神社で幼馴染なおすすめアニメランキング 15

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの神社で幼馴染な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月20日の時点で一番の神社で幼馴染なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.2 1 神社で幼馴染なアニメランキング1位
サマータイムレンダ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (571)
1876人が棚に入れました
「潮が死んだ―――。」幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷である和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた。家族や友人との再会。滞りなく行われていく葬儀。しかし、親友・菱形窓は「潮の死には不審な点があり、他殺の可能性がある」と慎平に告げる。翌日、近隣の一家が突如として全員消えてしまう事件が発生。時を同じくして、慎平はある不吉な噂を耳にする。「自分にそっくりな“影”を見た者は死ぬ。影に殺される――!」さらに、潮の妹・澪が「お姉ちゃんが亡くなる3日前に影を見た」と言いだして......!?紀淡海峡に浮かぶ夏の小さな離島で、時をかけるSFサスペンスが、今幕を開ける――!

街路灯 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

志倉千代丸氏の観点からの考察

タイムリープもの。タイムリープといえば「シュタインズ・ゲート」シリーズが押しも押されもせぬ金字塔。その作者であった志倉千代丸氏の才能やいかばかりか、と思ったものであるが、その後の氏の活躍としては、もちろん全て網羅しているわけではないが、あまりにあまりにシュタゲの印象が強すぎて、あまりぱっとしない印象である。「この世の果てで恋を唄う少女」は、シュタゲのそれこそデジャヴュのようなシーンが多くみられ、展開が唐突すぎて最後はついていけなかったし、「ISLAND」は、作画こそ綺麗だったものの、前半と後半の差が激しすぎてこれも同印象。最近でいえば、「賢者の弟子・・」であるが、これは音楽だけの参加か?まぁ、こういうポップな軽い音楽も作れるのね、というところの印象しかなく、ちょっと残念な気がしていたが、さてこの「サマータイムレンダ」では、久々に重厚感・重層感のあるストーリー展開が期待できそうである。考えてみれば、複数の世界線、という発想はストーリー展開の自由でが高く、作り手にとっては便利な手法なのかもしれないが、きちんと伏線を回収していく仕組みを作らないと、展開が拡散して収拾がつかなくなる(視聴者がついていけなくなる)リスクがあるので、いずれにしてもこれからに期待です。終わってみて、「やはりシュタゲは偉大だったなぁ、という感想もそれはそれでアリではありますが、それ以上のものを期待したいです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

最終話 視聴の仕方を間違えた気がします。追記 あれ?Dアニに???

 HDD録画が出来ない環境なのでTVerで視聴。1週間しか見られないのでちょっと細かくメモを入れます。あの配信サイトなのでウーン、という感じです。2クールと教えていただいたので、もう1つ独占があるので、6月と9月(7月と10月?)だけ加入かなあ。

 なお、アニメの作品として非常にレベルが高い作画ですが、少年ジャンプということでSF的な深さはそこそこの気がします。構造は非常にテンプレですし。この私の偏見を裏切って欲しいところです。

1話 複製人間の正体は?

視聴メモ
{netabare} レンダの意味がRENDERなのかレンダリングなのか。レンダーなら与える報いる返す。元の意味は形作るという意味です。レンダリングなら3DCGを画面処理するプロセスで良く聞きますね。数字データを画像化すること、でしょうか。

 冒頭のシーン スマホの時刻11;07 Sunday July 22 そして葬儀に帰って来たというセリフの時の日時が7月22日

 通常の視覚から金髪の娘に何かされるとノイズが入りました。手を当てられた前後でVR世界に入る、時間か空間が入れ替わっているなどが起っているのでしょうか。夢から目ざめますので、不連続な何かを感じます。
 プレゼントとは画面の感じから言ってオッドアイですから目の事?なんでしょうねえ。何かを見る力なのか。

 知っている人が知っている人ではない感じですから、人の入れ替わりものでしょうね。寄生獣みたいなものを連想します。

 OPの感じ…巴紋が出ますので神社が関係する。3つ巴なので3人同じ人がいるということ?影とか再生という文字もありました。人のコピーとか再生みたいな絵だったので、やはりそれを裏付けます。2周目3周目という文字とタイムテーブルがあるので、これが謎解きと関係するんでしょうね。

OP文字>>
 〇ルコ様、雁切真砂人、学校4年、島の…成り立ち、天沼矛、天沼、…呂島、紙垂彦、那由他、ハイネ、千代、正子
6;00 品川 新幹線乗る→8;36新大阪着 10;05和歌山着 南海…13;00

7月22日(日)は2周目?11;25、11;18 …フェリーで失礼…
1周目が7月21日?
漁、…ヶ島沖…、木材、…炭…、…漁師
影 ピカー、コピーA
影、コピーA、人間A 右上に首を絞めて殺しているような絵

1945(終戦時?)、髪、和歌山

21;00 南雲先生 境内へ 3周目 ループ 4周目へ

 主人公が銃で自殺するようなシーン。ループを確かめるために何かするんでしょうね。

 主人公 10年前に両親を亡くしコフネ家に引き取られる。
 ウシオの死体はちゃんとある。子供の頃の写真。島を出る日にカレーを食べたがる。葬式が神道。三巴紋だがちょっと違う?ウシオは潮。

 しおりちゃんは目の表現から言ってこの時点で偽物?

 あのおっぱいのお姉さんは何かの組織感がすごいですね。ミオちゃんがいきなり2人ですか。

 この時点で偽物っぽいミオとテンガロンハットの警官(駐在さん)が合う。ああ他殺ですねえ。吉川線というのは自分でつけた引っかき傷なので、誰かに首絞められた跡もある?シオリちゃん溺れる助けに飛び込む。
 貝殻のネックレスは何か個人を特定するギミックになりそう。ミオは殺した奴とはっきり言う。

 7月23日 主人公の偽物もいるみたいだし、行方不明に警官のチッですね。ミオの偽物にやられた?もう入れ替わりが随分進んでいるんでしょう。小早川家全員消えた。借金。しおりちゃんそっくりな女の子、見られている気がする。

 影の病。ヒルコ様…が影への対抗?矛が関係する?神社が対抗手段?
 お姉ちゃんの偽物。で、画面にノイズのようなものがあるので光学的な何かが仕掛けということ?

 やっぱり神社でましたね。そしておっぱいのお姉さんが…最後の演出からいってタイムリープかVRということでしょうか。冒頭のプレゼントの意味ですね。ウシオからもらった能力?あの迷路状の文様が何を意味するか。古代なのか迷い路なのか。{/netabare}

 仕掛けそのものはテンプレですけど、SFでそれを言ってはお終いです。論理性で見せるか、驚きポイントを作るのか。組み合わせでセンスオブワンダーとなるのか。楽しみな1作です。


2話 影 メモ

{netabare} 記憶は残る。スマホは同じく22日11:18。後ろ姿の男の作画はちょっと気になる…けど考えすぎな気も。

沼男 南雲竜之介 画面の文書を読む限り扼殺された男の小説らしい。絞殺と扼殺云々という文章からウシオにつながる?作中は2週間遡って7月10日なので7月24日の話?「鷺森」「親水」公園。電車の作画があるので、やはりタイムテーブルもの?
 これをわざわざ作画したということは何か関係がある?

OPはざっと見ると先週と変わらず。

 ミオちゃん突っ込んでくるのは一緒。ブレーキ切れてる。(先週の作画見たいけど…)、同じことの繰り返し。目の奥がチカチカする。ミオが警官を?つまり他人でも影は他人でも殺してOKのルールらしい。
 カレー喰ってるのが7時50分くらい。ストロボ状態のモノは…なるほど警官の姿形を移す手続きらしい。つまり光学的な処理ということ。
 消去したあとにあとが残る?記憶もコピーできる。思っていたより単純なルールだけど、タイムリープの主体は関係ない?俯瞰…タイムリープ。やっぱりウシオに何か能力を貰った?ソウからの電話でばれる。
 タイムリープのポイントが船内ではなく港到着時になる。

 刺された記憶と意識が残る。いや、あの自転車事故は大けがだろう。死なないの分かっているのに…

 眼鏡のお姉さんの通信。13:02 新大阪 取材0720は日付?
警官に働きかけ。嘘の通報。録画。
眼の色が違うことにここで気が付く。
キャミとタオルの色も位置も一緒の気がする。ただ、この作画が丁寧だしなんども見せるのはなぜ?
 録画は成功。影の話はミオから聞いたけど、「影の病」って1回目でもうちょっと後に爺さんに教えてもらったのでは?

 結果として小説の中身と、洗濯機の上のキャミソールが気になりました。{/netabare}

3話 忌中に夏祭り?大丈夫か?思ったより浅い??

{netabare}23日の8:10にコバマート 影で消される 床を殴った跡 シオリの後ろに大きな影。
俺は影の病に感染した?ストロボ状の光をあびると??影の病の定義は???影の人格というか性格とコピーであることは関係ないということ??
トツムラはもとのまま。
ウシオのスマホ…預かる。
明日(11月24日)夏祭り
ソウ 合言葉 山 メソポタミア文明 
ポスターなおしたのはなぜ?演出?
ミオからシンペイにネックレス渡す。

11月24日 ソウ、トキコ、ミオ、シンスケで夏祭り
調べたい事…忘れてくれ?

 なお、まだ死んで間もないのに、夏祭りで霊が戻ってくるみたいな話はないと思うけど。そもそも喪中…というか49日前の忌中で祭りに出ていいのか?というか親しい幼馴染とか姉とか死んだのに綿あめ喰って笑ってるのってどうなの???そういえば定食屋もやっているし…

 恋愛にしても、そもそもウシオとの関係どうなのよ?人の心理描写が不自然というか甘すぎる?

 パズルだけなんでしょうか?考察するのに値するんですよね? {/netabare}


4話 やっぱりウシオは死んでいたんですね。

 忌中云々の問題がありますがそれをさておいて、ウシオが死んで葬式をやって直ぐに祭りに出て告白するでしょうか。特に若い身内の事故死ですから、普通は喪失感で立ち上がれないと思うんですけど。

 それとパズルが複雑なのはいいんですけど、終盤に新しい設定が明らかになって設定で解決、にはならないですよね?進撃の〇人みたいに。
 新事実ならまあ許せますけど、新しい設定を後半に付け加えないでいただきたい。シラケますので。ちゃんと伏線を見せておくように、それだけはお願いします。

メモ

{netabare}  で、影の他に複製がいる、ということですよね。それがOPの文字でしょうか。影とコピー、オリジナル含めて3人いるということでしょう。そしてタイムリープ(ループ)。
 生きているウシオが何なのか、というのがパズルでしたね。貝殻のネックレスと記憶。

  このあたりはOP映像からいって隠す気はないみたいですね。問題は1話冒頭のシーンになりそうですね。あれはいつ、どこで、なんのウシオなのか。

 影はデジタルノイズのようなエフェクトが入ります。そしてウシオの影は以前には存在したのは振り返りの場面でありました。
 今登場しているウシオは影ではないのは確定です。
 
 オリジナルかコピーということですね。1話冒頭のセリフの記憶がありません。ウシオの登場の仕方からいってどうもオリジナルの雰囲気ですが、ただ、時間軸的に水着のまま何日か飛んでますので保護されていたか、やはりコピーじゃないと辻褄があいません。新しい後付け設定が出てこない限りコピーと思っていたほうがいいでしょう。
 1話冒頭は、本来存在してはいけないコピーが海に帰る場面でしょうか。つまり海でコピーは作られるという感じですね。コピーウシオが自分の真実に気が付いてシンスケに何かを教えて飛び込んで海に帰っていった?つまり最後の方までたどり着いた時間軸が以前あったということの気がします。

お母さんという敵ですが、神社は敵(影)なのか味方(コピー)なのか。

 小説の南雲龍之介という小説家の名前が出てくるのが2回目です。絞殺と扼殺云々という文章が何か関連するんだと思いますが、もちろんウシオの死因でしょうねえ。どうつながるんでしょうか。 {/netabare}


5話 ひぐらしの鳴く頃にのリメイク?マルチエンディングは難しいですが。

{netabare}  南雲龍之介はそうきましたか。これは驚きました。性別と名前を捩じりましたか。そしてあの赤い光の「母」までなら設定として許容しましょう。目の秘密がありますからね。

 でも、あとはキャラとしてあの老人と医者が何者か、南雲の姉とは。そしてウシオの影…あるいはコピーがどういう存在か、ですね。
 設定では神社の設定ですね。何より影の設定の説明にまだまだ何か追加されるか、どうか。

 これから設定がまだ小出しになるんでしょうか。2クールだとしてもキャラと設定過多になりそうです。もし謎解きものならそろそろ謎の考察に集中させてほしいかなあ。

 これ以上キャラと設定を重ねられると飽きてきます。考察の意味がなくなりますので。まあまだ5話なのでいいですけど、影の力を早めに見せられてしまったので、神秘性とかドキドキ感がここで一気に減ります。正直思ってたよりも謎の深さが足りない感じがしてきました。

 ですので、ここからの展開が勝負でしょう。どこに面白さが見いだせるか。

「ひぐらしのなく頃に」を思い出しますね。ディテールは違ってもマインドは似ています。本作はひぐらしに非常に影響を受けている気がします。あれもキャラが小出しで出てきますが、ゲームのマルチエンディングをアニメ化できた非常に秀逸な例です。あれは「ヒトコワ(人怖)」でしたし、敵の正体が最後まで見えなかったのが良かったので、影を先に見せた場合はどうなるんでしょうか。

 次回は軌道共鳴ですか。タイムループする間に事象が干渉して新しい何かが起きる的なことなんでしょうね。それがウシオのコピー?分かりませんけど。 {/netabare}

追記 あーなるほど、舞台と雰囲気、設定はひぐらしのなく頃に、話はシュタインズゲートという感じでしょうか。もちろん本筋となる謎に意外性があればいいですけど、意外性は奇抜さではないです。ウシオが世界線を動かす感じ?SFの類似性は否定しませんし、有りだと思いますが、仕掛けにセンスオブワンダーがあるか、ですね。今のところちょっと心配になってきました。


6話 影のボスが出た後なので、何に注目すればいい?巨乳の主張は何のため?。

{netabare}  一旦影のボス的なのが出てきているので謎の持ち方がどこにあるのか。あのボスを出さないようにするのがゴールイメージ?となるとやっぱりひぐらしかなあ、という感じです。

 小説家の南方…ひづると言ってましたね。過去龍之介という人物に何かあったようですが。
 そして吉川線の定義は誤解がないみたいですけど、索状痕等が無いのに吉川線だけつくんですかね?司法解剖してないなら怪しいのは医者一択じゃんと思ってたらやっぱり怪しそう…にみせて実は…って感じでしょうか。この辺ちょっと気になります。

 あとヘラヘラ笑っている神主。ああいうキャラは闇墜ちが定番ですから多分…だと思いますけどどうでしょう。

 それにしても南雲先生の巨乳が気になります。なんであの服?巨乳を誇ってる?でそして逆さまになるのは影対策?そして最後の推論が牽強付会じゃないことを願います。来週この辺りの謎解きで本作の方向性が見えてくるんでしょうか。 {/netabare}


7話 視聴は継続します。が、シュタゲとかひぐらしと一緒で考えてもしょうがないですね。本作のレビューは…休みます。

{netabare} 基本的に考察の組み立てではなさそうですね。タイムテーブルとか人の動きや出来事を組み合わせて、回避策を考えて解くみたいな展開になったら見る気もするんですけど…この辺やっぱりシュタゲ+ひぐらしですね。
 頭使わないでミステリーホラーの雰囲気を大人しく見ているほうが良さそうな気がしてきました。{/netabare}


9話 ウシオに注目すると面白い話になりそう。

 レビュー休むといいましたが、ちょっとだけ。9話に至るまでウシオが取って付けたような感じで「キャラ」ではなく「設定」にしか見えませんでした。が、この9話でウシオに焦点が当たり出しました。これが良かったです。ウシオの内面が描かれる構成になると物語的に悲しい話になる心配はありますけど、面白そうですね。2クールかあ…感情移入しすぎると最後は泣くかなあ。

 影のボスの能力は示唆されていましたので、これは展開に期待がもてそうです。 



10話 古事記の国造りかあ…妄想したくなるなあ。刑事の不自然なフェードアウトはなに?

{netabare} TVerで視聴中、刑事が警察手帳だしたあと非常に不自然なフェードアウトがありましたが、あれは何?セリフをぶった切った?


 10話で仕掛けが明示されましね。古事記かあ。OPに矛(ほこ)みたいな絵がありました。ヒルコ様ってイザナギイザナミの子供でヒルみたいな恰好だったらしいですね。ヒルコ様=蛭子様ですね。これって日都ケ島が、古事記の国造りのオノゴロ島と関係があるっていうか明示ですね。もうここまで露骨に見せると。

 また、神さまはいろいろくっついたりしますので、エビス様ってヒルコ様と同じってことになってます。オオクニヌシ=大黒様の子供と言うことで、この辺、古事記との関係は民間で流布されているうちに、一緒になってますけど。

 つまり、日都ケ島は古事記の国造りのオノゴロ島のことで、影の親玉=ヒルコ様なのか、ヒルコ様をコピーしたのが影の親玉なのか、影の親玉と対立するのがヒルコ様なのかわかりませんが、舞台の仕掛けとして日本の国造り神話がモチーフということですね。

 これは1話とOP見たら読めたなあ…うまく煙に巻かれました。なかなか面白いストーリ-展開です。


ここから先は妄想です。
 日都ですから、ヒトですね。ヒトの歴史の始まりまで話が行くのか、ヒトガシマはなんとなく鬼が島の対比みたいに見えます。瀬戸内海は桃太郎伝説です。最近だと香川県の島だと言われてますが、以前は岡山でした。当然和歌山にも桃太郎の話はあります。串本でしたっけ?

 ヒンズーの神である恵比須様、古事記のヒルコ様とオノゴロ島、そして考えすぎかもしれませんが、ヒトヶ島と対立する桃太郎の鬼が島?{/netabare}


20話 思っていたよりスケールが小さいし、タイムリープと設定でいろいろ見せられているだけだなあ。

{netabare} 結局タイムリープ…タイムループと設定で、あとはパズル…それも事柄を見せられているだけですし。

 作画とスク水ヒロインが出ずっぱりなのは、すごいとは思います。冒頭数話の期待感も大したものです。ただなあ、話のスケールがこじんまりしていて300年前とか言われてもなあ…宇宙隕石かあ…

 南雲先生の小説というのもあんまり生きてこないし、人間ドラマにテーマ性があるわけでもないし。歴史ミステリーでもなかったし。想像したより頭使わない系で、そうですね、12話くらいから飽きてきて後は惰性でした。

 一応最終回は確認しますけど、想像よりも5分の1くらいの面白さでした。やっぱりストーリー系って、期が終わってからレビューした方がいいのかもしれません。本作は徒労感が…{/netabare}



最終話 20話以降はまとめて見ました。本作の視聴の仕方を間違えた気がします。

 本作の見方は、人物がどう動くか、を見てワクワクするのが楽しいのでしょうね。あまり裏に意味性とか壮大な歴史とか考えないのが正解でしょう。伏線らしきものを考察する努力はやめて、単純に人物を追う。それが正解だと思います。
 なぜ、瀬戸内海和歌山なのか、南雲先生の小説の中身、ヒルコと大黒天の歴史的つながり。釘=鉄と7と言う数字の歴史的意味性、冒頭のシーンにトリックがあるのでは、などというものを脇において、死んでは戻り、工夫して戦って、死ぬ。その展開を楽しめばいいのでしょう。

 私はその点で間違えました。キャラはヒロインと南雲先生、シデが強烈で後はかすんでしまいますが、全体的にキャラ造形は出来ていたと思います。その意味では作品の作りもいいのでしょう。

 ただ、25話ありますので、見方を変えて再視聴は、ディズニーの契約をどこまで続けるかによりますけど。

 ということで低評価はつけ辛いですね。まあ、OPとか初めの数話の雰囲気と演出から、ミスリードされた気もするので作品のせいと言えなくはないですけど、結果的に正しい見方をしていなかった気がするので、第1印象の評価は3.1でしたけど、物語は評価できずの意味で3点、キャラは作画とヒロインで4点をつけておきます。一応観終わったにしますが、断念と紙一重くらいの視聴後感です。

 作画がいいのは認めるところですが、24話後半の作画というか画面の雰囲気、良かったですね。あそこの作画は線の感じが良かったと思います。


追記 いつのまにDアニに…うーん。まちがってディズニーの年間に入ってしまった私の立場は?まあ、スターウォーズとか3Dアニメとかあるのでいいんですけど。


 

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイムリープ連打

原作未読 全25話

離島を舞台に、都会に上京していた主人公が幼馴染の死をきっかけに離島を訪れ、色々な疑念が出てきます。離島に伝わる「影」の存在、失踪していく島民たち、その真相を追って解決していくお話です。

残酷で悲しいお話で、最初は絶望と恐怖しかありません。何かのホラー映画を観ているような気分になりました。
{netabare}
影、怖かったですね〜 無表情に人を殺すところ、最初の村祭りで村人がどんどん殺されていくところは絶望的でした。
{/netabare}
タイムリープを繰り返して次第に光明を見出していくのですが、敵もなかなか曲者、簡単に光を届ける展開にはなりません。
{netabare}
シデはなかなか尻尾を出さなかったですね。ハイネとの話はおぞましかったです。
{/netabare}
最後はHappyEndで終わりますが、少し切なさが残るお話でした。
{netabare}
結局、あのタイムリープや激闘の記憶は慎平の心の中にわずかに残っているだけで、他の人には分かち合えないのは少し寂しい感じがしましたね。
{/netabare}
最後までドキドキハラハラするお話でしたね。2クールと長いですが、しっかり最後まで描いています。オススメです^^

OP は亜咲花さん、EDはcadode さんが歌っています。

最後に、福岡にも有名な能古島(福岡内で有名)や離島ではありませんが志賀島に久しぶりに行ってみたいですね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

74.3 2 神社で幼馴染なアニメランキング2位
IS アンコール“恋に焦がれる六重奏”(OVA)

2011年12月7日
★★★★☆ 3.8 (928)
5860人が棚に入れました
夏休み開幕!一夏とのひと夏の思い出を願う5人のヒロイン達が、一夏の家に大集合!また、篠ノ之神社の縁日では五反田蘭も再登場し、恋愛バトルの花火が打ち上がる!戦いの末、最後に一夏の隣に立つのは……?
ネタバレ

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

はーれむあにめ総論 ②

はーれむあにめ総論 ① http://www.anikore.jp/review/96199/

この作品に関しては、30分に満たない1話だけなので、とっとと見て
「シャル最初だけかよ!なんで箒がメインなんだよ!」と時間を無駄
にすれば良い、よ。

あとは、タグにもある「き、来ちゃった」以外には特に書くことは
無いんで、ニコのIS関連の有名動画の紹介でもしときます。


検索 【ミラー】バナージがIS学園に入学するようです
再生数13万5千、マイリスト3100

検索 [MAD]インフィニット・ストラトス 小ネタ集 一夏もやっぱり男の子part2
再生数13万5千、マイリスト3700

検索 【インフィニット・ストラトス】Charurururururu!【シャルループ】
再生数19万、マイリスト6600

検索 IS 〈インフィニット・ストラトス〉 シャルロット・デュノア ニコニコ
再生数8万1千、マイリスト2600


◆ISの売れた理由
{netabare}
検索 インフィニット・ストラトス、売り上げ3万の理由:戦闘美少女とハーレムもの

--- 主な流れ ---
オタキングの「ストーリーないのにやたら設定だけ過剰でしょ」と
言う箇所に注目。MS少女は単に表層があるだけの遊びだから、スト
ーリーが存在するわけが無い。武装神姫にもストーリーは無い。
ストパンですら、最初はストーリーがなかった
     ↓
メカ少女にストーリーが付き始めたのはようやく最近こと。メカ少女
は殺傷性の高い武器を全身にまとっているのが必然のキャラクターな
のだから、物語は必然的に戦争方面

稀代の紳士用アニメであるストパンでさえも、その背景にはネウロイ
との戦争という重苦しい状況
     ↓
ここに来て、ISではメカ少女に必須だった戦争要素がほとんど抜け
去った。何しろ、兵器としてのISには敵がいない。無敵である

戦闘性の分離で戦闘少年を登場させ、最強兵器IS設定で戦争くささ
を消して、ハーレム展開にした物語がインフィニット・ストラトス
     ↓
「メカ少女との恋愛物を楽しみたい!でもハードルが高すぎるよ!」
という不満をインフィニット・ストラトスは見事に解消、メカ少女と
のハーレムものという新展開を見せつけ、こうしてISの人気が高まり、
BD・DVDが初動合算3万枚も売れた
---

いかにも「それっぽい話」だが、そんな事は本質的な理由ではない。


検索 ISがウケた理由

---
5:作画って大事だわ
6:シャルルがかわいかったから
8:倉嶋の作画 そんだけ
18:マジでシャル一人でここまで伸ばしたと思う
23:大正義倉嶋
34: >>23 本当にこれにつきる
41:シャルが引っ張って セシリアが押して あとは乗っかってただけ
44:セシリア・オルコットってキャラが可愛いと思いますわ
46:>>41シャル出る前ってそこまで話題になってないし
223:シャル出てからの伸びがやばかった
228:やっぱりラウラがナンバーワン!
309: 日笠、下田、ゆかな、まりーな、花澤。 大正義ですわ
---

これが本質。

あとは、強いて言うなら

---
13:ストレス要因を徹底的に排除したところ
半端にやると媚びただけに感じるけど
あそこまで徹底するともう素直に感心するわ

85:ど真ん中ストレートが逆に新鮮だった

219:箒、鈴音→初めからデレデレ
セシリア、ラウラ→戦ったら何故かデレデレ
シャル→速攻デレデレ 一夏→ホモ
ここまで潔い豚アニメもなかなか無い

247:ISはキャラを可愛く魅せる演出とテンポは良かったと思うわ
キャラデザだけ良くても駄目なもんは駄目なんやね

266:ISは中身が無くてキャラ人気が分散してて拮抗してる
声優・キャラデサ◎ 人気が出る理由も分からなくもないか?
---


このレビューも「それっぽいけど、本質からはズレた話」がメインに
なるので、その事はどうか忘れないで頂きたい。
{/netabare}


で、本題な訳ですが、①の方と違いハーレム作品を沢山見ている人
じゃないと内容がよく分からないだろうし、見ている人でも「全く共感
できねー、つまんねー」という事が往々にしてあり得る内容なる
と思うんで、

