差別で組織なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの差別で組織な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月25日の時点で一番の差別で組織なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.0 1 差別で組織なアニメランキング1位
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (2104)
12064人が棚に入れました
異世界交易の切り札は『萌え』だった!? 高校中退状態の慎一が、セッパつまったあげくの就活で得たのは、ファンタジー世界で、おたく文化を伝導するという仕事!? ほとんど騙された形で連れて行かれた場所は、ドラゴンが宙を飛ぶ、まさに異世界だった! が、このあまりにも異常な状況と展開でも、生粋のおたく育ち・慎一は苦も無く適応!! マジで、ハーフエルフの美少女メイドさんや美幼女皇帝陛下とラノベ朗読で親交を深める萌え展開に。だが、世の中やはり甘くない。慎一の活動に反感を持つ過激な勢力がテロを仕掛けてくる。さらに、その慎一の活動そのものにも何やらキナ臭い裏が!? 『萌え』で、世の中を変革できるのか? それとも『萌え』が、世界を破滅に導く!?

声優・キャラクター
花江夏樹、三森すずこ、渕上舞、内田真礼、上坂すみれ、藤原啓治、三木眞一郎、一条和矢
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

作画・脚本とも良い出来で飽きないが、自衛隊をもう少しリスペクトして欲しかった

1話1話の脚本が良く、終盤での仕掛けもバッチリ決まっていて、本来ならもう少し高評価すべき作品ですが、少しだけ引っ掛かる部分があったので、個人的な総合評価を3.8としました。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


======= アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 (2013年10-12月) =======

{netabare}第1話 気が付けば異世界 ★
第2話 萌えるお世話係 ★
第3話 汝の名は侵略者 ★
第4話 ケモノなスパイ ☆ ケモミミ登場
第5話 やっぱり異世界 ☆
第6話 サッカー…サッカー? ☆ 
第7話 メイド イン ジャパン ★ 秋葉回
第8話 皇帝陛下の憂鬱 ★ 
第9話 水着の黙示録 ☆ 水着回
第10話 魔法少女ペトラルカ ★
第11話 深く静かに陰謀せよ ★★ ここで大きく仕掛けて来る
第12話 侵略者を撃て! ☆ 若干引っ掛かる部分があるが辛うじて許容範囲内{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)6、☆(並回)5、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.8


OP 「ユニバーページ」
ED 「私の宝石箱」


◆総評

ひとことでいえば、{netabare}「自衛隊が・・・を侵略する」(文化侵略というソフトな形態ですが){/netabare}という設定に対して、視聴者がどれくらい sensitive (敏感)でいられるか?で評価が揺れる作品と思います。

ひと昔前のように、{netabare}「日本軍が・・・を侵略した」という一方的な story (-物語-、'history'-きちんと検証された歴史-ではなく)がマスコミを通じて際限なく流布され、学校教育でも問答無用でそのように教え込まれて、それを口実に戦後の日本がタカラレ続けてきた{/netabare}状態から、ネットによる相互的な情報伝達・交換が発達し、我々のメディア・リテラシーも急速に向上した現在、本作のような安直な設定は逆に違和感が出てしまうのではないでしょうか。

今の視聴者は、本作の上記のような設定に対してそこまで鈍感でリテラシーが低いとは私は思いませんが、他の方々の意見も聴いてみたいところです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 40

n さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

二期はよ...

すごく面白いアニメでした。作画もいいし歌もいいしキャラもかわいいし...

この物語のあらすじはオタクの主人公が政府に頼まれて異世界に...(すごく適当ですが)という感じです。
ただの萌えアニメではなく、ストーリーもとてもいいです。OPのユニバーページもすごくいい感じです。

...ただ惜しむらくは、二期の可能性が殆どないことでしょう。この作品はネットでも結構高く評価されているようなのですが、1巻あたりの円盤売上がなぜか1000枚という悲惨な結果になってしまったのです...(2期のボーダーラインは5000枚と言われています。

そんなわけで2期はないと思いますが、とても面白い作品です。悪くいうとラノベの殆どの要素を詰め込んだ感じですが、まあ面白いんです。とりあえず見てみることをおすすめします。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

オタクと異世界の組み合わせは、ある意味最強だ!

原作未読。キャッチさんから紹介で視聴。

【以前から感じていたけど・・・】
面白い作品と面白くない作品の違いは、1話の20数分を長く感じるか?、短く感じるか?だと思う。
正直、第1話は長く感じた。
個人的に、『おたくの引きニートが異世界で空気を読まずによく喋る』系の主人公が少し苦手なせいだ。
だけど、第2話以降は短かった。一気に視聴してしまった。

結論としてこの作品はとても面白かった。
お気に入りの棚に直行です。

【物語】
ハーレム&ラブコメが物語の中心。
ハーフエルフのメイド&ツンデレの幼女姫&腐女子の自衛官&ケモ耳天然娘・・・とキャラ祭り状態。
主人公じゃなくても、『萌え』てしまうかも・・・?

半面、バトルシーンとか、感動的なシーンもあり高評価。

マイナス評価は、自衛隊がらみで2点。
1.自衛隊はあくまでも専守防衛です。
 異世界とはいえ、日本政府が自衛隊を使って侵略行為というのは違和感があり過ぎです。
2.自衛隊がこの世界では強いのか?、弱いのか?
 {netabare}ドラゴンは簡単に一蹴したのに、主人公の暗殺は2回も失敗するとか・・・、{/netabare}物語の御都合でブレ過ぎでは?

【作画・声優・キャラ】
ケチの付け所が見つからない。高評価です。
ハーフウルフのメイド・ミュセルは、キャラもキャラデザも声優(三森すずこさん)も完璧。

【最後に】
ラスト2話のシリアス展開は???

{netabare}日本が自衛隊まで繰り出して陰謀を・・・というのは少しやり過ぎでは?

