2020年度の師匠おすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度の師匠成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月26日の時点で一番の2020年度の師匠おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.4 1 2020年度の師匠アニメランキング1位
アクダマドライブ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (359)
1223人が棚に入れました
遙か昔、カントウとカンサイの間で戦争が起き、世界は分裂した。カンサイはカントウの属国となり、独自の発展を遂げていった。しかし、政治と警察力は衰退し、犯罪が横行。その犯罪者を“アクダマ"と呼ぶ――。 本作品の舞台となるのは、高度に発達しながらも歪んだ社会。その中で、アクダマたちはいかにして自分らしくあろうとするのか。一堂に会したアクダマたちの美学がぶつかり合う。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、梅原裕一郎、武内駿輔、堀江瞬、緒方恵美、木村昴、櫻井孝宏、大塚明夫、花守ゆみり、榊原良子、内田真礼
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

浪花節な古事記

オリジナルアニメ 

“アクダマ”とは作中でいう犯罪者のこと。そう言えばいいのにしてないのはそういう世界だから。
その昔「カントウ」VS「カンサイ」で戦争勃発。カントウが新型爆弾を落として決着。焼け野原になったカンサイの復興を助けたりもしてカンサイ人はカントウに感謝するようになった、とのこと。

メタで馴染み深いものが仕込まれてそうですが、当該世界はオリジナリティあるんじゃないかしら。
2020秋スタート新作の中では第1話の引き込みがぶっちぎりで良かったのがこれ。構成がしっかりしてるとか心情描写が丁寧だとかいうのをいったん置いときまして

 {netabare}作った人の頭ン中を覗いてみたいぜ!{/netabare}

人間の想像力は際限ないなと実感できる“架空の世界”を堪能しちゃえばええじゃないかと思うのです。
“アクダマ”が疾走(ドライブ)する全12話。IF世界の近未来モノ。今年2020年でいえば『ドロヘドロ』と同じくどうも言葉に落とす作業が難儀な作品です。「1話観て合いそうかわかるよ」死体がゴロゴロ転がります。そこ本筋ではないもののそれ自体が嫌という方には撤退を推奨するくらいでしょうか。

【アクダマ's】
 詐欺師(CV黒沢ともよ)
 運び屋(CV梅原裕一郎)
 喧嘩屋(CV武内駿輔)
 ハッカー(CV堀江瞬)
 医者(CV緒方恵美)
 チンピラ(CV木村昴)
 殺人鬼(CV櫻井孝宏)

愚連隊は黒澤明の時代より七人と決まってるのかどうなのか。
その七人の通り名には当たり前だが意味がある。
そして通して観ると「進むべき道は自分の意志で決める」真っ当なメッセージも伝わってくる。
突拍子ない世界に私達が置き去りにされないのは基本的なお作法を心得ているのもあるやもです。

アニメに求めるものの一つは表現手段として実写ではしょぼくなると思しきものをいい意味で見せつけてもらうことだったりします。それを満たしてくれた良作ですね。

■むしろ…
『ダンガンロンパ』と比較される本作ですが、肝心のネタ元を知らない私です。
むしろ『PSYCHO-PASS』との既視感が強いかしら。アクダマ認定のオートマティックぶり。某執行官ばりに現場で処刑実行できる公務員の存在。そんな世の中に感じる居心地の悪さなんてのもそうです。
{netabare}さらにサイコな殺人鬼役に櫻井孝宏さん。ダメ押しで公機関の女ボス格に榊原良子さん。榊原さんがどーんと鎮座してると悪の組織風味が何倍か増しますよね。{/netabare}



※妄想劇場

■大大阪(だいおおさか)の衰退

大正末期~昭和初期。大阪が東京を凌駕していた時代を指してこう言う。何年か前に通天閣で大大阪展やっててそれで知ってました。約100年前の大阪イケイケどんどんぶりは白眉ものでしたよ。
そして現在…ってことになるわけでして結果は東京への一極集中。いろいろ理由はあるんでしょうが

{netabare}東海道新幹線開通{/netabare}

{netabare}東名高速道路その他インフラ投資が高度成長を後押ししました。導かれるはリアルでの大阪の没落そしてアニメでシンカンセンの神格化。なんとも皮肉が利いてます。
またこれ“財政健全化”“国民の借金いくら”“角栄の頃と違い公共工事に効果はない”と捉えてる層にとっては、公共工事アクダマ論に乗っかり「そんなのを神聖化するなんて…プークスクス」とさらにマウント取れることでしょう。なお私の意見は真逆です。{/netabare}

蛇足で劇団☆新感線も出自が大阪芸術大学だったりするのもなにかの意図を感じます(しません)。


■暗喩なのか妄想なのか

大阪を好きなのか嫌いなのかよくわかりませんが、無関心ではいられないというのは伝わってきます。
く○るのたこ焼きが500円と現在より安価。デフレーションでも起きているのでしょうか。

{netabare}ハンコも消えてない(笑) このハンコで一元化って仕掛けは面白かったですね。きっと文化と認められての発展形をアニメで描いたのでしょう。そんな発展形ハンコのもたらす災厄を描いてたこともあって、マイナンバーみたいに“国民総背番号制”一元管理どうかと思う層には「ほら見たことか」とウケが良かったかもしれない。なお私の意見は真逆です。{/netabare}

作品チュートリアルなウサギくんとサメくんの寸劇は有難かったですね。ウサギとサメの組み合わせで
{netabare}真っ先に思いつくのは“因幡の白うさぎ”だったりします。文章上のワニ=サメと解釈するのが一般的。その寓話の教訓とは?

1.思いやりの心をもっていると、幸せな結末が待っている
2.余計な振る舞いは災いを招く

といったところでしょうか。本作の展開結果に通ずるものがあります。{/netabare}


とここまでの垂れ流しをご容赦をば。
カンサイという近未来大阪風味な街で繰り広げられる大騒動。やや陰惨でディストピアな世界だからこそ他人様の優しさが沁みる。地でいく娘主人公の立ち居振る舞いに心打たれます。

 思いやりの心をもって迎える結末は幸せなのか不幸なのか?
 余計な振る舞いが招いたのは災いなのか未来への光なのか?

各々で捉えようのある結末も好感度高し。

 馬鹿な出会いが利口に化けて よせばいいのになんとやら

人生どう転ぶかわかんないもんですよね。


{netabare}結局のところ“医者”の年齢は不明のまま。おいくつだったのだろう?{/netabare}



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

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2020.12.30 初稿
2021.09.25 タイトル修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 50
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

エンターテインメントとしては一級品と評価。

一気見した。
過去に映画作品等で似たような作品は確かにあったと思う、しかし、この作品はこの作品として力のある作品と評価。

メインどころとして活躍するキャラクターはそれぞれ、大きな罪を背負った人物たち、所謂アクダマである。
ただ、この割り切りが正解かどうかはわからないが、この作品の中ではそれぞれのキャラクターにハクがついている程度の意味しかない。要はキャラクターの個性を紹介するラベルでしかないという事だ。
確かに過去エピソード紹介等でやったことを事細かに紹介されたりしたら、見方は変わるかもしれないけど。

とにかく、それぞれの特色を持ったプロ(スキルは一般社会では受け入れられないものだけど)が依頼された仕事をプロとして貫徹すると・・・。
そして対立する側もプロとしてアクダマを駆逐しようとする・・・(最終的にはいろいろとゆがみが生じるけどね)。

安易に言えないけど、善悪を横に置いてしまう作品だと思う。
こういう作品は大きな魅力を持つか、圧倒的に受け入れられないかのどちらかになりそうな昨今だけど、私的には「エンターテインメントとして」楽しみたいと思うし、楽しめた。

物語の設定は非常にユニーク。
カットインでウサギとサメが解説してくれているので理解も早い。
あらすじ的なことはいちいち説明するつもりはないのだけれども、設定も作画の雰囲気も強烈な個性を持っているし、世界観もしっかりしている。
それぞれのキーとなるガジェットも個性的で素晴らしい発想だと思う。
物語の流れについても、細かいツッコミをさせないだけの力があると思う。

それにしても、各キャラクターがクセがあって面白い。
前述したように、この手の作品と言うのは洋画で数は少ないが似たものを見たことがあるし、キャラもサンプル数は少ないもののテンプレ的ではあると思う、しかし、それをそう思わせない力があるのだ、
キャラ絵自体も一因ではあるのだけれども、それ以上に声優さんだ。
この作品の声優陣、すごくないっすか。
それがアクダマ側にも処刑課側にも配置され、がっぷり四つに組む。
これは、観ておく価値ぜったいあるっしょ。

あとカントウ潜入後・・・、一体カントウはどうなってんだと思っていましたが、そういう落ちでしたか。
完全予想外とまではいかなかったですが「ほほーん、そう来ましたか」とは思いました。
状態については予想の一つとしてイメージていたものとかすっていましたが、
{netabare} 不老不死の二人を永遠に生き続ける劣化しない量子コンピュータの記憶デバイスとして使おうって発想は無かったです。 {/netabare}

まさか、カントウバトルの決着が、
{netabare} サマーウォーズとZガンダムとは思いませんでしたが(ディスリではないです。単純な感想です。 {/netabare}

そして、最終盤にもう一つどんでん返しがありましたね。
ここも、一工夫あって面白かったです。
一般人が社会をダマす詐欺師へ化けた瞬間ですね。

エンディングは・・・、
多くは語りませんが、それぞれがプロとしての仕事をして、去っていったという事でしょう。
最後の最後のひとかけらに、仕事ではなく、人間の意地というか「思い」が乗っていた気がしたのも良かったと思います(私の主観ですがね)

さて、最後に不遇な境遇を持ったあの二人にはどうなったのでしょうか(どうなるのでしょうか)。
ここら辺の余韻をもった終わり方も、映画的だと思いました。

・・・これって、ハリウッド映画的な何かにもできそうな作品ですよねぇ。
アニメ好きとしては、これで完結していてよいのですが。
この作品に共感して何か起こそうとしてくれるような人があちらにもいると嬉しいなぁ。

この作品は悪は悪でしょ、認められないってタイプの人には向かないと思います。いわゆる情をもって行動をしているのは一般人(詐欺師)だけで、あとは本当に仕事をしているだけです。
だからいいのですが、合わない人もいるでしょう。

でも、観る価値のある作品です。
私的には、機会を見つけてぜひ見てほしい作品です。
この手の荒っぽい作品では、珍しく、ちょっとオススメしたいと思える作品です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「カンサイ」とはまたザックリな…。(どう見ても大阪ですが何か?)だが、今期ダークホースはこれかも…? → カンサイがあれば当然カントウもありますが、よもやあんな有様とは!

[総評]
最終回のみ、サブタイトルは「アクダマドライブ」で映画のタイトルの引用ではありませんでした。本作のSF的な設定のいくつかは、ありがちといえばありがちな物ではありましたが、アクダマそして処刑課の面々が活躍する舞台装置として良く機能していたと思います。

カンサイのランドマーク的な物は我々のよく知る建造物のアレンジで、なじみがあって良かったです。キュウシュウが健在で生産拠点として機能してたらしいですが、そこの詳細は謎のまま終わりました。

話はちゃんと終わっているので続編的な物は考えにくい最終回ですね。

シリーズが継続するなら観たいですが、最終回の内容からするとキャラクターをそのまま登場させたければエピソード0とか外伝的な物にしかならなそうです。

カントウやカンサイの作中での状態になるまでの前日譚なら興味は持てますけど、無理に続編作ってこの世界の謎を説明してもらわなくてもそれはそれで良いかな…。

なかなか面白かったです。海外の反応も、わりと良かったんじゃないでしょうか。

== [下記は第2話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり] ==
『ダンガンロンパ』の制作陣でお送りする先が読めないオリジナルテレビアニメ、といった趣きの作品で第2話まで観た時点でこのレビューを書いています。

作中ではメインキャラクターでも役職名などで呼ばれていて、固有名詞的な物は公式ホームページでもエンドクレジットでも出てこないようです。これを貫き通すかどうかは謎…。

各話サブタイトルは、第3話予告までの感じだと犯罪やスパイなどが関係する映画のタイトルが採用されているようです。

第1話:『SE7EN(セブン)』
第2話:『RESERVOIR DOGS(レザボア・ドッグス)』
第3話:『MISSION:IMPOSSIBLE(ミッション・インポッシブル)』

背景美術はちょっと映画『ブレードランナー』っぽい感じの色彩豊かな近未来都市といった趣き。「シンカンセン」は知ってる「新幹線」と違う(笑)!

都市景観は現実の大阪が近未来的にアレンジされた感じですが、作中ではっきり「大阪」とは言わない辺りは何かの配慮なのかもしれません。配慮できてない気がするけど(笑)。

キャッシュレス決済が進んでいるっぽい世の中で、頑なに現金払いを要求する第1話のタコ焼き屋のおばちゃんは確かに大阪っぽいかも。

カンサイ(いや、大阪でしょ(笑))は作中での大きな出来事の後、「アクダマ」と呼ばれる凶悪犯罪者が暗躍するような街になっているようで、特にミナミ区とかは治安が悪いらしいです。

第1話では、いろいろとあってアクダマの大暴れに巻き込まれてしまう黒沢ともよ演じる「一般人」とおよそアクダマとは呼べない「チンピラ」を含むメインキャラ7人の顔見せ。

黒沢ともよの演技的には、バンドリの美咲ちゃん(ミッシェルの中の人)のような、「一般人ぶってるけどおまえ本気でそう思っているのか」感が漂ってきていました。(← 個人の感想です)

そして第2話では騒動の黒幕により状況が明かされるのと「敵」キャラクターの存在が明らかになるといった感じでテンポ良くストーリーは進んでいます。

ノーマークでしたが、視聴前からの意外性という意味では2020年秋クールでは本作が一番でしたね。スタジオぴえろをナメていました、ごめんなさい。

とりあえず面白かったので、今後も期待しています。
== [第2話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2020.12.19追記:
カンサイそして処刑課のボスの行く末は気になりますね。

2020.12.25追記:
作中人物の状態と、EDでのキャストのクレジットのされかたにはこだわりがあって良かったです。

新幹線の高架の残骸が十字架に見えましたが、あれは「救世主」を示唆するなかなか良い演出だったと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 42

79.3 2 2020年度の師匠アニメランキング2位
魔女の旅々(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (718)
2576人が棚に入れました
あるところに一人の旅人がいました。彼女の名はイレイナ。若くして魔法使いの最上位「魔女」となった才女です。幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、流されるように気ままな長い旅を続けています。この広大な世界を自由に渡り歩き、わけのわからない可笑しな人や、誰かの美しい日常に触れながら、彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人との出逢いを繰り返します。そして同じ数だけのーー「構わないでください。私、旅人なものですから。先を急がなければならないのです」そんな魔女イレイナが紡ぐ、出逢いと別れの物語…。

声優・キャラクター
本渡楓、花澤香菜、黒沢ともよ、日笠陽子
ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

各話毎の感想になるか・・・?

