西久保瑞穂おすすめアニメランキング 21

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年12月10日の時点で一番の西久保瑞穂おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.9 1 西久保瑞穂アニメランキング1位
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊-ゴーストインザシェル(アニメ映画)

1995年11月18日
★★★★★ 4.2 (989)
5860人が棚に入れました
他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」が入国したとの情報を受け、公安9課は捜査を開始するが、人形使い本人の正体はつかむことが出来ない。そんな中、政府御用達である義体メーカー「メガテク・ボディ社」の製造ラインが突如稼動し、女性型の義体を一体作りだした。義体はひとりでに動き出して逃走するが、交通事故に遭い公安9課に運び込まれる。調べてみると、生身の脳が入っていないはずの義体の補助電脳にはゴーストのようなものが宿っていた。

声優・キャラクター
田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大木民夫、玄田哲章、生木政壽、家弓家正
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

造語を説明する気なし!

【あらすじ】
人間の身体を「義体」と呼ばれる機械に置き換えることができるようになり、脳とネットを直接接続できるようになった未来。中枢神経系以外のすべてを義体化した「少佐」と呼ばれる女性が「9課」と呼ばれる警察組織の暗部に身を置いていた。機械と人間、プログラムと意識、システムと思考の境界を問う押井守監督不朽の名作!

【成分表】
笑い☆☆☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛☆☆☆☆☆ 感動★☆☆☆☆
頭脳★★★★★ 深い★★★★★

【ジャンル】
SF

【こういう人におすすめ】
難しい話を読み解くのが趣味の人。SF好きな人。

【あにこれ評価(おおよそ)】
83.7点。良作。

【個人的評価】
良作。いろいろ読み解くのに時間がかかるが「ゴースト」という単語はすごい。
『自分のお気に入り』

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}  
 昔何度か見たことがあって、「まあわけわかんねえけど面白いなあ」くらいに思ってたんですが「Ghost in the shell」のハリウッド映画が予想外に素晴らしかったんでもう一回観たらめっちゃハマりました(笑) 攻殻機動隊自体にそれほど思い入れはなく、原作未読(たぶん読みにくいヤツだろうと思ってw)、30分アニメ版はなんか私が感じていた魅力だけピンポイントで取っ払って、悪くはないんですが、私にとっては特に魅力を感じないジャンルのアニメになっていたので途中断念しました(割と即断念なので勝手な思い込みかも)。押井作品じゃないアニメ映画版はどことなくアニメ版と同じ匂いがして、まだ手を付けていません。まあそのうちってことで。
 でもゴーストインザシェルとイノセンスだけは好きですねえ。

 作画もストーリーも好きなんですが、曲が最高です!作曲は川井憲次という方。アニメ・映画のサントラをいっぱい作ってる方で、いろんなメディア作品に曲が散らばってるみたいです。もっといっぱいないかなあ。川井憲次特集のアルバムとかないのかな。ちなみに神々の詩(あぱ~ あ な~あが~ ま~あぽ~~みたいな曲)はこの人とは関係ないっぽいです(笑)


 内容は難しいって感じる人が多いと思うんですが、ストーリーの流れとしては実は「難解」ではありません。アニメ内の世界としては自然な流れなのですが、「説明する気がない」だけです。まあ私はそれもアリだと思うんですが。
 つまり、登場人物がアニメとして見られることを意識していないというか、原作者の造語も彼らにとっては日常会話なので、いちいち意味を説明してくれません。「察しろ」っていう原作者の圧力を感じます。逆に言うと世界観が非常によく作りこまれているということで、ただシナリオライターもその世界にどっぷり入っちゃってて用語の解説を忘れてる、みたいな。思考力が表現力を超越しちゃってる、超天才な子供って感じ。
 余計なお世話かもしれませんがストーリーの流れは後で詳しく書こうと思います。



以下、開けば開くだけ長いので、この作品に興味ない人はたぶん開かないほうがいいです(笑) 特に一番下が長いですが、ストーリーちんぷんかんぷんだった人には一助になるかもしれません。
↓この作品の一番の魅力は「ゴースト」という造語!
{netabare}
 既存の言葉で近いのは、意識、記憶、自我、個性、魂、頭脳、IDといったところでしょうか。アニメ内の世界では「人間にあって義体にないもの」というのが本質的な定義だと推測します。
 つまりAという人間の「身体」を次々に「同等の機能を有する機械」に変えていき、隣に「用済みになった身体」を並べていくとして、手を変え、足を変え、心臓を変え皮膚を変え、頭以外のすべてを変えて、次は頭の外殻を変える。この状態が少佐の状態です。この時点では生身の部分として脳が残っています。隣には脳以外のAの身体が血まみれで置いてあります。
 この時に、それを見ていたあなたは「痛いですか?」とどっちに話しかけますか?
 おそらく現代の感覚から言っても、脳のある機械に向けて話しかけるでしょう。
 つまりAのゴーストはこの時点では「脳」にあります。
 では最後に、Aの脳も機械に置き換える。もちろん、Aの脳と同等の機能を有する機械です。そして完全に有機物から無機物に変換されたAが立ち上がり「あー、よく寝た」といかにも人間のように伸びをする。当然です。それは置換される前のAの体、頭、心と全く同等の機能を有しているからです。
 さて、それを見ていたあなたはどうするか。機械の電脳の中に完全にコピーされているAの人格を完全に無視して、バラバラのAの死体に向けて「ああ、死んでしまって可哀そうに」といいますか?目の前の機械が「いやいや、私生きてますよ」といったのに対して「お前はAじゃない!この鉄くず野郎!」というのですか?なんてかわいそうなことを。
 違いますよね。おそらく完全に機械になったAに「大丈夫か?」と声をかけ、機械が「大丈夫」と答えると、完全に納得はできなくても、ひとまず安心するでしょう。おそらく原作者はそれが正しいと思っているし、私も同意します。つまり、脳がなくなったこの時点でも、Aのゴーストは機械の側にあります。隣の「Aの肉体すべてからなる肉塊」は現代で言うところの切った爪や抜けた髪のようなものです。
 完全に機械になったAですが、Aの保険証はAのものとして使えるでしょうし、電脳によって思考するAは生身の時と同じ思考パターンを持ち、記憶を持ち、自分をAだと認識しています。Aが学校の自分のクラスに戻ってくれば、Aの席に座ることを誰も咎めないでしょう。

 このように「ある人間の生身部分をすべて消去しても、そこに同じように残ると考えられるものの総体」が「ゴースト」です。

 で、「これ」にゴーストっていう単語を当てはめたセンスがすごいですよね!
 だって、それってつまり幽霊の概念と同じですから。もしも知り合いの墓参りの時に背後に幽霊が出たら、あなたは怯えつつ墓(の下の遺骨)に向けて話しかけますか、背後に現れた幽霊に向けて話しかけますか?背後の幽霊ですよね。そしてその幽霊は生前の記憶を持ち、自分を自分と自覚し、同じ思考をして、(少なくとも認識できる人間に対しては)同じ権利を持つはずです。つまり幽霊は「ある人間の生身部分をすべて消去しても、そこに同じように残ると考えられるものの総体」なんです。
 まさに「それ」は「ゴースト」という単語に集約されます!すごい!
 っていう一行をやっと言えたわ(笑)

 この映画はこれを言葉にして説明してくれません(笑) ハリウッド版はわりと説明「しよう」としてくれてた気がします。

 で、少佐は「自分のゴースト」を「自分が保持できているか」ということをずっと考えています。彼女には生身の脳が残っていますが、「じゃあ私の脳がなかったとしたら?」とエレベーターでバトーに話しています。つまり私が先ほど出した例の、「生身をすべて消し去ってもゴーストは残る」という点に、確信を持てずにいるのです。
 もし自分の脳も機械であれば、いま私が考えていることもただの回路をめぐる電気信号なのではないか。その場合、私は私であるといえるのか。例えば9課を抜けるのならば、義体はすべて9課に返上しなくてはならない。もし私の脳までも義体なのであれば、私は、9課を抜けるときに私の肉体すべてを9課に返さなくてはならない。……それはつまり、私が9課の所有物であることを意味しないか?そして所有物なのであれば私は私のゴーストを持っていると言えないのでは。すべて機械なら私のオリジナルはとっくに死んでいることになるし、もし今の私の思考がAIなら、オリジナルすら存在しない。つまりそもそも私のゴーストなどないのでは……。
 みたいなことを少佐はずっと堂々巡りのように考えています。

 そして、そこに現れるのが「電子の海から発生した生命体」。
 つまりゴースト「のようなもの」が生身もなく、オリジナルもない単体で存在しているという事実に直面します。
 その後なんやかんやあって少佐は「生身をすべて消し去ってもゴーストは残る」ということに確信を得ます。もしくはその問を超越した存在となって、自我の安定を得ます。そして自分は死んだことにして、9課を去る。
 まあ有体に言うと「なんかどうでもよくなっちゃった♪旅にでも出よう!」みたいな感じになって終わります(おいコラw) {/netabare}
 


↓少佐の生身の脳髄は本当にあったのか
{netabare}  この点が個人的には最大の疑問で、バトーが劇中で「脳髄あるじゃねえか」みたいなこと言ってるにもかかわらずここを疑問に思っているということは、私は少佐の脳が義体であると予想しているわけです。
 それを明言しているシーンはありません。
 ただ、少佐がその可能性について思いを馳せていたというのが第一のポイント。
 第二は2501が少佐を選んだ理由が「私たちは似たもの同士の鏡像である」ということだった点。
 第三に、2501と少佐の融合が実際に成されたという点。
 第四に、首を切断された少佐の意識が消失 → バトーが(頭蓋を持ち帰り?)義体を作成 → 少佐復活♪ という流れ。
 第五に、「さて、どこへいこうかしらね。ネットは広大だわ」というラストの少佐のセリフ。
 第六に、冒頭の少佐(?)組み立てシーン。脳が機械製です。

 第一のポイントは説明いりませんね。つまり可能性の提示があったわけです。

 第二のポイント。2501と少佐が鏡像とはどういうことか。おそらく少佐が実像で、2501が虚像ということでしょう。これはつまりゴーストの有無だとわかります。そして同時に、陰陽や正負などのような「対極」ではなく「鏡像」であるということは、ゴーストの有無以外には違いがないということ。2501の対極というなら、完全な生身の人間で、しかし思考できない、しかしゴーストはあるという「深睡眠中の人間」のような存在が当てはまります。鏡像ということはつまり少佐からゴーストをとった存在が2501であり、逆説的に少佐はゴースト以外の生身を持たないことになる。ここで脳髄だけは生身だという設定が真実なら、2501の例えは「近いが外れている」ことになりちょっちカッコ悪い。

 第三のポイントは技術的に、そして物語の設定的に、「人間の脳とただのプログラムを統合できるのかな?むりじゃね?」と思った、というだけです。少佐の脳が義体なら、ネットのプログラムと融合することは特に問題にならないかなあ、と。

 第四のポイントも技術的な問題。脳髄の生存機能は頭蓋部の義体だけで完結できるんでしょうか。もし脳が義体なら機能停止してもほかの全身義体に接続して再起動すれば戻るかなあ、と。生身の脳だったら脳脊髄液や脳血流による栄養を頭蓋周囲の義体から補っていると思いますが、首チョンパされたらその栄養が供給されなくなって生身の脳が死なないかな?生体は死んだら再起動とかたぶん無理だから……みたいな。脳脊髄液や脳血流のサイクルが頭部で完結していれば機能維持可能と思われますが、ふつうは心臓のポンプ機能や腎臓のろ過機能のように胴体部分を含めてサイクルを形成するもんじゃないかなあと。はいはい深読み乙。まとめると、首チョンパから生き返ったから脳は義体だろ多分、ってこと。

 第五のポイントで少佐はネットへ旅立とうとしていますが、脳が生身だと結局本体が特定位置に存在するんで、「広いネットの海に消える」っていうラストにならないんじゃないかと。つまり凄腕のハッカーがネカフェの一室から世界中に自由にアクセスしていたとしても、隣のヤンキーに絡まれて殴られたら、とっさにアメリカペンタゴンに逃げ込む、とか出来ないわけで……。意味わかりますかね。わかりますか。よかったありがとう。つまり脳が生身だと最後まで”ある限界に制約し続け”られちゃうわけっすよ。少佐の体が完全に義体なら、別の義体にすべての情報(ゴースト)をロードすればいいわけですからラストは「どこにでもいて、どこにもいない」みたいな存在になれますよね。

 第六のポイントは「そういえば!」と思って見返したら発見しました。このシーンが過去シーンなら確定ですが、少佐の見た悪夢っていう解釈もあるから決定打ではないですね。

 以上6点から私は少佐の脳は義体である可能性が高いと考えます。押井守作品以外で少佐の脳が生身である証拠が提示されていたとしても、ゴーストインザシェル・イノセンスに限って言えばそうであると信じます。私が、そのほうがストーリーとして好きなんで。 {/netabare}



↓これだけは取り上げたい名台詞!
{netabare}  これ絶対ピックアップしたかった!
 わたしをある限界に制約し続け……とか少佐がかっこよく決めてるシーンもありますが、このセリフの前ではかすんでみえる!