最終回。火事の学校の図書館で主人公を睡眠薬で眠らせて・・・って、『ええっ!』
今のタイミングで暗殺出来たんじゃない!なぜ眠らせたの?
御都合主義を超えた、職務怠慢レベルの愚行。

何と言っても日本国が子供一人に手玉に取られる・・・とかは、無理があり過ぎでしょ!{/netabare}

ラストで少し物語が軽くなってしまった感があります。
そこまでがとても良かったので、少し残念。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 57

64.5 2 差別で組織なアニメランキング2位
BEM(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (125)
402人が棚に入れました
湾港都市「リブラシティ」。政治・経済・文化の中心であり、街の“富"が結集した「アッパータウン」と、汚職や犯罪に溢れ、人々がお互いを疑い合わざるを得ない「アウドサイド」、その両エリアを分かつ巨大な運河と、一本の「橋」。これらにより構成される、まさに人間の“差別意識"が顕在化した様な街である。そんな「アッパー」から「アウドサイド」に赴任してきた、若き女性刑事・ソニアは、数々の事件を追う中で、人間を守るために戦う、醜い姿の3人と出会う。彼らは一体何者なのか・・・?妖怪人間3人は、それぞれの思いを抱えながら、正体を隠し生きていた。人間に仇為す悪を倒すことで、人間になろうとする「ベム」、人間に憧れ、人間と同じ学校に通い、人間を理解することで、人間になることを目指す「ベラ」、人間や世間に達観し、冷めた様子でゲームの世界に没頭する「ベロ」。彼らはいくつもの事件や、人間たちとの触れ合いの中で、傷つき、悩む。人間のために戦っても、その醜い姿から、決して人間に受け入れられることはない…。そんな3人を探す1人の存在がいる。リブラシティを裏で牛耳る「見えざる議会」を操り、ベムたちを確保しようとする彼女の目的は果たして?

声優・キャラクター
小西克幸、M・A・O、小野賢章、内田真礼、乃村健次、西山宏太朗、斉藤壮馬、諏訪部順一、小野大輔、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ねえ本気で早く人間になりたいん?

往年の名作リメイク

『妖怪人間ベム』といえば?


 ベム・ベラ・ベロの三人組
 
 早く人間になりた~い


民放のアニメ特番などで繰り返される表層部分。知ってるはこれくらい。
前作(前々作)を知らないため、ベラがかわいくなってると言われてもピンとこない私です。


政治・経済の中心地“アッパーサイド”と貧民街“アウトサイド”に二分化された“リブラシティ”という街が舞台。頻発する怪事件の裏ではなにかしらが暗躍。
アッパーサイドでポカしちゃった若手の女性刑事ソニアがアウトサイドに左遷されてーの赴任日から物語が始まる、という導入です。

主役の三人。普段は見た目人間の仮の姿で行動し、敵やピンチに遭遇した時だけ見た目醜悪な本当の姿に変身して闘う模様。

この三人がいつか人間になるべく、善行を重ね人間を助けて、でも真の姿を見せちゃうと忌み嫌われて、というジレンマがもの悲しく見えるお話でした。
「早く人間になりた~い」理由も深いものがあります。


で、この『BEM』です。

タイトルをアルファベットに替えるとやりたい放題できるんでしょうか。
その昔、『GOEMON』という石川五右衛門である必要あるんかいな?な戦国物のフリしたSF映画がありました。そちらとの既視感がハンパありません。

オサレ感の演出に余念がなく、「既成概念を跡形もなく破壊する」という公式サイト(『GOEMON』のほうね)の紹介文よろしく好き放題やった結果、原形留めてますかね?的ななにか。

OPは椎名林檎。ED降谷建志が楽曲を提供し両曲ともオサレです。劇伴もジャジーで大人ムード。
物語も実際のところ第一話、第二話は良かったのです。そして巡り巡って終わってみたら尻すぼみという帰着。

前作を知っていればその比較でどうぞどうぞ。
知らなくても作品が伝えたかろうテーマは悪くないです。


■良かったところ1

序盤です。

{netabare}・ソニアとジョエルの刑事コンビ(第一話)
正義を貫きたいソニアと土地(アウトサイド)に順応し上手く立ちまわってるジョエルとの対比が良い。
デンゼル・ワシントンの『トレーニングデイ』を彷彿させる関係性が妖怪人間とどう絡むか期待してました。{/netabare}

{netabare}・なんか人間のほうが悪くね?(第二話/第三話)
第一話ベム/第二話ベラ/第三話ベロ回でした。そこで展開されたのは「人間は悪いやつ」。こんな奴らを助ける意味があるのか?の葛藤とお付き合いせねばなりません。
正邪不透明なモザイク展開は望むところでした。{/netabare}


■良かったところ2

人間になる確実な方法がわからないこと

答えのない道を探すのはやる気の維持も覚束ないものです。事実ベロは及び腰だったりするのがリアル。

{netabare}「人間を信じないと人間になれない」
第一話でベラが呟いた一言がちょっぴり切ないのでした。{/netabare}


後付けで旧作の設定も調べてみて、やはり深みがありそうな気配は感じるのです。
外形を留めてないと述べましたが知る由もないのであくまで想像です。

作中ではその深みみたいなものの説明が不足しておりますが、別のものを作る意図があるのであればそれはそれでけっこう。
別個のものとして、そして先入観なく視聴した結果、物語としても訴えてくるものが少なかったかな~という全体の印象でした。
理由は大小いくつかあれど一点だけ。


■極めて悪かったところ

 悪役担当に魅力がありません

容姿は異形ながら心持ちはむしろ下手な人間より高尚だったり綺麗だったりなベムら妖怪人間三人です。
私怨や公憤なんでもいいのですが、主役三人と敵対するキャラに説得力がないと彼ら三人の輝きも限定されてしまいます。

本作で感じたのは、三人を迫害したい描写だけがほしいという雑さでした。

{netabare}CASE 1 ダリル・ブライソン(学生)

