映画館で学園なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの映画館で学園な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月20日の時点で一番の映画館で学園なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.4 1 映画館で学園なアニメランキング1位
久保さんは僕を許さない(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (176)
596人が棚に入れました
高校1年生・白石純太には、誰にも真似できない性質があった。 隣にいても気付かれない、毎日出席していても欠席だと誤解される——。 彼は、存在感ゼロの”モブ”男子だったのだ。 それでも彼なりに慎ましく学園生活を送っていたのだが、ちょっぴり厄介なことが一つだけ。 なんと同じクラスの”ヒロイン級”美少女・久保さんだけが、彼を見つけてはちょっかいを出してくるのだ。 特別になれない”モブ”男子と、彼の前に現れた”ヒロイン”女子。 教室の隅から、青春は緩やかに色づき始めて——。 誰だって、誰かの”特別”になれる。でもその感情に”恋”と名が付くには、まだ二人は少しだけ幼い。“ラブコメディ”の2歩手前、ヒロイン女子×モブ男子の思春期スイートコメディが幕を開ける。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ドラマチックじゃなくても

白石君の影が薄い設定以外は普通のことしか起きない平凡なラブコメなんですが、平凡なのがかえってエモく感じて、とても好きです!
だって、ほとんどの人の恋愛って平凡ですよね?
OPテーマのタイトルにもあるように、恋している本人は「ドラマチックじゃなくても」いいんですよ、人に見せるものじゃないのですから
「平凡な恋愛」の尊さを丁寧に描いた素敵な作品だと思います

ヒロインが男子にグイグイ絡んでいくところが、からかい上手の高木さんと似ているって言われがちな作品ですが、あちらは主人公の西片視点でからかってくる高木さんのあざと可愛さを見せることがメインなのに対して本作品は久保さんの可愛さにはそんなに注目してなくて、白石君の人柄とそれを観察する久保さんの反応を見せていて、久保さん視点で白石君の魅力を見せる構図になっているんですよ
だから、「なんでこんな美少女が影薄い男を好きになるの?」って誰もが思うのは作者の意図したことだと思います
「美少女がモブ男を好きになるなんてありえない!」を否定する作品なんです、だからこの物語の主人公は久保さんなんだとおもう

陰が薄い設定はファンタジーになってて、教室にいるのに欠席と思われるとか、自動ドアに認識されないとか

妖精さんかな?

そんなモブキャラを美少女が好きになるわけない!?
そんなことないんですよね、女子が人を好きになるきっかけなんて他人から見たらよくわからないものです、「何でこんな男が好きなの?」ってことはよくあります
きっかけは些細なことだったかもしれない、でもその小さなきっかけは「冴えないモブ」から「彼氏候補」に昇格するには十分で、一度そういう対象になったらもうモブじゃなくてメインキャストなんですよ

久保さんがモブを許さないのは、大好きな白石君がモブキャラを受け入れてしまっているのが気に入らないんです、けなげでかわいいですよね!

ささやかでありきたりな恋が楽しめるこの作品は、いいラブコメだと思います

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

白石くんの扱いがウケる

よく何でこんなキャラに美少女が好意持つんだよと、評価を下げる方がいますが、イケメンと美少女でラブコメにしようとすると性格が残念キャラにするしかなくて、例えると好きなアニメですが、かぐや様は告らせたいのようなアニメになりますよね。同じようなラブコメばかりでつまらなくなるはずです。と言った具合でどんな男子キャラでもラブコメは良いと思ってる僕ですが、このアニメの主人公白石くん、さすがに戸惑いました、いくらモブ男子とは言え顔が適当で表情が分からない(^^;;

ただ誰にも気づかれないありえない体質。かなりの至近距離でも徹底されていて、それを受け入れて普通に生活しるし、無表情だが動きで気持ちが分かるのと、コミュ力あるのが面白いです。そして何故か白石くんを見つける美少女久保さんがイジってくる。大きな出来事はないが、白石くんのキャラが濃すぎて回が進むにつれ楽しく視聴出来ました。

まー久保さん役のざーさんの抜群の安定感ですよね。もう永遠にJK演じれるんじゃないでしょうか。非常に良いですね。久保さんの姉がみっくでざーさんと逆でもおかしくないなとウケました。出番は少ないですが天ちゃんも出演してます。白石くんの声優さん河西健吾の演技もグッジョブです、良い意味でモブ感出てました。

ひとつ残念と言うかこれは僕の好みになるんですが、キャラの頬に傷があるんですよね。2021年放送のスーパーカブ以来でこの時もレビューで書いていて、フォロワーさんが寒い地域だからだよと教えてくださったので、頬がかさついてるのかと納得したんです。しかしこのアニメは寒い地域でも無さそうだし、傷の範囲が狭いキャラや傷がないキャラがいる(スーパーカブもないキャラいた)。何か分からないから傷とよんでいて、気になりすぎて美少女キャラが可愛くなくなり嫌いなんですよ。だから作画点下げてます、何か分かる方教えていただければ幸いです。

脱線してごめんなさい。ラブコメ感は控えめですが、白石くんの扱いが笑えますし普通に面白いですよ。お勧めします良かったら視聴ください。

2023年8月4日

投稿 : 2024/04/13
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

誰だって、誰かの“特別”になれる でも、その感情に恋と名が付くには まだ二人は少しだけ幼い

この作品の原作は未読です。
第1話を視聴して継続するかを決めようと思っていたら、コロナ禍などの影響もありすっかり視聴スケジュールが狂ってしまった作品の一つでした。


高校1年生・白石純太には、誰にも真似できない性質があった

隣にいても気付かれない、毎日出席していても欠席だと誤解される——。
彼は、存在感ゼロの"モブ"男子だったのだ。

それでも彼なりに慎ましく学園生活を送っていたのだが、ちょっぴり厄介なことが一つだけ。
なんと同じクラスの"ヒロイン級"美少女・久保さんだけが、彼を見つけてはちょっかいを出してくるのだ。

特別になれない"モブ"男子と、彼の前に現れた"ヒロイン"女子。
教室の隅から、青春は緩やかに色づき始めて——。

誰だって、誰かの"特別"になれる。でもその感情に"恋"と名が付くには、まだ二人は少しだけ幼い。
"ラブコメディ"の2歩手前、ヒロイン女子×モブ男子の思春期スイートコメディが幕を開ける。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

正直あまりコメディ要素は感じられませんでしたが、ジャンルはラブコメだそうです。
でも甘酸っぱいラブの要素が満載なので、好きな人には堪らない作品だと思います。

私が完走して思ったこと…
はい、この作品は香菜ちゃんとみっく劇場、そして後から天ちゃん参戦…
これが全てだった様な気がします。

この作品ではありませんが、前に香菜ちゃんに対する役作りのインタビュー記事を見たことがあります。
香菜ちゃんはキャラに合わせて色んな要素を省いていくと言っていましたが、今回は何をどの様に調整されたのでしょうね^^

少なくてもちょっとだけミステリアスな雰囲気を醸し出す久保さんのキャライメージにはピッタリでしたね。

あと、ピッタリといえばみっく!
リアルでは香菜ちゃんより年下なのに、お姉さんの抱擁感が半端無いんですけど!!
ここに途中から天ちゃんも加わってくるねすけど、この3人が揃うともう耳が幸せ…
役柄上ではありますが、天ちゃんの少しつっけんどんな感じもまた抜群なんですよね~

しかし、白石純太は誰にも気づかれない存在であるにも関わらず、久保一族だけには気付かれちゃうんです。
この理由は分からず終いでしたが、いずれこの辺りも明らかになっていくのかな?

