漫画原作で感動なアニメ映画ランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番の漫画原作で感動なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.8 1 漫画原作で感動なアニメランキング1位
この世界の片隅に(アニメ映画)

2016年11月12日
★★★★★ 4.2 (691)
3060人が棚に入れました
18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。

夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。

ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。

1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。

声優・キャラクター
のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、牛山茂、新谷真弓、澁谷天外
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

戦時下でも蝉は鳴く

浦野家の長女として生まれ育ったすず。
明るくて純真な心を持つ少女。
特技は絵を描くこと。
昭和19年2月、すず18歳。
少女に縁談の話が訪れる。
相手は呉に住む北條家の長男周作。
海軍の軍港として栄える呉の街での生活が始まる。

こうの史代原作、片渕須直監督作品。
当時の街並みを再現した素朴で美しい情景。
戦時下の日常を生きる人々を描く傑作アニメ。

そこにあるのは規則正しいささやかな暮らし。
戦争という非日常の中にあっても、
すずは工夫をして食事を作り、洗濯し、
衣服を直し、日々をたくましく優しく生きている。
しかし戦局は悪化の一途を辿り、
物資の配給は減り、空襲の回数は増えていく。
そして昭和20年、運命の夏を迎える。
広島に新型爆弾が投下された。

{netabare}焼け野原と化した広島の街並み。
敗戦の玉音放送を聴き胸が詰まるすず。
張りつめていたこれまでが飛び去っていく。
泣き崩れるすずの胸中に想いを馳せる。
みんなが笑って暮らせますように。
この映画を不滅のものとした名場面がここに。{/netabare}

戦争ものは総じて苦手なのですが、
ここには前向きなメッセージがあります。
すずが暮らした70年前の広島でも、
夏にはスイカを食べ、蝉は鳴くのですね。
そんな当たり前に過ごす日々に感謝をして、
懸命に生きた彼女にまた会いたいと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 99
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

微笑ましい日常を多く描くことで戦争の悲惨さを表現した名作

原作未読。

【はじめに】
「太平洋戦争を題材にした作品(映画・ドラマも含めて)の中で、これだけふり幅の効いている作品を見たことが無い」
これが私の第一印象でした。
作画や主人公・すずの人柄など、ノスタルジックでほのぼのとした日常の中に、悲惨な戦争がある・・・。

この作品の素晴らしさは、微笑ましい日常を多く描くことで、戦争の悲惨さを表現している所だと思います。
そして、絶望的な状況の中でも、前を向いて健気に生き抜いている人々(特に女性)の姿が、とても印象的でした。

太平洋戦争を題材にした作品の多くは、戦争の悲惨さを過剰に描いたり、(例えば特攻隊のような)兵士を英雄視して描かれる作品が多い中で、かなり異色な作品だったと思います。

『太平洋戦争を題材にした作品は苦手』という方にも安心してお勧めできる、傑作です。

【物語】
物語のほとんどが主人公・すずの目線で描かれている所が面白いと思った。
働き者でおっとり、少し内向的だけど明るい・・・。
そんなすずの目線で描かれていることこそが、この作品の一番の魅力だと思う。

【作画】
キャラデザを含めて、柔らかく、ノスタルジックな印象。
物語の印象とぴったりマッチしていて、とても良いと思った。

印象的だったのは{netabare}大好きな姪・晴美と大事な右手を失うきっかけとなった{/netabare}、あの空襲の場面。
まるで、水彩画を描くかのように表現されている。
幼いころから絵を描くのが得意だった、すずならではの見事な表現だと思う。
そして、「まるで現実の事とは思えない」すずの心情を上手く表していると思う。

【声優】
主人公・すず役ののん(能年玲奈)さんは、すずの役柄とぴったりだったと思う。
素朴な語り口が、この作品の魅力を最大限に引き出している。

【最後に】
書き出したらきりがないほど印象的な名シーンの多い作品だったと思います。
その内、いくつかを書き出しておきます。

~笑った~
{netabare}憲兵に間諜(スパイ)と疑われたくだりは声を出して笑ってしまった。

妊娠の兆候?➝朝食は2人分➝病院へ➝昼食は1人分。妊娠は気のせいだったんですね。(笑){/netabare}

~切なかった~
{netabare}右手を失ったすずのもとを訪ねた、妹・すみが別れ際に言った一言。
「広島に帰っておいでぇや。ひどい空襲も無いし・・・」
この後の歴史を知る者なら、誰もが切ない思いをするに違いない、地味ながら心に響く名セリフ。

玉音放送の後、人目を避け、泣き崩れた義姉・径子とすず。
誰もが勝利を信じ、色々な事を耐えて、我慢してきて、その結果・・・。
こういう所がとてもリアルで良かった。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 94
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

右手を失った人に「運が良い人」とあなたは言えますか?

