耽美おすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの耽美成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月28日の時点で一番の耽美おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.8 1 耽美アニメランキング1位
K(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (1512)
8640人が棚に入れました
葦中学園高校の屋上で、シロこと伊佐那社は1匹の仔猫と共に昼食をとっていた。昼食後、クラスメイトのククリから学園祭の買い出しを頼まれたシロは街へと向かうが…!?
現実とは異なった歴史を歩んだ現代日本が舞台。7人の「王」それぞれの確執と、巻き込まれる少年の運命を、異能者バトルと共に描く。


声優・キャラクター
浪川大輔、杉田智和、小松未可子、津田健次郎、小野大輔、宮野真守、沢城みゆき、堀江由衣、櫻井孝宏、福山潤、中村悠一、佐藤聡美、梶裕貴、柿原徹也、飯塚昭三
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

<最終話まで視聴完了> いろいろともったいなかった

登場人物、いわゆるイケメンだらけで女性少なめ。
声優陣は素晴らしく豪華。作画も細かくて綺麗。
街を行き交う人々の描写も、実写映像観てるようなリアル感。
だけど・・・
スピード感溢れるアクションシーンもそこそこ見応えはありながら
結局最後まで、物足りなさと説明不足を感じてしまってた。
自分の理解力が足りなかったんだろうか・・と公式サイトを確認したら、
「現実とは微妙に異なった歴史を歩んだ現代日本を舞台に」って書いてあった。
でも、1940年代の第二次世界大戦はチラッと出てきたよね。
っていうか、そこ・・けっこう大事だったんじゃなかったか。

キャラデザや作画、声だけでは引っ張れないものだなぁとつくづく思った。
どんなジャンルにおいても、物語の内容が肝心。
それに何より、いくらどれだけ脇役陣がカッコよかったとしても
主人公にある一定以上の魅力がないとね。
もしかしてその魅力を表現するシーンとして、ところどころコミカルな部分が
描かれていたようだけど、逆効果だったようにも感じずにはいられない。

何がしたいのかとか、人物関係は把握できたものの、
腑に落ちない部分がたくさんあって、なんとももったいない。
登場人物が多すぎたのかもしれないし、話があっちこっち飛びすぎて
元ネタは奥深そうで興味沸くのに、とても満足はできなかった。

男同士の愛憎に関しても、なんだか観てるとじれったいというか中途半端。
モヤがかかってスッキリしないし、そこはもう少しストレートに
表現しちゃったほうが納得もできた気がする。

とにかく、観る人の好き嫌いはハッキリ分かれそう。
なんと続編制作決定、とあったので、そちらのほうに期待すべきなのか。

音楽や声、キャラの顔つきなど、けっこう好みだったので
☆評価は高めになってしまったけれど
続編は物語をもう少し固めてくれるといいなぁ・・
---------------------------------------
<8話の感想>

山盛りあんこ、やたらアピールされることが、解せぬ(笑)
なぜかヘリだけすごいリアルなCGで笑ってしまった。
納得できる終わり方になるのか、ちぃっと不安。
---------------------------------------
<7話の感想>

んん?ついにか?って思ったら終わっちゃった(笑)
次回以降に期待。
---------------------------------------
<6話までの感想>

事件のいきさつがようやくわかってきたものの、
まだ不透明なところが多い。そう、不透明さと透明、無色。
無色であるシロはいったい何者なのか?猫は何者なのか?
黒幕がまだ登場していないのだろうね。
--------------------------------------
<4話の感想>

断片的にはクスっと笑えるけれど、なかなか本題にいかないし
いかないとしても、もう少し練られた伏線を投入して欲しい。
でないと惹き込まれないし、ダレてしまうよ。
アクションシーンとか、いい台詞とか見応えを感じるシーンがほとんどなく
いろいろとすでにミスリードされてるだけで、本当はきっと
すごく単純な話なのかもしれない・・と思えてきた。
この作品、最終回後に一気に観る方が良いかもしれないね。
-----------------------------------
<3話までの感想>

原作のないオリジナルアニメということで、
毎週ごとに謎をかけられていくような気がしてきた。
反響ばかりを期待して内容が疎かにならないといいなぁ・・

部屋にある武士言葉を話す掃除機とか、食事シーンや
あっちこっちでの会話にコミカルな部分を配置してるだけでなく
今回、やや京都弁の草薙(櫻井孝宏)がマスターを勤める店で
スケボーくんの八田(福山潤)と太っちょ白パーカーサングラス男
釜本(中村悠一)が取っ組み合いの喧嘩をしてマスターに叱られるシーンが笑えた。
だってまんま『しろくまカフェ』のマスター(櫻井)とパンダ(福山)と
グリズリーベア(中村)だったから。
それに、最近は高校生や草食系青年役が多かった中村さんが久々に
ワイルドメンズな声(熊以外で)を出してくれているのが嬉しい。

で、今回は前回以上に {netabare} BLっぽいノリが随所に見て取れたので {/netabare}
やはり多くの人が感じたらしい第一印象は当たっていたのかも。
深夜枠とはいえTV放送なので、露骨な描写はないと思うけれど
今の段階で『咎狗の血』くらいな雰囲気はあるからねぇ。
個人的には全然OKなので、何でもどんどんやってくれと
楽しみにしているのだけど、軸はしっかり描いて欲しいなぁ。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 66

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

わーかりたい、わーからない、わーからーずーやー♪

各色の王様やその仲間達の異能バトルなお話ヽ(*´∪`*)ノ"

第一王権者 白銀の王  
第二王権者 黄金の王
第三王権者 赤の王  
第四王権者 青の王   
第七王権者 無色の王

アニメではこの5人の王様がでてきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★(?)★メインの3人。
主人公シロ、
ヒロインのネコ
行動を共にして行く事になるクロ。
観てて癒されるバランスの良いチームって感じです♪

★赤★
個人的に思ったのは赤の王 周防尊(すおうみこと)が 率いる組織「吠舞羅」。
暖かくて、仲間思いで、笑いがたくさんの
すごく素敵なメンバーだと思いました☆
尊って見た目ちょっと怖いし、もの静かで話し方もだるそうな話し方
なんだけど、すごくいい人柄って感じで、心優しいから
ついていく仲間がたくさんいるんだろうなって思いましたヽ(´∀`*)ノ
あと、11歳の少女のアンナが可愛い♡
アンナに対する尊のさりげない優しさが好きです〜!