所詮は「にわかハーレムもの視聴者」の戯言、さらっと流して頂け
ればと思います。と、一応前置きしたところで、


◆ハーレムものとは?
{netabare}
Wikiのの説明によると、

一人の男性キャラクターに対し、数多くの女性キャラクターが恋愛
対象として対置されている設定のフィクション作品を指す。

・男性主人公は、性的に奥手な性格として描かれることが多いが、
 それは男性読者が主人公に同一化しやすいようにする為

・物語の伏線を単純化するため男性主人公には同性の友人が少ない
(皆無、または登場しない)という状況設定をすることが多い

・同様の理由により男性主人公は没個性的で受動的に描かれる傾向
 これは「空虚な中心」と表現されることがある。

ニコ大百科の方だと「イケメン」+「天然ジゴロ」+「朴念仁」が
男主人公のテンプレとされている。(※ISの一夏の項目より)
{/netabare}

◆参考にした資料(主に2chのスレのコピーサイト)
{netabare}
どうすりゃハーレムアニメって違和感ない感じになるの?
アニメは売上がイコール面白さなのか
らんま1/2ってハーレムものの原点じゃね?
納得のハーレムアニメベスト10を発表する
ハーレムアニメにありがちなこと一覧表作ろうずw
それって常識でしょ!?アニメの中の日本では常識な事
ハーレムものラノベって主人公に魅力がないと
ハーレム系アニメが嫌いな奴って主人公に嫉妬してるだけ
ハーレムアニメで主人公に自己投影する方法を教えろください
女性が主人公のハーレム系アニメってなんで流行らないの?
女「ハーレム系アニメとか好きな男って気持ち悪い」
鈍感主人公「ん? 何か言ったか?」
ハーレムアニメに大切なのってヒロイン達の可愛さより
最近のアニメの主人公に全く自己投影も共感も出来ないんだが
ハーレムが許される主人公といえば
ハーレムアニメの主人公で好感が持てるキャラ、ムカつくキャラ
ハーレムアニメの主人公がモテる理由って
インフィニット・ストラトス、売り上げ3万の理由
結局ISみたいなハーレムテンプレアニメが売れるんだ
化物語のBD+DVDが初動4万5千枚ほど売れた理由
何で無気力な主人公って多いの?
無気力系主人公のなにがいけないの?
無気力系主人公より、ゴクウ系主人公のほうがウザくね?
最近熱血系主人公のアニメがない
ヒロインが強気で主人公がヤレヤレ系のアニメが多すぎないか?
やれやれ系主人公って何で流行ったの?
やれやれ系主人公は廃れ、俺TUEEE系主人公の時代へ突入した模様
やれやれ系主人公が一番腹立つよな
熱血→ヤレヤレ→鈍感難聴→次に流行る主人公はどんなタイプ?
熱血主人公→ヘタレもやし主人公→次量産される主人公は?
アニメの主人公はどのタイプがいい?
やれやれ系主人公が嫌いならどんな主人公がいいんだよ
「やれやれ系主人公」が嫌いなのはわかったから
最近のアニメ・ラノベのヤレヤレ系流され系主人公のウザさは異常
「やれやれ系」以外に腹立つ主人公
ウザい主人公の特徴ってやれやれ系なんじゃなくて
よく嫌われているやれやれ系主人公についてなんだけどさ
主人公が努力したり失敗する姿を今のオタは嫌う
好感を持たれるアニメの男主人公像とは
好かれる主人公・ヒロインとは
お前らに好かれる男主人公っているの?
好感が持てる主人公、持てない主人公の違いとは?
アンチがいない主人公あげてけ
羽瀬川小鷹とかいうハーレム男
俺修羅とかいうハーレムアニメ
牧瀬紅莉栖は「どこにでもいるあざとい萌えキャラ」なのか
独断と偏見によるハーレムラブコメ・テンプレート
ハーレム系作品における矛盾
ダメクライマックス
ハーレムアニメの主人公について考察してみる
なぜアニオタは純愛ものよりもハーレムを好むのか
ハーレムアニメって何が面白いの?
ハーレムものに登場する鈍感主人公一覧
なんでラノベ主人公って鈍感な自称平凡な男ばっかなん?
いい加減鈍感主人公はやめろよ
今後のハーレムアニメに不要なもの
{/netabare}

【ハーレム要素の役割】

・ラブコメ ・萌え豚用アニメ 

◆ラブコメ
{netabare}
あにこれでざっと見た感じハーレムタグと最も重複しているタグ
がラブコメで、実際ハーレムアニメはほぼラブコメな気がするけど、
ハーレムもの⇔ラブコメは、自分の中では結構イメージが違う。

検索して見つけて来た古いテンプレ

ラブコメ → 本命は一人、最終回にヒロイン1人とくっつく
ハーレム → 一夫多妻制、最終回にヒロイン全員とくっつく

あにこれの成分タグランキング

1位 学園  2位 もっと評価されるべき  3位 ラブコメ
4位 恋愛  5位 バトル  6位 ハーレム 7位 泣ける


・ラブコメ
恋愛要素が強い、お涙頂戴もある、もっと評価されるべきタグとも
重複、ヒロインが「嫌な怒り方」をする場合もある、複数ヒロインが
存在し、かつ恋愛が進展する系統は視聴後の後味が悪い事も。

・ハーレム
話が軽い、女が皆チョロい、どちらかと言えばもっと評価されない
べきタグと重複、お涙頂戴とは無縁、ヒロイン達が恋愛絡みでは誰
も不幸にならない(あるいは不幸に気付かない)


ラブコメ要素「もある」作品なら嫌いじゃないけど、ラブコメが
主軸でラブ>コメな類の作品は、何が楽しいのか全く理解できない
し、それっぽいのは敬遠してるんで特に書く事は無いです。

永久にバカをやってる作品なら良いけど、コメかと思ってたら話が
重かった、とか凄い嫌。萌えよりもお涙頂戴に「あざとさ」を感じる
事が多いせいで、それで見る気が失せる事も。


アニメ作品A
 [学園 もっと評価されるべき ラブコメ 恋愛 泣ける]

アニメ作品B
 [学園 もっと評価されないべき ハーレム バトル]

どっちに手を出したくなるかというと、B。
{/netabare}

◆萌え豚用アニメ
{netabare}
・萌え豚とは?

アニメ等の美少女を題材としたコンテンツに対して高いロイヤルティ
を持つ消費者に対する蔑称

作品の内容を重視することなく、萌えるキャラクターや萌えるシーン
だけがあれば良いとし、製作側が萌えを狙って作り出したそれらに
盲目的に食いつく様を侮蔑的、自虐的にとらえた言葉だが、最近では
自ら萌え豚である事を肯定する層も多い。

蔑称としての「萌え豚」呼ばわりが発生した時期は2005~2006年頃と
されているが、2011年のアニメ作品『IS(インフィニット・ストラト
ス)』をきっかけに、「ブヒる」という動詞も含めて後者の意味で
爆発的に広まった。(※ニコ大百科より)


で、ハーレムアニメ⇒萌え豚アニメなのは一部の例外(こいこい7
とか)を除きほぼ確定な訳だが、=では無い訳で、


・ハーレムアニメ≠萌豚用アニメ

単に「萌え豚用のアニメ」、というだけなら

検索 萌え豚用アニメ教えてくれ

上から、ストパン、ゆりるり、みつどもえ、みなみけ、けいおん、
電磁砲、らき☆すたと並んでいるが、つまり男主人公なんて不要と
する人間も多く、

検索 萌えアニメの男主人公いらない奴集まれ

自分としても男主人公なんていらん(キモく無いならいても良い)
派で、「萌えアニメなんて女だけで良くね?百合で良くね?」とは
よく思っており、実際そういう作品は増えている訳で・・

女が沢山出ていて何か面白い事をしている、という事が重要なので
あって、恋愛的な要素は百合で補えば良いし、主人公に好意が集中
する必要性は特に感じない。


・百合アニメ

という発想から百合アニメも漁ってみた訳だが、ハーレムもの以上
にハズレが多く、内容が青臭い、ガチ過ぎ、文芸的過ぎで、とても
見てられない。

今までの視聴経験から想像していたノリ
黒子「おねぇさまー!」 咲「原村さん!」 幸子様「ごきげんよう」
とは全然違う。

笑いや萌え用だったり、ネタっ気があれば良い訳だが、百合キャラ
や百合ネタと百合アニメは別種なわけで、マリみてから更に進んだ
段階のガチ百合を主軸に作られている作品はホント辛い。

かといって、萌え系で内容が軽そうなのはロリ王国過ぎて手を出す
気にはなれず、ストパンを入り口に結構数見たものの、新しく見た
百合物で面白かったのは まりあ†ほりっく だけ。

超電磁砲や咲は好きで見てたし、特に咲は阿知賀編やMAD含め過去
に何度も見たけど、作画にロリっ気あるのがやや気に食わない訳で、

検索 【MAD】山百合会で雀卓を囲んだ祐巳様が役満を和了られたようです。

いつかこういう作品が出てくれる事を心から願っている。


・視聴者の好みと原作、制作側の頭の中のズレ

アニメDVD・BD売り上げ一覧表まとめWiki
http://www38.atwiki.jp/uri-archive/pages/138.html

○2008年TVアニメ 上位作品ランキング
(秋) 52,016 ウサビッチ シーズン3
(春) 46,147 マクロスF
(春) 42,690 コードギアス 反逆のルルーシュ R2 あにこれ3位
(秋) 34,601 機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン
(春) 34,274 ファイアボール

○2009年TVアニメ 上位作品ランキング
(夏) 78,671 化物語  【ハーレム】 あにこれ6位
(春) 43,883 けいおん!  【女だけ】
(秋) 24,495 とある科学の超電磁砲 【女だけ】
(春) 19,602 涼宮ハルヒの憂鬱(新アニメーション) 【ハーレム?】
(春) 12,326 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST

○2010年TVアニメ 上位作品ランキング
(春) 39,385 けいおん!! 【女だけ】
(春) 34,108 Angel Beats!
(秋) 23,888 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 【ハーレム】
(冬) 18,311 デュラララ!!
(春) 17,695 WORKING!!

○2011年TVアニメ 上位作品ランキング
(冬) 71,056 魔法少女まどか☆マギカ 【女だけ】
(秋) 52,133 Fate/Zero
(春) 44,544 ウサビッチ シーズン4
(冬) 33,813 IS <インフィニット・ストラトス> 【ハーレム】
(春) 31,524 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

○2012年TVアニメ 上位作品ランキング
(冬) 60,580 偽物語  【ハーレム】
(春) 45,804 Fate/Zero 2ndシーズン
(夏) 37,260 ソードアート・オンライン (6巻/9巻) 【ハーレム?】
(秋) 32,042 ガールズ&パンツァー (3巻/6巻) 【女だけ】
(春) 24,403 黒子のバスケ


そして、はーれむあにめ総論①でも貼ったけど

http://anime.biglobe.ne.jp/userranking/title/39796/
飽きてきたなぁ~と思うアニメのジャンル  5988票

1位 ハーレムもの 691票
2位 妹系アニメ 516票
3位 声優が豪華で絵は綺麗だけど中身がスカスカなアニメ  385票


視聴者の好みは分化しているのに、ハーレム系や妹系に頼る事が
多過ぎるから飽きられてるんだろうし、つまり実際売れた作品から
ハーレム要素と妹要素を取っ払ってしまえば良いのではないか

(中身スカスカは修正が一番難しいだろうから、スルー)

日常、バトル、オタ女、厨二、百合、軍事。このあたりを組み合わ
せて美女、美少女を沢山出せば売れるはず。・・知らんけど


・化物語、偽物語

今回売り上げ調べて「こんな売れたのかよw」と、思いっきり意外
だった訳だが、そういやあらららぎ君のキモい、痛い部分だけ変に
パクったような主人公のアニメが結構ある気がするんだけど、

あららららぎ君の変態ネタは「画面に手を突っ込む」ような視聴者
的な視点でやる事がほとんどで、話がダレて来た頃に、メリハリを
付ける為に入浴シーンを強引に入れる、と似たようなもの。

①で挙げたこいこい7と同様に、萌えシーンや話の展開そのものを
ネタにする事もある訳で、ニコMADにも近い。この場面で~な行動、
~なリアクション取ったら笑える、をそのままやってる。

なんというか立体的な構造、視聴者と制作の距離が近くないと成立
しない類。銀魂の銀時もたまに「自分が主人公」と認識してる台詞
を吐くことがあった気がするけど、

(寝転がりながらジャンプを読んで、「最近は主人公でも~~な
のか、俺も気をつけないとな」みたいな。メタ視点とかいう言葉
で言われる事も)

あれも立体的な構造で、制作と視聴者の距離感が重要。基本的には
知名度がある作品かつ「公式(原作と制作の両方)が病気」で初めて
成立する気がするんで、ハードルは高い。

検索 『まどか☆マギカMAD』 シャフト公式でやりやがったww

主人公がキモい、痛い事をする部分だけを無理にパクっても作品が
寒くなるだけのよーな・・。
{/netabare}

【ハーレムアニメの主人公の役割】

・舞台装置 (・自己投影)

◆舞台装置
{netabare}
ハーレムもののメインコンテンツはヒロイン。主人公は主役では
なく脇役、萌えシーンを成立させる為の舞台装置であって、主人公
に与えらた最も重要な役割とは「ヒロイン達の魅力を引き出す事」

ヒロイン達を怒らせる、デレさせる、ヤキモキとさせる、時には
泣かせ、時にはラッキースケベを起こして、そして『顔を真っ赤に
させる』

高性能な舞台装置はシリアスや夫婦漫才をこなし、引く相手には
積極的に押す、肉食系は軽くあしらう、自らがデレて萌えキャラと
化す、等の器用な事も可能な訳だが・・


・基本、男性主人公は「没個性的」であるべき

舞台映えしない主人公は脇役に徹していた方が良い、視聴者に好か
れる必要は無い、重要なのは「激しく嫌われない事」

結構検索をかけて調べたのだが、ハーレム作品を主人公キメェww
で切る人は自分を含めてかなり多いし、キモい率が異常に高い。

かといって「キモい方が売れるのか?」というと、人気作品を見る
限りそんな事も無い。

検索 ダメ主人公総合スレ
検索 三大ヘタレ主人公

アニメ以外はよく知らないし、キモいとはやや路線がズレるけど、
ダメ主人公を不快に感じる人は多い訳で、たとえ原作でダメ主人公
でも控えめに、無難に、目立たなくするのが良い気がする。

後半に良いヒロインが控えてても、それ以前に切られたら何の意味
も無い訳で・・。


・舞台装置の多様化

何よりヒロインの高性能化。主人公が普通という枠組み中で行動
しても対応が可能に⇒マッチを擦った程度でも大発火するタイプの
増加、具体的にはISのヒロイン達や御坂とか。

舞台装置、夫婦漫才を「女にやらせる」という手法、具体的には電磁
砲の黒子(夫婦漫才、変態行為)や、はがないの夜空(外道行為)等。

あとは自動発火系、常にほのかに顔が赤い、勝手に妄想して勝手に
爆発、普通の範囲内の行動に何故か「変態」を連呼、とか。

主人公が頑張る必要性は日に日に無くなって来ている。


・性的に奥手な性格 (Wikiの説明で男主人公のテンプレの一つ)

性的に奥手というのは、行動や思考が消極的な事を意味しない。
クソ鈍いという事以外は、萌えシーンを量産するためにも積極性
があった方が良い。

反応はヒロインの方でいくらでも調節可能だし、ベタで良いから
接近する、誘う、相談する、褒める、思わせぶりな台詞を吐く。

問題は「イケメンじゃないと違和感がある台詞」も多々あるので、
やはりハーレムものの主人公はイケメンの必要がある気がする。


・「中心」はブレてはいけない。

うろたえて絵になるのはヒロイン、やきもきして絵になるのも
ヒロイン。痛い行動、キモい行動をして絵になるのもヒロイン。

主人公が必要以上にうろたえたり、しつこく悩んだり、過ぎた事
を引きずるのは時間の無駄。淡々と怒らせる、淡々とデレさせる、
淡々とヤキモキさせる。

IS横で流しながら書いてるけど、一夏はまさに理想系。環境以外
は割とノーマルだった気がしてたけど、この鈍さはパネェ。フル
メタの宗介並に頭がおかしい。

よく男主人公が登場してきたヒロインに対して「可愛い、綺麗、
美人だ」的な感想を脳内で漏らす事がよくあるけど、そんなのは
作画と声優で表現すれば良い事で、

男主人公がヒロインを美女、美少女として特別扱いしてしまうと
作中で可能な萌えシーンの幅が狭まる気がする。

一夏の無意識的なデレスイッチの押しっぷり、あとは上条くんと
御坂のやり取りが思い浮かんだけど、主人公は絶対素っ気無い方
が良い。

検索 上条さんx美琴を時系列順にまとめてみた

ヒロインが最も映えるシーンの一つが「顔を真っ赤にして空回り」
これは間違い無いと思う。


・主人公のモテ具合の妥当性

過去にゼロ魔のレビュー http://www.anikore.jp/review/99653/
に色々と書いたけど、それについて考えさせられるのが

検索 ハーレム系アニメが嫌いな最大の理由「主人公がモテる理由が謎」

スレタイ的にアンチが多いとは思うけど、やはり気にしている人
は多いっぽい。

IS一夏への反感に驚いた訳だが、内面的に普通かつ一番自然に
モテているタイプのはず。女しかいない環境にあんなイケメンが
放り込まれたら、モテざるを得ない。

ヒロイン以外の女からもキャーキャー言われるような奴、あるい
は状況じゃない限り、美女、美少女のハーレムなんて不可能なん
で、むしろそうじゃない作品(=ヒロイン達から「のみ」好かれ
る)にはかなり違和感がある。

女だらけの環境に主人公を放り込むというのは鉄板、テンプレっ
ぽいけど、違和感の点から考えると「無理に変なモテ方させるより
はずっと良いんじゃね?」と。

問題は、主人公への好感や嫌感、つまりは「コイツがモテるのは
ムカつく」的な感情で見る人がかなりいるっぽいんで、妥当にモテ
たところで反感は持たれるという事。


だから男主人公とか必要無いんだよ!と、結局はそこに落ち着く。
{/netabare}

(◆自己投影)
{netabare}
()を付けた理由としては、舞台装置>>>>自己投影、そして
ハーレムものの失敗作の多くは「主人公の内面のみ」にこの役割を
押し付け過ぎた結果の気がする。

・自己投影、感情移入

---
自己投影:相手は自分の立場と同じだと感じて同情する意味。自己
投影はそこに自分と似た境遇や考え方がある相手に行いますが、
感情移入は自分とは違うものに対して行います。長年使いこんだ道具
に愛着がわくのは感情移入ですが自己投影ではありません。

感情移入:ごく一般的な、よくある「感情移入」とはフィクション・
ノンフィクションを問わず、ある作品のの世界(映画、演劇、小説、
ルポルタージュなど)の登場人物に、自分の気持ちを重ね合わせ、
その人物=自分だ、という気分になり、

あたかも、自分がそのストーリーの中で生きているように思えること。
感情移入は、その人物に自分との共通点を見出した場合や、強い憧れ
を感じている場合に、よく起こります。(※Yahoo!知恵袋より)
---

自分が書いた他のレビューもいくつか読んで貰えていれば分かると
思うのだが、ぶっちゃけ自己投影とか感情移入とか、理屈はともかく
感覚としてはあまりよく分からない。


主人公に対して自己投影、感情移入したなーと自覚あるのは、

だって、デスノート欲しいだろ http://www.anikore.jp/review/93754/
要約:ライトは感情が表に出ない、ボロを出さない(普通のアニメ
の主人公は感情が行動に出過ぎ、勢いでドラマチックな事をし過ぎ)
のがリアルで感情移入しやすい。

多分ライト君だけのよーな。


あとは作品に呑まれたような記憶があるやつを、ざっと挙げると
星界の紋章、MONSTER、クレイモア、伝勇伝

MONSTERとクレイモアは作品内に引っ張るような魔力があったとし
か言えないけど、

伝勇伝に関しては、主人公に激しくイラついた記憶があって「能力
だけ寄越して俺に代われ、お前は死んで良い」と心底思った記憶が
あるんで、やはり相当のめり込んでいたのかと。


で、何が言いたいのかというと

星界:アーヴの王女に出会い小洒落た会話をしつつ、小型の宇宙船
に乗り込んで二人で旅立つ

伝勇伝:ファンタジーの世界で金髪の頼れる美少女と、厨二魔法
が使える状態で二人旅

この辺りのやや病的なロマンチスト的憧れが、話に没頭する理由
になったんだと思うけど、つまり主人公とかあまり関係ない。

状況に対しての強い憧れがあれば、勝手に話に入り込む。


・自己投影じゃなく好みの問題のよーな

よくいる主人公のタイプ

優秀+異能、優秀+欠点、平凡+異能、平凡、平凡+欠点
ダメ人間+異能、ダメ人間、 こんなもんかな

「主人公は平凡、あるいはダメ人間にしないと読者、視聴者の多く
が自己投影出来ないから・・」という説が根強いみたいだけど、

---
http://ninja884.blog37.fc2.com/blog-entry-9.htmlより
実際こういうアニメが嫌いという人の話を聞くと、その理由として
「自分と大してスペック(顔の造形や能力)が変わらないようなダメ
人間が、大した理由もなくモテまくるのが気に入らない」という意見
が大勢を占めます。
---

といった弊害もあるようで、大量に2chのスレを見た感想としても
「結局どのタイプでもそれなりに嫌われる」、単に好みの問題。


個人的な好みで言えば優秀+異能、純正のハーレムものだと中々
いない。ハーレム要素もある作品の中だとコードギアスとか、とい
うか、ルルーシュ程に目の毒にならないハーレム主人公はいない。

大体ルルーシュの方が狼狽えたり、顔真っ赤にしても少し嬉しい訳
で、・・なんであの系統あまり出て来ないんだろ。

「イケメンの完璧超人がモテるの見て嬉しい奴いないだろ?」的な
話が資料として見たスレで結構あった気がするけど、変な奴がモテ
て違和感あるよりもずっと良い気が。イケメンで優秀だからこそ絵
になる事、笑える事は結構ある。

あとは話の目的をハーレム以外にすれば良い訳で、ヒロイン達は主
に足引っ張る方に回せば良い。ここまで読むような強者が、コード
ギアスを見てない事は無いと思うけど、一応 {netabare}

コードギアスをハーレム物と捉えた場合、ルルーシュに好意持って
たのは多分C.C、カレン、シャーリー、会長、ロロ(ウホ)、カグヤ。
そしてルルーシュの本命はナナリー(妹) 何気にカオスな構造

他使えそうなのはユーフェミア、ヴィレッタ、コーネリア、セシル、
アーニャ、スザク(ウホ)、咲世子(要:キャラデザ改善)


昔見てハマったMADが消えてて、変態っぽいのしかなかったけど、

検索 コードギ/ア/スのムラムラするシーン集【破】

脚本変えたらISと戦えそうな気配すらする。最近の寸胴ヒロインに
比べて皆スタイルが異常に良くて、カレンとかシャーリーはウザい
だけだと思ってたけど、全然そんな事ねー。
{/netabare}

・主人公鈍感の必要性

ハーレムものの主人公の「鈍感」って要素が、調べる限りじゃ多分
一番反感買う原因になってるけど、ルルーシュ系ならそれもクリア
出来る訳で、主人公は別の事に忙しい、モテてている自覚はあって
もそんな事をしている暇はない、あるいは重度のシスコン。

「恋愛には受け身、巻き込まれ型」でも、他は主体性や男気、積極
性があった方が良いし、ただそれは「モテる理由」とは別で設定した
方が新鮮に、つまり

人(美少女)助け:上条君、ありゃりゃぎさん失礼噛みまみた

この系統は主人公が舞台映えするけど、同時に飽きられてもいる。


・結局、主人公はどうすりゃ良いのか

1.ドラクエ的主人公
ゲームの主人公は嫌われようが無い。超無難な台詞や行動ばかり
にして、あとは高性能化したヒロインの方で調整。とはいえ、これの
行き着く先は主人公いらん、女だらけ+百合でOK の路線。

心理描写は極力抑え、余計な欲(凝った設定)は持たず、没個性的、
受動的、イケメン、天然ジゴロ、朴念仁のテンプレのみ突っ込んで、
その上で舞台装置としての役割に徹する ⇒ ISの一夏

彼を嫌うという事はテンプレそのものの否定か、もしくはヒロイン
達に魅力があり過ぎた、という事だと思う。

2.川平慶太(いぬかみ)
諸星あたる、冴羽リョウの後継者的な。とはいえ肉食系の主人公は
調整をミスると寒くなる気がする。最近の作品で一つあって、その
作品好きな人多いっぽいから名前出さないけど、寒いよアレは・・。

作品がマイナー気味だし、作画や話の自体は微妙かつ見る人選ぶ
気がするけど、主人公だけ抜き出したら実にレベルが高い。アンチ
は相当少ないはず、憎めない嫌いになれない系。

3.吉井明久(バカテス)
昔のハーレムものだと「主人公=のび太 ヒロイン達=ドラえもん」
的な作品結構あるけど、それの現代版みたいな。多分こいつも相当
アンチは少ないと思う。自虐ネタを明るく手軽に出来るのは強み。

4.相良宗介(フルメタ、ふもっふの方のキャラで)
鈍感さ自体が笑える、場合によっては腹筋崩壊に繋がるという脅威
のスペック。言い寄られて狼狽えても絵になる。問題ない

5.ルルーシュ
アンチ大量発生覚悟の冒険。ハーレムものにするなら、話の目的を
デートアライブ方面に持っていく必要があるし、相当技量が無いと
書けない気がするけど、面白い気がする。
{/netabare}


◆作品全体の好感度を上げるには
{netabare}
主人公のスペックに拘るより多分簡単。最近ではそういう点がよく
出来ている作品、悪く言えば「あざとい作品」が増えた気がする。

そんな訳で、作品全体の好感度を上げる方法(ハーレムもの以外に
も多分共通)について


・話を面白くする
単純にして一番難しい。そして話が面白くなるとハーレムものと
いうジャンルから抜け出る気がする。


・最初はストーリーで押す
初っ端に妹や幼馴染がベットに乗って来る系は、ある意味真っ向
勝負で清々しいと最近では思っているが、即切る理由になりやすい。
というか、最近まで即切ってた。


・言葉遣いを合わせる
主人公が最強だろうと超ダメ人間だろうと、普段使っているやや
崩れ気味の話し言葉を使われると嫌いにくい。何を語っているか?
より、どんな言葉でどんな感じに語るのか?が重要な気が。


・動きを合わせる
主人公の動きを自然にする。上条君とか銀魂の平時の銀時とかが
近かった記憶がある。例が思い浮かばなかったんで、とある1話を
見てみたけど、布団を持って足で窓を開ける動作とか。

検索 メラビアンの法則 wiki

これの俗流解釈の方で

対面の人物を認識する割合は「見た目/表情/しぐさ/視線等」の
視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の
聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等」の言語情報
が7%( weblio辞書 より)

つまり、自己投影(自分と似た境遇や考え方がある相手に~)や
感情移入(自分との共通点を見出した場合)も多分そうなのかなと。


・コメディ、バトル以外の味付け
化物語が微妙なホラーで味付けしてるけど、そういう系統はもっと
増えても良い気がする。作品全体が暗めになると、エロさが増す。


・別世界から好感度引き継ぎ
はたらく魔王さまはすげーあざといと思った。幼馴染⇒勇者みたい
なのが新鮮。あとは三国戦国系とか、元々、多くの視聴者に馴染み
のあるキャラってだけで、初期にある程度好感度を持たせれる。


・逆に別世界にすっ飛ばす
SAOみたいなのは絶対売れる。あとは戦国系三国系にすっ飛ばす、
そうするとその手のファンから予め好感度がある。とはいえ、学園
以外を舞台にすると、話書ける人が限られるだろうけど。


・ヒロインの現代風カスタマイズ
オタや厨二を美少女に押し付けるの妙に流行ってるっぽいけど、
個人的には微妙かも。あざとすぎて逆に引く。シュタゲの紅莉栖が
ギリギリの線。


ヒロインについては書きたいこと結構あるけど、既にバカみたいな
時間使ってるんで、そろそろまとめる。
{/netabare}

◆穴だらけの夢物語、ハーレム
{netabare}
T.M.Revolution LEVEL 4 歌詞 (凄い古いけど) の一部

ハーレムを作りたいとか そーいや昔 思ってたっけな

多分「バケツでプリン食べたい」と性質的には同じ。女性という
生き物を歪んだフィルターで認識している頃の思春期の男子の夢。
少しモテるのではなく、モテて、モテて、モテまくりたい。

大人になってから知ったのだが、女性でもそういう願望があったと
いう人は結構いるらしく、「お前がかよww」的な暴露話を聞くと、
思春期の脳内なんて男も女も大して変わらんな、とも思う訳だが、

いずれにせよ、バケツプリン同様に「バカな事を考えてたな」と
冷める時期が来る訳で、異性からの好意を全て+と捉え、それに
伴う様々な対価、リスクが考慮できないのは若さ故の事。

一番の恐怖は、好意を寄せて来る女同士に接点がある事。そんな
怖ぇ話は無いですよ、本当に。セフレや愛人を沢山作るとは性質が
異なる、穴だらけの夢物語。

その「穴」がいかに見えないように、「夢物語」の「夢」をいかに
壊さないようにするか、つまり多数の好意から、本来生じるはずの
反作用的なものを、いかに出さないか、が鍵になると思う。


・ハーレムものは軽さが重要

多数の好意は色々と面倒な事象を引き起こす訳で、

検索 修羅場・ヤンデレ・ドロドロ ニコニコ

個人的には極端なのは開き直ってしまってOKだけど、地味なやつ
がホント無理。コメディだと思ってたのに状況が変化して、構図、
空気、女の嫌な面が急にリアルに見えて来るよーなやつ。

ニコの萌え豚の項目に、『ストーリーに「萌えを阻害しかねない」
シリアスな思考要素(燃える、泣ける、鬱など)を見るや否や作品
自体を否定』とあるけど、気持ちは分かる。

バトルが発展していく、ベタなところでヒロインの救出とか全員
でラスボス倒しますなら全然良いけど、恋愛感情が発展し過ぎたり
関係が特定の1人とに収束するのは、余計な事としか思えない。

お決まり展開、中身が無い、良いんだよそれで、最初から期待して
ない。良い夢なら二度寝、三度寝、四度寝と最終話まで引っ張れ
{/netabare}

◆ハーレムもので最も大切なもの
{netabare}
ヒロイン達のキャラデザ、声優

所詮はただの萌えアニメ。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本編より好きかもw

OVAとしてはよくできてる方なんじゃないかと思う。
何と言っても最初にシャル、セシリアを出してきたのがいいよね。
ISで特に人気キャラといえばおそらくこの二人でしょう。
このあたりとか見る人側の気持ち、OVAというものに何を求めているのかををよくわかっているような気がします。
話もOVAらしく特に本編に影響の無いラブコメ要素満載。

正直ISってアニメは最少からロボなんて出さないで、ずっとこんな感じでラブコメってればよかったんですよ。
中身のないバトルシーンを映されても正直時間の無駄ですし、もともとそういったハーレムアニメとして作ってたほうがおもしろかったと思うんですよね。
実際俺はこういった日常パートの話のほうが好きでした。
なので本編よりも物語の評価を上げときます(σ゚∀゚)σ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 39

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

箒ファン専用萌えOVA(65点)

ラノベ原作。原作未読。
1話のみ、約27分。

個人的満足点:65点
アニメ系統:萌え豚専用アニメ

TV版の続編にあたる話。
TV未視聴だと意味不明のため未視聴の方はまずはそちらから。

ISファンであれば見て損はない。
しかし、ファン専用。
ファンでなければ観る必要性は感じない。
話も特段何かあるわけでもなく、おまけ的エピソード。

このOVAではシャル無双は影を潜め、本来のヒロイン?である箒にスポットがあたっている。
箒ファンであれば是非とも視聴しておきたいところ。
あれも見えるしw

と、そんな感じであるため、限定的かな。

ISファン特に箒ファンであればどうぞ。


と、あまり書くこともないのではあるが
つまり、何が言いたいかというと

りんとかラウラにはスポットあたらないのかな。。。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16

68.8 3 神社で幼馴染なアニメランキング3位
夏色キセキ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (999)
4409人が棚に入れました
人気声優の4人組ユニット「スフィア」が、12年放送予定のオリジナルテレビアニメ「夏色キセキ」で主演を務めることが明らかになった。メンバー4人全員で主演を務めるのは初めてといい、監督は「機動戦士ガンダム00」の水島精二さんが務める。 スフィアは、寿美菜子さん、高垣彩陽さん、戸松遙さん、豊崎愛生さんの4人で09年2月に結成されたユニット。10年11月に日本武道館、今年4月に幕張メッセで単独ライブを行うなどパフォーマンスにも定評があり、7月には日本テレビで初の冠番組「スフィアクラブ」をスタートさせた。今回の「夏色キセキ」で、高垣さんは紗季(さき)役、寿さんが夏海(なつみ)役、戸松さんは優香(ゆか)役、豊崎さんは凛子(りんこ)役をそれぞれ演じる。

声優・キャラクター
高垣彩陽、寿美菜子、戸松遥、豊崎愛生、沢城みゆき、真堂圭、三木眞一郎、山崎和佳奈、長沢美樹、名塚佳織、子安武人、恒松あゆみ、宮野真守、鈴村健一、MAKO、斎藤千和、沼倉愛美、五十嵐裕美

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

デキるオタクはここで判断している?

