発明で天才なおすすめアニメランキング 10

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの発明で天才な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月20日の時点で一番の発明で天才なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.8 1 発明で天才なアニメランキング1位
ペンギン・ハイウェイ(アニメ映画)

2018年8月17日
★★★★☆ 3.8 (260)
1207人が棚に入れました
小学四年生の少年アオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったときにどれほど偉くなっているか、見当もつかない。そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲がよく、“お姉さん”はオトナびた賢いアオヤマ君を、ちょっと生意気なところも含めかわいがっていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか…。アオヤマ君はペンギンの謎を解くべく研究をはじめるのだった。そしてアオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」“お姉さん”とペンギンの関係とは? そしてこの謎は解けるのか?少し不思議で、一生忘れない、あの夏の物語。

声優・キャラクター
北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

史上最高のおねショタSF映画!もりみー原作が苦手な人にこそ観てもらいたい!

『四畳半神話体系』『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』のもりみー(森見登美彦)の新境地を『陽なたのアオシグレ』『台風のノルダ』の石田祐康と新井陽二郎のタッグが描いたジュブナイルSF


とある郊外の町が舞台
10歳にして勉強や研究に熱心な好奇心旺盛で達観した思考を持つ少年、アオヤマ
ある日、海も無い町中に唐突に大量のペンギンが出現したのを目撃する
アオヤマ少年と友人はすぐさまにペンギンの出自を探す探検に出るが謎は深まるばかり
その後アオヤマ少年はその達観視した口調が災いし、クラスメートのガキ大将と衝突してしまう
そのピンチを彼が淡い恋心を抱く近所の歯科衛生士の“お姉さん”に救ってもらう
アオヤマ少年がペンギンの謎を追っていることを知ると“お姉さん”はジュースの缶を宙に放り投げた
すると彼女が投げたジュース缶が突然ペンギンにメタモルフォーゼした
「この謎を解いてごらん、君には出来るか?」
かくしてアオヤマ少年は“お姉さん”とペンギンの関連を探り出そうとするのが…


まず一連のもりみー原作の多聞に漏れず、達観視した上から目線な主人公による一人称が主軸となっているのですが、早合点するなかれ
もりみー原作でありながらも畳み掛けるような喋り口調でまくし立てる作品ではないのです
主人公が落ち着いた少年であるという点や、アオヤマ少年を演じた北香那の感情を殺した芝居、そして全体的に間を大切にしたテンポ感を含めて、どちらかというととてもゆったりとした時間が流れる作品になっています
かつ暑苦しい青春モノでなく、もっと爽やかなジュブナイル作品というのも手伝っていますから「もりみー原作はちょっと…」という方にこそチェックしていただきたいところです


この辺りの演出、石田祐康率いるスタジオコロリドの若いスタッフが中心となったことも大きいと思います
少年の、自覚なき恋心を大切に描いていますし、その一方で少年が“お姉さん”に興味を抱くキッカケが“お姉さん”の豊満な「おっぱい」というのがエッチでコミカルでとっつき易いです
また、過去作の様にスタジオコロリド内製が強いのかと思いきや、流石に初の長篇ということもあって亀井幹太監督が演出処理を買って出る、佐藤順一監督がクリエイティブアドバイザーとして参加する、等これまでのコロリド作品とは規模の違いを感じます
一言で言うなれば、これまでのもりみー原作アニメが若者向けな文学作品だったのに対し、今作は老若男女広く、もっと言えばファミリー路線にも喰い込める、本当の意味でのエンターティメントに振った作品に仕上がっていると言えましょう
今日までコロリドを見捨てなかったフジテレビにはよくやった!と言いたい


ところでもりみー原作といえば【いまいち何を考えているのかわからないヒロイン】の存在でありますが、今作の“お姉さん”もまたもりみーヒロインであることに変わりありません
彼女のイヤラシさの無い奥ゆかしさを、蒼井優が見事に演じきっていてコレにも拍手です
キャスティングは完璧で、いわゆる大人の事情なども感じさせません
それは主題歌に起用された宇多田ヒカルの「Good Night」も同じで、まさにこの映画の為にある一曲と言える楽曲です
エンドロールで程よい余韻に浸れることを保証いたします


また、途中で『台風』が来たり、『坂のある町を駆ける』のは思わずコロリド作品ファンには笑みがこぼれてしまうところでしょうw
コロリドにとっては今作が初の長篇にして、1つの記念碑となった、のではないしょうか?
まあ細かいことは置いとくとしても、とかく【おねショタ】っていうジャンルは本当に尊いと思ったのがオイラの本音ですよw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

私たちはどこから来て、どこへ行くのか

スタジオコロリド制作。

石田祐康監督、待望の初長編作品。
ひと夏の不思議な体験を鮮やかに描く、
心弾む思春期ファンタジーの良品であろう。

主人公アオヤマ君は研究熱心で、
世界の不思議に興味津々、
日々学んでは、知の探究に励む。
少年特有の好奇心と冒険心も旺盛で、
気になるお姉さんのおっぱいにも、
多大な関心を持つどこにでもいる少年だ。
{netabare}突然、広場の空き地に現れたペンギンたち。
忘れる事の出来ない、ひと夏が始まる。{/netabare}

少年の視点で描かれる数多くの演出、
世界や異性に対する戸惑いと妄想こそ、
どこにでもある思春期の原風景なのだ。
ペンギンハイウェイとは何であろうか!?
{netabare}それは人が歩む、進化への道であり、
思春期から大人になるための道標だ。{/netabare}

ここでは2つの世界が衝突している。
{netabare}折りたたまれ亀裂が生じた世界の果てと、
成長の儀礼として、少年が歩む内的世界だ。{/netabare}
どこか村上春樹「海辺のカフカ」を想像する。

移ろいゆく記憶を、夏という季節に見出す。
それは美しい等式、解けない夏の方程式、
どれだけの冒険をして大人になるのだろう。

私たちは幾つになっても、道の途中なのだ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 63
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

表はペンギン、裏はエヴァンゲリオン

世界観:9
ストーリー:8
リアリティ:6
キャラクター:7
情感:6
合計:36

小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録している男の子。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、「きっと将来は偉い人間になるだろう」と自分でも思っている。そんなアオヤマ君にとって、何より興味深いのは、通っている歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でどこかミステリアス。アオヤマ君は、日々、お姉さんをめぐる研究も真面目に続けていた。
夏休みを翌月に控えたある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。街の人たちが騒然とする中、海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちはいったいどこから来てどこへ行ったのか……。ペンギンへの謎を解くべく【ペンギン・ハイウェイ】の研究をはじめたアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。
「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」

(公式ページより抜粋)

視聴経緯については、先日見た「若おかみは小学生」同様、2018年に公開されたアニメ映画で、さよ朝やリズ青と共に名前があげられることが多かったから。

若おかみ~があまり響かなかったので、4作品中トップにあげられることの少ない本作は正直あまり期待していなかったのですが、意外にも高得点でした。

冒頭のあらすじを読むとこじんまりとした作品のようですが、スケールが大きく、SF、セカイ系と言ってよいでしょう。それでいて、個人の思春期の問題がテーマにされており、私はエヴァンゲリオンを連想しながら見てしまいました。

{netabare}本作はいくつかのもの(お姉さん、海と呼ぶ球体、ペンギン等)が象徴的に描かれていて、それを何と捉えるかで様々な受け取り方になると思いますが、全体のテーマは私にとっては「異性への憧憬」や「アニマの昇華・離別」(それによって少年は成長するのだ!)であると捉えました。(ペンギン・ハイウェイが象徴する道も、少年が通る成長の道ではないか)

個人的に、自作長編小説におけるテーマのひとつであり、お姉さん的なキャラを登場させたことがあるので、最早そういうテーマでしか見られなかったのですが(苦笑)
注.私の言う「アニマ」とは、ユングのものとはズレていると思いますが、精神的な異性に対する憧憬の原点(簡単に言えば理想の女性)みたいなもので、例えば、初恋の相手が2次元(アニメキャラ)みたいな形で接触する人も多いのではないかと思われます。

ですので、万人受けはしないと思いますし、特に女性は共感できるのか不明。女性にも異性への憧憬はあるでしょうが、本作のモチーフがそれに符合するのか全くわかりません。

そのようなごく個人的な体験により、お姉さんが偶像でないかという疑問は、最初の喫茶店のシーンから出てきて、コーラがペンギンに変わったところで確信に変わりましたね。

普遍的なテーマに寄って考えると、幼少期は想像(内的)世界と現実(外的)世界が共存しているけれど、どこかで想像世界に踏ん切りをつけて現実世界のみを見るようになるということでしょうか。

小説を書くことでお姉さん的存在と問答し、離別した私としては、アオヤマ君がお姉さんに再会できるのは内的世界に向き合うかもしれない老後、究極的には死んだ時だと思ってしまいますが、そうやって大人になった自分にとって、彼には昔の自分を重ねてしまい、背中を押してあげたくなりました。{/netabare}

青春の原風景を見に行けた感じでしょうか。主人公の性格や豊かなお姉さんの憧れが真っ直ぐで、爽やかな満足感を得られました。

客観的にも、テーマが深くて濃いものである割に、テーマに対応するぎりぎりの低学年を主人公にし、愛くるしいペンギンを登場させることで巧みにカモフラージュされているので不快感はあまりなく、終盤はジェットコースターのようなアニメーションも堪能でき、楽しめる作品と思います。

(2020.6視聴)
(参考評価推移:4.3)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 27

73.2 2 発明で天才なアニメランキング2位
ディメンションW(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (759)
4044人が棚に入れました
西暦2072年。第四の次元「W」から無限のエネルギーを取り出せる「コイル」により、人類は繁栄の極致にあった。しかしその裏では、正規外のルートから入手した「不正コイル」を使った犯罪が横行し、回収に懸賞金がかけられるようになった。腕利きの"回収屋"マブチ・キョーマは、ある依頼の中で謎の少女・ミラと出会う。かつてコイル事故ですべてを失ったキョーマと自分の出生の秘密を探るミラは、共に「コイル」の真実を追うことになるが……。

声優・キャラクター
小野大輔、上田麗奈、石田彰、中村悠一、鈴木絵理、斉藤貴美子、松岡禎丞、鳥海浩輔、山下大輝、土師孝也
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャラ&世界観は魅力的なのに、シナリオがインフレ起こしてて惜しい迷作

本作の中盤以降のシナリオは相当にトンデモですが、ともかくも全12話を見終われば、

{netabare}(1) 人間離れした身体能力をもつ法被(はっぴ)を羽織った顎ひげのオッサン(何やら傷心もちらしい・・・)と、
(2) ピコピコ動く耳なのか触覚なのかよく分からない装置を頭部につけ、ワイヤーみたいな尻尾を生やしたクリっとした瞳の感情豊かな美少女ロボット{/netabare}

の遭遇から信頼関係の発生までをじっくり堪能できて、個人的には好きな部類の作品となりました。

しかし、

{netabare}(1)敵キャラ(ハルカ・シーマイア)の描かれ方が安っぽかったのはかなりの減点要因で、
(2)また、本作のシナリオ構成を担当した方は、原作マンガの様々なエピソードを全12話のアニメ作品として上手く再構成しようと頑張られたのだとは思いますが、話数に対して盛り込んだ内容がインフレを起こしてしまった印象が強く{/netabare}、

多くの視聴者に本作の面白さが、序盤で期待された割には余り伝わらなかった感が残りました。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


============== Dimension W (2016年1-3月) ==============

{netabare}第1話 回収屋 ★★
第2話 ルーザー ★★ Wの具象化
第3話 ナンバーズを追え ★
第4話 八十神湖に潜む謎 ★ 面白いのだが作品世界を拡張し過ぎでは?
第5話 亡者の可能性 × 脚本がゴチャゴチャし過ぎで支離滅裂に見える
第6話 アフリカの風 ☆ サルバ王子&四阿屋姉妹
第7話 過去からの呼び声 ★ キョーマの過去話、イースター島へ
第8話 虚無に落ちた島 ★ 
第9話 アドラステアの鍵 ☆ ルーザー+キョーマの過去話、記憶の世界
第10話 蘇る悪夢 × 超展開で面白いけど脚本がポンコツ
第11話 消えたジェネシス × 同上
第12話 辿りついた未来 ★ 終わり方はまずまず{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)5、☆(並回)2、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.0

OP 「Genesis」
ED 「Contrast」


◆総評

上記の各話評価のとおり、本作は、
★★(優秀回)・★(良回)が計7回と見所が多い面白作だけれども、
×(脚本がダメな回)が3回もあって、
個人的には応援したいタイプの作品なのですが、本サイト等での評価が余り高くないのは仕方ないかな、と思いました。


◆本作をお勧めしたい人

①ソルティ・レイのソルティが好きな人
②蒼き鋼のアルペジオのイオナやタカオが好きな人
③TIGER&BUNNYの鏑木T.虎撤が好きな人
④ある程度のシナリオの粗を我慢できる人
⑤多少のグロ耐性がある人

・・・こんな感じかな。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 34
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

実は、クレジットカード持ってないし、ネットで買い物したことないし、ましてや仮想通貨なんて信じられません(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
舞台は未来。「攻殻機動隊」とは違うけど、エネルギー革命によって、様々なものが機械化されてる世界って感じ。

SFアクションとしては、かなり高クオリティの作品だったと思います。さほど有名な作品ではありませんし、あにこれでの評価は決して高くないけれど、個人的にはもう少し評価されても良いと思うアニメ(72~75点くらい?)