★青★
青の王でセプター4室長 宗像礼司(むなかたれいじ)。
公的機関である対能力者治安組織でまぁ、警察的な感じですかね。
一時は「吠舞羅」にいた伏見がセプター4へ。なかなか好きなキャラです。
セプター4になぜ行ってしまったのか・・「吠舞羅」の八田が絡んでます。
伏見と八田とはーーーーー。

印象に残る、赤と青について少々書いてみました。

ちなみに私的お気に入りキャラはクロと伏見ですね・・ですが・・
・・・うーん・・いいキャラいすぎて迷いますっw


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そしてもちろん忘れちゃいけないのが主人公シロの存在♪
シロの性格とても好きです。
どことなく可愛い少年ですが、終盤〜最終回はとてもかっこよかったですヾ(●´□`●)ノ

白銀の王とはいったい誰なのか?
黄金の王とはなにものなのか?
そして無色の王とはーーーー?

謎がたくさんのこのお話。
ぜひ観て欲しい作品(オススメ)の1つです。

とてもおもしろい作品で私は満足です★
泣くまではいかなかったけどジーンとしたシーンや特にシロが放つ台詞に
涙でそうになりました( -ω-。)

OP曲「KINGS」が大好きです♪テンション上がる!
ED曲「冷たい部屋、一人」は、OPとは対照的でゆったりしてて、こっちも結構好き♪
OPのサビの部分で背景月にクロの姿が一瞬映るんですが
とーってもかっこよくて何回もリピートしましたっw
EDのネコはもう美しい♡その一言ですヽ(@´з`@)ノ


映画観てないので観たいです!
あとは秋からの2期楽しみです〜♡

読んでくださりありがとうございました人´Д`*)

投稿 : 2025/03/22
♥ : 45
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

映像めっちゃ綺麗!

オリジナルアニメ

全13話

2話までの感想

主人公の伊佐那 社(いさな やしろ) 声 - 浪川大輔
白髪で、「NO,6」の主人公を連想しました。^^
{netabare}
1話は、キャラがいっぱい出てきて、何が何やら訳分からんかった。
キャラデザは、みんな美男美女で、綺麗です。
背景も、青を基調にした色使いで、とても綺麗。

2話では、命を狙う 夜刀神 狗朗(やとがみ くろう)と、狙われる主人公 社との追いかけっこばかりだったので、理解不能な所がなくて面白かったです。
白い猫が、綺麗でスタイル良い人間の女の子に変身してたけど、これはポイント高い。
最後は、命を狙う者、狙われる者同士が、主人公の部屋でご飯食べるのには、「んなバカな!」でした。
あと、美男子のとくろうの顔に落書きされてて、笑った^^目をつむると、まぶたにも落書きされてて、また吹いた!
{/netabare}

2話でちょと回復した感じで、この後の展開が気になりました。
このまま楽しめる作品である事を願いつつ、視聴していきたいです。^^
-----------------------------------------------
最終話まで見た感想
{netabare}
う~ん
何だかよう分からん作品だった。

キャラがいっぱい出てるので、一人一人が薄い。

イケメンばかりで、BL要素もちょっとあり・・・ε- (´ー`*)
イケメンキャラが、皆ナルシストに見えたのは自分だけかな?(^^;

各色の王には、インチキ臭い能力があって、強すぎ。

青の制服着た連中が、イチイチ名前を言って「〇〇抜刀」って言うのには吹いた。
(≧◇≦)ぶは!

結局、
何が見せたかったのか?
何が言いたかったのか?
何処を楽しめばいいのか?

私には魅力に欠ける作品でした。

唯一、ヒロインのネコが可愛かった。くらいかな?!(*^ー゜)b!

OP:「KINGS」 / 歌 - angela
この曲が良くて、好きでした。

CM見てたら、2期製作決定 らしいが、人気あるのだろうか・・・?
ちょっと疑問。
まぁ、やれば1期見たから続けて見ますけど。。。(*⌒∇⌒*)テヘ♪
{/netabare}
イケメンアニメが好きな方にはオススメかな~?(^^;

投稿 : 2025/03/22
♥ : 40

75.6 2 耽美アニメランキング2位
賭ケグルイ××(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (449)
2181人が棚に入れました
良家の子女が集う名門、私立百花王学園。ギャンブルで支配されたこの学園の頂点に君臨するのは、弱者の人生を支配し、政財界にすら影響力を持つ絶対的な支配者、生徒会だった。しかし、生徒会長の桃喰綺羅莉は突然、生徒会の解散・総選挙を宣言する。選挙のルールは一人一票。全生徒に学園の頂点を目指すチャンスが与えられる。カオスと悦楽を求める綺羅莉の思惑による選挙戦。さらに、その機に乗じ、新たな脅威が訪れる。百喰一族――綺羅莉と夢子に連なる者たちが。蛇喰夢子と友情を深めてきた鈴井涼太、早乙女芽亜里、皇 伊月の4名は、この仕組まれた総選挙の中、自らの信念をかけた闘いを迫られる。弱肉強食の学園で「餌」となるか、他を喰らい生態系の「長」となるか。ギリギリの選択が心を揺さぶる「究極の選挙バトルロイヤル」がいま始まる!

声優・キャラクター
早見沙織、田中美海、徳武竜也、若井友希、奈波果林、伊瀬茉莉也、芹澤優、杉田智和、鵜殿麻由、福原綾香、沢城みゆき、潘めぐみ、井上遥乃、竹達彩奈、内山夕実、大久保瑠美、高垣彩陽、北原沙弥香、斎賀みつき、細谷佳正、石田彰、朴璐美
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

賭けより顔芸優先アニメ

原作未読で1期は全話観てます。

お話のざっくり概要
ギャンブルが最優先される学校で
ギャンブル大好き娘の夢子がギャンブルしまくる顔芸アニメ …そんな感じ

んー、それ以外に説明のしようがないよ。詳しくは1期みればOKw
1話は見れました。
2話の録画最中にブレーカーが落ちまして…肝心な所が見れてません(泣)
まぁ気を取り直して視聴は続けるつもりです。

アニメ関係ないので畳みます。
{netabare}
真っ暗な中、スマホや懐中電灯も真っ暗すぎて探せず、
必至こいてブレーカーをあげるまでに15分ちょいかかり
肝心な所が全然取れて無かった! もう泣きそう!(すでに泣いてます)
{/netabare}

観れなかった部分の予測
{netabare}
夢子の指は大丈夫だろうけど、他の人の指がどうなったか気になる…
おそらく全員無事と予測。
けど余計なネタばれが怖くて検索もできず。。。
{/netabare}

絵は相変わらず顔芸が凄いっす。なんかエ□いし。
早見さんの演技ははっちゃけてて好きですw
2期になって一気に登場キャラ増えちゃって名前覚えれませんw
朴璐美さんのキャラがなんかジョーカーになりそうな雰囲気
あくまで予想なので外れても知りませぬ。

録画失敗は辛いっす。皆さんも冬場のブレーカーには気を付けましょう!

