学ランで漫画原作なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの学ランで漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月20日の時点で一番の学ランで漫画原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.8 1 学ランで漫画原作なアニメランキング1位
道産子ギャルはなまらめんこい(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (122)
343人が棚に入れました
東京から北海道北見市の高校へ転校した四季翼は、真冬の氷点下でも生足&ミニスカな“道産子ギャル”の冬木美波に、道に迷っていたところを助けられる。 同じ高校へ通うことがわかると、美波は翼と一気にトモダチに! 距離感近めで、天真爛漫な美波に、翼のココロはドキドキしっぱなし。 でも、何も知らなかった北海道のことが、美波との毎日で、翼はどんどん好きになっていく。 やがてその気持ちは、ふたりの関係も変えていき……? なまらめんこい<とってもかわいい> ハイテンション道産子ロマンチックラブコメ開幕
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

見た目はギャルで軽そうなんだけど実は純朴

北海道北見市出身の伊科田海による原作漫画は、『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載中(既刊12巻、原作未読)。
アニメは全12話(2024年)。『最近雇ったメイドが怪しい』と同じ監督と制作会社の組み合わせで、SILVER LINK.とBLADEの共同制作。放送はテレビ東京系列。
ちなみに、SILVER LINK.は、同時期に『佐々木とピーちゃん』も手がけており、この作品の湊未來監督が『道産子ギャル』の総監督も務めている。
非道産子の知人が「道産子」繋がりで私に勧めてくるので観始める。
(2024.3.26まとめ、3.27大石さんが頑張っていると思ったので音楽の評価を上げました(笑))

あらすじは、北見を舞台とした、東京から引っ越してきた男子高校生・四季翼(しき つばさ:CV.島崎信長)と、「道産子ギャル」の女子高校生・冬木美波(ふゆき みなみ:CV.佐倉綾音)、3話から登場するゲーム好きの清楚系美少女・秋野沙友理(あきの さゆり:CV.花守ゆみり)、6話から登場する翼の家の隣に住む和服好き優等生で高校の先輩・夏川怜奈(なつかわ れな:CV.上田麗奈)とのラブコメ。

本作のメインヒロインである美波は、ギャルだからなのか純朴だからなのか母親の影響なのか、とにかく翼に対してグイグイ行く。他のヒロインも押しが強め。

美波の魅力は、見た目はギャルで軽そうなんだけど実は純朴というギャップ萌えなところだと思う(オーイシさんもOPでそう歌ってたし…)。


本作は、タイトルに「道産子」と入っているものの、ネイティブ的には、後述するように北海道弁の再現度のクオリティは微妙。

もっとも、観光地として海外でも大人気の北海道。本作は、そのご当地紹介も兼ねていて、「誇張はある」ものの「北海道あるある」ではあるので、方言などに違和感のない非道産子にとっては、観光案内としていいかも。


【音楽】
OPのオーイシマサヨシによる「なまらめんこいギャル」(作詞・作曲・編曲:大石昌良)がキャッチー。


【本作の北海道弁に関する「一」道産子の見解】
明確な方言指導の表示はなし。一応、美波役の佐倉綾音さんと元同じ事務所の同期でクラスメイトの松尾役で出演している松岡禎丞さんが北海道帯広市出身なのですが、ほぼ出番なし…

細かいイントネーションなど全体的に北海道弁に寄せるというより、「なまら」、「したっけ」、「そだねー」(2022年冬季オリンピック・カーリング日本代表で一時期話題になったように意外と道民気づいてません(笑))、「ゴミを投げる」、「語尾の~しょ」、「よっかかる」、「見ささる(自然と見る)」といった単語のみ方言を使う感じ。
(道産子あるあるとしては、道産子は標準語を普段話している(あまり訛っていない)と思っているので、微妙な標準語と異なるイントネーションやアクセントの違い(例えば、「幼稚園」や「椅子」のアクセント)や、ふとした方言を道外でそれなに?と指摘されて気づくことがよくあります。私も思わず「そのゴミ投げて」(※「捨てて」という意味)と言ってしまい、言った相手にぽかんとされたことがあります(笑))

台本や制作側の指示通りのはずなので、声優だけのせいではないですが、ネイティブ的には、他の方も触れられている通り、方言のイントネーションや間の取り方、方言の使い方に違和感がありました。

特に「なんもなんも」は、イントネーションが違うと不自然なので、セリフとして言わされてる感が出てきてしまう(回を重ねるごとに方言が少しずつ上手くなってきたとは思いますが、初回の北海道弁を聞いて断念したという他の道産子もいたので、道民の支持は得られなさそう…。)。

もっとも、違和感があるのは日本の全人口の1割にも満たないので、方言のリアリティを追求するより人気声優の配役を重視したのかもしれません(海外の人も方言はわからないですからね)。

ただ、配役重視だとしても、本作の売りの1つは「道産子」だと思うわけです。
そうだとすると、他と差別化するためにも、ふとした瞬間の感情の吐露として方言を用いると、シチュエーション的にも素がでやすいし効果的なので、もっと方言をあざとく使うくらいで良かったんじゃないでしょうか。
確かに、そんな「なまら」連呼しない、なんならバカにしてんのかっていう話は、私も道産子なのでよくわかるのですが、どうせリアルの方言に寄せる気がないなら、そういう方向で振り切るのもわかりやすい1つの表現としてアリだと個人的には思います。
(リアリティは犠牲になりますが、あくまで創作物(フィクション)であって現実世界の切り抜き(ドキュメンタリー)ではない。例えば、8話で焼肉を食べた美波が「なまらうまいっしょ」って言ってましたが、実際にあまりいわないとしても、非道産子が求めてる方言の使い方って、おそらくこういう感じなのでしょうし。)


