男子高校生アニメ映画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の男子高校生成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月17日の時点で一番の男子高校生アニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.1 1 男子高校生アニメランキング1位
サマーウォーズ(アニメ映画)

2009年8月1日
★★★★☆ 4.0 (4179)
21247人が棚に入れました
世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界、OZ(オズ)。そのメンテナンスのアルバイトをしている高校生の健二は、憧れの夏希先輩から田舎に行くというアルバイトを頼まれる。気楽に応じた健二だったが、実は夏希の本家とは武家の血筋を受け継ぐ旧家、陣内家であり、曾祖母である烈女・栄のために夏希のフィアンセのふりをするというアルバイトだったのだ。さいわい栄は健二を認め、芝居は平穏のうちに終わるかに見えたが、その夜健二はケータイに届いた謎の数式を、数学の問題と考えて解いてしまう。しかしそれは、OZ世界を崩壊させ、現実世界をも混乱させる大事件の幕開けだった。

声優・キャラクター
神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、仲里依紗、斎藤歩、富司純子
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

単純明快なテーマをドミノのように繋げた作品

全世界のインフラとして使われている、ネットワークシステム「OZ(オズ)」。
主人公の健二(けんじ)は、バイトとして陣内(じんのうち)家と呼ばれる大所帯の家族の元へ向かうことになります。
そこで、謎の暗号メールを受け取ったところから話は動き出します。
OZの謎の暴走と「ラブマシーン」と呼ばれる敵対者の存在、そこから始まる一夏の「戦争」。


見所は、最新鋭のグローバルネットワークであるOZの世界と、歴史を感じさせる陣内家の対比。
本来ならわかりにくいネットワークの世界を「アバター」と呼ばれるキャラクターを通じ、色鮮やかで視覚的な世界として表現しています。
中でも、何億というアバターの存在感をアピールした「ラブマシーン」の演出は圧巻です。
現実世界の陣内家も多種多様な人々が揃っており、小規模な「世界」といってもいいような構成になっています。

そのような「仮想世界vs現実世界」がメインストーリーとなります。

また、画面の切り換え方にも特徴があります。
「野球中継」を間に挟むことで、現在の状況を的確に表現しながら別のシーンへと繋いでいきます。
これで話がぶつ切りになることなく、スムーズに新しい展開へと進むことに成功しています。


テーマは「人と人とのつながりの大切さ」。
きっかけはささいでも、一度動き出せば止まらない。
そこから始まるドミノ倒しのようなメッセージ展開。
ストーリーを通じて本流は何度も枝分かれし、どこかで競争が起こり、どこかで和解が起こり、どこかで恋が生まれ、再び合流し……一つ一つのテーマは単純ながら、いろいろな場所で花開いていきます。

ただ、たくさんの要素を詰め込んだせいか、本流以外のメッセージ性が弱いです。
適当に見ていれば「ネットばかりに頼ってないで、人同士のつながりを大事にしましょう」という、懐古主義にも捉えられかねません。

しかし、よくよく見ると、
{netabare}
・一元化の危険性
・情報弱者と情報強者の格差
・平和ボケした人々への警鐘
・見えるものしか信じない、そういう考えの持ち主に対する皮肉
・諦めないことの大切さ
・知的好奇心を大いに刺激するのは「遊び心」
{/netabare}
など、さまざまな主張がこめられています。

なお、支流のメッセージ性の弱さに加えて、ご都合主義な展開が目立ちました。
おそらく「距離感と量」が弊害になっているのだと思います。
OZの世界は、アニメの中のアニメというイメージが色濃く、アバターの印象が弱いです。
さらに、現実世界のキャラクターもかなり多いため、一見しただけでは、感情移入が難しいです。
{netabare}
また、陣内家の人脈があまりに強すぎます。
せっかく片田舎の一家が、ワールドワイドなOZとの対比になっているのに、「これだけいれば何でもできるでしょ」と言いたくなるような圧倒的なコネクション。
公務員がメインのため、ある意味「支配者vs民衆」ではなく「権力者vs権力者」という構図になってしまっています。