2019.04.06 視聴完了
{netabare}
ジョーカー予想あたったw 予想打率1割ぐらいの大ファールバッターのおいらとしては珍しいw
{/netabare}

見終わってなんか、1期とコンセプトが全然違うんだなぁーと。
あ、顔芸とはやみんの怪演はそのままなんですけど、
2期は賭け事してない感じでした。

特にそう思ったのは次の部分です。
{netabare}
五十嵐さん戦です。
イミフな塔と、回ってたらかかる過重でわかるだろとか
あの高さからあの落ち方したら、マットあっても無傷は無理だろ とかそういうツッコミはおいといて
命だけでなくすべてを賭けて戦うという下りで始まって…なんであの結末なの??

んーと、、、なんというかですね、
それをやられちゃうと命を賭けるとか、自分の全てを賭けるとかの言葉が
超ぺらっぺらになっちゃうので、以降の話が冷めた目で見てしまうん。

いうなれば、カイジで例えると
鉄骨渡りで、すぐ下にはマットが敷いてあって
電流もちょっとピリっとするぐらいですよー とか
耳につけるドリルも音だけですー とか
焼き土下座も42℃までしか上がらない、あったかホットプレートですー とか
そういう事でしょう?(そんなカイジでもまぁギャグとして見れると思うけどw)

まぁ賭けグルイに気持ちが離れたのは確かです。
ジョーカーである×喰さん戦も冷めた目で見てました。結末もお察し。
{/netabare}
ちゃんと賭けをやってくれれば面白かったのになぁ…と残念な感じです。
絵は綺麗だし、声優さんは凄いので見るのはオススメですよ!
たた、自分は冷めてしまったので合わない作品でした。。。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 30

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「ギャンブル」そのものではなく「ギャンブル狂」を描く作品

1期目のレビューにも書いたのですが、ギャンブルそのものの駆け引きというよりは、ギャンブルに臨む人間の「人間性」みたいなものを描く作品なのだと思います。

1期目を視聴済みであると、「全てがギャンブルの結果で決まる」という私立百花王(ひゃっかおう)学園のシステムと、1期目から出ているメインキャラたちについて良く理解して視聴に臨めると思いますが、ストーリー自体は区切り良く始まっていて2期目からであってもそれなりに話にはついて行けるようにはなっていると思います。

以下、1期目視聴済みの方向け:
結局原作は未読のままですが、このレビューを書いている時点で第3話まで観終わっています。

2期目では新たな要素として生徒会長である桃喰綺羅莉(ももばみ きらり)をトップに据えているという「百喰(ももばみ)一族」なる新キャラたちが登場します。同じく名前に「○喰(ばみ)」の字を持つ主人公蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ)との関係も含めて、ギャンブルによって決められるという「生徒会長選挙」の行方が主なトピックといえるでしょう。

百喰一族にかかると1期目である程度強敵と目されていた生徒会執行部のメンバーの強さも霞んでくるわけなのですが、そんな中でも1期目同様かそれ以上に発揮される夢子の異常性に注目です。

それと、どうやら1期目では空気になりかけていた鈴井くんにも何らかの活躍の場面がありそうなので期待しています。

2019.4.1追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。×喰零(ばつばみ れい)と蛇喰夢子の関係が視聴者に明かされるお話でしたが、『~××』で開始された生徒会選挙は終わりませんでした。

これ、続編が作られたりするんでしょうかね?
ところで敗者が敗者なりに、思ったより幸せそうにしているのが印象的でした。(幸せを感じること自体は理解できる状況ではありましたが。)

投稿 : 2025/03/22
♥ : 44

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

個人的に今期No1作品でした!!!。

アニメ1期視聴済。原作ほぼ未読です。

>1話まで視聴して
実は初見時、なぜか思わず切りかけてしまったのですが
仕切り直しでの視聴時には、その安定感に安堵させられました^^。
相変わらずの瞳の虹彩美に惹きこまれてしまいます!。

---------------------------------------------
>2話まで視聴して
とにかく映像表現が素晴らしいですね!。
特にOP・EDは、1期に引き続き、曲調と映像美が見事にマッチしてる^^。
劇中の表情変化と声優さん方の”のめり込み演技”も素晴らしい!!!!!!!。

1話・2話での時間構成もよかった。

1話冒頭で切りかけてしまっていた自分は・・愚かでした><。
現時点で、個人的今期No.1作品です!。
幸い、自分は原作はほとんど読んでないので、改変具合や整合性がどうかなど
まったく知らないので、アニメそのままを受け入れられてますね。
(原作との違いも少し気になりますが、まずはアニメで楽しませてもらうつもりです)。

★の評価、上方修正しました。


---------------------------------------------
>12話まで視聴して
個人的に今期No1作品でした!!!(ぶっちぎりで!!)。
・・世間的には評価あまり高くないのかな?(よくわからないですが)。

とにかくOPからEDまでの構成が素晴らしい!!!。
音楽での昂揚感+美麗な映像且つ華麗な動き+表情+声優さんの狂った演技(褒め言葉)。

ギャンブルの内容や整合性みたいなものは
とりあえず当事者同士が納得していれば
視聴する自分にとってはあまり気になりませんでした。

ストーリーにおいては、抑揚が素晴らしい!!。
OPでぐっと惹きこまれ、序盤から惜しみなく山場があり
でもその後に若干谷間があって、ココロが離れかけるのですが
後でちゃんとさらに大きな山場でひっくり返される!。
時にはそれがED入りの時だったり
最終話においては11話+12話での構成が自分にとっては大満足でした!。

キャラにおいては
まず終盤の夢子のあの表情が最高すぎました!!。
もはや顔芸の域を飛び越えて、1周まわって究極の感情表現でしたね。
ヒロインをここまで表情変化つけさせた作品って、他に思いつきません。
だからこそ、逆の感情になった時の表情の魅力や
皮膚の柔らかさ、温度感のようなものまで感じさせてくれる圧巻の表現力だったと思います。

あと、1期では全く気にとめてなかったキャラ、黄泉月るなが
2期途中から自分の中でどんどん魅力UP↑していきました!。
声質的に井澤さんかな?って思って調べてみたら鵜殿さんという声優さんのようですね。
素晴らしい声質と演技で魅了されました^^。