原作未読なので違うのかもしれませんが、原作通りのセリフなのだとしても、アニメでは漫画と違って音声が付く。
「声」という漫画にはないアニメの強みを活かすためにも、もう少し「方言」にこだわった方が良かったのではないかと思いました。


【ネタバレ有りの感想】
{netabare}全体的に登場人物の心理描写などが薄いので、どうしてその行動をしているのかについて深みが感じられず、単線的に感じました(例えば、 翼がピアノを弾けることを隠していたとか、美波がその曲が好きだったといった伏線が張られていないので、落ち込んだ美波を励ますために翼がピアノを弾くというシーン自体は素敵なのだけれど、それ以上の感動はないみたいな感じ。)

ハーレムものとはいえ、メインを張るヒロインを視聴者が好きになれるかが結構重要だったりするわけですが、上で書いたように心理描写が薄いので、翼たちが「何かに頑張っていてかっこいい」と思っていたと言われても、美波が翼を好きになっていく過程(その逆の翼が美波を好きになる過程も)がちょっと説得力足りなかった印象。

個人的には、3人のヒロインの中だと秋野沙友理が一番共感できたかなあ。


漫画原作者が同じ道産子ということで応援したい作品だったし、道産子+ギャルというキャラクター、ご当地紹介といった他の作品との差別化を図れる強み自体はあったので、もったいないなあと思いました。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

方言小話

作品としては標準値レベルな印象でした。
北見市が舞台のご当地アニメなので、自然風物と地域文化を知る一助となりました。
主題は、OP、EDにあるように今どきの女子高生の恋バナがメイン。
東京から来た男子転校生に興味津々なスピード感を、三人三様に描きます。

私は北見市の方言は全く存じ上げていませんが、ご当地でもそれを好んで使う人もいればそうでない人もいるでしょう。
東京のような大都会でも "ご当地言葉の選択" はコミュニケーションを潤沢にするために標準語を口にするのが一般的です。

でも「郷に入りては郷に従え」の通り、標準語は、大阪弁、尾張言葉、福岡訛りなど全国それぞれにあるのも含めてで、謂わば各地域に見合ったものという意味あいもあります。
それでも日本国民という観点では、東京で使われる言葉が標準的基準になるでしょうか。





北海道と聞けばすぐに思い出すのがアイヌ文化圏の言葉遣いですが、私としてはさすがに文化的に縁遠い感じがしますし、残念ながらご当地風とも言い切れない実相も垣間見られます。
よほど意識しなければ文科行政で学んでいる標準語に馴染むしかほかに選択肢はないかなあと思います。

ですが、誰かがそれを担わなければならないとなれば、主人公の冬木さんになるわけですね。
本欄で、北海道や北見市でも聞きなれないと指摘される言葉使いのようですが、北海道は歴史的に本州各地からの入植者も多いので、一概に言って、地元言葉が道内皆同じという訳でもなさそうです。

例えば、北見市の歴史をひも解くと、入植者は33府県に広く及んでいるそうで、市内の地域ごとに、100戸、200戸とまとまって出身地のお国訛りが形成され維持されているそうです。
冬木さんがよく使う「なまら」も、どうやら出自は新潟県らしく、しかも中越と下越ではその意味合いが違うという不思議さです。

このあたりが、例えば沖縄県とは歴史的事情が全く違うところで、先ごろアニメ化が決定した「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる(略称 沖ツラ)」との比較が参考になるかと思います。
沖ツラの放送時期はまだ未定ですが、公式ホームページもありますので興味をお持ちでしたらご覧になってみてください。





およそ方言は、地域の歴史文化に醸成され、現在に定着してきているものです。
それを話す人の地元愛、歴史への理解、未来への継承などの精神性、意識性はもちろんのこと、各戸ごと、世代ごとの微妙な違いへの寛容性など、さまざまな要素で言い回しやイントネーションが移り変わるものです。

金髪ギャルも、インドアゲーム大好きっ子も、成績優秀和装フリークも、それぞれのバックボーンで言葉を使い分けているのを見ると、どことなくそれ自体が個性であり、人柄であり、そこにシンパシーが持てるならそれでいいのではないかなと思います。

そんなことで、ご当地=固定化された方言という見地だけではなく、広く言葉の意味、それを使う現代っ子の現在地に即したそれぞれの文化性が色濃く反映されている作品と評価してみたいと私は考えました。


人の個性も、地域の文化性も、「みんな違ってみんないい。」


いつか北見市に行ってみたいです。
真冬は無理ですが、芝桜が咲く季節ならと思って。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 ご当地ラブコメなのにキャラと映像表現の両方で駄目でした。

1話 お隣の美少女系?ご当地もの?ラブコメなら美少女作画はがんばりましょう。

{netabare} お隣の美少女系なんでしょうか?それとも街おこし?北海道あるある?主人公あるいはヒロインになにか成長課題があるのか、ないのか。

 題名がキャッチーなのでちょっと面白そうだなと思って見始めましたが、現状エロいギャルにドキドキする感じで終わっちゃうんでしょうか?

 うーん、お隣の美少女系はあまり好きじゃないカテゴリーだし、地域紹介にしては北海道の広大さとか言葉だけなんですよね。最近ラブコメのレベルが高い作品が増えてきたのでちょっと期待したんですけど。

 そして美少女ものはせめて人物の作画はがんばってほしい…女の子だけでいいから。ラブコメは主人公に感情移入するためには、視聴者もヒロインに惚れなければなりませんのでそこは重要です。
 制作はSILVER LINKかあ…異世界ものなら必要十分なレベルなんですけど、現代劇でご当地ものだとどうなんでしょう?佐々木とピーちゃんと並行で大丈夫なんでしょうか?

