笑えるでコメディーなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの笑えるでコメディーな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月25日の時点で一番の笑えるでコメディーなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.8 1 笑えるでコメディーなアニメランキング1位
ぼっち・ざ・ろっく!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (845)
3444人が棚に入れました
“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりは 会話の頭に必ず「あっ」って付けてしまう極度の人見知りで陰キャな少女。 そんな自分でも輝けそうなバンド活動に憧れギターを始めるも 友達がいないため、 一人で毎日6時間ギターを弾く中学生時代を過ごすことに。 上手くなったギターの演奏動画を“ギターヒーロー”としてネットに投稿したり文化祭ライブで活躍したりする妄想なんかをしていると、 気づいたときにはバンドメンバーを見つけるどころか友達が一人も出来ないまま高校生になっていた……! ひきこもり一歩手前の彼女だったが ある日“結束バンド”でドラムをやっている伊地知虹夏に声をかけられたことで、 そんな日常がほんの少しずつ変わっていく――

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「ぼっち」の「成長」という共感できる核。最後に「きらら」なことが足を引っ張ったかな…。

 シンプルなキャラデザこそ本当は動かすのが難しいものだが、ぬるぬる(超絶作画な意味じゃなく)と溶けたりバグったりと自由自在に表現できていて楽しく、ちゃんと引き算の上手い演出もできて見る価値充分。作画もこれみよがしな良作画じゃなくて細部が非常によく出来ているからキャラの魅力を増しているし、特に5話のライブシーンは作画が感情をちゃんと表現できているから心動かされる。作画は見えない感情を見えるように表現できてこそ。


 それにしても、ぼっちやコミュ障を描くならマイルドでもこれくらいはやってくれないとアカンね。全然イケてない負け犬こそロックが相応しい。あと、ゲロインが出るアニメは名作!。「働きたくない!。社会が怖い!。」、「承認欲求モンスターが。」などなど早くも名言多数。


凡百の日常系以降の音楽作品との違いは、やはりぼっちの共感性羞恥、もとい見ている陰キャボーイたちも共感できるぼっちの駄目さからの成長がしっかりドラマを作れているからだろう。全て要素はその強固な核があるからこそ輝いている。それがあるとないじゃ大違い。


 5話までかなりスムーズな流れできたけど、6〜7話でなんか話が停滞してきちゃったような…。すぐライブ準備への流れで良かったような。8話で下手な演奏と上手い演奏を、説得力ある台詞に頼らない表現でできてるのがパない!。そしてなんという最終回感、或いは映画の終わり感。ピングドラムの最後の台詞をタイトルでブツっと切る鮮やかな演出だったらより良かった。まだまだ期待してます。最終回が「明日ちゃんのセーラー服」みたいだったら泣くかも。


 ん〜「明日ちゃん」みたいにはならなかったかぁ。総評すると、ギャグ良し、作画良し、演出良しな良作だったけど傑作にはなれなかったかな。5話まではかなりスムーズに物語が盛り上がっていったけど、そっから「きらら」な日常系ノリで停滞気味になってもうた。やはり熱い成長譚と日常系は相性が微妙。2クール以上やれるような話やないし。「明日ちゃん」は尻上がり、本作は先行から失速気味だった。


 やはり本気でやるからこそ悔しいことや辛いことから逃げられない。でも、それを乗り越えてこそ成長を実感できる。2期あるとしたらそういうのが見たいかな。「きらら」でそんな無理!と思われるかもだが、「キラプリ」のアオちゃんだってやってるんだから出来ないことはない!。どんどん低反発でソフトコーティングな傾向が強くなってる日本アニメだが、「ウマ娘2期」を見ればわかるように困難を乗り越えずに真の感動はそう描けない。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 30
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

異世界ものときらら系のハイブリット。承認欲求の話ですね。

 なんとなく、最近作画が凄いアニメが増えたなあと思い、本作も何となく眺めていて気が付きました。そうか、この作品は、異世界転生ものなんですね。

 つまり現代でぼっちだったヒロインが、転生してもパーティーに上手くは入れないのでコツコツスライムを倒してレベル上げをしていた。武器はなぜかはじめから最強武器を持っていた。仮面をかぶっているので正体はわからないけど、強い冒険者がいると噂にはなっていた。
 ある日素顔で武器を持って街をウロウロしてたら、パーティーに誘われた。そして、自分も周りからもたいしたことないかと思っていたら、実はレベル99でした。そして俺TUEEE開始。「あの仮面の冒険者はお前だったのか」となり、お金も稼げて、皆から承認されて最高です…という話でしたね。