父親殺しの事実誤認だけ見ても知的冷静さとは無縁。単なる厨病激発ボーイにしか見えないこともそれに拍車をかけます。
そんな彼がいつの間にか黒幕組織の中枢に収まっていく過程は失笑を禁じえなかったです。
些末な人物がたいそれたことをしてるように映り、ひいては黒幕組織も矮小化した団体に感じました。

ベロも嫌疑をかけられた時に粘って疑いを晴らせよと思いつつもそれだって、ダリルが利発なキャラ設定だったら不問にできたことでしょう。{/netabare}


{netabare}CASE 2 ヘルムート・フェルト(刑事)

・彼自身が妖怪人間を敵視する理由が不明。説明がありません。
・世論操作を謀る時に「妖怪人間をどげんかせんといかん。なぜなら・・・」の“なぜなら以下”に相当する部分の台詞が意味不明。
・ベムの公開裁判(茶番)も失笑レベルの法廷劇。「じゃあ君はキスできるか?」それ大真面目に言われると腹筋がもちませぬ。

狡猾で敏腕な刑事ぶりを描きたかったんでしょうし、こちらもそれを期待してましたが、役不足もいいところでした。{/netabare}


{netabare}CASE 3 Dr.リサイクル(白衣)

結局、こやつが編み出した改造人間が起こした殺人事件への落とし前をつけてない上に、警察は協力を仰ぐとかわけわかんないです。
マッドサイエンティスト設定にも狂気を感じることすらなし。強いて上げるなら「ヒッヒッヒッ」といったそれっぽいセリフぐらいかしら。残念です。{/netabare}


{netabare}CASE 4 ベガ

といえばストⅡなのだが脱線するのでやめときます。
まだマシなレベルです。ベムたちに執着する理由もわかりやすい。ただしいかんせん手下の駒不足でラスボス感が薄くなっちゃったのがもったいなかったですね。{/netabare}


これはB級コレクターさん向け作品です。



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

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2019.10.16 初稿
2020.04.14 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 41
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

エレファントマン

妖怪人間ベム誕生50周年プロジェクト。

<<ナレーション>>
それはいつ生まれたのか誰も知らない。
醜い身体の中には正義の血が隠されている。

子供の娯楽であるはずのアニメでは、
初代「妖怪人間ベム」は特異点であろう。
秘匿された神秘性の恐怖と克服を描き、
異質で怪奇で奇妙で、
それは世代が違うものにも正しく伝わる。
オープニングはアニメ史に残る衝撃であった。

いつか「人」になれる日を夢見て、
事件を解決し、人知れず町を去る。
異形がゆえに人に恐れられ迫害を受ける。
それは正義とは何か、生命とは何かを問う、
世代を超えて語り継がれる主題なのでしょう。

椎名林檎へのオファーは良い選択でしょう。
村田蓮爾のキャラデザインはどうも苦手である。
オールドファンはベラをどう見るのでしょうか。

9話視聴追記。
人を救うことで人になれる。
根拠もない、ただ彼らが信じる道である。
物語の裏が見え始めていますが、
やはり設定や演出に困惑することも多い。

最終話視聴追記。
現代的な妖怪物語の帰結としては、
{netabare}落ち着くべき所に落ち着きましたが、
全体的に主題に対する、訴求が弱い。
もっと「生」の欲求に足掻いて欲しい。{/netabare}
ちびっ子ハラジーはお気に入りです。

私としては残念な結果に終わりました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 38
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ベムベムハンターとは関係ない

1話感想{netabare}
「今回のベラは女子高生だぞゲラゲラww」って情報は友人から聞いてました。
鬼太郎6期といい素晴らしい時代になったなwと思ったり思わなかったり。
ひょっとして鬼太郎の影響?にしてはまだ1年ちょっとだし、考えることは一緒ってことなんかな?
ところでえーっと2000年代入ってリメイク一回ありましたよね?
これか。
https://www.anikore.jp/anime/849/
確かMXとアニマックスのみの放送で、MXの方が途中で打ち切りになって「続き見たけりゃアニマックスでどうぞ」ってことになって「ざっけんなよオイ」とガックリした記憶。
見てる人殆ど居なかったけどさ…だから打ち切りになったんだけどね。
(その後地上波放送が打ち切りになった“R.O.D -THE TV-”がMXで全話放送されて「ベムん時と正反対だなw」と思ったのは強く覚えている)
“俺たちゃ妖怪人間”は全然見てないけど2006年版が散々だったのを見てた自分としては「またベムやるんだ、懲りないねぇ」って感じ。
いや果敢に挑戦するのは評価しますよ。

それにしても…へーまた村田蓮爾なんだ、“コップクラフト”に比べると蓮爾っぽさは弱い?
公式でキャラ紹介見る限りは良さそうなのに、実際本編見てみると…敵モンスターのデザイン?演出?ダッサくない?
モンスターだけじゃなくて作画全体が…う、うーん。
もっとこうフィルムっぽいというか、ホラータッチにした方が「らしい」と思うんだけどなぁ、妙にマンガチック、おどろおどろしさが無い。
それと水男のセリフよく聞き取れない、一応「博士」だけ聞けりゃ他はノイズ扱いで良いっぽいけど。

妖怪3人とソニアの性格は大体分かった…気がする。
舞台も(治安的に)どんなところなのかも分かったし、何やら黒幕が居るっぽいという匂わせ方も悪くない。
シナリオは決して悪くないと思うのだけど、な~んかパっとしないのはやっぱり作画だか演出なのかなぁ?{/netabare}

2話感想{netabare}
やりたいことは分かるんだ、「醜いバケモノ言ったお前の方がよっぽど(心が)醜いじゃないか」をやりたいのは、分かる。
「そんなヤツも居れば裏表の無いヤツも居たり、人間ってオモロイなー」ってこともりたいんでしょう。
ストーリー?シナリオ?は悪くないと思うんだ、多分。
だけどボーリング男のデザインだけは…これだけは…なんじゃこりゃ?
こういったフザけたデザインが逆に深い意味を持つ展開とかあるのか?大丈夫か?{/netabare}

3話感想{netabare}
個人の趣味でレトロゲーミュージアムみたいなのって実際にあるみたいね。
ってかアウトサイドのゲーセンの外観がトロンレガシーのFLYNN'S(ゲーセン)に似てるような?
ガンシュー、メンテナンス悪そう。
「殺人現場に居合わせて犯人だと勘違いされてしまう」って…こ、古典すぎて吹いたw
敵モンスターのデザインからして、意図的に古臭くしてるのかも?