 数話見るかもしれません…いい方に期待はずれでありますように。{/netabare}
 

2話 ギャルであるヒロインの友達が描写されない不自然さは何かあるの?

{netabare}  話数の表示が「だい2わ」なのに気が付いて、ギャルの…というよりヒロインの知能をどう考えているのかわかります。EDの音楽も昔のギャル文化が好みそうな感じでした。その辺はステレオタイプかなという気がします。

 芋もちが出てきたときにはちょっとゲンナリしましたが、カツゲンがやたらリアルなので、ちょっと笑いました(なお1話にも出てますが気が付きませんでした)。それと焼きそば弁当ですね。EDを確認したら東洋水産、ポッカ、雪印メグミルクが協力してたので、あれ?もう1個なにがあった?と思って探したら、OPで「RIBBON NAPOLIN」という飲料がありました。どうやら北海道限定みたいですね。リボンといえばシトロンですが、こちらも現在北海道限定だそうです。

 ラブコメって、お隣の美少女系はうんざり…と思ってましたが、「高木さん」とか「グイグイ」とか「僕ヤバ」とか「インソムニア」とか、今期で言えば「ゆびさき」もそうですけど、スタートは結構、ご都合主義でスーッとやってしまう感じなんですね。もちろんそこにちゃんと説得力を持たせている作品もありますけど。
 その点では「スキップとローファー」は丁寧に描いていると思います。あと何期か前の義兄妹のやつとか学校の実験で疑似夫婦になるやつとかはかなり強引な設定で、そこから好意を持つプロセスでした。

 ですので最近流行の作劇法として、冒頭のご都合主義だけ保留して見ればいいのかなと。と、したときに本作が気になる点です。

 1つはなぜヒロインのギャルは一人でいるのか?ですね。いきなり主人公と弁当を食べはじめてビックリしました。この子は孤独なのか?と。ただ、その割にはスマホをずっといじっているので、そこは単なる描写不足?
 友達を大事にするギャルの生態としては2話時点で友人が描かれていないのは理由があるのでしょうか?友達がいないから距離感近いけど、実は友達としか思っていないということ?

 初めはヒロインの好意は東京から来た主人公への憧れで、話が聞きたいとか都会を感じたいからかと思ってましたが、その辺りの描写はないですね。

 それと主人公が引っ越してきた理由って説明ありましたっけ?イジメとか?両親が海外転勤とかいろいろあるかもしれませんけど…説明ありましたっけ?{/netabare}


3話 ご当地ラブコメなのにキャラと映像表現の両方で駄目でした。

 ヒロインは誰とも仲がいい描写はありませんでしたが、誰とでも仲がいいらしいですね。会話で言ってました。そして黒髪の美人キャラは何もがんばらないで何もできなくてコンプレックスって…それはストーリー上で説明しましょう。だって2話あったじゃないですか。
 1,2話で30秒ずつ使えば表現できたでしょう。そこはシリーズ構成で改変しましょうよ。

 それと冬の北海道のスキー場って行ったことがある人ならわかると思いますが、想像を絶する雪質です。初心者でも初級レベル、初級なら中級レベルの滑りができるくらいの凄さです。それは北海道の雪が寒すぎてほとんどくっつかない粉雪だからです。その雪の降らし方の映像表現が本土と同じな気がしました。スキー場の格好もそうですけど、北海道を本気で描く気がないのでは?と思います。

 人物の描き方と北海道の映像表現どちらも中途半端です。ご当地ラブコメとしての出来としては厳しいかな、と。これはどちらかといえばアニメ制作の問題な気がします。

 ここでやめておきます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

67.9 2 学ランで漫画原作なアニメランキング2位
THE UNLIMITED -兵部京介-(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (557)
3239人が棚に入れました
風になびく美しい銀髪、何かを悼むかのようにその身にまとった漆黒の学ランを着た青年……彼の名は兵部京介。
エスパー犯罪組織パンドラを指揮し、超能力者の同胞たちのために革命を起こすまで、その黒い翼は闇の空を羽ばたき続ける。
椎名高志原作「絶対可憐チルドレン」に生まれた偽悪のヒーロー・兵部京介がオリジナルストーリーによるスピンオフ・アニメーションとなって登場!
刻(とき)の運命にあらがって、無限を解き放て…!
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

UNLIMITED―闇でしか裁けない罪がある―

2012年秋アニメの『CODE:BREAKER』と似た印象の作品ですね。あと、キャラデザがあまり好みじゃないです。

(2013.1/12 1話:超常脱獄 -Schooler of deadlock-)
{netabare}憶測ですが、主人公の兵部京介は過去に受けた出来事に対する復讐を行おうとしているのではないか?これで違ってたら…ね┌|゚□゚;|┐ガーン!!

OPで兵部に撃ちこまれる銃弾、そしてUNLIMITEDモード時に顕わになった兵部の額の銃痕、さらに実験場での一枚の写真から、そう思ったわけですよwww


これは主人公・兵部京介の復讐の物語なのか?{/netabare}


(2013.1/19 2話:暗殺のメロディ -Ghost of WW2-)
{netabare}冒頭でアンディは兵部達、組織を裏切ったのか?と勘違いさせられてしまった^^;

というか元々スパイのようだが…

兵部京介、まさにTHE UNLIMITED(限界ない)ですねwww

それにしてもアンディは色んな能力持ってそうwww{/netabare}


(2013.1/27 3話:清楚と汚濁 -Queen not a princess-)
{netabare}「P.A.D.R.A参上!」って中学生かwwwヾ(・・ )ォィォィ