シリアスなアニメ大丈夫な方には、オススメです♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
おっさんと機械少女の組合わせ……昔に観た、「ソルティレイ」を思い出させますね。

OPの「ちょいズレダンス」は、「血界戦線」の名EDっぽい。

基本的におっさんが主人公の話って好きです!

久々に、最初から最後まで楽しんで一気に観られたアニメでした。トンデモ展開のわりに、キレイにまとめていました。特に、伏線の回収の仕方は上手いアニメだったと思います。作画もキレイでしたし、戦闘シーンも(戦い方に工夫があって)良かったです。

シリアス連続で、あまり笑いどころはなかったけど、ミラの存在が、一種の清涼剤になっていましたね♪ 全然、ポンコツなんかじゃないよ(笑)

敵キャラのクズっぷりとか、サブキャラの程よい出方とか、ポイントを押さえてて、レベル高かったです。

(全部しょうがないんだけど)惜しむらくは、一期という尺の中で完結させたため、おそらく、原作のかなりの部分をカットしてることですかね。少し話が飛ぶ場面があり、すごいキレイなんだけど、いくつかピースが欠けてるパズルを見せられてる気になりました。もう少し、序盤みたいな気楽な回を見たかったですね。

なんで面白いアニメほど2期なさそうなのかな(苦笑)。

とにかく、一期という尺の中で、伏線を回収しつつ、設定を破綻させず、見せるべきポイントはしっかり見せて、感動を呼ぶ、なかなかの良作でした♪

(ちなみにレビュタイですが、そのまんまなんすけど、「コイル」という超便利な物が当たり前になっている世の中で、ナイフ、現金、ガソリン車を愛用する主人公に、感情移入してしまってw 私がギリギリ信用できるのは、Suicaまでですw)
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 33

overnao さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ソルティレイ?

女ボスの下で荒事を仕事にするオッサンが主人公、突然現れた無駄に強い触覚緑髪ロボット少女がヒロイン。
これって何処ぞのソルティレイ?

劇中に「ニューテスラ」という架空のエネルギー企業が登場するのですが、イーロン・マスク氏の「テスラ・モーターズ」を連想させるネーミングですね。考えすぎでしょうか。
(もちろん、ニコラ・テスラからインスピレーションを得た作品だとは思いますがね)
また、ニューテスラのCEOはスティーブ・ジョブズのような見た目の人物なのです。

現実世界のジョブズやイーロン・マスクのようなIT経営者たちが将来、劇中のニューテスラのように世界中のエネルギーを牛耳る、といったシナリオが暗示されているように感じました。やっぱり考えすぎ?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

85.7 3 発明で天才なアニメランキング3位
Dr.STONE(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (753)
3292人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚める。「石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がってやる!」。絶体絶命の状況で、千空は仲間を探し、世界を取り戻すことを決意する!

声優・キャラクター
小林裕介、古川慎、佐藤元、中村悠一、市ノ瀬加那、沼倉愛美、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

はーすげー!へーすげー!の連続

原作未読


JUMP案件全24話。
謎の石化ビームで人類が活動を止め3,700年。いにしえの時を越えて石化が解けた一握りの人類が科学の途絶えた地球でその科学の知識を駆使して失地を回復していく物語。
主人公はどんだけ幅広く深く網羅してんのよ!なスーパー理系高校生の石神千空(CV小林裕介)。見た目は下仁田ネギを擬人化してオーケンのメイクをしたような感じ。ジャンプっぽいデザインです。そして同級生の高校生ら数名。

『戦国自衛隊』だと現代兵器を信長時代に持ち込んで大暴れとなりますがこちらは持ち込み不可。3,700年ほったらかしだとさすがに文明は絶えて石器時代以前の原始時代かのよう。
同期の『本好きの下剋上』のように現代の頭脳を持ったまま後進文明に乗り込んで「無ければ作ればいい」を試行錯誤するのに似てます。『JIN』も同系統でしょう。そしてさらに文明がないところからスタートするのが本作なわけですからこのテのものでは最難関ハードル。ちょっとワクワクします。

それと自分幼稚園の時でしょうか。世界名作劇場『ふしぎな島のフローネ』から漂ってきた匂いと同じものを感じます。OPもEDも覚えてます。木の上の家は憧れでした。
つまりあぁそういうことか。原体験からくる刷り込みがどうやら自分にはあるようです。
イキリ主人公が教育上どうかとは思われど、少年少女が“科学の面白さ”に触れる良い機会になるやも。


 {netabare}オイラ文系でラッキー?{/netabare}


化学ならびに物理の理系科目に不案内なため、アニメで描かれている試行錯誤の産物が乾いたスポンジに水が浸み込むようにすーっと入ってきます。

{netabare}パクチーとライムなんかでコーラ作れんの?マジでスゲー!{/netabare}

信じるかどうかは俺次第 キリッ なんす。

そして前半のOP「Good Morning World!」がすこぶる良い。なにが良いかって作品にばちっとハマる感覚。久しぶりです。ピストルさんっぽい声質もしっくりくる良曲です。


障害ももちろんありますよ。
文明を起こそうという主人公らを妨害するのは野生の肉食動物や自然の猛威だけかと思いきやそう簡単ではありません。
アンチ文明の敵対する勢力もわりと序盤から登場し、主人公らの前に立ちはだかります。まあバトル要素ですね。


 科学の試行錯誤+バトル要素


このバランスが崩れず2クール完走でした。原作が続いているので続編期待な感じでの終幕。
大袈裟でしょうが“人類の叡智”の触りを感じるのにちょうどよい良作です。ごちそうさまでした。



※オマケ

■“霊長類最強の男”獅子王司ってどうよ?

あらためてこうして見るとすごい名前ですね。さてこの方について
好きですか?嫌いですか?どんなキャラだと思いますか?
私はちょっと受けつけないですね。作者の術中にはまってるのかもしれません。

1.{netabare}動くゴールポスト

敵視する対象が最初は“我欲にまみれた汚い大人”。ピュアな若い連中のみ石化解除しようともちかけ、それを千空に拒否されることで対立の芽が生じました。描かれてませんが、「お前らが年くったらどうすんだ?」と疑問符が浮かびます。
それがいつの間にか“科学を信奉し文明を起こそうとする者”へと。考えが深化したとみるよりゴールポスト動いてんじゃんとみてます。でさっそく作中でツッコミが入りました。途中出会った集落の科学?青年クロムについて千空が言及「俺を殺しても次が出てくる」と。まさにその通りなんですよ。
そのため獅子王司の目指す未来は破綻が約束されてるようなもんです。{/netabare}

2.{netabare}ポル・ポトと変わらん

毛沢東と迷うところですがこっちかな。最初は知識階級だけだったのが順次粛清対象が拡大して…
力で押さえつけるしか方法がないので、この世界で肉体での戦闘力に秀でた司が首領ポジションにいるのがしっくりきます。原作未読の戯言ですが、司陣営でそのうち粛清が始まることでしょう。{/netabare}



■スイカ役の高橋花林さん

超個人的なつぶやきです。
この方1年前の迷作『ソラとウミのアイダ』で主役張られてた方です。すでに多くの方の記憶から消え去っているかもしれない作品ですね。
新人でおそらく初めてゲットした主役級の配役があれでと。そのことをもって高橋さんの今後を案じる旨をレビューで書く、という余計なお世話極まりないことをした記憶があります。
こうして、再会できたのはなによりです。ぜひ頑張ってください。



視聴時期:2019年7月~2019年12月 リアタイ  

------


2020.02.07 初稿
2020.07.19 修正
2022.01.30 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 68
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悠大で悠久な物語

<2019/12/22 追記>
全24話見終えました。

面白かったー!

科学の蘊蓄だけでなく、
文明がほぼ原始の世界というだけでなく、
現代に在る科学の凄みだけでなく、
逆転の発想で「今は過去からつながっていて、そして未来に続いていく」ことまでも実感できてしまう。

『悠大で悠久の物語』

ハリウッドが狙ってきそう 笑。

ここは無理があるんじゃないの?という部分ももちろんありますが、そこは架空のお話。
気にしないで見れたモン勝ちです。

二期があるとのことで今から楽しみです。

<2019/7/11 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

原作未読。
あにこれのあらすじ紹介だけで期待値上げてた作品ですが・・・面白いやんけ( ・∇・)

ざっくり言うとタイトルの通り
「ララーシュタインのような髪型した少年が科学でファンタジーに挑む」
と言う感じかな。

ララーシュタインってなに?と言う方は是非、画像検索してみてください。
ついでに言うとこのララーシュタインさんが登場する作品。
OP曲はグラムロックの名曲ですよ。

閑話休題

さて本作、ちょっと変わってる印象です。

普通、物語の分類で
ファンタジーと言えば「科学的裏付けの全くない空想」作品で。
SF(Science Fiction)と言えば「科学的裏付けがあったり、あるように思わせる空想」、 つまり科学と空想が入り混じった作品なのですが。

ところが本作はどちらとも言い切れない。
強いて言えば
「Science(科学) &(そして) Fantasy(空想)」
で「SF」かな

科学的裏付けが全く感じられない現象に対して
めちゃくちゃ地味な科学的考証の積み重ねで立ち向かう。
ScienceとFantasyの二つが融合せず、お行儀よく隣り合ってる印象です。

地味なウンチクも多い。
そう言うの好きな人にはぴたっとハマると思います。

例えば理系のアニオタの私とか( ・∇・)♪

自分は今期、「ヴィンランド・サガ」「炎炎ノ消防隊」「コップクラフト」と並んで注目しております。

<2019/7/15 追記>
2話目観ました。

炭酸カルシウムの4番目の使い道が意味ありげで気になるー笑。

そして新キャラ登場。
獅子王さん。
濃いですねぇ。
{netabare} 空飛んでる鳥を木の上から飛びかかって捕まえちゃったよ、この人 笑。
チート武力{/netabare} 担当だそうです。

さあこれで3人。
人間、3人集まると派閥が生まれるというような言葉がありますが、もしかしたらこれからはそんな展開なんでしょうか。

獅子王さんの発想は昨今の{netabare} 世代間の断絶{/netabare} のようなものを表してて面白いです。

でも、それを是としたら{netabare} ジャンプのような商業誌には載せられなくなってしまいます。
というわけで主役のララーシュタイン、もとい千空さんはかっこよく反発して、{/netabare} 引きへ・・・

でもですよ。
ちょっと思うんです。
もし{netabare} 獅子王さんの考え方に千空さんが同調して物語が進んだら・・・
結局、若い世代同士が新しい利権を奪い合って理想郷なんてできないってことがわかってEND{/netabare} とかSFっぽくてそれもありかなーなんて 笑。


ところで全く話は変わりますが。
他の方のレビュー拝見してて{netabare} 「石化してるのが表面だけならなんで中身の生物は何千年も生きてるの?」{/netabare} というような疑問を複数見かけました。

そこはファンタジー部分だから、と私は飲み込んでおります。
それ言い出したら、{netabare} 石化したら息できなくて数分で死ぬじゃん、という話だし。
仮に呼吸できたとしても水も食料もなければ一週間ももたないし。{/netabare}
そこら辺はファンタジーなんじゃないですかね。

<2019/9/3 追記>
9話まで観ました。

アニメでも映画でもドラマでもなんでもそうですが。

登場人物に対して「なんでそこ気がつかないの?」とツッコんでる自分いませんか?
それは俯瞰して見てる視聴者だからこそのツッコみな訳で。
物語を進める上での重要な部分ほど気がついてくれない。
それが物語の面白み。

ところが、たまにそういうのが極端に少ない作品もあります。
デスノートとかそうですよね。
登場人物が賢いので先の先、裏の裏まで読む。
ところがそれでも裏かかれちゃう。
で、そこが面白かったりする。

本作もデスノと同じ匂いがします。
千空さんはもとより、獅子王さんもかなり思慮深く用心深い。
お互いに裏の裏の裏を掻きあってもう痒いところもないくらい。

もしかしたらデスノの系譜と言える作品なのかもしれないですね。

デスノのようなイケメンいないので女性人気は覚束ない感じですが、理系男の私はハマってます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 53
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

紡がれ、途絶え、繋がる

[2019/12/15 V1]
[2019/12/16 V2 追記・修正]

原作については、週刊少年漫画誌連載であるということ以外何も知らず。
こんな物語が、いま、少年漫画誌に掲載されていることに安堵を感じる。


最初の3話でいったんDropしていました。ですが、よく見る海外Reactorさんたちがこぞって応援していたのを見て視聴を再開しました。最近は本当にReaction動画を見るためにアニメを見る傾向が強くなっています。

6話以降は本当に楽しかった。23話は、どうしたのそれっていうくらい走った感じを受けましたが、それ以外はおおむねよいペースだったと思います。回の跨ぎ方が秀逸で、どうしても次の話が見たくなる構成になっていました。キャラデザは最初のころは違和感を感じていましたが、すぐに慣れました。後半に入って少々作画が荒れる場面もあった感じがしましたが、崩壊までは程遠く、十分な質が維持されていたと思います。

本当に楽しめました。


最初に数少ない難癖(?)からやっつけたいと考えます。

{netabare}
===スタート時点ですでに老害・司
{netabare}
正直、敵役としては魅力が薄いなぁ・・・・少年誌の悪いところがここに出たかな。

ま・・・僕自身も社会にでたての若い世代からは老害認定されていてもおかしくない程度には年取ってるんですがね。とはいえ「ケッ、あの老害が」と思う側でもあるわけですよ(強硬に主張する)。

