放課後でラブコメなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの放課後でラブコメな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番の放課後でラブコメなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.8 1 放課後でラブコメなアニメランキング1位
君は放課後インソムニア(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (187)
570人が棚に入れました
「曲がいると、学校に行きたいと思う。これってどんな関係なんだろう。」 不眠症に悩む高校生・中身丸太は、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている天文台で同じく不眠症の曲伊咲と出会う。二人は秘密の場所を共有することになり...? 青春漫画の旗手・オジロマコトの原作を、若手スタッフ陣がアニメ化。 <あなたの眠れない夜にも、きっと意味がある――>
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

星空を眺めたくなります★彡

[見終わって・・]※各話の感想は下にあります
こういう硬派で真面目な感じのアニメって意外とあんまりないですよね。
健全なイチャイチャも微笑ましかったし、二人の心情も丁寧に描かれてて、静かにココロに沁みてきました。
白丸先輩や顧問の倉敷先生、友人の受川、蟹川、穴水、野々さんなど、まわりの人たちもキャラがいい感じに立ってて、みんなでイベントを頑張ったり、わいわい楽しく打ち合わせをしてたりしてるシーンも良かったです。
先日、原作に手を出して、最新刊の13巻まで読みました。
アニメは6巻くらいまでなんですけど、終盤の展開が{netabare}アニオリになってて、最後思い出の映像ダイジェストでまとめてたりしてるので、{/netabare}もしかするとこれで完結なのかも。。
とはいえ、この後の展開も個人的にはすごく良かったので、2期やってくれると嬉しいです!!

[初回感想]
石川県の七尾高校の生徒で不眠症に悩む中見丸太(なかみがんた)と曲伊咲(まがりいさき)が出合う青春ドラマ。

原作はビッグコミックスピリッツ連載中みたいですが未読です。

私自身は寝つきが良いほうだし睡眠時間は最低6時間は寝ないとダメな人なので、眠れない人の大変さや悩みはよくわからないかもですけど、PV見たときから雰囲気が良さげで気になっていた作品でした。

なんとなく雰囲気はNHKドラマっぽい硬派な感じ。キャラ絵もかな。
劇中に流れてる曲も静かだけど場面に寄り添ってるような。
この雰囲気好きかもです♡

同じクラスってだけで全然接点のなかった二人が、共通の悩みをきっかけに知り合う展開。
二人だけの秘密の隠れ家、秘密の夜のお楽しみ会・・
そこでは素直な気持ちになれて、なんでも話せるような気がして・・
そんな、素敵な青春ドラマになるような気がします。

隠れ家が天文部ってとこも素敵。
3話で新キャラも登場して、今後の天文部の活動も楽しみです♪

aikoのOP「いつ逢えたら」めっちゃいいです♬
この作品の雰囲気にぴったりですね。

2話「猫の目星」
{netabare}おにぎりキャラ、仙台ゆるキャラのむすび丸みたい。
二人だけの共通の秘密があって、同じ目的を持ってたりしたら、中見と曲が仲良くなるのも自然のなりゆきですよね。
でもこのままバレずにいけるはずもなく・・
見つかったのが優しくて理解のある先生で良かった。
二人が今後どんな関係になっていくかわからないけど、どちらにしても二人にとってとても素敵な忘れられない思い出になるんでしょうね。。{/netabare}

3話「一つ星さん」
{netabare}隠れ家の天文部を続けるためにちゃんと活動することを求められた二人。
昔天文部にいた卒業生の白丸結(しろまるゆい)にアドバイスをもらいに訪ねていくことに・・
眠れない二人の秘密の世界が続くのかなと思ってたので、白丸さんが入ることで今までの空気感が変わったらどうしよう・・ってちょっぴり心配してました。
白丸さん、なかなかお茶目で好きになれそうだし、彼女がバイクで出かけてお料理しながら天体撮影してるマイペースな感じが、ゆるキャン△のしまりんみたいだなぁーって思ったり。
なにより、星空の写真がとても綺麗で、ちょっと写真やってみたくなりました♪
今回のお気に入りは、白丸さんが綺麗に撮れた写真を誰かに見せたくなって、思い切って深夜に二人に送信しちゃうんだけど、嬉しい反応が返ってきて思わず笑顔になるシーン★彡
天文部で独りぼっちで活動してた白丸さんの気持ちを考えるとじんわりします。{/netabare}

4話「天津甕星」
{netabare}曲も中見もそれぞれ他の友達と絡むシーンがちゃんと描かれてるバランスの良さもいい!
白丸先輩の「のわっ!」好き。照れて部屋に入れないシーンも。。
今期青春ものがいくつかあるけど、この二人みたいな淡ーい感じも良きです♡{/netabare}

5話「飛び上がり星」
{netabare}千里浜の臨海学校。
普通だったら楽しいはずなんだけど、不眠症の中見にとってはそれどころじゃないみたいで・・
気持ちを表わしてるみたいに降り続ける雨。
やっと晴れて、夜の浜辺で待ち合わせる二人。
浜辺ではしゃぐシーン、見たことある?って思ったらOPのシーンかな。
海に向かって二人で叫んで笑いあうとか、青春してるなぁ。
シートに二人で寝そべってるシーンはもう恋人でしょこれ♡{/netabare}

6話「走り星」
{netabare}白丸先輩、お茶目でピュアで後輩思いだし、結構好きかも(^^♪
流星群観測会を開くために他の生徒たちに協力を頼みこんだり、1話の頃と比べると中見が何かに一生懸命になって、話せる知り合いが増えて、みんなでお好み焼きを食べてるところ、なんかじわっときました。
これも曲との出会いがきっかけなんですよね。
いつまでも二人が良き友達でいれたらいいな。。{/netabare}