エスパーとノーマルの確執らしいものも垣間見られたが、やっぱり兵部はロリコンなんじゃ?(゚д゚){/netabare}


(2013.2/2 4話:絶対領域 -Children Territory-)
{netabare}OPが英語から日本語になってる(゚д゚;)
サビ:闇でしか裁けない罪がある。時よ、永遠に止まれ

アンディの任務はパンドラに積載されている、とある装置を探し出す事。


ザ・チルドレンが君臨する新しい世界を造る事が兵部達の目的か。
ただ、ここにきて「絶チル」観てないと関係性が分からなくなりそうな展開は、やめてほしいな^^;

どうやら、兵部の復讐の物語ではなさそうです(>_<)

絶チルで主役だった彼女達のキャストも当時のままなんですね。

明石薫(CV:平野綾)
野上葵(CV:白石涼子)
三宮紫穂(CV:戸松遥){/netabare}


(2013.2/11 5話:ストレンジャーズ -Portrait of the family-)
{netabare}マッスルwww まぁ、他のキャラの個性が立ちすぎて、こういうキャラじゃないと印象薄くなるからね。

ユウギリの「はじめてのおつかい」回ですね
予算は…国民の税金からですか?wwww

アンディは合衆国の捜査官?、二重スパイと成るのか。
兵部が能力者だけの世界を造ろうとしている理由は前の大戦で上官の裏切りで同胞を失い、B.A.B.E.L.に復讐を果たし能力者を保護する為。それと、兵部の命はもう永くはない?

警備員、ルパンかと思ったwww

大量殺人者とエスパー達の救世主、どちらも兵部の顔であり、そのどちらが欠けても兵部ではない。{/netabare}


(2013.2/17 6話:闇、走る-As true as a lie-)
{netabare}アンディ、船から降りるのか?

拾ってくれた人への恩義の為に、兵部達と戦うのか。
兵部も自身にとってはこれが最後の革命(もしくは復讐)となる?

やっぱ、絶チル観た方が良い^^;?
兵部、アンディに昔の自分を見ているようですね。

次回から、その兵部の過去へと遡る展開なので期待!{/netabare}


(2013.2/23 7話:超能部隊 前編-Generation ZERO PART I-)
{netabare}兵部の過去編と言う事だからOP映像もモノクロに。所々大戦後と思われる描写もある
幼い兵部が出会ったフジコは、兵部少年にとって初恋の相手?

「絶対に大陸での戦闘には超能力特務部隊は派遣させない」この言葉は守られるのか?
兵部の超能力は超能部隊の隊員達の能力と同じ?{/netabare}


(2013.3/2 8話:超能部隊 後編 -Generation ZERO PART Ⅱ-)
{netabare}誰にも負けないくらい強くなる事を願う事が、兵部自身の為になる。
あの模擬戦前の、兵部の目は何なんだ?

超能力を持った自分が自分である為に、信じた道を歩む事を決めた兵部少年

カタストロフィー号の心臓である伊ノ八號は、あのイルカの脳だったのか(゚д゚;)

兵部という化け物を生み出し消し去ろうとするのは「恥」の意識からくるものなのか、はたまた「罪」の意識からくるものなのか?
どちらかというと前者の方だろうな。日本人だし…

マドンナ・リリー(白ユリ):汚れのない心{/netabare}


(2013.3/9 9話:カタストロフ -Pandora's box opens-)
{netabare}兵部、囮の無人機に簡単に引っかかったなww
合衆国は伊ノ八號を使って、エスパー達を根絶やしにする事で世界の覇権を握ろうとしているのか。

伊ノ八號、カタストロフィー号を失った兵部達は、どうするのか?{/netabare}


(2013.3/16 10話:遠い楽園 -Original Sin-)
{netabare}蕾見不二子は兵部の姉なのか。
兵部の考えに違和感を抱く、薫(Queen)…

早乙女(兵部を撃った人物)は兵部達を徹底的に仕留めるつもりなんだな。

兵部は早乙女への復讐を果たすつもりか。巻き込みたくないんだなきっと兵部は、これからの未来を担うチルドレン達を。
エスパーのノーマルへの想い、ノーマルのエスパーへの思惑、それぞれの思いはどのような結果をもたらすのか?

それにしても毎話ごとにEDが変わるのは観ていて面白い演出ですね!{/netabare}


(2013.3/23 11話:あらしの中のふたり -OUTLAWS-)
{netabare}OPがサイケデリックな感じになってる(゚д゚;) 
OPの演出が面白い(歌詞が日本語→英語、映像がカラー→モノクロ)

エスパーをノーマルが管理する世界を造りあげる事が早乙女の目的
ユウギリが造られた存在!?

予知は予知でしかない。それが全て正しいという訳ではないのだから、根絶やしにするという発想はどうも…

アンディの放ったトンファーの一撃に差がありすぎww
チャフなら窓を破壊して空気の逃げ道造ってあげればいいんじゃ…アクセラさんみたいにww

まさかのユウギリがラスボス展開なの!?(゚〇゚;)マ、マジ...{/netabare}


(2013.3/30 12話:未来へ -LΛST RESOLUTION-)
{netabare}自分の死と引き換えに薫を守る兵部は、正にナイト(騎士)だな。
リミッターをも凌駕する、兵部の永年蓄えられた体内因子(無意識に発する超能力の残滓)

結局、早乙女を殺さなかった兵部。殺してしまえば、ノーマルとエスパーの確執は深くなる一方だろう…
だから、殺さなかった。そうする事で、エスパーとノーマルが互いに思いあって生きていける世界を望んだ。{/netabare}

絶対可憐チルドレンのスピンオフとなるこの作品。
絶チルは未視聴ですが、これだけでも楽しめる内容ではあります。
1クールなので、個人的には、ノーマルとエスパーどちらが優位に立つのか?と言う答えを出さないで終わったのは良かったです。