12話終わった時点でEND?・・なんですか?。
なんか普通に来週も放送されるくらいの感覚しか持てませんでしたが
もし終わってしまったんだとしたら、必ず3期作ってほしいです!!。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 24

59.8 3 耽美アニメランキング3位
ばいばい、アース(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (63)
166人が棚に入れました
様々な動物の姿をまとう獣人が住まう世界に、ラブラック=ベルは唯一の"人間"として生まれた。 牙も毛皮も鱗もない彼女は"のっぺらぼう"と呼ばれ、どこにも自分と同じ種族を見つけることができずに、もの寂しさを感じながら日々を過ごしていた。 「私も、世界と交じり合いたいーー」 そんな想いに胸を焦がし、身の丈ほどの大剣<唸る剣(ルンディング)>と共に、自分のルーツを探す旅に出ることを決意する。 その代償として、数々の試練が待ち受けるとも知らずにーー
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

終わり?2期きますね。今季1,2を争う面白さ。凝ったSF作品でした。

 なかなか配信次の予定がないから調べたら2期があるんですね。25年かあ…うれしいけど打ち切りにしないでください。お願いします。

 というのは、この作品はSFの楽しみ方の一つ、世界観を考察する系統の作品です。「けものフレンズ」「新世界より」などと同系統です。この2作品と違ってエンタメが分かりづらい感じがあります。
 したがって、読み解けない人、楽しみ方が違う人が多くいる作品でもあります。現に私も昔原作を多分1巻と少しで放り投げています。それに本作も4話くらいで、あれ2話のアースって…といって戻ってSFであることを確信しました。

 今、原作を読むと修辞というか文体が面倒なだけで読むとある種の王道SFなんですけどね。読み解けると快感原則に従いどんどんは作中に入り込みますので、こういう読者を楽しませてやろうという作りの作劇はいいですね。それにアニメはかなりわかりやすいです。

 さて、本作の考察は10話のところに書いた通りです。アース、卵、兎、怪力、都市=パーク、唯一の人間…そういうものを読みとけば世界観は見えてきます。この先は剣と理ですね。

 非常にハイレベルなSFで私はかなり好きです。原作者のマルドゥック・スクランブルにもはまったので、相性がいいのかもしれません。

 一応、作画は満点とも言えませんし、続きがあるので満点にはしませんが、24年夏で1,2を争う面白さでした。アトリとどっちかな。

 アトリもジャンルとして一種のハードSFの体裁をしていると1話で読み解けないと見方を勘違いする作品でした。こういう作りの作品が増えるといいですね。




1話 原作は苦行でした。これでも小説の100倍わかりやすいです。

{netabare} これでも小説版よりも随分理解しやすくなっています。原作はずっと前に読みましたが、面白さが分からなかったです。これは「つまらない」とか「面白くない」ではなく、何を読み取ればいいのかがさっぱりわからず面白さが理解できないという意味です。

 ラブラックベルの行く末は気になるので、読まざるを得ないんですけど、苦行の様だった記憶があります。それは、たった1人の人間…人間と出会いたいというテーマに引かれたからかもしれません。

 変な当て字が多いのは今回のアニメでもわかったと思います。説明がなくいきなりいろいろ展開しますし。ただ、アニメ版だとああそういうことか、と今ものすごく納得しています。冲方丁氏は「マルドゥックスクランブル」と歴史ものは非常にわかりやすく面白いのですが、本作原作とかシュピーゲルシリーズは文体が独特すぎて本当につらいです。その点、本作は小説の100倍くらい面白かったです。

 この作品は、それでもわかりづらさで酷評されても仕方がない内容だとは思いますが、しかし、不思議な魅力がラブラックベルにはあります。ですので、私はアニメは最後まで見ます。ラブラックベルが思っていたよりもしっかりしている解釈なんですね。私は小説1巻の表紙にとらわれて、黒髪でもっと弱弱しい姿を想像していました。すでにそこから違います。{/netabare}


2話 ああ、ファンタジーだなあ…やっぱり外連味は大事だなあ。

{netabare} ファンタジーですねえ。わからないことに幻惑されることで不思議な感覚の中に入り込みます。それが非日常の世界に我々を誘う感じ。それでこそファンタジーです。ファンタジーっぽさを思いっきりカッコつけてやっている外連味が最高ですね。原作を読んで想像していた絵と随分違いますが、いいですね。視覚化してくれて本当に助かります。

 さて、一人しかいない「人間」の物語ですが、当然我々の感じる「孤独」のアナロジーだと思います。法…内と外といっていますが、正義と悪ですね。あるいは社会のルールと言ってもいいでしょう。その視点で見る故に息苦しいくて、居場所を見つけられず疎外感を感じるのか。

 切れない剣は、その法を相対化するアナロジーでしょう。すべてが切れる剣がすべてが切れない剣に変わった。その剣を携えて旅に出る…つまり、切るのではなく自分の目で世界を見るということ。師を忘れる…自分の身体で見て感じることが大事だという意味になると思います。名を刻むとはすなわち、自分を意識するということでしょう。
 この解釈は今思いついた適当解釈ですけど、こういう風にぼんやりと考えながら見れる作品は本当にいいなあ。

 そう、この作品はファンタジー世界を借りた自分探しの作品だったんだなあ、と2話まで見て、ちょっと言語化できた気がします。漠然と旅と孤独に感じるものはありましたけど、ああ、そういう感じなんだなあ、とあらためてちょっと感動しています。

 現状小説の1巻と2巻を買いなおして読み始めましたが、やっぱりわかんねー、と思っていましたが、アニメが補助線になって結構読めるようになりました。以前ほどの苦行感はありません。コミック化しているみたいなので、そっちも買ってしまいました。そろそろ届くでしょう。

 たまにはこういう分かりづらい話がいいですね。頭も感性もフル回転します。「ブギーポップ」も相当読み解くのが面倒でしたけど、あれは関係性が面倒なだけで普通に読めますからね。
 ということでさすがにこの作品を面白いという人は少ないのではないかと思いますが、超ハイファンタジーとして雰囲気を楽しめる人は少なからずいるのではないかと思います。ぜひ最終巻までアニメ化してほしいなあ。{/netabare}


3話 アニメにしても面倒くさい作品でした。見ますけど考察は最後にしようかな。

{netabare} 私は最後まで見るつもりで見ているからいいですけど、何でこれをアニメ化した?という気持ちが強いです。小説に比べて100倍わかりやすいですが、小説の面倒くささが普通の作品の1000倍あったということでしょう。今、平行して再読していますが、やっぱりめんどくせーという感じです。

 3話は里親との関係性とか、剣という価値観に対する何かとか、呪いの意味を咀嚼すればいいのだと思いますが、そういわれてもなあという感じです。

 ちょっとこの作品の制作に至った沿革とかは知りたいです。グレンダイザーみたいに金持ちが製作費を出したんでしょうか?