7話「花火星」
{netabare}みんなで見た花火の後、天文部での二人のシーン。
二つの気持ちがつながる瞬間。
自分の中の思いを相手に伝えたくなる気持ち。
そして相手の気持ちが自分の中に沁みてくる。
不安な夜、二人だけのラジオですぐそばにいてくれる気がして。
今回の話、すごく良かったです☆
見終わった後、余韻に浸ってしまいました。{/netabare}

8話「集まり星」
{netabare}中見と曲のふたりで始めた天文部の活動。
いつの間にか流星観測会の準備を一緒にしてくれる仲間が増えて
みんなで買い物行ったりお弁当食べたり。。
私も、観測会盛り上がればいいなって楽しみにしながら見てました。

・・・え?・・なんで・・

中見あんなに頑張ってたから、がっかりする気持ちわかる。
私もがっかり。
バス亭でのラジオアプリを使ったふたりの気持ちのキャッチボール。
なんか、これ見ててたまこラブストーリーの糸電話思い出しました。
中見はわたしの特別なんだよ!
今期スキローも僕ヤバもいいけど、この静かに沁みてくる感じも好きだな。
白丸先輩のスケコマシで一転、笑いになるとこも好き♪エビのお見合いとかw{/netabare}

9話「星合」
{netabare}いい星空写真を撮るために合宿旅行を計画するけどお金が無くてバイトを探すけど・・
白丸先輩のとこで雇ってくれないかな・・って思いながら見てたらそんな展開になってちょっと嬉しい♪
海からまっすぐ中見の様子を見に来たり、ナンパされたって嘘ついて反応見たり・・曲って中見のことほんとに好きなんだなって。
泊まれるところも確保できて二人で踊ってる姿を炊飯器の上からじーっと見てるネコに笑った。。{/netabare}

10話「姉はん星」
{netabare}合宿旅行のはじまり。
イサキのお姉さんが運転手兼付き添いで同行することになって。
小さい頃から病気のために普通の子とは違う扱いをされてた妹に対してイジったりケンカしたり自然体で接してくれるお姉さん、イサキのことが好きなんだなって感じます。
心臓のことを中見に話したことに驚いて、イサキをかっこよくて眩しいって言ってくれた、そんな彼に自分の妹への思いを伝えて託して。
見てて北陸もいいなぁ行ってみたいなって思いました。{/netabare}

11話「夜明けの一番星」
{netabare}撮影スポットをまわる二人。
見附島行ってみたい!・・普通の観光客だと夜のライトアップは綺麗でいいけど、星空写真撮るには障害なんですね。
今は防犯の意味もあってどこでもライトアップされてる感じなのでスポット探しも大変なのかな。
二人だけのつかの間の共同生活。
一緒にスーパーで買い物して一緒に料理作って一緒に楽しく食べて・・
わくわくしてドキドキしてとても楽しくて。。わかるよその気持ち。
子供の頃朝目覚めたときに起きていた出来事が中見のトラウマ。
でも今は朝起きるとイサキがいてくれる・・
中見の自分の奥底にある気持ちを聞いて思わずキスをするイサキ。
僕ヤバ見ててキュンキュンするのとはまた違う、じわじわーっと心に沁みる感じ、すごくいいです。{/netabare}

12話「迷い星」
{netabare}降り続く雨。
前回に引き続いての二人のわくわくドキドキな共同生活。
足の指が触れてお互いにぴくっとなって照れるところ、二人の空気感でてていいな。
みんなが訪ねてきてくれて急に賑やかになる感じも好き。
曲はどんなおばあさんになる?って聞かれたイサキの憂いを含んだ笑顔。
急に不安な気持ちになってイサキの手を握る中見。
ココロの微妙な動きがよく描かれてると思います。
二人きりの事実を親バレしてしまい連れ戻されそうになるけど・・
若いっていいなぁ。。
次回、二人の旅の終着点を見届けたいです。{/netabare}

13話「最古の星」
{netabare}「言い出した僕が叱られるよ」じゃなくて「一緒に叱られよう」ってとこがいいな。
そう、これは二人の旅なんだから。
星空の真脇遺跡の中、中見の告白を聞いて嬉しくて顔を隠してうずくまるイサキ。
すごく素敵な写真が撮れてハイタッチして。。
・・あれ?原作と展開違う・・
最後はEDとOPと今までの映像ダイジェストでまとめてたけど・・もしかしてこれで完結で2期なし?{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 36
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不眠と青春の苛立ちと救済に繊細さを感じる良作

石川県七尾市“九曜高校”。不眠症に悩む高校生男子・中見 丸太(がんた)が、
天文台にて同じく不眠症の同級生少女・曲伊咲(まがりいさき)と出逢い、
秘密と天文部活動などを共有する内に徐々に惹かれ合っていく。
同名コミックのアニメ化作品(全13話)

TVアニメ完走→聖地巡礼→実写映画鑑賞→原作コミック10巻まで購読中の順でコンテンツを満喫中。


【物語 4.0点】
OPアニメでお察しの通り{netabare} 心臓に大病を抱えた病弱ヒロイン物。{/netabare}
ですがTVアニメ版では、あまり設定由来の悲劇性を強調せず。
不眠症を抱えた主人公少年らの青春の悩みを理解してくれない苦しさ、
それをヒロインたちと分かち合えるかけがえの無さ。
等身大の青春劇として多くの視聴者と共有できる要素に絞って構成。

