2017年度の相棒おすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2017年度の相棒成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月25日の時点で一番の2017年度の相棒おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.7 1 2017年度の相棒アニメランキング1位
少女終末旅行(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (966)
3872人が棚に入れました
繁栄と栄華を極めた人間たちの文明が終わりを迎えてから長い年月が過ぎた。人間たちのほとんどが死に絶え、生き物さえもいなくなった終わりを迎えた世界。複雑に建造された都市はまるで迷路のような廃墟となり、整備するものがいなくなった機械たちは徐々にその動きを止めていく。いつ終わってしまったのか、いつから終わっているのか、そんなことを考えることさえなくなった終末の世界であてのない旅を続ける二人の少女。チトとユーリは今日も愛車ケッテンクラートに乗って廃墟の中を彷徨っていた。

終末の世界をほのぼのと生き抜くディストピアファンタジーが今、幕を開ける。

声優・キャラクター
水瀬いのり、久保ユリカ
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

その先にあるのは希望か、絶望か?

原作未読。最終話まで視聴。

【物語】
終末を思わせる風景の中を、二人の少女が旅をする物語。

何故、世界は終末を迎えてしまったのか?
何故、チトとユーリは二人きりで旅を続けているのか?
何故、何故、何故・・・?

物語が進むにつれて増えていく疑問点。

そして、それらが一気に解き明かされる{netabare}最終話{/netabare}。

素晴らしい物語・演出だったと思います。

【作画】
ほのぼのしたキャラデザと、すっかり荒廃した近未来の風景のミスマッチが良かった。

私もチトちゃんと同様に高所恐怖症なもので・・・。
第8話のらせん階段の迂回路のくだりは、見ているだけなのに心臓がバクバクしちゃいました(笑)
見ているだけなのに・・・。
本当に見事だったと思います!

【声優・キャラ】
水瀬いのりさんと久保ユリカさんの好演が光ります。
時折、暴走しすぎるユーリが評価の分かれ目か?

【音楽】
物語には合っていたと思います。
私の好みではありませんでしたけど・・・(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 91

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

終末旅してますか? 燃料ありますか? ごはんもらっていいですか?(3の倍数になると「短編映画」になっちゃう!)

同タイトルのマンガ原作は未読です。

第1話を観た限りでは、なんで世界が「滅んで」いるかは視聴者には良くわからないまま、少女ふたりが世界をさまよう「日常」を追いかけるお話のようです。

背景とか物とか人物の動きとか、作画はけっこう良いですね。

なんで乗り物がケッテンクラートとか、ふたりの服は軍服っぽく見えるし銃器もあるけど元軍人というわけでもなさそうだしとかツッコミどころはありますが、ツッコんだら負けな感じですね。

基本的に「生産」というものが行われていない世界のようで、食料も燃料も基本的には遺物に頼るしかなさそうな世界観。

一応、世界が滅ぶ原因は戦争だったようなことは風景やふたりの会話の内容でわかりますが、どんな戦争だったのかは謎でした。

頭脳担当のチトと体技担当のユーリ、非日常的世界のなかでの「日常」を描く物語のようで、この先も楽しみです。

2017.10.14追記:
「エンディングアニメーション: つくみず」- 原作者本人、マジか(笑)!

2017.10.16追記:
原作マンガを読み始めたら止まらなくて一気読みしてしまいました。ちなみに未完です。どこまでアニメ化されるんでしょうね。あと、原作のこの先も楽しみ。

2017.11.4追記:
第5話、音響最高! 演出最高!! 特殊ED最高!!!

2017.12.23追記:
最終話まで視聴完了。うーん、「アート」だなあ…。

シリーズ構成でわざとそうしたのかたまたまなのか知らないんですけど、3の倍数回はわりとその1話でも観れてしまうような「短編アニメ映画」的になっています。

アバンタイトルからのタイトルの出し方や、EDでのクレジットの出し方、脚本(本編中でのイベントの配置)…。

これはやっぱり、狙ってやっていると考えた方がしっくりきますね。

やー、こいつはスゲーや…。

2018.7.18追記:
情報更新。原作は全6巻で完結しています。それと、公式アンソロジー・コミックが1巻出ていて、つくみず先生本人の8ページ作品も収録されています。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 86
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

上を向いて歩こう

WHITE FOX制作。
文明が崩壊し全てが滅んでしまった世界。
チトとユーリは愛車ケッテンクラートに乗り、
瓦礫と化した廃墟を当てもなく彷徨う。

陰鬱でディストピアな世界で、
ゆるいキャラのゆるい会話が心地良い。
BGMは芸術点高し。
登場人物も少なく静かな時間が流れています。

戦争後の瓦礫の山、
放置された機関銃、砲台、戦車。
2人の少女が多層構造の都市を彷徨い、
「戦争」について「食料」について、
そして「生命」について学んでいく。

真っ暗な世界を照らす月明り。
満点の星空を明るいねと言った、
ダイアローグがとても印象に残りました。

5話視聴追記。
{netabare}人が「音」の素晴らしさに気づく。
その対比としての静かな終末世界。{/netabare}
設定の持ち味が存分に活きた素晴らしい演出でした。

最終話視聴追記。
生命の営みに欠かせないものが、
シンプルな形で提示され、
壮大なシナリオでもないのに染みる。
この静寂の世界が如何に雄弁だったのか、
学ぶべきものが多い素敵な作品でしたね。

主役の声優2人に盛大な拍手を。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 105

78.8 2 2017年度の相棒アニメランキング2位
キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (748)
3291人が棚に入れました
主人公の人間キノと言葉を話す二輪車エルメスは、目的もなく、世界をあちこち旅している。世界のあちこちには個性豊かな国があり、人々は自分たちなりの法や常識をもって暮らしていて、キノとエルメスはそんな国々を訪れ、基本的に3日間だけ滞在し、また次の国へと旅立っていくのだ。そんなキノとエルメスの旅の話は、時に優しく、時に哀しく、時に滑稽で、時に胸に突き刺さる。そして、珠玉の物語たちは、一言では言い表せない鮮烈な光景を読者に見せてくれるのだ。“美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい"世界を。

声優・キャラクター
悠木碧、斉藤壮馬、梅原裕一郎、松田健一郎、佐倉綾音、Lynn、興津和幸
ネタバレ

阿紫カービィ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

美徳 悪徳

可愛い?作画なのに

毒のある作品…良心が悲鳴をあげた!