…。
と思ってたら次回の4話は例の事件の影響で放送延期だって。
再放送で間を稼いでその間に4話の問題シーンを変更するっぽい。
これ言うと不謹慎かもだけど、すごいベムらしいと思ってしまった。
しっかしこうなると最終回が放送されるのはいつになるんだろ?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
暫くは変人を出してベム達がそれを撃退する話が続くのかなー?と思ったら大体その通りで、6話で話が動き始めた…のか?
人間になりたがってるベム達・人間を辞めたがってる連中・それ以外のただの人間、の3勢力だけでなく「人間を辞めたくなかったのに辞めてしまった人」という立場が登場。
ほほう、勢力増えるのは構わんが…これはレギュラー?1話限りのゲスト?
次元の狭間に飲まれて~とか、それまでの作品世界からぶっ飛んでる気がしないでもないけど「元々ぶっ飛んでたじゃん」と言われればその通りの気もするしまぁいっか。
ってかこのノリは見覚えがあるなぁ、と思ったら…思い…出した!(思い出したくなかった)
“セイントオクトーバー”ってアニメがかつてありまして、どんな内容かはいちいち書かないけどあれと同じようなオチにならないことを祈る。{/netabare}

最終回感想・総評(これだけ見ればいいかも){netabare}
ラスボスのベガの目的は「死ねない存在で、唯一死ねる存在を見つけたので、自分を殺してくれるように仕向けた」ということで良いのかな?
その目的に至った動機は「もうこの世に飽き飽き」「人間に失望」それでいて人間の真似事は何でもしてきたけど未だ出来ずに居たこと=生と死、それの実行って感じか?
最後のほうはベムを懐柔するための方便に聞こえなくもないけど、結局は大規模で大迷惑な自殺をしようとした、という展開。
非常にベタでどこかで見たような…どちらかというとゲームでこの手の設定ってよく見た気がするけど、そうはいってもちゃんとラスボスが登場してそれを退治(殺すことは出来ないので封印って形だけど)したのは久々に感じてしまう。
なんか最近はラスボス倒さないどころかラスボス(or黒幕)が姿を見せずに目的すらあやふやなまま最終回迎える作品が多い感じだったのでねぇ…。
ラスボスの目的の提示→主人公との意見の相違・対立→対決・決着までを1クールで収めるとなると、やっぱ色々と難しいのかな?

余韻に関しては──
ベム達も一歩間違えれば、もしくは長年生き続ければそのうちウンザリしてベガのようになりかねない。
人間の方も人間の方で、ベガによって作られた(ベガがトップだったのでそうだよね?)議会のトップの後釜に人間を就任させて、今まで通りが続くとは限らないみたいなところを見せてエンド。
ハラジーもホントに今後安泰かどうかは不明。
博士は…これは、元々ベガを誕生させた太古の錬金術師の現代版になりかねない、ってことなのかなー?と思ってたり。
ベム達も錬金術師だか科学者だか知らんけど誕生させた存在ってのは居るハズで、そういうのが人類の歴史の中ではどの時代にも居るってことなのかも(そう感じたのは自分が“Dr.STONE”見た影響かも?)。
この手の作品の鉄則「化け物コワイコワイ言うけど、それを生み出せる人間の方がよっぽどコワイ」ってテーマも一応は描けているんじゃないかな?
もし妖怪人間が妖怪人間を生み出すことができたら、とっくにベガは自殺済ませてるだろうし。

と、テーマを表現できてたか?という目線では概ね合格なんだけど、細かい部分が…ちょっとね。
なんといっても改造人間のデザイン、なんでこんなプリキュアの怪人みたいにしちゃったんだろう?昭和っぽさを演出した?
そうはいっても子供向け作品はぶっ殺さないで浄化するのが大半で(そうでないなら“セイントオクトーバー”の二度殺しみたいな話は作られない)、元が人間で生き死にに係わる作品ででんぷんくんとか「ニン」とか言われてもちょっと…。
最後ハムスターが映画“スピーシーズ”のオチみたいになったらホラー作品として成立したけど、そんなことは無かった。
そもそもベム達はあの町を去る必要はあったんだろうか。
余韻との兼ね合いになるけど博士を追って姿を消すでも良かったような…。

現代風アレンジを目指したのか懐古路線だったのか、両方やろうとして結局どっちつかずになってしまった印象。
どっちか特化しろってことじゃなくて、もうちょい上手く融合できなかったのかなぁって感じ。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

58.1 3 差別で組織なアニメランキング3位
E'S OTHERWISEエスアザーワイズ(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (49)
324人が棚に入れました
特殊な能力を持つ少年・戒は、アシュラムという能力者の警察集団に所属していた。
だが遺棄された巨大人工都市「ガルド」に存在するゲリラへの攻撃中、同じアシュラムのメンバーである神龍に攻撃され、負傷しガルドに住む明日香=篤川に助けられる。その後、アシュラムに帰還しようとするがアシュラムの放ったイエーガーによる虐殺現場を目撃、アシュラムの行いに疑問を感じアシュラムに戻ることを拒み襲ってきたイエーガーを撃破した後ガルドにとどまる。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ゲームのシナリオのよう・・ボツになった

2003年4月1日-9月23日迄放送された。全26話。

1997年「E'S」"結賀さとる"の漫画が原作のTV版アニメ作品。


あらすじ。

「第三次世界大戦」が「国家」という枠組みを解体し、「企業」
に人々が帰属する時代。

精神力を物理的な力へと変換させる「能力者」生まれ始め、
人々は彼等をE'S(エス)と呼び、恐怖と憎悪の対象になる。

「アシュラム」と呼ばれる"能力者部隊"に所属していた少年
「戒」は、遺棄された巨大人工都市「ガルド」に存在している
ゲリラへの攻撃中、メンバーであり戒の存在を疎んでいる
少年「神龍」に攻撃されて負傷してしまう・・