今期は安価な視聴サービスでは見られる作品が少ないので、久しぶりに少女ものに手を出すことにしました。1話を見た限りでは、ほのぼのとした作品で、作画もまあまあよく、ストーリーも安定していると思います。この手の作品はほとんど見ない私ですが、また、時間があったら続けて見るかなと思います。星屑の魔女さんですが、後の話で何かラスボス的な再登場になったりしそうな気配です。あと母親は明らかに元魔女ですよねぇ。

また何話かしたら評価を書き加えていきます。

★第二話感想 {netabare}

思ったよりもシナリオがよかったので、ラストちょっとうるりんです。このヒロインのイレーナさん、キャラデザインの髪型がなんとなく「ダーカーザンブラック」の銀に似ているんですね。そんなところもあって、気に入って見ています。第一話から一足飛びに大人の雰囲気を漂わせたイレーナさん、弟子のようなサヤとのいきさつは、優しい物語で心温まりました。前回の話もそうでしたが、「グリム童話」などのおとぎ話的展開で話が進むので、懐かしいですし今のところ安心感があります。EDは曲が私の好きなザバタック的で、これもまた趣味にはまっています。たまには少女ものもと思って見始めましたが、ほっとするアニメで今期の掘り出しものです。作画も瞳の表現がいいですね。それではまた。 {/netabare}

★第三話感想 {netabare}

今回は二話収録の形式です。続きものでないような形になってきましたが、まあまあそれでも面白く?話がちょっとほんとにグリム童話にある小話風で、しかも教訓話(と話の中でも言っていたり・・・・。)みたいで、うーん今回はちょっとダルだったかな。でも面白かったです。起承転結もきちんとしていましたしね。二話目のキャラがVガンダムのウッソとシャクティを思い出したなあ。一話目は話の救済がなかったので、「そのまま行っちゃうのかー。」とも思いましたね。イレイナさんの立ち位置が、今回狂言回しに徹しすぎだったかな?ただ安定して見ていられる感じではあります。舞台がほんとにオランダとかドイツ風なのは、見ていていい感じではあります。メルヒェンだなぁー。 {/netabare}

★第四話 {netabare}

今回は一話収録。三話に引き続き問題のある家族を訪れるという話、ちょっと筒井先生の「家族八景」っぽくなってきました。あと私は見てないけど、昔の「ミンキーモモ」の話っぽい感じがしてきたなあ。ミンキーモモって確か夢の国フェナリナーサを探して旅をするって話じゃなかったっけ。その魔女が旅するという部分がこの「魔女の旅々」と共通点があると思う。ただこの「旅々」はもっと現代風で、現代の家庭問題みたいな話になっていましたね。この父親はひどかったけど、娘がそこまでしなくてもみたいな視聴者の感想を引き出すオチだったなあ。寓意的っていうのか。ただ婚約者を残酷に殺されても我慢しろというのはあれだし、そういう出口なしシリーズでこの先も進めていくのかと思います。作画などは安定していて今回もきれいでした。ドラゴンを魔法で攻撃する場面は、Fate風で今風でしたね。
{/netabare}

★第五話{netabare}

今回も一話収録。いきなり師匠のフラン先生の再登場、しかもどう見ても「ハリー・○ッター」の学園風です。うーん、そう来ましたか。いえイレイナの魔女帽子を見た時から、そう気づくべきでありました。ただなんとなくジブリ?の「メアリと魔女の花」風でありましたが。

魔法を使って生計を立てているというラストの話で、「好きだからそうしている」という話、フラン先生の言う事はもっともですが、世の中そう甘くないし・・・・。思わず前に見た「モリアーティ」の園庭の話を思い浮かべてしまいます。ま、「魔女の旅々」ではそんな重い話は出ないか・・・?今回は前回が重い話だったせいか、明るい話にまとめられていましたね。今後もこういうメリハリのついた展開に?それではまた。
{/netabare}

★第六話 {netabare}

一話収録、二話に出て来たサヤが再登場、イレイナとの結婚を夢見るという美少女ものにはよく出てくるギャグ要員、しかしまあかわいいので許す感じ。ラストのまたイレイナとの別離の場面はちょっとシリアスだった。

正直者の国ということで、言いたい事も言えないというあたり、これまた世間の歴史によくある言論統制の話で、今回もちょっと教条風。イレイナの国王への諭しのセリフはまあまあよかった。こういった教訓話とほのぼの話の分量が今のところ1対1ぐらいだけど、教訓話があまりに増えると、ちょっと嫌気がさすかなと思います。もう少しイレイナの家族の話とかも掘り下げてほしい気がします。 {/netabare}

★第七話{netabare}

今回は二話収録、前半は東西ドイツみたいな話で、なんとなくこのシリーズはヨーロッパからの要請で製作されているのではと思っているので、そんな感じの話でした。イレイナの家族の話があったらと前回書きましたが、今回どうもイレイナの母親らしい魔女がその壁のある街を訪れて、小説にそれを書いているっぽい話でしたね。話としてはわりとしかし軽めでした。最初「右と左に別れて」というナレーションが入ったので、つい構えましたが、そんなことはなかったです。狂言回しのサヤが相変わらずでした。今後も時々イレイナの旅先でニアミスが続くのかなと思います。

後半の話は完全にギャグ話、ぶどう踏み乙女の話で、農産物の産地偽装やアニメキャラでの販促の話など、今の世相を感じる話でした。明るくて楽しかったです。ラスト、ふどう踏み乙女が今は村長の妻に収まっているというラストはほのぼのとしました。イレイナさんのぶどう踏み乙女のコスプレは、ファンには評判がよかったのではないかと思いました。愛らしい設定でしたね。 {/netabare}

★第八話 {netabare}

人形師の魔女?の切り裂き魔の犯人をつかまえるまでのお話、イレイナさんが髪の毛を切られて、「ハウル」のソフィーのようになってしまいました。お風呂タイムなどの日常描写は、イレイナさん萌えの人たちにはうれしかっただろうと思います。新しく登場した金髪の魔女はこれからレギュラー化になるのでしょうか。ラスト、ちょっとMな人形師に天誅をくらわすサヤで終わりました。人形オークション会場がGガンダムの闘技場のようだった。どうもあのあたりの人たちが制作にかかわっているのではと思うのですが・・・・。 {/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

超期待枠だったけど・・・

魔女イレイナの旅物語。
ほのぼの見れそうな感じ。
本渡さん、また、当たり作品に遭遇???

{netabare}
1話が最高潮だった説。
{/netabare}

12話
{netabare}
最終回で、まさかの野猿の猿卓会議をやるとは…

そして、主人公交代の様な終わり方。
やはり、1話が最高潮だった!
{/netabare}

11話
{netabare}
サヤ妹が、クノーツの街に潜入捜査中の所に、
荷物を運びに来たサヤを見つけ、注意喚起している中、
強盗集団「骨董堂」により、一般人の恰好をしていた
イレイナにサヤとの入れ替わりの術?を使い箱を開けさせるも、
両師匠の登場により、あっさり回ける。

フランから、自分に影響を与えた人の正体は、
もう分かっているでしょう?と言われていたから、
結構前から母が、ニケと本人も分かっていたのかな?
{/netabare}

10話
{netabare}
イレイナ母が、フラン、シーラの師匠だったとは。
フランは序盤でわかっていたけど。

で、サヤが運んでいる荷物に問題があり、
フラン、シーラの旅行組がサヤに合流中。

イレイナとも鉢合わせになりそうな気がする。
{/netabare}

9話
{netabare}
殺人鬼と化した親友を殺した魔女の話。

過去に戻り、違う世界線で、生きて欲しいと、
イレイナと過去に向かうが、親友自身が両親に虐待を受けており、
両親を殺したという真実が…

現実に戻ると代償として親友の記憶が無くなるという。
ある意味、記憶が無くなってよかったのかな?

この話で、イレイナ18歳と言っていたけど、
2話では、18歳6か月だから、年齢を重ねるごとの旅の話ではないってこと?
{/netabare}

8話
{netabare}
切り裂き魔の話。
イレイナが被害者になるのだけど、
教会の魔女がサヤの師匠だったとは。

1話以降、やはり話が単発なので淡泊だよね。
{/netabare}

7話
{netabare}
ベルリンの壁的な話。
もう、ニケ=イレイナ母確定ですね。
サヤ、まだ出てくるんだ…

後半、ブドウ園?で同じような話。
{/netabare}

6話
{netabare}
正直者の国

サヤの再登場。
魔女になっていたけど、故郷には帰らず、
イレイナとお揃いのブローチ買って協会で働くとか
ユリ枠キャラなの?
{/netabare}

5話
{netabare}
半年前の話ってことは、現在19歳?

フラン先生と再会した話。
フラン先生に、「お母さんの影響で旅に出たの?」と
イレイナに聞いたときに、母が魔女だったと気が付かなかったのかな?
多分、イレイナ母、魔女だよね?

「ニケの冒険譚」自体、母の冒険日記だったりして。
{/netabare}

4話
{netabare}
王女とパン職人の恋愛で国が亡びる話。

王女が自分の親である王に呪いをかけ、
国民を殺させるとか、えぐいやり方だったけど、
話がすーっと終わるので、「ふーん」ぐらいだった。

話またぎの回とか、このままだとなさそうな感じ。
{/netabare}

3話
{netabare}
人間を惑わす花がある国の話と、
とある村の村長宅の奴隷の話。

ダイジェクト感満載で早々に終了。
1話目が最高潮???
{/netabare}

2話
{netabare}
旅の3年間は、特に説明がなかったね。
2話にして、師匠に言われたことを破るとは…
慢心はダメ。ママンにも言われたでしょー

魔法の国編。
盗人サヤにブローチを盗まれ、イレイナが期待していた
魔女様!!と超接待はしてもらえなかったね。

3話目で、18歳6か月になるとは、イレイナは、
12話までに何歳になるんだろう…
{/netabare}

1話
{netabare}
14歳で最年少魔女見習いとなったイレイナ。

魔女の元で修業をしなければならないのだけど、
国内の魔女は、最年少かつ1発合格が気に食わず弟子にしてくれず…
(なんか、日本みたいね。成功を妬む老害とか)

で、星屑の魔女フランに弟子入りすることに。
裏で、母がフランに頼んだみたいだけど、
もしかして、母も魔女だったのか、面識あるのかだけど、
明らかに、顔見知りみたいな感じだった。

イレイナ母、良いキャラなので、1回だけでなく、
また出て欲しいなぁ。

しかし、1話で、14歳⇒15歳⇒18歳って早いね。
修業で1年は分かるけど、旅の3年間は?
その辺は、次回分かるのかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

良い記悪い記普通の記

原作未読

これいいやつ(笑) 旅行記の根っこを掴んでます。…と思いきやリリースしてたりやや私が混乱気味。

中世風&魔法の世界での“旅”をテーマとしてます。『旅々』の名に恥じぬ“旅×2”しっかりロードムービーしてるなーという仕上がりっぷりだったと好意的に受け止めております。
その髪の色から“灰色”…じゃなかった“灰の魔女”と呼ばれるイレイナ(CV本渡楓)が文字通り世界を回る物語。1話オムニバスタイプ全12話。

たしか1話終了時点でイレイナのデザインと作画がいい感じと注目株扱いでした。もちろん美麗なグラフィックも牽引役のひとつ。それに加えて序盤にブーストがかかり楽しみながら完走した感じです。

■ブーストについて
{netabare}第3話です。AパートBパートで別の話かつ両方とも鬱々としたやつ。=視聴継続決定!

{netabare}花に取り込まれそうなお兄ぃを傍観してたのがすこぶるいい。{/netabare}だって旅の途中ですからね。手遅れだったのかもしれないしそうじゃないのかもしれない。
{netabare}Bパートでの村長息子が無邪気な善意をふりまくのもよい。{/netabare}
“地獄への道は善意で舗装されている”を地でゆくエピソードでした。

実際、貧困国を巡っていると下手に施しをする残酷さについて実地で体感できます。こっちは去っていく者ですからね。ガンジス川で死体が浮いてても気にならなくなってくるのと似てます。
おにぃは手遅れだったろうし、仮にそうでなくて一命を取り留めても花の毒に誘われ同じことに。なにしろ妹に会いたがってましたからね。今後も監視し続けていくことは去る者には不可能なことです。

奴隷のニノちゃん初登場時に服はだけてましたしね。村長は小児性愛者だったのかもしれません。また彼女は親に売られたのを知っているのかもしれません。
そこに幸せな親子の映像を見せるとは傷口に塩を塗る以上の残酷な話。あの村長息子が父に刃向かう覚悟でもあればワンチャンあるかもしれませんが…ないでしょうね。{/netabare}


順風満帆なら思い出作りとして終了。それはそれで。。。
あのポスターでも有名なチェ・ゲバラは学生時代に南米縦断の旅で貧困を目の当たりにし革命家に転じたそうです。
イレイナのもなんかしらNEXTの行動を促すような良き旅をしてるように思えます。

作品そのものも道中のちょっと心温まるお話でオムニバスを作っても一定の支持を得られたことでしょう。グリム童話のような啓発的なものもちらほら投入されたところにロードムービーのリアルを感じる意欲作ってところでしょうか。



※ネタバレ所感

■ニケの冒険譚

ニケと聞いて真っ先に思い浮かぶのが“サモトラケのニケ”。教科書にも載ってるヘレニズム時代の有名な大理石像です。スポーツメーカーNIKEの語源と言ったほうが通じるかしら? 勝利(VICTORY)の女神ということでギリシャ語だったかではヴィクトリアと呼ばれてたはず。

{netabare}『星屑の魔女』フラン(CV花澤香菜)、『夜闇の魔女』シーラ(CV日笠陽子)のお師匠さんのお名前がヴィクトリカ(CV伊藤静)ということでなんか関係してくるんでしょうか?{/netabare}


■おかんの小言と冷酒は後で効く

前述の通り。加えて一点。

{netabare}「ただし三つ約束してほしいことがあるの。一つ。危険な目に遭いそうなときは逃げること」
「二つ。自分が特別な人間だとは思わないこと。他の人と同じだということを忘れないでね」
「三つめ。いつか必ず帰ってきて私達に元気な顔を見せること。守れる?」

旅の本質を意外とついてるのでは?{/netabare}

{netabare}おそらく第9話のイレイナの涙って、自分を特別な人間だと思いかけてる節があったタイミングで発生しています。母の戒めから離れて引き起こした事態への悔恨も表れてる涙なのではないかと思います。{/netabare}


■紀行モノでこれはちょっと…

{netabare}1クールで主人公(旅する主体)がほぼ登場しない回があるのは良し悪しよね。旅の先々での出会いやイレイナの心の動きだけ追ってほしかったところ。ご長寿シリーズなら回想やキャラ回もありでしょうが短尺でぶちこむのはNGではないかと思う私です。指摘した回は師匠の師匠に繋がる重要な話ではあるのですよ。これは完全に好みですね。{/netabare}

それと{netabare}本渡さんが15役だったか16役やったのは蛇足。というより奇策。一人○役の“ギネスに挑戦”みたいなもんかしら。「アフレコ大変そう」とか「演じ分け凄い」とか話題さらったのかもしれませんが、物語に必要だったかは微妙。その各々ネーミングセンスと合わせてEDクレジットに本渡さんの名前がずらっと並ぶのは面白かったんですけどね。{/netabare}


全体としては好み。完走してから第1話を観ると感慨深いアニメでもありました。
旅とはいつか終わるもの。{netabare}ニケさんの正体を気づいてて気づかないふりしてたりする理由も含めて、{/netabare}終わった時に何を彼女は得られているのか大変興味があります。

2期ありそうな雰囲気あるしやらないかしら? お待ちしてます。



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

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2020.12.20 初稿
2021.09.22 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 62

78.8 3 2020年度の師匠アニメランキング3位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (647)
2556人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

馬鹿なッ!?暴虐のなろうが覇権を取るなど聞いたことがないぞッ!!