 だから、努力する姿とか、強くなるためのきっかけとか描けなかったんですね。それを描いてしまうと「転生もの」ではなくなってしまいます。レベル上げの部分は見せないのがマナーです。そして、なぜ強くなるかと問うてはいけないわけです。設定で解決するしかないですね。

 ロック・音楽ものでもないし、ぼっちをテーマにした作品ではなく、承認欲求の話だと。

 ひょっとしたら自分は特殊なんじゃないかという「ある日突然ガンダムに載ることになった」「コンパクトを貰って魔法少女になった」の変形としての異世界転生ものと同じマインドでこの作品は見たいわけです。
 才能と努力の先に「努力をした人だけが到達できる高み」に見えてはいけないということですね。逆にいえば「ひょっとしたら自分もそうなれるかもしれない」という魂の救済にならないといけないのでしょう。

 ぼっちちゃんの結束バンド加盟もリアリティを求めてはいけないわけです。異世界ものでパーティーに加入するのに理屈もプロセスも要りません。「お前はいらないか?」で済ませるから、いいのでしょう。それにギルドの上納金(チケット)で困ったりもしてましたね。

 そう考えると、本作の見方が「ロック・音楽ものとしてどうなのよ?」という意見と「いや、そういうアニメじゃないから」という意見が対立するのもわかります。「けいおん」がきらら系で日常まったりゆるふわに対して、本作は承認欲求=異世界そのうちでも追放ものでしょうね。そのマインドと重なる気がします。

 というかキャラはきらら系日常もの、ストーリーは異世界転生もののハイブリットといえると思います。人気の理由がわかった気がしました。なるほどなあ。音楽関係者が批判したら的外れになりますね。
 




以下 初回レビュー時の総評です。

「ぼっち」を嗤うのは卑しい。「音楽」作品ではない。キャラ消費作品。作画はすごい。

 面白い部類だとは思います。作画のレベルも高くライブのシーンは良く動いていました。

 ただ、テーマとして「ぼっち」を笑うのままに終わってしまったのが、残念です。作中ではぼっちちゃんは認められて行きましたが、メタ的には1話同様、ぼっちであるヒロインの滑稽な姿を見て、ちょっとブラックなマインドを刺激するようなギャグが続いたのがやはり気に入りませんでした。その笑いはちょっと卑しいかなあ。

 ぼっちの自己認識と周囲からの見た目のギャップがほのぼのと言えばほのぼのなんでしょうけど…これをぼっちは自分で思ってるほどじゃないから、気にしないでがんばろうとも取れますけど…うーん。

 ぼっちちゃんは、社会不安障害(昔でいう対人恐怖症)ですよね?自分はコミニュケーションしたいと思っても自己肯定感が低くて恐怖を感じているわけで…つまり、他人からの見たぼっちちゃんがどうこうではなく、病気で苦しんでいる状態なので、その滑稽さを笑うのは障碍者を笑うようなものだからなあ。「笑う」ではなく「嗤う」ですね。
 これが孤高の人で、一人上等、友達不要、バンドは仲間じゃなくて集団だ、なら全然いいんですけど。


 後は、ぼっちちゃんのギターに対する情熱が見えてきません。ぼっち脱出のモチベーションでしかないとしたら、音楽である必要もないし。1話でテレビを見て音楽に目覚め、ギターやりたいというシーンは確かにありましたけど、その後、ぼっちちゃんが音楽表現に熱くなっている描写ってありました?ギター演奏をこなす描写はありましたけど。

 最終回の後半はなんか「けいおん」の楽器店に行くところの焼き直しだしなあ。自力でお金を稼げるという一つのカタルシスにはなるのかなあ。
 やっぱりライブで締めるべきだったと思います。肝心のライブも作画に力が入っていたのはわかりますけど、壊れたギターで何とか演奏する…という技術と対応力の凄さはわかりますが、やはりぼっちちゃんの「ギター演奏」に対するこだわりではなく、音楽マインド、表現の情熱に肉薄できてないと思いました。

 つまり「バンドもの」「ギターもの」ではあっても、「音楽」を扱った作品に見えません。ロックの名を冠するからには「ロック魂」も見せてほしかったなあ。「ぼっち」と「ロック魂」の親和性は良いと思うんですけど。