少し物語に触れますが、最初は久保さんが一方的に白石にちょっかいを出していた感じでしたが、久保さんと接点が持てることに嬉しくないはずはありません。
最初はビックリしていて、偶然か何かかと思っていたかもしれませんが、あそこまで認識されたら意識だってすると思うんですよね。

そしてそれは久保さんも同じ…

しかし、皆さん高校生なんですよね~
いやぁ、ここまでピュアという言葉を字で行く作品も珍しいのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、香菜ちゃんによる「ドラマチックじゃなくても」
エンディングテーマは、DIALOGUE+さんによる「かすかでたしか」

1クール全12話の物語でした。
第1期でどの程度のストックを使ったかは分かりませんが、原作は完結しているようなので、アニメでラストまで描くことは可能だと思います。
続編が制作されたら是非視聴したいと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

76.0 2 映画館で学園なアニメランキング2位
窓ぎわのトットちゃん(アニメ映画)

2023年12月8日
★★★★★ 4.2 (17)
47人が棚に入れました
好奇心旺盛でお話好きな小学1年生のトットちゃんは、落ち着きがないことを理由に小学校を退学になってしまった。そんなトットちゃんは、新しく通うことになった東京・自由が丘にあるトモエ学園の校長先生に、「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」と優しく語りかけられる。子どもの自主性を大切にする自由でユニークな校風のもと、トットちゃんはのびのびと成長し、たくさんの初めてを経験していく。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

本当に、いい子。いい映画。脱帽です。

戦前~戦中期。幼少の頃のトットちゃんこと、黒柳 徹子さんの体験を描いた同名の自伝的小説(未読)の劇場アニメ化作品。

【物語 5.0点】
戦争の時代が舞台だが、メインで描かれるのはトットちゃんの子供目線。
“聖戦”の大局よりも{netabare} 新しく来る電車の“校舎”{/netabare} や級友たちのことの方が大切だった童心が鮮やかに再現されます。

“困った子”として、どの小学校からも拒絶されたトットちゃんをも、
「君は、ほんとうは、いい子なんだよ」と自由な方針で受け入れたトモエ学園校長の教育者・小林先生の生き様。
小児麻痺(ポリオ)の同級生・泰明ちゃんとの交流。
などもプロットの柱となる。


構成は、前半、空想上の世界も含めたトットちゃんの奔放な言動で、
トモエ学園の春夏秋冬の子供たちの日常を取っ散らかしているだけのようにも見えて。
自伝だから体験を羅列しているだけかな?と油断させておいて、
散りばめられた要素は後半一つ残らず見事に回収される。
無駄なシーンは何一つない。練り上げられたシナリオに驚嘆させられます。


戦場について、直接描くシーンは少ないですが、
女児にママをお母様と呼び直させる戦時の同調圧力など、
軍靴に内心の自由が踏み荒らされる理不尽や、
取り締まる官憲に対して直接衝突を避けつつ、売り渡したくない魂をどう守るか。
この辺りの心の機微や矜持については繊細に描写されており、痛切です。

終わってみれば、戦争、障害、差別、教育と取り扱い困難な骨太なテーマをも消化して、鑑賞者の心に残してくる。
史上でも屈指の伏線芸術点の高さに私は5.0点満点付けざるを得ません。
{netabare} チンドン屋{/netabare} に始まり{netabare} チンドン屋{/netabare} で終わるw
暗いだけじゃない同時代の空気に感化されながら、心で読み解きたい名作です。


【作画 5.0点】
アニメーション制作・シンエイ動画

ハイレベルな作品公開が続いた本年アニメーション映画の中でも最高峰の作画。
最初、私は、簡素な人物デザインだな?と高をくくっていましたが、
冒頭トットちゃんが自身の頬をこするカットで、表情筋が豊富に詰まった見応えのあるアニメになると、
私も本気モードのスイッチが入りました。

トットちゃんら子供たちの躍動についても、ちょっと目を離すと車に惹かれそうになる。
『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』などのテレ朝アニメで、長年危なっかしいお子様の行動を取り扱って来た同スタジオならお手の物です。


戦前、戦中のくらしを再現する小物描写も、ガラスや鏡の傷みなどの面倒くさい部分も含めて手を抜かず再現。
氷で冷やす冷蔵庫、マッチで着火するコンロなど時代考証も上々で、
当時のくらしへの興味と共に、日常シーンが続いても鑑賞集中力が持続します。

戦前日本は電髪(パーマ)、洋服、喫茶店にキャラメルと、
実は欧米文化の流入が極致に達した時期でもあります。
それをいざ開戦となったら「ぜいたくは敵だ」などと俄に拒絶し弾圧する風潮。
背景美術やポスターによる、時代の滑稽さと恐ろしさの表現も良好で没入させられます。


何よりアニメーションであることの利点が最大化されるのが、
少女・トットちゃんの脳内で花開く空想ワールドの数々。
各空想シーンごとに、それぞれ作監を付けて表現する力の入れようで、
{netabare} 土砂降りの水たまりで、トットちゃんと泰明が、
歌うことを禁じられた曲のリズムをリトミックで鳴らした{/netabare} 珠玉の場面も映像化し、
長年、映画化の話を断り続けて来た原作者の高い要求に応える。

聖人ではない、ちゃんと喧嘩もできる障害者の取り扱い、
{netabare} 子供たちが真っ裸で遊ぶプールな{/netabare} ど、
“官憲”気取りのクレーマーに火を付けられるリスクを恐れずに描写した勇気も含めて、
本作の映画化がアニメで良かったとの感謝と共に、ここも5.0点付けさせて頂きます。


【キャラ 4.5点】
どの登場人物も戦前・戦中だから、外れ者だから障害者だからと、
変に偶像化されず人間として描かれており好印象。
ここでは特に小林先生についてだけ。


昔、讀賣新聞・終戦の日企画として、戦争当時の体験についてのアンケートが記載。
そこで私の目を引いたのが、教師への強い不信感。
戦前・戦中と軍国主義的な教育によって散々、戦意や国威発揚を煽って置きながら、
戦後一転、教科書を黒塗りにして反戦・平和を叫ぶ。
いい加減極まる大人たちへの怒りを引きずったコメントの数々を見て、
時代に流された信念なき教育の断層の根深さと、
そこへの反発から怪物の如き知識人、為政者の類が多数跋扈(ばっこ)して、
戦後社会をかき回したのもむべなるかなと凄く納得した記憶が。


だからこそ、本作にて、荒れ狂う時代においても自らの教育方針を曲げなかった、
トキワ学園の小林校長先生という信念の教育者の実在を多くの人々が共有することは意義深いことだと私は感じました。

