり生きることを選択できた。
ブレーキや途中下車もまた人生と感じた渋い好シナリオでした。{/netabare}


賛否ある少年たちの行く末についても、
生きるスピードの緩急に着目していたからか、私は理解はできました。

最後、あれで例えば、{netabare}主要キャラが全員生き残ってハッピーエンドとかだったら
私は不自然だと感じたと思います。
拙速に上り詰めようとする「鉄華団」のブレーキ役として強調したキャラから、
退場させたり、まさかのおっさん整備士との色恋で骨抜きにしたりしておいて、
これで少年たちがアッサリ勝ち抜いたら、そりゃないよと酷評したと思います。

また、例えば、死に様が華々しくてもズレていると私は感じたと思います。
戦場に命の糧を求める或いは求めるしかない人間たちの悲しき性を強調した、
本作の場合は、無意味な犬死にの方が話の筋道から考えれば、むしろ正解ではあったのでしょう。{/netabare}

では、展開を受け入れられたかと言えば、
確かに私の願いとは違う流れも多かったとは思います。
本作はこうしたままならない苦味を視聴者にも与えていくスタイルだったのでしょう。


これを『ガンダム』でやる意義があったかと言えば、
これまた賛否が分かれそうで、私も判然としません。

でもふと『ガンダム』本流である「宇宙世紀」を俯瞰してみると、
本作は『ガンダム』をスタッフなりに咀嚼して、
生み出された物語だとも思います。

「宇宙世紀」も大雑把に捉えると、ニュータイプ思想などに人類の革新を見出し、
武力行使により急進的な革命実現を目指す動きがあった。
その激流の周辺でぶつかりあい、生き急ぐ戦士たちの物語。
これらの急流を、論拠となっている思想や伝説ごと解体し、堰き止めようとする旧秩序……。
こうした解釈も可能かなとは思います。

{netabare}一年戦争~宇宙世紀U.C.0100辺りまで、ずっと健在だったキャラ……『オルフェンズ』並に少なかったな……。{/netabare}

ただ、消化した『ガンダム』の再構築に関しても、本作は急進的だったのだと思います。
例えるなら“ファーストガンダム”から『逆シャア』或いは『UC』辺りまで続く
長大なシリーズの要素を、4クールに組み替えて押し込むような突貫工事ぶり。
しかも私には「宇宙世紀」をかなり斜に見ていたようにも感じました。

私はそういう構成も含めたアクセル全開のアブナイ部分に本作の魅力を感じていましたが、
視聴者の中にはブレーキが壊れた作品が
クラッシュしたとの感想が出てきても無理はないと思います。


バトルシーンでは効果音が印象的。

設定からビームサーベルも含めたビーム兵器を傍流に押しやった上で……。
分厚い装甲に覆われたモビルスーツや戦艦が、実弾兵器や鈍器でゴンゴン殴り合う、
まるでヤクザのどつきあいの如き、ゴツゴツした鉄サビ臭い戦場が実現w

鈍い打撃音と共に、無残にひしゃげるモビルスーツを眺めながら……。
やっぱりこれ、本作がアニメ初心者にとって最初に見る作品になり得る
夕方の時間帯にやる『ガンダム』じゃないよな……。
と苦笑しつつも、生き急ぐ少年たちのアブナイ疾走から来る高揚感に私は酔いしれるのでした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 35
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

命、燃やせ!

全25話(1期と合わせて全50話) キャッチコピーは「いのちの糧は、戦場にある」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズの2期なので1期から観ることをオススメします。

この2期は1期で起こった様々な事態を収束するお話ですが、とても悲しい出来事が続きましたね。{netabare}(オルガ、三日月、昭弘、ノルバ、ハッシュ、マクギリス、名瀬、アミダなど、主要キャラが亡くなるのが多すぎましたね。ラフタの件はショックでした。){/netabare}

狡猾さや駆け引き、裏切られたり裏切ったりしている大人たちの世界で生きる少年たちのお話でした。ちょっと後味が悪かったですね。{netabare}(最後、三日月がバルバドスのリミッターを解除して宇宙に飛び立ち、ラスタルを打ち大逆転するようなお話を期待していましたが全然違いましたね〜){/netabare}

何が失われ何を残したのかスッキリしない終わり方ですが、最後は何とか纏まっていました。{netabare}(アトラとクーデリアが一緒に三日月の忘れ形見である暁と一緒にいるところは良かったですね。){/netabare}