 そう、全体的に内面が薄いですね。キャラ達の。感情移入の相手先が結局みつかりませんでした。

 癒し成分も萌え成分も少ないので、きらら系作品としては普通?ギャグはまあありますけどちょっと卑しい笑いだしなあ。脚本や演出それぞれのレベルが高いのはわかりますが、焦点がわかりません。

 作画はちょっと過小評価されている気もしますが。このちょっと崩れた感じのマンガ絵を立体的に動かすのは大したものだと思います。それと演奏シーンは実演奏をモーションキャプチャーして3DCGでモデリングした後、2Dのエフェクトかけて、手で修正している感じ?専門ではないので細かいことはわかりませんが、演奏シーンの動きとか見ると多分それに近いことをしている気がします。

 その点で力が入っているのはわかります。スタッフのクレジットがキャストの上に来ているエンドロールって久々に見た気がしますが、それだけアニメ作りに力を入れたのでしょう。
 このアニメ動画としての秀逸さは素晴らしかったと思います。

 本作の真価が問われるのは、これから半年後にどれくらい話題になっているか…といいたいところですけど、この考え方もちょっと古そうですね。瞬間でバズって「期」の3ヶ月の盛り上がりで楽しむ、というのがアニメの消費の仕方になったんでしょう。ということは深みよりも、キャラと雰囲気、エピソードありきに寄って行くんでしょうね。





以下 視聴時です。

1話 「ひとりぼっちを笑うな」じゃ、ないんですね。

{netabare} あー、そもそもぼっちをネガティブにとらえている段階で、視点が相当古いですね。ぼっちを止めるためのバンド活動のモチベーションで音楽って…ちょっとなあ、ですね。単なるルサンチマンですからね。エネルギーがクリエイティブに向かうのはいいですけど、アウフヘーベンできてないですね。

 そもそもボッチ設定がちょっと不自然だし。「私なんかが入ってもいいだろうか?」と思う子は少なくともいないんじゃないかなあ。幼稚園くらいなら「なんであいつら群れてんだろう」「子供すぎてついていけない」か「仲間にはいりたいけどはいり方がわからない」「拒否されるのが怖い」とかでしょうねえ。
 つまり、ボッチじゃない人が作ったボッチ作品の気がします。

 蛭子能収氏の「ひとりぼっちを笑うな」的な話かと思ったら、ヒロインは一人だから寂しいというマインドです。なれ合いを否定して1人で成り上がって行くのもたまにはみたいなあ。ボカロPで、一人で超メジャーになった人もいっぱいいますので…うーん。
 中学校時代6時間毎日演奏できる才能があるなら、その一人で出来る才能がクローズアップされるのもいいのでは?

 固い事いわずに、日常系ギャグとしてみるならいいでしょうけど、友情とか仲間とかなれ合いに行くなら、なるほど「けいおん」で、あずにゃんに逆戻りですね。そのあずにゃんですら、ギターありきでしたし、自分で積極的に活動してましたからね。ユーフォの麗奈の完全な逆ですね。アイドルアニメのバンドバージョンかなあ。

 ワタモテのマイルド日常版って感じですね。ワタモテはあまりに生々しすぎてみるのが辛いくらい、ボッチの精神性が描けていたので非常にいい作品でしたけど。

 テーマ的には興味あるのでチェックすると思いますが、思いっきり拒否反応が発生する可能性もあるかなあ。{/netabare}


3話 音楽に対する情熱も、ぼっち設定もコメディーの舞台設定

{netabare}  全部がゆるーいなんちゃって設定かなあ。きらら系用のギミックですね。4人目の子もなんだかわからないキャラだったし。

 ストーリーではなくて、キャラとかエピソード重視ならいいかもしれませんが、テーマ性は感じられませんでした。背景が薄いので登場人物のキャラ設定が不自然で行動に納得感がないです
 特にヒロインのキャラ造形は、世界を広げたいわけでもないし。音楽に情熱があって音楽をやる手段としてぼっちを克服するという背景もないし。溺れるもののワラで依存状態に陥っているんでしょうけど、依存状態としての描写も不自然です。ですので面白さが拾えませんでした。