 これ以上の考察は全部見てからのほうがいいかもしれません。あるいは中間点か。いずれにせよレビューはちょっと休憩かな、と思います。{/netabare}


4話 「剣と天秤」とは「法と正義」、「無何有郷」とは無為自然。だとすると「理」とは?

{netabare} 4話以降のレビューは最後まで見てから…と思いましたが、やっぱりメモ的に記録しないとややこしいので続けます。

 まず構造として剣の文字「無何有郷」と「理」の少女の対比です。無何有郷は老荘思想における作為のない理想郷です。「剣」の国では「正義・内」「悪・外」という概念で区分けしています。つまり「自然」と対立する「法」の概念ですよね。

 その剣を「理」の少女が持つとは?「理」を自然法則のようにとれば同じ方向性です。ただ、理とは道理ですから別の意味も持てそうです。

 剣を育てる、剣は替えが効かない。つまり、内面における何かを象徴していると思います。剣をどう使うか?が問われてくる形ですが、その剣の国で呪いで剣で切れなくなるという意味は何か。
「法」=「剣で切る」だとすると「呪い」「無何有郷」「理」の3つが何を象徴するのかがおぼろげながら見えてくる気がします。

 神が剣を天秤で計りました。実は剣と天秤とは法と正義すなわち司法の象徴です。つまり神の木の前でやっているのは裁判のアナロジーです。ですが神はなぜラブラックベルを見ようとしないのか。つまり、法と正義から外れているということでしょう。そこに旅に出る意味が出てくる気がします。

 ラブラックベルは何故1人しかいない人間なのか?1話目で出てきたタコの怪獣が多分何かを象徴している気はします。2人は同類の様に描かれていますので。

 楽章とか脚本とか音楽や舞台のアナロジーが何かですよね。芸術は人間にとって何か?というアプローチでいいのか、それとも作為とかデザインとかそいう人為の意味で考えればいいのか。

 で、2話の聖星のところですけど、どうも地球に見えます。つまり、この作品はファンタジーであると同時にSFなのでしょう。ラブラックベルは地球から離れて月にきてしまった唯一の人間な気がします。気がしますが、それは設定であり含意としては「法と正義」「理と自然」の物語なのでしょう。
 ですが、ばいばい、アース=聖星=地球なら、意味はありそうです。{/netabare}


5話 マーメイドは女性の象徴。そして作り物を操る機械仕掛けの神とは?

{netabare} マーメイドのベネディクティンが依存するものだとすると、ティツィアーノが何に依存しているか?という対比の見せ方をしています。男女問わず自分に従わせた。それが神様ごっこで命がないもの同士の戦いをさせることらしいです。つまり、ベネディクティンとティツィアーノは悪い言い方をすれば女性の悪い面の象徴です。つまり、この話は女性論だと思われます。

 それとティツィアーノは剣を砕かれて悪に落ちたらしいです。ただ、洞窟内の会話だと「正義に綽名すために共闘と言っていた」らしいです。この辺の言葉遊びはもうちょっと咀嚼しないと理解が難しいです。

 そして、ラブラックベルは切れないはずの剣がゾンビ的なものは切れた。アドニスは?付の剣を使って戦う。やはり剣とは何かです。剣=正義であり理性とも取れます。

 それと指揮者とか演出者、脚本者、伴奏とかいます。そして剣士はソリストだそうで。このアナロジーは「作り物」だとは思います。そうするとティツィアーノのやっている戦争ごっことの対比になります。つまり、剣の国の神とは作り物を操るものの親玉だと言っている気がします。

 そういえば時計を持ったウサギは「不思議の国のアリス」ですけど、この世界は不思議の国なんでしょうか。それとも月だからいるのか。
(追記 1話で幼少のベルが何かを割って出てきますが、力の制御ができない怪力の描写があります。やっぱり地球から月に送り込まれた子供で、重力が軽いから重たい剣も扱える…ということかもしれません)

 そうそう、デウスエクスマキナですけど、これって演劇の話の最後の方に脈略なく出てきて解決してしまう「神」の事ですよね。舞台装置だから「機械仕掛」らしいです。つまり、神そのものも作り物だと言っているのでしょうか。「鉄と血の神楽」を自作自演で解決するといっている気がします。

なお、ラブラックベルの剣の文字はNOWHEREをさかさまに書いてあります。つまり、どこにもないということです。4話でOrthrosという剣も出てきました。これはギリシャ神話の怪物だそうで。5話の火のやつはケルベロスですね。
(追記 1話でシアンの剣に記されていたのはALONEで逆さに読むとエノーラ=教示者の意味で使っていました。つまり、師匠あるいは旅人は孤独ということでしょう)

 手遅れにならないうちに少し見返したり、原作をひっくり返して咀嚼しておきます。


追記 3話で登場した治療できる物質は、聖杯ではなく聖灰でしたね。つい字面を見逃しました。そうなると、ナノテクノロジーの存在が疑われます。やっぱりSF的な裏設定の存在が疑われる気もします。それとあの結晶をどうとらえるか。この世界の住人は遺伝子操作か何かなのか。 {/netabare}


6話 いろいろ考えるものが多いですね。

{netabare} 本作で考えるべきは、剣はもちろんですが音楽ですよね。戦闘の他農作業すら楽器で音楽を奏でるとされています。それと演算や機械なるうさぎ等があやつる何かメカニカルというかメカニズムというか、そういうものが何を象徴しているかでしょう。

 マーメイドは両性具有でしたね。決して女の象徴というわけでもないですが、歌を歌っていたのも、ベネディクティンも、ティツィアーノも女形態でした。ベネディクティンがベルに発情して男になったのと、ティツィアーノがアドニスと恋仲だったことが示されましたので、その辺をちょっと考えたいところです。そしてこの世界のおける死とは何かですね。

 6話になりましたので、ちょっと原作を読むのを早く追いついて、考察したいと思っています。あとで何か追記すると思います。{/netabare}


7話 設定や含意を読み取るリテラシーを試されるファンタジー風味のSF

{netabare} ここから原作2巻に入るようです。私はたしかずっと前に4巻まで読んだと思うのですが、2巻は全く覚えていません。今回登場のシェリー姫、歌い手の女性の存在すらまったく覚えていません。ひょっとしたら1巻で挫折したのかもしれません。その辺が記憶から抹消されるくらい読むのが苦行だったし、面白さを拾えませんでした。