好きなエピソード順に
感想を。



『迷惑な国』
これは…見事な風刺に 開いた口が塞がらなかった。

巨大なキャタピラで、移動をし続ける国と
「通せんぼの国」のお話。

移動を続ける国は
動力炉からでるエネルギーを発散させる為に移動をせざるを得ない、
国民が 色々な景色を楽しみながら旅をしたい、その2つの理由で移動を続けている。

豊富なエネルギーがあるからなの?
この国の民は皆笑顔。

無邪気で 大きな声で挨拶をする子供達、
生活に全く不満がない故、おおらかな大人達、

その皆の笑顔が…とにかく奇妙。

目の前に「通せんぼ」の国が現れる。
通せんぼの国の将軍は、移動する国に当然反発するのだが…

「皆さん 退いてくださーい!怪我をしますよ。」
と普通に注意をするのです。

笑顔の国と怒れる国
どちらが「迷惑な国」なのでしょう…

たとえ「通せんぼの国」が、
他国にとって、キノにとって不都合な国だとしても、
そこで生活をし 農作物を作っている人達も いるのです。



『嘘つき達の国』
とても哀しく あたたかい。
人の心は一体 何なのでしょうか…

心に傷を負った元革命家と
彼を「大切」に思う 人々、身分を隠して「彼」のお世話をする女性のお話。

皆が それぞれの想いを持ち
「彼」を護る為に 嘘をついている

優しさや愛に溢れている嘘つきの国

普遍的でなくとも 幸せというのは容を変えて存在している。
自分にとっての幸せとは何か を考えさせられました。



『羊たちの草原』
いく通りにも考察できて、面白い!
羊を擬人化させての風刺に胸がスカッとします。

「君たちは 何故…そうまでして闘う?」

ほんとだよね。

そして人間はいつから…都合良く勝手に自然を壊し始めたんだろう。。
後始末もろくに出来ないのに。



『雲の中で』
これは「奴隷の少女」と 一人の男性のやりとりで物語が始まり、終わりを迎えます。

「奴隷の少女」の言葉に何を思うか。

{netabare}「私は 人を恨んだり憎んだりしません。人を殺そうと思う事は 悪 です。その様な事を思ってはいけません。それが 真理 ですから。私は今、将来を試されているのです。」{/netabare}

腐った世界で
人でなしだけが 生き残れる世界で

少女はその言葉を心から信じて 守って すがって 生きてきたのでしょう。

しかし
人の心には…どうしても迷いや矛盾が生じる時がある。
辛いけれど…



『人を殺す事ができる国』
1話目に このお話をもってくるとは…凄いと思います。
「屁理屈」に クスッとなる、ある意味、爽快なお話。
瞬時に 心、掴まれました。



全体を通して思ったのは…

謎を少しだけ残して『ん?』と思わせ
後にその謎が解る、というミステリー的な要素もあり、軽く笑えるお話もあり。


「伏線回収」がきちんと成されています。


これは私の我儘なのだけど

「キノの正体」「キノの過去」のお話…
知りたくなかった…です…まだ。




私も旅をしたい!
ブラフ・シューペリアに乗りたい!無理だけど…


人は
いつだって自分の特別な場所を探してるもので。
自分の「国」を作ろうとしてる。




私も頑張ってみようか…な

投稿 : 2024/04/20
♥ : 48
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

モーターサイクルダイアリーズ

時雨沢恵一原作、電撃文庫人気シリーズ。

物語は寓意に満ち溢れた童話短編集、
キノとモトラドのエルメスによる諸国放浪記。

原作の表紙にずっと惹かれていたのですが、
イメージとは違い凄惨な話が続きますね。
キノが銃を握りしめて眠るのが印象的でした。

ここには様々な都市国家が存在していて、
原始的なものから、近代的なものまで、
文化の成熟度まで違います。
様々な人と交流しながら、
街を散策し、人と世界を理解する、
キノを徹底して、傍観者にすることで、
視聴者を舞台に上げることに成功しています。

評価は上がったり下がったりなのですが、
作品を正しく理解するには、
ここで描かれていない、余白にこそ、
真実があるのでは、ないでしょうか。

最終話視聴追記。
最後は不思議な物語で締めましたが、
{netabare}人の身勝手さに皮肉と言った所でしょうか。
11話「大人の国」が良かったですね。
願わくば好きなことをして生きる、
キノの過去が描かれ興味深いものとなりました。{/netabare}
動き出したものだけに世界は開かれるのです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 70
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

トータル、前作と同水準

<2020/6/13 追記>
評点4.0→4.2に修正です。
どうやら入力ミスしてたようで。

<2017/12/23追記>
最終回を見終えました。
これまで↓に書いてきたレビューと印象は変わらず。
・声はキャラクターにぴったり
・キャラクターの絵柄は少し馴染めなかった
・お話は好みの分かれる感じの寓話
なので評価は4.2のままとしました。
最終回は大人の国のがしっくりきたような。
なぜ羊(笑

<2017/10/9初レビュー>
最初のアニメと比べると
声は、キノは同じくらいの好感度。エルメスは圧倒的に今作の方が◎。
キャラクターは前作の様にぼんやりしてた方が好みだったな。特にキノが{netabare}女の子に{/netabare}しか見えない(いや{netabare}女の子{/netabare}なんですけどね)のは、物語のあやふや感が減って少し残念。