 また、「ぼっち」という苦痛を抱えているキャラを弄んでギャグにしている感じが、私には合わないので撤退です。
 ギャグだったらボッチ設定でもいいから、ボッチの行動の滑稽さを笑うようなのはやめて、人を見下さないギャグにしてほしいなあ、と思います。ボッチの滑稽を笑うなら、むしろテーマ性がある場合に許される展開な気がします。

 この段階の断念はデフォルト3にする方針だったんですけど、本作はあまりにひどいので物語とキャラは落としておきます。 {/netabare}



6話 ひとりぼっちの性格を自己肯定して、バンド活動を仲間ごっこにしないなら面白いかも。

{netabare}  新キャラと出会う、ご都合主義展開ではありますが、ひとりぼっちの性格を否定しないで前に進んでくれるなら、それはありかなあ。

 その点でこの6話はちょっと良かったと思います。結束バンドに頼らないで、自分で何とかするところがいいので、この6話みたいのが続けば面白いかも。

 ひとりぼっちでもバンド活動で活躍できるとか、観客は自分の人間性を査定しにくるわけじゃなくて、音楽を聴いてくれているとかそういう方向なら面白いかも。結束バンドありきで、仲間になる話ならありきたりだけど。

 断念したにしてましたけど、チェックすると思います。{/netabare}


8話 「ぼっち」=劣等感パワー覚醒。仲間ごっこが出来るかが大事じゃなくてやり続けたギターがアイデンティティになって行く。

{netabare} 「ぼっち」とは裏を返せば劣等感です。これは非常に現代的なテーマで、金銭を稼ぐ、話題が上手い、友達が多い、そしてモテる。そんなのが大事だと、市場原理によって洗脳されて、自己評価が低い人間ばかりになっている気がします。

 スクールカースト等でクラス内のキャラ付けみたいなロールプレイが支配的な感じがありました。演技でキャラ付けしてみんな疲れ果てていた気がします。そして、今やSNSの中で自分を飾ることが価値になっています。それが国民総劣等感、国民総不幸になっている気がします。

 物語は、ぼっちちゃんの周辺の人間の何かも見えてきました。必ずしも心に何か抱えているのはぼっちちゃんだけではありません。

 そして、ぼっちちゃんは強烈な劣等感に苦しみながらも、技術を極め、そして、自身の価値を自分の手でつかみ取りつつあるように見えます。

 8話のぼっちちゃんは、劣等感をエネルギーに変えて技術に変えたその結果が出ました。突出した技能や好きなことを完遂できる力こそ最強なんだぞ、というふうに見えてとても良かったです。

 7話の両親のデリカシーの無さにイライラしましたけど、8話と対比することで家族ですらぼっちちゃんの価値に気が付いていないと取れます。が、あるいは既にぼっちちゃんの価値を理解しているから無神経に見えるだけかもしれません。

 バンドメンバーや周囲の音楽関係の人間はぼっちちゃんの価値というか、すごい存在だということに気付き始めました。分かる人には分かる、ですね。8話のぼっちちゃんの自己肯定感はまだまだですが、覚醒はとてもよかったです。

 早くぼっちちゃんには自分の価値に気が付いて欲しいです。仲間ごっこ、群れるのが大事なんじゃないと言う含意も見えてきました。初めの方の内容がヌルくて不快な展開な気がしましたが、どんどんいい方向になっていると思います。7、8話は明確にこの辺が出てきました。

 ただ、この作品は、この「ぼっち」のままの「自己肯定」こそが、大事だと思います。1クールで結論を出してその先は描かない方が良いと思います。{/netabare}


10話 どうせきらら系だからこれでいいんだ、という評価で終わるのでしょうか?

{netabare} きらら系ということで、ギャグ要素としてある程度ぼっちいじりはやむを得ないのかもしれません。原作は見てないですが4コマだとしたら、まとまりがない話があってもしょうがないでしょう。

 ですが、アニメ化にあたってはそれは7話以前で済ませておいてほしかった気がします。9話でまた逆戻り、10話は以前やった話の繰り返しみたいなものでした。

 逆説的な言い方をすれば「きらら系になにを期待してるんだ?」とか「こんなきらら原作のアニメに何言ってるんだ?」というレベルで終わらせるには惜しい部分があったと思ったのですどうでしょう?