そして最後の花札のシーン。
レートを上げることができたのは確かに人々の力。
しかし、勝敗を決したのは「運」です。
そこで大事なテーマが止まってしまっているのが残念でした。
{/netabare}

しかし、映像は綺麗で、躍動感があり、人々の表情も豊か。
なおかつ、とても分かりやすい話です。
制作に力が入っているのが伝わってきます。

私のように変に探りをいれず、エンターテイメントとして、気軽に観るのがいいのではないでしょうか。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 76

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

お願いしまぁ~す!!o(⌒∇)=━━━━━━━━━━━━━━━○★)゚O゚)/

~あらすじ~
とりあえず見てW

誰もは一回は見たことあるとおもいます(見たこと無かったらすみません)

サマーウォーズは、主人公の特徴や仲間の個性を上手く使った
とても考えられた作品です。

メインはネットの世界ですが、ネットの世界に片寄らず、
普通の世界とネットの世界を上手く合わせている作品です。

最初は特徴も微妙でダサイ主人公だと思っていましたが、
最後も鼻水を垂らしてダサかったけど、
必死に頑張ってるところを見てると、格好良く思えてきて、
勇気を貰いました。

見たこと無い人がいたら是非見てくださいm(._.)m おねがい

投稿 : 2024/04/13
♥ : 62

Key’s さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夏の終わる前に観てきました

夏に先輩の家にバイトで行くことになり
そのバイトの内容が彼氏のフリをするというもの
その後主人公が事件に巻き込まれて
それを先輩の家族と一緒に立ち向かって
解決するというのがあらすじです

最初の印象としては
田舎でなんかほのぼのとしたやつなのかな?
とか思っていましたが
良い意味で裏切られましたねw

OZという巨大な様々なことを
管理するものが乗っ取られて
それを取り返そうと家族で頑張るのが良かった

キャラは家族も含めみんな個性的で良かったな
でも家族多すぎてどういう繋がりなのかは
覚えられなかったなw

個人的には主人公とお婆ちゃんとカズマ君が
めっちゃ好きだったな~
悪いけどなんかヒロインが好きにはなれなかった
後半はまだしも前半の主人公に対する態度がな~

自分で彼氏のフリさせといて好きな人出てきたら
その人に構ってばかりとか主人公が可哀想だった・・・
でも基本的に好きなキャラが多かった♪
婆ちゃんとカズマ君もかっこよかったしな~

ストーリーも上手く2時間でまとめられてると思うし
声優が少し気にはなったが充分楽しめた

最後に主人公が覚醒?するのは
良かったな一番好きやった
盛り上がって楽しめたし感動できるところもあり
家族で見ても楽しめる良い作品だったと思います

子供から大人まで楽しめる
おすすめできるアニメ映画のひとつでした♪

投稿 : 2024/04/13
♥ : 62

72.5 2 男子高校生アニメランキング2位
HELLO WORLD(アニメ映画)

2019年9月20日
★★★★☆ 3.7 (219)
1009人が棚に入れました
京都に暮らす内気な男子高校生・直実(北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミ(松坂桃李)が突然現れる。ナオミによれば、同級生の瑠璃(浜辺美波)は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。

声優・キャラクター
北村匠海、松坂桃李、浜辺美波、福原遥、寿美菜子、釘宮理恵、子安武人
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

HELLO、WORLD

グラフィニカ制作。

2027年、京都、
内気な少年が突如カラスに導かれるまま、
パラレルな世界へと突入するSFファンタジー。

開幕から爽快な音楽で楽しませてくれる。
京都の街並みを俯瞰でダイジェストし、
青春の足音が、軽快にリズムをとる。
馴染みあるキャラデザインは好印象である。

皆さんの感想も拝読しましたが、
{netabare}恋愛要素を期待すれば肩透かしをくらう。
想像以上に本格的にSF展開が続き、
少々、苦しい感想である。
ただそれはこちらの勝手な期待であり、
映画としては及第点ではないでしょうか。{/netabare}
景観も良く、美しい青春劇でもあります。

仮想現実での冒険はやがて、
{netabare}この世界の真実を明るみにする。
世界は二重の入れ子構造であり、
数々の選択肢が未来を改変、刺激し、
物語は複雑なままで、幕を閉じる。{/netabare}

新しい地平は希望に満ちている。
ハロー、ワールド、良い言葉です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 46
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

堀口悠紀子氏のキャラで京都が舞台です

劇場版オリジナルアニメ 98分

ご縁があって迷作『バビロン』に触れた時に皆が口々にどう言ってたか?

