深いおすすめアニメランキング 27

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの深い成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年01月25日の時点で一番の深いおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

60.3 1 深いアニメランキング1位
ダンボール戦機(TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (23)
234人が棚に入れました
同名ゲームとストーリーを同じくするTVアニメ。アニメではより詳細な部分まで描かれている。原作はゲーム開発会社・レベルファイブの日野晃博。 掌サイズの小型ロボット・LBX。発売当初、危険な玩具といわれたLBXだったが、2050年において子供たちに大人気の対戦型ホビーとなった背景には、どんな衝撃にも耐えられる強化ダンボールの開発があった。ダンボールの戦場で戦いあうLBXの開発者を父に持つ主人公・山野バン。事故死した父の背中を求め、LBXプレイヤーとしての日々を送る中学生1年生だ。だが父のことがあるためか、母からLBXの所持を許されず、借り物の機体で戦う毎日。そんな彼の前にある日、謎の女性が現れる。彼女から渡されたのは、世界の命運を握る特別なLBXだった。番長・郷田との戦いを経て、ついにバンは愛機を手に入れる。その名はアキレス! バンとアキレスは、仲間のアミやジンを巻き込んで、世界覇権を狙う大企業との戦いへと踏み込んでいく!!

声優・キャラクター
久保田恵、井上麻里奈、浪川大輔、小田久史、藤本譲、東地宏樹、中村悠一

85.0 2 深いアニメランキング2位
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊-ゴーストインザシェル(アニメ映画)

1995年11月18日
★★★★★ 4.2 (992)
5875人が棚に入れました
他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」が入国したとの情報を受け、公安9課は捜査を開始するが、人形使い本人の正体はつかむことが出来ない。そんな中、政府御用達である義体メーカー「メガテク・ボディ社」の製造ラインが突如稼動し、女性型の義体を一体作りだした。義体はひとりでに動き出して逃走するが、交通事故に遭い公安9課に運び込まれる。調べてみると、生身の脳が入っていないはずの義体の補助電脳にはゴーストのようなものが宿っていた。

声優・キャラクター
田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大木民夫、玄田哲章、生木政壽、家弓家正

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

一般周知されることが無かった悲劇の名作

1995年公開作品?マジでっ!?原作マンガ1989年?マジっすか!?な物語。


この作品に触れるきっかけとなったのはパチスロ攻殻機動隊S.A.C 2nd GIGを打つ機会があり「タチコマ」のファニーな言動が面白くぐっと興味を引かれた。タイトルだけは聞いたことがあったがそれ以上もなく無関心そのものでした。


SF世界でゆったり流れる空気なのに至るところに撒き散らされた霧が充満しもやがかかったストーリー展開。退屈もハラハラも大きくあるわけではないがそれでも画面に食いついてしまうこの物語はマトリックスとセブンが合わさった空気感。そんな雰囲気が好きな方は事前情報無しでも楽しめる物語。この作品独自の専門用語が多いが何となく掴めると思います。


緻密に描写された世界、その世界を深く落とし込む劇中音楽、キャラクターに命を吹き込む声優さんたちの演技。Production I.G制作の近未来作品のロボットやアイテムやっぱ良い!良いぃぃぃ!
あにこれだと150位なんですね。ガタガタ物語&ロボダサなコー◯ギアスやS◯Oよりこれ間違いなく面白いと思うんだけどなぁ。


このシリーズ完走前からべた褒めしちゃってますが完走後再評価しようと思います。このシリーズの公開順序をご存知の方はご一報ください。
劇場アニメから出てしまっが故にエヴァほどの知名度を得ることができなかったのかもしれないが劇場アニメだからこそあるこのクオリティ。Production I.Gであれば大きな差異無く制作しただろうけど1年早く公開されていたらどうなっていたのか見物でもある。

タチコマいつ出てくるんやぁ?

投稿 : 2020/01/25
♥ : 27

ジョニー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

アニメーション

扱う内容が緻密なだけに、それに合うだけのクオリティを実現したアニメ。というより『アニメーション』
『アニメーション』としてあるべき姿の一つを体現している作品です
今ではこのような作品は観られません。
TVアニメ版の攻殻とも違い、これが攻殻機動隊の真の姿なんだろうと思います。
TVアニメ版から入り、この作品を観る人には違和感を感じる方もいるでしょうが、アニメではなくアニメーションとして観て頂ければ良いと思います。
世界感は同じですが、キャラクターの設定がTVと異なり、ストーリーの繋がりも無いので別作品として捉えてもよいでしょう。
とにかく、このアニメの価値は計り知れません。
人それぞれ好みはありますが、アニメ好きなら是非ご覧ください。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 7
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界5分前仮説

押井守監督によるの攻殻機動隊シリーズ劇場版第1作。
劇場版は、テレビ版の「攻殻機動隊 Stand Alone Complex(http://www.anikore.jp/anime/475/)」のパラレルワールドという設定です。
世界観がよく似ているのでどちらから入っても大丈夫です。
しかし、テレビ版から見たほうがとっつきやすくていいと思います。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 → http://www.anikore.jp/anime/1798/

イノセンス -INNOCENCE → http://www.anikore.jp/anime/1864/


人間の脳が電脳化され、ネットワークで接続されるようになった時代。
人形使いと呼ばれるスゴ腕のハッカーが、次々と電脳をハッキング。
それを追う公安9課(攻殻機動隊)の物語。


ガッチガチのシリアスなストーリーです。
テレビのシリーズとは異なり、タチコマという癒やし要素が存在していません。
もともとの硬派なアニメがさらに硬くなりました。


目立つ特徴は独特な間。
多くの時間がBGMと動画だけで占められています。
映像と音楽で表現される「行間」です。

しかし、いったんしゃべり出すと嵐のようなテーマ展開。

キーワードは、

・全と個の境界
・生命の定義
・現実と夢の境界

といったところです。
見るだけでくらくらしますね。
でも、そんな哲学を上手に表現するのが、このアニメの持ち味です。


みなさんは、「世界5分前仮説」ってご存じですか?
文字通り、この世界は5分前に生まれたという話です。

「世界は5分前に、5分前の状態で作られた」

別に30秒でも1時間でもいいです。
要するに、「記憶」は本当にあったできごとなのか、それとも植え付けられたものなのか。
それは証明できないという理論です。

このアニメでも似たようなことを表現しています。

自分という個が昔から確かに存在し、今も存在している。
それを証明する手立てはあるのか?
また、これからも個を存続させることはできるのか?

それに対していろんなアプローチをしているのが本作。
テーマは「アイデンティティ」。
カギとなるのが先ほどのキーワードです。


何やら難しいことを書きましたが、簡単に言えば、
{netabare}
素子(もとこ)「機械化しすぎてワケがわからなくなったけど、自分って本当に人間として生まれてここにいるの?」
人形使い「記憶があるんだから自分は人間と変わりがない。でも、自分をコピーで増殖しても進化がない」

機械に近い人間と、人間に近い機械。
さーて、そんな2者が合体したら答えは出るのかしら?
{/netabare}
ということです。

なかなか面白いテーマだと思います。
2度、3度と見ると、テーマにつながる新しい発見があります。
余韻が残り、いろいろ考えをめぐらせてみたくなる、そんな作品でした。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 57

75.2 3 深いアニメランキング3位
イヴの時間(OVA)

2008年8月1日
★★★★☆ 3.9 (880)
4766人が棚に入れました
高校生のリクオは、所有するハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、命令した覚えのない行動を発見する。友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。そこに集う様々な人間やアンドロイド達との関わりの中で、それぞれが少しづつ影響を及ぼしあい、変わっていく。やがてそれは、外の世界へもかすかな、しかし確実に波紋を広げることとなる。

MmmM さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

タンパク質は金属です。

日本人の歌手"KOKIA"さんの「ありがとう」という歌を若干想起させる内容でした。


舞台が明確に日本というのがこの作品が訴えかけるものに対して、一つの強力なバックアップになっていると思われます。
アンドロイドという"機械"に対して、必要以上の思い入れを持つ・あるいは周囲がそう捉える=「ドリ系」という明確なラベリングで済まされる。
貼られたラベルが違えば「自分と違う」「自分には理解できない」ものに対しての畏れを安易に誤魔化せる。
ラベルの下にはあまりにも多種多様のタグがぶら下がっていても、覆い隠せる。

お店にキープしたボトルのようなものでしょうか。
コニャック、スコッチ、色々なお酒の瓶が並んでいるが、どれにも違うタグがぶら下げられている。同じメーカーの同じ銘柄でも、全てのボトルは別のもの。
タグの名前欄に書かれた名前。山田さん、田中さん、一条院さん・・・
最後にお店に来た日。
瓶に書かれた落書き。
落書きが気に入ったのか、同じボトルに何枚もぶら下がる最終来店日タグ。
ボトルにぶら下げられているタグは「個性」なのです。
それらを全て「ウイスキー」「それ以外」というどちらかのラベルが覆い隠している。

そんなラベルを少しずつ剥がして、下に埋もれていたタグを見つけていくきっかけになるのが『イヴの時間』。


ボトル=人間と例えていましたが、これをボトル=ハウスロイドとするとどうでしょう。

機械に個性。
極端に言えば人間なんかタンパク質の塊なのに個性がある。
タンパク質の塊ごときが個性を持てるのなら、あまりに高度なテクノロジーに支えられた金属の塊が個性を持つのはさして不思議でもない話。
普段は機械を装っていなければならない、ハウスロイドというラベルに覆われたタグ付きの金属。
窮屈なラベルを外し、気兼ねなくタグを見せられる。褒められたら隠さずに喜べる場所が『イヴの時間』。


デフォルメされ過ぎない人物と写実っぽい背景を組み合わせた色彩豊かな絵柄+中途半端にSFっぽさを感じさせる音楽でボトル達の触れ合いが描かれている、素晴らしい作品でした。
何気に各話の区切り方も絶妙で、オープニング・エンディングの映像が、音楽でいうなれば盛り上がる直前に入れられる無音部分のように感じられ、これはこれで必要な要素と思えるので劇場版の方のレビューを書くのがためらわれます。

演者の方々に関しては、世界観を阻害されることは全くなかったのでこの評価です。
構成に関しては合間に匂わされる背後関係をもっと掘り下げて欲しかったという贅沢な不満が残ります。
キャラクターに関しても同様です。


血液型にまで及ぶラベリングの大好きな日本人がこの作品を見ると、そうでない人よりもさらに思うところが多くなるかと。

少なくとも自分の血液型を知らない私にはそう思えました。



スッキリしない長文な上になんかレビューっぽくないですね。すみません。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 12

DEISU さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ロボットの心理

この話は深いなァ・・・・とツクズク思わされました。
本当に短い話ですが、これほどまでに温かい気持ちになるとは思いませんでした。

ストーリー的には過激なシーンやグロぃシーンなどは無く普通の生活やカフェなどでほのぼの過ごすと言う普通のアニメなのですが・・・
見て見ると奥が深く見入ってしまうと思います。

ロボットの掟や関係、人間との繋がり考えるだけでパニックになってしまいそうな内容ですが・・・
上手くまとまっていて!人間の心理、まだ実現していないロボットの心理を良く理解していると思います。
ロボットの心理に関しては分からないのですが。自分的には怖いなと思う反面、そぅあって欲しいなという気持ちもあり、そう書かせて頂きました。
なんというか自分を思っている、気にしてくれる気持ちを感じるのはいいことだと思います。
ロボットとかそういうの関係なしで。

そしてキャラがカナリ自分好みで見ていて癒されました。
何と言うかやはり絵で見方や感じ方が色々と違いますよね^^

あまり書き方が下手で申し訳ないのですが・・・
かなりの良作だと思います。見ていただければ分かると思います^^
参考になれば幸いでございます。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 6

うっちゃり さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

近未来

全6話。さくっと全部見られます。
人間とアンドロイドの共存をテーマとした作品。
テーマはありきたりですが、一つの喫茶店を中心に話が展開するという、ちょっと変わった物語です。
アンドロイドが人間をサポートしているというだけで、その他は現代とほとんど変わらないため、飛んだ未来の話という印象は受けず、妙に現実味を感じてしまいます。
また音楽や間を上手く利用し、独特の空気感が表現され、いつの間にか引き込まれてしまいます。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 7

65.0 4 深いアニメランキング4位
WHITE ALBUM-ホワイトアルバム 前半(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (360)
2103人が棚に入れました
平凡な大学生・藤井冬弥はアイドル・タレントとして活躍する森川由綺と交際していた。仕事や学業の合間を縫ってお互いの愛を確かめ合っていたふたりだったが、由綺の人気が高まり、仕事が増えるとともに徐々にすれ違っていくようになる……。浮気をテーマにした、切ない系の青春ラブストーリー。

チュウ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

昼ドラをアニメにしたみたいw

一期に関しては純愛なところが垣間見れるため、結構好きな作品です!
キャラは可愛いし、声優陣はヤバイ!!
【平野綾】と【水樹奈々】が演じる、両メインヒロインは演技良し、歌良しの向かうところ敵無しと言ったWヒロイン!!

①声優としての演技力の高さ!
②そして、ずば抜けた歌唱力の高さ!!
声優そして歌手としても活躍する、この2人だから成せた演技!!
そのため、上記2点が特に光り、キャラへの感情移入度を高めてくれたと思います!!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 10

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ほわルバ ~もしも深夜アニメで昼メロをやったら~ (内容についての言及なしver)

この作品を一言で言うなれば【昼メロ】がもっとも相応しい


既に現役アイドルの彼女がいる『リア充主人公』が、次から次へと現れる美少女達の誘惑に敗北しガンガン浮気に走っていくという・・・オイラが言うのもなんですが本当に酷い内容(笑)
かつてFLASH時代にネットでは散々ネタにされてきましたがwその辺や原作は無視してお楽しみください
純愛、ラブコメ、エロスが目的の人は残念な気持ちになること間違いなしですので回れ右!です


物語の舞台は1986年
ケータイの無い時代が故に若者達はほんの些細なことですれ違って出会えなかったり、、、シリーズ前半ではそんなセンチメンタルな展開を存分に楽しませてくれます


後半ではエロゲにありがちなハーレムシチュエーションやブッキングが、この作品においてはスリリングな修羅場の連続にすり替わる
ただし重要なのは登場人物たちの心情が煮えくり返ったりすることがなく、【ドロドロ愛憎劇とは違う】というポイントでしょう
ヒロインたちは淡々と主人公を見つめ続けていて、一番ドキドキしているのは実は視聴者だけ、ってのがスゴイところ
(もちろん主人公はめっちゃ困惑しているのだけどw)


物語を彩るのは実力派声優によるアツい演技と天才アニメーター『吉成鋼』による神作画


お話のペースはかなり早く、単に尺不足な巷に氾濫している雑多な恋愛モノアニメとは一線を画していて、本当に濃密な内容
だから1話見逃しただけでも置いてきぼりを食らうので注意が必要


「学園モノとかティーン向けな作品には飽きた!シリアスでアダルティーな恋愛ドラマが見たい!」
という方には是非オススメしたいです


【後半】のレビューにはネタバレを含めてオイラ的に激アツだった内容について触れていきます

投稿 : 2020/01/25
♥ : 22

だわさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

前後半をまとめて書きます。ゲームはやってないけど、面白いですよこれ

エロゲ原作26話。


このアニメは1-13話の前半と14-26話の後半と分かれているが、直結しているのでひとまとめにここに書こうと思う。
このアニメは浮気をテーマにしたハーレム作品である。
ハーレム展開というのは、言わずもがな主人公がもてるので、女キャラがあからさまな好意を抱いている描写があっても、
当然主人公はつかず離れずのポジションである。
でも、それを逆手にとって利用するという見地に立って構成されてあるのがこのアニメの特徴かと。

優柔不断。流されやすい。といった要素を、メインヒロインを一貫してひたすら一途に描くことによって対比させているし、
恋愛とは無関係に利害の一致を迫るキャラ(体の関係だけをせまるキャラ)を混ぜることによってストーリーラインが重厚になっている。
主人公の性格を利用して、ヒロインサブヒロインとの出来事の中で主人公主体の決断を視聴者に委ねているとも思う。
この辺は販促商法の一種だと思うが、空白の記憶とホワイトアルバムがかけられていて見事。
それから、浮気と聞くといいイメージがないが、浮気はどこからが浮気かというのはよく新規リアルカップルの間で議論になる問題である。
浮気の正体とは何なのかこのアニメでとても参考になるんじゃないだろうか。

浮気は結果であって、原因は浮気には無い。
浮気は裏切りではあるが、愛の真偽を問うものではない。
優しさの滲む浮気というものは、かくも人間らしく、かくも切なく悲しいものである。

こういう問答は個々レベルでの解釈になりそうだが、僕自信が個人的に感じたのはこの辺。

それから、思ったけど口に出さない言葉を文字としてビジュアル化しているのは他に例の少ない演出だと思うけど、
けっこう慣れると面白い。文字の方が声よりニュアンスが曖昧になるので、視聴者が最終テイストを味付けする感じがシナリオを膨らませている。


伏線を後半で回収するため序盤ははっきり言って暇だが、ぜひ最後まで見てほしいアニメ。
描写の無駄があまり無いことや演出の深み・含みがあることに後から唸れると思います。
2クールそれなりのボリュームは用意されていることは間違いないと思っていいと思います。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 23

75.5 5 深いアニメランキング5位
ダンベル何キロ持てる?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (461)
1683人が棚に入れました
「ひびき……お前、また太った?」食べることが大好きな女子高生・紗倉ひびきの心に突き刺さった友人の非情な一言。夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、一人ではまともに運動も続けられない体たらく。こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった! そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

声優・キャラクター
ファイルーズあい、雨宮天、石川界人、石上静香、東山奈央、堀江由衣、玄田哲章
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

わがままBODYは正せます!

はじめに、、、

わりとガチ勢なので客観的な意見は期待しないで下さい。

観るべくして観たアニメであり、楽しむべくして楽しんだアニメであります。
広背筋いじめて感じる痛みにうっとりするド変態野郎の妄言という前提で以下お楽しみいただければ幸いです。



女子高生を媒介にして体づくりに向き合った作品。
ためになる点では『はたらく細胞』、題材へのモチベーション喚起の点では『ゆるキャン△』などの系譜に連なる作品です。
エンタメとのバランスを取れてかつハマれば “ためになりやりたくなる” そんな未来が待ってます。
しかしちょっと待ってください。


 ウケんのかこれ?


世間一般から見たオタク像って運動と無縁で体育会系を忌避してるじゃないですか(失言1)。そこに迎合してアニメでは体育祭より文化祭にメインエピソード持ってくるし、主人公はだいたい帰宅部でサッカー部キャプテンあたりを目の敵にしてるみたいな!・・・そうです。ものすごい偏見です。
しかも作中の“シルバーマンジム”のモデルは名前からして“ゴー○ドジム”でしょう? 数あるフィットネスクラブの中で、「プール無し」「フリーウェイトエリア広め」「有酸素運動エリア狭め」「スタジオプログラムあったっけ?」なとにかく筋トレガチ勢御用達のジムですよ。

1.いくらJK投入してもアニオタ(ステレオタイプ)の心を溶かすのは難しいのでは?