”四人だけの秘密は、夏色の空に溶けたキセキ”

朝起きて、学校に行き、放課後は友達と過ごす。
楽しいことも、悲しいことも、4人一緒に体験する。
ずっと続くと思っていたあたりまえの毎日。

そんな彼女たちに、ひと夏のキセキが舞い降りる。
これは、下田の町で育った4人の少女の物語。

暑くてさわやかな夏色キセキがきっとあなたを包み込む・・・。

夏色キセキ 第1巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第1巻。
中学2年生の紗季、夏海、優香、凛子の仲良し4人組が、夏休みに体験した不思議な出来事を綴る。
人気声優ユニット・スフィアが声を担当。
オーディオコメンタリー
第1話「11回目のナツヤスミ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生、
水島精二、浦畑達彦

夏色キセキ 第2巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第2巻。
中学2年生の紗季、夏海、優香、凛子の仲良し4人組が、夏休みに体験した不思議な出来事を綴る。
オーディオコメンタリー
第2話「ココロかさねて」水島精二、菊田浩巳、宮本朋律
第3話「下田ではトキドキ少女は空をとぶ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第3巻
下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第3巻。
花木屋旅館に酒を届けに来た憧れの先輩・貴史に紗季のことを尋ねられた優香は、貴史が紗季に想いを寄せているのだと悟る。
オーディオコメンタリー
第4話「ユカまっしぐら」戸松遥、木村隆一、水島精二
第5話「夏風邪とクジラ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第4巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第4巻。
紗季とのペアでの最後の試合が決まり、気合が入る夏海。
一方で、母親が仕事で出張のため家事もこなさなければならなくなり…。
オーディオコメンタリー
第6話「夏海のダブルス」寿美菜子、高橋龍也、水島精二
第7話「雨にオネガイ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第5巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第5巻。
夏休みも半ばを過ぎたある日、引越しを控える紗季は、夏海から「4人で旅行に行こう」と誘われる。
オーディオコメンタリー
第8話「ゆううつフォートリップス」高垣彩陽、綾奈ゆにこ、水島精二
第9話「旅のソラのさきのさき」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第6巻
サンライズ制作による、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第6巻。
台風が来るというニュースを聞き、4年前の台風に関する出来事を思い出そうとする夏海たち。
だが4人の記憶がどこか曖昧で…。
オーディオコメンタリー
第10話「たいふうゆうれい、今日のオモイデ」豊崎愛生、村井さだゆき、水島精二
第11話「当たって砕けろ! 東京シンデレラツアー」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生

夏色キセキ 第7巻
サンライズ制作、下田の町で育った少女たちのかけがえのない時間を描く青春ストーリー第7巻。
夏海が目を覚ますと、そこは東京のホテルではなく下田の自分の部屋だった。
そこへ優香から「今日が昨日になっている」と電話が入る。
オーディオコメンタリー
第12話「終わらないナツヤスミ」寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生、
水島精二、浦畑達彦

デキるオタクはここで判断している?
2015年秋アニメも出そろいましたね。しかし、度胆を抜かれたというか……想像していた方向とまったく異なっていたのが「おそ松さん」ではないだろうか。初回の放送がスタートしてからカオスなネタと相次ぐパロディの連続に、ネット界隈を中心に「なんなのこれww(褒め言葉)」状態に。

その一方で「銀魂の監督とスタッフなのか。だったら納得」「監督の過去の作品からすると当然の展開」といった声も。うーむ……どうやらコアなアニメファンは監督などからも事前に情報を得て、放送開始前から内容を想定しているようだ。

【水島精二氏】
2015年秋放送:「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」
過去に関わった作品(例):「夏色キセキ」(監)/「UN-GO」(監)/「機動戦士ガンダム00」(監)/「鋼の錬金術師」(監)

さまざまな良アニメに関わる監督としてネット界でも度々話題にのぼるほど。ちなみに同業で同姓の水島努氏とは血縁関係はないそうだ。

テレビアニメの他にも昨年ヒットした劇場作品「楽園追放 -Expelled from Paradise-」でも監督を務めている。

2012年4月から同年6月まで毎日放送ほかで放送された。全12話。

声優ユニット・スフィアの4人が主要担当声優を務めており、それぞれの特徴を踏まえたキャラクターデザインとなっている。2011年9月17、18日に国立代々木競技場第一体育館にて開催されたライブにて初めて発表された。

元々、スフィア結成時に4人を主役にしたアニメを作る構想があり、それが3年の時を経て形となった作品である。

内容は静岡県下田市を舞台として、同地域で育った女子中学生の日常が描かれている(下田海中水族館など市内の各所風景も登場)。また、8話と9話では伊豆諸島の八丈島が登場している。

また、コンビニエンスストアのローソンが制作協力しており、作中にも実名で登場するほか、同チェーンとのコラボレーションも実施された。その他にも、いくつかの実在する企業・店舗・車両などが作中に実名(あるいは看板・ロゴなど商標類、カラースキームなども改変なし)でそのまま登場している。

オープニングテーマ
「Non stop road」
エンディングテーマ
「明日への帰り道」

投稿 : 2024/04/20
♥ : 42
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

無邪気な世代

7話まで観たところでしばらく放置していたので、
最終話が終了したところで一気に最後まで観てみた。
{netabare}
他力本願だった彼女達にも、具体的な希望ができたおかげで
少し変化があり、案の定・・オーディションを受けることに。
オーディションの光景、けっこう時間割いて細かく描かれており
{/netabare}

大昔、自分も似たような緊張感を味わったことがあっただけに
リアルに彼女達のドキドキと不安が伝わってきて、不覚にも涙がじわり。
懐かしいというよりは、あぁ青春だよなぁ~ってその若さと
目標に向かってひたむきにダンスの練習をするあたりとか、
素直に感動できる部分ではあった。

がしかし、なかなか盛り上がりに欠けてしまったのは
こちらの期待が大きすぎたからなんだろうか?
いやいや、スフィアのファンでもないし、それほどでは・・

ただ、幼い頃よく旅行に行った伊豆急下田の風景が見れた事や
彼女達のはじけるような明るいOP曲が、とても良かったし
観るたびに毎回、なんだかんだ元気をもらっていた気がする。

(以下はこれまでの感想)
------------------------------------------
<7話まで視聴>

これまで、何度か途中で断念しかかったが、
なんとかまだ視聴を続けている。
暗黙の了解で、スフィアを売り出すための作品であることは
重々承知の上でいるわけだけれど、
4人の女の子それぞれはけっこうかわいいと思うし、
くだらないことでワーワーキャーキャー騒いだり、
つまらないことでケンカしたり、意地張ったりしてるのを観て
そういえば中学女子ってこんな感じだったなって思いながら、
個人的にあたたかい想い出のある伊豆下田の風景を眺めるのも
悪くはないなと。

しかし、どうもねぇ・・あのお石様頼りにしすぎるのが、
なんとも思春期らしいっちゃらしいのだけど、
何でもかんでも石にお願いしてるのが共感できず・・

だって夢は、運とかチャンスも影響するだろうけれど、
基本的には自分の努力で叶えていくものだろう?
そうでなければ、叶った時のありがたみも、喜びも半減するし
果ては将来・・自分の半生を振り返った時や、子供が出来た時
胸を張っていられないよ?きっとね。
少なくとも、いざ何かあったとき、自力で乗り越えていくスキルは
他力本願だけだと全然育たないから。

ついつい、そんなことを思って、彼女達を心配しつつ
なんとか自分達の努力だけで夢を叶えて欲しいなと
見届けたい想いだけで、視聴を続けている。たぶん今後もね。


(以下は第1回視聴後の感想)
==========================================

静岡県下田市を舞台にしたオリジナルアニメで、
今のところ2話まで視聴済みだが、どうやら女子中学生4人の
友情と夢の実現を日常風味で描いていくストーリーのようだ。

声優ユニット・スフィアの4人がメインキャストを務めているので
オチはだいたい見えているものの、どう見せてくれるかで
人気の度合いは決まってきそう・・

ただ、今まで幾度となく旅行した下田での記憶が
懐かしくよみがえってくる街並みの風景は、ちょっと嬉しい。

彼女達の、ケンカなんかを見ていると、中学生らしさ満載で
家族との距離感、接し方なんかもリアルだなと。

大きな起伏も今のところなく、遠い目で眺めている感じだけど
今後、大きなキセキが舞い降りるらしいことは必至。

女の子たちのキャラデザは、いろんなアニメで登場してきたような
わかりやすい雰囲気で、素直にかわいい。
彼女達が歌うOP、EDも、なかなか良い感じ。
でも、スフィアのファンだったりする人のほうが
いろんな部分で、もっとずっと深く楽しめるのだろうなぁ。

そういう意味では、スフィアファンのための作品かなと。
4人の女子でご当地アニメとくると、『たまゆら』を思い出すけれど、
この『夏色キセキ』は、まだ幼さの残る中学生らしい友情と、
ほのぼのとは違う、適度に躍動感のある感じがポイントかも。


ちなみに声の出演は・・

逢沢夏海=寿美菜子
水越紗季=高垣彩陽
花木優香=戸松遥
環凛子=豊崎愛生

そのほか、沢城みゆき、三木眞一郎、名塚佳織、
子安武人、宮野真守、斉藤千和など。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 44

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ひと夏のキセキ(*´▽`*)

幼馴染である4人の女子中学生が経験する
不可思議な一夏を描いたオリジナルアニメ。
全12話。


タイトルにもあるように彼女達に起こる
「奇跡」が主題となっているこのアニメ。
ただ、それだけではなく、彼女達が今まで歩できた
そして歩むであろう「軌跡」を想起させるような
側面を持つストーリーになっていると思います。
意外に深くてびっくりw

基本的には女子中学生の青春もの。
日常、夢、あこがれ、悩み、恋といった
この年代の等身大の姿をしっかりと描いており
懐かしむと共に共感できる点が多かったですw

しかし、この作品の最大の特徴は「スフィア」
「スフィアによるスフィアのためのスフィアアニメ」
であるというところ。 間違いなくコレw

寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生の4人で
結成さられた声優ユニット「スフィア」
皆さんそれぞれに朝から深夜まで沢山の作品で
活躍されている人気声優ですね(・∀・)/″
おいらも決して嫌いではありませんw

ただ、声優ユニットありきの作品に些か抵抗感を
感じながらの視聴に……
が、途中から全然ヘーキw 普通に楽しんでましたw
内容さえしっかりしてればOKって事ですかねww


まぁ、良くも悪くも「スフィア」のための作品。
彼女達のファンにとっては見逃せないアニメかと。
当然、その逆も然りだと思いますが(;´∀`)

トータルは無難にまとまった作品という評価です。
声優なんて気にしないという方には
彼女達の成長を青春物語を楽しんで頂ければと。




《キャスト》
逢沢 夏海(CV.寿美菜子)
水越 紗季(CV.高垣彩陽)
花木 優香(CV.戸松遥)
環 凛子(CV.豊崎愛生)



《主題歌》
OP
『Non stop road』/スフィア
ED
『明日への帰り道』/スフィア

投稿 : 2024/04/20
♥ : 50

60.5 4 神社で幼馴染なアニメランキング4位
タユタマ Kiss on my Deity(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (290)
1727人が棚に入れました
あなたと ひとつになるために 生まれてきました。
明治時代から続く名門女子学部「フローレス」と、近年創設された男女共学の一般学部「スライトリー」が共存する「創聖学院」。
そこに通う「泉戸裕理」は、学院で出土した遺跡で500年にわたる封印から解放された「太転依(たゆたい)」と呼ばれるその土地を守護する存在に出逢う。その際、太転依の1人である「綺久羅美守毘売(きくらみかみのひめ)」より、自らの化成である少女「ましろ」を託される。500年越しの悲願である、人間と太転依の共存を実現させるために――。

声優・キャラクター
日野聡、力丸乃りこ、下田麻美、水橋かおり、伊藤静、置鮎龍太郎、若本規夫、丹沢晃之、なかせひな、津野田なるみ、永見はるか、中川里江、岸尾だいすけ
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

和風ファンタジーと恋物語。

Lump of Sugarによる美少女ゲームを原作とする作品です

原作未プレイ


伝統のある名門校の流れを汲む女子学部「フローレス」と近年できた

男女共学の一般学部「スライトリー」の2学部が存在する創聖学院。

その一般学部に通う泉戸裕理は八衢神社の一人息子だった。友人である

河合アメリや要三九郎と共に平凡な学園生活を送っていたのだが

学院の拡張工事により遺跡のようなものが見つかる。そこには泉戸の

神社に伝わる神「太転依」の文字があった。しかし科学鑑定から学術的

価値は何もないとされ工事は継続されることに。災いが起こることを

阻止するために御魂移しを行うことにするのだったが・・・


久しぶりにアニメを多く見始めた頃に見た作品を見返したくなり

視聴してみたのだが、それまでに視聴した作品の数が多く多様な種類

に出会っていたためか以前とは大きく異なる印象を受ける事になった。


物語の内容自体の印象は前と変わらず面白かったですし、曲に関しては

色褪せる事もなかったですがやはり年代そのものだったのですねと

いう印象を強く受けてしまった。初視聴時(と言っても1年半程前ですが)

ほとんどアニメを見た事がないという状態だったのであまり考えも

しなかったのだろうと思います。

最近の作品ばかり見てると少し古い作品を見るのに抵抗が出来てしまう

のかなぁと感じてしまいました。


でも自分はこの作品にアニメを見始めてすぐに出会えた事はとても

良かったと思います。

そしてこのOPはずっとずっと先でも自分の中で輝いてるだろうと思います。

2016/03/13追記


2014/11/07時点の感想
{netabare}神様と人間が共存する(いや、したいなのか)という舞台の

下で繰り広げられる恋物語。前半のつかみや構成は

わりと良かったと思います。まあ、ありきたりな展開と

言えば、そうなんですけど。後半では展開に少し無理があるような

部分もあって、少し???な時もあり(原作等などは未プレイで

その上、理解力に欠けるので自分には分からなかっただけです)

少し違和感を持ちながら、そのままなんとか繋げながら

最後まで見ました。結末をなんとか結んでいたので良かったです。

それから、あのOPの『The fine every day』は

かなりいい曲だと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

お兄様がお姉さま?何でもありの甘噛声優祭り?

2009年4月~6月TV放送。下記作品を元に制作されたアニメ。
2008年7月11日Lump of Sugarによりに発売されたギャルゲ。
「タユタマ」は「揺蕩う魂」の略、「deity」は「(女)神」の意味。
2009年1月号において漫画版が連載開始。

オカルトファンタジー風美少女バトル系ハーレムアニメ。

明治から続く伝統ある名門校「創聖女学院」の流れを組んだ
全寮制の女子学部「フローレス」と、近年創設された共学の
一般学部「スライトリー」の二つの学部がある「創聖学院」・・

創聖学院に通う「泉戸裕理」は「八衢神社」の一人息子・・
実家が神社である為、神道に関する知識が豊富だったが・・
ある日遺跡から顕現した「綺久羅美毘売」の化成した謎の少女
を託され・・人とタユタマの共存の為に奔走することに・・

1話目から完全にハーレム展開の方向です。
キャラはデフォでロリ系の甘々系で声優もそれっぽいです。
制服他服装とかも可也甘めのひらひらフワフワな感じ。
恋愛模様は最悪です。珍しい愚鈍の逆切れで不快なタイプ。
そっとしとけ・・って時に思い切り地雷を踏んで自爆して
其処から更に逆ギレて女性を追い込んでいくヤバイタイプ。

1クールなので詰め込んだ感じで苛々も直ぐに次の展開で
吹っ飛んでいくので尺を考えると良い演出かも?

鵺:声-中川里江また幼女か?と思ったら
応龍:岸尾だいすけ おぉおとこもでる!

タユタマ全部幼女化と思ったらちゃんと物語も考えてる
ようでした。美少女ロリ萌え萌えな感じですけどテンポ
とかノリはいいかな・・

ただ幼馴染とか裕理が結構キレやすいので苛っとするかも?
ギャグやラブコメ路線と思いきや、結構尖った演出も多い。
ハーレム系ラブコメには珍しい刺かな?



泉戸裕理 日野聡
泉戸ましろ 力丸乃りこ
河合アメリ 下田麻美
小鳥遊ゆみな 水橋かおり
如月美冬 伊藤静
要 三九郎 置鮎龍太郎
泉戸裕導 若本規夫
河合玄造 丹沢晃之
蘭・エッジ=ウェムス なかせひな
多嘉山敏江 津野田なるみ
綺久羅美守毘売 永見はるか
鵺 中川里江
応龍 岸尾だいすけ
鳳凰  市来光弘(ホウ)、あおきさやか(オウ)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

とにかく頑張って1クールにまとめたアニメ

『タユタマ Kiss on my Deity』はPCゲーム原作、1クール(全12話)の妖怪・恋愛アニメです。


エロゲ原作のこのアニメ。この作品を初めて観た頃は、タイトルが『タユタマ』だか『たまゆら』だか分からなかった事だけはよく覚えている。
物語は、ある遺跡の霊払いに高校生で神職の主人公が向かうが、霊払い中にその封印が解け、色々あって可愛い女の子を養うといった流れで始まる。序盤からとにかく急展開で、キャラの掘り下げ方も浅く、視聴者のことを考慮せずにガンガン物語を進めていったため、「あぁこんな子や妖怪も居たなぁ」程度にしか話も登場人物も覚えれらなかった。故に、序盤から中盤に駆けてはとにかく観た物を受け入れることが大事。キャラデザは可愛いのでそっち方面は大丈夫だろう。
ましろたん萌えぇ(笑)

盛り上がるのは終盤。"ましろ"の不調や幼なじみの心情描写が一層シリアスなムードを醸し出すことで漸く面白くなる。クライマックスでは"ましろ"に関する話により、しんみりした気持ちにも為れてそこそこ良い幕引き。だが、急展開によりキャラの掘り下げ方が甘かったか、誰が何をしてもあまり心が動かされる事はなかった。

この作品を一言で纏めると『ビジュアル面でのキャラ(萌え)アニメ』。面白かったかと言われると微妙な所だ。しかし、面白かった印象はなかったのに無性にまた観たいと思ってしまうのはなぜだろう。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

69.6 5 神社で幼馴染なアニメランキング5位
RDG レッドデータガール(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (1097)
5477人が棚に入れました
「普通」になりたい少女の願いが、未来を変える――
善も悪もない、新たな学園ファンタジー!
世界遺産に認定される熊野古道、そこにひっそりとたつ玉倉神社。
鈴原泉水子は、神社の宮司である祖父に育てられ、外の世界をほとんど知らない。
長いお下げ髪、めがね、引っ込み思案。
泉水子がさわるとパソコンも携帯もなぜかフリーズしてしまう。
「もっと、普通の女の子になりたい」
周りと違う自分に悩んでいた、そんなある日、
幼なじみの相楽深行が玉倉神社に現れて、泉水子の通う中学校に転校してくることに……
泉水子自身もまだ知らない大きな運命が、静かに動き始める!

声優・キャラクター
早見沙織、内山昂輝、米澤円、石川界人、木村良平、福山潤、釘宮理恵、野島裕史、ブリドカットセーラ恵美、石田彰、朴璐美、井上和彦
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

何という適当シナリオ・・・だが、嫌いではない巫女ヒロイン怪奇もの

ラブコメ作品につきものの巫女さん少女ですが、多くはサブ・キャラで、本作のようにメイン・ヒロインを務める作品は珍しいと思います。

P.A.WORKS制作で、シナリオ構成が横手美智子さん、ということで割と期待して見始めた本作ですが、全体を見終わって、ストーリー自体は・・・かなり微妙でした。

ただ、{netabare}怪奇シーンが色々出て来ても、シリアスになり過ぎず程々のところで切り上げる脚本{/netabare}は、迫力不足とも言えますが、軽く流し見するにはちょうど良い塩梅だった気もします。

最初は{netabare}パッとしなかった超内気なヒロインと、彼女にイラついてばかりのイケメン君の二人が、終盤は互いにちょっとばかり成長して、仲も進展した{/netabare}のは、結構微笑ましくて良かったかも。


◆まとめ

P.A.WORKSのつくり出す、どこかしら透明で不思議な雰囲気が好きな方ならば、そこそこ楽しめる作品ではないでしょうか。


=========== RDG レッドデータガール (2013年4-6月) ============

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

{netabare}第1話 はじめての転校生 ☆ 外津川中学3年の春、幼馴染の転校生
第2話 はじめての手のひら ★ 東京への修学旅行、姫神の憑依
第3話 はじめてのお使い ★ 山の神霊、泉水子の舞い、鳳城学園へ
第4話 はじめてのルームメイト ★ 鳳城学園入学、式神使い
第5話 はじめてのお化粧 ★ 神霊と式神の差、姫神再び憑依、滅びの警告
第6話 はじめてのお泊まり × 夏の戸隠旅行(戸隠神社、宗田家)、真響の苛立ち
第7話 はじめての迷子 ☆ 続き、第6-7話はストーリーが明らかに説明不足
第8話 はじめてのお願い ★ 泉水子の舞い、九頭竜大神、紫子(ゆかりこ)登場
第9話 はじめてのお披露目 × 八王子城、姫神の自分語り 
第10話 はじめての学園祭 × 泉水子の心霊体験、高柳の仕掛け
第11話 はじめての拒絶 ★★ 泉水子覚醒 
第12話 世界遺産の少女 ★{/netabare} 


オープニングテーマ「スモルワールドロップ」Annabel
エンディングテーマ「予感」伊藤真澄

投稿 : 2024/04/20
♥ : 42
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

事件は唐突に……

原作未読。
「花咲くいろは」と同じ、岸田メルがキャラ原案、P.A.WORKSが制作ということで話題を呼んだ作品。
期待通り、絵は非常に綺麗でした。

不思議な力を持った、主人公の内気な少女、鈴原泉水子(すずはらいずみこ)の成長物語。
陰陽道、修験道、忍法といった、日本古来の術式と、現代技術を組み合わせた和風ファンタジーです。


正直に申し上げますと、唐突過ぎます……。
世界観は広そうですし、伏線らしきものも大量に巻いていますが、まるで回収する気配がない。
投げっぱなしで、どんどん先へ進んでいきます。
{netabare}
あれだけ隠れていたゆかりこさんは突然現れるし、真澄はいきなり泉水子のことが好きになるし。
姫神も結局のところ、どれだけの力を持っていたのか分からないし……「やばいやばい」とだけ連呼されてもいまいちピンときません。
かろうじて、何度も人類滅亡という歴史を経験し、その未来を変えたいという願いを持っていることが分かったくらいです。
{/netabare}

また、設定がややこしいこともあって、内容を追うのが精一杯。
さらに、短い話数に内容を詰め込んだせいか、かなりの廃ペース。
(こころなしか会話も高速だったような……)
おかげで、キャラクターに感情移入している暇がありません。

主人公の泉水子は、自分の力や、周囲のことを何も分かっていません。
そこから脱却すべく成長していくのですが、ごめんなさい、私は成長できませんでした。

そしてそのまま迎える最終回。
「え? これで終わり???」
というのが率直な感想。
最後の最後まで唐突です。

しかし、よく考えれば各話にヒントがあったんですよね。
そして、テーマでもある。
{netabare}
「はじめての○○」というタイトル。

つまり、この物語は「始まりに至る過程」を描いたもの。
世界観が明かされたり、伏線をきっちり回収するのはコンセプトに反しています。
だから、何も明かされないのは、正しい終わり方なんです。
{/netabare}
でもね、さすがにあのラストはもやもやしますよ。
キャラクターに共感する暇もなかったですし、ただ単に綺麗な映像作品を見ていた気分です。

こういうアニメだと分かっていたなら、最初から泉水子の感情だけに集中して視聴したのに……。
必死に世界観を理解しようとしていたのが徒となってしまいました。

言ってしまえば、ファンタジー部分はおまけみたいなもんですね。
これから視聴予定の方は、主人公の成長物語と考えて、行動や感情に焦点を当てたほうがいいと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 53
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