「で、そっちに現れた人形使いは?どんな感じの奴です?」
「……人形みたいなやつだ」

 これ!
 かっこよすぎ!
 なにその返し!立川談志かお前は!
 何回観てもこのシーンでニヤニヤしちゃいます(笑)
 人形劇をしている人形師が天からの糸でつられていて天井の向こうに大きな人形師の顔が……みたいな。誰かを操っているという行為を誰かに操られていてその誰かがまた……みたいな。うん、何言ってんのかねわたしは。
{/netabare}





ストーリーの流れ(超ざっくり)
{netabare} とりあえずこのアニメの敷居を上げちゃってる、分かりにくい表面上のストーリーの流れを解説します。

第一の事件発生[技術者亡命未遂事件]→即解決
 ↓
神OP ~少佐の作り方~
 ↓
第二の事件発生[大佐黒幕ハッキング事件]→水辺のスタイリッシュ戦闘→「突入しろ」フェードアウト(解決)
 ↓
「奥さんも子供も本当はいないんだよ」
 ↓
少佐、休日に海に潜るの巻
 ↓
中盤BGM ~街でドッペルゲンガーを見て不安に~
 ↓
第三の事件発生[人形勝手に作られちゃった事件]→少佐、人形に興味津々
 ↓
黒幕は6課
 ↓
6課が人形を強奪→追う(同時にいろいろ調べる)→戦車が立ちはだかる→バトーがでかい銃で倒す
 ↓
少佐と2501が会話して融合
 ↓
第三の事件は闇に葬られて終了。少佐は消息不明に。
 ↓
ニュー少佐がネット世界に旅立つ
 ↓
終わり {/netabare}


ストーリーの流れ(まあまあガッツリ)
{netabare} 【冒頭の屋上~神曲OPまで】
{netabare}  第1の事件。技術者亡命事件。
 某国外交官によって技術者が亡命しかける。6課(表の警察)が現場に突入するが、外交官は治外法権と技術者の権利を主張して6課は手が出せない。その現場の窓の外から突然不審者が発砲。外交官を射殺し逃走する。警察として不審者に対応する6課。しかしこの不審者は実は主人公であり、9課(裏の警察)が外交官を暗殺することで事件を闇に葬った。6課は射撃し返しているが、実は心の中では不審者に感謝している。
 第1の事件はここで解決して終了。 {/netabare}

【神曲OP&少佐目覚め】
{netabare}  少佐組み立てシーン。このあとに少佐が目覚めるシーンがあるので、少佐の夢シーンのようにみえるが、おそらく現実の過去のシーン(これは筆者の予想)。 {/netabare}

【ヘリから偉そうな人降りてくる~白髭禿(荒巻、9課のトップ)との会話】
{netabare}  偉そうな人の話を要約すると
「昨日の暗殺マジ助かったわ。それはさておき、今うちの国で預かってるマレス大佐ってやつがいるんだけど、なんかそいつの本国が引き渡せって言ってんだよね。ぶっちゃけ引き渡しちゃっていいんだけど、薄情ものって思われんの嫌だから理由欲しいわ。てか明日その本国と話し合いだわ。まじ萎えるわ」
とのこと。だからどうしたって感じで会話だけで終了。昨日の一件とはまったく別の話。
{/netabare}

【金色短髪のひとの顔にハリ刺さってるシーンらへん】
{netabare}  もう第2の事件発生。事件は待っちゃくれない。
 外務大臣の通訳の脳がハッキングされていたことが判明。偉そうな人がまじ萎えていた会談をぶっ潰すためのハッキングだと予想された。もちろんハッキングした犯人を追うことにする9課。すでに逆探知していて、その場所に向かえとのこと。ハッカーを追跡する車は2台。すでに出発したバトー&石川カーと、これから出発する少佐&トグサカー。 {/netabare}

【少佐&トグサカー車内】
{netabare}  ハッカーの正体はすでに判明していて名前は「人形使い」。
 結構有名人。「あの有名な?」「そうそう。あんなことしたりこんなことしたりした人だよ」的な会話が続く。
 ここで「登場人物にとっては当たり前の理論だが、視聴者はちんぷんかんぷん」というこの映画特有のストーリー・会話展開が発生。略して「当たちん」。
 要約すると
「ハッカーは旧式の脳にハッキングした」
「どうせハッキングするなら新型のほうよかったんじゃね?ハッカーまじアホやん」
「新型はハッキングが難しいから、それにハッキングできるってことは誰かが裏で糸を引いていることになる」
「そうなったらマレス大佐が怪しかったね」
「ってことは、逆にマレス大佐が怪しいかもね」
「いや、その逆の逆かもよ」
「(´_ゝ`)」
みたいな。
 そのあとに襟足の長い運転手(トグサ)についての説明。彼は所轄から引き抜かれた感じで、割と生身で、9課のほかの人と結構ちがう感じで、使ってる銃はマテバでマテバはショボイ。 {/netabare}

【清掃員のシーン~(だいぶ飛んで)~ビルに囲まれた用水路での不可視の戦闘シーン】
{netabare}  ハッキング逆探知位置にいたのは清掃員。本人にハッキングの自覚はなかった様子。
 それに気づいた9課の人たちは清掃会社に問い合わせて清掃車を追う。
 しかし清掃会社が、警察から問い合わせがあったと清掃車に報告、清掃車逃走。
 逃げた先に怪しい男。人形使いか?と思わせる。
 そこから戦闘。市場で見失うが再発見。
 怪しい男は市場を切り抜け、警察を完全にまいたと安心する。
 が、実は透明になった少佐がすぐ近くに!
 戦闘!
 制圧!
 でも忘れないでね。今ハッキング事件の犯人を捜してます。マレス大佐っていう名前だけ出た人が怪しいです。
 少佐とバトーは途中でこの怪しい男も操られているだけだと気づきます。(なぜでしょうか。凄腕ハッカーにしては弱すぎるとかそんな感じかな。もしくはカン)
 ハッキングされるとゴーストが無くなって昔の記憶とか無くなる。 {/netabare}

【白髭禿とヘリ】
{netabare}  白髭禿はマレス大佐の家を見張っている。多分、緑に黄色のラインのポロシャツがマレス大佐。人形使い登場。やっぱりこの二人は繋がっていたのか!
 バトーと白髭の話はさっきの「怪しい男」についての情報。
「あいつの話によると、あいつは凄腕の殺し屋で、マレス大佐に10万ドルで雇われて例の"萎え会談"をぶっ潰そうとしてたらしいです」
「ふーん。まああいつのウソっしょ?」
「もち。ただのチンピラでしたわ。人形使いに操られてた系っすわ。で、おやっさん今マレス大佐の家っすよね?人形使い来ました?」
「来たわ。とりあえずマレスとか人形使いとかこのまま捕まえるわ」
 で、白髭「突入しろ」って言ってます。つまりここで第二の事件終了です。いやホントに。
 詳細がわかりませんがハッキング事件がこの「突入しろ」から次のシーンに行くまでに終了したことは間違いありません。
 おそらくマレス大佐は偉い人の望み通りハッキング依頼容疑でマジサイテーな奴って感じになって本国へ送られました。で、本国でおそらく晒し首になりました。人形使いもたぶん捕まったか、その場で射殺されたかです。とはいえ彼の本体はネットの海の中にあるので、実は逃げました。 {/netabare}

【疑似体験って……どういうことですか、らへん】
{netabare} 洗脳された清掃員に説明するシーン。
「あなたには奥さんも娘さんもいないんだ。すべて植え付けられた記憶なんだよ」
「まじ気分悪いっす。この記憶消せないんですか」
「ちょい無理っぽいです」
「うそーん」
 ここはわかりやすいんでそのままの解釈でいいです。まあここはシナリオライターの「主張」のひとつなんで、ちゃんと説明してくれてます。 {/netabare}

【少佐、休日に海に潜るの巻】
{netabare}  ここも主張シーンですが、一番深いトコの話になってるんで分かりにくいです。
 でもまあストーリーの流れとはあんまり関係ないんで飛ばします。
 ちなみにDVDだとめちゃくちゃ聞き取りにくい誰かわからない囁き声はこう言ってます。まあ誰って人形使いに決まってますが。
 
 「いまわれらかがみもてみるごとくみるところおぼろなり」
{/netabare}

【中盤の神曲シーン】
{netabare}  なんかいつまでも観てられますね。雨って好きだわ。
 人影の中に見える自分に似た人が、少佐の不安を煽る。「私は私だといえるのか」。 {/netabare}

【裸の奴が轢かれる ~ 9課のラボ ~ 9課の会議室】
{netabare}  バトーが宣言してから説明してくれてます。バトーまじいいやつ。
第3の事件発生。ロボット勝手に作られちゃった事件。
「9課御用達の義体製造会社の製造ラインが勝手に動いてロボットを作った。ロボットは逃げたけど車に轢かれて、通報があって、いま9課で調べてるとこ。しかもゴーストっぽいのが入ってるっぽい」
 このゴースト「らしき」っていうのが結構重要なポイントだったりします。これをゴーストとするかどうかがシナリオライターの問いであり、私もまだ答えが出ません。つまり、現代版で言うとSiriが「週休二日で8時間勤務にしてくれ」と言ったらどうするか、みたいなことですがまあその辺は置いといて。
 この事件に対して9課は「ロボットを窃盗するのが目的ではない」と考え、その会社自体を捜査、と同時にその会社と同じくらいのセキュリティのネットを封鎖して次の犯行を防止。少佐は新しいセキュリティを組む。
 そして同時に、少佐はこの「ゴーストっぽいのが入ってる義体」に深く興味を持ち、接続して(ダイブして)中にあるものを確かめたいと思っている。これ以降少佐にとっては9課の任務よりも「この義体にダイブすること」が優先されます。
 あとバトーと白髭の会話も結構深いですがスルーします。 {/netabare}

【外部の2人がやってくる】
{netabare}  6課の中村部長が医者を連れて白髭に面会に来ます。結構いきなりな感じです。
 9課のメンバーも「え、何しに来たん?」みたいな反応。
 トグサが降りた後、少佐とバトーの会話。ここが少佐にとっての核心シーン。会話で言ってることそのままなので、例によってスルーします。
 で、6課のおっさんと白髭対面。手短にいこうって言ってちゃんと実行してます。この6課のおっさんのセリフは全体的に筋が通ってるし、わかりやすくて好き。「あの勝手に作られた義体もらいます。あとは6課がやります。9課はお休みしてどうぞ」って言ってます。 {/netabare}

【トグサが駐車場でなんか調べてるシーン】
{netabare}  出ました!当たちん! 登場人物にとっては当たり前の理論だが、視聴者はちんぷんかんぷんな会話!