以下、老害予備軍(候補生?)の悪あがき

{netabare}いろんな形で「老害」ってあらわれると思っています。そんななか、僕自身が気を付けようと心掛けていることがあります。それは「自分とは異なり、かつ、それを理解することも共感することもできない考え、思い、感じ方をする人が必ずいる」と考えることです。「いるかもしれない」ではなく、「必ずいる」です。同時に、自分自信が他の誰かにとっての「理解し得ないもの」だとも考えるようにしています(大事な一文忘れてた。。。)。

僕が見てきてしまった老害ライクな方々に共通していたのが「自分の視点・思考・嗜好がすべてであり、人間共通であると思い込んでいる」ように見えたからです。同じ我を通すでも、自分と違う視点を意識しながらのそれと、そうでないものとでは軋轢の大きさが段違いだ、と思っています。
{/netabare}

で、だ。司くんよ・・・・・きみの「気持ち」はわからんでもないがよ。
なにより君も年は取るんだろ?その時どうするの?
{/netabare}

===唆るのは勝手にしろ、だが、100憶パーセントはやめろ。
{netabare}
癖の強い千空の言い回しは、最初のころは面倒に思っていました。でも、慣れました。次の一点を除いて。

何かとの比較において100憶%はありうる。が、千空がいうそれは可能性や確率として絶対=全体であることを意味している。なので「100%」を超えることはない。千空ほどのものがなぜこんな言い方を・・・・。ま、後半に入るあたりではどうでもよくなっていましたがね。
{/netabare}

===ご都合・・・いや、いいよいいよ。
{netabare}
おそろしくご都合展開。だけどこれは仕方がないかな。
村民も復活人も、とんでもない奴らしかいない・・・いや、いいよいいよ、少年誌だし、楽しかったし。
3700年カウントし続けた(想い続けた)わけだが、脳はそんな長い間エネルギー補給なしで保てるものなのかな。それとも、これが「石化」の謎につながるのだろうか。ここがだるい言い訳にならないことを願う。
[追] っていうか、文字どうした。創始者たちもなぜ「文字」「読み書き」を早々に諦めた?まぁ、その場合は創始者の面子からして日本語って選択肢は消えるなぁ・・・妥当な線は英語かな。創始者の子供たちの主言語がいつ日本語に切り替わったのかも不確かだな({netabare}白夜が百物語の構想をしているシーンで「日本語で良い」「あなたの母国語を知りたい」的な話があることから、その時点で白夜たちが交わす言葉は英語もしくはロシア語だったはず。{/netabare})。ちょっと「言葉」「文字」に関するところが甘い感じはする。何か理由があるのかな。
{/netabare}

{/netabare}

まぁ、こんなところです。



以下、僕なりの推しポイント。

「一歩一歩問題解決へとくさびを打ち続ける、揺らがぬ信念」。

6話でコハクが千空に対して言った言葉です。
多分これを聞いた時点でこの作品を気に入っていたんだと思います。

===科学の1側面(だけ)を描いている。だからこその描かれ方。
{netabare}
さて、この物語ですが。。。口悪くいうならば千空による「コロンブスの航路確認」の連続です。もちろん、足りない設備、材料を補うための試行錯誤はあるのだと思います。しかし、基本的には科学史をたどる道程であり、石化前に得た科学知識に基づく再発見・再発明です。

科学を正しく知り、用いることは重要ですが、科学にはそれまでになかった知を紡ぎだす役割もあります。

学生時代に「巨人の肩の上」という言葉を教わりました。科学・研究に携わる者の心得(?)だそうです。曰く、巨人とは人類の積み上げてきた知識・技術の全体を指し、その肩の上に当代の科学・研究者がちょこんと座り(立つ?)今までより少し遠くを見渡しに行く。そしてその科学者もまた巨人の一部となっていく。これが人類200万年の知の発展をあらわすメタファーなのだそうです。

この物語の主人公である千空も、巨人の肩の上に乗って少し遠くを(あるいは、だいぶ遠くを)見渡しに行く、つまり、新たな知を紡ぎだす側に立つはずだった人物なのだと思います。残念ながら謎の石化によって、千空がその肩の上に乗るはずだった巨人が消えてしまい、千空自身が「起き上がる巨人そのもの」になってしまった。彼の死はそのまま人類の200万年の知が瓦解することを意味する状況の中で、彼はどう思って日々を過ごしたのか、少し気になります。一人の少年に押し付けるには、たとえそれがあんな人物だとしてもあまりに荷が重い。

あくまで僕の主観ですが、この点はきっと原作者も気を付けて描いているのだと思います。凄いのは「科学」「人類200万年」であって、千空自身がすごいものであると称賛されることはなかったと記憶しています。コハクが千空を褒めるのは、千空自身の判断、考え方や行動であって、千空と「科学」は別物として描かれているように感じました([追]{netabare}とはいえ、千空の考え方、判断の仕方こそが科学の賜物だともいえる。その点では千空=科学も成り立つ部分があります。{/netabare})。また、千空含め自らを「科学使い」(科学者ではなく)と称しているのもその表れなのでしょうか。

この描かれ方は、とてもよかったと思う。


これを踏まえて、あえて物語全体に難癖をつけるなら「科学」とともに「哲学」も巨人の根幹をなすものなんだよ、と言いたいです。

{/netabare}

===だからこそのクロム
{netabare}
途中から主役がすげ変わったのかと思うほどでした。

200万年の巨人が倒れたとしても、3700年の巨人の肩の上に乗るものがちゃんといる。この描写、というより構図に痺れました。彼がなしたものは、我々から見れば「コロンブスの新大陸発見」に等しいものですが、3700年の巨人の視点からなら間違いなくコロンブスの卵であり、発見だったのだと思います。当代の科学者であり、エンジニアであるクロムが中盤以降は本当に頼もしく見えました。

{/netabare}

===サポートキャラのサポート力の高さ
{netabare}
コハクはもっとヒロインヒロインしていくのかと思っていましたが、全然そんな感じではなかったですね。それが良かった。科学の応援者、千空の理解者として機能していたと思います。

スイカはお役に立ったんだよー。千空のお役にも、物語のお役にも立ったんだよー。

ゲンはお話を通して僕の中で大きく育ったキャラクターでした。現代科学・工学を見知っているが故に状況説明役として完璧な立ち回りができたと思います。彼自身の心の動き、行動もかっこよかった。彼がいることで、千空・クロムだけでは生み出せないドラマを引き出したし、千空の内面を代弁することもできたと思います。

カセキの爺様は、出オチレベルでキャラ設定が見えてしまいましたが(OPのおかげもある)、クラフトマンシップはいつも人の中にあるのだな、と素直に思ってしまいました。まぁ。。。舞台装置としては最重要キャラですけどね。この人いないと中盤過ぎてからの工作はもうどうにもならない。

親父の話は、、、とてもよかった。くそう、よかったよ。

{/netabare}

===いずれもよかった OP/ED x 2
{netabare}
特にOPが印象に残りました。

曲もですが、OP映像が前後半ともに凄くよかった。
構成としては、作中のキャラクター像が見て取れるカットと、作中のキーポイントとなるシーンでつながれていました。
クール開始時点で、キーポイントのシーンがあそこまで形になっている(転用元がOPかもしれないけど)制作工程のゆとりが、作品にも表れていたように思います。
最終話で、ようやくOP構成が全部明らかになったときはちょっとしびれました。

前半OPはただ不気味に描かれていたゲンが後半OPでは一転してかっこかわいらしくなっていたり、後半OPのクロムが千空と対等に描かれていたり、前後半間の変化も楽しめました。

カセキの爺さま、ばかかっこいい。

{/netabare}


2期、楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 50

76.1 4 発明で天才なアニメランキング4位
上野さんは不器用(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (408)
1757人が棚に入れました
ココは、とある中学校の理科室。科学部部長の上野さんは、部活の後輩・田中に恋する乙女。天才的(変態?&ちょっとフェチ?)すぎる奇想天外な発明品を使って、あの手この手で気を引くためのアピールをするが・・・。果たして上野さんの恋は成就するのか!?それとも・・・

声優・キャラクター
芹澤優、田中あいみ、影山灯、大森日雅、伊藤美来、井澤詩織、戸松遥、佐藤利奈、竹達彩奈、井口裕香
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

タイトル詐欺?

原作未読。最終話まで視聴。

【タイトル詐欺?】
{netabare}「上野さん」というより、「下野さん」の方がピッタリかなって。
下ネタばっかりだったし(笑)。

上野さん。不器用なのは恋愛だけで、むしろ滅茶苦茶、器用じゃないですか!?
あぁ・・・。タイトル詐欺(笑)。{/netabare}

【一人ドタバタコメディという新ジャンル?】
{netabare}上野さん一人がひたすらドタバタするコメディ。
対照的に田中くんと山下さんはいつも冷静沈着。
この対比も面白い。{/netabare}

【上野さんの天才ぶりがハチャメチャな世界観を生みだす】
{netabare}毎回登場する上野さんの発明品。
毎回、これが事件の発端となる。
上野さんは、『THe主人公』ともいうべき存在なのかも知れない(笑)。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 32
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

お○っこ飲めタナカぁ!(直球)

芹澤優さんの奇声が聴けるアニメ。
1話2本立て構成の、計10分ちょいで観やすかった。

一番好きだった回は、{netabare}11話の、南峰さんが出てきた回。
全校生徒にアンダースコートを見せて、「パンツではない!」って主張してたのが可愛かった。
その後、田中が天然スケコマシ発言をするんだけど、その現場にいたみんなが、

上野→ジタバタ
山下→ふて寝
よもぎ→タモンをリフティングし始める

っていう、脈絡のない反応をするのが面白い。{/netabare}この作品のこういう独特な感じ好き。

あと全然関係ないけど、田中を見てたらなんか、『ゲーマーズ』の雨野っちを思い出した。私だけかな?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 32
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

もっと不器用でよい

原作未読


1回につき5分×2話で15分と短尺。基本的に1話完結型のギャグアニメ。
昨年(2018年)は『あそびあそばせ』『ポプテピピック』『ヒナまつり』『ちおちゃんの通学路』ことごとくスルーしてきたので、年始に「ギャグ枠なんぼのもんじゃい!」と誓いをたて臨んだ一作。
あまり食指が動かない系統であるとはじめに自己紹介しときます。


上野(CV芹澤優)、田中(CV田中あいみ)、山下(CV影山灯)の科学部三名が主要キャラ。上野(♀)さんが、タイトル名の通り不器用ながらもあの手この手駆使しながら田中(♂)の気を引こうと空回り、山下(♀)が緩衝剤(時にはボケ、時にはツッコミ)として機能するという関係性。放課後の部活動がほぼ作品の舞台で、わりと閉じられた空間で展開されます。
その気の引き方の変態っぷりがギャグの主成分であり本作の柱になってます。第1話から全開なためノリに合わないと判断したら切っちゃってよろしいかと。

科学部三名皆マイペースで、そのコミュニケーションのズレも笑いのポイントなんですが、キャラが固まる前の早い段階{netabare}(第3話){/netabare}でゲストキャラが登場してきました。ゲストキャラの声優さん達とても豪華なのですが、投入をもう少し遅くしても良かったんじゃないかなぁというのが気になるところです。
主演の芹澤優さんは、昨年(2018年)私が視聴した『3D彼女』『魔法少女サイト』とはまた違うキャラクターを全力で好演してます。・・・が、


まあこれが面白くない。クスリとも笑えない。渾身の第1話でさえゴミを見るような目の自分がいたし、リカバリの第2話では寝落ちしました。ギャグ作品で面白くないと致命的です。
なお、“お笑い”については面白かった面白くなかったが全て。笑いのツボこそ人それぞれで、シンプルにツボにはまったかそうでないかと思ってるので、あまりグダグダ言うのもなんかね。


少しフォローしとくと、本作で上野さんのド下手(≒不器用)な愛情表現、田中の馬耳東風、山下の宇宙人っぷりの絡み具合のバランスであったり、ネジの飛んでるゲストキャラ達であったり、ド○えもん/キテ○ツ大百科を彷彿させる珍妙な品々であったりと、こと材料は悪くありません。
そこを増加倍加させるための上野さんの不器用さっぷり変態っぷりだけは尖っていて好感です。
予定調和のお笑いは毒にも薬にもならないと思えば、本作『上野さんは不器用』は挑戦的な意欲作と言えるでしょう。


そしてちょっとだけグダグダ言うと、私としては一般的には度を越してるように見えるところ、もっともっと欲しかったですね。メーターを振り切ってほしかったのです。

{netabare}第5話の山下の失禁シーン。ここでこそ濾過器の登場でしょうに!{/netabare}
{netabare}第6話の山下の激おこシーン。意外とも思わず、上滑ったと感じたのはこれまでの積み重ねで作品にネガティブな印象を持ってしまってたからですね。限界です。{/netabare}

振り切って欲しかったから、上野さんの恥じらいの裏返しみたいな軽いデレ。アレいりませんでした。入れるなら散々イジリ倒されてからの終盤ないし最終話くらいなら破壊力があったでしょうに、、と思います。
ただしそれは{netabare}上野さんが田中に惚れているという{/netabare}作品の構成上、実現は難しい。この度はご縁がなかったものと思うことにします。


15分と短尺でダメージも少ないため多少引っ張りましたが、6話で断念しました。



-----
2019.08.23追記
《配点を修正》 -0.1


視聴時期:2019年1月~3月リアタイ視聴



2019.03.26 初稿

投稿 : 2024/04/20
♥ : 45

67.2 5 発明で天才なアニメランキング5位
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (371)
1440人が棚に入れました
飛行機事故に巻き込まれた七人の高校生。彼らが目を覚ますとそこは魔法や獣人の存在する異世界だった。突然の事態に彼らは混乱― ― することもなく( ! ? )電気もない世界で発電所を作ったり、ちょっと出稼ぎに出ただけで大都市の経済を牛耳ったり、あげく悪政に苦しむ恩人たちのために悪徳貴族と戦争したり、やりたい放題! ?そう。彼らは誰一人普通の高校生ではなく、それぞれが政治や経済、科学や医療の頂点に立つ超人高校生だったのだ!これは地球最高の叡智と技術を持つドリームチームによる、オーバーテクノロジーを自重しない異世界革命物語である!

