精霊で魔法なおすすめアニメランキング 36

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの精霊で魔法な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月25日の時点で一番の精霊で魔法なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.6 1 精霊で魔法なアニメランキング1位
転生したらスライムだった件(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1364)
6329人が棚に入れました
スライム生活、始まりました。

サラリーマン三上悟は気がつくと異世界に転生していた。
ただし、その姿はスライムだった。
魔物種族と仲間となり、獲得したスキルを駆使しながら、
さまざまな問題を解決していくスライム創世記。

声優・キャラクター
岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、花守ゆみり、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、田中理恵、日高里菜
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

羊頭狗肉ってことなんかなぁ ※酷評注意

原作未読


ユルく楽しんで気にしなければよい。まあその通りなんですよね。ただ・・・

 これいつになったら面白くなるんだろう?

2クール。本編23話+外伝+閑話の計25話の物語。
2018年秋期開幕時点で、『SAO』『色づく世界の明日から』と並んで本命視されてた作品だったと思います。
受け止め方は漫画やラノベなど原作既読勢とアニメ勢とで差がある気がしてます。賛否両論ある本作について、自分は弾かれてしまった側でした。
鑑賞のお作法を知らないだけかもしれません。ネガティブに捉えてしまう事象が積み重なって何回かあった敗者復活のチャンスを自ら潰しちゃいましたって印象です。

2クールかけて平坦な流れ作業を追った感じと言いましょうか。以下、ユルく楽しめなかった理由です。


≪転スラがダメな3つの理由≫


■{netabare}【ホップ】{/netabare}スライムである必要あった?
まずはこれでしょう。転生したところでスライムじゃあお先真っ暗ですがな~の先入観をどう面白く覆していくのか?が皆無です。
{netabare}第1話でチートスキル連続ゲットといきなり最強となった日には、{/netabare}タイトルから想像するに、今後の物語の中で小出しにすればよいカードをいきなり捨てる行為です。タイトル詐欺と呼ばれた良作はこれまでもありましたが、本作はそれとは違う悪質なものを感じます。
モンスターの知名度ではトップクラスのスライムで客寄せして、店頭に並んでさえくれたらOK!と作者の安直さが透けて見えるのです。これはJAROの出番でしょう。
さらに、その後の展開の不味さでネガティブ評価が確定しました。

スライムの見た目だったり弱小イメージを全く活かせてないのです。
ゲル状で変身のエフェクトがかけやすいというのは他でも代替可能です。「このスライムごときが!」とは口だけ。{netabare}あっさり軍門に下るか、なぶる前にリムルの魔素量に実力を認めた状態から初対面、のどちらかです。{/netabare}
出オチと見せかけて実は、、、が無かったことでまさに“羊頭狗肉”の詐欺商売に堕してしまった感があります。
これならゴブリンでもドラキーでもおおなめくじでも、なんならミジンコやアリさん、出川○朗とかインパクトがあればなんでも良かったと思います。プロの仕事ではありません。



■{netabare}【ステップ】{/netabare}なんだこの安易な国造り
所感は以下↓
1.薄い 2.浅い

1.については過程を説明する時間が短すぎます。
{netabare}※()内は種族のリーダーさん
第2話  ゴブリン(リグルド)
第3話  我狼族(ランガ)
第5話  ドワーフ(カイジン)
第10話 オーガ(紅丸)
第15話 オーク(ゲルド) リザードマン(アビル)

シズさん回の第6~8話と、1クール終了間際の中締め回の第11~14話を除き、“強敵(または難課題)出現”⇒“リムルワンパン”⇒“仲間となり忠誠を誓う”の短いサイクルでのワンパターン。これ飽きますって。{/netabare}

2.については闘いの後に焦点絞ると見えてくるでしょう。ざっくり言うと変わり身が早過ぎるのです。
{netabare}“敵対”⇒“リムルワンパン”⇒“リムル許す”⇒“なんて寛大なリムル様~”&“被害を受けた側もあっさり無問題”

なわけありますかいな!? これで被迫害・被虐殺側の感情のしこりが一切無くなるわけないでしょうに。{/netabare}

せめてもの、争いは何も生まないとか憎しみの連鎖は次の悲しみを生むだけだぜい、といったメッセージが見えるわけでもなく、単純に “話せば分かり合える” それと “俺(リムル)の寛容さを受け入れるよね?” せいぜいこの程度です。理解が追いつきません。

本作の製作者は人間(いやモンスターなんだけどね…)の感情の機微を理解しているのでしょうか。これが原作の落ち度なのか、製作にあたってしょぼい選択をしたのかは不明です。
規模拡大の過程がイージー過ぎるのが前半パートを平坦な物語にしました。逆にストレスなく観れたという捉え方もできますが、統治の仕方にも不味さが垣間見えて追い打ちをかけます。

 {netabare}①為政者(リムル)は常に正しい判断をする
 ②為政者が方向性の指示に留まらず方法まで口を出す
 ③臣下は為政者に対する異論を持っていない
 ④臣下間での感情の軋轢がない
 ⑤生産の量と質は期待値を下回ることはない

ジュラ・テンペスト連邦国で繰り広げられるのは上記5点を前提とした国造り。大衆が夢見るユートピアでありちょっと小狡い誰かが政権奪取に向けて民衆に説く方便みたいな何か。{/netabare}

単に人間観察の質量が不足しているか? それとも空想平和主義思想に耽溺するオツムが残念な人なのか?
後者であれば時代錯誤も甚だしいところですが、連邦国の拡大のプロセスと統治のしかたが、まるで独裁者が権力取得前に国民に語るそれと酷似してて気持ちが悪いのです。
リムルはいい奴なんだけど、圧倒的な力を有した者が制圧する構図はわかりやすく、それでいていっさいの軋轢がないという違和感の処理に困ってしまいました。
繰り返しますが、アニメくらい夢があっていいじゃん?のスタンスなり気にしなければまだ許容できるものだとは思います。リムルはいいやつだしね。



■{netabare}【ジャンプ】{/netabare}嗚呼 静江さん
ほぼ結論ですので軽く。この後どうすんのさ?

{netabare}第1話アバンの伏線をあっさり(第6~8話シズさん回)と回収し過ぎ。しかもこれまた拍子抜けするほど軽い。{/netabare}
{netabare}レオンにシズさんの存在確認ができればOKなの?レオンを一発殴ればOKなの?{/netabare}
{netabare}しかもそのレオンにかすりもせず2クール終了とはこれいかに? ※追記:2期決定なのでそこで描かれるのかも{/netabare}



2期ありきはいいとして、原作のストックがまだまだ残っているのもいいとして、何をしたかったのかよくわかりませんでした。
スライム設定を活かすつもりもなく、国造り(仲間集め)を安直なものにし、謎要素は早々に開放して長らく迷走することになりました。

以上、自分がこの作品を受け付けられなかった3つの理由でございます。




あとはボヤキ・・・

■だから童○は!と○貞を腐すような設定
原作第一巻の発売が2014年ということは、執筆時点での37歳設定は就職氷河期どストライク世代です。非正規が多く結婚できないとかパラサイトシングルとかタイミング逃して彼女いない歴=年齢な殿方が多いのは事実かもしれません。
マーケティングとしては正しいかもというのはお断りしておきます。ただこれは私の好みと関係しますが、オタク趣味をもってる層へのステレオタイプなネガティブイメージそのまんまなのがちょっと。すなわち “童貞” “引きこもり” “コミュ障” “ロリコン” 。こういったのが活躍するものを作れば、お前ら勝手に自己投影して盛り上がってくれるんでしょ?が透けて見える作品が好きではありません。
{netabare}ゼネコン勤めの経験を活かして、との描写もありアラフォー主人公の理由はあったと思います。{/netabare}
{netabare}30歳まで云々だから大賢者も取得したのか、ってのもまあ理解できる。{/netabare}
個人的嗜好ですね。おそらく今後こういう系統の作品は積極的に観ることは無いと思います。


■CMでヘビロテしてた前半OP曲のPVがダサい
最後はこれ。
現在の声優さんはアフレコ以外の仕事も多く大変です。
ただ今回に限ってはPVでの本人映像はやめとけば良かったのに。声優さんの歌の上手さって声のトレーニング(ボイトレ)に立脚してるもんだと思ってます。
声の使い方のプロですので、よっぽどでない限り歌も技術でなんとかなります。ただパフォーマンスは別でしょう。声の表現には長けてても体の表現はよっぽど練習するかライブを繰り返すでもしない限り素人さんです。

仮に寺島さんがライブを相当数こなしているパフォーマーなんだったとしたら、撮影スタッフはもうちょい格好よく撮ってあげてくださいな。
これまで作品自体にプロの仕事を感じられなかったのでそれと連結して考えちゃったところもあります。完全とばっちりの寺島さんと寺島さんのファンには申し訳ない!



以上、なんだかなぁ・・・のボヤキ2点でした。いいがかりみたいなもんかなとも自覚してます。



※リアタイ所感
少し気の毒だったのは、年末年始を挟んで一呼吸おいての敗者復活チャンスをみすみす逃しちゃったところでしょうか。
{netabare}15話で仲間集めに一区切りつけたのはギリ間に合うタイミングでした。同じ路線ならインフレしていくしかなくなったからです。{/netabare}
{netabare}そこで16話から登場の“魔王”の皆さん。切れ味鋭い変化球はもちろんミリム。トカゲのガビルもネタキャラとして可能性を感じる後半の出だしではありました。{/netabare}
{netabare}起承転結の転を受けてふくらますかと思いきや、もういっぺん“転”が来て尻すぼみ不時着というのが正直なところです。言うまでもなくシズさんの教え子の子供たち編ですね。{/netabare}


一気見だとさらに辛いかもしれません。
原作やその他メディアミックスと合わせて楽しむくらいじゃないと厳しいものがあるんじゃなかろうか。


{netabare}結局24話の外伝が一番面白かった。これシズさんロスなんかなぁ。{/netabare}



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2019.08.26追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月リアタイ視聴


なろう系の中でも特に打率の低い異世界転生もの。リアタイ視聴を止めて評価の高いものを選んで後追いで鑑賞することを決めた2019年夏。
そういえばきっかけは『転スラ』でした。すでにこの時、「今後積極的に観ることはない」と言ってますね。
トレンドなのか新作けっこうな比率で異世界転生ものがリリースされてますもの。これらを対象から外すと余裕あるスケジュールを組めそうです。とはいえ、がちがちのルール縛りもつまらないのでユルめに運用するつもり。



2019.04.08 初稿
2019.08.26 修正
2019.09.17 誤字修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 80
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

幸せを感じられる優しい異世界

アニメーション製作:エイトビット、
監督:菊地康仁、シリーズ構成:筆安一幸、
キャラクターデザイン、江畑諒真、
原作:川上泰樹、伏瀬、みっつばー

通り魔によって殺された三上悟は、
異世界で転生してスライムになった。
スライムといっても最弱の存在ではなく、
この世界で最上級の強さを持ったモンスター。
つまり、名前と姿がスライムというだけで、
そのほかは、いわゆる異世界の俺Tueeeeの展開。
スライムはユニークスキルとして、
「捕食者」と「大賢者」という能力を保持し、
それによって、ほとんどのことを
都合良く解決させることができるのだった。

洞窟内に封印されていた暴風竜ヴェルドラと遭遇し、
話しているうちに、友だちになる。
そして、その身を自分のなかに取り込み、
リムル・テンペストという名前を得て、
より強大な存在へと進化する。

この作品がほかの転生ものと違うところは、
主人公が普通のサラリーマンとして
社会人生活を送っており、争いごとを好まない
面倒見の良い人物であることだ。
いわゆるコミュ障ではなく、積極的に交流を図り、
相手の事情を知ろうとする性格。

スライムになってしまい、人間の肉体を持たないため、
元々、人柄が抜群に良かったのが、
さらに欲望を持たない本当の神のような存在になる。
それによって、実際の人間社会では絶対に不可能な
力の支配プラス「情」を加えた理想郷のような世界を
作り出す展開になっている。

私はこのアニメが結構気に入っている。
なぜかというと、モンスターを狩る異世界において、
「優しさ」と「赦し」が根幹にあるからだ。
リムルは異世界で人生をやり直しているわけだが、
それは自分の欲望を満たすこととは、かけ離れている。
というより、自分が快適に暮らすことは、
周りの人に幸せになってもらうこととイコールになっている。
そのためリムルは基本的には人のために生きている。
自分の欲望のためには生きていない。
自分が倒した部族たちの面倒を見ていくために
国づくりを始め、皆が安心して暮らせる場所を
確保するために動き出す。
{netabare}また、想いを残して死んでいったシズさんの
望みを叶えるために旅をする。{/netabare}

この話を観ていて、私は知り合いの
社長たちのことを思い出した。
彼らのほとんどは、自分の周りの人たちに
幸せになって欲しいという考えを根底に持っている。
そのためには金を稼がないといけないわけで、
何をやるのが最善なのかという思考につながる。
社長は寝る間も惜しんで仕事をするような、
とてつもないエネルギーを持っている人ばかりだ。
何をやっているときでも常に仕事のことが頭にある。
そこには個人の幸せというよりも、
ファミリーの幸せという意識が強いように思える。
こう書くと、何だかマフィアみたいだが。

ただ、この作品が国づくりをテーマにしていると
言われると違和感がある。
部族間差別や権力闘争、経済活動、貧富の差、犯罪など、
その辺りの問題がほとんど出てこないため、
ファンタジー要素が強いと思えてしまうからだろう。
国づくりであるなら、もう少し突っ込んだ問題や
工程を見せて欲しかった気がする。
問題点を挙げると色々ありすぎるのだが、
最終回までの数回は、まともにシリーズ構成を考えたのかと
首を捻りたくなるような展開だった。
ただ、世界を自分の手で快適で幸せな場所に
変えていく目的は、ほかの異世界ものにはない
魅力的な視点だった。
あまり何も考えずにこの世界観に浸っていると、
心地良さを感じさせてくれる。

2期の放映は2021年の1月から。
原作の売上は1000万部超え、
BD&DVDも6000枚超えだという。
この作品の高い人気は、今の社会に生きにくさを
感じている人が多いからかもと思ったりもする。
(2019年3月29日初投稿)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 84
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

スライム創世記

エイトビット制作。

死によって突然のスライムへの転生。
暴風竜ヴェルドラとの出会い、
小さなスライム伝説の幕開け。

転生ものにしては面白い解釈がある。
舞台は人魔がせめぎ合う広大な大陸ですが、
生前の三上悟は穏やかで平和主義者だったため、
{netabare}異世界転生=大陸の支配というより、
他の種族との交流や国造りに焦点が当てられている。{/netabare}

我々がもし無人島に漂着すれば、
常識を持つ大人なら飲料水の確保、
体温を一定に保てる寝床の確保、
こういった身近なことから始めるでしょう?
間違えてもこの国は俺のものだ!にはならない。
もちろん戦闘もあるのですが。

オーバーロードのようなエンタメ感と、
グリムガルのようなどこか身近さを残す、
基本はお気楽転生コメディなのでしょう。

最終話視聴追記。
後半が駆け足になってしまい、
{netabare}異種族も話せばわかるの世界設定が、
物語に平坦な印象を残した気もします。
普通の人生を歩むはずだった男の転生物語、
1人の女性の想いを引き継ぎ街を作る。{/netabare}

ここから先は知らないままで、
お気楽冒険譚として楽しもうと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 85

73.0 2 精霊で魔法なアニメランキング2位
転生王女と天才令嬢の魔法革命(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (342)
946人が棚に入れました
パレッティア王国王女、アニスフィア・ウィン・パレッティアには前世の記憶がある。 魔法が当たり前に存在する世界に転生し、魔法使いに憧れるアニスフィアが夢見たのは、魔法で空を飛ぶという、破天荒で非常識なことだった。けれど、なぜか魔法が使えないアニスフィアは日夜、キテレツ王女とあだ名されながら、怪しげな研究に明け暮れるはめに。 ある夜、お手製魔女箒で空へ飛び立ったアニスフィア。暴走する箒が飛び込んだのは、貴族学院の夜会。そこでは、魔法の天才と噂される完璧公爵令嬢ユフィリアが、アニスフィアの弟・アルガルド王子から婚約破棄を宣言されているところだった。声もなく流されるユフィリアの涙を見たアニスフィアはそっと手を差し伸べる。 ──この魔法はあなたの笑顔のために。2人の少女が未来を切り開く、「転生×天才」魔法ファンタジー!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

詰め込み過ぎ。百合なのに心情が弱い。魔道具が活かしきれません。

1話 超期待枠です。アニメのクオリティが高い、ヒロインがいい。

{netabare} 異世界ものは他の皆さんのレビューまちで選ぼうと思っていましたが、アベマのサムネが良かったので視聴。
 いや、作画もいいですけど、構図も演出もキャラデザもいいですね。ボカシをつかった遠近法やおありと俯瞰の構図を取り入れるアニメは出来がいい事が多いです。アニメのクオリティに信頼がもてます。1話の引きも悪くないですし。

 「聖女の力は万能です」以来のハイクオリティな異世界です…と思ったら同じ制作会社ですね。なるほどこれは期待枠です。
 そしてヒロインの設定いいですね。可愛いです。空を飛ぶという夢も期待できます。また、対になる娘もいいですね。憂い顔がたまりません。笑顔が見たい。
婚約破棄ものですが、「守るべき節度が…」というセリフから言って原作のクオリティが高いんだろうなあと思います。

 もう原作ぽちっちゃおうかなあ、と思うクオリティでした。2話確認して、良ければ…

 追記 結局文庫をポチってしまいました。5巻品切れです。早く増刷してください。{/netabare}

2話 いいですけど王女語りすぎかな

{netabare} 王女だけでなく登場人物が気持ちをしゃべりすぎかなあと。余韻や表情で読み取れるよう出来る部分もしゃべってしまっているし、その気持ちを演出、ストーリーで見せてくれればもっといいのに、と思います。作品が安っぽくなる気がして勿体ないですし、セリフは整理した方がアニメを見ていて作品世界に入り込めます。
 なろう原作ならスマホ前提で短文でセリフ多いのは仕方ない部分もありますが、アニメのレベル上げるならセリフを整理した方がいいかも。しゃべらせたほうがテンポが良くなるという狙いもあるでしょうけど。

 あとは王女に劣等感が無さすぎなのがキャラに分厚さが出ない気もしますが、これからかもしれませんしそこも含めて転生の設定を明かしていないのが気になります。
 
 まだ、原作は読み始めてませんが、EDの感じから言って、いつか転生の理由とかわかるんですかね?そこを隠しているのがいいですね。王女のキャラ設定はそこにつながるんでしょう。

 あと、1話目よりちょっと映像が安っぽくなった?クオリティは高すぎなくてもいいですけど、アベレージを維持してほしいなあ。{/netabare}



4話 うーん。話はいいけどテンポが遅いかも。1クールでどこまでやるんでしょう?せっかくのいいキャラとポテンシャルがもったいない気がします。

{netabare} キャラも話もいいんですけどね。どうもテンポが遅いというか、しゃべりすぎ、会話劇が多すぎで展開しないというか。「聖女の力は…」の時の軽快な展開に比べてちょっと見劣りするかなあ。小説で6巻らしいので2期目を考えるとぎりぎりですけど、それを考えると間延びする気がします。5巻を1期でやり切るくらいでやらないとラノベ、なろう系は会話が多いですからどうしても薄くなるでしょう。
 種まきはいっぱいしてますよね。竜と王子とあの黒い女性の正体となにより王女は何者が何も描かれず4話ですか…

 うーん。俺たちの戦いはこれからだ、で終わらせる気でしょうか。もったいない。作品のレベルを保てないで間延びさせるのは本当にもったいない気がします。まあ、半分くらい言ったところでもう1度1話から再視聴はしてみますが。

 原作6巻分届いているので先に読んでみることにします。


 で、2話で感じた画面の安っぽい部分ですが、うーん。安っぽいというより遠景の時に気の抜けた作画がある気がします。3DCGの特徴…なんでしょうねえ。引き画の時に線の数が減るせいか、細かい部分が省略されるのか、アップでは気が付かない歪さがでるのか。ベクター処理というかフラクタル化みたいな感じで、3Dモデルで遠景になっても線のクオリティを下げない工夫が必要かもしれませんねえ。{/netabare}

5話 久々にテレビアニメで熱くなりました。ワクワクドキドキで本当に面白いと素直にいえます。

{netabare} テンポがどうとか作画がどうとか前回までいろいろ文句はいいましたが、いいですね。5話。

 魔薬(マヤク)が出てきて「フルでいくのらー」になったときはどうかとも思いましたが、熱いヒロインの熱い戦いがたまりませんでした。

 魔法にかける想いがキャラ付けに活きています。異世界ものもこういう話なら本当に面白くできるんだなあと感動しました。やっぱりジャンルじゃないですね。また、熱血だけでなくて、「魔法科学」と人体の能力、あるいはコンプレックスについてもありそうですね。そこもキャラの奥行になっています。

 いや、本当に面白かったです。{/netabare}


11話 描きたいことと異世界設定の不釣り合いで損をしているかも。

{netabare}  本作はまずギフテッド…生まれつきの才能は努力で覆るということが言えます。また、ノブレスオブリージュ、アイデンティティ、格差社会と分断や既得権益を埋めるのが技術だということ。世襲の否定、職業選択・働く女性の問題等々かなり意識して話に組み込んでいます。百合の部分、つまりLGBTの部分もありました。

 キャラごとの抱えている問題のエピソードへの落とし込みもできると思います。そういう意図については非常に好感がもてます。話の展開もこの1クール分は事前に意図して設定を作ったのでしょう。ちゃんとやりたい事を描くための舞台設定ができていると思います。
 ですが、少し語りたい事、現代的な諸問題が直接的過ぎる気がします。ともすれば非常に説教臭い感じがしなくはないです。

 単純に異世界百合ものを楽しみたい、という層からするとかなり個々のキャラにストレスがかかっています。異世界的なノーストレス展開ではないですよね。本当はそういう話を望む層に対するアンチテーゼでもあるんですけど。
 それと原作もそうですけど、11話からの展開はちょっと急ですね。もう1エピソードあって妖精を深掘りしてユフィの選択があったほうが説得力があります。

 本作はキャラは魅力的だしそれぞれの個々のエピソードもワクワクします。アニメの作画も演出もレベルが高いです。

 類似例として思い出すのが「響け!ユーフォニアム」ですが、話の展開のうまさ、オブラートにつつんでストーリーで魅せる部分では、ユーフォより劣っているかなあという気がします。本作はストレスや内面を全面に押し出して説明しすぎですね。
 込められている意図については、本作のほうがかなりアップデートされています。

 それとユフィというキャラが描き切れていない…というかキャラ設定にブレが感じられるのが惜しいなあという気がしました。そこが11話前後が急展開に感じる要因なのでしょう。

 頭使わないほうが好きな視聴者からは不評でしょうし、真面目に見ている人にとっては面白いですが、少しユフィを含めて周囲のキャラがご都合主義かなあという気がしました。
 こういう批判はレベルが高いアニメだからできるのであって、普通の異世界ものならここまではいいません。

 あと音楽性はなんとかしましょう。レベルが釣り合ってません。{/netabare}



最終話 テーマ性とヒロインのキャラ、設定はいいです。ただ…

 アニメの水準も高いし、尻切れトンボにせず2人の行く末を提示したのは評価できます。テーマ性、ヒロインのキャラ造形、設定や世界観などは非常によかったと思います。
 王女としての役割、役割、やりたい事、家族構成など、生まれと環境と個人の能力・気持ちの部分が交錯してうまいプロットだったと思います。

 ただ、前半のワクワク感と後半のテーマ性を描く部分に入ったときのギャップですね。これはユフィというキャラを扱いきれていない、あるいは設定を上手く活かしきれていない気がしました。
 特にせっかくの百合ものなのに、心情の部分でアニス・ユフィの双方の気持の部分が薄かったですね。ユフィ→アニスはわからなくはないですが、アニス→ユフィに納得感がなかったですね。

 それと魔道具についてのカタルシスがないので、アニスが何を成し遂げたのか、成し遂げるのかも中途半端でしたし、ユフィとアニスの立場の逆転的な部分も妖精設定の弱さから納得感がイマイチでした。アニスの素性についての示唆はちょっとありましたけど、そこの部分が全然描けていないわりに、2期を前提にという雰囲気でもない感じです。

 いろんな要素のレベルが極めて高いですけど、肝心のお話の部分があせりすぎたのか、詰め込み過ぎたのか、人間の行動としての説得力がいまいちでのれませんでした。むしろ前半のアニスのハチャメチャのキャラのほうが面白かったし納得感もありました。

 ということで、低い評価はつけたくないですが、最後の3話が良くなかったですね。ということで画竜点睛に欠くというか、竜頭蛇尾というか、そういう感じでした。

 評価3.9で調整しましたが、ちょっと高すぎかもと悩みどころでした。


追記 感想に変化は有りません。やっぱり相対的に点数高すぎる気がします。作画が良いのはそのまま。キャラが表面的だった分、キャラと調整で使っている声優さんの評価を落とします。3.6なら丁度いい気がします。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

おまえらみんな、真面目かっ!

見た目や言動がストレートにド真面目なマゼンタ公爵家令嬢ユフィリア(ユフィ)はもちろん、一見ふざけた魔道具を作り普段はおちゃらけた言動も目立つパレッティア王国第一王女アニスフィア(アニス)も含めて、彼女たちの親兄弟など主要登場人物のことごとくの根が真面目という、ある意味堅苦しいアニメ作品ですね。

アニスはいわゆる「異世界転生」キャラではあるらしいのですが、具体的な転生描写はなく、転生前の記憶も断片的な物であるようです。いわゆる「現代日本知識で無双する」系のなろう的な異世界転生作品ではありません。

アニメは一応区切りの良いところで1クール終わっていますが、コミカライズはアニメに追い抜かれているため、続きの話を知りたければ現時点だと原作を読まないといけません。

本作のキャッチーな部分はアニスとユフィ、あるいはその他の女性同士のカップリングによるいわゆる「百合」描写が担っているのですが、ストーリーとしては常に「相反するふたつのポリシーの衝突」という軸で作られています。

わかりやすい対立は「既得権益の維持か万人の利便性か」みたいな辺りだとは思うのですが、とにかく衝突する当事者同士は極めて真面目に生きているので、ストーリーにある程度集中しないと置いていかれそうになるアニメですね。

ところで『聖女の魔力は万能です』とかもそうだったんですが、最近のディオメディアってけっこう異世界物を作らせるとイケてませんか?
(そう思ってるのは私だけだろうか…。)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 25

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

残念賞ですねw

原作はなろう系のラノベなんですね。
漫画化されてから、アニメ化となったようです。

前世の記憶を持つ魔法を使えない王女アニス。
魔法科学という新しい技術で、誰でも魔法が使える世界を目指していた。

ということで、タイトルが魔法革命なんでしょうけど、タイトル詐欺ですねw

盛大な姉弟喧嘩の末、最後は百合ですか・・・
みたいなw

作画も綺麗で、期待があっただけに、ちょっと肩透かしでした。
今期の残念賞です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

60.3 3 精霊で魔法なアニメランキング3位
異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (74)
188人が棚に入れました
…秋津みどり(享年27)、過労死したら異世界へ!?神様から能力を与えられ、異世界に転生した私。そのスキルは。えっ? 人間にはモテないかもだけど、もふもふたちには愛されちゃうってことだよね?うわあぁぁ、白虎やドラゴンにも触り放題――!スペック高い貴族のおうちの末娘ネマに生まれ変わった私、今日も「もふもふ」「なでなで」しつつ、人類存続(?)のためにがんばります。「小説家になろう」発、異世界もふもふファンタジー!!!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

これまた酷い異世界モノキター!自重しない系吶喊主人公です。

 最終話(12話)まで観ました。2024.03.26

 戦闘は人間、コボルトどちらも痛み分けで終わった様です。コボルト側は死亡14、障害が残る負傷者11…。

 ネマの成長のための犠牲でした〜!的な扱いで、感動エピソードというより、作戦失敗してね?と言う印象が強いです。

 コボルト達はネマにキレずに何故か損害を受け入れます。話が分かると言うより洗脳っぽいです。一緒にいる王子も、異常だと思わないのかな?

 無理矢理戦闘描写を入れただけで、戦う必要があったのか不明です。

 最後、ネマが強制収容所計画を必ずやり遂げてみせる!と決意してさらなる犠牲者を求めて皆で旅に出て終了!

 きっと、「アルバイト ナハト フライ」と書かれた看板を門に掲げた素敵な絶滅収容所が作れるんでしょうね。

 お気に入りの獣人はゾンダーコマンダーか、カポに任命!見目麗しいケモケモに囲まれて、モンスター達から回収したお宝や使える生体由来の資源はカナダ(倉庫の隠語)に積み上げて…生産と死が同居した収容所王に俺はなる!

 原作が悪いのかアニメ化でこうなったのか…。怖いアニメやで!

………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2024.03.19

 コボルトのためにネマ、頑張ります!「この戦いで死者もでるでしょう。参加する者は覚悟をキメて下さい!」

 戦闘前に演説をぶちますが、幼女にこんな上から目線の演説されてもなぁ〜。コボルト達も良くキレないですね。

 神様に貰ったチート能力で今ここにいるのに、良くこんな台詞を吐けますなぁ…。

 そもそも人間を滅ぼす可能性も含めて与えられたチート能力なのに、上級貴族に生まれて王子や家族からも愛されていて、主人公が気に入った魔物しか助けない…。

 コボルトに何匹も犠牲者が出てますが、戦闘が上手く行っても強制収容所送りかぁ…。「コレがお前の選んだ道だ。決して忘れるな!」と王子も幼女に偉そうな事を言いますが、お前ら全く安全地帯にいて何を言ってるの?

 主人公の立場的に人間側と決定的に対立出来ないため、主人公が魔物を騙している様にしか見えません。

 中身成人女性のあざといワガママ幼女のネマを愛せるか?で大分評価が分かれそうです。
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 8話まで観ました。2024.02.26

 いつもの異世界転生チート幼児退行ものですが、魔物の強制移住をメインテーマにぶっ込んできたので、これからどうなるのか目が離せません。

 人類史でも強制移住の悲劇は枚挙にいとまがありません。ナチも、ユダヤ人をヨーロッパから一掃するために、マダガスカルへ移住させようとしていたのは有名な話です。

 マダガスカルでユダヤ人達は高度な自治を与えられるはずでしたが、そもそもドイツに制海権が無いのにユダヤ人を大量に移送出来ないよねテヘペロ!からの絶滅収容所送りでした。

 アメリカ先住民の涙の旅路、バターン死の行進…。大量の人員を移送するだけでも難しいです。

 占領軍が住民を選別して移送しようとするのは大虐殺の前触れやぞ!と、人類はボスニア紛争でも学んだはすですね。

 頭お花畑の主人公がコボルトと人間の紛争の最前線に到着!これからどんな展開になるのか!?

 多分、糞みたいなご都合主義で決着がつくと思いますが、この一点のみで視聴継続です。本作品は歴史の重みに耐えられるのか?無理やろなぁ〜。
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 7話まで観ました。2024.02.21

 主人公は、魔物と動物寄りの立場になるように神様からチート能力を貰ったはずが、人間にも魔物にも動物にも良い顔をしようとします。

 転スラのリムルみたいに魔物に名前をつけて強化したりと、やりたい放題です。

 ただ、リムルさんは全種族が仲良く暮らせる国を作ろうとしますが(雰囲気は国家独占社会主義っぽいですが…)、本作品の主人公の解決策は…。

 魔物が人間に圧迫されているので、魔物をゲットーに集めて、冒険者と戦わせて数の調整をしようとか、割と酷い計画を進めようとしたり、発想がナチっぽいです。

 魔物と言っても、ゴブリンやコボルト等、一応意思の疎通は出来る種族を集めて冒険者と殺し合いさせるのって、誰得なんですか?

 冒険者はレベル上げが出来るからメリットは多少あるかもですが、魔物のためになってます?強制収容所や人肉牧場経営と同じレベルの非人間的なモノを感じます。

 全然モフモフたちの味方ではない、むしろアインザッツグルッペンや武装SSの頭みたいな主人公から目が離せません。転生で幼児に精神レベルが退行した主人公、コワいわ〜。

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 初回観てのレビューです。2024.01.08

 転生した女性主人公、神様に転生させてもらいます。動物にだけ好かれるはずなのに、精霊獣や王子様にもモテモテです。

 公爵家に産まれて親ガチャもバッチリ成功です!王位継承権もあります。神様…、大サービス過ぎるでしょ。

 3歳なのに主人公、凄い向こう見ずで無謀な童子です。やり過ぎじゃね?都合の良すぎる既視感ありありの異世界なろうから、目が離せません!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

プリティーリズム・もふもふドリーム

キャラデザインと主人公の性格が小学生の女の子向けアニメみたいだけど、中身は普通のなろう系っていう見た目と中身のギャップ、それからタイトル詐欺に戸惑うばかりだった作品
主人公が幼女の身体になって中身まで幼児化しちゃったみたいで演技が幼女そのままだから、中身OLだと思うと気持ち悪い
プリキュアの新作が「転生したらプリキュアだった件」だったら「そんな設定いらんわ!」って思いませんか?

動物の可愛さとポップな世界観は可愛くて良かった

癒しアニメかな?って思ったらもふもふ堪能してるのは最初だけ
途中から普通のなろう系みたいになってきて、精神年齢幼女のままで中身OLなのに、肝が据わりすぎている奇妙さも気になった

中身OLっていう設定が雰囲気もシナリオも台無しにしていて、少女に戻って素敵な家族や王子様からチヤホヤされたーい!!って願望が垣間見えるからちょっと怖い
サラリーマンが美少年に転生して美魔女ママやセクシーなお姉さんから過激なスキンシップされる話も気持ち悪いけど、女版の妄想もなかなかイタイですね・・・それがよくわかったのは良かった

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

7話 期待値はありますが一旦中止。再開の可能性はあります。

1話 超テキトー設定異世界転生もの…だけど、ちょっと面白い。

{netabare} ツッコミどころ満載の超テキトー設定の異世界転生もの…内容は面倒なので書きませんが、あらゆる場面でツッコめます。なんだけど、ちょっと面白いかも。切り捨てるのは簡単ですけど、緩すぎる展開にちょっと心惹かれてしまいました。

 制作のEMTスクエアードって「くまクマ熊ベアー」のところですよね。うーん、この緩ーいくだらなさがひょっとしたらこの会社の持ち味かも。一周回ってなかなかいいかもしれません。多分見ます。{/netabare}


2話 く、くだらなすぎる…だが、それがいい、という作品。

{netabare}  OP見てるとバトルシーンもあるみたいで、もふもふしているだけじゃないみたいですね。一応擁護しておくと世界観、貴族とか神とかいろいろ考えているみたいです。ですが、それはまあどうでもいいでしょう。キャラデザや作画もどんなB級よりもB級です。

 が、ここまで極端にB級だと、脳みそを使う気も起きませんので癒されます。「くまクマ熊2期」とか「スライム300」より極端かもしれません。そういうのがお好きなら…という作品でしょう。私は結構好きかも。 {/netabare}


3話 週1で見る分にはいいんじゃないでしょうか。視聴継続決定ですね。

{netabare} 本作については見なくなるとすれば、単純に面白くない場合でしょう。深掘りをする作品ではないし拒否反応が起きるような主義主張も感じられません。転生の必要があったか?も1話で忘れられます。

 3話の時点だとまだ面白く見られていますが、この展開だけだと飽きる可能性がありますが一方で週1なら問題なく最後まで見られる気がします。3話時点で継続視聴ということで以降のレビューは展開があったらか、または視聴中断するときになると思います。 {/netabare}



7話 期待値はありますがもふもふ路線ではないので一旦中止。ただ、再開の可能性はあります。

 話それ自体は悪くない気がするのですが「悪くない」どまりかなあ…と思います。癒し枠という点でもふもふ路線を徹底していれば…とも思わなくはないです。
 ただ、話の展開やキャラ付けは思っていたよりもしっかりできている話だとは思いました。

 今期は比較的異世界モノに見るべきものがあるので一旦休止します。無料ではアベマ独占で見忘れていたせいもありますが、B級内でランクをつければ話は5/10、アニメの出来は4/10という感じで、優先順位が低い作品になってしまいました。ただ、述べた通りの話にはなっているので期待感は無くはないので、他サブスクで無料でストレスなく見られるなら、見るかもしれません。

 点数は評価すると作画は2.5以上はつかないですね。その分キャラを3.5、期待値でストーリーは3.5にします。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

78.8 4 精霊で魔法なアニメランキング4位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (647)
2556人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

馬鹿なッ!?暴虐のなろうが覇権を取るなど聞いたことがないぞッ!!