トータルで見ると前作と同水準を維持。

なので今期楽しみな作品の一つです。

<2017/10/14追記>
読み返したら中身に全く触れてなかったので追記です。以下は前作のレビューからの抜粋コピペです。

あてのない旅を続ける{netabare}少年の様な少女{/netabare}キノと喋るバイク、エルメスのお話。

1話完結というかショートショートの趣ですね。
旅先の国々にはそれぞれ独自の事情があります。
それは風習だったり、ルールだったり、歴史だったり、技術だったり。
現実の世界では当たり前すぎる常識なはずのものを一個だけひっくり返したり、ずらしたり、といったものです。
そうした国でキノとエルメスは何を観て何を感じるのか。
ある種、思考実験じみたお話です。
なんか、そう。
星新一のショートショートの様。

こういうお話は好きですね。

<2017/11/19追記>
評価デフォルト3にしてましたが、今期も半分超えたので評価値付けてみました。
現時点では4.2。
全般的には割と好きなんですが絵が少し苦手かも。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 53

62.5 3 2017年度の相棒アニメランキング3位
バチカン奇跡調査官(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (189)
821人が棚に入れました
美貌の天才科学者にして真理究明の申し子・平賀と古文書・暗号解読のエキスパート・ロベルトという若き天才神父コンビが、バチカンに寄せられる奇跡の申告を調査し真偽を確かめる“奇跡調査官”として、 世界中の謎や事件に挑みます!

声優・キャラクター
岡本信彦、諏訪部順一、江原正士、斉藤壮馬、遊佐浩二、安元洋貴、代永翼

テレ美 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

タイトルなし

原作未読

キャラ原案がTHORES柴本さんということで大いに期待してましたが…。
うーんなんだろう…OPの歌が始まった瞬間あまりのダサさに30秒スキップ連打しました(笑)
急に不安になりつつも本編視聴。
…えーっと…。
なんか淡々とあらすじを説明されている感じで全くのめり込めず推理もワクワクもドキドキも臨場感も何もありませんでした。
ああ、ホモはしっかりありましたね(笑)
原作もこんな感じなんだろうか…でも巻数も10巻越えるくらい続いてるし人気あるってことなんですよね…。
てことは酷いのはアニメだけなのかな。絵もなんだかアレだったし…。
ホモやっとけば売れると思ってる感が否めない。
原作には少し興味湧きましたが…なんかだ買うのがちょっと怖い(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「聖職者と呼ばれていても、現実はこんなもの」ってことが言いたのかな?

原作未読。

最初に「この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等はすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。」と、断りを入れないといけないほど、とある宗教団体をイメージさせる作品。
このレビューも、あくまでも”この作品に対する”レビューですから・・・。
とある宗教団体に対する批判ではありませんからね!(笑)

【物語の構成】
1 第1話から第4話
2 第5話
3 第6話から第8話
4 第9話から第11話
5 第12話
の5つの物語で構成されている。

このうち、1、3、4の物語はバチカン奇跡調査官の平賀とロベルトによって{netabare}否定されている。
むしろ、陰に潜む陰謀まで明かされている。
もはやこれは、宗教団体ではなく犯罪集団の物語だ。{/netabare}

2の物語は、平賀が本人から直接聞いた話。
{netabare}平賀は「真実の話」と結論している。
ただ、私には戯言にしか見えなかった。
平賀もローレンも「あらゆる資料を調査した」と言ったが、過去の資料に矛盾が無いのは当然だ。
そもそも、調べようにも資料自体が存在しないような話が多かった。{/netabare}

5に話に至っては、{netabare}単なる偶然が重なったとしか思えない。{/netabare}

【聖なる奇跡】
そもそも、「聖なる奇跡」なんて命名して特別扱いをするから、こんな不正が発生する。

『自分だけ(もしくは自分たちだけ)は特別な存在である』と認められたい『承認欲求』に打ち勝てない者。
私利私欲のために、犯罪にまで手を染める極悪人。

「聖職者と呼ばれていても、現実にはこんなもの」人間の醜さを描いた物語。

【バチカン奇跡調査官・平賀とロベルト】
正直11話までは、この物語の中で唯一、まともな人間だと思っていた。
ただし、この感想は12話で覆された。
{netabare}
平賀とロベルトも、自分の事、自分の身内の事となると、『単なる偶然』=『聖なる奇跡』と呼びたいらしい。
ただし、この二人はバチカンに申請しなかっただけマシ。{/netabare}

【最後に】
ミステリーと呼ぶには少し物足りない作品かな?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

それは、奇跡か呪いか犯罪か。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
掲載誌からいって、ジャンルはミステリーホラーかな。(私はホラー苦手ですが)ホラー要素は大して怖くなく、ミステリーの要素が強かったです。

ミステリーとしては中の下ですが、まあ、あまり頭を使わなければ、なんとなく雰囲気でやや漠然とほんのり楽しめましたよw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
天使のような~ 悪魔の笑顔~ この街(世界)に あふれて~いるよ~♪ 挫けそうでも~ 迷いそうでも~ 見つけ出す 必ず 本当の 心(奇跡)を~♪」by 近藤真彦 ミッドナイトシャッフル

っていうアニメです(笑)

奇跡を信じるからこそ、偽奇跡の真実を暴くっていう設定は面白かったかな。ロベルトも平賀も基本は司祭なので、「もしかして本当に奇跡か?」と思っているのは新しかったかな~と。

ミステリーのキモともいえるトリックでしたが、まあ、可もなく不可もなく。

大抵が、謎解きの段階で肩透かしをくらう。一応科学的な根拠を提示してくれますが、それが若干こじつけくさいというか、10回チャレンジしたら1回くらい成功しそうなことが都合よく毎回成功している感じがした。

最後の12話は、特によくわからなかった。いや、作品全体の中ではメチャクチャ重要なエピソードかもしれないけど、如何せん唐突に始まり、唐突に終わったので、視聴後に、頭の上に??????が浮かんでいる状態だった。

最終回の存在意義が、ある意味で一番のミステリーでした(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
キリスト教の世界観をを下敷きにした、ミステリーホラー? なのに、1話の中で解決までもっていけないのは、ここで切られる恐れがありますよ~。

2話目
なんかこう、奇跡が安っぽいかな。

3話目
マリオの件、ジェームズを都合のよい目撃者に仕立てるのは良いとして、マリオが血管症と部分的な記憶障害を引き起こすというのは計算できないわけだから、普通に証言されていればアウトだったわけで。ご都合主義だな~。都合良く証言者が現れるとかw

4話目
ナチスを絡めてくるのね~。証拠ごと燃やすという暴挙&危うく大量殺人w 硫酸かけるくらいなら、普通に銃殺で良かったのでは?