 「やっぱり野○まどだ。あいつまたやりやがった」と。

『正解するカド』を知らない自分に1人の脚本家が記憶された瞬間でした。この映画。その人がシナリオ書いてるみたいです。漠とした不安。
スタッフでいえばキャラクターデザインが堀口悠紀子さんということで『けいおん!』『たまこまーけっと』などのどこかで見たような造形で展開されるボーイミーツガールにニヤッとできました。日常劇ではなく恋愛もの。正直これだけでなんとなく満たされました。
{netabare}※節穴eyesのため放言するとヒロインの見ためが秋山澪にしか見えなかったです。知ったこっちゃないだろうし言われて迷惑でしょうけど…{/netabare}

視聴動機はあにこれ。自分は視聴前作品のレビューをほぼ読まないためレビューに触発されてではなく、レビュー数に着目。ここ最近の映画もので100件超えてるものは視聴候補に挙げてます。だから皆さんレビュー書いてくれるとありがたい。


ということで観てみました。わりと流して観てみました。あらすじは省略。

不思議と面白かったです。
内容理解できてませんが面白かったです。
辻褄合ってない気もしますが、胸が熱くなりました。

なぜなんでしょうか?
舞台は2027年の京都、とSF仕様。

いろいろ外ではごちゃごちゃしてましたが、「好き」という感情をこねくり回しておらずシンプルにメッセージを発し続けてたからかもしれません。

不満はありますよ。
挿入歌や劇中曲も好みでなかったのかアニメーションと喧嘩してるようにも見えたし、
自然派動画ならまだしもSFならではの強烈な画に職業俳優さんの芝居は負けていて見劣りがします。


結末もわりと好みでした。私も本作品のレビューはこねくり回さずこれにて閉じます。
結局のところ堀口さんのキャラで展開されるゴリゴリのラブストーリーという見ための希少感に引き寄せられたと言えなくもない気がする。


追伸
{netabare}これ略称は“ハロワ”でいいのかしら…{/netabare}



視聴時期:2020年11月 

-----

2020.11.03 初稿
2021.08.15 修正

投稿 : 2024/04/13
♥ : 46

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

仮想世界に魂の洗練を託す……挑戦的な3DCG映画

【物語 4.0点】
青春ボーイミーツガール、時間差を盛り込んだSF設定、ヤマ場でMV風演出……。

同時期、乱立したアニメ映画企画群の中でも、
本作はSFとして情報量多し。

現実に匹敵する仮想世界を観察するこの世界もまた仮想世界で……。
という入れ子構造を生かしたシナリオはSFとして刺激的。

俳優や音楽目当ての一般層よりも、
歯ごたえのあるSF設定も楽しみたいマニア向け。


『SAO-オーディナルスケール-』までの監督・伊藤 智彦氏が
引き続きVRMMO物をやりたいと始めた企画なので
『SAO』をテーマを咀嚼して体験したような方なら付いていける。

他にもSF関連や、
プログラム入門者が最初に紹介される例題から借りたというタイトル名、
PCゲーム『平安京エイリアン』みたいな惨状(笑)とか、ネタ多し。


これを既視感と断じるのは簡単だが、
私の場合、既視のSF設定等を当てにしないと理解仕切れなかったのも事実(苦笑)

なのでここはオマージュとして好評します。


脚本は野崎 まど氏。“脚本テロ”による奈落突き落とし等を警戒される方もいると思いますがw
むしろ昨年、私が劇場鑑賞したアニメ映画の中でも、本作の余韻の良さは屈指でした。