この夏期に私が最も生きがいとしてきたアニメ。

『魔法科高校の劣等生』のパクリみたいなタイトルと、それを誤魔化すかのように取り付けられた無粋すぎる副題。
最早ksアニメ臭しかしなかったのだが、蓋を開けてみれば、なかなかどうして、良作ではないか。
清々しいほどに万能なアノスを〈視〉ていると、30分など瞬く間に終わってしまった。

{netabare}そして、この作品の特徴として印象的なのが〈根源〉の概念だ。
“生命”とは異なる、その生物が持つ“魂”みたいなもので、これが滅ぼされない限りは、“命”を落としたとしても〈蘇生〉や〈転生〉をすることができる。

強すぎる治癒・回復能力は、作品の様々なバランスを壊しかねないため、本来は適度に自粛していくべきものである。
しかしこの作品、めっちゃ回復する。切り離された腕が瞬時に再生する。ドラ○ンボールすら集めずにヒトが生き返る。

アノスが敵を容易く葬り、流れるように〈蘇生(インガル)〉の魔法で蘇らせ、「さて」と会話を始める。お馴染みのシーンのファンは、私やファンユニオン以外にも大勢いたことだろう。

こんなにも好き放題やっておいて、なおも楽しいバトルものの作品を成立させている、高い技量を持った作者、そして、今回のアニメ化に関わった全ての人間に告ごう。

{netabare}「大義であった。」

{netabare}【余談】
{netabare}1話終了段階で続きが気になりすぎて、遂に「小説家になろう」に登録してしまった。
誤解がないように言っておくと、私個人としては、「なろう」というサイトにも、「なろう」原作のアニメにも、殆ど偏見は持っていない。

{netabare}結果論だが、アニメの内容を原作小説で先取りして読み進めることは、アニメをより楽しむための手段として意外にも有力な方法らしい。
原作者の文章は、動画や音声のみでは読解しきれない行間を、物理的に埋めてくれた。あとネタバレの対策にもなる。

それと、これ読んでて気づいたこと。
{netabare}『とある』とか、この手の作品に出てくる「変な語尾のキャラ」いるじゃろ?
これまで、この方法で簡易に行われている“キャラ付け”を見ても、「スベっていますことよ」「声優さん役作り大変そうだじぇ」としか思わなかったんだゾ。
いえ、その認識自体は今でも変わっていないのだけれど。
これ、根本的には「文章(小説)で誰が喋ってるか分かりやすくするための“キャラ付け”」だったアルね。活字とか全然読まないから今さら気づいたんだにゅ。

{netabare}ちなみにアニメの範囲は原作の3章まで。私は5章まで読み終えたところだが、面白さはさすがに3章がピークか。
正直なところ、2期はやらない方がよさそう……笑{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最強魔王の名言集

最後まで見てから感想書こうと思っていたが、11話目があまりにアレだったので
我慢できなくなったわ(笑)
{netabare}「負けられません・・・・・こんな馬鹿げた歌になど!!!」 「うっうー♪」
久しぶりに画面の前で笑いが堪えきれなくなったwww
今期はデカダンスのBDを買うつもりだったが、何だか雲行きが怪しくなってきたので、
とりあえずこっちを買い揃える予定。
要所の台詞がいちいち名言になる主人公というのも格好いい。
声優さん(鈴木達央)の声もハマり過ぎ。
作画も平均以上は楽々クリア、というかよく動いてる。
ただ、OPとEDの曲に全く魅力がないというのは実に残念なわけで・・・。
どうせなら電波ソングにすればよかったのに。{/netabare}

■最終回まで観て
タイトルに「魔王」がつくアニメにハズレは少ない・・・なんてのをどこかで見たが、
俺の中ではまさに好感度の高い作品だった。
{netabare}繰り返すがOP曲とED曲以外はね。
さて、2期はありそうなのかなとネットで検索してみると、某アフィサイトに行き着く。
そこの元業界人(笑)によればほぼ無理なんだそうな。
制作のSILVER LINKは今年大当たり連発で続編予定が並び、とてもじゃないが
中途半端な作品に割くリソースはない。
円盤や配信など商業的な売り上げも、俺の予想だと負け組確定かな。
まぁ俺はBD買うけどねwww
唯一の望みは、KADOKAWA(電撃文庫)がなぜかこれをプッシュしているらしい。
書籍の販促と割り切って2期となれば御の字だが、その場合は制作スタジオが
変更になる可能性も大。
つーことで、俺の脳内では2期は無いorやらない方が無難という結論に至ったわ(笑){/netabare}

■続報
俺様予想を大きく裏切りまさかの2期決定、しかも分割2クール!
やっぱり電撃文庫のプッシュが効いてるのか?
それとも俺のような中年ファンユニオンが円盤を買い支えたからか?
まぁ何にしろ楽しみが増えて喜ばしいわ(笑)
アニプレックスYouTubeチャンネルにPVが出ているので観てみよう。
https://youtu.be/UeiFLMdQOWc

■更に続報
2023年1月放映開始だそうだ。
https://youtu.be/3SF4ZEWYXtw
なんでゴブリン倒しそうな声になっちゃったのwwwwwwwwww

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

魔王学院の劣等生

1話感想{netabare}
「ハーイみんな叩いて叩いてー」と言わんばかりの内容、なんで敵はそんなに見くびってくれるのかよく分からん。
3秒以内蘇生は「リスクなしで」が3秒以内ってことだぞ、内容ちゃんと見よう。
逆に終盤のゾンビからの蘇生、そんなことも出来るのか?ってかそっちはリスク無しでいいのか?は気になった。
といいつつ実は面白いのかも知れない?
いやぁ、主人公が両親と仲良いってだけで結構評価が上がっちゃうのはクソアニメの見過ぎで目が腐ってるのかもなぁ。
とりあえずミーシャは学友宅で食事して帰りが遅くなると家に連絡しといた方が良いと思った。{/netabare}

2話感想{netabare}
2話冒頭、良い話すぎて泣ける。
どうやら2千年の間に伝承や教義が事実と違うものに書き換えられてた模様、つまり何者かの陰謀が働いてる模様、不適合者や皇族優遇の差別主義なんてのもそれのせいか。
“魔法科高校~”ではそこら辺これといった事情もなく劣等生扱いしたせいで教育関係が無能揃いというアホみたいな話になっちゃったので、こっちでは「そうではないんです、事情があるんです」ってことを早目に説明したかった…のかな?
展開がすっごい早いw
えーっと“アスタリスク”じゃなくてもう片方の…“落第騎士の英雄譚”、あれも陰謀によって落第に追い込まれてたって話だった気がするが、あっちはこんなに話を急いでたっけかなぁ?
(アスタリスクはどっちかっつーと地下大会を最後に消息を断った姉を探す話だったような?)
この内容だと肝心になるのは「誰が歴史を改竄したか」で、それを明かすまでをアニメ範囲内に収めようとすると急ぎ足じゃないと間に合わないとかか?
明かさずに「続きは原作で」で終わられても困るので、ダイジェストなのは目を瞑るべき…なのかなぁ?
ダイジェストだったのに明かされないで終わる可能性もあるけどね。
まぁ陰謀を暴いてく話であるなら私は楽しめると思う、そうでなかったら…う~ん。
個人的に怪しいのは勇者…じゃなくて、その付き人が裏切ったんじゃない?と睨んでるけど、果たして当たるかのう。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
それにしても展開早い。
2話の最後からサーシャは死ぬ気か?と思ってたので(3話のミーシャに刺さった短刀の角度が絵的におかしくて、ハナから殺す気は無いことの表現なのかなーとも思ったし)、その後の言動不一致ぶりは気にはならなかったが、だからといって発動条件に「拒絶されること」は必要だったのかな?
消えた後に悲しまない様にってだけでも充分だったような…?
更には時空警察…警察じゃなくて神様だったけど、そんなんまで飛び出して来て、そこまでやる必要ある?と思わずには居られない。
過剰というかナンというか、作中では盛り上げよう盛り上げようと頑張ってるのだけど見てるこっちは他人事な気分。
それでも過去に飛んで改変する内容を数話かけて消費することなくパっと済ませた(済んだんだよね?)のはありがたいかな?
そのネタは“PSO2”“プランダラ”と連続で見たばかりなので、当分見たくないので…。
ってか強化人間ネタの発展系、クローン作って育てた後オリジナルへフィードバックするという設定ではあったけど、それでもやっぱり強化人間ネタには変わりなく、もう何度見ただろう、なにかお約束でもあるのかな。
まぁハッキリ言っちゃうか、ミーシャは“ロクでなし魔術講師と禁忌教典”のリィエルに似てない?デザインからして。
それはそうと魔法の名前が全然覚えられない、覚えとかないとマズいかな。{/netabare}

5話感想{netabare}
教育なのか洗脳なのか、ニセの歴史や価値観の影響は何処まで及んでるんだろう?学生の中には双子以外にもアノス派が居ても良いのでは?と思ってたら…アノス派居たー!
おお、痒い所に手が届くじゃないか。
最初からそこまで考えてたのかも知れないが、原作連載中に読者から指摘されて書いたとかだったりして?、ここら辺は連載モノの強みよねぇ。
といいつつアノス派(統一派)の思想の中心はアノスへのグルーピー的傾向が強いみたい、なんかこういう方のが学生らしくて微笑ましいw
これ、新キャラのレイがカップリングされる流れだ、アノス×レイかレイ×アノスかで熱い議論が交わされそう。
サーシャの元チームメンバーと合流することはあるのかな?
ところで前回、アインズ…じゃなくてアイヴィスが世間には死んだ扱いすることになって、学院側がどう動くか期待したのだがそっちはスルー?

でもって肝心の新キャラ、爽やかイケメン系だけどそんなでも二千年前も勇者側じゃなかったらしい。
というか5話冒頭、二千年前の回想だったのだけどあの段階でアノスは死ぬことを決めてて配下も承知してたのね。
ニセ歴史は二千年前の勇者側の誰かなんじゃね?と思ってたけど、魔王側に裏切り者が居た可能性も浮上して来た?
5話冒頭の剣士とレイは実は別人だなんてミスリードは…まさか無いよね?{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

71.9 5 精霊で魔法なアニメランキング5位
月が導く異世界道中(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (324)
1083人が棚に入れました
平凡な高校生だった深澄 真は、とある事情により“勇者"として異世界へ召喚された。しかしその世界の女神に「顔が不細工」と罵られ、“勇者"の称号を即剥奪、最果ての荒野に飛ばされてしまう。荒野を彷徨う真が出会うのは、竜に蜘蛛、オークやドワーフ…様々な人ならざる種族。元の世界との環境の違いから、魔術や戦闘においては常識外な力を発揮する真は、様々な出会いを経て、この世界でどう生き抜くのか…… 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー開幕!

声優・キャラクター
花江夏樹、佐倉綾音、鬼頭明里
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

みにくい白鳥の子

(2021.5.2初投稿, 2021.9.24更新)

 ◎ 略称『ツキミチ』1クール全12話
  ※ 最終話後、第2期制作発表あり。

🌕 ❰全話試聴して❱
{netabare}
 本作は原作ファンとして今期の期待作のひとつだった。ゆえに期待を込めてアニメ評価は最初はオール4.5からスタートして視聴中に修正。最終的には、原作を100点とするなら80点の満足度でとても楽しかった。

 主人公と従者達を主軸にして話の寄り道をせず、キャラの登場を制限したことが吉となったと思う。コメディ演出でライトな作風だったことも結果的によかった。作画は彩り豊かな亜空風景が印象深い。とりわけ優秀な作画という訳でもないが、作風との相性が良く、見せ場に相応のリソースが割けていたので不満は全くない。

 最終話後に2期制作も発表されて頼もしい。2期で主人公は、人と魔族との戦争にどのように対応していくのか。主人公とある意味同じ立場の新キャラ2名が、主人公とどう関わるのか。

 1期は原作にあった上記の新キャラに纏わるサイドストーリーは潔くカットされた。それを2期に持って来ることは間違いないだろう。そこに構成の妙を感じる。1期が亜空建国が主軸なら、2期は主人公の亜空外での商売上の人間ドラマが主軸に、と色合いが明確になりそう。

 必ずしも原作通りに進むとは限らないだろう。場合によっては、1期では省略された豪商レンブラントの真実の深堀りも描かれるかもしれない。2期が実に楽しみだ。
{/netabare}

以下、放送前投稿 (2021.9.23推敲)
{netabare}
 原作は、2012年2月から2016年8月迄『小説家になろう』にて連載された。現在、なろうアカウントは無くなった。

 2013年5月からアルファポリスより書籍が刊行。2021年7月時点で既刊17巻(本編16巻+番外編1巻)、コミカライズ既刊9巻。2021年4月時点でシリーズ累計発行部数170万部突破、アニメ放送直前には200万部突破と勢いある作品。

 アルファポリスサイトで無料で読める小説は、書籍のダイジェスト版。漫画は最新の一部のエピソードは無料で読めるよう。

 本作は2020年10月に「2021年アニメ放送決定」のニュースがあった。それがきっかけでコミックを読み始め非常に気に入った。その後ラノベも読み始め現在2周目突入中。

 2021年4月28日、昨秋の特報に次ぐPVが公開され、そこで本作が同年7月放送開始と初めて告知された。

 同時期放送作には、大好きなラノベ原作異世界ファンタジー作品が多い。本作以外では、「はめふら2期」「転スラ2期第2部」「現国」「精霊幻想記」と合計5作品もある。個人的にアニメに費やす時間がますます増えそうだ。

 上記の中では最も遅い告知となった本作、PVを視聴してお笑いの真打ち登場の感。キャストが豪華で皆さんの演技が楽しそう。PV最後の劇伴がツボだった。以上の中でコメディ要素は「はめふら」といい勝負だろう。日本神道の神様が登場したり、日本の時代劇かぶれの主人公の配下がいたり、と他作品とは一味違った日本推しがなかなかユニーク。

 監督は『ログ·ホライズン』『FAIRY TAIL』などの長期シリーズが代表作の石平信司氏。ファンタジーにコメディを馴染ませ長期人気を保った実績がある。本作でも期待している。
{/netabare}

❰主人公について❱
{netabare}
 17歳の高校2年生の深澄 真(みすみ まこと)は、両親と神との昔の契約で理不尽にも勇者として片道切符で異世界に召喚させられた。

 彼は異世界では日本での年格好のまま。配下の多いカリスマ最強主人公となるが、飾らない人柄で天然。だが、ある事情で勇者にはならなかった。それでも異世界での彼の魔力量が人外。戦闘力もチート。さらに周りの助力も大きく、商材にも恵まれ彼の立ち上げた商会はどんどん大きな存在となる。彼はその甲斐性と性格の良さから、ハーレムも可能なほどの財力と地位をじわじわ築くがその気が全くなく特定の異性との色恋とも無縁。

 そんな所は転スラのリムルによく似ている。但し容姿が日本基準では平均、本作の異世界基準ではブサイクという設定で、人型時の美形なリムルより親近感がある。

 個人的に真に魅力を感じるのは、弓道で一芸に秀でている所。所属していた高校の弓道部では彼は副部長だった。弓道の才能以外は全てにおいて平均的だが、地道な努力家で面倒見も良く彼を慕う美人の部員が二名いた。しかし鈍感で恋愛には不器用。女性から告白されてもギクシャクするのが関の山。弓道があるので恋愛優先になることはなかった。ありのままの自然体で、まだ若いのにどこか落ち着いてる彼。しかし道理や礼節を弁えない存在は、たとえそれが神様であろうと堂々と立ち向かう。そんな鷹揚な雰囲気と反骨精神を持つ主人公像が好ましい。

 弓は異世界で彼の戦闘手段として最大の武器となる。彼は召喚後も、時間があれば無心に的を射る鍛錬を欠かさず、弓道を精神修養の一貫として続けている。そこに禅定の静寂美が感じられるが、弓道ならではの魅力だろう。一芸に秀でその道を極めんとする彼。普段は一切の力みが無いが、いざという時は極限の集中力を発揮して敵を討つ彼。なかなか格好いいと思う。
{/netabare}
❰配役について❱
{netabare}
 初回は声優の配役で、シン(巴)の声に個人的にかなりミスマッチ感があったので評価を下方修正。

 美女になってからの巴の外見上の声はあやねるでも合ってるが、竜体の声は誰ともわからない下手な物真似を聴かされてる気分で失笑した。まあ竜体の声は1話以外は出番ないだろうし、アニメは原作よりギャグ主体で作風が軽い。その内に忘れて気にならなくなるかもしれないが初回はがっかりだった。

 巴は外見が美女に変化して後、ヲタクで残念な部分もある。が、本質はこの世界を管理する女神も干渉できない何千年も生きている最強の上位竜の一柱である。その賢さと強さは半端ない。原作中、マコトは巴を頼りになる兄貴のようだと表現したことがある。やはり相応の落ち着きと滲み出る風格も感じられる演技とそれに合う声を期待する。

 姉御肌感が自然に滲みでる声優に演じて貰いたかった。女性らしい声のみならず、時に男前でドスも効く声色が出せる、例えば沢城みゆき、本田貴子、田中敦子あたりの幅広い演技力ある声優が理想。

 その後、巴役の佐倉綾音の演技は田中敦子に似てる感あり。しかしまだ若い。滲みでる年輪が足りない。やはり人生経験豊かな30代半ば以上の声優演じる巴が望ましい。

 それ以外のキャスティングは概ね満足。特にハイランドオークのエマ役の早見沙織。キャラの透明でキラキラの瞳以外は早見沙織の声に全く合わない、というのがギャグとして笑える。

 2話から登場の災害の黒蜘蛛の化身の澪の声は巴ほど違和感なくていいと思う。世界的大ヒット作『鬼滅の刃』の炭治郎と禰󠄀豆子兄妹コンビがそのまま真と澪の主従コンビに。大ヒットの験担ぎか。ネタとしても悪くない。炭治郎と真はすぐに同一声優と気付くが、禰󠄀豆子と澪はキャラクターが違い過ぎて、声を聴いただけでは同じ声優とは気付きにくいと思う。共通点はどちらもかけがえのない家族であること。炭治郎と禰󠄀豆子は血縁者で家族なのは当たり前だが、巴と澪は真にとって恋愛対象でなく家族同然の関係性で愛情と信頼を深めていくから。

 また『神様になった日』の主人公とヒロインのキャストが本作の真と巴になってたが、そちらは視て無いのでインパクトゼロだった。
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}       (2021年 TOKYO MX 初放送日時)
🌑第一夜「勇者…失格」(7月7日 23:00 - 23:30)
 物語4.5→4.0, 声優4.5→3.5
{netabare}
 漫画第1巻(第一夜『勇者…失格\(^o^)/』第二夜『「世界の果て(ピリオド)」のその先で...!?』第三夜『フラグは立つか立たざるか』第四夜『おしかけドラゴン』)より

〈異世界の 水戸黄門に なり得るか〉

 原作からのバイアスが掛かったため、予想以上に大袈裟なギャグシーンの多用と軽すぎる作風に初回は馴染めず戸惑ったため評価は若干下げた。しかしもう一度視て、コメディアニメとしていい線いってると思い直した。作風にもっと馴れたらまた評価上げるかもしれない。

 一番ウケたのはEDテーマ。まさかまんまの水戸黄門...やってくれる、いいセンスだ。時代劇の勧善懲悪+ファンタジーコメディのエンタメとして割り切った方向性か。今後も石平監督の手腕に期待。

 OP映像の登場キャラでラノベ第3巻(漫画第6巻)迄をアニメ全12話で描くと予想。果たしてどうなるか楽しみ。

 原作の『ツキミチ』は『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』同様、小から中の山場の積み重ねで、成り行きまかせでも主人公の強運とチート能力がじわじわと主人公の立場を引き上げる系の物語。それではアニメの1クールから2クール程度の尺では話をどこで切っても間違いなく中途半端になる。

 『ツキミチ』は主人公が三枚目であり、特に漫画版は、ギャグネタ豊富でコメディに徹底できる資質が『デスマ』以上。ならばストーリーで魅せようとするより、視聴者に「ストーリーは中途半端だったけど楽しかった」と思ってもらえれるようコメディに振り切って、キャラの魅力を耀かせた方が成功しそう。

 この初回のノリが最終的に吉となり、2期が生まれることを祈りたい。次回も非常に楽しみだ。
{/netabare}
🌘第二夜「災害の黒蜘蛛」(7月14日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第1巻(第五夜『おとぼけ侍』第六夜『「災害の黒蜘蛛』第七夜『ディープラバー🖤』)より

 いいテンポで話は進む。作風の軽さも少し馴れてきた。

〈亜空間 なつかし夢の 秘密基地〉

 本作の魅力の一つは、子供の頃に秘密基地を作って遊んだワクワク感を呼び戻してくれること。ただ秘密基地といっても亜空はスケールが違い過ぎる。

 彼の記憶にある日本の原風景がモデルの亜空は、水があり自生する自然の恵みありの全ての生き物が生活出来る1つの大地。真はその力をコントロールする事は出来ないが、規模も徐々に成長し拡大し続ける。その力を与えたのは日本神道の神様。当に天地創造の神業。

 アニメで非常に楽しみだった一つがこの彩り豊かな亜空を拝むことだった。異世界の中の異世界、この原作者の発想は素晴らしい。

 また亜空は避難(逃亡)先。この異世界で何でも好き勝手出来てしまう両刃の剣。夢がある反面、テロリスト、サイコパスや世界征服の野望ある者には絶対に渡してはいけない危険な存在と言える。そこが真のこの異世界での立位置に大きく影響していくが、それがどうなるかアニメでも楽しみだ。

〈制作に 遊び心が キラリんと〉

 水戸黄門のテーマは初回のみの特殊EDだったようで出落ちのネタだった。本作は鬼滅兄妹の声優採用など、他にも探せばネタがいくつか仕込んでるかもしれない。これは楽しみだ。
{/netabare}
🌗第三夜「ヒューマンショック」(7月21日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第八夜『シム亜空!?』第九夜『人外大移動』第十夜『理解不能』第十一夜『ヒューマンショック』)より

〈あらすじ〉

 マコトが巴と契約した時に生まれた亜空に、マコトを領主と認め忠誠を誓う住民が一気に増えた。初めての縁あったエマを筆頭とするハイランドオーク族おおよそ100名にプラス、エルダードワーフ族たち、上位竜の巴とその眷属のミスティオリザードたち、元災害の黒蜘蛛の澪とその眷属のアルケーたちだ。

 その後、マコトは残酷な現実を受け止めざるを得なくなった。亜空の住民には崇敬に近い愛され方をされたので油断してたら、まさか同族のはずのヒューマンと呼ばれるこの世界の人類には露骨に見下され、さらには魔物認定され討伐を仕掛けられた。しかも他の言語は自由に使いこなせるのに、ヒューマンの使う共通語だけ不自由だった。読み書きと聞き取りは努力で可能になっても、発音は努力虚しく身に付かなかった。

 しかしマコトは従者と共に逞しく生きていく。天敵の女神に対し、さらに怒りを蓄積しながら。

 そしてマコト、巴、澪の三名は、諸国漫遊する豪商の息子と従者という設定で、亜空産の果物を馬車に大量に積み込み出発。初めてたどり着いた街は"絶野"と呼ばれるヒューマンの住まう最果ての地だった。

〈理不尽な 神の仕打ちに 凹む日々 心安きは 人外のみか〉

 無尽蔵な魔力が源の神レベルのチートな能力と、(異世界基準の)不細工なルックスの主人公。これくらいの絶妙なバランス感覚が原作の売れている要因の一つなのかもしれない。

 アルケイの初期移住者は原作は4名のみだが、なぜかアニメではミスティオリザード(ラノベ原作では108名)並の数になってたり、僅かなカットと流れ等の細かい違いはあれど、ここまでほぼ漫画に忠実。そのため新鮮な面白みは少なく物足りなくなってきた。が、アニメならではのネタが時折顔を覗かせ新鮮でアニメも悪くない。

 今回笑えたのはBGMがいい仕事した悪代官と廻船問屋ネタ。

 あと巴が飯抜きで荷物番となった際、原作では「お、鬼ですか若ー!!!」の台詞が、アニメでは「あーっ、鬼ですかー!」で、そこはクスッと。

 台詞をマコト1人から、花江夏樹と鬼頭明里演じるマコトと澪の2人への語りへと微妙に変更。これはネタとしてよりわかりやすくするための変更かもしれない。
{/netabare}
🌖第四夜「あとのまつり」(7月28日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第十二夜『ざわめきの夜』第十三夜『姉妹の事情』第十四夜『あとのまつり/(^o^)\』)より

 今回は水戸黄門エンディング第二段が実に楽しい。曲調をオリジナルからよりロック寄りに、歌い手を主人公からヒロインへ、ソロからデュエットへ、と第一段と趣をがらっと変える工夫がいい。第三段をかなり期待。もしあるなら今度はどうアレンジするんだろうか。

 ここまで視聴して言えること。どうやらアニメ2話で漫画版1巻分(エピソード7話)消化、という制作の基本方針があるということ。そしてアニメは堅実で動くカラー漫画として優秀。作風の軽さも味方してテンポが実に良く、今回では水戸黄門風一件落着シーンの演出、特殊ED2などの独自ネタもあってとても楽しかった。

〈あらすじ〉

 マコトと澪が宿へ戻る途中、リノンという名の一人の少女が泣きながら接触してきた。聞けば、行方不明の姉を探してさ迷っていたという。マコトはその姉トアが弓道部後輩の長谷川と外見が瓜二つと知り、リノンの接近がたとえ罠でもこのまま放っては置けなくなった。

 そして巴が望む勧善懲悪道中の始まりは、リノンの姉の救出劇となるのだが...。

〈格さんは 当てる言の葉 核となる 街消え去りて 虚しき荒野(あれの)よ〉

 最後のマコトのアニメの台詞「バレたら隠せないし。ああっ、もうっ、日本語が変だ」が妙に心に残った。世直し道中の最初が一つの街の壊滅というトンデモなオチ。なんとなく大掛かりな舞台セットを用いる懐かしのドリフの全員集合コントを思い出した。

 アニメがギャグコメディに振り切ってるのは正解。そうでないとツッコミたくなる。

 街の破壊中、住人は関係者以外は全く出てこずぼかしてるが、状況的に巴と澪の所業は住人の大量殺戮をもたらすはず。住民の安否確認すらしないマコト。普通はシャレにならないが、おばかなギャグと思えばスルーできる。

 まあ魔物が横行してる命の軽い異世界のこと。マコトも不慮の事故としてドライに割り切って、やっちゃたものはしょうがないと、犠牲者のことはそれほど気にしてないのだろう。犠牲者はヒューマン族で、知り合い以外はマコトが大切にしたいと思える存在でもないし。

 マコトは本気出したら巴も澪も敵わないという。アニメでのマコトの実力発揮はまだまだこれからだろうがこの3名の所属する亜空は既に、この異世界唯一の核兵器保有国、と言っても問題なさそうだ。
{/netabare}
🌕第五夜「よくばり馬車の旅」(8月4日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十五夜『よくばり馬車の旅』第十六夜『グロリアス·ディナー』第十七夜『亜空改造計画』第十八夜『ファンキー·コート』)より

〈あらすじ〉

 マコトは"巴と澪は混ぜるな危険"と判断。巴を武者修行の名目で別行動させた。その後マコトと澪はトア姉妹と偶然救出した冒険者3名を馬車に乗せツィーゲの街を目指す。

 ひとつの街の壊滅という不祥事は魔物来襲のせいにしてごまかし、冒険者として、また商人として、マコトと従者はしたたかにその歩みを続ける。

〈異世界の 男のロマン 冒険者 旅は道連れ 友は増えゆく〉

 道中遭遇した魔物を討伐しながら進む道のり。同行冒険者の生々しい獲物の解体にドン引きしたり、憧れの漫画肉を堪能したり、場違いなほどハイテクな冒険者ギルド発行の冒険者カードに感動したり。

 マコトは、残念な外見と言葉の不自由、という欠点を抱えつつも、いつでも戻れる安全で快適な亜空があって、いざとなれば自身の底知れぬ力があって、頼れる多くの家族のような仲間もいる。

 なんだかんだあっても、マコトの異世界道中は刺激的で楽しそう。今回もアニメの原作再現度は高く安定して面白い。原作未読の方が新鮮でもっとワクワクしそうだ。
{/netabare}
🌔第六夜「ナイスミドルの憂鬱」(8月11日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十九夜『情に厚い人格者(ナイスミドル)の憂鬱』第二十夜『商人ギルド加入試験...!?』第二十一夜『いカニも美味!』), 漫画第4巻(第二十二夜『あの夏の記憶』)より

 今回は漫画4話分のエピソードを無駄を省くことでアニメ1話に巧くまとめていた。巴の分体の柿のつまみ食いはアニオリ。原作のどこかにあるかもしれないが少なくとも今回の漫画の該当部にはなかった。そのセンスはポイント高し。どうやら漫画では出てなくてもアニメでは毎回分体の出番を作るつもりなのかもしれない。同じくアニオリの蜃気楼都市の解説演出もグッド!

 名も無き巴分体は本作では希少の、いやかわ(癒しの可愛い)キャラ。その推しは物語上もとても大切。今後も亜空シーンでは分体を出来るだけ登場させて欲しい。

〈あらすじ〉

 まだFランクのマコトが冒険者ギルドの掲示板でたまたま見つけたSランクの依頼。それはその求める素材が手元にさえあれば特殊ランク扱いで受けられる依頼だった。たまたま自身が既に持つ魔物ルビーアイの瞳が使える。

 依頼主はツィーゲの街随一の豪商。その商会に出向き、主パトリック=レンブラントと直接面会して素材提供。泣くほど感謝されるマコト。それは依頼達成と同時に商会立ち上げの志あるマコトに強力な後ろ楯が現れた瞬間であった。

 その後商人ギルドの登録と食堂での食事も済ませ、人心地ついた後亜空に戻ったマコトに巴から緊急に念話での呼び出しがあった。

 行ってみれば巴と澪はやはり混ぜると危険だった。澪もアニメや特撮のヲタクに目覚め、仲間には相変わらず気苦労が絶えないマコトだった。

〈商人(あきんど)は 清濁飲んで 進む道 右腕無くば 叶わぬ道よ〉

 まさに人生を語る水戸黄門のテーマソング『あゝ人生に涙あり』の歌詞こそが、この世界に生きるマコトには良きバイブル。

 商人としてド素人のマコトには商会運営のノウハウを教えてくれ、後ろ楯ともなる有力者が必要だったが、運良く街一番のパトリック商会に取り入ることに半ば成功した。

 パトリックは敵も多くやり手商人なのは誰でも分かるが人格者と言えるだろうか。実は漫画では、パトリックの美化された過去の伝聞を商人ギルドの受付嬢がマコトに滔々と語る。アニメではそれをカット。マコトはその話の先入観でパトリックを評価してしまう。

 まだ17歳のマコトは人を信じやすく見る目が甘い。が、さすがな巴。普段の暴走キャラとは裏腹。大人の洞察力で何かに気付いたよう。実に頼もしいマコトの右腕だ。

 軽いコメディでも人間描写はかなりシビアなのが本作の魅力のひとつ。強欲ではないお人好しキャラはマコト以外はかなり少数派。特にヒューマン族はそのほとんどが欲望に忠実でしたたかなキャラばかり。

 鏡のように悪意には相応の反撃で応えるマコト。時に情け容赦がない。しかし彼の本質は日本人らしく平穏を愛する17歳の高校生の甘ちゃん。それを補う従者との関係性はとても魅力的に思う。アニメでは今の所戦闘力以外は悩みの種に見える澪も、きっと巴とはまた違う方向でマコトの良きサポーターに成長していくだろう。
{/netabare}
🌓第七夜「秘薬精製」(8月18日 23:00 - 23:30)
 物語4.0→3.5 キャラ4.5→4.0
{netabare}
 漫画第4巻(第二十三夜『秘薬精製』第二十四夜『今日から僕は!!』第二十五夜『世直し劇場』第二十六夜『わけありトップランカー』)より。
 [第二十七夜『二つの顔』第二十八夜『裏道の小石』はカットされ今回で4巻終了]

 原作は今回のあたりから人間の暗黒面を赤裸々にする傾向がより強くシリアスでハードな部分が今まで以上。アニメの今後はコメディ路線を守るためどうするかに注目。

〈あらすじ〉

 マコトは絶野で知り合ったレベル114のアルケミーマイスターのハザルと共にレンブラント宅を訪れる。そこでマコトはハザルの秘薬精製を見学することに。ルビーアイを主原料とするそれは呪病の特効薬。レンブラント氏の妻と二人の娘がその病で絶望的だったがその薬さえあれば助かる。

 ハザルは難なく秘薬を作りだし投薬段階へ。しかしうっかり八兵衛も真っ青のハザルにマコトの苦労は続く。が、なんとか試練を乗り越えミッション完了。

 その後マコトは帰宅途中に巴と澪に合流。すると数十人の刺客の集団来襲。巴とマコトのみで難なく刺客はほぼ全員半殺し。事情を問えばレンブラントを恨む呪術者に嵌められ誤解があっての襲撃と判明。結果マコトは彼らを全員赦すことにした。

 刺客のリーダーは冒険者トップランカーのライム・ラテ。彼は贖罪として冒険者を引退した。しかし心根に男気溢れるライムは将来に見込みありと巴に評価される。そして巴の配下となり密偵として新たな人生のスタートを切ることになった。

〈弥七殿 八兵衛殿も あらわれて 世直しごっこ まことあわれに〉

 BGMがしっかり水戸黄門してた。弥七ポジションの役者も揃い巴は楽しそう。一方の若は体を張った苦労とご老公の定番台詞の羞恥でうち震えるのみ。なんとも哀愁漂う憐れさよ。

 巴とライムとの件は、往年の人情豊かな時代劇のオマージュとして成立するほど巧く演出してたと思う。マコトの柔道による捕縛の作画もなかなか様になっててよかった。巴分体がワンカットだけだが登場したのも好い。

 ただし人間の醜い部分がクローズアップされるエピソードゆえ、コメディとしては若干の不完全燃焼感あり。巴によるレンブラントの実像暴露とその対処を原作からかなり端折った。コメディに水を差ささない程度のシリアスに収める配慮か。レンブラントの本質は原作でもマコトは知らないままなのでそれもありか。

 おかげで巴の智恵の深さと度量の大きさが原作ほど伝わらなくなってしまった。原作未読なら気にならないだろう。しかし原作知るとやむを得ないとは言え物足りない。ゆえに今回は作品評価とキャラ評価を下げた。

 今までは簡略化されることはあってもエピソードを丸々カットすることはなかったが、次回は漫画第4巻の残りの2話と第5巻の前半の4話分をすっ飛ばすのは確実。そして5巻の後半の第三十三夜からスタート。話の流れ自体は自然に繋がりスキップしても問題は全くない。だが、特に5巻の4話分(第二十九夜~第三十二夜)の扱いに関しては今後どうするか非常に気になる。
{/netabare}
🌒第八夜「亜空ランキング」(8月25日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第5巻(第三十三夜『きっかけはオーク』第三十四夜『亜空ランキング』第三十五夜『シャドウテイル·ハンター』)より

 前回は原作の大幅カットでレンブラントの実態をぼかしたことで栄養不足だったが、今回は栄養に十分配慮してる健康的なダイエットに成功してる感。カットしても先々に問題ない部分は躊躇なく原作からすっぱりと。それでも原作の持ち味をアニメで申し分なく再現していた。

〈あらすじ〉

 亜空に戻ったマコトと巴と澪にエマからの問題提議があった。亜空の戦士の戦闘訓練で参加者は完敗が続くため、マコト達との実力差に凹み自信喪失中とのこと。そこでマコトは参加者を調査した結果、訓練に関する種族間の情報交換の少なさに気付く。

 その実状から巴は対策を立てる。それは全種族参加の個人戦を七日に一度開催してランクづけすること。それはお互いの秘術をぶつけ合い切磋琢磨することが目的だった。またランクづけは戦士としての適性を見極めることができ、別の道で亜空に貢献してもよいという弱者救済策でもあった。

 その後、マコトが冒険者ギルドに赴くといつものギルド嬢から依頼があった。レベル1,000超えの巴と澪に、ライム・ラテの後継となるトップランカーを育成して欲しいと。そこでマコトは巴を派遣して顔見知りのトアのパーティを鍛えることに。そしてトア達は巴のスパルタ式の指南により、否が応でもトップランカーとして羽ばたく基礎を身に付けることになった。

〈巴こそ 師とするならば 道極む 長き年月 生きる智恵ゆえ〉

 何千年も生きてる上位竜巴は全体を見ながら的確な判断を下せる参謀にして武の最高指南役。元災害級の魔物の澪は相変わらずマイペースでマコトと食にしか関心がない。そのコンビが絶妙で面白い。

 しかし澪は今回のトマトの件がきっかけで、巴とは別の道で亜空での貢献が始まりそうだった。少しずつ亜空は発展し、その住民も成長していく。そして、適材適所で亜空はこれからますます発展していくんだろうな、と思う話だった。

 亜空が磐石な存在になるほどに、駄女神の管理する弱肉強食のハードな世界に身を置かずともマコトは人外の仲間とだけで幸せに生きて行ける。だが、いつも面倒事を引き当てるのが彼の宿命。お人好しにも亜空外との人々とも付き合い続けざるを得ない。

 毎回のマコトの川柳の心の嘆き、それは逆にどんな時も前向きな彼の器の大きさの表れ。常人は嫌なこと面倒なことが降りかかっても嘆く前に放り出すのが一般的。しかし彼は一旦関わった以上は好き嫌い関わらず最後まで責任を持つのだ。

 主人公の特技が"弓道"という設定がここで生きる。弓道で培った集中力と忍耐力で的を射た結果を最後は達成してしまうのが彼の真骨頂。常に己はニュートラルで自力も他力も自在に活用できるマコト。彼は若くて甘ちゃんに見えて実は達人かも。でなければ多くの実力者を従える彼の人望の大きさは生まれようがない。

 さて、個人的に原作で好きなキャラが今回最後に登場。次回アニメでどう描かれるか楽しみだ。今の所はアニメは別キャラ中心のサイドストーリーを挟まぬ方針のようで、主人公マコトと従者中心のエピソードが続く。原作は群像劇としての旨味もあるが、アニメも回が進めばその味わいも楽しめるだろう。ぜひアニメ第2期を制作して欲しい。

 今期は残り4話。原作とアニメそれぞれの味わいを楽しもう。
{/netabare}
🌘第九夜「喰うか喰われるか」(9月1日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十六夜『人外大宴会』第三十七夜『深澄神!?』第三十八夜『喰うか喰われるか』)より

 アニメでようやく登場のツッコミとボケのお笑いコンビ、スポーツ飲料アクアエリス。いつも一緒で天然ふしぎちゃんに振り回される常識人の真面目ちゃん。他の類似作品ではいそうでいないコンビ。特にエリスが好きでアニメ登場が楽しみだった。電波系の独特なキャラで原作では一人ぶっ飛んでて存在感が抜群だったが、アニメでどこまでその妙味を再現出来るか楽しみだ。

〈あらすじ〉

 ツィーゲでの商会設立の祝いの宴で盛り上がる亜空。マコトは屋外の壇上の玉座に在って住民たちとの交流を楽しんでいた。

 そこで澪の配下のアルケーのアキナから報告を受ける。万能の秘薬素材として希少種のアンブロシア。マコトは澪にその花の群生地を調査してもらっていたが、ついに見つかったとのこと。それはティナラクの森にあるという。しかし、その地にはアンブロシアを管理する種族が住んでいるらしい。

 その他にも様々な報告があったが万事順調そうで安心のマコト。その夜、彼は弓の修練に時を忘れて没頭する。するとマコトの気配の変化に慌てる巴と澪。それはマコトが死んだかのようで、巴と澪は心配のあまりマコトの側に駆けつける。

 そこで、巴の分析により衝撃の事実が判明。射に集中する度に、マコトの魔力の保有量が膨大に上がり、同時に亜空も拡張し続けると。マコトは理解不能のその事実に落ち込んだ。澪はマコトの無事に泣いた。そして巴は、もはや神業としか言い様がないマコトの力の前に、ただ笑うしかなかった。

 その後、ツィーゲでの逗留先での一騒動などもあり、マコトは澪のご機嫌取りも兼ねて、アンブロシアの群生地の視察に二人きりで向かう。その道すがら、見ず知らずのヒューマン三人の冒険者たちがマコトたちを尾行していた。マコトは界の探知で彼らは無害と判断、澪に蜘蛛の糸で足止めだけさせてとりあえず無視。そして現場に無事到着。するとそこには、アンブロシアの保護者が二人待ち構えていた。

〈亜空こそ 生きる喜び 育む大地 主(あるじ)加護満つ 寄る辺なるかな〉

 万事順調の陰にマコトあり。天地創造の神業は、マコトを貶めた駄女神でも出来ない。日本の神様がマコトの守護神だからこそ、亜空の存在とその維持も際限なく可能なのだろう。気候は穏やか。自然の恵みも豊富で、外界で食べらない種類豊富な自生の果物がある。農作物もすくすく育つ。ドワーフの生活技術が行き渡り、巴あって最高の武芸向上環境がある。当に楽園。住める民は幸せだ。

〈まちづくり 主違えど 人外の 民似てくるは 不思議なるかな〉

 『ツキミチ』マコトと亜空の住民は、たまたま同期で放送中の『転スラ』リムルとジュラ・テンペスト連邦国の住民の関係と非常に似ている。

 リムルとマコト。性格は世代設定は違えど結構似てる。だが、強さと見た目はそれぞれ独特のものがあるため意外に被る印象は少ない。とは言え、リムルは困難を乗り越える度に、その世界の生きる者の頂点を目指すかのような進化が続く。対してマコトは、自ずとその能力は世界の創造神に近づいていく。その意味ではマコトの方が突き抜けてユニークで面白い。
 
 ついでながら『ツキミチ』と『転スラ』の主人公の配下は、役割や外見上でなどで被るキャラが多いと思う。たまたまなのか意図したものかは不明なれど、キャラ被りは探すと結構沢山いて、ネタとして面白い。

 キャラ被り濃厚なのはエマとシュナ(正反対な外見はギャグか)。澪とシオン。巴は複合性強く、大賢者とヴェルドラが主成分でベニマル、ハクロウ、ソウエイの隠し味ありか。
 
 外見上もろ被りは、エルダードワーフのベレンはカイジン。ミスティオリザード上位戦士のリディはガビル。ハイランドオークの上位戦士アガレスはゲルド。そして今回登場のアルケーの進化した姿の白衣姿のミナトはベスター、修験者の法衣着用のホクトは初期のクロベエ。

 そしておそらく次回登場予定のガイコツさん。アニメ同時期で、僅か一週間の誤差で初登場の転スラのアダルマンと丸被り。よほどご縁があるようだ。

 また、アキナと転スラのハルナも、出番少なく地味ながら同じ立位置で結構似てるキャラ。本作のアキナは澪の配下で助手のアルケー、ハルナはカイジンのお手伝いでシュナに師事し織物勉強中のゴブリナ。種族や外見こそ違えど、どちらも内外共に可愛く存在感あり。

 以上、同時期放送で視聴中ということもあり、つい転スラと比較してしまったがどちらもお気に入りの作品だ。一番の共通点はどちらの作品も都市開発ゲームの魅力があり、主人公は仲間を家族として非常に大切にすることか。

 なろう発表開始時期が1年遅い転スラの方が、本作を参考にした可能性があるかもしれない。だがパクリとは思わない。設定上で多少の類似性があっても話には独自性があり、面白さに甲乙は付けられないからだ。


 さらにアニメのネタとして、マコトと転スラのユウキは同一声優であることから、穿った想像も成り立つ。例えば、リムルのライバルのユウキは、リムルのせいで世界征服の目的果たせず、宿命として死して後、無意識にマコトに生まれ変わることで、別な異世界で再び覇権に挑むってこと。

 今生は世界征服は懲り懲りのユウキの魂。それよりも、リムルを参考に権力自体には興味無く、仲間を守ること優先で周りから自然に後押しされる形で不動の地位を得ることが天命だったりして。特技は別として、マコトとユウキは外見上、小柄な黒髪日本人な所とか似てるし、そんな妄想するのも楽しい。


 ところで今回、アンブロシア(保護する種族はこの花を紅蓮華と呼ぶ)の群生地で澪を妹扱いして手を繋ぐマコト。そして次回のアニメのサブタイトル(漫画の第三十九夜と同一タイトル)。