とかく悲劇を煽れば“感動ポルノ”などと批判される昨今のアニメ界隈においては、
この良い意味での感動成分の淡さは心地良かったのでしょうか。
私も特に終盤、{netabare} キスに告白{/netabare} と“糖度”を増す甘々な恋愛要素も相まって、幸せな気分で完走することができました。

原作もまた悲劇で感動を煽らない作品を志向してはいますが、
アニメ化部分以後には、現実を突きつける局面もあり。

この点については、TVアニメ版でも、終盤、エピソードを詰め込めば悲劇性をピックアップすることもできたはず。
ですが本作では敢えて急がず、現実にもあまり深入りせず、最終回に向けてペースはむしろ鈍化。
丸太と伊咲。少年少女の恋愛模様をジックリ描くことで心地よい余韻が残りました。


もし一般的な感動作の濃度で悲劇性を取り扱ったらどんな風に凡作化するのか?
確かめたい方は実写映画版をご覧下さいw
実写版も恋愛“糖度”が半減しているとは言え、家族問題と向き合うなど青春ドラマとしては悪くはなく、
能登の景観には見るべき点はあったのですが……。

実写映画で私が何より許し難いのは、丸太たちの“眠りの師匠”であらせられる猫たちの出番を丸ごと切り捨てたこと。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ライデンフィルム

作画カロリーが潤沢とは言えない同スタジオ。
しばしばキャパを越える無茶をして作品を台無しにするイメージがあります。

ですが本作ではリッチさを求められる星空も含めた景観再現については背景美術提供の草薙(KUSANAGI)に一任。
ライデン自体は少年少女の好いた惚れたの表情描写に注力する割り切った役割分担で作品を維持していた印象。
割り切りと言えば、EDでのカメラ機器の実写画像導入も思い切った判断でした。


背景については{netabare} 千里浜、見附島、真脇遺跡{/netabare} などの映える能登の観光スポットは言うに及ばず、
川や橋を軸とした七尾市内の街並み描写が素敵でした。
私は石川県出身者ですが、七尾ってこんなに美しい街だったけ?とふるさと再発見した気分になり、
思わず聖地巡礼の模様を掲示板にアップしてしまう程。

その他、五郎島金時、のどぐろビーバーなど、
小物設定もダンボールでちょいちょいご当地成分を挿入して石川県人のハートをくすぐってきます。


表情描写については、人物だけでなく猫も印象的。
天文台に居座るツーちゃん(名称不定)にもふてぶてしさがありましたが、
ゲームセンターベティのロロちゃんにも“ヌシ”としての貫禄がありました。

あと個人的に高ポイントだったのはソフト部・穴水さんの日焼け跡。


【キャラ 4.5点】
私自身も高校時代は不眠気味。
寝ようと思って力む。交感神経上位になりますます眠れなくなり苛立つ。
怒ってアドレナリンが分泌されると、さらに神経が昂ぶって眠れなる悪循環。
朝が近づく恐怖を体感したインソムニア経験者として、主人公・中見丸太の心理には非常に共感できるものがありました。

加えて、丸太は、{netabare} 夜寝たけりゃ昼間身体を動かせばええとマウント取ってくる体育会系教師にブチギレたり。
さらにはネガティブ思考で、自分を雨男だと思い込み、肝心な所で自分のせいで全部駄目にしてしまうという過剰な自己嫌悪。{/netabare}
いちいち私と重なる部分が多すぎて、主人公に関しては客観評価が困難なレベルで感情移入してしまいます。

ついでに言うと、もう一人の不眠症、ヒロイン・曲伊咲についても、
{netabare} 私は高校時代、自律神経が不安定だったからか、睡眠導入の際、入眠する身体に覚醒した脳が取り残されることにより、動悸が起きる症状に悩まされておりまして。
重病の伊咲とは深刻度が違うとはいえ、眠ってしまって朝起きたら心臓が動いていないかも?という恐怖心にも{/netabare} 頷ける点がありました。


但し、私の一推しキャラは白丸先輩でして。
私も先輩と“スケコマシ”な関係になりたいとは思いませんがw
白丸先輩を褒めておだてて照れさせたいという願望はとてもありますw


あと一点、ヒロインに関して毒を吐きます。
運動会。徒競走。みんなで手をつないでゴールイン。
あれは日本教育史上に残る汚点です。


【声優 4.0点】
主人公・丸太役の佐藤 元さん。
ラジオ等ではゲラゲラと良く笑う明るい青年といった印象の男性声優さん。
作中ではウジウジと理屈と自己嫌悪を並べる面倒くさい少年を好演。

そんなジメジメした少年が恋をして一皮むけた末にヒロインに向け放つ
{netabare} 「俺にさらわれてほしい。」{/netabare} とのキラー発言。悶えます。

ヒロイン・伊咲役の田村 好さんはメインどころは初出演の新人女性声優。
臆せず主人公少年を照らす光源を全うし、潜在能力の一端を発揮。


奥能登関連作の『スキップとローファー』でも出演されていた石川県人・能登 麻美子さんが本作でも出没。
ただ『スキロー』と異なり石川弁は控えめな本作。
能登さんも養護教諭役として標準語で生徒と{netabare} 扇風機{/netabare} を奪い合うw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は林 ゆうき氏。
アクションアニメやサスペンスドラマなどパワーで押す印象が強い同氏。
本作ではピアノなど静かな心情曲を中心に癒やしも与える新境地。