続編が期待できるか…というと微妙でしょうね^^;

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

以前は椎名高志からギャグとエロを取ったら何も残らないと思っていましたが・・・

週刊少年サンデー連載中の椎名高志原作の漫画
絶対可憐チルドレンのスピンオフ作品です
私は原作こそ週刊連載を読んでいますが
数年前にアニメ化されたものは未視聴です
本作はどちらも全く知らなくても十分楽しめる作りにはなっていますが
チルドレン他バベルのメンツの紹介などは最小限な感じなので
どちらかに先に目を通してからのほうがいいかもしれませんね

椎名高志原作のアニメというと大分昔やっていたGS美神を思い出します
GS美神はギャグメインの作品の中にところどころシリアスな場面があって
そのギャップによってそれぞれを引き立たせるような手法でした
最近の作品だと空知英秋の銀魂なんかがそんな方向性ですね
その後の椎名作品にはあまり長く続かなかったものがいくつかありますが
基本路線は同じような感じでした

原作絶対可憐チルドレンも連載開始当初はそんな感じだったのですが
徐々にシリアス比率が高くなっていき
最近の本編はシリアスが中心で
その分不足しがちなギャグ要素を補うためか
「さぷりめんと」と題した4コマ漫画を
本編の扉絵代りに同時連載しています
ですから、今回椎名作品としては異例なくらいにシリアス路線ですが
今の原作の方向性からすれば必然だったかもしれません

話の中核になったのは大戦中の兵部と蕾を描いた原作の1エピソード
そこにアンディ・ヒノミヤと夕霧というアニメオリジナルキャラを投入しつつ
1クール分に見合うように話を膨らませた作品となっています
もともと好きなエピソードの一つでしたが
アニメ版はさらに深みが増してよくまとまっていました

最近本編の方ではショタ京介しか出てこない状態なので
久々に少佐が大暴れするシーンを見ることができたのは
色々と感慨深いものがありますね

オリジナルキャラの二人も良かったと思います
実質的に京介と同等レベルの扱いを受け
もう一人の主人公といっても過言ではないアンディ・ヒノミヤ
パンドラのあの濃すぎるメンツの中で
しっかりキャラが立っていたし格好良かったです
ただ視聴者に素性を明かすのがちょっと早かった気はしますね
もうちょっと引っ張っても面白かったんじゃないかなぁ

夕霧ちゃんはとにかくかわいかった!
クロワーゼの湯音といい東山奈央の幼女役は破壊力抜群ですね
もうこれは麻雀好きの女子高生とかスクールアイドルの妹とか
そんなのやらせてる暇があったらもっとょぅι゙ょ役を斡旋すべきだよ!

ちなみに原作の日本人キャラ達は皆
源氏物語由来の名前がついていまして
この二人もその命名規則に準拠して付けられています
夕霧は光源氏の子の名前ですし
ヒノミヤはおそらく輝く日の宮からでしょうね

この二人はぜひ本編にも登場・活躍させてほしいところです
アンディは既にサプリメントの方に出演を果たしていますし
そんなに望み薄でもないような気がしますがどうでしょうね?

単品のアニメとしてみても
スピンオフ作品としてみても
良くできた作品だったと思います

唯一の難点は声優に関して
もともと原作で持っていたイメージと
アニメで当てれらた声が合わないキャラが一人いたことです
まぁ好みの問題と言ってしまえばそれまでなんですけどね
それに今回のアニメでは大して出番も多くなかったので
それほど強くは気になりませんでした
とはいえ1期のアニメを観ようという気にはならないし
2期があっても観ないかもしれません
何しろ受け付けなかったのが主役(明石薫 - 平野綾)なんだもの・・・

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

闇でしか裁けない罪がある

解き放て・・・アンリミテッド!!

「絶対可憐チルドレン」のスピンオフ作品。
絶チルは未視聴ですが、これ単品でも内容は理解できるし、概ね楽しめました。
ただ絶チルの知識があった方が、より楽しめそうな感じはします。

主な見所としては、まず、良質な作画による超能力バトル。
エフェクトを派手に効かせてるのが特徴で、スピード感もあり爽快です。

エスパー犯罪組織「パンドラ」のリーダーである兵部京介
とある事情でパンドラに加入することになったアンディ・ヒノミヤ
この2人のメインキャラの関係性の変化も見所ですね。

普通人(ノーマル)から迫害を受けたり軍事利用される、
そんな理不尽な社会への復讐がパンドラ、そして兵部の行動理念。
人種差別をテーマにしてるわけですが、その辺りはちょっと消化不良でした。
復讐の対象が社会そのもの、というよりも
兵部が個人的に恨みを持つ人物に復讐の焦点が絞られ、話が小じんまりしてしまった感。
せめてそのキャラ(ラスボス)を、もっと初期の段階で匂わせておけば
また印象は違っていたかもしれません。

OPとEDに凄く力が入っていて
特にEDに関しては、物語後半から毎回のように曲や映像が変わります。
その回の内容に適したものになっていて、スタッフの作品への愛情と拘りを感じました。

話題性には乏しかったけど、今期の中では私的TOP3に入る作品。
「厨ニ」「ダークヒーロー」「能力バトル」が好きな方は観て損はないと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 39