5話目
1000の願いって、例えば、「コップを左に動かして」「コップを右に動かして」って、1000回繰り返したら良いだけじゃない?

6話目
洞窟の中の覆面男、手が白人ってだけで、容疑者が二択になるんじゃ?

7話目
ビックリするから、いきなり叫ばないでほしいw ヘビの毒による幻覚ってこと? 毒蛇に噛まれた場合、口で吸い出すと、感染症のリスクが増したり、幹部への刺激によって血の巡りが早くなり、逆に毒が回ります。犯罪者の予言は、自作自演がデフォ。

8話目
仲違いという、トラップ。予言はこじつけ、というデフォ。ミステリーで、「未知の」を出したら、負け。やや、腐臭。

9話目
首を深く切られたのに、悲鳴って上げられるのかな。

10話目
ふーむ。

11話目
コカインって。吸ったことがないからwよく分からんが、そんな少量でみんなが都合よく幻覚見るようなものなのか?

12話目
急に作画良いけど(笑) よく分からない最終回だな。これが初回でも納得がいく。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

65.0 4 2017年度の相棒アニメランキング4位
活撃 刀剣乱舞(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (148)
635人が棚に入れました
審神者により宿された付喪神――刀剣男士。
和泉守兼定は、歴史を改変すべく現れる時間遡行軍からとある積荷を奪取するため、初陣の堀川国広とともに幕末の世に出陣する。
辛くも任務を成し遂げた二振りに下されたのは、新たな指令。『文久三年のとある城下町に、新たな時間遡行軍現る』と。
わずかな情報を頼りに、現れる遡行軍を迎え撃つ和泉守と堀川。しかし数で勝る遡行軍には二振りだけでは太刀打ちできず、窮地に陥ってしまう。そんな二振りの前に現れたのは、彼らの主“審神者”だった。

声優・キャラクター
木村良平、濱健人、榎木淳弥、山下誠一郎、櫻井トオル、斉藤壮馬、皆川純子、永塚拓馬

sMYVP12210 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

おもしろいと思うんだけども、やはり女子向けかー

世間で流行ってた頃の刀剣乱舞のアニメ。期待して録画しててやっと見てみました。
止まり絵だとすごく丁寧なキャラだったのですごく期待しつつ、女子向けアニメというのも覚悟しつつ・・・

作品としては原作?は知らないけど歴史上の名剣、名刀は多少知ってたのでなんとなく擬態キャラへの違和感もなく入れたんだけども、いかんせん、、女子アニメだわー 男子タイプの組み合わせ、構成、性格とかが良くあるパターンで、ごめん2話で飽きた。・・・ 展開的にはまだまだ盛り上がりそうではあるんだけど、戦闘ズバーンよりも お話モードなアニメなのでテンポは良くない。だから飽きちゃった。

歴史上の名剣、名刀がどれほどのものかという神イメージない方のほうが楽しめるかもしれない。残念断念。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

もう、映画じゃん!

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
活劇(立ち回りなど動きの激しい場面を中心とした映画・演劇。アクションドラマ)と銘打つだけあり、内容的には、前作(花丸)の日常系からガラッと作風を変え、シリアス&バトルになりました。

内容(ストーリー)も悪くないですが、とにかく素晴らしい作画を観るだけでも価値があるアニメだと思います。特にバトルと背景は、ホントに綺麗です。

原作未プレイ&花丸(前作)視聴済み


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
刀(物)としての矜持や責任感と、人(刀剣男子)としての自由や、やりがいの中での葛藤。今の主(歴史を守る任務)と前の主と(坂本龍馬や土方歳三などを歴史をねじ曲げてでも救いたいと思う)の狭間で悩む葛藤を描くのが本筋の物語だと思います。

また、前作(花丸)との違いは、「前の主(歴史上の持ち主)」の性質や関係性を大きく持ち込んでいることですね(花丸でも多少はあったけど)。例えば、「和泉守兼定(土方歳三)」と「陸奥守吉行(坂本龍馬)」の対立なんか分かりやすいです。刀剣男子自身ではなく、「前の主(新選組)」をバカにされたことで激怒する兼定など、熱かったです。

前作は日常系ゆえに登場人物を増やし、ファンサービス&販促を狙った感じでしたが、本作はストーリー重視のために、かなりキャラを搾っていましたね。基本ですが大事なことです。

歴史的な解説も、かなり詳しくなりました。坂本龍馬の逃げる経路や細かいエピソードなど(歴史に疎いので、史実かは知りませんが)、楽しく観られました。

あと、Wikipedia程度の情報ですが、土方歳三が死の間際、少年兵に渡したのは写真と毛髪であり、刀(兼定)という情報はないみたいですね。現存する兼定も、土方が持っていた物とは長さが違うらしく、その出所は謎なのだとか。だから、土方歳三の最後を、国広だけが見ていて兼定は見ていないというのは(かなり重要なエピソードだけど)、アニメスタッフの創作になるのかな? 私は歴史に疎いので良くも分かりませんが、きっと歴史好きな方なら、こういう僅かな違いとかも楽しめるんでしょうね♪