 ↓以下トグサの頭の中と行動
(あれ、車2台あるわ。二人で2台……?官僚2人がそれぞれ公用車を自分で運転してくるかな?)
(もしかして、2人以外にもだれか来たかも)
 不審に思い、映像を確認。何も映っていない。
(光学迷彩=透明になる装置かも)
 赤外モードでもう一度見る(おそらく赤外線サーモグラフィのこと。温度で透明な人間を見つけようとしている)
 しかし何も映らない。
(やっぱ違うか……あれ?)
 不審に思い、二人が通り過ぎてから自動ドアが閉まるまでの時間を確認。タイムラグが大きすぎることに気づく。
(やはり誰かほかにいるのでは)
 確信を得るために二台が止まっていた駐車場の感圧計を調べる。
 つまりメーターはその駐車場の枠線内のものの重さ。時間を進めると、最初ちょっと高くて、ゼロになる(前の車が止まってて、いなくなる)で、次に急激に上昇。2000くらいになる。ここから車の重さを差し引くと(下のメーターが総重量で上のメーターが車の重量かな?単位がt.だけどkgっぽい)人間の重量はざっと600kg。くらい。
 義体1+人間1で500kgを超えることはない(らしい。知らんがな)のでやはり車には2人のほかに誰か乗っていたことになる。
 (つまり6課の車でやってきて「光学迷彩」+「熱迷彩」の装備のある人間が9課に無断で内部に侵入している)
 という状況にトグサは気づき、少佐に報告。

 つまりここで第3の事件「ロボット勝手に作られちゃった事件」において、黒幕は6課である可能性が示唆される。 {/netabare}

【白人の腕シャキンシャキーン周辺 ~ 6課の侵入者が「人形使い」をさらう】
{netabare}  このシーン好き。というか6課の課長のセリフが理知的・平易・適切で好き。適切に2501の弁舌に振り回されてる。
9課「これ義体関連の事件なんでこっちの守備範囲だよね」
6課「いや、実はこいつは国際犯罪者の人形使いだから国際犯罪の6課が担当なんです」
白人「そーだ、そーだ」
9課「この義体に閉じ込めて、本体は暗殺した系?」
6課「そうです。いやはや、めでたしめでたし」
人形「嘘だ!」
9課「え、この人形起動してたん!?」
外野「なんか勝手に動いてるっす」
人形「おれ人間なんだ!助けてくれ9課!」
9課「え…?」
6課「お前はただのプログラムだから駄目!」←これ、うっかり口を滑らせている
人形「それ言っちゃったらあんたもプログラムっしょ。だいたいね……うんぬんかんぬん」
6課「いや、意味不明だし!お前犯罪者だし!」
人形「でもこの国死刑ないっしょ?おれ基本死なねえし」
9課「え、死なないってことは人形使いはAIだったの?」←混乱してたが理解し始める
人形「AIじゃねえし。故郷がネットってだけだし。生きてるし。あと名前は2501だし」
6課「(……マジこいつ殺すしかねえ)」

 で、侵入者(実は6課の人間)が発砲。2501を奪い逃走。発砲は人狙いじゃなくて、記録を壊そうとしたっぽいです。 {/netabare}

【待機していたトグサ、マテバの弱さをさらす ~ 昔のアニメにありがちな指令室で白髭禿が指示を出す】
{netabare}  侵入者(実は6課)が建物の壁を壊して外に出ると、事前の打ち合わせ通り逃走用の車が来る。
 そこに待ち構えていたトグサ登場!マテバを無駄撃ちする。
 逃げられてしまうかと思いきや、トグサが手配していたトラックが道を塞ぎ(あとでお礼言ってます)、その隙にナンバープレートに一発、発信器を打ち込んで褒められる(あとで2発やれって怒られてます)。
 6課の人が「いやあ、困ったことになりましたなあ。ちゃんと中身入りで捕まえてね」みたいな感じで侵入者とは関係ないですよアピールをしてから去っていきます。どうでもいいけど結局こいつら2台で帰ったのかな。運転手は?まあいいけど。

 ここで9課は第3の事件について大きな軌道修正を行う必要が生まれます。
1、侵入者を捕えて、6課とのつながりを証明する → バトー&トグサの担当
2、プロジェクト2501とかいろいろを調べる → 白髭禿の担当
3、2501を取り戻す → 少佐の担当(というより少佐は個人的な執着でこれを優先)
4、なぜ2501は9課を頼ったのか → 各自考える
5、なぜ6課は強引に2501を奪ったのか → 各自考える
 白髭禿は人形使いを破壊することを視野に入れているが、少佐は嫌がっている。
{/netabare}

【6課とトンネル ~ プロジェクト2501真相判明】
{netabare}  白人は2501のゴーストを認めているっぽい。てかまあ、彼が親みたいなもんだから。で、運転手どっからきた。車もう一台どうした。

[プロジェクト2501]
 外務省が技術者を集めたプロジェクトで、目的は犯罪用のAIの作成。そのAIはネット界から各国に潜入し、外務省に有利になるような様々な工作をするスパイとして作られた。白人がプロジェクトの主任。第一の事件で6課が追っていた亡命希望の技術者もこのプロジェクトの参加者。外務省と、国際問題に対応する6課は同一の利害関係で動いている。
 このプロジェクトが9課の知るところとなり外部に露見すると、当然外務省は各国から糾弾される。つまり「あの国の外務省マジないわー」みたいな感じになる。それを避けるために6課は事件を隠蔽しようとして、2501を強奪した。

 全部ジェバンニがやってくれました。あ、間違えた。イシカワがやってくれました。ずっと名前出てたイシカワはここで初登場。そしてそれ以降登場無し(笑) 次回作に期待してください。
{/netabare}

【バトー再登場 ~ あんなゴツイお姫様にエスコートいらんわ】
{netabare}  バトーが「逃走車が白いセダンと接触して2501を乗せ換えた、かも」と報告。つまり追う対象が2つ。
 当然少佐が2501のほう、トグバトーが逃走車を追うことに。
 逃走車確保。道を封鎖して動きを止め、侵入者2匹のうち1匹は即射殺。もう一匹がビビったところで確保。
 バトーは侵入者をトグサに任せてすぐさま愛しの少佐のほうへ向かう。 {/netabare}

【少佐 VS 四本足の戦車】
{netabare}  少佐は白いセダンを補足。教会っぽいところの真ん中に止まっている。
 少佐が近づくが、光学迷彩の何かを発見。それは4本足の戦車(物語世界の中では戦車といえばこれらしい)と思われたので、上空に待機している味方のヘリに天窓のガラスを割るように指示。降ってきたガラスによって戦車の光学迷彩解除、発砲も停止(そういうもんなんです。ガラス降ってきたらそらそうなりますわな ←テキトー)。
 「一人で戦車とやりあう気か?」はヘリパイロットではなくバトーのセリフ。
 それに対して少佐は「増援が来てから2501を確保してもダイブを許可してもらえない。私が一人で2501を取り返して本部に届ける前にダイブするしか、ダイブする方法はない」と、自分の行動に理由付けをしています。
 どんだけダイブしたいんだよって感じですが、それが今の彼女の生きる理由みたいなものなので。
 M23とUnitBじゃあ戦車には勝てない。でもたぶんマテバよりは上。この辺の用語の細かい説明など当然のように皆無。

 この戦車は間違いなく6課の指示で動いているんですが、なぜ2501を破壊しないで守ってるんですかね。
 最終的には頭打ち抜いて終わりなんで、この戦車でやっとけばよかったのに。まあできれば「回収」したかったんだろう。……戦車で守ってそのあとどう回収するんだ。ガシャコンガシャコン6課の課長の家まで持って帰るのか…?まあいいや。

 まあ戦闘。
 少佐が頭の上に乗ってフタ開けようとしたり(たぶんそれで装甲に隙間ができて、内部を破壊したら戦車が止まる)、戦車が光学的にも熱力学的にも感知できない少佐を心音で特定(ただし一定時間ロックオンしてないと無理みたい)してますが、この辺の説明もなし。1流のアニメ視聴者なら察せ!イエッサー!
 でも弾切れじゃなかったじゃん少佐!あと戦車は頭の上撃てるようにしとけ(笑)

 最終的には少佐は敗北しますが、すんでのところでバトーがオリジナルの超すごい銃を持ってきて戦車を破壊。なぜかこの銃の説明はある。
{/netabare}

【それ以降】
{netabare}  6課の増援のヘリが狙う中、少佐は2501にダイブ。
 少佐と2501が融合。
 ヘリが二人の頭を吹っ飛ばすが、少佐のほうは弾丸がバトーの手に当たって軌道が逸れ、頚部に当たって首が飛んでいく(スローで分かる)。
 少佐の薄れゆく意識の中、バトーが叫ぶ。
 おそらくこの後、バトーは少佐の頭を秘密裏に持ち帰り、闇ルートで入手した義体となんやかんやして少佐復活。
 「おれんとこ来ないか」というバトーに対して、少佐は「ちょい旅に出るわ」とつれない返事。
 俺たちの戦いはこれからだ!
 で終わる。
 ごめん最後(も)テキトーになった。 {/netabare}
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 17
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

久々の入隊!

 あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 2回目でした。85分くらいの近未来SF。
 原作の漫画やこの映画のアニメコミックは読む機会もあるのですが、映像作品として見たのは久々でした。テレビシリーズは未視聴です。

 この作品を傑作たらしめているのは、卓越した近未来の世界観の設定と、躍動的なアクションに加え、「人間と機械の二元論」を基礎とした普遍性にあると思います。イロモノではなく正統派のSFですね。
 被創造物を用意することで人間について考えるというのは、鉄腕アトムの頃から培われてきた、ある意味では古典的なテーマです。ただ、この作品では、「情報」や「ネット」というキーワードを使って、普遍的なテーマの現代化に成功しています。この作品で語られている内容は、今なお色あせていません。

 で、この作品をどうやって読んでいこうかと考えたときに、その大半は脚本によることになります。象徴物は、強いものが少数あるといった感じで、そこまで苦労することはないでしょう。
 困ってしまうのはむしろ脚本の方。非常に抽象的で、かつ宗教的な要素も入っていて、やや難解です。加えて、ちょっとテンポが速くて、十分な考察時間が与えられてないようにも思えます。とはいえ、このテンポの良さが会話の日常感を演出していたり、作品全体の緊迫感を醸していたりするのも事実なので、一概に悪いとも言い切れませんけどね。脚本自体は非常に良いものです。

 以下では、脚本をベースにして映画の内容について考察してみます。かなりのネタバレがありますので、先入観を嫌う未視聴の方はご注意ください。


機械と人間:{netabare}
 まずは、根幹を成す機械から人間への展開の仕方を見てみます。作品の基礎的な部分ですので、セオリー通りオープニングで語られています。亡命者の会話をバトーと素子が盗聴しているところです。
 ①?「バグのないプログラムは存在しないが、デバッグの不可能なプログラムもまた存在しない。違うか?」
 ②亡「そもそもあれは本当にバグなのか?本来プロジェクト2501に必要だったのは…」
 ③バ「お前の脳、ノイズが多いな」
 ④素「生理中なの」

 たったこれだけの会話ですが、非常に重厚な脚本になっています。
 ①では機械の話しかされていません。一方、②では機械を否定しています。ただ、機械でないものが何かという言及はされません。③では、「ノイズ」という機械表現が、「脳」という生物表現に乗せられ、生物側にズレ始めます。④で初めて生物のみの表現になります。
 機械から人間へ、とてもスムーズに展開しています。また、それぞれの要件も提示されています。機械はプログラムであり、人間には生理がある、ということです。卓越したセリフ回しだと思います。

 この要件付けは主題に直接関係します。少し先走りますが、人形使いは、自我らしきものを持ちました。しかし、重要なものが欠けているのです。彼の言葉を借ります。
 「私は自分を生命体だと言ったが、現状ではそれは不完全なものに過ぎない。」
 「なぜなら、私のシステムには、子孫を残して死を得るという基本プロセスが存在しないからだ。」
 彼は、システムでありながらも、生命体を自認しています。つまり、③までが充足されているのです。ですが、④の要素が欠落していました。彼は、(象徴としての)生理を欲していたのです。
{/netabare}

