少女漫画で漫画原作なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの少女漫画で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月20日の時点で一番の少女漫画で漫画原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.4 1 少女漫画で漫画原作なアニメランキング1位
ヲタクに恋は難しい(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (662)
3343人が棚に入れました
アニメやマンガが大好きなことを隠している成海と、イケメンで仕事もできるが、重度のゲーム好きの宏嵩のオタク同士の不器用な恋愛模様が描かれる。

声優・キャラクター
伊達朱里紗、伊東健人、沢城みゆき、杉田智和、梶裕貴、悠木碧
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

現代人の恋

彼氏と別れたことが原因で会社を辞めた桃瀬成海は、
転職先で、幼馴染でオタク友達だった二藤宏嵩と再会する。
そこに会社の先輩でオタクの恋人同士である
小柳花子と樺倉太郎が加わり、オタクのカップルたちが、
衝突しながらも心を通わせていく、
pixiv発の少女漫画原作のコメディ。

アニメーション制作:A-1 PICTURES
監督・シリーズ構成:平池芳正、
キャラクターデザイン:安田京弘
原作:ふじた

2組のカップルたちが、オタクライフを満喫する様子が
描かれるのだが、オタク同士でも
細かい違いがあって、そこで諍いが起こる。
同じオタクでも好みのジャンルが違うため、
お互いのことを理解しなければいけない。
そしてオタクであるが故に自分の趣味を優先してしまい、
真っ当な恋をすることが難しいという物語。

よく考えてみると、こういう状況は
オタクに限らず、現代人の傾向としてよくある気がする。
情報化の広がりとともに好みが尖鋭化された現代においては、
昔のような単純な構図ではなくなっている。
自分の好きなことにこだわりを持つのは良いことだが、
それが他人に対する不寛容につながってしまう。
男女の付き合いでも同じことで、
大きなテーマのひとつとなっている。

桃瀬成海(隠れ腐女子)と二藤宏嵩(ゲームオタク特化型)
小柳花子(腐女子・コスプレイヤー)と樺倉太郎(ライトオタク)

基本的には同じ会社の同僚である
この4人のカップルを中心に話が進んでいく。

特に小柳と樺倉のカップルは衝突が絶えない。
年下で女性の小柳のほうがディープなオタクで、
樺倉と一緒に色々と楽しみたいのだが、
樺倉のほうは、オタクであることに対する
羞恥心があり、小柳からの要求にいちいち突っかかってしまう。

こう書いてしまうと、樺倉の不寛容が悪いように感じるが、
要求してくることの難易度が高いのだ。
腐女子というのは、男同士の絡みに高揚するわけで、
それにコスプレや撮影が付いてくるとなかなか厳しいものがある。
ハードルが高すぎて付いていけなくても仕方ないようにも思える。
そして、腐女子にとっては、男のどちらが
「受け」と「攻め」であるかも重要だということを
この作品で初めて知った。
{netabare}成海と小柳の女子2人がファミレスで
自分たちの彼氏同士がカップルになった場合には
どちらが「受け」で「攻め」になるかということで
熱い議論を交わすシーンには爆笑してしまった。{/netabare}

俯瞰してこの物語を観ると、
フジテレビで放映したことが納得できる。
恋人同士のすれ違いや諍いが起こる
よくある恋愛ドラマの構図になっているからだ。
その道具立てにオタクの要素を取り入れたことで、
滑稽で新しさを感じさせる。

例えば、喧嘩しているときに
ドラゴンクエストのゲームの要素を
持ってきて展開させたり、
仲直りするときに「じゃ、ゲーセン行くか」で
締めたりするところはとても微笑ましく感じる。

作者が女性ということで、見せ方が上手い。
悪く言うと、リアリティに欠けているという
意見になるのだろうが、
{netabare}(まぁ、26歳くらいの宏嵩が幼馴染の成海を
ずっと片思いしていたという設定は違和感があるが、
そういうこともなくはないと、私は考えることができる){/netabare}
少女漫画特有の軽快感とスマートさが
全面に出ていて、個人的には好感を持った。
思わず原作を買いそうになったが、
ツタヤのレンタルで済ませて、全巻読破した。
こちらは、細かいネタごとの展開になっていて、
気軽に楽しむことができる。
欄外により細かいオタクネタが
散りばめられているのが、とても興味深かった。
作者はガチのオタクなので、とてもリアリティがある。

最近のアニメの定石といえる実写化も実現。
ほかの作品とは違い、2組のカップルが中心となり、
ドラマチックな展開もあるため、
俳優や監督の力量によっては成功する可能性も
ゼロではないと思っていたが、
監督に『勇者ヨシヒコ』シリーズの福田雄一を
起用して大コケしたようだ。
この監督のことをどうこう言うつもりはないが、
どう考えても監督の選定が間違っている。
この作品はラブコメが重要なのに、
どうして、こういう方向になってしまうのかが疑問だ。
ネットで評判を見ると、原作を大幅改変していて、
どうにもならないデキだったという意見が多数。
実写化によって幸せになるアニメは、
極々僅かな印象なので、個人的にはやって欲しくない。
金の問題だから仕方ないのだろうが…

アニメ版も評判はそれほど良くないが、
個人的には十分に成功していると思う。
ラブストーリーとしても面白いし、
オタクネタも笑わせてくれるシーンが多かった。
こんな美男美女でキレイなオタクはいない、という
ツッコミをよく見かけるが、
それは、少女漫画に対してはあまりそぐわない。
脇の声優には小柳のCVが沢城みゆき、
樺倉のCVが杉田智和というベテラン同士の組み合わせで、
とてもテンポが良く、さすがの上手さを発揮している。
特にかけ合いのようなふたりの喧嘩は最大の見どころで、
声優の上手さとネタの面白さの相乗効果によって、
より魅力的なシーンとなっている。
そして、主人公・成海の伊達朱里紗も味のある可愛い声で、
主人公・宏嵩の弟の彼女になるであろう
桜城光のCVに悠木碧を起用するという豪華声優陣を配しており、
より魅力的な作品となっている。

それにしても悠木碧の多彩な声には改めて感服する。
今回の桜城光のCVも最初聴いたときには
誰だか全く分からなかったし、ドラクエ風の機械的な
ゲームヴォイスだけで登場している回もあって
エンドクレジットを見て驚かされた。
アニメにおいて声優がどれだけ重要かを
改めて感じさせてくれる。

