おすすめ湯浅政明人気アニメランキング 17

あにこれの全ユーザーが人気アニメの湯浅政明成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年08月22日の時点で一番の湯浅政明アニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.4 1 きみと、波にのれたら(アニメ映画)

2019年6月21日
★★★★☆ 3.7 (26)
129人が棚に入れました
小さな港町へ越してきたひな子は、サーフィンが大好きで、波の上では怖いものなしだが自分の未来については自信を持てずにいた。ある火事騒動をきっかけに、消防士の港(みなと)と偶然出会い、恋に落ちる。お互いがなくてはならない存在となった二人だが、港は溺れた人を助けようとして、海で命を落としてしまう。大好きな海が見られなくなるほど憔悴するひな子。そんなある日、ひな子が二人の思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れる。「ずっとひな子のこと助けるって約束したろ?」死んだはずの港と再び会えたことを喜ぶひな子だが…。奇跡がもたらした二人の恋の行方は?そして、港が再び姿を見せた本当の目的とは?

声優・キャラクター
片寄涼太、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎
ネタバレ

元毛玉

★★★★★ 4.5

恋愛とオムライスを食べたくなる良作

別の作品を見に劇場に足を運んだら
そっちが完売していて
仕方なく空いてたこちらを見ました。

結論から言うと見て良かったです!
かなり楽しめました~♪

タイトルからも予測がつくように海が舞台のアニメです。
消防士のヒーローと、もう一人のヒーローが出会い
触れ合って、愛し合って、
そして波に乗って旅立つラブストーリーです。

正直な話、序盤は「もうお前ら爆発しろ!」しか思いませんでしたw
まぁ花火は爆発しまくっててなんていうか
{netabare}こんな輩がいるなら花火なんて無くていい{/netabare}
と思った次第っす…なんていうかウェーイ系にしてもあれは酷い…

ただ、二人は{netabare}花火で出会い、花火で別れる{/netabare}ので
二人には必要だったのかも知れません。

絵柄は凄く優しくてストーリーに良く合ってます。すごく好きです。
波の表現も優しいタッチで、海に行きたくなります。
音楽はテーマ曲がしつこいぐらいに繰り返しですw
ただ二人で歌っている時はすごく幸せそうで、
時折、笑いながら歌う感じがとても自然で
ほんとうに素敵なカップルだなと思いました(早く爆発しろって思いましたw)
ミュージカル的な要素なのかな?港はあまり歌うまくない設定なのかも
声優も凄くよかったです。特にひなこ。
(あと妹も{netabare}引き籠り{/netabare}っぽい感じが良く出てて良かったです。)
歌が紡いでた。ずっと前から二人を紡いでた。すごく良い歌と歌声でした。

とにかくx100 オムライスが食べたくて仕方がなくなりました(え?)
コーヒーも飲みたくなったなぁ…久しぶりに旨いコーヒーでも飲みに行こうかなー

ただ、{netabare}フラグ乱立{/netabare}しすぎたんですよね…
物語は急展開を迎えます。いきなりのファンタジー要素追加ですw
(いきなりすてーきなファンタジー要素)
このファンタジー要素、結構好感もって見れました。
色々な苦悩と、逃避と、お互いの想いと…
だけど最後には立ち止まっているヒーローを波に乗せるためそっと背中を押す。
いきなりだったけど素敵なファンタジー要素です♪

確かに、恋しないなんて馬鹿のする事だなって思ったので
皆さん素敵な恋をしようじゃありませんか!



で、こっからはネタバレ全開なので、まだ見てない人はブラウザバック
{netabare}
まぁ序盤はほんとに爆発しろって思ってたんですけど、
港があんな事になって、「爆発しなくて良いから返して」って思いました。
それは港じゃなくて、ひなこを返してって思いました。
陽気でざっくばらんで天真爛漫で明るくてとても魅力的な女の子
それがあんなになっちゃうなんて…泣きそうでしたっす
だって{netabare}便器に向かって話しかけちゃう{/netabare}ようなのって
自分がはたから見てたら「大丈夫かこの子?」って思っちゃいますよ。

皆ひなこの事を心配していて、友達もバカップルとか言ってたのを謝ってた…
友達の異名が気になる所ですがそこは触れないでおいてあげましょうw

しかし、なんであんなにフラグ乱立するかなー
おいら鈍感な方だけど、あそこまで乱立されたら流石に分かるよ。
{netabare}「あ、これこっから急降下して鬱展開なるやつだ…」{/netabare}って

・自分の苗字になったらどうすんだよ
・ヒーローになった動機の説明
・じゃあ同棲でもする?
・おばあさんになってもずっと守るよ

うん。回避不能なぐらい立てまくったね。このフラグを折るのは難しいw
だけど、そっからファンタジー要素入れて
鬱な展開になりすぎないようにした構成は素晴らしかったです。

オムライスは終始うまそうだった。なんか無性に食いたくなった。皆逃げてー飯テロよー
最初の段ボールの所でずっとヒヤヒヤしてたけど、
結局おっぱいの下敷きになって「そうなると思った」って思いましたw
ライフセーバー合格で結局お祝いはオムライス
そして、妹の渾身の掌返しw セリフが逆になったのは本当に良い演出でした♪
でもまぁ、するのもバカだと思いますよーw 妹も立派なバカップルw

そして1年越しのメッセージ…さすがに泣きそうになったっす
狙ってるんだろうからってのと劇場だから必死に堪えました。
ひなこが歌おうとして、さらに追い打ちかけてくるんだもん。正直危なかったw
願わくばひなこに良い出会いと素敵な恋が待ってますように…
{/netabare}
次はきっといい波が来るはずです。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 20

ハウトゥーバトル

★★★★★ 4.1

湯浅監督がどれほど駆け引きが好きなのかが分かる

視聴理由 湯浅監督

視聴前 PVでは結構面白そう

視聴後 湯浅監督やな

この話はとあるサーファーと消防士の話
ジャンルは水・ラブコメ
湯浅監督…もう水はルーで飽きたでしょ…
歌えば水が動くって…モロかぶり
内容としては正直駆け引きだと思う。ウケる人には凄くウケるし、ウケない人にはとことんウケないと思う。
なんか湯浅監督いつもそんな感じの作品だった。

個人的には主人公の気持ちが分からなくもないから結構面白かったけど声優さんがちょっと残念。結構棒読みの人多かった(泣)

作画は素晴らしく、湯浅監督らしい独特の作画だった。
音楽は普通。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏

★★★★★ 4.1

乗ってる人間の効果は道具やインテリアにも波及する

日本のアニメ業界にもしも、米国アカデミー賞の美術賞に該当するアワードがあるとしたら、
本作は最有力候補になると思います。

仕事に恋にプライベートに、人生のビッグウェーブに立ち向かい、乗りこなしている人間。
懸命に証や思い出を作り、大切にしようとしている人間。
地にドッシリと足を付けている人間。
彼らの言動は周囲の人々の生き方にも大きな影響を与えますが、
彼らが真剣に努力し、拘り抜いた上で選りすぐり使い込んだアイテムには、
人生の味わいが滲み出て、それ自体が周囲に強い印象を与えるもの。

本作は作画も水、火、そして卵……。
人間がチョットやチョットじゃ抗い切れない。
自然界で時に猛威を振るう不定形の描写も圧巻でしたが、
私は、それも然る事ながら、作品を彩った小物の数々に惚れてしまいました♪

フジテレビもクリアファイルやスナメリキーホルダー何かで小遣い稼ぎも良いですが、
オリジナルサーフボードとか、手挽きコーヒーミルとか、
お揃いスマホステッカーとか、
カセットテープの思い出の一曲をMP3化するスマホケーブルとか。
もっと作品世界の生活感を共有する受注生産企画とかやりましょうよ~。


私にとっては、鑑賞前、懸念事項もあった本作。
実は私、EXILEグループとは正直あまり相性が良くなくて……。
心身に歪みを抱えた私にはどうにも爽やかすぎると言いましょうか(苦笑)

GENERATIONS from EXILE TRIBEの楽曲を主題歌として流すのみならず、
作中の大切な懐メロソングとして、或いは{netabare}カレシ召喚ソング{/netabare}としてw
フル活用して押しまくる音響構成はどうかと心配しましたが、
思ったよりもスムーズに私も波に乗ることはできました。
もっとも、やはり楽曲DLするまでは至らないと思いますがw

それでも、主人公カップルが主題歌を
二人で吹き出し、笑い合い、のろけまくりながら歌う演出は、
くすぐったくて、良かったです♪
恋なんてアホのやることだ……などと爆発を願いつつ、
私もニヤニヤが止まりませんでしたw


シナリオは{netabare}水の中限定で蘇ったカレシ{/netabare}などの突飛な設定や、
思いも寄らないシチュエーションでの波乗りなどに、
私はつんのめりそうになることもありましたが、
終わってみれば、真っ直ぐに生きる人間は良い波及効果を周囲の人生にもたらす。
対して刹那的な快楽に溺れるバカ者共は周りに迷惑しかかけない害虫w
と、描かれたテーマは王道で、夏を前に清々しい余韻に浸ることができる良作だったと思います♪

投稿 : 2019/08/17
♥ : 13

75.1 2 DEVILMAN crybaby[デビルマン クライベイビー](Webアニメ)

2018年1月5日
★★★★☆ 3.9 (234)
738人が棚に入れました
永井豪さん漫画家デビュー50周年を記念し、2018年に新作アニメとして蘇る『デビルマン』。タイトルを『DEVILMAN crybaby』とする本作は、「Netflix」にて全世界190カ国に、日本語のほか9ヶ国語の吹き替え版と、25ヶ国語の字幕版で配信される予定です。

声優・キャラクター
内山昂輝、村瀬歩、潘めぐみ、小清水亜美、田中敦子、小山力也、津田健次郎、木村昴、KEN THE 390、YOUNG DAIS、般若、AFRA

阿紫カービィ

★★★★★ 5.0

人間ならば、恥を知るべきだ。

この素晴らしい作品に、感謝と賛美を!


一切の無駄のない『繊細な線』で描かれた人物、背景、そして鮮やかな色彩で、

淫靡で非情な世界を見事に表現。

私の5感、6感、総てを刺激され、すっかり酔ってしまった。


ちっぽけな『私観』でこの作品の感想を。


神は
『ビンの中で蟻を飼い、それを見ている子供だ』
(私の好きな映画での言葉です。)


悪魔は
人間に、甘い言葉をささやく。

それに流される人間、耳を貸さない人間…
そこで『人』は分岐するのではないでしょうか?

あと
悪魔は「約束(契約)」を守ります。
善も悪も 同等なのです(なんか 良い)

私は、悪魔は『人間に一番近い存在』と考えています。


そして、天使。
一番の『悪』ではないでしょうか?

天使は決して人間を助けません。
意志を持たない存在なのです。
(神の命(めい)のみで存在するともいわれています。)


この作品で
『天使=傍観者』と、私は考えました。

メディアに流され、まわりに流され、意志をもたず…
『悪魔狩り』をする、醜い存在。
(滑稽な現代人への皮肉か、否か?)


神、悪魔、天使、人間、そして『デビルマン』


明君は、子供の頃から、人の為に泣く事ができる、優しく哀しく強い人です。

『デビルマン』になってもそれは変わらず、悲しみを背負いながら、

悪魔と傍観者(天使)と、
涙を流し闘うのです。人間として。


涙には、色々な『涙』があります。

悲しい涙、後悔の涙、悔しい涙…そして
『嬉し涙』



明君は
人にたくさんの『嬉し涙』を流させましたね。


了君の涙も、悲しい、寂しい、そして嬉し涙であって欲しい。



嬉し涙ほど、苦しい涙はないのです。



私も叫びたい、
私を泣かせてばかりの君に


私は実在する人間だということ
いつか君に、温かい涙の意味を、苦しみを、教えたいんだ



明君と了君に
よく頑張ったね、と。。




あー!

電気グルーヴ、光岡自動車、感激でした(泣)



乱文失礼。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 53

shino73

★★★★★ 4.4

悪魔を憐れむ歌

原作永井豪画業50周年記念。
湯浅政明監督、制作サイエンスSARU。
主題歌「MAN HUMAN」電気グルーヴ。
NETFLIX全10話世界同時配信。

ギュスターブドレの挿絵に感動した一人の青年が、
若さと才能で一気呵成に書き上げた「魔王ダンテ」
当時は少年向け雑誌が大きな変革期の時代。
「週刊ぼくらマガジン」の休刊により、
未完に終わるも、確実に地力をつけ、感性を磨き、
青年は次なるステップへと歩み出していく。
神と悪魔の対立構造が逆説的に「人間性とは何か」を問い直し、
見事にブラッシュアップされ結実することになる。
20世紀の黙示録「デビルマン」である。

湯浅デビルマン、打ち震えました。
よりポップに、より淫靡に、より華やかに、
サイエンスSARUお得意の、
カートゥーン的演出とフラッシュアニメ技法が、
この難攻不落の世界観にこれほど刺激を与えるとは。
このアプローチは驚愕と感動を覚えますね。
真理から遠ざかることで真理を得る。
最も評価すべきは安直な焼き回しを回避したこと。
そして絶妙にエロい。

弱い者は死ぬ、弱い者から死ぬ。
人の歴史はまさに「力」の歴史。
SF的なドラマツルギーとヴィジュアル性。
デビルマンは愛を知り愛に泣き人間であり続ける。
今日もどこかで・・・。

日本が生んだ悪魔を憐れむ叙事詩。
これは天才が勝利した夜である。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 64
ネタバレ

四文字屋

★★★☆☆ 2.3

正直に告白しよう。この湯浅政明は、ダメな方の湯浅政明だ。

私にとってのバイブルとも言うべきデビルマン。
多分100%のリスペクトで臨まれないと、この作品についてはどのような2次展開も、容認できない自分が間違いなく存在する。
それほどに、永井豪先生の漫画作品は重く大きく唯一無二の作品だ。

だから、「初めて原作のエンドマークまで映像化を実現出来た」という部分はおおいに評価したいが、
中身は到底納得できるレベルにはない。

湯浅監督には「ピンポン」みたいないい方の映像化もあるが、これはやっちゃダメだった、と思う。

何が納得出来ないか。

まず画風がNG。
ピンポンはグッジョブだったが、あれは松本大洋の原作絵との親和性が高かったから。
松本漫画も湯浅キャラも基本は「戯画」だから馴染みがいい。
で、翻って、デビルマンではどうか?
私には親和性ゼロにしか見えなかった。
永井原作が、それまで築き上げた「ギャグ絵」での評価をかなぐり捨ててまで挑んだ「劇画タッチ」が全く生かされていない。
湯浅戯作絵では、原作のもつ「鬱で暴力的で性的かつ神聖な激しい世界観」に全く近づけない。
湯浅氏が自らの作風を捨てる必要は全くない。
扱う原作の選択を間違えないことだ。

次にリメイクならではの設定アレンジがNG。
50年近く前の作品が原作なら改変の必要な部分も出て来るのは当然だろう。
それでも安易なやり方はいけない。
例えば、{netabare}デーモンが人類を凌駕するために採った「合体攻撃」の解釈。
「無差別合体は、ある条件が整わなければ、合体側・被合体側ともに拒絶反応での死」という冷厳な事実が前提として明確に存在しないと、「恐怖の遺産」としてデーモンとの合体を受け入れた不動明の覚悟の崇高さが全然おもてに出てこない。
これにリンクするところだが、子供=了と父の問題を、学者=了と先輩学者の問題にするなんて、サスペンス要素がゼロになる改変は、尺の都合だとしても全然ダメだ。
明が従える不良連中を、ラッパーにしちゃったのも作品を貶めている。美樹を陸上部にしてしまう改悪や、湯浅氏は必ずやってしまうオリジナルキャラの無駄出し(今回はカメラマンとその母親、みたいなところ)と同じで、変に話を弄って結局つまらなくしている。{/netabare}

そして何と言っても展開がNG。
デビルマンという作品自体が、性と死を色濃く映し出したものなので、{netabare}そこを強調するのは構わないし、デビルマンとシレーヌの性合を描くのも原作者の漫画誌掲載当時の宿願だったからいいのだが、それはあくまでもレイプであるべきで、シレーヌがアモンに恋しているかのような表現は劣悪にすぎて、到底あり得ない。
さらにとどめが、クライマックスの、原作にあった牧村夫妻の拷問の果ての死をスルーしてしまって、「デビルマンと人類が決別する、その瞬間の明の激情」を描かないとか、美樹の残酷な最期と明の報復のカタルシスを、ガチな恐怖とグロテスクで描かないとかいうのは、心の底から「腑抜けか!」と罵りたい。{/netabare}



今期、銀英伝とかあしたのジョーとかの名作リメイク・リブートが続いているが、
それぞれ原作厨がいる作品ながら健闘していると思うけれど、
デビルマンは、格別の作品だと思うし、原作を100%リスペクトしていない限り、手をつけてはいけなかった。

そういう風にしか、やはり思えない。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 28

68.5 3 夜明け告げるルーのうた(アニメ映画)

2017年5月19日
★★★★☆ 3.7 (84)
296人が棚に入れました
寂れた漁港の町・日無町(ひなしちょう)に住む中学生の少年・カイは、父親と日傘職人の祖父との3人で暮らしている。もともとは東京に住んでいたが、両親の離婚によって父と母の故郷である日無町に居を移したのだ。父や母に対する複雑な想いを口にできず、鬱屈した気持ちを抱えたまま学校生活にも後ろ向きのカイ。唯一の心の拠り所は、自ら作曲した音楽をネットにアップすることだった。

ある日、クラスメイトの国男と遊歩に、彼らが組んでいるバンド「セイレーン」に入らないかと誘われる。しぶしぶ練習場所である人魚島に行くと、人魚の少女・ルーが3人の前に現れた。楽しそうに歌い、無邪気に踊るルー。カイは、そんなルーと日々行動を共にすることで、少しずつ自分の気持ちを口に出せるようになっていく。

しかし、古来より日無町では、人魚は災いをもたらす存在。ふとしたことから、ルーと町の住人たちとの間に大きな溝が生まれてしまう。そして訪れる町の危機。カイは心からの叫びで町を救うことができるのだろうか?