 ところが、今回アニメで理解が進みました。もちろん面倒な話ではありますが、明確にファンタジー風SFですね。それは6話までで十分読み取れます。ひょっとしたら私のリテラシーが身に付いたのかもしれませんが。

 今のところ調和に対するイレギュラーな存在としての旅人。旅人は物語世界では何かと言えば、異端であり突然変異つまり変化をもたらすもの、あるいは進化の要因です。剣は正義、良心や自我などアイデンティティに関するいろんなアナロジーだと思います。

 それと今回クローズアップされた歌ですね。音楽=調和でありこの世の仕組み、そして生活の営みで、戦いですらありました。歌と音楽は同じ意味でつかわれているのかどうかすらわかりません。

 1巻までのパートがまだ考え切れてないですが、これはアニメで読み取れるところを素直に見ていたほうが分かりやすいかもしれません。本来原作は設定が読み取れる?という謎かけだったのでしょうか? {/netabare}


8話 理とは神殺しの事か?話が展開して面白くなってきました。

{netabare} 神からの福音を受けたキールは神と一体化してゆきます。そのキールをラブラックは切ることができる。ラブラックが切れるのは人ならざるもの。つまり、ラブラックは神殺しを行うことになると思われます。神は何も見ていないとこがなぜ強調されるのか。これは神が自己完結であり、狂っているということでしょう。
 神殺しがつまり理ということではなく、定めとして神殺しをするものという意味なのかもしれないし、神に変わった正義をもたらすものかもしれません。

 つまり、SF的に言えば、地球から離れたおそらくは月世界の体系が崩れつつあり、そこに理をもたらすもの=地球から卵に乗ってやってきた人間であるラブラックが、神を倒すことで秩序をもたらす物語ではないかと考えられます。ラブラックの怪力は地球の重力で育った人間だからでしょう。

 今回は特に話が展開して面白かったです。バトルへの入り方や、あの歌姫的な子の感情の揺れは素晴らしい演出だったと思います。それとあのラブシーンと一見わからないラブシーン。いいですね。気持ちと自分の立場におそらくは苦しんでいるだろうアドニスの気持ちが痛いですね。

 そうそう「空」というのは中島敦の「名人伝」的なものでしょうね。弓の名人は弓を忘れるというあれです。なんとなく話の方向性が見えてきて、面白くなってきました。

 今、アニメが面白くて原作は1巻まで読んで進めないようにしています。どうやって着地させるか楽しみです。考え違いもあるかもしれませんが、そういう脳みその作業がなかなか心地良い作品です。{/netabare}


9話 パークに閉じ込められた2人の恋愛の行方は?

{netabare}  なるほど…MOONWORKですか。月で働くとも取れますが、そうじゃなさそうです。つまり、ラブラックベルが女であることを知る…アドニスとのラブストーリーがこの作品の結末になることが9話で説明されたのだと思います。

 1話で種をまく魔物が出てきた意味、ベネディクトンの両性性を描いたのはなぜか。そして、この世界がなぜパークと呼ばれるのか。ピアノがあるのか。その辺はもう考察する必要もなさそうです。分かったわけではないですが、作られた世界であり、魂の循環と聖灰の設定ではなく意味を考えれば、閉じた世界であることがわかります。

 旅の意味、剣とはなにか、2人の恋愛の行方は重なるはずです。どんどん面白くなります。いや、面白過ぎるでしょう。これがつまり「物語」です。あと数話では描き切れないでしょうから改めてやっぱり原作を読み始めます。{/netabare}


10話 もう世界観は考察できるはず。あとは剣と理についてですね。

 この話が単なるファンタジーではないということは、もう世界観から読み取れると思います。つまり彼らがやっていることがファンタジー的であってもSF的な意味はあるはずです。機械仕掛けの神とベル=理由の少女の関係は、神殺しによりこの世界をリセットすることでしょう。

 SF的考察をすれば、つまり「パーク」にいる変種ですから、月のテーマパークにいる遺伝子操作された生物か有機的なロボット…しゃべることから考えて後者でしょう。遠景からみたパークはどう考えても人工物です。
 月であることはベルの怪力でわかりますし、しかも頭上に地球(聖星=アース)が見えています。

 神とはメインコンピュータでしょうね。演算はプログラム的なものと思われますし、音楽はテーマパークの名残でしょう。戦いに赴く戦隊はまるでパレードでした。
 結晶も人工物だと思います。神よりも上位の神はすでにいない、ということは、ベルは最後の人類かなにかということになります。青い神官はもちろんデータ的なログでしょう。剣は疑似的な魂=ゴーストか役割としてのアルゴリズムだと考えられます。

 飢餓同盟の役割が何かがまだわかりづらいですが、マトリックスで言えばエージェントスミス的な間違いをただすものかなという気もします。神の姿は暴走しているように描かれていますので、それと対立するものだと思われます。
 アドニスの腐らせるとか墓守りの家系とは何かですね。飢餓同盟がベルと対立するのか味方なのかが見ものですが、対立しないと話にならないでしょう。その果てに神殺しと世界の再生でしょうね。

 剣のNOWHEREは、NOW HEREの現存「どこにもある」の意味と、NO WHEREの「どこにもない」の意味が並列でしょうね。ベルの事だと思います。

 恋愛の要素もあって遺伝子的な要素もありますので、ベルが女になる話かなとも思います。それを示唆するためのベネディクトンでしょう。テーマとしては冒頭のタコと花の合体したようなものが種を残すところから、その辺が含まれると思います。

 それにしても、やっと読み終わった2巻の終わりまでいきなり追いつかれてしまうくらいのスピード感でした。ひょっとしたら2、3話くらいで4巻までやってしまうのでしょうか。もし作品として成立できるなら、それもありかもしれません。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 9

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

生きてく意味と死んでく意味

原作は小説、獣人しかいない世界でたった一人の「普通の」人間が自分のルーツを探すために旅をして戦うファンタジーアニメ

とても面白かった! 
でもわざわざ難解にしてるところあるので低評価も仕方ないと思うし、オススメはできないかな

最初は謎の世界観でぜんぜん意味がわからなかった、とにかく世界観に関係する説明は何言ってるかわからないけど、「え?どういうこと?」っていう疑問がこの作品を楽しむ鍵なんですね
ここに付き合うのはちょっと大変
とりあえず進めて、途中で気になったら見返してもいい
そういうの面倒なら見ないほうが良いかも