この夏期に私が最も生きがいとしてきたアニメ。

『魔法科高校の劣等生』のパクリみたいなタイトルと、それを誤魔化すかのように取り付けられた無粋すぎる副題。
最早ksアニメ臭しかしなかったのだが、蓋を開けてみれば、なかなかどうして、良作ではないか。
清々しいほどに万能なアノスを〈視〉ていると、30分など瞬く間に終わってしまった。

{netabare}そして、この作品の特徴として印象的なのが〈根源〉の概念だ。
“生命”とは異なる、その生物が持つ“魂”みたいなもので、これが滅ぼされない限りは、“命”を落としたとしても〈蘇生〉や〈転生〉をすることができる。

強すぎる治癒・回復能力は、作品の様々なバランスを壊しかねないため、本来は適度に自粛していくべきものである。
しかしこの作品、めっちゃ回復する。切り離された腕が瞬時に再生する。ドラ○ンボールすら集めずにヒトが生き返る。

アノスが敵を容易く葬り、流れるように〈蘇生(インガル)〉の魔法で蘇らせ、「さて」と会話を始める。お馴染みのシーンのファンは、私やファンユニオン以外にも大勢いたことだろう。

こんなにも好き放題やっておいて、なおも楽しいバトルものの作品を成立させている、高い技量を持った作者、そして、今回のアニメ化に関わった全ての人間に告ごう。

{netabare}「大義であった。」

{netabare}【余談】
{netabare}1話終了段階で続きが気になりすぎて、遂に「小説家になろう」に登録してしまった。
誤解がないように言っておくと、私個人としては、「なろう」というサイトにも、「なろう」原作のアニメにも、殆ど偏見は持っていない。

{netabare}結果論だが、アニメの内容を原作小説で先取りして読み進めることは、アニメをより楽しむための手段として意外にも有力な方法らしい。
原作者の文章は、動画や音声のみでは読解しきれない行間を、物理的に埋めてくれた。あとネタバレの対策にもなる。

それと、これ読んでて気づいたこと。
{netabare}『とある』とか、この手の作品に出てくる「変な語尾のキャラ」いるじゃろ?
これまで、この方法で簡易に行われている“キャラ付け”を見ても、「スベっていますことよ」「声優さん役作り大変そうだじぇ」としか思わなかったんだゾ。
いえ、その認識自体は今でも変わっていないのだけれど。
これ、根本的には「文章(小説)で誰が喋ってるか分かりやすくするための“キャラ付け”」だったアルね。活字とか全然読まないから今さら気づいたんだにゅ。

{netabare}ちなみにアニメの範囲は原作の3章まで。私は5章まで読み終えたところだが、面白さはさすがに3章がピークか。
正直なところ、2期はやらない方がよさそう……笑{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最強魔王の名言集

最後まで見てから感想書こうと思っていたが、11話目があまりにアレだったので
我慢できなくなったわ(笑)
{netabare}「負けられません・・・・・こんな馬鹿げた歌になど!!!」 「うっうー♪」
久しぶりに画面の前で笑いが堪えきれなくなったwww
今期はデカダンスのBDを買うつもりだったが、何だか雲行きが怪しくなってきたので、
とりあえずこっちを買い揃える予定。
要所の台詞がいちいち名言になる主人公というのも格好いい。
声優さん(鈴木達央)の声もハマり過ぎ。
作画も平均以上は楽々クリア、というかよく動いてる。
ただ、OPとEDの曲に全く魅力がないというのは実に残念なわけで・・・。
どうせなら電波ソングにすればよかったのに。{/netabare}

■最終回まで観て
タイトルに「魔王」がつくアニメにハズレは少ない・・・なんてのをどこかで見たが、
俺の中ではまさに好感度の高い作品だった。
{netabare}繰り返すがOP曲とED曲以外はね。
さて、2期はありそうなのかなとネットで検索してみると、某アフィサイトに行き着く。
そこの元業界人(笑)によればほぼ無理なんだそうな。
制作のSILVER LINKは今年大当たり連発で続編予定が並び、とてもじゃないが
中途半端な作品に割くリソースはない。
円盤や配信など商業的な売り上げも、俺の予想だと負け組確定かな。
まぁ俺はBD買うけどねwww
唯一の望みは、KADOKAWA(電撃文庫)がなぜかこれをプッシュしているらしい。
書籍の販促と割り切って2期となれば御の字だが、その場合は制作スタジオが
変更になる可能性も大。
つーことで、俺の脳内では2期は無いorやらない方が無難という結論に至ったわ(笑){/netabare}

■続報
俺様予想を大きく裏切りまさかの2期決定、しかも分割2クール!
やっぱり電撃文庫のプッシュが効いてるのか?
それとも俺のような中年ファンユニオンが円盤を買い支えたからか?
まぁ何にしろ楽しみが増えて喜ばしいわ(笑)
アニプレックスYouTubeチャンネルにPVが出ているので観てみよう。
https://youtu.be/UeiFLMdQOWc

■更に続報
2023年1月放映開始だそうだ。
https://youtu.be/3SF4ZEWYXtw
なんでゴブリン倒しそうな声になっちゃったのwwwwwwwwww

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

魔王学院の劣等生

1話感想{netabare}
「ハーイみんな叩いて叩いてー」と言わんばかりの内容、なんで敵はそんなに見くびってくれるのかよく分からん。
3秒以内蘇生は「リスクなしで」が3秒以内ってことだぞ、内容ちゃんと見よう。
逆に終盤のゾンビからの蘇生、そんなことも出来るのか?ってかそっちはリスク無しでいいのか?は気になった。
といいつつ実は面白いのかも知れない?
いやぁ、主人公が両親と仲良いってだけで結構評価が上がっちゃうのはクソアニメの見過ぎで目が腐ってるのかもなぁ。
とりあえずミーシャは学友宅で食事して帰りが遅くなると家に連絡しといた方が良いと思った。{/netabare}

2話感想{netabare}
2話冒頭、良い話すぎて泣ける。
どうやら2千年の間に伝承や教義が事実と違うものに書き換えられてた模様、つまり何者かの陰謀が働いてる模様、不適合者や皇族優遇の差別主義なんてのもそれのせいか。
“魔法科高校~”ではそこら辺これといった事情もなく劣等生扱いしたせいで教育関係が無能揃いというアホみたいな話になっちゃったので、こっちでは「そうではないんです、事情があるんです」ってことを早目に説明したかった…のかな?
展開がすっごい早いw
えーっと“アスタリスク”じゃなくてもう片方の…“落第騎士の英雄譚”、あれも陰謀によって落第に追い込まれてたって話だった気がするが、あっちはこんなに話を急いでたっけかなぁ?
(アスタリスクはどっちかっつーと地下大会を最後に消息を断った姉を探す話だったような?)
この内容だと肝心になるのは「誰が歴史を改竄したか」で、それを明かすまでをアニメ範囲内に収めようとすると急ぎ足じゃないと間に合わないとかか?
明かさずに「続きは原作で」で終わられても困るので、ダイジェストなのは目を瞑るべき…なのかなぁ?
ダイジェストだったのに明かされないで終わる可能性もあるけどね。
まぁ陰謀を暴いてく話であるなら私は楽しめると思う、そうでなかったら…う~ん。
個人的に怪しいのは勇者…じゃなくて、その付き人が裏切ったんじゃない?と睨んでるけど、果たして当たるかのう。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
それにしても展開早い。
2話の最後からサーシャは死ぬ気か?と思ってたので(3話のミーシャに刺さった短刀の角度が絵的におかしくて、ハナから殺す気は無いことの表現なのかなーとも思ったし)、その後の言動不一致ぶりは気にはならなかったが、だからといって発動条件に「拒絶されること」は必要だったのかな?
消えた後に悲しまない様にってだけでも充分だったような…?
更には時空警察…警察じゃなくて神様だったけど、そんなんまで飛び出して来て、そこまでやる必要ある?と思わずには居られない。
過剰というかナンというか、作中では盛り上げよう盛り上げようと頑張ってるのだけど見てるこっちは他人事な気分。
それでも過去に飛んで改変する内容を数話かけて消費することなくパっと済ませた(済んだんだよね?)のはありがたいかな?
そのネタは“PSO2”“プランダラ”と連続で見たばかりなので、当分見たくないので…。
ってか強化人間ネタの発展系、クローン作って育てた後オリジナルへフィードバックするという設定ではあったけど、それでもやっぱり強化人間ネタには変わりなく、もう何度見ただろう、なにかお約束でもあるのかな。
まぁハッキリ言っちゃうか、ミーシャは“ロクでなし魔術講師と禁忌教典”のリィエルに似てない?デザインからして。
それはそうと魔法の名前が全然覚えられない、覚えとかないとマズいかな。{/netabare}

5話感想{netabare}
教育なのか洗脳なのか、ニセの歴史や価値観の影響は何処まで及んでるんだろう?学生の中には双子以外にもアノス派が居ても良いのでは?と思ってたら…アノス派居たー!
おお、痒い所に手が届くじゃないか。
最初からそこまで考えてたのかも知れないが、原作連載中に読者から指摘されて書いたとかだったりして?、ここら辺は連載モノの強みよねぇ。
といいつつアノス派(統一派)の思想の中心はアノスへのグルーピー的傾向が強いみたい、なんかこういう方のが学生らしくて微笑ましいw
これ、新キャラのレイがカップリングされる流れだ、アノス×レイかレイ×アノスかで熱い議論が交わされそう。
サーシャの元チームメンバーと合流することはあるのかな?
ところで前回、アインズ…じゃなくてアイヴィスが世間には死んだ扱いすることになって、学院側がどう動くか期待したのだがそっちはスルー?

でもって肝心の新キャラ、爽やかイケメン系だけどそんなでも二千年前も勇者側じゃなかったらしい。
というか5話冒頭、二千年前の回想だったのだけどあの段階でアノスは死ぬことを決めてて配下も承知してたのね。
ニセ歴史は二千年前の勇者側の誰かなんじゃね?と思ってたけど、魔王側に裏切り者が居た可能性も浮上して来た?
5話冒頭の剣士とレイは実は別人だなんてミスリードは…まさか無いよね?{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

84.7 4 2020年度の師匠アニメランキング4位
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編(アニメ映画)

2020年10月16日
★★★★★ 4.1 (564)
2415人が棚に入れました
蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。禰豆子を連れた炭治郎と善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。

声優・キャラクター
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、日野聡、平川大輔
ネタバレ

takato さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

◯西先生「まるで成長していない…」。◯◯◯の目にも涙には爆笑。

 いやあ〜笑わせてもらいました、泣かせ演出がクドいなぁ〜と思ってたらまさかのダメ押しにおもわず吹き出しました!。まぁ、笑わせよう?としてるシーンはテレビの頃と変わらずビタ一笑えませんでしたが…。


 今回はシンプルに本作のレビューになります。そして、時間が経ったら外的要因以外の本作のヒットの要因分析をしたいと思います。まぁ、そちらは当て推量もいいとこですので話半分に読んで頂ければ幸いです。


 結論から申し上げると「上手くない」の一言に尽きると思います。別に高度で複雑なことをやれ!とは言いません。単純にエンタメとして、物語という名のジェットスターに乗せて上や下への大興奮をさせるが下手。


 バトルの作画は確かにスピードはあるし、一コマずつ止めても崩れていないんじゃないかってくらい整っています。しかし、バトルにロジックが薄いし、形勢が二転三転したり、こちらの想像の上をいくという点があまりにない。そもそも整ってる作画が良い作画なのか?。バトル作画はそうではあるまい。そこまで大好きじゃないが、同社のHfの方が凄かったような。


 技もエフェクトが凄くなったりするだけで何をしてるのかそもそも分かりづらいし、この技はこうだから相手の上をいった!とかがないので、ひたすらテンションとエフェクトとスピードだけで押している印象で、結果なんか凄いんだろうけどこちらのテンションは全然上下しませんでした…。


 バトルには、敵役が味方と同じかそれ以上に大切ってことが見落とされてるのもテレビと変わってないように思えました。下弦はサディスト、アカザはバトルマニアという類型的な印象を超えるものが何もない。


 夢を扱うキャラなんだから下弦はもっと人間に対して色んな想いや信条を持つキャラにもできたろうし、アカザもバトルマニアなら敵味方を超えた友情のような何かを煉獄さんとの間に築くキャラにもできたろうに…という感じです。例えば、「ジョジョ」のワムウとか、「ジャイアントロボ」の衝撃のアルベルトとか。


 最後もあれじゃあ…格好つかないし、スッキリしない終わり方ではないでしょうか?。前述の衝撃のアルベルトと戴宋の闘いのように、二人は因縁のライバルだが、最後の最後で煉獄さんが決着よりも炭治郎を守ることを優先して…みたいな展開ならグッときましたが…。初対面なのになんでアカザはそんなに煉獄さんに惚れ込んでるの?って感じですし。


 それ以上に本作で問題なのは、キャラ同士の関係性や感情の変化の過程をスッ飛ばし、やたらエモさと勢いだけでなんとかしようとしているところだと思います(キング・クリムゾンかな?)。キャラがやたらエモければこちらもエモくなるわけじゃないので…。


 キャラクターの感情もストーリーも、盛り上げるにはピラミッドを築くように一段ずつ積み上げていく必要があります。ピラミッド作りには建築学が、ひいては数学の基礎が必要ようなように視聴者の感情を動かそうと思ったら心を打つ物語を作るための技術に基づいた丹念な構築が不可欠です。優れた作画も音楽も築き上げた感情の爆発の助けにはなるけど、それがないんじゃ砂上の楼閣である。