OPとEDは耳ざわりの良いスマートな楽曲で
どちらも作品に合っている。
EDの『キミの隣』を歌うhalcaは
特徴のある柔らかなボーカルが魅力で、
放映当時はDLして、よく聴いていた。
現在は『邪神ちゃんドロップキック´』の
OPも担当していて、こちらも最近はよく聴いている。

1話を観るまでは、作品のイメージが好みではなかったので、
どちらかといえば敬遠していたのだが、
1度観始めると、グッと引きつけられしまった。
何となく避けていた人は、ぜひ試してもらいたい。
(2018年8月19日初投稿・2020年5月30日追記&修正)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 63

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「桃瀬成海」というファンタジーから漏れ出るマーケティング臭 → でも、楽しめました!(原作累計700万部。なお、実写映画化されるそうです。)

== [最終回まで観終わっての総評] ==(2018.6.28)
レビュータイトルで「マーケティング臭」とか書いちゃいましたが、自分の若い頃も思い出しながらけっこう楽しく観ていました。

一概には言えないかもしれないのですが、三十年くらい前だと漫画喫茶などもまだなくてアニメとかマンガとかSFとかは案外経済的な余裕がある人向けの趣味だった感があって、それらを趣味にする人は作中のメインキャラ四人とは案外似たような生活を送っていた気がします。

ということで本作の舞台は現代なんですけれどもその行動には案外に親近感を持って観ることができました。

成海役の伊達朱里紗さんという方、まったく知らなかったのですが本作でのいわゆる「アニメ声」とはちょっと違う演技に結構ハマりました。おかげで成海ちゃんが可愛く思えました。

それと、これは原作がそうなのでしょうが視聴者に忌避されそうな「これまでの成海の恋愛遍歴」が劇中で視聴者に対しても宏嵩に対しても示唆にとどまり決定的な描写は巧みに回避されていたのが印象的でした。

成海が宏嵩のところに泊まる際に当日の下着を気にしたりしていた点からも推して知るべしというところではあったわけですが、その辺りはまあね…。

== [以下、初回視聴時の感想] ==
2018年春期作品としては、放送前の知名度はゴールデンカムイに次ぐくらいの漫画原作のアニメ化作品ですね。私は読んでないんですけど。

ということで事前にストーリーは詳しくは知らなかったんですが、第1話から見て取れるところとしては、「ライトなサブカル好きというフィールドにかつてのトレンディドラマの手法を持ち込んだ恋愛もの」という感じの作品なのではないでしょうか。

そもそも本作品に関して言えば、「何が『ヲタク』か」とか「誰が『腐女子』か」といったあたりに、疑義を挟む余地がありますよね。

アニメの公式ホームページにある桃瀬成海のプロフィールより:
マンガ、乙女ゲー、アイドルなど、好きなジャンルが多いオールラウンダー系腐女子。
職場では全力で一般人を取り繕っており、ヲタバレを何よりも恐れている。

「ヲタク」かどうかという点についてはまあ良しとしても、このプロフィールで当事者が自身を「腐女子」と規定するかというと、そんなことはないのではと思います。作中でも「(冴えカノの)加藤ちゃんカワイイ」とか「(小柳さんの)おっぱいデカい」とか言い放っていますしね。

そしてリアルの恋愛を求めており、また過去に恋愛経験も持っているという点やキャラクター紹介に載っているレーダーチャートからも容姿や日常的な行動のレベルでは対人コミュニケーション的には問題がなさそうということがうかがわれます。

そしてどんなスキルを持っているのか知りませんけど前職場での「ちょっとした事情」で普通に転職できてなおかつ新しい職場でも普通に正社員。ちょくちょく居酒屋に寄れるのであればおそらく薄給ではないでしょうし、うっかりすると縁故すらあり得ます。おそらく実際にオタクと呼ばれている層がイメージするオタクとは異なった人物像が浮かび上がってきます。

ノイタミナ枠ということで制作には電通も絡んでいるようですし、これ本当のターゲットは従来の深夜アニメの視聴層ではなくて、もっとライトなサブカルファン向けのダイレクトマーケティング作品なんじゃないでしょうかね。

ただ、学生時代からサブカル系の趣味を持ち続けて高学歴・高所得になった人(もちろん恋愛や結婚も普通にしている)というのは私の周囲も含めて男女問わず一定数いるので、この層にウケて共感を得られれば絶対数はたいしたことはなくてもマーケティング的にはわりと成功です。一歩間違えば(大爆死しない)実写ドラマ or 映画化もあり得るかもしれないです。

果たして、仕掛けた側の思惑通りに事が運ぶのでしょうか…?
(私は観ますけど、たぶんこの作品に関してお金は使わない(笑)。)

おまけ: サブカル系の登場人物が出てきて恋愛も絡む漫画作品としては『コンプレックス・エイジ』が思い浮かびます。わりとシリアス系のお話ですが。

2018.8.1追記:
初回視聴時に書いたレビューで「あるかも」と書いていましたが、本当に実写映画化するそうですね。YouTubeなどで公開中の新刊6巻発売告知のPVで、原作累計累計700万部と実写映画化がアナウンスされていました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 53
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ラブコメの波動を感じづらい愛の住処(宏嵩邸)

2018.06.22記


原作未読

よくよく考えたら社会人の恋愛ものってアニメではあまり見かけないような気がしております。
往年の東京ラブストーリーばりのいいやつあったら教えてください。

さてさて、ヲタクが恋人ゲットするのが難しい話か?はたまたヲタクが恋人と末永くお付き合いすることが難しい話か?くらいで観始めてみたら、いい意味で裏切られました。どっちでもなかったです。

互いの属性が違うヲタク同士のカップルだと共通項があったりなかったり、ヲタクゆえに愛情を注ぐ対象に対しては相方そっちのけになってすれ違って理解しあってみたいなズレを楽しむ作品でした。
それが2組もカップルがあるのでこれがもうズレまくる。ラブコメなんでしょうけどギャグ要素強めです。
毎話はさまれる『ヲタクあるある』に共感するとドはまりするかもしれません。
私の場合『あるある』は良く理解できなかったため共感とまではいかなかったのですが、それでも普通に楽しめました。

登場するキャラ皆さん社会人ですのでそれなりに節度をもったお付き合いをしてます。節度あり過ぎて感情爆発!少な目です。
{netabare}宏嵩と小柳あたりがラブコメ指数強め。樺倉もなかなか。一応ヒロイン成海は指数弱い気がする。{/netabare}