OP・EDは2曲ずつ、EDの2曲が作画とともに好きでした。

最後に、結局この世界の最強の武器はモビルスーツでもモビルアーマーでも戦艦でもなく{netabare}銃{/netabare}とは思いませんでしたw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25

79.8 22 奴隷アニメランキング22位
ヴィンランド・サガ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (417)
1619人が棚に入れました
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。最強と謳われた戦士の息子トルフィンは、幼くして戦場を生き場所とし、幻の大陸"ヴィンランド"を目指す――激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語(サガ)。

声優・キャラクター
石上静香、上村祐翔、松田健一郎、内田直哉、小野賢章、大塚明夫、安元洋貴
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

人生の地図を描くこと

原作幸村誠、WIT STUDIO制作。

風は雄弁に語り、鳥と戯れ、
ロングシップは新天地を求め航海を続ける、
彼の地の名はヴィンランド。

10世紀を前後して、
西欧諸国を恐怖に陥れたヴァイキングですが、
スカンジナビア半島の単なる略奪者ではなく、
新天地や交易を求める商人であったと、
最新の文献では伝えているみたいだ。
永久凍土の大地では農耕に適さない、
家畜の生産性もきっと上がらない、
生きるための必然的選択であったのでしょう。

Aimer、miletの楽曲が静かに心に響く。
壮大な歴史活劇に思いを寄せますね。

17話視聴追記。
{netabare}善悪を超えた場所に戦士としての矜持がある。
まずもって描くべきはその執念であろう。{/netabare}
まとめて観ると物語の見通しが良くなり、
感じることも増えて来ました。

最終話視聴追記。
怒涛の後半戦、お見事。
歴史大河は単話ごとでは評価できない。
{netabare}主人公の復讐劇としては説得力がないが、
アシェラッドの復讐劇、クヌートの変貌が、
序盤の目玉とすれば評価は上がりますね。{/netabare}

命を賭すまで人を動かすものとは、
そして私にはそれがあるのだろうか。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 70
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

2019年秋期マイベスト

原作未読 ※大作。まだ完結してないらしい


NHKでやる以上きっちり進行してくれそう。万策尽きるのを許されなさそう、と勝手に期待してます。
漫画原作。西暦1000年近辺のデーン人(北方ゲルマン人)をメインキャストとしてイングランド侵攻などを描いた歴史ファンタジー全24話。
北欧だからといって神話を絡めた異能バトルが展開されるということもなく、実在の人物や地名を登場させながら史実に寄せつつも創作に舵を切った物語です。

録り溜めていたのを観るにあたって最終話のサブタイが目に入ってきました。

{netabare}『END OF THE PROLOGUE』{/netabare}

心構えができたのでむしろ有り難かったです。

剣はあるが魔法は無い。神々が降臨することも妖精の力を借りることも萌え萌えきゅんもありません。


  歴史フィクション


『アンゴルモア 元寇合戦記』が近いかな。また『キングダム』『蒼天航路』『横山三国志』。男の子が好きそうな系譜です。あまり見かけない路線なのでせっかくなので堪能したい。
“サーガ”って中世アイスランドで成立した古ノルド語による散文作品群の総称らしいですね。こうした発見も面白い。

土地名、人物、年代やイベント。まっさらで臨むのも楽しい。
歴史にまつわる各人の知識との照らし合わせ作業も楽しい。この時代についてはせいぜい

【ふわっとイメージ】
・イングランド地方にヴァイキングが立てた王朝あったよな
・フランク王国ってまだあったっけ?
・ノルマンコンクエストってこの時期だったような

十字軍がイスラム世界からいろいろ持ってくるまで。大航海時代で富をヨーロッパに持ってくるまで。ヨーロッパ地域は地球儀見回しても後進地域。蛮族らが荒ぶってるイメージでした。アニメ作中で答え合わせしてもおおむねイメージ通りです。

【Wiki調べ】
・1016年デンマーク王クヌートによるデーン朝成立
・1066年ノルマンコンクエスト ※混み入るので各自調べて!
・フランク王国は9世紀には滅亡してたみたい


ん?クヌート?それは置いときます。
日本では紫式部が『源氏物語』、清少納言が『枕草子』を描きあげてる頃です。
世界史は縦と横で読み解くと面白いですが脱線が止まらなくなるためアニメに戻ります。