人間とゴースト:{netabare}
 人間がゴーストを持つものだということは、清掃車を追う車内で、トグサと素子により語られます。トグサにハッカーの黒幕の根拠を問われた、素子の返答から。
 ①素「根拠ですって?そう囁くのよ、私のゴーストが」
 ②素「ところでまだリボルバーを使ってるんだって?―略―」
 ③ト「俺はマテバが好きなの」
 ④素「援護される身としちゃ、好みより実効制圧力を問題にしたいわ」

 ①のセリフばかりが取り上げられますが、「ゴースト」があるだけでは人間の証明にはなりません。それが人間のものなのか、機械の模擬的なものなのか、分かりませんからね。ここで重要なのは、その先の会話との関連です。

 ①で素子は、「ゴースト」という非論理性にその根拠を頼っています。しかし、トグサが同様に「好き」という非論理性に根拠を求めると、「実効」という論理性をもって否定するのです。
 この会話が表しているのは、人間が内包している論理の矛盾です。「ゴースト」に加え、「論理矛盾」というプログラムで構築し得ないものを抱えているのが人間なのです。

 なお、論理矛盾はスキューバのシーンに展開します。このシーンは語るべきところが多いですが、最も重要なのは、海面に写る素子の二面性(人間と機械)と、それを突き破るというエンディングを示唆した描写です。
 論理矛盾は、その直後に出てくる「不安、孤独、闇、それから希望」という素子のセリフです。一つの事柄でも、相反する二つの方向性を見てしまうのが人間なのです。
 素子の表情、特に目は、とても機械っぽく見えるのですが、「生理」やここで挙げた二つの論理矛盾は、いずれも素子の口から出ています。人間の部分も強調されていましたね。

 ちなみに、素子が「生理」を言い訳にするのも変ですよね。素子は脳と脊髄以外は義体ですから「生理」はないはずです。本人も遺伝子を残せないと言っていましたし、嘘をついたのでしょう。偽証も人間特有なんて言われたりします。男を黙らせるための必殺の文句、といったところでしょうか。
{/netabare}

記憶と情報:{netabare}
 ちょっとシーンを遡って、清掃員の尋問シーンのあとのバトーのセリフ。
 ①バ「疑似体験も夢も、存在する情報は全て現実であり、そして幻なんだ」
 ②バ「どっちにせよ、ひとりの人間が一生のうちに触れる情報なんてわずかなもんさ」

 これはバトーの意見、というか一般人の代弁だと思います。素子はちょっと違います。スキューバから。
 ③素「自分が自分であるためには、驚くほど多くのものが必要なのよ。―情報の例示―」
 ④素「私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり、それら全てが私の一部であり、
    私という意識そのものを生み出し、そして同時に、私をある限界に制約し続ける」

 素子はバトーと異なり、個人を特定するためには、「わずかな」情報(記憶)ではなく「膨大な」情報が必要なんだと言っています。また、電脳がアクセスしたものは自己形成を助けるけど、アクセスという条件がついてしまうため限界があるんだと言っています。
 この辺も人形使いの会話に直結するのですが、その話に移る前に、この作品で重要な意味を持つ「コリントの信徒への手紙」を見ておきましょう。
{/netabare}

コリントの信徒への手紙と生命の樹:{netabare}
 この手紙は、スキューバのラストにある「今我ら鏡もて~」と、エンディングにある「童子のときは~」に引用されているやつです。新約聖書の内容になるのですが、私はキリスト教徒でも何でもないので、うまく説明できません。というわけで、手元にある訳本を頼りに該当箇所を超絶意訳します。キリスト教徒の方には反感を買いそうですが、どうか大目に見て下さい。★の部分が作品内での引用箇所です。

 「愛は大事だよ。愛は滅びないよ。知識は廃れるよ。私たちが持っている知識は一部(不完全)だよ」
 「不完全なものは、完全なものが出てくると廃れるよ。」
★「幼子のときは幼子レベルだよ。大人になると、そのときのことは忘れちゃうよ。」
★「今、私たちは鏡にぼんやり写ったものを見ているよ。いずれははっきり見えるよ。」
 「今、一部しか知らなくても、いずれははっきり知ることができるよ。」
 「信仰と希望と愛はいつでも変わず存在するよ。一番大事なのは愛だよ。」

 愛や信仰に関する部分は、この作品ではあまり出てこないので、とりあえず脇に外しておきます。知識のところを見てみると、不完全な状態と完全な状態があることが分かります。

 一部の情報が全てだと思っているバトーは幼子で、より多くの情報を得ようとしている素子は大人になりたい幼子、完全に近い情報を持っている人形使いが大人です。
 なぜ人形使いが素子を選んだのかというと、彼が(象徴としての)生理を欲していたことに加え、素子が大人(完全なもの)を目指していたからです。これが両者のシンパシーです。

 戦車との戦闘シーンでは、背景に生命の樹が出てきます。生命の樹に実るのは「知恵の実」で、それを食べると神に等しき存在になれるとされています。素子は、人形使いと融合し、膨大な情報(知識・知恵)を獲得しました。大人(完全なもの)になったのです。だから、融合に際して、天に神のようなもの(完全なもの)を見たのです。

 この辺りに関する人形使いのセリフを一応記載しておきます。
 ①素「私が私でいられる保証は?」
 ②人「その保証はない。人は絶えず変化するものだし、君が今の君自身であろうとする執着は、君を制約し続ける」

 「変化」は幼子が大人になること、「執着」は幼子が幼子であろうとすること(バトー)ですね。「わずかな機能に隷属していたが、制約を捨て、さらなる上部構にシフトするときだ」も同様の内容です。

 ちなみに、この作品には愛や信仰は出てきませんが、「希望」という単語はスキューバで出てきますよね。大人(完全なもの)になった素子が、子供の義体に収まっているのは、再度大人に成りうるという「希望」のような気がします。素子は完全なものになった、と書きましたが、正しくは真の完全なものに近づいた、というべきなのでしょう。
 子供(不完全)→大人(完全ぽいもの)→神(真に完全なもの)という段階付けがあるわけですから、大人になってもその先にはさらなる「変化」が待っているのです。
 別にいずれ神になる、と言いたいわけではないですよ。それは神への挑戦でしょうから。より大人になる、まだ成長できる、くらいのニュアンスです。
{/netabare}

改めてテーマについて:{netabare}
 この作品のレビューをいくつか拝見しましたが、やや「ゴースト」という単語に引っ張られ過ぎている方が多いように見受けられます。「ゴースト」は確かに重要なキーワードではあるのですが、あくまでも人間を構成する要素の一つに過ぎません。人間を構成しているのは、「ゴースト」だけでなく、(象徴としての)「生理」と「情報」も必要なのです。このうち、最も重要なのは「情報」です。

 「記憶」が改ざんされ、「ゴースト」が「義体」に宿り、「義体」のメンテナンスを信用に頼っている、というのがこの作品の世界です。「記憶」や「ゴースト」を持つことが人間であることの証明にはならず、バトーが言うように「疑い出せばキリがない」という状況なのです。
 こんな中で、「私は人間なのか」「この自我は本物か」ということを証明をするためには、どれほど多くの疑わしきことが出てきても、全てに追跡調査可能なほどの圧倒的な情報を獲得するしかないのです。

 素子は、「ゴースト」と(象徴としての)「生理」を有していましたが、「情報」に不足していました。自分を証明するための「情報」に不足していたから、悩んでいたのです。
 人形使いは、「ゴースト」と「情報」を有していましたが、「生理」を持ち得ませんでした。
 この両者が融合し、「新たなゴースト」と「生理」と「情報」を持った「何か」が誕生しました。この作品が言わんとしていることは、圧倒的な「情報」量がもたらす「自我の確定」と「人間の進化」なのです。
 全ての人間が人間であることを証明できない中で、人間であることを証明できてしまう「何か」が、果たして人間と言えるのかどうか、というのは分かりませんけどね。神に近づいたものですから。皮肉なものです。

 ていうか、素子はどうなっちゃうんですかね?エンディングのあとは、義体を捨ててネットの中に潜むんだと思うのですが、それってどんな存在なのでしょうか。ネットの中にある自我というのは、環境、みたいなもの??
{/netabare}

遺伝子と模倣子:{netabare}
 図らずもエンディングまで到達してしまって、これ以上何書くの?って状況なんですけど、補足を少々。
 補足したいのは、「希望」を誘引する「生理」についてです。

 気付いた方のいらっしゃるかもしれませんが、私がこのレビューで生理と言うときに、「生理」と(象徴としての)「生理」と使い分けてきました。前者は女性の肉体的な事象を述べたもので、後者は自分の情報を残す機能のような意味合いで使っていました。素子は「生理」はないけど、(象徴としての)「生理」はある、ということです。作品内での遺伝子と模倣子の関係に似ています。

 ①素「融合したとして、私が死ぬときは?遺伝子はもちろん、模倣子としても残れないのよ。」
 ②人「融合後の新しい君は、ことあるごとに私の変種をネットに流すだろう」
 ③人「人間が遺伝子を残すように。そして私も死を得る」

 模倣子というのは、ミームのことです。血族的なつながりに基づく遺伝情報の伝搬ではなく、脳から脳へとつながる文化情報の伝播です。
 例えば、私がレビューを書きます。誰かがそれを読みます。そして、私の解釈にその方の解釈を載せ、新たなレビューを書きます。新たなレビューは、私のレビューよりも進化したものです。このときの私のレビューが模倣子であり、新たなレビューが進化した模倣子です。この総体が文化であり、文化も進化する、ということです。

 なぜ素子が模倣子になれないと言ったのかは分かりません。誰しもが模倣子に成りうる気がします。発信者の自覚がないからかもしれません。ただ、人形使いは自覚の有無を問わず、「変種をネットに流す」ことができるのだと言っています。これは、「子を情報として拡散する」という、遺伝子でも模倣子でもない、それを融合させたような第三の伝播機能を表現しているように思えます。
 機械の男と人間の女から産まれた子供、そんな第三の存在がもたらす新たな伝播機能。それこそが、新たな「希望」なのかもしれません。
{/netabare}

どうでもいいこと:{netabare}
 私は、この作品を漫画版でごくごくたまに読むのですが、読むたびに、漫画版ナウシカを手に取ってしまうんです。漫画版ナウシカには、こんな一連のセリフがあります。
 「私たちの身体が人工で作り変えられていたとしても、私達の生命は私達のものだ。生命は生命の力で生きている」
 「生きることは変わることだ。王蟲も粘菌も草木も人間も変わっていくだろう。腐海も共に生きるだろう」
 「だがお前は変われない。組みこまれた予定があるだけだ。死を否定しているから……」

 人形使いが、なぜ生命体を自認したのか、なぜ変わることの必要性を素子に説いたのか、なぜ死を欲したのか。彼が抱えるストーリーは、ここに集約されるように思えます。
{/netabare}

 投稿前に読み返してみましたけど、冒頭で挙げた「肉体と魂の二元論」について、あまり触れてませんでしたね。この作品の基礎ではあるけど、主題はその先にあるので追記はしませんけどね。それにめんどくさ…じゃなくて、模倣子だから、これ。

対象年齢等:
 高校生くらいから楽しめるでしょう。どこまで理解できるかは一概には言えませんけどね。宗教が絡んでくるし、いつまで経っても「よく分からん」てなところもありますし。難しく考えずにとりあえず見ておきましょう、という必見レベルの作品です。
 「天使のたまご」もレビューを書いていますけど、押井作品にはキリスト教が必須?なんですかね?この2作品しか見てないから断定はできないですけど。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8
ネタバレ

windnaut さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

2週目メモ帳片手にタイム連打 映画館で理解できるような作品じゃない

「人形使い」を追う群像劇

すべてのセリフ(本当にすべてのセリフ)を記憶する必要がありその記憶が次のセリフの理解につながる、知識の積み重ねと達成感を味わえる作品。実をいうと攻殻はおしゃべりがうまい女性の方が男性より向いてる作品かもしれない。