一方で解釈しきれない謎も残される。

本作にはBD特別盤同梱or一部配信サイト限定で、
大人・ナオミ視点で綴られた短編アナザーストーリー『ANOTHER WORLD』もありますが、
それで補完し切れない点もあり、鑑賞者の想像に委ねられる。


【作画 4.5点】
果敢なセル画寄りの3DCG作画。

群衆やアクションに長があるCGの力をしっかり濫用する一方、
意外に日常ラブコメシーンも多い本作。

CGが不得手な萌えやコミカルも提供しようと、
制作に「フェイシャル・スーパーバイザー」なる顔面チェック担当のポジションを設置。
さらに勝負所ではキャラクターデザインの堀口 悠紀子氏自らが原画を担当するなど、
人物の表情に不自然さが生じないよう尽力。
成果は赤面するヒロイン等に確実に現われている。

ただ、それでも私はラブコメは手描きの方が好きですがw
けれど本作の挑戦は評価したいです。


日本有数の計画都市である京都。
碁盤状の古都に近未来の仮想世界が重なり、現実をひっくり返す描写はダイナミック。

私のツボ:見下し視点で描かれた、
区画ごとマス目を動かしてピンチ脱出を図る想像力爆発シーン。


【キャラ 4.0点】
ヒロインの一行さん。感情希薄な図書委員。ツンデレ成分配合。
彼女に萌えるかどうかが特に前半日常パートを楽しめるか退屈するかの分かれ目。

萌えキャラとしては標準的な属性の一行さんだが、
文化系でも意外と強気で頑固な性格がツンとして消費されるだけに終わらず、
濃厚なSFシナリオの中でしっかりと回収されるのが評価ポイント。

私の中で、一行さんは萌えキャラでもあり、ある種の燃えキャラでもあるのです。
さあ、「やってやりましょう」


多分に生き方を問われるシナリオ構成の中で、
主人公少年・直実と外部世界から来た大人・ナオミが、
世界との関わり方を通じたキャラ立ちにより、
テーマを深化させているのも〇。


【声優 3.5点】
直実 CV.北村 匠海さん。ナオミ CV.松坂 桃李さん。ヒロイン CV.浜辺 美波さん。

実力も人気もあり、かつアニメへの理解もある若手俳優陣でメインを固める。


ただ、この役者さんたちの演技力を引き出したかと言うと、
私はもっとやってやれた感じもします。

映像にしても状況理解に想像力が求められる本作にて、
アフレコ(映像に合わせて収録)ではなくプレスコ(声を収録してから映像)で、
台本だけで、SF設定が絡む場面を思い浮かべながら声を提供する
というのは俳優陣にとってはかなりハードルが高かったのかもしれません。


大人・ナオミ役も声は合っていましたが、
一方で、上記の『ANOTHER WORLD』では声優・松岡 禎丞さんが大学時代を演じていて、
正直、本編も松岡さんで良かったじゃんと言う気持ちが抑えられませんw


脇を固めた声優陣はプレスコでも盤石。



【音楽 4.0点】
気鋭。

OKAMOTO`Sらが若手アーティストらを束ねたチーム「2027Sound」が、
多彩な劇伴&楽曲を提供。
Official髭男dism「イエスタデイ」、OKAMOTO`S「新世界」といった主題歌は、
キャッチーなメロディがBGMとしても再三アレンジされ、堅いSFの大衆化を試みる。

……の割には興収……伸びなかったな……(遠い目)


【感想】
仮想現実がリアルに追い付き追い越した時、何が起こるのか?