OP主題歌はaiko「いつ逢えたら」
ファンの方には申し訳ありませんが、個人的にaikoさんは長らく、ずっと活躍されているけど、
自分には良さがよく分からなかったアーティストの一人。
本作でも当初はEDの方が良いかなといった印象。

ですが作品を深く反映したこの良作バラードを咀嚼する内に、
私自身初めてaikoさんの楽曲がお気に入りになりました。
きっと私は今までaikoをよく噛んで消化できていなかったのでしょうね。
本作視聴は七尾だけでなくaikoも再発見した貴重な体験でした。


ED主題歌はHomecomings「ラプス」
こちらも眠れない夜を題材にした作品にマッチした歌詞世界。
挿入歌「ヘルツ」もラジオ放送にどストライクな佳作。
この両曲やヒット曲「アルペジオ」や「i care」も収録されたアルバム『New Neighbors』は、
本作の余韻に浸ったり、睡眠導入剤としても適した一枚です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 33

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

古式ゆかしい不良、……「不良」?

白丸先輩がカワイイ。← 誰もそんな話はしていない(笑)

ちなみに「インソムニア(insomnia)」は「不眠症」のことらしいです。
漫画原作で、掲載誌は「週刊ビッグコミックスピリッツ」らしいです。

レビュータイトルに「不良」と書いて脅かすようですが、内容的には極めて健全なラブストーリー(私はあえて「ラブコメ」とは言いません)だと思います。

本来は当該年代こそが読む/観るべき話でおじさん/おばさんは「横から楽しませていただく」感じのお話でしょうね。どうもありがとうございます。

アニメ放映とほぼ同時期に実写映画が上映されているようで、内容的にもまあまあ映画化向きなんじゃないかと思えるものでした。


さて、お話ですが幼少期のトラウマから不眠症に悩む中見丸太(なかみ がんた)。能登(石川県)にある九曜高校一年生の丸太は高校昼休みなどに安眠できる場所を求め、校内をさ迷い歩きます。

そんな最中、今は物置と化している天文台(!!!)にて、同じく不眠に悩む同級生の女子、曲伊咲(まがり いさき)と遭遇するのでした…。

二人は使われていない天文台(天文部部室)を誰も使っていないのを良いことに勝手に占有して、さらに快適空間を目指してソファーやクッションなどを持ち込む。

そして眠れないことを理由に夜中にこっそりと家を抜け出し夜の街を徘徊…。


丸太や伊咲の目線ではそれほど悪事を働いているつもりはないんでしょうし実際特に犯罪行為でもないのですが、学校サイドや親目線で見ればこれらの行動は一般論的には間違いなく、いわゆる「不良」のすることです。

そう、私も身に覚えがある気もしますが古式ゆかしい不良は案外といわゆる「犯罪行為」からは縁遠かったりしますよね。他作品だとスーパーカブの小熊と礼子なんかもそんな感じでした。

過去の自身の行動に身に覚えがあるのか養護教諭という立場でありながら巧みに学校側や親たちの譲歩を引き出し、二人を後押ししてくれる倉敷先生は素敵な大人ですよね。

そして「共犯者」に恵まれなかった白丸先輩は、曲ちゃんに対する丸太の行動を「スケコマシ」などとイジり倒しながらも暖かく後輩たちを見守ってくれます。

活躍は終盤のみでしたが、伊咲の姉の早矢(はや)も良いキャラでした。曲ちゃんの不眠症の原因ともども、終盤を盛り上げてくれる存在として大活躍でしたね!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 32

63.8 2 放課後でラブコメなアニメランキング2位
経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (120)
365人が棚に入れました
加島龍斗(リュート)は冴えない陰キャ男子、もちろん16年彼女ナシ。 そんなリュートの憧れは、白河月愛(ルナ)。学年一の美少女ギャルで、恋愛経験も豊富。 遠くから見ているだけで十分だと思っていたけれど......、なんと付き合うことに!? 恋愛経験ゼロの陰キャ男子と経験済みなギャル、住む世界が違いすぎる二人が織りなす凸凹だけど、ピュアでリアルでドキドキがつまった極上青春ラブストーリー!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

想像よりもちゃんとしたラブストーリー。ヒロイン可愛い。

 なるほど…そういう結論にしましたか。思ったよりもいいラブストーリーだった気がします。特に後半の…まあ、サバゲ―はちょっと横において、気持ちのちょっとした食い違いみたいなところは、ノーストレスの「隣にいる女子」系の話より内面に切り込んでゆく分、最後のカタルシスにつながってきます。

 もちろん、まだまだ表面的な部分もあるし、性行為そのものに特別な意味を持ちすぎる気もしますが、高校生って自分では当時大人のつもりでしたが、今見ると相当幼い感じです。そう考えると確かにヒロインの経験人数は一つのドラマにはなるんでしょう。
 ある意味このフレッシュさは大切なんでしょう。主人公側も変に純情ぶらないで、ちょっと期待しているところがなかなか青春でした。

 それと主人公ヒロインだけでなく、ギャル3人の視点があったのも効果的でした。草食化の時代です。性行為をヒロインのマイナスとして否定的にとらえない本作はとてもいいと思います。それがあるから彼女の魅力になっているというところがもうちょっと強調できればもっと良かった。

 途中ちょっと中だるみして4話~8話くらいまで集中して見てなかったので、正月にもう1回見直してもいいかも、と思います。

 で、原作者なんですけどやっぱり男だろうな…という気はします。女性視点ならこうはならないでしょう?というやっぱりどこか処女厨的なマインドを感じました。はずれたらごめんなさい。
 
 話はちょっと間延びはあったものの1クールで落とすところに落としたので、いいと思います、4。キャラは主人公もヒロインも作品に合わせてちょっと作りすぎかな。もうちょっとナチュラルに動いてくれた方が良かったかも。でも初々しくて良かったです、4。

 作画は止め絵が多いし高級な部類ではないですが、さほど悪く感じなかったので3.5。声優さんはヒロインのモノローグというか語りがちょっとうるさい感じもしましたが、今時の標準なんでしょうか、3.5。音楽は…普通過ぎるくらい普通で3。



以下 視聴時のレビューです。

1話 純愛がいいという結論なら凡作。性に関する新しい提案ができるか?