意識を失い倒れているところをガルドに住む明日香=篤川
に助けられ、その後一度アシュラムに帰還しようとするが、
アシュラムの放った"イエーガー"による虐殺現場を目撃・・
アシュラムの行いに疑問を感じアシュラムに戻る事を拒み、
襲ってきたイエーガーを撃破した後ガルドにとどまる。

明日香は動物好きの心優しき少女だが・・義兄として慕い
共にガルドで暮している勇基は表向き「便利屋」として働く
青年だが・・ゲリラと深い関わりを持ち、能力者を毛嫌い
する者だった・・自らの疑問や謎を解くため・・"真実"を
見つける為に・・「戒」は明日香に誘われる様に様々な人と
深く関わっていくようになる・・


感想・・

設定は単純で分かり易く世界観もそれなりに解りやすい。
問題は2~3話で結末に予想がついて序盤重すぎる割に・・
途中の緩い中弛みにラブコメやらギャグやらラキスケやら
日和った様なブレと中途半端なコミカル描写のギャップ?

主人公は諸事情(ネタばれを含む理由)から世間知らずで、
優柔不断。理想論者風で、世界観の中で育ったとは到底
思えない超あまちゃんで・・綺麗事ばかり・・唖然呆然。

思慮が浅く理想ばかりで自分の行動に整合性を考えず動き、
そのせいで仲間が死んでもキョドってる程度にしか見えず、
ある程度諸事情加味しても、”演出ミス”としか思えない
キャラの性格の矛盾。感情が希薄なのは作画が酷いから?

2クールっていうのが最大の問題だったのかも知れない・・
途中何度も退屈で中弛みが半端なく感じた・・頑張る意味
が有る程面白い物語でもないので”過度の期待”は危険!


徐々に滑稽になって・・BGM他音効もチープになっていく。
作風も軽くなって・・原作知らない人には・・っは?かも。
※原作未読です。アニメは序盤重く頑張り過ぎたのでは?

途中は完全にギャグ展開です・・笑える所ほとんどなけど。
自演乙の主人公のマッチポンプ具合に唖然呆然の神展開・・
結果を優しい?とか正義感強い?とか良い人?は程遠い・・

主人公は"明日香"でFA。明日香が関わった人間は次々に心
を開いて良い人になっていく♪ そういう物語だと想う♪
※実際は違うw 主人公「戒め」みたいだけど。

福山潤/川澄綾子/福圓美里/中村悠一/三木眞一郎/桑島法子
他は良く知らないけどそれなりで特には気にならなかった。
福山さんが出てきた辺りから完全に割り切れるかもね・・
「二位さん」?ひかる居ないし・・1クールはやまなしだし。

14話折り返し・・あれ?急に序盤の様にシリアスでバトル
な連続・・作画が・・動きが・・17話辺りでまた理想狂の
無茶ぶりで押し通る・・正義のヒーロー風 "小学生か!"
18話・・何狙ったの?酷い歌だった・・19話今更其処?
登場時既に確定してた人だけど・・ふぅ21未だキャラ掘り
下げやるのか・・散々中弛みで今更。以降は愈々カオス?
バトルが増える程作画や演出の酷さが・・25話ふぅ・・
最終話・・はぁ・・何とも淡白な・・脚本も微妙だけど・・
作画・・特にバトル多いならもう少し動きを・・演出を。
物語が弱くても其処がもう少し良ければ全体に活きた気が。



キャスト他※wikiに可也詳細に掲載。これでも抜粋・・

戒=玖堂:声 - 泰勇気、幼少時は高木礼子。
超能力者保護を行う企業「アシュラム」の能力者部隊に所属。
繊細で心優しい性格だが、優柔不断で現実が見えていない。

明日香=篤川:声 - 小林沙苗。
ガルドに流れ着いた戒を救った動物好きの心優しき少女。
幼少に孤児としてガルドを彷徨っていた所を勇基に拾わた。
勇基を義兄として慕っている。殺人的なまでに料理が下手。

勇基=篤川:声 - 松本保典。
ガルドで「便利屋」を営む青年。能力者を毛嫌いしている。
色々厄介な仕事を依頼される事も多く、謎めいた所もある。

マリア:声 - 平松晶子
ゲリラ。育て親の衿宮を「おじい様」と慕う能力者の女性。

ジュマ・ダルヴァザルク:声 - 福山潤、幼少時は南央美
養父が経営しているガトーヴィ社のE部門製品開発室長。
自らが開発した対能力者用兵器実験の為ガルドに訪れた。
専門は工学で、能力者の研究に興味を示している。

曳士=鷺宮:声 - 高瀬右光
アシュラム能力者研究チームチーフで能力者部隊指揮者。
茅=一美とは同期でアシュラムの経営者から信頼が高い。

光流=玖堂:声 - 望月久代
戒の妹。肉体成長が9歳のまま。保護施設で過ごしてる。
制御不能な程の強大過ぎる能力の持ち主で体を病んでる。
他人に力や意識を振り分けるアポトーシス能力を持つ。

神露(シンルー)=ベルヴェディア;声 - 渡辺明乃
アシュラムの能力者部隊の一員で、神龍とは双子の姉弟。
感情をストレートに表現する情熱的性格で、戒に好意的。

神龍:声 - 沢村真希
アシュラムの能力者部隊の一員で、神露とは双子の姉弟。
特殊触知能力の持ち主。神露を守る、と心に決めている。
彼女が戒に興味を示してからは彼の事が嫌いで嫉妬する。