■気になったところ
{netabare}二藤尚哉と桜城光の取り扱いが微妙。2人はくっつくのであろうか?光クンは最終話手前での初登場だから消化しきれなかった模様。尚哉はラストで特大ホームラン放ったから良し!{/netabare}

最後までドロドロもなく、かといって浅すぎてつまらんというわけでもなく視聴後になんとなくすがすがしさを感じることができる良作だったと思います。
お互いが好きなモノに対してどう執着するかを理解できるからこそあえて線を引いたり、没頭してる相方を見てちょっと愛おしいと感じるのはあまりヲタ関係ないと思いながら観てました。

続きやるならぜひ観てみたいです。

■オマケ1
{netabare}そういえば弊社もそこそこ社員数いるところで、
海外遠征するような著名なレイヤーさんがいたり、
職場内で一緒に狩りをしてたり(空き時間ですよ)、
社内プレゼンでアニメをモチーフにプレゼンするのが複数人いたり、
カラオケでアニソン連発でもおおいに盛り上がったり、
なかなか楽しい職場です。{/netabare}

■オマケ2
{netabare}杉田さん&沢城さんカップルの掛け合いはいいなぁ。楽しんでやってるのが、なんとも好印象です。{/netabare}



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2018.10.30追記
《配点を修正》


どちらかと言うと実写向きの作品ではあります。美男美女揃えてやいのやいのやってても違和感がなさそうなところが「これアニメでやる必要あるん?」と思わなくもないところですが、たまにこういったアニメアニメしてない作品もよい箸休めになりました。

仮にその実写版、ナレーションに悠木碧さんを抜擢したりしたら確実に観ます。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 48

61.6 2 少女漫画で漫画原作なアニメランキング2位
魔界王子 devils and realist(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (355)
2164人が棚に入れました
名門貴族のウイリアムは、類いまれなる頭脳の持ち主。パブリックスクールでも、家柄のこともあり、話題の中心でもあった。しかしそんなある日、叔父が事業に失敗したことで財産を失ってしまう。名門の名に傷がつくことを恐れたウイリアムは自宅に戻り、家令と共にお金になりそうな物を探す。屋敷で見つけたのは、先代が出入りしていた地下の部屋。そこには魔法陣があり、意図せずウイリアムは悪魔を呼びだしてしまう。呼びだされた悪魔、ダンタリオンはウイリアムに告げる。「ウイリアムは魔界の代理の王を選ぶことのできる選定公である」と。それゆえに、自らを王に選べと迫ってくるのだが…。果たして魔界の代理王は誰になるのか!?

声優・キャラクター
江口拓也、寺島拓篤、松岡禎丞、柿原徹也、福山潤、高城元気、鳥海浩輔、斎賀みつき、小野友樹、安元洋貴、山本和臣、鈴木裕斗

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

魔界王子というより、学園王子という感じですね

原作未読 全12話

悪魔の中から代理王となるものを選べる選定公という血筋を受けついでいる主人公 ウイリアム・トワイニングが、ひょんなことから召還してしまった悪魔 ダンタリオン・ヒューバーなどの代理王候補との争いに巻き込まれていくお話です。

悪魔と天使と人間が出てきます。良くあるパターンですねw

主人公がいる学校も男子校で全寮制ということもあり、女性キャラが少ないです。
ほとんど学校でのお話がメインです。悪魔達も戦うこと以外は、学校の中に溶け込み、いがみ合いはあるものの普通の学生生活を送ってます。コミカルに描いてますね。

とにかく、主人公本人はリアリストで、悪魔や天使など真っ向から否定しますので、中々話しが進みにくく、各話でそれぞれのエピソードはあるものの、悪魔世界の部分が余り語られていないので(このお話では魔界の代理王を決める選定公というお話が軸ですから)バランスが悪く、最後も唐突な終わり方なので私にはあまり合いませんでした。

キャラやコメディ部分の相性が合えば観てもいいかも知れませんね。

最後に、緋色の欠片みたいにエンディングの後、各キャラが語りかける場面がありますが、こういう場面はいつ観ても苦手ですねw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 30
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

選定公設定等活かされていないです…。

リアリストで頭脳明晰、名門貴族のウイリアムが魔界の代理王を選ぶ選定公に!
そして王になりたいダンタリオンが現れ果たしてどうなる?ってストーリー。

最近の魔王ものアニメってなかなか面白いです。
気にしてなかったけど、ひょっとして魔王が好きなのかもな。

※1話感想 {netabare}
今回の成分 選定公2:破産2:バトル2:魔界2:貴族1:現実主義1

普通あれだけの事を目の当たりにしたらリアリストと言えども
魔界の事を信じてしまいそうだけどきっとそうは行かないのでしょうね。
ウィリアムとダンタリオンのやり取りが楽しくなってきそうです。

学費はダンタリオンが払ったのかな? だとしたらもう既に賄賂の様だけど…魔界だしアリか。
期待できそうな感じで次回も楽しみです。
ただ女性キャラが全く出て来ないのは少々気になりますが。
{/netabare}

※2話感想{netabare}
今回の成分 堕天使4:奨学金2:現実主義2:召還1:指輪1

女性キャラ登場!っと思ったらあれで男なのか…。
なんだか宝塚っぽさもUPしました。
演技が誇張され舞台向けな感じに聞こえてくる。
個人的にはこれはこれで面白味は感じますが好き嫌いは出てきそうです。

今のところコメディとシリアスを混ぜていて無難な感じですが
この作風だとコメディはあまり向いてないですし
このまま進んでも器用貧乏な感じで終わってしまうと思いますので
もう少しシリアス路線を強めて欲しい気はしています。
{/netabare}

【総評】
出だしは面白くなりそうな要素を感じたりもしていたのですが…。
ストーリーに厚みがなく今までの伏線や設定関係なしに魔界無双で締める内容。
1クールで締めたいのでしょうけどコレは無いです。
キャラクター付けも薄く皆似たり寄ったりの色男で個性が出ていないです。
また掘り下げも浅く感情移入のしようがないので、
最終的に美男子の魔法レーザー撃ち合うバトルをただ眺めていただけでした。
単調だし使い回しの絵は多いし迫力無くワクワクもしませんでした。