{netabare} 設定そのものは興味深いです。実は「その着せ替え人形は…」とか「長瀞さん」でこの設定を明確に打ち出してくれたらもっと面白そうだったのに、と思っているということもあります。

 それで見始めたのですが…うーん。結果的に純愛がいいという結論?それってどうなんでしょう?新しい性と愛情の関係の提示とかまでいかないのかな?

 日本では処女厨と呼ばれるシンドロームがあるようです。江戸の儒教教育なのか、明治以降の家制度と言う観点からの貞操観念教育なのか、柳田國男的な穢れ思想から言って他人の体液に対する忌避が日本人にはあるからなのか…まあ、実際には日本の性は近代になるまでかなりおおらかで、村における夜這いの習慣とかあるので、裏と表はあるのでしょう。

 それがバブル期には高校生で処女とか恥ずかしいというような時代(実際「俺ガイル」で由比ヶ浜結衣はこのセリフを言っていました)を経て、今ですねえ…近代史上もっとも貞操観念が極端に処女厨に振れているのが今じゃないでしょうか。性交の経験率が極端に下がっています。
 バブルからバブル崩壊後にJK=ブランド信仰=金必要=援助という図式で、性の商品化が進んだことへのアンチテーゼなんでしょうか。それともハラスメントとか権利とか言い過ぎて男がルサンチマンを発揮しているのでしょうか。
 あるいは実存主義からのウーマンリブ運動、そして…という文脈かもしれません。

 そういうバックグラウンドを持って、この作品を描いているなら面白いですよね。ギャルもののコミックとか「目黒さん」「こういうのがいい」なんかが同時期に沢山出ているということは性の認識に関して、問題意識が出始めて、変革の時期に来ているということでしょうか。
 性行為の経験の豊富さやそれを楽しんでいることと、人間性や人格は関係ないまで行き着けるかどうか。

 本作は今の推移のままだと、所詮は処女厨…ではないけれど性行為=愛情表現で終わってしまいます。どれくらい突っ込んだ新しい男女の性行為と恋愛の形が描けるかがポイントでしょう。{/netabare}


3話 テンプレ感はあるけどキャラの描写が丁寧なので面白いです。

{netabare} 隣の女子系のご都合主義だけでなく相手を理解しようとする努力がなかなか好印象な感じです。
 女子に理屈で説明してしまうとか、相手の会えない時間の行動を考えて悶々とするところなど、ギャルと付き合うというあるあるを上手く拾えていると思います。こういうところがタイトルの回収にちゃんとなっているかなと思います。

 今のところ性体験云々よりも、ギャルと非モテという印象のストーリー展開が面白さにつながっています。何より新キャラ「昔振られた彼女」ですねえ…いいですねえ。「俺ガイル」の八幡も折本という昔振られた女性の存在でかなり苦しんでましたが、それを乗り越えられるかどうかで男を見せるという展開は嫌いじゃないです。

 なお作画…もったいない。美少女ギャルに恋をする疑似体験が重要なのだから、そこは止め絵でもいいから美しく描いて欲しいなあ。

 ということで、キャラ達にちょっとテンプレ感がありますし、展開はありきたりになる雰囲気もありますが、しかし、ちゃんとストーリーと心理描写がある作品なので面白いです。{/netabare}



7話 悪くはないが処女厨の妄想に…ヒロインの過去を肯定するなら押し倒せ!

{netabare}  言いたい事はわかる。まあ、経験済みな娘と童貞の恋愛話なら、こうなるよね、ということは良ーくわかります。そして、その初々しさとヒロインの涙もやりたい事は分かります。
 ライバル登場も対比として面白いし、他人のモノは欲しくなるという心理はわかります。
 スタートがルッキズムなのも私はいいと思います。その後、付き合ってみて理解しあうというのも、今の時代大事な考えだと思います。スタートはテンプレ(とはいってもアダルト系?)に近いですが、悪くはなかったと思います。

 が、これは思春期の男子が見る妄想だよなあ、という気がします。彼女の過去を肯定してあげるなら、ここは8話で「GO」でしょう?上書きしてあげてください。そのタイミングでいけないのはヘタレすぎですし、それが無いと結局処女信仰の逆張りになります。童貞パワーで真の愛そしてセックスの美しさを教えてあげてください。
 まあ、そこはティーン向けとしてのチューニングかなあ…高校卒業を待ってとかなるんでしょうか?