声優・キャラクター
谷花音、下田翔大、篠原信一、柄本明、斉藤壮馬、寿美菜子、大悟、ノブ
ネタバレ

shino73

★★★★☆ 3.6

音と色彩の癒し

湯浅政明監督作品、脚本吉田玲子。
アヌシー国際アニメーション映画祭最高賞受賞。

舞台は古来より人魚の災い伝承を持つ日無町。
ひなびたこの漁港では否定的に人魚が語られている。
主人公カイは学校では無気力な中学生ですが、
自宅では趣味である打ち込み音楽を動画サイトにアップしていた。
このことがきっかけに同級生からメンバーに誘われ、
渋々ながらもバンド「セイレーン」に参加することになる。
事件は人魚島での練習中に起きる。
素敵な「音楽」に反応した「声」の持ち主は、
小さなかわいい人魚だった!?

素晴らしい色彩を持つ作品ですね。
色の配置が絶妙で心地良い。
疾走感と躍動感にあふれた展開、
アニメーションは「ポパイ」的演出で楽しいです。
古びて寂しい港町の夏の情景も心に残ります。

物語の後半、
{netabare}お陰岩の呪いで町に打ち寄せる大波。
町を救うために奮闘する人魚たち。
かつて人魚によって母親を失い、
人魚を憎んでいたおじいちゃんが咲かせた色彩々の日傘に、
心癒される感動があります。{/netabare}

音と色彩が心にどう影響を与えるのか。
それは僕たちの心を開放してくれるのでしょう。
日々を肯定すること。
小さくも希望を伝える素敵な夏の物語です。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 44
ネタバレ

ヲリノコトリ

★★★★☆ 3.9

やっぱポニョじゃねえかw

【あらすじ】
「お陰岩」によって日の光を遮られる町、日無町。日の光を怖がる人魚の伝説があるその町で人々は暮らしている。これからも、この先も。

【成分表】
笑い★☆☆☆☆ ゆる★★★★☆
恋愛★★☆☆☆ 感動★★★★☆
頭脳★☆☆☆☆ 深い★★☆☆☆

【ジャンル】
感動系、中学生、進路、ポニョ、君の名、震災

【こういう人におすすめ】
私。

【あにこれ評価(おおよそ)】
65.0点。ポニョかポニョじゃないかという議論。注目度は非常に低い。

【個人的評価】
ポニョだけじゃなくいろいろな「素材」を感じる作品だが、重要なのは私が、「元の素材」より「このアニメのほうが好き」だということ。
『自分のお気に入り』

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}
 「やっぱポニョじゃねえかw」と何回か画面に向かってツッコみましたが、「じゃあ駄作か」と言われると全然そんなことはなく最後まで楽しくみれました。……てかごめん好きだわ。お気に入りだわ。
 これが噂のタイトル詐欺ってやつです!すんません!

 ポニョだけじゃなくて、君の名とか震災とか、『元ネタ』と呼べるものを挙げるときりがないくらい様々な要素にインスパイアされています。しかしあれかね。新海さんの「星を追う子ども」といい、これといい、新進気鋭のアニメ監督は一回ジブリに喧嘩売っとくルールでもあるのかね。

 でもごめん。ポニョより君の名より好きだった。

 ストーリー展開も好きな感じで、見てて飽きなかったし、むしろ最初は「微妙かなあ」と思いながら見てたのにどんどん引き込まれて行って、終盤には「うおおおお」ってなりました。
 序盤に猛威を振るっていた「バンド」っていう要素を惜しげもなく使い捨てる感じや、メインメンバーの男女比、主人公がヒロイン以外になびかない感じ、あそこで猫じゃなくて犬を出してくるセンス(私は猫派ですが、最近各メディアの猫推しがウザい)、そしてストーリーとともに心に募ったモヤモヤがストーリーとともに温かいものを残して消えていく感じ。
 全部私の好みドストライクでした。

 今までは湯浅監督の良さは「原作選び」と「原作への理解の深さ」だと思ってたんですが、ちょっと違ったようです。湯浅監督は「素材を一度かみ砕いて、より"私"が好きな形にしてアウトプットする」人のようです。便利です。
 まあ逆に言えばやっぱ「素材」は感じちゃいましたね。次は本当に湯浅監督の中だけで育ったものをみてみたいなあ。誰も見たことがないようなものが潜んでる気がするんだけどなあ。


・作画と音楽について雑感
{netabare}  作画は最高ですね。キャラとか表情とかも好き。まあ、ヒロインはポニョでしたが。
 絵だけで泣ける新海監督、心が躍りだす石田監督、変化球の湯浅監督。作画に関して、アニメ映画の監督がイイ感じのバランスになってきましたね。細田監督は絵は普通だけど、今挙げた人たちと比べるとストーリーのオリジナル性は一歩抜きん出てるかな。頑張れスタジオ六花。
 いやあ、アニメ映画のカンブリア爆発を感じますねえ。

 音楽について。「デビルマン」と「夜は短し」でもちょっと思ったけど、湯浅監督って結構"音楽"好きなんですかね。「好き」っていうよりは、「音楽のチカラを信じてる」って感じかなあ。
 そういえば四畳半のOPとEDはアジカンとやくしまるえつこだし、ピンポンもOPとED良かったなあ。そしてこの映画のテーマ曲である「歌うたいのバラッド/斉藤和義」も良かった。1997年の曲なのか。かっこいいし全然古い感じしないですねー。これは一回斎藤さん全部聴いとかんとあかんなあ。 {/netabare}


 このままだと次の湯浅監督の作品もべた褒めしちゃいそうなので、一応言っときますけど、より厳しい目でみていきますよ私は!
 私が贔屓するのは世の中で人気ないものであって(それもあかんわ)、湯浅監督なんて今までもこれからも評価されまくるんだから私が贔屓する必要などないのです(笑)
 あ、そういえば「ケモノヅメ」は結構前に見てみたけど意味わかんなくて2話くらいで中断しましたわ!そういえばあれは湯浅監督がストーリー作ってるわ!やっぱやっぱ湯浅監督「素材」ないとダメじゃん!
 ……「ケモノヅメ」気になってきた……。もう一回ちゃんと見てみようかな……。 {/netabare}

投稿 : 2019/08/17
♥ : 28
ネタバレ

このままじゃダメだ

★★★★★ 4.3

感動しました

{netabare}人魚によって母を失い、人魚を憎んでいたおじいちゃんが、人魚を守るために開いた色とりどりの傘!
綺麗だった

さりげなく序盤から登場していた傘がこのタイミングで登場するのか!と
待ちに待った展開はここで開いてこう結んだのか!と
町の名前はそういう由来だったのか!と
岩と音楽のロックなのか!と{/netabare}

アニメーションでしか表現できない不思議な世界観にまじりあった謎のキーワードは、少し難解だったけれど、クライマックスで全貌を理解し、その時にはもう元には戻れないくらいの変化を経ていて、悲しさや安堵やいとおしさで心がいっぱいになった。
しかも、これ動画は用いず、ラフ原に監督・作監修正を入れたら、flushで動かすの!?私が知っているflushってニコニコとかショートアニメーションで用いられるショボいアニメでよく聞くツールだよ!こんなに躍動感のある動きもつけられるものなんだ!凄い!
なるほど、普段のアニメーションではさらに細かい手順を踏んでリスクを分散させようとするけど、少数先鋭のアニメーターが集まっていること、そして色んな人の手が入って淀んでしまう勢いが保たれるのか。
劇場アニメで制作体制20人ほどって情報を見つけて度肝を抜かされた。
映像としてもシステム開発の視点でも革新的すぎる!

個人的には「君の名は。」「この世界の片隅に」と並ぶ近代の歴史に残る名作アニメ映画になると思っている。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 13

80.7 4 ピンポン(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★★ 4.1 (1411)
5834人が棚に入れました
原作:松本大洋(小学館 ビッグスピリッツコミック刊)、監督:湯浅政明、ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、先輩に対しても挑発的である。スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。内気で無口だが卓球は強い。2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。
そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生がスマイルを偵察するため参上する。ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

声優・キャラクター
片山福十郎、内山昂輝、咲野俊介、木村昴、文曄星、野沢雅子、屋良有作

魔女旅に出る

★★★★★ 4.9

松本大洋の超名作漫画を湯浅監督でアニメ化

鎌倉にある高校の卓球部を舞台にした青春群青作です。登場人物のほとんどが男性で女性キャラは小さな卓球場を営んでいるお婆さんとちょっよ美人なお姉さんの2人です(笑)なので可愛い女の子がぎょうさん出てくるアニメを求める方は向いてないと思います。原作者である松本大洋の独特な作風を湯浅監督が上手く表現しています。また漫画に登場しないアニメオリジナルキャラや漫画では数ページしか登場しないキャラクターが度々登場したりと漫画とアニメで差別化をした点は良かったと思います。最後にこのアニメの見所は「個性的な登場人物5人の頑張り」です。人が頑張っている姿を見ると元気をもらったり、また明日から頑張ろうという気持ちになりますよね。この作品を通してフィクションでもノーフィクションでもそれは変わらないのだと実感することができました。特に元気がない人、落ち込んでいる人にオススメしたい作品です。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 91

Key’s

★★★★★ 4.4

クセが強いけどハマれば面白い♪ そこんとこよろしく!

あらすじ

ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。
ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、
先輩に対しても挑発的である。
スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。
内気で無口だが卓球は強い。

2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている
辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。
チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。

そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生が
スマイルを偵察するため参上する。
ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。
片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、
絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

そしてインターハイが開幕する。



感想

まず作画が印象的
これは好き嫌いは分かれると思うが
個人的には超ハマった

他のアニメにはない独特の作画と演出が特徴です。
受け付けない人はとことん受け付けないでしょうが、
私にとってはどんぴしゃでした。

ストーリーは今のところ王道を地で行くような感じです。
毎回引きが良く、1週間が待ち遠しい。
また、会話のテンポやキレも良さ、


今時こうゆうのは
珍しく新鮮だった
なんか久しぶりに見た感じ
こうゆう作品を求めてたのかも

原作や映画も
あったらしいけど
そっちの方は見てないです
でも友達が言うには
原作の再現がすごいらしい

卓球に関しても
結構リアルに描かれてる
気がします
超能力的な技などないが
それでも凄いことが
わかって面白い

キャラが個性的で面白い!
モブも魅力的なキャラが
多くて良いと思った!
少ししか出番が無いのに魅力的なモブも、
ストーリーに華を添えています
声優の演技もキャラにハマってるし

最初は期待してなかったが
今はハマって
毎週楽しみにしてる作品


そして10話まで見てきて
ペコが超かっこいいですね!
そこんとこよろしく!ハマりそうですw
最初はスマイルが主人公かと思いましたが
ペコとのダブル主人公的な感じなんですかね?

前半ももちろん良かったんですが
後半はさらに良い♪熱い展開ですね!
大体展開はどうなるかわかるんですが
それでも楽しめます!

BGMもそれを盛り上げてて良い感じ!
特に9話のラストが超好きだったな!
10話のBGMが駄目だと言ってる人がいるが
個人的にはスマイルのペコに対する歌だし
楽しんでるんシーンなので合ってるんじゃないかと思うが
賛否は分かれる所かもしれないですね

そしてとうとう後一話
早く続きが見てみたいです!
ラストの試合楽しみ♪


最終話見てきました
思っていたよりは試合の描写は
少なかったですね
でも作画なども充分満足な出来でした

OPの映像が話と合ってて良かったです!
このためのOPだったんですね

そしてそれぞれの
その後のシーンも見れて良かったです
みんな大分成長して・・・

最終話見てから1話見返すと
あれが伏線だったんだと納得
スマイル良かったな~

ペコも風間も結構変りましたね
いやペコはそこまで変ってないのかなw?
最終回までしっかり楽しませてもらいました

個人的には盛り上がりの最高潮は
9話のラストでしたがw
最近見たなかでもかなりの良作でした!

まぁ賛否両論というか
どうしても好き嫌いが分かれやすい
作品なのでそこは少し残念ですが
個人的にはお勧めの作品ですね!

投稿 : 2019/08/17
♥ : 110

やっぱり!!のり塩

★★★★★ 4.1

『勝者の苦悩』と『敗者の栄光』を知る作品☆

■評価
テーマ性  :★★★★☆ 4.5
エンタメ度 :★★★☆  3.8
スポコン度 :★★★★  4.0
感動度   :★★★★  4.0
おススメ度 :★★★★☆ 4.1

■ストーリー
卓球を通して描かれる天才ペコと笑わない幼馴染スマイルの
酸っぱくも熱き人生の成長物語。

■感想
本作は『勝者の苦悩と敗者の栄光』『才能と凡庸』『努力と怠慢』と
複数の深いテーマが凝縮された作品であり、そのテーマにあわせて
肉付けされた各キャラクターの個性とストーリーの良さが光る作品です。
なによりもこのテーマ性を生かしたストーリーが自分の人生に
置き換えられるので、すごく面白いですし元気をもらえます。

特に『勝者の苦悩、敗者の栄光』というテーマは骨の髄まで痺れました。
何事にも勝者は羨ましいと感じる事が多いのだけど、頂点にたつ事で
自分の願いを叶えたり、名誉や金銭面で豊かになりと、凡人には見えない
高みの光景を目にする事ができる。しかし勝者は賞賛を送ってくれる人や
応援してくれる人、そして執念を燃やし努力してきた自分自身を裏切る事
など何よりできない。だからいつも自分が負ける事を絶対許さないし、
人並み以上に努力し続けなくてはならない。このプレッシャーで逃げ道を
塞がれ、一つの閉塞した世界に縛り付けられていく勝者の苦悩。
この精神を磨耗する様な勝者の苦悩を描いたドラゴンのくだりは、
勝つことの意味と苦味を噛み締めずにはいられないです。

そして残念な事に敗者となったら、屈辱を胸に今いる勝負の土俵に
しがみつくか、諦めて土俵からおりなくては生きていけない厳しい勝負の
世界。しかし『負けたから全てが終わりではない事』をこの作品は教えてく
れる。それが『別の勝負の土俵がある事は敗者にしか見えない』という事。
これこそが敗者の栄光だと考えてます。私の人生もいつも負けてばかり・・・。
仕事ではライバル会社に裏かかれて負ける。腕相撲大会でOL女子に秒殺で
負ける。応援したサッカー日本代表は負ける。髭を剃ればお肌が
カミソリ負けする・・・等々。これがここ2~3ヶ月における私のリアルな
人生敗戦遍歴となる。洒落にならない渋みのある人生。
だからこそ敗者の栄光というものを教えてくれたアクマ、チャイナの
くだりは作中で一番感動できますし、心の滋養強壮にはもってこいの
素晴らしいストーリーと感じます。

人の社会は勝負であふれている。思いつく限りだけど、仕事、ライバル、
遊び、時間、お金、年齢、自分・・・競争相手が抽象的か具体的な存在か
の違いで、これらすべてが勝ち負けの構図で成り立っていると思う。
これらの勝負を本作で描かれている全てのテーマと結びつけて視聴できれば
感動も倍増するし、勝ち負けが金銭面や名誉の歴然とした差は生むけれど、
人間性の優劣や人生の勝ち負けを決める様なものではない事を
感じさせてくれる本作のメッセージは本当に素晴らしいです。
そうはいっても敗者になれば悔しいし、勝利の美酒は絶対味わいたいですけどね!!