 それが、本作では煉獄さんと炭治郎達の間に、更には敵たちとの間でも関係性を十分に築けているとは到底思えません。煉獄さんと、亥之助や善逸や禰豆子の間にどんな絆が出来たというのか?(善逸に至っては普通に出番少な過ぎ)。顔を少し合わせたぐらいで、禰豆子に至っては本作の中で煉獄さんと絡む瞬間すらなかったような…。


 炭治郎も、背中と背中を合わせて共闘したりして、この人の生き様に覚悟に惚れる!みたいな展開がないからやたらメソメソされてもなんで?という感じでノレない…。


この中の話では、炭治郎にとって強くて優しい先輩くらいにしか煉獄さんのことは思えないような…。熱い絆をこちらも感じられれば、そりゃあこちらも泣きますが、あんたら出会ってそんな経ってないし、そんなに心通わせ合う展開なかったやんけ…という。



 百歩譲って炭治郎が泣くのは良いとしても、亥之助、況してや善逸は泣くほど付き合い欠片もねぇだろ!とツッコミたくなる。炭治郎が泣いてるから泣いてるくらいにし見えないんですよねぇ…。



 別に泣き演出が嫌いなわけではないのです。むしろ私は泣き上戸で、好きな作品見てればもれなく泣く方です。ただ、十分なセットアップなしに、泣け!泣け!ってやられてもシラケるだけなんですよねぇ…。 {netabare} その上、まさかカラスの目にも涙って…。そんな演出ねえだろ!とひっくり返って吹き出しました{/netabare}。


 煉獄さんも「大いなる力には、大いなる責任が伴う」みたいな、スパイダーマンで何度も見たような話を回想でお母さんに説教されても…という。それは物語の中で煉獄さんの行動や生き様で見せてきてこそ効いてくるもので、あそこで急に出てきても…。


 その部分もただセリフで言うんじゃなくエピソードや具体的な行動で見せた方は良かったと思いますし。そもそもなんでお母さんは、あんな説教を煉獄さんにしたの?という感じが…。


 他にも、「夢」という能力はいくらでももっと面白いバトル展開(インセプション的な)が出来たろうとか、せっかく眠ってる時に強いという善逸の設定…とか、下弦に協力してた乗客たちをもっとドラマに絡めればいいのにとか、言いたいことは山ほどありますが、最後に一言。


 あたしゃあ、この列車には乗れないねぇ…。


 コロナはやはり拡大傾向でえらいことになりそうですし、子供たちが見たがってるからって映画館に連れていくのは鬼よりずっとヤバイと思います。くわばらくわばら。


 宮台真司さんの本作評は実に良かった。煉獄さんの生き方に関するギリシャ的な倫理の在り方は実に興味深い!。ただ、それが上手に表現出来ているとは思わない。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 73
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

列車と流行は乗るものです

長いものには自ら巻かれにいきます。プライドはありません。


全23巻で完結するだろう原作漫画の7巻ぐらいまでを2クール26話でアニメ化。この劇場版は8巻の内容に相当、TV本編からの続編を意味します。

2期やるならゴールデンタイム放送も荒唐無稽な話ではなく。
しっかりバンダイさんが日輪刀を発売してますし、物販で円盤以外の武器があることは強み。原作が完結しているとはいえ暫く商売にはなりそうです。
そしてこの劇場版。老若男女巻き込んで記録的ヒット中なわけですがなんか様子がおかしい。初見の方が楽しんでるのです。「続編だからTV版観といてね」というわけでもなさそう。整理します。

1.原作を読んでいる。読んでない。
2.アニメを観ている。観てない。
3.観た人はリアタイの頃?それとも最近?

一見さんお断りというわけではないのでそれぞれ立ち位置だけ確認。
自分は原作未読でアニメ視聴済み。かつ公開直前の部分一挙放送でおさらい済み。もしも準備したいなら第21話以降最後までをおさえておくとよいかもしれません。
{netabare}※劇場版メインキャラ:煉獄杏寿郎(CV日野聡)と魘夢(CV平川大輔)が顔出しするのと、無限列車編に向けた先出し情報がけっこう含まれてます。{/netabare}


【社会現象】
様々な角度から分析されてるでしょうから細かくやらんけど、もたらされた興収で一服つけた映画館が数多くあったと聞きます。上映作品の弾数少なくスクリーンに空きができたコロナ禍の特殊事情なんてのを数年後に思い返すことでしょうね。流行り病を鬼の仕業とみなす伝承になぞらえ、経済循環の一翼を担うことで現実世界でも鬼退治してるようなもんに思えました。


そして本編。
冒頭の1カット。え!?実写ですか?というところから始まります。TV版の第1話は、え!?劇場版ですか?という入りだったのでなんとなく既視感みたいなのを感じますね。
美術はTV放映での神回と呼ばれる第19話の気合が最初から最後まで続くと思っていただいてよし。
117分の上映時間のうち一部を除いて列車の中での出来事です。殺陣や空間を使った演出など狭い列車空間ではスケールダウンするかもという不安は杞憂となってます。梶浦由記さんの劇伴も物語を盛り上げ、作画/音楽の良さは太鼓判を押せましょう。まさに劇場で鑑賞すべき作品ですね。

ストーリーはいかんせん途上なのでなんとも言えじ。全体でどうこうはひとまず置いといて1エピソードとしてみるなら申し分なしではないでしょうか。家族愛との結びつきで“強くなれる理由”を知った本編なら、その強さを何のために使うのか志(こころざし)の領域、メインキャラ煉獄さんを通して“闘う理由”が劇場版でははっきりしてきます。感動するとしたらここ。個人的にはむしろ家族愛に囚われちゃうと見落としかねないとすら思ってます。

キャラはもちろん炎柱の煉獄さんがごっそり持ってくんですけどTV本編からの進展もある。炭治郎の同期、特に伊之助との絡みにそれは顕著でした。TV本編では兄と妹の絆に焦点あてていて友情プレイは控えめ。「努力」「友情」「勝利」の「友情」部分が希薄だったと言えましょう。そのため「友情」の中核たる善逸や伊之助についてキャラ立ちの良さを認めつつも別角度から見れば三人いることの相乗効果は感じられず、またギャグテイストな二人は一歩間違うとガヤ扱いでうるさい。炭治郎の“やさしさ”で繋ぎとめている関係に見えなくもなく、このへんが子供向けと断じてしまう要因だったように思えます。それが劇場版では幾分緩和されてました。段階が一段上がったとも言えるかも。
そして余力あるか2回目でもいいですけど“煉獄さん”“炭治郎”“善逸”“伊之助”“禰豆子”誰が欠けてもラストステージには届かないという細い糸を手繰り寄せるような作業を各々がしていたことを見逃さないでほしいです。

公開中なら映画館の迫力映像&音響を楽しめるのはもちろんのこと、例え機を逸して自宅鑑賞となったとしても、ストーリーやキャラの関係性がTV本編に上乗せされてるので見応えはあります。
それに事ここに至ってはなんだかんだ鑑賞のきっかけをはかるレビューの意義をあまり感じないのが本音。これだけメディアの露出がある作品ですのでお祭りに参加する感覚でよろしいのでは? 

ちなみに泣こう泣こうと思ってもそうはならないと思います。感動したーのインタビュー映像は一切無視。期待値のコントロールは各自しっかりして、無駄にハードルを上げ過ぎないようにしましょう。





※ネタバレ所感

■これはデカい!共通言語を獲得

「それにしても素人使うのはちょっと…」
劇場版が公開される度につぶやかれてきた常套句ですね。プロモ兼ねて世間認知度の高い俳優さんを起用するいつものアレ。ふとしたことで気づきます。このメガヒット作にその不満が一切ないことを。
このことはアニメファンにとって二重の意味で幸せなことだと思います。一つは文字通り棒演技を我慢することからの開放。二つめは共通言語の獲得。

 普段アニメを観ない人と声優さんの話ができる!{netabare}…かもしれない{/netabare}

「あー○○さんね。鬼滅で△△の役やってた人だよ」というテンプレがこの度誕生した衝撃はもの凄いものがあります。

「あー○○さんね。××で△△の役やってた人だよ」の××の選択肢がほぼジブリ/ディズニー/他夕方ご長寿アニメ独占状態だったところに近年『君の名は。』がやっと追加された今日この頃。
鬼滅はキャストが脇役含めて深夜アニメオールスターと言ってよく、TV本編を視聴してる層も一定数いることも考慮すると△△に入る人たちがめっちゃ多い。
竈門家だけでも父:三木眞一郎、母:桑島法子、子供たち:大地葉、本渡楓、古賀葵、小原好美とかいう水準。皆なにかしら代表作持ってる方々なのに一般の人からみれば誰も知られてない。
それが此度の一件で「鬼滅の煉獄さん役の人が主役はってるオーバーロードってのが…」みたいな発展が容易にできちゃう世界になってしまいました。
応用パターンも。スラダン世代だったら鱗瀧さん役の芳忠さんは仙道やってて、炭治郎が初めて遭遇するお堂の鬼役緑川光さんは流川楓だぜー!みたいなツカミもできるわけです。


実力のある制作会社。本職がもたらす声の演技の凄み。作品に寄り添って製作された主題歌の余韻。
よくよく考えると深夜アニメ王道を行くタイプの作品としてこれだけのメガヒットは史上初では?
訓練されたアニオタには常識でも一般人には未知なるフロンティア。今回初めて“深夜アニメ”に触れた多くの方々が泣いたり笑ったり楽しんでいるこの状況が喜ばしいのです。
あらためて思います。日本のアニメは素晴らしい。


■「家族愛」と言うけれど…

“覚悟”と“責任”のお話ですね。だから人々の琴線に触れるのだと思います。
“家族愛”があまりにもプッシュされてるんですけど少しばかり疑義が有る。行動や考え方の根っこに家族の存在は根付いてるけれども登場人物たちはその想いを大切にしながらそれより先。志を持ち責任を全うする覚悟を携えている。いわば未来を見据えております。むしろ鬼側の諸事情が家族止まりという対比にもなってますね。
愛郷心とでも言うべきでしょうか。家族より広範囲な+αの共同体を守らんとする物語となってます。

{netabare}TVの第2話で鱗瀧さんが炭治郎に覚悟を迫り禰豆子が人を襲った時に自害すると即答できなかったことを詰問するところから始まり、柱門会議の御前において禰豆子が人を襲えば腹を斬る主旨の書面をしたためていた鱗瀧さんと富岡義勇の凄みがまさにそれかと。三人とも実際の家族ではないのです。{/netabare}

{netabare}煉獄さんが守ったのは200名の乗客の生命。それと己の生き様でした。

劇中で炭治郎が叫んだ「勝利」の定義を受け入れられるかどうかは作品の評価に直結します。
野暮と承知しつつ、引き換えにしたものと天秤にかけて敢えて損得勘定したとしても、後進(炭治郎、善逸、伊之助)の心に炎を灯したことでお釣りが充分とれたよねと私は思ってます。
これが唯物論的に捉えるとまったく景色が変わってくると思います。物理的な勝利ではなく「え!?これでなんで感動するの?犬死じゃん」となっちゃうかも。{/netabare}








※マジで無駄話…しかも長くてゴメン

■つまりこういうことね

鑑賞済みの方向け。そのわりには全く踏み込んでないただの妄想のため閉じとく。

{netabare}国際関係に少しばかり踏み込むネタなため不快にさせちゃうかもしれません。たいした話ではありませんが念のための注意喚起。ブラウザバック推奨です。
ちなみに弊社は彼の当該国に事業所があり取引先も存在し、同僚もそこそこ多国籍でわりと喧々諤々楽しくやってます。そのため実地をそれなりに把握してると自負しつつ放言しますのでご容赦を。{/netabare}

{netabare}鬼 「鬼にならんか?14億の市場で儲けさせてやる!」
人 「一度鬼になれば利益の再投資は鬼界に限定され人間界には戻ってこれない」
鬼 「人口減少や低水準待遇の人間界に未来はない。鬼はいいぞ!バスに乗り遅れるな!」
人 「弱い鬼たちを浄化してふんぞり返るなんて俺とは考え方が違うということだ。断る!」

という既視感。{/netabare}

{netabare}代々蓄積されてきた肌感覚なんですよ。
菅原道真公がなんで大宰府に流されたかって遣唐使廃止で利権をごっそり潰したことへの報復でしょう。左遷先の大宰府で客死しそのあと都で人死にが続く。祟り扱いされたのは飛ばした連中に後ろめたさがあったからでしょうね。

となるとそんなリスク背負ってまで遣唐使廃止する必要なかったのになんで?となるのが普通の感覚です。そこで出てくるのがマルコ・ポーロの『東方見聞録』、玄奘三蔵の『大唐西域記』と並ぶ世界三大旅行記とされながら現代日本人にとってはドがつくマイナー書『入唐求法巡礼行記』(円仁)。刊行年は遣唐使廃止の50年くらい前。大陸の人肉食習慣その他悪習がこれでもかと書かれていて国内の東洋史学会ではウケない内容っすね。なお書店で販売されてるのは肝心な唐での体験部分がごっそり抜けたもの。

そもそも遣唐使は行って戻ればアホみたいに儲かる。交易あらば交流あり。文化は良し悪し関係なく流入してくるのは当たり前ですよね。巷では悪習が入り込んですこぶる庶民には評判が悪かったという土台があって、それを唐が滅亡する13年前に鎖国を断行。悪習の流入阻止ばかりではなく大国滅亡の混乱に巻き込まれることをも防ぐファインプレー。

そんなこんなで道真公は神社of神社ともいえる『天満宮』の御祭神であらせられますからね。亰で頻発する祟りを鎮めるために大宰府の庶民が詣でますかって話です。神童でならし出世が早かったなんて人は他にもたくさんいるでしょう。

 きっぱり関係を絶ったからです

そして別にこの時も後の江戸時代だって彼の国と敵対してたわけじゃないんですよ。付く時期と離れる時期の見極めは歴史に学んで良いと思います。隣り近所なんてそんなもんなんですから。
そもそも人食ってるところに利益ぶら下げられたからってホイホイついていくか?ってのが問われているのです。ズブズブになって「生殺与奪の権を他人に握らせる」前に道真公は撤退したのですよ。おそらく自分の身にふりかかる災難を見越した上でです。
そんな菅原道真公を祀って顕彰し続け御社に足を運ぶ1000年前の日本人の感覚と“煉獄さん拝みに劇場に足を運ぶ”僕らの感覚とでそんなには変わらんのだろうよと勝手に妄想している私です。大ヒット神社と大ヒット映画!うーん…このへんで止めとかないと罰が当たりそうなのでお終い。

{netabare}そういえばいつのまにか聖地化してた竈門神社も大宰府でしたね…{/netabare}


作品に戻って“正しく生きること”を考えさせられます。煉獄さんの母はこう言いました。

 「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」

これはお侍さんの基本的な考え方だったかと思います。
思えば伊之助が乗客省みず猪突猛進しかけた時も乗客の安全を確保してからだったし、
火の呼吸は知らんので話はお仕舞だとぶった切ったと思いきや、煉獄家のヒントを指し示したり、
後輩の話を聞き流してんじゃなくて留めて心を砕いてくれてたんだなということがわかります。

そして正しいことをやるためには強くならないとね。子供に見せたいという声があるのも分かる気がします。子供に見せる名目で大人が見るのももちろんご随意に(笑)

{netabare}大事小事関係なく、私たちは常に「鬼にならないか」と誘われる日々を過ごしているといえます。人と鬼双方に事情があることは作中で示されており巷でも作品の魅力によく挙げられてますよね。そんなんで鬼にも同情すべき点があるなぁと呑気に構えていたら、この劇場版で煉獄さんに「鬼の倫理」と「人の倫理」は明確に違うことを突きつけられたわけです。{/netabare}

映像と音楽が突出して良くて、あとは良くも悪くも少年JUMP的作品。これはTV本編の私の評価です。その基本的な考えは変わってないのだけれどもちょっとだけTV本編よりも評価高めどす。{/netabare}



視聴時期:2020年10月 劇場にて 

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2020.11.15 追記

別に予言でもなかったのだがさっそくの教訓。

「お前も鬼にならないか?」 ⇒ 「はあいよろこんで~」

を地でいくNEWSが飛び込んできた。炭治郎の耳飾りのデザインを変更して某半島で配給するとのこと。長くなるので止めとく。



2020.11.01 初稿
2020.11.15 追記
2021.08.11 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 65

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

煉獄さんの信念、勇気、責任感に感動!