小林先生は{netabare} トットちゃんが汲み取り便所に落とした財布を探して糞尿を掘り返す{/netabare} などの子どもたちの奇行も基本遮らないし、
どうしても叶えられない願いに対しても、{netabare} トットVS泰明の相撲を腕相撲{/netabare} に切り替える柔軟対応で童心を尊重する。
一方で、{netabare} 尾てい骨{/netabare} に関して生徒の子供心を傷つけてしまった大石先生の失策は厳しく叱責する。

温かさと厳しさのコントラストすら素敵な名教師でした。


【声優 4.0点】
主演・トットちゃん役には子役・大野りりあなさん。
台本は他の登場人物のセリフも含めて全て暗記する。
息遣いにも感情を込める。
出来すぎて心配になるくらい意識の高い演技で作品を牽引。

泰明ちゃん役の松野 晃士さんらクラスメイトのキャスト陣との良好な掛け合いも含めて、
本邦の子役の層の厚さを再認識。


小林先生役には役所 広司さんに八鍬監督自らがディレクション方針などを綴った手紙をしたためてオファー。
渋みのある落ち着いた演技で、仏の教育者に時折のぞく激情なども押さえる好演。


その他、俳優・タレント陣中心で固めた脇のキャストに関しては、
上記2人程ではない標準的な俳優のアフレコ。
良い面もあったけど最適ではない位の印象。

ただナレーションも務めた黒柳さん御自らに、
小栗 旬さんの声はパパと「声の雰囲気が似ている」とか言われたんじゃ、
降参するしかないんですよねw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は野見 祐二氏。
基本BGMより雨音、蝉の声など四季のSEによる当時の空気感を重視した構成。
劇伴を挿入する際も、当時になかった楽器はアレンジしない方針で、
再現した時代の雰囲気を壊さないことを重視する。
が、ここぞの場面では、オーケストラの心情曲で盛り上げてくれます。

トットちゃんの父が日本屈指のバイオリニストということでクラシックの起用もあった本作。
{netabare} 自分のバイオリンでは軍歌は演奏したくないと、魂を売り渡さなかった明け方のパパの独奏。印象的でした。{/netabare}


ED主題歌は、あいみょん「あのね」
単体で聴くと変哲もない同歌手らしいラブバラード。
エピソードを踏まえた上だと、雨情の記憶など、相応の化学反応で余韻に浸れる。
まずまずのテーマ曲。


【余談】
原作は世界でもベストセラーになっていて、特に中国では1000万部と日本以上の発行部数を誇る人気ぶり。
最近『すずめの戸締まり』が中国公開の日本映画の興行収入記録を塗り替えましたが、
本映画にも相当な海外興収のポテンシャルがあるのではないか?と睨んでいます。
案外、海外市場での資金回収の算段が、細部までこだわるアニメーション、製作委員会への強気の予算出資を後押ししたのでは?と邪推してみたりw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

今年度ベストバイだと思います

あまりにも有名な作品「窓ぎわのトットちゃん」。

その映像化を、長らく、本当に長らく、心待ちにしていました。

ましてや、アニメ化で鑑賞できる機会が得られるなんて、どんなに幸せでしょう。



テレビで拝見している黒柳さんの幼少期の物語。

黒柳さんご自身が、実写では難しいとおっしゃったとおり、アニメならではの表現性のクオリティーがとんでもないと感じました。

演出、構成、キャラデザ、美術、音楽などもそうでしょうが、スクリーン越しに伝わってくるのは、トットちゃんの持つイメージの豊かさ、自由さです。

それは、そのまま黒柳さんの目線であり、琴線なんだと受け止めました。



開戦を挟んだ世相の大きな変化。
生命の重さや、弱者が蔑ろにされる日常。
何より、トットちゃんの心の隙間に忍び込んでくる悪夢。

トモエ学園を中心にしたトットちゃんの暮らしぶりに触れながら、今日の黒柳さんの笑顔や言葉を形作っている、たくさんの夢・希望・祈りが、いたく胸に染み込んできました。

トットちゃんと一緒に、泣いたり笑ったりできた作品。
私は、もう少し彼女に近づきたくて、どうしても次作の映像化を恋しく思いました。

皆さまも、どうぞご覧になってみてください。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

メガマインド さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

黒柳徹子の自伝が上質なアニメーションに

トットちゃん(のちの黒柳徹子)は君は本当はいい子なんだよ!!

お茶の間で有名な黒柳徹子さんの自伝の映像化です。

90歳(すごい)を超える方で

監督は八鍬新之助

ドラえもんのび太の日本誕生、大魔境のリメイク、月面探査記やドラえもん作品に

携わること多い方

割と良作の部類に入るドラえもん作品を数多く手掛けています。

最近の映画は戦後や戦争中の日本社会を描く作品が多いなと感じました

最近だと

君たちはどう生きるか、ゴジラ-1.0、ゲゲゲの謎

この作品もしかり。

ずいぶん前だとこの世界の片隅にですね。





原作読んだことないのですが感想といたしましては素晴らしい作品でした。


舞台は第二次世界大戦中の日本

いまじゃ狭い教室の中で、決められた科目を勉強するのがあたりまえだけ

ど、

トモエ学園は自由に自分の好きな科目から勉強できる

学校教育についてかんがえさせられる。

差別もなく、身体障碍者にも手を差し伸べるトットちゃんのやさしさ。




平和な日常の中で徐々に見え隠れする戦争、貧困の描写は不穏極まりなかっ

たが子供から先生や大人まで悪い人は一人も出てこない

優しくも儚い。


子役二人の声優の演技が良い



お話だけでなくクレヨンで描いたかのようなアニメーションの表現にも注目

投稿 : 2024/04/13
♥ : 5

68.8 3 映画館で学園なアニメランキング3位
可愛いだけじゃない式守さん(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (283)
899人が棚に入れました
最高の“イケメン彼女”現る!不幸体質の男子高校生・和泉くんの彼女は、同級生の式守さん。笑顔が素敵で優しくて、和泉くんと一緒にいるときはいつも幸せそう。可憐で可愛い、愛情たっぷりの彼女だけど、和泉くんがピンチになったりすると……最高にカッコいい、“イケメン彼女”に大変身!可愛い×カッコいいに溢れた式守さんと和泉くんや仲良しフレンズによる楽しい日常は止まらない!尊さ1000%ラブコメ、いよいよスタート!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

不幸と良縁を引き寄せるのは主人公らしいのかも

【紹介】
不幸が降りかかる体質の守ってあげたい系男子?と強くてカッコいい美少女彼女が守ってあげる優しいゆるラブコメ

【感想】
春アニメは結構面白いアニメが多かったので、同期のアニメと比べて推したいものは特にないですが、ダメなアニメではないと思います

式守さんあまりカッコいい感じじゃないけど、可愛らしくて魅力的なキャラクターです

主人公の不幸を引き寄せる体質がかなり行き過ぎていて気の毒だけど、周りが優しいキャラクターばっかりで嫌な気持ちにならないラブコメ
やはり主人公がちょっとナヨナヨしすぎなのは気になりますが、ただ守ってもらうだけの人じゃないのでだんだん良さがわかってくるタイプの主人公