65.4 3 学ランで漫画原作なアニメランキング3位
魁!!クロマティ高校(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (144)
762人が棚に入れました
東京都立クロマティ高校、そこは選りすぐりの不良達が揃う、「ワルのメジャーリーグ」とも言われるほど恐れられている高校である。
主人公・神山高志は優等生ながらも、中学時代に助けてもらった親友と同じ高校に行くため引き算ができれば入学できる(しかも面接がない)というクロマティ高校を受験したのであったが、なんとその親友は不合格となってしまったため、結局神山1人が入学してしまう。それでも挫けず通っている内に、究極のバカ・林田慎二郎や影の薄い前田彰、茶筒型のロボット番長メカ沢新一や、高校生どころか日本人にすら見えないフレディ、それどころか明らかに本物のゴリラであるゴリラ(豪ヒロミ)、喧嘩は強いが乗り物に弱い竹之内豊、大財閥の息子・北斗武士と名前を名乗ろうにも必ず妨害が入るため名前を名乗れない子分など、クセの強い友人や仲間が増えてゆき、この異常な学校にも馴染んでいくのだった…。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、鈴木琢磨、稲田徹、若本規夫、内藤玲、風間勇刀、黒田崇矢、森訓久、陶山章央

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

前略、視聴者の皆様。このアニメに出てくる奴は不良です

なんというか・・ともかく、よくこの漫画をアニメにしたな!って感心します。
いや、原作は大好きなんですがクセが有り過ぎでしょw
んで、このアニメですが、良くも悪くもかなり原作どうりに作ってあります。


原作の面白さは、一見バリバリのヤンキー漫画っぽいのに、内容は真面目な顔しながらアホな事ばかり語ってるっていうギャップが笑えるんですが、アニメでもその傾向が強いです。
だから、モノローグで語りがいっぱい入る話では無茶苦茶おもしろいけど、一方で動きが多いときは淡白でイマイチな印象になってます。
個性的すぎるキャラ(ゴリラ、フレディ、メカ沢)は原作同様に笑えますが連続するとやや飽きます。
アニメって難しいですね。


ちなみに、OPを歌うのは大物歌手です。
よくこんなアホなアニメのを引き受けたなぁ。好きだけどw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

シュールな上級者向けアニメ。クロマティ高校

選りすぐりの不良達が揃う、クロマティ高校は
「ワルのメジャーリーグ」又は
「毎日がワルのオリンピック」状態だった・・。
優等生の主人公神山高志が入学し{netabare}(第一話の鉛筆回から神山が一番のワルだって判明(笑)){/netabare}
沢山のワル達と出会い、生活していく上で学校での立場も向上し
奇抜な高校生活を満喫する・・みたいな話

上級者向けアニメ探してたら
このアニメが見つかったけれど、
勇気が(色んな意味で)出なかったので今まで疎遠でした(震え声)

原作未読なのでアニメ見る前に一応Wikipediaで調べて、
単行本第1巻に載っている「クロマティ高校沿革」をみて
特に1930年:初代総番長が「喧嘩相手が止まって見えた」との名言残した。
1987年:学校ごと入学式の日にち間違える。新入生大混乱。
そして何度も校舎が破壊される・・
等の部分などにカオスを感じて視聴決定しました。

あにこれのクロマティ高校のサムネがいかにも
QUEENのBohemian Rhapsodyっぽくてシュールですw
(実際にニコ動でBohemianのMADがあったので私と同じことを考えている人がいることに安心感を感じました)

高校生なのか日本語が通じるのかわからない
某シンガー↑にそっくりなフレディ初登場回や
ゴリラそっくりな(明らかに本物のゴリラ)の
豪ヒロミ(←絶対郷ひろみ本人に怒られるw)の登場回に爆笑しましたw

メカ沢くんがロボットなのに機械が苦手で
義理人情に厚く男らしい硬派キャラだから
作中の人気キャラクターの一人なのに作者から
否定され嫌われているのが謎・・(笑)

2005年に実写{netabare}
「魁!! クロマティ高校THE★MOVIE」が
原作ファンに人気なので(実写化で成功なのも珍しい)
アニメ視聴後に見たら、ほんとアニメそのままでシュールだった・・
第一話の鉛筆もろ食べてたし・・役者魂を感じた・・スゴイ!
特撮組が多くて女性一人も出なくて、まさにクロマティだった。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 33
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

メカラッタメカラッタメカラッタ

物語の評価は、爆笑レベルの評価と思ってください。
ナンセンスギャグばっかりでまとまな物語なんてありません。
ロック好きでクィーンの大ファンでもあるしサービスの満点。
画はあれですが、作品に相応しい。

コミックは未読。
この2003年のアニメ版の後に制作された、2005年公開の実写映画版観る機会あって
そこで初めて知ったタイトルです。

呆れるほど下らないけど、なんだか可笑しく、
意味不明だったり、わけわからんキャラのてんこ盛りだけど
それで逆に忘れられなくなっちゃてアニメも観ちゃいました。

これはこれでというか、映画以上に面白い!
予想不可能の展開で飽きません。

主題歌「純」(作詞・作曲・編曲・歌:吉田拓郎)が妙に嵌ってていい。

キャラでは他の方のレビューにもありますが、
メカ沢新一とcv若本規夫の組み合わせが最高。

1話15分で全26話なので総時間では長めの1クールアニメ分。
ほとんど笑いっぱなしになるので15分で区切ってくれて大正解。
{netabare}
99%野郎ばかりでまとまな奴は一人もいません。
一見優等生に見える主人公神山高志(cv櫻井孝宏)が実は一番のワル。
彼もバカですけど、それ以上のバカばっかで
バカのハーレムアニメと言っても過言ではありません。

端役を除き、唯一の女性キャラは前田母(cv林原めぐみ)
といってもアニメでは「ン」としか言わず見た目は前田。
なぜに林原さんを起用?勿体なさすぎ!
{/netabare}
人を選ぶ作品ですので迂闊には薦められない。
ただ、1話観れば相性判断出来ると思うのでお試しの価値はありますよ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