いくつかの気づきによって作品全体の見方が変化して、「あ、もしかしてこれって?」って自分なりに想像を深めながら(勘違いの可能性もある)、点と点がつながった気がして、この作品の全体像(まだ途中だけど)を想像していくのが他の作品にはない楽しさ

ストーリーはわかりやすいけど、クセの強い独自の用語連発、世界観すべてを説明せず視聴者の考察に任せる設計、キャラが変わった言い回しをするなどで難解になっている作品

真剣に見てないとおいてかれるし、真剣に見ていてもわかりづらいから「何言ってるかわからない」「なんでそうなったかわからない」「説明不足で伝わらない」「キャラに共感できない」って評価は多くなりそう

独自の世界観設定の意味をよく考えながら見ていくと面白い気づきもあると思うので時間がある人はじっくり見て欲しいです

続きは来年、気になるけど見るかはわからないです

投稿 : 2025/03/22
♥ : 10

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Soul-Searching Journey

なかなかレアな生真面目で正統派なファンタジー。

劇伴がなかなか壮大な感じで好み。

01
獣人世界では異形である人間が自身のルーツを求めて自分探しの物語?

導入としてやること全部済ませた完璧な初回。主人公の置かれた不遇な状況。力の象徴としての大剣。旅に出る決意と修行。師匠との涙の別れ。ひたすらシリアスだが悪趣味な胸糞要素もなく、ちびキャラコメディ演出もないのでスッキリと見やすい。人間というだけでハミダシ者なベル。生きてるだけで疎まれて、自然に振る舞えば嫌われる。生きづらさを抱えた人たちには胸を打つ作品にはなりそう。

しかしモテモテハーテムやざまあオレツエーではないし、主人公のベルも巨乳でもないし露出も少ないし頬もテカテカしてないためキャラの魅力ゥもない。安易なヨシヨシアニメで溜飲を下げるのではなく、きちんと自分に向き合って欲しいという作者の志が感じられる。萌えキャラ推しキャラの魅力つまりエロ要素や、ビックリエウレーカでなんかが分かった風な気がする浅い雑学情報番組よりも、世界観やストーリーそのものを楽しむアニメってのはビジネスとしてはあまりハネない気もするが、これも市場が広がったおかげでしょうか。

記憶の消去ならばそれは今生の別れ以上のもの。ベルに託した想いを邪念で汚さないためでもあったのだろうか。過去に幾多の別れを乗り越えてそれでも異形な存在であるベルを引き取ったシアンは、自身の願いのためにベルを利用したとも言えなくもない。ベルを引き受けた時からこの展開は想定済みであったであろうが、子供の幸せのためには自分が忘れられても構わないという親心。これはやっぱり少年少女のための物語なんだろうな。子供がやすやすとヤバそうな剣を強奪できたり、投獄されても所有を許可されたりとかをツッコむのは野暮なんでしょう。この設定ならシアンの物語こそ見てみたい。

シアン退場でいつもの凡庸な作品にはなってほしくないがどうだろうか。
ファイルーズあい氏の演技はスッキリしててわざとらしさがなくクドくないのがいい。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 1

63.3 4 耽美アニメランキング4位
BanG Dream! Ave Mujica(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (147)
124人が棚に入れました
「言ったでしょう?残りの人生、わたくしに下さいと」 豊川祥子がメンバーを招き入れたバンド・Ave Mujicaは、 ライブやメディア露出など、商業的な成功を収めていた。 運命をともにすると誓った仲間も、生まれ育った家も失った少女。 彼女は何のために他人の一生を背負い、バンドを続けるのか。 過去も素顔も仮面で覆い隠し、今宵も完璧な箱庭に降り立つ。

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シンフォニー・オブ・デストラクション

バンドリ改めギスドリの真打、アヴェムジカ編。
ギスドリ1期のMYGO編見てないとイミフです。

ブシロもやっと商売が上手くなってきたなあ…とほっこり
爆死したD4DJのメンツがバンド組んだりとかで救済できませんかねえ

OP・ユーベルブラットOPに欲しかったのはこの厨二感、いいですねー
ED・同上。

リアルイベントビジネスのライバルはにじさんじやホロライブか。声優の卵を1年かけて育てたプロジェクトは全方位でクオリティが高く、ファン層を拡大していくのは間違いない。ほぼ素人に7弦ギターや5弦ベースを仕込む鬼畜のブシロード。しかしきちんとモノにしてるメンバーはさすが。

Gt.&Vo.ドロリス/三角初華
ギスドリの良心かと思えばただのヘタレ。相方は聖人。

Gt.モーティス/若葉睦
モーティスはただの邪魔者?彼女の救済はナシか

Ba.ティモリス/八幡海鈴
不動のメンタルってか大概なサイコパス、もしくは大人っていう表現なのか

Dr.アモーリス/祐天寺にゃむ
マジで社会性あるのこいつだけ、高1設定は完全に失敗

Key.オブリビオニス/豊川祥子
結局いつも誰かが拾ってくれる、やっと復活の兆し

07
え?モーティス終わり?まあ萌えアニメだしこれくらいでいいのか

1期の種まきがきちんとカタルシスになってていいのですが、やっぱMYGOが本気だすとエロゲみたいな痛々しさが厳しい。自分に酔いすぎ。初期の新海誠みたいなナルシズム。いやまあそれに酔えるのがアニメの良さですけどね、バンドリシリーズは本来ギャン泣きポルノではなかったので。長期シリーズだからこそのバリエーションでいいのですけど。

感情込み上げてるともりが全然まともに歌えてないの、実にいいですね。わざわざ別録までしてるのにそこをあえてキャラに言わせないし誰も触れない。楽器はともかくあそこで「おまえ歌えてないやん台無し」って流石ににゃむや海鈴でも言えないでしょう。こういうところがブシロアニメの良さ。いくらでもゲームで後付け補足できるからってのもあるだろうけど。

やっぱりどうみても上級国民サマのおままごとでしかないのだが、新海誠作品を観るようにピュアでイノセントなメルヘンマインドで観るべきでしょう。とくにMYGOはそうしないとあまりに痛々しすぎる。

海鈴にとってはムジカが参加バンドの最高位なので復活を望むのもまあそりゃそうでしょう。にゃむも同様に上昇志向ってだけでいい。

まだ7話でこれをやるなら、もう完全にさらなる絶望に突き落とす格好の前フリでしかない。しかし上げて落とす前フリにしては高度が高すぎてえらい角度になってしまった。祥子攻略完了、ラスボスは海鈴か、それとも…。

んでクライシックがなんと!!!!first take出演!!!!