また個人的に本作で頂けなかった点を正直に書くと、素直にペコや
スマイルの才能に嫉妬を覚える事や、どうもスマイルとペコの関係の深さ
が凡庸の私にはよく理解できなかったため、ヒーロー見参!!というくだりの
感動だけが絶頂に至らなかったです。おそらく原作読んでいる方や洞察力の
優れた方にはビビビッとくるものがあると思います。
(後日もう一度視聴して再度理解を深め様と考えています)

では最後に、以前仕事で勝負に負けて挫折した私に先輩が言ってくれた
言葉が本作のテーマに合う気がするので、その言葉を一人ごちてレビュー
を終わりにします。
『勝ったぁ?負けたぁ?誰が駄目?誰がすごいぃぃ?』
『そんな事どーでもっ!!えぇぇぇねん!!』
『自分がナンバーワンかは自分が決める事』
『自分がオンリーワンかは他人が決める事』
『こうでなきゃ生きててカッコ悪くてしゃーないやろっ!!』
『お前の悩みカッコわるぅ!!しょーーもなっ!!』

この言葉を胸に日々泣き笑いしながら何とか生きております。
でゎでゎ~ご拝読有り難うございました。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 30

73.0 5 夜は短し歩けよ乙女(アニメ映画)

2017年4月7日
★★★★☆ 3.8 (224)
1225人が棚に入れました
クラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せる“先輩”は今日も『なるべく彼女の目にとまる』ようナカメ作戦を実行する。
春の先斗町、夏の古本市、秋の学園祭、そして冬が訪れて…。
京都の街で、個性豊かな仲間達が次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれながら、季節はどんどん過ぎてゆく。
外堀を埋めることしかできない“先輩”の思いはどこへ向かうのか!?

声優・キャラクター
星野源、花澤香菜、神谷浩史、秋山竜次、中井和哉、甲斐田裕子、吉野裕行、新妻聖子、諏訪部順一、悠木碧、檜山修之、山路和弘、麦人
ネタバレ

こた

★★★★☆ 4.0

芸術的要素多め

原作未読。
正直言うとストーリーあまり入ってこなかった…。
それほどに展開が目まぐるしかったと言おうか。
90分と映画としては短い時間に集約され過ぎているせいか、少しばかし無理があったと思える。
ユーモアがふんだんに使われていて、演出もところどころ恥ずかしくなるくらいにはっちゃけていたのはまあ良しと…(^^;
あと四畳半神話大系で御馴染みのキャラがいたのも嬉しい要素。

因みに原作読んでる友人と観に行きました。本当は3部とかになっていてそれぞれ別な話?なのを一夜の出来事にまとめたのだとか。

アジカンが手掛けるEDは耳に心地いい。カッコいい。

あとアニメファンは心配なところ、キャストに俳優・芸人の起用。
そこは{netabare}星野源さん、ロバート秋山さん、演技はとても良かったと思う。キャラもハマってた。{/netabare}

黒髪の乙女……
黒髪の美少女とも違う響きと奥ゆかしさ。
黒髪の萌えキャラは数多いけれど、黒髪の乙女というフレーズが似合うのはこの作品(と四畳半)。

追記。
なんか違和感が否めなかったので、タイトルの「感性」→「要素」に訂正してみました。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 44

shino73

★★★★☆ 3.8

ロマンチックエンジン

湯浅政明監督作品、原作森見登美彦。

黒髪の乙女を語り部として、
四季折々の京都の夜を舞台に、
四つの季節の物語を一夜の出来事のように語る。
春の結婚式二次会、夏の古本市、
秋の学園祭、そして冬に流行した風邪の猛威。

意味不明でありながらどこか意味ありげ。
孤独を拗らせた若者の妄想に夜明けは来るのか!?
先輩と黒髪の乙女の恋愛ファンタジーです。

四畳半神話大系から、
娯楽性だけを抜き出したような、
奇抜ではありますがPOPな作品です。
詭弁踊りがクスッと笑える。
星野源、花澤香菜の好演も光り、
湯浅作品では最も楽しめましたね。

運命の赤い糸に導かれて人を繋ぐ「ご縁」
人は孤独ではなくどこかで誰かと繋がっている。
そんな簡単なことが時々わからなくなる。
人生は短いのだ。
そんなメッセージがここにあるのかな。

素敵な一夜を乙女は颯爽と歩く。
それは爽快で心躍る青春の日々だ。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 51
ネタバレ

noindex

★★★★☆ 3.4

終盤を改変しすぎ…湯浅監督は天才とか言われて増長しているのでは?

鑑賞前に書いた文章。
{netabare}私は「四畳半神話大系」が大好きで、今度は同作者で世界観を共有する「夜は短し歩けよ乙女」をアニメ映画化するということで原作を読んでみた。
結論としては「ストーリー構成の鮮やかさでは四畳半には及ばないが、四畳半より派手でアニメ映えするシーンが多いのでアニメ映画では化けるかもしれない」という感想に至った。
四畳半はパラレルワールド設定を駆使した巧みな作品だったが、夜は短しは並列でなく直列的に京の街で不思議な事件が起こり、主人公とヒロインがそれに巻き込まれるといった(一応)ラブストーリーとなっている。

今回アニメ映画化するということで、主人公にタレントを起用して製作委員会は「君の名は。」的な展開を期待しているのでないだろうか。(一応)ラブストーリーだし。
私個人の見立てとしては、この作品は主人公とヒロインがすれ違いばかりで絡むことが少なく、恋愛話よりも京都の夜の街や京大キャンパスを舞台としたファンタジードタバタコメディと言う趣となっているので、彼ら儲けたい人たちの思惑とは外れてしまうのではないかと危惧している。個人的に最大のネックだと感じるのは、主人公の「私」が四畳半の主人公以上に卑屈でストーカー気味の野郎なので、この男が少女のように純情可憐なヒロイン「黒髪の乙女」とくっつくのを応援したい気がしなかったことである。原作は主人公とヒロインが交互の視点で語るスタイルで進むのだが、ヒロインの視点からこの女性が表裏のない綺麗な心を持つ乙女であることがわかるので、こんな奴の彼女になって欲しくないなあ…と読んでいて思ってしまった。
それでも、湯浅監督の手腕では化ける可能性はあると思う。四畳半よりも派手なアクションシーンが多く、主人公とヒロインの二人のラストシーンはスクリーン映えするスケールの大きいシーンになるはずである。

原作についての個人的な評価としては、四畳半のような驚きは無いが、森見登美彦の京都の夜の街や酒や文学や京大キャンパスについての蘊蓄がぎっしり詰め込まれ(四畳半よりも引き出しをぶちまけてると思う。文学ネタについては「バーナード嬢曰く。」をも凌駕するほどに濃い)、森見節を存分に堪能できた。アニメ映画でどれだけカットされるのかという不安はあるが。

不安と言えばアニメでの最大の懸念はキャスティングだろう。一番残念なのは樋口師匠の声が藤原啓治さんのご病気により変わっていること。樋口師匠は四畳半よりも出番が多く重要なキーマンなのでとても残念。
あと主人公の声も声優じゃなくて大丈夫かなあと思う。神谷浩史は学園祭事務局長ではなく主人公で良かったのでは。

それと個人的には、古本屋の神様は原作では美少年という設定なのに、アニメ公式サイトでは四畳半の小津みたいな顔になってるのが気になった。

あとどうでもいいことだが、原作の終わりに羽海野チカのイラストがあるのだが、樋口師匠がイケメンに描かれてるのがコレジャナイ感があった。

さらにどうでもいいことだが、森見作品にはよく「偽電気ブラン」という酒が出てくるが、その元ネタの電気ブランをAmazonで注文して飲んでみた。30度のやつ。
味としてはブランデーでほのかな甘味と酸味があり、ハーブを入れているようで薬臭く感じた。薬酒としては養命酒のほうがまだ美味いな…という印象だった。
発祥の神谷バーではビールと一緒に飲むそうだが、ビールと一緒じゃないと飲めないんじゃないの?と思う。
原作で描かれているような美味い酒とは思えなかったが、偽電気ブランはオリジナルとは全然違う味らしいのでそういうことなのだろう。{/netabare}

このアニメ映画は原作と比較して3つの大きな改変がある。

1.原作は1年間の物語であるが、アニメはそれを一晩に圧縮。
{netabare}原作は春の飲み会、夏の古本市、秋の学園祭、冬の風邪大流行と4つのエピソードを書いているが、この映画ではそれを一晩、たった数時間の出来事に縮めている。終盤に黒髪の乙女(以下乙女)が李白にそう発言している。これには驚いた。93分しかないので1年間を4章に分けて描くとぶつぎり感があるからこうしたのかもしれないが、一晩の出来事にしたせいで色々な矛盾が生じていると思う。第一こんなに色々な事件が一晩で起こるのは不自然すぎる。物語の開始時点ですでに風邪が流行していて、乙女は既にお見舞い巡りをしていることになっているが。でも物語の終盤になって登場人物がバタバタと風邪で倒れて行くのは不自然に感じた。火鍋勝負も真夏の炎天下ではないので原作よりラクになってそう。{/netabare}

2.学園祭の偏屈王の演劇がミュージカル仕立てになり、パンツ総番長の恋の顛末が変更。
{netabare}パンツ総番長の林檎がきっかけの恋の相手が学園祭事務局長になってしまった。なので一時はBL展開になって腐女子の黄色い声が飛ぶのには笑ってしまった。女声で演じた神谷浩史はこんな高い声出せるんだと感心した。
この改変は別にいいかなと思うが、そのせいで象の尻の展示物がカットされたのは残念。先輩がおっこちる話は無くていいけど。
演劇がミュージカルになったのはアナ雪みたいでちょっと安っぽく感じた。碧ちゃんのプリンセスダルマは面白かったけど。{/netabare}

3.終盤の展開の変更。
{netabare}序盤で樋口師匠が原作と違いインチキを使って宙に浮く術を披露していたのでアレ?って思っていたのだが、アニメは原作と違いファンタジー要素を排除する方針で作ったらしい。
原作では終盤は先輩は樋口師匠に空を飛ぶ術を学び、妄想を実現する能力を発揮して空を舞い乙女を救うのだが、アニメでは師匠に学ぶことも無く、空を飛ぶのは風邪で寝込んでる間に先輩が独りで見たただの妄想になってしまった。四畳半のジョニーを無理矢理出してるし…。
この改変は最悪だと思う。ここを原作通りに再現してほしかったのに。二人で空を飛んだのは不思議な力で乙女もなんとなく共有したのかもしれないけど。
樋口師匠が声優変更のせいでおっさんっぽさがなくなっていたが、この改変のせいで割とどうでもよくなった。
あと先輩が乙女を本当に好きなのか自問自答するシーンは、会議場であるのは原作通りだがセリフがかぶっていて聞き取りづらかった。
それと乙女がラ・タ・タ・タムを入手するタイミングがずっと後になったが、そのせいで古本市で先輩と乙女が接触するシーンがなくなったのも残念に感じる。ただでさえ接点少ないのに。{/netabare}

以上のように原作を読んでいると改変について不満をかなり感じたが、もちろん読んでなければ関係ない。「四畳半神話大系」が好きな人ならそこそこ楽しめると思う。作画は見応えあるし。逆に言えば四畳半を観てないと耐性がなくてわけのわからんアニメとしか思わないかもしれない。
でも乙女の「なむなむ!」というセリフをカットしてしまったのは何でだろう…。

来場特典は物語の後に先輩から乙女に送られた手紙で、有頂天家族とリンクした内容になっていた。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 15

計測不能 6 キックハート Kick-Heart (OVA)

2013年12月27日
★★★★☆ 3.5 (9)
28人が棚に入れました
湯浅政明が原作と監督、押井守が監修を担当する、プロレスを舞台とした約12分間のオリジナルショートフィルム企画。

実はドMの売れない覆面レスラー「マスクマンM」は、もっと感じる相手を探していた!
そこへ現われた、実はドSの売れっ子覆面レスラー「レディS」!
SはMに出会ってドS心に火がつき、Mも自分のドM力のポテンシャルに目覚める!!
そして今、究極の愛のゴングが鳴る!!

shino73

★★★★☆ 3.7

GONG!!

湯浅政明監督作品、監修押井守。
フェティッシュなエロタイガーマスク。

現時点で短編アニメの最上位に推します。
素晴らしい企画力とアイデアだ。
ストイックな梶原一騎なら激怒したと思う。

人気のないドMの覆面レスラー(主人公男)と、
当代最強のドSの覆面レスラー(女)の一本勝負。
ビシバシ叩かれ、関節を極められ、締め上げられ、
あまりの弱さに観衆から罵声を浴びせられるも、
本人には全てがご褒美でしかないという(笑)

背景の雑なデザインとペイントが最高です。
美しく描いたものが美しいとは限りませんから。
この雑さが衝撃的に感性に響いています。
観る機会も少ないでしょうが、
熱くて愉快な作品であると記憶して貰えれば幸いです。

これぞ知る人ぞ知るカルトアニメ。
こういう大人の「遊び」がもっと見たい。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 26

87.4 7 四畳半神話大系(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (2631)
12128人が棚に入れました
『四畳半神話大系』(よじょうはんしんわたいけい)は、森見登美彦の小説。冴えない生活を送る京都大学3回生の「私」は、期待していたバラ色のキャンパスライフを求めてもう一度ピカピカの1回生に戻ってやり直したいと願う。本当はあったかもしれない学園生活が、4つの平行世界で繰り広げられる。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、坂本真綾、吉野裕行、藤原啓治、諏訪部順一、甲斐田裕子

うい

★★★★★ 4.6

最近つまらないと感じてる人におススメ

この頃、なんかつまんないと思ってる人におすすめです。
このアニメは、あらすじにもあるよう大学生活でもしも別の道に進んでたらっていう話で展開していきます。

アニメ見終わって、大学生活とかいろいろやり直せたらな~なんてついつい思ってしまいましたが
そうではなくて劇中のセリフ
「今なら踏み出せる何十歩でも何百歩でも」とあるように、つまらないと思える今を変えるために行動を起こそうよという,メッセージだと勝手に解釈してます。

普段はツンデレアニメとかばっかり見てますが、たまにこういう作品を見るのもいいかなと思いました。



でもやっぱり明石さんがかわいいw

投稿 : 2019/08/17
♥ : 78
ネタバレ

noindex

★★★★★ 4.8

私の二番目に評価の高い深夜アニメ※「四畳半王国見聞録」読了

私がこの作品を見た動機は、魔法少女まどか☆マギカが第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞した時、まどかが深夜アニメ初でなく二番目だと知ったショックからである。
最初に受賞したのがこの作品と知り、まどかに勝るアニメがあるわけねえだろ…という不純な動機で見始めたのだが…感想は「参りました。ほぼ互角か?」だった。それに近い感想は他は化物語くらいかな。

私はまどかがこの世で一番面白いアニメだと思ってるが、その信念をグラっと揺らがせたのは、たった一つ、この作品だけ。それ以外、どのアニメを見ても「まあまあだがまどかには遠く及ばねーな」「やっぱりまどか以外のアニメはつまんねーな」のどちらかの感想しかない。

{netabare}一番好きなシーンは11話で過去の平行世界を振り返り、どの世界も、サークルに入らず孤独な今よりはずっと充実していたと悟り涙するところ。
「小津はたった一人の私の親友らしかった」
あ…これ、まどかより先に近いテーマをやってるじゃん!性別の違いはあるけど。ショックだったね。
そして小津を救いに行くシーンで感動。数多の平行世界の蛾の力を借りるというのも面白かった。
この辺のシーンのクラシカルな音楽も良い。OP・EDの曲も好き。