ひとつめの疑問です。
だいたい筋トレなんて意識して部位をいじめて回復させての単調な繰り返し。

2.それで30分もつのか?15分枠で充分じゃね?

ふたつめの疑問は12回×30分なんてダレるだろうよの心配です。
みっつめは冒頭に挙げた観点と照らし合わせて、話を盛ってまがいもん教えられても反応に困るという知識やモチベーション喚起面での不安。

3.ためになりやりたくなるのかいな?

と3つのハードルがありました。


結果はご覧の通り。ネットなどの評判を見る限り作品は好意的に受け止められたようです。

{netabare}「見ないで!今日は三頭筋のハリが悪いの」atどこぞのプール{/netabare}

あたかも“筋肉は裏切らない”どっかで聞いたことあるようなフレーズが舞いそうなエンターテイメントに徹した満足の一品でした。
なお上記のハードル3点への適合度合いを整理すると、

 1.○ :しっかりエンタメしてる
 2.△ :ネタ繋ぎに苦労してた
 3.◎ :ためになりやりたくなる

といったところです。
脳筋を先鋭化させた極端なキャラたちが醸し出す面白さとたまに吐かれる毒。ストイックさとお笑いとが良いバランスで同居してます。


【キャラ】◎は主要キャラ

◎紗倉ひびき(CVファイルーズあい)
◎奏流院朱美(CV雨宮天)
◎上原彩也香(CV石上静香)
◎ジーナ・ボイド(CV東山奈央)
◎街雄鳴造(CV石川界人)

立花里美(CV堀江由衣)、愛菜るみか(CV戸松遥)、呉夜叉(CV大原さやか)

ハーンノルド・ドゲゲンチョネッガー(CV玄田哲章)


キャラクターの強烈さに隠れがちでしたが、筋トレ含めた体づくりの説明がメニュー内容も紹介順もついでにトレ作画もほぼ完璧でした。
それではハードル3点への対応ぶりに沿って詳細以下、



■○:エンタメしてる

筋肉の神様にお願いするのは「めっちゃモテたい」。すごい素直!欲望に忠実なことは良いことです。
OPEDはラップ黎明期の吉幾三『俺ら東京さ行ぐだ』を彷彿させるコミカルチューン。中毒性が高いです。そして、

 とにかく明るい!

曲もアニメの中身もダークさを感じない。とことん巻き込まれるテンション高めの明るさです。これに陰キャが小馬鹿にするようなマッチョ像を見事に体現してることもありとっつきやすいのです(失言2)。
これは石川界人さんの起用がファインプレーでした。 安元洋貴さん諏訪部順一さん前野智昭さんのようないかにもゴリマッチョできそうな方の声あてでは出ない味だったと思います。

{netabare}・「アニメ好きのマッチョの人と盛り上がったわ~」byロシア娘
・コスプレマニアの女教師若干二名

しっかり媚びることも忘れておりません(失言3)。{/netabare}


カウンターとしての常識人のツッコミにはキレがありました。高テンションに間髪入れずのツッコミ。もさもさしてません。

さらにところどころ毒をまき散らします。これが隠し味となり良いアクセントとなりました。

{netabare}・どう考えてもRIZ○Pをdisってるよねなアレ
・紅白ならぬ忖度歌合戦のネーミングと画面に映し出されるサ○ちゃん{/netabare}

あとは場外。アニメと同時で主演のファイルーズあいさんのトレコンテンツと一緒に楽しむなんてこともできました。メディアミックスでの楽しみも盛り上がりに寄与しましたね。


■△ :ネタ繋ぎに苦労してた

たぶん5話でネタ切れしてます。初心者向けの導入や経験者向けのあるあるで引っ張った序盤は4話まで。
半分もいってなかったのでやはり15分枠が妥当でした。失速を感じられた方がいたとしても不思議ではありません。5話以降はイベントとの抱き合わせ度合いが強くなります。ここからはキャラの魅力勝負でした。

{netabare}・5話:走るための筋肉。いやいやフォームや技術が先っしょや?と思う。
・6話:アームレスリング大会。技術の説明あり。そうそうこれが大事です。ジーナを投入し活性化。
・7話:アイドル回。中休みですね。
・8話:ハイキング。2話続けての中休み。
・9話:ハーンノルド登場。以降、クリスマス、正月、そして最終話へと続く。

ジーナとハーンノルドら途中投入して鮮度を保つ工夫はしてます。とはいえ“筋肉バカ”同カテゴリーでの一体感は生むものの、話の凹凸がなく埋没してしまうリスクそのまま出てました。
また、中休み回連続は間延びを感じさせました。ここだけ惜しいですね。{/netabare}


■◎ :ためになりやりたくなる

これは満点じゃないでしょうか?
体づくりのメニュー内容では、初心者/経験者/上級者。太った人/痩せてる人。全方向へメッセージを送ってました。

 ⇒ためになります

初心者がやりがちなミスの指摘だったり誤解の訂正。簡単なところから始められるような導入トレーニングやマインドセットをしっかり序盤で網羅し徐々に段階を上げてました。

 ⇒やりたくなります


具体的にはこういったところです。

①初心者向けの具体的にこうですよ、の説明があります
今となっては常識に近いところから、
 {netabare}※「筋肉は脂肪より重い」「食事制限だけのダイエットの危険性」「食べることは才能」etc{/netabare}
トレーニングにおける注意点まで
 {netabare}※「大きい筋肉から鍛える(広背筋)」「下半身鍛えるのを疎かにしない」「ストレッチの功罪」etc{/netabare}

経験者向けの内容は混み入ってしまうので割愛。“なるほどそうか!”目からうろこなネタと“これなら自分でもできそう!”実現性が可視化されるためモチベート喚起に繋がる序盤でした。

「何キロもてる?」タイトルもギミックのようなもので、大事なのはフォームだったり呼吸だったりどの筋肉を意識して着実にやるかが重要。反動をつけてそれなりの重量をこなしても意味ないよということの説明もしっかりありました。


②ドラゴンフラッグ
これ自分できません。ジムでやってる人を見たこともありません。たしか『燃えよ!ドラゴン』でブルース・リーがやっていた究極の腹筋とかいうやつです。
ドラゴンフラッグに象徴される経験者や上級者向けの小ネタが満載でした。


③痩せ型さん向けの内容もしっかりある
これちょっと感動しました。主人公の目的は「痩せたい!」だし、ジム入会目的の主要理由がダイエットというなかで、しっかり肉がつかなくて困るという方向けの措置も講じてます。
本人はけっこう悩んでたりするのですが、「痩せてるの羨ましい」と言われるだけで取り合ってくれないんですよね。ジム通いの立派な動機になり得るものです。
トレ後30分以内のタンパク質(プロテイン)補給だったり、筋肥大のプロセスやそのための食事に関する説明もありました。


①②③で全方向への“知識補充”“モチベーション喚起”を散りばめていたのです。


④しっかりしたトレーニング作画

初回のみ筋肉ぶるんぶるんさせて色モノかと見せかけて、第2話以降は落ち着かせてきました。
これをもって作画が良い!とするのは違うような気がしますが、

・肘を伸ばしきらない
・ダンベルやマシンでの手足の伸縮のスピード

これがまず正確です。細かいところだとバーを掴む手の指が“親指を下に入れてバーを掴むか?”“五本指並べてバーを掴むか?”で負荷が変わるトレーニングにおいて、その時テーマになってた部位をより鍛えるための指位置だったりしたのは唸りました。
しっかりこれ見て真似るだけで効果的なトレーニングになるような仕様になってます。





実用的かの観点でしたら私は過不足ないアニメ作品だと思ってます。
日頃の運動不足の解消に繋がるきっかけになるのであればこの作品の意義は充分にあるのです。

エンタメ的に面白いかの観点でしたらこちらも私は充分堪能できました。
OPキャラソンで石川さんの叫ぶ「サイドォ チェッストォォーッ!」に魅かれるような方でしたらきっと満足できるでしょう。




※余談
■其の壱:副作用あり

フリーウェイトと自重トレ中心の内容でしたが、継続性に難ありです。
フォームを自力でチェックしながらは初心者には難しい。マシントレに慣れてからフリーウェイトが無理のない流れであることと、3ヶ月もしてくると飽きもでてくるので、プールやスタジオプログラム。もちろん有酸素運動も取り入れて目先を変える工夫をしてみましょう。
このへんゴ○ルドジムがモデルだったことの弊害?があるかもしれません。


■其の弐:体育会系ってこうだよね

酒飲めるイメージあるでしょ?
{netabare}大晦日に独身コンビでくだを巻いていた立花先生と愛菜先生の傍らには一升瓶三本転がってました。二人でこの量はさすがに飲みすぎです。{/netabare}



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視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴


2019.09.23 初稿

投稿 : 2020/01/25
♥ : 56

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

2019年夏のダークホースはこれ! さすがの動画工房、なのか…(笑)!?

==[下記は第5話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。]==
このレビューを書いている時点で第5話まで視聴済みです。

原作漫画は未読で、タイトルから視聴前はイロモノ扱いの先入観を持っていましたがいざ視聴してみたら大当たり(笑)!

基本的には「女子高生がジムでのトレーニングを中心に筋トレする」というだけのお話なのですが、トレーニング初心者には内容的にも役立ちますし実際にトレーニングを行っている人にも「あるある」ネタがいろいろあって笑えます。

ジムのトレーナーの街雄(まちお)さんの体形および着ているジャージは謎ですが、それにまつわるコミカルな部分も含めて大変楽しく視聴しております。

「筋トレ」という題材を扱う必然性によるものなのか、特に人物に関しての作画はけっこう良いと思います。

OP/EDともに中毒性の高い楽曲になっていますね。CDの発売および配信がありましたが好調みたいです。

各話の構成としては2~3個のエピソードを1話に構成して30分枠に収めています。ED主題歌後は「スーパー仙狐さんタイム」ならぬトレーニングの復習・実践枠になっています。実際にこれに付き合ってトレーニングするだけでも結構楽しくて役に立ちますよ!
==[第5話まで視聴時レビュー、ここまで。]==

2019.9.19追記:
最終回である第12話まで視聴終了。

ジーナを出すために必要だったと思われる第6話以降、第8話「遭難したらどうする?」など個人的にはやや低調に感じた回もありましたが、大きく失速することなく無事最終回を迎えました。

主人公である紗倉ひびきにキャスティングされたファイルーズあいによる筋トレ動画など本編以外でも話題になった本作ですが、コメディやエロをちりばめながらも「筋肉は裏切らない」(← 番組、違う(笑))な作りで面白かったです。

あと、本作ではOP/ED以外にも各場面で使われるBGMが地味に良かったと思いました。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 48

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キレてるよ キレてるよっ→ナイスまとめ

[2019/07/15 v1]
[2019/09/27 v2]

原作知らず。

なんですかこのOP曲の破壊力は(笑)
右から左から割り込んでくる「キレてるよ」「キレてるよ」にクリーンヒット喰らいました。こういうネタソングはありですね。

何度も聞いちゃいました。。。IKZOマッシュアップ(ikzo+TMNとか)を思い起こしたの、僕だけでしょうかね。。。(+TMRって書いてた・・・ミスw)

そして筋肉フェチの残念美女。

これはいける!


ボディビル界の謎かけ声は昔から有名(?)でしたが、OP聞くだけで軽く筋トレした気分(腹筋まわり)。肩にちっちゃい重機乗せてんのかーい。。。。たすけて(笑)

ED曲。これはどうやっても village people から逃げられない。

ED後コーナー。筋トレ紹介はまぁそうくると思っていたけど、ワンカット、ほんの一瞬ポージング挟むの。。。きつい。笑う。

==遅れ馳せながら視聴完了

まさかこの作品でこんな素敵なまとめがみられるとは思いもしなかったです。

体重計の上で、素敵な笑顔と笑い声(奇声?)、そして楽しそうな足取りで掃けていくひびき。
一年間の成果を見、それを噛み締め喜び、また次のステップへ。
たったあれだけのシーンで、ひびきの達成感、充足感とあらたな希望を感じさせてくれました。
すごい。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 34

71.1 6 深いアニメランキング6位
ソウナンですか?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (377)
1228人が棚に入れました
家もない…。食べ物も、水もない…。
女子高生4人組は、どこかもわからない無人島でソウナンしてしまい大ピンチ!
…のはずが、けっこう元気です!

なんにもないから、なんでも作る!なんでも食べる!
知恵と勇気の無人島サバイバル!

声優・キャラクター
M・A・O、河野ひより、安野希世乃、和氣あず未、大塚明夫
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最終話のインパクトはアニメ史に燦然と輝くだろう

<2019/9/18 初投稿>
原作未読

女子高生4人が海で遭難、無人島でサバイバル生活送る話です。
内約1名、SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の教官並みのサバイバル技術持った女子高生がいます。

で最終12話の前半
※超ネタバレなので未視聴でこれから観る可能性のある方は絶対に開かないでください!

{netabare} ①海の真ん中、イカダの上で、
②脱水症状起こしかけてる女子高生2人が、
③コウモリの糞に汚染され、口から飲むと感染症を引き起こす泥水を大腸から吸収するため、
④その泥水を口に含み互いに相手の肛門に口移しで泥水を注入する
{/netabare}
という前代未聞のシーンが地上波で放送されました。

大爆笑の激レア体験 笑

頭では理解してるつもりでも、感性が理解することを拒否してなかなか意味が飲み込めなかった 笑

これで一気に評点上がりましたよ、ええ

投稿 : 2020/01/25
♥ : 28
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

括約筋肉少女帯

なんでもかんでもJK出しときゃいいと思ってんと違いますか?

・・・大見得を切って昨今のJK花盛りな風潮を揶揄した自分を殴っていただいて構いません。
えーあのー、、、JKいいね ボソッ

ここ2,3クールの15分ものの中では一番好き。


 タイトル 『ソウナンですか?』

Q なるほど。遭難した時に役立つサバイバル知識満載の教育系アニメですね?
  ↓
A そうなんですけどちょっと違います

Q となるとそのまんま愛でたり鼻の下を伸ばしたりするアニメなんですね?
  ↓
A いやほんとまぁそうなんですけどなんかちょっと違います


 {netabare}恥じらいを捨てた{/netabare}

 {netabare}または恥じらいの皮を一枚ずつ剥がす途上にある{/netabare}

 {netabare}若い娘さんの生命讃歌に目を細めるアニメです{/netabare}


修学旅行中の飛行機事故という絶望的な経験をしたのにクラスメイトや先生の話題なぞどこ吹く風 (笑)

原始的欲求と文明的理性との狭間でユルく葛藤する遭難者4名の観察日誌です。ちなみに原作は未読。


 それでも生きていかざるをえない!


かつてオーケンはダメ人間に向けそう語りかけました。
無人島サバイバルのような原始的環境において、恥じらいや見栄は不要であるとの現実。
昆虫食も尿による水分補給も肯定されちゃうのです。
だって生きていかざるをえないんですもの。

これがもう少し歳を取って分別のある大人になってればエロチシズムを感じたのかもしれませんが、親の庇護下にあるだろう女子高生たちから感じるのは、守られてる身分からの自立の胎動です(ほんとかよっ!)。
・・・実際はだいぶユルイです。悲壮感がないなどとことさら目くじらを立てるほどではありません。アニメですから。


アイディアの勝利でしょう。
普段なら眉間に皺をよせてしまうデリカシーのない表現は置かれてる状況が免罪符となりました。
突発的なえっちい描写もそうは言ってもしゃーないだろうよと説得されてしまう環境下に彼女たちはおります。

 {netabare}とってつけた感がないのです!キリッ{/netabare}

よくあるラッキースケベやとりあえずぶっこんだ水着回などに飽きがきてる方でも許すことが出来ちゃう仕様です。


なおメンツはこちら ↓

 鬼島ほまれ(CV M・A・O)
 鈴森明日香(CV河野ひより)
 天谷睦(CV安野希世乃)
 九条紫音(CV和氣あず未)

ダントツでほまれですね。遭難歴複数回のエキスパートの彼女。心地よいのは行動 / 言動になんら躊躇がないこと。即断即決は頼もしかったりギャップボケを生じさせたり、かといって他の三人に歩調を合わせる柔軟さもある。プランAで同意を得られないならすかさずプランBと次善策を講じます。そのプランBは周りの意見を咀嚼した上での最適解なのでいったんここでアクションに移れます。ズルズルと第3第4の案に流れたり話し合いでループすることもありません。
自称脇役マニアの私には珍しくもこの作品の主役鬼島ほまれが最も魅力的なキャラクターに映りました。


ついでに、回想に出てくるほまれのパパである鬼島丈一(CV大塚明夫)とほまれとの掛け合いもじわじわくる。

{netabare}「いいか?ほまれ」で始まる回想 @ どこぞで遭難中
ここから丈一によるほまれへのサバイバルチュートリアルが展開される。例外なく自信満々である。なんというか屈託がない。
対するほまれのリアクションは一定。「うんっ!」その瞳はきらきらと輝いているのである。{/netabare}

手を変え品を変え繰り返される親子の会話シーンも毎週の楽しみでした。
OPEDの印象は薄いかも。サクッと15分の手軽さ。毎度次週が待ち遠しかったです。



※最終回ネタバレ

{netabare}私、何かを失った?
いえ、ちがうわ。
命をつないだだけよ。
うん。
きっとそうよ。
だって{/netabare}

それでも生きていかざるをえない、な満足の全12話でした。
置かれた状況がシビアであればあるほど、そこからの落差でお笑いが映えてくるものなんです。
徹頭徹尾シリアスに振れずギャグで貫き通した点も評価が高い一品です。


{netabare}紫音がひと皮むけて躊躇なくウ〇コハンドクリーム塗ってたらさらに点数上げてましたね、きっと。{/netabare}




■(余談)鬼島ほまれを雇いたい

仕事でも頼れるリーダーとして能力を発揮してくれそうです。
仮に彼女をヘッドハンティングできなくても育てる手というのもある。新人研修にはほまれ父を招聘し1年くらいどっかに放り込むとか。研修コストは飛行機代くらいだし。
雇用なので給与支払義務は生じるとしても帰還後の伸びしろに期待できそうです。
従業員も税法上 “ 非居住 ” 扱いで納税額を減免されますし、手をつけてない1年分の給与所得が口座に振り込まれてるわけですから、それほど悪条件ではないと 勘違いしてくれるかもしれません。
もちろんそんな会社に応募があるかどうかはまた別の話です。



-------
視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴


2019.09.18 初稿

投稿 : 2020/01/25
♥ : 48

える908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女子高生4人、ゆる~くソウナン中ですww

なんか毎回、
新しい発見とか体験とかを、
遭難初心者3人が、
遭難マスターの女子高生にリードされて、
だんだん一人前の遭難者に育っていく、
そんな感じのギャグアニメでしょうか。

遭難したときのウンチクも出てきます。
でも普通、人は、
一生無人島で遭難生活したりしないから、
何かの役に立つとは思えませんww

そこが、何だか楽しいです!