ほぼ馴染みのない時代とエリア。ふわっとした知識背景はあるもののほとんど知りません。

 まっさらで臨むのも楽しい

結果、めっちゃ楽しんでました。歴史ものが好きなら迷わず行けよ!
アニメ的にどうこうは他の方に譲りますが、一言で片付けると


 {netabare}濃ゆい{/netabare}


以上です。

後期OP「Dark Crow」イントロのバグパイプはとってつけた感ありだがMAN WITH A MISSIONはやはりかっこいい。
前期ED「Torches」Aimerさん好き。



2クール長丁場と思いきや、あくまでプロローグ。これで続編なければ詐欺ですよ。
最後に魅力と感じた点について触れておきます。


■死に方

濃い物語ではあるが深いのか浅いのか測りかねてることがひとつあります。

※ネタバレ閉じます

{netabare}トールズ(CV松田健一郎)とアシェラッド(CV内田直哉)の二人の男の死に様がよい。
「本当の戦士に剣などいらぬ」何故? 答えは私にもわかりませんが高潔な志は伝わってきます。
「母の地ウェールズ」執着なり生きる意味を故郷ウェールズに見出してます。
二人とも譲れないものがあって守りたいものがあります。

無駄死にはしません。譲れないものを守るための最善の策を導き出し即座に死ぬ覚悟を決めます。
トールズはアシェラッドに。
アシェラッドはクヌートに。
後続に託すに足る人物を見定め信頼します。トールズにとってアシェラッドは敵ですよ。数回のつばぜり合いと短い会話で相手の本質と意図を見極めてるから託せるのです。そして、アシェラッドが顔を見れば器が分かるとしたのは伏線です。クヌートの人相の変化をもって臣下として殉ずる覚悟をだいぶ前から持ってたのでしょう。

 常在戦場

ですね。二人とも守りたいものを守ることができました。{/netabare}


さてそうなると、釈然としないことがひとつ生じます。


■トルフィン(CV上村祐翔)

{netabare}“本当の戦士は剣を持たない”
この父トールズの教えを省みるシーンがただひとつもない。24話終わって未だ復讐の虜囚である。{/netabare}

{netabare}まだプロローグということで不問にしてますが、いつか向き合う日がやってくるんでしょうか?
最初の村でトールズは素手で短剣を握り血まみれになりながらトルフィンを諭そうとしましたが受け止めきれてなさそうでした。その短剣は父の形見として所持しつつも、父の教えが回想としても流れる場面はありませんでした。
命のやり取りをしたアシェラッドはトールズの意図を深い部分で理解してても不思議ではありませんし、トルフィンをあしらいながら、「お前、親父の気持ちわかってやれよ」の気持ちで接していそうな節もありましたが、明示するシーンはありませんでした。

『復讐からはなにも生まない。剣で生命を奪うのは戦士の務めに非ず。生かすんだ!』

みたいなありきたりでしょぼい結論にならないでほしいと思います。{/netabare}


1.{netabare}そもそも荷に隠れて航海についてきてしっかり足手纏いになった自覚ないだろう{/netabare}

2.{netabare}父をヘタレ戦士でないと確かめたくて戦場についてきたわけで前日夜の父の説教ガン無視じゃん{/netabare}

3.{netabare}青年期に至る長い期間で少しは考えなかったのかなぁ。彼を助けた母娘の悲劇とかに何も感じなかったのだろうか{/netabare}


今のところ致命的にオツムが不自由な男の子にしか思えないわけですが、それも自分が平和ボケして現代の感覚で彼を見てるか答えは出てません。
そしてしっかりサーガしてます。2期があるならきっと観ることでしょう。


占領した地での略奪・虐殺。そしてレ○プは常であったであろう時代の話。
直接描写は控えめなものの、エロとグロの後者の雰囲気は充分伝わってきました。前者はさすがにNHKじゃ無理だったのかもで皆無です。

下手に現代の価値観に寄せなくて成功した例ではないでしょうか。
おそらく原作がそうなんだと思います。
マイナーエリアのマイナー年代を題材にした良作です。



※オマケ

これくらいのキリスト教イジリは海外でもウケそうだが実際どうなんだ?