この作品の唯一の欠点は終盤の無限四畳半が映画CUBEに似ていることだが、原作でそれをどこかの映画で見たような設定と認めてたのは笑ってしまった。
原作は毎周明石さんと結ばれるし最初に蛾の大軍が出てきたりと構成が違うが、アニメは上手く改変したと思う。{/netabare}

それと声優について、坂本真綾の明石さんが凛としていて素晴らしい。私はゲームのぼくのなつやすみ1から彼女を知っているが、このキャラが一番彼女にあっていると思う。

追記
ようやく原作を読み終えた。{netabare}原作はサイクリングやヒーローショーや飛行船などの話が無くてアニメはオリジナル要素が多いことがわかった。
一番の違いは最後の無限四畳半が、原作では主人公がサークル無所属ではなく福猫飯店を辞めた後の話になっているので、小津を知っている所だろう。
アニメは上手く感動的な終わり方にしていると思う。
あと原作では無限四畳半でカステラと魚肉ハンバーグだけでなくビタミン剤も摂ってるので栄養バランス考えてるんだなとか思った。{/netabare}

追記2
「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」が好きなので森見登美彦のデビュー作「太陽の塔」を読んでみた。
これが大当たりで、四畳半には及ばないものの夜は短し~よりもお気に入りの作品となった。
太陽の塔も四畳半や夜は短し同様、非リアで卑屈な京大生男が主人公で、3つ併せて非モテ京大生三部作と言ってもいいのではないだろうか。

太陽の塔が四畳半や夜は短し~と違う所は、{netabare}主人公が彼女に振られたところから始まる点である。主人公が元彼女の水尾さんを女性の研究と称してストーキングして、警察を呼ぶぞと他人に注意されるくだりはとてもリアルで、まさか森見先生の実体験が綴られているのでは…と思ってしまった。主人公の名前が森本で作者と同じ農学部だしw
ストーカー話の後は主人公と同じ非リアの友人達との、打倒クリスマスファシズム(この言葉は強く印象に残った)に向かいながらのグダグダ日常が描かれ、これもまた心地よかった。友人たちは四畳半の小津のような飄々とした男ではなくそれぞれ鬱屈していて、共感できる愛すべきキャラクターに思えた。でも親友の飾磨は小津のモデルになっているようにも思える。海老塚は四畳半の城ヶ崎で、高藪は夜は短し~のパンツ総番長かな。
出番が少ないヒロインの水尾さんはかなりの不思議ちゃんで、後の明石さんや黒髪の乙女の萌芽が見受けられる。ただその二人よりもキツい性格でリアルな女性として描かれている(招き猫を貰っての部屋に無駄な物を置きたくない発言には現実女の残酷さを感じたw)。明石さんや黒髪の乙女よりもずっと主人公に厳しい。
ファンタジー要素は一カ所のシーンのみで、これも作品の面白みを増していると思う。その一カ所の水尾さんとの夢の中での邂逅は幻想的で風景をありありと想像することができた。クライマックスのええじゃないか作戦はファンタジーではなく、実現は十分可能なのではないかと思える。

唯一残念な点は分量が231ページしかなく、綺麗に終わる四畳半や夜は短し~と比べて打ち切りのような終わり方になっていること。その後の主人公が水尾さんとヨリを戻せたとは思わないが、この世界をもっと味わいたかった。今からでも続編を出してくれないだろうか。{/netabare}

下鴨幽水荘や猫ラーメンと言った後の作品のネタも見られ、森見作品のベースになっているのは明らかなので(Key作品で言えばKanon)、四畳半や夜は短し~が好きな人は是非読んでみるといいだろう。アニメ化する価値も十分あると思う。ラストにアニオリ要素追加は必要だろうけど。

追記3
私が他所で「太陽の塔をアニメ化するべきだ」と言っていたら、それより「聖なる怠け者の冒険」をアニメで見たいと言われたので読んでみた。
この小説は他の森見作品と同様に京都が舞台だが、主人公が京大生ではなく社会人のサラリーマン(研究職)であることが最大の特長になっている。主人公の小和田は作者と同じ京大農学部卒なので作者の分身なのかもしれない。
そして小和田の性格が「太陽の塔」「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」(以下、京大三部作)とは違ってのんびりした性格になっている。京大三部作の主人公のように女をゲットするためにストーキング…ナカメ作戦をするなどガツガツしてたりはせず、週末は何もせず寝てるだけという怠惰な日々を過ごしている。
私はどうもこの主人公に感情移入できず、作品にのめりこめなかった。京大三部作の焦燥感の塊のような痛い主人公の方が共感できた。作者が結婚したせいで男汁が出なくなり、京大三部作のようなギラギラ感が失われたのだろうか…。
ストーリーもミステリーなのかと思ったらそうでもなく中途半端なグダグダ展開に感じた。作品テーマはしいて言えば「ヒーローの孤独」「仕事では無理をしない」だろうか。{netabare}小和田がぽんぽこ仮面の正体を声で気づかないという矛盾をどうにかして欲しかった。{/netabare}
終盤は他作品と同様スケールの大きいファンタジーな光景が描かれるが、このアニメ映えする特長のおかげで森見作品は多くのアニメ化に恵まれているのだと思う。
ラストは{netabare}後藤所長が浦本探偵に依頼を話そうとするところで終わり、で{/netabare}続き前提になっているのは残念だった。この点はアニメ映画化には向いて無さそう。

{netabare}下鴨幽水荘、閨房調査団、テングブラン(偽電気ブラン)、金曜倶楽部{/netabare}といった森見作品おなじみのネタも出てくるがマンネリ感も漂う。なおこの作品は京大三部作よりも「有頂天家族」寄りの内容になっているのでそっちが好きな人には勧められる。

夏公開の「ペンギン・ハイウェイ」が成功したらこれもアニメ化の可能性もあるかもしれないが、そんなに森見作品ばかりアニメ化しなくてもいいだろうにとも思う。

追記4
「四畳半王国見聞録」読了。「四畳半神話大系」が好きなので読んでみた。
作者のブログで言う通り、四畳半が売れたのでそれに便乗して出した短編集らしいのだが、四畳半の登場人物はチョイ役でしか出ないのでそれは期待しない方がいい。全て京都が舞台の京大生たちの話なのは同様。

・四畳半王国建国史
まずは軽いジャブ。初っ端から男汁フィールド全開である。

・蝸牛の角
{netabare}多重世界構造の話。四畳半のキャラクターがちょっと出てくる。やっぱり最後は明石さんオチだね。{/netabare}後の短編に備えて阿呆神のキャラを押さえておくべきだろう。

・真夏のブリーフ
この本で一番ショックだった作品。タイトルに反して今風のオシャレな大学生たちの群像劇で男汁感皆無。{netabare}カフェでパスタを食べるわ(森見作品なら四畳半で魚肉ソか猫ラーメンだろうが)、付き合ってる男女のセックスを匂わせる描写まであるわで、{/netabare}まるで村上春樹作品のよう。森見先生は童貞作家から脱して普通の作家になりたいんだろうか…とちょっと寂しくなった。
この短編に出てくるキャラは後でも結構出てくるので押さえたほうが良い。

・大日本凡人會
森見先生が書いた異能力ラノベって感じ。もちろん森見テイストは充満しているけど。異能力を持ちながらそれを持てあます学生たちの話で、「異能バトルは日常系のなかで」に似ていると思った。ヒロインが出てきて恋愛要素もあるし、一般受けしやすい内容だと思う。意外と次のアニメ化はこれかもしれない。

・四畳半統括委員会
複数の短文からなる物語。オチは「太陽の塔」に似ていると思った。

・グッド・バイ
{netabare}語り手の主人公が誰なのかはわからないまま…「ドグラ・マグラ」みたい。ただ出てくるのはここまでの登場人物ばかりなので、今までの短編を読み直すと消去法で分かるのかもしれない。{/netabare}

・四畳半王国開国史
四畳半王国建国史と対になるエピローグ。{netabare}阿呆神の真相が分かる。数学氏はナイスガイなので彼女の存在を証明できたのも分かります。{/netabare}

総評としては、大日本凡人會で一冊長編を書くとまたアニメ化できるんじゃないかと思った。湯浅監督ではなくてラノベアニメ的な絵で作ってみると森見テイストとのギャップが生じて面白いかも。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 51

U-tantan-U

★★★★★ 4.6

ノイタミナの傑作! "あなたを全力で駄目にします。僕なりの愛ですよ"

ノイタミナの作品。秀作が本当に多いですね^^先日あの花を完走するまではノイタミナno.1だった作品。現在はno.2です。あ、どうでもいいですね^^;w
ちなみにレビューのタイトルは登場人物のセリフの一部で、この作品があなたを駄目にするという意ではないのであしからず^^w


サークル活動を通じて、バラ色のキャンパスライフを夢見て大学に入学した主人公。しかし京都の大学に通う主人公は無意義な大学生活を送っていて、3年生になってしまっていた。"もしあそこで他のサークルに入っていたら..." "あいつと出会わなければ..." 自分は今頃求めていたキャンパスライフを送れていたかもしれない!そしてそれぞれのサークルに入った場合どうなるのか、並行世界として描かれていきます。


この手のループ設定は近頃よく目にしますが、ループ、パラレルはこういう風に描いたら面白いんだよ^^と示しているようにさえ思える作品。序盤の出だしの微妙な変化...見ている段階では「少ししか変わってないじゃないか!」と少しおっくうに感じるかもしれない。パラレルワールドものですからね^^; しかし、その微妙な変化にすこしずつ意味があったとしたら?伏線だったとしたら?物語の構造が明かされてからの回収とスッキリ感はたまらないです。


しつこいくらいに同じ言い回しがあったりしますが、独特の言い回しで見ていてそんなに苦痛ではないですし、とりあえず最後まで見てみてください<途中断念する人もいそうなので>。10話11話の構成が抜群で最終話のすがすがしさに心が晴れやかになります。


学生生活に後悔がない人なんて自分はいないと思っています。どんなに充実していても、何らかの悔いってありますよね...そうでなくても、人生において、あそこでこうしてれば良かった!なんてこと、いっぱいあると思います。そこの心理を上手くついて、ぶれないメッセージを送ってくれる作品なので、見終わった後に考えさせられることが結構あると思います。


まずもって、今の学生さんには絶対見てもらいたいです。また、最近のありきたりな設定のアニメに飽きた人、一風変わったものを観たい人にもオススメします^^


私はこれを見てとりあえず"今"について見つめなおしました。それがいい風に影響したかは自分次第でしょうけどww少なくとも前向きな気持ちにはなれます^^

投稿 : 2019/08/17
♥ : 58

67.3 8 クレヨンしんちゃん(TVアニメ動画)

1992年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (208)
1122人が棚に入れました
舞台は埼玉県春日部市。ふたば幼稚園に通う5歳児・野原しんのすけと家族の生活を描く。当初は父・ひろしと母・みさえの3人家族であったが、後にしんのすけが捨て犬のシロを拾う。さらにその後、長女・ひまわりが誕生。近年ではみさえの妹であり、ニートのむさえが居候していた。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林玉緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、納谷六朗、高田由美、富沢美智恵、三石琴乃

ふきゅ

★★★★★ 4.3

さっすが!

素晴らしい作品です!
普段は下品な行動ばかりのしんちゃんですが
子供らしい芯の通った何かを持っていて
感動物でもあり、爆笑ものでもあるアニメです!!!

小さな子供さんから大人の方まで好きだと思いますし、
昔のOPとか歌える人も意外と多かったりして・・・
とにかくこれからも続いて欲しい長寿番組ですね!

余談:しんちゃんの声優、矢島さんは某ものまね番組にも出ていましたね(笑)

投稿 : 2019/08/17
♥ : 3

ValkyOarai

★★★☆☆ 3.0

俺が1歳の頃から始まり、現在に至っています 27年間ありがとう、矢島さん

母も「まだ続いてたんか」って言ってました
原作は見ませんが、映画は時折見に行くタイプです
2013年のテーマは俺の好物であるB級グルメです

90年代やひまわりが生まれた頃やまたずれ荘に移った所が面白かったなあ

ゲームに関してはアドバンスの頃から購入しました
映画(ボーイズまでと花嫁までのADVとDS)2作品
食玩ADVとDS2作品

忍者
を題材にしたのはプレイ済みです(粘土やB級グルメまではやってません)
しかし難易度はアドバンスの頃と変わらず非常に易しいです。近年はちょ~やさしいも出されました。
ナムコは基本子供や万人向けのゲームが多めであるため任天堂やKONAMIとは全く異なるし、操作性も悪いのが多かった

音ゲーである「太鼓の達人」のナムコオリジナルに含まれる2000シリーズは良曲揃いではあるがクオリティは低い
曲のクオリティではKONAMIに非常に劣るためそれ以外で伸ばすしかないと考えます
高校時代にやり込んでましたが飽きました
現在たまーに叩いています
今じゃあラブライブやBEMANIシリーズが・・・!

高校時代「カードにするんじゃないかな」って思った矢先
カードが実施されたのは驚きでしたと同時に笑いましたwww

でもアニメキャラクターを多く題材にすることでは任天堂に負けていないんだよね
なのはシリーズやトリコシリーズ等も出しているから
それとまどマギもスパロボもゲームセンターCXも
そこで伸ばすしかないと考えます

これは余談ですが
太鼓においてプリキュアの難易度(おに)が落ちているのは何故?
スプラッシュとプリ5GoGoとハトプリが難易度高かったのにそれ以外と最近はレベル5程度なので簡単過ぎるからやる気が出ないんだよね...
しかしGoプリでは超久々の8ッ!これノーミス無理かも...
じゃあ魔法プリは?落ちていました^^

それと2016.5/13
救いのヒーローが帰って来る...!!
声は...アララギ君...!!

9/9
今度は藤原さんが療養に入った
早い回復を願う
そして2代目ひろしを演じるのは...森川さん...!

そして2017年6月に吉報
藤原さんが少しずつ復帰ッ!!(マジンガーZ INFで聴けれて良かった~)
でもこちらに帰ってくるのは...

藤原さんが復帰したのがよかったが、
また悲報が
じゃあな...矢島さん...
もうしんちゃんの声が聞けぬのか...
2代目は小林由美子ッ!
彼女は切札勝舞とか東和馬を演じていた
さあ踏み出せ、LEGENDへ向かって...

そして2019年5月
あの子と出会ってしまった...
サンリオの看板と...