主人公のリアリストという設定は悪くはないですし悪魔も性格や使える魔法に
もっと個性が出ていれば特徴ある作品になれたかもしれませんが
全て控えめになっていて面白味も魅力もない作品となってしまっています。
ストーリー物にもコメディ物にも成りそびれた印象です。
一部でも突き抜けるキャラが居れば違ったと思いますが…。

個人的には全く楽しめず無為な時間となってしまいました。
登場キャラクターの中に見た目ストライクだと思える者がいる人は
もしかして楽しめるのかも知れませんけど、お勧めは出来ません。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21

ARENO さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

原作絵柄好み・キャラ良し・声優良し・・・あーでもストーリー惜しい

・☆・英国×悪魔×天使×学園×ファンタジー×バトル×女子向け

・☆・「きゃらびぃtv」で発見し、あっ面白そう♪と友人と騒いで放送を楽しみにしていたこの作品。一言でいえば、ちょっと残念・・・
※以下批評含みます


・★・概要・★・
魔界王子は、『コミックZERO-SUM』にて連載された漫画原作、2012年12月にテレビアニメ化が発表され、2013年夏季まで放送された。舞台は19世紀イギリス。ひょんなことより悪魔を召還してしまったウイリアムと、彼を魔界の代理王にしたい悪魔たちとの波乱に満ちた日々が始まる!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うーん・・・
どうも惜しいんですよね。キャラ的には女子受けしそうですし
雰囲気や魔界的要素を取り入れてくるところなど、
いい要素は沢山揃っているのに、扱いきれていない。
・・・みたいな。


個人的にはとても期待していたので、これから
面白くなるだろうと楽しみにみてたのですが、
結局ストーリーも大きな盛り上がりには
欠けたままゴールイン←これも結構強引に。



なにが足りないんだろうと疑問を持ちながら、
この前録画整理ついでに見て思ったことが。



→描写不足
英国学校に笑い要素、バトルに選帝侯決定戦、魔界
など様々な要素を描き切れていないのが1つ。
殊に魔界においては最後まで中途半端だったように
思われます。少しコメディ方向に傾きすぎたかな。

→ストーリーの盛り上りが欠ける
ウィリアムが超現実主義というあの性格が災いしたか、物語が
新キャラ→魔界関連→バトル→しかし意思は曲げないウィリアム
といったようにパターン化してしまってるんですよね。
つまり、だいたい先が読める!
とあと、最終回まで大きな進展が特にあるわけでもない
ので、これはその時その時でのコメディ部や
キャラを観て楽しむのがいいと言えますかね。



まあ、お話としては私にとっては少し残念であり、
最終回も不完全燃焼な感じがしてならなかったのですが
(↑もしかして、二期への…だったりして)
そこを求めなければ、登場人物やOP、舞台・作画など
楽しめる要素もあったのかな~と♪

英国/学校の組み合わせはツボでしたw
ハリポタの影響ですかね~(笑)でも、イギリスの
雰囲気とか良かったな。思えば、イギリスと言えば
ホラーやオカルトティックなものがポピュラー
なので、そういうところも意識されたんでしょうか。


あとはキャラ。個人的にはシトリーがお気に入り♡
可愛いですw ダンタリオンも嫌いじゃないし、切り離せば
ウィリアムも堅物悪くないです(切り離せばというのは
BLあまり好きではないので汗汗)
ただ、ウィリアムに最後の方でもう少し心境の変化が
あったりという場面が見れればよかったのにな~と。
始終「現実しか信じん!」なキャラで終わって
しまいましたね。そこを面白さととるかも
人によって分かれるところだと思います。


それにしても、こういう女性向けアニメは
やはり豪華男性声優を採用されてますよね!
➡ 主人公は江口くん、ダンタリオンは寺島さん、
  シトリーは松岡くん(ああ、キリコw) カミオ役
  柿原さん(かっきーって呼びたい笑)ケヴィン福潤
です。一部省略すみません汗
そして彼らがOPEDまでも歌ってしまうとは!
ファンには嬉しい(*´▽`*)
どちらもお気に入りです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とまあ、このように突っ込みどころも多いアニメですが
聞くところによると原作の方がお薦めという声も。

いづれにせよ、ストーリーは流れをつかむくらいで
キャラやバトル、コメディを目的とすれば
それなりには楽しめる作品だと思います(^^)/

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18

63.0 3 少女漫画で漫画原作なアニメランキング3位
裏切りは僕の名前を知っている(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (304)
1964人が棚に入れました
養護施設で生活する天涯孤独な高校生・桜井夕月。時折、触れた相手の思考が読めてしまう、特殊な能力を持っていた夕月は常に自分の存在する理由を探し続けていた。そんな夕月の前に突然現れた、どこか懐かしさを感じる美貌の青年『ゼス』。ゼスは夕月に、死を招く赤い月の夜“ワルプルギスの夜”には外に出てはならないと告げる。その後、夕月の周囲では不思議な事件が続き、千年以上も昔から続く悪魔(デュラス)との戦いに巻き込まれていく。\\n 前世からの仲間という“戒めの手(ツヴァイルト)”の正体とは?幾度も転生を繰り返し繰り広げられている、悪魔(デュラス)との戦いの行方は――\\nそして、夕月を見守り続けるゼスとの過去には一体何があったのか…!?

声優・キャラクター
保志総一朗、櫻井孝宏、井上麻里奈、福山潤、小野大輔、宮野真守、神谷浩史、日野聡、三木眞一郎、成田剣、岡本信彦、矢作紗友里、浜田賢二、天野由梨、桑島法子、浅沼晋太郎、石川桃子、植田佳奈、皆川純子、黒田崇矢、立花慎之介、ゆかな、子安武人、石田彰

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こんなふうに守られてみたくなる&声優さんたち豪華です

原作は小田切ほたるによる漫画で、通称『裏僕』
最初、タイトルがすごく気になり、公式サイトを見たら
もろ少女マンガな雰囲気で、ほんの少し躊躇しましたが、内容は面白そうだし、
声優陣に好みの声の人が多かったので数ヶ月前に視聴しました。

まず、冒頭で流れるシーン・・・毎回同じなのに、なぜか飛ばせないw
薔薇の花びらが吹雪のように舞う中、見目麗しき男女が切なそうに寄り添い、
意を決したかのような男性がまっすぐこちらを見据えて言うのですよ~