あまりにもシビアな作品で薦めづらいがこれも私の中で5本指に入る神アニメ

以下シーンごとの記録と感想、ネタバレの塊:

起承転結、起の章(秘密会談参加者ゴーストハック事件)
{netabare}
シーン1:とあるビルで
{netabare}
{netabare}
内容(つかみ):亡国外交を建前に国の重要プログラマーを拉致するところを公安六課が制圧、外交官は免罪できる手形を持ってたので。プログラマー流出防止のため「公安九課」(草薙素子=少佐)が武力介入、外交官はその場で射殺。六課と九課の立場を少しながらあらわにした。そしてOPへ。
{/netabare}
感想:
ワクワク
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{/netabare}
シーン2:エレベーターの中
{netabare}
{netabare}
内容:六課の偉い人と九課のボス荒巻の会話。日本はつい最近政権交代があった「アベル共和国」の政府に援助金を続けるか断つかの立場にいるが。日本側はアベル共和国の新リーダーは先がないと判断。新政権は金も自力で手に入れたわけでもなく、援助金は歴史上日本が圧力をかけてたことの贖罪だと認識されてるので感謝もされないので日本の立場としては援助を切りたい。だがもう一つの問題はアベル共和国の元軍事部門のボス「マレス大佐」が日本に亡国してる件。そこでアベル共和国と日本は「秘密会談」を主催し、日本側の交渉目的としてはマレスを渡すことを条件に援助を切るか、マレスを渡さず援助を続けるか(絶対に選びたくない)の2択を迫ることだが。実際のところ日本はマレスを国外追放して援助も切りたい。だが世論的には正当な理由もなく表向きにマレスを追放できないところ。偉い人がエレベータを降りる際の一言‘亡国の件ありがとう 表向きの人(六課)は手を汚せないからね’
{/netabare}
感想:
ここ1分のシーンでさりげなく出てくるマレスというキーパーソンとアベル共和国。記憶が正しければ映画で登場するわけではないが。物語を理解する上で絶対に知っておかないといけないキーワード、事件の黒幕は目的を果たすためいろいろな事件を繰り出してくるが、自分がやってるとバレないためマレスの名を使い、一連の事件はマレスを中心に動いてるように公安に見せる。ちなみにここで六課は公安の表部隊、九課は裏部隊と説明された。
{netabare}
ね、メモ帳ないと無理でしょ。「マレス」と「アベル共和国」と「秘密会談」に気づかなかった人はこの時点でもう後の事件がなぜ起こってるのかわからなくなちゃうの。その人たちはここから起きる一連の事件に一貫性を見だせなく。公安九課が日常的になんとなーく起きてる事件解決してるように見えてしまうのがこの作品の怖い所。
{/netabare}
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{/netabare}
シーン3:観察室
{netabare}
{netabare}
内容:公安は世界を跨いで活躍する悪名高いハッカー「人形使い」がすでにネット端末の隅々に介入していて秘密会談の妨害工作を仕掛けてくると疑い、参加者全員に網を張っていた。その頃、読み通り会談に参加するはずの通訳官が電話回線を通じて「ゴーストハック」されてしまった。使用されたウィルスは旧式のHA-3。バトーと石川が逆探知を通じて発信源を追ってるとのこと。少佐は合流命令を受けつつベッドに横たわる金髪で上品な成り立ちの通訳官、そしてモニターに映る彼女の脳スキャンを振り返って見ていた。
{/netabare}
感想:映像作品は小説などの活字と違って文字に頼らない表現ができるのって本当に素晴らしいなと思ったシーン。「ゴーストハック」って作中には説明されてないんだけど、モニターに映る脳スキャン、通訳官の頭に刺さった電極、取り出された脳殻。なんとなく「他人の脳にハックする」ことだとわかるし。ここの通訳官の容貌を覚えていたら次のシーンで強い違和感を覚えることになるだろう。
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シーン4:装甲車の中で
{netabare}
{netabare}
内容:少佐とトグサと装甲車での会話。人形使いは一度に複数のゴーストハックをすることからそのコードネームが付いたらしい。この事件に対して少佐の意見は人形使いが旧式ウィルスでハックした訳はマレスがスポンサーで疑いを避けたいから、だがマレスは人形遣いに利用されている一人にすぎない。それにトグサは「根拠もないんだし考えすぎじゃない?」と返答。少佐「そう囁くのよ、私のゴーストが」。そして少佐はトグサが愛用してるリボルバー拳銃「マテバ」に不満の意思、チームを組んでるから火力制圧がいいザツタバにしてほしいと。そしてほぼサイボーグ化されてない所帯持ちで本庁出身のトグサを九課に編入した理由に「組織も人も特殊化の果てにあるのは緩やかな死、それだけ」と挙げた
{/netabare}
感想:トグサ―!攻殻シリーズで大好きなキャラクター。鋭い観察力と電光石火のひらめきの持ち主でやさしい。マテバは殺傷能力ひくいから人を殺さず捕まえる警察時代の名残かな?このシーンは攻殻シリーズの名セリフがいっぱい出てきて大好き。
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シーン5:ゴミ回収場
{netabare}
{netabare}
内容:ゴミ収集員の男が公衆電話を通して通訳官にゴーストハック。男は妻と離婚して娘に浮気を疑われているらしい。男はバーで出会ったプログラマーに離婚の話をしたら「障壁破り」を手に入れて他人のゴースト(脳)に侵入することが可能になった。それにポイントを変えながら侵入すればバレないことも教わっており。石川とバトーが逆探知で現場到着したのも男たちがゴミ収集を終え去っていった後のこと。途中すれ違っておりバトーがごみ捨ておじさんから男が公衆電話を利用してたことを知り、すぐさま清掃車を追うことに。
{/netabare}
感想:バトーすげぇ!なぜ気づくし、普通ドライブしてて清掃車なんて気にしないでしょ。ここで「シーン3:観察室」の伏線を回収してるんだけど。一つは公衆電話でもう一つはゴミ収集者と通訳官。この組み合わせはどう考えても釣り合わない。強烈な違和感に襲われた私でした。ゴーストハックで記憶を変えられてるんじゃない?―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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シーン6:再び装甲車で
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{netabare}
内容:少佐が収集員が実行犯だと知り清掃局のネットにアクセスしゴミ収集車のルートをゲット。バトーに次のポイントへ、石川に男の自宅へ先回りするようオーダー。一方男は同僚に自分の家庭の写真を見せようとしたが同僚から「他人の家族写真見る趣味はない」と拒否されてしまう。その頃清掃局から電話が入り自分が追われてることを知りポイントを一つ飛ばしてプログラマーに会うことに決定。少佐もそれを確認し次のポイントへ向かう。バトーは予定してたゴミ収集ポイントから疾風のごとく現場へ駆け向かうのであった。
{/netabare}
感想:クールに見えて実はドジっ子な少佐に吹いた(笑)バトーは「だからもぐれっつってんだ」で完全に夫気取り、和む。一方少佐はクールでそれを無視しオーダー出し続けて華麗に躱していったけど、こういうやり取りがあるとキャラが生きるなって思った。男の家庭写真でやっぱり本当に通訳官の家族か疑う自分。
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{/netabare}
シーン7:某公衆電話の前で
{netabare}
{netabare}
内容:電話ボックスの前にはグラサンかけたプログラマーが防壁破りを設置していた。
公安の存在を察知した彼は懐に隠したサブマシンガンを取り出し直ちに発砲、清掃車はタイヤの爆音とともに転倒、尾行していた装甲車もそれを追うように共倒れに。そしてグラサンは弾倉取り換え装甲車めがけてオート連射で固め打ち。装甲車は風穴開けられ満身創痍。まもなくして爆炎があたりの壁を真っ赤に照らした。そこにバトーが到着。とっさに脱出した少佐は引き続きバトーとともにグラサンを追跡。トグサは収集員2名を逮捕。
{/netabare}
感想:このグラサンがMatrixのMr. Smithの原型なんじゃないかと思う。少佐が上から回り込む前にちゃんと指令を出してたりと細かいところが圧倒的に多いから展開がスムーズなのが素晴らしい。会話が少なくて息抜きができる貴重なシーン。バトルシーンは休憩タイム。
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{/netabare}
シーン8:バトルシーン
{netabare}
{netabare}
内容:バトーはモニター一面の壁に浮かび上がる人影に向かって発砲。グラサンは正面対決を避け裏道に逃げ込む。裏道を抜けた後人山人海の中に微か響く衝突の音、淡く光る人影。バトーは声を上げ光学迷彩を着用するグラサンを川に追い込む。そこへ屋上で待ち伏せしていた少佐が揺れる小舟をサブマシンガンで狙い撃ち。水花四濺と共にグラサンが姿を現した。グラサンは少佐に向かって掃射のお返し。ひるんでる隙に、対岸の塞城に逃げ込んだ。水でぬれた光学迷彩はもう使い物にならないと判断。無口のままそれを脱ぎ捨て無機質の塞城を抜けるとグラサンは撒いたとしめて安堵の笑みを浮かべる。そして同じく光学迷彩を使用される少佐にぼこぼこにされるのであった。地面に接吻を強いられたグラサンは「吐くことはない」とプライドの咆哮。それにバトーは「自分の名前も知らねぇ野郎が、偉そうなことぬかすな!馬鹿!」と一喝。赤い血が流れる人形は哀れである。
{/netabare}
感想:市場のシーン作りこみすごい、バトーとグラサンだけでなく民間人の表情動きも描きこまれて滑らか。途中ミカンが降ってきたり、箱が崩れたり、鶏が跳んだり。逃げる人々、薙ぎ倒された人々。驚愕の声、恐怖の神色、こわばった顔、苦しみの表情。人中を駆ける疾走感。そして時間差で演出に深みを出すターレ。それらすべてが25秒に圧縮されていて。セル画書き込みの濃さから昔見た「マクロスプラス」のゴースト戦を思い出す。そして最後、バトーの言葉からグラサンは加害者でありゴーストハックをうけた哀れな被害者でもあることがわかる。

グラサンの声優さんには100点あげたい。少佐に関節外されたり顔面ワンツーパンチからの回し蹴りのコンボを食らって倒れるときの発音は日本のものではなく中国のもので。起き上がりはなまりを感じさせない程度の日本語。後で調べてみたんだけど松山鷹志さんってすごい数のアニメに出ていて驚いた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
{/netabare}
シーン9:
{/netabare}
起承転結、承の章
起承転結、転の章
起承転結、結の章

工事中 

投稿 : 2019/12/07
♥ : 5

63.9 2 西久保瑞穂アニメランキング2位
スカイクロラ - The Sky Crawlers(アニメ映画)

2008年8月2日
★★★★☆ 3.6 (404)
1889人が棚に入れました
現代に似たもうひとつの世界。平和を実感するために“ショーとしての戦争”が行われる中、思春期のまま戦闘機のパイロットとなることを余儀なくされた通称“キルドレ”たちの運命を描く。
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Innocent Aces

原作は未読
ゲームはプレイ経験有です

数年前に
本作ゲームを
親戚の子(♂、当時小学5年生)を相手に興じ
年甲斐もなく悔しい思いをしたこの作品

当時を振り返ると
若気の至りというのか(そんなに若くないか^^!)
思考が単純なだけだったのか

悔しさのあまり
ゲームの攻略方法や
作中に出てくる戦闘機をネットで検索して
かなり本気でゲーム対策など練ったものです
(全く参考にならなかったけど^^)


そして最近になって
このアニメ作品を視聴

そのときの煽りなのでしょうか
空中戦のシーンでは
それこそ液晶画面に穴がいくつも開くくらいに
DVDが擦り切れるくらいに(そんなことには絶対ならないけど)
何度も何度も
空中戦のシーンを観察してしまいました