 以上から『鬼滅の刃』思わせるもの複数浮上。本作はどんだけネタがあるのやら。もう今回の巴同様に笑うしかない。
{/netabare}
🌗第十夜「鬼の隠れ里」(9月8日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十九夜『鬼の隠れ里』第四十夜『嵐の前触れ』第四十一夜『しょんぼりアンデッド』)より

 この調子だと、コミカライズ第7巻の最後がアニメ今期の描く範囲になりそうだ。

〈あらすじ〉

 マコト達と、澪の蜘蛛の糸をかいくぐって付いて来たヒューマンの冒険者3名は、アンブロシアの保護者アクアエリスコンビに泥棒とみなされ攻撃を受ける。その時、澪は怒りで冷静さを欠き頼りにならず。そこで、攻撃に巻き込む危険がある冒険者達をなんとかしてもらおうと、仕方なく念話で巴に救援を要請した。

 そして足手まといな冒険者達は全員、巴により亜空内の蜃気楼都市に転送する。そこで一転、マコトと澪は反撃に。勝負は一瞬で決まり、アクアエリスを拘束して彼女たちの住む里に向かった。

 アンブロシアをヒューマンから守っていた種族は森鬼と呼ばれるエルフに似た種族。里の長老たちにアンブロシア収奪の誤解を解くため事情を話すマコト。

 とりあえず表面上は理解され歓待される流れになったが、その後、思わぬ出逢いとトラブルがマコトに降りかかることとなった。

〈出逢いには 亜空の未来 変える鍵 あると思えば 全てが吉よ〉

 マコトと亜空に起こるいろんな変化がアニメでも面白い。ただ、アニメのエリスは全体的にコメディ演出が多いためか、雰囲気に埋もれて原作ほど存在感がなかったのは少々残念だった。

 今回から登場の新キャラ、森鬼(もりおに)のモンドに大塚明夫、そして新従者のリッチは津田健次郎、と渋い声のキャスティングで少し意外だった。主役が明るいテノールで、上記二人は落ち着きと深みあるバスバリトンの声域と声質。既に登場のレンブラントの井上和彦も同類で地声はバリトン系。

 以上、若者主人公と彼を取り巻く同性の年長者は、コントラストがはっきり。キャラが絡んだ時、ハーモニーとしてとても味わい豊かだ。
{/netabare}
🌖第十一夜「さようなら」(9月15日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第四十二夜『さようなら』)、第7巻(第四十三夜『亜空改造計画 Season 2』第四十四夜『ととさま』第四十五夜『人ではないナニカ』)、第8巻(第五十三夜『深澄真の消失』第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』)より

[上記は、第四十二夜以外は、内容の一部でもアニメで描かれたものを含む。第7巻(第四十六夜~第四十九夜)、第8巻(第五十夜、第五十一夜)は完全カット]

 予想から外れ、原作が大幅アレンジされエピソードは大胆にスキップ。アニメは最終話に相応しいドラマチックなエピソードを選択したためと思われる。

 そのため、Aパートは第四十二夜の内容がほとんどだが、Bパートはそれ以降のエピソードをかなり簡略化して、今回の最後への繋がりのため必要最低限の内容にとどめていた。アニメ最終話のサブタイトルは、漫画第四十九夜と同一だが、内容は全く違うだろう。

〈あらすじ〉

 亜空で原因不明の爆発が起こり、巴が血反吐を吐いて倒れ意識不明になった。マコトは巴の介抱は澪に任せ、新従者のリッチと共に亜空に戻ると、爆発現場は惨憺たる状況で死傷者多数。

 そこに、蜃気楼都市に招待した冒険者の生き残り一名の記憶がマコトの頭の中に流入。そのためマコトはすぐにこの惨禍の原因が冒険者達にあったことを突き止める。そして悪意と傲慢で亜空の住民を殺した冒険者の生き残りを処刑するマコト。彼は初めての自身の殺人の罪を冷静に受け入れた。が、その後感情が爆発。殺人は後悔はせずとも犠牲者の死に慟哭した。

 その後、気持ちの整理をつけたマコトは、反省し今後の蜃気楼都市の改善策を講じ、新従者を"識"と命名。そして彼を伴い学園都市ロッツガルドに、レンブラント氏の後ろ楯で自身の商会の支店設立と留学のため向かうことになった。

 ところがその道中、女神にマコトは見つかり彼は単独で見知らぬ地へ突然転送される。そしてその先で思わぬ未知の強敵に襲われることになった。

〈新しき 骨太配下 加わりて 識と歩むは 人の道かな〉

 ”識”は、元リッチでアンデッドだったが、生前はヒューマン。ヲタク趣味もない同性の求道者同士。マコトより年上だが従者の中で一番マコトと気が合いそう。

 そして人間の常識で分かり合える仲間が増えたマコト。識は、この世界で商売する上でも、実務上この上なく頼もしい存在になるだろう。

 原作者の作りだすキャラは、役割分担をよく考えた上で巧妙に配置されてると思う。

 今回はシリアス多めでコメディに徹底出来ない状況になり、マコトの心の川柳はなし。今回、亜空の王として脱皮したマコトには愚痴のような川柳は場違いだからだろう。

 今回のメインエピソードは個人的に好きな所で、Aパート全体の作画と演出は秀逸。モノクロ演出で血を強調して殺人の罪を象徴するセンスもいい。そして、原作とは違うアニメの予想外の展開は新鮮で、個人的にはこれはこれであり。果たしてどんな最終話になるのか非常に興味深くなった。

 原作未読のアニメ視聴組でこの作品が気に入った方は、ぜひ漫画版だけでも読んでアニメとの違いを味わって欲しい。原作には、より複雑な人間模様が描かれ、アニメと違う楽しみが必ずあるはずだ。

 ところで、今回初登場の新キャラのソフィアの声優は、沢城みゆきが担当。❰配役について❱で書いたが、個人的に本作では巴役のベスト筆頭は彼女。意外、まさか彼女が別の役で出演するとはびっくり。それなら、キャリア違いのギャラの差で予算が上がるかもしれないが、巴とソフィアは声優を入れ替えて欲しかった。

 そうすれば、人生と声優キャリアの差により、滲み出る風格がアップして、巴の存在感は今以上になったと思う。佐倉綾音も実力派で、田中敦子の声にやや似ている感の巴の演技は、決して悪くはない。だだ比較すると、ソフィア役の方がより相応しいと思う。
{/netabare}
🌕第十二夜 (終)「月が導く...」(9月22日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第8巻(第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』第五十六夜『変態頂上決戦』)、漫画第9巻(第五十七夜『青い光』第五十八夜『痛み分け、あるいは勝者なき朝』第五十九夜『おかえりなさい!』)より、AパートとBパートの冒頭迄。以降は第7巻と第8巻から最終話に相応しい部分を抽出してエピローグとして構成。

〈あらすじ〉

 マコトと対峙したのは、ヒューマンと魔族との戦争で魔族側についた冒険者最強とされる"竜殺し"ソフィア=ブルガと、巴と同じく上位竜が人の姿になった”御剣(みつるぎ)”ことランサー。そこは戦場で、彼らはマコトを女神が寄越したヒューマンの加勢とみなし問答無用に命を狙い攻撃する。

 嘗てない強敵にマコトは間一髪で攻撃を躱すが不利な戦いが続く。そこで最後にマコトは指輪による魔力の封印を全解除して反撃。結果、神業級の魔法が発動し、その威力は核攻撃か天変地異の如くとなった。そして、その大地の抉られた跡地には巨大な湖が誕生。ソフィアとランサーはかろうじて生き長らえたものの、戦場の兵士の犠牲者多数となる大災害となった。

 マコトは亜空の自室のベッドの中で目が覚めた。澪によって既に傷は跡形もなく癒やされ、再び順調な日々を取り戻す。そして、マコトが代表で識が実務補佐、新たに巴がスカウトした森鬼たちやドワーフを従業員とするクズノハ商会のツィーゲ店がオープン。マコトのヒューマンの世界での躍進がいよいよ始まった。

〈クズノハの 勢い誰も 止められぬ 国はもとより 女神だといえ〉

 ということを2期に暗示した今回、核撃級バトルアクションになかなかの見所あって面白かった。構成が絶妙で、今期の主要キャラは僅かながらでもほぼ全員登場。最終話に相応しいまとめ方だ。

 巴の分体推しが僅かでも毎回必ずあったので、コモエが登場することは想定済みだったが、いいタイミングで登場した。最後のマコトの独白と、上げて下げる心の川柳二首もセンスいい。

 ひとつ残念だったのは黄門ED第3段は無かったこと。ひそかに"識"歌唱によるそれを期待していた。来期でもあったら嬉しいが、ネタとしては賞味期限切れでさすがにそれは無いか。

 今期の第七夜から原作と構成が異なり始めた。そして最後の二話はアニメ独自の流れになったので、2期は原作とアニメの構成の多くは一致しないと思われる。今回ちょっとだけ登場した勇者二名とその仲間たちのエピソードも盛り込まれ、マコトたちがあまり登場しない回もあるはず。2期制作は既に発表済み。どんな続きが視られるのか、今から楽しみだ。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

原作なのか制作なのかわかりませんが、すべてが2流という感じです。

 1年ほど前にレビューしたときは、本作の事だけではないですが、異世界ものは同じような作品が量産されて、アニメの質が下がり飽きがきていることを書きました。

 以前は途中で断念しましたが、今回2期が来るにあたり、ユーチューブの無料公開を見始めたところ思ったよりも悪くなくて、続きが気になるのでサブスクで全部見られました。
 話それ自体はまあまあ面白いと思います。しかしアニメのクオリティが低いなあという印象です。コロナ以降で持ち直した感のある異世界アニメのクオリティですが、この作品の時期が底ではないでしょうか。その中ではがんばっているのかもしれませんが。

 本作は「オバロ」「転スラ」より早い連載開始のようで本作のアニメ化時期は、コロナと量産で不幸な時期だったと思います。オバロが2015年、転スラが2018年、本作が2021年です。「無職転生」のアニメ化のクオリティを考えると本作はかなり気の毒です。

 ただ、話がこの3作品に比べて面白いのか?という気はします。構造的には上3作の中では「転スラ」に似ています。アダルトコンテンツの処分、魔物を従え、名前により強くなる。独自の街づくりを人間から離れたところで始めるなどです。

 これらがなろう系の共通項目として引用された設定なのか、本作がオリジナルなのかはわかりません。しかし、オリジナルに近いということで逆に洗練されていないかなという気はします。

 つまり活かしきれていない印象です。転スラの初めの方が整然と話が展開するのに比べ、本作はかなりゴチャゴチャしたイメージです。
 結局主人公は何がしたいのかが現時点ではあまり見えてきません。長谷川さん似のトアという冒険者は何もの?とかが見えてきません。重要そうな登場の仕方をしたと思ったら、ゲストキャラ扱いだし。

 結果的に次々とエピソードが起こり、解決して行くものの一貫性のある物語がありません。異世界ものに対する飽きだけが原因でなく、本作のストーリーそのものが上にあげた異世界モノの嚆矢となった作品群の中では少々物足りません。

 キャラ設定も注目キャラが不在です。ヒロイン?2人の竜と蜘蛛もレベル高くてスゲーだけの残念キャラとしてギャグ要因です。そう、設定とキャラが使い切っていないというのが一番印象としては的確かもしれません。

 本作はいうなればすべてが2流です。3流あるいはB級ではないですが、かえってそれが中途半端な印象です。その原因は設定・世界観・キャラ・主人公の物語などの要素がうまく絡み合っておらず、機能していない不満足を感じます。

 原作が悪いのか、アニメ化のクオリティーが低いのか。原作は1年前で累計260万部とそれなりの売り上げで12巻ですか。売上=クオリティではないですがそれなりに面白いのでしょう。
 アニメはC2Cという制作会社らしいですが、周囲の作品を見ると一流ではないですが「魔女の旅々」「転生したら剣でした」「便利屋斎藤さん」などまあまあの水準のアニメを作っています。そうなると監督以下のスタッフ?

 という感じです。すべての項目が4はつかない感じです。オール3じゃないけどオール3.5でも高いという感じです。どうせならどこかでとんがって行かないと特徴も面白さも出ないでしょう。2期始まるそうですが、この展開で盛り返しができるのでしょうか?



以下 1回目のレビューです。

{netabare}  このアニメあるいは原作のせいではないのですが、異世界ものの終焉を感じました。

 この物語は多分いろんな工夫をして、通常の異世界ものからずらそうという努力はしたのでしょう。メタ的に異世界ものを揶揄するようなスタートから、女神に嫌われる、魔物側で話が進む。なるほど、アニメはそれなりに面白いと思います。

 この物語の原作は2012年からですよね。この物語のような工夫が最早その段階から必要だったということです。つまり異世界ものは既に飽和していたともいえます。
 古いなろう物が最近アニメ化されはじめましたが、元型に近いので、どんなに面白くてもどこかで見たような話になってしまいます。「無職転生」などまさにその例で、ストーリーは面白い。でも、新鮮味がない、ということになっています。本作もずらせているようで、全然ずらせていないという事になり、目新しさは全くありません。

 異世界モノというジャンルが、進化、爛熟を経て、すでにかなり小さな範囲に純化した状態で、進化ではなく自己を参照しながら「どこをずらすか」のみを求めて、物語が再生産される状態になっていると思われます。
「なろう」という作品の生産のされ方が限界を迎えた、ともいえます。悪女や追放など工夫が見られますが、それでも模倣のスピードが速すぎてすぐに鮮度が落ちて腐ってしまいます。

 さて、本作です。先ほどいいましたが、話は普通に面白いです。ですが、1年後、この作品を思い出すか微妙です。つまり、1クールで消費され忘れ去られて行くでしょう。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

転スラの元ネタ?

よくある異世界転生無双もの

{netabare}
最初は結構面白かったけど、だんだんとつまらなくなった。
相変わらず花江主人公はノリが寒い。
心の声がやたらと多くてそれが全部寒い。
周りの女のノリも寒くてきつかった、あの蜘蛛と青髪両方とも頭がピンクで本当にきつい。

戦闘も面白くない。
OPのラスボスっぽい髑髏ですら完封するし、面白みがない。
俺TUEEEE自体が嫌いというわけではないんだが、俺TUEEEEにしてももう少し見せ方を工夫してほしかった。
その点最終回の戦闘に関しては面白かったんだけど。

世直しをするのかと思えば街を破壊しまくったりなんというか、何がしたいんだって感じのアニメだった。
前世要素が活きているのは良かったけど、どうせ活かすならもう少し活かしてほしかった感はある。

まあダラダラと見れる点で言えば決して悪い作品ではなかった、ただ物足りなさがある。基本的に可もなく不可もなくって感じの展開を繰り返すアニメだった。起伏がない。
最終回に関しては上手くまとめていたと思うのでその点で少し評価高め。

街づくりパートとかを見てると転スラってこの作品のパクリなんだなって感じた。転スラこの作品よりは面白いと思ってるけど。
正直、蜘蛛や龍、骸骨が美少女、美少年化する展開普通に面白くないからやめてほしい。
そっちを人化させてなんであのブタを人化させないんだとも思った。
正直二期はいらないです。何で海外人気があるのか。

OPがスルメ曲でした。
歌詞が面白いw
{netabare}
1話 5/10
始まり方からはぁ...てなる。
ああ、けど神と言ってもツクヨミという感じでタイトルの月とか連してる感じか。じゃあまだいいスタート。
けど、主人公受け入れ早すぎだろ。
いきなり異世界に行けと言われて行くって。
会話と読み書きはできるようにしてくれるというご都合主義。
ヒロインが気持ち悪い。またチート主人公かよ。
早見沙織の無駄遣い。
これレベル1ってオーバーフロウなんだろうなぁ。
このすばで見た。
いきなりめっちゃ強そうな龍に対抗できるという。
龍がしゃべるのダサすぎる。
まあ転生前もしっかりとストーリーに関わってきそうなのはいいところ。結局主人公チートかよ。
そして龍も美少女化。
なんだこのEDw

2話 7/10
時代劇?ほんとに水戸黄門か?
OPがあんまりよくない...。
CG鑑賞とシーン回想w
おお、目標がしっかりしてるのはいい。
しかも母と父の軌跡をたどるといういい目的。
転生前の設定も活きてきそう。
戦闘以外と凝ってて面白いけどところどころ賢者の孫みを感じる。
ED変えるな 

3話 6/10
名前を与えられると強くなるという、転スラで見た設定。
転スラより先なのかこれ。
転スラってまんまこれの真似事だな。
主人公そんな不細工なのか?w
主人公がヒロイン殴るアニメは珍しいw
逆は多いけど。
出たなろう特有の謎ギルドシステム。
なんで力見せびらかすんだよ。は?
ホテルでイキるテンプレもなぁ...。

4話 9/10
このOPも結構スルメ曲。
いつの間にか今期でトップクラスに好きな曲に。
いやこのウィンドウ何?
知り合ったばかりの人より昔からかかわりのある人を優先するのはいい。
エロアニメかな? 噛ませ感
魔法の結界のデザインが独特でいい。
男の触手プレイ誰得。
町で喧嘩するのはなぁ。
男側が女をぶっ飛ばすってのは珍しい。
 
5話 6/10 
謎おさらい。おさらいとは...。
世直しどころか壊してるじゃん。
主人公の心の声多すぎないか?寒いし。
割って交換しそうなカード

6話 6/10
なんかいつもなろうになってきたなぁ、依頼も試験も。
蜃気楼都市の計画は面白くていいなw
確かに主人公だけ変なの持ってたら浮くしね。
こういうとこの設定がしっかりしてるのはいい。
レンブラントとどっちが味方なのかわからんな。

7話 5/10
主人公の心の声いらん。
髪のない女とか描写するアニメ珍しい。
許してもらえるのかよw

8話 4/10
こんな感じの厳しいリーダーになってるのか。
偶然力を手に入れたのにイキってるのはなぁ。

9話 4/10
ガビルかな?w
ほんと転スラってこれに影響受けてるんだな。
この世界の星座なんで把握できてるんだ?
そりゃ夜伽だろw 今回きついな。

10話 5/10
主人公がほんと寒い。マジで寒い。
なんだこのつまらない戦闘
1割は高い。こっちも骨を仲間にするのか。
骨のままでいいのになぜイケメン化。
こいつを人化するならあのブタを人化してくれw
引きは上手いけど、どうせ復活するんだろうなぁ。 

11話 4/10
どうせ復活。闇落ち主人公草これギャグ?
今度は泣き出したぞ、主人公情緒不安定かよ。
死んだ奴結局存在感ない奴らじゃん。
主人公どんだけ不細工なんだよw
こっから学園で俺TUEEEが始まるの?
なんか学園俺TUEEEを書きたいだけだろって感じの展開だな。
指復活するんすかね

12話 8/10
主人公これでもそこまで強くないのか?
やっぱり俺TUEEEじゃないかw
あの空に飛ばす攻撃絶対弱いだろw結構OPのシーンがあるな。
戦闘シーン面白かった、このアニメで初めて。
これ主人公が旅立つ展開必要だったか?
ロリの子かわいい。主人公マジでサイコパス。
悪くないどころか最高だろこれ。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ギャンブル」9.5/10
ED1「ああ人生に涙あり」7/10
ED2「ビューティフル・ドリーマー」6.5/10
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

64.2 6 精霊で魔法なアニメランキング6位
魔王学院の不適合者Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (131)
553人が棚に入れました
暴虐の魔王《不適合者》が魅せる新時代への軌跡 第四章《大精霊編》 原作:秋 氏によるライトノベル。WEB小説サイト「小説家になろう」にて2017年4月より連載が開始、そして、電撃文庫(KADOKAWA刊)より2018年3月から刊行。 現在までシリーズ累計部数は220万部を突破している大人気小説。イラストはしずまよしのりが担当。 2020年7月にTVアニメとして第1期の放送が開始し、これまでにない主人公の圧倒的な存在感や魅力的なヒロインたちは、国内外で多くの反響を得ました。 そして、放送から2年の時を経て、《不適合者》が帰ってくる! 原作でも人気の高いシリーズ最大のエピソード《大精霊編》が遂にTVアニメ化。 魔族と人間の戦争を阻止したアノスの前に現れたのは、暴虐の魔王を滅ぼす新たな“神の子”だったー。 あらゆる理不尽をものともしない《不適合者》の新たな戦いが始まる。 「この平和な時代に転生し、俺も一つ手加減というものを覚えた」

xokNW04341 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

様をつけろよデコ助野郎

大好評シリーズ()待望の2期。
あいかわらずで安心の出来。

2000年の時を超えて描かれる壮大なスペクタクルファンタジー。そんなスケールのデカい話が学園内で繰り広げられるというね。クールジャパン!エロゲラノベなろうあるあるの穴だらけでガバガバな設定にキャラが盲目的に従順すぎるご都合ルート一直線でツッコミが止まらない問題を逆手に取った馬鹿馬鹿しさがもう最高。

物語・アノス様におまかせ!なんでもアリなので破綻ナシ。
作画・ふつう以下。OPレベルでやってくれたらと思うと
声優・しゃーない、これはこれで
音楽・ふつう
キャラ・さすがアノス様!おれたちに(

OP・畝るベースと印象的なリフがカッコいい。ただ歌唱が…
ED・ふつう

01「世界を盾にすれば見逃してもらえるとでも思ったか」
02「魔法を封じたくらいで俺に勝てるとでも思ったか」
03「答えが間違っていたからといって満点が取れないとでも思ったか」
04「魔力が二倍だからといって実力差が埋まるとでも思ったか」
05「何を奪おうがお前如きが俺が俺であることを奪えはせぬ」


06「子供だからといって魔王じゃないと思ったか」
モノマネで強引に偽物っぽい構文差し込んでくるとはさすが。

リーベストォー。前期同様アンタやっぱ漢の中の漢だよォ。
やられ役ばっかだけどバトルでも活躍させてあげて。

2000年前のシンとレノ。死別した二人の切ないドラマがあるのでしょう。
EDを見るに二人の物語が今期のピークなのか。
結界破れるレベルのモンスターが雑魚すぎなのはまあお約束。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

刮目せよ!これがなろうである。

 アノス様の暴虐を愛でるアニメです。ご都合主義なんて批判は超展開で煙に巻きますよ!

 1期に続き2期もパワー溢れる作品です。勢いでつい観てしまう面白さがあります。

 ただ、結局なろうなんですね。なろう特有の、歴史とか技術とかに対するリスペクトの無さが頭一つ飛び抜けた作品と言えます。

 アノス様は2000年前の魔王が転生しているんですが、結構当時の部下とかが生きていて、現役な上に無能で場当たり的なことをします。元部下達は2000年間何をしてたんでしょうか。

 この作品は、歴史が存在せず、噂と伝承で世の中が動いていくという、世界構造のようです。

 そのため、アノス以外の登場人物に、バックボーンがありません。

 若いキャラ達はともかくとして、アノスの元配下で2000年以上生きているキャラに、その長い人生の重みが感じられません。

 アノス棒で喜んでいる取り巻きのキャピキャピギャルズと、2000年以上生きている魔族が人格的に同レベルって……。

 そのため、登場人物が多い割に皆、雑モブです。アノスも一歩間違えると無能相手にイキっている道化です。

 2000年前の連中は居ないほうが良かったかもしれません。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

なろう系の中では割りと好きな作品なので見ようかな

チートが好きならこれくらいやれば良いんでしょ? と言わんばかりの超絶チートっぷりですね。

圧倒的に強い主人公ですが、そこが面白いというのは珍しいですね。
お兄様同様、アノス様というキャラを確立できたのが大きいのだと思います。

最初のネタですが心臓の鼓動で敵を倒すは本当に大概で、まあつかみはOKという感じですね。ここまでやられるともう文句をいうのも野暮というか…。
チートならチートでやりすぎなくらいやっちゃうのが良いのかもしれません。
その2期なので見たいですね。

他にも…
主人公のチートが映えるように多少は強敵も出てくる。
とりまきの中のぽっちゃり娘がきになる
作画はかなり綺麗

などなど、良い部分は結構あります。
できれば見続けたいです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

63.6 7 精霊で魔法なアニメランキング7位
七つの魔剣が支配する(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (130)
433人が棚に入れました
舞台は名門・キンバリー魔法学校。 ここでは卒業までに2割の生徒が、魔道の探究により再起不能や行方知れず、または発狂した末に死に至る。 いわゆる、“魔に呑まれる” という——。 その入学式、覚悟と共に学園の門をくぐる1人の少年・オリバー=ホーン。穏やかで理性的だが、その胸の奥底に秘めたる意志を感じさせる。そんな彼を中心に、様々な出身、背景を持つ少年・少女たちがこの学校に集い、魔法使いとなるべく切磋琢磨していくが、魔境と呼ばれるキンバリーの脅威が彼らに牙をむく。 仲間と出会い、様々な困難に立ち向かうオリバーを待ち受ける運命とは——

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

俺たちの茶番はこれからだ!キンバリー魔法学校は全てが茶番の地獄ってこと?

 最終話(15話)まで観ました。2023.10.15

 サキュパスパイセンは、何やら古の契約により、昇天しました。噛ませ犬のミランダパイセンは、触手でめちゃくちゃに殺られましたが、大丈夫だった様です。しぶとい奴ですねぇ。

 いきなりフタナリのカルロス先輩との因縁が〜とか言われても困りますねぇ。キンバリーならこれが当たり前ぇ〜で片付けるので、全てが茶番に観えます。セリフで説明しないでよ…。

 結局、主人公たちは何もしてないやん…。なんだろうこの、意味が無かった感は?オリバーの復讐も、どうでもいい脇道にフラフラしているので霞んでいます。

 壮大な話っぽいのですが、とっ散らかった話を回収する前に打ち切りになりそうな煮えきらなさを感じます。

 魔に飲まれるといっても、キャラがみんな普段からイカれているので、ワザワザ闇堕ちしなくてもと思います。

 強ければかなり悪さをしてもOKで、先生達も平気で生徒を殺しにかかる様な学校で魔に飲まれる意味とは?

 面白くないわけでは無いのですが、何かこれじゃない感があるファンタジーでした。

 「大重」さんがレビューされている通り、この世界の人々の価値観が良く分からないため、感情移入がしにくく、ただ視聴者が眺めているだけになっているのが良くありません。

 ラスト、サキュパス先輩の闇堕ちも、犠牲者が出ているのに関わらず直ぐに皆んな興味を失うとの描写がありましたが、一事が万事この調子で、事件が起きても全てが茶番として処理されるのは、何とも言えない雰囲気です。

 結局、茶番なので視聴する必要も無い様なアニメに仕上がってしまったのは残念でした。

 物語で一番重要なはずの主人公オリバーの復讐譚も、「ヘェ~すごいでござるねオリバー、拙者も先生達を切ってみたいでござった。」で流しそうな人間性の欠落したキャラばかりなので、緊張感もありません。

 終始、何を観せられているのか?という雰囲気なので、あまりオススメのアニメとは言えないです。

………………………………………………………………………

 14話まで観ました。2023.10.07

 後1話で最終回です。変則ワンクールだった様です。サキュパス先輩推しの話が続きます。

 ゆっくりサキュパス先輩の過去を回想していきますが、みんなそんなにサキュパス好きか?

 この魔法学校、キレるとすぐに同級生を殺すので闇落ちしなくても良くね?とか思います。強きゃ良いんだろ?

 先輩がどうなるのか別に気にはなりませんが、最終回楽しみです。

 主人公達に一撃されて、ごめんねぇからの復帰になりそうですが、今までも茶番劇が続いているのでそれもありかと思います。

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 11話まで観ました。2023.09.17

 後1話でワンクール終了ですが、物語の展開がものすごく速いです。

 9話、10話で仲間とともにダンジョン探索して、先輩からラボを貰って、BBQしてお泊り会して、11話でイキナリ仲間の親戚が名家のボンボンとともに喧嘩をふっかけてきて…。

 仲間がハーフエルフだったり、敵が人狼だったり、ボンボンが俺は家柄が良いから偉いのだぁと言いながら襲ってきたり…。

 しまいにゃ、先輩が闇落ちして、モジャモジャモンスターに仲間達が拐われて…。

 う〜ん。原作小説はもっとゆっくりなのかな?ポンポンと驚天動地な展開が襲ってきて、何か消化不良な感じです。

 原作のストーリーラインをなぞっただけのような展開は、賛否ありそうです。

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 8話まで観ました。2023.08.26

 5話で1話の伏線を回収して、悪いパイセンを倒し、6話でいきなりオリバーの復讐劇が始まり、7話で仲間のメガネが性転換し、8話でイキリ関西弁野郎とバトル…。何がしたいん?

 学園モノは、無制限にキャラを出せるので、上手くやらないととっ散らかるんですが、まさに沼にはまっています。

 オリバーも学園生活をエンジョイするつもりなのか、復讐するのか、場当たり的なので、緊張感がありません。

 復讐するつもりなら、もう少し目立たない方が良いのでは?どうも女侍を始め、キャラを持て余している印象です。
………………………………………………………………………

 4話まで観ました。 2023.07.31

 横暴な同級生、上級生魔導師達にコロシアムでザマァ展開なのですが、そもそも何故に魔導師達はこんなにイキってるのか背景が良く分かりません。

 魔術師達は、良く分からんけど強い神獣が出てきたら、もう駄目ぽ〜。゚(゚´Д`゚)゚。と言ってピーピー泣き喚くだけで、物理攻撃でバタバタやられてしまいます。神獣はマッシュか?アニメ間違えて出てきたのかな?

 そして、トンチキ女侍の説教が始まります。単なるバトルジャンキーにあれこれ言われてもなぁ…。

 特異な倫理観を得意げに語るんですが、何なのコイツ?とぽか〜んです。葉隠の価値観でもありません。殺人鬼の自己正当化を聞いているようです。

 イキナリ刀で斬りつけておいて、相手が死んだら気合が足りないからだ。私のせいではないとか言い放ちそうです。

 異常な人物達の繰り広げる異様な学園生活は、観ていて疲れるなぁと思った4話でした。
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 3話まで観ました。2023.07.24

 「たくすけ」さんが書いてらっしゃる様に、女侍がウザ過ぎます。死に場所探して学園うろついてるなんて、誰得?

 本作品、バトル中にイキった会話をしながら戦う系の話ですが、女侍が出てくると、ござるござるでただでささえウザい会話のウザさが爆発します。気になると、イラッとします。

 しかも、戦国時代の日本人がモデルなので、トンチキぶりが目立ちます。

 戦国時代の侍は、殺人剣を習得した殺人鬼ではありません…。女侍は、騎馬武者なので、それなりの家出身で郎党もいるはずですが、家とかどうした?もう、死後の世界なの?

 なんか、6人の仲間内で盛り上がっている感じです。視聴者は蚊帳の外…。キャラが立っていると言うことなんですかね?う〜んな3話でした。

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 2話まで観ました。2023.07.15

 女侍はトンチキで浮いています。世界観に合って無い感じですが、みんなは真面目に魔法学校で学生やっています。

 皆様のレビューにあるように、ハリポタですね。夜の学校は理不尽な世界で、怪しい上級生が徘徊しています。

 学生に対する安全配慮義務は無いの?とかツッコミは野暮ですね。なんせハリポタですから!

 まぁ観れなくは無いので、気楽に視聴継続しようとおもいます。

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 1話観てのレビューです。2023.07.10

 なんや分かりませんけど、主人公達は2割の生徒が卒業出来ない魔法学校に七年通うそうです。

 んで、入学初日に一癖も二癖もありそうな6人の男女が、なんやかんやあって少し仲良くなりました。

 そのうちの一人が話題の女侍です。モンスターに日本刀で斬りかかったり、気分は常在戦場で死ぬ覚悟は常に出来てるとか言いだしたり、戦場帰りだとアピールしたり…。

 何か凄い情報量で、何なのこいつ?という疑問の方が先行します。

 しかも、早朝噴水で水垢離したりしています。背中に随分刀傷があるんですが、武士としてこれは良いのかな?敵に後ろを見せてるってこと?

 1話から、相当な奇人の登場で、主人公の意味深なエピソードもどこかへぶっ飛んでしまいました。

 つかみはOK?ということで、取り敢えず様子見です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ござるナナオちゃん推し!!!

他の人たちの評価は低いですねぇ。やっぱり魔法学園物と言えばハリポタ的西洋世界。その世界感に説得力が無い、、、なるほどその通りだわ。そもそも何をイキっているのか良くわからないアニメではあるわね

でも、私はなろうについては世界観がどうのこうはあまり気にしない。それならもともとハリポタを読むか映画を見ていればいいわけで、そもそも日本人がその世界の物語を作るのは無理があるし、おまけに低予算なろうレベルの美術や作画で再現できるわけじゃない

むしろあくまで設定を借りてきた上でそこにどんな独自要素を追加するかにかかってると思う。それで、このアニメで気に入った点が一つある

東洋からやってきた女剣士ナナオちゃん♪

彼女いいなぁ。裏表のない人懐こい性格だけど、満足できる戦いに命を懸けることに生きがいを見出している様子。そのせいか周りの生徒たちとは生死感に隔たりがあるようだけど、元の性格の良さからうまくやっていけてる様子。「ござる」だって彼女の魅力の一つでなんか可愛い。なぜかぼくっ子には弱い私は、ナナオちゃん一押し!

それで彼女の声も気に入っててしらべてみたんだけど、貫井柚佳さんってキャリアはあるんだけど端役が長かった人みたい。最近重要キャラもやるようになったみたいだけど、なによりシュガーアップルフェアリーテールのアンだったとは気が付かなった。アンは甲高い少女声で「シャル!シャル!」って言ってるところしか覚えてなかったので全然結びつかなかった(正直よい印象が無い)。ナナオのちょっと低めも含んだ帯域の声の感じは人の好さを感じるの表情豊かな声なので、こちらの方が増えてくれてないかなぁと個人的には思ったり

ただ、アニメ本体としてはそれ以外の見どころはあまりないかも。いや、逆に見どころを作ろうと躍起になりすぎて欲張りに多方面に手を出し過ぎて収集が付かなっている感じ。毎回、違った話が出てくるんだけどどうもうまく回収てきてないことが多すぎ

なので、ひとえにござる少女を好きになれるかどうかにかかってるかな

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3
ネタバレ

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

アニメだけ?ストーリーが急展開過ぎる

ハリポタのパクりなので、世界観の説明不要で入り込みやすいのは良いですが、とにかくストーリーのテンポがかなり速いです。
遅いよりは良いのだけれども、そもそもキャラの名前も覚えにくい名前が多し、後から出てきてもえっ?それ誰だっけ?となります。

第6話!
{netabare} ~
前半と後半で分けても良さそうなボリュームなのに無理矢理1話に詰め込んだ感じ。
今回はすごく展開が変わるシーンだと思うのですが、もうついて行けません。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

68.3 8 精霊で魔法なアニメランキング8位
魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (67)
336人が棚に入れました
すべてではない。けれど、エリアスを、自分を受け入れることができたチセ。 カルタフィルスがひとときの眠りにつき、日常を取り戻した彼女の元に届いたのは、魔術師たちの相互扶助組織『学院』への招待状だった――。 大英図書館の地下……今までとは違う魔術師達の社会。”人”との出会いと交わりが、新たな扉を開いてゆく。 これは、私(あなた)を救う為の物語。

大貧民 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

世界観が良い

本格的な魔法物。
現代劇なのに、異形な人物達が普通に生活していて、それが大英図書館の地下に学院として存在する。
コメディ物では無いのですが、ちょっとしたコメディシーンなんかはあって、それがちょっとほっこりする。
カレッジ編のチセは、精神的にもちょっと逞しくなってかっこ良くなっている。
登場人物が増えて、関わる人が増えてチセを始め個々のキャラたち各々の関係性もあって、物語に広がりがでたと思う。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ミステリと言う勿れ

「真実は人の数だけある」
これは“事実と真実”の物語であり、人造精霊アルキュオネの言葉を借りるなら、“記録と記憶”が織りなす綾というべきか。
変えることのできない“事実”に対する感じ方は人それぞれである。
そしてそれこそが“真実”とよばれるものであり、決して“整う”ことのない永遠の問題であると。

かつてヨセフはチセに問うた。
「お前がお前を犠牲にして得ようとしたものと
僕が欲しいものと何が違うと言うんだ」と。

奇しくも、カルタフィスを介して“母の呪い”と対峙したチセが得た答えはシンプルなものであった。
それは、大切な人のために何ができるかを考えることであり、心から望むこと。

しかし今回…、対決の最中に見せたチセの笑い顔が怖かった。
古井戸の底で語られるチセとヨセフの問答に心を揺さぶられた。
「仕方がないと思っちゃった」という言葉が耳に残る。
漠然とした不安の中で自問してゆく姿が誠に印象的であった。

それでも、自由を希求し、生きたいと思う心に、呪いを祝福に昇華する力が宿るというメッセージが心強い。

そして何より嬉しいクリスマスプレゼントが…。
そう、銀の君の笑顔はプライスレス。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

作品に置いていかれた感じ

原作は読んでいない

第1クールから続いた物語に決着がついたのは良かった

{netabare}しかし、魔法などの物語の舞台設定がよくわからないうえ、イギリスの旧き神とか言われてもなじみがなくて誰かわからない

加えて、どうしてフィロメラをそこまで気に掛けるのかというチセの行動原理や心情がよくわからなかった

そういういろいろが重なって、物語にあまり関心が持てず、ものすごく遠いところで起きている話を見ているような、作品に置いて行かれたような感じがした

原作のマンガでは、モノローグやナレーションなどで補足の説明があるのかもしれないが…

物語の内容面を見ても、この第2クールはフィロメラの救済を通じてチセとフィロメラが成長するというような話だと思うが、魔法だったり魔術だったりが物語の根幹というわけではないので、本作品の舞台設定だったりが活かされた感じはあまりしなかった。
なにより、2クールもかけてやるほどの内容ではないんじゃなかろうかと思った
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

86.1 9 精霊で魔法なアニメランキング9位
甘城ブリリアントパーク(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2728)
14695人が棚に入れました
主人公・可児江西也は、転校してきた謎の美少女・千斗いすずから、いきなりマスケット銃を突きつけられ、デートの誘いを承諾させられた。いすずに連れられやってきた場所、そこはダメ遊園地として悪名高い甘城ブリリアントパーク(甘ブリ)だった。

声優・キャラクター
内山昂輝、加隈亜衣、藤井ゆきよ、川澄綾子、野中藍、白石涼子、相坂優歌、黒沢ともよ、三上枝織、津田美波

かもかも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

週に何回モナピーするの〜とか聞いてみたかったミー!

これは所謂お仕事系アニメに属するのでしょうか
ただストーリーに関しては面白いという訳でなく気になるような展開もありませんでした
この作品はギャグが見どころなんだと思います
マスコットや子供がゲスかったり笑いどころ満載でした
ギャグに全振りしてもよかったんじゃないかな

京アニには珍しいエロを強調した美少女達でもありましたがこれは期待外れでした
意図的にやっているのか引き出せていないのかファントムワールドでもそうでしたけど萌え、フェティシズムを感じる描写が少なかった(freeではサービスシーン多いのにね笑)
正直エロの作品は京アニには合わないですね
これは他の会社でやった方がよかったと思っています

ギャグ目的で見ると十分楽しめます
ストーリーや女の子目当てだと期待外れに終わるかもしれません

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

想像していたより楽しめた!

京アニの作品にしては低評価なので期待薄でしたが、想像していたよりも面白かったです。

モッフル、マカロン、ティラミーの3人(?)は外見とのギャップもあり面白かった。
なにより、キャスト全員がラティファを中心にまとまりが良く、一生懸命なのが好印象。

京アニ名物の美少女ぞろいで、しかも微エロありと、男性視聴者を意識した演出も、「来場者数を増やす」という物語の方向性とマッチしていて良かった。

全体的にほのぼのコメディ色が強い作品(個人的には第6話と第8話は爆笑回だった)だが、第12話は感動回になっており高評価。
ほのぼのと感動は本当に良くマッチすると、改めて痛感。

OP、EDとも良かった。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 81

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

もうちょっと・・もうちょっと・・あとちょっと・・・・・わぁぁぁぁヾ(●´□`●)ノ

閉園危機にある甘城ブリリアントパークを再建させるお話。

まず、
・女の子キャラ達(特にラティファや千斗)が可愛い♡ミュース達4人も♡
・主人公、可児江くんがイケメン。(ナルシスト)
・着ぐるみ軍(モッフル達)の強烈なキャラがナイス!
・作画が綺麗。
・OP観ると気分が明るくなる♪

ストーリーは結構楽しめました!・・が、
途中飽きかけてしまったりもありました^^;
ですが、視聴続けてよかったですd(・ω・*)☆

12話では、動員数にどきどきしながら画面の前で
もうちょっと・・もうちょっと・・ってつい心の中で応援してしまう程
引き込まれました。
それから、12話でラティファのとこで花が咲いた木が
幻想的ですっごく綺麗でしたヾ(●´□`●)ノ

そしてみんなで、 ようこそ甘城ブリリアントパークへ!!!