純日本系のファンタジー作品

本作は荻原規子の「RDG レッドデータガール」(角川文庫)を原作にP.A.WORKSの美しい作画で制作されたファンタジー作品である。題名のRed Data Girlは、絶滅危惧種が掲載されているRed Data Bookをもじったもので、絶滅危惧種の少女という意味である。

あらすじ
{netabare}
世界遺産に認定された熊野古道、玉倉山にある「玉倉神社」。そこに住む鈴原泉水子は、中学三年まで、ふもとの中学と家の往復だけの生活を送ってきた。しかし、高校進学は、幼なじみの相楽深行と共に東京の「鳳城学園」へ入学するよう周囲に決められてしまう。互いに反発する二人だったが、修学旅行先の東京で恐ろしい事件が襲いかかる。泉水子が負う特殊な体質と一族の大きな秘密とは…。
{/netabare}

感想

純日本的なストーリーが非常に特徴的であり、神秘的な作品である。巫女に山伏、陰陽師と様々な種類の術者が登場する。内容は主に世界遺産(厳密には遺産では無いが)レベルの超能力者「姫神」の具現者としての泉子の成長期或いは、彼女の周りで起こる神秘的な出来事が話の骨子だった。
作品全体から静謐な奥ゆかしい雰囲気が醸しだされていて、大変好感だった。
泉子が引っ込み事案で言いたいことを表現しない性格なのが祟って、物語に起伏はあまり見られず、淡々と進行していくが、それも本作の魅力の一つだ。
しかし、本作最大の欠点は「説明不足」「拙速」に他ならない。
壮大で緻密な全6巻の大作を1クールで制作することは無茶であり、話が飛び飛びだったり、説明が明らかに欠如していて理解に苦しむ箇所が多々見られる。また、全6巻中5巻まで制作し、2期目のことを考えていない。これは明らかに杜撰であり、折角原作が良いのだから、もう少し工夫が欲しかった(例えば2クールで制作するとか。1期と2期に分けて1期は3巻までにするとか)。

総評

色々と不満はあるものの、一風変わった作風を十分に満喫できたと思う。願わくば2期の制作を。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22

75.0 6 神社で幼馴染なアニメランキング6位
空の青さを知る人よ(アニメ映画)

2019年10月11日
★★★★☆ 3.8 (232)
1070人が棚に入れました
山に囲まれた町に住む、17歳の高校二年生・相生あおい。将来の進路を決める大事な時期なのに、受験勉強もせず、暇さえあれば大好きなベースを弾いて音楽漬けの毎日。そんなあおいが心配でしょうがない姉・あかね。2人は、13年前に事故で両親を失った。当時高校三年生だったあかねは恋人との上京を断念して、地元で就職。それ以来、あおいの親代わりになり、2人きりで暮らしてきたのだ。あおいは自分を育てるために、恋愛もせず色んなことをあきらめて生きてきた姉に、負い目を感じていた。姉の人生から自由を奪ってしまったと…。そんなある日。町で開催される音楽祭のゲストに、大物歌手・新渡戸団吉が決定。そのバックミュージシャンとして金室慎之介の名があがる。あかねのかつての恋人であり、高校卒業後、東京に出て行ったきり音信不通になっていた慎之介が町に帰ってくる…。時を同じくして、あおいの前に、突然“彼"が現れた。“彼"は、しんの。まだあかねと別れる前の、高校時代の姿のままで、13年前の過去から時間を超えてやって来た18歳の金室慎之介。思わぬ再会をきっかけに、次第に、しんのに恋心を抱いていくあおい。一方、13年ぶりに再会を果たすあかねと慎之介。せつなくてふしぎな四角関係…過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。

声優・キャラクター
吉沢亮、吉岡里帆、若山詩音、松平健、落合福嗣、大地葉、種﨑敦美
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

魂と時間

秩父三部作と通称される長編アニメシリーズの完結編。
先行する「あの花」「ここさけ」で描かれた鮮烈な青春群像劇を受けて、
青春の「その先」にあるもの、選択と迷い、行き詰まりや停滞など、
より広汎な人生の諸相を包括した物語となっている。

東京での成功を夢見る高校生のあおい。かつての輝きを失って帰郷した慎之介。
二人が歌うそれぞれの「ガンダーラ」に込められた、対照的な「夢」の姿。
自分の可能性を信じるあおいのアグレッシブな歌いっぷりと、
ギターを爪弾きながら慎之介が絞り出す、うらぶれたひとり歌。
青春ドラマに人生の苦みを足し加えた、独特の渋さが本作の個性である。

少し前に投稿したレビューを今回、ほぼ全面的に書き直した。
自分の関心は相変わらず、しんのというキャラクターの本質、そして、
三部作を一貫する主題の探求にあるのだが、前二作との比較をより鮮明にしつつ、
主題の一貫性を内在的な発展過程として捉える、思い切った試みをした。
それによって、出発点の素朴な疑問、しんのとは本当は何者なのか?
という問いをめぐる解釈に、多少の説得力が加わったか、どうか…。

(プロローグ)
{netabare}
物語の出発点を要約する導入部は、
短いカットやシーンをモンタージュ風につなげた凝った趣向で、
まずは主要なキャラクターを登場させ、さらにはその前史をも先取りする。

その中に断片的に挿入される、薄暗い、不明瞭なカット。
押し入れから何かを取り出しているらしい、無精髭を生やした男。
取り出されたものは、ガムテープで封印されたギターケース。

この部屋とは別にもう一つ、納戸のような場所も映し出される。
これらの場所が意味するものは物語の進行とともに徐々に明らかになる。
一方は、慎之介が現在暮らしている都会の一室。
もう一つは彼の故郷の、お堂と呼ばれている神社の拝殿の中。
そこには今も一本のギターが残されたままになっている。

暗示めいたこの冒頭の一連のカットには、わざと目立たないように
最も重要なメタファーが潜められている、というのが自分の推測である。
つまり、観ている者が後から気づくことになる決定的な事態とは、
これこそが「しんの」がお堂の中で目覚めた瞬間だったこと、
さらに、その目覚めとギターケースの封印が解かれるのが同時であったこと。

このメタファーの意味は踏み込んで考えるまでもなく、至って明解なものだ。
一方には空っぽのケース。そして、遠くに残されてきた本体のギター。
この両者が、しんのと慎之介との関係、即ちしんのの正体を説明している。
空虚な抜け殻になってしまっている現在の慎之介。
それはまさしく、中身の入っていない空っぽのギターケースだ。
だとすれば、周囲からは生霊とか地縛霊とか言われ、
慎之介の方が「本体」扱いされているのとは逆に、実はお堂にいるしんのの方が
置き去りにされた中身であり本体、いわば慎之介の「魂」と呼べるものなのだ。

ギターケースの中には、当時の記念の品々と、一枚の写真がしまわれている。
空っぽの心の中に過去の思い出だけを抱える現在の慎之介を象徴するようだ。
だから、これから始まろうとするものは、過去に残してきた自らの本体、
真実の自分、すなわちおのれの「魂」と再会するための旅であり、これは
しんの=魂という視点によって、物語の全体を読み解いてゆく試みである。
{/netabare}

Ⅰ 魂の顕現
{netabare}
「封印された過去」。これがしんのの一応の設定である。
岡田作品通有のモチーフであり、とりわけ「あの花」との関連は明らかだろう。
トラウマとして封印された過去の記憶の中から突如、実体となって現れる懐かしい異人。
めんまはそんな存在であり、しんのもまたその分身のように見える。
つまり本作の基本設定は「あの花」の延長線上にあると言ってよいだろう。

目覚めたしんのは、お堂に閉じ込められたまま一歩も外に出ることができない。
一切の活動を奪われた彼の状態は、文字通りの「封印」である。
その結果、外界から隔絶された閉鎖空間の中で
自分の存在をずっと自問自答する苦行を課せられることになる。

 なあ、俺どうしてここにいるんかな?・・・どうして、か・・・

封印された過去が自意識を所有して、自らの存在理由を問い続けている。
例えばめんまも自分の正体がわからず、その追求のプロセスが周囲を巻き込み、
やがて一人一人を自分の内面と向かい合わせる契機となった。
それが結果的に周囲の人々を苦悩から解放し、自らの救済にまでつながった。

しんのの場合も同じように、彼と関わる人々の心に徐々に変化をもたらしてゆく。
その変化のメカニズムを、物語の水面下で持続しているはずの彼の自省と関連させてみたい。
すなわち、あおいやツグに向けられる彼の率直な、全面的な肯定は
自身が完全に無力であるという苦い認識の裏返しなのではないか。
自らへのネガティブな反省が、他者へのポジティブな肯定に反転する。
ネガティブなものがポジティブな作用を及ぼすことは常識的には逆説に見える。
だが、魂の背理な力は常識の眼には、一個の逆説と映るものなのである。
自分はこれを魂の作用、働きかけと捉えたい。

ストーリーの軸となる、しんのとあおいとの関係をこの視点から見た時、
本当の力点は恋愛とは別のところにあるように思われる。
しんのへの想いを本物の恋愛と呼ぶには、あおいの心はあまりにも未熟に感じられる。
例えば、やさぐれた慎之介に失望し、さらに周囲の大人への反発が重なって
衝動的にあかねの生き方を全否定してしまうような幼さ。
しんのは、そんな突っ張ったり背伸びしたりする部分も含めて
等身大の、ありのままの自分を受け容れてくれる、心の支えのような存在である。

しんのへの淡い恋心は、あおいの内部に葛藤を生じさせる。
あかねの幸せを願う気持ちと、しんのが消えてしまうことを恐れる気持ち。
あかねへの愛情ゆえに揺れ動く、そのアンビバレントな感情の縺れは
心の奥底にある、最も素直な感情に立ち還ることによって解きほぐされる。
その役割を担ったのがしんのの存在であったように思われる。

ヒロインのあおいと主人公の慎之介は共に、心に抱えた屈折を
しんのの働きかけによって解消される。そこには本来の純粋な自分への復帰、
いわば「魂への回帰」が生じている。これが本作の固有のテーマではないだろうか。
本作が危機からの救済をめぐる「魂の劇」であるという事実を
「魂」そのものの顕示によって明らかにするものではないだろうか。
{/netabare}

Ⅱ 時間の肯定
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秩父三部作を巨視的に通観する時、全作品に共通する
危機の救済のプロセスが、純化されていく方向性が認められるように思う。
つまり、前二作に潜在していた本質的なものが明確に顕現した結果、
「あの花」の心理ドラマが本作において「魂の劇」に昇華したと自分は捉える。
その過程で転回点になったのが、中間に位置する「ここさけ」の
あの極度に張り詰めた対話劇だったのではないか。そんな仮説が思い浮かぶ。

以前書いたレビューの中で指摘したことだが、「ここさけ」の終盤、
順と拓実が「本当の言葉」をぶつけ合う対話の場面には
相互の働きかけによる同時的な救済が実現している。
ここにおそらく、岡田作品に特有の救済の位相が認められると思われ、
漠然とだが、そこには魂への省察が予感されていたような気がするのだ。

本作にも山場となる二つの対話がある。
まずはしんのと慎之介。自分と自分、過去と現在とのドラマチックな対決。
もう一つはラストの、しんのとあかねとの再会の場面である。

しんのと慎之介の間では、否定と肯定が弁証法のように交錯する。
しんのは当然、現在の慎之介を非難するが、それが否定ではないことに注意したい。
しんのの否定は自らに向かっている。その否定の中に実は、
慎之介を肯定する契機が内在しているのだ。それはおそらく「時間」である。
具体的には、慎之介が耐えてきた13年という重たい歳月。
停まったままの自分には持ちえなかった時間。
それが、今も所在なく無為に存在している自分の現実と鋭く対比される。

この場所に留まってしまったしんのと、歯を食いしばって踏み出した慎之介。
尖鋭に向かい合う二人の姿に「いま」が顕現し、「時間」が可視化される。
そして今、過去を回収し、決着をつけてふたたび前に進むためにこの場所に来た
慎之介の覚悟は、しんのによって自分が存在した理由として理解された。

 俺さ、あの写真見ていろいろわかっちまった。
 あいつはさ、あん時、閉じ込めることでしか前に進めなかったもんに
 もっかい向き合おうとしたんだ、って。
 俺の中にもあるこの想いを、後悔になんてしないように、
 だから俺はあそこにいたんだ、って・・・

しんのとは、慎之介が向き合うべき「過去」の具現化だった。
そのような自分と向き合うために来た13年後の自分。その決意が彼に救いをもたらす。
しんのの方からの肯定によって、慎之介もまた過去の呪縛から解放される。
救済は一方通行ではなく、双方向的・相互的に成就する。
これが、三部作を通じて深められてきたテーマの真髄ではないだろうか。

そして、完結編となる本作ではさらに多方向的な展開を見せる。
クライマックスとなる、しんのとあかねが再会して交わす対話の中では
あおいを中心として、次々に肯定の連鎖が生じていく。

真っ直ぐに成長したあおい。その彼女のために地元に残ったあかね。
あかねの選択をしんのは今、心から肯定することができた。
そしてその肯定は、あかねを愛した彼自身にも及んでいく。
13年前のあかねの選択をしんのが肯定し、それによって自らを肯定する。
あかねへの断ち切れない想いが実体化した、凝固してしまった時間の象徴である
ネガティブな存在が肯定され、彼は安らかに消えていく。

そしてここでも、肯定されるものは「時間」である。
それはあおいと共に生きることを選んだあかねにとっての時間であり、
物理的な時間とは異なる、一人一人によって「生きられた時間」である。
成長した今のあおいはその結晶、具現化だと言ってよい。
ここに込められた本作のメッセージを自分は以下のように読み取った。

時間とは残酷なものだが、それが救いをもたらす場合もある。
本作はその両面を描きつつ、後の一面を支持していることは言うまでもない。
過去の意味は一概に判断できるものでなく、時間をかけて明らかになる真実もある。
「生きられた時間」を持てなかったしんのが結果的には
周囲の人々が新たな一歩を踏み出すための契機となったように
人生に無意味な時間というものは実は存在しないのではないだろうか。
「無用の用」という奥深い逆説的真理を体現したしんのの存在の奥に、
魂というものの本質が潜んでいるように感じられるのは自分だけだろうか…。
{/netabare}

Ⅲ 魂への回帰
{netabare}
過去の自分、現在の自分、未来の自分。
それらを貫いているものとは一体何だろうか―?

私たちはそれぞれに自前の判断基準=「ものさし」を持っている。
いつかは消え去る多くの夢、偶然の事柄に左右される日々の生活。
それら曖昧で不確かなものに基づいて私たちは往々、自らの現実を評価していないだろうか。
だが、もっと確かな、定点となるべき固有の実体が存在するはずだ。
それがその人の「魂」と呼ばれるものなのではないか。
過酷な現実の中で魂と折り合いをつけながら進むこと。魂を保って生きること。
そのような魂の所在こそが人生の本質的な課題となるのではないか。

その尺度に照らした時、夢とか現実とかいう区分は解消されるだろう。
魂にとってはただ為すべきことだけがあり、その進行の経過が現実というものだからだ。
だから当然、挫折などというものもない。
慎之介があかねに語ったように、すべてはまだ実現の途上でしかない。

 俺さあ、俺、ちゃんと前に進んでんだと。
 けど、まだ全部途中なんだ。途中だったって思い出した。
 だから、あきらめたくねえんだ、俺も・・・。

「思い出した」という表現が特に意味深く感じられる。
それは単に、忘れていた初心に帰るといったこととは違うだろう。
停滞とは多分、虚像にとらわれて本当の現実を見失ってしまうことだ。だからこれは
見失われていた自分の魂との再会による、本当の自分の回復を言い表すものであって、
魂を尺度として生きる人生への転換を意味する言葉なのだ。

——そして、慎之介の時間が再び流れはじめる。傍らのあかねと共に。


魂への回帰——。

それは個々人の人生の転換点において生じる事態である一方で、
人間の生存の条件をめぐる根本問題としての広大な射程をも有している。
本作の主題も実は、その地平にまで及んでいるのではないだろうか。

封印からついに解き放たれたしんのがあおいを連れて、広大な空を駆け回る、
全編のクライマックスとなる「魂の解放」を描いた場面。
魂の自由な躍動をヴィジュアルに描き切ったこのシーンは決して
単なる派手な映像的見せ場などではなく、ここまでの省察を踏まえれば
その内包するメッセージ性に気づかされるのである。

しんの=魂に導かれて、初めてあおいは、この空の本当の青さを発見する。

 空、青いね。・・・
 出たい出たいって思ってたけど、こんなにきれいだったんだね。

自分が今生きている「場所」の再発見、そしてその肯定を表明する言葉である。
「魂への回帰」とは、人が真に根差すべき場所をあらためて確認することなのだ。
しんのに抱かれたあおいがまるで、あやされる赤ん坊のように描かれるシーンがあるが、
ここにもおそらく、それぞれの固有の風土に抱かれて育まれる
人間存在の本来の在り方への暗示が含まれていると自分は解釈する。

この空の青さが魂の宿りだからこそ、どこまでも高く高く、跳ぼうとする。
この場所が魂の故郷だからこそ、どこまでも遠く遠く、駆け巡ろうとする。
このシーンは秩父への、そしてすべての「魂の故郷」に捧げられたオマージュである、
そのように捉えていいのではないだろうか。

デラシネ=故郷喪失。かつてアクチュアルな思想課題として熱く論じられた
あのテーマが、今再びここに喚び起こされているのだろうか——。
アニメ史に残るであろう記念碑的な連作・秩父三部作を締めくくるものは、
魂の「根差し(enracinement)」をめぐる新たな思索の可能性への
いまだかすかな予感なのかも知れない。
{/netabare}

(エピローグ)
{netabare}
エンディングに織り込まれた趣向は、エピローグと呼ぶのが相応しいものだ。
あおいたちのその後の歩みが、何枚かの写真によって伝えられる。その中の、
華やいだ記念写真に混じって、部屋の中だけを写した異質な一枚が注意を引く。

おそらく、ひとり暮らしを始めたあおいの部屋の中なのだろう。
愛用のベースの隣にはあの「あかねスペシャル」が仲良く並べられている。
慎之介とあかねが結ばれた後も、魂のしんのはずっとあおいと共にいる・・・
あおいのエア彼氏として(笑)。どうやらそんな感じの結末のようだ。
{/netabare}

総評:(主に前二作との比較を、旧レビューから再掲。)
{netabare}
「あの花」「ここさけ」に見られた求心性と緊迫感は
物語の固有の磁場を形成する、オリジナルな原初の「事件」に由来する。
原罪とも呼び得るトラウマからの解放に向け、極限的な感情と言葉とがぶつかり合い、
それらが思春期の心の揺らぎと共振し、作品は独特の屈折と陰翳を帯びる。
そうした内発的な展開の契機が、今作ではいわば外部化されている。
両親の死亡によるあかねの東京行の断念は、一般的な人生の有為転変に属しており、
そこにはあの私小説風の、特異で尖鋭な端緒が見られなくなっている。

また、説明的な描写、外的要因に頼る展開などに、一種の省エネ志向が認められる。
例えば、慎之介とあかねが会場の裏手で偶然出会う重要なシーン。
ここは再会した二人の心の揺らぎをもっとじっくり描くべき所ではないか?
目撃したあおいが姉の知らない一面を再認識し、一方でしんのの消滅を恐れて
板挟みの苦悩を深めるという方向につなげるのは、確かに無駄がなく効率的だが、
その分、キャラクターの心情への共感的な没入が妨げられる。
予期せぬ偶発事の発生で急転直下、物語に決着がつく終盤も展開本位だ。
視聴者は作品の中に入り込むよりも、外から筋の流れを追っていく感じになり、
映画的な感興がそがれ、テレビドラマ風な平板な印象が残ってしまう結果になった。

発展と見なせるのは、過去に関わる葛藤の乗り越えを描くのに際して、
思春期の心の「成長」から、人生の「成熟」へと視野が拡大し、さらに
それを促す要件としての「魂」の存在が、暗示的に主題化された点だろうか。

視点を多重化した本作の試みは功罪両面で評価できそうだ。
複層化に対応した構成は、前二作よりも明らかに緊密になっているが、
それにもかかわらず、逆に弛緩したような印象を受けることは上記の通りであり、
作品としての感銘度では、前二作には及ばないというのが自分の結論である。

蛇足になるが「井の中の蛙~空の青さを知る」というこの格言を
「魂」の方向に徹底させた言葉があるので、引用しておきたい。
沖縄学の父と呼ばれる伊波普猷が座右の銘とした、ニーチェの言だそうである。
曰く、
   ― 汝の足元を掘れ。そこに泉はある。 {/netabare}


(初投稿 : 2021/06/01)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22
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でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る

世の中は思ったようにならないことのほうが多く、そんなときの悔しさや自分への腹立たしさが身に染みて伝わってくる物語です。

おそらく、順風満帆の人生を送られている方は、この映画の良さが理解しずらいと思います。
でも、失敗や挫折を経験したことのある方が見ると、直ぐにこの映画の登場人物に感情移入でき、感動するでしょう。
最後はハッピーエンドとなる素晴らしい映画でした。

特に若い人たちは、以下のまえおきを読んでいただいたうえで映画を見ると、より一層感動できると思います。

<まえおき>
ガンダーラとはパキスタン北西部にかつてあった古代都市です。
孫悟空で有名な唐の時代に実在した三蔵法師も、ガンダーラに行ったことがあるそうです。
そこに行けばどんな夢もかなう。そんな噂があったかどうかわかりませんが、
約40年前にゴダイゴが歌った『ガンダーラ』は、まさに理想郷でした。

この映画は、まさに理想郷ガンダーラを東京に置き換えて夢を見た若者たちの物語です。


<映画の序章のあらすじ>
※私の思いが含まれています

事故で両親を亡くした二人の姉妹がいた。
姉のあかねは、妹を誰よりも愛していた。
妹のあおいも、姉を誰よりも慕っていた。

だがある日、あおいは、自分のせいで姉が結婚を諦めたことに気づく。
それからは自己嫌悪の日々。
自分さえいなければ姉は幸せになれる…。そんなねじれた考えが日増しに大きくなってゆく。
そしてあおいは、姉を愛するがゆえに{netabare}家を出ることを決意する。{/netabare}

あおいの第一印象は、影と棘とを持ち合わせた少女として映ります。
もし自分が同じ立場だったら、やはりあおいと同じように考え、行動すると思う。
この悔しさを誰にぶつければいいのかと悩むだろう。


姉の元恋人である慎之介は、東京で一旗揚げようと夢を見ていた。
一旗揚げれば、姉妹そろって呼ぶことができる。
そうすればみんなが幸せになれる。彼はそう信じていた。
だが、東京は、そんな夢を見る人がたくさん集う場所。
夢を掴むのは、ほんの一握りの人だった。
さらに、都会で生きていくためには厳しい現実があった。

私も東京に住んでいるので、慎之介の気持ちが良くわかります。
都会で生きていくのは、本当に大変なことです。


そして、ここからこの映画の本編が始まるのです。
ぜひ見てください。


井の中の蛙は大海を知りません。
でも、大海を知らないからこそ、できることもあります。
大海を知ったたがために尻込みして、挑戦せずに諦めるよりも、
大海を知らずに挑戦するほうが断然良い。

たとえ挑戦してその夢がかなわなかったとしても、後悔することはないはず。
挑戦せずに諦めると、一生後悔します。

一度っきりの人生です。
空の青さは誰にでも見ることができ、そして太陽は、誰にでも平等に光を降り注ぐ。
井の中の蛙は、誰にはばかることなく挑戦して良いのです。
挑戦し続けている間は、たとえ何度打ちのめされようとも負けではない。挑戦をあきらめた時が負けなのです。

2019/12/28 一部修正しました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 54
ネタバレ

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

泣いて…  ないし!

えー。これはなんとゆうかですね。

くっそー。まるっきり大人向けのストーリーやないかー!

ボクはねぇ、もっとこう青春超せつな系のキュンキュン物語をねぇ、期待していったんですよ。

あの花とかここさけとかよりも、夏待的な。
まあでもあの花ここさけと3部作ってゆってんだからアレか。。。

いやいや。そんなこたあこのさいどうでもよいのですよ。


これは来ますよ。後からじわじわ来ますよ。
おそらくおっさんには。(ひょっとしたらおばさんにもかも。)

なんでお堂にあいつがいたのかとか、そこからなんで出られないのかとか、最後なんでああなってこうなっちゃったのかとか、まあなんかそのへんのところは実はいまいち…とゆうか全然わかってないんですけども、僕ら世代にとってはもはやそこはどうでもよくなっちゃっいましたね。



挫折を知り、世の理不尽さをしり、世の中の理をしり、それでもどうにかこうにか生きてますよと。もう昔の俺じゃあないんだよな。だから子供のころに見た夢の話とかやめてくれよ。頼むから。。。


と思って流れで生きてる大人のご貴兄みなさんがた。


{netabare}『そんな俺をがっかりさせないでくれよ!』{/netabare}

ってその夢を追いかけてた若いころの自分にゆわれたらどうしますか?



泣いて…   ないし!