この物語は、戦争という理不尽な状況の中でも、たくましく生きていく人たちを描いています。

主人公のすずは、のんびり屋でおおらかな性格です。
そして絵を描くのが趣味な女の人です。

すずのおっとりした性格や作画の柔らかさもあり、最初はなごやかな雰囲気で物語がすすみます。
でも、この時代は戦争中です。

不覚なことに、映画の途中まで、私はそのことをすっかり忘れていました。
しかし、{netabare}
不発弾の爆発ですずの右手がなくなり、一緒に歩いていた女の子も亡くなったとき
「ああ、この時代は、兵隊でなくとも、空襲でいつ死ぬかも知れないんだ。命の保障など全く無い時代なんだ」
と、改めて気づかされました。

そこから先は、悲惨な内容ばかりです。

右手を失くして大好きな絵を描くことができなくなったすずに、
「右手を失っただけで済んだので運が良かったね」と、おばさんが言うシーンがあります。
もちろん私だったら、すずにそんなことを言えません。
でも、
実際に第二次世界大戦で命を亡くした人が沢山います。
日本人だけで、約300万人です。 
その中には、栄養失調で亡くなった人や満足な治療ができずに亡くなられた方もいます。
戦争さえ無ければ、栄養失調になることもなく、治療もちゃんと受けることができたはずですので、
やはり、それらの人々も戦争の犠牲者だと思います。

だから右手を失ったすずに「運が良かったね」と言ったおばさんは、悪気など全くないのです。 {/netabare}

この物語の最後に、すずが、母親を亡くした子供をひきとるシーンがありましたが、
あのシーンが無ければ、暗く辛い内容ばかりで映画が終わってしまうところでした。
あれで私の心が救われました。

私たちは、自分たちや子供たち、孫たち、その先のまだ見ぬ人たちのためにも、戦争のない平和な世の中を大切にすべきだと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 90

67.4 2 漫画原作で感動なアニメランキング2位
THE LAST -NARUTO THE MOVIE-(アニメ映画)

2014年12月6日
★★★★☆ 4.0 (188)
1200人が棚に入れました
月が異常接近!このままでは月が崩壊し、隕石となって地上へと降り注ぐという最悪のシナリオが待っていた。地球最後の日に向けたカウントダウンがスタート! ナルトはこの危機を乗り越えられるのか?ナルト、最後の物語が始動-!!

声優・キャラクター
竹内順子

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヒナタおめでとう♡

映画館で観てきました。
ネタバレしない程度にかきます。

普段TVアニメはほとんど途中観てなくて最近少し観たくらいでした。
漫画もサスケが昔村を出て行ってから見るのを辞めてしまっていました。
あれからいつのまにか戻ってきてて、戻ってきてくれたんだ♡ってくらいの知識。
でもネットで原作の結末、特に誰が誰と結婚してってのを知って
個人的に大満足な結果でした。
なので映画も気になって観に行きましたヽ(*´∪`*)ノ"

まず・・
作画がすごく綺麗でした。

各キャラについてはいろいろ語りたいとこですが・・
終わらなそうなので絞りますっw
ちなみに私はサスケとサクラとサイとカカシが好きです。

★ナルト
鈍感!まさかのモテ期到来。
でも本当に強くなったなぁ・・って思いました。

♡ヒナタ
予告で観た通り、本当に美人。すごく綺麗で可愛かった。
ヒナタも強くなってる。一途で素敵な子。

♡サクラ
この劇場版のサクラすごく頼もしかった。かっこいい!

★サイ
相変わらずいいキャラで好きだな〜。サイがいるだけで安定感を感じた。
私と誕生日同じっw

★シカマル
今回の任務リーダー。頼りになる。頭良くて頼もしかった。

★カカシ
かっこいいなぁ♡さすが火影。

★サスケ
出番少なっ!!!少ないわりに今後なにかありそうな予感をさせられる数秒の登場。

そして今回敵となった月に住む★トネリというキャラ。
ハナビをさらい、そしてヒナタも。外見は個人的に好みでした♡

ざっと感想のべてみました。簡単でスミマセン。

ED映像が個人的にすごくよかったです。
おめでとう♡ってなりました。

2015年8月にまた映画がやるみたいですよ!