投稿 : 2019/08/17
♥ : 10

メア

★★★★☆ 3.7

タイトルなし

毎週見ている作品ではないですけど、おもしろいです。
しんちゃんがおバカなことしてるのが1番多いですけど、他のキャラも負けず劣らずなかなかに個性的で、たぶん小さい子から大人までみんな楽しめる作品だと思います♪

また、映画は(普段通りのバカな話もあるけど)感動できるいい話です。
普段は『おもしろい』だけに、映画では『感動』というのはギャップなどもありますし、普通にいい話なのでそちらも好きです。


ただ、音楽に関しては昔は好きでしたが、最近のはあまり好みではなくなってしまいました。
そこが個人的に残念です。






残念なことに原作の作者さんが死んでしまいましたが、テレ朝は
「今後も続けていきたい」
という方針らしいので、サザエさんとか見たいにずっと続いてほしいですね。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 0

63.6 9 ケモノヅメ(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (171)
887人が棚に入れました
食人鬼を狩るため古より続く戦闘集団「愧封剣」。その師範代である桃田俊彦は、事もあろうに愧封剣館長殺害の疑いをかけられた食人鬼の上月由香と恋に落ち逃亡してしまう。俊彦の弟の桃田一馬は、逃げた二人の追跡と愧封剣の館長職を継いで愧封剣の運営に乗り出す。元愧封剣メンバーの大葉久太郎の助力を得て組織の近代化を進める一馬だが、最近の食人鬼の激増による連戦で疲労の頂点にある隊員達と、 これを機に影の存在であった愧封剣を社会にアピールしたい一馬の間で亀裂が生じはじめる。

声優・キャラクター
木内秀信、椎名へきる、吉野裕行、柿沼紫乃、筈見純、内海賢二

takumi@

★★★★★ 4.6

エロティックバイオレンスホラーラブコメディ~?とある家族の壮絶な愛の味

2006年8月から11月までWOWOWで有料放送されていたせいで
知名度が低いのか。
あにこれでもレビュー数がとても少ないのが残念でならない。
監督は湯浅政明氏。全13話。70年代によくあったようなOPの演出と
ジャズのビッグバンドっぽい音楽、気性の激しさを感じるフォントがカッコいい。

【愛と欲と哀しみと】

食人鬼を狩るため、いにしえの時代から続く戦闘集団「愧封剣」
「愧封剣」という技は元々、「己の心の中にある鬼を封ずる技=救済でもある」
ということが1話で語られるのだが、この言葉に納得しながらも、
観終えた翌日の今日もまだ、余韻に浸りながらこの意味を考えていたりする。

「愧封剣」の師範代である桃田俊彦は、食人鬼の上月由香と恋に落ち逃亡。
しかし単なる逃亡劇にとどまらず、恋愛だけではない家族愛、親子愛、
そして無償の愛へと話が発展していく壮大さは見応え充分。

食うものと食われるもの、いわば天敵なのだが、見方をガラリと変え
食欲と性欲という密接に繋がった本能を主軸においた場合、
この作品はまさしく「愛と欲望の物語」なのだということに気づく。

しかし、愛や欲望なんて言葉にしてしまうと、ただただ相手の身体をむさぼり
溺れていくイメージが強くつきまとってしまいそうだが、、
それだけではない重みや、複雑な哀しみがこの物語にはあって、
各登場人物たちの過去や心情、事情などが明らかになっていくにつれ、
観れば観るほどに、どんどん惹き込まれていった。


【魅力ある登場人物たち】

ネタバレになるのであまり詳しくは書けないが、
食人鬼のボス的存在の男も、なかなか男気があって魅力的だったし
6話や最終回で見せた異常なほどの大男、”ぼんちゃん”の気の優しさや、
ぼんちゃんのパパで、この物語の大きな鍵を握る大葉氏の狂気も
必要不可欠な存在であり、人間離れしながらも人間的なところは
あまりに哀れすぎて同情してしまうほどだった。
また、本能に素直で正直で、不死身かと思うほどの強靭な身体能力と
精神力の持ち主である俊彦は由香や利江でなくとも、
惚れてしまうセクシーさがあってすごくいい。

でも、俊彦の腹違いの弟で、父亡き後の「愧封剣」のため奔走した一馬や
一馬を支えつつ、許婚だった俊彦への自己犠牲的な深い愛情を示した利江、
そして彼らの父親たちの複雑でせつない想いにも泣けてしまった。
もちろん、由香と俊彦の深い絆と信頼、愛情にも・・・
それを象徴する、最終回のエンディングに登場する一枚の写真には、
「愧封剣」の真の意味を感じ取ることができ、こみ上げるものがあった。 


【印象に強く残った食事風景】

また、9話での老夫婦のエピソードもなかなか良かったし、
塩湖での、つかのまの幸せなひとときはちょっと幻想的で、
心に刻み付けたいシーンだった。 
それだけに、その直後の光景は衝撃大きかったのだけどね。。
ただ、6話の由香の誕生日と9話での老夫婦との食事のシーン、
利江の父親を訪ねていった時に出されたコーヒーなど見るに、
料理や飲み物は、その味そのものはもちろん大事だけど
それ以上に、「美味しいね」と微笑み合える関係と信頼のほうが
重要なんだなとあらためて考えさせられた。


【この作品の魅力】

映画やドラマのパロディも、シーンやセリフの中にちらほらあり、
ギャグとシリアスのメリハリあるバランスが絶妙で、
スパイスの効いたロマンスと辛口なアクションの匙加減にしても、
人間のエゴや愚かさ、本当の悪とは何かを、これでもかというほどに醜く描き
悪夢としか言いようのないグロテスクさとエロの曖昧な境界線までをも
露にしようとした試みにはほんと、飽きさせないなんてもんじゃなく、
恐れ入りましたという感じ。
また、アクションで特に発揮するカメラワーク、音楽の使い方も良い。
特にサンタラの唄うエンディングテーマ『好き』は、この物語のために
書き下ろされたとしか思えない歌詞で、その言葉選びも秀逸。
ちなみに全13話のサブタイトルを見ると、甘い、辛酸、苦味、しょっぱい、
隠し味や蜜の味、などの味覚を表す言葉が含まれているのだけれど、
最終回のタイトルは「味は関係ない」と締めくくっているのも、
いろいろな含みがあって素敵。

どれひとつとっても個性が強くて、おそらく万人受けはしないのだろうけれど、
個人的には今まで観てきたアニメの中のベスト10に入る作品になった。

そして湯浅氏の作品での特徴かなと最近気づいた雨の多用、
激しいアクションシーンで、しかも人の感情の昂ぶりや怒りに比例するがごとく
効果的に使われており、雨の降り方も強弱つけてあって、
そういうさりげなく繊細な部分も好みだ。

つくづく、アニメって総合芸術なんだな、と改めて気づかされたことが
観て良かったなと思ったし、嬉しかった。


最後に、記憶に残ったセリフのひとつ・・・
「気持ちだけで話すな。現実を見ろ!」

自分自身にも時々言い聞かせたい言葉だった。


【観終えたあとに考えていること】

それにしても、人を食べる・・いわゆるカニバリズムとは何だろう?
密林の奥地の人食い族には、どんな秘密と真実があるのだろう?
遭難などして飢餓状態にある時の、生き延びる手段だったり
宗教的なものの他に、確実に太古の昔から存在する事実。
学生時代、この「カニバリズム」について少しだけ探求してみたことが
あっただけに、今回の物語はすごく興味深かったわけなのだけれど、
側面的なことしか、まだ答えが出せていない。
もしかしたら、SMというフィルターを通すと案外、
わかりやすい答えが叩き出せるような気もしている。

究極の自己愛か、本能100%の真の性愛なのか食欲なのか。
冒頭で若い男が「食った(寝た)女の話」を友達に自慢するシーンが
描かれていたが、本当に「食う」のはそんな生ぬるいものじゃないなと
観終えてみてそれだけは今、感じている。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 42

ねこmm。

★★★★★ 4.3

骨まで愛して  【ねこ's満足度:80pts】

『マインドゲーム』の湯浅政明監督による初テレビシリーズ。

人を喰らう性質を持つ”食人鬼”の女・由香と、食人鬼を狩る集団”愧封剣”の師範代・俊彦。
そんな二人が出会い愛し合うことから始まる、大人のためのエンターテイメント作品です。

もうOPからガツンとやられました。カッコイイ!!
独特な作画や演出。抜群のテンポに色気溢れるジャズィなサウンド。
センスの塊のようなその世界に、瞬く間に惹かれてしまいました。

ストーリはシリアスかつコミカルに。
序盤は由香と俊彦による愛の逃避行劇が主となりますが、話はそんな簡単にはおさまりません。
様々な登場人物による欲望や願望が複雑に絡み合い、甘く切ない人間ドラマが展開されていきます。

公式ジャンルは”エロティックバイオレンスホラーラブコメディ”。
そのすべてがバランスよく配合されていて、全13話あっという間に完走してしまいました。
コミカルなやりとりが秀逸な6話と、それとは対照的に哀しい結末を迎える9話は、特にお気に入り。
どちらも、この作品の魅力が十二分に詰まったエピソードだと思います。
ただ、最終話だけはちょっとやりすぎ……かな?(その分評価は控えめ)
予想のはるか斜め上をいかれて、わたしの脳がついていけなかっただけかもですが(笑)。

ちなみにエログロ描写に関しては、その特徴的な絵のせいかそれほどでもないです(わたしだけ?w)
ただあくまでも”食人鬼”ですので(笑)。その手のものが苦手な方はご注意を。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 30

だわさ

★★★★☆ 3.4

面白い。まさに怪作。

13話

面白い。
異形の人食いという化物を物語の軸にすえながら、愛について描く湯浅監督の力作。
随所にユーモアや面白い風刺を散りばめ、必要以上に重くならないようになっている。
R15指定もついていてエロ・グロ描写はきつく、ファンを選ぶ作品になっているが、
愛について描くというだけあって内容は深く、各キャラ視点での考察を楽しめる構成になっている。

この作品の作画に対する評価は難しい。
作画が綺麗じゃないという声のあるこの作品、たしかに作画は苦手な人もいそうだ。
作画は鮮やかでなく淡く、キャラデザイン含め全ての絵の輪郭が安定しない。
一見雑にも見える線の多い画像。女キャラは全く可愛くなく、豚とは無縁と言い切れるが、
このアニメの制作された2006年の「いい頃のマッドハウス」はアニメの在り方について
一石を投じる作りを湯浅監督のもとでやってのけたと思う。
キャラや背景は抽象的かつ象徴的であることに徹することで、
従来とは別のベクトルで視聴者によるリアリティーへの還元を試みたという作品なのではなかろうか。
変化球らしい変化球というか、異彩をはなった異色のアニメ作りであり、
これこそまさに怪作であると言いたい。

最終話のまとめかたが少々役者に役を持たせきれなかった感触はあるものの、
視聴後の余韻は強烈で、各キャラの愛についての物語の
ハッピーエンド、グッドエンド、バッドエンドについて自分の記憶の欠片と対話し、その美しさや愚かさについて考察したくなる。
そんな魅力を持つ面白いアニメだった。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 36

67.9 10 カイバ(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (177)
878人が棚に入れました
記憶のデータ化ができるようになり、肉体の死がもはや死と呼べなくなった世界。記憶はデータバンクに保存され、新しい身体への「乗り換え」や、記憶の売買といったことが可能になり、違法に記憶を改ざん、記憶を盗むことも行われていた。社会は混沌とし、力を失い停滞化していた。そんな世界を主人公カイバは記憶を失ったまま宇宙の星々をめぐり、たくさんの人々と出会い、記憶を取り戻してゆく。

声優・キャラクター
桑島法子、能登麻美子、朴璐美
ネタバレ

manabu3

★★★★★ 4.9

「記憶」が「個性」になった、せつない未来のお話

「我々は遺伝子を運ぶ箱舟に過ぎない」というコトバもある今の時代の中で、
自分の「記憶」が未来に引き継がれることは、ある意味人類の「夢」なのかもしれない。
「記憶」がデータ化され、肉体は意味を持たず、記憶こそが「個性」になった、
そんな人類の「夢」がかなった時代の、悲しいお話。
テーマ性もあるアニメなので、SF好きには是非見てほしいアニメ。

■ストーリー
序盤は、色々な星を巡り渡る、一話完結型のストーリー。
 「記憶」を巡る、ちょっぴり重く、せつないお話。どれもとても面白かった。
 『銀河鉄道999』や『キノの旅』のようなイメージを彷彿とさせた。
終盤からは、「いつまでも旅をし続けてほしい」という私の願いも虚しく、話は一変する。
 今までの登場人物が錯綜し、様々な「謎」が解き明かされ、物語は一つになっていく。

全12話ということでテンポは凄い良かった、が、当然説明や情報の描写は少なかった。
特に終盤の時系列や、展開の速さは、私には難解だった。
二回見て、分からなかったことが分かり、登場人物の行動の意味がようやく繋がった。
とてもせつない物語だった。
また、オープニングの、様々なキャラクターが手を握り合うシーンがとても印象的だった。
肉体が軽視された時代の中で、肌で触れあうことの大切さを、主張しているのだと思った。

■作画について
手塚治虫のような昔風のレトロな作画なので、
「萌え」*1や「今風の作画」を要諦にしている人には合わない作品かもしれない。
SF好きなら、作画に拘らずに一度は見てほしい。
私個人としては、このアニメの作画は大好きだ。
まず、童話や絵本のような作風故の、「独特の世界観」がある。
次に、シンプルな画風故の、型にはまらない「表現の自由」がある。
顔の表情や、人物や背景の動き、奇妙な世界やキャラクターに至るまで、
本当に「自由」だなって思ったし、「アニメ」だなって思った。
こういうアニメがもっと増えて欲しいと心から思う。
(*1レトロな画風だったけど、クロニコは十分「萌え」に該当するキャラだと思う)

監督・湯浅政明氏の作品は初めて見たので「四畳半神話大系」などの作品や、今後の活躍に期待。


■せつないアニメ(※物語の核心を含むネタバレ)
{netabare}せつないストーリーや人物は多々存在したけど、個人的にピックアップしたいのは「ひょーひょー」
旅の初めからずっと主人公・カイバに付き添い、彼を守ってきた「ひょーひょー」の記憶は、ヒロイン・ネイロの過去の記憶だったこと。そして、今いる「現ネイロ」が過去の記憶を持っている「ひょーひょー」の記憶を拒絶し、「現ネイロ」として生きていくことを決めたこと。
「過去に拘らない」、「今を生きる」、「私は私」。そんな「現ネイロ」の気持ちもわかるけど、
「過去ネイロ」(ひょーひょー)の今までの事を思うと、この事実がとてもせつなかった。
第2話で、ある女の子の着替えのシーンを、カイバに必死に見せまいとする「ひょーひょー」だったり、
その女の子が、カイバが下げているペンダントに入ったネイロの写真を見て、「彼女?」と聞いた時、ウンウンと頷く「ひょーひょー」だったり。
これらのシーンは、視聴1回目では分かり辛い(いじわるな)シーンだ。「ひょーひょー」は、本当にカイバが好きだったんだなーと思った。
「現ネイロ」と「過去ネイロ」の記憶の「融合」は出来ないのだろうか?
それだと、「別の誰か」になってしまうのだろうか。

カイバも、最終的には保存された過去の「記憶を捨て」、ネイロと新しい人生を歩み始める。
身体ではなく「記憶」が「個性」になった世界で、それを否定したシーンだと思う。

最後の最後のエンドロールで、「ひょーひょー」が記憶屋・キチの元へ飛んで行く描写が、せめてもの「救い」だった。
記憶屋・キチは「ひょーひょー」を生み出してしまった張本人だけど、責任を感じていたし、それと当時に実はネイロを愛していた。
「ネイロ」になれない「過去ネイロ」は、「過去の記憶を乗り越え」、これからキチと新しい人生を歩むのだろうか。
どうかお幸せに。{/netabare}

投稿 : 2019/08/17
♥ : 15

ねこmm。

★★★★★ 4.7

記憶の海  【ねこ's満足度:92pts】

どこまでも醜くどこまでも温かい、そんな人間の感情を見事に描ききった傑作。
『マインドゲーム』の湯浅政明監督による、美しくも儚いSFドラマです。

まず特徴として挙げられるのが、手塚治虫を思わせるレトロなキャラクターデザイン。
その優しく柔らかいタッチのおかげで、なんとか完走できたと言っても過言ではありません。
そのくらい重くて哀しい。これが普通のデザインならおそらく精神が持たなかったはずです(笑)。

”記憶”をデータ化し、自由に持ち運びすることができるようになった世界。
記憶を失ったまま目覚めた主人公・カイバが、その記憶を取り戻していくというお話です。
いくつもの星、いくつもの出会い。それらを経てカイバは真実を知ることになるのですが……。

記憶を操作する。使い方次第では医療などにも使えそうな、素晴らしい発明です。
しかし、それを使うのは欲深き人類。生み出されるのはエゴが吐き出す醜い世界。
キャラクターのコミカルな動きや一見軽く見えるノリが、その不気味さを増幅させています。
そしてそれらは、視聴者に残酷で不条理な現実をこれでもかというくらい突きつけてくるのです。

そんな哀しい物語を形作っているのは、数々のやるせない”愛の詩(ラブストーリー)”。
人はどうしようもなく愚かだけれど、同時に愛の素晴らしさを知っている。そこに微かな光がある。
切なくて胸が張り裂けそうな話の連続ながら、最終話では少しだけ希望を感じることができました。

とにかく切ない!切ない!切なすぎる!!それでもなお惹き付けて離さない構成も見事でした。
いまや湯浅作品には不可欠なチェ・ウニョンの独特な演出にも注目です。この人の世界観大好き。

挿入歌も効果的で何度も何度も感情を揺さぶられました。こんな作品滅多にないです。
かなりクセが強いので万人受けするとは思えませんが、傑作であることに間違いありません。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 32