声優・キャラクター
小林裕介、桑原由気、日高里菜、日岡なつみ、金元寿子、金子彩花、石上静香、間島淳司
ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

なぜ設定で『高校生』にした!?

設定がボロボロで書きたい事が山ほどあるけど、長文になってしまうので頑張って短めに書きます。

まず、日本人の高校生7人が飛行機に乗ってる最中、突如異世界にワープしたのか何なのか分かりませんが、異世界に不時着。
全員軽い怪我で異世界人に助けられます。

Q「なんで、高校生7人が飛行機に乗ってたんですか?」
A「分かりません」

次に、各キャラの紹介。
御子神 司:総理大臣(高校生)♂
真田 勝人:実業家(高校生)♂
プリンス暁:マジシャン(高校生)♂
一条 葵:剣豪(高校生)♀
大星 林檎:発明家(高校生)♀
神崎 桂音:医者(高校生)♀
猿飛 忍:ジャーナリスト(高校生)♀

Q「高校生でも医者や総理大臣になれるんですか?」
A「なれません」

で、助けた人がリルルというヒロインの村娘。
一応異世界だからか、魔法というのがあって、彼女も魔法が使えます。
そしてその世界で暮らして行こうという流れになります。

Q「元の世界に戻ろうとはしなかったんですか?」
A「そういった感じは全くないです」

以下、ネタバレ含むツッコミ
{netabare}
そもそも、各キャラ職業があるのに、なぜ高校生なのだろうか?
一番ヤバイキャラは、あの医者!!『神崎 桂音』
アニメ開始5分ぐらいで各キャラの説明があるけど、手術室で手袋とマスクを外し、汗をばら撒いたり、異世界でも環境の悪いところでいきなり手術をしたり、確実にこの人『闇医者』だ!!
というか、無資格でしょ?
それに、サルファ剤だって敵に煽られてから作ってたよね?
煽られる前に自分から患者を診て、作ろうとしなかったのかい?
取り合えず日本に戻ったら、医師法違反の容疑で逮捕。

ちなみに国会議員になるには25歳以上じゃないとダメなんで、『御子神 司』という人も、経歴詐称とかやってる可能性が高いですね。
今頃家宅捜査とかやられてると思うよ。

で、『一条 葵』という人は、戦地でどのぐらいの人を殺めているのか。
しかもこの女性、ただの剣豪ではなく、ミサイルを抱きかかえ、移動先を変えたりする剛腕、謎の脚力、ミサイル両手で抱きかかえて熱くないの?
君も、殺人容疑で逮捕。

発明家の『大星 林檎』は、異世界で原子力発電所を作っているが、それ安全なの?そんなに電力いるの?
その異世界の文明レベルから考えて、そんな膨大な電力いらないよね?
しかも戦地になるところでしょ?危ないよ?
逮捕。

金稼ぎをドヤ顔でやっている『真田 勝人』、この人はちゃんと税金を払っているかどうか。
後、労働基準法に引っかかってないかどうか。
取り合えず、学校の出席日数は圧倒的に足りて無さそうだから、退学処分で。

ジャーナリストの『猿飛 忍』も同様の理由で退学処分。
むしろ全員退学処分。

マジシャンの『プリンス暁』。
手品の種類が何か少なくない?
手品先輩に教えてもらいなよ。

11話で神崎がサルファ剤を作るんだけど(Dr.stoneとかぶったと思ってる人は多いはず!!)、原材料となる硫酸やらアンモニアやら、どこから手に入れたのか不明。
更に、ヒロインの『リルル』が、神崎の指示に従い、魔法で特定の物質だけ取り出すんだけど、良く言葉だけでそれがどんな物質か分かって取り出せるねっ!!

12話(最終話)で、司が人々の前で演説するんだけど、マイクぐらい使ったらどうなの?
あと、共和国を立国とか言ってるけど、もう元の世界に戻る気ないよね?
{/netabare}

ただ、こんな穴だらけの設定でもアニメ化されるぐらいだから、きっとこういう話をとても好む人もいると思う。
とっても好き嫌いが分かれそうな感じがしそう。
1話、最初の5分で「寒っ!!」と思った人は、そのまま切っていいと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 29

scandalsho さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

あぁ、今期の酷評枠かぁ(笑)

原作未読。最終話まで視聴。

世界最高の政治家の御子神司
世界最高の実業家の真田勝人
世界最高のマジシャンのプリンス暁
世界最高の剣豪の一条葵
世界最高の発明家の大星林檎
世界最高の医者の神崎桂音
世界最高のジャーナリストの猿飛忍

彼たちが異世界において、産業革命を起こし、民主主義革命を起こし、建国していく物語。
マジシャン?ジャーナリスト?
少々微妙な人選ではあるが、面白そうな初期設定だと思う。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この作品最大の問題は、彼らが『全員日本の高校生』だという点。
なぜ、彼らが『日本人』である必要があるのか?
なぜ、彼らが『高校生』である必要があるのか?

司は総理大臣なんだそうだ。総理大臣=衆議院議員=被選挙権は25歳以上
『日本人』で『高校生』だと、さすがに無理がある。

これ以外の面々に関しても、『世界最高の』の冠がつくと高校生では無理が生じてしまう。

少なくとも、この点に関しては(強引なこじつけでも)説明が必要だと思う。
この部分の説明を避けたいのであれば、『日本人の高校生』という現実離れした設定は諦めるべきだ。
初期設定の段階で破綻していて、視聴者の理解が得られないからだ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この作品の最大の不幸は、同期に『Dr.STONE』と『本好きの下剋上~』があった点。

その作品が『何に重きを置くのか?』という根本的な問題はさておき、『発明』という点においては、上記2作品に軍配が上がるだろう。
それも圧倒的に・・・。

原材料の入手から製造過程まで、丁寧に描いた2作品に対して、落差が半端ない。

色々なモノをすっ飛ばして、『世界最高の』をアピールしたいのか?とも思ったけど、恐らく、原作者の知識の問題なんだと思う。
知識がないから過程が描けない。
もっと言えば、調べてもよく分からないとか・・・。
そういう作者の浅はかさだけが浮き彫りになってしまう悲しさ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

いかなる理由があっても、相手国に武力攻撃を行う政治家、核攻撃を決断し、実行した政治家を『世界最高の』と謳ってしまう原作者の思想は、断じて許してはならない。

少なくとも、この点だけはもっと厳しく断罪されるべきだ。
こんな作品をアニメ化した制作陣の人格も疑わしい。

世界で唯一の被爆国である日本人の発想だとは思えない。
この主人公たちが『日本人の高校生』であるという設定は、日本人に対する最大の侮辱だ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

天才児たちが異世界へ行くそうですよ?

1話感想{netabare}
タイトルから“問題児シリーズ”のスピンオフかと思ったら…えっ、全然違うの!?
そして1話を見てみたところ…おや?これはひょっとして…。
真面目に作ってる気がしない、いや真面目ではあるんだろうけど、真っ当ではないって言い方が良いのかな。
ひょっとして…あくまでひょっとしてだけど、これ、昨今のなろう作品に対する皮肉として作ったってことは…ない?無いかなぁ?
捨て鉢というか、「ホラお前らこういうのが好きなんだろ?喜べよ」と、ヤケクソ感すら感じる。
作画が妙に頑張ってるのも「絵さえ良けりゃ良いんだろ?ブヒブヒ喜べよ」みたいな。
考えすぎかなぁ?

いつかはカウンター狙った作品が登場する予感はしてたけど、どうなんかな。
というか、そういう系(皮肉った作品)は“ポプテピピック”みたいに明らかにそうだと分かるものだったり、レツ&ゴーやベイブレード等のホビーアニメに対する“カブトボーグ”みたいになんだかんだいいつつリスペクト感は残す、みたいなものだと思ってたのだけど…。
なんかこれ、過度になろう異世界系をおちょくった作りに見えてしまうのは…私が歪んでるだけかのう。
この直感が正解か不正解かはこの先見続ければ明らかになる…と良いな。

いやぁそうはいうけどさぁ、斜に構えずに真っ向から見て面白いと思うのは厳しいでしょー。
なにかウラがありそうと疑りながら見る分には面白いって話で。
「なにも考えずに見れば面白い」みたいな話はよく聞くけど、さすがにこれはケーキが三等分できないレベルで“考えない”をしないと無理かと。
なんで世界の3割牛耳ってる富豪が100億融資「されて」喜ぶんだ?、世界トップレベルの医者が居るのに1ヶ月寝たきりだったの(その間情報収集しなかったの?)?、その場合リハビリもなしに大立ち回りしたの?等々、ツッコミ出したらキリが無い。
キスはキモいし小型原子炉なんて設定作りを放棄したとしか思えない、が、「なろうってこういうモンでしょ?(鼻ホジオナラプー」とおちょくってるのかも知れないと思うと妙に納得できちゃったり。
もしそうであるなら「ボクまたなんかしちゃいました?」ネタが欲しいところだけど、主人公は聡明みたいなので難しいかな?{/netabare}

2話感想{netabare}
専売してちゃアカンのか?
それよりなにより品質管理がスゲー気になるうううう!!!
マヨに限らず工芸品にしたって「なんだこれで売れるんだ」と思うと途端に手抜きを始めるのが○○の低い(なんて言えば良いんだ?)連中の特徴で…っていうか、そういう連中だから搾取されてるって話ちゃうん?
良い意味でも悪い意味でも原住民バカにすんなよと。
それでいて作画は頑張ってるもんだから余計に笑えない、アニメだってレベルの低い海外丸投げで誉められるなら頑張らないでしょ?と。
次回に続くみたいなので、マヨに異物混入でもする話になるのなら良いのだが…。{/netabare}

3話感想{netabare}
えっ、委託販売って買い取り方式だったの?
在庫管理ががが…てっきり2話では売れ残った分は輸送費相手持ちで持って帰ってもらってたんだと思った。
仕入れと小売りがごっちゃになってない?
仕入れたら仕入れた分だけ即日完売とは夢のようだぁ。
ってか巨大な倉庫を必要としない程度の売買(流通)量であるなら、1週間でどうこうなるほどの影響力は無さそうな気がするが…。
それこそ仕入れを当て込んでた商人がモンスターに襲われて納期にやって来ない、がザラな世界じゃないの?
前も書いたけど品質管理が一番アレなんだって、○○が低い連中と商売する時って…段ボール肉マンとか緑肉とか知らん?
一括で販売して客から仕入先がどこか分からなくなったら更に悪化しそう。
豊凶の差が現代よりも激しいと思われるあの世界で先物買いかぁ…。
ってか農地改良で今後収量が上がるのが確実なのにそこはスルー?

これがキッズアニメだったら最後客から「これ不良品だぞ」「聞いてたのと違う」とクレーム殺到して「トホホ、もうこりごりでゴザルよニンニン」で終わるネタ。
タイムボカンの三悪やドラえもんで調子に乗ったのび太がよくやる…最近でも“ピカちんキット”で見た。
最近深夜アニメがキッズアニメより対象年齢低く感じることが増えてきてる気がする。
キッズ向けって細かいところはカットして(このカット具合がいかにも低年齢向け臭くて見れない人は見れないんだろうけど)話を押し通すんだけど、中途半端な知識をひけらかす方のがタチ悪いと思うんだがなぁ。
詳しい人が「それに触れたら長くなるんで敢えて触れない」を、ニワカが知った口利いて大火傷ってのはよくある話で…。
そうねぇ…“ドクタースト-ン”が、厳密な計量が必要なものやコンタミが入ったら上手く行かないものは意図的に避けてる気がするのだが、分かってない人は平気でそれをやってしまう。
子供騙しはもっと子供騙しに徹する、とでも言えばいいかな。

奴隷描写もなかなかにファンタジー。
作中の描写だけでは奴隷はいい値段で売れるぞとアピールしただけのような…。
これを期に奴隷狩りがより活発になり、「ヘヘヘ、また奴隷入荷したんで買ってくださいよー」と付きまとわれると思うのだが。
「はした金で大金を手放した大馬鹿野郎」とは言うが、窮すれば更に悪どい手口に走るのが世の常だろうに。
次いで宗教ネタ。
弾圧が厳しいのであればマヨネーズなんていう見慣れぬ食べ物が出たら一般市民はまず「教義に背くかも知れない(異教の食べ物かも知れない)」で手を出さないと思う。
当初ジャガイモが普及しなかったって話有名じゃん。
医療シーン。
それこそマヨネーズかけたら治ったでいいじゃん、モンスターがよく分からない病気持ってたりしないのか。
火刑マジック…意味が分からない。
ってか獣人に金貨渡した人も罰せられるよね?