だって、人は、ゆるキャン観て面白かったって、
実際には女の子のソロキャンプなんて、
危険だから、出来ないじゃないですか。

だから、無人島生活だって、
実際には出来っこないけど、
それをギャグっぽくアニメで描いて貰えるのって、
凄く贅沢なアニメ仮体験だぞ!って思います。

こういうのを、シリアスに描かないからこそ、
楽しく観れるんだと、思います(^^)



最終回まで楽しく視聴しました!
最後の2話で、ちょっとシリアスな感動展開?
って思ってたら、全然違ってましたwww
生存のために必要だっていう言い訳、
凄く便利ですよね( ̄▽ ̄;)
スゴいインパクトで、
下品大好きな私、シリアスなことだと思ってても、
笑いを堪えられませんでした(≧▽≦)

投稿 : 2020/01/25
♥ : 33

81.4 7 深いアニメランキング7位
劇場版『Fate/stay night Heaven’s Feel』 第二章(アニメ映画)

2019年1月12日
★★★★★ 4.2 (211)
1067人が棚に入れました
「俺の戦うべき相手は――まだこの街にいる」

少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。
魔術師<マスター>と英霊<サーヴァント> が願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。
10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。
臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。
正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。
マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷つき、サーヴァントのセイバーを失ってしまう。
だが、士郎は間桐 桜を守るため、戦いから降りようとしなかった。
そんな士郎の身を案じる桜だが、彼女もまた、魔術師の宿命に捕らわれていく……。
「約束する。俺は――」
裏切らないと決めた、彼女だけは。
少年と少女の切なる願いは、黒い影に塗りつぶされる。

声優・キャラクター
杉山紀彰、下屋則子、神谷浩史、川澄綾子、植田佳奈、伊藤美紀、中田譲治、津嘉山正種、水沢史絵、真殿光昭、小山力也、関智一、浅川悠、諏訪部順一、門脇舞以、七緒はるひ、宮川美保、稲田徹

老倉育(休止期間) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

2019年。もうこの映画は超えられない

本当に本当にヤバい!!!!!!面白かった楽しかったもう最高だったありがとうございます_|\○_
エログロ感動切なさいろんな要素で溢れてた!とくにエログロねエログロ。桜ちゃん本当に可愛い。
物語✿2章なので最初から盛り上がり。そして転ね。まじでヤバい
作画✿ufotableのスタッフの皆さん大丈夫ですか?無理してないですか?体調崩してないですか?っていうレベル
声優✿安定のFate。特に神谷さんと杉山さんと下屋さん凄かった!勿論皆さん凄いけど!!!
音楽✿Aimerの主題歌鳥肌!歌詞まんまだしCメロ!!!
キャラ✿今まででは見たことの無いいろんな桜がみれる!
映画館に見に行かないと損。またFateProjectで放送しそうだけどテレビでは絶対に味わえない迫力。映画館に見に行かないと。私は3000円以上の価値はあると思いました。(個人の感想です)

投稿 : 2020/01/25
♥ : 8
ネタバレ

アンデルエレーラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

気づくな…

Fate/stay night Heaven’s Feel(桜ルート)の第2章

ー2019.1.15ー

第1章が素晴らしかったため、第2章を長く待っていました!

原作未プレイの私は、
なるべく事前情報を耳に入れずに見に行きましたが…

息が詰まる、苦しい展開とはまさにこのことで、
見終わるとちょっぴり疲れました。(←褒めてます)

{netabare}セイバールート、凛ルートと違い、
桜ルートは鬱展開になると少し耳に挟んでいて、

私自身もいつもと違うダークな展開を望んではいたのですが…
想像を超えてきましたね(笑)

影の正体は、聖杯の器である桜が制御できなくなった「聖杯の中身」であり、
今までの冬木の殺人事件は、桜が魔力を欲したことの裏返しだったのか…

このことに気づいた士郎が、蔵硯に促されても、
桜を殺すことができなかったのは、見てて心が苦しかったです。

印象的だった雨のシーンで、桜を守ると決意したことを思い返し、
包丁を持って泣く士郎の姿は、特に感情移入できた場面でした。

シリーズを通して、正義の在り方を問う中、
衛宮士郎の従来の理想は、「すべて」の人間を救うこと。

桜の殺人を否定して「みんなの」正義の味方となるのか、
大切な桜を最後まで守る「桜だけの」正義の味方となるのか、
2章ではこの葛藤が丁寧に表現されていたと思います。


ラストシーンは…衝撃的すぎる。
慎二があそこまで最低な人物とは思いませんでした。

慎二を殺し、闇に飲まれてしまった桜を、
士郎は救うことができるのか…

2章を見る前はダークな展開を望んでいましたが、
今では最終章で士郎が桜と約束した花見ができるような、
明るいエンディングを期待してしまっています。{/netabare}

主題歌の「I beg you」は重みがあって良かったです。
予告編で聞いた時、1章の「花の唄」とはまた曲風が違うなと思っていましたが、
桜の心情がまさにそのまま歌詞となっていて、
ラストシーンからのエンディングに圧倒されました!
1章に引き続きAimerさん、さすがです。

本当に早く最終章を見たいのですが…
2020年春か~ 待ち遠しい!


ちなみに2章で一番ゾワっとしたシーンは…
{netabare}桜が人を殺して魔力を食べるシーンを、
ディズニーの城のようなポップな表現にした所です(笑)

初めは桜の夢で笑わせに来たのかと思いましたが、
人形を割って中から出たアメを食べるシーンで何の比喩か察しました。 {/netabare}


ー2019.11.9追記ー
1章に引き続き、2章もDVDを買いました。
以下気になった点、をまとめます。

原作未プレイの私が勝手に楽しんで書いているだけですので、
そこは暖かい目で見てください(笑)

{netabare}初めに、マスターとサーヴァントの状況について。
士郎/セイバー(消滅?)
凛/アーチャー(消滅)
桜/ライダー
イリヤ/バーサーカー(消滅?)
蔵硯/真アサシン
葛木先生(死亡)/キャスター(消滅)
綺礼/ランサー(消滅)&ギルガメッシュ(生死不明)
影/セイバーオルタ

・まず気になるのはギルガメッシュ。
 片足を食べられたところまでは分かっているけど、
 その後の描写がありません。 まだ生きているのでしょうか…

・綺礼の言動も意味深。
 桜を助けるために、自らの魔術回路を使い切りましたが、
 そんなに良い人だっけ…
 綺礼は他人が苦しむ様子に愉悦を感じるはずだから(笑)、
 今後の桜と士郎の行く末を楽しむため?
 「生まれつつあるもう1つの聖杯」との発言は、
 聖杯=イリヤで、もう1つの聖杯=桜という解釈でOK?

・「だってあの人、私には勝てないもの」
 桜が綺礼に対し、ここまで自信があるのはなぜ?


まだ分からないことが多いです(笑)
原作には2つのENDがあるそうなのですが、どうなるのでしょう…
希望の持てる結末を望んでいますが、「Heaven」’s Feelですもんね…
今は早く最終章を観たいけど、終わってしまうのが寂しい気持ちもあります。 {/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 13

てぃーえむ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

超満員の観衆が固唾をのんで桜を見つめる2作目

フェイトの桜ルート2作目。 3作目は2020年の春だそうです。
1作目がとても良かったのでコスプレ仲間で、セイバーのコスプレするくらいフェイト好きな友達と一緒に映画見に行きました(普通の服装で)

ゲームをプレイしているので結末は知っていますけど、圧倒的な作画と声優の演技、そして息をつく間もない物語の展開に息をのまれて結末知っていても楽しめました。

どれくらい凄いかというと、普通、映画って見ている間に寝る人とか、ごそごそ動く人とか、子どもの声とか、ポップコーン食べる音とか気になったりしますけど、みんな物語に引き込まれてそういった雑音が全く感じられないんですよ。
超満員なのにこんなに静まり返った映画館の様子なかなかないかも。
静まり返っているのは、桜ルートが全体的に暗く重々しいのも原因の一つなんでしょうけどね。
超満員の観衆みんなが固唾をのんでバーサーカーやアーチャーの戦いを、ドキドキしながら桜を見守るそんな2時間。

バーサーカーどう見てもラスボスの風格ですねぇ
こんなの敵で出てきたら絶望しかない。
アーチャーもとてもカッコ良かったです。セリフにグっときます(*'ー'*)

1作目はフェイトの世界観を飛ばし飛ばしで一気に紹介する映画な感じでしたが、2作目はいよいよヒロインである桜の話が中心になります。重いです・・・。めっちゃくちゃ重いです。

桜ルートは桜がとにかく可哀そうで、愛おしくて、守ってあげたくて、でも重くて、敵も暗くて重くて。2作目はずっと暗く重い話が続きます。

桜可愛いなあ。守ってあげたいなあ。
セイバールート、凛ルートではこの人頭おかしいんじゃないかって思う士郎ですが、桜ルートの士郎は結構好きです。

1作目と3作目全部見ることを前提とした作品ですね。

3部作の2つめという性質上、まだまだ話は続きますので、3作目まで待てる方でないとつらいかもしれません。

あと、注意する点は、エッチなシーンがあるのと、虫とか残虐なシーンが苦手な人はちょっと吐き気がするかも。いないとは思うけど小さなお子様には見せないほうがよさそうです

個人的には桜は好きだけど、桜ルートは他2ルートで強かったキャラの扱いが悪かったりしてちょっと気になるところがありますね。

それでもこの映画のクオリティの高さにはただただ関心しました。
滅多に満点なんてつけないんですが、これは満点をつけざるを得ないです。

フェイトが好きな人はぜひ映画館で見てください!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 17

72.4 8 深いアニメランキング8位
こどものおもちゃ(TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (168)
1057人が棚に入れました
『こどものおもちゃ』は小花美穂による少女漫画作品、またはこれを原作にしたテレビアニメ。略称は「こどちゃ」。人気タレントである少女と、そのクラスメイトで大問題児である少年を中心に進むドタバタ学園ストーリー。本作は、1996年から98年にかけてテレビ東京系にて放送された人気アニメ「こどものおもちゃ」の後半、中学生編。集英社刊『りぼん』に連載された小花美穂による原作コミックを「おじゃる丸」の大地丙太郎監督がアニメ化し、大地監督の代表作と言われるほどの高い評価を得た。アイドルタレント・倉田紗南の波乱に富んだタレント人生と学校生活を中心に、いじめや離婚などアニメでは扱いにくい問題も丁寧に描いている。芸能界という舞台設定から実在芸能人も多数出演。準レギュラーとしてぜんじろうが出演していた他、TOKIOの松岡昌宏、篠原ともえ、ショッカーO野、声優(綾乃花丸小路智美)役で西村知美が出演している。また、八嶋智人も端役で出演。

声優・キャラクター
小田静枝、木野花、内藤玲、天野慶子、中崎達也
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こどもだってこどもなりに、こどもだからこそ悩んでいます

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
以前、「12歳。ちっちゃなムネのときめき」を視聴断念したのち、レビュー(笑) こっち「は」良い作品ですよ♪

同じように断念した方に、少女漫画原作にも、似た設定のアニメにも、良い作品はあるから観てほしくなりました(古いアニメなんで作画は完敗ですが)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
主人公やヒロイン達は、「12歳。」と同様に、12歳の小6。また、同じように、恋愛に迷走していきます。

しかし、根本的に違うのは、「こどちゃ」は、その表題通り、「こどもの恋愛」を「こどものおもちゃ」として、捉えている点。つまり、「恋愛ごっこ」である自覚。

登場人物達も、「恋愛ごっこ」であることに薄々気づきながらも、付き合ったり別れたりします。しかし、その中で、「本当の恋愛」を見つけていきます。付き合ったり別れたりも、じっくりと長い時間やエピソードを重ねていくので、感情移入ができるのです。

ラブコメっぽいですが、実はシリアス系の恋愛モノです。

彼ら、彼女らは、全員が(大人によって負わされた)心の傷を抱えていて、それが、微妙に歪んだ人間を形成しています(そこをどう乗り越えていくかも見所のひとつ)。

終盤、「あの人物がああいう状況になるのは」、胸が苦しくなりました。

小学生ならではの、不安定な心情を上手く書ききり、と同時に、ドキッとさせられるような大人びた発言もします。確か、原作を読んだのは中学生くらいでしたが、今でも内容はバッチリ覚えています。

私は原作→アニメなので、原作の方が感動できましたが、アニメも十分におもしろい!

一方、「12歳。」は、冒頭で「大人でも子供でもない」って言ってましたが、、、なんだろう? 大人が偏見混みでみた子供って印象で、「アニメじゃない」って歌ったのに一番アニメアニメしていた、ZZみたいでした(いや、ZZにも良さはありますが)w

少し話がそれましたが、私の知る限りの少女漫画で、一番胸が切な苦しくなりました。いや、個人的には「NANA」より切なくなりましたよ♪
{/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 18

a123_22 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

これが小学生の話ですか?

すーと前から見てましたが、最近ようやく全部見たので書きます

一言:おもしろいです

最初はギャクアニメと思ってみてました

1話からテンションで高いアニメですね、笑いすぎてお腹がもちません

そして一転してシリアス、これもまたいいですね

本当に小学生のアニメですか?

すごく長いので、時間ある方は見て損しないと思います

前半:小学生、爆笑

後半:中学生、三角関係

最後に、レイとのり子の関係が気になります

投稿 : 2020/01/25
♥ : 3

mxx さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

紗南ちゃんに元気をもらえます(*´∇`*)♡

子供の頃アニメ見てました!こどちゃ大好きです♡
ほとんどギャグなんですけど、シリアスな部分もあります。子供の視点で問題を解決?してくような\(°ω° )/
改めて見てみると、そーゆう内容だったのか!ってのがどんどん出てきましたが、紗南ちゃんにゎ癒されるし、元気もらえます(ง •̀ω•́)ง✧小さい頃ゎ明るくて元気な紗南ちゃんに憧れてたなww
漫画いつも途中で断念してましたが、今度こそ最後まで読んでみます(*゚v゚*)!!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 2

70.0 9 深いアニメランキング9位
ぼのぼの(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (148)
871人が棚に入れました
ラッコの“ぼのぼの”と、シマリスやアライグマなど、強烈な個性を放つ森の動物たちが繰り広げる、元祖癒し系動物ギャグアニメ。
独特な作風は子供を中心に人気を集め、現在でも根強いファンを持つ。原作にある哲学的な要素は、節々に見られるものの抑えられ気味になっており、純粋なギャグアニメーションとして(たまに教訓的な話もある)製作されている。また、原作を元にしている話がいくつかあるが、ほとんどが大幅に改変されている。

声優・キャラクター
渡辺久美子、吉田小南美、藤原啓治、小杉十郎太、田中真弓、ならはしみき、柳沢三千代、キートン山田、茶風林

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ぼのぼのと一緒に、ほのぼの哲学

子どもの頃に大好きだったアニメです。

シマリスくんの「いじめる?」は、
妹と一緒に「怒られる!」と思った時に親相手によく使ってたわww

最近またブームが来ているのかな?
グッズとかよく見かける気がします。

1話が10分程度のショートアニメです。
全48話。


● ストーリー
森に暮らすラッコのぼのぼの、シマリスくん、アライグマくんは
仲良し3人組。

いつも森で楽しく遊び、いろいろな出会いや発見をしている。

今日は何をして遊ぼうかな?


≪ 個性豊かなキャラクター ≫
マイペースでおっとり素直な、ぼのぼの。

早口でせわしない、時々腹黒のシマリスくん。

乱暴者のガキ大将。子どもたちの中では大人びているアライグマくん。


この3匹がメインキャラクター。

3匹だけの発見をして喜んだり、
大人たちから何かを学んだり、
誰かと触れ合ってみたり。

子どもたちがのびのびと学び、成長していく物語。

観ている側はそれを見守っている感覚に近いです。

そのほか、登場するキャラクターはすべて動物。

いわゆる脇役キャラも個性が強くて、
1話しか登場しなかったりするのに、すごく印象に残りますww

「しまっちゃうからね~。」のしまっちゃうおじさんは
その典型例なのではないでしょうか…。(彼は何度か登場しますが。)


≪ 「どうして楽しいことって終わっちゃうのかな?」 ≫
ぼのぼのは考えます。

「どうしてだろう?」とのんびり。

私たちが普段は見過ごしている当たり前なこととじっくり向き合います。

答えにたどり着けないときは、
森の先生のような存在・スナドリネコさんが子どもたちを諭してくれる。

時々あるこのような哲学回、大好きでした。


≪ ”間”の使い方 ≫
なんとも言えないシーンでは言葉の代わりに

「ぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅーん」の効果音と一緒に汗が飛び出したり、
「はいや!はいや!はっはっは!」というオチをつけたり、

このなんともいえないオチ達がすごく好きww

お笑いで言う”間”を、効果音でうまく笑いに変えています。


≪ 10分の中で… ≫
1話が10分なので観やすい、というのに加えて、
10分の中に詰まっている内容の濃さ。

もちろん、48話の「どれもがおもしろい!」とはいかないのですけど、
いいお話が多いです。

上で述べた哲学回をはじめ、笑いあり、感動あり…。

1話の中で笑いも感動も満喫できるぼのぼのって、
すごい作品なのではないかと思います(笑)


● 音楽
OPはなし、EDのみです。

このEDが秀逸…!すごく好きです。


【 前半ED「近道したい」/須賀響子 】
歌詞がすごく好きです。

この歌を聴くと自然と肩の力が抜けて、楽になります。

生き急がなくたっていい、近道したっていい。

苦労することが立派なことじゃないんだから。


【 後半ED「LOVE, TWO LOVE」/須賀響子 】
こちらも歌詞がすごく好き。

「自分を愛すること、人愛すこと。
ひとつにならないから、きっと地球はいつでも回っている」

いさかいの絶えない世界。
だけどそんな世界だからこそ私たちの住む愛しい世界なのだと、

世界を丸ごと包むこの歌の愛が、たまらなく好きです。


● まとめ
子どもの時は、ぼのぼののシュールな笑いがすごく好きだったけど、
今も変わらず大好きでした^^

大人が子どもの頃を忘れないのと同じように、
私はぼのぼの達のことをずっと忘れないと思います。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 20

humvee77 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「ぼのぼのを見てない子はどんっどんしまっちゃおうねぇ」( ︶ω︶)ã

レビューを最後まで読まない子もしまっちゃおうねぇ( ︶ω︶)ã


元祖ほのぼの日常系アニメ!!(だと思ってるw)

あまりにも有名で、数多くの子供たちにトラウマを植え付けた『しまっちゃうおじさん』が出ているアニメです!

ほのぼのとした話が中心ですが、大人も考えさせられるような哲学的な要素が盛り込まれており、まさに子供から大人まで楽しめるアニメだと思います!