・・・うぇぇぇええん。
それってあおいちゃん、ボクの気持ち、代わりに言ってくれてんだよな。。


あーはやくDVDでないかな。
家で一杯やりながら見てぇよ。これは。


おそらくめちゃくちゃ泣いてしまうなぁ。。。


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つーことで2020年夏。レンタル開始ってんでツタヤで借りてきて改めて見ましたがな!もちろん一杯やりもってですな。

まあびーびー泣くってことはなかったですけども。


んー。
これほんとに来るなぁ。ココに。


あの若い方のしんのはアレですな。
過去に縛られたギブソンファイアーバードの魂ですな。

そう考えるとつじつまが合いますね。

最初映画館で見たときはわからんかったなー。。。


脚本が岡田マリーさんで監督が長井監督ですよ。
まーさすがああゆうひねくれた青春送ってますよって話書かせるとすごい説得力ある物語書くよなぁ。


改めて見て、泣くってよりも、なんだろ、共感かな。
うあー。わかるー。の連発みたいな(笑)。

でも目はうるんでるので、そこはやっぱり『泣いて、ないし!』と言わざるをえんのでした。

連休最終日に見て正解でした!
次の日からまた気合い入れて働くぜ!ってギアが入りましたとさ♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 25

65.4 7 神社で幼馴染なアニメランキング7位
グラスリップ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (1163)
5332人が棚に入れました
ガラス工房を営む一家の娘・深水透子は、友人の家にあるカフェ「カゼミチ」を友人たちとの憩いの場所にしている。高校3年の夏休み、彼女たちの前に現れた転校生の少年・沖倉 駆は、透子に、自分には未来の声が聴こえると語りかける。もし、あらかじめ未来を知ることができるのなら、自分は何を望むのだろう? 感じたことのない動揺を覚えながらも、透子は胸の中に、放っておけない感情が生まれていることに気が付く...。

声優・キャラクター
深川芹亜、早見沙織、種田梨沙、逢坂良太、島﨑信長、山下大輝、東山奈央、茅野愛衣
ネタバレ

アガパンサス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

グラスリップ解説最新版・分かりました

ネット上では「分からない」としか言われていない本作品。
いくつかの話をピックアップして見ていこう。ただし最終回の伏線になっているところは途中でも解説してしまうので、一通り観てからこのレビューを読んでくださいです・・・

1話のポイント
{netabare}
1話は最終話への伏線が沢山あるので重要。
・ヤナが「先のことは分からない」と言うが、透子は「ずっと友達でいたい」と言う。
→ヤナの「不吉な」セリフが、話数の進行に伴い、従来の友達関係が壊れていくことの伏線になっている。
・透子は「何があっても全部未来の自分が解決してくれますように」と言う。
→このとき、目をつぶって手を合わせている点に注目。最終話で同じセリフが言われるが、その時は手を合わせないし目をつぶることもない。より前向きになっていることが分かる。つまり、1話の時点で、透子は未来を他人任せというか「なんとなく」しか意識していなかったが、最終話で「はっきりと」意識して「自分で切り開く」ことを決心したのだと言えるだろう。
・ジョナサンが浮いている。残りの名前にフッサールとか出てくる
→間違いなく、「浮いている」ジョナサンとカケルが対応している。
→最終話でユキが「ジョナサンは冒険者だが、残りの名前はみんな哲学者だよな」と言うのに注目。
・透子は「放し飼いがいい」と言うが、カケルは「猫に襲われるだろ」と言う
→自由がいいか、守られているけれど不自由なのがいいか?とも解釈できる。カケルが自分自身の殻にこもっている証拠ともいえる。これを補足するものとして、透子の家でジョナサンが暴れまわるが、これは自由への欲求とも受け取れる。
{/netabare}
2話のポイント
{netabare}
・カケルは透子と会って、初めて映像と声の両方が合わさった欠片を見た。
→カケルは音の欠片を聞き、透子は映像の欠片を見ている
・透子が4人の友達から離れて電車がドン!な欠片
→これは、4人が死ぬという意味ではない。この時点でも想像はできるが、12話で透子が「私がみんなと過ごした忘れられない場所をもっていない」と言うことによって、はっきりと伏線が回収される。つまり透子は4人と親しい友達でいるつもりだったが、それは表面的なもので、実は透子自身は浮いた存在であり、次第にそれが明らかになっていく、ということ。今後の話で、まさにこの映像のようなストーリー展開がなされていく。
・ユキとヤナの恋愛感情が露呈して、5人の友達関係が崩れていく
→カケルは5人にとって「部外者」。しかし部外者の登場によって5人の表面的な関係が崩れていくのである。
{/netabare}
3~6話は、あまり重要ではない。未来の欠片をめぐって視聴者はじらされる。その中で、次第に5人の中の恋愛感情が育っていく回だとみておけば、大きな間違いではないだろう。一応5、6話だけ少し。
5話のポイント
{netabare}
・ヒロの恋愛感情がサチに向いている
・ヤナがユキに棒読みな告白をする
→これで5人の友達関係は完全に崩れてしまった。5人の人間関係はヤナが1話で予言したように「変わって」しまったのである。
{/netabare}
6話のポイント
血なまぐさいケンカがあるが、それ自体はあまり重要ではない
{netabare}
・透子がカケルとのキスシーンの欠片を見る
・カケルが「透子に味方してほしかったのかな」と言う
→透子とダビデの心理的な距離は近づきつつある
{/netabare}
7話のポイント
未来の欠片の正体が判明したり、カケルの今までの人生がどういうものだったかが明確になる非常に重要な回である。
{netabare}
・3人のカケル
→カケルは常に自分を冷めた目、つまり第三者的な目で見ている。これはすべてのことについてもそうである。
・テント暮らしの象徴するもの
→カケルは常に世界の「外」にいる。透子達5人に対しても、輪に入ることはなく「外側」にいようとする。
・透子が「高いところに登っちゃダメ」と言うが、カケルは「少しでも落ちる可能性のある所には登れない」と言う
→カケルは「挫折に対する恐怖」を感じている。だから何事も夢中になることがなく、冷めた目で外から見つめている。このことが、1話で透子に「そんなのお前の価値観でしかないだろ」というセリフにつながる。つまりカケルにとって「価値観」はすべて相対化されており、「カケル自身が何をしたいのか」という部分が気持ちの中に全くないのである。
・最後の砂浜でのシーン。ヤナの後ろ姿から鳥(後にトビと判明する)が沢山飛び出してきて「お似合いカップル」と憎らしくつぶやく「映像と声があわさった欠片」を透子が見る
→「未来の欠片」は、タイムマシン的なイメージで捉えた未来の予測ではなく、その人が抱えていたり自分が遭遇している現実に隠された「本質的なもの」と考えられる。これは最終話で透子が「未来ではなく、まだ起こっていない、でもきっとこれからおきること」という言い方もしている。「未来の欠片をみる力」というのは、「現実に表面的に存在しているわけではないが、そこに潜む本物をみる」能力と言ってもよい。「本当の想いや本音、隠しているもの、隠されているものを見る力」と言ってもよい。少なくとも、「ふつうの意味での未来」とは別の意味が「未来」に隠されていると考えないと、このアニメのストーリーが意味不明になってしまう。透子とカケルは未来予知能力者では全くない。
・9話の伏線として、サチが透子への好意をヒロに打ち明けるシーンがある。その打ち明け方がドロドロしているためか、ヒロはサチと一定の心理的な距離を置くようになった。これを、「ヒロはサチの友達でしかないと悟った」と解釈する人がいる。そうも読めるが、後で二人は登山デートをして、ついにヒロがサチを背負うところまで仲が発展していくのだから、「単なる友達」ではない。10話でヒロがサチへ読書感想をメールで伝えるというシーンからも、やはり二人の関係は特別なものになっているのである。ヒロがサチから一度心理的な距離を置いて冷静になったからこそ逆に本物の愛につながっていくのではないか。
{/netabare}
8話のポイント
カケルと透子の関係が重要な段階に入る。
{netabare}
・透子の欠片:二人の女性の会話中に窓ガラスが割れる→表面的な二人の関係を見破ったということではないのか。
・雪が透子の欠片の中で降り始める
→欠片の中に透子とカケルがキスをするシーンがあり、「やはり二人は両想いであることがはっきりしていくのかな?」と予想することは簡単である。では、雪の正体とはいったい何だろうか?これは、12話で透子が見るカケルの「唐突な当たり前の孤独」のシーンにつながる。つまり、キスをするだけでなく、カケルが抱える本当に重大な問題を透子が理解することによって、二人の関係は単なる肉体関係としての恋愛ではなく「本物の関係」になるのである。
{/netabare}
9話のポイント
{netabare}
・サチが透子とヒロの二人に告白する。
・透子がスケッチに描いた鳥を消している→これがトビの姿なので、7話でヤナから飛び出した鳥はカラスではなくトビではないかと思われる。あまり本質的ではないが・・・
・サチの言う重要なセリフ:「明日のために」→最終話への伏線。明日のために今日を一生懸命生きよう、ということ。
{/netabare}
10話
{netabare}
・ヒロが読書感想メールをサチへ送る。ようやく気持ちが通じ合ったかなと言う感じがする。
・カケルが欠片を見ることができなくなった
→次第に自分自身の「外」から「内側」へカケルの気持ちが移ってきていることの証。平たく言えば、カケルの「自分自身」が「覚悟を持って生きる」決心がつき始めている、ということ。
・「唐突な当たり前の孤独」
→「自分に友達が出来ても、自分が引っ越しなどでいなくなったらその友達は自分のことを忘れてしまう」経験のこと
{/netabare}
11話
{netabare}
・透子とカケルが一夜を過ごすが、カケルは「一緒にいるのが怖い」と言う。カケルは転校しようとしていたが、母に「一緒に世界を回らないか?」と誘われてしまう。だから、せっかく透子と仲良くなったのにまた別れる羽目になってしまい、やがて透子に自分が忘れられてしまうのではないか。また唐突な当たり前の孤独を味わってしまうのではないか。だったらやっぱり透子との仲は無かったことにしよう・・・というカケルの気持ちが読み取れる。
・サチがヒロに「また山に歩いて登りたい」と言う
→そういえば3話では車で登っただけだった。より二人の仲は親密になっている。
・サチが「近くにいるのに相手が見えないって不思議じゃない?」とヒロに言う
→二人の仲はまだ本物になっていないことを想起させる。雪はその象徴であると考えれば、透子の欠片がどういう意味かも説明できる。つまり、カケルがこの孤独についての問題を解消できない限りは、カケルと透子が本物の関係になることはできない、ということ。ただしカケルと透子は二人で花火の欠片を見ることができているので、二人の世界を共有し始めているのは確かであり、本物の関係になっていくと期待できる。もしかしたら、サチも「唐突な当たり前の孤独」を感じていたのかもしれない。病弱で学校にあまり行かないから友達が出来なくて・・・そうした中で透子は大切な存在だったと・・・
・カケルの母のピアノ演奏が始まり、カケルと透子は手をつないで聴き始める。
{/netabare}
12話のポイント
2話の重要な伏線が回収される回である。
{netabare}
これは並行世界でも未来の世界でもない。カケルの感じていた「唐突な当たり前の孤独」を透子が感じるシーンが大半を占めている。透子が「私がみんなと一緒に過ごした忘れられない場所をもっていない」と言うことで、2話の欠片についての説明がなされ、伏線が回収される。最後に、透子は現実の世界に引き戻される。

※補足
「これは単純に透子が友達を失う苦しみじゃないか」という意見がある。そうではない。冒頭のシーンで透子は4人に喫茶店で会っている。でも4人はいまひとつ透子のことを見てくれていないし、花火大会で挨拶しても「覚えていない」。たぶん、カケルもこういう感覚を味わっていたのだろうなと想像できるのだ。さらに、前述したように、このシーンは透子と4人の関係が露呈するという二重の意味もある。失うのではなく、「元々本当は」友達ではないのだ。

※補足2
したがってこれは透子が4人に対して感じた疎外感でもある。その中でカケルだけは「本物」だった。カケルが透子にとって本当に大切な人になった瞬間である。

{/netabare}
13話のポイント
この回ですべての重要な伏線が回収されると言ってよい。
{netabare}
・4人が喫茶店に集まる。ヤナが「偶然5人集まること、前はよくあったよね。」と言う
→やはり2話で透子が見た欠片につながっている。やはり5人の関係は変わってしまい、透子は4人から離れてしまった。これは見方を変えれば、5人の仲は「本当は友達ではなかった」と露呈したともいえる。残る4人の関係も変化しているためヒロが言うように「何かキンチョーする感じ」である。
・カケルが山歩きをしていたのは父の影響と判明する
・透子の母も欠片を見ていたと判明。しかし「思いもしなかったことばかり起きた」と言う
→「未来の欠片」は、やはり普通の意味での未来ではないことは明らか。母は「今、精いっぱいやらないと」とも言う。これが、このアニメで最も重要なテーマと言ってもよい。
・流星には「星に願いを」と言うように、「願い事」の意味が隠されていると言える。将来への希望である。
・「ジョナサンは強いて言えば冒険者」とユキが言う
→カケルは「放浪」ではなく「冒険」を始めた、と読み取れる。前向きに生き始めた、ということ。
・透子は「何があっても全部未来の自分が解決してくれますように」と言う。
→1話の花火大会で言った時よりもかなり前向きな言い方になっていることに注目。すでに解説済み。
・テントはもうない。だからカケルはもういない。しかし一人で登校する透子には「透子」と呼びかけるカケルの声が聞こえる。
→カケルと透子は別れてしまった。二度と二人が会うことはないのかもしれない。しかしカケルのことを透子は覚えているし、二人の想いは通じ合っているのである。だから、「友達ができても自分はやがて忘れられる」ということはもうない。カケルは「唐突な当たり前の孤独」を感じて苦しむことはもうなく、人生の意味を見出して前向きに進み始めているのである。そして、二人をつなげているのが、山で投げたビー玉?のうち、拾い忘れた一粒(最後に出てくる青い玉)、ということになっている。さらに、この山が二人にとっての「一緒に過ごした忘れられない場所」なのだ。また、透子は4人から離れて一人になってしまった(やがて4人からは忘れ去られるかもしれない)が、それは「唐突な当たり前の孤独」ではなくもっと力強い孤独である、という意味も込められている。
{/netabare}
<まとめ>
グラスリップは、要約すれば「カケルが透子と出会うことによって人生の意味を見出した」アニメと言えるだろう。
<感想>
ここまでメモを取りながら「読む」アニメは初めてだった。何度一時停止をしたか分からない。でも「分かった」時の感動はすごいものがある。いやー感動しますよ。TARITARIをはるかに超える、爽やかな美しい感動ですよ。

<補足>
OPで少し幼い透子たちが描かれている意味
→この時点でヒロがサチに好意を抱いている。つまりこのころから5人の関係は変わり始めていたが、表面的には今まで通りのつもりだった・・・と解釈できる。ちなみに、サチと透子が親しかったらしいこともわかる。
ジョナサンがカケルならニワトリが5羽しかいないのは何故?
→ジョナサンはカケルだけでなく透子も象徴しているのではないか?二人とも最後は唐突な当たり前の孤独を共有し、最後はそれを振り切って前へ進んでいくという共通点がある・・・トビはもちろん、カケルのように「世界を外から見る冷めた視点」のようなものを表している。
「グラスリップ」の意味
→グラスとトリップ(旅)と西山監督が言っている。個人的にはこちらの方が好みですね。透子がガラスのようにキラキラしたものの向こうに「未来の欠片」を見る。これを「未来へ飛ぶ=トリップ」と捉えたイメージ。しかしそれではスペルがGlassripにならなければならない。
→Glass+slipで「ガラスが滑る」という意味もある。ガラスが滑ると割れる=5人の人間関係が壊れる、ということ

<日本アニメの終焉について>
 こういう難解なアニメが受けなかったということは、もう日本のアニメは終わりに来たのかなと思えてくる。
 ざっくりと日本のアニメ史を分けるとするならば、昭和世代と平成世代に分けることができるだろう。昭和時代の作品は「何かが起きて」物語の進行とともに大きな山「クライマックス」ができる、という素直で爽快な「格好いい」ストーリー性があった。
 しかしこうしたストーリー性のネタが次第に切れてきた。それが平成時代である。ここで登場したのが「何ですかこれ」的な作品である。それは例えばセーラームーン(ただしTV版、原作は根本的にテーマが異なる)のようなパロディ性のあるものであったり、エヴァンゲリオンや少女革命ウテナのようにストーリーの軸を視聴者の予想を「あえて」裏切る形で完結させようとする作品であった。これは、ネタ自体の新しさを追求するのに限界が生じたために、その構成の仕方について新しい手法を提案したためである。これは、ストーリーにいくつかの解釈の可能性をもたせるものであるため、「考察厨」の間で論争が起き、「話題」になることによって作品が売れる、というビジネスモデルであった。しかし視聴者はすぐにこのモデルに順応してしまい「慣れて」しまった。こういう作品を苦労して作っても、「要するにいろいろな解釈をすればいいのだな」「考えるのではなく感じろ」という風に「冷静な」感想しか出てこない。
 視聴者にインパクトを与えるにはどうしたらいいのか?昨今のマンガ作品は「どれも似たようなもの」や「既に観たことがあるもの」になってしまっている。萌えに走るとただのエロアニメとして批判され、ギャグはネタが古いorひねりすぎとして批判される。SFは既に科学の世界で実現しつつあるものか、既に実現したもののデフォルメでしかない。「技術」に走ってグラスリップのような作品を作ると、「どう解釈することもできない」意味不明な作品と受け取られてしまう。だから、新しいものを作っても新しさが今一つだし、ウケないのだ。
 どこの世界でも、最近「イノベーションの重要性」が叫ばれつつあるが、これはイノベーションが困難になってきている証拠だと思われる。
 ホント、これからのアニメ界、どうしたらいいのでしょうね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 57
ネタバレ

け~・える・い~ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

普通の高校生かと思ったのに・・・

3話まで視聴。
{netabare}
主人公(女)は極度のKY、主人公(男)は電波。
初対面の女の子を下の名前で呼び捨てにする、しかもいきなり電波か中二病のようなことを口走る謎の少年。(ヒロインたちは、こんな失礼で、怪しげな奴とよく普通に会話できるな。もっと警戒しませんかね。ミステリアスな雰囲気を演出したかったのかもしれないですが、ただの不審者です。)
グループ内の恋愛感情に全く気付かず、KYで余計な行動をとり続けた挙句、その相談を出会ったばかりの怪しげな男に相談しようとするヒロイン。(天然さんのつもり?見知らぬ男の未来が見えるという突拍子もない話もあっさり受け入れすぎ)

なんとも感情移入しにくいキャラクターたちです(主人公2人以外は、まだましだけど、行動がやや突発的か)

ここに未来視という要素も絡んでくるのか。
普通の高校生の青春・恋愛物語かと思っていたけど、どうも期待していたものとは違う方向にいってしまいそうです。いい意味での期待外れになればいいけど、どうも望み薄な気配が・・・

途中で視聴を断念してしまうかもしれません。
{/netabare}
OP・EDはいいです。

6話まで視聴
{netabare}
相変わらず共感できないキャラクターたち。特に駆が酷い。
仲良しグループに外から入ってきた異分子だとか、達観したような物言いだとか、「凪あす」の紡と一見よく似たキャラ(見た目も)のようだが、なんか全然違う。紡が相手のことを思って行動しているのに対して、駆はなんかわかったようなことを言ってるが結局は自己中。自分と透子のことしか考えていない。そもそも透子以外とはほとんど話もしてないのに、やなぎや雪哉のなにを知っているというのだろう。それであの態度・・・

その他のキャラもどうも人付き合いの距離感がおかしい気がする。付き合いの程度と、行動がかみ合わない感じ。
え~っ、ここでこの人にその話をしちゃうのってのもすごく多い。普通出会って間もない相手にはしないだろう話を駆にしてみたり、仲間だからこそ秘密にしたいであろうこともダダ漏れ。恋愛の機微は全く感じられない。

このグダグダのお話をどうまとめるんですかね。もうまともなお話は期待してません。
今のところ、祐と幸だけが唯一の救い。
{/netabare}

最終話まで視聴
{netabare}
意地になって最後までみましたが、回を追うごとに意味不明さが増し、結局なにも解決しないまま終了。
キャラの奇行も広がって、妹や両親も謎の行動や言動をする始末。
終始、理解不能な作品でした。

ネットで検索をしてると、これは「純文学的」アニメだと評している方がいらっしゃいました。なるほどと思ってしまいました。そう言われれば納得できるところもあります。そういう見方をすればいい作品なのかもしれません。
ただ、純文学を理解できない私は、この作品を面白いと思うことはできませんでした。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

Nagi* さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

視聴者の知識を試すかのような挑戦的アニメ

“意味不明” “見る価値なし”
そう言われても仕方ないと思います。

凪あすに次ぐ、名作になるのでは?!
と、期待値も他作品に比べて大きかったために
その落差が激しく酷評の的に…

しかしアニメの実態は
 ▶ セリフ、設定、全てが理解できない
 ▶ True Tearsよりも謎。
 ▶ 主人公“透子”の声優が明らかに下手くそ
 ▶ 不自然に多用される止め絵
 ▶ ストーリー展開が謎。

まあ、つまり【謎】なんですね

私も思いましたよ。
なぜ最後まで視聴してしまったのかと…

きっと何かしらの謎解き展開が後半に待っている!
P.A Worksは、きっと何かやらかしてくれるんだ!
と待っていた人を奈落の底に突き落とすかのような最終話…

…と。酷評しようと思いました。

でもね?ひとつ気になることがあったんです

それは『幸が多用する文学作品の数々…』
その作品の内容が、もしかしたら意味あるのかも?と

調べましたよ。ええ。
グラスリップの解説を探しまくりました!!

そしたら、出会ってしまったんですね…
とあるサイトに。

すっきりしました
納得しました
あ、好きな作品に変わるわけではないですw

でも、みなさんに見ていただきたい\(^o^)/
きっと疑問を解決してくれることでしょう。

http://matome.naver.jp/odai/2141006607927765901


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、上記のサイトを見た上での再評価を少し。

1.ストーリー
 世の中にあふれてる“目で見る”アニメではなく
 “頭で考え心で感じる”アニメなのだとようやく理解。
 純文学的アニメなのですね…
 ん?そもそも“純文学”ってなんだ?
 ▶純文学=「娯楽性」より「芸術性」に重きを置くもの
 なるほど
  夏目漱石  『吾輩は猫である』
  芥川龍之介 『羅生門』
  川端康成  『伊豆の踊子』のような作品のことらしい…

2.未来の欠片
 この設定を、物語の中心に据えるのではなく
 あくまで若い時代の不安定な心理状態に
 少し色をつけるためのものなんですね。
 そう捉えると、未来の欠片ってあんまり気にならない!
 あれですよ。“中二病”が少しこじれた感じです(笑)

3.会話
 普通のアニメの会話の方がおかしいのだそうです。
 たしかに…リアリティを追及したからこその“意味不明”
 学生特有の言い回し、略語、仲間内でしか通じない言葉
 たくさんあるよね。
 それも含めて考え、感じてほしかったんでしょう

その他もろもろの疑問も、上記のサイトで解決したので
私としては満足です!!


▶これから視聴するひとにアドバイス。

アニメを見るのではなく
小説を読むかのように、現代文の問題を解読するかのように
この作品に触れて下さいっ!

ただ、批判するのではなく
いったん時間をおいて考えてみる。
そんなアニメの見方ができる人には
オススメできる作品ですね。

少しでも皆様の疑問が解決できますよう…

投稿 : 2024/04/20
♥ : 66

67.4 8 神社で幼馴染なアニメランキング8位
ダークギャザリング(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (104)
335人が棚に入れました
霊媒体質の幻燈河螢多朗(げんとうが けいたろう)は、かつて霊障を受け、友人を巻き込んで以来引きこもりに。社会復帰すべく家庭教師を始めたところに、不思議な瞳を持つ少女・寶月夜宵(ほうづき やよい)と出会う。母親を悪霊に連れ去られた夜宵は、手がかりを求め心霊スポットを巡っていた。 強い霊媒体質の夜宵だが霊に避けられており、そのため螢多朗の引き寄せ体質を必要としていた。一方、螢多朗は自分と大切な人の呪いを解くため、霊媒体質に対処できる力をつけることを決意し、二人は協力関係を結ぶことに。 最高にクレイジーな新感覚オカルトホラーがここに開幕!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

京都決戦前に終了…。お化けも呪いも優等性的な道具でしか無い。

 最終話(25話)まで観ました。2024.01.08

 神様と決戦前に終了しました。盛り上がりに欠ける話でした。主人公の夜宵ちゃん、お化けも呪いもシステマチックに戦力として使役します。

 生きている人間ですら、言う事聞かない上に統制取れないのに、調伏したお化けを戦力化できるかなぁ。

 この話、怖さが足りないのは、お化けが銃や戦車なんかの武器でしか無く、主人公達に都合が良すぎる所です。

 そもそも、そんなに聞き分け良いなら最初から化けて出んなや!

 戦力が増える度に反比例して怖く無くなる系の物語でした。
………………………………………………………………………

 22話まで観ました。2023.12.04

 このアニメ、怖いと言うより胸くそ悪い感が強いのは、根本的に人間の尊厳を軽視している所にあります。

 社会の底辺や周縁に追いやられている人間なんて、悪霊の供給源に過ぎないんだよ!とでも言いたいのでしょうか?

 お化けは、酷い目に遭って死んだ人達が中心なんですが、死んだ後も救いが無く、悪霊化して迷惑をかける存在に成り果てるのって、どうなの?

 ヤクザにシャブ漬けにされて殺された女性、水子、花魁、酷い作戦で戦死した兵士、虐待死した少年…。みんな社会の犠牲者じゃん。

 理不尽に殺されたのに、加害者を祟るわけでも無く、悪霊化して人様に忌み嫌われ、社会に迷惑をかける存在になるなんて、人道的にどうなのよ?

 人間側も、夜宵ちゃんみたいなキモイ娘に何とかさせないで、霊能者とかいるなら対応しろよ!人間社会は何のために存在してんだよ!悪霊製造のための器に過ぎないのか?

 学校の怪談とかで喜んでいる小学生向けにしてはグロいし、誰向けに作っているのか疑問なアニメです。

 立て虐げられた者達よ!世界に光あれ!社会改革の努力とかを放棄した世界観は受け入れ難いです。
………………………………………………………………………

 15話まで観ました。2023.10.16

 なるほど!オバケポケモンと言われるのが良く分かりました。捕まえたオバケを召喚して、他のオバケと戦わすんですね。

 今回出てくるトンネルのオバケは、物理攻撃タイプなので、マジでポケモンでした。

 私もポケモンGo をやっているので、アニメ化したら、こんなに非人道的なことをしてるのね…と、思いました。

 今回活躍するポケモンは鬼軍曹…。ただ、太平洋戦争で戦死した兵士なので、没後まだ百年経ってません。八王子城のオバケと同じ扱いにしてはいけません。

 関係者も存命している最近の戦死者を戦わせるのは、かなり不謹慎ですね。悪霊じゃないというフォローはありますが、戦わせて良い理由にはならないような…。

 Fateみたいに、召喚するのは架空の英雄や、大昔の人物にしたほうが良さそうです。何か観るのが凄く面倒になって来ました。

 ハァ〜。ここまで観てしまったからなぁ〜。惰性で観るかなぁ…。これから観る方にはオススメ出来ません。

……………………………………………………………………… 
 
 12話まで観ました。2023.09.28

 いやいや…演出が悪いのかオバケが全く怖くありません。せっかく八王子城が舞台なのにね…。

 戦国時代、秀吉の小田原攻めの最中に、関東平定のために送られた前田、上杉連合軍に徹底抗戦して全滅した八王子城ですが、今行っても普通の観光地(城趾)とは思えないほどの不気味さがあります。確かにオバケが出そうです。

 しかし、オバケの怖さの演出が八王子城の怖さに負けています。白装束の女性達が短刀で喉を刺して自決し、滝へ飛び込んでいくシーンがありますが、パチンコ玉じゃないんだから、あんなに射出されるようにピョンピョン飛んで滝壺へ落ちていかんだろ…。ギャグ?

 お経で地獄へ落ちるとか酷くね?しかも、北条氏は関東土着の勢力じゃ無いので、地縛霊になってないで、静岡還れよ…。老婆も走って逃げんなや…近所の徘徊不審者オバァなのか?

 言いたいことは沢山ありますが、現実の有名心霊スポットを使う割にはコミカルなキャラデザもあって、始終ギャグテイストです。

 なんかもう腹いっぱいな感じがします。
………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2023.09.04

 段々と強い霊が出てくるのですが、夜宵ちゃんの対霊技術が何に裏付けられているのか不明確なので、ご都合主義的な展開に終始している感じがします。

 他に霊能集団がいたり、師匠がいるわけでもないので、夜宵ちゃんが出来ると言うから出来る的な感じです。

 主人公の神社にいるばーちゃんも、アワアワ言っているだけで役に立ちません。何で出てきたのかな?

 新キャラ登場で、神的な存在まで出てくるまで悪霊のパワーが上がっていますが、技術的裏付けがないので説得力も怖さもありません。

 怪奇モノにはご都合主義的な展開がつきものですが、この煮えきらなさは、何とかした方が良いかなぁと思います。
……………………………………………………………………

 5話まで観ました。2023.08.09

 霊が相手だけに、誰かが死なないと話が進みません。この辺の塩梅が怪奇ものは難しい所です。

 単純に霊を集めたいなら、大虐殺があったアウシュヴィッツやカチンの森へ行くとか、ウクライナ戦争やアフリカの紛争地域に行くとか、ワグネルに参加するとかで良くね?

 何も平和な日本で集めなくても…。幽霊居すぎで、一般社会に影響あり過ぎ問題発生中ですねぇ…。

 平和だから怪奇現象を楽しめるのであって、単なる非日常の世界に突入じゃぁ、好きにしてくださいという感想しかありません。

 結局、いつもの子供騙しホラーでした。
……………………………………………………………………… 

 1話観てのレビューです。2023.07.10

 都内H市の心霊スポットに、幼女を筆頭にした不気味な3人組がアタックだ!幼女の武器は変なぬいぐるみとバールだ!