「お前を苦しませるようなことはしない お前は俺が守る」
「俺はお前を裏切らない」

女性だったら(いや女性でなくても)相手からこんなふうに断言されたら、
そしてその約束通り、実際に自分を命がけで守ってくれたとしたら、
グッと来てしまうのは当たり前だと思うし、その絆と想いは本物だなと。
そういうお互いの想いをベースにした物語なら、例えばヤクザものとか、
シリアスな戦争モノ、宇宙戦闘モノにだってあるわけです。
その段階なら、誰も「BL臭がする」とか「腐女子向け」とは思いませんよね。

で、そこにキャラデザが耽美的で登場人物みんなイケメン&美少女。
おまけにいきなり強引なキスに始まるエロシーンがあったら、
それはもう間違いなくBLと言って良いのでしょう。
しかし、この作品はほぼ全員イケメンですが、男子同士のそれはなく、
もっとシェークスピア劇を観ているような感覚の、
心理的に深いところでの愛憎劇が展開されています。

しかも、千年以上もの間、不死身で生き続ける特殊能力を持った人物が、
ある復讐心から、数百年ごとに周囲の人間達を転生させては
敵である悪魔(デュラス)と戦うことを繰り返しながら、生き永らえている・・
それだけでも、すごく興味をそそられる物語ではありました。

主人公はその不死身の人物のほうではなく、養護施設で育った孤独な青年 夕月。
彼が前世で女性だった頃に恋人だった、例の冒頭シーンの人物、ルカ。
この物語の重要な役割を果たす、養護施設で夕月が兄のように慕っていた青年。
また、夕月を守るべく、同じように転生を繰り返してきた、
耳や目、念力などによる特殊能力を持つツヴァイルト達が周囲を固めます。
そして同時に、彼らそれぞれの過去や事情なども描かれ、
やがて来るワルプルギスの夜の決戦へと展開していく・・というお話です。

入り組んだ人物関係と物語はなかなか壮大で良いと思いますし、
人物達の心理的葛藤なんかもよく描かれているけれど、
戦闘シーンは、あともう少し・・・な印象が否めないです。
作画に少々乱れはあるものの、それほど気にならず、
唯一、テンポの良い見せ方ではなかったことが惜しいかな・・という感じ。
全24話・・・別なところを丁寧に描きすぎちゃったかなと思いました。

でも、観る人によっては、すごく好きな世界だろうなと思うし、
戦闘シーンもあのくらいだから良いのだ、という方々も多いかもしれません。

個人的には、みんなに愛されている夕月よりも、
彼が今世で男性になっても「魂に性別は無関係」と言い切って
夕月を静かに、時には激しく守り抜くルカのほうに感情移入はできました。
それと、OPEDだけでなく、サントラもけっこう良くてお気に入りです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「俺はお前を裏切らない( ー`дー´)キリッ」その言葉・・信じた私がバカでした。

保志、櫻井、石田、福山、子安、三木、小野、宮野、神谷、日野、遊佐、岡本・・
これは、何の文字の羅列?
お答えしましせう!この作品の声の主達であります!
何かもうね、笑うしかないですよね、
てか実際、神谷さん出て来た辺りで吹きましたよね、
吹くような作品じゃないのは確かだけれどねw
あと、女性でよく登場するのが、井上麻里奈さんとゆかなさんかな。
今まで「何気に声優豪華!」とか書いてましたがね、全部消してやりたいですね。
これ程までに、主役級が揃う作品初めてでしたよ、まじで。
とりあえずこの作品に関して一番印象に残ったのはそこでした(/∀\*))キャハ♪"

ストーリーですが、終始ダークでしたね。
1000年も過去から続く、とある一族と悪魔の戦い。
何度生まれ変わろうと逃れられない定めを背負って生まれてくる者達。
そして、そこには許されない愛と残酷な事実がある。
生きる意味って考えた事もないけれど、
その事実を問われた時、自分なら答える事は出来るだろうか?
そんな疑問に囚われた、主人公。
しかし、そんな不安さえ掻き消してくれる相手が現れた。
初めて会ったけれど、何故かそんな気がしなかった・・・

ストーリーは、まぁまぁ好きだったのに、終わり方が超絶中途半端!
むしろ、一番観たかった所を中途半端にされたんで
何の為に2クールも観たのか意味が分からなくなりました。2期も無い感じだし(´-ω-`)
そして、始めに書いて気づいたでしょうが、登場人物男の子ばっか!
声といい雰囲気といい、完全女性向けです(*u_u)ポッ
だって腐臭漂ってましたもん、ダークな雰囲気なのにw
まぁ、雰囲気だけでモロな事は一切ない・・と思いますけどw

この作品の作画、一見キレイですが、私はどうしても慣れない所が一つありました・・それは、
顎が尖り過ぎなんです、もう削りたての鉛筆のような顎ですよ、
んで、目がキラリンレボリューションなんで、たまに崩れると大変な事になります( ・`ω・´)ナン…ダト!?

総評すると、何を楽しんだって豪華過ぎるボイスですかね(●´ω`●)ニマァ
結局そこっ!ww

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23

柚稀 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

たとえキミが何度生まれ変わったとしても、僕は…

“俺だけが知っている、お前の痛み、お前の不安、
そして孤独。
このまま刻がふたりだけのものになればいい。
そしてお前がそれを望むなら、俺は何度でも言おう。
-俺はお前を裏切らない。”

…毎回OP前にいい声して囁いてくれちゃうから、覚えちゃったじゃないのよ!ルカくん(*´艸`)キャ♪

こちらは、、ん~??ラヴ・バトル・ファンタジー?なアニメ?
作画は元々が女性向け作品なので、かなりそっち寄り。
男の子が皆、お美しくて眩しい・・・w(P∀`q*)テレ

遡ること、千年以上前“黄泉の落日”から始まる物語。
1つの裏切りを境に、祇王一族(人間側)とデュラス(悪魔側)は幾度となく戦いの歴史を繰り返していた-

個々様々な特殊能力、前世の記憶までも受け継いで、魂の転生を繰り返すという祇王の人間たち。

その中でも特別な存在であるのが、ユキ。
現世では桜井夕月【さくらい ゆき】として男の子として生まれてくる彼。
でも、彼は前世で1人の悪魔を愛した記憶も、自分の使命も受け継ぐことなく転生してしまう。