おお*^^*拍手♡感動!

13話最終回の「PVがつまらない」はまぁまぁおもしろいくらいかなっw
おまけくらいなら納得。

全体的に作画はすごく良かったです。キャラ達も個性的で好き。
ただストーリーはすごくおもしろいとまでは行きませんでした^^;
ちょっと残念。


読んでくださりありがとうございましたヾ(●´□`●)ノ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 93

82.4 10 精霊で魔法なアニメランキング10位
マギ(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1680)
9769人が棚に入れました
秘宝が眠るとされる謎の遺跡「迷宮(ダンジョン)」が出現する不思議な大陸を旅している少年・アラジン。
彼は旅の中で出会ったアリババと共に秘宝を手にするため、「迷宮(ダンジョン)」攻略を目指す。
その中で生じる様々な出会いと別れを繰り返す中で、アラジンは自らの宿命を知ることになる。

声優・キャラクター
石原夏織、梶裕貴、戸松遥、小野大輔、木村良平、櫻井孝宏、細谷佳正、森久保祥太郎、堀江由衣、大久保瑠美、羽多野渉、杉田智和、藤原啓治、水樹奈々、瀬戸麻沙美、花澤香菜、小野賢章、福山潤、森川智之

qwertr さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

原作を駄目にしたクソつまんないアニメ

原作から見てた自分にはまったく良さが伝わりませんでした。
声優も合ってないし、掛け持ちだからかおざなり感。作画も崩壊やらミスやら消し忘れやら多くてどうして逆に評価できる?と言うような仕上がり
動かないし。迫力ないし。
監督も監督でやる気が無いのがヒシヒシと伝わって来るし。
展開がまずおかしい。序盤でえっ何でここでこれ出したし…とかありまくり。そのくせ後の話のもっていき方が下手糞
折角王道の少年漫画!って感じがあっておもしろかったのに画面も明るすぎだし今風過ぎて合わない。そもそも日曜の5時からってのがおかしいと思う、元々は結構グロくてちょっとだけエロ入ってる漫画なんだからさ
原作の方も段々早く終わらそう…みたいな雰囲気が出てきてる、展開が早くなってきて鬱展開。最初はおもしろかったのにアニメ一期中盤あたりからこれ
大体一期でコケてるのに無理矢理盛り上げようとし過ぎ
ティトスや練紅覇やら新しいキャラの声優やら腐女子釣ろうと必死だなーって思いました。原作ではそうでも無かったのに
男ファンも欲しかったのかモルさん推すし

あと何よりマギファンって低年齢の子供な人(大人でも精神的に子供)が多く、モラルが無くてボカロファンみたいな人が多い。あ、これディスってますから
アニメが終わった後にその枠に入ってくるアニメを叩く人って偶に見るけどマギファンは圧倒的に多い。逆にマギをディスってるにわかのよう

兎に角原作好きだった分全部台無しって感じでショックでした。
切りたかったけど最後まで見ないと一概に文句言えないなーっと思い見ましたけどね、我慢しながら。
じゃあ見なきゃいいじゃんって思った人は文章読解能力が足りないと思いますよ、自分は「原作が好きな分アニメの欠点を言いたかった」訳ですから。「全部見ないで欠点を指摘しても説得力無い」と思ったんですね
いや何でここまで説明してるかっていうと消防厨房工房の脳味噌を持った人が居るからです。
此処まで偉そうに言いましたが所詮は素人目から見た感想です。
見るだけ損、原作だけで良いです

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

惚れ惚れするほど陳腐な設定&シナリオの《ショタ萌え》人気作?

1-2期ともに25話で併せて50話もあり、放送終了後にはOVA(13話、事前譚)も制作された人気作なので、いつか面白くなるのかも?と淡い期待を抱いて見続けたのですが・・・第2期の第3-4話くらいで流石に集中力が途切れてしまい、あとはダラダラと「ながら見」になってしまいました。

作画は良いです、作画はね(天下のA1-pictures制作ですし)。
ただ、第1期の途中から思ったけど、世界観設定が余りにも適当過ぎる・・・
序盤に登場するキャラ名が、アラジン/アリババ/シンドバッドときたら、誰だって『アラビアン・ナイト』モチーフと思うじゃないですか、普通。
だから、きっとそういう世界観で、あの有名な『アラビアン・ナイト』の物語を本家取りしながらシナリオが進行していくのだろう、と期待して見ていったら、第4話から{netabare}モンゴルやら中国っぽいキャラ{/netabare}がどんどん出てきて、え????と思ってしまいました。

それでも第1期は我慢して何とかシナリオを追いましたが、第2期の途中から今度は{netabare}古代ギリシャ・ローマ風のキャラ{/netabare}がどんどん出てきて、ガッカリ。
『アラビアン・ナイト』の世界はせいぜいアラビア・シリア・ペルシャなど中近東からどれだけ広がっても北アフリカ~インド洋程度のはずで、古代中国や古代ギリシャ・ローマ風の設定を無造作に混入させては駄目でしょう・・・。

そしてシナリオも、アラジン/アリババ/シンドバッドそれぞれ元々の『アラビアン・ナイト』の物語との関連性が希薄過ぎる上に、作品タイトルの「マギ Magi」というのは『新約聖書』に登場する「東方の三賢者(三博士)」のことですが、ただ単に「{netabare}マギは3人いて王の選定者である{/netabare}」という表面的な設定を借りているだけで、それ以上のシナリオの捻りとか奥深さとかは全く感じ取れませんでした。

《まとめ》
ここまで批判的なことばかり書きましたが、それでも本作は私が気になるくらいの人気作だったということは、きっと単に私が本作のターゲット層ではなかった、ということでしょうし、そして、そのターゲット層というのは、多分、主人公アラジン少年の愛苦しさにキュンときた人たちだったのではないでしょうか?(※誰か詳しい人、教えて下さい)
あと、第2期から登場する某国のリーダーが、容姿的にも性格的にも『機動戦士ガンダムAGE』の敵側リーダー(イゼルカント様)に割と似ていると思うので、同作が好きな人は頑張ってそこまで見ると少し報われた気分になれるかも知れません。


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      大高忍(『週刊少年サンデー』2009-2017年連載)
監督         舛成孝二
シリーズ構成     吉野弘幸
脚本         吉野弘幸、加藤陽一、柿村イサナ、横谷昌宏、花田十輝
キャラクターデザイン 赤井俊文
音楽         鷺巣詩郎
アニメーション制作  A-1 Pictures{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======= マギ The labyrinth of magic (第1期) (2012年10月-2013年3月) =====

 - - - - - - - - - - OP「V.I.P.」、ED「指望遠鏡」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第1夜 アラジンとアリババ ★ 二人の出遭い、奴隷の少女モルジアナ救出
第2夜 迷宮組曲 ☆ ダンジョン(第7迷宮)攻略開始、領主ジャミルの追跡
第3夜 創世の魔法使い ★ 迷宮の主アモン、マギ(王の選定者)、迷宮崩壊
第4夜 草原の民 ☆ 奴隷解放、黄牙一族のアラジン保護、煌帝国第一皇女・練白瑛軍の侵攻 ※シナリオやや微妙△
第5夜 迷宮攻略者 ★ 黄牙一族の降伏、ババ様の死、アラジンの練白瑛救助、精霊パイモン出現
第6夜 戦闘民族ファナリス ☆ モルジアナのバルバッド道中(盗賊、奴隷商人、アラジンとの再会) ※サーベルタイガーがいる世界なのか笑 
第7夜 その名はシンドバッド ★ 七海の覇王・シンドリア国王シンドバッドとの出遭い、海洋王国バルバット到着、義賊「霧の団」リーダー(カシム)と怪傑アリババ
第8夜 守れない約束 ☆ 半年ぶりの再会、アリババとカシムの過去(スアム育ち、バルバッド第三王子アリババ、カシムとの再会と裏切り)
第9夜 王子の責任 ★ 続き(国の乱れ、霧の団への参加)、カシムのホテル襲撃、アリババvs.シンドバッド、シンドバッドの提案、兄王との対面
第10夜 その名はジュダル ★ 交渉決裂、銀行屋マルキオ登場、もう一人のマギ(煌帝国神官ジュダル)、王候補アリババ、マギ同士の戦い(魔法戦)、ウーゴ暴走
第11夜 新たなる来訪者 ☆ 煌帝国第八皇女・練紅玉のジン軍団、副王サルマッドの告白(バルバッド王国疲弊の原因、愚王の国民奴隷化計画)
第12夜 決意と決別 ☆ 煌帝国の脅威増大、カシムの叛乱煽動の企て、アリババの単身王宮乗り込み{/netabare}

 - - - - - - - OP「瞬く星の下で」、ED「The Bravery」 - - - - - - -
{netabare}
第13夜 反逆の王子 ★ 煌帝国の像兵士vs.アリババ(アモンの剣)、モルジアナ加勢、兄王との対峙、副王サブマッド国王親衛隊制止
第14夜 アリババの答え ★ クーデター(国王廃位)、国王婚約者(練紅玉)との対峙(条約破棄交渉)、七海連合使節来訪・バルバッド加盟宣言、練紅玉帰国、アリババの王制廃止・民主共和制宣言、アラジン危篤?
第15夜 カシムの答え ★ カシムの煽動・民衆暴動勃発、ウーゴとの別れ、アリババvs.カシム、運命の逆流(黒き器の持ち主・カシム魔人化)
第16夜 ソロモンの知恵 ★ 暴力革命の意思をもった黒いジン、シンドバッドの助勢・アリババ奮闘、ジュダル再来襲、アラジン復活、ジンの錬成術
第17夜 笑顔 ★ カシムの憎悪、憎悪を煽る者、カシムの憎悪氷解(アリババとの別れ)、4人目の「ソロモンの智慧」を得たマギ、闇の組織アル・サーメン
第18夜 シンドリア王国 ☆ 南海の王国へ、蛇の噛み傷(アリババ)、八人将による修行開始 ※ここから新展開
第19夜 ホシの名はシンドバッド ☆ バルバッド先王のナイフ、煌帝国第四皇子(練白龍)&第八皇女(練紅玉)来駕、皇子の留学と目的
第20夜 王子と皇子 ☆ アリババの異変、死の呪縛(シンドバッド)、第61迷宮へ、トランの民
第21夜 迷宮ザガン ☆ 人間嫌いのジン、白龍の抱える問題、アラジンと白龍の握手
第22夜 炎の眷属 ☆ ジュダルのシンドリア侵入、モルジアナの金属器初使用、アル・サーメン幹部イスナーン来襲
第23夜 鬨の声 ☆ 亡国ムスタシム王女ドゥニア魔人化、闇の全身魔装、闇の軍勢シンドリア侵攻
第24夜 堕転 ☆ イサーク消滅、全身魔装ドゥニア撃破、アラジン闇落ち
第25夜 アリババとアラジン ☆ 精霊サガン召喚(練白龍)、アラジン回復、ドゥニア浄化、闇の軍団撃退、イスナーン浄化{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)11、☆(並回)14、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5


======= マギ The kingdom of magic (第2期) (2013年10月-2014年3月) =====

 - - - - - - - - OP「ANNIVERSARY」、ED「エデン」 - - - - - - - -
{netabare}
第1話 旅立ちの予感 ☆ 戦勝祝い、ドゥニア王女の一時回復と危機、アラジンの決意(マグノシュタット行き)
第2話 旅立ち ☆ ドゥニア死亡、
第3話 出航 ☆ アラジン/モルジアナ/錬王龍の出航、アリババ合流、海賊来襲
第4話 海賊 ☆ オームマドーラ、海賊の島
第5話 母 ☆ ※ここで視聴時の集中力が途切れてしまったので以降は☆評価のみ
第6話 優しい人 ☆
第7話 練紅覇登場 ☆
第8話 特訓の日々 ☆
第9話 レーム帝国 ☆
第10話 最高司祭 ☆
第11話 大峡谷 ☆
第12話 新たなる皇帝 ☆ 煌帝国の新帝
第13話 ティトス・アレキウス ☆{/netabare}

 - - - - - - OP「光-HIKARI-」、ED「With You/With Me」 - - - - - -
{netabare}
第14話 隠された民 ☆ ※ガンダムAGEみたいな展開(モガメットはイゼルカント様か?)
第15話 魔導士の国 ☆
第16話 残された命 ☆
第17話 宣戦布告 ☆ 
第18話 レームの脅威 ★ マグノシュタットのレーム帝国への開戦
第19話 本物のマギ ☆ ※ようやく第1話冒頭につながる
第20話 再会 ★ ファナリス兵団団長ムー・アレキウスの魔装(バルバトス)、アラジンとアリババの再会、シェヘラザードとの洋上会見、煌帝国軍出現
第21話 王の器 ☆ モガメット堕転
第22話 守りたいもの ☆
第23話 魔装戦士たち ☆
第24話 滅亡の時 ☆
第25話 おかえりなさい ☆{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 × 3.4


============ マギ シンドバッドの冒険 (OVA) (2016年4-6月) ===========
{netabare}
第1話 運命の子
第2話 船乗りシンドバッド
第3話 迷宮バアル
第4話 ひとつめの海
第5話 王の資質
第6話 居場所
第7話 商人シンドバッド
第8話 眷属器
第9話 清浄の地ササン
第10話 世界を変える力
第11話 天空都市アルテミュラ
第12話 魔装vs魔装
第13話 マギ{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ※未視聴

投稿 : 2024/04/20
♥ : 20

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

冒険ファンタジーアニメってワクワクしますね♪♪

このアニメの元になったのは、あの有名な物語集「アラビアンナイト」(千夜一夜物語)です!ヾ(*゚∇^*)ノ

主人公は不思議な笛を持つ小柄な少年アラジン!
もちろん「アラジンと魔法のランプ」から!

もう一人の主人公の迷宮攻略を目指している少年アリババは「アリババと40人の盗賊」から!

その他にも「船乗りシンドバードの物語」のシンドバッドなどアラビアンナイトの世界の登場人物が個性豊かに登場してきます!!

物語もこれぞ冒険ファンタジーと言えるぐらいなストーリーです!!

朝アニメなのでお子様向けと思い気や大人も楽しめちゃうのが良いです d(⌒o⌒)b♪

アラビアンナイトは完全大人向けな映画に出来る物語もあればアラジンのようにアニメ化して楽しめる物語もあったりで、原作も物語次第で更に面白くなると思うのでそっちにも期待です♪

2期制作決定しているのでまた楽しみが増えました♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 56

78.6 11 精霊で魔法なアニメランキング11位
七つの大罪(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1464)
8677人が棚に入れました
いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。絶大なる魔力を有し、人々から敬われ、時に恐れられる存在<聖騎士>に守られた『リオネス王国』。王国の王女エリザベスは、たった一人国を離れ、
ある者たちを探す旅に出ていた。それは最強最悪の騎士団として恐れられ、国を裏切り、全聖騎士を敵に回した罪人たち──<七つの大罪>。たどり着いた一軒の酒場で、エリザベスは店主を名乗る少年・メリオダスに出会う。それは、彼女と<七つの大罪>たち、そして世界の命運を一変させるとびきりの冒険の始まりであった――!
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

侮りがたし日5|ョ∀・´)…感動スペクタクル大作!!!

◆原作コミック 全24話 原作未読
◆ジャンル アクション ファンタジー


絶大なる"魔力"を有し、人々から敬われ、時には恐れられる
存在(聖騎士)に守られた国「リオネス王国」
王国の王女『エリザベス』はたった一人国を離れ、ある物たちを探す旅に出ていた!
それは最強最悪の騎士団として恐れられ、国を裏切り、
全騎士団を敵に回した罪人たち―〈七つの大罪〉
たどり着いた一軒の酒場で、『エリザベス』は
店主を名乗る一人の少年『メリオダス』に出会う!
それは彼女と〈七つの大罪〉たち、そして世界の命運を一変させる
"とびきりの冒険"の始まりであった― (あらすじ公式サイト引用)


簡単な相関図_((Ф(・ω・`)コンナカンジカナァ!???w
スマホだと変なんなるかも´・ω・)ω・`):

          
           凸リオネス王国凸
     
       【§聖騎士§】(甲冑着た強いヒト達)
        (民衆から敬われ、恐れられる存在)
   探してる                 魔神の力を利用!?
    ↙                         ↘
 王国王女        ↑↑↑         〈∮魔神族∮〉(滅びた!?)
『エリザベス』      【VS】     不思議な魔力を有した怪物?
  探してる       ↓↓↓          ↗
(一緒に旅をする) ↘            魔神の力と関係あり!?
            【†七つの大罪†】       
         かつて王国を裏切った!? 者たち   
       『メリオダス』『ディアンヌ』『バン』
      『キング』『ゴーセル』他 +『ホーク』(豚)



14年10月~15年3月まで放送された王道アクションファンタジー
作品ですが私も毎週楽しみに視聴させて頂きました!!

というかここ最近のこの日曜5時枠作品は侮りがたしΣヾ(゚Д゚;)ノ

中々の超感動スペクタクル大作に仕上っており
私大変夢中になってしまいました(๑→‿ฺ←๑) ♪

どこか中世ヨーロッパの景観を描いた様な世界観に
魔力や、魔法などのファンタジー要素が加わって
コレぞ王道たる魅力の所以と言いますか…

そこに息をもつかせぬ熱いバトルアクションに
それぞれのキャラの想いが重なって
この戦いは負けられない!! 仲間を救う!!
大切な…大切な存在(ヒト)の為に…

そう…その幾多となくおとずれる感動秘話に胸熱必死!!!
なのであります。゚(゚´ω`゚)゚。


そんな中でも私がとても胸熱で大好きになったキャラ、及び彼(彼女)らの
エピソードをまじえてBEST③形式で書きしるしてみました!!



*・゚゚・*ヽ(*゚∀゚)ノ*【このキャラ良かったよ!! BEST③】*ヘ(゚∀゚*)ノ*・゚゚・*:

―第③位―

『ディアンヌ』

巨人族の『ディアンヌ』はその可愛らしい容姿と気取らない
真っ直ぐな性格が好印象✩
だけども、と、とても体が、その… で、でっかい(*/ω\*) でも~
それがまたいい味出していて、ホント、ピュア(嫉妬深いw)で魅力的な女のコ♡
CV:悠木碧さんの声、演技もピッタリでした♪
彼女の優しさとういか人柄の良さには多くの方が共鳴したことと思います!

なんといってもあの{netabare} 『キーラ』の弟さん(子ども)を助けるシーンは
とても胸熱、名シーンでお涙必死かと…。゚(゚´Д`゚)゚。!!

そこから、『キーラ』&『ハウザー』が聖騎士を裏切り
『ディアンヌ』を助ける胸熱展開も大変良い(*>ω<)bイイ!!
『キング』との幼い頃の素敵なエピソードも、微笑ましくとっても◎ {/netabare}



―第②位― 

『キング』

妖精王 ハーレクインこと『キング』はその純心で一途な性格と
見てくれが変化するギャップや、常に眠たげな表情で枕を抱いて宙に浮いている
癒し系な雰囲気もさることながら、やはりその優しすぎる彼の
魅力にコレまた夢中になった方も多勢いらっしゃる事かと思います!!

なんといっても、 {netabare} 疲弊した『ディアンヌ』を全魔力を使って防御の壁(バリア)
を使って『ヘルブラム』の攻撃から守るシーンは最高に胸熱(*>ω<)b
というか、か、カッコ良すぎます!!  コノコノォ(〃´Д`σ[キング]qw

『ディアンヌ』との…切ない…過去のエピソードや
旧友『ヘルブラム』とのエピソードも思わず涙の垂れ流し状態に。゚(゚´Д`゚)゚。{/netabare}




―第①位―

『ホーク』ちゃん (豚’`ゥ(*´(00)`)’`ゥ)

残飯処理騎士団 団長こと『ホーク』ちゃんは
本作のマスコット&イメージキャラクター トコトコトコ(((っ´(00)`)っ♪

残飯の量を増やしてもらうことに日々命をかけている―w

戦闘能力は皆無だが…
なぜか!?w 自分のコトを”最強の戦士”と思い込んでいるw
喋る豚として本作では基本ツッコミ担当!?
『バン』からはこれまたなぜか!? 師匠と仰がれる存在!!
何かと上から目線で口は粗いが全く持って憎めない、
愛嬌が抜群の魅力的キャラ♪*

ハラハラバトルの合間に終始、笑いをもたらしてくれる点も◎!!

というか、私途中まで、ずっと『ポーク』ちゃん(pork)かと思ってましたが…
『ホーク』ちゃんだったのですね(ノ∀`;)w

そんな『ホーク』ちゃんに、 {netabare}まさか…最終回前話にて
まさかの豚ちゃんにお涙頂戴させられてしまうコトになるとは…。゚(゚´Д`゚)゚。
紛れもなく彼(彼女?)は1人の勇者であり、真の漢の姿そのものでありました―!!!!

「あんな気のいい奴を… よくも… くそがーーーー!!」

途中『ホーク』と仲違いする展開になってしまっていた『バン』の
あの一言が全てを物語っていましたネ… (つω・`。){/netabare}



他キャラの皆さまも大変、個性的かつ魅力的でしたが(*>ω<)b
今回は私のツボによりハマった3名(匹)を抜粋しご紹介させて頂きました!!


ただ『団長』『バン』『ゴーセル』の3人はどこか…
不死身過ぎでw バトル中もなんだか、まだ全然本気出してない感が強く
特に『団長』&『バン』は常に余裕感(隙)が出ているというか…w
元より『バン』は不死身属性を持っているせいか…

大事なバトルシーンにてやや緊迫感が損なわれてしまった感が…・ω・*) ソーッ

ただその”強さの底を見せない”雰囲気というか…
そこが本作の特徴であり、興味を注がれる面白さであるゆえ
後々恐らく色々と解き明かされる上で大事な
要素の一つなのであろうと私は勝手に思っております✩

それでも最後の方の局面は ハラハラ|ョ゚Д゚。))))ドキドキで
最高の盛り上がりを見せてくれました!!

とにかく視聴前、私が期待していた以上に大いに楽しむことができました!!

終わり方も、続編に期待を含ませた見事な締め!!でしたので、
さらなる彼らの冒険の続きが描かれる日を心待ちにしたいと思いますヽ(*´∀`)ノ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 52

てんてん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

七つの大罪のセクハラシーンについて

2期まで全部観終わった。素直に面白い。3000年という時間や天使、魔神、妖精、巨人、聖騎士などファンタジーのワクワク要素がまさにてんこ盛り。これでもかというほど楽しませてくれる。
またキャラ作りが素晴らしい。登場人物それぞれのパーソナリティーや背景がしっかりと描かれており単なるファンタジー以上に骨太な内容になっている。

特に主役の七人はそれぞれにファンがつくと思わせるほど魅力的だ。ビジュアル面からはディアンヌの存在が大きい。巨人の女の子の存在は、七人のグループショットになった時とても楽しい絵柄になる。このアニメが魅力的な大きな要素になっていると思う。

そうした中、実に残念なのは主人公のセクハラ。せっかく感情移入しても肝心なところで出てくるセクハラシーンが夢をぶち壊す。ドキドキしているところを一気に不快な気持ちにさせられるのには正直参った。

3000年という時をかけてエリザベスを愛するという壮大なロマンもオヤジ臭く薄汚いセクハラ行為のおかげで台無し。このキャラ設定は極めて下賎なセンスだと言わざるを得ない。

想像だが、原作者と編集者に「少年漫画だから少年が喜ぶシーンを盛ろう」という意識があったのではないか。セクハラで少年が喜ぶだろうという作り手の意識が卑しい。女の子が好きな少年は健康だ。しかしセクハラが好きな少年は不健康だ。

そもそもセクハラが気持ちがいいのはやっている本人だけであり、観ているのは気分が悪いだけだ、創作側はなぜそんなことがわからないのだろうか。

日本のアニメは世界クオリティーだと思う。7つの大罪も十分そのレベルに達している。
世界中の少年達に勧めたいと思うのだが主役をセクハラキャラにしてしまったせいでそれが叶わないのが実に残念である。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

だから、ファンタジーはやめられない♡

豪快かつ爽快な冒険ファンタジーはいかがですか…?

世界をまたにかけた冒険
繰り出される派手な特殊攻撃!
バトルは目が追いつかないほどのスピード!
そして、何でもありの大乱闘~
私の胸の心拍数「ドキドキ」…とまりませんでした♡

「王道」って言葉がピタリ!
旅をして、仲間と乗りこえて、ちょと…恋があったりして…?
単純明快だけどやっぱりワクワクしてしまうんです…
…わたしは好き…ですね♪


これは…古(いにしえ)の物語…
この世界には『七つの大罪』という七人のお尋ね者がいました。

王国を取り戻すため、世界にバラバラになってしまった七つの大罪を、主人公とヒロインが探しだす冒険ファンタジーです。

旅の先に待ち受けている様々な謎が衝撃の連鎖となり、回を追うごとに目が離せなくなるのです!

私はもう大人ですが「旅、冒険」という言葉を聞くと今でも心が踊ります…

物語には冒険で味わえるドキドキワクワク成分がいっぱいです♡

また、私がこの作品の一番の魅力だと思っているのはキャラクター+マスコット(ブタのホーク)です。
アニメマスコットNo.1になりました♡
{netabare}
型破りで志がブレない個性的キャラクターばかりが登場し魅力的です。また、声優も豪華です。
メリオダス、キング、ギルサンダー、ディアンヌ(順に、梶裕貴、福山潤、宮野真守、悠木碧)

そして愛すべきキャラクターの一部を紹介します。

・ホーク
言葉を話せるブタさん。七つの大罪のアニメのマスコットキャラクター…かつ残飯処理係(笑)トントコ、トコトコ×2が本当に可愛い♪♡仲間思いで情に厚い男(ブタ)。バンとの掛け合いが好き♪

・メリオダス
一番謎が多い七つの大罪の団長。その強さは無敵?はじめは変態キャラに見えましたが実は一途。セクハラするのも大切な一人にだけ。

・エリザベス
王女様。ロングの銀髪が目をひきます。戦闘能力は0。戦う力はありませんが、その強い意志はメンバー1かもしれません。

・キング
とにかくギャップ男子。見た目の変化(ポチャおじさん、美少年)だけではなく、妖精王としての威厳あるキング、ディアンヌの前で照れて可愛いキング。両方とも魅力的です。この作品で一番のお気に入りキャラです♡一途なキングの恋愛を応援しています!

・ディアンヌ
巨人族の女の子。ブラウンヘアーのツインテが可愛い♪大きすぎる自分を気にしたり、嫉妬したり一番女の子っぽくピュアな性格。自分を「ボク」っていう悠木ボイスに癒されます♪

・ゴウセル
ゴウセルワールド全開♡独特の感性の持ち主です。実は二番目にお気に入りキャラです。戦闘中でも関係ない、いつも冷静で淡々としていて変わらない表情もツボ…
それからギーラとはどういう関係なの?
怪しく目が光っていたよ~

予想のつかない掛け合いが楽しいです!
七つの大罪同士の関係は一筋縄ではいきません。いざという時に裏切ることだってあるのです…
そんな仲間関係や交錯する皆の思惑が予想外で驚きの連続でした。

また、緊迫した空気の中に割って入ってくる可愛いホークの行動に癒されたり、メンバーのケンカするほど仲が良い掛け合い、恋の要素もあったりとシリアスな中に思わずニッコリ~♪としてしまう息抜きシーンがいくつもあり癒されました。

試練を乗り越える度に心も成長していく、ストーリーは冒険ファンタジーの定石通り…とはいえ、このバトル&ストーリーの世界は様々な因縁が渦巻いているので、最後まで飽きることなく見れました♪

今回は謎を多く残し余韻を残す形で終了しました。
七つの大罪の新たな旅に期待したいです…
{/netabare}

最後にOPいきものがかり「熱情のスペクトラム」
大好きになりました!

鳴りやまぬ 愛をさけぶよ

すべてを抱いて ここにいるんだ ひかりはそこにあるよ

ゆずれない 想いを架けて 希望の果てを 僕は生きるよ

夢をつないだ 君と…

投稿 : 2024/04/20
♥ : 78

68.5 12 精霊で魔法なアニメランキング12位
精霊使いの剣舞(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (826)
5707人が棚に入れました
清らかな乙女にのみ許された特権――精霊契約。ここアレイシア精霊学院では、精霊使いとして訓練を積んできた貴族の令嬢たちが集められ、エリート教育を受けていた。少年カミトは、ふとした事故から学院生の少女・クレアの水浴びを覗き、さらに彼女が求めていた精霊と代わりに契約してしまう。そう、カミトはこの世界ではありえない、男の精霊使いだったのだ!「あ、あんた……あたしの精霊、奪った責任とりなさいよね!」「は?」「あんたがあたしの契約精霊になりなさいっ!」箱入りお嬢様たちの学園に放り込まれたカミトの運命は!? 刻印輝くエレメンタル・ファンタジー!

声優・キャラクター
古川慎、木戸衣吹、優木かな、石上静香、大西沙織、加隈亜衣、田中真奈美、中原麻衣、松岡禎丞、日笠陽子

じゅじゅん^ ^ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分用メモ

OP良いけどEDかなり微妙。
主人公はISみたいなハーレム状態でよくあるパターンだけど個性的で可愛い女の子に囲まれてたので逆に新鮮だった。
全12話でそれなりにしか話進まないだろうなーと思って見てたから盛り上がれたまでは言えないけど見て損はしない作品かな。
テンポはそれなり。これがすごい好印象。最後まで駆け足ならないからバランス良くて意味不明なとこも特に無かった。もう少し補填して欲しい気持ちもあるけどこのぐらいなら許せる範囲。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

仲間が共鳴する剣舞(ブレードダンス)

主人公が男の子でそれ以外が女子だったので、一話見たときはあまり期待していませんでした。主人公が1人だけ女子高に入るというのもどうなのかなあ、と違和感もありました。

でも、見ていくうちに主人公だけでなく、ヒロインみんながカミト君を中心に共鳴しながら成長していく物語に思えてきて、3話から最終回にかけて楽しく視聴しました。
{netabare}
カミト君は明るいけど過去に何かあったのか、昔よりは剣術が弱くなっているという設定も悪くないです。普通のドラマは時間がたつにつれて強くなっていくんですよね。この物語では昔の強さを取り戻していく様子が描かれます。

ヒロインのみんなも個性的でいいなあ。でも、必ずこういうハーレムもののアニメにはクレアみたいな意地っ張りな子って存在しているのは定番だから?

カミト君にお似合いな剣はエストちゃんですよね。昔はレスティアちゃんがカミト君といっしょだったけど、今は怖い女の子。
{/netabare}

OPでカミト君が片手でエストちゃんを持ち上げ、エストちゃんが剣となるシーン、とってもきれいで素敵。エストちゃん、かわいい(*'▽^)

音楽ですが、OPの原田ひとみさんが歌う「共鳴のTrue Force」はお気に入りになりました。それに音楽の鈴木ヤスヨシさんの曲もとっても素敵で、今後サントラがブルーレイに同梱されるみたいですので、チェックしておこうと思います。

アニメでは校内の代表選に勝って精霊剣舞祭に向かうところで終わりますが、続きをみたいです。
2期希望です♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 56

ぷりんもう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ひゃん。

バトル、ハーレム、ファンタジーアニメ。

ストーリーはとてもわかりやすいです。
キャラの個性は強くはないですが
よくある感じの設定。

キャラデザは良いです。
女の子がかわいい。

バトルシーンは熱くなれませんでした。

ストーリーの終わらせ方が
区切りはついたものの、完結してないのが残念です。

特にここが良いってところもなく
特に悪いってところもなく
可もなく不可もなく、
印象に残らないアニメでした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

79.1 13 精霊で魔法なアニメランキング13位
天鏡のアルデラミン(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (897)
4992人が棚に入れました
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝歴905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北"へと向かう、物語の発端である――。

声優・キャラクター
岡本信彦、種田梨沙、水瀬いのり、金本涼輔、間島淳司、千菅春香

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

転生したら盾の幼女の孫だった件

「まるで将棋だな」。甘い戦術考察、ぶれる時代軸、有明の干潟のごとく浅いカガク、何も残らないファンタジー戦記。


優れた戦術、掌握術を会得しながらも嫌みったらしくしているためになかなか正当に能力を評価してもらえない主人公が不利な戦争をしまくりつつ結局俺の味方TUEEEE頼み。

私はアニメはフィクションで絵空事と重々承知してるしその空想を楽しむようにはしているし楽しみたいと願望もある。しかし物語の内容がいくつか破綻してしまえば多くが瓦解しつまらなく感じてしまうのも私で悪い癖だと思っている。単純にそして素直に「すげー!カッケー!」とだけ感じることができればどれだけ有意義な時間となるのだろうかと心底自身のアホさを残念に思う。

主人公は知略に秀で(風)て口もたち更には科学に対しても博学(風)の本当は善行大好きなキャラクター。それに腕のたつ忠実な味方もたくさん居て、中世後期から第一次世界大戦の科学技術をぐちゃぐちゃに混ぜ騎士道やら精霊を利用した異能やらまでこねくり回したもんだからトンカツ海鮮オイスターソースがけブイヨン茶漬け丼状態。それぞれに独立性と合わさった旨味があれば面白い作品なのだろうがそうではないと闇丼でしかない。

序盤の物語については破綻なく面白かったのだがクソゲーになるのは中盤以降。精霊の力を使う銃の射程は40mと非常に短いのに対して火薬を用い大きなエネルギーが必要となる大砲と裂薬弾の存在が科学技術のアンバランスを発生させる。銃の考察をする上で火薬、信管、薬莢や弾丸などの金属加工技術こそが非常に密接なものなのだが主人公を引き立たせるためのこじつけが酷い。ライフリングとバレル延長で得られるものは直進安定性でありそれが大きいエネルギーを産み出す物でもないし弾丸、薬莢の進化無しには有効射程は劇的に延びない。
技術力が「対等」であるという無茶苦茶な設定を押し付けてしまっている意味も分からない。というか不要でしょ。しかも気球が高価ってwww主人公の頻繁に言う「カガク」ってイミフー(笑)

山岳民族蜂起の物語も最初から他国の干渉ありきなのは世の常でありながらそれすら念頭に置かずゴリゴリ自慰的に進めていく戦闘。がけの上に足場がありながらそれを用いず行われるゲリラ戦、情報戦を頻繁にアピールするくせに敵情の不明瞭と把握不足。双方にライフルの脅威がありながら「竜虎相搏つ」演出欲しさに前線で参謀が平然とチャンバラする稚拙な最終話などなど、これこそカオス。主人公の大好きな目隠し将棋が酷すぎて戦術と呼べる戦術でも無いのは嫌味なしにネタでしかない。


ぐちゃぐちゃな主人公のいう「カガク」が無ければ少なくとも楽しめる要素はあるのだが闇丼状態の物語で拒否反応を起こしてしまった。浅はかで短絡的なこじつけするならば精霊技術の進化による戦争形態の変化とそれを他者より上手く使う主人公って構図のファンタジーでええやんけ・・・などと不粋な思念に囚われてしまった。
弾丸もさぁ、貫通するような形状じゃないしさぁ、ペイント弾もどれだけの進化が要るのか。アニメって砲弾が簡単に爆発するよねぇ、何でもかんでも爆発しないんだけどさぁ。主人公持ち上げるために他の軍関係者の脳ミソをすんごい持ち下げて主人公だけまともにしてもそれって誰が騙されるんだよぉ。
ブラックラグーンほど銃器の描写に重きもおかず3DCGもショボいしなんだかなぁなラノベ販促作品。原作準拠ならばまさにラノベらしい作品だし制作サイドも兵器や戦争などの掘り下げての描写はさらさらする気が無かったのだろう。

岡本先生って笑う演技って一方通行縛りでもしてるんですかね?
そんなこんなな作品でもお耳に優しい種田ボイスはたまらんのです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

悪くないかな…。→ まともな戦記物で、面白い!(…ので原作買った。)

ライトノベル原作(電撃文庫刊)。既刊10巻なので不人気ではないはずですが、私は未読です。
→ 面白いので原作を買って読み始めました。現在既刊10巻すべて読了。(2016.10.1)

契約した精霊がパートナーとして各キャラについています。主人公のイクタは、同郷で名家の娘っぽいヤトリが仕官のために都へ上るにあたって、試験でヤトリを助けたり引き立て役になったりするために同行します。

途中で同じ試験を受けに行く人たちと一緒に乗った船が難破して…、ということで後は書きませんが、とりあえず主人公は軍師・参謀タイプです。

そういう設定で1話目から有能そうに見える主人公はなかなかいない気がしますが、イクタはちゃんと有能そうだったので視聴継続して完走しました。

かなりちゃんとした戦記ものです。

本作は主人公のイクタ以外の、「騎士団」を始めとする周辺キャラが魅力的です。原作では敵方も魅力的ですが、アニメ化範囲では顔見せ程度の感じで「続きが知りたければ原作で」になってしまいますね。

…作画は、崩れというよりは動きの点でちょいちょいダメっぽいですが(笑)。
2016.07.30追記: 力の入れ処をわかっているようです。これは大丈夫そう。

全13話で原作3巻まで+後の巻からの幼少期回想エピソードを消化しました。

原作はかなり長い話になりそうで、アニメ化部分はいわばプロローグみたいなものです。

2017.12.12追記:
原作は13巻に到達。もうすぐ終わるっぽいあとがきでした。そういえば原作ではわりと重要人物である気がするトリスナイ(カトヴァーナ帝国宰相)って、アニメではキャスティングされていないどころか、ロクに名前も出てこないですね…。

続編が作られれば登場するとは思うんですけど、まあアニメ化された範囲では名前は出ていても事実上出番はなかったですからね…。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 58
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

内容の詰まった戦記物でキャラクターを見るのも楽しい

2016年夏アニメ。ライトノベル原作、全13話の戦記物です。
原作は2巻途中まで読了。ペースとしては原作3巻までのアニメ化のようですね。
原作より全体的に地味な印象に作られたアニメというのも珍しいかも。

キャラ物と戦記物のバランスの良さが良いですね。これは原作の良さでもあり、きちんとアニメにも反映されていると思います。
原作からのカットや短縮が沢山あるだろうと思っていたのですが、原作の内容もかなり詰まっているのであまりカットしていませんね。全13話でストーリーをキリの良い所まで進めるためにどうしても詰め込み気味になってしまった印象。
カトヴァーナ帝国の斜陽ぶりがわかりにくくなっていることと精霊の活躍が少なくなっていること、軍事関係のシーンが少なめになっているのも勿体無い点ですが、原作の進み具合からしてここしか切りようがなかったと思われます。
必要な情報を言葉での説明に頼らない(あるいは尺のために削らざるを得ない)ため、繰り返し視聴する人向きだと思います。

キャラクターは全体的に個性がわかりやすくイクタ以外のメインキャラクターが皆常識的なので、かなり見やすいと思います。人間関係もさっぱりしていてとても印象がいいです。
イクタは女たらしだったりと癖のある性格で、何話か進まないと良い所がはっきりと出てこないので苦手な人は苦手だったようですが、私はとても好きですね。{netabare}「人材の適材適所」という考えがイクタ本人にあるため、汚れ役を引き受けることが多くて痛々しいシーンもあるのですが、そこが良いバランスになっています。{/netabare}

キャラクターの配置も上手で、完璧系キャラと成長型キャラの両方が味方におり、それぞれに抱える問題・はっきりした美点欠点が設定されているため、誰にも感情移入できるし、好みのキャラクターは見つけやすいと思われます。

精霊も可愛くて好きですね!
見た目はちょっと癖がありますが動きや仕草が可愛らしく、主人に対する献身が健気ですし、物語に必要な存在として大切に描写されマスコット然としていないのが好印象です。……ねじまき要素は原作でも大分後にならないと出てこないという話。それはちょっと残念です。

キャラクターデザインに原作イラストよりずっと地味な絵柄を選択したのはチャレンジだったと思います。
でも堅実な世界観を作るという明確な意図が感じられて面白いですし、それぞれ良し悪しはありますが、個人的にはマシューのキャラクターがしっかり嵌っているのはアニメ版の絵柄だと思います。

戦闘シーンに作画全力投球というのが徹底していて素晴らしいです。接近戦に力が入るのは勿論ですが、長距離狙撃のシーンも本当に丁寧な作画ですし。
他の部分も常にきちんとしていて、コンテ演出も常に安定していて映像面で違和感は全くありませんでした。

OPは絵と歌詞の意味が物語が進むにつれ分かって行く作りで、最後まで見るととても感慨深かったです。じわじわ嵌って行きました。

{netabare}
第5話で子ども時代のイクタのヤトリに対する「君がいないと僕怪物に食べられちゃう」の台詞が色々想像させられますね…怪物とは狼の群れなのか、他の何かなのか。
むしろ人間を襲撃したものの返り討ちにあい、群れを崩壊させられた狼達のほうが喰われた側という描写なのが意味深です。
狼たちも幼少のイクタとヤトリも、戦った理由は生き残るため。弱肉強食ならぬ弱肉弱食とでもいうべき構図がやりきれない。
(※「弱肉弱食」という言葉は何年も前にどなたかのブログで見かけました。ブロガーさんのことも内容のことも今ではうろ覚えなのですが、酷く象徴的なこの言葉が忘れられません。)

人間もまた、正常な感性を持ち泥を被ってでも誰かを守ろうとする人(リカン中将、トァック少佐、カンナ、デインクーン)ほど腐った国に、あるいは周囲の大きな意思に喰われ飲み込まれていきました。
主人公であるイクタでさえ相手を納得させる言葉を用意することで自分の意志に他人を巻き込んでいくのですが、そこに理性と誠意があるからやりきれないものにはならずに済む。
他者と関わり合いながら生きていく上で人は「喰らわずにいられない存在」なのかも知れませんが、喰うか喰われるかの関係にならずに済む方法も、イクタの生き方によって明示されているのが良いなと思います。

第9話「ささやかな面目の行方」での食堂のシーンは正直その時は笑って見ていたんですが、「戦士」「勇者」にさらには「騎士」と次話で「ケダモノ」という言葉が飛び出したことで、人間のサガと理性、第5話で示された喰うものと喰われるもの、第8話「いつか、三度目に」から繋がる守りたいものと守れないもの、と明確にテーマ性が纏まっていく興味深い構成になっていると感じました。
……まさか伏線なんて思わなかったよ、あの猥談シーンw 考えてみれば尺がカツカツなんだから無意味なシーン入れるわけ無いですねw

「戦士」と「勇者」を飾らない自分だとすれば、「騎士」は他者にいかに誠実に向き合うかという理想を自分自身に課す在り方なのではないかと思います。
そして「ケダモノ」は自分のために他者を食い荒らすことに抵抗感を持たない存在。それは仔のために人間を襲った狼にさえ劣る在り方です。

シャミーユが願う国の在り方は、国を人に見立てるならば「騎士」に近いものなのでしょうね。しかし、シャミーユは自身の目的のためにイクタを喰らい飲み込もうとしています。敗戦国の軍事最高責任者なんて、正しく“すり減らされて捨てられる英雄”であるのは間違いないのですから。
イクタにとっては大事な存在(ヤトリ)を喰われないために逃げ出すか、人を喰らうばかりでない国を作るかという二択になるわけですが、どちらにせよ、仲間や身近な人が喰らわれる可能性は非常に高い酷な選択です。

イクタとヤトリの信頼関係を象徴する演出として二人の背中合わせの構図が一貫して強調されてきましたが、向かい合うシャミーユとイクタは全く正反対の関係性なのですよね。喰うか喰われるかという緊張状態にさえ見えてしまう。
第1話からずっと見て来たこのOP、本当によく出来ているなと思います。
{/netabare}

他の人の感想にもあるとおり、先がすごく気になる作品になってしまいましたが、本作単品でも十分に楽しめるようにはなっています。
色んな理由で1クールでの構成が難しい作品だったと思われますが、ヤスカワショウゴさんのシリーズ構成凄く良かったです。
物語の入り口という形にはなってしまいますが、気になる人にはオススメします。(2016.11.17)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 20

63.1 14 精霊で魔法なアニメランキング14位
11eyes イレブンアイズ(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (574)
3588人が棚に入れました
平凡な生活を送っていた皐月駆だが、ある日幼なじみの水無瀬ゆかと共に、突然不気味な異世界へ迷い込んでしまう事に…。
血の色にも似た不気味に赤く染まる空に、漆黒の巨大な月。そんな『赤い夜』の世界に、呆気にとられる駆とゆか…。
さらに、二人の周りに異形の怪物が現れ、襲いかかる。駆たちの命をかけた戦いが始まる!