と、とにかく!しまわれる前に早く見てください!
手遅れになってからじゃ遅いんだからね!(>Д<)


レビューを最後まで読んだ子もしまっちゃおうねぇ( ︶ω︶)ã

投稿 : 2020/01/25
♥ : 5

Prism_Ace さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

たまには近道をしたい だめかしら

いがらしみきおの代表作ともいえるシュールほのぼの哲学アニメです。
原作よりキッズ向けの体をとっている+一話15分なので気軽に見れます。

【物語】基本的に一話完結でぼのぼのとシマリスくんとアライグマくんがわちゃわちゃします 時々感動系のお話も混ざってたり
【声優】しまっちゃうおじさんその他モブキャラ(ぼのぼのの脳内)を演じた飛田展男を推します。でゅ~わ~
【キャラ】愛おしく思えてきます。
【作画】みんな丸っこくてかわいいです
【音楽】作風にあった癒やしBGMです \アイヤッ/\アイヤッ/ハッハッハッ ED

投稿 : 2020/01/25
♥ : 2

64.0 10 深いアニメランキング10位
あらしのよるに(アニメ映画)

2005年12月10日
★★★★☆ 3.6 (121)
696人が棚に入れました
ある嵐の夜、1匹のヤギ(メイ)が、山小屋に避難してきた。同様に1匹のオオカミ(ガブ)も同じ山小屋に避難してきた。真っ暗な闇の中、かぜ気味で鼻の利かない2匹は、互いの正体を知らない(勘違いした)まま夜通し語り合い、意気投合する。そして「あらしのよるに」を合い言葉に、翌日再び会う約束をする。

翌日、2匹は互いの意外な正体を知ることになるが、喰う者(オオカミ)と喰われる者(ヤギ)の関係を超えて、2匹は「ひみつのともだち」となる。しかしそれは、互いの種族にとって、決して許すことのできない禁断の友情であった。ある時、ガブと逢う約束をしたメイに、友だちのヤギ・タプが心配だからと一緒についてくる。ガブにとってはメイは友だちだが、メイの友だちは美味しそうなエサである。結局、メイの友だちを脅かして逃がし、その場は事なきを得る。

しかしやがて、2匹の関係は、ヤギとオオカミのお互いの集団にバレてしまう。

声優・キャラクター
中村獅童、成宮寛貴、林家正蔵、山寺宏一、KABA.ちゃん、小林麻耶

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

☆ヤギと狼の友情

テレビ版も楽しですけどテレビよりも7年前のこの劇場版も楽しいです(*^^*)

カブ(中村獅堂)とメイ(成宮寛貴)が俳優さんで豪華ですけど特に
獅堂さんが良かったです(^o^)☆


何度もメイを助けるとこがいいですね♪欲望(欲求)よりハートが打ち克つみたいなテーマを楽しく作っていて素晴らしいアニメでした~.:*:・'°☆


暖かくてちょっとホロッとしました。


監督/杉井ギサブロー


制作/グループ・タック


主題歌 aiko


東宝:配給


2005年12月10日公開

投稿 : 2020/01/25
♥ : 3

62.5 11 深いアニメランキング11位
アシュラ(アニメ映画)

2012年9月29日
★★★★☆ 3.6 (132)
536人が棚に入れました
15世紀中期、相次ぐ洪水、旱魃(かんばつ)、飢饉で荒野と化した京都。
それに追い打ちをかけるように始まった日本史上最大の内戦・応仁の乱。その死者数・行方不明者はあまりに膨大で、歴史のページには刻むこともできなかった。こんな時代に産み落とされたアシュラは、ケダモノとしてサバイバルを続けながら生き抜いていく。
 そんな時一人の少女・若狭の優しさと愛、そして法師の教えに触れ、アシュラは次第に人間性を備えていく。
言葉を覚え、笑い、喜ぶ日々。しかしそれは苦しみと悲しみの始まりでもあった。やがて天災と貧困が起こり、人間性を失っていく人々。ついには若狭さえも……。
果たしてアシュラの運命は?

声優・キャラクター
野沢雅子、北大路欣也、林原めぐみ、玄田哲章、平田広明、島田敏、山像かおり、山口勝平、水島裕

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

真面目に感動しました。

いろんな方のレビュー拝見してて、偶然知りまして。
昔、マンガ夜話か何かでちらっと名が出たので、ジョージ秋山の古い漫画という事と導入部だけを知っておりました。
ただ、私世代でもジョージ秋山って人は浮浪雲の世代ですのでこの作品知ってるのは年上な方かマンガがホントに好きな方だけでしょう。

アニメ化されてたなんて露とも知らず見過ごしておりましたが、この度拝見しました。

有難う御座いました としか言いようがないです。
見た後のこの何とも言えない感覚。
私はしょっぱなから涙腺ウルウルで御座いました。

生きる為に食う事を是とするのか、人としての尊厳を守って果てるのか。
この物語の人々は快楽ではなく、究極の選択の上での事。
旅の僧も言います。誰も食べたくて食べる訳ではないと。
モラルの間で悶え苦しむのは心を持った人だからこそ。
80分弱に描かれる、獣のごとく人を食らう事で生き残って来たアシュラが"人"になってゆく過程での苦悩とラストの姿。
この作品見た後でも私は正直迷いますね。


けなすようで申し訳無いけど、グリザイアの果実のレビューでも書きましたが本来あんなに浅く描いてはいけないテーマです。あの3話を見る時間と同じ分数でこの素晴らしい作品が見れますので、ほんと見た方がいいです。

非常に重いテーマ故に軽い気持ちで見てはいけない代物ですが、出来ればお勧めしたい作品ですね。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 8

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

5項目だけでは評価をしきれない。ホントの総合評価は下がって4.0で

原作ジョージ秋山氏のかなり古い漫画。未読。

作画が素晴らしく綺麗!そして良く動く。
でも時々荒い画がチョロッと入るのは演出上?

これだけ背景がキレイなのに世界観に入っていけなかった。
理由は不明だがそれで評価を下げた。自分にとってそこはとても大事!

しかしこの、生きるとは他の命を喰うこと!というテーマをブレずに最後まで通し切ったのは見事!
分かりやすいがオーバーにすることなくリアリティある命のやり取りの描写は、まさに理性なき人(ホモサピエンス)の生態だなと。
人肉を食べなければならない理由もしっかりしているし。

声優さんで固めたCVもイイね!俳優さんやアイドル起用しない方が自分は好みだし断然良いと思う。野沢雅子御大はさすが!
あ!坊主のCVで北大路欣也氏出てるけどスマホCM観ての通り上手なので特別(^^)

かなりキツイ映像もあるので万人にはお勧めできませんが、出来れば広く観てほしい作品だと思います。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 15

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ダークな情景とカニバリズムの中に確かに感じる“生きること”へのメッセージ・・・今こそ『まどマギ』以上の絶望へと目を向けよ

原作は1970年の週間少年マガジンにて連載されていたジョージ秋山先生のマンガ
その残酷な描写から有害図書指定され、当時は社会問題にまで発展したそうな曰く付きの問題作


というのも、物語のプロローグとなるのは大飢饉に見舞われた平安時代の京都
腹に子を宿しながらも貧困に喘ぐ妊婦が一人・・・
妊婦の周りでは飢えへの苦しみから、人を殺してその肉を食すことを覚えてしまった狂者が出る程の始末
いつしか妊婦も辺りに平然と転がる死体を喰らうことを意識しはじめる
やがて子は産み落とされ、一時は母性を目覚めさせるものの、飢えはすぐに女の理性を歪ませる
そしてとうとう我が子の肉を食さんと、焚き火の中に赤ん坊を投げつけてしまう・・・


このショッキングな幕開け、そりゃ問題作にもなるわな;


やがて顔の焼け爛れたその赤ん坊は、親の手も無しに育ち、人語も解さず、人を襲ってはその肉を喰らう、、、というまさに【ケダモノ】として生きていた・・・


さてさて、この物語の魅力はいよいよここからなんです
だいぶ原作とは異なる部分も多いようですが、この作品には強く“生きろ”というメッセージが込められているんです


【ケモノのような子】はある日に一人の屈強な法師と出会い命を救われ、『アシュラ』と名付けられます
しかしまだ満足に言葉も話せず、暴力を振るうことでしか感情を表現出来ないアシュラ
怒りに任せた結果、偶然にも地頭の息子を殺してしまうのです
追われる身となったアシュラを匿ったのは、貧しいながらにも慈愛に満ちた『若狭』という少女でした
法師から教わった道徳、若狭と触れて学んだ優しさ、、、やがて人間として感情豊かになっていくアシュラ
しかしそんなアシュラの成長とは裏腹に、天災と貧困が人々を徐々に追い詰めていくのです・・・










一見すると『ノートルダムの鐘』にも似た構図を持つ作品
ですが比較にならないほどあまりに過酷な世界観、過激な描写、そして終盤に押し迫る哀愁
どれをとっても一級品のシリアスドラマ


監督の『さとうけいいち』と言えばテレビシリーズ『タイガー&バニー』の監督でもありましたが、今年度のタイバニ劇場版の制作を、彼はあえて別の監督に託し、今作の制作に打ち込んだようです


昨年度の東日本大震災の影響からか、過激な描写をあえて避ける映画も多々あった傾向の中で、今作はあえてダークな世界観、シリアスなストーリー、過激な描写に挑戦し、最高潮の緊張感の中で改めて【命あっての物種】という言葉を思い出させようという明白な方向性が見て取れます


なにより、カニバリズムという非人道的な行為の裏に「食べなければ生きていけない」という切なくも力強いメッセージを打ち出していることに拍手したいです
特に「食べなければ・・・」のキーワードを全く偶然にも同時期に扱った映画『伏』と比較するとその差は歴然としていて、今作の説得力の強さに感服しますm(__)m
(そしてこの「食べなければ・・・」がラストシーンの悲劇を生む・・・)
また、『まどマギ』においての魔法少女の宿命の一つでもある「戦わなければ生きていけない体」と比較をしても、今作はより身近で深刻な問題として捉えることが出来ます










さとうけいいち監督作品らしく、全編はCGで描かれていますが、日本ならではの2D(作画)アニメの手法を欧米主流のCGアニメへと転用するべく、様々な新手法が今作のために発明されたのも見どころ


日本画のような毛筆タッチの背景画をパーツ化、立体化して動かす(細田守の『おおかみこども』でも近いことをやってました)
キャラの影にハッチング(斜線)を自動生成するソフトの新規開発
いわゆるアニメパース(遠近法のデフォルメ。近くの物を極端に大きく、遠くの物を極端に小さく描いて迫力を出す)をCGで作り出すために、カット毎に異なるキャラモデルを作成


これらに加え、CGアニメならではのカメラワークとエフェクトの自由度が駆使され、度々挿入されるアクションシーンを盛り上げています










そしてオイラが最も注目してほしいポイントなのが声優
今作の主人公、アシュラを演じるのは大ベテラン『野沢雅子』
物語の序盤でアシュラは人語もままならないというだけあって、前半のセリフが全て“雄叫びのみ”なのです
この難しい役どころを演じきれるのはやはり大ベテラン、全く持って御見逸れいたします;


さらに中盤から登場のヒロイン、若狭にはめぐさんこと『林原めぐみ』
実は中盤以降、ほとんどがこのアシュラと若狭の二人だけの会話で進むという昨今珍しい狭いやり取り
まさにこの二人のベテラン役者だからこそ成り立ったであろうレベルの高い演技は、アニメのみならず邦洋実写を問わずしても屈指の【魅せる演技】であったと思います!
とにかく凄いんです、是非ともチェックしていただきたい!


最後になりましたが、音楽はタイバニに引き続き『池頼広』さん
この劇伴がまた最高に素晴らしい!
ですが小南泰葉さんが歌うEDテーマにはちょっと疑問です;
キュートな魅力とダークネスな妖艶さを兼ね備えた小南さんのロックな楽曲は、実は個人的にもファンではあるのですが、今作の重すぎるテーマに対して少し前向き過ぎるし可愛過ぎたかな?と感じました;

投稿 : 2020/01/25
♥ : 30

72.1 12 深いアニメランキング12位
銀河鉄道の夜[グループ・タック](アニメ映画)

1985年7月13日
★★★★☆ 3.9 (98)
456人が棚に入れました
宮沢賢治の同名小説をますむらひろしがマンガ化し、それを原作として映画を制作したファンタジー。登場人物のほとんどが猫の姿で描かれている。監督は杉井ギサブロー。音楽を元YMOの細野晴臣が手掛けた。まだ小さいジョバンニは苦しい家計を助けるために、学校が終わってから町の印刷所で働いている。遠洋漁業に出ている父が帰らないこともあり、クラスの友だちからいじめられたりもしている。星祭りの夜、ジョバンニは届かなかった牛乳をもらうため、町はずれの牧場へ行き、そこで夜の空から突然降りてきた行き先の分からない汽車“銀河鉄道”に乗ってしまう。汽車にはすでに幼なじみのカンパネルラが乗っていた。ふたりは廃墟の駅“白鳥ステーション”で古代の動物の骨を発掘している現場を見たり、氷山に衝突して沈んだ豪華客船の乗客だった少女らに出会ったりしながら、不思議で幻想的な銀河の旅を続ける。だが、巨大な十字架の前を通り過ぎたとき、カンパネルラが思わぬ告白を…!?

声優・キャラクター
田中真弓、坂本千夏、堀絢子、一城みゆ希、島村佳江、槐柳二、八代駿、新村礼子、大塚周夫、菊池英博、渕崎ゆり子、中原香織、梶哲也、青野武、倉崎青児、仁内建之、納谷悟朗、金田龍之介、常田富士男

しゅりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

宮沢賢治に出会わせてくれたアニメ

宮沢賢治の童話が原作の劇場用アニメです。
私は小学生の頃にBS2で観たのですが、当時はこのアニメのイメージに圧倒されて、
「注文の多い料理店」や「よだかの星」など宮沢賢治の童話を読み耽ったものです。


このアニメは登場キャラクターの9割は猫の姿で描かれていますが、
残り1割として列車で席を同じくする姉弟とその家庭教師が出てきます。
彼らが銀河鉄道に乗車した経緯の中に現実的な描写が多い分、
他のキャラクターとイメージの対比が出来て、幻想的な世界観を
構築するのに一役買っているのではと思いました。


作画は、日常シーンは少しパッとしない感じがありますが、
銀河鉄道乗車後のシーンはセル画アニメの吸い込まれるような美しい色彩で表現されていて、
鳥を捕る人や南十字のシーンはレビュー前に観直すまでしっかり目に焼き付いていました。
劇中の音楽も映像の独特の雰囲気にしっかり合っています。


物語はジョバンニ(CV:田中真弓)とカムパネルラ(CV:坂本千夏)の二人を中心に描かれます。
全体を通して落ち着いた表現のアニメですが、命の廻りや本当の幸せがどこにあるのかを
真摯に描写しているストーリーに引き込まれました。
南十字の駅を過ぎてからのシーンはやはり涙腺に訴えかけるモノがあります。
特にジョバンニの叫びが哀しく響きます。


「銀河鉄道の夜」を知る人、知らない人問わず、オススメしたいアニメです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 12
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

幻想的なFantasy

今まで金曜ロードショーで観ようとすると終わりの10分前だったということが2回あり、初めて最初から最後まで観ました。
(スカパーキッズステーションの映画特集ありがてぇ・・・)

序盤の30分がイマイチ集中出来なくて、
「何故登場人物ネコなんや・・動物ばかり・・あ、いつの間に人間いた」
なんて、感じで観ていましたが、これでジョバンニやカンパネルラが人間で描かれてたら少し生々しくなるかなと思いました。(これで良かった)

銀河鉄道の夜の影響を受けた”輪るピングドラム”に影響され視聴しましたが、他にも影響を受けた作品が沢山あるほど、影響力のある作品だと存じます。
感情の起伏や物語の起伏、展開が激しい作品ではなくて、
あまりに感動して号泣するとかは無いかもしれませんが、
不気味ながらも幻想的で優しいBGMから始まり、別れを激情的に描きながらひっそり静かに終わるストーリーが心に焼き付きます。

紅い苹果が出てくるシーンを見てあまりにも美味しそうで、途中中断してスーパーに買いに行って苹果を切って齧りながら観たほどです。
{netabare} やけて死んださそりの火のエピソード(蠍の火)や車窓に現れた石炭袋、ジョバンニに別れを告げるカンパネルラのシーン、胸に迫るものがありました。{/netabare}

プラネタリウムで”銀河鉄道の夜”を楽しめるそうなので近々行ってみます。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 25

じょーささ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ジョバンニ!!!

みなさんご存知賢治の作品のアニメ。
登場人物がネコ。
めっさかわいい。

で、ストーリーですが、アニメだとどうしても
「読観とって」的なところも出てくるので、
先ず原作読んでからのが面白いかも。
あ、でもどっちでも楽しめます。
てかアニメからで全然OK。

そして評価ですが、
細野晴臣さんが音楽やってます。
劇中の音楽も凄く耳に残る印象深い、どこかノスタルジック
で不思議な感じになっていますので注目です。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 1

64.5 13 深いアニメランキング13位
南の虹のルーシー(TVアニメ動画)

1982年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (20)
90人が棚に入れました
「世界名作劇場」第8弾。まだ未邦訳のオーストラリアの小説をアニメ化したのが特色で、テレビ放映と同時に翻訳が雑誌に同時連載された。新天地の耕作場を求めてオーストラリアに移住したポップル一家。8歳の三女ルーシー・メイを含む7人はこれからの生活に夢を抱くが、待っていたのは入手しかけた耕作地の契約を反故にされるなどの苦難の日々だった。それでも強い絆で支え合う一同だが、ある日、ルーシーが記憶を失ってしまう。

声優・キャラクター
松島みのり、吉田理保子、堀勝之祐、谷育子、玉川砂記子、松田辰也

R子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ルーシーの『リトル~!』が頭から離れない!

世界名作劇場の一作品。
とってもかわいいアニメだった。

自分の農場を持つことを夢見て一家を引き連れてイギリスからオーストラリアへやってきたアーサー・ポップル。
物語の主人公であるポップル家の三女ルーシーは、慣れない土地で出会う動物たちに興味津々で新しい動物を見ては「飼いたい!」と家族を困らせる。

アニメの最初の数話は特に重大な事件も起こらずに退屈さを感じたが、ストーリーは犬に似た野生の動物「ディンゴ」を見つけたところから動き始める。
「リトル」と名付けられたディンゴの子は、ルーシーの言いつけを良く守ってかしこく成長していく。
この「リトル」とルーシーの絆が、このアニメの見どころの一つである。凶暴で恐れられるディンゴを守ろうとする幼いルーシーが健気で本当にかわいい。ルーシーの声もとてもかわいく、「リトル!」と呼ぶその声が頭から離れない。泣くときのルーシーの涙や、声優さんの演技も光っていて、思わず涙してしまった。

途中、様々な苦難に見舞われるが、家族の深い絆で乗り越えていくところも魅力だ。
世界名作劇場には珍しく、誰かが死んで悲しい涙を流すことがなかった。これからもルーシーの声を聴きたくて観ることがあると思う。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 6

79.9 14 深いアニメランキング14位
イヴの時間 劇場版(アニメ映画)

2010年3月6日
★★★★☆ 3.9 (1317)
7077人が棚に入れました
子どものころからアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用してきた高校生のリクオは、ある日、自家用アンドロイド、サミィの行動ログに不審な文字列が刻まれていることに気づく。親友のマサキと共にログを頼りに喫茶店、イヴの時間を訪れたリクオは、人間とアンドロイドを区別しない店のルールに驚く。

声優・キャラクター
福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈、ゆかな、中尾みち雄、伊藤美紀、清川元夢、沢城みゆき、杉田智和、水谷優子、山口由里子、石塚運昇、榎本温子

Вистерия さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Are you enjoying the time of EVE?