『SAO』や他のSF関連でも再三問われて来たテーマに改めて挑んだ本作。
これらの作品群に通底するのは、
魂の虚実が問題なのではない。リアルでもバーチャルでも邪悪な意志はある。
バーチャルを見下し悪用しようとする人間もいる。
そんな中でも、善き魂が残り、新しい世界の道しるべになって欲しい。
こうした近未来に向けた願いなのだと思います。

この春にラストシーズンを迎える
『SAO』のテーマを受け止めるためのお供にもオススメしたい、
良作SF映画です♪

※初回投稿4/10

【追記】
……と思っていたら、『SAO』も新型コロナの影響で放送延期に……。
厳しい春ですね……。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

65.7 3 男子高校生アニメランキング3位
幻魔大戦(アニメ映画)

1983年3月12日
★★★★☆ 3.6 (119)
567人が棚に入れました
 原作=平井和正、石ノ森章太郎、アニメキャラクターデザイン=大友克洋、音楽監督=キース・エマーソン、監督=りんたろうというそうそうたる顔ぶれで製作された、超能力バトル・アクション。角川映画劇場用アニメ第1回製作作品でもある。大宇宙の破壊者 “幻魔”が地球に接近しつつあった。宇宙の意識体“フロイ”のメッセージを受け取った、トランシルバニアの王女にしてエスパーの“ルナ”は、やはり幻魔と戦っているというサイボーグ兵“ベガ”と共に地球を守る戦いを開始する。ルナは全世界のサイオニクサー(超能力者)を集め、幻魔に対抗しようと考える。そのうちのひとり、高校生の東丈は自分の能力にまったく気付いていなかったが、ベガの挑発によって超能力を開花させる。しかし、精神的に幼い彼は、宇宙を守る戦いに参加するよう説得するルナに対して心を閉ざしてしまう。そんな彼の元にも敵は容赦なく現れ…。

声優・キャラクター
古谷徹、小山茉美、江守徹、池田昌子、美輪明宏、佐藤正治、穂積隆信、永井一郎、滝口順平、潘恵子、塩沢兼人、原田知世、槐柳二、田中秀幸、林泰文
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

原作未読
キッズステーションが懐かしい名作特集してくれるので楽しみに録画して観ました
最近のアニメを観てるとCGや映像綺麗だったり確かに楽しめるんですけれども、
昔の名作と聞くと好奇心がくすぐられるのと
まだ自分が生まれてない時代に思いを馳せてみたり、回顧したりしたいなぁって思っていたので嬉しいです

舞台が新宿や吉祥寺でよく背景に出てきますが昭和感が半端ないです
昔は繁華街や商店街も今と変わらず賑やかだろうなってふと思いました
作画はタイトルロゴから時代を感じたりとツッコミどころ多かったけれど、綺麗だと感じた。

キャラデザが凄くリアルだな・・と思ってよく見ると、
AKIRAで有名な大友克洋さんで、幻魔大戦の後に自身の漫画を映画化した「AKIRA」を監督したそうで、超能力の表現や大規模な都市破壊シーンなどに「幻魔大戦」の影響が見られる(Wikipediaさんから)と書いてありました。
以前AKIRAを観たのでなんとなく影響を感じた。

<感想 観ていて思ったことをよく考えずに書いています 
メモ的に残してるので飛ばしてOKです 予めご了承ください>
{netabare}原作を見ていないので何とも言えないですが、
映画版では主人公が良い意味で平凡。

ある日特殊能力(超能力)に突然目覚めたとして、善悪さえ曖昧な悩み多き思春期の男子高校生(東丈)は、その能力を正しく使えるのだろうか?

最初のシーンではその大いなる力をくだらない事に使ったりしていて
その力から逃げようとしていた。精神力が足りないからじゃないか?と思ったけれども果たして私もその力に目覚めたとして正しく使えるのだろうかと考えてしまった。
何より大切なお姉さんの存在(若干シスコンぽく描かれているけれども、このお姉さんが達観していて良く出来た人物だと思う)が道を付けてくれたように思う
NYに助けに行ってる間に姉が危機に面して特殊能力に目覚めるも逝ってしまうのがどれだけ丈にとって悔しかっただろうか
幻魔に追い詰められ服を破かれ必死にこの状況をどうにかしようとする姉の姿は不謹慎ながらも色気を感じてしまった

特に描写でお気に入りなのが涙の描き方と、能力を使ってる時に出る体の周りに光るオーラが凄くグッときてしまう
姉を亡くし絶望に落ちた丈は復讐に燃えるも周りに諭され、一人行動するシーンの森が燃える描写と動物が逃げるシーンが映画のバンビ感半端ない。