瑠璃=久石:声 - 川澄綾子
アシュラムの能力者部隊の一員。ゲリラ掃討作戦で死亡。

椿:声 - 高木礼子
アシュラムの能力者部隊の一員。
ゲリラ掃討作戦では神龍・クリスとメンバーだった。

クリス:声 - 三浦祥朗
アシュラムの能力者部隊の一員。楽観的な性格。
ゲリラ掃討作戦では神龍・椿とメンバーだった。

衿宮:声 - 辻村真人
ガルドでゲリラを指揮していた人物。マリアの育ての親。
その正体は教会の最高権力者であるマルティヌス14世。
アシュラムのクローン研究によって造り出された存在。
精神感能力者で未来を予知することができる。

マキシム=フェラー:声 - 飯田浩志
アシュラムに所属する特殊能力者。ゲリラに潜入してる。
他者の能力を吸収するドレイン能力の持ち主。

シェリー:声 - 中西裕美子
アシュラムの能力者。神龍同様特殊サイコメトリを持つ。
髪で女性のような格好と口調をしているが男性である。
彼の父親はアルコール中毒だったために母親に殺された。
母も病気で無残な死を遂げトラウマからの女装癖の様。
神露を騙して戒と何度か対峙させるもその度に撃退される。

喬:声 - 立花慎之介
幼少の頃に住んでいた村で銃器による殺人事件を犯した。
アシュラムに行き能力が開花する。能力は神龍並に強力。
非常にサディスティックで人を傷つける事を厭わない。
自分以上の能力を持つマキシムに対しては低姿勢。

和=直隅:声 - 立木文彦
曳士の命令の下で色々な仕事をする陸軍大尉。
「オレは死んでも死なないが」のとおり、蘇生された人間。

奎吾=浅倉:声 - 成田剣
ガルドで町医者を営む男。酒が好物。元能力者研究所員。

一美=茅:声 - 水谷優子
曳士=鷺宮の友人で彼に一方的にライバル心を燃やす。
奎吾=浅倉を尊敬している。アシュラムの研究員。

響子=茅:声 - 松井菜桜子
アシュラムの能力者研究チームのトップで、曳士の上司。
一美は姪で、曳士の父と奎吾=浅倉はかつての同僚。
非常に厳しい性格。子供にも容赦なく、能力者も物扱い。

レオニード=モニオ:声 - 諏訪部順一
ガルドで探偵業を営む男。勇基の仕事仲間。
ガルドの最大の秘密・カルヴァリオの秘蹟を狙っていた。

サラ:声 - 桑島法子
ガルドで占い業を営むが、情報屋としての裏の顔も持つ。
勇基の仕事仲間。元々は勇基を売ろうとした強かな性格。

陸生:声 - 三浦祥朗
ガルドで海運業を営む男で、勇基の仕事仲間。
部下にバドがおり、船長(キャプテン)と呼ばせている。

バド:声 - 斎賀みつき
勇基の仕事仲間。陸生が船長を務める船の船員。
見かけは幼いが、下ネタの知識も持つ。

ギベリーニ:声 - 谷口節
現司教で、ゲリラと結託する等保身の為に余念がない。
「世界の王」になる事を画策して教皇になろうとしていた。

ラファエル:声 - 福圓美里
戒が教会で発見した他人の意識に介入出来る感応能力者。

バルク;声 - 川津泰彦/ゲリラの幹部で能力者。
ガブリエル:声 - 今井由香
アンドリュー:声 - 日高のり子
アニエル:声 - 平松晶子
リック・ウェーバー:声 - 鳥海浩輔
エドガー・ハンソン:声 - 三木眞一郎
ドレイク:声 - 目黒光祐
テオ:声 - 中村悠一

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「僕は能力で人を傷つけたくない」by戒

神力を物理的な力へと変換させる「能力者」達が生まれ始め
人々は彼等をE'Sと呼び恐怖と憎悪の対象となっていた
「アシュラム」と呼ばれる能力者部隊に所属していた戒・玖堂は
訓練を受け日々任務をこなしていた
ある任務中、メンバーである神龍・ベルヴェディアに攻撃をされ
負傷しガルドに住む明日香・篤川に助けられる
アシュラムに帰還しようとするがガルドに残り
明日香の保護者である勇基・篤川と共に便利屋として働くが
アシュラムのあり方に疑念を抱いていく


~感想~
原作既読済
漫画を持っていて面白く、アニメは観たことなったので
今回懐かしく思い視聴しました

大きな流れは原作と変わりませんが
ほぼオリジナル構成になっていたと思います

2クールを使っているけど全然尺不足
終盤は一気に完結に持っていっているので内容が窮屈になっています
この作品の魅力が伝わりきれなく残念です

とはいえオリジナルが多かったので新しい戒たちに出会えたし
とても面白かったです

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

おその さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

B級エスパー

第三次世界大戦後、世界は国ではなく12の企業で仕切られた
軍事部門のアシュラムは異能者を育成し治安維持に務める一方で
一部の人間がとある企みを企てていた

主人公カイ・クドウもアシュラムの隊員、任務中に仲間とのいざこざで
行方不明者扱いになる、傷ついたカイを助けたのがヒロインのアスカ
アスカと共に暮らすユウキ、外からアシュラムを見たいとカイを受け入れ
3人で暮らすようになる

魔法と違ってESP系はエフェクトが単調に感じられる
攻撃も手から出る光の玉だったり防御も身を包む気泡のようなモノだったり

肝心のストーリーも原作を知らないとイマイチ分からない部分が多い
カイとアスカの関係も.....