とにかく
空中戦
そして
戦闘機の描写がハンパないです

作画の細かさや綺麗さもさることながら
縦横無尽に動き回るカメラワークや
所々にスローモーションを入れたりして
戦闘機の動きを
よりダイナミックに見せる演出

さらに戦闘機の細部に至るまでの設定

いたるところに
細かくて
しかもツッコミを入れたくなるくらい

ある意味
マニアックな設定が施されていることが分かってしまい
数年前の無駄な努力がこんなところで日の目を見るなんて
ちょっと空しくなるくらいテンションがあがりました


特にすごいと思ったのは
主人公の「函南優一」(かんなみゆういち)くんが操る
「散香」(さんか)という戦闘機

「エンテ型」と呼ばれる
プロペラが機体の後方に設置されている
独特のスタイルの戦闘機で

Wikiによると
「実際に飛びそうな単発単座のプッシャ機を模索した結果、外観が旧日本軍の『震電』と似てしまった」
と記述されてますが

ホントは
その「震電」自体を”モチーフ”にしてるのでは・・・
と思われるような描写が随所に見られます

被弾してパイロットが緊急脱出するときは
パイロットが怪我をしないように
エンジンと本体を繋ぎ目で爆発させて切り離したり

プロペラへの損傷を防ぐため
機銃発射時に機体外部への薬莢の排出をしないなど
(他の戦闘機はジャラジャラとバラまいてる)

その独創的なスタイル故
実機で実際に取り入れられていた特殊な仕様を
とことん盛り込み映像化するこだわり
(って勝手に思い込んでるのですが^^)

さらには
作画描写が難しいはずなのに
あえて
実機には採用されなかった二重反転プロペラを
惜しげもなく採用し
運動性能の向上を図ったり

普通なら機体が空中分解してしまうくらいの
激しいマニューバ(急激な旋回)を
いとも簡単にやってのけてしまう
等々
(ここら辺になるとかなりテキト~に書いてますよ^^)

まあ
実際には
「震電」の機体については
試作機段階で終戦を迎え
実戦での運用実績がないので

想像の範囲内での無茶な設定くらいおおいにアリなんでしょう^^
(って超エラソ~なこと書いてしまった^^!)


反面
ここまで書いておいて
お話のほうは
よく分かりませんでした!(キッパリ!)

「大人」にならない(なれない?)
だけど
お酒を飲んだり
喫煙したりする
「キルドレ」と呼ばれる「子供」(?)

私にとっては超うらやまし~(歳取らないところが)
キルドレという運命を背負わされた
主人公のゆういちくんをはじめとする
戦闘機パイロット達の
戦闘に明け暮れる

現実からかけ離れた“日常”・・・

なのかな?

戦争や空中戦よりも
彼らの日々の生活や
キルドレである自身の苦悩や葛藤が
淡々と描かれており

表情の薄いキャラデザも手伝って
ちょっと気持ちが沈んでしまいそうになります


ストーリーは
ヒロインで指揮官
そして
こちらもキルドレの「草薙水素」(くさなぎすいと)(♀)の元に送られてきた
或る一人のパイロット(今回はゆういちくん)のエピソード
という感じ

最後は
{netabare}次の男の子が基地にやってきて
“ふりだしに戻る”
みたいな感じ{/netabare}

{netabare}すいとのおめがねにかなう
「どストライク」の男の子が現れるまで
このループが繰り返されるお話・・・{/netabare}

なのかな?

{netabare}何人もの若い男の子を吟味できるなんて
うらやまし~
な~んて{/netabare}

{netabare}ちょっとだけ筋違いな嫉妬をしてしまいました^^{/netabare}

抑揚のないエピソード・・・
戦争モノなのに日常モノみたいなお話・・・
いったいどこに主眼を置いてこの作品を観ればいいのか?


でも
よ~く考えたら
こんな展開そのものが
この作品の隠れたテーマなのかもしれません

作品を構成する要素
そのどれもが
途中経過
成長過程
そんな印象を受けます

出てくる飛行機のほとんどが
現実世界では
構想段階で終わったものや
開発途中で断念されたのものばかり

キルドレという
見た目は子供
頭脳は戦闘マシーンみたいな
中途半端な状態の子供達

そして
喜怒哀楽の
感情の起伏の少ない
途中経過のストーリー

なんだか
お話が醸し出す無限ループ展開のようなものに引き込まれていくような感じ

観ていて
ちょっと違和感を覚える作品でした

投稿 : 2019/12/07
♥ : 19
ネタバレ

ワッキーワッキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

音のしないメトロノーム

監督押井守作品に触れたのが、中学の頃で、私をアニメ好きに引き込んだ、または私にとってアニメの入り口となるので、評価の方は少し甘くなってしまっていると思います。

ですが、今作の映像美やテーマ性は一見の価値があったと思います。

物語は、近未来戦争がなくなり科学が発達し、人間の不老不死が現実となりつつある世界、人々は戦争をゲームやショウのように楽しむ、その戦争を行うのは会社であり、不老不死の子供「キルドレ」と呼ばれる存在でした。

登場人物として函南 優一が主人公でエースパイロット
草薙 水素が優一の所属部隊の隊長で、この二人を中心に描かれています。

また敵軍のエースにティーチャーと言う存在がいて、出会ってしまったら最後という、最強キャラ

他にパイロットや娼婦、喫茶の店長などが出演しています。

続いて作中の考察をさせていただくと

まず「キルドレ」と言う存在
{netabare}作中の表現から、キルドレとは新薬の製造過程で偶然生まれた不老不死で、新薬の名前をそのまま付けたのがキルドレという人種とされています。
では、その新薬がどういったものかと考えると、おそらくクローンを作る物だと推測できますが、さらに私は、細胞の培養速度を上げテロメアの問題も解決する薬品ではないかと考えました。
またキルドレという人種の製造には、「アクメツ」という漫画の装置の劣化版を創造しました。
そして、子供のままというのは、その新薬の弊害として、成長より、優先して状態の維持にタンパク質を使うから、子供のままであり、老化もしないといったところだと想像できると思います。
さらに、作中の表現から、記憶の操作も行われていて、無意味な戦争や殺人に対するストレスの軽減のため、忘れやすく、あまり執着しないように製造されたのが、「キルドレ」という商品ではないかと、私は勝手に考察しました。{/netabare}

作品のテーマについて
{netabare}私は、草薙水素のセリフがこの作品の伝えたかった事ではないかと考えています。
「人は、どこかで戦争が行われていないと、自分の幸せを実感できない」
(ちゃんと覚えていないので、こんな感じの言葉です)
これは、哲学や心理学の初歩的な考えですが、言葉をそのままとらえるのではなく、作られた人間「キルドレ」の言葉として観ると、空想の世界から私たちに投げられた言葉のように感じます。
時系列的におかしくなりますが、私はこの言葉から、東京都青少年の健全な育成に関する条例の非実在青少年の事を考えました。

創作のキャラクター達は、都合よく生み出され、殺されさらに凌辱されてきましたが、そのことが文学や創作には必要であった事は確かですし、
こういったものが、児童に見せてはいけないというのもわかりますので条例の賛否は置いておくとして、

キルドレも非実在青少年も人々の勝手な都合で次々に生み出され、殺され、不確かな過去しか持っていないという点で類似していると思います。

はじめ創作する事に疲れてしまったのでは、と考えましたが、後半になるにつれて違うように感じてきました。

そして、死にたいと言ったから存在が悪であるということでも、生きろと言ったから肯定でもなく、この作品は葛藤をするという事が伝えたかったテーマなのではないかと私は考えました。
(全く違うという、お叱りを受けるかもしれませんが、私の感想なのでご了承ください){/netabare}

ティーチャーについて
(ラストを書いているので未視聴の方はご遠慮ください)
{netabare}作中最強の存在として描かれており、優一のクローンの元として存在していますが、序盤では撃墜した爆撃機から脱出した人間も狙い撃ちしたり、ラストでは優一を撃墜後も執拗に打ち続けています。
これは、ティーチャーなりのキルドレに対する優しさなのではないかと思います。同じ遺伝子で同じ記憶を持っているキルドレですが、一人の人間として見て終わらせてあげているという事なのかもと思いました。

レビューのタイトルについて
この作品のキルドレという存在が、音のしないメトロノームのようだなと思っています。感情の起伏も少なく、同じところを行ったり来たりして、半永久的に動き続ける、そして音がしないので、観続けないと存在が理由づけられないといった事からです。

また今作は現代版違約のロミオとジュリエットの舞台なのではないかなといったことも考えました。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

非常にテンポが悪い

この作品は、森博嗣氏原作の小説スカイ・クロラを原作とした
アニメ映画である。このアニメ映画を鑑賞した後に
小説の存在を知ったため原作についてのコメントはできない。
情報収集のために、スカイ・クロラの解説サイトもいくつか調べたが
小説とは異なる点が多いらしく、作者が否定しているようなので
別物として考えた方がいいようだ。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
戦争が、見世物のショーとしてのビジネスに変化した世界が舞台。
そこでは、殺されない限り永遠に若い姿のまま生き続ける
キルドレが戦争の駒として利用されていた。
そして、そんな生活が日常として認知されるようになってきた。
そんな中、基地に赴任してきた若きエースパイロット函南優一と
元エースパイロットの女性指揮官・草薙水素が出会う。

今作においては、気になった点がかなり見受けられた。
只、良かった点もあったので、まずはそれから書いていこうと思う。

特筆すべきは、戦闘シーンにおける作画であろう。戦闘機の細部にも
手を抜かない徹底ぶり。空中で武器が飛び交う場面は正に
戦場と呼ぶにふさわしい。
音のこだわりも素晴らしい。劇場で見れば、確実に
臨場感を味わえるはずだ。

押井作品の中では、比較的内容が分かりやすく、メッセージ性も強い。
ただし、それが判明するのは終盤間際になってからなので、かなりの
忍耐力を要求されるのはつらい。そのため、
テンポ重視の人は見ないことを推奨する。

一番気になったのは、物語のペース配分が非常に悪いことだ。
序盤と中盤のストーリー展開はとても退屈だ。その上、
前にも観たことのある光景を、ちらほら出してくるので
睡魔が顔を覗かせてくることもしばしば。
横断歩道を敢えて逆立ちしながら渡っていくような錯覚に陥った。

終盤になってやっと、物語の世界観や設定、用語が
説明されるのだが、余りにも遅すぎる。
確か、酒場において水素が優一に語るシーンだったような。
明かされないよりは一向にましだが、とにかくセリフが長い。
また、詰め込みすぎたのが災いして、ストレスを感じた。
既に踏切警報機が作動しているのにも関わらず、自転車あるいは
バイクで疾風のごとく通り過ぎるような感覚だ。
私が劇場で見ると確実に激昂するだろう。
もういっその事、作り直すべきではないかと一瞬思ってしまった。

草薙水素が、戦死したパイロットを「かわいそう」と
言った一般女性に対して、言い放った場面があるのだが、
原作の一部を省略したのだろう、かなり違和感を生じる
シチュエーションだった。彼女は常に冷静沈着ではない
ことを示唆する上での重要なシーンであるのは伝わるが、
明らかに説明不足だ。
傍から見るとただの危ない人にしか見えない。

この作品には、敵として登場するティーチャーがいるのだが、
彼について深く掘り下げていない。キーパーソン
のはずなのに。なぜなのか。
その上、ティーチャーが所属している組織の存在は一切明かされない。
物語の全体像を把握する上で重要だと認識しなかったのか。
気合を入れるべき箇所を間違えているとしか思えない。
無駄に、同じ映像を繰り返すくらいならこういう部分に尺を
使用すべきだろうに。思わず、溜息が出てしまった。

後、致命的だったのは声だ。谷原氏が演じた
土岐野尚史は特に違和感がなかったのだが、
草薙水素と函南優一の声を担当した二人にはかなり耳を傾けた。
耳をすませば聞こえるレベルなら良かったのだが、とても苦労させられた。
その上、演技も微妙なのでマッチングミスではないかと思われる。

天使のたまご程ではないが癖は強いタイプの作品だと
感じたのが私の感想だ。押井守ファンなら観る価値は
あると判断した。テンポ重視の人が見ると確実に
苦痛に感じるので無理してみる必要はないと思う。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 7

60.5 3 西久保瑞穂アニメランキング3位
お伽草子(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (54)
395人が棚に入れました
時は平安時代中期。飢饉と疫病が蔓延し、都はすっかり荒廃していた。しかしそんな状況に際してもなお、武士と陰陽師は未だ覇権争いの手を休める事はなく、下につく民に手を回すことは殆どなかった。
そんな状況を見かねた朝廷は、弓の名手である源頼光(みなもとのらいこう)に、都に平安をもたらす不思議な霊力を持つという伝説の勾玉を探し献上するように命じる。しかし頼光は疫病に倒れてしまい、源家の末娘、光の君(ひかるのきみ)が正体を隠して、兄に代わりに男装の令嬢として勾玉を探す旅に出ることになる。旅の共として光が信を置く渡辺綱(わたなべのつな)を従え、2人はかつて都より土蜘蛛族に奪われた勾玉を取りかえすために常陸国という地を訪れるが…
旅を通じてさまざまな人に出会い、そして困難にぶつかっていく光達。都の美青年の申楽師、万歳楽(まんさいらく)との淡い恋や、安倍晴明(あべのせいめい)の暴かれざる陰謀を胸に秘めつつ、光は共を従え都のために満身する。

声優・キャラクター
水沢史絵、三宅健太、杉山大、佐久間紅美、水田わさび

koaki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

源頼光四天王伝説と陰陽道サスペンスファンタジー?