 1話から、中々盛り上がりそうな謎が散りばめられております。怪奇の描写もなかなか怖いです。

 幼女のキャラデザがわりとコミカルなので、ギャグ調かと思ったら、そうでもありません。

 ヒロインが実は常識人では無いと言うのも、ギャグなのか、ホラーなのかまだ良く分かりません。今の所、不気味さ先行です。

 都内H市の最恐心霊スポットは、八王子城だろ!とツッコミつつ、視聴継続です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

少年マンガ的で面白く感じなくなったので無理せず断念。

 ちょっと昔の少年マンガ的作りで、私の好みではありませんでした。ただ、まあ冒頭2話くらいまでの作りは悪くなかったので、この仕込みが何かの種まきなら、それほど子供っぽくない要素もありそうな気もします。

 が、まあ、面白く感じないのに無理に続けるのは、SFだけにしておきます。本作は一旦断念で。




2話 地蔵と受精がいい掴みでした。シリアスでダークな絵柄なら良かったのに…

{netabare} 日本では、地蔵菩薩は子供好きで子供の味方のようなイメージがあると思います。また、地蔵信仰は道祖神信仰と合わさっています。で、この道祖神というのは村や集落を守る土地や境界の神らしくその地域の風習に基づく祈り方があって、よそ者が間違えて祈ると恐ろしいというイメージがあります。そのお地蔵さまをバールのようなモノで破壊しているのが子どもというのが、なかなかな雰囲気のスタートです。
 地蔵が恐らくキーポイントになるのでしょう。

 1話冒頭の入学式のシーンで心が折れかかりますけどね。作画というよりもキャラデザはなんとかならないのでしょうか?主人公が中学生にしか見えません。で、ホラーの内容も思っていたより都市伝説っぽくて、あれ?期待外れだった?と思っていたら、夜宵ちゃんの過去の事件です。

 なにか母胎に受精のイメージが重なってましたね。で、冒頭の地蔵のシーンと地蔵+αが何かのお守りになるみたいですから、何かその辺にテーマがありそうです。αの部分は女性の身に着けるものとかそういう縛りがあるんでしょうか?
(追記 地蔵菩薩のWIKIを見たら>
 『サンスクリット語では「クシティガルバ」。クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」としている。』
 とありますので、女性、母、受精などの関係はありそうですね。)

 で、2話は地蔵関係ないんかい!と思いましたが、登場人物の説明回で3話くらいは使うでしょうから、4話までは見たいですね。詠子の設定が楽しみです。
 にしても、あの神経という設定…うーん、独自設定はいいんですけど、あまりメジャーなオカルトから離れすぎると、設定の説明だけ聞かされて解決のときポカーンとなってしまいますので、これだけにしてほしいです。

 狭義の霊を題材にするホラーというのは新奇性を出すのが難しいカテゴリーかなと思いますが新しい作品が結構でます。その中では今のところ掴みはOKですね。

 最大の不満はキャラデザの幼さというか絵のチューニングです。もう少し人物のリアリティ度を上げるだけで、かなり雰囲気が出るし見やすくなると思うのですが…というか、コミックスの作画をネット検索したら、ちゃんといい雰囲気になっているのになぜアニメはこうなった???{/netabare}


3話 思っていたより単調かなあ…「怖さ」はいいですけど。

{netabare}  水子供養とか鬼子母神についてはいろいろ言いたい事はありますが、それは設定の問題なので脇に置きましょう。そして水子というのは、消えた母親の時の胎児+受精っぽい絵とはつながる気がするので、そこもいいとします。

 ただ、オカルトが単調かな…1話の地蔵、2話の人形とか3話の水子は子供に関わる感じもあるし、人型(ヒトガタ)ということで、その辺の統一感はあるのですが、人形にしても水子にしても「恐ろしさ」と「その本来的な意味」に関して深掘りがないのでいわゆる怖い話レベルでとどまっている気がします。

 今後、地蔵、人形、水子という流れと母にまつわる話がちゃんと進むかどうかですね。それと主人公の右手の話ですか。
 ただ、ホラーとしての恐ろしさが、3話を見た限りヤヨイとエイコの顔芸で終わっている気もします。まあ、それと絵ですけどキャラ造形が幼いのでそこの効果も薄いです。要するに全体的に子供っぽい怖さです。所詮はジャンプ…というレベルなんでしょうか?それでは面白くありません。

 怖さを顔芸でなく話で出していけるかどいうか。そして、幹になるストーリーがちゃんと進むかどうかがポイントでしょう。
 引き延ばしっぽく、寄り道が多かったり、新キャラ増えすぎたら切るかもしれません。 {/netabare}


5話 話それ自体は悪くない気がするんですけど…演出?作画?何か惜しい…

 4話も5話も霊それ自体の話は悪くないんですけど…怖さがイマイチなのと解決をもう少しパターン化した方がいいかもしれません。
 4話の霊の退治の仕方、がんばって話を作ったのはいいんですけど、夜宵の能力が全然見えてこないので話で説明されて解決したような感じで爽快感がありません。
 キャラを理解するために、その辺もうちょっと能力を見せるというか定義する工夫が欲しいです。1話からずっと感じていた違和感はそこが大きいかも。だから、何をやっているのか置いてけぼり感があります。

 それとコメディパートとシリアスのバランスがイマイチかなあ。詠子のキャラの普段とダークのギャップはわかりますが、普段パートがギャグに寄りすぎていて詠子もキャラが見えてこないです。
 作画というか崩し方も極端だし。もっと、作画と雰囲気はシリアスよりにしてギャグをやった方が、面白さと怖さの両面をもつような演出になるのになあと思いました。(故楳図かずお氏とか伊藤潤二氏とかみたいな)

 それとやっぱり個々の霊の話に終始して、本筋がおろそかですねえ。連載漫画なら仕方ないですが、アニメはもうちょっと構成を考えて欲しいかな。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ドクロベエさま

<2024/1/11 追記>
21話まで見たけどちょっと厳しい。
断念しました。

やはり子供向けというか、ポケモンというか
ゲットなんやぜ、が楽しめないと厳しい感じです。

<2023/11/23 追記>
20話まで見ました。
やはりなんかこう幼稚なんですよね。
怖くない。
ゲゲゲの鬼太郎第一6期くらいかな。
本来の「少年誌」レベルなのかもですが、最近のジャンプとしては子供向け過ぎる。
ジャンプとコロコロの中間くらいのイメージです。

<2023/9/24 初投稿>
原作はジャンプスクエア
未読です。

この土日で1〜11話までまとめ見しました。
評点3.6は11話までのものです。

概要は・・・
霊とか呪いとか出てきて、
霊を引き寄せる体質のビビリな大学生主人公と(♂)、
霊が見えて戦える幼女と
なぜか主人公にベタ惚れな同級生(♀)
のトリオでバトルですよ。

幼女と言ってもIQ300(ノイマンか?)なので見た目は子供、頭脳は大人なコナンみたいな感じ。

そして感想。
うーん。
まずお化けがそんな怖くない。

「見える子ちゃん」の方がお化けの造形的にも雰囲気的にも怖かったな。
だってあっちは「霊って何もわからないよね」という感じですから。

一方の本作は"変な理屈で相手を倒すゲーム的なバトル"だからか、得体の知れない怖さが感じられない。
お化けの素性がすぐ知れちゃうんですよね。
ゲームっぽすぎてバトルのルールがよく見えないところにストレスすら感じそう。
お化け相手にルールなんて無いはずなのに。

キャラ造形はやっぱり浅いかな。
これは原作の問題なのか、アニメの演出の問題なのかわからんですけど。
感情移入はしづらい。

特に主人公大学生くん。
物語前半は{netabare}積極的に霊とバトルする{/netabare}ことを長いこと躊躇するのですが、その理由がよくわからない。
{netabare}ビビリで怖いから、{/netabare}とかじゃなくヒロインを理由にしてなんか変な屁理屈並べてた。
そしてそれが解決して{netabare}バトルすること{/netabare}になるのだけど、解決した理由もピンとこない。
エピソードを机上で無理やり作った感じがして仕方ない。

あ、でも、同級生のヒロインさんはなかなか良いですよ。ある種{netabare}ヤンデレ?{/netabare}系なのだけど良い味は出てる。{netabare}ヤンデレ{/netabare}部分は取ってつけたようでもあるけど。

というわけで総じて物足りない。
でもここまで見たから最終話まで見ます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16

60.7 9 神社で幼馴染なアニメランキング9位
猫神やおよろず(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (337)
1763人が棚に入れました
かわいい店主・柚子が営む古美術店・八百万堂。ソコの居候、猫神の繭を訪ねて、美少女たちが引きも切らずに…♪ 天界で起こった小さな事件が、繭を巻き込み、意外な展開に!? 美少女たっぷり、ご町内神さまコメディ!!

声優・キャラクター
戸松遥、堀江由衣、茅野愛衣、竹達彩奈、MAKO、三瓶由布子、豊崎愛生
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

レッツ神様萌え、否、声優萌えか(60点)

全12話。
漫画原作。原作未読。

個人的満足点:60点
アニメ系統:日常系コメディ

猫神「繭」と神界の仲間達がおくる、ご町内神様コメディ。
ということで、可愛い神様達によるドタバタコメディ。

結構ゆるいので、日常系が苦手な人はきついと思う。
私もきつかったが、何とか完走した。
でも、日常系好きな方なら結構楽しめるのではないかとは思う。

作中でてくる神様達が非常に可愛く個性もあり
お気に入りの神様を見つければかなりいけるかとは思う。
ただ、ちょっとキャラ数が1クールにしては多い気がした。
そのため、キャラが生かしきれず、私はお気に入りを見つけることは出来なかった。

そんなキャラを演じる声優が恐ろしく豪華。
(個人的にはドラマCDの声優の方が好きだが)
戸松さん、堀江さん、MAKOさん、茅野さん、竹達さん、三瓶さん、豊崎さん
となんじゃこりゃってぐらい豪華。
そんな声優さん達のからみを観れるのはある意味すごいアニメかもしれない。

兎に角、家族でも安心して観れるクオリティではあると思う。
日常系好きな方はどうぞご覧あれ。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

繭は釘宮さんのままにして欲しかった。


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以下、毎話後の感想。
ネタバレが含まれる場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
神様とのゆるーい日常系かな。
神様なのに日常とかいう突っ込みは無しでw

なかなか神様達が可愛い。
これは神様に萌えれるかが分かれ目な気がする。
色々な神様が出てくるようなので
萌えれる神様が出てくれば視聴できそう。
2話に出てくる神様に期待が膨らむw
そうピンク髪のあの子だw

2話視聴。
ピンクツインテ神「芳乃」でたw
これはどこかの誰かの反応が楽しみだわ。
しかし、このアニメの声優陣だが
ドラマCDの時の豪華さがうらやましいw
釘宮さんに千和さんに沢城さんなんて俺得なw
アニメも十分豪華なんですけどね。
さあ皆様もレッツ神様萌えw

3話視聴。
漫画の方が面白そうなんだがw
その漫画をアニメにしてくれ。
話の内容は相変わらずのほのぼの日常。
笑いをはさみつつ、最後にちょっとだけいい話だった。
来週もぼーと観ることにする。

4話視聴。
夢くいバクの話。
相変わらずゆるい話だが
ちょっといい話だった。
毎話こんな感じなのかな。

5話視聴。
温泉&水着回。
神さまでも水着回はやるのかw
そして、あわれごんた。。。
おまえはよくやった。
安らかに眠れw

6話視聴。
ゆず回。
何か今までと違って、ちょっとシリアス風味でいい話だったんだがw
ほのぼの日常だけじゃないんだね。
今週は結構面白かった。
来週はまた日常かね。

7話視聴。
お祭り&怪談。
相変わらずほのぼのしてる。
個人的には結構退屈になってきてる。
でも、がんばって観るよ。

8話視聴。
ポロリ回。
ポロリ、ポロリ、ポロリw
konozamawwwwwwwwwwwwwwwww
なんというネタw

9話視聴。
不意打ちのいい話。
ちょっと感動してしまったじゃないか。

10話視聴。
新キャラ登場。
ちょっとキャラが多すぎるなあ。
1クールでこれだけキャラが出てくると
キャラの特徴を出すが難しい気がする。

11話視聴。
まゆが結婚?!
来週で終わりだがどんな結末になるのか。
結婚は絶対ないとは思うがw
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

可愛い神様達のC=(^◇^ ; ホッ!っとする物語ですね♪

■「猫神やおよろず」ってどんなアニメなの?
とりあえずタイトルから読み取りましょうね♪
「やおよろず」を漢字で書くと「八百万」となるのですけど、800万の神様が居る訳ではなく、数が多いことの例えなのですね!
ということで、この作品は、主人公で猫神様の繭ちゃんと、その他沢山の神様が人間界のとある町の万屋こと、「八百万堂」を中心に描かれる神様系コメディなのです♪
 
ずばり、キャラがとっても可愛く描かれていて、しかも豪華な声優さんをキャスティングしているので、キャラ萌えアニメであることは間違いないのですよ♪
 
■メインキャラの豪華な声優陣をチェックしてみましょうね(*^-^)
・繭<mayu>[声:戸松遥]◇代表作◇あの花・・・安城鳴子<あなる>、他
  忘れられた物と記憶を守護する猫神。
  かなりのトラブルメーカーだけど、皆に好かれる人気者。
 
・古宮柚子<komiya yuzu>[声:堀江由衣]◇代表作◇化物語・・・羽川翼、他
  万屋「八百万堂」の若女将。
  ぎりぎりの家計をやり繰りしているので、繭の無駄使いには結構強気です♪
 
・正倉院笹鳴<shosouin sasana>[声:茅野愛衣]◇代表作◇あの花・・・本間芽衣子<めんま>
  繭とは幼馴染の猫神で、しかも女の子通しなのに許婚という関係。
  そんな繭との関係もまんざらではない様子♪
 
・メイ子<meiko>[声:竹達彩奈]◇代表作◇けいおん!・・・中野梓<あずにゃん>
  大黒天の孫娘。笹鳴のライバル!「打ち出の小槌」を振り回しちゃうツンデレ担当です♪
 
・芳乃<yoshino>[声:MAKO]◇代表作◇かみちゅ!・・・一橋ゆりえ
  春を司る桜神の少女。秘伝の灰で桜を咲かせちゃいます。
 
・しゃも<shamo>[声:豊崎愛生]◇代表作◇けいおん!・・・平沢唯
  貧乏神。子供なので、胸もかなりの貧乏っぷりです♪
  でも、肩書きは財物部一級査察官なので、実はとっても偉い神様なのです♪
 
・ゴン太<gonta>[声:三瓶由布子]◇代表作◇交響詩篇エウレカセブン・・・レントン
  稲荷神の少年。ひそかに柚子の事を想っているけど、空回りばかりしちゃってます♪
 
改めて見てみると、すごい豪華な声優陣ですね♪
ちょっとこんな想像をしてみてください。。。o(゚^ ゚)ウーン
『あの花』コンビの「めんま」と「あなる」が猫神を演じてるのですよ♪
『けいおん!』の先輩後輩の「ゆいちゃん」と「あずにゃん」が貧乏神と大黒天の孫娘を演じてるのですよ♪
『かみちゅ!』のゆりえが、ここでも桜神を演じてるのですよ♪
『化物語』の羽川さんが何でも屋の若女将ですよ♪
『エウレカセブン』のレントンが稲荷神でここでもダメダメっぷりを発揮してるのですよ♪
 
なんとなく、楽しくなってきちゃいますね!!
 
 
■OP/ED曲はどうなんでしょう(〟-_・)ン?
【神サマといっしょ】OP曲
なかなかノリの良いアップテンポな曲です!
「しゃんしゃんしゃん」と耳に残るフレーズもあり、作品に良くあった聞いてて楽しい気持ちにさせてくれるような曲ですよ♪
 
【虹 ~Ver.8000000~】ED曲
なんと「電気グルーヴ」の曲をカヴァー&アレンジした曲なのですね♪
テクノポップの爽快感を感じられるアップテンポな曲はさすが「電気グルーヴ」ですね♪
 
 
■前半までの感想
ドタバタコメディーがメインの中でたまにジーンとなるようなシリアス回があったりしましたね♪
ずば抜けて何かが良いって言うわけでは何のですけど、全体的なバランスは良いので、好きなキャラに萌えるのも良いと思います♪
ちょっとだけ、C=(^◇^ ; ホッ! っとしたい時に「猫神やおよろず」でほのぼの感を味わえればいいなっていうスタンスで今後も観て行こうと思わせる作品ですね♪
 
 
■総評
予想通りC=(^◇^ ; ホッ!とできる作品で最後まで楽しく視聴できました♪
概ねキャラが出揃った中盤から後半にかけてはかなり面白くなってきましたね(*^-^)
八百万堂に自然と集まってくる仲間達を見ているとまさにこの言葉がぴったりなのです♪
 
【桃李物言わざれども下自ら蹊を成す】(とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす)
桃やすももは何も言わないけれど、美しい花を咲かせそれを慕い、熟した実を求めて人々が集まるので、木の下には自然と小道ができるって言う意味なのですよ♪
成蹊大学の名前の由来にもなっているので有名ですよね(o^∇^o)ノ
 
一緒に働いたり、遊んだり、怒られたり、バカな事をしてばっかりの仲間だけど、一緒に過ごすことで芽生えてくる居心地の良さや、仲間といる事の温か味を感じさせてくれるアニメだったのです♪
少し肩の力を抜いて、(´▽`) ほっとしたい時に視聴すると癒されるような気がします♪
 
最後に、この作品のMVPキャラは繭さまだと思うのですけど、自分の意思とは反対に色んなキャラの引き立て役になってくれていたゴン太は影のMVPでしたよw
 
 
2011.08.28・第一の手記
2011.10.18・第二の手記(追記:■総評)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 36

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

かんなぎ?いいえ、でじこです

視聴中だが既に見終えた気分になった(爆)

監督に桜井弘明、シリーズ構成に待田堂子、キャラデザにナベアツ(渡辺敦子)、制作スタジオにAIC PLUS
と、「GA」のスタッフが再集結

しかし「GA」のような変化球だらけの作風ではない

戸松遥の演じる神様つながりと聞くと「かんなぎ」を思い起こさせるがそれも違う

実際のところは桜井監督の代表作、「デジキャラット」辺りのゆるギャグに原点回帰が見られた

前作、「会長はメイド様」でも桜井節を取り戻しつつあった監督だったが、
あれはメインが恋愛ということでやや控えめだった

「デジキャラット」や「だぁ!だぁ!だぁ!」世代のゆるギャグ好きには率直にオススメします

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

64.3 10 神社で幼馴染なアニメランキング10位
真夜中のオカルト公務員(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (202)
671人が棚に入れました
フツーの公務員になったはずの新宿区役所職員・宮古新が配属されたのは、東京23区すべての区役所に人知れず存在する「夜間地域交流課」だった。そのお仕事は、人ならざる者が関与するオカルト的事象の解決。先輩で課のリーダー榊京一、オカルトマニア姫塚セオに連れられて人の世の理を超越した存在と対峙しに、夜な夜な出勤する。

声優・キャラクター
福山潤、前野智昭、入野自由、遊佐浩二、櫻井孝宏、土岐隼一

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

自治体のオカルト対策部署もの(舞台が新宿みたいな都会なのは珍しい?)

== [下記は第1話視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
原作は「月刊ASUKA」で連載が開始されたマンガらしいです。同誌は創刊当時くらいしか読んでいませんが、基本的には若い女性向けの漫画誌であると認識しています。現在は「コミックNewtype」に連載誌が移っているようです。

この世代向けに最近ライトノベル、漫画などで「あやかしがどうのこうの」的なお話が多数ありますが、本作も一応その流れに乗っかった物なんでしょうか?

「自治体がオカルト対策部署を持っていて、主に夜中して妖怪などの怪異に対処するために活動する」的な設定は例えば少年ジャンプで連載していた『クロクロク』などいくつかありますが、場所は多摩であったりとか微妙に都会になりきっていない所が残っている舞台が多く、私の知る限り通常の現代の設定で新宿のような都会の区役所にそういう対策課があるのは珍しい気がします。
(<魔界都市>シリーズや『血界戦線』のように世界そのものが変わっちゃっている話だと都会が舞台の話もわりとあるとは思います。)

ということで作品自体は主に女性向けに作られているとは思いますが、第1話を観た感じではキャラクターデザインなどの好みはあろうかとは思いますが、男性視聴者が観てもわりと大丈夫な感じでした。

『神様はじめました』や『かくりよの宿飯』など、あと方向性は違いますが『楓鹿堂よついろ日和』くらいの感じが大丈夫な男性なら充分に観られると思いました。

部署に新人配属された主人公の宮古新(みやこ あらた)には本人も現時点で自覚していない秘密がいろいろとありそうです。個人的にはこういう少女漫画っぽい作品はけっこう好みなので注目して観ていきたいと思います。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

最終回まで観終わりました。とりあえず毎週楽しみに観ていましたし、アニメを観た結果として原作がわりと面白そうと思えました。夜間地域交流課の面々のキャラ立ても良かったと思います。

安倍晴明絡みの詳細はアニメ化範囲ではわからない点も多いですが、これは原作で追々明かされていくんでしょうね。

ところで「砂の耳」って人語にも応用できて外国語がわかるとかにはならないんだろうか…(笑)?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31

咲雪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

気のせいだった

漫画のさわりを読んで面白いなと思い、アニメを観ました。

面白いと思ったのは気のせいだったのかな?という感じ。漫画で読むから面白い作品なのでしょうか。

能力や生い立ちが特別で他は無個性、空気の主人公。掘り下げが弱い周りの人達。女性向けなのは分かるけど、もっとキャラクターのエピソードがあれば印象に残ったなと思いました。

良かったのは、漫画でわからなかった天使と天狗の大きさの違いがアニメではわかったこと、はさておき歌は耳に残りました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

妖怪、精霊、神々といった超常的存在との平穏を図りながら、都内でのオカルト事件に対応する夜間公務員の物語。

この作品の原作は未読です。
事前情報一切無しで視聴を始めて、気が付いてみたら完走していた…私にとってそんな作品でした。


フツーの公務員になったはずの
新宿区役所職員・宮古新が配属されたのは、
東京23区すべての区役所に人知れず存在する
「夜間地域交流課」だった。

そのお仕事は、
人ならざる者が関与するオカルト的事象の解決。

先輩で課のリーダー榊京一、
オカルトマニア姫塚セオに連れられて
人の世の理を超越した存在と対峙しに、
夜な夜な出勤する。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
公務員の中でもオカルト的な相手との接触を生業とするのは、普通に考えると物凄くリスキーです。
同じ給料しか貰えないのなら絶対配属されたくない部署だと思いますが、新が配属されたのはある意味必然でした。

それは、新たにしかない…かどうかは分かりませんが、少なくてもこれまで登場したキャラの中では新だけが「砂の耳」を持っていたから…
妖怪、精霊、神々、これら一般の人間には感知されない超常的存在を、この作品では「アナザー」と呼んでいるのですが、砂の耳の持ち主はアナザーと対話することができるんです。

アナザーが何を言っているかを理解することができ、アナザーにこちらの意思を伝達することができる…
確かに凄い特殊スキルだと思います。
でも、見方を変えて考えると、アナザーが何を言っているかが全く分からない状態で、これまで超常的存在と対峙してきたことの方が遥かに凄いと思います。
下手したら、相手を怒らせてしまうかもしれない…
そうなったら、相手がどんな手を打ってくるのやら…底が知れません。

何故、新が砂の耳を持っていたかは、彼の出生に秘密があるようなのですが、結局のところ、この件については真相に辿り着きませんでした。
そこは完走しても少しモヤっと感が残るかもしれません。

だから…なんでしょうね。
アナザーに近づきすぎるな…と新が先輩たちから警告を受ける場面を何度も見ました。
そりゃそうです…アナザーと呼ぶ位、人間とは在り方から異なっているのですから…

彼らと対話する以上、ある程度寄り添う必要があります。
それは先輩たちからすると、十分過ぎるくらい危険領域に踏み込んだ行為…
でも対話が、解決に向けた一番の近道ですから…

慎重さを無くして良い訳じゃありません。
新の加入をきっかけに、仕事の仕方が変わりました。
例えば人間とアナザーで酒盛りするとか…

お互いの意思疎通が図れなければ、絶対実現できないことです。
人間とアナザーは共生していかなければいけない間柄である以上、交流は欠かせません。

もちろん、新の仕事のやり方を否定する同業者も存在します。
誰もが砂の耳を持っている訳じゃない…
持たざる者には勝てない…?
特にエリートなら真っ向から否定するでしょう。
じゃないと、これまで積み上げてきた自信を、きっと失ってしまうから…

だれもが能力者ではないんです。
選ばれなかった者は、自らに努力を課すことしかできませんから…
私も選ばれなかった側なので、否定する人間の気持ちは良く分かります。
この作品がスルっと完走できたのは、そんな視聴者に寄り添う視点で物語が描かれているからかもしれません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、福山潤さんの「dis-communicate」
エンディングテーマは、土岐隼一さんの「約束のOverture」

1クール全12話の物語でした。
物語は綺麗に纏まっていたのではないでしょうか。
作画も特に崩れや乱れは感じませんでした。
設定も良かったからでしょう…しっかり堪能させて貰った作品でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

72.0 11 神社で幼馴染なアニメランキング11位
ラブライブ!サンシャイン!! 2nd Season(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (461)
1636人が棚に入れました
静岡県沼津市の海辺の町、内浦にある私立浦の星女学院。

駿河湾のかたすみにある小さな高校で
2年生の高海千歌を中心とした9人の少女たちが、大きな夢を抱いて立ち上がる。

それは、キラキラと輝く“スクールアイドル”になること!

諦めなければきっと夢は叶う――。
いまはただ輝きを目指して、がむしゃらに駆け抜けていこう!
ここから彼女たちの「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」が始まった!