この作品にBLのタグがついてるけど、ちょっと意味合いが違うかな、と。
愛しているのに間違いはないけど、それは男とか女だからとかという問題じゃなくて、
“ユキの魂を愛している”からということではないのかなと。
だから、性別とかあれがついてるとかついてないとかw
そんなことは関係ないのだと思ったり。
(いや、通常の人生では大事なことだと思いますけどねw)
きっと、前世から続く“絆”のお話なんです、これはd(゚-^*)

ただ残念なのは、その“絆”がどれだけのものであったかが、観てる僕にはいまいち伝わりにくかったこと。
もっと、前世の2人のエピソードが欲しかったかな(´・ω・`)

OP・EDともにこの世界観とぴったんこで、美麗なもんだから、毎話飛ばさず観ちゃいました♪

そして、特筆すべきは観れば観るほど素敵な声が止まらないこと!!!えぇ、ここ大事っす(。+・`ω・´)キリッ☆

ルカ-櫻井孝宏  ☆  ルゼ-立花慎之介

叢雨 九十九【むらさめつくも】-福山潤
蓮城 焔椎真【れんじょうほつま】-小野大輔
碓氷 愁生 【うすいしゅうせい】-宮野真守
蓬莱 黒刀 【ほうらいくろと】-神谷浩史
降織 千紫郎【ふるおりせんしろう】-日野聡

祇王 天白 【ぎおうたかしろ】-子安武人
祇王 橘  【ぎおうたちばな】-三木眞一郎
祇王 泠呀 【ぎおうれいが】-石田彰

他、岡本信彦・浅沼晋太郎などなど…*。・+(人*´∀`)ウットリ+・。*

耳から出血もののキャスティングに失神寸前ですw
僕はつくもくんとしゅうせいくんに手厚く守られたいです…
えぇ、、完全に余談でしたね…w(*ノε`*)アチャー

投稿 : 2024/04/13
♥ : 15

67.0 4 少女漫画で漫画原作なアニメランキング4位
青い花(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (380)
1949人が棚に入れました
江ノ電沿線などの鎌倉が舞台。それぞれ別の女子高に通う二人の主人公を軸に、女性同士の恋愛と友情が描かれている。

声優・キャラクター
高部あい、儀武ゆう子、石松千恵美、堀江由衣、井口裕香、矢作紗友里、豊崎愛生、緒乃冬華、川田紳司、浅沼晋太郎、浜田賢二
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最終回のエンドロールの後まで観ないとこの作品の真髄を観たことにならない

原作は志村貴子による漫画作品。
彼女は、女装したい男の子や男子になりたい女の子など
性別と志向に関したテーマを描いた『放浪息子』などで知られている。

で、今作『青い花』は鎌倉にある女子高を舞台に
それぞれ別の高校に通う女子数名の人間関係や恋模様を
丁寧な心理描写で描いた物語。


<おもな登場人物>

万城目ふみ(まんじょうめ ふみ)=おとなしく泣き虫の主人公

杉本恭己(すぎもとやすこ)=ボーイッシュで女子に人気のある、ふみの先輩

奥平あきら(おくだいらあきら)=ふみの幼馴染で親友

井汲京子(いくみきょうこ)=あきらの同級生

そのほか、彼女達の家族や2つの女子高のクラスメイト
演劇部の顧問の先生など


<作品への感想>

まず、鎌倉や横浜、江ノ島や江ノ電、江ノ電沿線のお店など
よく知っている場所の風景がすごく懐かしく、嬉しかった。
水彩画のような淡く優しい作画も、物語の雰囲気にぴったりだったし
百合作品といっても、女性同士が絡み合うような性描写があるわけではなく
リアルな精神性を大切に扱った内容だったのが、とても好感持てた。
そして当事者同士だけでなく、彼女達の家族も描くことで視野が広がり
比較対象もでき、作品として厚みのあるものに仕上がっていたなと思う。

なんて・・堅苦しい書き方になってしまったけれど。

1話からけっこう感情移入してしまうシーンが続き、
しかも自分が学生時代に所属していた演劇部での展開が折り込まれて
いたせいもあって、一気に作品の世界に、はまってしまった。
自分の中の似たような記憶と照らし合わせたり重ねたりしながら
せつなくなってしまったけれど、全11話のうち10話あたりで
なんだこのまま最終回になってしまうのか、と一旦クールダウン。

最終回のエンドロールが入って、あれ~?これで終わっちゃうの?と
少々ガッカリしながら、せつない想いを残したまま
エンドロールが終わるまで画面をみつめていたら、
ラスト2分のシーンが始まって、その内容に意表をつかれ
噴出し笑いをする時みたいに噴出し泣きをしてしまったけれど、
思えばそうだった、そうだよね・・・と納得できた。

つまるところ、この作品はラスト2分のためにある。
だから必ず、エンドロールが始まってもその先を見届けて欲しい。
作中、四季折々の青い花が随所に描かれており、
例えば・・あじさい(花言葉=移り気)や
藤の花(花言葉=あなたの愛に酔う、至福のとき)など、
花言葉を知っていると展開と併せて楽しめたりして、
そういう演出のきめ細かさがすごくいいし、好みだった。
そしてタイトルの「青い花」がどの花を指すのかは観てのお楽しみ。

ところで、ちょっとだけ余談。

共学でももちろんあるわけだけれど、女子高や男子校は特に
独特なものがあるような気がする。
恋に憧れを持つ時期に同性しかいない空間というのは、
人間関係も複雑になりやすく、本来同性愛志向でなくとも
同性に対して擬似的恋愛をする機会が共学よりは多いかも。
大抵それは一時的なもので、すぐに熱が冷めるから
いずれは卒業するものだけれど、熱烈な恋心を体験してしまうと
そのまま同性にしか興味がわかなくなることもある。

ちなみにこの作品の中では、次のように志向が分かれる。
↓作品を観てない人は見ないように。
{netabare}
幼い頃から同性愛を自覚している真性レズビアン=ふみ
同性との交際をキッカケに同性愛志向に変化する人=恭己
元来は異性愛者だが、憧れや好感を恋愛と錯覚してしまう人=京子
そして、あきらは理解あるノンケ。
原作を読んでいないのでわからないが、ふみのいとこ、ちづちゃんは
結婚前にふみと深い関係があったようなので、
バイセクシャル=両性愛者なのかもしれない。
{/netabare}