この映画には良い意味で騙されました。

宣伝では、睡魔を武器とする鬼と闘う炭治郎の姿がしっかりと描かれていましたので、炭治郎が大活躍するのだろうと思っていました。

確かに炭治郎は大活躍しました。
でもそれ以上に、柱の煉獄さんが大きな大きな力を見せてくれました。
大きな大きな感動を与えてくれました。
煉獄さんの信念に感激です。

彼は汽車の乗客や仲間たちを誰一人死なせることなく、守り通しました。
体を張って守り抜きました。

確かに煉獄さんは柱の一人であり、炭治郎たちよりも強いのですが、強さだけであの行動はできません。
彼の信念、彼の勇気、彼の責任感があそこまでさせたのでしょう。


物語は、行方不明者が30人以上も発生している夜行汽車に鬼殺隊の煉獄、炭治郎、善逸、伊之助が乗り込みます。そして、彼らは睡魔に襲われます。

睡魔に襲われた際に見る夢は、とても懐かしく、とても暖かく、心地良い。二度と帰ってこない時代の夢でした。

私個人としては、あんなに暖かい夢を見せてくれる鬼がいたならば、その鬼を大好きになると思います。
あの下弦の鬼は、能力の使い方を誤らなければ、誰からも尊敬され、そして親しまれたでしょう。



ところで、この物語の途中で主要メンバーの心の景色が表現されます。
炭治郎の心の景色は、やはり思った通り澄んだ青空でした。
ウユニ塩湖のように美しい風景でした。

こんなに澄んだ心を持った炭治郎は、鬼を殺す仕事には向いていません。
それは炭治郎自身もわかっていることでしょう。


エンディングは、Lisa の『炎』 素晴らしい歌でした。
Lisaさんは作詞も手掛けます。今回は梶原由紀さんとの共同作詞ですが、
自分で作った歌詞なので、あれだけ感情がこもった歌声が表現できるのだと思います。そして、心がこもった歌声だからこそ、多くの人が感動するのでしょうね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 57

75.6 5 2020年度の師匠アニメランキング5位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (456)
2091人が棚に入れました
冒険者たちが未知へと挑み、神々が興奮に沸き返る、世界で最も熱き街――迷宮都市オラリオ。その中心に鎮座するは、都市に限りなき富と栄華をもたらし、数多の混沌が潜む大穴――『ダンジョン』。その深淵にて、生まれ落ちた一体の怪物。「……ここ……どこ……?」人語を話す竜の少女をめぐり、都市はかつてない 異常事態に巻き込まれていく。人と怪物。漫然と存在する価値観、常識は破壊され、冒険者ベル・クラネルと、女神ヘスティアに、決断の時が―― これは、少年が歩み、女神が記す、ダンジョンの謎に迫る【眷族の物語】――

声優・キャラクター
松岡禎丞、水瀬いのり、内田真礼、細谷佳正、赤﨑千夏、千菅春香、早見沙織、大西沙織、日高里菜、水中雅章、高田憂希、稲田徹、福島潤、浪川大輔

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

意見を通したければ強くなれ・・・ですか

原作未読 全12話

あらすじ
3期なので割愛(爆笑)


では感想を
今度の話は人間らしい感情を持つモンスターとの絡みですか
内容自体は物凄く深いお話しだったと思います

が・・・私の心には何も響いていません
と言うのも、ベル君の考え、行動が私にはかなりイラついたからですwww

弱く、実力も権力もないベル君たち(ヘスティアファミリア)
誰に何を言っても聞いてくれるわけがありません

で、あの結末
その場しのぎで何も解決していませんよね

この3期がこれから先の伏線かもしれません
なので、4期がある事を切に願うだけです

視聴して満足感はあったんですけど、胸の中にモヤモヤが残る作品でした
(個人的感想ですよ)


作画はちょっとだけ気になるとことがありました
人によっては気にならないかもです

声優さんは普通
良いと思いますが、3期でレベルアップしたとは感じず

音楽はOP、EDとも普通
DLはしないと思います

キャラはモンスター側で色々たくさん出てきました
視聴すると分かりますよ


こうやって感想を書いていてもやはり納得はいかず

視聴している最中、やたらこの言葉を思い出しました
大捜査線(TVドラマ)で故・いかりや長介さんがやっていた役の言葉

「正しい事がしたければえらくなれ」

あの場面、もし回復不能な怪我人が出ていたら
もし死人が出ていたら
家を失い路頭に迷う人がいたら

ベル君たちは責任は取れていたのでしょうか?


ベル君たちの行動が正しいかどうか
視聴してご自分で判断してください

まあ、アニメなんでそこまで考えてないと思いますけど(爆笑)

完走出来るレベルです
安定して面白いと思います

ダンまちファンなら見るべき作品だと思います

これから視聴する方は必ず1期から視聴してください
伏線とか張っていますので、順番でねwww



では最後に一言
絶望した~!なんとなく気持ち悪い3期に絶望した~!
主人公だから人間は殺さないんですかね?
主人公だから即死レベル攻撃を耐えられるんですかね?
主人公だったら最後の戦いは勝って終わるべきじゃないんですかね?
主人公だから一般人に手の平くるくるされるんですかね?
もう~~~モヤモヤしか残らないアニメに絶望した~!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

それでも暇を持て余した神々は遊び宣う

リリース順で一通り視聴してから楽しまれることを推奨

①『ダンまち1期』⇒②『ダンまち外伝』⇒③『オリオンの矢』⇒④『ダンまち2期』

①④は必須。②も準必須。スピンオフ③は劇場版82分尺だからさくっとGO!って感じでしょうか。①と②は同じ時間軸の並行した物語ですので可能なら日を空けないほうがよいです。

そして此度の3期を迎えます。一気に視聴してあっという間に感じる満足っぷりでした。

 {netabare}帰ってきたダンまち or ダンまちリターンズ{/netabare} 

ヘスティアが胸の大写しで登場するのはご愛嬌。いつも通りの風景に安堵しつつ、それ以上に冒頭ダンジョン潜入から始まるのがよろしい。ついでに潜入したダンジョンで“出会って”いるのも原点回帰の感があります。
②外伝ではロキ・ファミリアといったヘスティア・ファミリア外に焦点を当てたことでファミリア一つ一つに諸般の事情があることを意識づけさせました。だから“ヘルメス”や“ガネーシャ”のファミリアにも固有の事情があるんだろうとも想像できますし、ロキ・ファミリアが大きく取り扱われる本編の後半には感慨深さすら覚えます。
④2期ではヘスティア・ファミリアに集う眷属たちに焦点を当てたことで「リリ」「ヴェルフ」「命」「春姫」各々への思い入れを強くさせました。奴隷同然だった“リリ助”や生贄前提の“春姫”と同業者やエルフから向けられる嫉妬や怨嗟を身に受けてた日陰者の“ヴェルフ”。そんな彼らだからこそ世界を敵に回すようなベルくんの選択を支持できるのです。

このように3期でしっかり②も④も機能してはいることを評価しつつ、いかんせんエンタメ的な面白さは控えめでした。なにせほぼ潜ってない。
来たるべきダンジョン潜入に向けた地固めを経ての3期とは言い過ぎでしょうか。ダンジョン場面の大幅増加もさることながらダンジョンに住まう者が中心のお話です。

良くも悪くも1期がシリーズの印象を決定づけます。
紐神の見ためやハーレム展開。主役が松岡さんなのでしょうがない(それでいいのか!?)あれやこれや。そんなのに隠れて古き良きダンジョンRPGそれこそ『ウィザードリィ』的ななにかに魅かれた私であります。紐神様もベルくんの旗色が悪い時こそ迷いなく彼の側に立つ振る舞いに感動すら覚えます。

 {netabare}なんかそれを久々に目の当たりにしました{/netabare}

【ヘスティア・ファミリアの面々】
 ヘスティア(CV水瀬いのり)
 ベル・クラネル(CV松岡禎丞)
 リリルカ・アーデ(CV内田真礼)
 ヴェルフ・クロッゾ(CV細谷佳正)
 ヤマト・命(CV赤﨑千夏)
 サンジョウノ・春姫(CV千菅春香)

メンバーは増え賑やかになりました。それでいて原点回帰の面白さ。これからダンジョンの深淵に手を届かせんとするのでしょうか?
小説も既刊で本編16巻、外伝12巻とボリューミー。スマホゲームアプリ『ダンメモ』も好調のようですし続けてほしいですね。“やっときた”感ある良作です。



※ネタバレ所感

■そして輝く11話!ヘィッ!

“漢”を“おとこ”と呼ぶようになって久しい。
第11話のサブタイトルは「決戦」。これでウルトラソウルと読むらしいです。

余計な説明を省いて、B'zの曲を脳内再生しながら11話を観るとベルくんの心境にぴったりで笑えます。


■モンスターって?

「ウィーネって10回言ってみて」からの「盾の勇者の成り上がりのロリ声ペットは?」でフィーネって答えそう。語感も似てて声優も一緒だし同じ想像したのは私だけではあるまい。
日高里菜さんの声だとかわいらしさを強調してしまってそっちに目がいきがちなんですけど…

{netabare}モンスターかわいいじゃん…とは決してならないわけです。“許されざる存在”の世界観と“モンスターにも事情が”と思う視聴者とでギャップがありそう。
たしか神様たちが地上に降りてくる前の時代、地上に開いた大穴からモンスターが溢れ出して人間を絶滅させかけてたかと。神様から恩恵も授かっていない生身の人間では太刀打ちできなかったというのがモンスターと人間の歴史。太古の昔から忌むべき存在。
だから、普通に考えて意思疎通可能な知性あるモンスターを見つけたら共存より恐怖が先行しそうです。例えば人間より強い羆が本能でなくトラップを仕掛けて知恵比べしてきそうとか、新型コロナが知性を持って人間を先回りして進化してきそうとか、まじめに想像すると恐怖でしかありません。
生理的にってことならコオロギ食べるとかゴキブリ飼うような感覚に近いかもしれませんね。異端児(ゼノス)の皆さんがいくら太陽の見える青空を目指してるからといって
 
 生まれたところや皮膚や目の色で 一体この僕の何が分かるというのだろう

みたいなピースフルな段階には一段も二段も足りてないとこで物語は繰り広げられているわけでして。
街の人が悪者なのではなくベルくんが超のつく異端である、と腑に落ちてるとわかりみがいいです。{/netabare}


■そして輝く11話!2ツー! ※余談

その“モンスター=人非人”みたいな構図って大なり小なり世の中にはあるわけでして。

この回のベルくんの筋の通し方って…
{netabare}同盟国ドイツの苛烈なツッコミに耐えながらユダヤ人を満州経由でアメリカへ逃がす実務指揮をとった樋口季一郎中将と被るのよね。もちろん独りの男気だけでなんとかなるわけでもなく公のバックアップも欠かせなかったわけですよ。
前段として、日本国政府は板垣征四郎陸相草案の「ユダヤ人保護」を閣僚決定し、満州に接するオトポール駅にひしめいていた2~3万人の難民を、「助けてやれ」と指示したのが関東軍参謀長東條英機であり、特別列車を仕立てて助けたのが満鉄総裁の松岡洋右でした。近現代史に造詣ある方ならこの三名がどういう方々かピンとくるでしょう。

歴史もそうであるように人物の見方も光100%と闇100%はありえません。ここではなんかのかけ違いでヘスティア様やファミリアメンバー、そしてベルくんたちが歴史の大罪人となるリスクを負いながら大事を為したものと素直に称賛をしたいところです。{/netabare}



■暇を持て余した神々の遊び

意味合いと語感の良さで1期からこのフレーズをレビュタイに引用しとります。やや懐かしい響き。
翻って“神々の暇つぶし”なる設定はどこまでいっても変わらず、とブレはありません。

{netabare}ソーマ(CV内山昂輝)なんて分かり易くて秘酒づくり以外興味が無い神。彼みたいに没頭するものがあれば人間に興味を持つことなんてないし、興味の対象が人間でないからこそリリ助に酒を飲まして試すようなこともできたりするわけでした。呑んでも心狂わなければ抜け忍していいよってやつでしたよね。

 神は自分で責任を取りません

今期のお騒がせ神イケロス(CV福島潤)も根っこは暇つぶしです。ディックス(CV:浪川大輔)には何かやらかすことを期待しているわけです。2期のアポロンなんかもそうでしたが、様々な退屈しのぎの方法がある中での彼らの選択がオラリオの秩序を乱すものだから処分されたわけで、あくまで他の神々たちの暇つぶしネタを奪っちゃいかんよってのが基準であり罰則の対象となってたわけです。
味方に見えるヘルメスやウラノスもクズマ…じゃなかった追放された神々と大差ありません。特にベルくんへの態度なんかそうですけど自分が責任取るような行動は絶対しない。眷属でないからってのもありましょうが、前に出てくることはない神々です。
ただね、、、本気で遊んでるのは分かります。ベルくんは想定外を引き起こす存在ですからね。フレイヤを筆頭に神々たちが興味津々な理由も

 退屈しないから

というのは押さえておきたいポイントです。
リトルルーキーだ英雄願望だと煽てられてても神々の暇つぶし道具の範疇を出ないという哀しみ。どこまでいっても鉄砲玉。振り返るといつもヤバい橋を渡らされてるベルくん。{/netabare}

よって

{netabare}そんな神々と眷属との関係を一線越えてそうなヘスティアとベルくんの今後が気になるのです。
具体的にはどういうお別れをするのか? だいぶ先でしょうけど避けがたいことですからね。{/netabare}


いろいろご都合が鼻につくのはつくのです。
{netabare}・娼館で囲われてたのに乙女だった春姫さんとか(2期)
・なんでウィーネさくっと生き返るの?とか(第8話) そもそも死なせる必要あった?{/netabare}

それでも神の掌の上で踊らされている人間といいますか眷属たちの行く末が気になるので今後も継続して観るつもりです。続編あるならですよ。

そういえばヘスティア様…
{netabare}ヴァレン何某さんのことをきちんと呼べてましたね w{/netabare}



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ視聴

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2020.12.21 初稿
2021.10.15 タイトル修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 46
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

英雄にあこがれて

制作J.C.STAFF。

女神ヘスティアと冒険者ベルクラネル。
彼らのファミリアは急速に成長の途を辿り、
オラリオに於いても存在感を増し続けている。
その折、偶然救出した少女は怪物であった。
言葉を解する怪物、これは異端を巡る物語。

ダンジョンで今、何が起きているのか!?