結構頑張って書いてみたけど後半で失速wツッコミが追いつかない。
次回以降もツッコミ入れるかどうかは不明、疲れるわこれw{/netabare}

5話までの感想{netabare}
おぞましい。
お上の一存でマヨに関税かけられたら終わり。
で、そうならないようにお上と対等に交渉できる発言力を得るために同業者組合=ギルドってのがあって──みたいなことが某所で語られてて。
そこで飛び出した言葉、「ギルドって現実にもあるんだ」。
…。
冗談だよね?
アニコレ外の話をここでするのも卑怯かも知れんけど、「アーサー王って男なんだ」って言葉を聞いた時に並ぶくらいショック。
小学生なら分かるが、いい歳をした大人が、だ。
↑で書いた「ケーキを三等分できない」も、本を売るためのフカシじゃね?と半信半疑だったんだけど、なんか真実味を帯びてきて…コワイ。
ってかそれじゃあ“サクラクエスト”で商店街組合がなんであんなに態度デカかったのか理解できないじゃないか。
それってもうアニメすら楽しめないと思うのだけど…なんかカワイイ娘が動いて声出してエロけりゃそれで満足って感じなの?
そりゃね、異世界系のコミカライズをちょっと見てみたら小学校低学年でも読める漢字にまでいちいち振り仮名振ってある作品が多くて「へー」って思ったモンだけど、やっぱそういう人向けってことなん?
境界知能を割っちゃってる人向けってことなん?

そしてやっぱり気になるのは、それは意図的なのか天然なのか測りかねてること。
先に書いたコミカライズの振り仮名、単に編集ごとに決めてあるだけで深い意味は無いと思うのだけど(少年誌は仕方ないし)、この作品は簡単な漢字には振り仮名ナシ。
なんかそれだけで上等に思えてしまう自分も毒されてるなぁと思うけど。
まさかの万が一ではあるけど「なろうがクソだって?ハハハ甘いな、俺が本当のクソを見せてやる」って意図で作ったとか…無いかな?
えーっと、話ちょっと逸れるけど“ロクでなし魔術講師と禁忌教典”のアニメ、放送当時こういう系は濫発されててラノベテンプレだのテンプレだのとよく揶揄されてたのだけど、「本気のテンプレを見せてやる」とばかりにテンプレ益し益しで作ったかのような内容になってまして。
異能者学校だのクラス対抗戦だの女王と謁見だの強化人間だの映画卒業だの空中遺跡だの…これはある意味実験だったんじゃないかなぁと思ってます。
ってことで、こっちも実験してるんじゃないかなー、と…どれだけバカ向けにして大丈夫か、みたいな。
境界知能割ってる人にどれだけ購買力があるか、みたいな。
ひょっとしたら将来資料的価値が生まれる、かも?

でもって一応内容に突っ込んでみる。
資本主義と民主主義に夢見すぎ。
あと宗教ナメすぎ。
そこまでの能力があるならそもそも最初の飛行機事故が疑わしい、回避できそうじゃない?
最後のオチで、実は凡人以下の無能が死の間際に見た夢でしたでいいんじゃね?{/netabare}

6話感想{netabare}
ツッコミも疲れた(※)のでもうスルーしようかなと思ったのだけど、今までのツッコミとは別方向のツッコミが現れたのでそれについて。
幼女が鞭で打たれるシーン。
直接鞭が肉体に当たってるところを画面に映さない…まではまだいい、規制派がうるさいからね。
けど、画面の外での「当たる音」までカットって…なんじゃそれ?
ヒュンと振るう音はするけどバシーンと当たる音が無いの。
多分これも規制派に対しての配慮だとは思うのだけど…そこまで必要?
だったらもう幼女じゃなく少年にでも置き換えればいいじゃん、と思ってしまうけど、アニメ作業工程のどの段階でストップがかかったか分からないので、う~ん…。


そうはいっても、SFの定番、「一度高度に文明が進んだけど滅亡して、石器時代からやり直した現行の人類のうち一部が前文明のテクノロジーを独占している」ってことなら世界観についての違和感はかなり緩和されちゃう…かな?
この作品がそこまで考えてるとは思えんのだけどねぇ、どうなんだろうねぇ。
というか、なんで自分が「こういう設定だったら納得できる」とフォローめいたことをしてるんだろう?
それこそ主人公達が関与してない場所・来る前から存在してたものとしてレーザー兵器とかあれば良いのだが…。
ほらあれだ、“オーバーロード”は一応そういうところ匂わせてたじゃん?{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
某アニメーターは作画の仕事をしてる最中「あー今クソアニメの絵を描いてるんだよな…」と思うとモチベがダダ下がりすることがあるんだそうな。
それを考えるとこの作品のスタッフは鋼の精神なのか、むしろ完全に割り切って好き勝手やることでモチベを保ってたのか…。
つまりは話は酷くて作画は良い。
参ったね、これ総合評価どうしよう?

序盤各話感想でゴチャゴチャ書いてたけど、話が進むにつれ話の酷さは加速する一方。
サムライキャラがミサイルと一緒に走り出した時は「えっ、超人ってそういう!?」と思ったり。
これがアズールレーンやモンストのキャラだったら何も驚かないのだけど…それでいて作画スタッフ的には魂斗羅ごっこが描けて楽しかったのか妙にノリノリ。
でもこれだと異世界転移のキッカケとなった冒頭の飛行機事故が起こりそうも無い気が…。
10話で発明家が修理頼まれたのは体よくタダ働きさせるため(修理費は総理が全貰い)にしか見えないし…ここ最近アニメ業界で不払いがどうのって話を耳にするせいか、どうにも釈然としない。
やりがい搾取肯定かぁ、こんな内容を平気で描いちゃって良いのか?
11話はロボトミー肯定…民主主義とは…ってか阿片絡みだったらそれこそ商人の出番じゃないのか。

で、最終回まで見て一番モヤモヤしてるのは、司法府設けろ司法。
自ら作った制度(法律)に自ら縛られろよと、独立しても野党はロボトミーか粛清で事実上不在の一党独裁だし人治国家だし。
「君の意見に賛成できないが君が意見を述べる権利は死んでも守る」みたいなことなんかありゃしない。
皇帝と対峙する立場って話のハズなのに、やってることはその皇帝と同じにしか見えなかった、むしろ侵略者。
錦の御旗こそ民主主義と美しいけど実際見てみると看板に偽りアリ…前も何かの作品で書いた気がするけど「金正日の輝かしき軌跡」の物語を見てる気分。
汚職で死刑とか皇帝(≒米帝)に対抗するために核が必要だってのは正にそのまんまかと。
俺TUEEE系ってそういうのになりがちなんですかね?

そしてその一方で、まさかマジでそこら辺狙って作ったんじゃないか?と思わなくもないのだけど深読みし過ぎかなぁ?
まぁだったら転移者同士での粛清パーティー開いて欲しかったけど…本当は総理の失態なんだけど罪被らされて始末される、とかね。
そういう意味では原作に興味が……ないない、アハハww

絵だけはマトモなので音を消して観るのがお勧めかも、声優目当ての方は…が、頑張って。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

66.2 6 発明で天才なアニメランキング6位
ベイマックス(アニメ映画)

2014年12月20日
★★★★☆ 3.8 (205)
1174人が棚に入れました
ヒロは、幼いころに両親を亡くし、兄タダシと2人きりの生活を送っていたが、ある日、謎の事故により兄タダシは帰らぬ人となる。
ひとりぼっちになり深く心を閉ざしたヒロの前に現れたのは、つぶらな瞳と空気で膨らんだ白くて大きな体を持つ"ベイマックス"。彼は、亡き兄タダシが、人々の心と体の健康を守るために開発したケア・ロボットだった。
「どのくらい痛いですか?」「泣きたい時は泣いていいのですよ」と優しく寄り添う"ベイマックス"のおかげで、ヒロは少しずつ元気になる。
そして、兄の死に疑問をいただいて謎を追うと、世界の脅威となる巨悪の存在を知り、兄のために戦う決意をする。ヒロの味方は、戦闘能力・戦闘意欲のない優しすぎるベイマックスのみ。果たして彼は世界を救うことができるのか、そして、兄タダシがベイマックスに託した驚きの使命とは。
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ベイマックスが うしろから包み込んでくれる、あたたかいストーリー

ここは...わたしの住む都市?
目の前に広がるどこかで見たような景色...
けれども少しだけ異国っぽい雰囲気もあるこの場所は...

アメリカ、サンフランシスコと東京をミックスした「サンフランソウキョウ」という架空都市。

そのせいだったのでしょうか...
ここは非日常的なファンタジーの世界であるのに、どこかに実在しているのではないかと....そんな気持ちにさせたのは。

科学が進歩した世界では尖ったフォルム、禍々しい色。そんな近未来的なデザインのハイテクロボットを見かけます。

しかしこの作品の「ベイマックス」というロボットは白くてやわらかそう、さわって良い?あなたはふわふわなの?そんな印象でした。

開発者タダシはこのロボットを「人々の心とカラダを守る」ケアロボットという使命のもと作りました。
それに相応しい柔らかなフォルムが優しさを感じさせています。

とっても大きいベイマックスがちょこちょこと歩く仕草や

通路を通れないからとカラダを自ら押し潰したりとお茶目だったり

簡単にカラダに穴が空いてしまうことは戦うための存在ではないという理由でしょう。その柔らかい雰囲気としてうまく表現されていました。

この一挙手一投足に至るまで全てが愛らしくユーモラスなベイマックス。大いに癒されます。
あなたも癒されること間違いなしです!!

{netabare}
中盤では大切な人を失うことから アクションストーリーへと移行。未知の敵に向かうため主人公や学友が秘密のヒーローになるのです。

正義とはなんでしょう
復讐心からくる正義は果たして正義なのでしょうか。
その間で葛藤する主人公ヒロ、信頼できる仲間は一緒に悲しみ、ヒロを諭してくれるのです。
{/netabare}
いちばん好きなシーンがあります
ヒロをそっと包み込むベイマックス
背後からやさしく、あたたかくヒロを包みこむ仕草。

画面を通して伝わってくる、わたしの背中もあったかくなるような
ヒロの表情を見ていると
感じているその安心感が伝わってきます...

心にも...愛情、安心、やすらぎが直に伝わる行為、包み込む「ぎゅう」

包んて欲しいときも
包んであげたくなるときも
心と心が伝わる大切なスキンシップ
ベイマックスがヒロを包み込むシーンに胸がぎゅうってなりました....

この作品すごくまっすぐなストーリーで、かけがえのない仲間との絆を描きます。
中盤からアクション作品かと思いましたがやはり「心」に重きを置いています。
とても素敵な作品、とても心があたたかくなりました。

AIさんが歌うエンディングテーマ Story (英語版)ソウルフルな歌声にぐっときます!ベイマックスがしてくれたような包容の力を感じます。その声に胸があつくなりました。

キミがくれた希望で 強くなれたもう怖くない...
今はキミを近くに 感じるから...

投稿 : 2024/04/20
♥ : 53

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

工学部のアホGeekどもを愛する人々は全員みるべき

「おまえの対人感情把握能力は、ベイマックス以下なので、ベイマックスを見習うように」と言われました。

ほんとうに、すみませんでした。頑張りたいと思います。


*1.工学部萌え


まあ、それはさておき、
某工学部出身の知り合いが「けっこうマジ泣きした」と言ってたけれど、おれはおまえのことを想像しながら、ちょっとうるっとキタぜ?と言ってやりたくなりますた。(わたしは工学部出身ではありません)

工学部出身の尊敬できる友人たちの居場所が『ベイマックス』ではとてもキラキラと描かれていて、ただ、そのことだけで、泣ける。これだけ、工学部の世界をキラキラと描いたコンテンツってほかにないんじゃなかろうかとーーあるかもしれないけど――ないんじゃないだろうか、と言いたくなる何かだろうと、これは。

たとえば、最初のシーンで天才児であるヒロが画期的な発明を披露するシーン。あれ、実際にはあんなことどう考えても短期間ではむりだとは思うけど、ああいった発明が実際に短期間で可能であるかどうか、ということは別問題として、「工学部」に生きるGeekな人々の人生の喜びの見出し方というのを、ぐぐっとわかりやすく、かっこよく描くならばまさしくああいうものになるだろうと思う。
 
人々をあっと驚かせるようなものを作り上げて、それをプレゼンテーションしてみせること。
研究室のなかで好き勝手に素っ頓狂な発明品をつくりながら、みんなで心地よい変人Geekの巣窟で熱心に日々を費やすこと。
そういうことが、ただただ、ひたすらに、たのしく、麗しい日々で、そういうものを、すばらしい風景として描いてくれているという、ただそれだけで、このアニメは、全世界の工学部出身者および、工学部の人たちを愛おしく思う人々にとってすばらしいアニメだと言って良いものになっていると感じました。


*2.PC


あと、これもすでに言われていることだけれども、工学部の男女比率や人種比率もきちんと配慮されていて、「さすがディズニーだな(笑)」と。その政治的配慮の行き届き具合に、おもわず皮肉めいた笑いをこらえられなくなるのですが、皮肉めいた笑いをする一方で、皮肉めいた笑いだけではすまないものでもあります。
 あまりにもベタなこの政治的配慮は、日本では十分になされていないことなので、これはこれで、やはりとてもとても重要で、きちんとしていて、改めて真顔で「すばらしい」といいたくなる気持ちもやってきます。
 日本の工学部連中の愛すべきアホGeekどもは、たいがいにおいて愛すべきアホGeekなんだけれども、ジェンダー配慮の文脈だと、ごく素朴に悪い意味で「このアホが!」と叱ってやりたくなることも多いもので、こういうところは、ベタに見習ってほしいよね。まあ、去年の人工知能学会の表紙のネタでうんざりしてるかもしれないけど >工学部の男性各位
 工学部の人々は、けっこうベタにフェミ系のまともなもの読むといいよ、ほんと、とか思いますよね、しみじみ。


*3.サンフランシスコと日本


 サンフランシスコが美しく描かれているのもけっこううるっときましたわ。現実のサンフランシスコはあそこまで美しくないけれども、個人的にサンフランシスコは良い思い出のおおい街なので。
 しかも、主人公は日系人ですからね。


*4.話の構成、見せ方、演出エトセトラ

 
 いうことなし。すばらしいのではないでしょうか。機械の波の表現とか、いや、まあ、ほんとすごいとおもうよ。


*5.ということで、けっこう、わたしにドンピシャ

 全体的に、すごい自分にむけてドンピシャな作品だという感じでした。けっこうマジでうるっときてしまいましたわ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『BIG HERO 6』の映画化・・・でも日本のアニヲタ的には微妙な心境かも?