これは不満というほどのことではないのですが、最大公約数的には人気があるので、幕末や戦国時代をメインに据えるのは理解できるのですが、やはり見飽きた感はあるので、どうせなら南北朝時代とか、あまりアニメで扱われないあたりを観たいな~と思ったり。

さて、この作品、なんか一部の人にスッゴい批評されてますね。原作レイプ? と言われても、私は原作をやってないし、特段、本シリーズに深い思い入れがあるわけではないから分かりません。

でもまあ確かに、(勿論許可はとっているだろうけど)ずっと謎だった「主」を1話目からサラッと出したのはやりすぎだったかな? とは思いました。「主」は、いわばプレイヤー自身だと解釈していますが、それを具現化されると怒る人もいるのでしょう。私も基本は「RPGの主人公は喋らない」方が好きですし(自分を投影できるから)。

原作好きな方が怒るのであれば、原作付きアニメとしては、確かに良くはないですよね。

とはいえ、やっぱり高クオリティのアニメであることは否定できないと思います。少なくとも作画は。

個人的に不満があるのはOPかな。折角、シリアスで格好良い作風なんだから、ああいうアイドルソング的な感じではなく、もっと和風だったり、格好良い感じの曲の方が良かったな~と思いました。
{/netabare}

【余談1 ~剣道部的、刀の用法について~】
{netabare}
バトルの作画は前作に比べて格段に良くなったが、刀の用法としては、少し雑だった印象。例えば、刀を刀で(キン、キンって)払うとか、実際はほとんどやらないしね。折れるし、刃こぼれするし。

例えば、剣道の段審査で行う「日本剣道形」は、各古武術の流派(つまり日本刀古来の使い方)からきているが、七種類あるうち、刀と刀が接触するのは、三本目(突き返し突き)、四本目(突き返し面)、五本目(面擦り上げ面)、六本目(小手擦り上げ面)の四種類。その中に刀を刀で払う動作、例えば切り落としや応じ返しという動作は一切含まれない。四種類全て、「鎬(しのぎ)」という、刀の上部(峰と腹の間)で刀を擦るようにして、相手の刀の軌道を変える(そらす、受け流す)動作になる。残りの三種類は抜き技なので、相手の攻撃をかわして攻撃する動作だ。

ここからも分かるように、刀は基本的に、相手の攻撃を弾いたり受け止めたりしするようには作られていない。そういう「打ち合う」動作は、竹刀が開発され、剣道という競技になってから生まれている。

真剣での勝負の防御は、基本的に「避ける」か「そらす」。刀を大切にしているアニメだけに、そこまでリアルに作画出来れば、剣道部的には更に満足だった。まあ、それやると迫力には欠けるけど。

というのは、難癖ですよw 本当は書かなくて良かったんだけど、剣道部、という名前を使っている以上、キャラ付けの為にもなんか書かなければと思い、無理矢理、重箱の隅をつついてみました(笑)
{/netabare}

【余談2 ~ 作品の成分に個人的には違和感が ~】
{netabare}
……にしてもアニメ成分に作為的なものを感じるのは、私だけでしょうか……。マイナス要因が多すぎるし、それぞれの成分にほぼ同数の票が入っている不自然さ。(&少しでもポジティブな成分入れると、即座に-連打されて消されるって……)。

てか、原作改悪はまあ(本人の捉え方だし、主観の要素が強いから)あっても良いとして、「作画悪い」って、この作品で作画が悪いと言われたら、世の中の大半のアニメはクソ作画ということになるとは思うけど……。

作品に対しての賛否は自由。絶賛も酷評も好きにやって良いと思ってます。本作が気にくわないなら、ガンガン叩いても良いと思います。

でも、「一人一票」ってのは大切だと思うんだよな……。

(勿論、これが完全に私の邪推で、本当に多くの方が批判しているのなら、何の問題もなく、正当な行為だと思います。何が正しい(真実)かなんて分からないから、結局は各々の判断ですかね)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
まず、作画がヤバイ。劇場版やん。前作(花丸)とはガラッと作風を変えてきたね。人助けするなと言って人助けする兼定が良いね。え~! 「主」出して良いのかな? 蜻蛉切り、メジャーどこが来たね~。

2話目
持ち主やら由来やら、丁寧に説明するのは、華丸になかった特徴ですね。

3話目
ピンチからの増援。ワルくはない。実に王道だ。

4話目
なんなもう、映画だな、完全に。蜻蛉切り、折れはしないだろうけど、かなりシリアスな展開。

5話目
シリアス継続。いよいよ本丸に。

6話目
へ~、2205年の設定なんだ。全体を守れても、個の犠牲を悩む、良いシーンでしたね。

7話目
三日月、強いな~。第一部隊、一軍って扱いなん?

8話目
ちょっと良い話。なんか、前作(花丸)みたいでしたね♪

9話目
前の主のことを嬉しそうに語る刀剣男子、良いね♪ ちょっと腐のかほりはするけどw

10話目
いや、煙の描写とか凄いだろ、これTVアニメだぞw 幕末は盛り上がりますな~。蜻蛉切りがあれだけ苦戦した大太刀を、わりとアッサリ。

11話目
背景からキャラが浮いている感じは、ある意味ゲームっぽいので、これはこれでアリかな。なるほど、土方歳三以上に、土方歳三を本当は助けたい兼定の為に動くのか。

12話目
いや、本当に良いのか? 微妙に歴史変わらないか? 1000って、ムリゲーじゃね?