いやーブシロさんビジネス上手くなったやん。アニメバンドをリアルイベントでやるのは真似されまくって独自性がなくなったイノベーションのジレンマ。アニメやゲームでバンドのバックストーリーを語れる利点を最大限に活かしたグレイトなアイデア。今は無きあの伝説のバンドがついに復活!をゼロイチでやれるマッチポンプ。アメージング!!!!これにはマジでやられた。これは誰も真似出来ないし、パクって二番煎じもシラけるだけで成立しない。んでリアルでも2バンド分で3バンド編成が可能。上手い、上手いなー。いやマジでD4DJのメンツもどうにか拾ってください。睦は7弦あってこそなのでMYGOやクライシックにはもったいない

アップの泣き顔だけ手描きなのはマジでなんなの、顔が幼すぎて萎える
そんなに豚をブヒブヒさせたいのか。まあマーケティングとしては正しいのかも

投稿 : 2025/03/22
♥ : 4
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【#1~#3先行上映会感想】初回から呑み込まれる

何かスゲーもんを見せつけられたなという感想が残りました。
公開初日、3話まで劇場鑑賞で観終えた夜、私は興奮して中々寝付けませんでした。
TV放送前でもあるので、極力ネタバレを回避しつつ、この整理できない私の感情も含めて言語化していきたいと思います。


こういう作品を観ると、つくづくエンタメ消費というのは残酷な趣味で、
ミュージシャンや声優まで含めた、広く芸能人というのは己が才能や、技術、プライバシーまで消費者に切り売りする、心身を削る過酷な職業なんだなと思い知らされます。

消費者は、私も含めて、芸能人自身が見せたくない物ほど見たいし、
やっちゃいけないことほど、やられると狂喜する。
芸能人はまさに国民の玩具、“お人形”なのです。
そして、お人形は飽きたら捨てられ、また次、次と消費者の欲求は留まるところを知りません。

その無限の欲望の坩堝(るつぼ)に身を投じる芸能人は、
自分のどこまでなら差し出しても自身を壊さずに済むか、
日々ギリギリの駆け引きを行っているのだと思います。

熟練した芸能人ならば、消費者との駆け引きも手慣れたものでしょうが、
経験不足の若手となると技術のみならず、自分の出し入れも未熟で、
時に自分の支柱となる致命的な部分まで差し出してしまい自壊してしまう。
近年、声優さんも含めて、若手芸能人の
精神疾患による活動休止などが相次いでいるのは、
仕事量のコントロールも含めた、自身と消費者との折り合いの問題も一因なのでは?と私は邪推します。

では、この心身を切り売りする芸能活動は残酷だから、
もう一切止めたほうが良いのかと言うと、そうでもなく。
消費者に何をどこまで差し出すかというギリギリの勝負の中でこそ、
覚醒する才能もあるわけで、捨て難い物があります。


何を長々と自説を垂れ流しているのかというと、
本作はAveMujicaバンドメンバーの本性を暴き出す内輪の“ギスドリ”仮面舞踏会(マスカレード)に留まらず、
作品を視聴し消費する我々が秘める残虐性をも指弾して来る危険物だと言うことです。

鑑賞中、私は、昔の映画だと『ブラック・スワン』、近年だと映画『エルヴィス』、
あとは秋元系のアイドルグループで私が唯一推していた欅坂46が、
平手一強の笑顔を見せないアイドルとして、暗黒方面に覚醒し、ぶっ壊れていく過程などを思い出しながら、
コイツはとんでもないアニメだなと放心していました。


AveMujicaを立ち上げたオブリビオニスこと豊川祥子(さきこ)も、
未熟な少女たちがプロとしてやっていく過酷さは重々承知しており、
プロデビュー後も芸能マネージャーなどの他人に管理を委ねず、
祥子がAveMujicaを自分自身の居場所として守り抜くためのリスクマネジメントも周到だったはずでした。

が、これも初回(※核心的ネタバレ){netabare} 成り上がりのため売名を急ぐ、にゃむ(アモーリス)により、ゴシップによるプライバシーの買い叩きから自分たちを守る防具でもあったマスクが剥がされ、{/netabare} あっけなく箍(たが)が外れ、
AveMujicaもまた祥子の手を離れ、消費者の熱狂の坩堝に呑み込まれていくのです。

前作『~MyGO!!!!!』は不穏な伏線をヒタヒタ張って中盤以降、起爆する感じだったので、
リスクを察知しながら徐々にガードを固めていく感じでしのげましたが。
『~AveMujica』は初回から崩壊のカウントダウンが始まる感じなので、それでは間に合いません。

視聴の際は、初回からガードを固めて行くことをオススメします。


呑み込まれるぞ。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 9

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ボロ屋に住んでいるお嬢様、良いですねぇ

クオリティは高いですね。3D作画は全く問題無し。

MyGoの方では敵役だった祥子ちゃんに何があったか明かされる作品ですね。

謎の方は早々に明かされました。ダメなお父様について行ってボロ家暮らしと。

お父さんどうしようもないですが、小市民が重責ある仕事をするのは無理ってものですよね。
良く平凡な庶民が令嬢と結婚して婿入り、という物語がありますが、それで上手くいくのは相当難しいと思います。
立場が人を作ることもありますが、それはそうできる素質がある人ならって話で、ダメな人はダメでしょう。
特に支えになれる奥さんが亡くなったことで完全に破綻したのでしょうな。
そうして心を病めばどうにもならないだろうと、同情の余地はありますね。

娘を引き込んでいる自分が許せなくて、娘には自分を見捨てて欲しくてあえてクズを演じ続けていて、本当にクズになっているのかなと思います。
娘に対しては本当に酷いですが、自分は何もできないのに娘はどんどん成功していくのを見せられたらそりゃきっついでしょうね。
根がクズじゃないからこそ余計きついのですよ。
根がクズなら娘を食い物にできてラッキーとしか思わないでしょうけど。

どうしても自分を見捨てようとしない娘を、とうとう追い出してしまいました。
切ないですね…。
とか、お父さんについつい感情移入してしまいました。

このような状況にあるのですからMyGo側での確執は吹っ飛んで一気に応援できるようになりますね。

アヴェムジカは本当に女性に人気が出そうなバンドですね。
こういう耽美な雰囲気、女性は大好きでしょう。にゃむはトラブルメーカーですがちょっと空気読めてない感じですが…
でも演技とかはしっかりして貢献はしているのですよね。

一癖も二癖もあるメンバー達とどうやっていくのか、見続けたいと思います。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 2
ページの先頭へ