視聴時期:2019年7月~2019年12月   

------


2020.02.08 初稿
2020.02.27 タイトル修正
2020.07.19 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 58
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

生きる意味

アニメーション制作:WIT STUDIO、
監督:籔田修平、シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
脚本:猪原健太、キャラクターデザイン:阿比留隆彦、
音楽:やまだ豊、原作:幸村誠

高校生のときに夢中になって
想像力を膨らませたのが世界史だった。
200万年前に誕生したヒトの元祖ともいえる猿人。
やがて、直接の祖先であるホモサピエンスが誕生し、
文明が生まれると、長い戦いの歴史が始まる。

私がいちばん魅かれたのは、
ゲルマン民族の大移動だった。
世界史における一大起点ともいえる出来事は、
ヨーロッパ中を席巻し、海岸に辿り着いた一派は
ヴァイキングとなって海を渡り、
アイスランドやグリーンランドに居を構え、
やがてはアメリカ大陸にも足を踏み入れた。
それはコロンブスがアメリカ大陸を発見した時代より
500年も前のことだった。
私は壮大なロマンに思いを馳せ、
このリアルな物語に夢中になった。

『グリーンランド人のサガ』と
『赤毛のエイリークのサガ』の2編の物語。
その総称である『ヴィンランド・サガ』については、
あらましだけは知っていた。
それを『プラネテス』の作者・幸村誠が漫画化し、
連載していることは、頭の片隅にはあったが、
色々な事情からまだ手に取ったことがなく、
アニメ化されるのは嬉しかった。

10世紀に実在したとされる
ソルフィン・ソルザリンが主人公トルフィンのモデル。
{netabare}レイフ・エリクソン、のっぽのトルケル、
スヴェン王、クヌート王などの
実在の人物たちが登場する。
そこにアーサー王の子孫という
架空の人物であるアシェラッドなどを加え、
壮大な歴史ロマンを紡いでいく。{/netabare}

物語の核となるのは、トルフィンの父・
トールズが説いた「本当の戦士」という言葉だろう。
「戦士に剣はいらない」というのが、トールズの境地。
それなら、一体戦士とは、どういう者なのか。
トルフィンは、本当の強さや戦士について、
長い旅のなかで考え続けることになる。

掠奪を繰り返すヴァイキングと行動をともにすることで、
多くの人々を殺めるトルフィン。
{netabare}デンマーク・スヴェン王の息子である
クヌートと出会い、国を統べることを通して
大切なことを学んでいくのだろうか。{/netabare}
24話を費やしたが、物語が今後どのように綴られるのかが、
まだ朧げにしか見えてこない。

トールズやアシェラッドは何のために生きたのか。
自らの想いや願いを別の誰かに託すことこそが
人の生きる意味なのだろうか。
(2020年4月12日初投稿)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 51

71.4 23 奴隷アニメランキング23位
神撃のバハムート VIRGIN SOUL(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (260)
1147人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族が入り混じる神秘の世界ミスタルシア バハムート復活による世界崩壊を免れてから10年─── 新たな《人》の王は《神》の神殿を襲い《魔》の国を攻め落とした 壊滅寸前だった状況からの復興と更なる発展 王都は《人》に富をもたらす 王都復興の糧として奴隷となる《魔》 消えゆく信仰心により力を失った《神》 均衡を失っていく世界で《人》《神》《魔》それぞれの正義が交錯する―――

声優・キャラクター
諸星すみれ、梅原裕一郎、吉野裕行、井上剛、森田成一、沢城みゆき、岩崎ひろし、森久保祥太郎、潘めぐみ、坂本真綾、間宮康弘、小野賢章
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー

ゲームはしてない


1期に続いて2期を観たという流れです。1期が面白かったので特に抵抗なく。。。

1期全13話(総集編的なの1話込み) 2014年10月~
2期全24話(こっちは総集編無し)  2017年4月~

掘り出し物です。

Cygamesさんの数少ない一社提供のうち一つ。肝いりの2クールの割には話題にならなかったのかな? その頃アニメ観てないのでよう知りません。
レビュー・感想数207件(2019.02.06時点)は同期の作品の中でもTOP20にも入り込まないながらも、得点では地味に8番手くらいにつけてるというあにこれの評価です。同期に『月がきれい』『エロマンガ先生』『進撃の巨人2期』とあるなかで健闘してるように見えます。
観た人はそこそこ満足したと思われる客観評価。私も同様でした。
さて、、、、

・ゲーム原作かよ?
・〈神〉?〈悪魔〉? ファンタジー系はちょっと・・・
・1期逃してるのでスンマセン

安心してください。

“ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー”

でした。・・・いや・・・まあファンタジーなんだけどさ。ラブストーリーであり冒険活劇であり成長物語であったりと毎話Bパートの引きの良さもあって、2クール分一気に観せる力のある作品でした。
ソシャゲ原作特有のグダグダなところもなく、主人公が1期と変わるので、2期から参入しても問題は無さそうです。