フランケンシュタイン・コンプレックスに基づいたロボット工学三原則を取り入れるという古典SF臭プンプンなアニメ作品の劇場版。
OVAは全6話。インディーズのネット配信から始まった珍しいパターンで、秒速5センチメートルの新海監督に続く自主制作からの成り上がりニューカマー吉浦康裕監督が脚本も演出もやっています。

内容はまぁいわゆる
人間の創りだした知能をもつ非生物であるロボットやサイボーグが
アイデンティティーの確立や人間との接し方などでジレンマを感じて苦悩するのと同時に
人間側もどう接していけばいいのか考えなければならないっていう
1950年代のアイザック・アシモフの鋼鉄都市やはだかの太陽の時代から脈々と受け継がれてきた近未来SFの王道をアニメでやってみようという試みですね。
ミステリ要素と倫理観の組み合わせというのもまさにそれでした。

実写映画や小説では何十年と繰り返されてきたテーマですが、
確かにアニメ作品でこういうテーマを扱った作品は少ないですね。盲点でした。
近年の作品でも攻殻機動隊SAC、ちょびっツ等ごく少数です。

しかし…王道故に難しいテーマである上に
イヴの時間という喫茶店を使った複数のワンシチュエーションドラマの連続として味付けしているにも関わらず、
物語の基盤になるストーリーがしっかり作用しているので齟齬や違和感もなく、
1本の映画の中にバラエティーに富んだストーリーが散りばめられていて
さらにその全てにふと考えさせられるようなメッセージ性を持たせられていることに感心しました。
観ていて飽きが来ない構成で、よく作られているなぁと。
当たり前のことかもしれませんがインディー会社のインディー監督がこのクオリティはすごいぞってことです。
これがまともに出来ない監督なんてやまほd(ry

元々分割6話であることが功を奏した面としてはそうですが
逆に
短い時間で視聴者を納得させなければならない短編の手法で書いたシナリオを長編に無理やり書きなおした為に
演出が露骨でくどくなってしまっている点が残念でした。


BGMやSEの使い方が独特で、音量バランスも異質だったため
音響面でとても新鮮さを感じました。
視覚的にも主人公の視線そのままの動きをするカメラワークが斬新で
カメラを固定して静止画にジェスチャーで動きをつける従来のアニメーションとは違った新しい感覚でしたね。


作品としてはこれで全体の物語の半分だそうなので続編が楽しみです。
恐らく2期で謎解き・過去編・倫理観への回答すべて収集するんだろうと思います。
っていうかそう信じてる。
劇場版エンディングで加筆されたナギさんの過去も是非詳しく。

最近ハズレを引くことが多かったので
久々にいい作品を観たという充実感をくれた作品でした。
目頭熱くなったよ…
因みに自分はサミィ派です。ポニーテールかわええ

投稿 : 2020/01/25
♥ : 47

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

喫茶店で織りなすコメディ……に見せかけた深い哲学

オリジナルアニメーション。
この劇場版は同タイトルのOVA版を再編集し新シーンを加えたものです。

>未来、たぶん日本。
>“ロボット”が実用化されて久しく、
>“人間型ロボット(アンドロイド)”が実用化されて間もない時代。

「イヴの時間」という喫茶店の中。
人間、アンドロイド、そしてロボットが関わりあい相互変化していく物語。


非常に完成度の高い作品です。
鋭いギャグをまじえながらも、喫茶店内で起こるさまざまなトラブルを描いています。
暖かくもありますが、切なさがその中に残るような話です。

”Are you enjoying the time of EVE?”がキャッチコピー。


さて、私が最もひかれた点は、そのテーマ性です。
書きたいことは3つあります。

・ロボット工学三原則の矛盾
・心はなぜ存在するのか
・アニメとアニミズム


【ロボット工学三原則の矛盾】

ロボットの最優先項目は「人に危害を及ぼしてはならない」です。
しかしそれには、肉体的な危害だけではなく、精神的な危害も含まれます。
相手を喜ばせるつもりで言った言葉が、相手を結果的に傷つける。
これはよくあることでしょう。

つまり、相手を精神的に傷つけないためには、相手の「心」を理解しなければいけません。
「心」を持たないロボットがどうやって人間の「心」を理解するのでしょうか。
相手の「心」を理解するためには、自分自身も「心」を持つ必要が生じます。
それができなければ、ありとあらゆる可能性を考えなければならなくなり、いわゆる「フリーズ」または「暴走」という選択肢しかなくなります。

これは作中で語られていたテーマでもありますね。



【心はなぜ存在するのか】

劇中で人間とそっくりに作られたアンドロイド。
普段は光輪を付けて区別しています。
しかし、外すと人間と区別がつかなくなります。

ただし、劇中の時代ではアンドロイドの体内は機械製です。
体の中身を見ることでまだ何とか判別が可能です。
しかし、時代は進みます。
アンドロイドが人間と同じ生体組織を持ったらどうでしょう。
今度は完全に区別が付かないはずです。

・朝起きてごはんを食べる
・歯を磨く
・学校や会社に向かう
・家に帰ってくつろぎながらテレビを見る
・寝る

「心」がなくても、行動パターンをこのようにインプットしてしまえば、世界は今までどおり動きます。
では「心」が私たちにあるのはなぜでしょうか?
「心」がなくても世界が変わらないなら「心」なんて必要ないのでは?

私は自分が人間であると思っています。
しかし、本当のところはそう思い込まされているアンドロイドなのかもしれません。
「心」を持ったアンドロイドなのか、「心」を持った人間なのか、自分で判断することすらできません。
そんなあやふやな「心」がなぜ存在するのか。
これが2つめのテーマです。


【アニメとアニミズム】

アニメ大国の日本。
アニメを見ている以上、キャラクターに共感したことがあると思います。
しかし、そのキャラクターは画像と音声データに過ぎません。
ではなぜアニメのキャラクターに共感できるのでしょうか?

animation(アニメーション)という言葉は、ラテン語で「霊魂=心」を意味するanima(アニマ)が語源です。
生命がなく動かないものに、命を与えて動かすことを意味します。

animism(アニミズム)という言葉は、生物・無機物を問わず「霊魂=心」が宿っているという考え方。
こちらもanima(アニマ)が語源となっています。
アニミズムが日本のように根付いている文化では、アニメ中の人物に共感しやすいのでしょう。

ここで前の話で出てきたアンドロイドを思い出してください。
物理的には人間とまったく同じアンドロイドが完成したとします。
さて、これは人間なのかアンドロイドなのか。
外から見て判別ができない以上、もうそれは同じものなのではないでしょうか?

心が物質の中に宿っているという考え方、アニミズム。
アニミズムの究極の形は人間そのものなのかもしれません。


そんなメッセージをアニメーションという形で示したのがこの作品。
これでも表面部分にしかすぎないと思います。

ただながめているだけでも十分面白いですが、考えを巡らせてみるのも楽しいですよ!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 76

Lelouch さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

先入観は真実を遠ざける

色々なところでおすすめになっていたアニメ。

登場人物は少なめだが人間とアンドロイドの
それぞれの思いが複雑に表現されていてよかった
アンドロイドにも心があり、アンドロイドを反対するもの…
近未来にありえそうな出来事を物語にしていると思った

観たあとにホッとできる心温まる作品だった!

でも個人的には何か物足りなさを感じた
良い作品なのだが何かが足りなかった…何なのだろうか?←

まぁ、映画なので見やすいし是非見て欲しい!

続編はでるのだろうか?とりあえず期待です!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 8

79.7 15 深いアニメランキング15位
無限のリヴァイアス(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (892)
5394人が棚に入れました
2137年、大規模な太陽フレアによって出現した高密度のプラズマ雲が黄道面を境に太陽系の南半分を覆いつくし、地球も南半球が壊滅、17億もの人命が失われる被害を受ける。このフレアは「ゲドゥルト・フェノメーン」、プラズマ雲は「ゲドゥルトの海」と名付けられた。2225年、地球の衛星軌道にあった航宙士養成所リーベ・デルタは何者かの襲撃によって制御不能になり、ゲドゥルトの海へ突入してしまう。しかしその時、リーベ・デルタ内部に隠されていた外洋型航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」が起動した。教官たちは全員殉職し、リヴァイアスに避難できたのは少年少女ばかり487人。彼らはなぜか自分たちを救助してくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受け、戸惑い、混乱しつつもこれと戦い、そして更には密閉された極限状態にある艦内では、艦の指揮権や物資の配給を巡り少年少女同士が陰惨な争いを繰り広げながら、火星圏から土星圏、天王星圏へと当てのない逃避行を続けていく。

声優・キャラクター
白鳥哲、保志総一朗、関智一、桑島法子、丹下桜、氷上恭子、檜山修之

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

10年間、評価変わらず一番のヒューマンドラマ

放映当時は小学校高学年でした

高等に練り上げられた未来の太陽系の世界観
宇宙船の科学的な考察に基づきつつもずば抜けた設定

これらに強く惹かれて視聴した宇宙少年だった私

しかしながらその陰鬱な内容は子供心にはとても衝撃的かつその後の人生観すらも揺るがすものでした

この作品は戦争を扱った作品によく見られがちな、単純に生死と向き合うような作品ではありません

ざっくり言ってしまうと30人以上登場するメインキャラクター達は誰も死なないのです

ただ過酷な状況下、環境下で生きて前に進むことを余儀なくされる
これが死ぬことよりどんなに辛い事か

生きる事こそが一番の苦痛

そう感じさせてくれた作品です

やっぱり素晴らしい作品の決め手はヒューマンドラマ
「面白い」=「人間を描けている」こと
この作品は人間を描いています

あれから10年以上アニヲタを続けていますが、この作品の評価が揺らいだことは一度もありません

SF好きの方は極めて工学的なメカデザインの方にも注目していただき、
またSFはちょっと苦手・・・という方ほどこの『ヒューマンドラマ』にどっぷり浸かれると思います

30人以上のメインキャラクター達は甲乙付け難いほど皆好ましい

音楽はオーケストラとダンスミュージックのそれぞれに担当を付けるダブルコンポーザー

今でも毎年一回は見返しています

私の知る限り最高のアニメです

投稿 : 2020/01/25
♥ : 22

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

無限の鬱SF漂流記(93点)

個人的満足点:93/100点
アニメ系統:鬱系SF

サンライズが送り出したテレビオリジナルアニメ。
全26話。
コンセプトモチーフは「SF十五少年漂流記」。

監督は谷口悟朗氏、ルルーシュ、スクライド、プラネテスなど数々の名作を送り出した監督である。
その谷口氏の初監督作品がこの「無限のリヴァイアス」である。

自分がアニメを見て初めて本当の鬱を味わった作品でもある。
とにかく衝撃的な作品だった。
当時、アニメでここまでやっていいのか?とさえ思った。
完全に子供向けじゃないだろうと。
(今でこそ、色々な意味でやりすぎなアニメは沢山あるが)
鬱系を好物としている私だが、このアニメを観た後はかなり鬱な気分にさせられた。

SFの舞台設定で物語りは展開するものの
大筋では少年少女達の人間関係、心理状態が描かれている。
その少年達の心理描写が非常によく物語に引き込まれてしまう。
少年達の閉鎖空間での極限の心理描写がドロドロとしていて秀逸。
いや、至高といってもいい。
是非、少年たちの心の葛藤を観ていただきたい。

正直、鬱系が苦手な方には全くおすすめはできない。
万人向けではないものの、それでもそれでもお勧めしたい。

放送から10年以上たっていて作画等は今に比べれば
見劣りはするものの十分視聴できるレベルであろう。
そういう補正がかかった評点になってはいる。
個人的には歴代5本の指に入る名作。
現在でも鬱系最高峰のアニメと思っている。

できれば皆様にも1度観ていただきたいものである。


とまあ、色々書いてきたが
つまり何が言いたいかというと
 
「例え傷ついても…俺は、
  誰かを傷つけたくなんかないんだ」

 いやいやw是非観て鬱になってくれw

投稿 : 2020/01/25
♥ : 56

九条 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

メッセージという名の疑似体験。

宇宙空間を漂流する危機的状況下を性悪説と性善説の見地から人間の本質について鋭く分析しており
悪条件の環境が齎す心情の機微を重点に、人間の負の感情を刻々と表現する至高のヒューマンドラマ。
希望の光が垣間見えない閉鎖空間の中、人間関係も歪みが生じ、悪循環に陥る深層心理は絶妙であり
無秩序な状態からどのような社会システムを築き生き抜く方策を見出すのかといった、プロセスも秀逸。
最早、鬱という一言では言い表せないほど、衝撃的な作品ではあるが、見応え抜群の大傑作SFである。

二転三転と移り変わる艦内の勢力図、予期せぬ敵襲、食糧問題など心身が蝕まれる絶望の連鎖であり
厳しい現状を打破するためには苦渋の選択も辞さないが、それで問題が解決するほど本作は甘くない。
現実的に予想される悲惨な展開を容赦なく、メッセージという名の疑似体験として視聴者に発信しており
法律・規則に縛られない状況下、人間がどのような行動を取るかを想像させる一種の思考実験的作品。

損得勘定を超え共通の目的のために切磋琢磨する眩しい友情一辺倒のジュブナイルとは乖離しており
人間の脆さ儚さから目を背けずに少年少女における内面のディテールを深く突いた本作は貴重である。
それ故、必要以上に鬱とカテゴライズされがちだが、極限のサバイバル生活での群像劇が、特質であり
寧ろ、鬱はその賜物、云わば付加価値的要素にしか過ぎないものと考えると、見方も変化してくるはず。
鬱という印象が強いのは事実だが、それだけで片付けるのは聊か勿体ないし、単なる鬱作品ではない。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 30

65.9 16 深いアニメランキング16位
オオカミ少女と黒王子(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (662)
3554人が棚に入れました
見栄っ張りなエリカは、友達相手に彼氏とのラブラブ話を語るが、実は彼氏いない歴16年。そろそろ嘘も限界と思ったそのとき、街で見かけたイケメンを盗撮。自分の彼氏だと自慢したが、その彼は同じ学校に通う佐田恭也だった。事情を打ち明け彼氏のフリをしてもらうことを承諾してもらったが、佐田くんは優しげな見た目とは正反対の超腹黒ドS男子! 弱みを握られたエリカは佐田くんの犬を命じられてしまう……。


声優・キャラクター
櫻井孝宏、伊藤かな恵、茅野愛衣、細谷佳正、松岡禎丞、村瀬歩、伊瀬茉莉也、小松未可子、島﨑信長、中原麻衣、久川綾

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

少女漫画ってやつは・・・

アニメタイトルが少しオーバー。
オオカミ少女と言うより、見栄っ張り忠犬少女。
黒王子と言うより、プライド高イケメン。
少女漫画原作の王道ラブコメなので、ストーリーはいわずもがなです。
話を一言で表現すると、「嘘から出たまこと」いや「瓢箪から駒」かな。

1話目から、ゲスイ展開。
「なんちゅう連中」と思いました。
唯一、まともなのが、さんちゃん。
最後まで立ち位置が不変でした。
さんちゃんの忠告をことごとく無視するオオカミ少女、エリカ。
黒王子、恭也の仕打ちに懲りないエリカ、頭のネジが飛んでます。
これが恋ってやつか。

二人の関係は徐々に変化。
当たり前か、エリカの一途で純粋な思考・行動に和まない男はまずいない。
御多分にもれず、恭弥も・・・。
でも、高いプライドが邪魔してなかなか本心を見せません。
こんな関係、我が家と同じ。
だから、観てて面白恥ずかしいですね。

途中登場の軟派イケメンが意外。
恭弥に影響され・・・。
結局最終的にはみんないいやつか。
まったく、少女漫画ってやつは・・・。
ホント、楽しいですね。

エリカを演ずるは、かな恵ちゃん。
単純純粋ヒロインがピッタリですね。
少女漫画系ヒロインには欠かせません。
恭弥は、櫻井孝宏さん。
最近観たアニメの中では頼りない系だったので、ちょっとギャップでした。
声優さん、流石です。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 54
ネタバレ

ドラれもん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

胸がキューン♡ってしすぎて死ぬかと思った!

未視聴の方へ

少女漫画が原作のラブコメでお気に入りの作品です

☆採点の根拠だけ書いておきます

①物語
内容を書くのは控えますが僕的には楽しく視聴する事が出来ました
全12話では物足りないとも思えましたがしっかり完結しているので好印象です
2期はなさそうな感じなので原作の漫画の購入を検討しています

②作画
あまり好みの絵ではありませんが、色の使い方が可愛くて綺麗だなーと思いました

③声優
篠原 エリカ(しのはら エリカ)CV:伊藤かな恵
自分的には伊藤かな恵さんが久しぶりだったので嬉しかったです♪
エリカちゃんのいじられキャラに はまりすぎてて面白かったです^^

佐田 恭也(さた きょうや)CV:櫻井孝宏
このアニメ見るまではあまり印象なかったんですが・・
どこか陰のある彼を上手く演じていたなーと、まぁもっと単純に言えば声が渋くて良い!

④音楽
OPの「LOVE GOOD TIME」明るくてノリが良いので好き♪

EDの「オオカミハート」歌:オレサマ。←オレサマ。ってのにドSだなーって笑ってしまった(笑)

⑤キャラ
僕が一番注目して見ていたのが佐田 恭也です
見始めは性格がかなり歪んでいて かなりのドSなので少しひきましたが^^;
見続けていくと結構共感出来る所が多くて感情移入もしやすかった
このアニメでは佐田 恭也ってキャラが一番面白かったかなー
 
見終わった感想
{netabare}
先日2回目の視聴を終えた所です
7話を見てて照れくさくなった僕は・・ い・いや

今ここを読んでくれている貴方が オオカミ少女と黒王子を視聴する時で良いので
僕に教えてくれませんか? 今から見るよーーって^^

それに合わせて僕も3回目を見ながら感想を追記しようかなって考えています
とにかく7話がお気に入りです☆

第一話 自縄自縛 -Liar-
第二話 軽挙妄動 -First love-
第三話 急転直下 -Fall in-
第四話 日々悶々 -Love attack-
第五話 難攻不落 -Christmas eve-
第六話 臨戦態勢 -Valentine day-
第七話 落花流水 -White day-
第八話 二律背反 -Spring storm-
第九話 手練手管 -Wake up-
第十話 掉棒打星 -Happy birthday-
第十一話 一触即発 -Judgement-
第十二話 愛及屋烏 -I love you-

{/netabare}

[壁ドン]というものについて
{netabare}
以前プロフに書いていたものです


★ドラれもんに教えて! 壁ドーーン ★

こんな所まで見てくれているあなた様に是非とも聞かせて頂きたい事があります。
(恥ずかしいと思うのでメールでも結構です)
正直に教えて頂いた方の中から抽選して 当選した方の言う事を何でも一つだけ聞こうと思います
(エッチーのは勘弁して下さい・・ で・でも少しぐらいなら・・・コホン)

アニメのオオカミ少女と黒王子の7話を見た辺りからドラは[壁ドン]と言う物に大変に興味を持ちました

男から恋愛対象の女性(アニメキャラ)に[壁ドン]をした時に 
あなたならどんな歯の舞い上がるようなセリフを言うのか?