声優・キャラクター
伊波杏樹、逢田梨香子、諏訪ななか、小宮有紗、斉藤朱夏、小林愛香、高槻かなこ、鈴木愛奈、降幡愛
ネタバレ

おぬごん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なぜラブライブ!サンシャイン!!は感動できないのか

静岡県沼津市の浦の星女学院のスクールアイドル・Aqoursを描いたラブライブシリーズ2作目の第2期
(1期感想:https://www.anikore.jp/review/1549253/)

さて、1期感想でも触れたとおり私はμ'sを描いた初代ラブライブ(以下、無印)に魅了されたラブライバーです
このサンシャインも1期で物足りなさを覚えながらも、1stライブはLVで参加、2ndライブは西武ドーム2daysとも現地参戦し、聖地沼津にも2度足を運ぶなど応援してきたつもりです
…ですがこの2期でもその物足りなさを拭うことはできず、それどころかサンシャインは無印に決定的に及ばないとさえ思うようになってしまったというのが結論です
ではなぜそう思うに至ったのか、私見を書いていきます
(※折りたたんでますが、めっちゃ長いです。気が向いたら読んでください)

前提
{netabare}
まず前提として、私にとってラブライブ無印はアニヲタ人生の転機とも言えるあまりに大きな作品でした
アニメのイベントや声優のライブに行ったり、ペンライトを振ったり、ニコ生を毎回見たり、ニコ生一挙放送を完走したり、ゲーセンでフィギュアやぬいぐるみを取ったり…私に色々な「初めて」をくれた作品、それがラブライブです
ですからこの後の私見にはラブライブという作品を神格化するような、かなりのバイアスが掛かっていると思います
サンシャインという作品に、無意識にとんでもないハードルを課していたことでしょう
ですが私は最初からサンシャインを突き放して見ていたわけではありません
むしろ冒頭のとおりかなり作品を楽しんでいたと思いますし、本当は無印同様に心から感動したかったんです…
…何が言いたいかっていうと、私はいわゆるμ's原理主義ではありませんw
{/netabare}

サンシャインと無印の違い
{netabare}
1期放送後からこの2期までを通じて分かったのですが、サンシャインでは無印でやりたかったけどできなかったことをとことんやっていくスタイルを取っています

代表的なのはイベントですね
無印の声優陣はプロジェクト発足当時こそ無名の新人集団でしたが、1期の成功もあり特に南條愛乃と三森すずこが声優にソロ活動にと多忙になってしまい、9人そろってのイベントを組むことが難しくなってしまいました
またプロジェクト後期は30代のキャストが数人おり体力面に不安があり、特に南條愛乃は膝に先天的な持病があったことも発覚し、まともに踊れなくなってしまいました
そこでサンシャインでは若き新人キャストを揃え、専属契約に近い形でプロジェクトに専念させています
これによりかなりタイトなスケジュールでイベントを組み、さらにライブツアーを行うこともできました

また無印は予想外の大ヒットを記録したために、グッズ展開やコラボレーションが後手後手になってしまったこともファンの不満として挙げられていました
サンシャインでは公式twitterを見てると分かるんですが、週3くらいで新グッズの情報が出てきますwとても全部追えませんww
もちろん沼津という聖地を設けたのも、この2期でライバルユニットとコラボしたのも、「やりたかったこと」だと思います

良い言い方をすればスタッフも全力でやりたいことができ、ファンも全力で楽しめるようになった
汚い言い方をすれば、全力でリソースをぶっ込んでファンからお金を吸い上げる体制ができた、ということですねw
{/netabare}

計画性とその功罪
{netabare}
サンシャインは無印の成功を受けて作られた、成功が約束され、そして成功しなければいけない2作目です
そのため常に先の見えない道を開拓し続けていた無印と違い、サンシャインはかなり計画的にプロジェクトが進められているように思います…下手したらアニメ、ライブを中心に最初から最後まで完璧にスケジュールが組まれている可能性もあります
たとえば無印は1期放送後の3rdライブのサプライズで2期制作が発表されたんですが、この時キャスト陣全員がガチで驚いて喜んで泣いてたんですよね
ところが、サンシャインではこういったキャストを巻き込んだ大きなサプライズがほぼありません
多分キャストもあらかじめ全てを知らされ覚悟ができていて、それにより地に足をつけた計画的なプロジェクト運営ができているのでしょう
一方でその計画性は作品の根幹を成すテーマである「みんなで叶える物語」とは相反するものでもあります
1期の感想でも書きましたが「どうせ俺が応援しなくても成功するでしょ?」って思えてしまうんですよね
そしてその計画性故の管理体制がアニメにも影を落としてしまったのではないかと考えています
{/netabare}

アニメ制作上の縛り ~ライブでの再現前提の演出~
{netabare}
サンシャイン1期の最終回は、放送後にかなり叩かれました
批判点はモブの出しゃばり、ライブ前の長い寸劇、レギュレーション違反の3点でしたが、
このうち1期全体を振り返るライブ前の寸劇は、現実の1stライブで再現することを前提とした演出でした
1stライブ後に酒井監督も「今夜の彼女達のパフォーマンスでやっと13話(最終回)が完成した様な気持ちです」とツイートしていたことからも、これは明らかだと思います
そしてこの2期でも、ライブでの再現を前提とした演出が多々ありました
特に2期はライブシーンでそれが顕著で、6話の千歌のバック転なんかはその最たる例ですね
これはライブで千歌役の伊波杏樹がバク転を成功させて初めて感動が生まれます
アニメ内だと無印で凜ちゃんが雨の屋上でウルトラC級の床技を決めてましたし、サンシャイン1期でもセイントスノーの妹(理亜)が3mくらい跳んでムーンサルト決めてましたからねw 今更バク転じゃ驚かない世界ですw
また9話のセイントスノーとのコラボも、本編後のライブ開催のCMを含めたサプライズありきで、本編ストーリーとのつながりを考えたらむしろ11人で歌うのは不自然だったり…

もちろん、アニメとリアルの融合はラブライブ!の1つの大きなテーマです
ですがアニメはアニメとして、完結した一つの作品として作って欲しかったです
少なくとも無印は、ライブで補完しないと完成しない作品ではありませんでした
むしろライブシーンでは昼夜が入れ替わったりワープしたり、現実で再現不能な演出が多々ありました
それをライブ班がどう再現するか、といった楽しみ方もあったんですけどね…

先述の「計画性」にも繋がるんですが、あまりに計画的に作られているせいで、制作側の自由な創作を縛ってしまっていたように思います。なぜならこうした演出は、アニメスタッフの一存で入れられものではないからです
酒井監督が優れたライブシーン・PVを作れるのは、シングルのPVや1期2期のOPを見ても分かります
ただ作中のライブシーンでは、現実での再現前提の演出が足を引っ張り持ち味を出せていなかった印象です
{/netabare}

アニメ制作上の縛り ~ストーリー~
{netabare}
この2期のテーマは主に、浦の星女学院の廃校、廃校決定前後のラブライブ挑戦の意義の変化、そして千歌が探し追い求める「輝き」の3点です
そもそもサンシャインは、プロジェクト発足当時から「廃校が決定している学校が舞台」という設定でした
それがアニメでは1期で廃校の可能性が浮上しただけで、廃校の行く末も2期に持ち越しとなっていました
なぜなら1期の最大のテーマはAqoursの独り立ちで、そして2期が最初から「計画」されていたからです
Aqoursの独り立ちを描くためには、廃校問題を全て後回しにせざるをえなかったんですね
そして恐らく、この1期のAqoursの独り立ちというテーマは、アニメスタッフではなくプロジェクトの創意として、ラブライブサンシャインというプロジェクトのために組み込まれたモノでしょう
それは今年9月の2ndライブを経て現実のAqoursが独り立ちを遂げるまで、サンシャインと無印のコラボはもちろん、キャスト陣が無印に触れること(果南役の諏訪ななかがμ'sの紅白出演への感想ツイートを削除したり)が徹底的に排除されてきたことからも予想できます

こうした事情のため2期では廃校を阻止できない展開を描かなければならず、シリアスにならざるをえない
しかしラブライブという作品はシリアス一辺倒ではいけない
明るく楽しく前向きでなければならず、特に2期では1期でスポットの当たらなかったキャラをピックアップしなければならない
この二律背反のせいで、2期はシリアス、キャラ回がともに浮いてしまっていたように思います
特にメインストーリーから完全に外れていた5話のよしりこ回とかね
ファンからの評価は高いですし私も好きな回ですが、後々2人差で廃校が決定してしまうことを考えると、犬と遊んでる暇あったか?本当に全力尽くしたのか?と思えてしまいます

そもそも酒井監督は、シリアス面を描くために選ばれた監督だと思っています
酒井監督が無印で担当した回(1期7話「エリーチカ」12話「ともだち」、2期11話「わたしたちが決めたこと」)を見れば一目瞭然です
サンシャインもおそらく、ストーリー面、シリアス面だけを切ってみれば、恐らくよくできています
ただ先述の事情により、明るいキャラ回やギャグを組み込みにくい構成になってしまったのかと

もちろんそれでも良い作品に仕立て上げるのが監督の仕事だと言えばそりゃそうなんですが
{/netabare}

積み重ねが足りない
{netabare}
サンシャイン2期では無印同様、ラブライブ優勝と3年生の卒業(+廃校)が描かれました
最終回の優勝と卒業の感慨、寂しさを描いた描写・演出は素晴らしく、無印にも劣らないものがありました
ですが、いまいち感動できなかったんですよね
その原因は恐らく、サンシャインが積み上げてきたもの、少なくとも時間が明らかに少ないからだと思います
無印はTVアニメ化に3年の下積みを要し、2期のラストの時点で4年が経過していました
そしてその間、作品の人気はCD売り上げ500枚のスタートから2期BD1巻11万枚まで駆け上がっていたのです
一方でサンシャインはプロジェクト発足が2015年4月、1stシングル発売が同年10月です
この2期の時点でまだ2年しか経っていない上に、その1stシングルも最初から5万枚売れてるんです
1期のBDや最近のシングルも5万枚前後の売り上げです…安定してるんですよね
もちろん人気を安定させることは大変なことだと思いますし、短いこの2年間にもドラマはありましたが、
残念ながらそこに無印と同様の感慨深さが生まれることはありませんでした
これは初代の後を受けた2作目としての宿命とも言えるかもしれません
江戸幕府を築いた初代家康の陰に、幕府を安定させた秀忠が隠れてしまうように…
{/netabare}

粗が目立つ→それを覆すインパクトの欠如
{netabare}
この2期、話の展開の粗、矛盾点が目立ちました
例①:3話、予選から学校説明会まで間に合わない!バスも船も無理だからミカン収穫用のトロッコだ!
   ←親に車出してもらえ!お姉ちゃんたち軽トラで間に合ってるじゃねーか!
例②:7話、ライブ終了後80人だった入学希望者が深夜に増え続けて98人に
   ←どうやって出願したんだよwww ちなみに作中で願書、調査書、受験料納付証明が必要とあり
例③:7話、12月の朝5時なのに明るい屋外
   ←静岡地方の12月の日の出は6時30分~6時54分
例④:9話、お姉ちゃんのためにルビィと理亜の2人(+よしまる)で内緒で用意してきた
   ←Aqours+セイントスノー11人で完璧なライブパフォーマンスを披露

もちろん無印にもこうした粗、突っ込みどころは多々ありました
ですが無印には、京極監督のラブライブには、それを全部ぶっ飛ばすインパクト、大きな感動があったんです
1期のレビューでも書きましたが、サンシャインに最も足りないのはこのインパクトです
そしてここまで擁護してきた酒井監督に足りなかったのも、このインパクトで魅せる力です
同時期放送の京極監督の作品「宝石の国」を見ても、京極監督の魅せる力、インパクトを残し感動させる力は類い希なるものがあります

そもそもサンシャインという作品には、無印のにこのような作品のアイコンとなる人気キャラ、そして「にっこにっこにー!」のような作品を代表するフレーズもありません
善子がその枠になってほしかったみたいですし、善子の「リトルデーモン」や曜の「ヨーソロー!」などキャッチーな決め台詞も用意されていますが、力不足
せいぜい絵里の「ハラショー」くらいの位置づけでしょう

ここまで色々不満を言ってきましたが、インパクトさえあれば、大きな感動さえあれば、それらの不満は全ては覆されていたと思います
それがラブライブという作品です
{/netabare}

まとめ
ラブライブ!サンシャインは無印の成功を受け、非常に野心的で、かつ計画的に作られている作品です
その計画性がアニメのストーリーやライブといった魅力を縛り付け、物語の展開に粗が生じ、また2作目故に作品としての積み重ねも少ないためにラストの感慨深さも生まれませんでした
そして何より、それらを覆すインパクトが足りませんでした
だから私はサンシャインに、心から感動することができなかったのです


ですが、私はラブライブから、サンシャインから離れることは無いでしょう
それは何だかんだ言って、ラブライブに触れている時間は最高に楽しいからです
この2期の放送中も、各話の感想やイベントについて友人ラブライバーと密に語り合っていましたw
またライブ中やライブ後や聖地で、初めて会ったラブライバーと話すことも多々ありました
沼津に行った際は韓国人ラブライバーと写真を撮ったりもしましたw
作品だけに留まらない楽しさ、経験、初めてを提供してくれるラブライブ
「今が最高」「過ごしてきた時間の全てが輝き」を体現するラブライブが、何だかんだ言って大好きなんです


以下、書くタイミングを失った雑感の箇条書き
{netabare}
・CGの進化が半端ない。特にOPは衝撃だった
・一方で手書き作画は珍しく崩れることも…特に8話Aパートは気になった
・音楽では寂しさをはらんだOPとカーテンコール感あふれる最終回EDが好み
 でも音楽もインパクトないんだよね、サンシャイン。結局スノハレノーブラ級は現れず
・キャラではルビィが印象に残った。実質個人回の8,9話だけじゃなく、7話で一番最初に「優勝」を口にしたり、
 ドームをドゥームと言ったりw、一番キャラとしての背景、ドラマが見えたのがルビィだったかな~と
・1期では無かったよしりこが2期では特盛りにwww5話でなれそめを描いてから回を増すごとに親密に…
 6話で遂に実現した「リリー」呼びは個人的に2期のハイライト
・1期で若干クドかったしいたけの使い方が上手くなってた。ラストでメスで仔犬出産という衝撃の展開が待っていたが、お前千歌が小学生の頃からいる老犬だろww大丈夫かよww
{/netabare}



最後に、もしここまで全部読んでいただいた方がいらっしゃったなら、本当にありがとうございました

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Aqoursは頑張ったと思う

2018.01.01記


1期でμ'sからの卒業をうまく描いてました。
2期ではそのμ'sから独り立ちしたAqoursが廃校阻止に向け奮闘しつつ、スクールアイドルとしての存在意義やそもそも自分らが何したいのか?を突き詰める物語でした。1期同様シリアス要素多めです。

さっそくですが、8話から9話にかけてのルビィ feat.理亞の回は秀逸です。
{netabare}前作のライバルA-RISEのどこまでもナイスガイっぷりと比較すると、本作のライバルsaint snowは若干ひっかかりのある姉妹ユニットです。そのルビィ、ここまではただのがきんちょでしたが全てフリでしたね。ルビイが理亞と協力して、姉から独り立ちする挿話です。
妹同士だからこそ気づけた相手が抱える苦悩、自分もわかるからこその協業申し出、とあらためて気づかされた姉から受けた愛情、姉への想い。
雛鳥が親から巣立つというか『はじめてのおつかい』で心揺さぶられる感覚があれば涙します。
締めのsaint aqours snow のライブシーンは ?? でしたが、そこはそういうもんだということにしました。そこに至るまでの過程をご堪能くださいませ。{/netabare}
個人的にはこれだけでやや満足です。

ハッピーエンドやわかりやすい展開など前作(無印)を彷彿させる流れは安心材料です。

サンシャイン1期のレビューでも書いたとおり、物語の展開はむしろ前作より好みですが、曲がそうでもないのが残念です。劇場版もやるみたいなので今度はそういう曲に出会えるといいですね。

当たり前ですが、元ネタが大きければ大きいほど続編というのは難しい。そのような中で、製作陣は前作に敬意を払いつつチャレンジしてたと思います。アニメ自体は佳作、どちらかというとマーケットが大きくなりすぎてる中どう落としどころをつけるのかに私は注目してます。
スクールアイドルは素敵なんだということを知ってほしいと全国のSI集めて一緒に踊って歌った前作劇場版でほのかが蒔いた種は作品上では花を咲かせたかたちになってます。
うまくオチがつけば、今後は仮面ライダーやプリキュアよろしく年毎は厳しくとも3-4年周期のプロジェクトにして新人声優の登竜門みたいにするといった展開も望めましょう。

作品評価から離れてしまったので以上にします。ご精読ありがとうございました。



視聴時期:2017年12月   

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2018.08.27追記

マーケティング臭が鼻につくのはサンシャインのほうですね。
「堕天」その他決め台詞がとってつけたようで、ライブやイベントで一緒にこのコールやれやれほいほいと無理やりブームを作ろうとしている感が否めません。

それと、曲の演出もちょっと。{netabare}バク転やらせたのありましたが、これリアルのライブでもきっとやるんですよね?{/netabare}これまでの歌と踊りで魅せる以上の要素を盛り込むことで変化をつけたのでしょうが、私の好みではありません。
「そのハードル必要ですか?」といった類のハードルを用意して、クリアして感動させる手法に見えてヒキました。感動ポルノです。


2018.01.01 初稿
2018.08.27 修正
2020.09.25 タイトル修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 33
ネタバレ

踏切太郎 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

キャラがbotと化したスタッフの自己満足アニメ

批判レビューなので好きな方は読まないで下さい。


このアニメって一言で言うと監督の自己満足アニメですよね。
脚本の方に何の責任もないとは思いませんが、実際無印から変更になったスタッフは酒井氏だけなので監督がやりたい放題した結果なのでは。

やりたい演出を優先したシーンが多過ぎる結果シナリオがぐっちゃぐちゃ。
{netabare}ラストの何故か旅立った3年含めて全員講堂にいるシーン{/netabare}の理由説明して欲しいなぁ。
{netabare}千歌の回想シーン→ライブなら納得出来るが、走って学校行ったら海外などに旅立ったはずの3年生も含めて全員集合!は意味不明すぎて…
夢オチ?軽くホラーなんですが…

それ以外にも主人公が行く先々に事前連絡もなく全員集合してました!なシーンが多すぎて冷める。

キャラも発言がワンパターンでbot化しているように感じる。
特に善子と花丸。
善子は中二病発言して花丸はそれに突っ込んで食べるだけ。
ギャグ漫画じゃないんだから…
一期のルビィも酷かったが2期はきちんと役割を与えられていたので良かった。

お陰で無印は円盤を買う程好きでしたがサンシャインは推しキャラが出来ませんでした。

無印は9人それぞれ役割がある点が好きだったのですが、サンシャインは千歌と梨子2人で何か決めたり問題を解決してしまうシーンが多く、アイドル活動する上で必要か?と感じてしまうキャラが複数いるのがダメだと思います。
{/netabare}

個人的にキャラクターデザインも衣装も楽曲も無印から明らかに劣化していて残念。
映画も興行収入的に苦戦しているようですが、まぁあの監督ならな…と納得してしまった。
まさか前作の半分以下で終わりそうな状況だとは思いませんでしたが。
映画の特典絶賛テコ入れ中ですが、半券キャンペーンやサイン入り色紙って…初期に観てくれた人を馬鹿にするようなやり方には呆れてしまいました。
もう少し内容で勝負して欲しかったなぁ。

「ラブライブ」というネームバリューで売っている以上前作と比較されてしまうのは仕方ないかと。
実際、悲しいことに映画も前作と同じ条件でリピーターが半分以下になってしまったので。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

68.0 12 神社で幼馴染なアニメランキング12位
ふたつのスピカ(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (214)
1322人が棚に入れました
『ふたつのスピカ』は、柳沼行による漫画作品と、それを原作とする望月智充監督のTVアニメ作品、およびノベライズ作品
【ストーリー】有人宇宙探査ロケット「獅子号」が市街地に墜落、その事故に巻き込まれて母を亡くした少女・鴨川アスミ。
葬儀の日、彼女はライオンのかぶりものをした1人の青年と出会う。彼は「獅子号」のパイロットの幽霊で、かなえられなかった宇宙への夢をアスミに託し、アスミもまた、それに応えるように宇宙飛行士への夢を膨らませていく。

声優・キャラクター
矢島晶子、木村亜希子、豊永利行、緒乃冬華、甲斐田ゆき、堀内賢雄、水野理紗、子安武人

緑川悠一郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小さい頃にドラマで見た覚えがある

ドラマは全部見たわけではなくて、ちょっと見かけただけだが、その時面白いと感じたおぼろげな記憶があるので、アニメで全話見たいと思っていた。

主人公と浮田さんが「二つのスピカ」っていう設定だったと記憶していたけれど、アニメでは誰と誰が「二つ」の星なのかはっきりとは分からなかった。

ドラマだと浮田さんがパートナー設定だったのかな?あとドラマでライオンさんって出てたっけ?どうも思い出せない。

オープニングの曲好きだった。エンディングの曲はアニメの曲としては濃すぎる気がした。有名曲だし。

過去の回想が多すぎるのがどうも好みでなかった。浮田さんストーリーをもっとちゃんと見たかった。
結局どうして浮田さんが現在の姿で存在しているのか、全然分からなかったし。クローンみたいな話なのかな?

ただすごく泣けるシーンはところどころにあり、特に佐野先生の一連のストーリーは好きだった。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

幼かった頃の純粋な心、あなたにはまだありますか?

全20話 原作未読。

以前から見ようと思い棚に入れっぱなしだったのだが、ちびっこ先生のレビュー読んで見始めました。
十二国記を見た後なので、正直あまり期待はしていなかったのですが、1話途中ですでに涙腺崩壊(年のせいかなあ)。

主人公のアスミちゃんがとってもいい子すぎ。
その健気で前向きな姿、自分のおかれた立場など言い訳にもせずただひたすら「ロケットの運転手さんになる」夢に向かっている姿に何度も涙腺崩壊。
それが無理な演出なく、ごく自然なところがまたよかった。
(多少はあったかもしれないが・・・)

書こうと思えばいくらでも書けるし、ツッコミどころがないわけではないがあえて止めておきます。

作中BGM・EDの「見上げてごらん、夜の星を」は反則だなあ。

社会の荒波に飲まれて、必死に生きている大人の人に見て欲しいな。
ラストのライオンさんと5人のあのシーンでそんなメッセージを感じました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

Katchan さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

乙女が獅子を追いかける…そう、あの星空のように☆

…NHKもやりますなぁ。
コミックフラッパーから見つけてくるとは^^

とある理由で宇宙飛行士を目指すアスミが、背の低いハンデをもろともせず、
多大な努力のもと、仲間と共に成長していく物語。

そんな ひた向きなチビちゃんを応援したくなるお話です。
>あと府中野くんもねw

それと何処となく現れる「らいおんさん」も好きです。
上記の「らいおんさん」とは、らいおん(獅子)の被り物をした宇宙飛行士の幽霊です。

そんな幽霊を唯一?見ることができる乙女がアスミ(チビちゃん)だったのです。
※彼女らの出会い云々は本作を見てくださいね☆

また、Busyさんの曲で始まるOP「Venus Say」が神でした。
乙女が獅子を追いかけている姿が連想されますね♪

それに、矢島さんのアスミ役はハマリ役ですね☆
>クレしんと同じ中の人とはビックリです

アニメは原作の途中までを描いたものですが、
最後のシーンは、あれはあれで良いラストだと思います。
※実写ドラマは…あえて触れません。。

【余談1】
その後の話は波乱があって、センチメンタルになるので
興味のある方は原作を読んでみてはいかがでしょうか?
※すでに全16巻で完結しています。
 +今は別作「群緑の時雨」を連載中ですよ♪

【余談2】
主人公の名はアスミ。父の名は友朗。母は今日子。
何か良いネーミングセンスですね。子供は未来かな?w

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

68.6 13 神社で幼馴染なアニメランキング13位
ミイラの飼い方(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (217)
834人が棚に入れました
ごく普通の生活を送る男子高校生・柏木空はある日、旅先のエジプトにいる自称"冒険家"の父から突然、ミイラを送りつけられる。「面白いミイラを見つけたからお前に預けることにした!」と書かれた父の手紙におののく空。だが、送られてきた大きな棺から現れたのは、全長12cm!?なんと手のひらサイズのミイラだった・・・。小さい上に、臆病で、泣き虫、でも何ともいえない可愛さのミイラにミーくんと名づけ面倒を見ることになる空。一つ屋根の下、一緒に暮らし始める空とミーくんの共同生活とは・・・・。

声優・キャラクター
田村睦心、河本啓佑、茜屋日海夏、茅野愛衣、山下誠一郎
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ミイラに似たなにか

5話までの感想{netabare}
5話まで見て…おや?これ結構切り込んでく系?と思い始めました。

どうしても序盤…3話までの間「何故ミイラ?」というのがやっぱり気になってしまい、正直キツかった。
カッパやドラゴンなんかの想像上の生き物ではなく、ミイラってのはちゃんと実在してて(動きはしないが)、博物館なんかに置いてあって、その正体は人間(人間以外もあるか、とりあえず動物)の死骸が中に詰まってて。
そんなことを考えてしまうと作中のミイラに違和感しかなく…。
要はミイラは「人が作り出したもの」であって「まだ人類に発見(認知)されてないだけで、居てもおかしくはない」っていう妖怪なんかとは一線を隔してるだろう、と。
それとも妖怪に作られたってことなんだろうか?
また、ミイラに限らず想像上の生き物でも、その名前を聞いてパっと思い付く共通認識から大きく外れたモノを持ってきて「どう?驚いたでしょ?」っていう一発ネタにしか思えないというか。
更にはその…OPがなーんか物悲しい感じがするせいもあるのかな?
あんなサイズのミイラが実際に存在するとしたら──死産した赤ん坊を嘆く両親が復活を願ってミイラ化した?な~~んてことまで考えてしまったり。
ってか単純に、生態もワカラン生き物をペットにしようとしないでくれ(切実)、ってかそのために調べようと思うのは当然だし、それをしようとした神谷を止める柏木には狂気を感じた。
ドッグフードだってカブトムシにスイカ与えてるようなもんなのかも知れんぞ?

──と辛口になってしまったけど、文章として書き起こしたらそうなってしまったってだけで、別に目くじら立てて怒る程でもないし、そのままダラーっと見続けてたのですが…。
今まで謎だった世界設定が4話にして明らかに。
ああいう不思議生物はそこら辺に居て、けど人に見付かると迫害されるから普段は隠れてて、主人公の柏木はそんな差別しないで助けてくれるからよく集まって来る、って世界らしい。
それでもミイラのミーくんは別格に不思議な存在ってことっぽい。
あっそうなん?
今まで抱えてた違和感が氷解した気分。
…。
1話で説明せーや!
同じ4話内だけど、その説明がされる以前の神谷と妹の小鬼に対する態度は、もはやホラーだったぞ。
まぁ無いよりは良いんだけど…というより、これって原作がマンガなんだっけ?
もしかして原作でも自分が思ってたようなツッコミは多く寄せられて、途中から弁解がてらの設定紹介をしたとかだったりして?
果たしてそれをアニメでまるっきり再現しちゃうのもどうかとは思うけど…その場合は自分が思ってた違和感はそんなに特別じゃないってことにもなるワケで、3話までの間に切っちゃった人も多いんじゃなかろうか。
なんか勿体ないな。

そして5話。
この回では更に切り込んで、「ミーくんが故郷に帰ろうと思わないのは何でだろう?」と柏木が不思議がることに。
お、マジか、この問題掘り下げてくれる?
もししっかりと掘り下げてくれたら、そこらの異世界転生モノより上行けるんじゃなかろうか。
掘り下げてくれるかどうかはまだ不明だけどねー、俄然今後が楽しみになってきました。

とはいえ…エンジンかかるのおっそいッスね、今期そういうアニメが妙に多い気がする。{/netabare}

8話までの感想{netabare}
↑で書いた推察、もしかして正解?
要は、後先考えずに思い付きネタでマンガを始めた…のはいいけど、あれこれツッコミ(ミイラである必要性やどういう世界なのかの説明や掘り下げ等)をされて「確かにそれ描写しなきゃアカンかも?」と思って後付けながら世界設定等を追加して行ってる?
原作者自身が新人なのかな?見切り発車もどうかと思うが4話から世界観の説明が始まりそれ以降も掘り下げが続いてて、なんつーか…謎の小動物を眺めてほっこりするよりも、作者の成長を見てほっこりする楽しみ方をしてる自分が居ることに気付きました。

具体的には──
6話
「人間に害成す不思議生物は居ないの?」→「マンドレイクご用意致しました」
7話
「新たにバク出すのは構わんけど理由無きゃダメだよ」→「立秋はバクを引き付ける悪夢を見ます、何故そんな悪夢を見るのかは伏線張っときました(首筋のアザ)」
8話
「不思議生物は人目を避けてるだけでそこら中に居るんだよね?ならそこらで生活もしてるよね」→「生活ぶりを描きました」
また、地蔵に「おや?」と言わせて立秋の伏線の継続にも余念がない

とりあえず何も考えずに不思議生物をホイホイ出してるのとは違うっぽい、途中から。
あ、立秋の首筋のアザが本当に伏線かどうかは分かりません、けど「これ関係あるんじゃない?」と思わせるだけでも“引き”にはなるワケで。
8話はつぐももか?と思わせる位の豹変ぶりでやり過ぎな感もあるけど、どうにかして違和感の払拭(世界観のすり合わせ)をしようと頑張ってる様に見える。
また、地蔵や神様が居るのなら1話の段階で「ミイラって何を食べるんだろう?」と狼狽えたりせず聞きに行きゃあいいハズで、やっぱり後付けだと思います。


上記の文章はあくまで推測ですけどねー、原作の掲載方式すら知らんし。
で、もしそれが正解だとすると不思議なのは、なんでアニメでその順番通りにしちゃったかなぁ、と。
4話を1話に持ってくれば視聴切りした人の数は減らせたんじゃないかと…ってのは前回の感想でも書きましたね。
作者の成長ぶりを楽しむって視点はめっちゃ上級者向け(自分がそうだとは言わない、自分も3話まで辛かったし)だと思うんだが…。

推測ついでに今後の予想。
立秋の悪夢の原因を解除→もう悪夢見ないのでバクが居なくなる?と大騒ぎ→去らずに留まってくれることになってメデタシメデタシ
当たるも八卦当たらぬも八卦。
それプラスミーくんの謎(エジプトへ帰りたがらない理由など)に迫ってくれると良いんだけどなー、どうかなー。{/netabare}

最終回まで見て{netabare}
↑で書いた予想外れちゃいました、タハハ。
本編はそれ以上に急展開で、人の理とは別の妖怪の世界が存在してて──それだけなら今までも描写はあったが──そいつらが一同に会してモノケダンスやるとは思わんかった。
もっと個体数少なくて点在してるものだと思ってたました。
ってか祭には招待状が無いとエラい目に遭うって…神隠しにでもあうんだろうか。
うっかり迷い込んで帰ってこれなくなった人とか結構居るんじゃないの?
この作品ってそんな怖い話だったのか…。
そして「すっかり鬼太郎みたいな世界になったなー」と思ってたら“コレクター”(=密猟者)が出てきて今度はジャングル大帝チックに。
…。

迷走しとらんか?