13話目
背景は、本当にキレイだな。人の動きはちょい変だけど、それは贅沢言い過ぎか。ラストのバトルは単純に熱かった。にしても、やっぱり千体は無理だったんじゃ? 100で良かったんじゃないかとw
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ufotableが贈る剣劇活劇譚、開幕。

この作品の原作ゲームは未プレイですが、2016年の秋アニメで放送された「刀剣乱舞-花丸-」は視聴済です。
でもこの作品は前作との物語上の繋がりは無いので、この作品から視聴しても十分に堪能できると思います。

ですがこのシリーズは刀剣を擬人化した作品…刀剣は常に主の懐にその身を置き、主の危機から身を挺して守り抜く存在…
だから戦闘時における激しい主の息遣いも、時には目を覆いたくなるような惨状ですら受け入れざるを得なかった…
そんな自らの忠義を尽くす存在が最も身近で、常日頃からその温もりを感じているが故に背負ってしまう悲しくも儚い刀剣の運命をしっかり堪能したい方は、是非前期の視聴もお勧めします。

戦国の世を渡り歩いてきた刀剣たちの今度の敵は、時間を遡り歴史に介入して史実の改変を試みる時間遡行軍…
そして今回時間遡行軍の歴史改変のターゲットは、徳川15代の歴史が激しく揺れ動いた幕末…

刀剣たちに課せられた使命は「歴史を守る事」
そんな時間遡行軍から歴史の改変を阻止するために派遣された刀剣部隊は、新撰組の土方歳三の愛刀とされる和泉守兼定と堀川国広
坂本龍馬の愛刀として知られる陸奥守吉行
「切れ味は抜群だが主人の腹は切らない」言い伝えが残る薬研藤四郎
本多忠勝が愛用した事で知られる天下三名槍である蜻蛉切
平安時代の刀工、五条国永の作である鶴丸国永の6振りからなる混成部隊…

物語が始まって直ぐに感じられるのは、主に対する刀剣たちの思いです。
楽しい思い出…ばかりじゃありません。
むしろ辛く悲しい…無念の思いの方が強かったのではないでしょうか。
それでもどれだけ時を重ねても主への忠義は薄れるどころか増すばかり…

私たちは刀剣ではありません。
ですが、大切な人への思いを貫く気持ちを持ち合わせているのはお互い様…
だから主に対する思いは嫌というほど伝わってくるのです。

何故物語の時代は幕末なんだろう…
でもその答えは痛みと涙に直結している事が直ぐに分かりました。

おかしいじゃありませんか…
そもそも土方歳三と坂本龍馬の愛刀がどうして同じ舞台に配属されているのか…
土方歳三は攘夷派で、坂本龍馬は開国派で思想が真逆なんです。
永遠に交われない人同士が一緒にいても、きっと報われないと思います。
そしてそれは当人だけではありません…当人を慕う人もまた然りなんです。

だから思います。
幕末から明治にかけて多くの血が流れました。
本当に私たちの先輩の辿り着いた答えはその一つしか無かったのでしょうか…?
若しくはどうしてもう少し欠けたピースを集める事ができなかったのか…?
例えば白虎隊…本当に会津の城が炎上していたのか、確認できなかったのでしょうか。
もし手前の城下町が炎上していただけ、と知る事ができたなら、飯盛山で19人もの若い命の華を散らす必要も無かったのに…

史実に忠実であり続けること…
時にはそれが残酷なほど厳しく、身を焦がすほど苦しいこと…
和泉守兼定率いる第2部隊が何を見て何を感じたのか…
そして第2部隊に課せられた天命や如何に…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

ufotableさんらしさである躍動感が半端ない作画に後押しされたこの作品…
視聴するまではただの女子向け作品だとばかり思っていましたが、それは大きな勘違いでした。
男性が視聴しても十分に感動できる作品だと思います。

オープニングテーマは、斉藤壮馬さんの「ヒカリ断ツ雨」
エンディングテーマは、Kalafinaさんの「百火撩乱」
Kalafinaさんの曲…相変わらず素晴らし過ぎです。

1クール13話の物語でした。
幕末での第2部隊の役目はひと段落しましたが、直ぐに次の任務が言い渡されていました。
そう…第2部隊のこれからの活躍は劇場版で見る事ができるそうです。
今後の続報が楽しみです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

65.2 5 2017年度の相棒アニメランキング5位
遊☆戯☆王VRAINS(ヴレインズ)(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (32)
108人が棚に入れました
ネットワークシステムが発達した都市:
Den City。
そこでは大企業『SOLテクノロジー社』が作り上げた高度なネットワーク技術により、『LINK VRAINS』と呼ばれるVR空間が構築され、人々はそのVR空間での新たなデュエル体験に熱狂していた。
『LINK VRAINS』に、デュエルによるハッキングを仕掛ける謎のハッカー集団『ハノイの騎士』が現れる。彼らの狙いはネットワークのどこかに存在するという『AIたちの世界=サイバース』を滅亡させる事にあった。

しかしそんな『LINK VRAINS』の脅威に立ちはだかる1人のデュエリストがいた。
彼の名は“Playmaker”。

圧倒的なデュエルで『ハノイの騎士』を倒し、何も語らずに去っていく彼の名は、ネットワーク世界で一躍有名になる。
その“Playmaker”の正体である高校生『藤木遊作』は、過去に起きた事件の真相を探るため、 VRAINSに出没する『ハノイの騎士』を追っていたのだった。


ハノイの騎士との激闘に明け暮れる日々の中、遊作は『SOLテクノロジー社』と『ハノイの騎士』が追い求めている謎のAIプログラムの捕獲に成功する。
そしてこれをきっかけに、運命の歯車は大きく動き出す……。

謎のAIの正体。『サイバース』を狙う『ハノイの騎士』の真意。
そして遊作の過去に秘められた真実とは――

声優・キャラクター
石毛翔弥、櫻井孝宏、木村昴、武内駿輔、濱野大輝、中島由貴、山本匠馬、鎌倉有那、沢城千春
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

久々のリアルタイム・アニメ遊戯王〈一年目終了時点で追記〉

2017年5月放送開始のアニメ遊戯王シリーズ6作目。


【3話視聴時点の感想】{netabare}
長期作品になると思うので完走できるかどうかはわかりせんが、3話まで見た印象はいいので視聴続行です。

シリーズ初期しか観ていないので久しぶりのリアルタイム視聴になります。概要を調べた限り、子ども視聴者の入れ替わりを想定して3作区切りで作風が移り変わっている感じですね。
ゼアルから視聴を続けていたとして当時小学3年生の子なら今は高校生でしょうから、本作はハイティーンを主な視聴者に想定している(と思われる)のはそこら辺が理由かな?