九条

★★★★★ 4.7

限りなき欲望から生まれる希望と絶望。

身体と記憶の分離を実現する記憶チップの開発により、身体の売買や乗り換え、記憶の複製や改竄が
可能となった神秘的な世界を独創的な映像美や手塚治虫を彷彿させる画風で描く湯浅監督作品であり
記憶を喪失した主人公(カイバ)が、自らの記憶を取り戻すまでの旅を童話風に仕上げるSFサスペンス。
夢のような最先端技術の恩恵としては、たとえ肉体が老いて朽ち果てようとも金さえあれば永遠の命を
手に入れることが可能となる一方で、命の「有限性」を深く自覚しなくなるという、危うさも露呈されており
人類が良かれと築き上げた世界観が逆に衰退へ向かっていることを暗示しており、示唆に富んでいる。
デカルトの心身二元論をはじめ、人の死の範囲や格差、或いはセカイ系の概念までをも敷衍されており
同系列の「攻殻機動隊」や「電脳コイル」といった屈指の名作と比較しても遜色がなく全く見劣りしない。
寧ろ、圧倒していると言っても過言ではなく、同系列は本作を以て帰結され、一つの頂点を迎えている。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 9

68.1 11 映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん(アニメ映画)

2014年4月19日
★★★★☆ 4.0 (141)
768人が棚に入れました
原作:臼井儀人(らくだ社)/「月刊まんがタウン」(双葉社)連載、監督:髙橋渉、脚本:中島かずき、矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、、、

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ

ninfami

★★★★★ 4.5

映画館で泣いてしまいました。

ここ10年、クレヨンしんちゃんはパッとする作品がありませんでした(3分ポッキリ以降)。その10年の中で一番面白い作品と言えば私の中では花嫁だったのですが、今作でそれは塗り替えられました。これは長い目で見ても、オトナや戦国に劣らない名作です。脚本はグレンラガンで有名な中島かずきさんということで、元より期待をしていたのですが、見事その期待に応えてくれた作品です。

最近のクレしん映画は「子どもしか楽しめない」作品が多かったのですが、これは昔のクレしんらしく「大人も子どもも楽しめる」作品に仕上がっています。とにかく作りが巧かったですね。ロボットという要素で子どもたちは楽しめるし、ストーリーは結構大人向けになっているので、物語で大人も楽しめるし、尚且つ久しぶりに「クレヨンしんちゃんらしい」映画を見た気がします。そうです、クレヨンしんちゃんはやっぱり大人が見ても笑えるギャグアニメじゃないと。今作はひろしがロボットということで、非常にギャグがシュールに仕上がっており、結構レベルが高いです。

名探偵コナンを見ている人なら分かると思いますが、今作のひろしはコナンでいうところの「水平線上の陰謀のおっちゃん」です。つまり、ひろしがとてもカッコいいです。クレしんの中ではひろしが好きだという人は、きっとのめり込むことの出来る作品です。私はひろしが主人公の映画が見たいなーと思っていたので、この作品はまさにそういう人のために造られた作品だと思います。

ラストは大体予想はついていましたが、分かっていても涙をこらえられませんでした。中島さんならではのラストシーンだったと思います。余韻がもう半端じゃない・・・・。今作については、クレヨンしんちゃんに興味が無くても、見に行く価値は十分にある作品です。グレンラガンが好きな人や、「男の生き様」を見たいという人に特におすすめしたい作品です。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 4
ネタバレ

ACやざわ

★★★★★ 4.5

勝負の行方は…

去年話題になったクレヨンしんちゃんの映画
感動できる作品でかつ考えさせられる作品

ノリはいつも通りのクレしん
映画で恒例の面白作画は健在
スタッフは気合入ってる
ただ悪乗りも健在でそこは賛否両論かもしれない
{netabare}個人的には五木ひろしのくだりはいらなかった
その前と後がいいところだっただけに良くも悪くも浮いてしまっていた{/netabare}

前半はヘンダーランドのようなワクワク感、後半は戦国のようにホロリと泣ける
クレしん映画が好きな人はもちろん、それ以外の人にもお勧め

投稿 : 2019/08/17
♥ : 0

天城創治

★★★★★ 4.6

久しぶりに泣いた

最近めっきり映画とかアニメで泣くものがなく、もともと涙腺の沸点が低いせいか泣いていなかったのですが、久しぶりにぽつりとでました………
前作はあまり好きじゃなかったし、前々作はキャラが好きなだけで物語自体は良いとは思えなかった。けど今回の作品の監督があの「オトナ帝国の逆襲」や「戦国大合戦」を手掛けた監督だと聞きもしかしたらと思い、見させていただきました。

期待通り泣けました。

最後のシーンなんて久しぶりに頬に涙が通りました。ロボとーちゃんはここ5年間で一番いい作品だと感じました。
これをみて、家族の大切さ。人との関わり。本当の愛というものを深く学ばせてただきました。

一言でこの作品を表すなら
「家族の本当の愛」
が一番だと思います。この映画を見習い、家族をもっと愛し大切にしていきたいと思います。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 1

66.4 12 マインドゲーム(アニメ映画)

2004年8月7日
★★★★☆ 3.8 (132)
533人が棚に入れました
ある日、西は電車内に飛び込んできた初恋の相手・みょんと再会を果たす。彼女の案内で姉・ヤンの経営する焼き鳥屋に案内されたが、そこで彼女がりょうと婚約している事を知り、落ち込む。その時、突如借金取りのヤクザが押しかけ、それに巻き込まれた西は、お尻の穴から銃弾を撃たれて脳天破裂という、何とも無様な形で死んでしまった。しかし、現世に未練残りの西は、神様の意志に逆らい、自らの意思で生還したのであった。

声優・キャラクター
今田耕司、前田沙耶香、藤井隆、たくませいこ、山口智充、坂田利夫、島木譲二、中條健一、西凜太朗

みかみ(みみかき)

★★★★☆ 4.0

夢の風景

 『四畳半神話大系』などでも監督をつとめる湯浅氏によるやや実験的なアニメ。なんか、わけのわからない夢をまっとうにがんばって映像表現をしたような作品。

 『パプリカ』のような、誰の目にもあでやかでキレイな映像だということではなく、つげ義治的な『ねじ式』的な夢のわけのわからなさの映像化。面白いには面白かった。映像表現の面白さとかに興味のある人は、見るとよいのではないでしょうか。

 そして、例によって、この作品はあにこれ内では、あんまりレビューなさそうだな、と予想したら、確かにレビューが少なかったなう…

投稿 : 2019/08/17
♥ : 4
ネタバレ

ねこmm。

★★★★★ 4.1

素晴らしき哉、人生!  【ねこ's満足度:80pts】

ある日突然命を落とした青年が、”もう一度”に賭けて奔走するハイテンション・ムービー。
2004年公開で、当時の各アニメ賞を総なめにした湯浅政明氏による監督デビュー作品です。

主人公の西くんは漠然と今を生きるフリーター。
そんな彼はひょんなことから初恋の相手・みょんちゃんと再会します。
最初こそ下心丸出しで喜んでいたものの、突きつけられた現実に徐々に落ち込みだす西くん。
さらに追い打ちを掛けるがごとく、とんでもないことに巻き込まれてしまうのですが……。

アーティスティックな映像に、独創的すぎるアイデアと奇抜な演出。
一時たりとも目を離せない、まさに”湯浅ワールド”全開といった感じのアニメです。

作品のテーマ&メッセージはごくごくシンプルなもので、
『{netabare}人生なんてちょっとしたコトでいくらでも変わっていくんやで~{/netabare}』ということ。
それがこの監督の手に掛かるだけで、ここまで奇想天外なお話になってしまうのだから驚きです。
若干冗長に感じる部分もありましたが、全体的には抜群のスピード感で100分があっという間。
特にクライマックスシーンでの疾走感は、一緒に駆けてる錯覚に陥るほど迫力がありました。

主人公のみならず、他の登場人物の背景まで垣間見えてしまうのもすごいと思わせる点。
ひとつひとつ描かれてるわけでもないのに、なぜかその人の”人生”が見えてきてしまう。
冒頭3分間の意味不明な映像が、ラスト10分間で明らかになっていく展開は鳥肌モノでした。
同じようで違うふたつのとある物語。その違いを楽しむのが、実は一番の醍醐味だったりもします。

主人公を演じるのはお笑い芸人の今田耕司。その他にも吉本芸人が多く登場しています。
そのせいかどこか『吉本新喜劇』的な人情味も感じられたのは、わたしだけでしょうか?(笑)。

間違いなく万人受けはしないけど、ハマる人はガッツリハマる。そんな作品だと思います♪

投稿 : 2019/08/17
♥ : 22

ソーカー

★★★★★ 4.5

荒唐無稽、支離滅裂、ぶっちぎりの独創性

アニメ界の奇才、「四畳半神話体系」「ケモノヅメ」の湯浅監督の初監督作品
荒唐無稽、支離滅裂、ぶっちぎりの独創性
最初から最後まで、分けわからない疾走感で謎の感動を覚えるw

一応ストーリーらしきものはあるが、ストーリーを追っていくような内容ではなく
映像を楽しみ、そして心で感じるべきアニメですね
まぁ、ワンシーンワンシーンを深く見ていけば、それなりの意図はあるのでしょうが
正直僕にはお手上げですw完全思考停止状態で見ていましたw
というより、考えながら見てたらダメという典型的なアーティスティックなアニメです

疾走感あふれるコミカルな展開で、メッセージ性はストーレートなので、楽しめる人は楽しめると思うが
やはりぶっとびすぎていて、ついていけない人の方が多いのでは・・・w
しかし、その疾走感あふれる独創的な表現やら演出やら
生々しいキャラ描写やら、サイケデリックな描写やら・・・
もう全てにおいて、こりゃすげぇわ・・・・と素直に思えた。

脳内の映像をそのまま絞り出したような前衛的なアニメで
実写に勝るアニメーションの利点を最大限活かした後世に残るアニメ
まぁぶっちゃけ好みではないが、その凄さに圧倒されました。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 11

64.5 13 ねこぢる草(OVA)

2001年2月21日
★★★★☆ 3.5 (117)
477人が棚に入れました
本作が制作される前に他界した漫画家・ねこぢるによる『ねこぢるうどん』の各場面をモチーフに、幻想的かつ暴力的な世界観を表現したアニメがオリジナルビデオアニメーションになって登場。ある日、ねこのにゃっ太は、病に臥せっていた姉のにゃーこが死神に手を引かれて家を出て行ってしまうところを目撃する。にゃっ太はにゃーこを連れ戻そうと奮闘するも、にゃーこは魂の半分を死神に奪われてしまった。それ以降、にゃーこは生気が抜け、腑抜けたようになってしまう。そんなある日、何気なくでかけたサーカスのテントで、2匹は現実と妄想が入り混じった不思議な世界に巻き込まれてしまう。こうしてにゃっ太は、偶然にも元気なにゃーこを取り戻すための冒険に繰り出すことになったのだった。
ネタバレ

にゃんた

★★★★☆ 3.7

なん・・・だ・・これ・・は

ラブリーなニャンコ姉弟が大活躍!
「にゃっ太」は姉の「にゃーこ」を救うため、冒険の旅へ。
そこで出会う様々な生き物達。緊迫感がありつつも、ホッコリするやりとり。
そんな雰囲気の中でも、しっかりとメッセージが込められていて意外と深みも感じられる!
心癒される、ハートフルニャンコ萌えアニメ!

・・・と思って視聴を開始した私が愚かでした。

エグい。グロい。悪夢。もうカンベンしてくれぃ・・・でも柔らかい。
地上波では放送できない内容。いや、OVAでもアウトじゃないだろうか。
宇宙の隅っこでならOKが出るかもしれない。

もう、どうレビューしていいもんか・・・。
象徴的なシーンのオンパレードで、これすぐには解釈できません。
人間社会への強烈な風刺、価値観の多元性・・・
などが描かれているシーンはいくつか拾えたのですが、
おそらく他の7~8割くらいは見逃している気がします。
エンディングまでメッセージ性の塊です。

制作はJ.C.STAFF。
くぎゅーくぎゅーアニメ作ってる方がよっぽど健全ですよ。
精神に風穴あけられるわよ!
そのふざけた幻想・・・に取り込まれる!!
・・・あーもう何書いてるか分かりません。
2周目に突入すれば解釈もできそうな気がしますが、
しばらく無理です。


「2001年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門にて優秀賞を受賞」(wiki参照)だそうです。
しっかり芸術作品として高評価されております。
あぁ文化庁。日本ってすごい国です。

・・・もうレビューになってない?
ごめんなさいごめんなさい。
気楽なニャンコ萌えアニメだと思って観た私が間違っていました。
あとは、皆さんに丸投げします。宜しくお願い致します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★以下、2周目視聴後の感想を。ネタバレ要素を含みますので、視聴後にお読み頂ければと思います★
{netabare}
色々と救いの無いようなことがあるけれど、まだ半分。
引き返せるかもしれない。いや、方向を修正して進めばいい。
とはいえ、それでも、すべて正しい結果になるとは限らない。
私達の見ているものは、一方向からのものに過ぎないのだから。

2周目を観終わった時点で感じた、本作品の主張です。
でもまだ半分くらいしか消化していない気がします。
グロ表現に目を背けたくなりますが、背けてはいけない。
直視して初めて見えてくるものがあり、それを見るべきなのです。
{/netabare}
本当に深い作品。
初回視聴とは違う意味で
「なん・・・だ・・これ・・は」
という感想を持ちました。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 28

お寿司ちゃん

★★★★☆ 4.0

不条理でシュールでサイケなカタストロフィ

10年位前に見ようと思って、そのまま放置してしまっていた作品。
アニコレの棚見ていて他の方のレビュー読むと、
30分くらいのショートアニメでサクッと見れそうなので早速。

原作者のねこぢる死後の作品にもかかわらず、
過剰で不条理なねこぢる節はしっかり描ききれていた。
その上、単なる輪廻転生ではなく人間存在の宿業までをも、
サイケデリックでダウナーなテンションで紡いでいく映像に圧巻。

とにかく、鬱、グロ表現が過剰。
主人公が、人ではなく動物におきかえることで、
さらに凶暴さを加速させている。

元々、鬱で救いようのないカタストロフィーの連鎖の世界感は、
アニメにすることで、原作漫画以上に、
夢の深淵のようなシュールで幻想的世界観をつくっていた。
(ガロの逆柱いみりとかの漫画をロードムービーに仕立に
したような感じ?)