声優・キャラクター
小野大輔、後藤麻衣、浅川悠、力丸乃りこ、壱智村小真、森久保祥太郎、萩原えみこ、水橋かおり、たかはし智秋

うっきー星人 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

低クオリティー爆死アニメのお手本

【総評Dランク】
S:特別好きなアニメ A:かなり良い B:なかなか良い C:普通 D:微妙 E:くそ

爆死アニメ検索してたらみつけたアニメ
簡単に言ったら、クオリティーの極めて低いサバイバル的な能力バトルアニメ

主人公→俺の左目が~って奴wwwwwwwww「え!?」とか「お!?」がいちいちキモいw
ゆか→ヤンデレパンパース娘ド変態
先輩→中二発情淫乱娘、安綱だけかっこいい
メガネ→ぶちきれるとヤバイですよアピール「こんな私なんか気持ち悪いですよね」→「うんwww」
不良→日本でストチーwwwwwwwwww

物語もこじんまりとしすぎてしょぼい、おんなじ事をぐ~るぐる
作画終わってるし、キャラも全員痛い・・・アイタタタ
細かいところも矛盾してたり意味ねーだろと言いたいとこが盛り沢山!!無駄死にする奴も一杯!
世界観はそんな悪くなかったので、もうちょっとうまく使えなかったのだろうか・・・と思う

原作面白いとか言ってる人も見かけたけどそんなん関係ねーから、アニメに関しては酷すぎです
見終わったあと売上調べると笑ってしまう、製作者さんスイマセンw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジャケット・・・やっぱり良かったです(//∇//)

本作品は、『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』というゲームソフトが基になっているそうです・・・ゲームはやらないので知りませんでしたが・・・^^;

この作品との出会いは、あにこれで棚に入れると、「こんな作品もお薦め・・・」と3作品位出てくるレコメンド機能がありますよね・・・あれです^^;
・・・ジャケットのデザインが妙に気になって、なんの気無しに自分の棚に入れたのが始まりです。

視聴済みの方のレビューを少し拝見したので、自分の中で本当は優先順位はもっと後の方だったのですが・・・

私は、視聴済みと未視聴の作品を棚の中で分けているので、棚の整理や次に視聴する作品を探す度にチラチラとジャケットのデザインが目に入って来て・・・そのうち頭から離れなくなりました・・・(//∇//)
(これは、見ない限り続くよね・・・)と思い、思い切って視聴しました・・・^^;

ですが、ジャケットのデザインで作品を選んだ事が無かったので・・・もしかしたら、ジャケットを飾っているヒロインの水奈瀬 ゆか(みなせ ゆか)ちゃんに作品を見てもいないのに惚れ込んでしまったのか・・・ただ単に恥ずかしいだけなのかは正直わかりません(//∇//)・・・そういう経験ってありませんか・・・(//∇//)

・・・という意識があったせいか、私はそこそこ面白い作品だと思いましたよ^^;
突如辺り一面が赤く染まった世界に引き込まれてしまい、そこで自分の力に覚醒し、真実を目指していく・・・という感じです。
人を好きという気持ちを表面に出せる人と内面に秘めてしまう人っていると思います。これまでの生まれや育ってきた環境によっても差が出る人格・性格の描写などは上手に表現されていたと思います。

なので、・・・もし興味のある方はご覧頂いてもいいかも・・・です^^;

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

異能力×学園×ヤンデレ

正体不明の現象「赤い夜」に引き込まれた虹陵館学園の男女6人が、
襲い来る闇精霊や黒騎士と戦っていく感じで進んでいく。

主人公の幼馴染が、ヤンデレ化していくのは、まあいいとして、
主人公が、陰陽師先輩の方がしっくりくる感じで、
本来の主人公が、あまり魅力がなかったかなー

ラスボスとの戦いで、「はぁ?」「へぇええ‥」と、
今までの闘いはなんだったの?というのも残念。
主人公の強くなり方も、それで強くなれれば苦労はしない!
って感じでこれもまた残念。

原作を知っている人なら、楽しめるアニメなのかな?
OPはよかった!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

82.9 15 精霊で魔法なアニメランキング15位
Re:ゼロから始める異世界生活(第2期)(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (689)
3159人が棚に入れました
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年、菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。​

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、赤﨑千夏、中村悠一、井口裕香、堀江由衣、堀内賢雄、植田佳奈、江口拓也、田村ゆかり、藤原啓治、能登麻美子、松岡禎丞、天﨑滉平
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

レム睡眠

{netabare}ネタバレだと怒られないかしら 『BOSSとティーパーティー』とで迷ったお題なのよ{/netabare}

#26~#38 全13話


通番ですので#1からどうぞどうぞ。
分割2クール前半の1クール目だという前情報だけ頭に入れて臨んでみました。制作会社やあらすじ、はたまた出演声優など視聴前情報なにかしら入れてると思います。私の場合は話数と分割クールの有無をけっこう気にします。心の準備ができて知っておけば完走後の戸惑いがありません。これだけ分割放送多くなってきて人気作の続編なんかこのパターン多いですから特にです。

この2期前後半で物語が終るかどうかわかりませんが次の後半でなにかしらの決着はするでしょう。いわば先発-中継ぎ-抑えの中継ぎ部分がこの期間の位置づけとなります。
相変わらずツカミとヒキがお上手。中断するタイミングを失ってしまい一気に観てしまいました。完走してみて次の後半がとても気になる終わり方をしてます。まとめて一気が推奨ですかね。

ふわっと完走後に思ったこと

 {netabare}あれ!?魔女けっこう揃っていい奴じゃね?{/netabare}

魔女教ってヤバい集団がいて1期松岡さんが演じられた大罪司教ペテルギウスみたいなイカレたおっかない人に苦しめられたので拍子抜けしたような変な感覚。
後半に向けて整理しておいたほうがよさそうですね。


それでは此度の“中継ぎ”について雑感。
メインヒロインのエミリアたんをメインらしく輝かせるための下地作りでしょうか。あまりにも強烈な光を放ちまくっていたレムは諸般の事情で後ろに下がってました。
1期の王選候補者たちとスバル陣営の交渉事なんか好きなエピソードなんですけど、ああいったスバルがひと皮むけるようなエピソードも控えめ。後半に向けた謎撒きに終始した印象です。死に戻りも成功に向けての試行錯誤とシンプルだった1期と比較し、その度に複雑怪奇になっていった2期とでもいえましょうか。タイムリープ作品ぽさが色濃くなってきて、比例して絶望指数も上がってきました。

充分面白かったと思います。後半戦に期待を持たせる中継ぎの役割を全うするいい仕事をしてました。
一つ不満があるとすればOP。あまりにもツカミに凝ったためかOP流す回数えらい少なかったかと。アニメーション含めてけっこう好きだったんですよ。



※ネタバレ所感

■(備忘)後半で解決しなければならなさそうなこと

{netabare}・“暴食”の大罪司教ライに名前と記憶を食われたレムと記憶を食われたクルシュ
・強欲の魔女エキドナの試練(エミリア?orスバル?)
・精神壊れたエミリアたん
・【重要】エルザとメィリィの屋敷襲撃
・【重要】多兎の聖域襲撃
・亜人ガーフィールの暴走
・ベアトリスの契約
・とにかくロズワールがイラッとするわ{/netabare}

{netabare}ざっと8つ。もっとあったかもしれない。
他にも魔女たちとの関係なんかは問題解決というよりあるべき姿を模索する感じかしら。

【重要】で挙げた項目は二律背反なわけでどっちかを取れば片方を失うっぽい。きっと両方救える“シュタインズゲート”を見つけるためにもがいていくぞ!が見えたところで前半終了です。{/netabare}


■声優のお仕事

・魔女が豪華

{netabare}“強欲”エキドナ(CV坂本真綾)
“憤怒”ミネルヴァ(CV小松未可子)
“怠惰”セクメト(CV中原麻衣)
“暴食”ダフネ(CV東山奈央)
“傲慢”テュフォン(CV久野美咲)
“色欲”カーミラ(CV石見舞菜香)
“嫉妬”サテラ(CV非公表)

これはどこ切りとっても耳が幸せだってやつ{/netabare}

・新井里美劇場

{netabare}#36「死の味」
たぶん監督からのオーダーが「400年の孤独が詰まった感じでばーんと頼むよ!」でしょ?

同クールSAOでの松岡さんが200年の芝居やってましたがあっちも凄かった。『レールガン』の白井黒子役もそうでしたけど余人に代えがたいと思わせる声優さんですね。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

-------

2020.10.08 初稿
2021.07.23 修正
2021.01.28 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 66
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

サイレントアラーム

制作WHITE FOX。

幾多の死を繰り返しながら尽力し、
怠惰を司るペテルギウスと白鯨を討伐し、
エミリアが生存する世界へと帰還するスバルだが、
レムとクルシュに予期せぬ異変が起こる。
{netabare}誰もがレムを知らない!?{/netabare}

物語は序盤から練り込まれていて、
新キャラのデザインも秀逸で好感が持てる。
声優田中あいみさんは応援したいです。

死に戻りポイントが変更され、
死んでも間に合わない試練の幕開け。
ロズワールの思惑、魔女因子の答え、
{netabare}黒い福音書とは何を意味するのでしょう。{/netabare}
加速度を増し世界は改変され続ける。

7話~9話視聴追記。
死に戻る力そのものに言及され始める。
リゼロは物語に可逆的構造を特徴に持ち、
その帰着する運命への乗り越えが主題である。
スバルは運命を克服できるのでしょうか。
分岐と選択、目的が見え始める。

最終話視聴追記。
救えなかったかも知れない多くを数えるより、
君が救えた多くを数えるべきだ。
ここにリゼロの核心がある。
問題はそこに自分がいるのかであろう。
彼は自らに価値を見出せるのか!?

鬱々しいが物語の引きは強い。
怒涛の後半戦に期待しています。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 57

van2013 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

だんだんと。。

正直、一期はかなり燃えました。主人公が苦難になりつつも、
成長していく姿は王道でしたし、レムみたいな子にアプローチかけられても
自分のポリシーを曲げずに、エミリア一筋の姿はむしろ好意的なものがあった。。。んだけど、新編集版で、エミリアにレムも自分の恋人にしていいか
聞こうとしてたよね。で今ってスバル君には大事なものが二人になったと。。
 普通のストーリーなら、いいと思うよ。やたら強い主人公にひかれるヒロインとか。。でも元ニートの引きこもりが「死に戻り」という最強に近い武器
使って、やられるとちょっといやな気持ちになってしまう。
 これって、どんなに嫌われてるヒロインでも何度もやり直せば、絶対攻略できるよね。。ある意味、どんなに嫌われることをしても、やり直しちゃえば
無罪放免だよね。。狙われたら、どんな女の子も一貫の終りだよね。一人の
女の子に純粋に突き進む主人公ならまだ好感持てるけどさ。。昴って普通の人間だから迷うこともあるよね。でもこのチートに振り回されないとは限らないし、
ストーリー的には二人くらいで終わらせるかもしれないけどさ。でもこの主人公気持ち悪いと思ってしまった。こういう人に悪さしてもバレずにできちゃうようなチートスキルの持ち主に、恋人とか増やしてほしくないなあ。いろいろ想像してしまう。こんなの昴が気に入ったら、他の男がどんなに純粋に想ってても攻略するの難しくないかな。18禁にしたら面白いのできるんじゃないかと思ってしまった。

 この作品はどれだけスバル君を好きになれるか。。なんだけど、
この子、あまり成長してないように見えるんだよね。。弱いのに
すぐ激昂して、すぐ殴りかかるし。。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

68.7 16 精霊で魔法なアニメランキング16位
スクラップド・プリンセス(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (271)
1769人が棚に入れました
ラインヴァン王国の王女だったが、マウゼル神より下される預言により“16歳になった時世界を滅ぼす猛毒”と告げられた幼い王女は秘密裏に処分されるはずだった…。
しかし、助けられ15歳にまで成長していた。パシフィカと名付けられた王女は、生存を知った王国軍と教会に狙われることになり、血の繋がらない兄・シャノンと姉・ラクウェルと共にあての無い旅に出る…。

声優・キャラクター
折笠富美子、三木眞一郎、大原さやか、近藤隆、川澄綾子、水島大宙、水橋かおり
ネタバレ

涼宮ハルカスキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない』 クラークの三法則より

SF作家アシモフ氏による「ロボット三原則」をご存知の方は多いと思いますが、同じSF作家であるアーサー・C・クラーク氏による「クラークの三法則」というのはご存知でしょうか?
その中の1つに…
『十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない』
というものがあります。本作品はこれを映像化したアニメです。

他の方のレビューには「王道のファンタジー作品」という言葉が散見されますが、残念ながらこれでは本作品を理解していないようです。
{netabare}最初のうちは単なる西洋風ファンタジー物かと思いますが、そのうちその世界の不思議な成り立ちが気になります。また中盤では日本の銭湯のようなものが出てきて、一体ここはどこ?という疑問を抱きつつ、遂に超ハードなSFと展開していきます。特に最後のバトルゾーンは第1話では全く想像の出来ない場所でここにシビレます。{/netabare}

ちなみに本作品を理解出来る一番最初のポイントは「EDの映像」です。非常に綺麗です、特に空が…
{netabare}自分もすっかり騙されました、あの空には。
第1話からここにネタバレがあったにも関わらず、まんまと騙されてしまった自分ですが、こういう大どんでん返しがある作品は好きですね。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

たま。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

完成度はまずまず。

世に生まれてはいけなかった子、廃棄皇女とその義理兄姉との逃亡劇から始まるファンタジー系物語。
話が進むにつれて、なぜ生まれてはいけなかったのか?からその世界の世界観の話まで広がりを見せ、ファンタジー系の話からややSF系の話まで広がり、やや目を離せません。
けれども、結末はやや弱いかな。まぁ、こういう結末しか描けないものなのかもしれませんが・・・。

ちょっとネタばれを・・・。
ナウシカの漫画版を読まれたことがある人には良い対比になるかもしれません。ナウシカに比べると構成が弱い。。。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

よく在庫処理の投げ売りで見かけました

『廃棄王女』と呼ばれる、「世界を滅ぼす猛毒」と予言された少女パシフィカ。
彼女を守るために旅を続ける、義兄シャノンと義姉ラクウェルの3人が様々な困難や、人々との出会い、そして世界の危機・真相に近づいていく。設定や境遇は重いのにどこか明るくすら思えるキャラクターが魅力の作品。明るく生意気な妹パシフィカ。優しくおっとりとした姉ラクウェル。面倒くさがりでぶっきらぼうな兄シャノン。兄弟たち世界を滅ぼす猛毒として全世界から疎まれているパシフィカを守るため旅を続けています。メインのキャラクターは勿論のこと旅の途中で出会う人々にも複雑な感情の動きがあって一言には語れないキャラクターの深みが魅力で、全体を通しての雰囲気も非常によく、流れる雲や川のせせらぎなどを感じられる空気感の中でお話が進んでいきます。

評価されているのかされてないのか・・よくわからないんですが私は今でもすごく好きな作品です。DVDがやっすい値段で叩き売られているのを見かけると全部買い占めてやろうか・・と思うほどには好きです。制作会社ボンズの初期作品。スタッフも面白いことが納得の面々なので気になったかはぜひ見てみて下さい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

72.4 17 精霊で魔法なアニメランキング17位
Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow(OVA)

2018年10月6日
★★★★☆ 3.7 (310)
1695人が棚に入れました
呪いの元凶である魔獣ウルガルムを打ち倒し、
アーラム村の子供たちを救ったスバルたち。
やっと訪れた平穏も束の間、スバルは
誰にも知られてはならない、とある極秘ミッションに挑んでいた。
しかし変装していたにも関わらず、すぐにペトラを始め、
村の子供たちに正体がバレてしまうスバル。
開始5秒でバレてしまったミッションとは、
エミリアとのデートコースの下見で……。

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

みんなー! ニューヨークに行きたいかー!

原作未読 上映時間 約1時間

待望の新作ということで、本日観に行きました!

Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)のOVAの劇場版です。Re:ゼロから始める異世界生活を先に観ることをオススメします。

Re:ゼロから始める異世界生活のお話の中間あたりのお話ですね。

ある事情からロズワール家のまわりのみ気温が下がり寒くなってしまいます。事情を知ったスバルはあることを思いつき‥‥リゼロ世界の日常を描いた作品です。

スバル・エミリア・レム・ラム・ベアトリス・パック・ロズワールがメインで出ていますね。

上記キャラの魅力全開でした。ベアトリスがちょっと目立っていましたね。

本編に差し障りのないOVAらしい作品でした。

緊張感のあるシーンはありませんが、リゼロ好きな方は是非観てくださいね。

最後に、OVA第2弾『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』も製作が発表されました。上映されたらまた観に行こうと思います^^

投稿 : 2024/04/20
♥ : 24

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

リゼロ初の劇場版OVAと聞いて!

今回のリゼロは劇場版OVAとの事で平和な雰囲気でした。
時間軸はアニメの後日談となり、スバル君とエミリアちゃんがデートをするまでのエピソードになります。
最初から最後まで、スバル君は賑やかでしたw
内容も時間の割にに上手く締めくくられて居たと思います。
ただ、劇場版と言うよりは本当にOVAと言う要素が強く感動とか戦闘とかはなくそのあたりは少し寂しさを感じてしまった部分はありました。

その分、楽しい雰囲気をぎゅっと詰め込んだ使用となっています^ ^
絵は中々綺麗で途中吹いてしまうようなギャグも入っていまし面白かったと思います。
後、別作品のネタがシーン入りで入っていましたw

そして、ラストのエミリアちゃんとハックの会話ですがあれはこれからの付箋になっていそうに思いました。
そして、ラストに異世界ミックスのCMが入ってましたね。
あれも、面白そうな感じはしますねw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君を救うためなら、俺は何度でも死ぬ。

この作品は、「Re:ゼロから始める異世界生活」の続編に位置付けられた作品です。
物語の内容に直接的な繋がりはありませんが、アニメ本編を視聴済の前提で制作されているので、本編を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

アニメ本編は、私の「お気に入りの棚」序列4位という超が付くほど大好きな作品なので、このOVAも視聴できるのを楽しみにしていました。


呪いの元凶である魔獣ウルガルムを打ち倒し、
アーラム村の子供たちを救ったスバルたち。
やっと訪れた平穏も束の間、スバルは
誰しも知られてはいけない、とある極秘ミッションに挑んでいた。
しかし、変更していたにも関わらず、すぐにペトラを始め、
村の子供たちに正体がバレてしまうスバル。
開始5秒でバレてしまったミッションとは、
エミリアとのデートコースの下見で…。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。
この文面には王都での出来事、白鯨や魔女教徒については一切触れられていないので、もしかするとアニメ本編の2章と3章の間の出来事なのかもしれません。
ですが、ラストシーンで一瞬見えたニヤッと不敵の笑みを浮かべた横顔…
それに、大気中に満ちている魔力の元となる「マナ」に関する新事実も本作で明らかになることを踏まえると、個人的にはアニメ本編の続きだと思っています。

しかし、スバルはエミリアたんとのデートを諦めてなかったんですね^^;

これまで散々繰り返された死闘を見てきたからでしょうか…
本作品を一言で表すと「平和そのもの」です。
スバルはベアトリスに何度か吹っ飛ばされていましたので、命の危険がゼロという訳ではありませんでしたが、やっぱりこういう優しい時間も大切ですよね。

物語は、突如身の回りで発生した異常気象に対し、スバルの機転により異常気象が一大イベントにすり替えられる…といった感じなのですが、一番は久々に見たレムりんはやっぱり大天使だったということ…でしょうか。
レムりんの凜とした表情も大好きですが、今回は普段見られないレムりんが見られるのも、本作品の見どころだと思います。
でもレムりんって、どうしてこんなにも可愛いんでしょう…
いのりんとの相性も抜群…
見ていて普通にドキドキするんですけどっ…^^;

でも、最近可愛らしさが赤丸急上昇中なのはラム…
時折見せる表情や言動にハッとさせられることが度々ありましたから…

60分強の作品なので、リゼロファンだけじゃなく気になったら視聴して良い作品だと思います。
それに今後彼らの歩く道が決して平坦では無いことも示唆されていました。

アニメ2期も発表されて今後が益々楽しみな作品ですが、2期の前にまずはOVA第2弾でしょうか。
OVA第2弾「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」は、2019年秋の上映が決定しています。
もう公式HPも作成されていました。
この作品は事前情報無しで視聴したいので中は覗いていませんけれど…
TVアニメのBlu-ray&DVD第1巻の初回生産特典である小説をアニメ化した作品なんだそうです。
どんな物語が展開されるのか今から楽しみです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21

67.9 18 精霊で魔法なアニメランキング18位
テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (352)
1637人が棚に入れました
人の目には見えない霊的な存在「天族(てんぞく)」に囲まれて育った人間の青年・スレイ。
「かつて、人間の誰もが天族の姿を見ることができた」という伝承を信じる彼は、
古代の謎を解明し、人と天族がともに生きる世界を実現したいという夢を抱いていた。

ある日、生まれて初めて訪れた人間の都で妙な事件に巻き込まれたスレイは、
なりゆきから石に突き刺さる聖剣を引き抜き、世界の災厄を払う「導師」となる。
重き使命を刻み込む胸の中、人と天族の共存という夢はより熱さを増し——

仲間とともに、「導師」は大冒険の旅路への一歩を、今、踏み出す。

声優・キャラクター
木村良平、逢坂良太、茅野愛衣、小松未可子、下屋則子、福圓美里、小野大輔、津田健次郎
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最大の魅力はキャラクターの関係性。第2期が今から楽しみ

2016年夏期放送のテレビアニメ。第1期13話。
ゲームが原作です。

ゲームゼスティリアは未プレイですが、内容の賛否については一通り調べました。
キャラクターに関する批判点はほぼ改善されていますが、短縮や改変が多いので再現されていないエピソードも少なからずあり、1クールで進んだのは本筋の序盤あたりまで。

世界観や設定の説明を最低限にして、ストーリー展開と味方キャラクターの関係性を重視した作りで一貫しています。
説明不足で進む所もあるので、直感的に「こういうものなんだろうな」くらいで見られないとストレスがたまるかも知れません。
ベルセリア編とても好きなのですが、ゼスティリア本編の詰め込み具合を見るに、特番とかで別にやってくれたほうが嬉しかったかも。今後ちゃんとクロスすると良いなあ。

ストーリーは王道でしっかり考えて構成されています。
再度一周したら必要な描写を入れ込むためにかなり余裕のない展開をしているのがわかりましたが、毎週見ている時にはそう感じなかったのが凄い。
王道過ぎて淡白に感じる人もいるようですが私は逆で、一つのシーンから想像をめぐらせ繋がりを見つけていくのがとても楽しかったです。

キャラクターデザインは、複数人のキャラクター原案を上手く調整して違和感のない絵柄に落とし込んでいて、とても魅力的だと感じました。
映像面ではたまに手描きが浮いてしまうことはあるものの、繊細なCGの背景と手描きのキャラクターを上手く馴染ませていてとても綺麗。特にドラゴンの造形・動きの懲りようと重量感は一見の価値ありです。

【キャラクターについて】
{netabare}
パーティーメンバーの入れ替わりなどあるので大雑把ですが、スレイが主人公・アリーシャが準主人公で二人の関係性はストーリー的にも柱のひとつで、それぞれに同性で年齢の近いサポート役(戦友)にミクリオとロゼがおり、見守る年長者ライラとエドナの存在があります。
皆がフォローしあっていてとても印象が良い。そして第2期でスレイとロゼの関係がどう描かれるかも注目所でしょうね。

スレイは意思の強い心優しい青年で、怒りをあらわにするのがいつも誰かの為であったり、戦闘の際ためらいなく仲間を庇ったりと誰からも愛される主人公像です。そして純粋で世の中を知らない故に脆く、穢れかねない危うさを持つという点が魅力を増します。憑魔化したランドンを浄化した後剣を収めるスレイの少し苦い表情は印象的で、これで乗り越えられたのかも気になるところ。

ミクリオとスレイはお互いへのライバル心や少年らしい意地が見ていて楽しい。
ミクリオはライラやエドナとのやりとりも少し背伸びしてる印象で微笑ましいです。初めてアリーシャがライラやミクリオの声を聴いた時の「君の感謝はちゃんと伝わっているよ」の言葉に和んだので、もう少しアリーシャとの交流があってもいいなあ。

アリーシャは自分の無力に苦しむことはありますが、騎士として様々なものを見てきているため実は芯の強い王女でした。穢れとは何か、感覚的に理解しているのかも知れないとさえ感じます。
スレイや天族との交流が前半では主に描かれるため、ロゼとの対峙までアリーシャの強さに気がつきにくいのですが、狙った構成だとしたらとても面白い。

ライラはスレイの決断を尊重する懐の深さや、他者への思いやりを印象付ける描き方になっています。導師の導き手としてスレイに隠していることもまだあるのでしょうが、スレイの心身を案じているからこそ話せないでいると感じられる所もあり、胸の裡を吐露する相手としてエドナがいるのもとても良いですね。
個人的にはライラはある意味最も重要な立ち位置だと思うので、とても良い方向に変わっていて嬉しいです。

エドナの斜に構えた態度もアイゼンの一件を丁寧に描写したことで納得できましたし、人間嫌いに見える部分も、実際には人間を理解した上で諦め半分悲しさ半分という見せ方になっていて好印象。
友人を救うために手にかけようとするザビーダの複雑な心境もとても良かったです。

ロゼはバルトロ卿の依頼を受けた理由が説明不足に感じられるのが残念ですが、自身を必要悪と割り切っているのかな。普段の姿は現実主義的ながらさっぱりした女の子として嫌味なく描写されています。深刻さを増すであろう第2期を少しでも明るい雰囲気にしてくれることを期待しています。
デゼルの掘り下げは第2期までお預け。

災禍の顕主とサイモンについてはこれからに期待ですが、あんなに普通の悪役になるとは思わなかったなあw
{/netabare}

【演出について】
{netabare}
全体的に演出も好きでした。
王家の紋章の短剣や街中にはためく導師の紋章の旗など、紋章の使い方が印象的です。
アリーシャがスレイに弱音を吐くシーンが二度ほどありますが、その際騎士の紋章をあしらった上衣を脱いでいたり、スレイの導師の衣もそうですが、誇りであると同時に背負うものとして、背中を大写しにする演出を意図的に使っています。

あと最終話はとても良い。
初見ではドキドキしていて気づかなかったのですが、アリーシャは腰の後ろに天異見聞録を差して常に持ち歩いていて、それが盾になって命を取り留めているんですね。スレイとアリーシャにとってバイブルとも言える天異見聞録っていうのがイイ!
ベタベタではありますが、第0話で伏線が張ってあったことには気がつきませんでしたw

アリーシャが死んでしまったのか助かったのかわかるまでのシーンは、初見では大丈夫だと思いながらもひやひやしながら見ていましたが、二度目の視聴時には、アリーシャが目覚めるのを待つ間スレイも同じようにアリーシャと出会ってからのことを思い返しているように感じられました。何度か丁寧に視聴すると違う感動があります。
{/netabare}

【第2期に期待すること】
{netabare}
スレイは導師として穢れを払い、アリーシャは王族として穢れの原因を少しでも取り除くという方向性が描かれたので、この先はお互いに役割を補完しあい状況が好転する過程が見たいですね。

穢れは人が生きる上でどうしても産み出してしまうもの。憎しみや怨みのみならず恐怖や悲しみも穢れの元ですから、人間が居る限りこの世界は「詰み」の状態なのですよね。
世界全て浄化することは出来ない以上、第2期でどう結末を迎えるか、ゲームと同じなのか、変わるのかも含めて注目しています。
{/netabare}2016.9.29

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

となぷ~ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

主人公最強系ファンタジーバトルアニメ

全12話。

あらすじはあにこれ参照。

テイルズ定番の魔法や技が出てくるかとも思いましたがそういうことはなく、
主人公最強系ファンタジーバトルアニメになっていました。
主人公最強とファンタジーという好きな2要素がツボでした。
作画もいいしスピード感のあるバトルも楽しかったです。

途中、同じ世界の別の主人公のお話としてテイルズオブヴェスペリアが
挟まっていましたが、これもとても面白いです。今後どうやって二人の
メインキャラクターが絡んでくるのか見ものです。

2期を期待します。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

①に作画の美しさに感動。②にRPGのアニメ化の難しさを痛感。

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
王道RPGのアニメ化。

テイルズといえば、やはりこの「中世ヨーロッパ風+α」の世界観が似合います。(最近テイルズやってないから分からないけど)キャラデザを藤島さんと、いのまたさんが一緒にやっていることに、やや違和感を感じてしまいます(嬉しくもあるけど)。作画は相当綺麗ですね。ずっっと劇場版を観ているようです。

レビューでは、アニメと関係なく、「RPGをアニメ化する難しさ」の持論展開になってしまいました(汗)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まさしく、「(テレビ)ゲーム原作」って感じですね。作画(CG)は綺麗でヤバいレベルです。このクオリティでやってくれれば、名作になり得ただろうと思える作品がいくつあったことか。

ストーリーはややぶつ切り感があり、アニメとしては少々分かりにくい。壮大な世界観とストーリーの密度が釣り合っていない感じ、と言えばいいでしょうか?

そう考えると、ゲームっていかに脳内補完が大事(だから楽しい媒体)なんだなって思いました。

据え置き型ゲーム機のRPGって、(モノにもよるけど)多分20~30時間くらいでクリアすることが多いと思います。でも、ストーリーを箇条書きにしちゃう(プロット段階だ)と、多分、めちゃくちゃ少ない展開しかない。

街と街の間を移動したり、レベル上げしたり、モブ達から有益な情報を集めたり。そういう、「アニメにできない隙間の時間」のなかで、世界観に浸たり、自分で鍛えたキャラクター達に愛着をもっていくんじゃないでしょうか。ストーリーとストーリーの間に「自分だけのストーリーを挟み込める」のが、ゲーム(RPG)の楽しさ。

それは正に、「自分がゲームの主人公になる」感覚です。

しかし、アニメは制作からの一方向にしか展開がない媒体だから、主人公を眺める、感情移入はできても、自分自身を主人公にはできない(からアニメがゲームに劣るなんて思わないよ。むしろ今は断然アニメ派だし)。

そこの部分のズレが、RPG原作アニメに共通して感じる(マイナスの部分である)「テンポの早さ(荒らさ)」や「薄っぺらい感じ(世界観の壮大さに比してストーリーの密度が薄い)」って部分なのかなぁ? (まあ、全部見せちゃうと販促にならないって大人の事情もあるだろう)

尤も、会話の情報量が多いノベライズ(エロゲ含む)系や、そもそもストーリーが希薄で自由度が高いソシャゲ系はその限りではないのだろうけど。

さて、基本的に、テイルズシリーズは大好きなゲームです。小学生の時だったかな? ファンタジアをプレイしたときは衝撃的だった。正に、「アニメをプレイしている」感覚。美しい映像(OP)、可愛いキャラ(アーチェ)、シリアスな物語(チェスター)、信念のある敵(ダオス)、いずれもそれまでにないゲームでした。その後発売された、「ディスティニー」はガラッと世界観を変えつつも、高いクオリティを維持していて、そこで完全にファンに。エターニアのOPも最高だった。ディスティニー2、シンフォニアまでは楽しくプレイした。

ただ、そこからは(学生になったこともあるけど)あまりに乱立するシリーズについていけなくなって離脱してしまった。それ以降、テイルズシリーズからは離れていた。

絶対に、発売し過ぎたと思う。1年に一作のペースで良かった。ただまあ現在もスーファミ時代から「らしさ」を残しつつ「オフラインRPG」の牙城を守っている唯一の存在、と言っても良い本シリーズ。心の中では応援してました(まさか、ドラクエ、FFがヒヨるとは、ね)。

なんか、久々にテイルズシリーズをプレイしたくなったな♪

(一体、アニメはどのくらい原作ゲームのストーリーを再現しているのかな? アニメ観た後にゲームやっても楽しめる作りになっているのかな?)
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 26

68.5 19 精霊で魔法なアニメランキング19位
GRANBLUE FANTASY The Animation(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (369)
1478人が棚に入れました
父親の手紙に記された星の島・イスタルシアを目指すため、故郷の島ザンクティンゼルを発つ決心をした主人公は、エルステ帝国から脱走してきた少女・ルリアと出会う。ルリアを帝国から庇い重傷を負った主人公だったが、ルリアが自らの命を主人公の命とリンクさせ、一命を取り留める。主人公はイスタルシアを目指すため、ルリアは帝国の追手から逃れるため、ザンクティンゼルを飛び立った。

声優・キャラクター
小野友樹、東山奈央、釘宮理恵、沢城みゆき、平田広明、田村ゆかり、山路和弘、田中理恵、加藤英美里、杉田智和、伊藤かな恵
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

俺が欲しかったものはたった一つ…ルリアだ!!

2018.07.07記


ゲーム未プレイ

背景画がきれいで、ゲームもこんなきれいだったらいいよなーと思ってるうちにいつの間にか最終回。
RPGならではの仲間を集めていく過程とかイベント(クエスト)をクリアして進めていくところなどは王道といえば王道。いや、とても慣れ親しんだ世界です。

ただし、これ

「ゲームをやっていれば感情移入できるんだろうなぁ」

とはなっちゃいますな。

{netabare}これまで出てきてなかったキャラ達が勢ぞろいしちゃう12話とか、グランどこいっちゃんたの?の最終13話とかはアニメオンリーだと解釈難しいでしょうね。{/netabare}


私みたいな素人でもTHE販促アニメというのがわかってしまうほどの作品でしたが、不思議と嫌悪感のようなものは覚えませんでした。きっと露骨すぎて逆に微笑ましく思えたのでしょう。

なお、BUMPの主題歌はとても良い。


-----
2018.12.19追記


ルリアのスマホカバーしてる男の子を電車の中で2,3回見かけたことがあります。私は一時期パズドラやってたくらいなもので、ケータイゲームには本当に疎いです。きっとルリアちゃんもめっさ人気があるんだろうな。いい子だったもの。。。



-----
2019.11.03追記
《配点を修正》 ̟+0.1


※低評価は「そりゃないっしょ?」なオチだったから。
 いろんな作品観た今なら許せるかもしれませぬ。

2期始まりました!なんだかんだ観ます。だってきれいなんだもの…
そして2期の1話観てみたところいい感じで続編感が出てます。

この1期は最終話が別の意味で劇的ではありましたが、それ以外は1クール通して地道なRPGやってました。
無味無臭なのは否めないものの、クセもなく嫌味な感じはしない作品です。



視聴時期:2018年4月~6月 地上波再放送  

-------


2018.07.07 初稿
2018.12.19 追記
2019.11.06 追記/配点修正
2020.07.21 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 38
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

良い意味で、ソシャゲRPG原作らしからぬ、真っ直ぐで爽やかなアニメ

【文量→中盛り 内容→感想系】

【総括】
2期、視聴開始っす♪

ソシャゲRPG原作らしい作画の良さとキャラデザの格好良さ、音楽の素晴らしさ(特にOP)がまず際立つ。その上、ソシャゲRPG原作らしからぬ、しっかりとした王道のボーイミーツガールのストーリー展開が好印象。キャラも増やしすぎず、きちんと感情移入できるものになっていました。

素晴らしく面白い! とまでは言えませんが、観ても損しない、なかなかに面白い作品でした。

《以下ネタバレ》


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
※個人的経験と感情により皮肉っぽくなっていますが、基本は、誉めてますよw

私は基本的にソシャゲ嫌い、ソシャゲRPGはアニメに向かない、という考え方です(詳細はチェインクロニクルのレビューに)。

でも、本品は良かったですね。ストーリーこそ目新しさはないものの安定していたし、それ以外はいずれも高いクオリティだったかと(音楽とかすげぇ良かった。OPは今期(2017春)1位かも)。

個人的に一番の高評価は、カタリナのポンコツっぷりでした。3話とか、かなり萌えましたw ラカムもFFにそのまんま出てきそうwで、格好良かったですね。

あと、8話目のダンジョン回好きでした。1話完結でも魅せ所をちゃんと作り(バトル)、普段と雰囲気を変えたラブコメの要素(ルリアのアホ毛レーダーとか笑えたし、砂山を滑ってきてグランに抱きつくかたちになり、照れてるところとか萌えた)。その中で新たな仲間に出会い、新たな武器を手にするという、正道のファンタジー要素も忘れない。かなり優秀な回で、これは脚本が良かったのかな?