不幸だけでなく、人の縁も引き寄せるようですね
雰囲気が良くてストレスなく視聴できていいアニメです

【主題歌】
ただ、OPテーマはあまり好きじゃないです

なんか僕よりも彼氏みーたいっ♪

このフレーズがどうにも気になってしまって、彼氏視点の歌詞だと思うのですが彼女がカッコいいってうっとりしてるのがちょっと・・・
もっとしゃきっとしてください

【変なところ】 {netabare}
3話で式守さんを家に送ってたけど、主人公の不幸体質と式守さんの強さ考えれば送ってもらわないといけないのは主人公のほうでしょ。
帰り道一人で帰ってますが、その間に車突っ込んできて死ぬんじゃないですか? {/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

OPの「待て待て」が頭の中で繰り返す。

動画工房さん、大変でしたね。
穴を埋めるのに四苦八苦。
少し押したけど何とか終わって良かった。
「可愛いだけじゃない」ラブコメ、全12話です。

もちろん、主人公は式守さん。
不幸体質のあの人はいなかったことにしましょう。

ラブコメとしてはどうなんだろう。
インパクトが足りないっていうか。
カッコイイ式守さんの見せ方も露骨。
もっと内面からあふれ出るものが欲しかったです。

それでも、式守さんは可愛かった。
カッコイイだけじゃなく、人間くさい所もまた良し。
意地っ張りで負けず嫌い。
いったい何に嫉妬してるんだか。
頬を赤らめながら膨らます。
それって「可愛いだけじゃん。」って思ってました。

このアニメを盛り上げていたのは脇役の存在と思います。
特に、どこを見てるか分からないハチミツ。
淡々としたツッコミはいちいち笑えます。

それに、物静かな狼谷さん。
彼女が登場すると妙に落ち着きます。
{netabare}さっぱりした狼谷さんと優しい式守さんの絡みはさわやかでした。{/netabare}

大半が日常系アニメ。
式守さんの鋭い目つきが唯一の非日常でした。
やっぱり、式守さんは可愛いだけじゃないですね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

なんだろなー、なにを見せられてるんだろうなー

これ見てどないせいっちゅうんじゃー。


失礼しました、見せられているわけでは無いですね、自分の意志で観ました。
変な言いがかりをつけてゴメンナサイ、大変申し訳ないです。


ただ、合わなかったなーーー。
どうしても、合いませんでした!!申し訳ない。


事細かに合わなかったってことをクドクド述べるとネガティブな事ばかり書くことになってしまうので、ウダウダ書かないことにします。

一言だけにします。


主人公も式守さんにも魅力を感じませんでしたーーーーー。
(個人の大感想です、作品を否定するつもりはありません~~~‼)


唯一、興味が湧いて観察していたのは八満 結です。
八満がからんでくるエピソードは割と面白く観れました。
それと最終盤は少しだけ共感度がUPして視聴できたかな。


あとは、ちょっとイライラしながら、最後までは観よう!という訳の分からない責任感wでの視聴でした。







期間別の作品評価ではそこそこの評価の様子。
やはり、合う合わないが顕著に出たケースだと思います。


あくまでも「※個人の感想です」という事で、悪しからずご了承くださいませ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18

74.2 4 映画館で学園なアニメランキング4位
ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top(Webアニメ)

2023年4月16日
★★★★☆ 3.9 (157)
472人が棚に入れました
クラシック三冠レース『皐月賞』『日本ダービー』『菊花賞』一生に一度だけ挑戦できるそのレースで勝つことは、すべてのウマ娘、すべてのトレーナーにとっての夢である。『ナリタトップロード』『アドマイヤベガ』『テイエムオペラオー』三強と呼ばれたウマ娘たちが、絶対に負けられない想いを胸に頂点を目指し競い合う、熱い熱いクラシック戦線。――ウマ娘の新シリーズ配信アニメプロジェクト、いよいよ始動です。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

これでまたナリタトップロードのファンが増えてしまうのか……(いいぞもっとやれ!)

1999年のクラシック戦線を題材にした全4話のOVA作品。
『ウマ娘』YouTubeチャンネル「ぱかチューブ」内で配信済。


【物語 4.5点】
今回『ウマ娘』にとって大きかったのは、題材とする競馬レースに例えばトウカイテイオーの有馬記念クラスの、そのままアニメにしても感動できる伝説級がなくても上々のシナリオが組めたこと。

全4話で描いたナリタトップロード、アドマイヤベガ、テイエムオペラオーの3歳牡馬クラシック路線。
特に上手く脚本してきたなと感心したのがアヤベさん。
{netabare} アドマイヤベガは双子。競馬では双子は互いの能力を奪い合うため、片方は処分される。
アヤベ出生にまつわるエピソードは使って来るとは思ってましたが、
亡き妹への贖罪による闇落ちを、菊花賞の凡走に絡めて行く。
純粋に走りを楽しむトプロと、罪悪感と重圧を背負ったアヤベ。光と闇の対比。
ここまで有効活用してくるとは思いも寄りませんでした。{/netabare}

競馬ファン以外にはあまり知られていないレースでも、丹念にネタを拾い集めて感動作に仕上げる。
安定してこれができるなら、今後、相当マニアックなウマ娘でも行けそうです。


またトプロの現役時代は6歳まで続くわけですが、その一部だけでも作品として成立させられたのも大きいです。

3期キタサンブラックの競争生活も長いので、取捨選択した時どうかな?との懸念もありましたが、
今はどの辺りをピックアップしてくるのか楽しみの方が大きいです。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・CygamesPictures

2期で進化したウマ娘ごとのCGモデルの細分化による個性出し。
加えて本作ではウマ娘の激走に合わせて大胆に崩した腕の主線。
先行ウマ娘を鬼の形相で捕まえに行く顔芸。
など演出、エフェクトの強化によりレースシーンはさらにパワーアップ。

レース中展開するドラマ性の面でも菊花賞にて{netabare} アドマイヤベガが宿命から解放される{/netabare} カットなどは、
星空などをモチーフにした大胆な背景変更。
小宇宙(コスモ)でも燃えているのか?って位コテコテ。
もはや競馬場では何が起きても驚けません。


【キャラ 4.5点】
主人公ウマ娘のナリタトップロード。
この3歳3強世代は馬も熱いが、騎手も熱い。
トプロの渡辺 薫彦騎手、オペラオーの和田 竜二騎手。
両若手騎手がダービー連覇を狙うアヤベ主戦のエース・武 豊騎手に挑んでいく。
所属厩舎のトレーナーもジョッキーを育てるつもりで素質馬の手綱を託す。

走れそうな馬が出てきたら、すぐに外国人ジョッキーに乗せ替える昨今の競馬界ではあまり見られない人情劇。
レース後に号泣するトプロなど、このウマ娘の言動には渡辺騎手のエピソードがかなり反映されています。
トプロも渡辺騎手も生真面目で不器用な委員長タイプなのです。