1つ思ったのが、大友先生動物のデザイン可愛すぎるよ・・
バンビ・・じゃなくて、鹿がたまらなく可愛い・・
幻魔が鹿を手にとって足から裂こうとした時は
「やめてーーーー!可愛い生き物をいじめないでーー」と本気で思った。そしてもう、声に出してた
主人公が動物を助けて動物に囲まれて孤独から脱出し、自分の進むべき道を見つけるシーンを観て自分の中の何かがハジけた
・・動物を連れてる男性に弱いのかもしれない!(←どうでもいい気づいたことw)
今まで平凡だなーと思ってた東丈が急に可愛く思えてきた。

ラストはあまりにもあっけなかったけど、原作では絶望的なシーンで物語の幕は閉じていたらしいので少しモヤモヤするけど良かったかも。
ところで・・中盤のルナ姫が映画版の作中に突然のイメチェンしていて別人になっていて混乱しちゃったけど、あれは一体・・{/netabare}

主題歌の「光の天使(CHILDREN OF THE LIGHT)」がとても良い曲です
壮大なメロディーにローズマリー・バトラーのパワフルな歌声に心動かされます。
今も聴きながら余韻に浸ってレビューを書いていました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 39

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

超能力者の方は観てください

古い作品のアニメ映画です。

小学生の頃に何度か夏休みにTVで放送していたのを
観た記憶があります。

それを25年ぶりくらいでしょうか
改めて視聴してみました。

簡単に言えば
宇宙を破壊しようとしている『幻魔』を
なんとかしないといけないストーリーです。

ま、世界中の超能力者を集めて頑張るんですが、
ごく普通の少年が能力に目覚めて・・・
みたいな感じです。

今でこそ新鮮味に欠ける内容と思われるかもしれませんが
私にとっては、超能力をここまで現実的な描写で
アニメにしたのは、これが初めてでした。

仲間にソニーという名前の
アーノルド坊や(分かるかな~?)
みたいなクソガ・・・じゃなくて子供がいるんですが、
昔は、けっこう好きなキャラだったのに
今観ると、なんか腹立つキャラです。

原作は平井和正先生と
石森章太郎(石ノ森章太郎)先生の共作です。
1967年の『少年マガジン』で連載スタートらしいので
全然、私も産まれる前の作品です。

私の近所のレンタルショップだけかもしれませんが
本作品のDVDは『石ノ森章太郎コーナー』ではなく
『大友克洋コーナー』に置かれています。
絵を見ればお分かりと思いますがキャラデザ担当なので。

他にも監督はりんたろう監督
美術は男鹿和雄さん
声優も大御所メンバー

昔の作品を観ると、いつも思うんですが、
錚々(そうそう)たるメンバーに驚かされます。

子供の頃って、エンディングクレジットを
そんなに注意してチェックしていませんでした。
絵ばっか観てましたね。

真っ黒のバックに白字のエンドロールなんかは
片目つむって人差し指を目の前に出し
指の先端が字にぶつからないように
避けながら進む
ぶつかったら“死ぬ”という
命懸けの縦スクロールゲームをしていましたので
名前チェックどころではありません!

なんとなく『タツノコプロ』って言うのを憶えた程度です。

きっと現在のアニメスタッフも
何年後かに観たら
「凄いメンバーで制作してたんだ!」
ってことになるんでしょうか。


色々忘れていましたが
音楽は何年たっても
バッチリ憶えてましたね。
とても印象的な音楽でした。

大友先生ファンなら、一応は観ておきたい作品ですね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 24

satoshi さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

先駆的な作品

このアニメは、20年以上前に製作されおり「ヒーローズ」や「X-MEN」等の超能力モノの先駆けの様な作品です。当時としては最高の制作スタッフを取り揃えており、現在でも第一線で活躍されています。今見るとストーリー、演出等、稚拙な部分が多少含まれております。※興行成績はアニメ映画として「クラッシャージョウ」「宇宙戦艦ヤマト 完結編」「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」を上回り首位でした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19
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