迷走といえば妖怪のお祭りエピソード前にあったアヌビスの件。
あくまで本物のアヌビス神(ミイラの神)ではなく置物が付喪神化したって設定で、その口からミーくんを「これはミイラではない」と語ります。
本物のアヌビス神じゃないからそれが事実なのかどうかちょっと断言できない、って感じで煙に巻いた形(本当にミイラかどうか疑わしい、けど確証はないって状態)になるけど、やっぱり読者から「これ全然ミイラじゃねーじゃん」って突っ込みは多数寄せられてたんじゃないか?
どうにか誤魔化すためにアヌビス登場させたって気がしてならない、ってかそれ以外に登場させた理由が存在しないし(他の方も指摘されてますが登場エピソ-ド以降は空気)。
とりあえず自分はミーくんはミイラではなく“ミイラモドキ”だと思ってるし、ミイラの定義をwikiったらそもそも包帯グルグル巻きはミイラの条件ではないし(包帯巻いてないミイラも存在する。包帯グルグル巻きをミイラ呼びするのは「そういうミイラもある」ことからの比喩に過ぎない)、それこそミイラを模した人形が付喪神化しただけかも知れない。
作者は思い付きで始めたものの後になって頭抱えてるんじゃなかろうか。
伏線(ミーくんがエジプトへ帰りたがらない理由、立秋の首のアザ)投げっ放しで終わっちゃったけど、もうどうでもいいや。

あとこれは「アニメなんだし別にいいじゃん」って範疇になるけど、海外の“土”は輸入できません。
なんでエジプトの土って言っちゃったかな…砂だったらギリギリセーフなのに。{/netabare}

総評
これから見ようかなと思ってる方は4話から見た方が良いかも?
「4話までガマンしよう」ではなく「4話から」。
もしくは8話から、または11話から。
最初に無茶な設定デッチ上げてしまったのでその言い訳に後付け設定が次から次へと追加されたとしか思えない作りですので(何でアニメがその順番通りに再現してしまったのかは謎)。
なので順番通りに見てくと「あれ、そんな設定なの?」「そんな世界だったの?」と戸惑うことが多数。
まぁなにより「それミイラじゃねーよ」と1話にして戸惑うのが大半だと思いますが…これに関してはミイラではなくミイラモドキだと思えば違和感は緩和されるかと。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

ゆーな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

かわいい。ずっとかわいい。

不思議な可愛い生き物を飼っている普通の高校生達の日常を描いた作品ですd(゜ー゜*)

不思議なミイラはもちろん、他の子も可愛いくて癒されますね(*´艸`)

仕草とか動きとか効果音とかがいちいち可愛くて、可愛くて愛おしいです!
どういう動きが可愛くみえるのかちゃんと考えられてます。

でも高校生の日常の中に不思議な可愛い生き物がいるだけなので
ちょっと退屈かもです(´・ω・`)

ミー君可愛いなあo(*^▽^*)o

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

ISSA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

霊長類最強…吉田沙保里、2次元最強 人知を超えた可愛いさ…ミー君

漫画原作アクションコミックス

主要登場人物

ミー君(?)

柏木空(田村陸心)小林さんちのメイドドラゴン・小林
宝石の国 モルガナイト

神谷他月(河本啓祐)

茂木朝(茜屋日海夏)終末のイゼッタ ・イゼッタ
宝石の国・ジルコン

立秋大地(山下誠一郎)

二話まで視聴
最初タイトル見ただけなら、おぞましいガイコツぽいミイラ飼うのかと思いきや手のひらサイズのちっちゃいミイラ…

視聴すれば分かりますが、ただただミイラのミー君がひたすら可愛いです。

人間では無いので、まんがきらら系のキャラや他の萌えアニメキャラとは次元が違う可愛いさw
パンダの赤ちゃん「シャンシャン」と同種の可愛いさが当てはまる?

ツッコミ担当の主人公、柏木空君もリボーン沢田綱吉思い出す鋭いツッコミなので可愛さが引き立ちます。

これは需要ありそう…
アニメで可愛いの見たいなら一押し、OPED見る限りさらに可愛いキャラ登場するのかな?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

61.9 14 神社で幼馴染なアニメランキング14位
X-エックス(TVアニメ動画)

2001年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (47)
359人が棚に入れました
東京を舞台に、人類の存続を求める天の龍と、汚染されたそれではなく、自然のあふれる地球に帰したがっている地の龍の戦いを描いている。CLAMP原作のファンタジー・アニメ。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

初期CLAMPの未完作ですが、ツバサの外伝的な楽しみ方が出来ました。

◆設定過多でカオスな異能力バトルもの

自然破壊が続く東京で、{netabare}「天の龍」と「地の龍」という異能力者の二大勢力が、それぞれ「人類」と「地球」の生き残りを賭けて{/netabare}激突する・・・というなかなか壮大なプロットの作品ですが、登場キャラが多く、かつ彼ら/彼女らの異能力の設定がゴチャゴチャし過ぎで、肝心のシナリオがキャラ設定に振り回されてイマイチ面白さが伝わって来ない印象でした。

CLAMPらしく、悲しい恋あり・熱い友情ありのドラマチック&ロマンチックな作風ですが、本作の頃はCLAMPさんもまだシナリオを綺麗に纏める技術が発展途上だったのかも知れませんね。

とはいえ、本作には、後のCLAMPの人気作『ツバサ・クロニクル』の脇役キャラが多数登場するので、私のようにそちらを先に視聴して気に入っている人には、本作をその外伝みたいに楽しめる余地があるかも知れません(そういう意味で個人評価を ☆ 3.8 と心持ち高めに付けています)。

なお本作には、先行して制作されたダイジェスト的な劇場版もあるのですが、そちらはTV版以上のトンデモ展開が続くので敢えて視聴はお薦めしません。


◆設定メモ

登場キャラが多いので、キャラ名・能力・役柄等を事前にある程度把握しておくと視聴が楽になると思います。
(以下WIKIPEDIA等から引用編集、★は『ツバサ・クロニクル』の登場キャラ)

◎天の龍

「天の龍の神威」に率いられる7人の能力者。別名「七つの封印」。
彼らが勝ち残れば、人類は生き延びる。
彼らのうち少なくとも6人は結界を創り出す能力を保持。
真面目タイプが多い。
{netabare}
(0) 丁(ひのと):※七つの封印の召集者
  国会議事堂の地下で暮らし、予知夢によって歴代の総理に数々の助言を与えてきた夢見。
(1) 司狼神威(しろう かむい):★
  主人公。高校1年生。地球の未来を左右できる存在(1人目)。
(2) 有洙川空汰(ありすがわ そらた):★
  高野山の一葉で、高野山の開祖に匹敵する力を持つ。結界は立方体。
(3) 鬼咒嵐(きしゅう あらし):★
  伊勢の隠し巫女で、伊勢の霊力総てをその身に隠す。掌から御神体を出す。結界は四角錐。
(4) 蒼軌征一狼(あおき せいいちろう):★
  出版社勤務。心優しい風使いで、妻と娘を愛している。結界は八角柱。
(5) 夏澄火煉(かすみ かれん):
  ソープ嬢の経歴を持つ火を操る異能者。結界は十字架型。
(6) 猫依護刃(ねこい ゆずりは):★
  眷属神「犬鬼」を使役する三峰神社の孫娘。結界は円柱。
(7) 皇昴流(すめらぎ すばる):★
  陰陽師の最高峰・皇家当主。夢見の双子の姉(皇北都)を7年前に亡くしている(『東京BABYLON』)。結界は星型。{/netabare}

◎地の龍

「地の龍の神威」に率いられる7人の能力者。別名「七人の御使い」。
彼らが結界をすべて破壊し尽くせば、地球は生き長らえる。
サイコパスや引きこもりタイプが多い。
{netabare}
(0) 庚(かのえ):※七人の御使いの招集者
  丁の妹。夢見ではないが丁の夢に入り込むことができる。東京都知事秘書の要職にあり、都庁地下に七人の御使いを召集。
(1) 桃生封真(ものう ふうま):★
  刀隠神社の跡取り息子。高校2年生で神威の幼馴染にして添星。地球の未来を左右できる存在(2人目)。
(2) 麒飼遊人(きがい ゆうと):
  区役所に勤める公務員。ホストっぽい外見の水使い。
(3) 八頭司颯姫(やとうじ さつき):
  天才ハッカー。都庁の地下にある彼女が設計・製作したスーパーコンピュータ・獣(ビースト)とケーブルに全身を絡ませる形で一体化して情報を収集する。
(4) 志勇草薙(しゆう くさなぎ):★
  陸上自衛隊員。草木や動物と話ができる。
(5) 桜塚星史郎(さくらづか せいしろう):★
  皇家と双璧をなす暗殺者集団(桜塚護)の力を継ぐ。昴流を庇い右目を失明しており、北都を殺している(『東京BABYLON』)。
(6) 那吒(なたく):
  サンシャイン60の地下にある塔城製薬の研究施設で女体を通さずに生まれた生命体(素体の遺伝子情報は塔城製薬会長の孫娘(塔城霞月(とうじょう かづき)のもの)
(7) 玖月牙暁(くづき かきょう):★
  FOUR SEASONS HOTELに長期滞在客として宿泊している夢見。植物人間状態。{/netabare}

◎その他
{netabare}
(1) 桃生小鳥(ものう ことり):
  神威の幼馴染で封真の妹。心臓の弱い病弱美少女。植物や鳥と話ができ、潜在的に母親譲りの夢見能力を持っている。
(2) 桃生鏡護(ものう きょうご):
  封真・小鳥の父親。刀隠神社の神主。神社を襲った那吒から神剣を守るために命を落とす。
(3) 桃生紗鵺(ものう さや):
  封真・小鳥の母親。小鳥が10歳の時に神剣を生み死亡。
(4) 司狼斗織(しろう とおる):
  神威の母親。紗鵺とは高校以来の親友。地球の影贄となったが失敗。旧姓:真神(真神家は、重要人物などの影贄となり、総ての厄災を受けその人物を守ることを生業とする)。
(5) 真神時鼓(まがみ ときこ):
  斗織の妹。神威より14歳上。神威のためにもう一本の神剣を生み出す。養護教諭免許持ち。
(6) 皇北都(すめらぎ ほくと):
  昴流の双子の姉で故人(『東京BABYLON』)。
(7) 砕軌玳透(さいき だいすけ):
  10歳の頃から丁に仕え、密かに好意を持っている。伊勢付きの風使い一族の一人。「七つの封印」の一人蒼軌征一狼の甥。{/netabare}


◆制作情報(TVシリーズ)
{netabare}
原作マンガ  CLAMP(『月間ASUKA』1992年5月-2002年まで連載、以降休載)
監督     川尻善昭
脚本     川尻善昭、杉原研二、筆安一幸、ときたひろこ、江夏由結
キャラクターデザイン 兼森義則
音楽         佐藤直紀
アニメーション制作  マッドハウス{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== X -エックス- (2001年10月-2002年3月) ============
{netabare}
第0話 予兆 - AN OMEN ☆ 皇北都の死、玖月牙暁の夢見、桃生小鳥の夢渡り ※ED「STRENGTH」
第1話 再会 - A REUNION ★ 天の龍「7つの封印」招集、司狼神威と桃生封真・小鳥兄妹の再会
第2話 夢見 - A NIGHTMARE ☆ 丁姫の夢見、「七人の御使い」の妨害 ※異能力バトルものと判明
第3話 約束 - A PLEDGE ★ 刀隠神社の真剣、那吒の真剣強奪
第4話 影贄 - A SACRIFICE ☆ 二つの真剣・二人の神威、身代わりの家系(真神家)、神威の母の死因・叔母の忠告、伊勢の巫女と高野の一葉の出遭い
第5話 宿命 - A DESTINY ★ 丁姫と神威・空汰の面会、丁の夢(地球の未来、東京の結界、神威の真意、庚の介入)、桜塚護の影
第6話 高野 - KOUYA ☆ 高野山の秘蔵っ子(有洙川空汰)の決め人(伊勢の巫女)
第7話 電脳 - CIVER ☆ 「七人の御使い」の一人、電脳融合技術者(八頭司颯姫)、塔上製薬のクローン実験
第8話 添星 - GEMINI  ★ 桃生鏡護(封真・小鳥の父)の死、桜塚星史郎来襲、もう一人の神威
第9話 陰陽 - ONMYOU ☆ 陰陽道の最高峰当主(皇昴流)と星史郎・北都の因縁 
第10話 犬鬼 - INUKI ★ 秩父三峰神社の巫女の孫娘(猫依護刃)の過去話 ※市ヶ谷周辺と靖国神社の大鳥居の描写あり
第11話 境界 - BORDER ★ 小鳥の予知夢、神威の過去(転校後、母の死)、二振り目の真剣誕生 ※かなりのトンデモ展開だが第11-12話で前半の山場◎
第12話 選択 - ALTERNATIVE ★★ 牙暁の夢渡り、神威の選択(今か変革か)、封真の変貌、小鳥死亡「未だ、未来は決まってなんかいない」 ※CLAMP学園笑
第13話 帰還 - RETURN ★ 地の龍「7人の御使い」、昴流と神威(夢の中の出遭い)
第14話 集結 - GATHERING ★ 天の龍「7つの封印」集結、五芒星の中心、丁の告白、週末の戦い開始
第15話 守護 - GURDIAN ★ 池袋サンシャイン60の死闘、砕軌玳透(丁の護衛)死亡
第16話 虚無 - SLAUGHTER ☆ 皇昴流の右眼喪失、裏丁初出、北都最後の呪文と星史郎死亡 ※キャラの心情が説明不足×
第17話 苦悶 - WISH × 神威の決意 ※第17話迄の総集編(ラスト5分のみ新規シーン)
第18話 新生 - NEWBORN ★ 護刃回(草薙との交流、犬鬼死亡・生まれ変わり)
第19話 煉獄 - INFERNO ★ 火煉回(過去回想、那吒との戦い、遊人との戦い、征一狼の救援)
第20話 恋歌 - RIPPLE ★ 嵐・空汰回(嵐の過去回想、空汰の嵐救援、結ばれる二人)、嵐の決意
第21話 流浪 - CURRENT ★ ビ-ストの嫉妬、火煉・遊人相撃ち・死亡、颯姫死亡
第22話 背信 - BETRAYAL ☆ 裏丁の呪符、丁自決・真剣封印解除、嵐出現・草薙重症
第23話 天地 - EARTH ★ 港湾コンテナ施設の戦い(空汰死亡、封真半焼の重症)
第24話 伝説 - LEGEND ☆ 那吒消滅・封真回復、東京タワー最終決戦、後日譚{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)14、☆(並回)9、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.8

OP 「eX dream」
ED 「secret sorrow」


◆制作情報(劇場版)
{netabare}
原作マンガ        CLAMP
監督           りんたろう
脚本           渡辺麻実、大川七瀬、りんたろう
キャラクターデザイン 結城信輝
音楽           清水靖晃
アニメーション制作  マッドハウス{/netabare}


◆タイトル&評価

============== 劇場版 X -エックス- (1996年8月) ============

全1話 ☆ 3.5 ※TV版のダイジェスト的なアナザーストーリー、1時間28分

主題歌「Forever Love」

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

Britannia さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

惚れた女のために出来る事

~あらすじ~
人類の存続を求める人間側(人の居る世界)と
人によって汚染された地球ではなく、自然あふれる地球に返す地球側(自然な世界)と
別れ、戦う能力者バトル物。

~見所~
上記の結果もさる事ながら
人間模様が素晴らしい、運命により戦わなければいけない
それぞれの立場・個性・心理描写が上手く描かれていて、切ないドラマに心が揺れました。

CLAMP作品の中で1番好きなアニメ
空汰・護刃シナリオにうるうる。

古いアニメだから視聴者が少ないのが残念
棚の整理中、面白かったがもう見ないので処分処分♪


‐神威‐

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

りんのす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

CLAMP作品の東京タワーはやっぱりいい!

原作の漫画は小学生の頃結構好きだった。
CLAMPが描く東京タワーと龍が大好きだった自分としては設定で好きになった作品。笑

どちらかと言えばグロイといわれるのかも知れないが、原作ほどの描写もないのでその点の心配はいらないと思う。

CLAMP作品全体にいえるが、他の作品とリンクするところがあるので、そういった意味で他のCLAMP作品とあわせて視聴すると面白かったりする。
個人的にはこれを見る前にCLAMP探偵団を見ておくと、少し得した気分になる。他にも、腐向けと言われているので一応注意が要る(気にならなかったが)東京BABYLONも見ておくといいかもしれない。
CLAMPのTSUBASAにはXの登場人物が結構出てくるので、TSUBASAを見るときはC.C.サクラの他にこの作品だけでも見ておくのをお勧めしたい。

回帰厨っていわれそうだけど、今の鈴村さん、杉田さんの演技は苦手になりつつあるが、この作品はいい味を出しているし、声優さんは結構豪華。
絵柄が好きなので見やすかったが、やはり、原作がSTOPしてしまっているので原作未完アニメ独特の残念な終わり方にがっかり。

原作再開が事実上無理なのは分かるけど、再開して欲しいなぁ。
劇場版も見たけど大差ない感じ。


最後に一応、CLAMPは作品によるけど兄弟愛や友情がいきすぎて、変な方向にいって腐向けっぽくなるので、そういう作品に敏感な人にはこの作品は向かないかもしれない。
CLAMP作品が好きなら見て損はないです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

57.2 15 神社で幼馴染なアニメランキング15位
鋼鉄神ジーグ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (18)
119人が棚に入れました
『鋼鉄ジーグ』から50年後の2025年。九州全域は50年前に発生した謎のゾーンに覆われたままになっている。その九州に近い下関にハニワ幻神が再び出現した。学生ながらバイクのチャンピオンで柔道・剣道・空手・合気道などの武道にも長ける草薙剣児は鋼鉄神ジーグとなって邪魔大王国に戦いを挑む。

声優・キャラクター
小野大輔、植田佳奈、千葉進歩、兵藤まこ、上田燿司、野田順子、森夏姫、岡村明美、諏訪部順一、木村亜希子、石上裕一、松岡大介、こぶしのぶゆき

maimai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

おっぱいドリル

鋼鉄ジーグ(漫画版)の続編ですが、まあ前作を知らなくても問題ありません。

昔ながらのロボット物要素と現代的なデザインがバランス良く融合されており、
ダイナミック作品ではおなじみのスターシステムや熱血展開、
ハレンチ分もしっかり盛り込まれている、
1クールにも関わらず非常に完成度の高い作品です。
(G弾劾凰とかオリンシスとかジンキとか、ロボットアニメで1クールは鬼門なのです)
頭使わないロボットアニメが見たいんだよー、って人にお勧め。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

かみな~☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

鋼鉄ジーグの後編

司馬宙が邪魔大王国の妃魅禍を封印してから数十年か後のお話。
銅鐸との出会い方や修行をして強くなるという王道展開がありますがこの作品の見所はそこではありません。

前作(?)の主人公である司馬宙とミッチーの数十年ぶり再開シーンは今まで見てきたなかアニメで一番印象的かつ号泣させられました。演出に力が入っていて一見の価値ありだと思います。

夢の二大ジーグの共闘や男のロマン溢れる合体技、さらには・・・。
後半はテンポよく戦闘が進み、鋼鉄ジーグでは消化しきれなかった話をうまいこと片付けてくれます。

鋼鉄ジーグを見ていない方でも十分楽しめる内容ですし、時代や年齢を超えた愛というのが(たぶん)テーマですの愛とはなんたるかを知るためにも見て欲しいです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

熱血の中にも巧みさがあり、とにかく楽しめる!

2007年春アニメ。全12話。
本作はバトルと人間ドラマのバランスが良く、全13話と短いながらも世界観、設定、キャラクターのどれもが丁寧に作られており、かつ明確に熱血ロボットものを描いた気持ちの良い作品です。
アニメ版ではなく漫画版鋼鉄ジーグの続編で、本作から入っても良い作りになっています。

西暦2025年、舞台は九州。
50年前に鋼鉄ジーグこと司馬宙が邪魔大王国と死闘を繰り広げた九州は、それ以来ゾーンと呼ばれる謎の空間に閉ざされています。
トップレーサーとしても活躍する高校生・草薙剣児は、ゾーンの活性化と同時に自分の住む町に出現したハニワ幻神と、なし崩しに新しい鋼鉄ジーグに搭乗して戦い、辛くも勝利します。
剣児はそのまま、幼馴染である珠城つばき、親友である美角鏡と共に、新ビルドベースに所属し邪魔大王国と戦うことに。
そして邪魔大王国との戦いの中で、ジーグのエネルギーコアである銅鐸をはじめとした様々な謎が明かされて行きます。

展開としては王道ですね。
全体的にテンポよく丁寧にストーリー展開し、描写、伏線を積み重ねていて、毎回飽きることなく見られます。

{netabare}
換装パーツを駆使した戦闘、破瑠覇(バルバ…白い虎のような姿をした古代の生物)との戦闘と共闘、さらわれたつばきの救出、剣児とつばきの絆、50年という歳月に引き裂かれた家族や恋人のドラマ、新旧主人公揃い踏み。
安定した演出と勢いのある作画を駆使して、王道の強さをこれでもかと見せてくれます。
そして終盤では銅鐸は人の思いを増幅するものと明かされ、特別な力を持つつばきと彼女を護る剣児がキーとなり、主人公側の「想い」と邪魔大王国側の「呪い」のぶつかり合いとなっていきます。

ただ、注意深く見ていくと明かされなかった謎もいくつかあり、話数的な問題であえて語らなかった部分はある様子。
勢いに任せて細かい説明がなかったりもするので、そういう所が許容出来ないと辛いかもしれません。
最初からある程度の展開は決めてあったとは感じるのですが、DVDのブックレットには「テーマは決まっていたけど細かい描き方などは作りながら決めていった」とあり、そのためかラスト12~13話が詰め込み気味になっている印象でかなり残念でした。それでも最終回のラストで、余韻は味わえるよう演出やモノローグで工夫はされています。
また、伏線の張り方や情報の出し方がちょっとわかり難く、謎が明かされる回はセリフでの説明が多いせいもあって超展開と感じる人もいるかもしれません。
敵である邪魔大王国には救いが無く、そこが引っかかるという人もいるようです。共存を模索したが叶わなかったという台詞はあり、またそれ以上に妃魅禍は戦いを快楽と考えており、互いに平行線であった事は想像できます。
「現代的なリアルな設定でストーリーに影を落としたくない」「熱血ロボットものを貫きたい」という考えが製作側にあったとシリーズ構成のインタビューにはあり、それが影響しているのでしょう。

BGMはクラシック調で素晴らしく、私はかなり好きです。平野義久さんの楽曲に出会ったのはこの作品でした。
ただ音楽の使い方は効果的だと思う部分もあれば、せわしなく感じる所もありました。挿入歌も全体的に多すぎて、もっとポイントを絞って使って欲しかったなあ。(マッハドリル回はあれが良いんですけどw)
キャスティングはとても好きですね。老婆である美和や敵ボスの妃魅禍に高めの声というのが意外なのに嵌っていて楽しいです。


キャラクターも王道ですが、本作特有の工夫もありました。
特に剣児と鏡は個人的にとても好きなキャラです。

剣児はつばきを守るとなると全力です(まあいつも猪突猛進ですが)。
馬鹿で助平でしょうのない所もあり、第6話のマッハドリル特訓回ではそれが思いっきり押し出されてます。そしてビルドベースの人間関係では最底辺で、とにかくいじられまくるw
しかし正義感も強く、人命第一の姿勢が一貫していて、第一話ではつばきとつばきの祖母・美和を助けようとしたり、第八話で「人間の心配より銅鐸の心配ばっかりじゃねえか!皆どうかしてるぜ」と周囲を非難したり、良いヤツで好きですね。
人への気遣いや思いやりもかなり見られました。

鏡はライバルポジションかと思いきや実は古代地球に移住してきた異星人で、剣児にとっては叔父にあたります。
ちょっとわかりにくいですが伏線は張ってあり、剣児に対して叔父らしい振る舞いも結構見られて面白いですね。剣児とつばきを見守る姿に和みます。
そりゃあ姉の忘れ形見の甥っ子がああも元気に良いヤツに育っていれば嬉しくもなりますよw
初見で千葉進歩さんの演技に落ち着きと、少しだけ渋さを感じたのはこのキャラクター設定だったからかも。

旧主人公の宙は鏡の退場後うまく兄貴ポジションにはまり、落ち着いたキャラクターで剣児をフォローし、自身と家族や美和とのドラマを展開。12話までジーグへの変身を遅らせる事で剣児を食うこともなく、絶妙な位置に収まりました。
このあたりはファンからも概ね好評のようです。監督は旧主人公の「強さ」をよく理解していて、このバランスにはかなり気を使っています。

ちなみに、DVDのブックレットによると美和は神社を守るために姓を変えたもので、つばきとは血縁関係はないとのこと。製作側が人目につくところで公表していないのか、勘違いしてる人が多いようです;


個人的にとても評価しているのが、ストーリー上無駄な回はひとつもなかったこと。息抜き回でも次の話に繋がる要素を必ず入れています。
その中で私の印象に強く残っているのが第5話「無我夢中? 恐るべし、邪魔大王国の罠」。
ストーリー上のキーポイントになる話で、脚本はシリーズ構成の早川正さん、演出は川越淳監督、作画監督はキャラデザの菊池晃さん(忙しさからかバトルパートのみですが)というまさしく最重要回の顔ぶれ。この組み合わせ、他には第1話しかありませんでした。
前半ではシーサーか狛犬のようなハニワ幻神・罵玖羅(バクラ)の特殊な能力で皆の記憶が混じりあった世界に入ってしまうのですが、ここで重要な伏線を張ったり、各キャラの過去を知ることができたりと後半のストーリーに影響する情報も入れつつ、他の回にはないトリッキーさが面白い。そして剣児の記憶の中のある人物の言葉が、この話のラストに余韻をのこします。
脚本も演出も巧みで的確、なかなか味わいのあるエピソードに仕上がっています。作品全体がパワフルで熱血なので、かえってインパクトがあるんですよね。
そして後半では破瑠覇が初めて顔見せしバトルとなり、これまた菊池さんの作画と監督の演出が素晴らしい!一粒で二度おいしい回でした。


美術デザインも秀逸で、不透明水彩風でとても綺麗です。
自然の風景も好きですが、特に終盤に出てくる天岩戸の千本鳥居が好きですね。

ロボットバトルはとにかく格闘・近接戦闘に特化し、プロレス的な動きが多いです。
送り込まれてくるハニワ幻神はバリエーション豊富で、ジーグ側も色んなタイプの換装パーツで撃退しますが、それぞれ魅せ方が上手で、特撮や昔ながらのロボットものが好きな人は馴染んだ感覚で楽しめるかと。
各パーツ装備のジーグは、デザイン画で見るとカッコ悪いのに動くとやたら格好良かったりして、手描きアニメの強みも堪能できるんじゃないでしょうか。
永井豪先生の作風を色濃く受け継ぎながらも、デザインやアイディア、演出で新しい時代性にも比較的対応していると思います。{/netabare}


全体としては、ストーリーやキャラクター、人間関係に嫌な印象がほとんど無く、スタッフの「王道ロボットものを貫こう」という作品作りは成功しています。
脚本、演出、作画は基本的には標準以上の出来だったと言って良いかと思います。

詰めの甘い部分はいくつかありますが、とにかく楽しめる作品です。スカッとしたロボットものが見たい人におすすめですね。
(2015.7.16)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
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