主人公の遊作は高い能力を持つクール系ですが、他人に興味が薄く目的のために手段を選ばない面も。精神的な成長や、人間関係を構築していく中での変化を描ければ非常にいいキャラクターになりそうです。
Ai(イグニス)とのやり取りも軽妙で、Aiの命を握っているのは遊作ですがAiのほうが常に一枚上手というバランスが上手い。かけがえのない相棒になっていく過程がしっかり描かれれば大きな見所になるでしょう。
このあたりは遊戯王という作品でストーリー構成が吉田伸さんなら期待できると思います。

ストーリーの面ではミステリー要素はアニメ遊戯王では珍しく、長期シリーズで積極的に変化を付けているのがとても楽しみな点。
反面、長期放映を想定した遊戯王で矛盾なくストーリーを展開・伏線回収できるのかという危惧も。

今のところ、世界観説明や心理描写にしっかり尺を取り、1エピソード2話構成にしているのは私は好きですね。
デュエル自体がDM、GXの時代に比べ複雑化している印象もあり、新しい召喚法が売りになるよう演出にも尺を割かねばならないという理由もあるでしょう。

あとキャスティング凄く好き!声優さん調べるの楽しいです。
声優経験のない人を主人公にするのもとても好きなんですよね。これまでのシリーズでも主人公以外でも舞台俳優や歌手を起用してきていて、どのキャラクターも印象に残っています。
長期放送の中での変化が非常に楽しみです。

久しぶりのアニメ遊戯王、のんびり楽しみたいと思います。 {/netabare}(2017.5.29)


【20話視聴時点での感想】
このアニメ、色んな意味でハードルが上がりすぎてるw
{netabare}
ロスト事件にはまだまだ裏がありそうですし、遊作の日常も見たいし。デュエルなし回を見るとデュエルあり回が待ち遠しく、デュエルあり回が続くとデュエルなし回が恋しくなるという個人的にすごく悩ましい状況ですねw

遊作役の石毛翔弥さんの演技は素晴らしいの一言に尽きます。活舌も発音も良く聞き取りやすいですし声量も申し分なく、わざとらしく感じることもない、個人的には完璧な演技です。お見事というか、最終話を思うと末恐ろしいというかw

一番のショックは19話で明かされた遊作の復讐の動機です。まさか「監禁」ていう言葉をはっきり使うとは思わなかった。
普通ならもっと現実感を薄れさせるんでしょうけど、デュエルに直結している事以外は現実にありえない事件ではないので、その分描き方には誠実さが求められます。視聴者に子どもも大人も存在するアニメ遊戯王で、凄く難しく、挑戦的なことをしていると感じます。(テレビ東京系って一応地上波で全国ですよね?)
時にグダグダ(そういう所も好きだけどw)になることもあるアニメ遊戯王なので心配もありますが、ハッピーエンドは確約されているようなものなので非常に楽しみでもあります。

キャラクターの描写も全体的に気遣いがあってとても良いですね。
理論的な面ではAiの方が正しくそれを遊作もわかっているけれど、遊作が感情を優先するときにはAiの方が振り回されるという描写がとても良い。遊作の優しさやデュエルへの想いをきちんと描いてくれるのも好印象です。
財前兄妹良いですね。彼らの行動がプレイメーカーを破滅から救うかもしれないとかなったら胸熱。

それにしても監督交代はとても驚きました。
13話までの監督は細田雅弘さん。展開はゆっくりでしたがとても掴みの良い第1クールで素晴らしかったと思います。
14話からは浅野勝也さんが監督となり、監修としてベテランの佐藤竜雄さんが参加されています。
放送開始時がかなり大変そうでしたが、それでも段々と安定してきていますから監督の交代は最初から予定されていたのかな?
監督の個性がどの程度反映されているのかはわかりませんが、14話以降のデュエル演出はかなりスムーズになりました。13話までのリンク召喚演出も私はすごく好きだったので残念ではありますが。
本作は地味で渋い演出もあって見ていて楽しいです。

そしてデュエルが難しくて細かい所がついて行けない…;;
20話でファイアウォールドラゴンの効果をメッセージを伝えるために使ったのはすごく良かったです。
今後も注目していきたいと思います。 {/netabare}(2017.10.2)



【一年目終了時点の感想】{netabare}
主人公が「友達になってください」って伝えるまでに一年(46話)かけたアニメ。
だがそこがいい!

ストーリー含め穴は少なくないものの、総括すると堅実で良い一年目でした。
音楽は格好良く華があって質はいいと思いますが、使い方が大げさすぎるかな。
一年目前半は演出も良かったと思うんですが、後半はコンテ演出のスタッフが変わったためか不満に感じることが増えてしまいました。
ドラマパートではベテランの演出だと地味ながら引き込まれるシーンがありとても好きです。デュエルパートは作画は動きを付けて頑張っているんだけど、絵コンテ次第でもっと魅力的になるのではないかと思います。
作画は波があるものの盛り上げるべき所には力を入れ、凝った部分も多かったです。モンスターのCGはなかなか出来も良く、手描き部分ともマッチしていて浮いた印象もそれほど無くて好きですね。

OPはテーマを織り込んだ歌詞・渋い曲調に演出・作画がしっかり噛み合っていて、一年通して飽きることなく楽しめました。変わるのがむしろ寂しいくらい。EDは曲もアニメーションもひとつ目がすごく好きだったな。