どうやら、四畳半神話体系でも有名な湯浅政明が、
監督を手がけているようだ。
かなり特殊なものの、映像は本当に素晴らしい。

ただ、技術的な面を除いて、この手の作品は、
気難しく構えてみるのでもなく、
シュールなサイケデリックの文脈で観るべきだと思うので、
「何でこれが、こんなことになるの?」とか、
「なんでこれが、こんな形してるの?」とか、
ゲラゲラ笑いながら面白さを見つけるべきだと思う。
なので、映像自体も、日本より海外の方が需要がありそう。
アングルやレイアウトなどの演出も、10年前のアニメにしては、
かなり先を行っていたんじゃないかと思った。

当時、2001年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で
優秀賞を与えた審査員の審美眼は、色んな意味ですごいと思う。

こういった点から、アートよりのシュール作品が好きで、
サイケな映像を楽しめて、尚且つ、鬱グロに耐性ある方以外は、
面白くもなんともない作品ではないかと。

自分的には、たまたま思い入れもあったので、大当たり。


重症の鬱グロ作品を求めている方なら、
ねこぢるの夫(現ねこぢるy)の鬱グロの最高峰漫画家 山野一
の漫画が最凶なのでオススメです。
「四丁目の夕日」「夢の島で会いましょう「混沌大陸パンゲア」」など、
生きていくのが嫌になるほど人間の負を見せつけられる大名作。

絵もえげつなくて汚いし、人生のトラウマになる悪書なので、
読まないほうがリアルに支障をきたさないと思われます。
山野氏の漫画は、所持してるだけで人格を疑われるレベル(笑)

投稿 : 2019/08/17
♥ : 18

ポール星人/小っさ

★★★☆☆ 2.9

原作者の作品は未読です

以前から気にはなってたので視聴してみました。
少女椿が内容通り淫靡かつ悪趣味の見世物小屋とすれば、これは・・・うまく表現しづらい。
まぁこういうの嫌いな人は、そもそも見ようとも思わないでしょうがお気をつけて。頭が良くて感じやすい人は耐え難いかも。
私はアホで無学なので大丈夫ですw

 こういう作品のレビューなんで思った事、素直に書きます。
私もこれ描いた後に他の方がどう思ったのか、よく読んで見ようと思います。

 原作未読なのでなんとも言えないのですが、ガロとは言え完全にマンガとして破綻したものが掲載されてたとも思えず、しかもある程度社会評価を受けてアニメになってる訳ですから完全にイってる人では無かったのでしょうね。
壊れやすく感受性良すぎた人だったのでしょうけど。亡くなってるみたいだし。断片的にはブラック、総体で見るとチト外れ気味と言う人なのかなと。

 この作品の各場面のモチーフは意外とストレートにグロテスクな物です。容易に人に置き換えたら素直に う~ って言う物が多い。芸術的なのか悪趣味なのかで言えば悪趣味に近いと思いますが、見てる側に気付かせずに気持ち悪いものを送り込む・食わせる的な作り手側の悪意は感じないすね。
だから、私は30分弱ですが内容自体に気持ち悪くなる事は余り無かった。

まぁ私が鈍いだけかもしれませんけどw

むしろアニメスタッフ側の技量と演出がかなりのもんかな と思いました。
動くマンガとしての絵と動きのクォリティは高いです。
それと嫌悪感を抱かせる見せ方が巧みだなと。
最期のスタッフロールが一番不愉快で胃が重くなりました。本能的に何が人にとって不愉快なのか計算されてる気がします。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 6

63.9 14 音響生命体ノイズマン(アニメ映画)

1997年11月22日
★★★★☆ 3.6 (31)
142人が棚に入れました
STUDIO4℃とバンダイビジュアルが1997年に制作した短編アニメーション。人々から音楽を奪い、街を支配する怪物ノイズマンと、音楽の実によってノイズの呪縛から解き放たれた少年少女達の戦いを描く。監督はSTUDIO4℃を代表するクリエイター森本晃司。キャラクターデザイン・世界観設定・作画監督に湯浅政明を起用し、かつてない色彩感覚と造形センスでアニメーションに新風を吹き込んだ。疾走感溢れる音楽を手掛けたのは管野よう子。当初から DVD化を想定して作られ、映像と音響の両面にデジタル技術を大幅に導入したことでも話題を呼んだ。わずか15分という短さながら、スピーディな展開と魅力的なビジュアルで熱狂的なファンを獲得し、カルトムービー化。

ねこmm。

★★★★★ 4.4

NO MUSIC, NO LIFE.

森本晃司×湯浅政明×菅野よう子。
夢のコラボにより制作された15分間のショートムービーです。
(『音響生命体ノイズマン』~森本晃司コレクション~に収録)

内容はいたってシンプル。
音(音楽)を巡る人類とノイズマンの戦いを描いています。
(視聴前は”ノイズマン”というヒーローものだと思ってましたがw)
まるでジェットコースターに乗ってるかのような超速展開は、軽快のひとこと。
とにかくもの凄い勢いで情報が頭に流れ込んできます。この快感、クセになる~(笑)。

画面から溢れ出るスピード感とアイデア、そのセンス。
”音”と”映像”へのこだわりが、面白いほど伝わってきます。
なにより湯浅政明が創り出す世界観。やっぱり好みです。色合いもいい。

ファンにはたまらない夢空間。アナタもその”実”を味わってみませんか?
それにしてもノイズマンの声(小桜エツ子)は、なんだか妙な中毒性が(笑)。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 22

井口ゆゆゆ

★★★★☆ 3.6

ノイジ~

音を楽しむ


伝説の短篇アニメです。
15分程度のアニメなんですが、何故伝説になっているかというとその入手困難さに因ります。
DVD化されてはいるものの、パイオニアのDVDプレイヤー特典のため非売品アイテムとなっています。
どうやらまんだらけで3万円近くに跳ね上がっているらしいです。
"森本晃司コレクションDVD"に再収録されたのですが、これも現在は販売を修了し、中古ショップやオークションでのみ入手できるという状況になっています。
短いながら考えさせられる内容かつ表現技法が凄まじくカルト的な人気が出ていたこともあって、2013年にBS11で「旅するぬいぐるみ〜traveling "Daru"〜」とともにオンエアされたんですよね。
これのおかげで視聴できたアニメファンは多かったんじゃないでしょうか。

STUDIO4℃の森本晃司さんが監督し、キャラデザを湯浅政明さんが担当してます。
森本晃司さんは「スペースコブラ」「AKIRA」などに参加していて、本作は氏の代表作とも言える作品です。
こういう短篇でこそアニメーターの仕事っぷりが光るというか、見つめていきたい面だと思います。

声優は山口勝平さん、阪口大助さんなど。
ノイズマンのあの喧しい声は「ケロロ」のタママなどで有名な小桜エツコさんが演じてます。

音楽を菅野よう子さんが手掛けています。
音を題材にしてるだけあって、音に対する拘りはかなり強いですし、アニメにおいて音をこれほどふんだんな表現方法で扱っているものはないでしょう。

ノイズマンという可愛い名前、可愛いビジュアル、憎めませんw


短篇でこれほどのものが出来上がれば文句はないですね。
作品のクオリティは高い上に、知ってる人があまり居ないマイナーアニメを評価してるぞと悦に浸れるのも大きいです。
また何かのタイミングで放送するといいですねぇ。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 1

天上しょーと♪♪

★★★★☆ 3.5

タイトルなし

15分程度のショートムービー。
設定が独特で面白そうなんだけど
話のスピードが速いせいもあってか
話の内容に関してはあまり楽しめなかったです。

音と映像を見るアニメって印象。こっちだけでも楽しい。
ノリの合う合わないはあるかもだけど、
なんか凄いってのは誰でも思いそう。

製作に関わってるメンバーが凄まじいですね。
このクオリティも納得です。


あ、ちなみにツタヤTVで見れますよ

投稿 : 2019/08/17
♥ : 0

60.6 15 GENIUS PARTY-ジーニアスパーティー(OVA)

2007年7月7日
★★★★☆ 3.6 (25)
129人が棚に入れました
『鉄コン筋クリート』を製作したスタジオ4℃が、日本が誇る多彩な才能を集めて作り上げたオムニバスアニメ。福島敦子監督による『Genius Party』、河森正治監督による『上海大竜』、木村真二監督による『デスティック・ウォー』など

coldikaros

★★★★★ 4.1

素晴らしい

オムニバス作品ということで、「GENIUS PARTY」「上海大竜」「デスティック・フォー」「ドアチャイム」「LIMIT CICLE」「夢みるキカイ」「BABY BLUE」の7作品が収録されています。
正直自分は、監督さんに詳しくないので2・3人しか知りませんでしたが、それぞれとてつもなく個性があって大分楽しませてもらいました。
まさにイマジネーションの世界です。強烈なメッセージ性があるようにも見えますし、意味のない映像の羅列にも見えます。
それにちょっと驚きだったのが、二つ目の「上海大竜」という作品が、まさかの全編ほぼ中国語の作品であるということです。
見れば分かるのですが、初め中国のアニメかと思ったぐらい自然な入りだったのでかなり驚かされました。
それにこの映像美は本当にすごいです。短篇で予算さえあればやっぱりやれるんだなと思いましたし、そんな環境でもテレビ作品と同じタッチで描く監督さんもいて、個性の現れを感じました。
たまにはこういう、頭の中の感覚的な部分をそのまま映像化したような作品を見るのも悪くないですね。
まぁずっと見るとかなり疲労しますが^^;
素晴らしいです。こういう表現の場があるのなら、日本アニメもまだ衰退はしないだろうと、そんなことも思いました。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 4

N0TT0N

★★★★☆ 3.6

見本市的短編集。

たまに見たいもの+一品という借り方をするのですが、これはその一品枠で視聴した作品です。

7監督のオムニバスによる見本市的な作品なので、予想通り実験的な要素が強かったです。が、視聴者置いてけぼりってこともなく、エンタメ性は考えて制作してあるようでした。(1部例外あり)

世界展開ということもあり、いわゆる声優さんの見せ場はほぼ皆無です。


▼GENIUS PARTY (監督:福島敦子)
55点
デザインが面白く動きもいい。アフリカを思わせる自然を独自のイメージで描いたような作品だけど、いまいち意味が解らなかった。

▼上海大竜 (監督:河森正治)
65点
アクションは目を見張るものがある。中国語の作品で中国っぽいセンスも感じたけど日本人監督だったんだ。オチがまさかのファンタジーw

▼デスティック・フォー (監督:木村真二)
65点
チェコアニメのテイストで重厚。描き込みディテール共にスゴい。だんだん可愛く見えてくるwこれも日本人監督だったんだ。。

▼ドアチャイム (監督:福山庸治)
60点
よくある日本的な淡々アニメ。ネタはちょっと不思議ネタだけど、特に驚きはない。ただ、このラインナップの中では清涼剤的効果アリ。

▼LIMIT CYCLE (監督:二村秀樹)
30点
哲学的真理を追求している。のかもしれない。。
アニメにする意味が解らないし、そんなバブル期?っぽいキャラにするなら棒人間+視やすい背景にした方が良かった気がする。

▼夢みるキカイ (監督:湯浅政明)
85点
赤ちゃんが世界に触れる瞬間を豊かな想像力で描いた秀作。
作画、動き、表現、全てに惹きつける力を感じる。

▼BABY BLUE (監督:渡辺信一郎)
80点
青春の句読点を描いた作品。短くベタながら綺麗に締めてある。
全体的にかなり高水準の作画だけど、最後の表現は更に秀逸でした。

しかし、、渡辺監督爆弾好きやなww


とまぁ、こんな感じの短編集でした。
続編があるようなので、そちらも視てみようと思ってます。

ご一緒にポテト‥

ご一緒にGENIUS PARTYはいかがでしょうか?(dvd)ノ♪

投稿 : 2019/08/17
♥ : 9

gazabata

★★★★★ 4.6

青春を捨てた者たちへ

この映画はアンソロジーであるわけで一つの作品として感想を言うのは不必要かもしれないが一応全体的な雰囲気を伝えるために書いていこうかと思う。その後で一つ一つのショートの感想に入ることにする。

全体像:
湯浅正明、渡辺信一郎、他、がいるからアニメーションのクオリティが恐ろしく高いのは言うまでもないだろう。一つ一つ全然違うスタイルなので飽きることがない。
作品ごとに監督が違うのでやはり面白い話とそうでないのとがある。しかもこの差が大分激しい。正直言うととばしても良いと思う作品もいくつかあるわけでそれでも一応一つの映画ではあるので見たほうが良いとか思ってみたりもする。
作品自体のクオリティはまばらなもののアニメーションと音楽はとても良いものだと感じた。
アニメーションが好きな人であれば楽しめるのは確実ではないかと思う。ストーリーは過度な期待をしなければ全体的に満足できるものではないだろうか。

点数:7/10


ここからは一つ一つの短編の感想を書いていこうと思う。長くなると思われるので興味のあるところだけ読んでいただければよいかと。

1 GENIUS PARTY: Directed by 福島敦子

この短編は多分このアンソロジーの中で一番自由なアニメだと思う。台詞もなく、ストーリーと呼べるものも大してないのがそれをまた引き立たせる(作品の長さが5分と短いからこういうことがここまでうまくできたと思う)。
映像と音楽だけで完全にこの奇妙な世界に引きずり込まれたときの気分は表現しがたいもので実際体験してもらうしかないような気がする。多分マジックマッシュルームをするとこんなものが見られるのではないだろうか。
とても自由な作品であることからストーリーについて何か言えるような気はしないが作品のテーマや意味を考えたりするのはなかなか楽しいものだ。少なくとも無意味に色や光を飛ばしているだけのものではないと思う。

アニメーションと音楽は多分両方このアンソロジーの中で一番すごいものではないかと思う。(少なくとも二つのバランスと相性を考えれば一番であると言っても過言ではないだろう)

監督の福島敦子さんが他に監督をしていないのがアニメ界においての大きな悲劇であると言っても良いほど監督のポテンシャルが見えてくる作品だ。

点数:9/10


2 上海大竜 or SHANGHAI DRAGON: Directed by 河森正治

GENIUS PARTY が一番自由な作品であれば上海大竜は一番気楽で楽しい作品だろう。アニメーションはもちろん素晴らしいのだがこの作品で一番好きなのは世界感だ。なんだか見ていてワクワクしてくるようなアニメで子供のころを思い出すような感じだ。特に最後の七分は鳥肌が立つほど楽しい。このアニメを作った人は本当に楽しみながら作ったんだろうなと思う。

ストーリーは結構訳が分からないがこれは良い意味で訳が分からない。最初の五分は結構つまらないがそのうちペースが上がってくるから大丈夫。(最初は言語が中国語で字幕がないのがつまらないと感じたひとつの理由だ)
クライマックスですごく心に残ったシーンは大人が子供に無理やり何かをさせるシーンだった。(そんなダークな内容ではないのでご心配なく)作品のテーマとそのシーンを合わせると何が伝えたかったのか考えたくなる。(もちろん良い意味で)

とにかく楽しい。とにかく、たのしい。

点数:8/10


3 デスティック・フォー or DEATHTIC 4: Directed by 木村真二

GENIUS PARTY が一番自由な作品で上海大竜が一番気楽で楽しい作品ならデスティック・フォーは一番一般向けな作品だろう。分かりやすく言えば、毎朝NHKでやってるショートアニメのクオリティを少し上げた感じの作品だ。
結構奇妙な作品で短いからか大変な世界であるにもかかわらず説明が皆無なわけで異世界感が半端ではない。
多分このアンソロジーの中で唯一子供が見ても楽しめる作品ではないかと思う。
全体的に普通なので(もちろんこのアンソロジーにしてはという意味で、一般的に言えば結構面白い)特に言うことはない。

点数:6:10


4 ドアチャイム or DOORBELL: Directed by 福山庸治

GENIUS PARTY が一番自由な作品で上海大竜が一番気楽で楽しい作品で、デスティック・フォーが一番一般向けな作品ならドアチャイムは一番つまらない作品だろう。(このネタはこれで最後にします)
漫画っぽいアニメだなと思ったら案の定監督が漫画家だったわけでそういうことならどうしてこの作品がつまらないかなんとなくわかるような気がする。まず大きな問題は漫画のペース感をそのままアニメに持ってきたことだと思う。初めてのアニメなら仕方がないかもしれないが話が進むのが遅い。そしてその割には伝えたいことが伝えられず、最後にナレーションで視聴者に「答え」を教えてしまっている。というかこの話は十五分程度でするべき話ではないのではないだろうか。似たような内容の映画に「複製された男」や「嗤う分身」があるが、それのほうが内容が濃くて圧倒的に衝撃が強い。
簡単に言えば内容が薄い。表面上のコンセプトだけで中身がない。

点数:5/10


5 LIMIT CYCLE Directed by 二村秀樹

この短編はこのアンソロジーの全体的なクオリティを大きく下げるうっとおしいものだ。
後から長めの感想もとい憂さ晴らしを書くがとりあえずは短い感想を。

想像していただきたい。あなたは風邪をひいています。鼻が詰まって息ができず熱と頭痛で意識がもうろうとしています。眠りたいのに眠れません。少し寝たと思ったら頭痛と呼吸困難で起きてしまう。あなたはその時間がゆがんだ夢と現実の狭間にいる。そんな中つけっぱなしだったテレビからドストエフスキーの「罪と罰」の朗読が始まる。しかも初めからではなく途中から。人道、神、罪、自由意志、善と悪、このような言葉が並べられて聞こえてくる。話を理解したいが途中からでしかも意識がもうろうとしているからまともについていけない。眠りたいが眠れない。テレビを消そうにもリモコンに手が届かない。あなたはどうすることもできず難しい言葉が頭の中でぐるぐると回っている中で静かに死を願う。
LIMIT CYCLEを見るのは今の例えと大して変わらない。もし二村監督がそれを狙っていたならこれは最高傑作かもしれない。

