2020年度の総集編おすすめアニメランキング 1

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71.0 1 2020年度の総集編アニメランキング1位
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(再生産総集編)ロンド・ロンド・ロンド(アニメ映画)

2020年8月1日
★★★★☆ 3.8 (32)
151人が棚に入れました
大場なな。中学で1人きりの演劇部だった彼女は、聖翔音楽学園で初めて仲間と共に舞台を創る喜びを知る。あの幸福な日々をもう一度。眩しさに囚われたななは謎のオーディションに合格、運命の舞台に「第99回聖翔祭、あの一年間の再演」を望む。だが、同じ舞台も終わらぬ舞台も無いということを、彼女は――まだ知らない。

声優・キャラクター
小山百代、三森すずこ、富田麻帆、佐藤日向、岩田陽葵、小泉萌香、相羽あいな、生田輝、伊藤彩沙

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「わかります…」、ただそこまで面白くはないです…。真っ黒だが甘い餡のない饅頭。

 劇場版が評判良いので、気になってた本作を総集編で視聴。ウテナ風というので期待して見ていたが、比較しやすいから欠けているものかえって目立つ結果に…。


 正直キャラデザからして凡庸な感じで微妙だが、それ以上に声優さんが…。ツダケンさん演じるキリン役の演技が一番輝いていたような…。「ツダケンさんは最高。わかります…。」。


 本作が物足りないのは、ウテナ風な意匠を持ってきているだけで、ウテナの本質であり一番味わい深い部分がないから。それは、触れれば血反吐を吐くような痛みである。その痛みは、エヴァ級の監督自らの血肉を引き裂き、その血でもって書いたような切実な痛み。それをキャラクターにも物語の中心にも込めているからこそ、抽象的で演劇的な物語が宙に浮くことなく、こちらの胸を掻き毟り、グイグイと物語に引き込む力があった。


 本作にはそれがない。故に物語は空虚な響きを帯びて舞台に木霊する。彼等の関係性も、日常系とかのタイプならともかく、シリアスなドラマでは表面的な戯れレベルだから痛みを伴っていない。摩擦係数の少ない、抽象的なキャラクラーの域を出てないからだ。


 バナナちゃんの展開は、「もう〜みんな好きなんだから〜」な10年代からもうお馴染みになっちゃったアレで。ああ〜、アレをやってんのね…という域を出ていない。この手の展開も、根本に痛切な痛みをキャラが抱えてるからグッとくる。例を出しちゃうと即座にネタバレになるから出さないが、この手の展開で成功している有名な作品はもういくつもあるから、それらを参照して頂きたい。


 キネマシトラスさんだけあってレビューのアニメーションが持つ力は流石だけど、中心たる餡がない、或いは少ないから意匠に過ぎない皮の部分でなんとかしようとしている作品に思えた。でも、どんなに文体を弄り、技術を凝らしたところで心から伝えたい切実な何かがあんまりないのは補えない。


 こういうのとは違うタイプのエンタメなら作者というか造り手が少々空虚でも問題ないが、こういうタイプだと諸にそれが明らかになる。エピゴーネンな地点では、かえって元ネタの存在を浮き上がらせるのみ。


 それにしても、本作に限らないが、わからない部分があることは別に問題ない気がする。物語とは、100%説明してもらって頭で理解するものじゃなく、心と頭で味わうもんだろう。最近どうも、造り手も受け手も「わからない」ことを恐れすぎてるきらいがある。全部「わかります…」になる必要はあるまい。頭でその本質を掴み、その美味なる汁を心で味わえればいい。いちいち全部理解する必要もさせる必要もなし。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

再生産というのは、衣装を指しているようにも取れる

 『少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト ロンド・ロンド・ロンド 再生産総集編』を見てきたです。「少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト」自体TVCMなど見た事、何回かあっただけで、TV放送見たことないです。

 学校の部活なのか?現実なのか?芝居なのか?、剣術による格闘、ミュージカルも入り乱れていて、「スタァライトしちゃいます」というのが混乱したです。
 レヴューだか舞台少女などといっていたけど、キリンが出てきたところや、塔が出てくるところを見て、「神の塔」を思い起こしたです。
 総集編ということで、はしょった部分があるのかもしれないけど、唐突な展開が、うまく進んでいたようです。

 場面ごとに、仕組まれた舞台が出てくるところが、非現実すぎたです。

{netabare}  続きがあるとのことで、この先の運命とやらがどうなるのか?気になるかもしれないです。{/netabare} 

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4
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