トプロのトレーナー沖田も渡辺騎手の面倒を見た沖トレーナーに、着用ジャケットまで一致させるレベルで寄せて来ており。
2期までのチームスピカのトレーナーとはまた違った、昔ながらの厩舎の師弟関係を体現。


全ての実在競走馬の権利を網羅できていないという課題を抱える『ウマ娘』
今回は2022年にゲームアプリに実装したアドマイヤベガが登場。

故・近藤 利一氏が築き上げたアドマイヤ軍団の権利初取得は大きな一歩。
この調子で最大派閥の社台グループや、金子真人HD(ディープインパクト、キングカメハメハなど)のウマ娘化実現によるコンテンツ拡大を目指して欲しいです。

一方で残念だったのはラスカルスズカを実名で出せなかったこと。
{netabare} 菊花賞で馬券に絡んだサイレンスズカの半弟なのに、ウイニングライブも描写が飛ばされ、アンコールで3強のステージに取って代わられたのは不遇でした。{/netabare}

あとはトプロの父・サッカーボーイも実名なし。
ただ代わりに登場した?“トプロの父親”は気性難のスピード種牡馬からスタミナ活躍馬が輩出された摩訶不思議を忠実にキャラ表現できていました。
サッカーボーイはオグリキャップを描いたコミック『~シンデレラグレイ』の時代でも活躍する社台系なので是非ウマ娘化して欲しい一頭です。


【声優 4.0点】
テイエムオペラオー役の徳井 青空さん。
常に自分が主役のオペラを演じ続けるかの如く。
ナルシストなノリで「世紀末覇王」を自称。
割りとストイックなトプロとアヤベの間に割って入って空気を変えるボクっ娘を、
「はーっはっはっは!」と明快な高笑いで好表現。

対照的に「はぅぅ~」と自信なさげなロリボイスを響かせるのが、
オペラオーを慕うメイショウドドウ役の和多田 美咲さん。
仮にも後に活躍する{netabare} グランプリホース{/netabare} なんだから同キャストの『ぼざろ』後藤ひとりの妹・ふたり位、ふてぶてしくても良いとは思うのですがw
これはこれで庇護欲をそそられるので良き。


沖田トレーナー役の土田 大さんのしわがれ声。
トプロ役の中村 カンナさんの真っ直ぐな台詞を、優しく包み込む味わい深いボイス。
掛け合いが温かかったです。


【音楽 4.0点】
OP主題歌は3強による「Glorious Moment!」
キーを上げて、ピッチも上げて行く、疾走感溢れる良作。
ウマ娘たちが躍動するOPアニメーションも出色の出来栄え。
5/10(水)リリースのサントラ楽曲集収録のFullver.聴きましたが、
最後まで駆け抜ける構成が素晴らしいですね♪
早速、朝のスタートダッシュ用プレイリストにゲートインしています♪

劇伴は複数作曲家のBGMを使用。
斎木 達彦氏のシンフォニックロック風のレースBGMは末脚爆発って感じでテンション上がります。
一方でEDはOP主題歌のピアノインストで静かに締めくくり、心情もしっかりフォロー。
ま、最終話EDは{netabare} 「うまぴょい伝説」でぶち上がるんですけどね。{/netabare}


【1話感想】長いので折りたたみ
{netabare} アドマイヤベガ、ナリタトップロード、テイエムオペラオー。
3強体制となったクラシック路線。

本作はナリタトップロードを主役に据えて来ました。
トプロの主な戦績{netabare} G1制覇は菊花賞のみ。{/netabare}
決して圧倒的じゃない。
にも関わらずトプロはファンに愛される馬。
足跡をまとめたDVDまでリリースされています。

ライバルのアドマイヤベガは父が米国二冠馬サンデーサイレンス。母の父が凱旋門賞馬トニービン。
生産界の覇者・社台グループ。
アヤベは社台が長年積み重ねて来た血統の総決算。
華奢な馬体にクラシックは獲って当たり前の宿命を。
鞍上にエース武豊騎手を。諸々背負った超良血馬。

もう一強のテイエムオペラオーはセリで1000万円で購買された馬だが、祖父サドラーズウェルズなど重厚な欧州血統を背景に持つ。
後に成り上がり“世紀末覇王”として君臨する名馬。
本格覚醒前のこのクラシックはその序章といった所。

そんな猛者たちに門別の小牧場出身の父内国産馬(※)トプロが、大跳びのズブい脚で、決してトップジョッキーとは言えない渡辺 薫彦騎手の懸命の騎乗に応えて、果敢に挑む姿に、人々は競馬のロマンを感じるのでしょう。
(※当時の生産界はサンデーサイレンスなど依然、外国産種牡馬の優勢が続いており、内国産種牡馬保護のためマル父専用重賞が開催されていた。)


以上を踏まえた本作。初回から期待以上の仕上がりで抜群の手応え。

小回りコーナーで膨らむトプロ。
“あの娘のために”無茶を重ねて走るアヤベ。
オペラオーを慕うまだ条件馬のロリ可愛いメイショウドトウ。

キャラに込められた競馬ネタも豊富でニヤニヤが止まりません。

ただオグリキャップにアドバイスされるオペラオーの元ネタは、私も見た時は分かりませんでした。
{netabare} テイエムオペラオーは出世が急激で、クラシック登録されておらず。
皐月賞には追加登録料払って出走したというエピソードは知っていました。
ですがハードなローテで皐月賞挑戦を決断した裏に、かつてオグリを管理していた瀬戸口 勉調教師の助言があった件は今回元ネタを調べて初めて知りました。{/netabare}
競馬には私が知らない伝説がまだまだたくさんあります。


CygamesPicturesに“乗り替わり”となったアニメーション制作。
コンテンツ成功で羽振りも良いのか、ウマ娘たちのレースシーンの進化には目を瞠(みは)るものがあります。
今回は特に大胆な中割りで疾走感を出す動画が素晴らしいです。

私も、コンテンツのティザーPVにて、棒立ちのウマ娘CGが集団で走るシュールな光景を目撃して、競馬舐めてるのか?と反感を覚えた口。
ですが本話に至っては、春雨の中、激闘を繰り広げるウマ娘たちの姿を見るだけで感動できます。
この作画クオリティで3期以降でキタサンブラック雨中の死闘など是非見てみたいものです。


その上で展開されるウマ娘たちのドラマも上々。

「最も速い馬が勝つ」皐月賞。
「最も運のある馬が勝つ」日本ダービー。
「最も強い馬が勝つ」菊花賞。

牡馬クラシック三冠。競馬界お馴染みの格言も噛み締めながら残り3話見守りたいです。


それにしてもレース解説役にまさかの{netabare} 元中日投手・山本昌氏{/netabare} を起用した件だけは謎ですw{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 29

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

その時、馬は泣いたのか、笑ったのか・・・。

このレビューの土台となっているのは、過去作のウマ娘作品に対する自身のレビューである事を前置きした上で・・・。

「その時」に、リアルの、史実の競走馬は泣いたのか?笑ったのか?