 友情ごっこはではなく、孤独だからこそギターがアイデンティティとなって、音楽で広がる世界が見たかった気がします。文化祭で喝采を浴びて終了なら、原作がどうか知りませんが、少なくともアニメに関していけば肩透かしかなあ。
 エンタメとして楽しむと割り切るにはギャグとしては単調だし、暗い話題だし…うーん。

 中途半端にキャラ萌えだけで終わってしまうのでしょうか?9話とか必要ない話がもったいなかったなあ。{/netabare}


11話 サブタイトルのセンスがいい。学園祭で終わる雰囲気ですけど…

「一二進法の夕景」というサブタイトルは詩か?今までの時間の経過に区切りがつく直前のイメージ、あるいは明日のライブまでのカウントダウンの意味でしょうか。またはぼっちが一人でギターをやり続けてきた時間のことか。このサブタイトルを誰が付けたか分かりませんが、センスを感じます。

 本作は「けいおん」との比較論がありますが、あれはアニメ史的には女子だけ部活ものとしてほぼオリジナルという点と、昔の京アニの面白い演出で秀作ではありますが、今この時代に新作としてもってくれば、多少出来がいいキャラ萌えゆるふわアニメでしかありません。脳みそ停止系のアニメです。音楽は良かったですけど。

 本作のぼっちは「映画大好きポンポさん」のジーン君の学生時代を描いているような印象を受けます。設定も人間の病理である対人恐怖とギターと言うアイデンティティの問題。音楽という才能と技術追及の厳しい世界の話です。

 設定だけみれば「けいおん」とはまったく違う方向性の話で、同じカテゴリーには見えません。

 ただ、文化祭ライブで活躍して「仲間になった」「みんなから認められた」レベルなら「けいおん」の方向に収束していってしまうかもしれません。
 
 私としては最終回が、ぼっちちゃんのあまりのレベルの違ううまさに、バンドメンバーを置いてけぼりにして失敗するような展開なら、これからもっともっと面白くなる気がします。
 
 そもそも、ぼっちの一番の不明点は音楽を愛しているのか?ですね。これが描けていない気がします。ひとりぼっちを脱出するツールになっています。
 これからでもいいので、音楽愛に目覚める。自分がこんな狭い世界でいいのか、で、広い世界へ。でも、性格は相変わらずぼっち、みたいな展開になるかですね。

 6話、8話のぼっちがバンドの他の誰よりもうまいという部分。動画の伏線。青春のすべてをギターにかけていたという部分を切り取ると、名作になる要素はあると思います。

 最終回どうなるでしょうか。単に仲間を見つけた、みんなに承認されたなら、凡百のアニメ、普通にまあまあのアニメになるでしょう。どうなるでしょうか?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 35

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

思いの外良かった

コミュ症の女の子ひとりちゃんが
バンド組んて
成長していくお話しです

マガ姐がモデルになってると
聞いて気になって
見始めたのですけど
思いの外良かった

マガ姐さん、もう最近髭はやして
姐さんじゃなくなってるぽいけど
エピソードがああって
笑ってしまった

個人的にはコミュ症の
ひとりちゃんに思考と奇行が
感情移入してしまったけど
どうだろうな
バンドやってた30代とかに
刺さるんじゃないかな

曲もしっかり作ってあって
結束バンドいいやんって
EDが好みだった

コミュ症でもなにか1つ
打ち込めるものがあれば
全然違うよね

タイトルが
承認欲求モンスターか
Tropicalloveか悩んだくらいで

色んな人におすすめできる
良いアニメです

10代のこれ読んだ方
素敵な10代送ってね

投稿 : 2024/04/20
♥ : 25

60.0 2 笑えるでコメディーなアニメランキング2位
奇異太郎少年の妖怪絵日記(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (96)
425人が棚に入れました
霊感の強い少年「奇異太郎」のまわりは、いつも妖怪だらけ。
障子に目ありの「目目連」、家を揺らす「家鳴」、風呂桶を嘗める「垢嘗」、そして憎めない同棲相手(?)、座敷童子の「すず」。
奇異太郎少年と怖くない妖怪たちのホラーギャグコメディ!
シュールでくすっと笑ってしまいます!