52.0 4 学ランで漫画原作なアニメランキング4位
ライチDE光クラブ(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (65)
268人が棚に入れました
少年たちの幼いがゆえの純粋で暴力的な欲望と狂気、そして純粋な心。帝王として君臨する少年ゼラ、彼を崇拝する仲間たち、謎の「機械」ライチ、囚われの美少女カノン……それぞれの人間関係が複雑に入り組みながら、最後の最後まで息をつかせぬドラマチックな展開が続きます。

takumi@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

原作とは全く別物のひどさ

<最終話を視聴しての感想>

せっかくの最終回(8話)だからと少しは期待してみたが
あまりにひどい出来で、呆れてしまった。
原作とかけ離れてしまう作品は、たくさんあって
アニメ化する場合、それはもう仕方ないと思っていたけれど
ここまで雑に扱った例はあまり観たことがないかも。
舞台の宣伝的に放送されたはずだよね?逆効果なんじゃないの?
ライチが何であるか、紅一点の彼女の存在とか関係とか
リーダーであるゼラへのメンバー1人1人の想いは
いつ紹介されるのかと思ったら最終話で軽薄にさわりだけ。
まぁ元々時間が短すぎたかな。
ギャグにもシリアスにもなりきれない中途半端さが残念。
期待してた分だけ失望した。
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<5話までの感想>

元々のダークでシュールな展開はほとんどなく、健全たる男子が集まって
ガールズトークならぬボーイズトークしてるような感覚だ。
本当は1人1人、すごく濃いキャラを持ってるのに生かせず
ちょっと、もったいない気はするけれど、時間も短いし仕方ない。
音楽を担当されてるHAKUEIさん登場しちゃうし、
もう舞台のためのCMアニメと割り切るしかなさそう。
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<1話の感想>

原作は、いまや幻の劇団である東京グランギニョルの演劇『ライチ光クラブ』
当時、宣伝美術を担当していた漫画家 丸尾末広氏の絵を見て
すぐに惹き込まれてファンになり、それが今の自分の趣味趣向の原点となり、
幼い頃から両親に固く禁止されていたコミックを堂々と買って
家に持ち帰るようになったきっかけを作った・・
『ライチ☆光クラブ』と丸尾末広氏は私にとってそういう存在。

同じくその舞台を観て丸尾氏とこの作品の大ファンになったという
古屋兎丸氏によりリメイクされ、さらに舞台版の上映が決まったということで、
それを受けての今回のアニメ放送なのかも。
登場する少年達の声を舞台で演じている俳優が担当するだけでなく
個々の顔つきも原作よりその俳優達の顔のほうに似ているしね。

ただ、1話3分ほどなので内容もすごく薄い上、
原作を知らない人には少ししか伝わらないだろうし
原作を知っている人には、とても物足りない内容だと言わざるを得ない。
1曲2分程度のさわり部分だけ集めたクラシック名曲集のCDみたいな印象。
そこが残念ではあるのだけれど、キャラデザはこちらのほうが
一般受けすると思うし、2頭身にしたことでコミカルな部分が
強調され、間口は広くなっているのかもしれない。

退廃的で、少年達特有の美意識と残酷な狂気による壮絶なあの悲劇を
このキャラデザで描くと案外、シュールさが強調される場合もあるかもだし
ライチと少女にスポットを当てていくなら、それはそれですごく観てみたい。

たとえ短い時間でもその後何十年も記憶に残るようなCMもあるし
描ききれない世界ではないと思うので、ここはひとつ脚本のうまさで
ショートアニメを魅せて欲しい・・というのが1ファンとしての願いだなぁ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

レトロ学ラン少年と秘密基地

このチビキャラたち、これはこれで楽しめました。

こうして地上波に出てきて
また誰かがこの作品に興味を持ってくれたり、
好きになる人が増えたとしたら嬉しいです。

ただ、初めてこのアニメを観た人が
原作まで興味を持ってくれるのかは、かなり謎ですね 笑

ショートアニメで、内容は薄いです。
パロディギャグです。
本当は、ひとりひとりとても濃いキャラなのだけれど
それが全く表現されていません。
劇のための宣伝アニメだとしても、もう少し味を出して欲しかったです。

原作とはかけ離れたこのアニメ、少し残念でした。

ここから先は、アニメではなく原作漫画のことです。
強烈な内容で、引いてしまう方もいるかもです。
この作品に興味ある方、原作を読んだことのある方、
暇なときにでも読んでくださいね^^

{netabare}
原作漫画「ライチ☆光クラブ」
この作品、私のとこまでやってきたことが驚きです。
或いは、私がたぐりよせたのかもしれません。
そんな風にしてしか廻ってこないような漫画本。
大人になった20歳頃に読みました。

凄まじい衝撃が体中、心中、五臓六腑(?)に走ります。
(意味不明ですが、とにかくここに確かにある身体中です)

人には勧めません、できませんが、
(特に子ども、R指定して頂きたいです。女性はショックを受ける方が多いと思います)
この驚異的中毒性に私は魅了されました。

9割がたの方が受けつけず
残り1割くらいの方はドップリだと思います。


一言で表現すれば、「何という残酷劇!」
1985年の劇団「東京グランギニョル」による舞台作品に
漫画家古屋兎丸先生 がアレンジを加え描きあげた物語。
(月刊漫画ガロでデビュー)