・・・正直判りません。


何故、走ったのか・・・。

走る「生き物」だったからなのか・・・。
走るのが仕事だったのか・・・。
鞭で打たれるのが嫌だったのか・・・。
それとも、楽しかったのか・・・。


やっぱり、わかりません。


その馬たちが走り、結果を残し、史実に名を刻んだ。
その裏で、いろいろなドラマがあり、関係した人たちの思いや、願い、失望、があったことも事実です。

我々も、いろいろな思いを重ねたかもしれません。


でも、お馬さんたちがそんなことを気にしていたかどうか・・・。


わかんないですw。


結局、わかんない事だらけなのですが。

このアニメ作品は、とりあえず、史実などをかみ砕いた上で、それをわかるよように見せてくれます。
何故なら、それぞれのウマ娘が自身の願いを口にし、思いを表し、行動します。
もちろん、これはこの作品をつくった人たちのバイアスがかかっている事でしょう。
それを踏まえた上でも、面白い、何なら、心が震えるまでもある。

もしかしたら、そんなものに乗せられて、心を動かすなんて、ただの勘違いかもしれません。
そんなものに影響される自身はバカなのかもしれません。


おどる阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損・・・。


心が動き、楽しんだり、悲しんだりできるのなら、乗って楽しめばいい。
一つ心が動くエピソードを詰めるだけ、人生が豊かになるw。

そんな気持ちで、楽しんで観ていました。



何ですかね、競走馬を擬人化して、それも全てが美少女。
このいびつさを指摘されることに「ですよねぇ、わかります」と答える自身もいるのですが、
「でも、いいじゃないすかwそれくらい」と言ってしまう自分もいます。

そちら界隈の人たちから見たら「とんでもない人間」なのかもしれませんが、おかしいと思うのなら、あなたたちが「美男子ばかりのもの」をつくればいいじゃないですか、禁止されていませんし、私も認めますよ、と答えます。
これも、ある意味フラットなモノの見方だと思いますw。


ああ、また余計な事を・・・。


今作は、4話で終わりという事で、コンパクトに作られ、スポットはナリタトップロード、テイエムオペラオー、アドマイヤベガの3人に平等に振り分けられていた気がしています。

トップロードはメインヒロインでしたね。
正統派な役回りで、菊花賞ではしっかりとまとめ役として活躍しましたが、少しあっさり目でしたかね。

アヤベさんはダービーを獲得しましたが、少し重めのキャラクターになっていました。
少し、意外でしたが、出生時のエピソードを知っている方なら、うまく物語にしたという評価もできるかもしれません。
でも、個人的には少し重すぎたように思いました。

で、今作で、一番好きだったキャラは実はオペラオーです。
作中でも「へんなキャラ」扱いをされていました。
実際、私自身がトレーナーとしてwウマ娘をプレイした際にも、これは濃いキャラだなぁ・・・と少し苦手意識を持ったものです。
しかしながら、今作中では、自身の目標を公言し、努力も惜しまず、その上でなお、プレッシャーに苛まれる姿も描かれていました。

その姿を見て、私は「世紀末覇王になるのも大変だ・・・」と当たり前の事に気づいたのです。
そりゃそうだ、言っただけで成れるのなら、こんな楽なことは無い、と。

そして、そんな中でもなお、あのキャラを維持しているオペラオーが一気に好きになりました。



あー、一体、何を書いているのかわからなくなってきました。



とにかく、ウマ娘が世に出て、もう何年もたっています。
いずれ、消えていく事にもなるのでしょうけれど・・・。

1期、2期、BNW、RoTと楽しませていただいています。
今作も、十分楽しませていただき、感謝しています。

願わくば、この勢いが今しばし、続いて欲しいと思っている所なのですがw。

さて、3期については、いつごろから視聴開始しようかw。
全部そろってから、観ようかと思ったりもするのですが、昨今は、某youtubeでの同時視聴なんかも楽しいので、どうしたもんかなと考え中です。

まぁ、お気に入りの配信者さんをとっかえひっかえ、何回か視聴するのも楽しそうかな。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 24

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

クラシック三冠に挑むウマ娘たち

原作プレイ中 全4話

1・2期のキャラクターも出てきますが、この作品から観ても大丈夫だと思います。

一生に一度だけ挑戦できるクラシック三冠レース「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」に挑戦するナリタトップロード、アドマイヤベカ、テイエムオペラオーの3強と言われるウマ娘たちの熱い戦いを描く作品。

全4話ということで、短いかな〜と思って観ていましたが、コミカルなところはほぼ排除して、3人に集中して物語を描いていましたのでちょうど良かったですね。

それぞれの思いを胸に競い合うレースは、熱い熱いレース展開でした。

レースの描写が凄かったですね。1・2期より鬼気迫る表情や動きに迫力がありました。

YouTubeで配信していますので、興味がある方は是非観てくださいね。

主題歌は、ナリタトップロード役の中村カンナさん、アドマイヤベカ役の咲々木瞳さん、テイエムオペラオー役の徳井青空さんが歌っています。

最後に、アプリで3人のウマ娘の中でテイエムオペラオーはゲットしましたが、芝居がかったセリフが苦手で育成が進んでいませんw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23

77.4 5 映画館で学園なアニメランキング5位
鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (363)
1180人が棚に入れました
家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰󠄀豆子を人間に戻すため、《鬼殺隊》へ入隊することから始まる本作は、2019年4月より『テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』の放送を開始、2020年10月には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を公開、2021年から2022年にかけて、『テレビアニメ「鬼滅の刃」 無限列車編』『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』を放送・配信した。2023年2月からは世界95の国と地域で『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』を公開、そして、4月より『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』の放送が決定。物語は新たなる地へ――――
炭治郎が向かう先は「刀鍛冶の里」。鬼殺隊最強の剣士《柱》である、霞柱・時透無一郎と恋柱・甘露寺蜜璃との再会、忍びよる鬼の影。炭治郎たちの新たな戦いが始まる。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

霞柱が強いッ!!

原作では微妙なエピソードなので期待してなかったです
この編はいつものように引き延ばさずに大事なところだけ見せたらさっさと次に行った方が良かったように思います、そんな長々と戦うほど魅力のある相手じゃないですし・・・
どうやっても微妙になるので、ねづこのシーンと無一郎や玄弥の掘り下げをしっかりできればそれでいいんじゃないかなと思います

無一郎カッコいい!玄弥いいキャラ!
みつりとねづ子の2ショットがかわいくて好き!
ねづ子は{netabare}消滅しなくてよかったー{/netabare}
この編の感想はこれだけでいいかなー?