声優・キャラクター
五十嵐裕美、喜多村英梨、長縄まりあ、大原さやか、仲田ありさ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

さてさて、鬼太郎の新作が益々盛り上がってきましたが、ここで“奇異太郎”少年のアニメを見てみましょう。

作者がホームページで描いていた『奇異太郎少年の妖怪絵日記』が「マンガごっちゃ」に連載され単行本化します。
セピア色の一枚絵に大きく文字を書き、髪飾りの赤などで差し色を加える特殊な形式での原作漫画が素敵でして、
私が思い出したのは「※児童書」の人気シリーズですね。※絵本と小説の中間になった物など、子供が読み易い本。
携帯電話用の漫画だった為にこの形式で描いていたらしく、おかげで独特な雰囲気がジャンルに合っています。

奇異太郎少年は霊感がつよく、細かい事を気にしない性格や幼い見た目に反して、どこか達観したような少年。
ある時、本宅から400メートルほど先にある“離れ”に住まわされる事になり、おんぼろな和風建築の一軒家を見て
「離れと言えど離れすぎではないか。しかもボロい。児童虐待だろこれ。」と思いながらも一人暮らしできて楽か、
と切り替え、喜びのダンスを踊りだし(?)、開放感で全裸になってしまおうと脱ぎ出す、プラス思考の持ち主。
ズボンに手をかけたところで、離れの縁側からこちらを見る和装をした少女の視線に気づきギリギリで手を止める。

「誰ぞ?」 と、少女が一言。

自分を家の主(あるじ)だと言う少女は「すず」と名乗る座敷童子。彼女や妖怪たちとの共同生活が始まります。

本作は可愛い女の子やエッチなお姉さんとのラブコメも見どころではあるのですが、何よりも本格的な妖怪たちが
数多く出ることや、一話完結で人間と妖怪の垣根を超えた人情、そして、ときどき教訓を教えてくれる作品です。
漫画では番外編として大人になった奇異太郎の日常話があるのですが、奇異太郎よりも長く生きた妖怪たちは、
自分たちよりも寿命の短い奇異太郎を好きになればなるほど、彼との別れを想像して、少し寂しそうな顔をする。

夏は打ち水をし縁側で涼んで、秋は落ち葉を集めて実りを堪能し、冬は炬燵で丸くなって、雪の積もる庭をかけ、
春は満開の桜を眺めながら暖かい風を感じるような、季節と共に感じる妖怪との暮らしは種族の差を埋めてくれます。

原作は今でも更新されているので興味のある方は是非覗いてみてください。

【モルモル亭 奇異太郎Ver.】
http://www.ne.jp/asahi/molmol/sky/index.htm

アニメ化は原作のスタートでは無く徐々に増えるキャラクターたちが揃った所からはじまり、原作の雰囲気は
あまり感じられなく残念ですが、羽佐間道夫の落ち着いたナレーションや、途中で驚くような作画回もあったりと、
原作とは違うアニメならではの魅力もあったので一見の価値アリでしょうか。アニメとしてはよく出来ていた。

ただ、原作が好きな人は口をそろえて言うでしょうが、上記したちょっとエッチなコメディをやりながら、
妖怪たちとの楽しく少しせつない季節を感じるスローライフや、近年珍しい詳細な妖怪辞典としての情報など、
私達が感じていた良さを殺された感覚でした。

アニメファンの私としては唸るところもあったが原作の色を引き出せていない複雑なアニメ化であったと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

バトルものではなく、妖怪のいる日常を描くほんわか笑えるギャグアニメ

原作は影山理一さんの同名漫画。ゲゲゲの鬼太郎に出てきそうな妖怪たちと霊感の強い少年奇異太郎の織り成す日常ギャグアニメ。本編は3~4分くらい。

影山理一という名前を聞いて、「夢使い」とか書いている植芝理一先生がペンネーム変えたのかなと思ったら全然別の方でした。

原作は著者サイト「モルモル亭」やWEBマガジンサイト「コミックライド」とかで連載中。無料で全話読む事が出来ます。何とも至れり尽くせりな時代になったものです。

主人公の奇異太郎君は半妖とかじゃなくて、一応人間という設定。故あって本宅を追い出されたいい所のお坊ちゃん。霊感が強いと言うに留まらず、あっさりと妖怪退治しちゃったりもします。若干のふてぶてしい態度とか、女性(の妖怪)に対する淡白な態度とかが面白い少年です。

もう一人の主役、座敷童子のすずは"のじゃ"とか"かや"とかを語尾に付ける例の感じ、年齢不詳の少女の姿の妖怪。漫画版を読む限りでは博識ながら心は乙女、何となくポンコツな印象(笑)ツンデレ気味でかわいいキャラです。