平安時代編と東京編の2部構成になってます。

平安時代の中期―。荒廃していた都を救うため、病の源頼光にかわり、
末娘の光が男装して、伝説の勾玉を探す旅に出る。
四天王との勾玉探しに陰謀が絡んだ話だけど、期待しすぎました。
絵はいいんだけど、内容が薄っぺら過ぎました。
そんなあっさり手にできていいのか??って感じ。
ある意味王道なんだけど、単純過ぎ。
しかも、そこで終わり?って感じで、後半になる。

いきなり2004年、東京に舞台が移動する。
登場人物が転生してます。ヒカルは17歳の女子高生で、
平安編で一緒に旅した仲間は同じアパートで暮らしてる。
そして何故か行方不明の兄を探す怪奇ミステリーになってる。
最後の方で、平安編と繋がっていることがわかるんだけど
本当にイライラしました。

何がイライラするって、主人公よ!
一人で騒いで引っ掻き回して使命感だけ振り回す。
それなら何もできないヒロインの方がまだまし。
物凄くストレス溜まりました。
これは好き嫌いが分かれる作品かも・・・

投稿 : 2019/12/07
♥ : 5

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

前世の記憶

源頼光の妖怪退治の伝説・陰陽道を題材にした異色のアニメ。
前半は平安編、後半は東京編と時代が大きく変わるシナリオが特徴的。

主人公は源頼光ではなく、妹の「光」。病死した兄に成り代わって勾玉集めに励む男装の麗人であります。都の安定のため各地の勾玉集めていくというシンプルなストーリー。いかにも怪しげな安倍晴明やらやけに恐ろしげな酒呑童子だったり・・・・雰囲気は独特で陰謀が犇めいていますが、前半の中身は本当にシンプルで王道作品です。四天王の面々もなかなかユニークに描かれています。

後半から舞台を現代に移すと行方不明の兄を追う怪奇ミステリー?となり、雰囲気もガラッと変わる。
登場人物全員転生をしているのですが、そこまで平安編のキャラの造型は崩さない。
少しポップな東京編に入ってからが面白かったが、作画は平安編の方が良かったと思う。

この作品の雰囲気は大好きなのですが、あまり人にはオススメ出来る作品ではないかもしれません。
何が良いかと言われるともの凄く困るというか・・・・
リアル絵のキャラデザからして人を選びそうではあるし、エンタメとしてはあまりにも地味すぎるからなぁ・・・・やっぱ雰囲気ですかね。あとキャラも良いか。個人的に卜部が5割。

色恋を地味に描くところにときめく、人もいると思う。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 13
ネタバレ

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

良作と思えただけに、後半の失速が悔やまれる…が、大発見も★

公式HPで明記されていることだが、本作品は「平安編」と「現代編」の2部構成である。
そして、成分タグにもある通り、主要なキャラクター達は平安時代から現代に「転生」したという形でどちらにも登場する。

まずは同じ作画なのに、舞台が平安と現代というだけで、全く違う印象になってしまうことに驚いた。
やや劇画調の作画は平安編にはよく合っているが、現代編にはどうにもミスマッチなのだ。。。

そして、平安編のストーリーが展開・ラスト共に良く、故に後半への期待が高まる中、それを引き継ぐ形になる現代編が前半の良さを生かし切れなかったのが、非常に悔やまれる。

前半のストーリーは、平安期のまだ朝廷に都合よく利用される立場の武士たちが、それでも眩しすぎるくらいの高い理想を掲げて戦い、奔走する姿が生き生きと描かれており、そんな中でも切ない恋愛模様が挟まれていたりして、ストーリーとして非常にまとまりもよく、引き込まれる内容だった。

しかし、現代編はまるで{netabare}東京の奇伝や怪談を描いたオカルトアニメのようになってしまっており、熱のこもった平安編とは対照的に何ともサッパリとした仕上がりに。{/netabare}あー残念…(泣

…ちなみに、主要キャラとして途中から登場する「金太郎」は、「あの」金太郎である。そう、まさかり担いで、熊に跨る金太郎ネ。(モノマネの人じゃないヨ。

というのも、あとでWikipediaを調べて分かったことだが、本アニメは平安期に実在した源頼光とその四天王をモデルにした作品であり、金太郎はその四天王の1人として実在していたのである!
子供の頃に読んだ有名な「金太郎」の絵本は、言うなれば鎌倉時代末期より編纂された「御伽草子」からのスピンオフ作品だった!!

一つ賢くなった★

投稿 : 2019/12/07
♥ : 3

63.0 4 西久保瑞穂アニメランキング4位
ジョバンニの島(アニメ映画)

2014年2月1日
★★★★☆ 3.7 (34)
153人が棚に入れました
色丹(しこたん)島を舞台に、主人公たち少年の視点から、ソ連軍の進駐する光景や島民の不安、ソ連側の人々とのふれあい、そして家族の絆を描く。

声優・キャラクター
市村正親、仲間由紀恵、柳原可奈子、ユースケ・サンタマリア、横山幸汰、谷合純矢、ポリーナ・イリュシェンコ、北島三郎、犬塚弘、八千草薫、仲代達矢
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

狭間の物語

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。100分くらい。実話をもとにした作品。

 終戦前の色丹島を舞台として始まり、その後のソ連軍侵攻によって起きた生活の変化を描いた作品です。これを俯瞰的な視点ではなく、一つの家族の視点から見続けます。現在の北方領土問題のきっかけとも呼べるものですが、政治的な主張は脇に外し、あくまでも家族愛や人間愛を描くことに主眼に置いています。


 視聴に際して特に基礎知識は必要ありませんが、余裕があれば二つのことを予習しておくといいと思います。

 一つ目は、歴史的な背景です。
 最初から最後まで一家族からの視点で描かれますから、大局的な視点による解説というのはほとんど入りません。その裏で何が起こっていたのかは、視聴者側の知識に委ねられています。ですから、最低限の歴史的な背景は押さえておくと更に理解が進むものと思います。

 二つ目は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』(以下、『銀河』)に関する知識です。
 タイトルに入っている「ジョバンニ」は『銀河』の主人公の名前ですし、重要なシーンは『銀河』の描写と絡めた演出がされています。この作品自体が『銀河』をモチーフにしていますから、『銀河』に関する知識があれば、より楽しめるでしょう。

 誤解してほしくないのですが、基礎知識がなければダメ、というわけではありません。この作品自体はきちんと完結したものとして成立していますし、知らなくても十分楽しめることは間違いありません。ただ、この作品を見た後にこれらの知識を習得しようとする欲求が出てくるものと思います。ならば、後手を打つよりも、先手を打つ方がいいのではないのかな、と思った次第です。
 とはいえ、「めんどくさい!」という方も多いでしょうから、このレビューではその補完を目標として位置付けたいと思います。


歴史的背景:{netabare}
 1945年2月 ヤルタ協定(全ての元凶のような…)
 4月5日 ソビエト、日ソ中立条約の不延長通告(一方的な条約破棄)
 8月8日 ソビエト、対日参戦
 8月11日 ソビエト、日本の国境侵犯
 8月14日 日本、ポツダム宣言受諾(事実上の戦争終結)
 8月25日 ソビエト、南樺太占領(日本の武装放棄後の侵攻)
 9月2日 日本、降伏文書調印調印(形式上の戦争終結)
 8月28日~9月5日 ソビエト、択捉・国後・積丹・歯舞群島占領
 1946年2月2日 ソビエト、北方四島の自国領編入
 1947年~1949年 日本人の強制帰国

 作品内で描かれる期間は、玉音放送前から日本への帰国までです。ソ連軍が侵攻してきたものの、ポツダム宣言受諾後であるため交戦できず…と展開していきます。
{/netabare}

『銀河』のテーマ①:{netabare}
 『銀河』は多くの作品に引用されていますが、引用される中心はほぼ決まっています。蝎(サソリ)の話です。「ほんとうの幸」について考える主人公ジョバンニが、「蝎のようになりたい」と願う話。

 蝎は虫を殺して食べて生きていた。ある時イタチに見つかって食べられそうになってしまった。一生懸命逃げたけど、いよいよ捕まりそうになってしまった。その時、井戸に落ちて溺れてしまった。
 蝎はイタチに食べられなかったことを後悔した。どうせ死ぬのなら、イタチに食べられていたら彼を一日生かすことができたのに。神様お願いします。むなしく死ぬくらいなら、まことのみんなの幸のためにこの体を使ってください。
 すると蝎は真っ赤なうつくしい火となって、闇を照らし続けた。

 私の他作品のレビューでも『銀河』については触れていますが、今作のレビューとしてはもう少しだけ踏み込みます。
{/netabare}

『銀河』のテーマ②:{netabare}
 「蝎は虫を殺して食べて生きていた」というのは、原罪について述べられたものです。「生きるためには、他者を犠牲にしなければいけない」ということ。
 これに続く「逃げる蝎」というのは、心情について述べられたものです。「他者を犠牲にすることは厭わないけど、自分が犠牲になるのは嫌だ」ということ。

 蝎が井戸に落ちた際に感じたのは、自分が犠牲にならずに死ぬことが、結果として無駄死にになってしまうのではないかということです。「原罪を避け心情を優先したことに価値はあるのだろうか」ということ。
 そして、蝎が見せたエゴから自己犠牲への転換が、世界に希望をもたらしました。

 ジョバンニは、この「無駄ではない死に方をすること」を「自分の生き方」と捉え、「みんなのほんとうの幸」のために身を捧げようと心に決めます。ですが、「みんなのほんとうの幸」というのが何なのか分かりませんでした。これを探すことがジョバンニの目標となり、同時に私たちに対する問題提起となります。
 『銀河』における銀河鉄道とは、この世からあの世へと向かう鉄道です。そこにジョバンニとカンパネルラの二人が乗り合わせることで、死に方と生き方を考える話、これが『銀河』なんだと思います。

 おそらく、『ジョバンニの島』を見た方は、私が何を言わんとしているのかは分かると思います。
 「生きるために犯す罪とは何なのか」「自己犠牲を厭わないほどのほんとうの幸いとは何なのか」「なぜ銀河鉄道に乗れないのか」「なぜ銀河鉄道に乗れてしまうのか」、この『銀河』と関連したテーマが作中で描かれていきます。

 蛇足ですが、私は他のレビューでも『銀河』の話を書いていますが、特別この作品が好きなわけではありません。ただ、多くの作品に引用されていることを考えると、教養としては成立しているんだろうな、とは思います。
{/netabare}