原作でこの編が盛り上がらないのは
{netabare}
自分に力がないから煉獄さんを死なせてしまった・・・
自分に力がないから宇随さんを引退させてしまった・・・
だから今度はもっと強くなって絶対誰も犠牲者を出さない!!という炭次郎の決意は共感できますよね

それなら今度は苦戦して死にそうにはなったけど、なんとかギリギリ誰も犠牲にならずに勝てた!やっと上弦の鬼に届いた!!
くらいが炭次郎の成長物語としてちょうどいい具合だと思うんです

でもこの編は無一郎が強くて敵の鬼がこれまでの上弦と比べて小者っぽいし弱くて下弦の鬼と何が違うの?って感じがします
最後のとどめもねづ子の太陽克服に持っていかれちゃっていますし
太陽のシーンは重要だしいいエピソードですが、この太陽のシーンのせいでただでさえ微妙な今回の鬼がもっと微妙に見えて、
そんなにあっさり倒せてしまう上弦の鬼相手に死んだ煉獄さんや戦闘不能になった宇随さんが相対的に弱いように見えてしまうんです、今までの死闘はなんだったの?って
(私は煉獄さんや宇随さんの活躍を穢したくないので、今回の上弦が弱いだけだと思いたいです)
そこが微妙と言われる理由だと私は思います

この編の見どころはとにかく無一郎やみつり、玄弥の活躍とねづ子が太陽を克服して人間にちょっと近づくシーンでそこがしっかりしているから良かったですし、これまで苦しんで苦しんで、勝っても後味悪いことばっかりだったから、たまには「良かったね」で終われるのもいいんじゃないでしょうか!

{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 36
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

霞をつかむバトルアニメーション

引き続き原作未読で視聴。

【物語 4.0点】
1クールですぐに結果を求めるトレンドには目もくれず、今回も着実に積み上げた感じ。
上弦の鬼は相変わらずしつこく戦闘は長期化。
ただ、その中でも人の業を思い知らされる重たい回想も挟んでくるため、
視聴後ゲップが出る程度には、シナリオはぶ厚目。

当然、テンポアップを求める声も出るでしょうが、
私は、この作品に関しては、当初から呼吸レベルから地道に修行を重ねて少しずつ強くなる。
昨今では珍しい丹念なスローペースを好感して観続けているので、安心して楽しめました。


鬼殺隊の土台を支える“刀鍛冶の里”を舞台にした一戦。
長きに亘る鬼との戦いのため、武器についても代々技術を継承し続けて今がある。
{netabare} からくり人形“緑壱零式(よりいちぜろしき)”から刀が出てきた{/netabare} 時には先人たちの想いを特に感じました。


初回SPに炭治郎の夢などで、竈門家の血筋と炭治郎の痣(あざ)の由来を示唆するヒントが。
最終回SPでは{netabare} 太陽克服{/netabare} の悲願に執念を燃やす無惨様の野望の一端が明らかにされ、
今後に向けた手応えも十分。

その上で無惨様のパワハラ問題。
パワハラは部下への愛の鞭だと言い訳され発生する事例が多いのですが、
{netabare} 太陽克服{/netabare} したら同類の鬼など不要と確信している無惨様のパワハラには、
愛の欠片もなかったのですねw鬼さんたち早く転職しましょうw

今回、青い彼岸花など忘れた頃に回収された要素があったのも、手応えが手応えで終わらない信頼感があります。
私の場合、ラストは(※核心的ネタバレ){netabare} 太陽克服した禰豆子自身よりも、
炭治郎が鬼の血のサンプルを提供し続けてきた珠世(たまよ)さんが久々に登場して、禰豆子を人間に戻すための研究進捗を語った{/netabare} 件に感動しました。

『鬼滅』に関しては以前から鬼と言えば古代のイメージなのに何で大正?という疑問もありましたが、
やはり鬼と人の戦いが平安から続く因縁であること。
日本が医学・細菌学で世界的な成果も出す大正時代が特異点となり得ること。

刀鍛冶の里と合わせて少しずつ受け継がれて進歩していく人の営みの力強さを感じるエピソードでした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・ufotable

音、風、重力など、人間が鍛えてもかわしようがない攻撃が多かった本作の上弦の鬼。
そもそも表現することさえも難しい要素をバトルアニメで再現できているだけで非凡。

助太刀する霞柱・時透無一郎の攻撃も雲をつかむようなエフェクト。
恋柱・甘露寺蜜璃の刀も動きがクネクネで変態的だしw

トリッキーな動きを補佐するようにCGは玉壺が発射する大量の毒針など物量もカバー。
ただ、玉壺が使役する大群の巨大金魚のCG。テカテカして気持ち悪かったですw


【キャラ 4.0点】
上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)
{netabare} 半殺しの刀鍛冶たちをオブジェに仕立てて断末魔を愉しむ{/netabare} 残虐非道を芸術と強弁する。
ヘイトを煽る悪役らしい悪役。

上弦の肆・半天狗
外面は怯えた声で弱々しい感じの悪役らしくない悪役。
ですが私がより憎たらしいと思ったのは玉壺よりも半天狗でした。
不祥事から逃げる責任者が俄に情に訴えて責任回避を正当化する。
この鬼の本性には心当りがあり過ぎて虫酸が走りましたw


霞柱・時透無一郎。
高慢な玉壺の挑発を、口数少なめで淡々と煙に巻く無一郎。
煽ってる玉壺の方がだんだんイライラしていく様が可笑しかったですw

玉壺は{netabare} 自分を無視して刀を研ぎ続ける鋼鐵塚蛍 (はがねづかほたる){/netabare} にもカリカリしちゃって。
ストレスで壺に穴開けないようにねw

人間の強い信念を前に鬼の煽りなど無力。
無一郎の「無」の真意には胸を打たれました。


恋柱・甘露寺蜜璃
絶望的な窮地でも彼女が現れるとパッと明るくなる巨乳剣士。
明るいのは良いのですが、ちょっと顔面の圧力が強すぎると思うこともw
それにしても、ピンク&緑の髪色が{netabare} 桜餅の食べ過ぎによるもの{/netabare} との説には絶句しましたw


炭治郎の鬼殺隊同期・不死(しなず)川玄弥が活躍したのが予想外でした。
ハラスメント含みで昇進を焦る同期にも事情があったのですね。

一方で伊之助&善逸は、ほとんど見せ場なし。
しまいには次回予告にて登場がない窮状を訴える始末w
これは鬼滅版“MOREDEBAN”村建設の予兆なのでしょうかw


【声優 4.0点】
霞柱・時透無一郎役の河西 健吾さん。
無口な現在の無一郎だけでなく、饒舌だった幼少期の無一郎、
さらには{netabare} 人格形成の礎となった兄・有一郎まで兼任。{/netabare}
状況に応じたセリフ量と一言当りの心情密度の匙加減。
繊細さを感じる好演でした。

恋柱・甘露寺蜜璃役の花澤 香菜さん。
こちらは騒々しく場を照らす豪快な演技。
ただここも回想では、傷つきやすい乙女心を丁寧に表現。

上弦の肆・半天狗。“分裂鬼”の異名もあり。
本体のCV.古川 登志夫さん以下、喜怒哀楽、
各々の感情を司る分身ごとに高ランク声優を当てる。
挙げ句、{netabare} 憎珀天には山寺 宏一さん{/netabare} まで起用。
半天狗の声優たちだけで並のアニメ作品のギャラ払えるんじゃないか?ってくらい豪華ですね。
この鬼、銭喰い鬼なので成敗に情けは無用ですw


上弦の伍・玉壺役には鳥海 浩輔さん。
私の中で鳥海さんと言えばゲーム『テイルズオブヴェスペリア』主人公・ユーリ役など、
少しダークだけど熱い正義漢のイメージが強くて。
それだけにこの真っ黒なナルシストボイスで残虐なゲージツを語る怪演。
こんな壺に成り果てちゃってって感じで笑撃的でしたw