1話
{netabare}
初回から妖怪大戦争って不穏な展開でしたが、何の事は無い夫婦ゲンカの類でした。こちらはアニメオリジナルのエピソード。バトルものではないので素直に原作どおり描いたほうが良かった様な気がしてならない‥。
{/netabare}
2話
{netabare}
原作で言うと1話とあか舐め回に当たります。ショート枠に2話詰め込むのには無理があります。奇異太郎君とすずさんの出会いは1話分くらい割いて欲しいと思いました。面白いのに‥。このアニメだけでは奇異太郎君とすずさんが一緒に暮らす様になった経緯が全然分からない‥。それに演出とか音楽とか色使いとかが派手な感じで、原作の素朴な雰囲気が全く表現出来ていなかった様に感じました。会話が少ないのも残念です‥。
{/netabare}
3話
{netabare}
ぬりかべの話、原作には無いラッキー?スケベとか、わざわざ入れなくてもなくても良かったのではと思います。こういうので視聴者を惹こうという算段なのだろうか? 今後もこんなのがしょっちゅうあるならイヤだなぁ‥。原作の、ズレた感じの奇異太郎無双に引き気味の、すずさんの台詞で締めくくった方が味があって良かったと思います。
{/netabare}
5話まで見終えて、原作の素朴でシュールな雰囲気は好きですが、アニメ版はいつもスケベネタを挟む作風で、マンネリ感強くてちょっとつまらないですね‥。

6話は奇異太郎君のそつない優しさが描かれた良回でした。お約束な感じの展開も追加されなかったし、原作準拠の落ち着いた雰囲気に癒されました。私的にはこの路線でやって欲しい‥。

7話~
{netabare}
7話はカイジ+ジョジョ+遊戯王な奇異太郎君と"手の目"のギャンブルバトル回。パロディ満載でちょっとわらかされました。

8話、すずさんのかわいい仕草がたくさん見れる照魔鏡と雲外鏡のお話。6話から楽しい話が続きなので、レビュータイトルの"ほんわか笑えるギャグアニメ?"から?を取り除きました(笑)
{/netabare}
終幕後のすずさんによる妖怪解説も毎回地味に面白いです。奇異太郎君の反応も微妙にずれてて笑かされるし‥(笑)

原作ではだいたい一話に付き、一体の妖怪が登場し、昔話の「三枚のお札」から、龍玉やら、雛見沢流上級トラップやら、パロディネタがあったり、心温まる日常やちょっと感動出来る話があったりと、お話のバラエティは豊富。1話はバトルものっぽい雰囲気ですが、2からは原作に準じた奇異太郎君とすずさんを中心に据えた日常ものになります。早々に切ってしまうのは勿体無いかも‥

最後まで観終えて、原作にある台詞を削ってまでラッキースケベによるワンパターン展開をしょっちゅう入れるのは無駄に感じました。下ネタを好むかどうかは人の嗜好の問題なのであれこれ言えませんが、そういうのを多用すると笑わせ方もどうしても単調になってしまう上、話の内容も急ぎ足で薄くなってしまうので面白みや工夫が感じられません。繰り返し同じものを見せられている様で辟易させられてしまいます。

構成について、第1話に原作には無いバトルものの様な派手な描写を入れ、結局は最終話に原作1話を持ってくる所とか、4分枠に2話詰め込む回がある所とか、色々と疑問を感じました。

背景やキャラ描写など、作画面は美しい印象を受けましたが、原作の素朴な雰囲気を大事にするなら、もっと荒くても良かったような‥。力の入れどころを色々と間違っている様に思えてしまいました。

全体的に見るとギャグあり、ほのぼのあり、楽しい日常アニメだったと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

てっく さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

こんな妖怪達なら共存して行けそう(笑

いつも通り、前情報なしでパッケージのタイトルが面白そうだなと言うことで視聴。
1時間ムービーかと思ってたら、まさかの1話10分程度のショートムービーでしたf^_^;
H◯Kの夕方10分枠辺りでやってそうなアニメ(笑

あらすじは、霊感の強い主人公の奇異太郎がイタズラをした罰に離れで暮らす事になり、その離れの主人である座敷わらしのスズと知り合い、様々な妖怪と出会って行くお話。
基本的には、各妖怪の紹介ムービーみたいな感じですね。
ギャク要素がメインで、観てて大丈夫なのか?と思うくらい他の色んなアニメの描写を模してます(笑


え〜っと。
以上になります\(//∇//)\

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6
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