私は原作未プレイなので自信はないけど、課金によって得られるのは主に「武器」と「召喚獣」なんですね。だとすれば、アニメにするには都合良いのでしょう(キャラを増やさずにいけるから)。

と、思ったら12話は怒濤の登場人物連続出場でしたねw まあ、ここまでご新規さん向けに作ってきたから、最後に原作ファンへのサービスがあっても良いのかもしれませんね。

そして、ある意味超展開の13話(笑) まさか、ここまであんなに丁寧に作ってきたのに、根底から覆すとわ(笑) まあ、明らかに賛否あるでしょうが、個人的には好きですよ。13話ですし、円盤特典のOVAをタダで観られたと思えばお得です。てか、あにこれならこっちの方が評価上がりそうだと思うのは、私だけでしょうか(笑)

こういうソシャゲ原作なら、今後も観たいですね♪
{/netabare}


【余談1 ~グラブルへの一方的な逆恨み(笑)~】
{netabare}
自分が唯一ハマったソシャゲの運営がグラブルと同じなのですが、グラブルが売れるのと反比例するように、ウチのイベが雑になり、ガチャやゲームシステムも「重課金者から搾れるだけ搾り取ろう」という方向性に。そして、サービス終了。だから、グラブルには恨みしかないんだよな~w そして、それがソシャゲの本質。愛がないっすよ(涙)

ただ、グラブルへの個人的な逆恨みは、本作への評価には関係しておりませんし、グラブル自体が嫌いなわけではないので、悪しからず(むしろ、好きな世界観で興味あるんだけど、サービス終了になった「我がゲーム」に義理を通し、喪に服すためにもプレイすることはないでしょうw){/netabare}


【余談2 ~番組間のCMに物申す(笑)~】
{netabare}
ルリア「ねえグラン! 私たちの冒険がゲームでも出来るって知ってた!?」

……いや、アニメを観ている層で、グラブルがソシャゲだと知らない人って、どのくらいいるのかな?(笑)
{/netabare}

【先行放送 ザンクティンゼル編(自分用メモ)】
{netabare}
王道のボーイミーツガール。

初対面の少女を助けるために、帝国の正規兵と躊躇なく戦うとかw なんかこう、展開が早いというか、キャラに感情移入できないまま、ストーリーが進んでいく。グランはなぜ、ルシアを正しい者だと断言できるのだろうか? 美少女だからか?(笑)

後編、少年時代のグラン……まんまラピュタですやん(笑)

美少女と離れられないだって……!? 御褒美ですやん(笑)

てか、今期(2016冬)、釘宮さんのマスコット役多すぎないかいw
{/netabare}


【本編 各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ん? 先行放送の「ザンクティンゼル編」のまんまかな?

2話目
同上。

3話目
カタリナ、ダメ可愛いw 渋いオッサンキャラは鉄板の格好良さですな。

4話目
なんか、普通のRPGのようにストーリーが流れていて、ここまでは好印象です。

5話目
艦隊戦っぽさもあり、面白かったです。なるほど、これで次のエリアにいけるわけですね(ソシャゲっぽい)w

6話目
シェロの動きは、清々しい程の力業で解決。まあ、開き直られると何も言えないw

7話目
なんか、ドラマをやってたな。悪くはないけど、普通に主人公パーティの話の方が好きだな。

8話目
なんか、ギャグ&日常回? ルリアさんのアホ毛、そんなことできるの(笑) あの剣は、ミッションクリア報酬かな(笑)

9話目
シリアス? ここからストーリーをまとめにいくのかな? オッサン同士の会話は、良いね~。

10話目
カタリナは、ルリアの親代わりなんですね。

11話目
安定してるな~♪

12話目
なんか、いっぱい出てきたぞ~。オッサンがパーティーに二人って、良いね!

13話目
まさかの女性主人公編(笑) まあ、良いんじゃないでしょうか。ファンサービスとして。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 48
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

王道のRPG風。っていうか、13話どうした?

ゲームは未プレイ。最終話まで視聴。

とにかく作画がきれいな王道のRPG風の冒険もの。
島々をめぐりつつ仲間を増やし、目的地を目指す物語。

帝国軍が滑稽なほど弱々しいので、バトル要素は少なめ。

ラカム役の平田広明さん。SAOのクライン同様、こういう役ははまり役だと思った。
それ以外の声優さんも超豪華で申し分ない。

っていうか、{netabare}グレンで12話コツコツ積み重ねた話が、13話のジータのチートな話で吹っ飛んでしまった{/netabare}ような気がする。

まあ、個人的に主人公最強系は嫌いではないので、問題ないんだけど・・・。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 37

61.3 20 精霊で魔法なアニメランキング20位
異世界チート魔術師(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (387)
1416人が棚に入れました
どこにでもいる普通の高校生・西村太一と、運動神経抜群でモデル体型の美少女・吾妻凛。平和な高校生活を送っていた二人はある日突然、不思議な魔法陣の光に包まれ、見知らぬ土地へ迷い込んでしまう。そこは恐ろしい魔物が生息し、獣人やドワーフ、エルフといった多様な種族が存在する、まるでファンタジーのような世界。異世界へと導かれた太一と凛は、ここで生き抜くために「冒険者」になることを決意するが、その適性検査で、二人が“チート"な魔力を持っていることが判明して……。

声優・キャラクター
天﨑滉平、高橋李依、田中美海、大原さやか、久保ユリカ

さえぽん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

開いた口が塞がらない作品です。

毎回書いてますが私のレビューは超辛口です。

某人気アニメでラム(ピンクの髪)とレム(青い髪)という有名な双子姉妹のキャラがいます。

そのラムとレムと同じポージングをしながらピンクのブローチを付けた子と青いブローチを付けた子の姉妹が現れます。
背丈も同じくらい。
まるで中国パクリアニメレベルの作品です。

よくこんな堂々とキャラをパクれますね。
原作者の内田健という人はまるで才能がない人なんですね。
この姉妹キャラ以外にもいろんな作品で見かけた話やキャラばかりです。
もう見ててずっと既視感しか覚えません!

アニメを見ててこれほど「つまらなぃい…」と心底感じたアニメは初めてです。

アニメーションのクオリティもびっくりするくらい低いです。
火山の噴火級の大爆発を起こした攻撃だったはずなのにどこも怪我する事なく無傷でただ吹き飛んで行くゴブリン達!
ゴブリンって種族はホント丈夫なんですね!!ラスボスより硬いんじゃないですか?

普通だとハラハラするシーンで全くハラハラしない!
ヒロインが死にそうで大ピンチ!!ヒロインの目の前に超強化された攻撃が通じない身長5メートルはある巨大ゴブリンが!!
しかしヒロインが主人公との今までの思い出を語り終わるまで30秒間くらい何故か目の前で棒立ちで攻撃しないゴブリン!!
すごいこの子空気読める!!
というか数メートルくらいの超近距離に味方が2人もいるのにその子達も棒立ちで「凛!!」とか名前呼ぶだけ何もしない仲間!
そして同じ超近距離にいるのに「クッ!」とか言うだけで何もしない師匠!!
え!ヒロインちゃん実は嫌われてるの!?
しかしこんなにヒロインが大ピンチなのに全くハラハラしない!
→待たせたな!とお決まりのセリフを言いながら颯爽と主人公が現れる!
コントですか!?ヒロインは感動して号泣しています!!

あるキャラが主人公をかばってドラゴンのブレスを全身に浴びました!しかし浴び終わった後、なぜかお腹しか怪我してなくてお腹を押さえてます!
全身包むくらいのブレスだったのにペットボトルくらいの太さしか攻撃判定無いんでしょうか!?
だったらわざわざ自分がブレスの射線に入らなくても、主人公をただ突き飛ばすだけで2人とも助かったんじゃ!?

そして最後の戦いはドラゴンボールの舞空術使った物同士で物理的な殴り合いです!
え、魔法は??


これ演出やった人ってスタッフの身内の高校生とかがやったんですかね??

センスのないショボイアニメーションスタジオがゴミみたいな原作をアニメ化したらどういうアニメが出来るのかなんて作る前からわかりきってる事だと思うんですが。ほんとびっくりです。

円盤の初動の売上も300枚ほどだったらしいです。
もう制作スタッフの身内しか買ってないレベルですよね。

そりゃそうですよ。だって本当につまらないですもん。
もう私が今まで見た中で一番酷いアニメでした。
なんか高校のアニメ研究会とかがプロの声優を使って作ったアニメを12話見せられた感じです。

これ作った筑紫大介監督、自分で作って面白いって本気で思ったんですかね?
もしこれを作って本気で面白いと思ってるんだったらアニメ業界から足を洗ったほうが良いんじゃないかと思います。
視聴者も作ったスタッフも、アニメ化された原作者も誰も幸せになれない酷い作品だったと思います。
アニメ化されなかったら誰も不幸にならなかったんじゃ…。

見た時間をドブに捨てたいくらいどうしようもないほど暇な時間があって、とりあえず動画が動いててキャラが喋ってればなんでも良いというスクリーンセーバーレベルなアニメでも構わないよって人はどうぞ視聴なさって下さい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

目覚めたそこは、戦乱の異世界だった(チェーイサー♪)

タイトルはトライネッター(クソアニメマニア)御用達の“IZUMO”のCMで有名な台詞。
あの頃ですらこういうのは「今更かよw」と小馬鹿にされる対象だったのに、令和に入ってもこれかぁw
転移までの経緯なら最近も“コンセプション”が同じ様なものだったのに、こっちのがIZUMOみを強く感じさせる、正当後継者?

前も何かの感想で書いた気がするけど、最近そうでもなくなっちゃったが自分は所謂きれぼし脳(ゲームを意図的にバグらせた動画を好んで見る人種)で、チートと言われましても自分に都合のいい効果しか起きない状態ってのはピンと来ない。
やっぱ何か自分に不都合な不具合が起きてくれないとちょっとなぁ…そこら辺は最近“ユリシーズ”がやってくれたけど、あっちはあっちで別の部分でコケたというか。
チートコードを自分で作ったのならまだしも、所詮他人に与えられたものに乗っかってるだけなので何も自慢にならないしそれでイキがられると見てて辛い。
あくまで「与えられた強大な力」をどう扱うのか・振り回されるのかがエンタメとして見所だと思うので、そこんとこ触れてくれるかどうかでこの作品の評価が分かれそうな気がする。

2話までの感想{netabare}
1話冒頭「これってチートだよな」じゃなくて「なろうだよな」と言った方がウケたと思う。
あーはいはい、召還したエメロード姫がラスボスねー…って冗談は置いといて、召還(転生)に事情がありそうなのは好印象。
最近大した意味も無く転生するのが多かった気がするので…主人公が「なんでオレが」と自問する展開は欲しいなぁ、と。
とはいえこのタネ明かしはアニメ中にやってくれるのか?
2話は世界説明、何年前のアニメなんだか眩暈を起こす。
主人公組以外に転移者居ないのかいな、“エルハザード”の陣内兄みたいの出ても困るけど。

しっかしCMの「チートな特典」ってスゲー引っかかるなぁ、それウラがあるってことやん。
一昔前の「超」と同じノリなんだろうけど、それ以上に誤用が酷い。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
お、おう…なんだこれ?
エラく地味。
3話はギルマス?がヒゲ面とはいえ喋ってる時に完全な止め絵でギョっとした。
と思ったら「相手の出方を見る」「それってこっちから仕掛けるってことですよね」と、日本語としての会話も変でクラクラした。
中華アニメだったら分かるんだけど…差別的な意味じゃなくて感性が日本のソレとは違うんだろうなと細かいことは気にならないのだけど、これって日本アニメだよね?
…。
本当にそうか?と思ってスタッフ調べたら(実は今まで調べてなかった)、監督は“アキ電”劇場版の制作進行やってたことがあるみたい。
わぁすげー、制作進行って一番過酷な印象あるけど…しかもアキ電って…TV版はかなり作画ヤバくててんてこまいだった気がするんだがチュチューン。
劇場版はそうでもなかったのかな?
でもってアクション監修としてクレジットされてる追崎史敏は制作のエンカレッジフィルムズの代表取締役。
直近では“メルクストーリア”の監督やってたけど、実際この作品でアクション監修やってるかどうかは謎だねぇ、社長としてどこかに名義載せないとアカンので仕方なく…だったりして?
だって、アクションが、ちょっとねぇ…4話戦闘シーン緊張感ゼロ。
(そういや“七星のスバル”のアクション監修もりやまゆうじも「え、本当に?」という出来で、アクション監修って肩書きはどこまで関わってるかピンと来ませんね)
多分これ俯瞰視点で5人の位置をずっと追ったらひょうきんなことになると思う、イメージしてみよう。
ってか風ってアンタ、“ブラッククローバー”のユノかよと、あっちが最近派手な戦闘見せてくれたせいで余計にショボく感じる…これはタイミングが悪い?
チートといいつつ派手さが無い、山一個くらい吹き飛ばして良いと思うのだが。
この地味さが余計に古臭い印象を強めてるんだろうけど…90年代までは行かないかな、2000年代のアニメっぽい。
ひょっとして意図的って可能性は…無いよね、まさかね。{/netabare}

5話感想{netabare}
アナスタシアでアナって、そこは「女に向かって穴呼ばわりなんて、あなたも相当な男ね」と返すんじゃないのか(“お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ”ネタ)。

ってかこの作品世界の常識がワカラン。
かつてアサシンやってても転職したら以前のしがらみチャラなん?アサシン取り仕切る組織とかないのん?「任務に失敗したら死ゾ」を強制してた力はどこ?
そんな呆気なく足抜けできるもんかな、実はスパイだったりして?
アサシンから足洗うのなら、抜け忍狩りの対象にならないように組織を壊滅させる話があるならまだ分かるんだけど…今後あるのかな?
もしくは鞍替えしたギルドの方が圧倒的に力が強くてアサシンギルド側は黙るしかないとか?
そもそもアサシン時代に働いた罪はどこに?被害者=恨みを持ってる人居るよね?人から恨まれる仕事だよね?アサシンって。
今後そこに触れてくれるなら別に構わないけど。
もう一個不思議なのは物資不足→価格高騰でよく暴動起きないな、と。
町人は粗末な食い物しか食えない・多少傷んでても無理して食う→病気の蔓延、とか無いのん?そんな長期的ではない?{/netabare}

6話感想{netabare}
あれ、同日放送してるリトライはツッコミどころ多すぎてツッコむ気力失せたんだけど、ひょっとしてこっちのがそれより酷い?
水蒸気爆発自体の原理とかは置いとくにしても、作中描写からは…それ、必要だった?
落とし穴だけじゃダメだったの?水攻めだけじゃダメだったの?熱した金属落とすだけじゃダメだったの?
何故水蒸気爆発「まで」しなければならなかったのかよく分からない、ちょいと近所のコンビニ行くのに戦闘機乗るみたいな違和感。
しかもそれが大して威力発揮したように見えない、爆発音も地味、緊張感が無い。
なんでこんな地味なんだ?とむしろ気になってもう一度見てみたけど、ああ、衝撃波(爆風・突風)が無いんだ。
どれだけ離れてたんだか知らんけど、リンの場所にはそよ風ひとつ立たない。
コンテ?演出?なんのせいかよく分からんけど、淡々と仕事でやってるだけで盛り上げようという意思を感じない。
制作スタジオの社長がアクション監修に名前載せてるんだし、あんまそれがヘボいとマズくね?
双子の懐柔も謎。
↑で「アサシンの余りにもお手軽な鞍替え」をどうにか納得できる形にしようと脳内補完頑張ったワケだけど、なんかこう、コトの成り立ちに対する常識的経緯が抜けちゃってるような?
せめて主人公からゲンコツ食らってビービー泣いた後に反省、だったら分かるけど…な、なんだ?その心変わりは?
ってか簡単に信用しちゃうの?
「敵対してた双子姉妹がのちに仲間になる」って展開は“モンストアニメ3期”のサンメタを彷彿とするが、あっちはちゃんと仲裁役のビマーに会うまで疑ってました、普通そうでしょー。
双子の掛け合いもサンメタの方が上、モンストアニメ、見よう。{/netabare}

7話感想{netabare}
↑でトライネットを挙げてたけど訂正、それより酷いやw
トライネットより前の時代の…あかほり作品…を酷くした感じ。
なろう系の多くはあかほり作品の影響を強く受けてると思うのだけど(そう思えば気が楽になる)これはそれより下、当時のクオリティ込みで。
あれだ、カシムが今にも「私は美しい」って言いそうなのが拍車かけてるwってか言わせてやっとあかほりと同等かと。
アナの死なんて長谷川勝己(あかほりの弟子筋)リスペクトかと思ったぞ。

しっかしスタッフはこの出来に「これでいい」と思ってるのだろうか。
現場がてんてこまいで各部署に連絡つけるヒマも無くて「これが精一杯、もう助けて」ってことなんだろうか。
なんせ数十秒前と後で話が矛盾してるわテンポがおかしいわ、こんなのそうでなきゃ起こり得ない気が…そういう作品って海外発注先にロクなのが無い90年代~2000年代にはちょくちょくあった気が。
コンテだか演出だか、その段階でもうダメダメってのは思いたくないのよね。
けど…そうはいっても…ドラゴンブレス食らって吐血!?やドラゴン撃退シーンの爽快感の無さとかは、もう見てるこっちが「うわあああ」と言いたくなる出来で…。{/netabare}

8話感想{netabare}
細かい話はまた後で、それより…
双子何処行った!?{/netabare}

9話感想{netabare}
双子はどうした?
「この世界で出会った仲間達」みたいなこと言ってたが、そこに双子は入ってないのか?
↑で指摘した通り、アナの件で「アサシンギルド(?)をそんな気軽に足抜けできるのか?」と思ったら案の定制裁された様に(実際はギルドの手によるものじゃなかっとしても)、ちゃんと後始末つけないとまーた消されるぞ。
戦争理由と政治理念はまた別問題だよね?片方が覇権主義でもう片方が侵略受けてるってことでもないし。
主人公が簡単に王様側についてしまったのに違和感なワケだけど、先に召還されて事情をそこそこ知るマーベルフローズン的立場の人間から「ホイホイ王様の言いなりになってお前はバカだ」と言われる展開にはならんのかな?
そもそもドラゴンから「あのお方」呼ばわりされた存在は何なのか探らないのか?
それこそあんまチートチート言うと人道に背く行為だと認めてしまった召還(この時点で違和感なんだが)そのものが禁断兵器の使用として王弟派につけ込まれない?
カシムにしても、名声を上げたいのか世を混乱に陥れたいのかよくワカラン。
普通に考えりゃ王弟派が「黒幕」にそそのかされて蜂起したってだけなんだろうけど、まんまと踊らされるにしてもちょっと頭が弱すぎる気が…。
このノリだと、黒幕側の手先が突如自白するまで気付かないって流れになるのかなぁ?


余談・園芸ネタ{netabare}
エンディングで描かれてる花はヒルザキツキミソウではなくネモフィラ。
但し花色がピンクで、品種改良で実在するかも知れないけど一般的ではない。
それが悪いってことではなく、創作作品としてアレンジ加えたのかな?と思ったら本編で一般的な水色のネモフィラが登場。
あれ?今後何かあって花色が変わる話でもあるのだろうか、そうでないとわざわざEDでピンクにした意味が…。
因みに同アニメ制作がひとつ前に作った“メルクストーリア”の最終回で出たお花畑のモチーフもネモフィラでしたね。
予算切り詰めで資料使い回しだったりしてw背景はまた別?{/netabare}{/netabare}

最終回までの感想・総評(↑と重複した部分もあるのでこれだけ見れば良いかも){netabare}
最初に「これこれこうだったらいいな」みたいなことを書いたけど、甘かった、それ以前の問題だった。
細かい部分すっ飛ばしても、とにかく

絵から緊張感が感じられない

絵だけの問題じゃないのだけど、とにかく致命的。
「アニメーションが死んでる」と言ってもいいかも知れない。
おっかしいなぁ、制作のエンカレッジフィルムズの前作“メルクストーリア”は出来良かったのに(※)…。
そっちで監督だった社長がこっちではアクション監修になってて、大きな期待はしないでも一定のクオリティは保障されるものだと思うじゃない?
何が違ったんだ?予算?スケジュール?
とはいえ、じゃあメルストと違ってこっちで監督になったのは誰かといえば、アキ電劇場版の制作進行で業界入りした人っぽい。
実際はどうか知らないけど制作進行が一番過酷な部署ってイメージなので、オーバーな表現になるけど「地獄を見てきた人間だから根性座ってるんじゃない?」と期待したのだけどなんか違ってた。
実際は「拘りなんか持たずに最低限見れる形(絵が崩れてなくて色が乗ってる状態)でさえあればいい」を重視したかのような出来栄え。
右から左のライン工の現場監督をしただけのような印象、実際の裏側は知らんけどね、作品から受けた印象として。
「ここは気合を入れる・ここは手を抜いても良い」みたいなメリハリが無くて、おしなべて絵が死んでる。
ある意味非常に制作進行っぽいっちゃあぽいのだけど、そっち側かぁ。

逆パターンとして記憶に新しい“賢者の孫”では、全体としては低クオリティなのに一部の戦闘シーンだけ妙に頑張ってる時がありました。
話の出来は置いといて、自分はそういう方のが好きですね。
恐らくそのシーンを任されたアニメーターがめっちゃ頑張っちゃったんだと思うのだけど、それと比較したらチートは必要以上に頑張りそうな現場に対し「そんな頑張らないで」とセーブをかけたかのような印象。
いや実際は知りませんけどね、これで一杯一杯だったのかも知れませんけどね。
長々書いちゃったけど、要は

ハナから真面目に面白いもの・良いものを作ろうという気はない、仕事として作業をこなしただけ

感がハンパない。
と、先に絵について語ったけど、その影響は話の方にも及んでて。

原作の頃から絶望的につまらないのかどうかは知らないけど、色々おかしいところが多すぎてツッコミが追いつかない。
事件の背景に鎮座する「あのお方」も、単に何も考えてないのを先送りするための方便にしか聞こえない。
意味ありげな描写により「アイツ怪しい」と視聴者にはアタリは付くけど、主人公がそれに迫ることは一切無いので「前進した感」が全然無い。
「○○締め上げて聞き出そうとしないの?」と思うことがしばしばで、けど基本「あのお方」について興味すらなさ気で、たまに聞き出そうとする時は「自殺してくれるアサシンが相手」というご都合っぷり。
ここら辺も最低限絵的に緊張感があれば「とてもそんなの尋ねられる余裕無いんだな」と好意的解釈もできるのだけど、余裕アリアリでくっちゃべってる感じ(というか突っ立ってるだけ)なので無理。

一番の違和感はタイトルにも使われてる「チート」の扱いだけど、これは途中入る円盤のCMからして大きく解釈がズレてるっぽい、自分とは。
ネット配信などで見てる方へCM内のセリフを書き出すと…

タイチ「リン、オレ達のブルーレイに付けるチートな特典考えようぜ」
リン「チートな特典?」
タイチ「んー、例えばオレ達の握手券」
リン「ヒーローだけに!」
タイチ「じゃあミューラの剣」
リン「それは大きすぎだよ」
タイチ「えー、ならレミーヤさんの特製手料理」
リン「それは欲しい!」

…。
うん、なんか「チート」の扱いがおかしい。
これは同期放送の“通常攻撃が全体攻撃~”でも感じたことなのだけど、ひょっとしたらアニメスタッフの中でもどう扱えば良いのか解釈が分かれてて、それが作品内容に一貫性が無い・散漫な原因になってる、ってことは…ないかなぁ?
そしたらそしたで「しっかり協議して意見の摺り合わせをしよう」なだけで、作品作りに真摯に取り組んでる感じがしない、に行き着いてしまうのですが…。
そして最後に、
双 子 ど こ 行 っ た ?



そうはいってもあの作品(メルクストーリア)は激しい戦闘も無ければ話の流れに違和感を覚えるシーンが無い訳でもない。
ただ、「決めポイントとして何度も使う気合の入ったバンクシーン」が使われてたので「これを差し込むために前後の流れが多少強引でも仕方ないか」とツッコミへのブレーキがかかったのも事実。
バンクシーンがあれば百難隠すというか、単に自分がホビー系に毒されてるせいかも知れませんが。
じゃあこっちでも、ひょっとしたらバンクシーンがあればマシに感じたのかな?と思わなくもない。
どうなんだろうね?{/netabare}

追記{netabare}
ふと思い出したんで追記。
散々チートチート言いつつ、実際には大して凄くないのが凄い。
かなりレアではあるんだろうけど転移先の世界に元からある透明マントにたじたじ、作中でこれを打ち破る描写は無かったと思う。
しかも運が悪いことに同期放送の“コップクラフト”で似た感じで透明になる術が出るのだけど、そっちは現代科学の知恵でサクっと看破、しかも暗視スコープとスプリンクラーで2回。
透明マントがどのセンサーまで目くらまし出来るか知らないけど、最強(≒チート)は透明マントであって主人公ではなかった…って所もクソ的にポイント高い。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

鰺鱒 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

雑だなぁ(立派この上ないチート作品)

[2019/09/20 v1]
[2019/09/26 思い出し追記]
[2019/09/30 v3 cheatとは?追記]
原作知らず。

アニメ化における失敗のせいなのか、「もと」すなわち原作がひどいからこうなのかよくわかりませんが、結果として酷い。修行もしんどくなってきました。

いわゆる「なろうもの」も既に何作か拝見しましたが、僕が嫌だなと思う作品に共通しているものが見えてきたように思います。n数大事ですね。

昨クールのお孫さんもだったのですが、本作も登場人物に芯がないというか、その時々で簡単にぶれる感じがしんどいです。主人公(男)とお師匠さんがきつい。分単位で都合よく有能と無能を行ったり来たりするのもいただけないです。原作由来だとしたら、雑な設定のまま書き始めてしまったのかな。

作画がダメでも、物語とその演者(登場人物)がちゃんとしていればそれなりに楽しめるという好例が同クールに存在してしまったのも、運がなかったですね。

[思い出し]
Flash動画の、それも初期の頃のようなものを見せられて「アニメです」とは言わんでしょう。そのうえ、動画における手の抜き方が下手というか、センスが悪い感じがした。その点は、明らかにリトライより劣ると感じる(あっちは、なんていうか、純粋に絵が下手?)。

中盤でよく見られたのですが、近接格闘(打撃戦)を描くなかで、攻撃のインパクトの瞬間を見せないってかなり筋が悪いと思う。どう言えばいいんだろう・・・・
「ピッチャー振りかぶって→投げた〜→三振→スリーアウト・試合シューリョー」の投げたー振ったーあたりがインパクトだとすると、止め絵にするとしても投げたー振ったーは外さないと思うのです(リトライは、まさにそこで止め絵)。だのに本作は「振りかぶったシューリョー」っていう感じ。2枚で見せるにも、そこ?そこなの?

==cheatとは?
皆さんのレビューを拝見していて、違和感を持ってしまったので追記。ま、頭固い年寄りの意見として。

一部の他の方のレビューにもみられますが、チートという言葉の意味が良くわからなくなってますね。本作の主人公は全然「チート」じゃない、とか、もっと「チート」しろのような内容が散見されますが、それってどうなんでしょう。

っていうか、チートの意味が本来のcheatから離れて一人歩きしてますね。お若い方がラノベ・アニメ界隈における「チート」的用法で将来海外の方とお話しするかもしれないとか思うと、わくわくが止まりません。万が一にも英語圏で他人の成果や能力にチートなんて言おうものなら、(それが事実Cheatでない限り)フルボッコand/or総すかん待ったなしですがね。

で、この作品ですが、立派この上ないチートの結晶ではないでしょうか。
この作品をはじめ、昨今のラノベ作品の出来が悪いものはチートの固まりだと思ってます。

作家を育て市場を育てることをさぼり、なろうのただ乗り(cheat)を重ねる出版業の、
面白いもの・楽しいもの造りをズル(cheat)する放送業の、
Animateしていないものをアニメであるとごまかし(cheat)を重ねるアニメ業界の
総力を結集した作品の一つが本作ではないでしょうか。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 30

70.6 21 精霊で魔法なアニメランキング21位
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (341)
1292人が棚に入れました
ごく普通のOL・相沢梓は働き過ぎが原因で過労死し、不老不死の魔女アズサとして異世界に転生した。前世での反省から、辺境の高原でのんびりスローライフを始めた彼女。スライムを倒して小銭を稼ぎ、魔女らしく薬を作って麓の村のお世話をする。あとはとくに何もしない。そんな暮らしを続けるうち彼女は「高原の魔女さま」と親しまれるようになっていた――。ところが300年後。スライムを倒し続けた経験値で、いつの間にやらレベル99=世界最強となってしまっていたアズサ。その噂は広まり、腕に自信のある冒険者はもちろん、決闘を挑んでくるドラゴン娘や、アズサを母と呼ぶ謎のモンスター娘まで押し掛けて来るようになってしまい――!?

声優・キャラクター
悠木碧、本渡楓、千本木彩花、田中美海、原田彩楓、沼倉愛美、和氣あず未、杉山里穂、田村ゆかり
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

作者の地力が覗える

1話感想{netabare}
D&Dはよく覚えてないけど、T&Tでは明確に単純作業の繰り返しでは経験値は入らないと説明してたハズ。
一撃で倒せる蛇が無限に湧き出る穴を例に挙げてたと思うのだけど…詳しい方いらっしゃいませんか?
そりゃそうだ、経験値はあくまで冒険者の経験を数値化してるだけで熟練工の経験ではない。
攻撃ミスって反撃される可能性があるならまだしも、命中判定の無いT&Tでは妥当な判断かと。
で、この世界のスライム退治は危険を伴う行為(=冒険)だったのかい?というと…う~ん?
しかも倒したら魔法石に変わるって…今更って言われそうだけどアベル伝説設定もいい加減にしてくれないかな?とは思ったり。
ドラゴンもコロコロすると魔法石に変わるのかな?
更に300年の間に疫病の流行を食い止めたことがあるって…それシナリオ報酬入らないの?
ってか最初から不死者(イモータル)って…えええ。
そっちでは騒ぎにならなくてレベルMAXは騒ぎになるというのもよくワカラン。
このテの作品でよく思うのだけど、経験値減衰起きないんだ、それにしちゃあMAXレベルの必要経験値低すぎじゃね?エナドレ持ちは存在しないの?

と、ツッコミを入れたところで…ええ分かってますよ、そんなのナンセンスだって。
ただ気になるのは、それらを分かった上でパロディとして描いてるのか、天然で描いてるのか。
アリアハンでアバカムを覚えるのが元ネタだろうけど、例のコピペ(※)は知ってるのかどうか気になる。
前世は過労で死んだことになってるが、それはやりがいのある仕事だったのか、同じことの繰り返しでウンザリする仕事だったのか。
前者だったら未練があるだろうし、後者であるなら不老不死になって300年間スライム退治なんて前世と大して変わらない、いや前世より酷い地獄。
それが自覚できない主人公は知的障害なのかな?と思ってしまったり。
ぶっちゃけ「穴掘って埋める拷問を300年受けてたら、知らないうちにレベルMAXになってました」ってタイトルの方が個人的には惹かれたと思う。

実際人との接触は極力避けてたみたいだし、17歳の肉体でありながら恋話の一つも…無いの?
愛した相手が年老いて先立たれる物語なんてゴマンとあるハズで、まぁそれ言ったら退屈は死よりも苦痛って話もゴマンとあるハズで、そういうエピソードは…無いのかい?
あ、原作未読です。
確認のために視聴は続けるつもり、繰り返しになるけど「分かった上でのパロディ」と思えるなら良いんだけど、どうなんだろうねぇ?
前世でブラック企業勤めで精神が壊れたキチが転生先で人間性を取り戻す話──なら良いのだけど、キの字のウワゴトを聞かされるだけの作品が多いようなそうでないような。



ワカラン方は「小学校のとき、先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた」でググって。
事実かどうかは知らんが個人的にはウソっぽいなぁと思ってる。{/netabare}

2話感想{netabare}
う、うん?
スライムの精霊が何故人の姿?
頑張って好意的解釈すると…この世界は神様が実在してそれが人と同じ姿をしてるので、スライムの霊的上位存在も同じ様な法則が作用してる、とかか?
とはいえ、そうはいえ、生態や価値観は人間のそれとは大きくかけ離れてるモンじゃね?
親子の情があるとかセロリが嫌いとか、人間と同じ過ぎてなーんか違和感。
鳴いてるセミをパクっと食っちゃうとか、暗くてジメジメしてるところが好きとか、そういうの無いのん?
それこそ睡眠時間は要らないって種族が居てもいいワケで…。
モン娘系だとそういった人間とは違うギャップに拘るというか楽しむもので、それが2話段階では全く無くて肩透かし。
更には善なるスライムと悪のスライムが居るそうで…えええ、それ誰が決めたんだ?
えーっと、確か“神達に拾われた男”でも善人悪人判定装置みたいなのを疑問を挟むことなくシレっと出してて「ひえっ」と思ったことがあるのだけど、そういう所を気にする方のがおかしいのかなぁ?

まぁその、主人公は精神が壊れてて、異世界での生活で癒されてく話なのかなーと思ってたのだけど、親しくなるキャラが人外ばかりだと…その…“妖怪アパートの優雅な日常”みたいになりそうな危うさを感じる。
(人外の価値観を知る主人公は偉く、知らない一般人は愚かだという精神)
これを見てると途中で脱落しちゃった“くま熊ベアー”って結構マトモだったんじゃないか?と思い始めたりw


ところで余談、1話感想で触れたT&Tの続報?
同期別作品で「塔の攻略で外壁を登る」というネタがありまして、最近でも同じのがあった気がするのだけど思い出せない、何だっけ?
同時に元ネタも気になって「ドルアーガの塔のゲームブック(1986)かな?」と思って調べたら、そこで経験値無限稼ぎが出来るポイントがあって物議を醸したことがあったらしいことを知りました。
ああ、それがあったからT&Tのルールブック(1987)は口酸っぱく言明してたのかも?
ちなみに「不正をさせないシステムにのみこだわることは、読者への愚弄である」ということで落ち着いたみたいなんだけど、その結果現在はどうなったか見てみると…う~ん…。{/netabare}

5話までの感想{netabare}
3話、巨乳ドジで無駄にお色気を振り撒く手品先輩みたいなエルフが登場。
ライカ役の人はどう思ってるんだろうwと思ってたら…ん?

その栄養ドリンクって本当に栄養ドリンク!?

ああいう世界なら日本の栄養ドリンクなんかよりずっと効果の高い(ついでに依存度も高い)ヤツとかフツーに出回ってそうじゃない?
それこそ村民がそこらに生えてる大麻の葉っぱ咥えながら野良仕事してたり、村の片隅で老人が水パイプふかしててもおかしくないワケで、あの世界では確かに栄養ドリンクであっても現代日本に持って来たら法律に引っかかる成分が入ってそう。
先人が全年齢向けとしてそういった部分を伏せて作った作品ばかり見てて、それの発展系を書いたら伏せた部分に気付かず地雷踏みかけてる様な恐さを感じる。
…。
いや待て、もうちょい考えてみよう。
あやしいビタミン剤で一財を築き、一国の王と思われる魔王が直々に頼みに来るくらい。
しかも最後は自分を見捨てた祖国に税金払いたくないから亡命するって…。
これ、作者だかスタッフは分かっていながらしらばっくれて書いてる可能性って無いかな?

エルフ「ち、ちがう、これはただの栄養ドリンクじゃ」アズサ「ムスビうそをつけ」スラ双子「ギギギ…」ベル「くやしいのうくやしいのう」
なぁんて展開が来たら1周どころか何周も回って面白いけど、どうかなー?

ってことで4話飛ばして5話。
麻薬王が新たな阿片工場を作ろうと思ったが、お上に目を付けられると面倒なので目立たない物件を当たったら地元住民(幽霊)が反対して居座りをしたので、懇意の他国の軍(魔王)に頼んで排除しようとする。
が、殺すのは忍びないのでファミリーへの入団を誘い、そこで麻薬王も一肌抜く。
厳しい入団試験の末ファミリーの一員となった幽霊は、他の地元住民への説得役という形で働くことになりました、って話。
恐らくそんなに間違ってない。
暫くはファミリーのメンバーが増える話が続くのかな?
早く他のカルテルとの抗争に移って欲しいトコロだが…えっ、そんな作品じゃないって?まっさかぁ。
ガワを可愛らしいものに変えてるだけで中身はヤクザモノと変わらない気がする、なにより幽霊が任侠臭いのがまたなんとも…そのうち鉄砲玉役やりそう。
しかもこの回、新たな情報として魔王は祖国で農業を取り仕切ってることが判明。
こ、これは…魔族の領地でケシ畑(本編では婉曲表現するだろうが)を始める前フリだったりしない…かなぁ?
やっぱこれ分かっていながらしらばっくれて書いてないか?
違うのかなぁ…確認のために見続けるのか…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
地方の抗争を諌めた功績を買われ、大組織の魔族組の組長と盃を交わすこととなったアズサ組。
族上がりのロザリーはそんな祝典に着てく服が無いとして特攻服を誂ってもらう。
そして送迎用のリムジン(リヴァイアサン)に感動しつつ魔族組の屋敷へ到着。
顔も知らぬ組長はまさかの子供で、川谷拓三役のハルカラが無礼を働いてしまいケジメ案件へと発展。
「子分の不始末はワシの不始末じゃけぇ」とアズサは組長へ直談判に向かうがなんやかんやで決闘する羽目に。
そしてアズサが勝ったと思ったら組長は突如アニキとしてアズサを信奉し出す。
実は組長は幼少の頃から御曹司として傅かれ、叱ってくれる人が居ず、アズサがそれになってくれたとしてご満悦の様子。
かくしてハルカラの不祥事も不問となり、盃の儀は恙なく行われましたとさ、めでたしめでたし。

というのが6・7話の大まかな内容、多分そんなに間違ってない。
よくあるっちゃある内容ではあるけど、なんていうんだろう…狙ってなのか、意図せず娯楽として収斂が起きたのか、昭和時代のくっだらない邦画と根っこが同じに感じるんだよねぇ。
私もそんなに詳しくないんだけどさ、一番星とか実写コ-タローまかりとおるとか実写ドカベンとか、あそこら辺。
7話の変装して魔王の部屋へ入ろうとするシーンなんて、植木等なら「衛兵に変装を怪しまれる→探りを入れられる→すっとぼける」のやり取りだけでコントを数分続けたんじゃないかな?
なーんていう、共通点を見つけつつ現代版へのアレンジ具合に思いを馳せながら見ると結構面白い…かも。

ただ、そういうのを抜きに純粋にこの作品だけで見ると…どうなんだろう。
先の植木等の例の様に、昭和映画は「あのスター俳優が出てる」という付加価値ありきの作りなワケで、それが無いこの作品で同じ様なノリをやられても…どうしてもキャラが弱い様な?
各キャラの見せ場が弱いというか、特性を見せ付ける描写が弱いというか。
特に個人的にはスライム子の「スライムならではの特性」を生かしたエピソードが無いのが謎で仕方ない、北斗神拳はスライム関係無いし。
というか見せるチャンスはいくらでもあったのに、それをしないことに「なんで?」と疑問符が付く。
例えば5話でベルを召還した時、風呂に水が張ってあったのは畑に水を遣るためとのことだが、普通にスラ子の水浴び用ってことではアカンかったのか?
また6話で長く漬かると溶ける温泉のエピも、実際スラ子が溶けて大変だとなるがスライムだからへーきアハハで終わると思ったんだが…なんでやらないんだろう。
ベルもハエになれる特性は登場時のみだし、ロザリーが薬草の生えてる所を見つけてライカが小型化してこっそり取って来るというのも、別に幽霊やドラゴンでなくても出来る程度でしかない。
で、そんなキャラ推しが弱い中で魔族の送迎用リムジンの運転手に強く自己主張されても邪魔に感じてしまったり。
キャラを掘り下げるよりも次々登場させて畳み掛ける方向を目指してるのかな、そういうのってスマホゲーが原作のアニメだけで充分だと思うのだが…。
出揃うだけ出揃ったら掘り下げるのかなぁ?