『X-MEN』のスピンオフ作品である『BIG HERO 6』の3DCG映画化作品です
つまりディズニー作品にしては珍しくれっきとした原作があります
ただし肝心の「ベイマックス」の設定やデザインを含め、キャラの名前だけ拝借したほぼオリジナルストーリー
そもそも『BIG HERO 6』そのものがアメコミの中でも弩マイナーな為、向こうのファンですら忘れかけてた一本ですね
2D吹き替え、または3D吹き替え、一部劇場のみ字幕版もあり


アジアとアメリカ西海岸をごちゃ混ぜにした架空の未来都市、サンフランソーキョーが舞台
13歳にして高校を卒業した天才少年ヒロ・ハマダは有り余る才能を持て余し、非合法なロボットバトルに夢中でした
そんなヒロを見かねた彼の唯一の肉親、兄のタダシはヒロを大学の科学教室へと誘います
科学ヲタクの仲間達やロボット工学の権威である教授に触発され、進学を決意するヒロ
そして世紀の大発明「マイクロボット」を発表するがその矢先に大学で大火事が発生、取り残された教授と教授を助けようとしたタダシが帰らぬ人となってしまいます
兄を失った悲しみに傷心しているヒロの前に、タダシの形見で人の治療を専門とするケアロボット「ベイマックス」が現れます・・・


まずビニール風船で出来た「思わず抱きしめたくなる」ベイマックスのデザインが良いですねb
原作は普通にスーパーロボットですが、ケアロボットという新設定の元に起こされたポッコリ感、工業デザインとしてとても秀逸です


お話の前半、ヒロとタダシの微笑ましい関係からタダシの残酷な死までを描く部分が家族モノ、青春サクセスモノとして大変素晴らしいです
あと超脇役ですけど兄弟の育ての親であるキャス叔母さん、個人的にすごく好きですb


さて、日本版予告やCMなどでは仕切りに「優しさで世界を救えるか?」というキャッチコピーと共に感動作品、癒しの物語であることが強調されたプロモーションをしていました
ところが本国の予告や実際の本編はあくまでコメディタッチのヒーローアクションなんですよね


非戦闘ロボットであるベイマックスは戦えない、戦えないけどヒーローになる
これは本作のクライマックスに関わる大きなテーマなんですが、日本版のプロモーションだと“戦わずして世界を救う”みたいな印象を受けます
でも本編の内容は「力の使い方を間違えてはいけない」とか、「大きな力には大きな責任が伴うべき」とかを伝えんとしてきている
結果的に世界を救うために“武力の必要枠”があることを肯定しています
これは科学の発展と軍事を切り離せないアメリカ臭さが抜けない感じで、少し意見が分かれそうなところですね;
そして日本版予告に関しては流石にちょっと予告詐欺と言っていいレベル
個人的にはちょっと残念でした


じゃあアメコミヒーローとしてなら純粋に楽しめるのか!?って部分にも実は疑問がありまして・・・
ぶっちゃけるとこれって様するに『HEROMAN』なんですよ
そう、2010年にスタン・リーが原作、日本のボンズが制作したアニメです
すごくヲタク向けな内容なのに、いざガチヲタが観ると「HEROMANの焼き直しかよェ・・・」ってなる


お涙頂戴モノを期待してるとちょっと違う
ヒーローアクションを期待しててもちょっと違う
どこもかしこも中途半端
だからこそ誰もが楽しめる一作なのかもしれませんが、良い意味でも悪い意味でも“凄く軟派な映画”だと思います


上記した前半部分の感動の他に面白かった部分と言えば、クライマックスの救出シークエンスが『インターステラー』と偶然にも被ってるってとこ
あと科学ヲタク仲間の一人、フレッドの父親に関してですかね
まさかの“ご本人”登場かよって吹き出しましたw


ネタ的な意味では『アナ雪』以上に語り甲斐のある作品でしたよ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

71.4 7 発明で天才なアニメランキング7位
天晴爛漫!(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (261)
864人が棚に入れました
19世紀が終わりを告げ、20世紀の幕が上がろうとしている時代・・・天才だが社交性0のエンジニア『空乃天晴』と、凄腕だが臆病な侍『一色小雨』はある事故で日本からアメリカに漂流してしまう。無一文の二人が日本へ帰るために選んだ方法は、「アメリカ大陸横断レース」に参加すること。スタートは西海岸ロサンゼルス、ゴールはニューヨーク。自作の蒸気自動車で荒野を駆け抜け、クレイジーなライバルと競い合い、アウトローや大自然から身を守り・・・果たして二人は過酷なレースに優勝し、賞金を手に入れ故郷へ帰ることができるのか!?

声優・キャラクター
花江夏樹、山下誠一郎、悠木碧、雨宮天、斉藤壮馬、折笠富美子、櫻井孝宏、杉田智和、興津和幸
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

迷わずいけよ いけばアンダスタン

P.A.WORKS制作によるオリジナルアニメ

全13話完走してなお、時代設定いつ頃だろうと悶々としてました。

新政府とか言ってるから明治にはなってるよね
新右衛門さん帯刀してるし廃刀令前の明治期1870年頃か?
モブの発明王がフィラメント閃いてるっぽいし1880年頃か?
あれ!?それ{netabare}(飛行機){/netabare}って20世紀だったような…

すいませんあらすじに書いてました。以下の通りだそうです。しっかり読もう前情報!

 19世紀が終わりを告げ、20世紀の幕が上がろうとしている時代…


変わり者の科学小僧・空乃天晴(CV花江夏樹)が主人公。人情の機微を知らない偏屈科学者タイプです。となると横で振り回されるキャラが欲しくなるわけで、剣術道場の真面目そうな倅・一色小雨(CV山下誠一郎)がお目付け役となります。小雨は『一休さん』の新右衛門さんに見た目も雰囲気も似たお方。天才を引き立てる凡人代表です。
巻き込まれた一騒動から逃れるどさくさで船に揺られてロサンゼルスへ到着。アメリカ横断ウルトラク…大陸横断の自動車レースに挑むってお話です。

天晴(あっぱれ)が小っちゃい頃に蒸気船を見て目覚めちゃったというのが根っこなので、エンジニア奮闘記みたいなのをレースを題材にしてやるんだろうなぁと期待。偏屈な天晴と凡人小雨のキャラ配置は盤石そうです。
そうして楽しめたのが中盤まで。味変が生じて好みが別れそうな終盤が待ち受けてるのでお楽しみを。


味変1:キャラ変
{netabare}天晴には最後まで自己中な偏屈小僧でいって欲しかった。豆腐メンタル化して萎えた。{/netabare}

味変2:??
{netabare}レースそっちのけになっちゃった。こちらはまあOK。{/netabare}


あまり気をてらわない王道らしい作品かと思います。
早々にキャラを勢揃いさせて固定メンバーを深掘りしていくスタイル。起承転結の転があってきちんと与えられた尺で完結する。画も崩れちゃったら何言われるかわからないブランド制作会社です。バトルアクションも背景も砂ぼこり舞うレースシーンもいい感じですよ。
このルート66っぽい導線や先々の経由地で物語が動くことから『イージーライダー』的なものを想像しました。かなりおちゃらけてますがね。

ただし、エンジニア奮闘記を期待してた私はちょっと肩透かしを食らって影を落とした感じです。わりとご都合だったのであまり気にせず臨まれることをオススメします。
総じて…良さげなパーツを揃えているんだけど作り始めるとしっくりこなくて、それでもなんとか完成品の体裁を整えた感じ。でこぼこならそれで尖らせればよかったのに、となんとも惜しい作品です。



※ネタバレ所感

■新しい時代の幕開け

{netabare}自動車レースの妨害については、自動車の台頭を快く思わない鉄道王っぽいおっさんの依頼をもとにギル(CVツダケン)は動いていたわけでした。新しい時代の胎動そして抵抗。
それであっさりおっさんを殺しちゃってるわけで、そうするとレース妨害する理由がなくなるわけで、それでもレースの邪魔を続けるわけで、そこで持ってきたのが

 力が支配する世界をきぼんぬ!

だそうです。時代設定がそうだからって世紀末救世主伝説に寄せなくても良かったのにと思いますけど、あまり理由は重要視してなかった模様。まあむき出しの暴力が支配する西部劇世界の終焉という見方もできますが、それにとって代わるのが科学技術というのもピンときません。
時代に取り残された徒花って設定も嫌いではありませんがそういうわけでもなさそう。動機づけが弱かったです。{/netabare}

{netabare}レースを楽しむでもエンジニア奮闘記でもなく、“レース仲間VS悪いやつ”にシフトしていくのは構わないのでラスボスは憎たらしい悪役らしい悪役にさせて欲しかったですね。
ホトト、シャーレン、アル、偽ギル兄弟、ディラン、そして杉田…じゃなかったTJと各々いい感じで掘り下げられていました。そこに天晴と小雨も加えたレース仲間たちの魅力と釣りあいを持たせることは至難だったかもしれませんが、ここさえよければレースそっちのけでも評価上げてたと思います。{/netabare}


■なんか気になった些細なこと

1.{netabare}レース実況役の平田真菜さん。『ケンガンアシュラ』でもリング実況でした。{/netabare}

2.{netabare}シャーレン(CV雨宮天)がストⅡの春麗っぽい。一瞬スピニングバードキックのカットいただきました。{/netabare}

3.{netabare}本作MVPはシャーレン雇い主のおっさん。かっこよさが群を抜いてました。{/netabare}

4.{netabare}いやアルのお付きソフィア(CV折笠富美子)かも。テキーラをショットでいける女性には惚れる。{/netabare}


■いいよね!近現代

100年前くらいの設定。場所はアメリカ。街並み背景が楽しいです。このちょっと昔ってのがやっかいで、大昔なら山村の田舎を想像しながら文明の利器を排除すりゃOKで済むのがそうはいきません。
同じP.A WORKSの『天狼』では昭和初期でした。こちらも背景画が楽しかった作品。しっかりノウハウ溜めてると思うので、この“ちょっと昔の世界”で大作つくらないかしら?とひそかに期待してます。
いい脚本家呼んでくださいね。



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2020.09.26 初稿
2020.11.02 タイトル修正
2021.06.16 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 42

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

明治末のキャノンボール

最後まで観た感想

明治末にアメリカで行われたキャノンボールでした。
まぁ 面白かったです。
最初はキャラ紹介もあってなかなかレースが始まらず、ヤキモキもしたんだけどね。^^;
いざ始まってみると、いろんなアクシデントがあってもライバルたちとの友情?などがあって、強力したりする場面があり、それはそれで素晴らしくて美しいかもだけど、なんだか なあなあな関係というか・・・
もうちょっと自分以外は敵というか、シビアにレースに挑んで欲しかったような気もしました。
レース終盤は、ギル・T・シガーの妨害により、レースそっちのけで「サウザンドスリー」退治に話が変わってしまい、なんだかなぁーで、これじゃない感が(苦笑)
これ
ドラマだったけ?って思ったよ。
でもまぁ、最後はちゃんとレース再開して決着もついたので、まぁ そこそこ満足できたかな?
でもやっぱり僕としては、もっとレースメインで抜きつ抜かれつのハラハラドキドキをメインに見てみたかったです。


どうでもいいつぶやき
天晴って車の免許 持ってたの?



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最初のレビュー


P.A.WORKSのオリジナルですかね?

時代設定は明治末らしいけど、これ 子供の頃観た映画「キャノンボール」まんまの内容です。
一応3部作まであるけど、1と2にはジャッキー・チェンも出演してます。
(1ではスバル レオーネ。2では三菱 スタリオンに乗ってました)
なついです。(誰か観てる人いるかなぁ?)