 一応、8話冒頭を確認しますが、まあ、押し倒さないでしょうねえ。来週押し倒さなければ断念で。

 ラブコメというほどコメじゃないので、一種の思春期ラブストーリーでしょう。性愛に関するもっと突っ込んだ内容になるポテンシャルはあるシチュエーションだけに勿体ない気もしますが、それが望まれているストーリーでしょうし、作者の何かのドロドロした深層が透けて見える感じは悪くはないかもしれません。
 それを逆転するのが8話冒頭です。是非是非、最高のシーン、お願いします。それが出来ればラブストーリーとしての超名作になる可能性があります。

 評価は…ストーリーはそうはいっても悪くないので3.5,キャラはヒロインが可愛いので4です。主人公は駄目ですけど、がんばってるからいいとしましょう。
 作画はちょっと今時にしてもなあ…アップばっかりでごまかしが多いし、2.5。声優は悪くないけど、よくもないです、調整込みで3。音楽も同様で3。

 来週押し倒したら、思いっきり加点します。押し倒さなければ、ストーリーを2.5、キャラを3.5にして断念でお終いにします。


追記 ちょっと気になって原作者調べたら「長岡マキ子さん」でした。うーん…女性なの?意外すぎる…絶対男性マインドの話なんだけどなあ…ネカマとかじゃなくて? {/netabare}



11話 後半から急に面白くなる。サバゲ―始めたときはどうしようかと思いましたが。

 いいですね。受験がからんで…男は恋愛とくにセックスを受験期に覚えると悲惨な目にあいます。ちょうど盛りの18歳であれを覚えたら受験勉強に手はつかないでしょう。イケメンモテ男君だからこそそれを自覚的に抑えられるというのはなかなか面白いです。

 サブキャラでいろいろ言いたい事を表現しているみたいだし、いいんじゃないでしょうか?もう少し話を整理して恋愛とセックスに踏み込んでくれると、もっと何かが浮き上がってくる気はします。
 高校生という時代だからこそのことです。正直大学…とは言わないですが20歳過ぎてくる、やって当たり前になります。この問題を描くならたしかに高校生の物語でしょう。

 で、やっぱり理屈っぽくはあります。最近僧侶枠を見て思ったんですけど、女性は気持ちを大事にしますので、貞操云々よりも感情とスキンシップだと思うのですが…男の理屈でやらないってある意味ちょっと相手を信用していない気もします。

 というところまで考えられる話に近づきつつあります。初めは童貞妄想ストーリーかと思ってましたが、なかなかのところに来ましたね。最終回は次? 簡単にハードルを越えないで悩んだ末に結ばれるなら、1クールかけた意味はあると思いますが、どうなるでしょう?楽しみにしています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

極上彼女との付き合い方

普通のラブコメ、面白い話じゃないしあんまりキュンとするポイントもないけど、モテモテ女子への偏見を壊してくれるいいアニメだと思った

女性作者が描く、モテない男子が経験豊富なモテモテ女子に告白したら付き合えちゃった、どうしよう!?っていう話
白河さんのような恋愛価値観のモテ女子って現実にいますし、結構リアリティがあるところも多くて、恋愛経験に基づいた話だと思った
モテる女子って高嶺の花、あるいはビッチみたいに言われて勝手なイメージ作られがちだけど、経験豊富でも男を下に見てるとは限らないですよ、そういうの、モテ女子への偏見

でも白河さんと黒瀬さんの両親や恋愛遍歴はおかしなことが多くて、ちょっと設定の甘さを感じます
このアニメのあり得ないところは「主人公みたいな冴えない男と付き合えるわけない」じゃなくて、「白河さんが今まで付き合った彼氏から何度も振られた」っていうこと、どう間違えたらこんないい子が何度もフラれるの?

主人公はただ女子に慣れてないってだけでそんな悪くないと思うけど、マシンガントークは引かれるから直したほうがいいかな
主人公が白河さんと付き合えたのは白河さんの気まぐれとタイミングが良かっただけっぽいけど、現実の恋愛もそんなもんです、タイミング大事
最初は「なんで白河さんが僕なんかと?」って信じられない様子だったけど、彼氏として成長していく様子が見られるのが自然で良いですね
素敵な彼女との出会いが冴えない男子を大人にしていくんですね!

白河さんも最初は気まぐれだったんでしょうけど、ちゃんと相手のことを見ているのがいいなーって思います
私は結構いいラブコメだと思います

投稿 : 2024/04/13
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ピュアでリアルでドキドキがつまった極上青春ラブストーリー開幕!

この作品の原作は未読ですが、さおりん成分が目一杯吸収できる作品なので視聴を楽しみにしていました。
さおりんといえば、一時期体調不良で仕事を一部制限するとの事でしたが、もう治ったのでしょうか。

個人的にはさおりんボイスは大好きなので、声を耳に出来るのは素直に嬉しく思います。
ですが、健康あっての仕事だと思いますので、留意頂ければと思います。
まぁ、そんなの私に言われなくてもって感じだとは思うんですけど、1ファンとして心配くらいさせて下さい。
そのくらいのことしかできませんので…^^;


加島龍斗は冴えない陰キャ男子
もちろん16年彼女ナシ

そんなリュートの憧れは、白河月愛(ルナ)
学年一の美少女ギャルで、恋愛経験も豊富
遠くから見ているだけで十分だと思っていたけれど……
なんと付き合うことに!?

恋愛経験ゼロの陰キャ男子と経験済なギャル
住む世界が違い過ぎる二人が織りなす
凸凹だけど、ピュアでリアルでドキドキがつまった
極上青春ラブストーリー


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

いやぁ、さおりんボイスをメッチャ堪能させて頂きました。
振り返ってみると、さおりんが主要キャラを演じている作品の視聴コンプリートしていました^^
大好きなキャラはたくさんいますが、その中でも今回の月愛ちゃんや最近視聴した「夫婦以上、恋人未満。」の渡辺星役を演じている時の声質が抜群に好き…というより色々持っていかれちゃいましたよ^^;
月愛ちゃん、星ちゃんに共通している事ですが、楽しそうなときの弾んでいるお声が堪らないんですよね~(〃ノωノ)

あのお声を毎日聞ける人は幸せ者だと思いますっ!