精神医学では、同性愛と同性愛者は似て非なるものであり
恋愛対象、性愛対象がいつでも同性の場合に限り同性愛者と呼び、
好きになった特定の相手が同性で、他の同性には心惹かれない場合
その人は同性愛者とは呼ばない。
一言に同性愛と言っても色々なのだ。
でもこの作品ではそれらが、ちゃんと描き分けられ
女性同士の恋愛の性描写は極力省き、精神性のほうを重視していたことに
とても好感が持てた。

恋愛も性志向も、気づくことから始まるのだよね。きっと。
さらに、誰の脳も女性脳と男性脳が存在し、そのバランスによって
その人のモノの考え方や志向が決定されるし、バランスは常に
一定ではない、ということも書き加えておきたい。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 45

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

女の子が女の子に恋をするお話

お嬢様高校に入った女の子と、進学高校に入った女の子が主人子です。二人は小学校の幼馴染で高校生になって再び出会うことになります。二人が通う高校はそれぞれ女子高であり男子生徒がいません。それが原因なのかはわかりませんが、女子が女子に恋をする生徒が多く、実際に付き合うケースもあります。ただベタベタいちゃつくわけではなく、ほとんどの登場人物が恋愛について真剣に悩み、苦しみ、成長していく様子が上手く描かれています。ちょっと変わったラブストーリを観たい方にお勧めしたい作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 41

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

眠いアニメ

癒し系ややガチ百合アニメです。
百合は全然大丈夫ですが、自分にはフィットしませんでした。

原因は明らかです。
コメディー要素がないのです。
心理描写が美しく、悪いアニメではないのですが・・・。
それと、淡々ストーリーのため退屈。
幾度となく睡魔に襲われました。


何か素っ気ない感想なんで、ここで余談。
このアニメの舞台は江ノ電沿線ですね。
鎌倉~平塚周辺は、大昔、2週間に1回はツーリング。
それも原付で。
江ノ島に近づくと頭の中で必ずサザンの「勝手にシンドバット」が。
えのし~ま~が見え~てきた~♪
ワイルドな学生時代でした。
余談の方が長くなってしまった。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 32

63.7 5 少女漫画で漫画原作なアニメランキング5位
ひとりじめマイヒーロー(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (95)
421人が棚に入れました
「カラメルソースは、甘いのよりちょっとほろ苦い方が好き。」

「ボーイ・meets・ボーイ」の名士ありいめめこ先生が描く、
〝教師?生徒″と〝幼なじみ″2つの「絆」の物語が待望のアニメ化!

ヤンキーとつるんでいた中学生・勢多川正広は“熊殺し”こと大柴康介と出会い、彼の強さに憧れる。教師である康介の指導により、勢多川は志望校に合格するが…。

声優・キャラクター
前野智昭、増田俊樹、立花慎之介、松岡禎丞

TAMA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ソフトなBL。BL試し観するならアリだと思う。

久々に完走出来ましたね。表現も良かったし、絡みもソフトで『それだけ』な作品ではなかったのが良かったと思います。

原作・未読。
アニメ・全話視聴。

男性目線で書くので女性の方にはもしかしたら意に沿わないかもしれません。どうかご容赦頂ければ幸いです。

私は異性が好きですが、男子校の話や女子校の話、自衛隊や宝塚の話などを聞かせて貰ってるので同性愛は「別にあっても良いんじゃない?」と思ってます。
ま、日本も多少ですが男性同士や女性同士のパートナーシップを認めてる所もありますしね。同性婚はまだ認められてませんが。

さて、ストーリーを。
ストーリーは恋愛物語と変わらないので普通に観れました。ただ動きは少ないですが。
勢多川くんがヘタレだけどこの年齢の不器用さと家庭事情なども加味すると『不安』はとてつもなく大きいと思うのでこれで良いと思います。+世間では奇異な目で見られる事をしてる訳ですからね。
相手役の康介は一本木があり、とても格好いいキャラでしたね。ただ言葉足らずな部分はありました。
その言葉足らずは『すれ違い』の原因にもなってましたが。

変に男だけしか出ない訳ではなく、ちゃんと女性も出てる(ストーリーにも関わる)ので完走出来た要因です。エロだけ、どっちかの性別だけしか登場しない(またはモブ登場のみ)、物語性がない、だったら途中で視聴断念でした。

EDの主要キャラ四人の交代交代(または全員)で歌うのも中々良かった。


同性愛を本気でやってる人って相当な覚悟が無いと出来ないと思ってるんですよね。普通に男女で結婚して暮らしていくより周りの目や声は相当なものでしょう。だから最終話の康介の言葉は凄いと、相当な覚悟をしてるんだなと思わされました。

しかし最終話、ベタだけどクスッときたな。「入らない」って。(言葉足らずにしてみました。変な想像は…(笑))

ちょっとした欠点として出オチキャラが居ましたね。もう少し主要キャラと絡めても良かったかな?と思いました。


表現的にもソフトだったのでBLを試してみたいと思ってる方にはオススメします。
やはり同性愛とかは受け付けない!、過度なBL表現が欲しいって方にはオススメしません。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

kapita さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

BLですが、見やすかったです

主人公の三白眼が気になりましたが、周りの目を気にして相手の立場を気にしてしまうところが、現実味があって良かったと思います
相手の先生が、カッコよくてヒーローに相応しくて良かった
最後に先生がホッとして涙するところがまた良かったです

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1

ごまちる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まぁまぁ

こんなもんでしょう。
主人公かな、もうちょいイケメンにしてほしかったな。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1

67.4 6 少女漫画で漫画原作なアニメランキング6位
7SEEDS(第2期)(Webアニメ)

2020年1月14日
★★★★☆ 3.4 (86)
351人が棚に入れました
少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蟬丸、牡丹と共に島へと辿り着く。その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、凶暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活へと放り込まれる。そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。それは、人類絶滅を回避するため、若く健康な人間を冷凍保存し、災厄が過ぎ去った後の世界に人類の種を残そうという壮大な計画「7SEEDS計画」の話だった。彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。

声優・キャラクター
東山奈央、福山潤、小西克幸、沢海陽子、阿澄佳奈、石田彰、悠木碧、井上和彦、日笠陽子、野島裕史、置鮎龍太郎、喜多村英梨、能登麻美子、広橋涼、伊藤静、江川央生、浅野まゆみ、三宅健太、加隈亜衣、石川界人、小松未可子、阪口大助、星野貴紀、津田健次郎、佐々木望、野島健児、桑島法子、小野賢章、櫻井孝宏、千菅春香、嶋村侑、寺島拓篤、佐藤拓也、皆川純子、菅原正志、速水奨、興津和幸、寿美菜子

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「春・夏A・夏B・秋・冬」チームの分裂と融合により導き出される答えとは!?