アメリカ大陸横断レースなので、必ずしも早い車が勝つ訳じゃなく、耐久力や運も必要なので面白いんですよね。
本作のキャラでは、無頓着で発明化みたいな天晴と、刀を携帯する士族の下級役人 小雨との凸凹コンビで、なんだかんだで良いコンビだと思います。
他のキャラは今後出てくるだろうけど、キャラは大事なので面白い奴 期待したいです。

しかし
コロナの影響で3話まででストップ。
残念ですわ。
どのくらいの期間延期するか分かりませんが、いきなり4話から始まっても細かなとこ忘れてる自信があるので、また1話から放送始めてくれると嬉しいんですが。。。

幾つかの作品が延期になってますけど、早くいつも通りに戻って欲しいですね。
てか、これを期に アニメは完全出来上がってから放送決定した方がいいんじゃないかと思いました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 32
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

冒険しない冒険

5話までの感想{netabare}
悪くはない、悪くはないのだけど「なかなかレース始まらないなぁ」、「全何話か知らないけど早くレース始めないと放送終わっちゃうぜ」って感じで4話までヤキモキしたのが本音かな?
とはいえレースでいちいち回想シーン入れられても困るのでここら辺の匙加減はなんともいえない、とりあえず5話でレース始まってよかったよかった。
ところでキャノンボールやチキチキを髣髴とさせるという指摘が多いが、個人的には小雨が“一休さん”の新衛門さんに感じて仕方ないw、どれも狙ってのことだろうけど。
ついでにチキチキは殆ど記憶に無いのだが、「より原始的な構造の方が壊れにくい・(マシントラブルなど起きたら)最後は乗り手の体力勝負」ってことを当時思ってか思ってなくてか岩石オープンが一番好きだった…と思う。
こっちはエンジニアに焦点を当てた作風のためあんな原始人を登場させるワケには行かなかったのは分かるが、世代ならケンケンのモノマネは誰でもやったハズで、こっちにはそれが居ないのは…どういうこっちゃー!!{/netabare}

7話までの感想{netabare}
マーチャン…ゲフンゲフン、小動物キター!
これで特徴的な笑い方をしてくれたらそれだけで色んなものが許せてしまう気分だけど、さすがにそこまであからさまじゃない?
でもってメインの話は──

天晴、お前人の心があったのか!

この先レースを通じてそこら辺を獲得してく展開になるのかね?
小雨もなにかトラウマを抱えてるらしくそっちの掘り下げも期待したいところだけど、敵討ちはとっくに済ませててその時の感触が恐かったりして?
いやだってアメリカで敵に遭遇って無さそうだし。
そのうち小雨「お前は人を殺したことがあるかい?」とか言い出さないかなー、どうかなー。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
あ、知ってる、これ小雨が天晴号のAIになる展開だ。
と冗談は程ほどに、そんなことは無いだろうけどもしそうなったら非難轟々になろうが私は絶賛するぞw

と、最新話の感想を先に書いてしまったけど、いやはやどうなんだろうね?
8話小雨がアッサリと刀を抜いて悪者やっつけて「え、それで終わり?」と肩透かしを食らったかと思えば、9話温泉回ではそれぞれキャラが立ってて面白かった。
天晴が考え事をしなから町を歩いて周囲がしっちゃかめっちゃかってのは昔ながらのキッズアニメ調で懐かしさすら覚えた。
次回以降への「引き」も、ルート変更でよりにもよって妨害を仕掛けてる鉄道会社のお膝元でレースを続行することになり、さーてどれだけ妨害をかわしながらレースをするんだろう?と期待を持たせといて…。
10話これかい!
レースしねぇなぁ…。
まぁ私はこの作品の方向性をよく理解してない(=期待してない)のでレースしなくても別にいいやと思うようになってるけど、車まで破壊して、いよいよもってレースする気はないと断言された気分。
つか人間が超人すぎひん?これなら人が車背負って走った方が早いんじゃないか?{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
なんだろうね、奇抜なレーシングカーが続々登場する作品かと思ったら人間の方がトンデモだらけ。
で、そんなトンデモ人間出すのなら奥歯に加速装置仕込むなり生身で列車止めるなりすりゃいいのにそれは無しで煮え切らない、中途半端。
ギルを倒すのは天晴のビックリドッキリメカにするとか、最終回の最終コーナーも小雨が夏実ブレーキ(“俺たちは天使だ”“逮捕しちゃうぞ”ネタ)するなり3人で生身の足で壁走りすれば、それまでの「ん?」って部分も帳消しに出来ただろうに…。
何を見せたかったん?がブレブレというか、企画当初は面白いアイデアだったものが、会議を繰り返すうちに無難なモノになってしまったような、そんな感じ。
あーあれだ、「手に持った爆弾が爆発する」で例えると、バラバラに砕け散って肉片飛び散らせるのと黒焦げアフロでケホっと煙を吐くの、2パターンが同じ世界に混在してる感じ。

最終回まで見てから思い返してみて、そういったチグハグ感が顕著だったのは4話になるかな?
シャーレンが女性でもレースドライバーを務められることを証明するために本職のレーサーと勝負する回。
その中で対戦相手が意図的に接触して、シャーレンのドライブテクで大惨事になることを防ぎ、対戦相手が親方にブン殴られる展開があるのだけど…。
これで「ああ、この作品はちょっとでも接触したら大変なことになるリアル寄りな世界なのね」と誤解してしまう、実際はリアルそっちのけのトンデモ人間大集合なのに。
更に、じゃあそのシャーレンのドライブテクはのちに発揮されるシーンがあるのか?といえば、無い。
思い返せば思い返すほど4話要らない。

それと12話、荒野の7人だか7人の侍をやりたいんだか知らんし、胸ポケットにしまったコイン(コインじゃないけど)のお陰で銃弾防ぐネタって…今更?
だったら小雨がジルに撃たれた時、懐に入ってた小ホトトに当たって助かったでいいじゃん、アルマジロにでもしてさ。
更に松田優作ネタって…最近でも“バナナフィッシュ”でそれほど反応芳しくなかったと思うのだけど…。
なんか噂では監督は“チキチキマシーン~”を見てないとのことなのだが、見てないと知らないはイコールじゃないよね?
松田優作ネタ使う暇があるなら小ホトトにあの笑い方をさせろよと…昔の作品のパロやるんだったらさ。
同期放送の“デカダンス”の「アクシズ返し」はナツメにやらせることが無い・居る意味の無さを誤魔化す狙いだったと思うのだが、こっちは意図が分からない。
同じく同期放送の“ラピスリライツ”は毎回ひと言パロネタを入れるという縛りをやってたみたいなのだけど、それに比べるとこっちのパロ入れるタイミングの下手さが目立つ。
ちょっと前やった“グランベルム”の「スイカバー」は、もう作画班が一杯一杯で仕方なく…というのが実情らしく、こっちも同じ理由?と考えるにはちょっと無理がある。
どうにもこの煮え切らなさがもどかしい。
あ、シャーレンの戦闘シーンはバーチャ2か3辺りを意識した?
残念、そのネタは“ハイスコアガール”でもっと上手に料理してます。

その一方、ギルが鉄道会社を裏切った件は…これは私が富野作品の見過ぎなのかな。
「最初から裏切るつもりで、資金や物資をせしめられるだけせしめようと従ってるフリをしたんだろう」と解釈してそんなに変には思わなかった。
但しこれはあくまで個人的な勝手な解釈で、実際は作中でそんな描写は一切無いし唐突だという意見も分かる。
結局既存作品のイメージにおんぶに抱っこでやり過ごしたってことになっちゃうのかな?


先述の通り監督はチキチキ~は見てないそうで、だからといって作品から若さを感じない。
アイデアの尽きた老人が既存イメージに寄りかかって手癖で書いただけのような無難さというか退屈さというか。
で、冒頭に書いた「企画当初は面白いアイデアだったものが、会議を繰り返すうちに(老人の横槍のせいで)無難なモノになってしまったよう」という結論に行き着いた訳ですが…実際は知らんけどね。
守りに入った作りと言い換えてもいい。
もう少し思い切ったことしてもいいと思うんだけどなぁ…オリジナルじゃ難しいのかなぁ?{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

67.5 8 発明で天才なアニメランキング8位
ぬるぺた(Webアニメ)

2019年10月1日
★★★★☆ 3.5 (94)
323人が棚に入れました
天才少女「ぬる」は、お姉ちゃんを事故で亡くしてしまう。でも大丈夫!持ち前の知識で、大好きだったお姉ちゃん「ぺた」をロボットとしてつくることに成功!ただ、ロボットとして復活したお姉ちゃんは生前よりも、ちょっとちがう?妹「ぬる」と、姉ロボ「ぺた」が繰り広げる、姉妹ドタバタコメディ!『お姉ちゃん! コンセント抜けてるよ!』

声優・キャラクター
和氣あず未、上田麗奈

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

貴方はご飯をちゃんと食べてますか?

このサイトに集われる方で、一人暮らしをされてる方も多いと思います。

あなたがもし、学生でしたら
貴方はご飯をちゃんと食べてますか?
学校にはちゃんと行ってますか?
友達をつくってますか?

そういってくれる方がいるのでしたら、
貴方は、その方からとても愛されています。

この物語は、そんなことが最後にわかるアニメです。
最後に優しい気持ちになれます。
但し最後まで見ないと、このアニメの良さは理解できないでしょう。

全話で80分もかかりませんので、視聴されることをお勧めします。

ところで、
物語に出てくる紫色の暗黒チャーハン。
あれは、好奇心で一口だけ食べてみたいですね。
でも二口以上は、絶対に食べたくないです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ショートアニメとしてはよくできた作品かも

小学生の女の子、「ぬる」が、お姉ちゃん「ぺた」を実験で作り出して一緒に暮らすお話。

5分のショートアニメで全12話になります。

あらすじを見ても何がなんだかわからないと思いますが、見始めた私も何がなんだかわかりませんでした。。

すごいシュールなギャグアニメだなーと思いながら見てたんですが・・

お話が進むにつれて、ぬるの背景がだんだん見えてきたような・・

ぬるは頭の良すぎる女の子。
でも学校の子たちと話が合わなくて、いつの間にか学校に行かなくなって・・
そんなぬるには優しくていつもぬるを心配してくれるお姉ちゃんがいたけど・・

という感じかな、となんとなくお話がわかったつもりだったんですが、終盤の展開にびっくり!

{netabare}実は事故にあったのはぬるの方で、今までの出来事はぬるの夢の中の出来事だったなんて。
だから、何でもありの世界だったんだね。
そして夢を作り出したぺたお姉さんの方が天才っ子だったのかな?{/netabare}

最後はうまくお話をまとめていたと思いましたし、オチもいい話でしたが、途中のバグの話とかはいらなかったかな。。
ああいうお話よりも、姉妹のじんわりするようなお話をもっと入れてくれたら良かったな。

とはいえ、5分ショートアニメとしてはよくできた作品だと思いました☆

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

満ち溢れている愛情

小学生なのに天才発明家の ぬる。
姉の ぺた が交通事故で亡くなってしまい、ロボットを作って姉の面影を残そうとした。

ジャンルとしてはSFコメディなのかな?
ロボットが出てくるのでSFという事にします。

作中のチャーハンは愛情の塊。
見た目は……体に悪そうな色をしていますね。
ぺた姉の料理が無理ならば、ぬる妹が作ったらいいのです。
逃げてばかりが得策ではありません。
対案を提示しないと現状打破できませんし。

テーマは家族愛でしょうか。
食事を作る。
家事としては普通の事です。
日常の事なので気が付かないことが多いですが、
毎日、3食作る事は難しいです。
栄養バランス・美味しさ・見た目などなど、キチンと献立を考えます。
料理を作ってもお金は貰えません。
何故、料理をつくるのでしょうか?
それは、愛があるから。
所謂、「無償の愛」という奴です。
赤の他人に料理を振るう事は少ないです。
そこには家族愛がありませんから。
料理は愛情。
料理をする、という作業に感謝しながら食べないと罰が当たりますよ。
お腹いっぱいなら仕方がないですが、残す事は御法度。
出された料理は完食して、片付けなども手伝って下さいね。

ぺた姉役の声優、上田麗奈さん。
最近、CDを発売したという事でラジオや曲をチェックしてみました。
普段の話や歌声。
抜群です。
特に息を吐き切って空気を吸う音。
ブレス音という奴なのかなぁ。
上田さん自身は意識していないのでしょうが、とても魅惑的な声。
あとはキャラを演じた作品が売れるだけ。
今のうちから推しておくと良いですよ。

1話だけ視聴した人と完走した人とでは本作品に対する印象が違います。
それは終盤を見ないと分かりません。
3話切りしないで下さい。
ショート作品なので、完走する事は簡単です。
家族愛が垣間見れる貴重な作品。
見逃すなんて、もったいない。
もったいない お化けです。
今日も家族団欒。
家族を大切に想う事ができます。
短いショート作品だと侮る事無かれ。
愛情が見られる素晴らしい内容。
気になっているだけの未視聴の人の背中を押す事となったら幸いです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

73.4 9 発明で天才なアニメランキング9位
PLUTO(Webアニメ)

2023年10月26日
★★★★☆ 4.0 (44)
182人が棚に入れました
憎しみの連鎖は、断ち切れるのか。 人間とロボットが<共生>する時代。 強大なロボットが次々に破壊される事件が起きる。調査を担当したユーロポールの刑事ロボット・ゲジヒトは犯人の標的が大量破壊兵器となりうる、自分を含めた<7人の世界最高水準のロボット>だと確信する。 時を同じくしてロボット法に関わる要人が次々と犠牲となる殺人事件が発生。<ロボットは人間を傷つけることはできない>にも関わらず、殺人現場には人間の痕跡が全く残っていなかった。2つの事件の謎を追うゲジヒトは、標的の1人であり、世界最高の人工知能を持つロボット・アトムのもとを訪れる。 「君を見ていると、人間かロボットか識別システムが誤作動を起こしそうになる。」 まるで本物の人間のように感情を表現するアトムと出会い、ゲジヒトにも変化が起きていく。 そして事件を追う2人は世界を破滅へと導く史上最悪の<憎しみの存在>にたどり着くのだった―――。