期待はしないで気晴らし程度に見るといいかな。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

67.8 4 差別で組織なアニメランキング4位
アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (124)
266人が棚に入れました
テラの大地では、原因不明の天災が各地で不規則に発生している。
そこで大多数の人々は天災から逃れるために、長い年月を経て開発された移動都市で暮らすようになった。
天災の跡地に残された莫大なエネルギーを持つ源石は、文明の飛躍的な進歩に寄与する一方、不治の病——鉱石病をもたらす。
鉱石病の感染者は徐々に体が結晶化し、死亡時に新たな感染源となることから、各国で隔離や強制労働の体制が敷かれ迫害の対象になっている。
抑圧を受けた感染者は反旗を翻し、レユニオン・ムーブメントを組織して前代未聞の大規模な暴動を引き起こした。
鉱石病の治療法を研究する製薬会社”ロドス・アイランド”は、病から全ての人々を救うために武器を取り、自らの往くべき道を進む。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

尻切れトンボを感じさせない上手い構成。SFセンスもテーマもあり面白いです。

 ゲーム販促で8話しかありませんでしたが、かなりの高水準の出来で満足でした。面白いしSFセンスもテーマ性も感じました。

 1話のSF的ドキドキワクワク感があるスタートから、ロゴスと病気、敵対組織の世界観の説明がありました。ラスボスかどうかわかりませんが当面のゴールとなりそうなタルラの迫力あるシーンがありました。
 そして、龍門ですが3つ目の勢力です。病気によって苦しんでいる世界なのに3つの勢力に分断され貧困で苦しむ子供がいるという部分を見せつつ、ミーシャ編ともいえる1つのエピソードを入れてきました。

 このミーシャの話が8話までのエピソードになってきますが、ゲーム販促で結末を見せられない中、病気で皆苦しんでいるのにそれぞれの正義で分断されてしまう歪な世界観。そして悲しく散って行く人々という部分を描きました。
 俺たちの戦いはこれからだエンドでしたが、そのミーシャの物語によってそこの不満がかなり吸収され、8話という短めの作品でも満足度が高い仕上がりになりました。

 ミーシャとスカルシュレッターの関係について説明がましい部分は少なく、ストーリーに溶け込ませることで2人の過去が理解できるようになっていました。これも好感がもてました。7話のテンプレフラグはちょっと笑ってしまいますが。

 アニメとして絵が綺麗でした。4話の契約の場面なども動きは少ないながら会議の緊迫感を上手く描くような構図・背景になっていました。
 最近背景が手抜きな作品が増えている中、本作は背景と構図がかなり決まっていたので、非常に好感がもてました。ちょっと岩場のシーンで安っぽい部分はありましたけど。

 キャラも美少女ケモナーばっかりで何の性癖だよと冷静になれば思わなくはないですが、病気とSF設定、何よりキャラデザの秀逸性でほとんど気になりませんでした。人物の作画は良かったですし。

 ということで、ゲーム販促にしては、という水準を超えてSFとして十分高いレベルの作品になっていたと思います。惜しむらくは続きがないことが欠点でしたが、なんと「冬隠帰路」という2期が制作されるみたいですね。これはさらに評価を上げざるを得ません。

 尻切れトンボで一応の結末も提示できない異世界ものなどが横行してますが、本作の工夫は素晴らしかったと思います。こういう作品、増えて欲しいですね。





以下 3話まで視聴時の感想です。

高水準のSF的ファンタジー、気になるのは終わるのか?です。

{netabare} 3話まで。どうもゲームアプリの販促っぽい情報があるので、何とも言えません。黎明前奏/PRELUDE TO DAWNという題名からいって、導入アニメだよ、ってことでしょうか。

 このアニメ、1話の出来はかなり良かったです。作画、キャラデザ、画面作り、演出。高水準でした。冒頭にあまりしつこく説明がないのも謎めいていて、ワクワクする感じに「おおっ」となりました。
 ドクターの能力が認知力なのか分析力なのか超常現象なのか気になるのもいいです。

 しかし、1話目の終わりからセリフでダーッと説明してしまうので、おやおや?となりました。いや、そんな説明は見てればだいたい想像できるだろう、ということがセリフで語られてしまいます。

 セリフで語るのがなぜ悪いかといえばSFとしては謎を残してもらってドキドキワクワクしたいということと、視聴者の頭を信用していないということで演出に深みが無くなることです。

 2話の冒頭のTV画面と現実のギャップを説明なしで見せたのは良かったと思います。ただ、キャラが出るわ出るわ。敵キャラが出すぎて、しかも統率が取れてない、ご都合主義展開なので、ちょっとがっかりです。味方も五月雨式に合流してゆきますし。キャラの性格造形がちょっとテンプレ感がありました。

 移動都市設定は、SFとしては夢のある設定なのでこれは良いと思います。病気、天災とあいまってなかなかの世界観を作れているのではないでしょうか。

「タクトオーパスデスティニー」が販促アニメの割に面白かったし感動もありました。何より話を終わらせたし、かなり設定にも工夫がありました。つまりちゃんと作れるなら販促アニメが悪いとはいいません。そして、今のところ、敵キャラ紹介要素はタクトオーパスと似てるようなところはあります。

 キャラ出すぎ、セリフ説明多すぎ以外は高水準だと思います。人間独り言はめったに言いません。モノローグをアニメで多用するのは辞めて欲しいです。

 人を殺さない設定です。ガンダムシード、エウレカセブンからリコリコまで多いですね。それが自然ならいいんですけど、そこでヒューマニズムを見せるならキャラのいい子ちゃん設定ではなく、ちゃんと大きなテーマにしてほしいです。

 で、そういったアニメ要素は別として、アニメそのものはかなりファンタジー要素が強いですが、構造はSFだしドクターの謎とか展開とかで面白いと思います。SFで超能力を否定すると「新世界より」とか成立しないですし。

 このアニメの価値は、結局は「終われるかどうか」でしょうね。過度な期待をしないように話を追いたいと思います。ちょっと「咲う…すん」のトラウマがあるので、ドキドキしますけど。

 1話の水準でオリジナルアニメでやったら最高だったと思うんですけど、金がどこから出てるか考えるとしょうがないでしょう。 {/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ケモいのが玉に瑕

●物語評価を3に下方修正
シリアスな雰囲気等には魅力を感じますが、やはりキャラデザが微妙に
シリアスな雰囲気とのアンバランスさをもたらしている感が否めず評価ダウンに繋がりました。