本作は分かりやすく復讐という言葉を使ってはいますが、OPの歌詞から読み取れる通り、遊作が前向きに人生を歩めるようになることが一つのゴールでした。
デュエルの中で人間関係を結ぶ演出にリンク召喚が使われたのも良かったですね。デュエルに意味を持たせる努力が感じられました。
Aiとの関係性の変化は遊作があまり表情を変えない中でもよく描けていたと思います。46話ラストの別れのシーン渋くて大好き。

ハノイの塔を巡る騒動の中で遊作には色々な心境の変化があり、特にスペクターとの対峙は自身の想いを見つめ直す良い展開だったと思います。それまでは被害者の一人として復讐の使者という言葉を使っていたけれど、自分が前に進みたい、これから関係性を築いていくであろう人たちの願いも背負った上で現実世界を守らなければならないという決断に落ち着きました。
まあスペクターのキャラは遊戯王らしく狂ってるけどw

最後のリボルバーとのデュエルまで遊作が仲間や友人を持たずにいたことが(心情的に作れないという方が正しいですが)強いカタルシスを生みました。その前にAiとの関係を遊作自身が内心では受け入れていたのも、最後の展開への流れが自然になった要因だったと思います。遊作自身がなかなか幸せになる方向に行かないのはヤキモキしてもいましたが、一年間見てきて本当に良かったと思えました。

46話ラストのスターダスト・ロードの発生した海を見る遊作のシーン。
あれ本当に好きです。ひとつ目のEDラストに夜明けの海を眺め微笑む遊作と対になってるんですね。
仲間と認めたAiがいない寂しさとともに、了見が去ったことでまだ遊作は明るい未来に踏み出すには至らない寂寥感が良く出ています。それでもスターダスト・ロードは二人の新しい道への希望に見えます。42話でスターダスト・ロードが導いたのはリボルバーでしたが、46話ラストは過去も未来もひっくるめた二人の繋がりの象徴のようにも見えました。


キャラクターも印象が強く、特に男性キャラクターはバックボーンの持たせ方なども素晴らしかったと思います。遊作、了見は過去の重さや心理描写に気を遣っていて特に好きですし、今後の成長と変化がとても楽しみです。
逆に二年目にもう少し掘り下げて欲しいのが女性キャラクター。特に葵ちゃんは一年目は本筋に上手く組み込めなかった印象があるので、もう少しリアルでもアバターでも活躍が見たいですね。
あと、島君好きですね。本筋には関わってこないかもしれませんが、コメディリリーフとしても視聴者に近いキャラとしても今後も活躍や出番はあると思うし、島君の役回りは今後も楽しみです。


ここからは良くなかった所。
ストーリーで一番の欠点と感じたのは鴻上博士関係です。サイバースへの攻撃の理由が納得し難いこと、息子に全て背負わせて亡くなってしまったことがスッキリしませんし、少なくとも子どもを誘拐する必要性に関して説明は欲しかったですね。謎の解明を期待して視聴していたら結構きつかったと思う。SOLが真っ黒っぽいのでそれがどう関係してくるかは注目したい所です。

あとファイアウォールドラゴン好きなのでちゃんと活躍してほしい…;;


敵側ではなく主人公側に正直アウトな描写(クラッキングとか不法侵入とか…)もあり総集編の多さなども含め欠点は多いのですが、私が重視する要素は割と満足度が高かったです。
全体的に地味過ぎるくらい丁寧に抑えて展開した一年目でしたので、二年目は明るい展開も見られたらさらに楽しめるかなと思います。{/netabare}(2018.4.13)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

ハストール さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

虚無アニメ

展開が冗長で作画/音楽/ストーリー/演出/デュエル構成/キャラ設定全てに於いてプロが作ったものとは思えない
作画は雑
音楽は滑ってる
ストーリーは矛盾を生じる上につまらない
演出は歴代と比べて明らかに最底辺
デュエル構成はプレミの連発でストームアクセスを使わないと負けていたという展開がキャラを弱く見せている
キャラ設定は様々な要素を詰め込もうとしているがストーリーのお陰で矛盾だらけの歪なモノとなっている
アークファイブのお陰でつまらなさには多少寛容になっていると思うが、これもれっきとしたクソアニメである
ここから挽回出来るならしてほしい
そうでなければさっさとうち切れ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

マリン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

嫌いじゃないが色々惜しい

話の筋書き自体は手堅くて良いと思うのですが画面の華やかさや世界観設定等のアイデア部分がイマイチかなと。高橋先生の抜けた弊害なのでしょうか。

特に初年度のこれといったサービスも無く、薄暗くて治安の悪いリンクヴレインズは皆がこぞってアクセスするような人気スポットに見えませんでした。
最近リニューアルした姿が御披露目されましたが、今どきの娯楽施設にしてはクラシックな見た目だなと感じてしまって‥。せっかくのVR設定なんだから、現実じゃあり得ない形状の建物がガンガン建ってたり、野良モンスターが空飛んでても良かったと思います。フツーのビル街なのはちょっともったいない。
物語を盛り上げる都合上、遊作がハッキングする等して侵入するボス戦用空間はかっこ良いのですが、一般が入れないようなところのが派手ってどういうこっちゃ。

他にも、電脳空間では見た目変え放題なのにデュエルディスクをイジる人がいないのは妙だと感じました。なぜかスピードデュエルで誰もがサーフボードにしか乗らないのも変。レースでもないんだし、宙に浮くならなんでも良いはず。
この二つは皆持ってるアイテムな分、個性を主張したい人なら派手に差別化したがりそうだから余計に気になってしまいます。

パッと見ですら個性の強烈さが伝わった旧作に比べると大人しすぎて物足りないです。

放送二年目に突入してテコ入れ頑張ってるのは伝わるから、これからもひっそりと見守っていきたいです。新キャラのソウルバーナーくん格好良いですね。なにやら難儀な過去を持っているようで、どう話を進めるのか楽しみです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2
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