1期でのファバロ、カイザル、アーミラ、リタを中心とした物語から10年後。ダークな世界観はそのままに2期の主人公をニーナ(CV諸星すみれ)にバトンタッチして、話は進んでいきます。
このニーナ、これあくまで私の思い込みですが、ヲタ受けしないヒロインさんです。少々イケメンならすぐ赤くなる恋愛体質に見えてしまう彼女は早々にビッチ認定されてしまいそうww
それも数話経てば霧散することでしょう。どんな娘かというとあれです。寝ちゃいけないって思うと眠くなっちゃう的なアレ。こちらは本編でお確かめください。彼女については表情が多彩というか喜怒哀楽で何パターンあるんだというくらい作画班が良い仕事してます。

繊細な“心情”を描写してのラブストーリーとは毛色が違う、“感情”を全面に出したり押し殺したりの全力投球ヒロインはとても好印象でした。
ちょっと脱線すると、全力投球ヒロイン設定は意外とリスクって高いです。さじ加減を間違えると

1.躁鬱の“躁”状態に見えてしまう
2.一歩間違えればコミュニケーション障害
3.ドジっ子空回りキャラみたいな型にはめたくなる誘惑に勝てずブヒる層以外が離れてく

この手の女の子でおバカっぽく見えないようにキャラ設定を組んだ製作陣の勝利だと思います。


そんな彼女のラブストーリーの行方と、“成長”物語が、けっして能天気じゃない世界で繰り広げられることになります。

能天気に見える女の子が能天気じゃない世界で能天気のままいられるのか?
能天気でいられないならどんな覚悟を決めたのか?

前半のほっこり回が進んでいる中でも忍び寄る不穏な影が徐々に濃くなっていく中盤あたりからはニーナの笑顔も違った意味をもってきます。このへんは親目線ですが、彼女の成長が頼もしくそして周りの救いとなってくるのです。
そして最終話を観終わると、序盤うっとうしく思った(かもしれない)彼女の能天気さを思いだし、

能天気が能天気でいられる世界がいいよなぁ・・・平和が一番!

ひと回りして“アリ”な娘さんと思える満足の全24話でした。くどい。。。


肯定的に捉えた本作の世界観については1期レビューで触れてますのでよろしければそちらを。


2期からOK!とのたまいつつ、物語を深掘りするならやはり1期からの視聴をお薦めします。1期は1クールと手に取りやすいしこちらも単体で楽しめる仕上がりですよ。
とりわけ重要局面で取った選択。旧主役ファバロと2期主役ニーナとの対比は“なにが正解か誰にも分からない”この世の真理を露わにしてました。やはり主役は主役でした。
ここでは触れてない脇役たちにも主役を食う魅力的なキャラに事欠きませんのでお気に入りをぜひ見つけてみてください。


物語は1期より複雑です。〈神〉〈悪魔〉の二項対立の末、「そうきましたか・・・」の1期だとすると、
2期は〈神〉〈悪魔〉の上に人間が立っちゃったかも、という斬新な種族相関からスタートします。
現実世界でもパワーバランスが崩れた時に戦争は起こるもので、まさに2期の舞台がそれ。極限の状態で人(※本作の場合神も悪魔も)は試されそして輝きを放つのです。


OPは1期から続くラウド系ロック。EDは米津玄師とのコラボで名の売れたDAOKOを配置。前半ED「拝啓グッバイさようなら」は地味ながらクセになる良曲です。

 
ソシャゲ原作の中では群を抜いて完成度の高い本作。言われなければゲームが母体とは気づかないでしょう。あらためて思います。

逆宣伝になるような粗悪品を濫造するくらいなら、しっかりアニメアニメしたものを作ってほしいな。よっぽど宣伝になるはずです。



※オマケ

■ジャンヌダルクは蜘蛛が苦手
ちやほやされた後は落とされる。本邦マスコミの得意技ですが、これをどさらにどでかいスケールでやられちゃったのが歴史上のジャンヌダルクであります。
{netabare}10話の母息子回の余韻が冷めない11話で、{/netabare}蜘蛛が苦手というエピソードを挟んできました。史実ではジャンヌを登用したシャルル7世の跡継ぎルイ11世のあだ名が“蜘蛛”だったとかなんとか。
王室に対しては恨み骨髄でしょうねww


■ジ○リっぽいと言えなくもない
表情筋がよく仕事をする巨匠の作品と似てるな~と思っていたら、{netabare}12話トロッコの脱走劇。{/netabare}どこぞの有名冒険活劇で見たことあるアクションシーンを堪能できます。