アングラ、サブカル
グロテスク、エロス、
タナトス、耽美

少年の狂気、幼さ故の愚かしさ、
醜悪、純粋、強烈さ。愛欲。
混沌と自意識。

残酷で美しく、罪深い
少年たちの実験。

秘密基地、工場の煙
捕われの少女、学ラン、チェス
薔薇、黒星、機械 


↑上に書いたものたちが
悪夢のようにしつこく、そして不気味に絡み合い、闇の中踊り果てます。
少年たちの奈落のデガダンス。

「ライチDE光クラブ」のアニメにも出てましたが
登場人物たち、あだ名と二つ名と称号がついています。
 
      二つ名
 ゼラ 「廃墟の帝王」
 ニコ 「忠誠の騎士」   アインツ (1番)
 雷蔵 「暗闇の乙女」   ツヴァイ (2番)
 カネダ「鬱屈の瞳」     ドライ  (3番)
 デンタク「科学少年」    フィーア (4番)
 ダフ 「夢見る眼帯」    フュンフ (5番)
 タミヤ「真実の弾丸」    ゼックス (6番)
 ヤコブ「地下室の道化師 」ジーベン (7番)
 ジャイボ「漆黒の薔薇」   アハト (8番)

 ライチ「甘美なる機械」
 カノン「囚われの白百合」



少年たちが考えたこの名前、最高だと思います。
称号がドイツ語なところもいいですね。
けれど、本物の中2病です。
こんなひどい中2病はみたことないです。
ここまでこじらせたら、もう引き返せません。

本当に濃くて魅力的な登場人物たちばかりです。
「真実の弾丸」タミヤくんなんて、全くその通りの人物でした。


読み終えたとき、私は、強い敗北感を感じました。。

少年たちを私が救ってあげたかった。
けれど、当然こちらからは何も手を出せず(当たり前)
誰か大人が気づいて…と読みながら祈ってしまいました。

しかし、大人は確かに存在しているけど、
彼らの世界に、大人は居ない。

悲しい程届かない私のダメな腕では、少年たちを救えない。
暗闇の中彷徨う少年たちの少しの明かりにすらならない。
無力!

もとより、漫画の世界なので救えるはずもなく。
指でページをめくるしか、私にはできないですね。
現実とリンクして考えてしまいました。

そこまで私を入り込ませてしまうこの漫画の引力は凄まじいです。

「体の成長は罪ではない。大人になるまで生きることが罪なのだ。」

私には太刀打ちできない哀しくで歪んだセリフでした。


凄まじくメッセージ性のある作品です。
私には破壊力がありすぎて、読んだ後しばらく心が崩壊しそうでした。
ライチ光クラブのあとに、
ぼくらのひかりクラブを読んだら、少しマシになりました 笑

トラウマになりかねないので
これから、もしも読む方は心の準備をしてからにしてください。



ライチ☆光クラブ「廃墟の☆帝王」OP
http://www.youtube.com/watch?v=XwJi2AtVqe4


ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22
ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

99%舞台の宣伝広告作品。残念な事に、磨いても光り輝きませんでした。

”TOKYO MX”という東京の地方局の『学園魂』という10分番組の中で『ゴクジョッ。~極楽院女子高寮物語~』と一緒に放送されていた作品です。

原作・古屋兎丸さんということで、とても期待していました。
ジャンルとしてはコメディーなのでしょうが、肝心の内容が・・・
シュールな笑いを目指したのでしょうが、失敗ですね。

古屋兎丸さんの事を”奇才”(もしくは”鬼才”)と表現していましたが、それは違います。
漫画家としてデビューする時には、高校の美術教師を仕事としていたので、基礎はできています。
本当に”奇才”を体現したいのであれば、丸尾末広・根本敬・山田花子(お笑い芸人ではなく漫画家)あたりの人を指してもらいたいです。
映像で表現するには、ハードルが高い漫画家さんなのですが・・・

放送の最後に必ず現れる舞台の宣伝が主目的なので、無理やり視聴する必要はないです。

声優さんも舞台役者さんです。
セリフ回しも下手でした。(本職ではないですしね)

この番組はハッキリ言って面白くないですが、古屋兎丸さんの描く漫画は面白いので、宣伝目的ではない作品に期待したいです。

『ライチDE光クラブ』というタイトルから「光クラブ事件」を連想した自分は、ある意味、病気なのかな~。


古屋兎丸は漫画雑誌『ガロ』でデビューしたので、『ガロ』について少し説明します。
レビューとは関係ないので、お暇な時にでも読んで下さい。
{netabare}
漫画雑誌『ガロ』は、白土三平さんの「カムイ伝」を世の中に出すために作られた漫画雑誌です。
ただ、創刊号には「カムイ伝」が間に合わなかったそうです。
代わりに「ゲゲゲの鬼太郎」が掲載されたんだったかな。
ジャンプ・マガジンなどの大手の出版社では連載不可能な漫画家を排出しています。
有名な人だと、蛭子能収さん・みうらじゅんさんなどでしょうか。
漫画の神様と言えば手塚治虫さんなのでしょうが、『ガロ』初代編集長の長井勝一(ながい かついち)さんは漫画編集の神様と言っても過言ではないと個人的に考えています。
長井勝一さんがお亡くなりになった時には、2号(2カ月)連続で追悼号を出すぐらい慕われていた人物でした。
神保町の材木屋の2階が編集室で、作家に原稿料を支払えない雑誌という事でも有名かな。
編集部と経営者の間で諍いがあり、『ガロ』は休刊(事実上、廃刊)になってしまいましたが、編集部の方々が青林工藝社という新しい会社を起ち上げ、『ガロ』の精神は『アックス』という漫画雑誌に引き継がれています。
古屋兎丸さんは、『ガロ』最後の新人と言っても言い過ぎではないと思います。
(花くまゆうさくさんは、少し前にデビューしていたので)

簡単な説明しかできませんでしたが、もう少し詳しい事を知りたい方には、文庫本で「『ガロ』編集長」という本が出版されているので、本屋さんなどで探してみて下さい。

マニアックな漫画が好きな人にはお勧めできるのですが、「エロ・グロ・ナンセンス」などが合わない人には難しいと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13
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