全体的に・・おもしろかったです。
私がNARUTOに対する知識かけまくりでしたが観てよかったですd(>ω<*)

それからコミック完結!先生お疲れさまでした^^

投稿 : 2024/04/13
♥ : 37
ネタバレ

ヒカリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大切な人がいて守りたいって思えること。

NARUTOは原作も全部読んだ、とっても好きな作品でした!!
そんな作品が終わってしまう…!と思ってなかなか見に行けなかったけどこないだやっと行くことができて、行ってよかったーって思いました^^

THE LASTはCMとかでもやってたみたいにナルトとヒナタがだいぶメインのお話でした。
それからサクラ、サイ、シカマルの馴染みのメンバーで任務だったからメインはその5人。
あとは映画オリジナルの敵キャラ、大筒木トネリ。

火影になったカカシ先生と、サスケくんもちょっとだけ出てきてて勢揃い!みてて楽しくなりましたー♪ヽ(´▽`)/


最初から最後まで、ヒナタ~ってなっちゃう時間でした♪
すごい美人さんになってて、水樹さんの声がますますしっくり!!

ほかのみんなもすごい成長ぶりでリーさんとかサクラさん、いのさんってみんなのコトを「さん」付けしたくなった✨

予告とかパンフでナルトくんが着けてた赤色のマフラー。自分もナルトくん、何でマフラー着けてるんだろ…しかもオレンジ色じゃない!?って思ってたんですが、{netabare}ヒナタのナルトへの幼い頃からの想いを表してたのかな?トネリとの戦いには直接関係ないけど、ナルトとヒナタのお話ではマフラーがかなり大事なお話でした。。{/netabare}


"愛"がテーマになっててしんみりなシーンも多かったけど、サイくんがいい意味で空気読めなかったり、我愛羅くんがナルトくんを大切に思ってること、相変わらずサスケくんが謎なこと、シカマルがビシッとみんなをまとめてるこま皆をまとめてること。

そんなシーンをみて「NARUTOだ~」って笑っちゃいました。変わらないなあって。。\(^^)/

びっくりだったのはナルトくんのモテ期が来たこと。
落ちこぼれだったナルトくんをみてきたからちょっと新鮮だったなあ。。


皆、成長しててちょっと寂しくなったけど、みんながナルトくんの事を大切に思ってることとかナルトくんが仲間を大切に思ってること。
それが全然変わらなくって、すごい暖かい気持ちになれました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 27

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

綺麗に終わった感じ ヒナタが好きで良かった♪

正月映画で見に行って来ました
NARUTO疾風伝は戦争編からおざなりになって
見ていませんでしたが、見てきました。

戦争が終わって何年か経った頃ー
ナルトは何故かモテ期を迎えていて
ナルトが好きなヒナタはナルトとの関係に
悩んでいた。
そして、決意の夜
ヒナタの前には謎のヒナタを欲するものが現れて……

というストーリーです

時が経っていたので
皆容貌が変化していて
いのが可愛いから妖艶になってしまっていたw(´・_・`)
カカシが火影でサスケが浮浪の身、ナルトはもっと短髪に
なってサクラは順調に綱手化している

時の経過は恐ろしいと思った。

ナルトが英雄化しているので
今回の敵は今までのように
苦労してやっとの事で倒すというのとは
ちょっと違っていました。
作りが恋愛映画だったので戦闘は
もちろんクオリティは素晴らしいですけど、おまけ的な感じで、、
敵も完全な悪ではなくちゃんと言い分もあります

・しかして今回の主題は「THE LAST」です
完結です!
よって、作中メインで描かれるヒナタとナルトの
回想シーンが多く流れます。
完全に敵が引き立て役となっている中で
流れる回想シーンに何回も泣かされましたw
如何に綺麗な終わり方をするのかと期待していましたが
期待通り、綺麗な終わり方でした☆

ヒナタの女の子な所がたくさん見れて嬉々として映画を楽しむことが
できました♪
ヒナタが好きで本当に良かったです^^
疾風伝とはこれで今生の別れみたく
なってしまいますが(あ、でもまだアニメは続きますね)

次はナルトの子供が主人公の
映画があるみたいなので
それも楽しみですね

投稿 : 2024/04/13
♥ : 26
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