■声優“野沢雅子”のお仕事
2クールめ初っ端の14話に登場しました。人間国宝にしてよいと思う。


■サブタイトル“Virgin souls”
本作タイトルを冠した{netabare}第17話の{/netabare}サブタイトルです。
「次会えたら私のなすべきことを伝えよう」この回からクライマックスに向けてエンジンが吹かされる重要回です。
なんですが、ニーナが洞窟池の中に入ってって身を隠してから竜に変身してましたね。みだりに変身すると着ていた物を破壊しちゃうから、律儀に彼女は見えないところで衣服を脱いで変身したんだろうと妄想。
こういった恥じらいは大事です。気にも留めない振りをする男側の度量も試されます。


-----
2019.08.20追記
《配点を修正》 +0.2


視聴時期:2019年2月頭

続編で面白さが継続しているのはたいしたもんだ。それも主人公を変えてたりするのに。
ダンスシーンはこれまで観たものの中でもトップクラスでしたね。



2019.02.07 初稿
2019.08.20 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 39

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「脚本: 大石静」だと…?→ 1クール目はまずまず順調

「神撃のバハムート」はとても有名なスマホゲームのタイトルです。タイトルからしてそれが原作のアニメなんだと思うんですが、『神撃のバハムート GENESIS』(前シリーズ…?)は観てませんしゲームもやったことありません、すみません。

「脚本: 大石静」という、もうこれだけで観てみようかなと思ってしまいました。ちなみにドラマ脚本ではとても有名な人です。私がちゃんと観た脚本作品はNHKドラマが多いですが、『ふたりっ子』、『オードリー』、『功名が辻』あたり。

あんまりちゃんと観ていなかったけどタイトルは知っているという感じなのは『おとなの選択』、『長男の嫁』、『ガラスの家』、『セカンド・ラブ』、『コントレール〜罪と恋〜』など。

家族ドラマ、恋愛ドラマの脚本に強いというイメージ。アニメの脚本は初じゃないすかね…?

脚本といい、作画といい、なんかお金かかってそうだなあ…。とりあえずGENESISを観ていなくてもついていけそうなので、視聴継続。

2017.7.4追記:
キャラクターデザインやストーリーはシリアス寄りなのに、殴り合いの描写やトロッコアクションなど随所にマンガ的な演出が光る意外と侮れない作品です。

1クール目でキャラクターはほぼ出そろったと思うので、2クール目以降の展開(人間 vs 神々 vs 悪魔 & 主にニーナ周辺の恋愛ドラマ)に期待します。

2017.10.5追記:
観終わっていたのですが、更新を忘れていました(笑)。

「大石静(おおいし しずか)力いかばかりか」という点で注目だった本作でしたが、『神撃のバハムート』のファンタジー的な世界観・設定にうまくなじめなかった印象です。

重要人物を殺すことに意外と躊躇がないのは、さすがにドラマ畑出身の脚本家という感じでした。展開的にアニメ視聴者層には違和感があったかもしれないです。

元々ニーナの恋愛脳はかなり前に出てきていたと思いますが、これをもっと前面に押し出した感じなら、そもそも2クール必要はなかった気もしますね。

つまらなかったわけではないですが、やや凡作感はありました。が、シリーズのファンなら観ておいて良いのではないでしょうか。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 37
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

10年に1度、「???」が大暴れする街?住みたくねぇ~

最終話まで視聴。前シリーズも視聴済。

【物語】
大石静が脚本ということで、かなり期待していたけど、終盤がちょっと・・・。
{netabare}終わってみたら、何か普通っていうか、期待外れっていうか・・・。

{netabare}王の目的が「バハムートの復活ではなく、バハムートの討伐だった」ってところが見せ場だったんだろうけど・・・。{/netabare}

バハムートのパワーが前作より落ちてる?
アーミラの登場が唐突過ぎて、驚いた。{/netabare}

【作画】
見事としか言いようがない。
非の打ち所がない。

【最後に】
前シリーズからリタ推しだった私には大満足の作品でした。
最初から最後まで出っぱなしだったし、終始、大活躍だったし・・・。
何だかんだ言って、『亀の甲より年の功』って事でしょうか?
{netabare}カイザルの死は可哀想だったけど、ラストでゾンビ化したカイザルを見てホッとした。
これからはカイザルとずっと一緒にいられるね!{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31