期待していた{netabare} ドクター{/netabare}の活躍も今一つでありまして、要するに
後半戦に持ち越しというオチなのでありましょう

●下降トレンド確定と思いきや?逆噴射フルバースト!?
そろそろヘタレ無能主人公が覚醒するかと期待していましたが
{netabare}相変わらずのグダグダ展開でありまして、万事休すかと思われたその時に
ヒロインの兎ちゃんが覚醒?人道主義者設定を全否定するが如く、やはり
「製薬会社」出身者だけのことはあるなと納得させるような暴挙に打って出たわけであります。

そもそもその原因となっているのは主人公級のドクターが記憶障害の影響により
結果を出しきれてないことにありますから、彼に対するプレッシャーは兎ちゃんの暴挙により
ますます強まって精神的にどんどん追い込まれていくわけであります。

このプレッシャーが終盤戦に向けての超展開に繋がることを
密かに期待したいところであります。{/netabare}


●ケモい臭留まること知らず・・・
耳などが生えたキャラが次々現れ、それに伴い激しい脱力感が
どんどん募っていくような状況であります。

雰囲気は嫌いではないですが、いい加減キャラデザ的なビハインドを覆すような展開が
欲しいところでありますが、「ドクター」と呼ばれる主人公の活躍も今一つ発揮されてない
ところなどを含め、このテンポ継続ならばそろそろ痺れ切れ局面にあるようにも思えます。

逆に言えばこの辺が物語を動かす重要局面でもあるため、
まだ期待は持てるというわけでもあります。

●ラスボス級キャラ登場?
4話で遂に登場したのは、ラスボス級の{netabare}「ドラコニアン」であります。

他の方のご指摘の通りファンタジーのテイストがかなり濃厚なようでありまして、
SFとファンタジーが共存するような世界観それ自体に否定的ではなく
むしろファンタジー脳寄りな当方でありますが、気になるところは
双方のバランスであり整合性があるかどうかであります。

例えば「オッドタクシー」、あるいはそれよりも解釈が簡単な「BEASTARS」
のような類のものを「擬人化アニメ」と呼ぶ風潮、理解できないこともないですが
ファンタジーに登場するキャラは基本「亜人種」という概念で理解すべきものであり
「獣人族」にはしかるべきルーツが存在するわけでございます。

もしもSF的思考が強い作品ならば「擬人化」という発想がまるで通用しない
というわけではありませんが、「ドラコニアン」とはファンタジー系作品では
暗黙の了解としてラスボス級の存在を表すため、SF作品として「ドラコニアン」を敢えて
登場させ意図とは何でしょうか?という風に余計な詮索、突っ込みの衝動が
抑えられない我が性分にございます。

そもそも近代科学と錬金術とは表裏一体の関係にあり、SFで魔法が使えても
矛盾する要素はむしろないと言えますが、謎の伝染病が蔓延する世界なら
とりあえずヒール系の魔法で治癒すべきではないか?という衝動抑えられず、
また「ロドス島製薬」という民間企業ならば、当然その株主は魔法で当社の業績を上げ
株主還元最大化を目指せ!と「【水星】の【魔女】」の企業辺りなら
当然吠えまくるはずでありましょう。

兎に角ファンタジーとSFの要素が混同する世界観には説得力を持たすのが難しく、
ただファン受け程度の動機でケモ耳亜人種の類を適当に配列してるのならば
最終的な物語の整合性に致命的な傷を負うかもしれないリスクについて
少々軽んじていたような印象を受けた次第でございます。

「エンタープライズ」の起源とは「英国東インド会社」にあり、
「製薬会社」にも独自のルーツが存在し、「ドラコニアン」や「亜人種」
そして錬金術や黒魔術にもルーツというものが存在いたします。 {/netabare}

ルーツを知らずしてこれを語れば的外れの結末に辿り着くのは必然であり、
本作においてもその点について警戒する必要性があると進言いたします。

そもそも魔女には薬学の{netabare}知識があり、魔法と現代的製薬会社には矛盾する要素は
無いという風にも考えられますが、ところが今の時代の常識は魔法と薬を無関係なものと考える
故に現代的科学思考の発想によれば、矛盾してしまうため、
この関係性を説明するのには、とても骨が折れる消耗戦を余儀なくされ{/netabare}
実質説明不可能な机上の空論に終わるような気がいたします。


原作知らずですがファーストインパクトは概ね良好であります。

戦略シミュレーションゲームが元ネタなのか定かではありませんが
戦略的なものが見せ場と言うなら興味は割とあるかもしれません。

当方、耳とか尻尾とか頭に突起物が付いてるキャラには基本感情移入できない体質でありますが
ストーリーがいいのならば、なんとか乗り切れそうな気もいたします。

シリアスで重めな雰囲気が個人的には妙に馴染みますが、その上人道主義的で理想論的な甘っちょろい
行動原理で無理やり突き進む感じにも好感度が持てたりします。

ただ一歩間違えれば、ご都合主義でリアリティーがないという諸刃の剣の綱渡りを
巧く渡りきれるかどうかは今後の展開次第かもしれません。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ミーシャはなんやったん??

ゲーム原作という事だけ認識。ドクター=プレーヤーでちゃんとタワーディフェンス風に始まる。
中華ゲームで名前文字中華なので中華向けアニメなんだろうと構えてみる。

ゲーム内容が鉱石病を中心に、鉱石病の迫害から保護する主人公と迫害を受け続け社会に反旗を翻した感染者組織との対立なだけで、内容はわかりやすいが、天災が弾幕とか、突拍子すぎる展開に中二な作り手のナルシスト感を感じてしまった。
作画は綺麗なのに…もったいない。

リユニオンの目的はロゴスでないって、いやいやミーシャ捕獲って最初からいってるやん…とか流石に突っ込みたくなる内容がちらほら散在してて、ゲームの世界背景はいいのにゲームに寄せる話が勿体無いと思ってしまう。

OPEDは良い

2期制作中とのことなのでキャラが多いので個々のキャラの深みを期待。

100点中66点

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0
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