面白さは人それぞれでありますが、
格段に物語の骨子は追いやすくなっている。
{netabare}理知を備える怪物たちはどこへ向かうのか。
人と怪物、異端との共生の物語である。{/netabare}
英雄としての資質が試されているのでしょう。

声優陣はさすが、ヘスティアは当たり役だ。

最終話視聴追記。
古い価値観と新たな価値観、
現実にも通じる主題であったのでしょう。
多様な生を認めるのは難しい。
{netabare}いっそ愚者であるのはどうだろうか。
愚者こそが掛け替えのないものに、
届く可能性を秘めているのかも知れない。{/netabare}

ベルクラネルとは愚者の生き様である。
英雄への道程はまだ遥か先にありそうです。

まずまず楽しめました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 42

72.1 6 2020年度の師匠アニメランキング6位
アルテ(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (270)
912人が棚に入れました
舞台は16世紀初頭のフィレンツェ。絵画や彫刻が盛んな都で貴族の娘として生まれたアルテは、物心ついた頃から絵を描くことに夢中。いずれは画家になるという夢を抱きながら日々を過ごすアルテだったが、時代の流れが「女性が画家になること」を良しとしなかった。そこでアルテは、人生最大の決断を迫られる……。ルネサンス期に、ひとりの少女が夢に向かってひた走る、ヒューマンドラマ。多くの困難にぶつかりながらも、絵を描きたいと願う熱意と「自分らしく」生きようとする前向きな姿を描くその物語は、ふれるすべての人々の共感を呼び起こす。

声優・キャラクター
小松未可子、小西克幸、榎木淳弥、大原さやか、安野希世乃、秋元羊介、鳥海浩輔、M・A・O、田中理恵、戸松遥

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

令和版『世界名作劇場』

原作未読


なんというか素直な作品。主人公アルテは清々しいくらいに裏表がない。
なにげに小松未可子さんが主演はってる作品は私には初かも。
趣味が高じてイタリア語をお勉強した身にとってはルネサンス期のフィレンツェという餌に食いつかない理由はありません。視聴動機はそんなとこです。

素直でウブな娘を表現したいからなのか、男性の手がふれると顔を赤らめるくらいならまだしも距離が近づくと露骨に動揺するみたいなチョロイン設定を除けば、懐かしき『世界名作劇場』のラインナップに推挙できそうな安定感を感じます。

『世界名作劇場』といってもある一定の年齢層以上でないとピンとこないと思います。小学校の図書館に所蔵されてるような児童向け文学をアニメ化したシリーズをその昔やってたんですよ。

実はこれって皮肉でもあって事前の期待値を上回らずこの解釈に落ち着いたってところもあります。
徒弟制度の職人全盛のルネサンス後期のフィレンツェ。芸術家というより職人の色合いの強い絵画業界は男性主導の社会。そこに貴族出身の娘が割って入ってくお話です。因習・慣習やら障害がある中で女性の自立を謳った作品であることは見てとれますし、苦難を乗り越えてく彼女の成長譚でもありました。普遍性ある良いテーマですよね。
だからこそ背景を大事にしてほしかったと思います。16世紀フィレンツェが舞台。人権なんて概念が定義されてきたのは乱暴に言えば近代以降と最近です。ルネサンス期にその意識が乏しいのは当たり前で、むしろアルテが女性を理由に不遇をかこうのはそれくらいの理由でしかなく、薄いのです。

 ・昔だからしょうがないよね~
 ・絵描きだから時代をルネサンス期にしとこ

これ以上のものを感じさせてくれたら『世界名作劇場』+αになってたかと。
ルネサンスといえばまずはフィレンツェ。後期はヴェネツィアが隆盛していったのが史実です。全編完走された方はピンとくるかもしれませんがストーリー展開上このへん注釈あるだけで違っていたと思いませんか?
繁栄の源でもある都市の守護者メディチ家に触れてないのも「どうして舞台がフィレンツェなのか?」を見えにくくしてますし、今のイタリアのイメージで描かれてるため都市国家が林立している当時の情勢を汲んでおらず見誤っていたと思います。
とどのつまり、時代考証を細かくやることでアルテ(女性)の置かれてる状況をより深く理解できて、そこで生じた成長や自立についてはより深い感動を覚えたであろうという仮説です。
フィレンツェのヴェッキオ橋やドゥオーモ。ヴェネツィアのリアルト橋。観光資源でも有名なやつはところどころに顔を出しますので旅行で訪れたことのある方は懐かしく思うかもしれませんね。ロケハンは頑張ってたほうかと。


ここまで「ここ頑張ってくれ~」という注文ばかりでしたが、不足分を抜きにしても楽しめましたよ。
全体を通して無味無臭というわけではなく、序盤と最終話でのアルテを比較しても、力強く意思を感じる目つきになってましたし、背筋もピンとしてなにかを乗り越えた感のある良い佇まいをしてます。それにきっちり1クールでまとめてくれたことには感謝です。
目安としては第4話までは観てほしいです。子供と一緒に観ることのできそうな安心仕様のため物足りなく感じたかもしれない序盤。単純な能天気キャッキャウフフとは違うざわつきが挿入される回に該当します。ここを経験してから判断して欲しいですね。


繰り返しになりますが素直な作品。そして完走後ちょっと「頑張ってみようかな」とポジティブな気持ちになれる佳作です。



視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.06.27 初稿
2021.03.07 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 57
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

女性だけでなく絵画の地位も低い?画家志望少女の青春奮闘記

16世紀初頭のイタリア・フィレンツェなどを舞台に、
貴族の女性でありながら、当時、男社会であった画家の世界に飛び込んだ、
ヒロイン・アルテの奮闘を描いた、同名コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
後期ルネサンス初め。画家が宗教画だけでなく
王侯貴族らの肖像画家としても確立されて来た時代。
など舞台、歴史等の考証は成された作品だが、
歴史的事象が前面に出るタイプではなく、有名画家の登場もない。

あくまで前向きな主人公少女・アルテの青春奮闘記として、
予備知識が余りなくても、気軽に元気付けられることができる。

一方で、美術史上の論点が希薄なこともあってか、
アニメ化部分では、時代がどんな絵を求めていて、
それに対して主人公少女がどんな絵を描きたいのかは
今ひとつ見えて来ませんでした。

こうしたこともあって、私はラストのアルテの決断……
{netabare}ヴェネチア貴族がパトロンに……という破格の条件を蹴って、
フィレンツェに徒弟として戻ったのは、本意が定まらぬまま、
貴族出身の女性画家として面白おかしく消費されることを回避したという点でも{/netabare}
良かったと思います。


【作画 3.0点】
イタリアでのロケハン敢行の成果も反映した街並み描写。
ヒロイン・アルテを始めとした、女性の髪のボリューム感。
などの背景、作画への要求を、
限られたソースで実現しようとした跡は見られる。

肝心要の芸術作品についても、
アルテの女性ならではの柔らかな線の肖像画や、
アルテの心の支えとなった師匠の一作
などは良好で演出にも寄与している。

それだけに……最終話、クライマックスを飾る一作の出来が本当に勿体ないです……。
あれじゃ{netabare}天界を描いた天井画というより、まるで銭湯です。{/netabare}
アニメオリジナル回だったと言う点も影響したのでしょうか?
私の加点分を一撃で吹き飛ばした問題作。早急に修復を求めたいです。


【キャラ 4.0点】
ヒロイン・アルテ。
最初は女性の画家志望を白眼視する男性社会に気合いで杭を出すだけにも見えた彼女。

師事したレオ。
物乞いからの叩き上げで、アルテの反骨心にも理解があり、
貴族女性だからと手加減しない師道でアルテも成長。


高級娼婦ヴェロニカ。
女は学ばずに嫁いでおれば良いという時代においても、
男性を癒やすのは教養もある美人。
という需要に応えつつ、決して自分を安売りしない生き方で、
アルテの良き相談相手となる。

アルテもワガママ名門貴族少女・カタリーナの面倒を見る頃には、
貴族出身の女性画家であることが逆風ではなく順風になった時、
自分を見失わずにいるにはどうしたら良いのか?
などと自身の売り込み方や立ち位置に悩む大人の女性へと近付いていく。


様々な人物との出会いがヒロインに深みを与えていく良質なキャラクター構成。


【声優 4.0点】
主人公アルテ役の小松 未可子さんの前向き元気ボイス。
ヴェロニカ役・大原 さやかさんの気品溢れる人生の先輩ボイス。
この辺りは勝手知ったる鉄板の安定感。

あとはカタリーナ役・M・A・Oさんのロリボイスとか。

女性陣がイタリアを彩る中、渋味が効いていたのが師匠レオ役の小西 克幸さん。

寡黙で心情を声に露骨に出せない難しい条件の中、
弟子のアルテへの愛情を好表現。

特に終盤、{netabare}愛弟子がいないレオの一日を描いたシーン。{/netabare}
言動全体から寂しさを演出するハイレベルな表現の中に、
淡々としたボイスを上手く落とし込めていたと思います。


【音楽 4.0点】
劇伴はピアノやストリングスでルネサンス期イタリアの空気もフォローしつつ、
ヒロインの前進をサポート。

OPは坂本 真綾さんの「クローバー」
EDは安野 希世乃さんの「晴れ模様」
共に透明感溢れる女性ボーカルと爽やかなギターサウンドが
アルテの前向きな生き方とシンクロした、元気注入にも適した良曲。


【感想】
本作については、好きなことは自己責任で何とかしろと言う現代日本とは違って、
徒弟制、パトロンが充実した西洋美術界の礎を羨む見方もあるそうですが。

私は観ていて、王侯貴族や富豪だけの物だった芸術絵画を、
市民の誰もが美術館で楽しんだりする今は、
裾野が広い良い時代だなぁ~という感想を抱きました。


そんな私が地味にお気に入りなのが中盤、
レオ師匠と腐れ縁の商人ウベルティーノのやり取り。

{netabare}ウベルティーノ自身は芸術への興味はなく、
絵画も取引先との円滑剤にするための応接間の見栄に過ぎない。
自身の書斎はアートの彩りも乏しくガランとしている。

絵を気に入って注文している訳じゃない商人の依頼を、
画業は貧困脱出の一手だったレオが
相変わらずビジネスライクにこなして行く。{/netabare}

絵を商売道具として人生を歩んでいる互いの生き方を、
毒突き合いながらも認め合っている。

プロフェッショナル二人の渋い一幕として妙に印象に残っています。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 42

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ルネサンス時代の女性画家が困難を克服してゆく物語

16世紀初頭、ルネサンスの頃のイタリアで、女性画家を目指す少女アルテの物語です。
いつも元気で明るく前向きなアルテから沢山の元気をもらえますよ。(^_^)

当時の世の中は、男中心の世界。
女性は結婚して家事に従事し、旦那に尽くすことが当たり前の世の中。
貴族の娘アルテは、そんな決められた未来を受け入れることができず、画家を目指します。

でも、女性のアルテには、どの画家工房の人も相手にしません。
女性であるというだけで雇ってもらえないことに憤りを感じたアルテは、長い髪を自ら切り、男たちの前で自分の覚悟を見せます。

男たちはアルテの行動に驚きますが、それでも慣習に拘り、アルテの描いた絵を見ようとしません。
そんな時、唯一アルテの絵を見てくれた工房主のレオが無理難題の条件をだし、それができたら弟子入りを認めると言います。

アルテは持ち前の頑張りで、その難題を突破し、弟子入りを果たします。

その後、アルテは、女性というだけで様々な困難に遭遇します。
それでもアルテは、その困難を一つ一つ突破してゆきます。
時には落ち込むこともあるけれど、決して諦めたり投げ出したりしません。


アルテの声優は小松未可子さん。とても元気で明るい声でした。
オープニングは 坂本真綾さんの「クローバー」元気がもらえる歌です。
エンディングは 安野希世乃さんの「晴れ模様」とても心地よく光にあふれた景色が見える歌です。


人には変えることができないものがあります。
生まれや性別、そして今まで生きてきた環境…
でも、未来は自分の頑張りしだいで、変えることができます。

アルテのように、いつも笑顔で元気に笑って、
それでいて懸命に打ち込める何かを持っていたら、
きっと明るい未来が待っているでしょう。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 56

69.1 7 2020年度の師匠アニメランキング7位
食戟のソーマ 豪ノ皿(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (204)
899人が棚に入れました
実家の定食屋「食事処ゆきひら」で料理の腕を磨いていた幸平創真は、父親の勧めで超エリート料理学校「遠月茶寮料理學園」に入学。ライバルとの食戟、仲間との研鑽を重ね、料理人として徐々に成長を続けていた。時が経ち、2年生に進級した創真はついに学園の頂点、遠月十傑評議会“第一席"の座へと、のぼりつめたのだった――。そんななか、世界的な料理コンクール「THE BLUE」の招待状が遠月学園へと届く。「THE BLUE」とは、若手料理人たちが名声を懸け競う正統派な美食大会――しかし、今回は従来とは趣向が異なり、常軌を逸したお題ばかり!?新たなライバルが現れ、波乱の予感が漂う「THE BLUE」の行方は……!?次代の料理界の担い手を決める食戟が、幕を開ける!

声優・キャラクター
松岡禎丞、金元寿子、高橋未奈美、花江夏樹、諏訪部順一、赤﨑千夏、岡本信彦、大西沙織、櫻井孝宏、福山潤
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

おあがりよ!おそまつ!おわり!