因みに鳥海さんは壺から飛び出した気色悪い金魚共の声もカバー。
半天狗の声優陣から1人くらいヘルプさせれば良いのにw


【音楽 4.5点】
劇伴は椎名 豪氏&梶浦 由記氏のタッグが継続。
今回は両氏の適材適所がより鮮明になった印象。
特に梶浦氏は恋柱の華の演出に重用。
月に照らされた恋柱を彩る“梶浦語”の女性コーラス。風流でした♪

OP主題歌・MAN WITH A MISSION✕milet「絆ノ奇跡」
ED主題歌・milet✕MAN WITH A MISSION「コイコガレ」

EDが梶浦氏の作詞作曲による恋柱ソングだったので、
OPはコラボの“攻守”を入れ替えた霞柱ソングなのだろうと構えていましたが、
終わってみればOPは本編を総括した歌詞世界。
ラストで曲タイトルも回収された感が得られ納得。

あとは本日配信リリースの挿入歌{netabare} 「竈門禰豆子のうた」{/netabare} で奇跡の余韻に浸りたいと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 30

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

よかった・・・・・・ね。

今となってはアニメに携わる人が「欲しい」と願っているもののほとんどを手にしているアニメではないでしょうかね。

人気(これは上下するからどうかなぁ)、知名度、実績、これらを持つことから得られる制作環境、資金繰りなんかもそうかもしれませんね。
原作の力ももちろんあるでしょうが、いろいろな社会の環境、時世、時流にも恵まれたとはいえ、一時は超一流の評価を受けた作品です。

そりゃあ、観る目が厳しくなるのも当然、期待されるのはやむを得ません。
落ちぶれれば叩かれますし、出来が悪くても悪く言われてしまいます。
なかなか厳しいですが、世の中そんなもんという事実は変えられないでしょうから仕方ないですかね。


それでは、遅ればせながら観ていきましょうかねw。

ところで、相変わらずで私のレビューは物語の流れは言わない方針なので、主に私の「思った」「感じた」が中心のボヤんとしたものになりますのでw悪しからず。

第1話:ほー、しょっぱなかから映画のようなクオリティですね。
思わず、何でもないシーンなのに何かを探すように見てしまいました。
そして鬼舞辻無惨のいわゆるパワハラ会議w。
登場する上弦の鬼たちからでさえ伝わってくる緊張感、こえーーわ。
ふつーに会社勤めしている身とすれば、無惨がこえー以上に、その緊張感の中にぶち込まれている自分を想像するだけで、トラウマが蘇りそうwww(何のだよ?)。

そして、諸々合って、刀鍛冶の里では甘露寺蜜璃が登場します。
正直、個人の感想としては、柱シリーズの皆さんは、初見~ですと、なんだかなぁと思う事が多いのですが、個別に登場してきてフィーチャーされるエピソードになると、その魅力に気づかされることが多いです。
これは、なかなかにすごい事ではないかと個人的には思っています。
それだけのキャラを生み出せたという吾峠さんには敬意を表したいと思います。

まだ、何も始まっていないのに、しっかりと目と興味を奪われてしまいました。
キビシイレビューも拝見しましたが、個人的には問題なし。
今後に期待です。


と、各話感想を書いてみようと思った時期がありました・・・私にもw。


が、一気に見てしまった・・・。
しかも、振り返りというか、ちょっと考えながらという事も薄く、流れに任せてスムーズに物語を楽しんでしまいましたので、総評的に。


いやー、面白かったですねぇ。
確かに話数があと2、3話あってもゴージャスでよかったかもしれんせんが、第1話が長めですし、仕上がってきた作品の密度も濃い。
ここをとやかく言うのは少し酷かもしれません。

確かに「物語」としての立ち位置としては、他のレビュワーが仰っておられるように、いわゆる「ツナギ」に位置するエピソードなのかもしれませんが、個人的には楽しんで視聴するのに全然問題のないレベルでした。
ちなみに、前にも申し上げましたが、私は「原作未読派閥」ですので、アニメ作品のみで追っているという事になります。
そして、この追い方をエンジョイ中なので、とても満足しています。
実際、他作品の視聴などもしておりますので、空いた間隔も特に不自由はないですしおすし。
(追い方・・・、老い方かもしれんなぁ・・・実際w)

まー、某SWシリーズでも、公開された当初は、地味だの、つまらんだの、ツナギだの言われたエピソード5「帝国の逆襲」が長い時を経て、スルメだの、意外とイイだの、あれがあっての~的な再評価をされたこともありましたしね。
この刀鍛冶の里編もシリーズ全体のボリュームが見えてきた際に色々と評価が変わるやもしれません。



そんな中で、もしも気になったところを挙げよ、と言われたら・・・、物語中でのSDの茶番パートですかねぇ。
個人的にはあってもいいけど、もう少し工夫というか、何ならもう少し少なめに・・・なんてね。
特に、物語序盤でのものが何だか気になってしまって。
後は、炭治郎の語りが、少しウザ(クド)く感じた瞬間がありましたが、これも好みの問題かもしれません。

・・・いや実際、これくらいしかケチつけるところが無くって・・・、このケチつけも、このカロリーで仕事をこなし、作品を仕上げてこられた皆様には申し訳なく思いながら、あえて挙げてみた程度の事です。


やっている事は、いわゆる「鬼退治」なので、中枠でテンプレ化しているって言うのは受け止めざるを得ないポイントですし、本当に隙が無いつくりをされていたと思います。
構成だって、コンパクトにスピード感を維持するように、練られていたのを感じました。
盛り上がりの起伏も計算しつくされていた感を感じました。


作品が今までに得てきた評価、プラス面を好循環として取り込んで、きちんと次の作品の反映してきていると思いました。
繰り返しになりますが、そういう作品に育つことができて「よかった・・・ね」って感じです。


今回も視聴してみた後に思った事は、やはり「人の思い」の繋がりに重きを置いている作品であるという事を強く感じましたね。

人と人の横のつながり、縦のつながり、時間、世代を超えたつながり。
他人の期待に応えるとは、自分の思いとは、人に敬意を払うとはどういうことか、人の仕事に敬意を払うとはどういうことか、人に純粋に期待をし、承認し、評価し、感謝し、それを伝える。
見えているモノ、話しているモノが本当(本心)とは限らない。

・・・説教臭いですか、そーですか。

でもね、こういった事に「気づける人」って案外世の中に多くないんです。
私もコーチングやコミュニケーションスキルのトレーニングを受けたりして、再確認、「気づく」までは蔑ろにしてきていたと思いますし。
ああ、偉そうに言いましたが、いろいろと出来ているとは言っていません。

「知っている事」と「行動(実行)出来ている」は全く別物であるという事も、このお勉強の中で学んだ、最も重要な事の一つでしたね・・・(遠い目)。


それにしても、禰豆子はよかったですねぇ。(何がw?)



はてさて、次にアニメ作品を視聴できるのはいつ頃になるのかなぁ。

と、楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27
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