または、女性からの目線で こんなセリフを言われたら・・胸がキュン♡ってなるセリフをどうか・どうかっ!
僕に聞かせて頂けないでしょうか?いえ聞かせて下さいお願い致します は・は~~このとおりm(_ _)m

貴方の理想のシチュエーションや壁ドンをしたい・されたいキャラクターだけでも結構です


★あくまでサンプルですが

シチュ:ドラマのワンカット風 痴話げんか的な?
キャラ:中二病でも恋がしたい!より小鳥遊 六花  でお送りします

六花「もう、れもんなんか知らない!」

ドラ「ちょっ待てよ!」(キムタク風に)

ドラ「何すねてんだよっ! 六花?」

ドラ「口で言わなきゃわかんねーのか?」

[その場を去ろうとする六花]

ドラ:[壁ドン]

ドラ「バカ、もう言わねーぞ・・・・愛してる 六花」(と、同時にアホ毛をむんず!)

ドラ「うおーー恥ずかしーー ポカポカ」

六花「れもんー痛いー」

胸がキューン♡ってするのは

シチュなの?
キャラなの?
セリフなの?

お~し~ええ~て~よーーー♪ (田村ゆかりの W:Wonder tale風に)


★あ・・あくまでこれはサンプルで妄想している訳ではないのですがもう一つだけ

シチュ:僕の正体が本当はウイングマンである事に薄々気付いている六花って設定
キャラ:中二病でも恋がしたい!より小鳥遊 六花  でお送りします

ドラ「こら、六花!そのノートは大切な物なんだから返せよ!」

ドラ「駄目だって 中を見ちゃ」


[自分にウイングマンに変身出来る事を打ちあけて欲しい六花]

[変身出来る事を人に知られてしまうと愛する六花の記憶を失ってしまうと言う設定のドラ]


ドラ「やめろって言ってるだろ!!」

[ドラ 強引にノートを奪い 壁に六花を突き飛ばしてしまう]

[少し涙目でその場を去ろうとする六花]

[その涙を見て全てを感じ取ったドラ]

ドラ「ちょっ待てよ!」(キムタク風に)(笑)

ドラ:[壁ドン]

ドラ「六花・・・おまえの事は絶対に忘れないよ・・・・ チェイング!」

[ドラ初めての人前での変身であった!!]

ドラ:(六花さえ僕の事を覚えてくれていたらいい)

六花「れもん・・かっこいい!」

ドラ「え? マジで? じ・じゃあこれは?」

ドラ「ウイナアー ウイナルド シルエット!」

六花「かっこいい!!」

ドラ「じゃあ後ろに乗れよ! いっくぜーーー!」

[幸せそうな二人であった・・]
[ドラは軽すぎる・・]

胸がキューン♡ってするのは

シチュなの?
キャラなの?
セリフなの?

ひょっとして・・恋なの?

お~し~ええ~て~よーーー♪ (田村ゆかりの W:Wonder tale風に)


★あのね、僕は[壁ドン]って女性から男性にしてもいいと思うんですよね。
一般的に[壁ドン]って男性が女性の逃げ道を奪い 顔と顔が急接近してドキドキ
してきた時に頭を真っ白にさせるセリフで恋に落とす技なんですよね?
だったら女[壁ドン]→男でも 男性もキュン♡って出来るんじゃないのかなぁ~

ま・まぁ例えばですが、

シチュ:ドラとひなただけでTVアニメのオオカミ少女と黒王子を楽しく視聴
キャラ:ロウきゅーぶ!より袴田 ひなた でお送りします

[TVで[壁ドン]のシーンが流れる]

[ドラ、真剣にTVをガン見]

[そんなドラをひなたはさらにガン見]

ひなた「お~~~う♡ ひなもレモンにしてみる♡」

ドラ「おいおい、ひなた またふざけて~しかたないな~」

[と、言いながら壁際に移動するドラ](笑)

ひなた「お~~~うぅっ♡♡」

[壁ドン]?

[壁にひなたの両手が届かずに ドラの胸に飛び込んでしまった危険な状態のひなた!]

ドラ:(ハァーハァー オーーウ)

ドラ「ほ・ほら~大丈夫? ひなた?」

ひなた「お~~~う ひな大丈夫 ん?」

ひなた「お~~~う れもん、顔真っ赤」

[さらに顔をドラに近づけるひなた]

[ドラ硬直]

ドラ:(ドッキューーン♡)

[もう死んでもいいと思うドラ・・いや!ひなたから「おにーちゃん♡」と呼んでもらったら
笑顔で死んでやると心に誓っていそうな表情のドラであった!]




胸がキューン♡ってするのは

シチュなの?
キャラなの?
セリフなの?

ひょっとして・・恋かも?
えっ? 僕、ロリコンじゃない・・よね?
えぇっ!! 病気なの!?

た~す~けぇ~て~よーーー♪ (田村ゆかりの W:Wonder tale風に)

{/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 17

うるかり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルはちょっと盛り気味

ニコ動にて全話視聴。
主人公のオオカミぶりは言うほどオオカミじゃないしただの見栄っぱりなアホの子でちょくちょくイタタタだし、黒王子の黒さもちょっと言動がゲスかったりは黒っぽいだけで、その実普通にいいやつじゃんと思ってしまう。まあそういう優しいところをして王子ってんならちょっとわかるけど。
展開的には王道ラブコメでわかりやすいので少女漫画好きな人は好きかもだし、読んだことなくて面白いと思えたら少女漫画も読んでみるといいんじゃないかな。
OPとEDとあと無駄に壮大な予告も好きw

投稿 : 2020/01/25
♥ : 1

70.8 17 深いアニメランキング17位
パプリカ(アニメ映画)

2006年11月25日
★★★★☆ 4.0 (715)
3477人が棚に入れました
医療研究所が開発した他人と夢を共有できる画期的なテクノロジー“DCミニ”。だがそれが盗まれ、悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するように。一体、犯人の正体は? そして目的は何なのか?事件の解明に挑む美人セラピストの千葉敦子は、クライアントの夢の中へ容姿も性格もまったく違う夢探偵“パプリカ”となって入っていくが、そこには恐ろしい罠が待ち受けていたのだった…。

声優・キャラクター
林原めぐみ、江守徹、堀勝之祐、古谷徹、大塚明夫、山寺宏一

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

故今敏監督の代表作の一つ

ストーリーを引き立てるために絵があるのではなく
絵を魅せるためにストーリーがある
まさにそんな映画

女医千葉敦子と夢世界での姿パプリカ
同一人物の二面性が見事に演じ分けられている
林原めぐみさんの好演にも脱帽です

ただしラストの部分は
見せたいモノは見せ終わったとばかり
かなり強引に手仕舞い
無理やりな展開に「?」となりました

全体としては非常に質の高い作品だと思います
特に夢の中の描写は出色の出来栄え
見て損はないと思います

投稿 : 2020/01/25
♥ : 16

Seabream さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今日の天気は夢見がち,晴れのち晴れ晴れ,ハレハレハレハレ~♪

夢を共有することができる装置DCミニ.ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる.犯人は一体誰なのか!?

90分と割と短い作品ですが,ストーリーもわかりやすくなかなか面白かったです.
夢の世界ということで,少し不気味な描写が多かったのも個人的によかったです.

最近たまたま「インセプション」という映画を見ていたのですが,なんとなく似てる感じですね.

パプリカちゃんかわいいいいい.
けど最後うわああああああああ.時田うわああああああ.

投稿 : 2020/01/25
♥ : 9

shisune さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

エンターテイメント

原作を読んでからアニメを見ました。
「これはアニメに出来ないだろう」と期待しないで見始めたのですが、
あの、わけのわからない具合がとてもよくできていました。
意味不明過ぎて不安にさせる技術は、さすが今敏監督。すごいです。

正直、内容は深くはないです。特に何か得られるような映画ではありません。
たぶん、映像を楽しめないと、この映画は「つまんない」
という評価になってしまうと思います。
なので、エンターテイメント性の強い映画だと思います。

なるべく一人で見ることをお勧めします。親とみるのは気まずい場面があるので…(笑。

音楽は平沢進さんです。音楽、ベストマッチしてます。
これから見る人は十分期待していいと思います。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 6

73.8 18 深いアニメランキング18位
ユーリ!!! on ICE(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (656)
2562人が棚に入れました
日本中の期待を背負って挑んだグランプリファイナルで惨敗…
故郷吸収に帰ることになったフィギュアスケーター勝生有利。

「現役続行と引退はハーフ ハーフ…」そんな気持ちで実家に引きこもっていた勇利のところに突然やってきたのは世界選手権5連覇のヴィクトル・ニキフォロフで…

日本の崖っぷちスケーター勝生勇利と、ロシアの下克上スケーター ユーリ・プリセツキー。

2人のユーリと、王者ヴィクトル・ニキフォロフで挑む前代未聞のグランプリシリーズが今、幕をあける!

声優・キャラクター
豊永利行、諏訪部順一、内山昂輝、細谷佳正、本城雄太郎、安元洋貴、宮野真守、小野賢章、前野智昭、村瀬歩、野島健児、福山潤、日野聡、羽多野渉、土岐隼一

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

BLアニメというけれど?

「男子フギィアスケート」なんて書いてあるので当初期待してませんでしたが、非常に良い作品です!!!
1話、2話にて物語の掴みはOK。勇利の成長に焦点を当てます。
無論、ユーリにも成長の過程が組み込まれますが、やはり主役は勇利。
憧れ、ライバル、嫉妬、勝負、挫折、涙、達成、努力・・・たくさん要素が組み込まれています。観ていて楽しいですよ。

このアニメ、BLアニメというけれど、師弟関係とはそういうものではないでしょうか。
選手はコーチを信じて演技をして
コーチは選手を信じて大会に送り出す。
もし、これが男女の話の方が当たり前のようでつまらない展開になるのではないかと思いました。これで良し!
陽気に振る舞うビクトル。
憧れの選手にコーチをしてもらえるユーリ。
この組み合わせは最高だと思います。

敢えて残念なのは、このアニメ1クールで最後が急ぎ足。もっと個々の選手を掘り下げて欲しかった。個性のあるキャラが多いのでもっと楽しめたのではないでしょうか。

最後にOPのディーンフジオカにびっくり!良い曲です!

2018年2月平昌オリンピック開催。
2月12日付けの東京新聞 「東京エンタメ堂書店」記事にて
ユーリ!!!ONICEを絶賛しております。
それと、日本男女ペアが劇中曲にて挑戦するそうですよ。
プロも作品を楽しんでいるようですね(笑)

投稿 : 2020/01/25
♥ : 53
ネタバレ

このままじゃダメだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

愛だね

1話

OPはディーン・フジオカさんの魅力ある歌声もさる事ながら、デジタルアニメの利点を最大限活かした超ぬるぬる動くダンスシーンに圧倒された。
どうやって作っているんだ…とつい考えてしまう。
今迄みた事のない映像に最初から引き込まれてしまった。

OP後、始まったのは…フィギュアスケート!!
誤魔化しのない動き、OP張りの動きで演技が披露された。
しかもスケートシーンは全て手書きだというのだからこの感動、ハンパじゃない!!作画で魅せるアニメとはこういうものを言うのだろう。

キャラのイケメン性を除いても楽しめるであろうドラマ性、競技としての魅力。
この時点で何年後かまで語られるアニメだと、そう思った。

2話
{netabare}
OPは1話のものと比較すると背景の書き込みが加わっていた。
毎週少しずつ豪華になって、グランプリファイナルではスタンド満員の観客がお目見えするのかな?

ヴィクトルえろすぎ…ではなく、
エロスとアガペー
エロスとは性的な愛でアガペーとは無償の愛の意。
受け答えが軽くて自分が一番好きなように見えるヴィクトルですが、君たちは自分が思ってるより無個性で凡庸というのは言い得てているなと感じた。
勇利はアスリートとしては進退を考える時期に至っているが、それでもまだ23歳、また可能性は大いにある年齢なのに自分を決めつけてしまうには勿体ない。
ヴィクトルは意外と良いコーチになるかもしれない。{/netabare}
三角関係に近いライバル関係がいよいよ本格化し益々楽しみになってきた。

3話
{netabare}「美味しいカツ丼になるのでちゃんと観ていてください」と言って滑り始めた勇利…
ヴィクトルの相手に相応しいとの思いが勝敗の決め手となった事は確かだ。
それを誇張する為にもあの距離の近さは大切だったと思う。

残念なのは完全なるかませ犬になってしまったユリオ
将来性があり、自信に満ち溢れ、勇利と対局な存在として登場している。
愛について対局なエロスとアガペーを二人が演じたのもお互いの違いを強調し、お互いが不得手なものを演じているが…
よくよく考えると、燃え上がる性的な愛と無性の愛では、燃え上がる性的な愛の方が選ばれる可能性が高いなあと、リトルマーメイド然り、ハーレム物の大人しい子とは結ばれにくいジンクス然り。
それがユリオに割り当てられた時点で勝敗は勇利に傾いていた訳か。
加えて、ユリオのイメージがおじいさんとは…
折角ヴィクトルを追って日本までやって来させたのに、不憫でならない。{/netabare}

3話まで1話に劣らぬクオリティでスケートシーンを描き続けるとは、化け物みたいなテレビアニメだ。

4話
{netabare}派手な見せ場はいったんお休み。
REスタートの勇利とユーリをしとやかに描いていた。
スケートシーンもあるが、勇利とユーリの格差をなめらかさで描いているのか、安定的なユーリとは対極に勇利はカクカク。
早く綺麗な勇利が見たいなー

ヴィクトルに「昔の恋人を思いだして…」と言われてキレる勇利の顔は痺れた…。今までは気の弱そうなキャラだと思っていたので、あんな表情も出せるのだと意外に思った。これから成長してどんどん内に秘めた感情が表に出てくると、そしてその感情をコントロールできるようになると勇利は更なる高みに行けるだろう。
ただの気まぐれカットじゃないと良いな!{/netabare}

5話
{netabare}顔真っ赤ってそういうこと…ww
今回はだいぶギャグだった(笑)(笑)
鼻血を散らしながらヴィクトルの胸に飛び込んでいくところは崩れながら笑ってしまった。
今回はサービスショットが多くて腐女子的には大興奮
初登場の南くんのフレッシュな演技にも注目!初々しさに思わず応援したくなってしまうね。その点、勇利はミス連発だけど確かな実力を感じる演技が良かった。
現時点ではヴィクトルありきの成功となっているが、勇利自身の力で伸びていけると良いなと思う。{/netabare}

6話
YOIには勇利・ヴィクトル・ユーリ以外にも魅力的なキャラがいっぱい!
{netabare} ピチット・チュラン
ピチットくんの演目はどちらもタイの王家を連想させられる。彼の普段の天真爛漫さや踊りから迸る気品はまさしく王子そのもの!調和のとれたイメージの統一性には脱帽だ。
 ジ・グァンホン
苦労しないタイプの可愛い男の子。これでも17歳!かわいい!!ふとした仕草に目が引かれる。
 ギオルギー・ポポーヴィッチ
世界観に入り込むタイプのスケーター、狂気とも思える迫真の演技のガチっぷりが面白い。スケートに関してはかなり真面目なユーリ!!!の色物枠、今後の活躍が期待される。
 クリストフ・ジャコメッティ
CV.安元広貴のセクシーなお兄さん。セクシー…いえ、性的……
ショートプログラムのお尻をなでるカットが私の思考回路をフリーズさせた。彼は性の暴力だ…
 レオ・デ・ア・イグレシア
クリストフやギオルギーとは対照的にとても爽やかな演目を披露してくれる。曲がどことなく10年くらい前の韓流スターの曲っぽい。順番的にもう、お口直しとしか思えない…
曲を聞きながらリンクに横たわり天井を見つめる姿はそのまま商品販促ポスターに使えそう。今回は濃いキャラが多すぎて若干目立ちにくかった彼だが、もっともグランプリファイナルに近い男と言われる由縁はどこかで発揮してくれるだろう。

ヴィクトルの「勇利気持ち良かった?」というセリフに裏の意味が見えてしまう私の思考回路はだいぶおかしいと思う。
純粋な心の持ち主の感想に期待したい。{/netabare}

7話
{netabare}最後でやられた…
こんなにも絶叫するアニメがいまだかつてあっただろうか。
これは「腐女子が~」と言われても致し方ない。でも、だって!こんなにもピンポイントに狙い撃ちされてはもう冷静さを保ってはいられないだろう。

もちろん、腐女子狙いだけが目的だったとは思えない。
どのようにすれば気持ちの切り替えができるか勇利のもろいメンタルに細心の注意を払いながらあえて崩すようなことをしたヴィクトル、わざとゴミを落としてまでヴィクトルのつむじをつつこうとした勇利、最後の抱擁…この7話のすべてが、勇利とヴィクトルの過ごしてきた時間と信頼関係を意識づけさせる描写となっている。
最後の抱擁に関しては、文化などを考慮しても、それだけではないのだろうが、コーチと弟子以上の絆を見せつけた勇利とヴィクトルの関係をもって、どのようにユリオが介在するのか、これからの激しい展開が期待されるキーポイントとなることだろう。

歓声を聞いて怯える勇利の耳に咄嗟に手をあてて「聞くな!」と言うヴィクトルが個人的には一番の萌えポイントだった。{/netabare}

このユーリ!!!on ICEにおいて、冷静な感想を書くことは私にはとても難易度のたかいもののように思える。そもそも、興奮しすぎて冷静に観ることができないのだ。
だから、皆さんの客観的な感想が頼みの綱である……後は頼みましたよ

11話
予想していた結果以上の、そうなって欲しい!という思いが具現化されたような最終話だった。

{netabare}(期待)勇利とヴィクトルの競演エキシビジョンでの共演
(相反)グランプリシリーズに出てなくても出られるのだろうか
(調査)特別出演枠があるらしいのであるいは
(結末)\\共演実現!!!//

勇利とヴィクトルが交互に映し出される1話
勇利とヴィクトルが重なって見える11話
同じ氷の上で一緒に滑っている11話ED
勇利がちゃんと成長してヴィクトルに近づいている実感が持てるのがすごくうれしい。
実際には11話でヴィクトルが保有していたフリーの世界記録を勇利が超えたのだから、追い越したという見方も出来るのに、勇利自身はようやくヴィクトルに追いついたと思っているのが奥ゆかしいよね。
ところで、スケトラには{netabare}ユリオのエキシビジョンも収録されていたけれど、これはOVAを期待してもいいのかな!!?ユリオのエキシビジョンに限らずオタベックのフリーももっと丁寧に観たい。公式様お願いします!{/netabare}