さて、経験済と経験ゼロと括られていますが、きっとこれからの人生の方が沢山の初めてが経験できると思いますよ。
高校生のできる経験って、どんなに背伸びをしても限度がありますからね。
でも、それが同じ高校生同士だと異次元ほどの違いを感じてしまうのも理解できます。
遥か昔に自分も感じた感情ですから…^^;

一方、あおちゃんこと古賀葵さんが演じる黒瀬 海愛(マリア)は、リュートと中学生時代に面識があったようですが、なんと月愛ちゃんとも関係があったようです。
今気付きましたが、月愛(ルナ)と海愛(マリア)って読み方は全然違いますが、どちらにも「愛」という文字が入ってるんですね。
こういうところに親御さんの愛情を感じるのは、きっと私だけじゃないと思います。

名前の漢字って決める時に色々考えますよね。
苗字や名前の字画や総画による姓名判断とかだって気になりますし…
そういう字画の辞書みたいな本も売ってるくらいですから、ソコソコ人気があるんだと思います。

高校生の揺れ動く気持ちを等身大で描いた作品だったのではないでしょうか。
少なくても私の学生時代は色恋沙汰より部活で汗を流す機会の方が圧倒的に多かったので、今となっては時間の経過が大き過ぎて心に響くモノはありませんが、これを学生時代に視聴していたら、人生が変わっていたかもしれません。
い、いや、変わるまで無くても相当リュートを羨ましがっていたと思います。

一方、リュートと月愛の恋心はしっかり描けていたと思いますが、友人の方は少々物足りなかったかな。
尺の関係で振らざるを得なかったのは理解できるんですけどね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、まややんによる「ラブ・ユー・テンダー!」
エンディングテーマは、AliAさんによる「あいことば」

1クール全12話の物語でした。
さおりんボイスを満喫できて耳が幸せになる作品でした。
さおりん、早く全快するよう陰ながら祈念していますね^^

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

67.5 3 放課後でラブコメなアニメランキング3位
弱キャラ友崎くん 2nd STAGE(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (100)
306人が棚に入れました
友崎文也は、日本屈指のゲーマーながら現実ではぼっちの高校生。“人生はクソゲー”だと言い切る彼が出会ったのは、学園のパーフェクトヒロイン・日南葵だった。「この『人生』というゲームに、真剣に向き合いなさい!」人生ははたしてクソゲーか、神ゲーか?日南の指導のもと、弱キャラ高校生の人生攻略が幕を開ける!

声優・キャラクター
友崎文也:佐藤元
水沢孝弘:島﨑信長
日南葵:金元寿子
中村修二:岡本信彦
七海みなみ:長谷川育美
竹井:水野駿太郎
菊池風香:茅野愛衣
夏林花火:前川涼子
泉優鈴:稗田寧々
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

正しさの証明

原作未読ですが面白かった
すごくデキがいいアニメだし、何よりキャラクターの描き方が上手だし、1期の引きこもりな友崎くんの視野はまだ狭くて目の前の出来事で終わってたけど、2期になってリア充の仲間入りした友崎くんの視野は凄く広くなって、クラス全体が見えるようになって人間関係が大きく広がりました、今まで目に入らなかったことが見えるようになって友崎くんの成長がこんなところにも表れています
不自然なこともあるけど、とてもいい作品です!いちばん好きなのは水沢

一期は引きこもりコミュ障だった主人公をリア充に変えていくのがメインテーマのようだったけど、1期の主人公の成り上がりはこの作品全体の本筋ではなく、前フリというか準備期間かな?
キャラクターの描き方がとても上手で、奇抜なキャラ付けに頼らず見事に様々なタイプの高校生を描いているので普通にラブコメとして面白いけど、作者の描きたいものはラブコメのもっと先にあるように思いました

【日南は友崎くんに何をさせたいのでしょうか? 考察】
まず、2期を見ていくと{netabare} この物語にとって主人公が弱キャラからリア充になるのは手段であって目的ではないことがなんとなくわかります、2期の終わり方もハッピーエンドのように見えるけど、この物語の象徴のような位置の日南のことはほとんど掘り下げられてないですからねー
日南はなんで主人公をリア充に導いたのでしょうか?
ゲーム的に表現するなら、私は「ラスボスである日南に挑む勇者を育てたかった」んじゃないかな?って思いました

日南は他人の人生なんて放っておけばいいのにすごく面倒くさいことをしています
「人生なんてクソゲーだ、与えられたものが最初から違う」と言う友崎くんに対し、「私は努力をしてリア充になった」「正しさを証明する」と言う日南
友崎くんをリア充にすることで日南は自分が正しいことを証明したいんですね
じゃあ手間をかけて証明しようとしているその正しいことって何なの?
「一生懸命努力をして作り上げてきた今の日南は正しい」これを証明するのが彼女の目的なんじゃないかな?
「葵に妹って一人しかいないはずなんだよ」これと関係ありそうですね
この一言を言うためだけに10話のBパートまるまるつかってやっていたので日南の鍵になる話だと思う
日南は友崎くんに「彼女を作る」という中くらいの目標を出しました
「彼女を作る」はもっと高いと思うけど中くらいということは、彼女を作ることは日南にとって重要じゃないということです、日南は中学の時に彼氏を作ったけどすぐフったという話がありました、コレ、たぶん日南が自分の正しさの証明の一環でとりあえず彼氏を作るというミッションを達成したかっただけな気がします、だから友崎を自分と同じリア充にさせるために必要な過程なのでしょう
インタビューの時「嘘をついていると思います」と分析する菊池さん、「そのインタビューは聞こえのいい言葉に本音風の毒を混ぜただけのハリボテ」という印象を友崎くんは抱いていました
日南は自分のキャラクターを嘘で塗り固めて本当の自分を隠しているみたい
それと「正しさを証明する」というセリフ
日南ほど努力してきた人なら、本当はそれが正しくないことに気づくと思うから、友崎くんに自分と同じように努力して日南と同じくらいのリア充になってもらって、否定してもらいたかったのかな? パーフェクトヒロインを演じる自分を辞めるきっかけが欲しかったのかな? なんて思いました