点数:3/10
(ここからはもうちょっと入り込んだ面倒な話をするので飛ばしていただいて構いません)
このアンソロジーを見る前に少し感想を調べてみるとLIMIT CYCLEが哲学的で面倒くさいという感想がいくつかあった。自分は哲学が好きなので楽しむことができるだろうと楽しみにしていた訳だが見事に間違っていた。(哲学は好きでも頭はたいして良くはないのでもし頭が良くて哲学が好きな方がいましたらぜひ感想を書いていただきたい)
この短編の一つの大きな欠点は視聴者に求めるものが多すぎるということだ。いや、多すぎるというよりかは求めていること自体が不可能だというほうが正しいかもしれない。この短編は視聴者が様々な哲学のコンセプトを熟知している前提で話しかけてきている。(コンセプトとともについてくる哲学用語も同様に)それは未知数を理解していない人に一次関数を説明しているのと大して変わらない。
後もう一つ欠点がある。言っていることに本当にまとまりがない。次から次へとトピックを変えて最終的には最初言っていたことと何の関連性もないことを言っている。これは視聴者を余計混乱させるもので、もしちゃんと哲学用語を理解している人が見ても混乱するのではないだろうか。

最後にこの短編の芸術性について少し。
物語の素晴らしいところは哲学を物語に組み込むことで哲学についてあまり知らない人でも知らずにとても深い哲学的な考え方をさせることができることだと思う。これが上手な監督は結構いる(庵野秀明、押井守、今敏 、渡辺信一郎、たまに湯浅正明、他)そしてそれが物語及び、アニメの素晴らしいところだと思う。ところがこの短編はどうだろうか?集中力のない哲学用語を十五分程度ノンストップで並べながら言っている内容と全く関係のない映像を見せられる。これはまるで哲学の教科書のページを適当に入れ替えてページの端に蝶々の絵を描いているようなものだ。これを芸術と呼べるだろうか?(もちろん呼べるわけだがそのやり方では大して芸術的価値がないのではないかと言いたい)
先ほど点数を付けたわけだがそれはこの短編を認めているようなものでそれは少し嫌なので幼稚ではあるが、この短編を否定する意味を込めて目には目をということで点数をつけなおす。

点数:うんち/10


6 夢みるキカイ or HAPPY MACHINE: Directed by 湯浅政明

湯浅ファンがこの短編を嫌いなはずはなくまあとにかく前作の嫌な後味を洗い流すような美しい話だった。GENIUS PARTYと同じく、台詞がひとつもないわけだがGENIUS PARTYよりも分かりやすくて解釈のしかたも限られている。(別にどちらかが良いと言っているわけではない)
ストーリーは湯浅作品にしてはありきたりなものなわけだがこの短編を通して自分が何で湯浅監督が好きなのか再確認できたような気がする。比較的ありきたりな内容ではあるが、エンディングから解釈できる内容が十五分アニメにしては恐ろしく濃い。もちろんいくつか解釈の仕方があるわけだがどちらでも受け取れるメッセージの強さは変わらない。自分の思いつく限りではどれも希望に満ちた内容であり、色々なものに対するありがたみを感じることができる。
アニメーションと音楽ももちろん素晴らしい。

点数:9/10


7 BABY BLUE: Directed by 渡辺信一郎

ビバップを創った人が青春ものを創るとどうなるか。いろいろな意味でアンチ青春ものができる。
どういう意味でアンチ青春ものなのか。これは青春を否定しているわけではなく、青春もののアニメを否定しているように感じる。(否定という言葉は少し強いかもしれないが、他に良い言葉が見つからないのでこのままで)まずキャラたちのしゃべり方。ゆっくりと静かに、それでもって迷っているような、確信が持てていないようなしゃべり方をしている。こんな元気のない学生が主人公の青春ものはなかなかない。
もう一つ気が付いたのが背景だ。派手な背景を使うことはほとんどない。一つすごく良い例がある。二人の学生が海に花火をしに行くのが一応目的な話なわけだがその海につくのが海がきれいな夕暮れでも、日の出でもなく、花火をしてもどうしようもない夜と朝の中間の薄暗い時だ。美しさはどう考えても最大限ではない。そしてエンディングも決してドラマチックなものではない。すごく静かで、小さくて、ゆっくりとしている。ここもまた視覚的美しさは最大限ではない。だが個人的にはこの制限された美しさのほうがキラキラでてかてかの夕日よりも全然好きだ。二人のことを知らない人が見ても大して何も思わないような景色でも二人を知ることでその限られた美しさは無限に増幅される。

ではなぜこれが青春ものの否定になるか。
多分この短編と他の青春ものの違いはこの短編が青春そのものに美しさを与えていないからだと思う。ほとんどの青春ものが誰が見てもきれいな景色を使うのは(主に新海作品に見られる)その作品が青春そのものに価値があり、美しさがあると言っているからではないだろうか。(自然物、環境{人間の力ではどうすることもできない物、いわば運命や神}がその状況の美しさを勝手に作ることで美しいのが自然で当たり前の状態であるという意味)青春はそのままで美しく、我々はそれを尊く思うべきであると。(別にそういう考えを持っているのが悪いものであると言っているわけではない)
この短編は青春はそのままで美しいものではなく、(もしくは「青春」そのものが存在せず)状況によって美しくないものでも意味を見つけ出し、美しさを見つけることができると言っていると思う。環境(青春)は大切ではなく、その周りにいる人たちの思いが重要であると。
自分でも少しあやふやなので言っていることが伝わっているかはよく分からない。もし意味不明なら申し訳ないです。

最終的に何が言いたいかというと、この短編が本当に素晴らしい作品であるということだ。短時間でここまで色々するのは本当にすごいと。

点数:10/10


まとめ:
後半に内容が濃いのが集まっていて良かった。なぜアニメーションが好きで、なぜこの二人の監督が好きか再確認できて本当に良かった。アニメーションが好きには本当におすすめの作品です。
最後に一応個人ランキング
1 BABY BLUE
2 夢みるキカイ
3 GENIUS PARTY
4 上海大竜
5 デスティック・フォー
6 ドアチャイム

投稿 : 2019/08/17
♥ : 4

64.1 16 THE 八犬伝 ~新章~(OVA)

1993年11月25日
★★★★☆ 3.5 (10)
53人が棚に入れました
伝奇小説の祖たる南総里見八犬伝を原作とするOVAシリーズが、前作終了より2年半という期間を経て「新章」として復活。全7巻が発売された。 残る八犬士を求めて旅する犬塚信乃は、母の仇を討つべく大道芸人に化けて虎視眈々と機会を狙う犬山道節に出会った。復讐に逸る彼にとって、八犬士の宿命などはまるで興味がなかったが、闘いの中で犬士たる我が身を庇い、斃れた者たちを目にした道節は慟哭する。そしてもうひとりの犬士、犬坂毛野もまた謀略によって殺された父の仇討ちのため、その正体を隠していた。一方で、各地に散らばる犬士たちの前に現れては彼らを陥れんと暗躍する船虫という女がいる。そうした怪異の妨害を退け、八犬士が揃って里見家に仕える日はいつなのか……。 旧作より前衛的に、そしてよりスタイリッシュな作風となったこのシリーズは第4話「浜路再臨」にてその作風が頂点を迎える。当時の人気声優をズラリ揃えた豪華キャスティングも特筆モノ。

takumi@

★★★★☆ 4.0

大平晋也×湯浅政明コラボの4話が秀逸

作品についてはあにこれの、あらすじにけっこう詳しく書いてあるので
今回は簡単に感想だけ残しておきます。

馬琴原作の「南総里見八犬伝」をベースに、
よりアクション色を出した作品。
里見家を守る為、伏姫が自らの命と引き換えに生み出した八人の犬士。
終結した八犬士たちは遂に里見家を狙う怨霊、
玉梓と対峙する、というお話。

制作は1993年から1995年。


全7話なのだけれど、どうも1話ごとの雰囲気が違うぞと
思ったら、1話ごとに作画監督をはじめ、スタッフが微妙に違っていた。
なるほど納得。
で、そんな中・・・4話が秀逸!

絵コンテ・演出が大平晋也氏、作監に湯浅政明氏。
この八犬伝でのお2人のテンション、息が合ってるな~と。
斬新な表現、生々しいインパクトMAXで、
まさに時代劇の醍醐味を見せ付けられたという感じ。
リアルな動きはとても不気味。

EDは、もろ1990年代~~って感じのハイトーンポップスで
ちょっと懐かしい雰囲気ぷんぷん。

また、声の出演にはベテラン揃い。

犬塚信乃 (関俊彦)
犬川荘助 (山口勝平)
犬田小文吾(玄田哲章)
犬山道節 (山寺宏一)
犬村大角 (大塚明夫)
犬飼現八 (西村智博)
犬坂毛野 (高山みなみ)
犬江親兵衛 (日高のりこ)
網干左母二郎)(鈴置洋孝)
浜路   (久川綾)

投稿 : 2019/08/17
♥ : 10

momomax

★★★★★ 4.2

八犬士がもう格好良過ぎです~~~!!!(((((((*^o^*)

THE八犬伝 (全6話)から2年半のブランクがあったとか。
作画が別物ってくらい違うので少し戸惑いましたが
迫力、表現力、技術力etc.凄かったです。
第4話は「神アニメ」言われてるらしい…。
本当に凄いのですが、まったくの別物に感じてしまうので
私個人としては統一された作画で観てみたかったです。


八犬士がめちゃくちゃ格好良いです!
皆個性的です。
NHK人形劇の新八犬伝の時もそうですが
やっぱり犬塚信乃が一番かな(≧∇≦)b!

話の内容も密度が濃くて、考え深いシーンが多々ありました。
伏から八犬伝ものが気になり視聴しましたが
この作品に出会えて本当に良かったです。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 7

とまときんぎょ

★★★☆☆ 3.0

湯浅節がみたくてのう…

作画のいいアニメがみたいなーと、ウロウロしてたら
Webアニメスタイルで中澤一登がしきりと進めていたので見てみました。http://www.style.fm/as/04_watch/watch19_1.shtml

その、絶賛の新章4話を見てみたくて。
この話は、四畳半神話体系やケモノヅメの湯浅政明作画なのです。
確かに、湯浅節炸裂。
斜陽の強調、余計なものを削ぎ落としたドラマチックな竹薮の横切り方、小刻みに静かに振り向く菅笠の不気味な動き、全身が動かない時の、唇の演技の細かさ。みえ切りが渋くて見とれました。

で、他の話も見つつネットの感想を読んでたら、
もともとthe八犬伝はキャラクターデザインを公表後に声優を投票で決めたらしく、初期から作品を見守っていた思い入れの強い「おらが育てた!」的なファンからは、この4話は、キャラ耽美度に欠けるから見ない方がいい‼と酷評されていました。エー。

全話見たのですが、途中でキャラクターの見分けがいまいち掴めなかったりしてしまいまして…。

オープニングの、大時代な劇場映画的な始まり方と音楽は、何か今にない伝統を感じさせて好きです。

そういえば、もののけ姫っぽいですね。テーマそのもの、かぶってるしね。こっちの方が、原作も随分先だけどね。やはりジブリは大衆受けするように作るのが上手いんだなぁと遠くに萌える山を見るようにおもったのであった。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 7

計測不能 17 SHIN-MEN(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (2)
28人が棚に入れました
ぶりぶりざえもんが支配するもう1つの地球「しん次元」にて悪の組織「TON-MEN」が悪事をしていた。そこを救いのヒーロー「SHIN-MEN」がしん次元を救う。
―――『クレヨンしんちゃん』内で放送されているコーナーアニメである。
ネタバレ

とまときんぎょ

★★★★☆ 3.4

クレしん番外編 湯浅政明×ムトウユージ

先日、ケーブルのテレ朝チャンネルで特集放映されていました。
「クレヨンしんちゃん」の番組内不定期パロディ作品?

火や水や土や風などのエレメントに配置された登場人物たち(しんちゃんの顔をしています。しんちゃんがいろんなヒーローに分かれたらって事でしょうか。)が、ぶりぶりざえもん扮する世界の秩序を強引に操作する者“トンメン”(with 美女秘書“ブリットニー”)に立ち向かいます。
(クールなブリットニーが毎回最後に「お昼、いってきまーす」キラッ☆彡と棒読みで飛ばされてくのがツボです)


1〜5話 監督 湯浅政明(「四畳半神話大系」「ピンポン」)、
6〜13話 監督ムトウユージ(クレしん2004年〜、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」「となりの関くん」)とあって

{netabare}5話までの作画はバキバキのパッキンパッキンのグリングリンのムニョンムニョンのシュゴゴゴゴーッと、湯浅節全開です。
原作は臼井儀人とあるんですが、端々のレトロSFなデザイン、渇いた皮肉のバランス感覚、自由自在な描線、いかにも、湯浅湯浅してます。

自然のエレメントの性質が因果のように絡み合う展開、科学的あるいは人類学的なウィットをちりばめ。肝心はしんのすけ的な力で乗り切ります。

*********
「webアニメスタイル」より湯浅政明と井上俊之対談の抜粋
{netabare}『湯浅 最近、リアリティの強いものが多いですけど、もっと、感動が分かりやすい物が良いと思うんです。子供がよく、花を大きく描くじゃないですか。
(中略)
湯浅 いや、凄いと思います。ただ、完全にリアルなやつは感動する側にも、教養が要るような気がするんです。結構、大人向けですよね。
井上 そうなんでしょうか。
湯浅 子供とかが観る分には、もうちょっと象徴化した方が分かり易いと思うんで、僕はそっちの方に行こうかと思っているんです。面白さを強調するような。 』 {/netabare}
(この対談、井上俊之が湯浅政明をベタ褒めですよ。)
*********
{/netabare}

なんだ湯浅湯浅ばっか書いて、ムトウユージの気持ちになってみなさいよ!目立つ才能にかぶれてんじゃねーよ、と突っ込まれる方も居られるかもしれませんが、まだ湯浅監督部分までしかみておりません。


そんな手ぬるい私に、テレ朝チャンネルサイトの再放送のお知らせが。
私も観て、ムトウユージ監督部分について、ムトゥムトゥと追記出来たらと思う所存です。




( ムトゥ回みてみました )
どうも 前半の湯浅部分に対して、という「比較」で観てしまい、レビューしずらいです。
湯浅流の強烈な引力が吹き荒れたあとの引き継ぎ。
サラッとみえてしまう^^;
い、いいじゃない?個性があるばっかじゃ料理は成り立たないよ!

ハッ

シンメンで中華料理店をやってるメンバーが、高級コショウを使わなくなったラーメンを、客に「なんか一味足りないのよね〜〜」と飽きられ去られるシーンがあったんですが…
いやいやいや



(ムトウ監督のクレしん映画「歌うケツだけ爆弾」も観てみました。
{netabare}
「カメラワーク」を感じさせる構成でした。画面が先に落ちて行って後から来る人物を中空で捉える、とか
表情の気になる人物をあえて映らないような俯瞰で見せる、心理的に気にさせる構図とか。デフォルメされた人物を現実みのある動きに落としこみ、泣かせ演出も器用な印象でした。
シンメンはもっとデフォルメが強く自由なので、その味が見えにくいですね。この自由度は、逆に難しいかもしれません。


検索したら、ムトウユージはこれまでのクレしんファンから批判を受けてるという擁護派の文面が。
そうなの?
あにこれに少なかったので、Amazonレビューも読んでみました。賛否両論でした。

うーん、「ケツだけ」は映画シリーズで一番てわけじゃないけど、これといってこき下ろす程でもない気がするのは、こちらの「クレしん審眼」が育ってないのか…。
普通に子供と観やすい楽しい作品でしたよ。欲を言えば、悪漢美は無かったです。)
{/netabare}


ムトウユージと中島かずきの対談
http://sp.tamashii.jp/t_kokkaku/69/
超合金カンタムロボの話ばっかりしてます^^;


★11話の三原三千夫作画の回のトンメンダンスが微笑ましくて好きでした。秘書ブリットニーがこちらを向いているバックで、指パッチンしながら並んで踊り退出してゆく悪役の、誰にも見向きもされずとも腰の動きに集中している後ろ姿が、うら寂しくユーモラスで…。

普段善い行いをするはずの職業の人が、ストレスで変な事件を起こすよーに?
悪役トンメンも、悪事を働くのに疲れる時がある。
シンメンが相手にしてくれなくちゃ、悪事だってつまらない。
シンメンが育児休暇でヒーロー職を休んでいた話のオチでは、迎え討つべく赤ちゃんになろうとしているところなど、シンメンあってのトンメン、なのでした。

投稿 : 2019/08/17
♥ : 23
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