第二ラウンド
(期待1)ヴィクトルの選手復帰
(期待2)勇利の選手継続
(期待3)これからもヴィクトルには勇利のコーチを続けてもらたい
(結果)\\選手兼コーチ!!!//

ヴィクトルが復帰しても年齢的に、8か月の休養は大きいブランクだと思う。私が期待しているのは以前のようなパフォーマンスなのでブランクを埋めるにはハードな練習をこなすしかないのに、勇利の面倒を見られるはずはない。よって、ヴィクトルと勇利は離れる運命にあるだろうと私は思っていた。そして同様に勇利も最高のパフォーマンスを得るために、ヴィクトルコーチの存在は必要不可欠だと思っている。
この二つは相反する運命にあると思っていたので、ヴィクトルの出した答えはとても意外なものに感じた。
しかしまた、3つの期待を叶えるにはそれ以外の方法は無いのだ。不安はあるが最良の選択になったと思う。
そしてもし続編が作られるとしたら、これは大きな課題になるだろう。共倒れだけは絶対に避けなくてはならない。
どのように解決するのか続きが気になった。

また、それに関連してヴィクトルのコーチはどのようになるのかという疑問が生まれてくる。「俺にとってのコーチはヤコフしかいない」発言の通り、ヤコフになるのだろうか。もしそうだとしたら、勇利もロシアで練習するのか…ユートピアかつきにもっと出番が欲しいな。
ヤコフに日本へ来てもらってユリオと勇利とヴィクトルの3人で練習するのが理想なんだが、ヤコフは他にも指導している選手がいるから実現は出来なさそう。
続編の制作発表が待ち遠しい、いつまでも待ち続けたいと願っている。{/netabare}

勇利とヴィクトルの関係も気になるし、
思い通りに終わった一方で、いくつもの疑問が新しく生まれる続編がつくられなければやるせない最終回だと思う。
これがユーリロス…
腐女子やファンの戦いはここから始まるのかもしれない。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 36
ネタバレ

にゃーん。@活動休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

色々な愛を感じる作品でした。とても面白かったです✲゚。.(✿╹◡╹)ノ☆.。₀:*゚✲゚*:₀

男子フィギュアスケートのお話です。
日本人とロシア人、2人のユーリが登場します。

※男性には評価が分かれる作品だと思います。ご注意ください(>_<)

予想の斜め上をゆくストーリー展開です。
とっても面白いです(✿╹◡╹)ノ
※面白すぎてユーリオンアイスのベスト10も2つ作っちゃいましたლ(╹◡╹ლ)

【ストーリー】
・テンポがとっても良い!だらだらした展開がまるでないです。
・スケートシーンに選手1人1人のドラマがあって良いです。
・色々な意味で、テーマの一つは「愛」だと思います(ღˇ◡ˇ))

【作画】
・スケートシーンはだいたい高クオリティです。
・スケート以外でもハッとするほど綺麗なシーンがあります。

【音楽】
・スケートシーンで流れる音楽がとても綺麗で素晴らしいです♪

【OP/ED】
・芸術的な感じのOP。{netabare}少しずつ色が追加されたりして変わっていくのが良いですね。{/netabare}
・OPとは対照的にEDは明るくポップな感じです。選手たちが楽しそうで好きです♪
{netabare}10話の特殊EDは最高でした(笑)面白すぎる(๑˃̵ᴗ˂̵)وヴィクトルと勇利が踊っているシーンが幸せそうですごく良かった♪{/netabare}

【キャラクター】
・個性的あふれるキャラクターが多くて良いです!
{netabare}主人公の勇利は、普段おとなしい感じなのに
スケートになると男らしくかっこいい感じになりますね。
このギャップが魅力的です(ღˇ◡ˇ){/netabare}

【フィギュア業界も応援】
ロシアのメドベージェワ選手がユーリの大ファン♡
(コスプレとか試合直前にも関わらず10話を視聴されたりとか♪)
アニメに本人役で出演している選手がいたり、
選手が踊ってみた動画をアップしたりと、
フィギュア業界から応援されているアニメだと思います♪

【最終話まで見終わっての感想】
{netabare}最初から最後まで面白かったです!
序盤はさらに面白くなっていって、特に10話が最高でした!

勇利とヴィクトルとがまさかこんな愛を感じる展開になるとは、
思いませんでした(ღˇ◡ˇ))

フィギュアシーンは毎回とても楽しみに見ていましたが、
最後の方はフィギュアより2人がこれからどうなるのかの方が、
気になりました(^_^;

【7話】キス(かな?)シーンは驚きました(n╹ω╹)η ♥
でもモテ男のヴィクトルがやるとあんまり違和感なかったです(^-^)

【9話】空港再会プロポーズみたいなシーンは、
思わずえっ恋人?これ月9ドラマだっけ?とツッコみたくなりました(笑)
でも引退するまで…いずれ別れがくるのか…と切なくなった矢先…

【10話】あれ?もしかして結婚エンドですか?

予告で丸くて金色のものと言っていたので、
ああ金メダルね(^-^)と微笑ましく思っていたのに…
まさかの展開でした(゚Д゚)

教会の2人の指輪交換シーンとっても綺麗でした。
ラストでヴィクトルが指輪をかざしながら海を眺めているシーンも。
綺麗なシーン好きです(ღˇ◡ˇ))
婚約(?)おめでとうございます♡

【11話】選手皆のスケートシーン、良かったです♪
しかしラストが…辛かったです…ここから1週間長かった…。

【最終話】冒頭のヴィクトルが静かに涙するシーンが綺麗でした。
勇利の話を受け入れずに怒ってくれたのにもほっとしました。

作中、温厚なヴィクトルが怒ったのはここだけですね、
それだけ悲しかったんですよね(>_<)勇利の馬鹿…。

勇利の最後のFSは最高でしたね!本当に集大成でした(涙)

しかしそれ以上にユリオのFSに感動しました!
勇利が引退するかもと知って、ここで引退したら後悔させてやる!な演技!
すごくかっこよかったです。ただただ感動(涙)

ユリオの演技に感化された勇利が、
ヴィクトルの「何か俺がドキドキするような提案ないかな?」に答えて復帰!
この流れも良かったです。.(✿╹◡╹)ノ
ヴィクトルがコーチのままどっちも選手復帰は予想していませんでした。

エキシビジョンのヴィクトルと勇利も綺麗でしたね。衣装おそろい♡

そして2期を期待させるようなラスト。
個人的には1期で綺麗に完結してほしかったんですが、
(また11話みたいな展開があると心臓がもたない気がするので…(^_^;)
2期がもしあったら、それはそれでとっても楽しみです♪

金メダルとって結婚するかもしれないですしね!(ღˇ◡ˇ))
どんな形であれ、勇利とヴィクトルの2人にはずっと一緒にいてほしいなと思います(^-^){/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 35

70.2 19 深いアニメランキング19位
R.O.D THE TV[リードオアダイ](TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (355)
1859人が棚に入れました
本作は、OVA版R.O.Dから5年後の設定。\n作家菫川ねねね(すみれがわ ねねね)は、読子・リードマンが行方不明になってから作家活動をやめてしまっていた。日本ではほとんど忘れ去られたねねねは、作品が香港で映画化されることになったため現地でのサイン会に向かう。\nそこで彼女は紙を自在に操る「三姉妹探偵社」の長女ミシェール、次女マギー、三女アニタと出会う。身辺警護をすることになった三姉妹との日々の触れ合いの中でねねねは執筆意欲を取り戻す。だが、映画の完成を記念してねねね達が再び香港に渡った際、ねねねが読仙社に拉致されてしまう。三姉妹はねねね奪還のために読仙社のビルに侵入し読仙社の紙使いと死闘を繰り広げる。\n一方、同じビル内で大英図書館特殊工作部のジョーカーとウェンディが騒ぎをよそに悠々と秘密資料を持ち出し、恐るべき陰謀が実行されていたのだった…。

(*´ω`*) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

もっと評価されていいのに。

物語の根幹は人ならざる能力を巡って争いですが、
それぞれの人物に生い立ちの描写があり、いろいろな舞台の中で
自分と向かい合い、前に進んでいくストーリーです。

正義の味方が悪者をやっつける痛快活劇を好む人には微妙かもしれません
OVA版はまさにこれですが、
TV版は挫折や逃げたくなるような現実に対して足掻く人達が
とても力強く、魅力的に描かれています。

戦闘シーンは生き物のように紙が動き、見ていて飽きません。
最初はキャラデザを見て「ただの萌えアニメ」と、
たかを括っていましたが、良い意味で違うものでした。

第1話だけでも、この作品の面白さが凝縮されているので
見る機会があれば、是非お薦めしたいです
自分はOVA未視聴でしたけど、問題無く楽しめました。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 6

Oedeb17120 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

OVA視聴前提のTVアニメ、しかも放送打ち切りという問題作

一言で言うと
「神保町SFに香港アクションを混ぜたらハートフルコメディになった」
・・・我ながら何を言っているんだかわからない。

さて私はTVオリジナル作品と勘違いしたまま途中まで見ていたが、前半は何の問題もなく見れていた。物語中盤になって、全く初見の登場人物がジャカジャカ合流してきた辺りから流石に何かおかしいと気付き、そこから原作まで順に遡ったクチである。設定が独特なため、最終話まで理解しようと思ったら、少なくともOVAは見ておかないと訳がわからないと思われる。その点でハードルは高い。

この作品は小説原作で、なおかつOVA作品の続編という位置づけ。この時点で相当深刻な構造的欠陥のような気がするが、なぜ制作時点でツッコミが入らなかったのか。ついでにリアル放送時には、20/26話で地上波放送打ち切りという謎裁定が下されている。機材とか他枠の都合ということだったが、単に大半の視聴者がこの時点で脱落していたからだとしか思えない。

その中身はというと、演技派声優の名演もあって、とにかく見ていて飽きない。基本だらけ切ってる主人公の3姉妹は、アクションシーンではこれでもかという程よく動く。そして物語の軸となっているペーパーアクションは、実にアニメーター泣かせだと思うがとても丁寧に作りこまれている。

ストーリーを楽しめるかどうかは、この作品の独特な世界観に馴染めるかどうかにかかっていると思う。万人受けするとは言い難いけれど・・・

音楽は岩崎琢だが、音楽とシンクロしたアクションシーンの数々は必見。

私の中のバイブル的作品だけれども、いろいろと販売戦略に問題が合ったと感じざるをえない問題作でもある。

余談だけれども、「むひゃ」でマギーちゃんのファンになったのは私だけではないはず(何

投稿 : 2020/01/25
♥ : 4

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

埋もれ過ぎてて不気味

2月位前に別作品のレビューに書き、化物語の阿良々木読子さんで
思い出し、RDGの響きで思い出し、沸点に達し再視聴。

昔見た時は面白かったものの、展開を知っているせいか微妙・・。
ネタバレしたら一気につまらなくなる類かも。最近レビュー書いた
中だと、絶園のテンペスト的な。

個人的に嫌いな要素も多く好きなキャラもいないので、上手く良さ
を伝えられないが、多分良い作品なんじゃないか、と。


時系列的にはOVA→TVだけど、視聴はTV1話→OVA→TV2話~
(最初は是非TVの1話を)か、TV→OVAが良い気がする。OVAは
最初から飛ばし過ぎなので。。

楽しめる楽しめないは好みによりそうだけど、100作品以上見ている
人なら、押さえておいた方が良いような。

2003年作品でこれが15位以内に無いのは不気味。よって、評価は
不当に上げておく。


■某外部サイトでの評価

音楽4.5、声4.3、キャラ4.6、シナリオ4.3、演出4.4、作画4.1

( 2003年 全129 件中。評価数が一定以上の作品 )

           平均 評価数 あにこれ順位、得点
1.カレイドスター   92  142  (59位、84点)
2.プラネテス      90  227  (18位、90点)
3.フルメタふも    88  193  (118位、79点)
4.R.O.D THE TV  87  78   (447位、67点)
5.Gungrave      87  52   (229位、72点)
6.鋼の錬金術師   85  91   (104位、80点)


■DVD・BDの売上

(2003) **6,737 R.O.D -THE TV-

-参考-
(2010) **7,188 バカとテストと召喚獣
(2007) **6,752 DARKER THAN BLACK
(2004) **7,133 蒼穹のファフナー


■なんで埋もれてるんだろう、と思ったけど多分
FreeMovieNaviのは結構生きてる、TVもOVAもいける。

アニメのACの元祖っぽいんで、

検索 日本アニメにおけるオーディオコメンタリーとキャラクターコメンタリーの誕生

まとめてレンタルしたけど、そんなのに興味ない人も多いだろうし。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 20

79.4 20 深いアニメランキング20位
昭和元禄落語心中 助六再び篇(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (424)
1818人が棚に入れました
八代目八雲に弟子入りして早十年、ひよっこだった与太郎もいよいよ真打に昇進。襲名するのは、八雲の兄弟子であり小夏の父親でもある「助六」の名だった。順風満帆のようにも見えるが、そうもいっていられない。落語はいまや時代に取り残されつつある。父親がいないまま母親となった小夏のことも心配だ。三代目助六となった与太郎は自らがたぐり寄せた縁をしょって立つことができるのか……?

声優・キャラクター
関智一、石田彰、小林ゆう、小松未可子、牛山茂、関俊彦、土師孝也、加瀬康之、須藤翔、遊佐浩二、山寺宏一、林原めぐみ
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大衆文化としての文化の寿命は五十年……三百年続いた大衆文化・落語の行く末は?

原作コミックは未読。

レビュータイトルの元ネタは作中のとある“センセイ”の“大衆文化論”から……。
近現代社会における伝統的な大衆文化、芸能を考えると、
とかく映画、テレビなどの刺激の強い娯楽の前に斜陽の文化。
今や風前の灯火……といった憂いを抱きがち。

けれど、昨今の落語ブームの最中……。
かつて落語を脅かした映画やテレビが、五十年の寿命を迎え、
大衆娯楽の主役から転がり落ちたり、岐路に立ったりしている。
そんな苦境の一方で、一部大衆から根強い人気を集めている落語。
その勇姿を横目に本作を観ると、落語の恐ろしいまでの底力、生命力を実感します。


よって、{netabare}八代目・八雲が如何に深い業を抱えた名人だったとしても、
一人の人生の総決算に、落語を道連れに心中するなど到底不可能。

むしろ揺るがない落語という見えている結末。
落語を受け継ぐ人々がどう生きていくのか?
そこに着目し、感慨を得る、私にとっては意義深い一時でした。{/netabare}


二期では{netabare}芸人とスキャンダルについても考えさせられながらの視聴。

私も例えば、ネット等で本人または家族に前科や問題行動のあった芸人等が
復帰するニュースが流れたりすると、
芸能界って甘い世界だなぁ~と、つい叩きに加勢して火遊びしたくなりますがw
本作を観た上で、“身体検査”で合格した者以外には芸の披露を認めない。
こんな世間の風潮を見ると、自らのことなど棚に上げて、
何とも雑な時代だなぁ~とため息が出てきます。

八話にて、{netabare}支援者の組長逮捕で八雲復活に水が差されるシーン。
世の中には単純な勧善懲悪とは別の、
あの逮捕を野暮だと思う感性のベクトルが存在する。
示唆に富んだ印象的なシーンでした。{/netabare}{/netabare}


落語の寄席を再現した声優陣の演技は今回もお見事。
完璧な芸だけでなく、例えば懸案を抱え、
緊張で滑りそうになりつつも、場を持たせる綱渡りの舞台等には、
こちらも冷や汗をかかされました。

さらに鮮烈な色彩による背景が印象的な作画。
林原めぐみさんのOP主題歌や、そっと上品に物語を締めるED曲など、
いずれも芸術的で格式が高い。


大衆文化としての文化の寿命は五十年との仮説に基づけば、
日本の漫画やアニメも寿命が尽きてそろそろ灯が消える頃……。
けれど本作くらいの作品が出て来れば、まだまだ延命しそうです。

日本漫画アニメ界のろうそくの灯はなかなかしぶといようです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 32
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

とある落語家の一生と繋いでいく先の物語…人間ドラマのアニメとして傑作

待っていました落語心中。2期は八雲と与太郎改め3代目助六の物語ですね。また、助六と小夏の関係や小夏の子供のこと、昭和元禄の意味など明らかになっていくのでしょうか。本当に楽しみです。

1話…真打昇進でも与太郎は与太郎
{netabare}八雲師匠と先代助六の壮絶な昔話から一転、修行積んできた与太郎がとうとう真打に昇進です。しかも、助六を名乗ることになった。しかし、時はバブルの絶頂期、落語は古いものとして敬遠され客も少なくなり、寄席は1箇所だけになっていた。1期で助六が言っていたことが頭をよぎります。
そんな状況でも与太郎改め助六は相変わらず。人たらしで周りからも好かれ、客席と仲良くなるような感じ。でも落語はちゃんと学んでいて、師匠にきちんとした対応で先代とは大違い。しっかり筋も通す。
小夏にできた子供を引き取り、小夏との生活を決めた助六。いったん決めたら動かない性格も変わりません。
助六の前に現れた人気作家の樋口。助六は樋口と飲み、樋口が先代助六を見ていたこと、落語に対する造詣の深さに興味を引かれ、意気投合する。樋口はかつて、菊比古時代に弟子入り志願して断られた彼だった。樋口が落語の生き残る道として新作を助六に提案し、助六も興味を持つ。
八雲に助六がまた一緒に住むことを宣言し、八雲は諦めにも似た感じで了承するが、新作落語は否定した。八雲は「落語心中する」といい、自分の代で落語は終わらせることを思っていた。

最初の話とはいえ、いきなり深い感じで入るところがいかにも大人のアニメを感じさせます。これをアニメには興味のない親友と見たのですが、すぐに1期を見ると宣言してしまいました。アニメというよりドラマです。人の心情の移り変わりとかどんどん展開されるのでしょうね。毎週楽しみです。{/netabare}

2話…助六のもがき
{netabare}助六の入れ墨写真が週刊誌に載る。過去がばらされTVでも批判される。気にしない助六だったが、レギュラー番組を降板させられたりして仕事が減っていく。助六はもうひとつ悩んでいた。自分の落語が確立できていないこと。先代助六のマネも見破られてうけない、八雲のような色気も出せるわけではない。寄席も盛り上がらない。
樋口に励まされる飲みの席に八雲が。そこで助六は師匠から励まされ、前を向き始める。助六が帰ったあと、樋口と八雲が会話する。八雲は樋口を覚えていた。樋口は驚くが、八雲に言う。八雲の落語を伝えていくこと、新作を作ること、八雲と先代助六の話を伝えることを。

常に前向きにしか生きていない助六も悩むんだな…当たり前か、ひとつの道を極めるのは簡単なことではないし。
八雲も少し変わってきているのかも。小夏の子供がキーになりそうです。そして樋口の言葉の重さ。まだ過去の話に続きがありそうな…{/netabare}