ところで魔王が女の子でしたって件、もうそっちのが普通って感じで何も驚きはしないけど、このデザインはどこか見覚えがあるぞ?
何だっけー何だっけー?と暫く悩んだ末ようやく思い出した、“ドクロちゃん”のサバトだ。
で、サバトちゃんの方がずっとキャラが立ってたワケで、ここでもまた余計に「キャラ弱いなー」って印象が強まることに。
結局7話までの段階でキャラが立ってるのはハルカラくらいで、けどそれも手品先輩の延長って感じでしかないのがナンとも…。


と、文句めいたことを書いてしまったので褒める点。
“ゆるキャン”の松ぼっくりの「コンニチワ」演出…なんて言うん?マンガだと写植じゃなくて手書きでちょこっと書く程度のセリフやオノマトペをアニメで音声で囁くヤツ。
あれがこっちでも使われてて、それは結構好きだったり。
ゆるキャンが起源ってワケじゃないけどゆるキャンのヒットを受けて取り入れたんじゃないかな?
こういうのは他の作品でももっと使って欲しいトコロ、コメディ作品に限るけどねー。
…と思ってたら7話、家族愛としてのキスシ-ンで「ジュテーム」が飛び出してさすがに不意を突かれたw
上記の様に昭和時代の映画を思い浮かべながら見てたせいかエマニエル夫人が頭に浮かんで、本編とのギャップに妙な笑いがこみ上げて来ました。
やっぱスタッフはその頃の時代の作品を意識してないか?違うのか?

あ、そうだ、それと6話。
温泉シーンが作画崩壊してるという声をどこかで聞いたのだが、え、そうか?
まず入浴の前に、長く漬かると溶けるという説明を受けてハルカラが溶けた姿を想像するシーンがありまして、そこは多分“崖の上のポニョ”のパロをやっている。
で、そういう前振りがあった上での入浴シーン、ポニョっぽさを匂わせた崩した作画にすることで「やべぇ溶けかけてる溶けかけてるw」と視聴者に突っ込み(突っ込みが悪いってことではない。「志村後ろ後ろー」みたいな楽しみ方)を入れさせる意図だったんじゃないかなー?
意図的にそうしてるのを作画崩壊と言っちゃうのはどうなんだろう。
「折角の入浴シーンが崩した作画でケシカラン」って意味なら分かるけど…あっそういうこと?照れ隠しで紛らわしい言い方になってただけか?{/netabare}

8話感想{netabare}
冒頭から爆笑w
「最近肉食ってないから怒りっぽい」って、ヴィ…某団体に喧嘩売ってない?大丈夫か??
めっちゃ攻めるなぁww
ま、まぁ人間じゃなくてドラゴンだしねってことで逃げ道は用意してあるけど、「それも所詮言い訳なんですけどねー」と最後に舌を出すようなこともしてて、ホントまぁ攻めること。
というのもAパート最後、ドラゴン二匹が夜中に倉庫の肉を貪るワケだけど、本当にドラゴン(人外)として扱ってるなら「ドラゴンってこんな生態なのか」で終わると思うんだ。
せめて貯蔵庫漁るのはどっちか一匹にして、もう片方がそれを見て呆れる様にすれば「人間だドラゴンだ関係無くマナーに背くことをしてる」ということを飲み込みやすいのに“敢えて”それをしない。
わざわざ二匹に肉を貪らせてアズサが怒るオチにしたのは完全に人間扱いしてる前提になってて、先の「人間じゃなくてドラゴンだしね」の理屈がただの言い訳であると吐露しているとしか思えない。
…本当に敢えてなのか単に何も考えてないのか、ここの判断は迷うところではあるけどヒントというかガイドめいたものはあります。
エルフのハルカラは「肉調達にイノシシをコロコロしに行くぞ」と聞いて何もリアクション無いの?と、疑問抱かない?
現代のエルフの一般的なイメージってどんなだか私も分からないし作品ごとに好きにすりゃあいいけど、これといって説明が無いなら菜食主義者だろうと思ってて「あれ?」と引っかかりを覚える人はそれなりに居るんじゃないかな?
で、本編ではハルカラは途中まで画面に映さずにスルーしてたんだけどとうとうAパート後半、みんなで猪肉を囲むシーンを入れることになりまして。
そこでそれぞれ肉を口に運ぶカットがあったのだけど…ハルカラだけ、な、なんと酒を呷ってる絵で肉を食べていない(と、それを眺めるロザリー)。
その後“引き”の絵になるがハルカラの前の皿はオムレツに見える様なそうでない様な?
こういう細かい所に気を遣ってるのにはちょっとビックリ、それとも偶然?
やっぱスタッフ分かってるんじゃない?分かっていながらすっ呆けてる。
(これで次回ハルカラが肉を豪快に齧ってるシーンがあったりしたら、その時は爆笑しよう)

で、前回の感想で書いたスラ子がスライム(の精霊)ならではのエピが無いという点も含め思うことは、ファミリーに人外ばかりを集めておいて人外っぽさはかなり抑えている。
作品が作品ならそれこそ先述の「肉食ってなくてイラつくドラゴン」に向かってエルフが低俗だと詰(なじ)る展開があっても良いハズ。
異種族間交流がメインテーマじゃないと言われればそれまでだけど、この触れなさっぷりは意図的なものだと確信して良いんじゃないかな?
なーんてことを思ってたさなかのBパートですよw

高原の魔女のニセモノが出たそうで、やれ簀巻きだ道頓堀の水は冷たかろうだと物騒なことを言う手下をなだめつつ犯人を捜索することに。
って、いや待って。
アズサの面って一般人に割れてないの?
フラタ村の連中だけ?…ただでさえ普通の人間と距離を置いた感じだったのに、より一層それが強まった印象。
でもって聞き込みに向かった先でブレンドSごっこをして犯人の居場所を突き止め追い詰める。
どうしてこんなことをしたのか動機を聞いてみたらニセ魔女の願望は「知る人ぞ知る存在になりたい」「有名になりたい」の両立で、それは矛盾してるとライカが指摘。
それに対しアズサは人間は矛盾してる生き物だと説明するという展開で──。

ただの人間とは距離を置いてるクセに人外に人間の倫理を当てはめて家族ごっこをしてるアズサが一番矛盾してるってw

視聴者にそういう突っ込みを入れさせる狙いか?
ひょっとしてこの作品って、人間不信だけど人の温もりに飢えてるという、ヤマアラシのジレンマというか木枯らし紋次郎的なテーマが根底に流れてたりして?
もしくは不老不死を選んだ時点で腹を括ったとか、300年の間に親密になった人間に先立たれて辛い思いをして「もう人間とは親しくしない」と心に誓った出来事があったりして?
まさか今後そういう話をやる前フリか?
ホラ、さ、日常系のアニメでも後半妙にしんみり来る展開入れる作品ってあるじゃん?その可能性は…どうだろう?


それはそうと昭和時代の映画になぞらえた解釈の方だけど、これも相変わらず健在。
「ただの人間=カタギ」「人外=筋モノ」と捉えると、アズサが距離を置いてるのも妙に腑に落ちる。
で、ニセ魔女は「あっしもアズサの親分みてぇにヤクザになって一旗上げてぇんでい」って配役で、そういう話も昔よく見たぞw
大概はカタギがヤクザの道に入っちゃいけねぇと反対するもんなんだけど…ああ、この作品では既に詐欺前科持ち&身寄りナシって扱いなのね。
だからといってただの人間をファミリーに迎えるのはイヤなので、準構成員扱いということで落ち着きました、というオチ。
地元の不良が密造酒で小遣い稼ぎしてる感じかな、あまり派手にやるようならアガリを要求することになるとハルカラに釘を刺させてエンド。
ってか薬作るの好きだねぇこの作品w{/netabare}

9話感想{netabare}
朝起きたらファルファがスライムになっててさぁ大変、“元”に戻すため手がかりを持つ者を尋ね歩くって話なんだけど…ちょっと待てぇい!
「元」って、何?
スライムの精霊のファルファの本来の姿って、ヒトとスライムのどっちなんだ?
突然哲学めいた話題が飛び出して来て…すげぇなこの作品w
変身能力を持つ者が何度も変身してたらいつしか自分の姿を忘れちゃった、なーんて話ってよくあるじゃん?
何度もスライムならではの生態が描かれてないとは指摘したけど、こんな形で提示するとは…。

本編作中ではあたかも「本来の姿はヒトの形である」かのように振舞ってるけど、キャラクターがそう思ってるだけで事実かどうかはまた別問題。
ってかスタッフは言葉選びにかなり気を遣ってるだろw
「うわぁスライムになっちゃったー」であって「うわぁスライムに戻っちゃったー」とは頑なに言わせない。
実は私もこの回の感想の1行目を「スライムに“戻ってて”さぁ大変」と書きそうになったのをグっと堪えたんですよね、「元の姿のスライムに戻ってしまったので元の姿のヒトに戻す」だと変な文章になるので。
この違和感は問題提起・興味を引かせるための意図的なものだと思うんだけど、どうだろう?

例によってヒントはありまして…スライムの餌は土や雑草でも構わないらしいのだが、スライム姿のファルファへはどうあってもヒトの料理を与えるという、キャラの意固地さが覗える。
意固地さでいえば武道大会でベルが正体を現しても観客は誰も魔属だと疑わない。
これって「魔族が出場するなんてことはない」という先入観というか思い込みに支配されてて、この作品はそういう連中で形成されてると暗示してるようなそうでもないような?
そして魔法使いスライムや武道家スライムは「変化の術でヒトの姿になってるだけ」が示されてて、ファルファだけが例外というのはなかなか怪しい。
(ってか魔法使いスライムに診てもらうシーンで「そのスライムさんを元の姿に戻したいと?」ってセリフがあるんだけど、その後に「これが元の姿ですよ?」って言葉が続くんじゃないかとヒヤっとしたぞw)
最後の方、弟子入りを請うブッスラへ「究極奥義の無想転生は教えようとして教えられるものではない」とアズサは断るが、引き下がらないので仕方なく立ち合いをしたら、アズサの背負う究極の哀しみのオーラ(“強敵(とも)”の影)を察してブッスラはビビって諦める、多分そんなに間違ってない。
が、すぐに次に強かったベルへ弟子入り先を切り替えて~って展開でして…。
これって、スラ双子が2話で懐柔された出来事を知らないブッスラとしては、そんなに恐ろしいアズサに懐いてるのは不思議で仕方無いと思うのだが、「強いヤツに弟子入りする」が頭の中一杯でそんなことまで考えが回らない、というのを描いてるのでは?
つまりは視野狭窄・思い込みが強いことをここでも見せ付けてる…様な?

総じて、実はファルファの元(本来)の姿はヒトかスライムかはよく分かってなくて、だけど思い込みの激しいキャラ達はヒトだと信じて疑わない、という勘違い系コメディの回だったのでは?
という考察だか妄想。
「ファルファの正体は実はスライム」って前提で見るとまた違った趣が見えてくるというか…そういうのをスタッフ狙ったんじゃないのかなぁ?どうかなぁ?


それはそうとスライム化したファルファへ顔を突っ込むシーンが何度かあるが、ふとドラクエ8のぱふぱふ屋を思い出した。
ひょっとして「双子がこんな姿になっちゃってえぇ~」と勘違いしてハルカラの胸へ飛び込むネタが今後あったりして?そのための双子設定?

それと武道家が寝違いを治せるって理屈、「武道とはつまり体術、整体にも明るい」ってことなんだろうけど、ちょっと遠い様な?
ってか以前スライムの秘孔突いてたんだしシャルシャだけでも何とか出来そうなんだが…激震孔か刹活孔辺りを突いてさ、え、ダメ?{/netabare}

10話感想{netabare}
ずっとヒヤヒヤしっ放しでした、いい意味でw
同期に“オッドタクシー”をやってるせいってことじゃなく、昔からヤクザが歌手を目指すもなかなか芽の出ない女と付き合うようになって~って話は幾らでもあるじゃん?

例えば──
ククの歌に感動して同時に付き合い始めた下っ端ヤクザのフラットルテは「彼女を本気で支えてやりたいんだ」と足抜けを申し出て、兄貴分の哀川翔役のアズサは寂しく思いつつもそれを応援する。
そんな折ベル親分の口添えでククは大舞台に立たせてもらうこととなり、アズサとフラットルテは良かった良かったと目頭を熱くする。
が実はそれは泡に沈める前に商品価値を上げとくための計画で、それを知ったフラットルテは親分に直訴するが「ヤクザと付き合った時点でどうなるかは分かってただろ?」みたいなことを言われてもみ合いの末死亡、ククは予定通り泡風呂へ。
それを知った哀川翔は、舎弟の敵討ちと世話になった親分に歯向かうという仁義の板挟みの中、前者を選んでベルの屋敷に殴り込みに~…って話、あるじゃん?哀川翔かは知らんけど。
あ、ククは泡風呂へ落ちる前にハルカラにヤク中にさせられる、も忘れずに。
まぁ決して登場キャラ全員が幸せになる話ではない。

10話はそんな展開になるんじゃないか?と常時ヒヤヒヤで(まず有り得ないけど)、実際歌手の道を諦めて風俗で働くみたいなことも言ってて、そう考えちゃう様に…誘導してるだろ!やっぱ確信犯だろ!?
皆で歌を披露するシーンでは「男の~旅は一人旅~」や「男なら~闘うぅとき~が来るぅ~」と、とりわけ「男」を前面に推した演歌が飛び出したらどうしよう?と思ったよ。
さすがにそれは無かったけど、代わりとばかりにスラ双子の歌が「私とは何?」みたいな歌詞で…前回「元の姿はスライムかヒトかハッキリしてないのでは?」と疑問に思った私としては、やっぱそうか!と膝を叩くことにw
作ってる側やっぱ分かってるって、意図的だってww


更には別視点からの…これは全話見終わった後で総評で書こうと思ってたのだけど、それに係わるエピだったのでここで。
私の1話感想や2話感想を見れば分かる通り、序盤はかなり批判的に見てました。
単に私がこの作品の作風を掴めてなかっただけかも知れないけど、そうは言っても「良いスライム悪いスライム~」なんて今思い返してもはぁ?と言いたくなる。
つまり途中からガラっと作風が変わった感じで、じゃあどうして変わったのか?を考えたら…あ!、これってなろう作品なんだよね?
ひょっとして、「なろうで始めるにはとにかく最初は閲覧数を稼がなきゃお話にならない」と、信念や拘りを捨ててなろうに媚びへつらった作りを目指した、タイトルも含めて、だったりして?
で、ある程度固定客を掴んでからはそういった忖度は辞めて自由に書く様になった、とか。
或いは一発ネタを思いついて、だけど所詮は一発ネタなのですぐにネタが尽きて、どうしようどうしようとなって昭和作品を参考にし出した、とか?

キン肉マンの序盤も序盤はへっぽこヒーローモノだったのがプロレス勝負に転向したり、遊戯王がいろんなゲームに纏わる悲喜こもごもだったのがカードゲーム一本へ転向したり等、途中から方針がガラっと変わるケースは無いワケではない。
これもそれなのでは?
不老不死のせいで周囲や親しい人が年老いてく中自分だけ取り残される悲哀だとか、レベル99と言ったっていつキャップ開放されるか分かったモンじゃない不安とか、転生者は他にも居るんじゃないかとか、序盤で提示したからには「あっても良さそうな重たい展開」はぜ~んぶ放棄して、それこそ序盤の設定は無くても構わないレベルの話が中盤以降展開されてる。
実際中盤以降の展開を、きららだかそこら辺で新スタートした方がもっと広く受け入れられたんじゃないか?とさえ思ってたり。
1クール作品のアニメくらい最初から最後までテーマを一貫しろって意見も分からんでもないけど、原作からそうであるならまぁ仕方無いかなぁ、とも。

そう妄想してたところでの10話ですよ。
風刺というか暗喩というか…それらを飛び越してかなり直截に作者の叫びをぶつけてないか?
ヘビメタに拘ってたククは鳴かず飛ばずの泡沫ラノベ作家(失礼)の作者そのもので、「どうだ素人のフラットルテ様でもこれくらい演奏出来ちゃうのだ」とダメ出ししたフラットルテは素人出でヒットを飛ばしたなろう作家。
「わかりやすい歌詞」は「なろうに媚びた設定」で、最後の方の「お前は世の中の流行に合わせられるほど賢くはない、賢かったらもっと前から売れている」は…もう、作者の自虐というか戒めとして言い聞かせてるんじゃないか?
なんかすっごい被るんですけど!?
実際作者のwiki見りゃ分かるけど結構暗中模索してるみたい、決して素人じゃないし素地はあるみたい。
え~っと“こみっくがーるず”の爆乳姫子先生のエピソ-ドで「本来描きたいジャンルは別にあるのにエロマンガがヒットしちゃってさてどう気持ちの整理をしよう」ってやつがあったのを思い出した。
なんかあのエピソードとこっちの10話は同じテーマを描いてる気がする、作家の苦悩が滲み出てるというか。
特にこっちは「知り合いの作家がモデル」ではなく作者本人の身の上と被るというか…。

果たしてこの作品がアニメ化までなって作者は嬉しいのだろうか?この作品は本来書きたかった作品なのか?
これが代表作と言われて作者は本意なのか不本意なのか?、気になるなぁww
サイン会とかで「スライム倒して~を読んで先生のファンになりました!他の作品も読みましたがスライム倒して~が一番面白いです!!」とファンから言われたら、作者は表情を曇らせながら「あ、どうも」と力なく返しそう。
え、そこまで未熟じゃない?達観してる?
もし達観してるならもうちょっと遠回しに描いたんじゃないかなー?どうかなー?{/netabare}

12話までの感想{netabare}
11話…とその前に。
何話くらいでだったかな、某所の感想で「ハルカラはキャラが立ちすぎててあんまり前に出すと他のキャラ食っちゃうので、作者も扱いには苦労してる(のではなかろうか)」みたいなのを目にしました。
確かにハルカラは別作品なら手品先輩で主役張れるキャラで、逆に言えばコイツを使えば「騒動」を起こすのが楽チンという便利なポジション。
どうやってハルカラを出しゃばらせない様に抑え込んでるか?に注目しながら見てみると、また新しい発見があるかも?

ということに留意しながらの11話、早速ハルカラの手違いでアズサが毒キノコを誤食して解毒薬を求めて東奔西走するって話。
いやぁ~、ハルカラ便利だなぁw
解毒薬は富士山の山頂にあるとのこと、但しリムジン(リヴァイアサン)やセダン(ドラゴン)では7合目までが限界なので徒歩でせっせと登ることになるが、実は4WD(ワイバーン)なら頂上まで楽々行けたというオチ。
更にその薬は魔王城にも納品されてるそうで…いわゆる青い鳥オチを被せる。
ペコラが意図的にすっ呆けて登山という名目でリムジン運転手に旅行をプレゼントした、ということだったが──。
ここは市場のヤクの流通を把握してなかったハルカラが責められる展開も有り得たんじゃないかな、それだとさすがにハルカラが前に出すぎると判断して避けたのかも?

というか、さ、「若返りの薬」は果たして毒か否か?って、これまた哲学めいたことやってないか?
あくまで若返ったのではなく「ノームの様に小さくなる」とは言い張ってるけど、扱いとしては若返りだよなぁw
また子供になっちゃうネタは他の作品でもよくあるけど、精神まで幼くなる気持ちの悪い展開にはならなくて良かった良かった。
で、精神は幼くならず相応のままではあるんだけど…ハテ?300年生きてるアズサの「年相応」って何!?という、やっぱり哲学がががw
羞恥心はあるみたいで、300年生きててそうなるのかなぁ?けど肉体が17歳のままだったらそうなのかなぁ?と、考え出したら夜も眠れない。


でもって12話、ナルホドそう来たかー。
これまでに登場したキャラ勢揃いの、いかにも最終回らしい「今までのまとめ」的な内容で…。
最初の頃はなろうに媚びたアレな作品だったのが途中から様変わりしたワケだけど、そのままおさらいするとまとまりが無くなっちゃうと思ったのか、最終回はどちらかというと序盤の頃のなろう媚び時代に寄せた感じでした。
まぁつまり「う~ん…」って感じ。
だってねぇ、これまでのノリなら、祭でアズサ組がテキ屋を出す話なので、アズサ組のことをよく知らんモグリに「おうおう、お前ぇ誰に断って勝手に店開いてんだ?」とイチャモン付けられる話になったんじゃないかなー?
またはアズサ屋が大繁盛すぎて、閑古鳥の他のテキ屋から恨みを買うとか。
組長の親分(ペコラ)がやってきて親密そうに接してるのを見て、分かるヤツだけ「コイツに手を出したらヤバイ」と慄くとか…無いのか。

特に気になったのはメイド服のライカを、描写からは全くそんな気配がしないのにモブがしきりに「尊い尊い」と口だけ言って「そういうことだと解釈しろ」と視聴者に押し付けるヤツ。
作劇としては下の下。
しかもその後リムジンの運転手まで手伝うことになるせいで…こいつらの方が本職中の本職、国のトップや国賓を相手に給仕をしてるハズで、それに比べりゃライカなんて路傍の石と化すんじゃねーの?とどうしても思ってしまう。
なーんか全話通してもライカはお嬢様的ポジになり切れてなかった気がする。
結局ハルカラ以外はキャラが弱いことをまざまざと見せ付けられちゃったかなぁ?

けど良いんです、全話のおさらいとして序盤のノリを復活せざるを得なかったと思えば気にならない範囲。
まぁあれだ、普段企画書から外れて好き勝手に作ってるのに、上司が視察に来た時だけ企画通りに作る作業現場、みたいな。
いかりやが後ろ向いてる時はダラけてて振り返ると真面目に働くフリをするドリフのコント的な…そこまで考えちゃうのは私が昭和ネタに囚われすぎてる?

気がかりなのは1話と最終話だけ試しで見て「あ、この作品ってこういうのね」と早合点されてしまう可能性…え、そういう人は1話で見切り付けてる?{/netabare}


総評{netabare}
序盤なろうに媚びまくりの呆れた設定だったけど、途中から激変して滅茶苦茶面白くなる。
何話くらいから変わったのかなぁ?と考えてみると──
3話のハルカラ登場回自体は催淫効果のあるキノコ誤食が「あーはいはい」って感じでそこまででもない。
5話の地元住民説得と6話の盃の件で「あれ、ひょっとして?」と思わせてからの7話の「ジュテーム」が決定打だった…のかな?
ここら辺の私の感想の移り変わりっぷりは各話感想を見てもらえればよーく分かるかと、長くて申し訳ないケド。

9話でスラ双子の「元の姿」って何よ?と疑問を抱かせて10話挿入歌でさり気なく落とすのはもはや芸術的にすら思えるw
ファルファとシャルシャは少女のマスクを剥がすと天地茂と北大路欣也が出てくる、そうに違いない。
ここでようやく作者の経歴を調べて、紆余曲折あって今に至るということを知りました。
昭和映画を現代向け&萌え化してるのではないか?という疑いも、疑いじゃなくて意図的にやってる可能性が濃厚かと、知ってるでしょーこれだけの人なら。
で10話は「本来自分が書きたいジャンルじゃないけどウケるために嫌々やってるんだ」という作者の胸の内の吐露かな?と視聴直後は思ったが、時間を置いたら「タネ明かしだったのかも知れない」と解釈してます。

総評としては、なろう媚びのバカバカ設定でも地力のある人が調理すりゃ絶品になるという、こちらもいい勉強になった素晴らしい作品でした。
「何も考えずに~」みたいのはこの作品に限らずよく聞く言葉だけど、だからといって作ってる側まで何も考えてないワケではない。
視聴者に考えさせない様にする仕掛けが施されてるはずで、そこを考察するのもまた楽しみ方としてはアリかなぁ、と。
で、この作品は考察(という名の妄想)が捗る、言い方変えりゃ考察し甲斐のある懐の深さがありました。
ジャンルというか雰囲気としては“バミューダトライアングル”が近いかな?
個人的にはかなり上位の誉め言葉なんだけど、バミューダ~の良さを上手く説明できない文章力の無さがもどかしい。
作品によっちゃあ考察するだけ空しくなるモノもあったりするので、今後比較用にこの作品を挙げることが…あるかも?

しっかしこういう作品があるとにわかに1話切りできなくなっちゃうなぁ…それはそれでキツいんだが…。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

豊作の2021年春に埋もれて過小評価してました。

 内容は語るほどではないですが、スローライフと悪意の無さの中に適度なキャラ萌えがあるという感じで、癒し成分としてはなかなか秀逸でした。

 本作の異世界スローライフという点に関して再評価すると

①萌え度がほどほどで過度にエロがない。
②緩くて争いがあっても死なねーだろうなあという安心感がある。
③新キャラ登場時に敵意とか事件があって適度に起伏があって面白さもある。
④家の感じとか生活水準がちょうど憧れられる水準になっている。
⑤例の「クモ」で悠木碧さんの声にちょっと飽きていたが、今聞くと良い。
⑥私ごとですが、コロナでアニメを久しぶりに集中して見始めた時期で、異世界スローライフものの見方の作法がわからなかった。
などです。

 2021年春って、オッドタクシー、Vivy、聖女の力は、SSSSダイナマン、シャドーハウス、長瀞さん、スーパーカブ…等々非常に豊作でしたから、本作について過小評価してましたね。この期は再評価したほうが良さそうな作品が多い気がします。
 86、ゴジラ、ヒゲを剃る、リベンジャーズに前述のクモもありました。

 映画はポンポさんにハサウエイ、シドニアのあいつむぐほしでした。2018年以来の稀に見る豊作だと思います。逆に相対的にいえば不幸な作品も多い気がします。

 本作は面白かったです。




以下 視聴時のレビューです。

マンガ版は既刊分まで読了、ラノベ版は未読。

 マンガ版はまったく話は面白くない。「なんだよ、これ」といいながら、しかしなぜか切れない。結局文句を言いながら読み続けてます。

 アニメも同様。正直、つまらないです。

 女の子が特別可愛いというわけでもなく、ヌルヌル動くわけでもなく、音楽が優れている訳でもなく、特に声優はまったくイメージが合わない。だから多分評価は低いと思います。

 それでも、なぜか、見続けるのはなぜなんだろう?という作品です。2期が来ても不思議ではないです。癒し成分が多いのでしょうか。


 5話でさすがに、見続けるのがきつくなってきました。心がつかれたら、また、見ます。視聴断念です。

 ただ、最後に。良く見たら作画は結構良かったですね。印象で低評価つけてすみませんでした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

昭和のホームドラマもしくはシリアスなしのUQ HOLDER(ただし男はいません)

イメージされるのは『寺内貫太郎一家』とかそういう奴?
(↑古すぎてメインのあにこれ会員は誰も知らない(笑)。)

高原の魔女アズサのファミリーと、その友人・知人によるホームコメディー的なストーリーです。

設定やキャラの把握に冒頭2~3話使った後は、ひたすら「あってもなくてもいいような話」をダラダラと連ねていくスタイル。もちろん基本的に各話完結で前後編は1回だけでしたか? 伏線とかも難しく考える要素がありません。

シリーズ通じてのちゃんとしたストーリーみたいなのは特にないんですが、単話でのメリハリという点では高得点を付けて良い作品だと思います。毎回ぼーっと観てて、めっちゃ笑って、いつの間にか終わる(笑)。

以前の回のゲストキャラが再度出てくることもありますが、そのキャラが出てくる回を見損ねていたからといって特にストーリーがわからなくなるといったようなこともない平坦な異世界日常系アニメとなっています。

メインキャラは不老不死もしくは長寿というのも、本作の特徴になっていますね。見かけ通りの年齢ではないキャラばっかり。


アズサは無敵だけど身の回りの平穏維持にしかその能力を発揮することはなく、たぶんファミリーの財力もおよそ個人レベルではあるはずもなく、地元の伝統的なはずのお祭りよりもアズサは長生きしているといった、ある意味アホに徹したようなお話ですけど原作者の森田季節先生は京大卒でいらっしゃるらしいですよ。

近所のおっちゃんのちょっと盛った小話レベルでも、頭のええ人の手にかかるとめっちゃおもろいんですわ…。

しかもたぶんアニメ制作スタッフも、そういう話とキッチリ割り切って真面目にコメディ作品として作ってるんでしょうね。


余談: このアニメには「エフェクトボイス: 中村 桜」という謎のキャスティングがあります。特にコミカルな描写においてSE(効果音)を声優が演じる場面があるのですが、これが実に良い仕事をしているんですね!

ある意味、このアニメのストロングポイントといえるかもしれません。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 35

66.3 22 精霊で魔法なアニメランキング22位
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (282)
1000人が棚に入れました
科学技術が高度に発達した機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力を駆使し、“魔女の国"と恐れられる「ネビュリス皇庁」。百年にわたる戦争を続けてきた両国には、二人の英雄がいた。最年少にして帝国の最高戦力となったイスカ。ネビュリス皇庁の王女にして“氷禍の魔女"の異名を持つアリスリーゼ。戦場でめぐり逢った二人は、命を賭して戦う宿敵となった。国を、家族を、仲間を守るため、決して譲れない矜持と矜持をぶつけ合う。しかし、激闘の中で互いの素顔に触れた二人は、その生き方に、その理想に惹かれてしまう。ともに歩むことはできず、残酷な運命に翻弄されるとわかっていても。……そんな二人を嘲笑うかのように、世界の緊張はなおも高まり、大国の謀略が交錯しようとしていた。分断された世界、それでも少年と少女は想いを募らせていく―― 。

声優・キャラクター
小林裕介、雨宮天、石原夏織、白城なお、土岐隼一、花守ゆみり、和氣あず未、久川綾、笠間淳
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

絶妙に微妙。でも結構楽しかったんだ。

原作知らず。

「あー。またいつものよくある感じのやつだねぇ・・・」と思いながら、最後まで観てしまったし、結構楽しめた。。。気がします。

物語:
{netabare}それなり以上の科学技術立国と魔法(精霊)立国とが対立するファンタジー世界を舞台とした「(たぶん)どちらも死なないロミオとジュリエット」。ただし、主人公のみ「剣と魔法」の二刀流。ってな感じか。

よくある微妙なラノベ原作ものっぽい、思わせぶり・曰くありげ・裏ありげな雰囲気をほのめかす形で開幕し、最終話は諸々の「曰くや裏」を何一つ明かすことのないまま「俺たちの闘いとハーレムはこれからだEND」。なんだそれ。セリフも、なんて言うか、、、てんぷれ?

いろいろと「え?なんで?」な展開が続くが、なぜだか結構楽しかった?
自分に明確な理由はありません。強いて言うなら、「ハーレムはこれから」で物語が展開したこと(途中まで)、あまりに強引な二人の出会い、再会や展開が却って新鮮に感じたのかもしれません。いやほんと、なんでそうなる?{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として上の下~中の上、動画として中の上という印象です。キャラデザインは、女性キャラに関しては好きな類いです。でも、主たる男性陣の線の細さが気になりました。別にマッチョ信仰ではありませんが「兵士」としては厳しい気がしました。虹彩があの形なのはなんでなんだろう。{/netabare}

声優:
{netabare}声優陣は豪華。声優さんに対してネガティブな印象はありません(お一人について、ちょっと思うところがありますが、それは後述)。発声の「あわせ」、さぞ大変だったろうと思います。どんなに実力のある声優さんでも、物語・本に書かれていないものを紡ぎ出すのは至難の業だと思います。{/netabare}

音楽:
{netabare}OP、ED、そして劇伴いずれもあまり印象に残っていません。戦闘シーンにおける勇壮というよりも壮麗な劇伴は、良かったかも?{/netabare}

キャラ:
{netabare}
ダブル主人公の男側、イスカがNeutral過ぎて物足りない感じがしました。ここまで無味無臭な主人公って珍しい気がします。

かたや、女側のアリスはというと、The Templateというに相応しい「ポンコツの令嬢」っぷりでした。キャストが雨宮さんという時点で想像できるポンコツっぷりをそのまま流した、という印象です。嫌いじゃないんですけどね、こういうポンコツ。アリスのお付き、燐も、その性格や言動に驚きを感じるようなことはありませんでした。テンプレに忠実、という感じでしょうか。

アリスの妹、シスベルは、、、第一話でイスカに脱獄させてもらった後、ちょっとのお金とスナックだけで、どうやって自国に帰れたのでしょうね。あんな、パジャマみたいな服装で監獄施設の外に出ても、その先どうにもならなさそうなのに(能力も含めて)。

部隊メンバー(音々とジン)は、僕個人としては完全な空気でした。

さて、主要な面子としては「ミスミス隊長」が残っているわけなのですが。。。
{netabare}作品での描かれ方があまりにテンプレ通りというがっかり感と同時に、ちょっとした驚きを感じました。キャストの白城さんは「球詠」の#10の方だと認識しています。ものすごく特徴のある、他にありそうで実はあまり聴かないタイプの声をお持ちの方、と思っています。正直に言って球詠でのこの方の演技は、おそらくは演出・編集の下手さも手伝ってかなりネガティブな印象を受けていました(一言で言って邪魔だった)。一方、今作での演技は、正直少々邪魔だなと思った場面もあるにはありましたが、それ以上に「嵌まった感」を感じました。

初登場時の第一声で、「がんばるけどダメな子」、「無能な子」であることを理解させてくれ、ほどよく苛つかせてくれました。その意味で、実にマッチしたキャスティングだったと思います。ものすごくネガティブなことを書いているように思われるかもしれませんが、そうではありません。雨宮さんがポンコツ美女に嵌まるのと同じように、白城さんの居所がみえた様に思いました。

それはそれとして、そこまで無能で「隊長」ってどういうことなんだろう。あとその名前、どうして?{/netabare}
{/netabare}

[2021/01/17 v1]

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ヒロインが恋愛小学生なのに、ラブコメとして成立していない謎展開

原作未読。

【とりあえず褒める】
序盤の説明的なセリフが多いのは、この際、目を瞑るべきでしょう。
世界観をセリフで説明しちゃうのは、ラノベにはありがちですからね。

バトルかと思いきやラブコメ的な展開?
うん、これもイイでしょう。
コメディ要素が極端に弱いので、ラブコメとしては少々違和感がありますけど・・・。
物語の序盤はこの展開が見どころですからね。
ここが最重要ポイントというか・・・(笑)。

【帝国軍の隊長が?】
帝国軍の隊長が小学生なのが意味不明。
禁書目録の小萌先生でも意識しているのか?
ただ、だとすればあまりにもお粗末・・・。
禁書目録の小萌先生は優秀な教師。
こっちの隊長は落第スレスレ、優秀とは程遠い。
小萌先生は、実は黄泉川より年上とか、ヘビースモーカーとか、見かけとのギャップが物凄い。
こっちの隊長のギャップは隠れ巨乳くらい。
いやいや、これだけでは笑えんわ・・・。

【もはや呆れるしかない・・・。第5話】
第5話。
{netabare}主人公のイスカと使徒聖のネームレス以外、帝国軍は子供の学芸会レベル。
ネビュリス皇庁も一部を除いて無能揃いのようだ。

”いとも簡単に”捕まる帝国軍の隊長。
イスカは”いとも簡単に”皇庁の陣地に潜入。
同じ頃、イスカを探すため、アリスは”いとも簡単に”帝国軍の陣地へ・・・。
いやいや、戦闘中にお互いの陣地がザルって・・・(笑)。{/netabare}

【痛々しいヒロイン】
アリス・・・。
終始一貫、徹頭徹尾、ずっと痛々しかったですね。
彼女がラブコメパートの「コメ」担当なんでしょうけど、1mmも笑えない・・・。
ひたすら痛々しいだけで、興が削がれる。

彼女の軽率な言動が、次々と問題を大きくしていく展開が続くので、見ていてイライラする。

戦闘力も微妙なんですよね。
第1話ではイスカと互角っぽかったけど、それ以降は、イスカと比べてかなり見劣りする。
いや、これでは駄目でしょう?
物語の根幹が崩れっちゃっている。
少なくとも、アリスとイスカは互角じゃないと・・・。

第9話。
{netabare}アリス、まさかの傍観って・・・。
サリンジャーを、イスカとアリスの合わせ技で抹殺するくらいじゃないと・・・。
結局、サリンジャーを逃がしちゃってるし・・・。
{/netabare}

【そして、物語は一気に畳まれる】
第12話。
突如、覚醒したかのように強さを発揮する音音とジン。
ここまで、存在空気だったイスカの仲間たちが、最終話で突如覚醒とか(笑)。

アリス。
{netabare}対サリンジャー戦では傍観していたのに、最終話は共闘するのね。
理由は?
妹を攫われたから?
側近メイドの燐が傷つけられたくらいでは、戦う理由にならないの?{/netabare}

まさかの打ち切りなのか?ってくらい一気に物語は畳まれます。
風呂敷を広げるだけ広げておいて、謎は謎のまま。
最終話。
さらに謎が追加されるという、謎展開。

まさか!!!!!!!
こんなレベルの作品で第2期とか劇場版とか考えているとか?
いやいや、まさかまさか・・・・・・・・・。
さすがにそれはありえない・・・・(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
2話まで見て…あれ?なにか忘れ物してるような…。
主人公イスカは捕虜を逃がした罪で「使徒聖」からの降格&懲役を食らってたが、敵につええヤツ(アリス)が居るのでそいつの討伐と引き換えに釈放された…って設定だよね?
完全に自由の身というよりは仮釈放というか、ターゲットのアリスを倒せなかったらor命令に背いたら牢屋に戻されるって立場じゃないのか、監視居ないの?
ロミジュリ展開をするにしても、思想警察とか懲罰部隊とか、そういう奴らの目をいかに欺くかが見所に…なるんじゃないのか。
なんか…自由過ぎ。
それこそ爆弾付きの首輪をハメられててもいい位だと思うのだが…。
囚人のイスカよりもアリスの方がメイドに監視されて息苦しい感じがするのがこれまた不思議。

チームの扱いも謎。
アリスの討伐はまだ叶ってないのに2話で「次の任務」とか言い出して…あれ?任務は継続中じゃないの?
アリス討伐を目的に再結成されたんじゃないのか。
まるでイスカが投獄中もチームは存続してて、任務をこなしてて、釈放後そこに編入したみたいなノリだけど…あれ?
と思ったら2話最後に上層部がイスカへの任務内容を、使途聖への昇格と引き換えにアリスを拘束することに変更して…懲役免除の話はどうなったん?
これは1話で引き分けに終わったことを評価したってこと?
と思って1話を見返したら仲間との会話でイスカは「どうもボクが釈放された理由が、その精霊使い(アリス)を捕まえるためらしくて」と言ってて、あれ?
いや、この段階での指令は「討伐」でしょ、でないと2話の最後が意味不明なものになってしまう。
あれ?
いつか裏切ることになる予定で、上層部の言うことは話半分にしか聞いてないってことを表現してる…のか?