原作未読 全13話

食戟のソーマの5期です。1期から観ることをオススメします。

WGO(世界中のあらゆる美食店を評価する組織)の主催する大会で、裏社会からの料理人「ノワール」たちとの全面対決が描かれています。

「ノワール」たちの料理方法は、凄いのか酷いのか観ているとよく分からなくなりましたねw

ノワールの才波 朝陽(さいば あさひ)が相手でしたが、勝った相手から料理器具を取ってそれを組み合わせて料理を作っていましたね。 結局自分の料理で勝負していないことにずーと違和感がありました。{netabare}(最後に指摘されていましたね){/netabare}
{netabare}
また今回も薙切家に幸平家にかかわるお話でしたね。色々なことが分かりました。(薙切 仙左衛門が薙切えりなと薙切 真凪と「神の舌」から救うために主要メンバーが集められたとは思いませんでした。また、創真のゲテモノ料理はお母さん直伝なのですねw)
{/netabare}
キャラクターは総出演でした。ただ、キャラが多すぎてメインのキャラ以外はあまり目立たなかったですね。

完結しました。この作品は、初志貫徹を貫いていましたね。{netabare}(薙切 えりなに「美味い」言わせる料理をつくること){/netabare}

OPはnano.RIPEさん、EDは渕上舞さんが歌っています。

最後に、5期に渡ってきちんと完結して良かったです。ご馳走様でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

安定・安心の料理対決アニメ(大団円)

言わずと知れた週刊少年ジャンプ連載漫画が原作のアニメ化作品です。

ジャンプ連載が本誌を追われずに完結し、アニメ化も原作の最後までなされるというのは近頃だと案外珍しいことなのかもしれません。とりあえずパッと思いついたのが『バクマン。』くらいかも。

アニメ化の時系列的には3期目以降が素直に数字ではなくそれをもじったタイトルになっていて:

食戟のソーマ(1期目: 2クール)
~ 弐の皿(2期目)
~ 餐ノ皿(3期目: 分割2クールの前半)
~ 餐ノ皿 遠月列車編(3期目: 分割2クールの後半)
~ 神ノ皿(4期目)
~ 豪ノ皿(5期目: 本作品)

ということになっています。ただ、ストーリーの区切りとしては3期目2クール目と4期目は特に境目は無くて、一連の作品としてつながっている感じですね。

本作「豪ノ皿」の特徴としては対決する相手がこれまでは遠月学園の関係者(生徒やOBなど)ではなくノワールという裏社会で活躍する料理人が出てくることや、主人公である創真の家族、ヒロインである薙切えりなの家族に関わる様々な確執が露になる点でしょうか。

作品内容的には1期目から本作まで、終始一貫して主人公の幸平創真(ゆきひら そうま)を始めとする料理人による対決と、その勝負における審査員たちのリアクション芸(良くわからない言葉を発したり服が脱げたりする)が支える形になっています。

そしてその勝負が行われるに至る過程や因縁、そして料理修行といった感じの『ミスター味っ子』あたりから完成されたと思われるテンプレートに乗っかっている作品です。

そして1期目から各話の進行はその期通じての話数を表すアイキャッチ的な画像からスタートしてラスボスのシルエット的な画像で終わるとか、2期目以降はnano.RIPEをOPまたはEDに起用し続けるとかこの作品自体の様式も確立してきました。

そういう意味ではシンフォギアにも似た「様式美」を特徴とする作品でもあるかもしれません。飽きる人は途中で飽きるかもしれませんが、安定性は抜群でそれはこの5期目でも変わりませんでした。

同一クールに並んだ作品とは充分に戦えるポテンシャルは視聴前から期待していましたが、その期待にキッチリと応えた作品だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

原作の終わりまでちゃんとアニメ化^^

原作既読(発行巻購入済み) 全13話

あらすじ
料理勝負で全てを決める学校。そこの生徒たちのお話し


では感想を
原作の最終話までアニメ化しました
でもアニメは個人的に4期(神の皿)で止めておくべきだったと思います^^;

豪の皿(Blue編)ですが、展開早過ぎwww
まあ、原作もちょっと違いますけど、こんな感じですけどね(苦笑)

豪の皿に関しては料理勝負と言うより下着姿しか印象がありません
料理勝負が少ないので余計に(いらねっ)って場面が多いです。

伏線回収(創真君のお母さん、えりな様のお母さん)の為のアニメです
食戟のソーマファンなら視聴するべきですが、そうでもないなら見なくても問題なしwww

原作も個人的に(Blue編)はいらなかったな~って思っている私ですwww

展開が早いのでさくさく視聴できますが、その為なのか、満足感は少ないです

恋愛スパイスがちょっと増えてます
ギャグスパイスは声優さんが頑張っていますよ


作画は相変わらず標準以上
よく動いていますし、崩壊もありません

声優さんもそれなりに豪華でしたね
個人的に津田健さんはツボりましたよ^^

音楽は普通
OPの絵は個人的に好きでしたけどね

キャラは最終クールなのでオールスターです
あ~いたな~って感じの懐かしいキャラとか出てきますよ


アニメが原作最終話まで終えました。
これから食戟のソーマを視聴される方は必ず1期から順序良く見てくださいね^^

食戟のソーマ
食戟のソーマ 弐ノ皿
食戟のソーマ 餐ノ皿(列車編を含む)
食戟のソーマ 神ノ皿
食戟のソーマ 豪ノ皿

です。間違えないようにレンタルなりしてくださいな

視聴すれば完走は出来ると思います
面白いと思うかどうかは別問題ですけどね

個人的には(原作コミックでいいや)と思っています
アニメは2周目はしません!

嫌いじゃないんでけど、満足感が得られないアニメはな~(爆笑)

ってわけで自己判断で視聴をどうぞ(投げやり)




では最後に一言
絶望した~!色んな女性の下着姿に絶望した~!
なんですか、あの格好は!
あんなにみんながみんな、上下が揃っているわけないじゃないですか!←そこかいっ
今は上下が揃っている下着を付けている方が珍しいんですよ!
女性は上下が揃っている下着を付けているなんて、男性の都合のいい妄想ですよ!
そ~ゆ~所だけ夢を見させるアニメに絶望した~!


男性の皆さん
揃っていないとだらしなく思えるとか彼女や奥さんに言っちゃいますと
軽く引かれるレベルですのでご注意を(爆笑)
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

62.2 8 2020年度の師匠アニメランキング8位
新サクラ大戦 the Animation(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (145)
502人が棚に入れました
太正三十年(1941年)帝都・東京は、平和な日々を取り戻していた ―――『帝国華撃団・花組』は隊長神山誠十郎が欧州へ赴任し、天宮さくらが隊長代理に就任していた。日々奮闘している花組の元に神山が一時帰国するが、その傍には見知らぬ少女がいた。少女の名はクラーラ。大きな事故に遭い壊滅した莫斯科(モスクワ)華撃団の唯一の生存者だという。神山から託され、花組へと転属になったクラーラを迎え入れるさくら達。そんな中、『莫斯科華撃団』を名乗る一団が突如帝都に現れる―――莫斯科から来たクラーラとは何者なのか?そして、壊滅したはずの莫斯科華撃団の来日の目的とは?帝国華撃団・花組の新たな戦いの幕が開く!

声優・キャラクター
佐倉綾音、内田真礼、山村響、福原綾香、早見沙織、阿座上洋平、富沢美智恵、和多田美咲、白石晴香、赤羽根健治
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大戦というより小競り合い

実は元ネタ観たことない


たしかJUMPでちさたろー(横山智佐)が主役やるよーというのがあったようななかったような。
サターンなんぞ持っとらんよ。プレステ派でした。
CMで流れてたので『ゲキテイ』は知ってます。
大正時代でしょ?『はいからさん』と宝塚ががっちゃんこしてロボバトルしてるイメージ。


前作への思い入れはありません。
視聴動機は“広井王子のワークスに触れてみよう”でした。自分が中学か高校くらいの時に勃興してきた人、というイメージの彼。『天外魔境』『魔神英雄伝ワタル』『グランゾード』そして『サクラ大戦』と彼の作品群に触れずにこれまで生きてきました。作品名は存じてますが、PCエンジン持ってなかったりサターン持ってなかったり、アニメだったら地方では放送してなかったりと縁がなかった印象です。満を持してはじめて触れたのが『ソラとウミのアイダ』ですかね。こういっちゃなんですがひどかったです。はたして“昔は凄かった過去の人”なのか“単にパブリックイメージが肥大化しちゃった普通の人”なのかこの目で確かめたかったのです。
なおこれについての結論は保留。やや後者寄りの見解です。実際のところ広井氏はこの新作に関与してないらしいのでこれで評価するのはフェアじゃないというのが理由。

おそらくこの『新サクラ大戦』視聴層は旧作経験者で占められるのではないでしょうか。前知識ないとこんな感じでした、的な感想書いときます。


結果↓


{netabare}失敗した。つまらん。{/netabare}


あくまで仮定ですが、旧作ファンが懐かしんで愛でる以外の需要はないのではないかと思われます。
ポジティブに評価できるのは一点。ゲーム原作にありがちな“独りよがり謎設定”に置いてけぼりにされるのがなかったことくらい。旧作キャラの登場や踏襲された世界観はオールドファンに寄せた無難さを感じました。

そしてメリットはデメリットと裏返し。そら整合性求めりゃグダグダなところは随所にあるのですが、度し難い謎設定ではないので拒否反応はない。ただ単に時間が流れていくだけ。なんとなくいい話のような緊張感あるようなシーンが続きだらだら鑑賞はできるのですがビックリするほど記憶に残りません。帝国華撃団の主役級五名のキャラ回らしきものがなかったのも輪郭がぼやけた理由でしょう。
あとは自分の好みないし事前のイメージ(期待)とかけ離れていたことかしら。具体的には以下二点↓


1.ヅカ感に乏しい

実際のモデルは松竹らしいのですが、華撃団≒歌劇団なわけじゃないですか。そう宝塚です。
舞台に生きてるシーンが極めて少なく、本筋が降魔との闘いだったとしても日常パートとしての舞台シーンがほぼ無く他のアニメと同様な日常パートが展開されてたのが残念です。ここ差別化できるポイントだったと思うのですが素材を使いきれてない。

{netabare}普段はトップスタア。でも実は…{/netabare}

そして舞台シーンもイマイチでした。人数が5人だからってのもありますが、カーテンコールのとこしかなかったんじゃないかしら。“ラインダンス”“レビュー”とかやりゃいいのに。寸劇もアイドルもの延長線上の演出で、これでサイリウムとか出てきたらたぶん即切りしてたと思います。
旧作がどうか知りませんが、やや期待してたヅカ的舞台演出がなければその他作品に埋没するのです。


2.大正感に乏しい

大正二十九年の設定です。
いくらスチームパンクな世界観だったとしても背景や小道具とかもっと史実に寄せることはできなかったんでしょうか。ビールやキャラメルの広告をさらっと挿入したり、やれることはあったでしょうに。

{netabare}大正モダニズムの欠片だけでも…{/netabare}

年代的に“レニングラード”だったであろう場所が“ペトログラード”のままだったり共産革命なかったのかしら!?と妄想するのは楽しかったんですけどね。


1.にせよ2.にせよ当方が勝手に期待して勝手にがっかりしただけとも言えるのでみなさんはあまり気にせずともいいでしょう。単に期待値コントロールを失敗しただけともいえます。
とはいえキャラもストーリーも凡庸だったので、他と差別化できるアドバンテージをみすみすドブに捨てた感じ。作品としては並も並。オールドファンが温かい目で観てあげたらよろし。そんな作品です。



※余談

■セヴァストポリ

いいっすね空中要塞。
言わずと知れた黒海へ抜けるクリミアの要所。要所ゆえに要塞化したのが現実のセヴァストポリ。クリミア戦争ではナポレオンⅢ世が、WWⅡではドイツ軍がえらい目に遭ってました。作中でこれを持ってくるセンスはさすがです。

日露戦争とかやらなかった世界線でしょうか。
要塞攻略といえば“旅順要塞”なんかも有名です。司令官の乃木希典は攻略にてこずったことになっていて、司馬遼太郎『坂の上の雲』では愚将としてボロカス言われており評価別れてますよね。
実際のところ、要塞攻略時の損耗率をみると同条件でないことを差し引いても乃木大将の戦略は極めて効果的であったと判断できます。少ない犠牲で陥落させているという意味です。この辺は好き好きでしょうし興味なきゃスルーでしょうが、伊達に神社ができたり駅名になってたり、アイドルグループの冠に使われてたりしないよね~とあらためて思ってたりしました。



視聴時期:2020年4月~6月 

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2020.06.21 初稿
2020.12.19 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 47

buon さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

くっ、からだが勝手に・・・ (3話で断念)

体というか手が勝手にサクラ大戦3の宣伝をしてしまう!



舞台はフランスのパリ、
帝都で活躍した大神が指名され新しく立ち上げられたパリ華撃団に向かう。
そこには美女とイイキャラとイイ敵が溢れていた。

エリカ、真っ赤なクリスチャン。
元気なドジっ子、毛先が内に跳ねている長髪、霊力(?)が高く治癒能力を有す。
存在自体が癒し、しかし行動は裏目ってしまう。
かわええ。

グリシーヌ、青のドレス(?)に身を包んだ金髪ややくせ毛ロング。
名家のご令嬢で気位が高く話し方が堅いが、情熱と闘志に溢れた美少女戦士。
ちゃんとお礼も言えるし、堂々としたツンデレ。
かわええ。

コクリコ、東南アジア系サイドトップツインテールみなしごサーカスっ子。
元気で朗らかで動物大好き、運動神経抜群。
過酷な環境下でも笑顔を絶やさないええ子。
かわええ。

ロベリア、多分スラブ系銀髪ギャング、硬そうな髪のヘアバンド眼鏡っ子。
気性が激しく好戦的でワイルド、姑息さと潔さを有す、霊力が溢れて燃え盛る。
色気も有していて、大神をからかう。
かわええ。

花火、おかっぱ黒服、未婚の未亡人。
婚約者が亡くなり喪に服している。その弱みにつけこみカラスや大神がすり寄る。
大和撫子で控え目でありながら好意を隠さない。グリシーヌとはマブダチ同士。
かわええ。

大神隊長、鋼の髪を有す男の中の男。
身体能力と刀の扱いに長けていて、一見まじめ風チャラ男。
自分の心に付き従い言い訳をしながらも覗きをする。
かっこええ。

この六人が巴里華撃団の猛者。

マダム、エトワールかピノノワールっていう劇場のオーナー(?)淑女。
機知に富みながら肝っ玉も据わっている。
猫をいつもかわいがっていたような気がする。俺の実力じゃスチルを回収できなかった。
昔はかわええ。

メル、青髪たこさんミディアムヘアー、劇場のメイド。
礼儀正しく、キリっと美しい。
不真面目は嫌いだがユーモアは嫌いじゃない小難しい子。
かわええ。

シー、橙もふもふ立て巻ロール、劇場のメイド。
ふわふわとにこやかでちょっと天然が入っている。
度胸もあるし仕事に対しては真剣だし、お菓子が大好きな気がする。
かわええ。

ジャン、「グズグズしてるとセーヌ川に叩き落すぞ」みたいなことを良く言う整備士。
仕事以外ではユーモラスで優しい男。
なんかいると安心する。
かっこええ。

神父、エリカの面倒を見ている。
気が弱いが優しいおっちゃん。
寛容でまじめないい神父。
ええひと。

タレブーさん、グリシーヌ家のメイド長(?)。
厳格でおばさん臭いしゃべりをする。
厳しさの礎に愛がある。
きっと昔はかわええ。

警部、太っちょな警部さん。
フランスの荒くれ者をビシバシ取り締まる正義の味方。
美女に弱い素晴らしいおっさん。
かっこええ。

加山、大神の同僚、確か日本の海軍。
パリも日本も戦場もどこでも様になる色男。
ピンチなときにやってくるイケメン。
かっこええ。

鉄壁の迫水、完璧に忘れていたがほっそりとした大神の上司。
まじめ系女好き。パリに女を口説きに来ている。
溢れんばかりの紳士さがため、女性に対して大神のような度胸を持ち合わせていない。
かっこええ。

帝国華撃団、大神にツバ付けられた日本の妻たち。

敵共は、
ウサギ、ライオン、クモ女、カラス、イカデビル、ピエロフランス人形。
かわええ
しかしライオンは許さない。

※名前間違えてたり、ちゃんと覚えてないかも
※迫水だけググって思い出した、その流れで蜘蛛女ではなくヘビ女とサソリ女がいたことを確認

この作品の何がイイって、
メインもサブも女性陣が皆すばらしい。
戦闘がマスゲーから広々とした感じになって、しかもキレイ。
メインとサブの女性陣が皆かわええ。
キャラが立っている。見方側はみんな気持ちええ。

サクラ大戦でナンバーワンの作品だ。
(もちろんこのシステム・世界感を創ったという意味では1が素晴らしいが)

最後にもう一度言う、
女性陣が皆キャラが立っていて超かわええ!