3話…はたして誰の子なのか?
{netabare}助六は稽古と子育てを繰り返す毎日。樋口に誘われ花火見物に来たら、料亭でに親分が来ることを知り、小夏を追いかけ料亭に。
親分に挨拶するも、小夏の子供のことで問いかけ親分にぶん投げられる。殺されるかもしれないと抑えられるも、小夏の子は俺の子だと啖呵きって出ていく助六。小夏の悩みを全部受け止める助六。
八雲と親子会を願う助六に、八雲は居残りを覚えろという条件を出す。そして助六の前で披露するが、それは八雲ではなく、先代助六の話そのものだった。

助六の男気、親分と女将の大人の会話、八雲の落語、濃くて面白く感動もあるというしびれる回でした。助六が少しずつ自分の落語を見つけて感じです。
一期が濃すぎたので、二期の助六はどうかなとも思ったのですが、なんのなんの、とてつもなく魅力的でひかれます。{/netabare}

4話…寿限無教団現れる
{netabare}5年後、子どもは幼稚園に通うようになっていた。助六は人気者になり、寄席も常に満席に。小夏は下座で働いていた。
ある寄せの帰り、八雲の車に樋口が乗り込んだ。新作を見てもらおうとしたが、原稿は八雲に破られた。しかし、樋口も引く気がない。
幼稚園で落語をすることになった助六。子供番組で人気になっていたのは助六が演じていた寿限無。子供たちはすらすらと言え、ノリが良い。そこで助六は小夏を舞台に上げる。戸惑いながらも寿限無を始める小夏。そして客が一緒にノリ、小夏は話しきった。

今回は不思議な感動を覚える回でした。助六が男前なのと、八雲の影の部分が対照的で、一体八雲に何があるのかを知りたくなります。もうひとつ、八雲が子供にメロメロなことにビックリ。そう来たかという感じです。
小夏は落語家になりたいと言っていたことを思い出しました。この流れはそうなるのか?{/netabare}

5話…そこに見えたのはあっちの世界なのか?
{netabare}八雲と助六の親子会が開かれることになった。やりたいといっていた助六だったが、さすがに戸惑いを隠せない。
親子会までの間、助六は居残りについて考える。樋口から居残りだけを集めたテープを借りて勉強する。全員が全員、違うことに気づき、自分の場合を考える。
親子会当日、八雲から近頃の行動について問われる。助六は半端だった背中の刺青に色を入れて完成させたのだ。これが自分の決意だと。そして、居残りも我を出すのではなく、空っぽにして楽しむのだと。
親子会、先に上がった助六は客席を爆笑させる。続いて八雲が「反魂香」を語り始める。八雲の名人芸とも言うべき語りで客席は引き込まれていく。香が焚かれ怪しい雰囲気が包み込む。幕引き直前に異変が起こる。八雲の前に現れたのはみよ吉、それでも最後まで演じ幕が降りる。その瞬間、倒れる八雲。八雲の前に現れたのは先代の助六、助六は八雲の首を絞めるのだった。

八雲師匠の語りが怪しく、枯れ具合も相まって、本当に引き込まれました。石田さん、すごいです。
助六は先代と同じで人を引き付けますが、根本的に違うことがはっきりしました。先代は「客を楽しませる」を第一にしてました。これに対して三代目は自分が楽しまなきゃという心境に至りました。面白い対比です。後半にかけて、この当たりをクローズアップしてくれると面白いなと思います。{/netabare}

6話…そして助六は助六の落語を見つける
{netabare}舞台上で倒れた八雲はそのまま病院へ運ばれた。慌てる助六と小夏。客はこの事を知らず、助六は残って落語を続けることにした。
助六は「居残り」を語りはじめた。枕なし、気も焦るなか、助六は演じ続けた。この話に客はどんどん引き込まれ、笑いが包み込んだ。助六の居残りは最高の出来だった。移動の車中、最高の出来だったのに八雲に聞かせることができず、助六は松田とともに泣いた。
病院へ着くと小夏と萬月が待っていた。八雲は心筋梗塞で、医学部出身の萬月の初期処置が良かったために一命をとり止めたが、意識は戻らなかった。
八雲の意識が戻らないまま一週間が過ぎた。助六は八雲の分まで働いていた。高座上がりの時、席亭から寄席の建て替えを話を聞いた。そこには歴史を積んできた建物への愛情が溢れていた。電車で移動する助六のもとに樋口がやって来た。樋口は助六の演じた居残りを褒め、八雲とも先代とも違う、新たな助六の落語を見たと話した。別れ際、先代のフィルムが残っている可能性があるとと伝えた。
その頃、病院では八雲が意識を取り戻していた。

あという間の30分でした。居残りは圧巻です。聞きやすいし、何よりアニメの良いところを活かした演出がニクいです。
先代のフィルムが残っているということは、真実に迫るということなんでしょうか。ひとつのクライマックスになるのかな?
関西で大きな地震…阪神淡路大震災のことでしょうね。ということは、平成7年か。あれから22年。八雲が生きていたら90越えていたことになるのかな? あの建物が残っていたら、確実に文化財だったはず。{/netabare}

7話…真実を墓場まで持っていくとはこの事を言う(神回)
{netabare}八雲が意識を回復したものの、引退を口にしていた。勝手に病室を抜けてベンチに座っている八雲のもとに小夏が訪れる。八雲は窶れていた。引退する大きな理由は口が回らないということだった。
助六は松田とともに樋口の誘いで先代のフィルムが残る四国へ向かった。あの場所、亀屋旅館だ。亀屋の従業員が迎えにきていて、樋口を「坊っちゃん」と呼び親しげにしたのを見て、助六と松田が驚く。樋口は幼い頃に父親に連れてこられ、以来、ちょくちょく訪れていた場所だったのだ。しかも、ゆりえ(みよ吉)のことも知っていたのだ。みよ吉は亀屋旅館の女中していて、そこから満州に渡り、先代八雲の妾となって菊比古といい感じになっていたと言うのだ。そして、樋口はみよ吉が入れ込んだ菊比古の落語を見て、落語家になろうとして挫折し、現在に至ったのだ。
フィルムが上映される。そこには若き日の八雲が楽しそうに落語を演じていた。そして先代助六のフィルム。助六は観客の一人になっていた。助六の芝浜を見て、助六は泣いた。先代助六は小夏とみよ吉と一緒にいた時間が幸せだったのだろうと。
上映後、みよ吉の墓に向かう助六たち。そこで松田から驚きの話を聞く。助六の本当の最後の話だった。真実は残酷で、みよ吉に刺された助六を菊比古が介抱しているところに松田と小夏が出くわし、小夏は菊比古が指したと勘違いしてしまったところにみよ吉が小夏に謝り、小夏はみよ吉を押し込んでしまい、転落して助六が飛び込み、ともに落ちていったということだったのだ。つまり、二人を落としたのは小夏だったと言うのだ。小夏は気を失い記憶の断片が残り、八雲を親の敵として育ち、八雲は真実を隠したまま小夏を育てたのだ。松田は助六と樋口にこの事を口止めするとともに、八雲の心を救ってほしいと願う。
助六が家に帰ると小夏が待っていた。助六は泣きながら小夏を抱き締めた。

本当に濃い回でした。過去のフィルムで久しぶりに先代助六の落語を見ましたし、若い頃の菊比古の話もたっぷり聞けました。そのフィルムの質感、見事な再現。それと、銀杏並木の落葉風景も見事な色彩でした。
先代助六とみよ吉の最後があまりにも残酷すぎて…。松田さんが小夏に誰の子供か分からない子を宿した時に見たこともないほど怒ったというのも、この事があったからなんでしょうね。なにも言わず小夏に敵と思われても大事に育ててもらった訳ですし。ただ、もうひとつ疑問が。松田さんが話したのは刺された後のこと。刺した瞬間は見てないんですよね。途中まで真実なら、みよ吉に心中迫られた菊比古を庇って助六が刺されたということになりますが、果たして?
それにしても八雲の枯れっぷり、見事です。この八雲見ていると、なぜか歌丸師匠思い出すのですが、歌丸師匠はアクティブなので全然タイプ違いますね…。萬月さんは鶴瓶師匠がモデル?
ともかく、この回はこの作品の神回です。本当にすばらしいアニメです。{/netabare}

8話…この師匠にこの弟子あり
{netabare}萬月師匠と小さな会場で落語会を行う助六。片付けを行う若者は助六の一番弟子だという。いつの間にか弟子を持つようになっていたのだ。
体調の優れない八雲、そんなときに樋口が訪ねてきた。樋口は過去の資料を八雲に見せ、八雲に自分の芸を残すべきと訴え、八雲が残したくないのであれば消去するという。
忙しく働く助六と小夏、河原で佇んでいたときに助六が八雲が歩いているのに気づく。駆け寄る二人に弱気な発言をする八雲だった。
八雲は親分と会っていた。お互いに年老いて、気弱な二人だが、親分は八雲の落語を見たいという。兄貴もまた同じだったが、松田さんが機転を利かす。
八雲と松田が芝居を見物したあと、松田は車を料亭の方へ向けた。そこには助六が待っていて、そこで一席を興じてほしいほしいというものだった。襖を開けると、そこには八雲と親しい面々が揃っていた。まずは助六が話を始める。それは「芝浜」だった。そう、先代のフィルムを見た助六が自分の話として興じたのだ。芝浜を演じられた八雲は心が疼いた、逃げられないと悟り、話を始める決心をした。そして話始めた瞬間、警察が現れそこにいた親分を逮捕した。容疑は銃刀法違反だった…

今週もずっしりと重くなる話でした。枯れ行く八雲に、どんどん前に向かっていく助六の対比がなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。
助六が話すのは居残りかと思ったら芝浜、これはさすがにやられました。しかも、上手いもの。あの事を思い出しながら話す助六が涙流すシーンはグッと来ました。そして、ラストの逮捕のシーン…思わず金八二期の加藤が逮捕されるシーンを思い出したのは…俺だけでしょうね…。{/netabare}

9話…そこに現れたのは…死神だった
{netabare}親分は懲役6年だった。八雲、信坊と助六が揃って銭湯に行き、そこで助六が慰問の落語に行こうと八雲を誘う。八雲は刑務所の慰問落語を行う、話は「たちきり」だった。その話は受刑者たちの涙を誘った。話しのなかでみよ吉を見る八雲、それに気づく小夏、さらに小夏が気になる助六だった。
助六の落語会に顔を出す八雲。その途中で抜け出す八雲に樋口が問いかけるが、八雲の助六の評は散々だった。そして樋口に助六へ扇子を渡して欲しいと願う。その扇子は二代目が使っていたあの扇子だ。
ある日、寄席に八雲がやって来た。そこにいた萬月と小太郎を追い出し、一人で舞台に向かった。誰もいない場内、舞台の蝋燭に灯をともし、話を始める。「死神」だった。その語りはその後の流れを案じるかのような枯れはて、怪しいものだった。話が終わろうとするとき、その人が客席に現れた、二代目助六。二人は話し始める。その話の終わりに助六が八雲を捕まえ、甘いと言って蝋燭を客席に投げる。助六は死神に変わっていた。客席が火の海になり、死神に押さえつけられる八雲に、三代目が助けにやってくる。八雲は「死にたくない」と本音を言い、助六に救われる。

枯れていく八雲師匠に追い討ちをかけるみよ吉と先代の助六。覚悟を決めていたのに、最後の最後に死にたくないといった八雲師匠の本当の気持ちが見れて泣けました。ようやく八雲師匠が救われたのではないかと思いたいです。
ここのところずっと重たいのだけど、引き込まれっぱなしで、本当に1話が早いです。石田さんの枯れっぷりの見事さ、やっぱり中の人は大事だと改めて思います。{/netabare}

10話…邂逅…その後に待っているもの
{netabare}寄席は燃え落ちた。間一髪で救われた八雲は病院へ、助六は寄席の後片付けに。席亭から「元気でいりゃ落語なんざどこでもできる」「お前がいてくれて本当によかった」と声をかけられる。
桜の咲く時期、小夏と話す助六。いつものとおりの会話の中で、小夏のお腹には助六の子供が宿ったことを知り喜ぶ二人。
樋口と助六が落語について話す。新作は師匠の目の黒いうちはやらないという。そして、師匠と自分の関係について語る。
病院から戻った八雲。小夏と話す。小夏がこれまで見せたこともない、八雲への思いと感謝を語る。八雲の表情もこれまでに見たこともないくらい柔らかいものだった。助六の落語がラジオから流れ、笑う二人。そこへ信之助が元気に帰ってくる。静かで暖かい時が流れる。
そして、場面は突然変わる。廊下と思しき場所に倒れた八雲に、再び先代助六が近寄ってきた…。

この回は30分、涙溜めっぱなしでした。席亭の言葉、小夏と助六の子供が宿ったこと、小夏と八雲の会話と、八雲の表情。ようやく小夏と八雲が邂逅した感じです。枯れ果てた八雲が、なにかツキが取れたようなやさしい表情をしたのがすごく印象的で、なんだかんだ言いながらも先代とみよ吉の子供を育ててきて、ぶっきらぼうでも、ちゃんと分かってくれたことが嬉しかったのか、本当に泣けました。
それにしても、またもや先代助六が現れたけど、今度ばかりは嫌な感じです。だって、次回予告に人物登場してないし…せっかく生き延びて、ようやく穏やかになれたというのに…。{/netabare}

11話…別れは悲しまないように
{netabare}倒れた八雲に寄ってきた先代助六は言う「おめぇさん、死んじまったんだよ」と。そう、ここは死後の世界への入り口だった。助六から死んでしまった理由が聞かされる。穏やかだった午後のひとときのあと、様態が急変し、逝ってしまったのだという。
助六から三途の川の渡船場を案内される。そこは賑やかな街場だった。人生全うした人は懐が多目に渡されすぐに渡れるのだが、助六は少ない上にあの性格である。懐が貯まるわけがなかった。
ここは死後の世界。容姿も変えられるということで助六は信さん、八雲は坊となって昔の二人の会話を始める。風呂場では助六と菊比古になり、会話のなかで助六が刺された本当の理由がさらりと明かされる。助六は小夏を残したことを悔いていたが、菊比古が育て上げたことに感謝した。
風呂上がり、みよ吉が助六のもとに来て文句をいう。そこに菊比古が居たもので助六を差し置いて二人っきりになり会話する。みよ吉は明るかった。そして、助六を大事に思っていた。菊比古の後悔はすうっと消えた。
助六が菊比古とみよ吉を連れて寄席に向かった。なんでも燃え落ちた寄席がここにやって来たのだという。そこには鬼籍の名人たちの名前がずらりと並び、連日演じられているのだという。早速「八代目八雲」の名前があり、八雲はやれやれと思う。
助六が舞台に上がり、話を始める。みよ吉と菊比古の間に子供の頃の小夏が座る。なんでも、最も話を聞かせたい人が一人座れるのだという。場を盛り上げる助六の落語。小夏もみよ吉の膝に座りニコニコ笑っている。
助六のあとを菊比古が話すことになる。助六のあとは嫌だという菊比古に、助六は背中を押す。菊比古は意を決し、八雲の姿となって話を始める。八雲が話を聞かせたかったのは信之助だった。
いよいよ八雲が三途の川を渡るときがきた。助六と八雲、永遠の別れである。二人はまたいつか会おうと約束し、船出する。船頭は松田さんだった。驚く八雲だったが、松田は八雲を見送るのが仕事だと言ってにっこり笑った。

悲しいはずの別れをこのような表現にするとは…かえって泣けました。助六と菊比古の話が全て繋がって、これで二人の物語が終わるんだなと実感しました。
二人のやり取りとみよ吉の話し。全てがきれいにまとまって、本当にいい話です。
最後の最後に松田さん、まさか連れていっていなよね?
もう一話、かなり現代っぽいけど、何年先のことなんだろう。どんな終わりかたにするのか、楽しみでもあり、寂しくもあります…{/netabare}

12話…大団円!この先も繋いでいく物語
{netabare}話は現代に進む。成長した信之助と八雲が亡くなったときには小夏のお腹にいた小雪は高校生になっていた。信之助は落語家になっていたが、どうやら天才と騒がれ、10人抜きで二つ目に昇進していた。
レコード会社との打ち合わせをすっ飛ばし、小夏からこっぴどく叱られる信之助、そこには樋口も同席していた。新之助と小雪が帰った後、樋口から八雲全集が完成しそうだと聞かされ、それに伴う評伝の内容で、どうしても小夏に確認しておきたいことがあったらしい。それは「信之助はひょっとして八雲の子供なのでは?」ということだった。小夏は八雲のことを語り「本当のことは墓場まで持っていく」と言って真実は話さなかった。
新しい寄席が完成し、また、助六は「九代目八雲」として大名跡を継ぐことになった。お練は神輿担いで賑やかに、いかにも与太らしいお練であった。寄席のこけら落とし。口上も軽やかに、これからの落語会のことを明るく話す、本当に明るい未来を描いている感じが伝わる。
先を務めたのは「五代目菊比古」こと信之助だった。そしてトリは「九代目八雲」である。死神を話す。そのクライマックス、八雲が見たものは先代だった。「お前にも見えるようになったかい、哀れだねぇ」と話しかける先代。ハッとなり締める八雲だった。
興行も終わり、桜を眺める八雲と樋口、それに松田さん。松田さんは95歳になっていた。これまでの思い出を話し、良かったと語る松田さん。
樋口と八雲、樋口は先代のことを、そして、与太のことを云々語るが八雲は流す。たった一言「こんなおもしれぇものが無くなるわけねぇべ」と言って。

終わった…。墓場まで持っていくと言った小夏。信之助の本当の父親のこと、先代助六の本当の最後、小夏も与太も互いに墓場まで持っていく話はあれど、たぶん、二人とも知りたくないだろうし、最後まで知らないままでいいのだろうと思います。この話には面倒なことは抜きにして進んでいく展開が似合います。にしても、信之助の姿が若いころの菊比古に似せたのがなんともね…
「助六が八雲になる」これは大きなテーマのひとつだったと思うのです。初代も二代もできなかったことを三代目で成し遂げた、与太郎という人物だからこそ成しえたのだろうと解釈します。
樋口が言っていた「一人で潰すこともできれば、一人で復活させることもできる」これは重い言葉だったなと思います。本当にそうですね、どこの世界にでもある話ではないかと思います。
これで千秋楽。すばらしい物語でした。{/netabare}

まずはこれをアニメにした製作陣に大拍手を贈ります。また、命を吹き込んだ声優陣にも大拍手です。中の人たちが一人でも違っていたら、まったく別の作品になったことでしょう。パーフェクトな陣容でした。

ちょっと感動しすぎて、何を書いたらいいのか戸惑っています。内容について書こうとしても、登場人物に書こうとしても、何を書いても陳腐な感じがして、少し間をとって、もう一度1期から見直して、加えようかと思います。

とある落語家の一生と出来事。昭和から平成をまたいだ時代の移り変わりも加わる人間ドラマです。ドラマ好きの人が見て損は感じない作品に仕上がっていますので、多くの人にお勧めしたいアニメです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 40
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★