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

漫画を「越えられない」

ボクがアニメ会社にいた数年前から作るという企画は聞いていましたが、正直期待はずれな出来だと思います。

原作を「そのまま」アニメ化しただけで、アニメーションとしての出来が凡庸なんですね。盛り上がらないまま最終回まで見ました。

というよりも、強豪のアニメが多いからかもしれませんが、演出がちょっと古くさいと思いますし、なにより今の時代には派手な演出が多いアニメがたくさんあるので見劣りしてしまいます。

かと言って、構成になにか特出した驚きを入れているわけでもないので、浦沢直樹さんの漫画は非常に面白いと思いますが、このような評価になります。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

浦沢直樹って…問題。陰気で暗ければ立派ってのは錯覚だから!by高橋ヨシキさん。

 元々は、軟派なくらいな「ヤワラ」や「パイナップルアーミー」や「マスターキートン」などの職人的な作品で成功していた浦沢さんだが、エヴァ以降の0年代の暗くて謎めかしい雰囲気が流行ってた頃に産まれた「MONSTER」からだいぶ作風が変わって作家!みたいになっちゃったのがやはり良くなかった…というのを改めて認識しました。


 流石に作画は力が入っていて、声優陣もなかなか揃っている(皆口裕子さんがちょい役なのは謎)。Netflixで意欲的な作品が出るのは良いことだけど、正直今回もブレイクスルーにはならず…(「サイバーパンク ランナーズエッジ」は割りとえがったが)。


 やたらサイコスリラーみたいにして謎めかして引っ張った割には…というのが「MONSTER」以降の常套になってしまって、苦労して殻を割ったわりには実は小さいしあんま美味くない…。自分のオリジナルならまだ良いけど、いちお人の作品のリメイクまでそれだとねぇ…。企画ありきでスタートしちゃった感が。それしかないんか!ってなっちゃいますし。これなら「パイナップルアーミー」のアニメ化のが見たい。


 各ロボットの話の割りとベタな人情噺というかシンプルな良い話で、それならまだ良かったんだけで引っ張りと回り道が過ぎる…。アメリカの中東に対する問題とかも時代の要素として入れて見ました…くらいであんまり深掘りされず…。それこそこういう救いのない話を安易な解決におとさないで描いてた旧作たちの方が良かった。浦沢さんも「ビリーバット」がすべってからだいぶヒットがないし、流石に時代が変わった事を認めて頂きたい。元々作画担当の方だったんだし、また職人として良い仕事する浦沢直樹が見たい。それにしても、ヨシキさんは良いこと言う。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ストーリーと作画は抜群に良いが、私には浅く感じる作品です。

 原作既読です。若干のセリフ回しの他はほぼ原作の再現と言っていい作品でした。

 浦沢直樹氏の作品ということでとてつもない完成度の本作を、これまた丁寧にアニメ化したなあという印象です。映像と演出でかなりの水準のアニメに仕上げたと思います。ただ、先に言っておくと途中で集中力は切れました。それは原作既読だからというより、やっぱり奥行がない作品だなあと思うからです。

 さて、鉄腕アトムの「史上最大のロボット」を膨らませ、湾岸戦争におけるパパブッシュのイランの核兵器開発の言いがかりをメインプロットにして再構成したような話です。
 私は原作を読み終えたときからの疑問があります。何か「作者が語りたいテーマ」が見いだせるか?です。

 経験の蓄積によるAIの感情の獲得、完璧なAI問題、ロボットの社会学的なシミュレーション、環境そういうものが散りばめられていますが、さて、どこまで本気で深掘りしていたか?ということです。
 何かそういう世の中にある既存のテーマを拾ってきて、ストーリーやエピソードのギミックにしただけではないか?と思ってしまいます。

 浦沢直樹氏は、相変わらず非常にうまいストーリーテラーであるとは思います。が、特に本作ですが「これってニュースとか過去作品のパーツを拾って来て、奥行きがあるように見せてるだけじゃん」って、思ってしまいます。作家性が感じられないというのでしょうか?
 何かを主張せざるを得ない熱さが生み出す歪さや不自然さが全く感じられません。まあ、それだけ完成度が高いということではありますが。また、完成度が高すぎなのが、かえって面白みを損なっています。先読みできるわけではないですが、展開してほしいように展開するといえばいいでしょうか?思考的な意外性はあるのですが、感情的な意外性がないという感じです。

「羊たちの沈黙」のハンニバルレクターに宮崎駿的なロボット造形、そして「AKIRA」的な地下牢獄のブラウ1589が象徴的ですが、正直、目新しさが全くない既存作品の話の集合体のような作品ではあります。

 ウランの感情についての機能について、AI、人間、人類…そういったものの深掘りとか定義問題に寄与できたでしょうか?
 お茶の水博士がアイボみたいなロボットを修理する場面も、ニュースでアイボのメンテナンスが終了するときに報道された内容がそのまま使われている感じです。
 奥さんの「あの人の記憶」という言葉を弄んで、悲しみを演出しているだけに見えます。記憶問題は需要なファクターであっても、じゃあ記憶ってアイデンティティにとってどういう意味なの?というテーマに結びついて行きません。
 子どもを世話する徴兵を拒否したロボットが平和を望めば、そりゃあいい話にはなるでしょう。じゃあ、そのロボットの平和思想はどこから来ているんでしょう?彼の背景は?

 7体のロボットについては、1つ1つのロボットに人間味を出すためのエピソードの集合体です。ゲジヒトとアトムは別格ですけど、じゃあ、ゲジヒトのロボットとしての使命、感情、人間性、記憶、悲しみ…そういったものはエピソードとしては優れていても、深さを感じません。深さとは言い換えれば新しい視点と考え方で、それがないと言う意味です。要素はいろんな作品の真似なのはいいんです。視点=作家の感性や個性が生み出した物事を考えるきっかけや道筋が感じられないということです。
 ロボットの人間性という意味はなんとなく乗っていた気もしますが、しかし、あれだけ注目しておいて記憶の内容がそのエピソード?と思ってしまいます。

 鉄腕アトムそのものに「勧善懲悪」に対する手塚治虫氏の疑問や、強さとは何か?ロボットがいる未来とは?のようなテーマがあるので、そういう蓄積がある人はかえって深読みしてしまうのでは?と思います。まあ、そこを上手く拾って話にはしている気もしますが、しかし、本作におけるアトムはかえっていい子ちゃんになってしまっています。
(反陽子爆弾はワンダー3のオマージュでしょうね。やっていることは…うーん1978年のスーパーマン?カリフォルニアの断層に核ミサイルを撃ち込む)

 実は、本作「見終った」にしていますが、途中流し見しています。それはやはりアニメの出来としては上質でも、内容が薄いからです。最近の類似作では「AIの遺電子」の方が深みを感じました。

 いろんな蓄積を持っている人が、自分の思想を投影しやすい構造なのでしょう。本作は過去作やニュースからパーツを拾ってつなぎ合わせているし、ストーリーの幹も鉄腕アトムという名作と現実の事件に取材しているので、そこに付随する問題を勝手に解釈するような構造だから一見深い様に見えるし、ある意味それを深みというのもいいかもしれません。が、私の考え方では、それは視聴者・読者に丸投げしているだけで新しい視点を与えてくれるものではないので浅さと判断しています。


追記 ネタバレになるので隠しておきますが…憎しみについてです。

{netabare} この作品、経験値の蓄積によって感情が芽生え、人間性を獲得して行くような出だしがあります。ただ、記憶はいじれるみたいな話がでます。悲しみという喪失の感情をロボットが持つことが描かれます。
 ロボットはどんなに蓄積をしても、一つの方向性がないと決して人間にはなれない、という話があります。それが「憎しみ」です。人間性を獲得すると「嘘」それも「優しい嘘」がつけることが明示されます。

 この様にまとめると「憎しみを乗り越えると人間性が獲得される」そういう「テーマ」なのかなあ、と思えます。ですけど、この人間性の獲得のところで、それぞれの要素、経験と記憶、憎しみや悲しみ、そういったものが深掘りされないで、ただそういう話だと提示されているだけです。

 憎しみがなぜ人間性に必要なのか?肝心のそこが私には理解できませんでした。ゲジヒトの子供を持つ喜びと喪失という誕生と愛情そして別れならまだ理解できなくはないですけど、それにしたって表面をなぞっているだけです。

 なので、ストーリーのフレームはよくできている。それっぽい話です。でも、憎しみとは何かが描かれたでしょうか?悲しみについても喪失のエピソードはいっぱいありますが、それで何を表現していたのか?

 そもそもロボットの人間性の獲得は、進化なのでしょうか?よくわかりませんでした。{/netabare}

 もし、この点で何か納得できる気付きがあれば、評価が変わる可能性はあります。アニメそのものの出来は素晴らしいと思いますので。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

58.4 10 発明で天才なアニメランキング10位
蒼い海のトリスティア(OVA)

2004年4月23日
★★★★☆ 3.3 (16)
85人が棚に入れました
人気PCゲームのオリジナル・アニメーション。
かつて海上の一大交易拠点として繁栄を誇り「海の宝石」と讃えられていた海上移動都市トリスティアは、11年前に発生したドラゴンの襲撃を転機にさびれる一方であった。
街の人々はかつての繁栄を取り戻すべく、伝説の古代文明であるパシアテ文明の技術「Eテクノロジー」を復活させた稀代の天才発明家(工房士)であるプロスペロ・フランカに街の再建を依頼するが、トリスティアへ派遣されたのはプロスペロの孫娘であるナノカ・フランカであった。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

爽やかな雰囲気の少女奮闘記

一般向けPCゲーム‘Deep-Blueシリーズ’の内の一つをOVA化したもの。一般向けということで露骨なエロもグロもなく安心して見られる作品でした。

あらすじ
{netabare}
かつては繁栄していた海上移動都市「トリスティア」だったが、今は見るも寂しい廃れようであった。
街の人々はこの現状を打破すべく、稀代の天才工房士プロスペロ・フランカに街の再興を依頼するが、やってきたのはプロスぺロの孫娘ナノカ・フランカであった。
天才の血を継ぐだけの才能をもつがまだまだ半人前なナノカは、幾度も失敗で街を騒がせながらも復興のため発明に精を出す。
{/netabare}


原作のゲームの方はけっこうなボリュームがありそうですが、このOVAは全2話1時間ほどのものでストーリーのバッググラウンドを理解するのは難しいです。そもそもファンディスク的なもの・・・?


ギャルゲー(男性向けPCゲーム)という割には、主人公はナノカという女の子で周りを囲むキャラクターも女の子ばかり。恋愛が絡むような男性キャラクターは出てこなかったのでイメージと異なっていました。

他の工房士(発明家のようなもの)と発明コンテストで競い合ったり、ピンチのときには助け合ったり、成長をテーマにした物語のように思えます。


海に囲まれた海上都市が舞台だけあって、とても綺麗な世界が広がっています。作画も綺麗でおだやかな雰囲気漂うトリスティアは癒しの空間。

途中シリアスな展開も入ってきますが、それでも暗くはならずむしろ熱い気持ちにさせてくれるので不快なものではありませんでした。


肝心のナノカちゃんの発明品ですが、ゴーレムと言いつつ完全にロボットだったのは驚きましたね(笑)
ゴーレムって泥人形のようなものかと思ったら機械仕掛けで空まで飛ぶので、端から見れば完全にロボットアニメでした。
そしてナノカちゃんのゴーレムであるテンザンはさながらジャイアントロボのような従順さ、寡黙さ。
○○ダムのような地上戦や空中戦のクオリティは意外にも高く、ロボット好きにも満足できる代物かもしれません。


ほぼ女の子しか出てこないので萌える目的で見ても楽しめると思います。
ただちょっと懐かしい感じの美少女で、10年前の作品だということを考慮すればの話ですが。
すっごく可愛い!ってほど気合いの入ったキャラクターではないけれど、ゆるい素朴な可愛さに癒される程度の萌えではあります。


EDテーマもまさに素朴な可愛さで良かったです。
制作会社は「まなびストレート!」「ニニンがシノブ伝」などのユーフォ―テーブルで、この頃の同社のEDはクレイアニメを使ったユニークな映像が多かったんですね。
見ていてとても癒されます。手作り感に溢れていて優しい感じがします。



短いのでストーリー的な満足度は低くなりますが、キャラクターの外面だけで売らずに作品の魅力を伝えていこうとする気概は感じられました。
粗製乱造のOVAの中では丁寧な一品だと思います。
爽やかな気分を感じたい方にお勧めです。



蛇足
{netabare}
今では「フェイト」で凄いかっこいいキャラを演じている川澄綾子さんの気の抜けるような演技が聴けるのはある意味貴重・・・いやでも「かのこん」とかあるのでそう珍しくもなかったですね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ゲームの蒼いシリーズ

原作 都市経営型シミュレーションゲームの蒼いシリーズ。
かつて繁栄していたのに災害、戦争などで荒廃してしまった街を再生する内容でしたが、このOVAは天才発明家のナノカに挑んでくる帝都のバナビアとのゴーレム対決。

もうゴーレムではなく、スーパーロボットじゃん!でかっこいいし、バトルも最高です。

この異世界ファンタジー、ロボット、魔法少女要素もありつつ、萌え満載の内容は、たった2話だけというのは物足りなくて、TVシリーズでがっつりと観たかった作品である。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1
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