ふぅ、言いたいことを言ったので立ち去る。






新のアニメの方は、なんかアニメ作品自体もその内容も身内ネタっぽいからもういいや。
特にキャラがええ、って思わせるシーンが3話までに一つもなかったのが敗因かな。





以下、一話視聴時の感想
『米田かマダム、あとオレンジを呼べ!』

ゲームの宣伝アニメ。

内容は出会いからではない、既に途中。
とりあえず、CGが残念です。
光武、戦闘はまあまあかっこいいかな。

神山さんの漢気に期待☆

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

稲葉姫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

評判ほど悪くないです

第1話〜第5話「凹凸探偵!」まで鑑賞しました。
(以前のさくら大戦は、サクラ大戦桜華絢爛、サクラ大戦轟華絢爛のみ見ました。)

以前からの「さくら大戦」のファン?の方のバッシング・低評価は目にあまるほどです。正当な一作品としての評価をしていないとしか思えません。それは年齢層が高いであろうアマゾンなどの評価だけであろうと思いましたが、この「あにこれ」でも同様なんですね。

サンジゲンが製作元請けなのでCG臭いのは仕方ないし、肝心の戦闘シーンもCGの割にはいまいちであるのは間違いありませんが、いま放映しているアニメの平均はいっています。(私の平均基準は3.5です)

物語(シナリオという)は5話までの段階ではわかりません。風呂敷を広げに広げた段階であり、これからそれをどうやって結びつけていくかです。ただ、1〜5話はいっぺんに見ることができました。見るに耐えうるものだったからです。

本編とはあまり関係ありませんが、気になったことが少しあります。

帝国華撃団の望月あざみ(忍者)と、「プリンセス・プリンシパル」のちせが妙にかぶって見えるます。ちせを真似したのでしょうか?

帝国華撃団のクラリス役の早見沙織さんの声って、みな同じ声に聞こえます。声優さんて役柄で声が変わる人が意外に多いのですが、クラリスが話していると、「幼女戦記」のセレブリャコーフ少尉が話している錯覚に陥ってしまうのです。(笑)

6話以降も楽しみに見たいです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

58.9 9 2020年度の師匠アニメランキング9位
はてな ☆イリュージョン(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (90)
315人が棚に入れました
中学一年生になったばかりの不知火真は、両親の知り合いの、世界的に有名な奇術師・星里衛に弟子入りするため上京する。子供の時に、星里衛・メイヴ夫妻のショーを見てから、真はずっと奇術師に憧れてきた。夫妻の娘・果菜(あだ名:はてな)とは幼なじみ。東京では、美貌の女怪盗が起こす事件が世間を騒がせていたが、はてなもいるし、不安はなかった。幽霊屋敷と呼ばれる星里家で、執事のジーヴスとメイドのエマに迎えられ、はてなとの再会を果たした真。はてなも大歓迎だったが、真と話がかみ合わず、ついには――!?アニメ界最大のイリュージョン、開幕!!

声優・キャラクター
松岡禎丞、鈴木愛奈、富田美憂、M・A・O、松山鷹志、細谷佳正
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

1話感想{netabare}
えっ、松智洋!?メドヘンの?
死んだハズでは…原作情報全然知らなくてどうなってるんだ?とちょいと調べたら引き継ぎ立てて続いてるのね。
矢吹絡みで掘り起こせば人気得られると踏んだのだろうか。
ということかどうかは知らないけど、金色の闇のトランス能力みたいなのが飛び出して「ああそういう」と。
それよりも監督が松尾慎…えっ、松尾慎なの!?同姓同名じゃなく?
…じゃあこれ、アクションは期待できるのかな?

内容は「幼い頃出会った人と再会するけど、当時思ってた性別と違ってた」って展開はつい最近も見たような…ああ“恋する小惑星”かw
アハハ、ほんとこういうネタ被りは起きちゃうもんだねぇ、これだけ作品数が多いと仕方ないんだろうけど。
でもって母の行方を追ってハインツの作品を盗んでる(キャッツアイネタ)ってことなのかな?
メドヘンの時もそうだったけど1話の段階では「特殊能力」を引っ張りますね、そんなに引っ張るほどのネタでもない気がするのだが。{/netabare}

2話感想{netabare}
おお~い!2話でメドヘン現象!?
作者死んでるからって無責任が過ぎないか?

大友克洋だったか他の劇画系マンガ家だったか、弟子入りすると真っ先に床にバラ撒かれたトランプのデッサンをさせられると聞いた事がある、あくまで人づてなので話半分に読んで欲しいのだけど。
床という平面上で消失点へ向かって垂直ないし水平なのは描きやすいけど、それが回転した時角度が90度であるハズのトランプのカドはどうなるかってのを、計算やCGではなく直感でできるようにならないとお話にならない…ということだと思う。
で、これができないと長方形(4つのカドが90度)であるハズのトランプが歪に見えたり、床からナナメに立ってるように見えてしまう。
この作品の2話、本が散らかってるシーン、思い切りナナメに立ってて…もう何?ナニコレ?90度より鈍角になるハズのカドが鋭角になってたり…ちょっと酷いぞ。
前にメドヘンの感想で、正面から見たら真円のもの(車のホイール)がパースかかってナナメに見えた時どう描けばいいかを指摘した記憶があるけど、なんでそんなん出来ない人間が絵の仕事してんのよ。
ここぞとばかりに他作品持ってくるのもアレだけど、同期の“映像研~”はそんなの教わるまでもなく出来て当然の体で進めてて、格の違いを見せ付けられた感じ。
…。
って思ったらこれ制作がビリビリなのか!
出資(製作)だけじゃなくて制作にも手を出してたのねー、大丈夫なんかね?中華アニメ(評価基準がかなりヌルくなる)として見た方がいいのかな?{/netabare}

3話感想{netabare}
3話のエンドカードが監督の松尾慎でした。
もしかして同姓同名なだけかも?と思ってたけど、本当に松尾慎らしい。
絵描き上がりの監督がエンドカード描くこと自体は騒ぐものではないのだけど、ただこの作品の場合作画が酷くて「予算カツカツなのか?」と思わせてるので、外部のイラストレーターに頼む金も無かったのか?と邪推してしまう。
特に同期作品の“インフィニットデンドログラム”の1話エンドカードでなかじまゆかが使われてて。
はてなイリュージョンと原作者を同じとする“パパ聞き”繋がりでこっちには描かんのか?と思ってた矢先のことで尚更邪推が…そのうち登場するんかね?
まぁそれ言ったら“ねこパラ”2話エンドカードが石恵で、矢吹繋がりでこっちはやらんの?と際限無くなるんだけどさ。
あ、カントクは“メドヘン”で激怒しててもおかしくないのでそれは期待してない。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
お色気シーンが絵的に全くお色気になってなくて、だけどそれをお色気シーンであるという扱いで話が進んで行くので眩暈がする。
もっと言えば、セクハラしてないのにセクハラしたことになって主人公が怒られる状態になってモヤモヤ。
ハテナも過剰に怒ってることになってもはやヒス女に。
作画崩壊で有名な“いもいも”や“メドヘン”ですらお色気シーンは押さえてたし、雑破業(6・7話の脚本)が見落とすハズも無いので意図的だろう…ってことは中華だからってことか?
あれ?でも“セントールの悩み”では結構攻めてた気がするのだが…あの時とは基準が違うってことだろうか。
当局の胸先三寸でコロコロ変わるってのは厄介だねぇ。

そんな感じでダラ~ンと見ての7話。
星里家は「一族」と袂を別ってるのか従属してるのかよくワカラン。
そういう微妙な立ち位置に焦点当ててるでもないし(親父がフワッフワだし)、なんか方向性がフラフラしてね?
マコトはキャメロットと名前言われるまで気付かなかったクセに、気付いてから「大ファンです!何度もあなたのステージの映像見てました!!」って白々しすぎて吹くw
せめて今とは姿の違う「映像に映ってる昔のキャメロット」の回想を一枚絵でもいいから挟んでれば印象違うだろうに…これも作画がアレな影響?
それと弟子入りするためのテストは、べつに仕事を貰うためのプレゼンじゃないよね?
要は未熟でもいいハズで、ディナのマジックがどんなに凄かろうが「ボクが弟子入りすればもっと凄いのが出来る」と言えてしまう。
そもそも独学で高等マジックが出来るなら師事を仰ぐ必要も無いワケで…。
と、そういうカラクリに繋がるのかね?次回以降。

とりあえず、今んとこサービスにもならないお色気シーン(のつもり)も含め、怪盗するのかしないのか一族へ反旗翻すのか翻さないのか、どっちつかず的なフワフワした話がずっと続いてます。
作ってる側も“当局”のご機嫌伺いで迷ってたりして。
元々「ほにゃらら家」「ほにゃらら一族」「ほにゃらら一門」ってのは多分中華は大好きなネタで、そこんとこで「この原作はイケる」と踏んだのかなぁ?と思ってて。
その一方で一族の決定に背くのは多分好ましくない方向性で、それを誤魔化すためにフワフワしてるのかなぁ、と。
考えすぎかのう?{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

20年前の17時くらいにやってれば、まだ良かったかもね。

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ジャンルは、怪盗、ラブコメ、バトル。

原作は、『迷い猫オーバーラン!』『パパのいうことを聞きなさい!』などの作者、松智洋さん。

キャラデザは、『BLACK CAT』『To LOVEる -とらぶる‐』などの作者、矢吹健太朗さん。

と、なかなか豪華なわりに、これといった見処のないアニメ。不快な要素もありませんが、萌えも笑いも感動もない。

はてな? 俺、このアニメ観たっけ? という感じでした(苦笑)


《以下ネタバレ》

【視聴断念(7話まで)】
{netabare}
う~ん、書くことない(苦笑)

怪盗モノなんだけど、怪盗要素が全くおもしろくないかな。

ピクシブ百科事典から、「怪盗」の定義を引用すると、「{netabare} フィクションにおいて人気のキャラクター類型であり、多くは賞賛の意味で使われる。「盗みを働く前に挑戦状を送りつける」「人は傷つけない」といった、独自の美学を持つ者が多い。見る者を翻弄すると同時に、魅了する存在である。それ故よくハートも盗んでいく。警察や探偵との絡みも必然的に多く、時には頭脳を生かして探偵役をする者もいる。「"快"盗」と書かれることもある。そもそも盗みを働く時点で快くはないのでは?と思う人もいるだろうが、そう名乗る(呼ばれる)怪盗は大抵悪人専門であり、法で裁けないゲスな悪党の大事なものを怪盗が華麗に頂戴→民衆が湧き立つ、という流れなので基本的には大丈夫。{/netabare}」

とあるが、これに従うと、まず「独自の美学が感じられない」。ルパンなんかはここが強い。ただ盗むなら盗人、美学をもって盗むなら怪盗。

次に、「ライバルの不在」。ルパンには銭形が、キッドにはコナンがいるが、本作にはそれがイマイチ見当たらない。よって、頭脳戦などの見処がない。

最後に、「快盗」ではない。相手が悪人で、正義のため、社会のために盗み(という犯罪行為)を犯すという前提が弱い。一応、「アーティファクトの悪用を防ぐ」という大義名分はあるものの、あくまで、「未然防止」が主であり、説得力がない。また、制作から回収までが一家の中で完結しており、スケール感が小さく、内輪揉めにしか思えない。

というところが問題なのかな。

なんとなく、アーティファクトか手品か、片方に絞った方が楽しい作品になった気がする。

せっかく、「はてな には才能がない」という設定があるのだから、「アーティファクトの才能がない はてな が、努力でマジックを身に付け、アーティファクト以上の奇跡(盗みの手口)を生み出せるようになる」とか、「はてな が作るアーティファクトは1回で壊れてしまうから、毎回、(ドラえもんの秘密道具的に)違うアーティファクトが出てくる」とかの方が、展開が生まれたと思う。

そもそも、はてな のアーティファクトは汎用性が高すぎて、面白くない。ラブコメとしても中途半端で印象に残らない。家族愛も微妙。作画はだいぶヒドイ。う~ん、これといって誉め処がないアニメだったかな。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
執事、、、ハヤテのごとく、まよチキ、少年メイド、などあるけど、ハヤテが一番近いかな。

2話目 ☆3
ドタバタですね。もうデレるのもね。

3話目 ☆3
なんかバトルもの? になってきたかな?

4話目 ☆3


5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆2
トランプ落ちてくるの、遅い(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22

sMYVP12210 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

キャラデザはかわいい! けど作品は幼稚

キャラデザかわいかったし、好きな魔法少女ものかと温存してたのですが、駄作でした。私にとっては。
好きな人もいるのでしょうが。

ただ、いかんせん 制作を中華に丸投げしてますよね これ。
作画崩壊まではないですが、作画バランスが全くダメ 見ていられない。
輪郭と目 鼻 口がズレてるあたり、中華アニメで最後までいきそうなので断念しました。4話途中で限界。

お話はよくある 萌えアニメ系のドタバタ強引な駆け引きがはじまる展開。
脚本は幼稚園児以下の出来です。

見たい人はどうぞです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3
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