まぁ今後ここら辺の違和感を解消させる展開があることを期待したいトコロだけど、戦争言ってる割に緊張感の薄さが半端ない。
そうそう、それとイスカがどうして「戦争を終わらせる」という思想に目覚めたのかもちゃんと描写あるよね?ね?
一応、昔実はアリスと出会ってたみたいなシーンがあったので、そこら辺が理由かな~とは思うけど。{/netabare}

3話感想{netabare}
わーお、2話までの感想でやや批判的な感想書いたけど、ちょっと評価変わったかも?
3話、2話で「復活するかも?」と匂わせてたラスボス的存在(アリスの先祖の双子の姉)がいきなり登場していきなり退場w
ノリとしては、もしこの作品が一年枠だったら早くても1クールかけるような内容を一気に片付けた感じ。
ぶっちゃけここまでの話を1クールやって「はい、アニメはここまで。続きは原作で」とやってもバチは当たらんような…それくらい急展開。

いい最終回だった

原作知らんけどめっちゃ内容詰め詰め?
「ここまでの展開をこんなに急ぎ足で処理したのは、この先見せたいモノがあるからだ」というのであるなら「2話までの感想」で指摘したようなことがおざなりでも…まぁ仕方ないかなぁ、と。
あくまで今後面白いって前提ですが。
逆に、こんな感じでダイジェスト調な話が続くようであるなら…疲れちゃうかなw、こっちが。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
なんか大事なことを忘れたまんま話が進んでる様な…?
3話で始祖が破れ、祭壇?から始祖が消えたことで女王様大パニックなのでは?と思ったのだが、女王が全然登場しない。
2話であった祭壇に祀られてた始祖と3話で出たのは別個体?(双子らしいし)と思おうにも、アリスに全く気にかける素振りが無いのはどうなんだろう。
また3話の中立都市でのドンパチの顛末も、「100年前の価値観(中立都市がまだ存在してない?)のまま暴れようとしたヤバい奴を止めた」として感謝されるのか、「中立都市で何やってんだ」と怒られるのかどっちだろう?と思ったら、どっちつかずの中途半端な扱い。
ミスミスの書いた報告書とやらもどこまで書かれてるのか分からない。

まぁそれを言ったら1話でイスカが逃がした捕虜、牢から出しただけなのでその後本国まで逃げられたのかすぐに捕まって連れ戻されたのかすら分からない。
あの子はその後どうなった?を気にしないイスカもどうなんだろう(公式サイトのキャラ紹介は見なかったこととする)。
また、皇庁側(アリスの耳)に史上最年少の使途聖であるイスカの情報や、それが帝国で魔女の逃亡を手伝ったというニュースが3話まで伝わってなかったことも不思議で…。
だけどこれは、皇庁が3家に分かれてそれぞれ牽制し合ってるそうなので、他の家が把握しつつも伝わらないように秘匿してた?と思えば納得…できなくもないかな?
こんな感じで後から納得できなくもない設定が明かされるのかな?と思って様子見してる部分も多いのだけど…それにしてもやっぱり、う~ん?って部分が。

4話、ボルテックスの説明が一応はされるのだけど、その説明が不親切というか言葉のチョイスが変。
リシャの説明で個人的には「マグマの噴出口みたいなものかな?」と漠然と解釈したら、その後ネームレスが確保するとか消滅させるとか、まるでトランクに詰めて持ち運びできる物質のような口ぶり。
極めつけは5話、それまで帝国に何年もスパイとして潜伏してたハズのシャノロッテが、どうでもいい、ホントど~~~~でもいいことで正体をバラす。
そもそもはボルテックスに近付く帝国の隊を、友軍のフリして後ろからコロコロするのが任務だったんじゃないの?「帝国の3隊が行方不明」「ネビュリスにやられたんだったら交戦の跡が無いのが変」って前の回で言ってたじゃん?
帝国の兵士を拉致するのが目的ならよりにもよって使途聖イスカの居る隊から拉致せんでも最初の3隊からでいいし、ミスミスがなにか特別な存在で最初から狙ってたとするなら作戦が大雑把すぎる、もっと計画練る時間はあったハズ。
可能な限りスパイを継続できるよう努めるモノじゃない?スパイであることを明かしてまでやる必要のある作戦だとはとても思えない。
せめてネームレスに勘付かれ始めてそろそろ潮時だと思ってたというシーンが一瞬でもあればなぁ…。
なによりスパイで長いこと潜入しといてネームレスの戦闘力を把握してなかったっぽいのが不思議で不思議で。
とりあえず「ミスミスはなにか特別な存在なんだろう」と解釈しようとしたら、6話でミスミス放っといてイスカを拉致する話になっちゃって…そっちかよw
あーでもこれも、ルゥ家が知らないだけでゾア家はなにか掴んでるってこと…なのか?そうなのか?

なんかこう、必要な情報がすっぽ抜けてるのかワザと伏せてるのか判断がつかない。
今後伏せてる部分を明かしてく展開になるのだったらいいのだけど…どうなんかなー?
マスク卿にしたって、ミスミスが100人に一人の逸材だと知っててボルテックスに落としたのか、逃亡用の囮として落としただけでそんなことは全く知らないただの偶然だったのか、これだけでも今後の印象が全然違ってくる。
が、なーんか中途半端になあなあで話が進みそうな予感…。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

69.0 23 精霊で魔法なアニメランキング23位
ロードス島戦記(OVA)

1990年6月1日
★★★★☆ 3.8 (134)
680人が棚に入れました
暗黒皇帝ベルドに率いられたマーモ帝国軍と「至高神ファリス」を奉じる神聖王国ヴァリスを中心とする国々との戦い(英雄戦争)を背景として進む。アラニア王国出身の若き戦士パーンは、亡き父と同じ騎士になる夢を求めて仲間と共に冒険の旅を続けるうちに、英雄戦争の狭間で暗躍する「灰色の魔女」カーラの陰謀に巻き込まれ、「大いなる破壊」を回避するため「光と闇の均等」を説くカーラの言葉に戸惑いつつも誘いを断ってフィアンナ姫を救出し、自らの進むべき道を求めヴァリス王国に向かう。そしてマーモ帝国とヴァリス王国の緊張が高まる中、カーラの考えがロードス島の平和と相容れないものであると悟ったパーンらは、六英雄の一人である大賢者ウォートに助力を求め、遂にカーラの居場所を突き止め魔女に挑む。

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日本のファンタジーを語る上では外せない作品

自分の人生に最も影響を与えた本です。アニメ、漫画、ラノベ、全てを通して、自分的No.1は、ロードス島戦記の原作です。

人生で初めて読んだラノベ。学校に持ってく本を探していたら、たまたま本屋で安く束売りされてたんで買っただけ。それがまさか、こんな歴史的な名作だったとは(偶然の出会いに感謝)。

エルフは高慢ちきで耳が長く、動きが素早い。なかなか子孫ができない。ドワーフは大酒のみで力が強いが、手先が器用で装飾品などを作るのに適している。

そんな、ファンタジーの「当たり前」を、日本で初めて紹介したのが、このロードス島戦記。(世界初ではない)

日本の国産ファンタジーとしては、シリーズ累計1000万部を超え、「ドラクエ」「FF」と並び、草分け的な作品です。

(TRPG版は)ラノベの老舗、角川スニーカー文庫の初作品でもあります。

まあ、とにかく、偉大な作品ということです。

さて、アニメですが、原作ファンからすると、やっぱり不満は残ります。(尺が限られてるからしょうがないけど)色々カットしてるし。作画と音楽は素晴らしい。作画は、今見れば古くさいですが、同時期の作品の中では高クオリティー。音楽は、いずれも透明感があり、幻想的で、ロードスの世界観をよく現しています。初めてサントラ買っちゃいましたし♪

とにもかくにも、原作小説を読んでほしい。それだけですな。正統ファンタジーとはこうあるべき、という教科書みたいな作品です。

初代ヒロインのディードリットは、歴史上一番可愛いエルフです! それだけでも、観る価値はある(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 32

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

国産ファンタジー路線の元祖的作品ですが

 雑誌コンプティークのテーブルトークRPGのリプレイ記事から生まれた作品ですね。PCゲーム誌なのに袋とじが付いてるという謎雑誌でしたw
私もそのリプレイ記事が面白くて読んでましたけど、別にストーリーがどうのって代物では無い訳です。ゲームのリプレイ記事ですからね~。
テーブルトークRPGって、こういうモノなんだという紹介として面白かったんです。当時はそういうもの扱ってる雑誌と言うとHJ社のタクティクス誌が有りましたが、ちょっとコアな非電源なゲーム好き向けの専門誌でしたから。
 そのリプレイのキャラ使って小説化されたのがコレですが、正直私は序盤しか楽しめなかったです。カーラがウッドチャックに乗り移るとこ迄。

 この作品って、それまでの西洋のファンタジー物の基礎知識、神話や言い伝えと言う物を熟知した原作者が生真面目に日本風にアレンジした日本人への正統派ファンタジーへの誘い的な作品だったと思うんですよね。当時の私ら世代はそういうモノに飢えてた世代ですから、ロードス島戦記と言う小説もアニメも"新しいもの"だったんですよね。
(もちろんガチのヲタは当時でも知ってたでしょうが)
竜が吐くものは炎じゃなくてブレスなんですよ。赤いドラゴンは他のドラゴンに比べて知能は低いんですよ。そういうファンタジーの基本すら私達普通の人達にゃ「へ~ほ~なるほど~!」って時代だから、この作品の価値は高かったんではないかなと。
ファンタジー物と言う言葉を免罪符にして好き勝手に都合よくアレンジした作品では無いが故、多分今見るとさほど面白くない。西洋の古典ファンタジーこそ正とする生真面目な作品ですので、今の若い方は見てもさほど面白くないと思います。
でも、当時間違いなく価値のあった作品であった事は疑いようも無い事実ですので、日本製ファンタジー物アニメの過去の検証という視点で参考に見られるのは宜しいんじゃないかと。



因みに私は同じ当時のコンプティークからの作品なら「ラプラスの魔」の方が俄然面白いと思いますが、アレはアニメにすらならなかったですね。残念(汗)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

アニメの角川の原点

ものすっごい制作費を投じて豪華スタッフで作った逸品。
角川スニーカー、角川アニメといえばロードスである。
あとガンダムが朝日から移籍してきたんだよね。
スニーカー文庫はこの2作品のイメージ。

OVA全盛期で高い値段で出しても儲けが出た時代、作品の人気がものすごかった。
原作の発表は85年とずいぶんと昔になる。
指輪物語、D&Dをリスペクトしており、
日本だけでなく世界中のファンタジー、RPGのテンプレートになったんで有名な作品です。エルフの耳がああなったのはディードリットのせい。

肝心のアニメですが絵はきれい、話もそのままなんですが、
ケツから勧善懲悪にされてしまっているのが非常に腹立たしい。
ガンダムも角川だし好きだし、それに習ってか原作は勧善懲悪ではない。
ネタ元の指輪物語との最大の違いなんです。
暗黒神と邪神、がいても、その名は善側からの呼び名。本当に司るは自由の神と破壊の神。悪とは、邪悪とはなんなのかというのが大きなテーマのひとつ。破壊は創造の母であり、私欲は人間の生きる原動力ではないか?律されず自由に生きるのは人として当たり前の行動ではないか?という問いが読者に投げかけられます。
そこだけが非常に気に食わない作品です。
作者のほうからネタバラシしてあったそうですが・・
実際に水野さんも苦言を呈しています。なにテーマ変えてんだと。
まぁ作者が遅筆なのもいけないww。
原因は当時『完結してないから』なんですw
あの頃はみんな遅かったけどクオリティは良かった。
いまは消費ペースはやいから大変だね・・・。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

68.2 24 精霊で魔法なアニメランキング24位
最強陰陽師の異世界転生記(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (206)
679人が棚に入れました
強いだけでは幸せになれない。たとえ、最強の陰陽師だとしても。 並ぶ者のいない天才と称された陰陽師・玖峨晴嘉は、朝廷からの裏切りにあい、命を落とそうとしていた。 次の生でこそ幸せになりたいと決意し、自ら生み出した秘術・転生の呪い(まじない)によって異世界に転生する。 そして、セイカという名と新しい人生を手に入れた。 「前世の自分に足りなかったものは狡猾さ、今世では上手に立ち回り幸せな生を手に入れる――――」 最強の陰陽術と強力な妖怪たちを従え、彼の進む先に待ち受けるのは、望んだ平穏か、それとも・・・。 いまだ誰も目にしたことのない、最強の陰陽師が挑む異世界ファンタジーが始まる。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

狡猾に 策を巡らす 怨霊の 掴みし幸は 花霞かな

原作小説『最強陰陽師の異世界転生記〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜』はweb版、ラノベ版共に未読。

【物語 3.5点】
シリーズ構成・脚本・待田 堂子氏。
私が好相性を感じている書き手の一人。
伏線の強調の仕方が、しつこ過ぎず、分かりにく過ぎず。
私にとって丁度いい塩梅なのが心地良いです。

終盤、主人公セイカ・ランプローグが(※核心的ネタバレ){netabare} 魔王{/netabare} でしたという件にしても、
道中セイカはチョットやばい奴だぞ?という布石が、
アンテナ張っていれば捉えられる程度に、さりげなく置かれていたので、
唐突感なく受け入れられました。

ラストの(※核心的ネタバレ){netabare} 勢力均衡を保つ人間界と魔界。
魔王を倒す勇者伝説など疎ましい。{/netabare}
この世界の大局提示も上々でした。


世界観・設定によるシナリオ明快化もまずまず。

主人公最強な転生者の陰陽道が、洋風ファンタジー世界にインパクトを与える構図。
和と洋。設定のコントラストで展開が捉えやすかったです。

転生者の主人公は前世で力を持ちすぎた陰陽師として忌避されハメられた反省を元に、
現世では狡猾に立ち回り幸福を掴むことを人生の目標に据えている。
けれど狡猾に掴んだ幸せなど虚しいものではないか?
元の優しいセイカのままでは幸せになれないのだろうか?
葛藤のテーマも明確。

ただ、テーマについては前世、狡猾以前にセイカが、力がなければ幸せになれないと悟ったいきさつ。
そもそも前世で謀殺された詳しい経緯。
過去の掘り下げは持ち越され、やや不完全燃焼。


私は脚本家や和洋折衷な世界観を始め、気になる要素が多数あったので美味しく頂けました。
ですが、お話自体は、量産型の異世界転生物。
結末も、やっと基本的な方向性が示された所で終わる俺たたENDの典型。
オススメ度となると、お暇でしたらどうぞ位の学園系の異世界転生アニメです。


【作画 3.0点】
アニメーション制作・スタジオブラン

凡庸。

洋風モンスターたちの描写。
いくら原作タイトルで弱過ぎると酷評しているとは言え、
この作画では、ちょっと倒しがいがない感じw
特に初回、巨大モンスター出現!と期待したら、
{netabare} ただのドでかいオオサンショウオ?{/netabare} だった件はズッコケそうにw

一方でセイカ配下の妖怪たちなど和風モンスターについては、
襖(ふすま)が開いて召喚される中々の演出で魅せる。


それにしても魔法学校の学生服デザイン。
スカートの丈が短くて実にけしからん(笑)

普通、魔法学校の制服と言えば『ハリポタ』ホグワーツのロングローブや『まほよめ』2期学院のハーフパンツにロングコート辺りが定番でしょう?
あんなミニスカじゃ下位の風魔法演習とかでパンツ見えちゃいますよw
と私はツッコミながらも、ついヒロインズの絶対領域に目がいっちゃうわけですがw


【キャラ 4.0点】
ヒロインズ。
セイカの奴隷だが精霊魔法使える金髪ロングのイーファ。
今世代の勇者でセイカとは冒険仲間意識が強い赤髪ショートのアミュ(八重歯、下ネタ付)。
色々隠し事が多そうなクール系な後輩赤髪ショートのメイベル・クレイン。
あとは予言系の聖皇女とか。

色恋沙汰には興味なさそうな前世陰陽師の少年の周りに、
恋人ポジションからは微妙にズラして美少女を配置する。
鈍感ハーレム人物相関のバリエーション。

ただ、どういう都合なの?との疑問や違和感には、答えを用意しているキャラ設定ではある。
何でイーファは奴隷なのに凄い魔法適正があるのか?
→{netabare} エルフの血筋でした。セイカから離れろ展開。{/netabare}
何でメイベルまで赤髪ショートなのか?アミュと被ってるじゃん。
→{netabare} 地毛は青髪。背負った宿命も背筋が凍る凄惨さ。苦手のお勉強で高飛車を崩される。ただし私は赤髪のメイベルの方が好きです。{/netabare}


もう一匹ヒロインズとも言えそうな狐妖怪ユキ。

前世からの縁で、セイカが転生者であることを知る数少ないキャラ。
現世では狡猾に生きると言うセイカに、目立ち過ぎでは?あの娘に肩入れし過ぎでは?などと進言したりする配下。
要所でセイカの葛藤を整理、言語化することで、主人公を拡張しテーマも深める献身ぶり。


【声優 4.0点】
主人公セイカ役には花守 ゆみりさんを指名オーディションで起用。
この手の転生者の役には、外は少年、中身はおっさん。狡猾に子供を使いラッキースケベをいなす。
といった難解さが付きまといますが花守さんは好演。

大人の中身が滲み出る主人公モノローグも、前世の陰陽師ボイス担当の梅原 裕一郎さんではなく花守さんが全対応。

さらに陰陽道独特の詠唱呪文もこなし、果ては月下で短歌を詠みながら敵を始末し、寒々しい和風ムードを演出する万能ぶり。
私も感心のあまり僭越ながらレビュタイで一首詠んじゃいましたw

花守さんの転生少年ボイス。もっと聞きたいです。


異母兄弟のセイカにつっかかるランプローグ家の次男・グライ役には上村 祐翔さん。
良く吠える噛ませ犬ボイスで主人公無双を引き立てる。
その後も続くグライの人生。価値観の変化もカバーする。
この手の波乱万丈の乗りこなし方はお手の物です。

その他、ヒロインズだけでなく、敵、モンスター、妖怪役にも実力者が配されキャスト陣は安定。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は桶狭間 ありさ氏。
その名の通り古戦場出身で、和風と洋風の往復をカバーする守備範囲の広さが魅力。
今後も共作で参加が決まっているアニメ版『薬屋のひとりごと』など東洋風サウンドに期待したい劇伴作家です。

OP主題歌はangela「RECONNECTION」
デビュー20周年。32ndシングル。確立した音楽観を持つベテランユニット。
エレクトロ成分と和風サウンドを混在させても崩れない安定度で世界観を支える。

ED主題歌はヒロインズ3人による「リンク」
個別キャラ回のソロ歌唱にも対応したバラードソング。
EDアニメのセイカ+ヒロインズのパーティー編成で気ままに冒険する穏やかな日々。
本当の幸せはまだまだ遠そうです……。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 16
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

人間不信の某賢者が陰の実力者に成り上がるようです

腹黒主人公のキャラ性には独特な魅力を感じましたが、異世界転生もの作品自体に内在する
限界性みたいな壁にぶち当たり、目新しい展開もなく、異世界転生もの作品の宿命の如く
見事失速して逝ったような結末でありました。

{netabare} 「メイ【ベル】」の死亡フラグはしっかり機能していたようでありまして
それが個人的に満足できた点であります。

「転生腹黒キャラ」の正体が「魔王」であったのでこのような展開になったわけであります。

「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」にも似たところありますが
主人公が魔王設定でありますので「まおゆう」系の「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」
の影響の方がかなり強く表れていたように思います。

最終話にかけての主人公である「魔王様」のご乱心?は友達のために必死になった
ということでありまして、前世において裏切りに遭い失敗人生を送った反省として
転生後には友情や信頼関係を大事にするようになったというオチだったようにも思いますが
今一つ視聴者には伝わってなかったような気がいたします。

主人公は最強魔王なので戦えば当然勝つに決まっており、それではテーマもくそもない
ということで、何のために戦うのか?ということに重点を置き友情物語を描こうとした
ようですが「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」と同じ着地点という意味では、
なかなかに評価も難しいということになるのかもしれません。 {/netabare}

●邪眼の茶番

幽遊白書みたいなキャラの5人衆が登場し {netabare} ジャンプ系バトルが始まります。
ちゃんと兎タイプのケモ耳フレンドも漏れなくいるのはお約束というやつですね。

邪眼率多めです。
みんな大好き【プロビデンスの目】でございます。

もしかしたら【プロビデンスの目】を得た対価が高くつきすぎたのかもしれませんが
腹黒主人公により邪眼チームは敢え無く瞬殺であります。

ジャンプ系バトルを長々やられても困りますが、主人公が強すぎて
盛り上がるところもなく、意図不明な展開でありました。

ただ一つだけ見るべきところがあるとしたら、「メイ【ベル」」の活躍と言いますか
「【ベル】の第1法則」、即ち「死亡フラグ」の発動が彼女の出番ともに現れるという
ところで、セオリー通りでお約束通りのフラグにより邪眼チームは全滅というオチでした。{/netabare}


「【ベル】の第3法則」

話は「メイ【ベル】」 {netabare} 兄妹のシーンに戻りますが、もしも兄がトーナメント王者に
なっていたならばどうなっていたかについて言及いたしましょう。

もしも優勝したならば兄は頭蓋骨に穴をあけられ洗脳手術みたいなことを施されたのであります。

これと全く同じような手術法がありまして、これを「ロボトミー」と言います。
今では禁止となったこの「ロボトミー」は「ノー【ベル】賞」を受賞しました。

「メイ【ベル】」の兄に「ノー【ベル】賞」の「ロボトミー手術」を施すのですから、
これは完全に狙ってやっているとしか考えられません。

ということでこの事例から導かれる「【ベル】の第3法則」は{/netabare}「災いの発動」でございます。



●【メイベル】回収!

【メイベル】が似非 {netabare}勇者という設定も興味深いですが、それよりも
「邪眼」の殺し屋と兄妹だったというのには更に確信犯的なものを感じます。

「邪眼」や「魔眼」は【プロビデンスの目】を表すものですが、それと【メイベル】が
繋がると言うのはとても重要であるように思います。

そもそも【メイベル】は邪眼の兄に殺される役目を負っていました。
という意味では【生贄】に捧げられる立場であったわけであります。

【プロビデンスの目】とは「全能の目」でもありますが、それを得るには代償が
必要になります。

そもそもは「左目」や「右目」を失い、「新たな目」を得るという流れであったのですが
【ベル】が絡むことにより【命】まで取られなければならないことになったようです。

ここで判明した【ベル】の第1法則、それは
【ベル】は死亡フラグとして機能するということであります。

ちなみに四葉のクローバーは「4」という数字を表しますが、これが2枚だと
【8】を暗示することになり、「※願い事」が叶うわけであります。

兄が妹の生存を「※願った」のであれば、【ベル】は等価交換変換装置として
機能したと言えるのかもしれません。

そして【ベル】の法則は他でも{/netabare}機能するものと予想されるのであります。


●ゴースト・イン・ザ・「なろう」
やはりという感じで、なろう系にありがち展開発動します。

総合{netabare}武術大会に出場という展開はある意味お約束ですが
それよりも注目すべきことは、その大会に出場すべく選ばれた新キャラの存在であります。

その名は【メイベル】。明らかにラスボス級の猛者であります。
「金装のメルヴェイユ」の「ヴェルメイ」に名前が似てるのは偶然でしょうか?

「SPY家族」と「ノケモノたちの夜」では「ブラック【ベル】」
リコリコでは「リリ【ベル】」。「水星の魔女」では【ベル】と言う名の魔女が。

探してみると【ベル】という名のキャラは意外と多いようですが、
これはただの偶然でしょうか?

これは恐らく狙いあってのことであると推測いたします。
何故そう思えるのかと言えば、【ベル】には特別な意味があるからであります。

そして、そこである種の疑問が浮かび上がるわけです。

なろう系作品と言えば素人当然の作家が書いた物語でありまして
そんな素人レベルが【ベル】という名に込められた意味を知り得るのか?
という疑問でございます。

【ベル】は貴族にありがちな名前とか言う話でしょうか?
恐らくは【メイベル】も物語上「ブラック【ベル】」と同じ性質が示されることなるでしょう。

もしもそうだとしたら、なろう系作家とは「ゴーストライター」ではないか?
という疑惑が確定的なまでに濃厚になると考えるべきなのかもしれません。
と言うことで、以降【メイベル】の動向から {/netabare}目が離せなくなりました。



陰陽師という最強無双チートが異世界転生するとなれば、火を見るよりも明らかに
いつものなろう系展開になるだろうと予想してしまいがちですが?

前世で謀略に嵌めこまれ不本意な結末を迎えることとなったのを悔い、
次こそは自分の至らぬ点を克服し、リベンジを果たそう決意
新世界でリスタートを切った、そんな主人公の性格が中々にいい感じに腹黒で、目的のためには手段を択ばない冷徹さやマキャベリストな感じのキャラ性が
良い味を醸して出しているような好印象を受けた次第であります。

主人公同様一癖も二癖もある最強女勇者系ツンツンヒロインと出会い、この度
男女混合{netabare}ダンジョントラップに見事二人っきりで嵌りますが、この試練こそが
最大の見せ場であったように思われます。

人間不信のクール系主人公とバトルジャンキー系ツンツンヒロインの凸凹人間関係にダンジョン効果が
相互理解の架け橋を渡し、不器用な二人の人間関係に明るい兆しが見えたというオチについては
なかなかに独自のチート能力を有効活用しているようであり、主人公のキャラ設定や
声優のクールヴォイス含め、すべてがうまく機能していて大いに納得の行くところでございます。

今回序盤での突如上からものが落ちてくるシーンでは、主人公の片目をクローズアップ
するという表現=「魔眼」表現で伏線もばっちり決めるあたりも、中々に卒が無いと言えるほど
巧い事まとまった回であったように思います。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

陰の実力者になりたくなくて

私は結構好き

話は面白くないし、最初は主人公の人を見下した態度があまり印象良くないけど、物語が進むうちに主人公の印象も良くなってきて、見ていて退屈とか嫌な気持ちになる作品ではなかったです

【見どころと欠点】
{netabare} 主人公以外のキャラの魅力を描こうと頑張ってるけど、主人公が全部美味しいところ持っていくのでヒロイン達の見せ場が足りないところは残念かな?
特に勇者なんてこの設定だと話の軸になるはずなのに、全然目立ってなくてただのハーレム要員Aになっちゃってるので物語の軸が弱い

でも、人間の権力者と魔族側が争いの火種を消したいから勇者と魔王を邪魔に思っているということが終盤わかって、主人公が自分の強さに酔ってるだけのイメージから、親しい人を放っておけないイメージが強くなっていく物語の展開の仕方が良かったし、安っぽいシリアスシーンを使わずにそれを描けていたので、終わってみれば満足感のあるストーリーでした

{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

59.5 25 精霊で魔法なアニメランキング25位
賢者の弟子を名乗る賢者(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (206)
675人が棚に入れました
無限の可能性が広がるVRMMO-RPG『アーク・アースオンライン』。プレイヤーによって建国されたアルカイト王国の九賢者が一人、威厳あふれる老齢の召喚術士ダンブルフもまたプレイヤーの一人だった。 ある日、彼は世界の異変に気づく。ゲームでは無かった味覚や臭覚が生まれ、ログアウトもできない。さらに、NPCが実に人間くさい反応を見せる。――それはゲームが紛れもない現実となった証であった。しかもこの世界では、30年もの月日が経っているというのだ。 そして何ということか、ダンブルフは諸事情により幼くも美しい少女の姿になっていた! 急変した世界の謎を解き明かすため、ダンブルフは賢者の弟子ミラを名乗り旅立つのであった。冒険の果てに待ち受けているものとは――。


声優・キャラクター
ミラ:大森日雅
ソロモン:村瀬歩
ルミナリア:日向未南
ゼフ:斉藤隼一
アスバル:安元洋貴
フリッカ:櫻弥恵
エメラ:夏吉ゆうこ
タクト:井澤佳の実
マリアナ:堀江由衣
アマラッテ:佐倉綾音
ダンブルフ:ささきいさお
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ラノベの販促+サブスクで儲かるんでしょうが…「もしドラ」を見てください。

 最後まで一応見ました。ながらの流し見ですけど。12話の一番の笑いどころはEDのクレジットで戸松遥さんの名前がずらっとならんだところでしたね。

 作画酷評されれましたが、女子が可愛い…特にマリアナちゃんが可愛かったので見られないことは無かったですね。話としては謎が謎として機能しそうな感じでしたし、原作には面白いところもあるんだろうなあ、とは思いました。

 ただ、戦いはこれからだ、ということで原作販促アニメですね。ゲームアニメからの流れでここに業界が意味を見出したとしか思えないですね。
 このアニメが例えば1億円で作れたとして、1冊200円儲かるなら50万部売れれば元がとれます。調べたらアニメ化発表の9月の時点で100万部、1月で150万部らしいので、元はとれました!!という感じなんでしょうか。

 まあ、放送するにもお金もかかるでしょうから計算通りではないでしょうけど確か昔は深夜アニメ1クール4、5千万円と言われていましたが、今はディスカウントが進んでいるのでは?ちょっと調べましたが25時台ならローカルも含め何局かによりますけど、2千万円いかない気がします。

 通常30分アニメ1本あたりの制作費1200~1500万円とネットでは書いてありますが、通常のクオリティじゃないですからね。私が儲けだけ意図するなら、コストカットで1000万円以下で作れ!と言う気がします。13話1クールが12話11話になっているのもこのせいでは?


 その点本作は勝ち組でしょう。原作者可哀想と言う意見は恐らく的外れなんでしょう。セールスでは貢献したし、読者の裾野が広がったと思います。リアデイルの10倍売れてますからね。
 コミカライズ版もあるし、円盤もありますからね。 

 つまりクオリティではなく、販売促進として「アニメ化」それ自体に意味があるとしか思えません。だから、予算を大幅にカットしてアニメ化の実績だけ作りたいだけな気がします。だから、こういうアニメが乱造されるとしか思えません。

 それに円盤の売り上げは大したことなくても、サブスクの視聴によりお金が入る仕組みだそうで日本での評判もありますが、ネトフリがありますからね。海外で見られればいいんでしょう。ここのレビューを見てもヘビーな方はTV録画よりもサブスクですからね。
(ただ、さすがに本作に英語字幕版はないか…でもアメリカや欧州とかでのランキング同時期に出ますよね?よくわかりません。海賊版??仕組み調べてみます…)

 業界の儲かりの仕組みは分からないですが、そう考えなくてはならないほどこのクオリティの「終わらないアニメ」が制作される意図が分かりません。つまり、終わらない方がいいですよね。だって続きを買ってくれますから。

 もし私の読みに間違っているところがあったとしても、近いところな気がします。その意味ではこのアニメ作成の体制は続くんじゃないでしょうか。

 制作委員会方式なら1作1作の儲けで短期的視点でしょうから。ただなあ、この視聴者満足だと、アニメとラノベは緩慢に衰退していくんじゃないでしょうか。

 制作会社経営者と制作委員会の出資者は、ドラッガーのマネジメントを読んで顧客満足をもう一度考え直していただきたい。文字が読めないなら「もしドラ」アニメ化されてるんですよね?私は見てないですけど、原作はなかなかいい話ですし、ご覧になったらいかがでしょうか。



以下 視聴中のレビューです。



1話 花の匂いを嗅ぐシーンが妙に引っ掛かります。

{netabare} 出落ちというか、1話では少女の声としては「わし、かわいい…」だけを言わせて驚きと掴みを狙ったんでしょう。それが効果的だったかどうかわかりませんが。

 それにしても賢者の転生として少女なんでしょうが、賢者も中の人がいるわけですよね?映画館のシーンの左の人ですよね。少年ぽくもありますが、指の形、肌の色、唇の感じや、胸のふくらみをパーカーで隠しているようにも見えますのでもともとが少女なんでしょうか。

 また、賢者から少女になったシーン、ちょっと気になったのが花の匂いを嗅いで葉っぱの味を確かめていましたね。それと街に入るときなど結構新鮮な驚きを持っているようでした。キャンディのようなものも味わっていましたし。ポーションも無味らしいですね。
 わざわざ、あの花の匂いを嗅ぐシーンと草の味を確かめるシーンを入れたのは何かがあるのでしょう。結構、時間を取っていましたし作画も丁寧でした。つまりクリエータが何かを表現したいのでしょう。
 深読みすれば匂いと味を得た、つまりVRMMOのアバターではなくて、ゲーム世界に転生したという意味でしょうか?もともとが少女だから少女の姿形を得た…とか?元の世界の少女に何かあった?

 まあ、作画から言って低予算っぽいですね。贅沢はできないでしょう。来週1話の後半10分の音声付きを流す感じになるんですかね?予算厳しいなりの工夫でしょうか。

 あの花の匂いを嗅ぐシーンが引っかかります。少し気になる設定ですので、数話はチェックしようと思います。 {/netabare}


2話 冒頭のマリアナちゃんのシーンがなければ切っていたかも。
 
{netabare} 冒頭で誰も食べるはずのない食事の支度をするマリアナちゃんがちょっと切なかったですね。キャラデザもなぜか一番可愛い気がします。
 ただ、支度している料理が、目玉焼の付け合わせがトマトとレタス。サラダがトマトとレタスとキュウリとレッドオニオン。サンドイッチの中身にもトマトとレタス、キュウリが入ってますね。これ、狙ってやったんでしょうか?いやな食事だなあ…
(あと右端はツナサンドですよね?…この世界ではツナ缶もあるんでしょうか?これが伏線だったらすごいですけどね。)


 それとトイレ問題ですね。ずっとトイレ行ってなかったんでしょうか。旅していた気が…違うんでしょうか。それに鍵かけないの?先に声かけようよ…突っ込むところしかありません。これもギャグなんでしょうか?

 いきなり装甲車的なの乗ってるし。うーん。

 で、1話のサイレントのパートの意味が解らなくなりました。結局、30年経って、NPCが生きていて、味覚と嗅覚を感じて、アバターは自分でデザインして、ログアウトできない…という内容を全部セリフで言っちゃってました。つまり「わし、かわいい」を言わせたいだけだったという事でしょう。
 ということは普通の転生もの…なんでしょうか。 ただ「どうして」の部分の謎だけは残っています。この謎を追う展開になるのでしょうか。これは興味がありますね。

 まあ、普通なら切りますけどね。ただ、冒頭にマリアナちゃんのシーンを持って来たセンスと、演出が微妙にズレてるのが面白いのと、設定と展開がちょっと気になるので継続…ですかね。{/netabare}

3話 なんか普通の俺TUEEEかあ、切ろうかなあ…と思ったらちょっといい話でした。ちょっとですけど。

{netabare}「30年の間に何があったんじゃ!」でちょっと力が抜けましたね。原作は結構な古参ということで、マネとか類似性を言うのは気の毒ですが、我々は2022年現在で視聴していますからね。つまらなくはないんですけど…駄目かなあと思っていたら、最後の妹リリカちゃんの話がちょっと良かったですね。

 なので、やっぱりもうちょっと見ます。

 あと、相当な低予算なんでしょうか。動かない絵で、カメラのパン、目と口と首、手を動かし、エフェクトで進めるだけでしたね。もういっそ極主夫道みたいに作ればいいじゃん…という感じでしたね。まあ、大変でしょうががんばってください。

 あと、聖水はアダルトなギャグなんですよね?隠語伝わりますか?マニアック過ぎるでしょう。それと制作委員会が「わしかわいい制作委員会」でした。公式な書類がこれで作られてると思うと笑います。 {/netabare}



11話 正直きちんと集中して見てませんが…一旦総評です。

{netabare}  ひょっとしたら、話の展開は面白いのかもしれないなあと思います。「マナは0にして1」だそうですね。2進法のことでしょうね。もともとコンピュータ世界でどういう成り立ちでVRから現実になったのかわかりませんが、その辺りの設定は残している、ということですね。

 冒頭から露骨なオバロ+SAOオマージュですが、世界の成り立ちの解明、残りの賢者を探すというストーリーの軸があります。そして、それぞれのキャラやエピソードなど、テンプレ設定ではありますが身分を偽ってたり、VR世界がなぜこうなったという謎で話の展開は悪くはありません。

 1話でも述べましたが、匂いなどの五感に訴えるのも悪くなかったと思います。NPCとの関係性とか8話などはちょっといい話でした。
 
 ただし、1クールであればほぼ確実に謎の解明には行き着かないですよね。うーん。何を期待してのアニメ化だったんでしょう?制作者側も本作が評判になってセールスが順調で2期がくるかも…って思って作ってないですよね?失礼なものいいかもしれませんが、11話の作画とか見る限り、ぎりぎり1クールだけは作るけど、予算ねーよ…としか見えません。

 つまり原作とコミックの販売促進の意図?制作委員会方式なので出資企業とかはわかりませんし、TVではなくサイトで見てるのでスポンサーも不明なので何とも言えないですが…だから、かえって尻切れトンボの方がいいんでしょうか、とちょっと疑ってしまったりもします。


 総評としてはストーリーは数ある異世界ものの中では悪くはない。でも、アニメーションそれ自体の作りが安っぽすぎる。謎が尻切れトンボになることが解っているアニメっていったい…と思いながらも、まあ、ぎりぎり見られるということはもとのストーリーは面白いのかもしれません。

 本作の話題だった1話の演出が活きるのかわかりません。今になって見れば、あのサイレントって脚本が間に合わなくてアテレコが間に合わなかった?とかそういう感じだったんでしょうか。それとも少しでも独自性を出すための計算?だとしたらうまく乗せられたかなあ…{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

saitama さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

うーん、1話はカオス、2話以降は普通。一体何だったのだろう?

原作未読


1話は放送事故かと思った。
意味不明過ぎる演出の連続。

2話は普通。
それだけに逆に1話が意味不明。
もし壮大なフリだとしても、1話は駄目だろ…笑

100歩譲ってファンタジアのような50年前のディズニー・アニメ路線を作りたかったのか?
音楽が30年を表しているのか?

正直判断つかないアニメ。

ある意味、あの1話でOK出たことが凄いなと思う。

作画は悪くないけど、特別良くもない。
なんというか、良し悪しが極端。

さて、ここからどうなるのか…。


■7話まで視聴

うーん、普通。物語は普通。
作画は真正面と真横ばかりでレベル低い。
音楽は根本的に画に会っていない。というか、音楽だけ別アニメ状態。
すべてのシーンで音楽が合わないのはかなり異様。

そして、1話はいま見直しても意味不明。

結論として不思議というか、作画と音楽レベル低い上に全体通してスタッフの方向性がバラバラって印象。


■最終回まで視聴

いやー、全体を通してとにかく作画レベル低かった。
そして音楽がまるで合っていなかった。

いったい、何を目指して作られていたのだろう???
低予算による失敗なのか、そもそも制作する意味があったのか?
製作委員会はこんな失敗確実なものをなぜ企画というか、GOサイン出したのだろうか?

多分、予算も時間もボロボロだったのだろうけど、
やばそうなら、企画段階で断念すべきだと思うんだよね。

そりゃアニメは当たるか当たらないかは誰にも分からないが、
それでも、99%外れると予想できるものを準備する意味がわからない。
そんなアニメ業界の不思議を感じる作品だった。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

ネムりん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

わし、かわいかった...

物語は正直1.5点くらいの内容だったけど、ミラを可愛く見せるために所々着せ替えやトイレのシーンで演出してくれたので加点要素。

作画はCG使わなければいいのにと毎回思いながら、最後までよくもまあこの低品質のものを臆面もなく出してきたなとその心意気だけは褒めてあげたい。

音楽は何気に志倉千代丸さんやってたけど、歌手があまり好みじゃなかったかな少し残念。

ミラ役の声優が大森日雅さん。
『理系が恋に落ちたので証明してみた』で人気キャラの"棘田恵那"役 やってた人だけど、ミラのキャラクターにはハマリ役ですごく良かった。
やっぱりスッキリしてた感じが出ていたトイレのシーンがよかったね。
声優仲間で仲がいい長縄まりあちゃんと共演していたけど、メイドラゴンのカンナカムイや女子高生の無駄づかいのロリに匹敵するぐらい演技はうまかった。
作品がこんな感じなので合わせるように低評価されてるけど、個人的には今期トップクラスの評価。
きっと将来伸びる人だからこれからの声優業頑張って欲しいです。
今期夏アニメで『転生賢者の異世界ライフ』で賢者ものまたやるのね...。




以下は過去レビュー

複数のYouTubeの動画で思いっきり叩かれていたけど、言われている内容はあまり気にならなかった{netabare}(行方不明の話の流れと着ていた服、このアニメのタイトルから無音映像の演出の意味をすぐに理解できたが、賢者の弟子を名乗る賢者って一体どういう意味なんだろうとずっと考えていたけど、なるほどここでピンときました。アニメーションだからできる演出というのもあるので、私はこの見せ方嫌いじゃないです。){/netabare}し、自分は今のところ別に悪くないかな。
ロード・◯ブ・ザ・リングやア◯メが斬る、ソード◯ート・オンライン に出てきそうなキャラのパクリは気になったけど...。

作画は現在、絶賛?放送中の"錆色のアーマ"を彷彿とさせる低クオリティに仕上がっていて、観る者の心をえぐる仕様となっており、よくこんなのテレビで出せたなと思える納得の存在感。
2Dはまだ観れるが、ゴブリンやダークナイト、レッサーデーモンのCGを使った戦闘シーンではこれいらないんじゃないかレベルで駄目っぷりを遺憾なく発揮し、マニアの好奇心をむしろくすぐられる。

キャラクターはミラちゃんが可愛いく、スヤリス姫にごちうさの香風智乃ちゃんを嵌め込んだみたいな造形になっていて、ディテールにこだわっているようないないような圧倒的美少女感と、ロリっ娘特有のウィスパーボイスから繰り出される吐息混じりの甘いつぶやき音が前頭葉を刺激されてしまい、視聴しててとにかく癒されるのだ。
中身はヒゲのおっさんなのだが、 幼女の行動とは違った偉そうなおじさん特有の演出と見た目との掛け合いがなんか面白かった。

ストーリーは最初から全く期待しておらず予想通りの展開となっており、クソアニメではあるが惹きつけられる何かを持っているので継続視聴。

1話目最後の「わし、かわいい......」で 物語の評価+0.5点上げました。
2話目"魔法少女わし"のミラちゃんが可愛かったので キャラクターの評価+0.5点上げました。

とりあえず3話目観てみたい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
12
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