日南はキャラというよりまるでこの作品の「システム」のようで、一期から一貫して相手が人間だという感覚を捨て去ったAIのような冷酷さを感じて、1期では不自然さが強かったけど、2期になってキャラが増えていく中、日南だけ意図的に人間味のないキャラクターとして描かれているように思います
日南が言った通りにしたら友崎くんは見事にリア充になることに成功した、っていうことは日南が正しい?
でも、最初から一貫して人間味のないキャラとして描かれている「日南が正しい」という結論でこの物語が終わるとは思えなくて

そんなわけで3期はいよいよ日南のおかげでリア充になった友崎くんが、「日南の努力は正しいかもしれないけど、人生はゲームじゃないよ」って感じで「日南が築き上げてきた圧倒的な正しさ」と戦う話になるんじゃないか?と予想します

そのうえで「弱キャラ友崎くん」というのはどういうことなのか、一期の最初ですら友崎くんは言うほど弱キャラじゃないんですよね、「キャラ」って言葉には「そういう人間を演じている」という側面もあるのでタイトルの「弱キャラ」の意味は、「弱い人間を演じている友崎くん」ということじゃないのかな?って思いました、大好きなゲームを極めた友崎くんは確かな自分を持っていて、リア充になって学校での立ち位置は大きく変わったけど、好きなものを素直に好きと言い、「人生なんてクソゲーだ」と断じる彼は最初から強い人だったようにおもうし、日南は友崎くんが「本当は強キャラ」だって認めたから彼を自分と同じくらいリア充に育て上げたんだと思う
パーフェクトヒロインの彼女が勝てない相手って、ゲームの友崎くんだけだから、一つのことを極めた彼の強さを、努力を信条とする日南が気づかないわけないと思うんです
日南のことはまだ全然良くわからないけど、きっと彼女は強いキャラを演じているだけで本当は強くなんてない
リア充になって弱いキャラを演じることを辞めた友崎くんが、強いキャラを演じている日南と向き合って、彼女を救う?
そんな話なような気がしました{/netabare}

気になったところは、2話3話あたりの {netabare}エリカや花火の行動、クラスメイトの反応や日南の対応がどれも不自然で共感できなくて、まるで全員が台本通りに動かされてるような気持ち悪さを感じた
もうちょっとこのエピソードは自然にできなかったのかな?
例えばエリカのことは、いくらクラス全員が味方でも上位グループの派手で性格がキツい女子を攻撃する勇気ある高校生なんてほとんどいないと思う、クラスで孤立させても他のクラスの子は? 先輩後輩は? 学校外でやばい人と繋がりあったらどうするの?
私はどんな報復されるか怖くてできないです

でも話の面白さとは関係ないのでこのくらいに
{/netabare}
先の話がとても気になります! おもしろかった

投稿 : 2024/04/13
♥ : 15

ヤマナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

なんか、見てて疲れる。

1話視聴感想
二期は強キャラとしてスタート。クラス女子のボスみたいな子を
クラスマッチで本気にさせるには、みたいなことを始める。
...なんのアニメなんだろうと少し思った。
ラブコメか青春物と思ってたけど、どちらも薄いような。
あと作品テーマに絡めているんだろけど、無理やりゲームみたい!
に合わせようとしてて演出やキャラの思考に少し無理があってチープな感じに見える。

一話では可愛いも、キュンも、懐かしいも、青春だなーも、感動も、リアル感も、ドキドキも感じられない。

あとOPちょっと騒がしい。
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全話視聴
前半はイジメを主軸にした感じ、後半は文化祭+恋人作りメイン。
それはいいとして、、、。
主人公、あと菊池さん考えすぎじゃない?え、そんな考えて人間関係構築してるの?
そんなに考えてたら人間嫌になるしそんなに考えたところで人はそんな思い通りにならない。

そして、物語の設定が好みじゃない。
うらであれこれ話し合ってゲーム感覚で人と付き合う。
あれ菊池さんや、みみみがしったらなんて思うんだろう。
楽しい気持ちにもドキドキもしない。なにを見てるんだろってなる。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヒロイン達が魅力的!

2期です。
少しずつアカ抜けて来た友崎くんは更なるステップアップへ。成長が素晴らしい。と言うかまわりが良い人達すぎるw
ヒロイン達の心情の変化が出て来たり、少し謎めいた葵の心が・・・。
このアニメって女の子達の魅力がとても良いと思います。
推しが「ゆずからみみみ」になったかもw
ん〜続編はどうなんだろ〜。原作ストックはあるみたいなんだけど、まぁあれはあれで「完」って感じの終わらせ方だったしな〜。期待してるんだけどな〜。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 3
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