72.8 24 奴隷アニメランキング24位
ささみさん@がんばらない(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (1335)
6828人が棚に入れました
引きこもりの「ささみさん」と奴隷体質の「お兄ちゃん」のささやかな生活に降りかかる、八百万の神々による怪奇現象。
そして、個性あふれる「邪神三姉妹」とのありえないラブコメ。
そんな日常系として描かれる非日常の物語。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、斎藤千和、花澤香菜、野中藍、大塚芳忠、沼倉愛美、日高里菜

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ささみさん@がんばったお☆

原作は未読なので最初は全く内容が分かりまでした(笑)

いや...終わってみてもあんまりよく分かりませんでした(笑)

でも1話1話は楽しめたし、シャフト制作ということで作画とか演出はさすがなものでしたヽ(=´▽`=)ノ

あらすじ

いつも引きこもりのささみさんとシスコンのお兄ちゃんとのちょっと変な生活の中に起こる八百万の神々による怪奇現象。
なんだか不思議で個性的なキャラクターたちとの日常?
そんなよく分からない日常で日常っぽくない怪奇ファンタジーアニメです♪


私は神話とか好きなので、そういう面では良かったのかな?

でもやっぱり終始不思議なアニメでした(≧∇≦)☆

投稿 : 2024/04/13
♥ : 58

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

内容の把握にはちょっとがんばる必要があるかも…

まずストーリーは端的に言うと
主人公のささみさんはどこにでもいそうなひきこもりの少女。
だが実は彼女には最高神アマテラスの力を身に宿していた。
その彼女を剣、玉、鏡の三姉妹が外敵から守るというお話。

正直に言うとこのストーリーを把握するのに
結構時間がかかった。
1話を見て、後半の展開が「なんでこうなったの!?」
と急展開すぎてわからなかった。
だけどだんだん話数を見るごとに理解できるようになった。
無論内容が理解できれば、面白い作品だ。

それに作画もシャフトなだけあって
独特な世界をかもし出していて
特に背景が例えるならば「化物語」のような雰囲気
に似ていると思った。

このアニメを見るにあたって
1話を見る前に事前に内容を把握した上で
見ることをおすすめする。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 57
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

イメージと違ってた

原作 ラノベ 未読

全12話

妹を溺愛するお兄ちゃんとやがみ3姉妹による非日常系ラブコメディー

ラブコメ要素って、あったのかな?^^;


前知識なしに見たんだが・・・
タイトルからして、勝手なイメージで、引きこもりの女の子が巻き起こす日常ラブコメかな?って思ってました。

だけど、全然違ってたw

日本神話に関係した、めっちゃファンタジー作品で、正直訳が分からなかった。

映像やキャラデザは綺麗で好みでしたが、ストーリーと設定に魅力を感じれなかったです。

個人的には、勝手なイメージしてた、引きこもりの女の子のドタバタラブコメの方が分かりやすくて面白いのに・・・って、思ってしまいました。
(ファンの方にはすみません。)

ただ、キャラは個性的でよかったですけどw。
{netabare}
お兄ちゃんなんて、いつも顔隠してるけど・・・
あんなんで教師が務まる訳ないじゃん!
何で隠してるのか?
意味分からんし、説明欲しかった。

ささみさんは、すっごい自堕落な生活してるし。
ホントは寂しがり屋で優しい性格の子なんですね。
まぁ、観てる分には面白いけど、自分の娘があんなんだと、ちょっと困りますね。。。
(。-`ω´-) ムムッ
{/netabare}

総評すると、ファンタジー作品として観れば、そこそこ面白いのかな?

その辺好きな人にはオススメですかね?


OP:「Alteration」 歌 - ZAQ

ED:
「浸透圧シンフォニー」 歌 - 月読鎖々美(阿澄佳奈)

毎回変化のあるEDは、歌の上手い下手は置いといてw、飛ばさずに観れてよかったです。
(*^ω^*) ノシ 

投稿 : 2024/04/13
♥ : 44

75.7 25 奴隷アニメランキング25位
ゼロから始める魔法の書(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (711)
3697人が棚に入れました
魔女がいて“魔術”が普及している世界。その中でも、世界がまだ魔法という技術を知らなかった時代――。世界を滅ぼす可能性を秘めた魔法書“ゼロの書”を探して旅をする魔女・ゼロと、その護衛役として同行する人間になることを夢見る半獣半人の傭兵との交流が描かれていく。

声優・キャラクター
花守ゆみり、小山剛志、大地葉、加藤将之、子安武人

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

原作、読んでいません…。(普通にファンタジーでした)

いまや電撃文庫の超有名タイトルだというのに。
第20回電撃大賞<大賞>受賞作品です。

アニメ観て、よほど面白そうだったら原作も読みます。なので、それを決めるために本作品を観ます(笑)!