この作品の原作は未読ですが、NETFLIXで配信されている第1シリーズは視聴済です。
第1シリーズの終盤は正直色々とモヤモヤさせられました。
その状態で放置されたので続きがとても気になっていたのですが、第2シリーズの視聴に際し、頭をクリアにして視聴したいと思い、第1シリーズを再マラソンして本作品の視聴に臨みました。

第1シリーズに抱いたモヤモヤの元凶は、正直もう2度と見たくもありませんでしたが、物語は、その元凶が夏Bチームに遭遇するところから始まるんです。

これまでの夏Aチームの言動と仕打ち…
生き方が夏Bチームと真逆だったので、決してお互いを相容れることは無いと思っていました。
それに一番会って欲しく無いチームだとも…

夏Aチームの生い立ちは確かに壮絶だったと思います。
ですが、それは何も知らない後世の人に、当時の思いから八つ当たりしても一つも解決することなんて無いんです。
その、いわば虐待行為を実際に受けた人も、それを見ていた人も、心に深い傷を残すことしかありませんでした。

もし、最初に夏Aと夏Bが接触していた時点で夏Aの非道っぷりを夏Bが知っていたら、絶対快く受け入れることなんて無かったでしょう。
でも、夏Bは夏Aのことを何も知らないから、すんなり受け入れちゃうんです。

それだけじゃありません。
夏Bは夏Aに対して、夏Bの日常に彼らを溶け込ませてくれたんです。
これって、この時点でできる最高のおもてなしだと思うんです。

これまで夏Aは、周囲を…人を…状況を…全てを疑うことからしか物事を見ることが出来なかった…
ところが夏Bは、夏Aの常套である懐疑心なんて微塵も持ち合わせていないんです。
それどころか夏Aから見たら夏Bチームの面子は隙だらけ…
自分たちとの境遇の差に大きなギャップを抱えるのも仕方ないのかもしれません。

夏Aが思いを胸に抱いたまま踏みとどまってくれていたら、きっと彼らのことを憎むことは無かったと思います。

ですが、夏Aの矛先が夏Bに向いて襲い掛かってくるんです。
それも、これ以上無い陰湿な考え方に基づくやり方で…
これは最高の形でもてなしてくれた相手に対する仕打ちじゃない…

どうやら、私の中で彼らに対して張りつめていた糸が切れたようです。
この瞬間以降、彼らに感じるのは嫌悪感だけ…
この後、夏Aが何をやっても私の心はもう響くことはありませんでした。
久々にアクセルワールドの能美 征二の絶頂期(?)を彷彿と感じさせて貰いましたよ^^;

夏Aはこれから生きていく限り自分たちの愚行の深さを知り、これまで犯してきた所業に苛まれることでしょう。
彼らは、この世界でこれからどう贖っていくのか…
まぁ、もうあまり興味もありませんけれど…

ですが、夏Aの元凶以外は少しもそんなことありません。
会いたい人にはしっかり再会して欲しいと思いますし、それぞれの目標や夢を持っている人には叶えて欲しいと思います。

オープニングテーマは、上白石萌音さんの「From The Seeds」
エンディングテーマは、サイダーガールさんの「シンクロ」

1クール全12話の物語でした。
個人的にはこの第2クールで完結すると思っていたのですが、道半ばで終わっちゃいましたね^^;
原作は完結しているようですし、今勢いに乗っているNETFLIXの作品であることを踏まえると、この続編もきっと制作して貰えると信じて待っています!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

原作未読な方にも伝わるかな?人類滅亡後の世界で生きる若者達の物語

原作は田村由美の漫画。コミックス発行毎に即効で購入し全35巻揃えておりますです、ハイ。

2020年制作。1期と同じGONZOかと思えば、新鋭のスタジオKAI。
気になるところではありますが想像の域を出ないので、その辺の話題はSNSやWikipedia等に譲ることにしましょうw

さて、まずは作画から。。
{netabare}
水に浮いているところで体を動かしていないのに身体が水面上に出過ぎてて、シリアス場面がちょっと締まらないw。それだけ海の塩分濃度が濃いということかな?そんな設定は原作でもなかったと思うのですが。
他にもバクテリアの動きとか人の表情とか残念なトコはままありましたけど。。
{/netabare}
炎や水などのCG部分がリアルで臨場感は出ていたかと。
総じて1期よりはよくなったような気はします。

演出的にも感情移入しやすくなったかな。
画力が追い付いていない部分はありますが。。

原作ファンとしては残念感が先立ち、コミックスをオススメしたくなります。。。この2期は21巻までの話だったので比較するのも面白いかと。
まだまだこの後、あんなとこに行ったりこんなことになったり。。
なので3期もあると思っています。
J.C.STAFF辺りでやってくんないかなw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ギャグアニメから一変、二期は普通にサバイバル

一期のシリアスを装ったギャグアニメから一変
普通に観ていて面白いサバイバル
(メチャメチャ面白い訳ではないぜよ)


一期が酷過ぎたが故に、期待もせず観ていたのが正直なところだが
二期は夏のBチームに焦点を当てて、展開していくのが良かったぜよ
なんせ夏のBは作中で出来損ないの不良児とされているし、実際サバイバル能力が低い
よって観ているオレ達、視聴者は登場人物を自身に置き換えた等身大のスケールで投入感が増すって寸法なんだにゃー

内容は観てのお楽しみってことで伏せるが
一期で『何だコイツ等サイコパス過ぎるやろ』って2名の過去がより深く掘り下げられ
その後の心情変化や展開が良かったので、不快感を消化できたなって部分も評価点ぜよ


【導き出される結論は…】
一期観てつまんなかったから二期もつまんないだろうと思ってる方々
騙されたと思って二期まで観ることをオススメするんだぜい

逆に一期のギャグを楽しんでた方々は残念だが
二期はギャグアニメじゃなくなったからオススメしないんだぜい
※滝の激流に流された筈なのに、花がカバンに入れていたノートが一切濡れていないなどの多少のギャグは見受けられるが

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2
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