ちなみに電撃大賞ですが、私は大賞受賞作品との過去の相性はあまりよろしくありません。大賞じゃない受賞作品の方が気に入ることが多いですね。『はたらく魔王さま!』(第17回 銀賞)とか…。

ちっともアニメのレビューではなくて、読んでいただいた方には大変申し訳ありません。もしアニメが面白かったら、観終わった後でまともなレビューを書かせていただきます…。

2017.6.27追記:
とりあえず最終話まで完走しました。原作1巻分を13話1クールでアニメ化ということで、お話区切りとしては良かったですし、特に尺が足りてないといった問題も感じませんでした。

実はライトノベルっぽい要素はあまりない作品で、これの原作が電撃文庫から出るとか深夜アニメとして放送されるとかいうのは、単に近年の業界の事情という気がします。

たぶん小学校高学年くらいからなら見せても問題はなくて、角川つばさ文庫でも驚かないし、深夜じゃない時間帯に放送していてもビックリしない感じの内容でした。

中世ヨーロッパ的な世界で魔術あるいは魔法というものが出てくる古典的なファンタジーです。それほど派手なバトルのシーンはそんなにはなくて、ある意味で地に足の着いた感じの、電撃大賞という新人賞への応募作っぽくはないわりと良くできたストーリーだったと思います。

良作だとは思いますが、原作のシリーズを買おうというモチベーションにはつながりませんでした。たぶん教科書的な作りであまりストーリーに意外性がないせいだと思いますが、続きがアニメ化されるようなことがあればたぶん観ると思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 46
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scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中盤までが良かったので、終盤が少し残念だったかな?

原作未読。最終話まで視聴。

しっかりと時間をかけて積み重ねてきた物語が、8話で大きく動き出した感じ。
終盤までは、「上手いなぁ」っていうのが率直な感想でした。

だけど、11話で少し失速。
{netabare}{netabare}13番が寝返っちゃうと、{/netabare}誰が誰と戦っているのか?途端に分かりにくくなった。
{netabare}孫娘や狼が混乱するのもよく分かる。{/netabare}
むしろ、傭兵がすんなり納得してるのが良く分からない。
{/netabare}
ただまあ、『終わり良ければ』で・・・。

ゼロと傭兵の関係性が最後まで絶妙で面白かった。
もう少し続きを見てみたいかも・・・。

作画は、特に悪いわけではないのだけど、ゼロはもう少し可愛くても良かったかな?
設定では「絶世の美女」っていうことになっているんだし・・・。
(まあ、見慣れれば十分可愛いんだけどね!)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 45
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明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

魔法使いと獣人との物語…信頼関係や愛情を扱った良作

魔法使いを軸としたファンタジー作品です。12話をしっかりと使ってじっくり物語を展開させてます。大きな波が次々来る感じではないため流しそうな回もあるのですが、逆に見逃すと展開についていけなくなります。このあたりが上手いなと思いました。それもそのはずですね、1巻丸々1クールで作ったわけですから。

{netabare}ゼロという(本名不詳)美人な魔女が、自分が記した書物を探し求め、途中で出会った獣落ちした腕っぷしの良い獣人を傭兵(本名不詳)として契約し、旅をする物語です。傭兵とゼロとの愛情にも似た信頼関係の構築、アルバス、十三番、ゼロの魔術団との関わりや引き起こされる事件と解決など、見所も多いです。特にゼロが幽閉され傭兵が救いに来た話は、ゼロという魔女の強さと傭兵への思いが詰まった、個人的にお気に入りの場面です。

十三番、子安さんだからか、最後の最後まで信頼できませんでした(苦笑)。まさか兄貴とはね…良い意味で裏切ってくれました。{/netabare}

ゼロはお気に入りのキャラです。信頼を寄せる人への深い情、自らを犠牲にできる強さ、日常での可愛らしさと拗ねたりする表情もまた良いです。花守さん頑張ったと思います。一方、傭兵は自分の姿に深く思い悩んで、一時はゼロを裏切る行為もあります。が、かえって人間らしさを見せてくれたのでこれまた良いキャラです。

原作はまだまだあるので完全に序章。二期を期待しますがどうでしょうか…。

ファンタジーものでも人間ドラマよりのものが見たいという人にお勧めします。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 30
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