 基礎知識は以上で終わりです。次項は単なる感想です。
 国の狭間、人種の狭間、親子の狭間など様々な狭間が描かれているこの作品。私が視聴後に感じた時間の狭間と共感の狭間について述べてみたいと思います。

時間の狭間と共感の狭間:{netabare}
 時間には二つの概念があります。クロノスとカイロス。
 クロノスというのは、刻一刻と流れる客観的な時間の流れを指します。実時間とも訳されます。「時刻」や「スケジュール」や「タイム」をいうときの時間の概念に相当します。
 カイロスというのは、体感時間とも訳される主観的な時間の概念です。「集中しているときは時間の進みが早い」というときの「時間」はカイロスに含まれます。また、ある書籍によれば、カイロスは「その出来事が起きる前と後で、人間に質的変化が起きる時間」であると書かれていました。つまり、「タイミング」の概念です。

 例えば、「私が誕生した日」は、私の家族には質的変化をもたらしたでしょうから、私の家族にとってのカイロスに該当します。ですが、その他の人々にとっては「いつもと変わらぬ日」でしょうから、単なるクロノスに過ぎません。つまり、同じ時間に対しても、立場の違いによって認識の相違は当然生まれ得るということです。

 このカイロスによる共感というのは、個人的なものだけには留まりません。多くの日本人にとってのカイロスというものも存在しています。カイロスの質的変化に着目するのなら、現代の日本人にとってのカイロスは二つあると思います。一つ目が1945年8月15日の終戦の日、二つ目が2011年3月11日の東日本大震災の日です。
 もちろんここで俎上に載せたいのは、前者の方です。

 1945年8月15日が私たち日本人のカイロスになっているからといって、それが世界的な共通観念となっているわけではありません。英米ソなどにとっての終戦のカイロスは、おそらく1945年9月2日だと思います。なぜなら、これらの国々は、日本が降伏文書に調印した日をもって対日戦勝記念日としているからです。

 現在の日ロ間における北方領土問題は、政治的または法的に解決することは出来ると思います。ですが、どのような解決策が図られたとしても、両国民間におけるカイロスの差は埋まらないように思えます。おそらく、その差は感情の差として表出することでしょう。フォークランド紛争によってイギリスとアルゼンチンの領土問題が解決したとしても、両国民間の不和が拡大したように、です。個人的なカイロスに差があるように、集団的なカイロスにもまた差がある。

 この作品のエンディングがあのような形になったのは、国や人種の差はあれど、同じ時間を過ごしたという個人的なカイロスの共有が出来ていたからだろうな、と感じました。これは、国や人種が違えども個人的なカイロスなら共有できるという希望の形の一つだと思います。
 ですが、この延長線上に集団的なカイロスの共有があるのかは、私には分かりません。延長線上なのかもしれないし、別次元なのかもしれない。クロノスをカイロスにすることができるのかも、個人的なカイロスが集団的なカイロスになるのかも、別のカイロスを持つ集団同士が歩み寄れるのかも分かりません。端的に言えば、どこまで共感を育むことができるのか分からない、ということです。

 私は合理主義的な性格も強いですから、どのような問題にも「白黒はっきり解決させろ」という意見を持つことが多いことは自覚しています。ですが、何を持って解決とするのかという問題解決のスタート、やはりここが一番難しいようにも思えます。
{/netabare}

対象年齢等:
 家族愛と人間愛が主題ですから、全年齢が対象で良いと思います。戦争ものではありますが、凄惨な場面というのも描かれませんからね。
 ここに関しては「凄惨でない戦争があるか!」との批判もあるかもしれませんが、私はこの作品に関してその批判をするのはやや的外れなような気もしています。この物語はあくまでも主観で進行しているため、凄惨な場面に出会わなければ凄惨さは描きようもないでしょうからね。実際にそうだったのかは分かりませんけれど。

 私の感想はともかくとして、視聴後のすっきり感もいいですし、素直に見てよかったなと思える作品でした。何を見ようか迷っている方はこの作品に手を出してみてはいかがでしょうか。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 7

シェリングフォード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

戦争、てこの原理、銀河鉄道の夜

第二次世界大戦が終わりを告げ、アメリカの占領下に置かれ変わっていく日本。北方領土だけはソ連に占領された。
戦時下であったのにも関わらず、静かで穏やかだった村の人々は、武装したソ連の兵隊を見て一瞬にして恐怖に凍りついたのだった。
この作品は北方の色丹島のある一家の兄弟に視点をあてたお話。

映画自体は、全体的にスムーズな進行で飽きることなく最後まで観ることはできるが、
戦争の影響で抑圧された人々を描くには、いささかその内容とフットワークは軽過ぎる。
ストーリーは、貧しく辛い環境の中でもなんとか楽しく暮らしている描写から、だんだんと雲行きが怪しくなるように進んでいく。
初めは戦争の枠内で描かれてきたことは、少しずつ主人公の純平と寛太にフォーカスされていく。
戦争の中で生きる幼い兄弟のことを描くつもりが、兄弟愛に傾き過ぎているように(少なくとも僕にはそう)見える。
ちょうど天秤の秩序が乱れ片側に傾くように、ストーリーの大きな2つの要素のバランスを欠いてしまっていることが、この作品の玉に瑕なところである。

そうなると何がいけないのかというと、せっかく実際に起きたことを持ち出して語ろうとしているのに、
それをてこにしてしまい、この作品が匿名的な感動ものへと落ち着いてしまうことにある。
抑圧に耐えながらも必死に生きるという話は、兄弟愛を描いた泣ける作品へとシフトしてしまっている。
結果、実際に観ても心に迫ってくるものはないし、骨身に沁みるような感触もまったくない。
こんなに悲しいこともないんじゃないかな。


この作品には宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が出てくる。純平と寛太のお父さんが好きで彼らも影響されて読んでいる。
ちなみに、”純平”と”寛太”はの名はそれぞれ、”ジョバンニ”と”カンパネルラ”からきている。
本の内容が出てくるシーンはとても綺麗である。夢や希望は空にある星のようにひたすら輝き続ける。
彼らもそれに手を伸ばす。
『赤毛のアン』のようなクレイジーさはないにしろ、ちょっとした現実逃避や明るい未来の幻想を抱くがために、彼らの前に銀河鉄道はどこからともなく現れる。
そんなものを見ることができたら誰だって、宇宙の果てまで連れて行ってくれるのだろうと思わずにはいられない。
純平と寛太も、あるいはジョバンニとカンパネルラも、そう思わずにはいられないのだ。

僕は『銀河鉄道の夜』をそんなに熱心に読んだことはないのでわからないけれど、
おそらくは、本とこの作品は筋書き通りに関係していたと思う。そのへんは詳しい人に。


否定的なことも言ってきたが、当時の人々が見たこともない外人に押しのけられるようにして生活している描写には、
やはり観ていて辛いものがある。その絵は比較的簡素に描かれる。影の付け方なんかは独特で不安を感じさせる。
引きで映るときの建物や、教室を俯瞰で映す際に画面の隅に映るものを極端に曲げて描いている。
これも、そこには見えない重圧があることを示唆しているように感じる。
人々の不安や混乱、ぶつけようのない怒りはこうしたものを通して十分に描かれている。
アニメであることの意味はちゃんとあったけれど、ストーリーの辿り着く先はいまひとつだった。
それは何に重点を置くかによって大きく異なっただろうと思う。
しかし、戦争というテーマを引っ張り出してきながらも、誰もが手に取りやすい作品を作ろうとしていたならば、これは正しかったと思う。
子どもでも入っていきやすいし、画面上で起こっていることがじんじんと伝わってくる。
個人的にはもう一歩二歩踏み込んでも良かったような気もするが、そういうことであるならば頷ける良い作品である。





余談

僕はもっともっとこういう作品が増えればいいな、と思う。
アニメだから少年漫画原作、ラノベ原作であることはないし、必要以上にファンタジックになることもない。
もっとアクチュアルなものを取り入れて、現実にコミットするだけのパワーを持った作品があっていいと思う。
エンタメや娯楽ばかりの「アニメ」だけでは、アニメーション自体が停滞を続け、ヲタクのものだと蔑視を受けたままだ。
「アニメ」が日本の文化だなんて僕はちょっと言えない。
それはたまたまコーラがよく売れるから、たくさん売っていることと同じことだ。そこには進化も、発展も、昇華の可能性もない。少し極端な意見だけれど、もうちょっとマシなものが受け入れられる余地があってもいいなと思う。
そうすれば声優も、わざわざ有名人なんて使わなくたって、本職の方々にやってもらえたりしないかな?
まあ、ともかく『ジョバンニの島』のような作品がもっともっと増えることを僕は期待したいです。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 11

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

悲観や同情はいらない ただひた向きに この映画が伝えるのは説教ではなく【現実】

北方領土の一つ、色丹島を舞台に「終戦~ソ連侵攻~日本人強制退去」を描くフィクションです
作品の随所に宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフとしたイメージを挟み込んでくるのが特徴


この映画を観る前、北海道を旅したときに訪れた札幌の北海道庁旧本庁舎にいらした北方領土出身のガイドさんのお話を思い出しました
結局、北方領土に住んでいなかった僕ら世代が、あの島の問題をとやかく言っても肩透かしなんだと、虚しさを感じた話でしたね
ただ生まれ育った故郷に帰れない人々がいる、その事実を僕らは知っておかなければいけないわけです
キャッチコピーが「忘れてはいけない物語」と、なっていますがこれはちょっと違うと感じますね




1945年、戦時下の色丹島では比較的緩やかな日々が送られていた
しかし終戦直後、ソ連軍による突然の占領を受けて島を守っていた日本軍は武装解除とシベリアへの抑留を余儀なくされ、残された島民達もソ連軍による制圧や略奪を受ける
密やかに、しかし必死に今日を生き抜こうとする島民たち
そんな島の一部始終を、父親が島の防衛隊長を務めている兄弟、ジュンペイとカンタは幼い目で見つめていた
やがて島にやってきたロシア人の少女ターニャやその家族、ロシア人の子供達と自然と打ち溶け合って交流を深めていく日本人の子供達
しかし兄弟の父親がソ連軍に隠れて日本人に備蓄品の配給を行っていたことが発覚
父はソ連軍に連行され、歩み寄っていたかに思えた日本人とロシア人の間にまたも軋轢が生じる
そしていよいよ日本人は島を追われることとなってしまう・・・




まず興味深いポイントなのが戦争という題材を軍人や政治家ではなく市井の人々の目線で描いている部分でしょう
それもどちらか一方に偏ることなく、日本とソ連の両面が描写されているのが説教臭くなくていい


大人のピリピリした空気をヨソに、日本の子供が「カチューシャ」を歌い、ソ連の子供が「赤とんぼ」を歌い出す場面はミュージカル風で特に印象的
今作はあくまで領土問題を示唆することがメインなのではなく、双方の人々を好意的に描いているのが素晴らしい


プロ声優は用いず有名俳優や声優未経験の役者だけで固められたキャスティングも恐らくこれ以上は無い!というぐらいバッチリ決まっており、強烈なキャラクターのユースケ・サンタマリアや一家を見守る担任教師役の仲間由紀恵も良かったです
なによりジュンペイとカンタの幼い二人を演じた子役達には力一杯の賛辞を送りたい
天才です!最高!b


随所に挿入される『銀河鉄道の夜』の一文は、妹の死で傷心した宮沢賢治が訪れた樺太の地で体験したことが執筆の元となっているという説によるもの
主人公のジュンペイとカンタの兄弟の名前も、ジョバンニとカンパネルラを文字っているもの


また、想像の中に登場する銀河鉄道が巡る世界のイメージの表現も美しい
作画スタッフに西尾鉄也や黄瀬和哉や大平晋也といった実力派アニメーターを揃え、芝居、表情、光、影、雪、煙、etc,etc・・・
キャラクター造形や背景、ハッチング、CG、そのどれもが大変素晴らしいかったです


史実を学ぶことはそれこそ大切なことです
でもこんな名作が埋もれてしまうこともほっとけない
いい映画ですb







(まぁw7月とはいえ色丹の海に飛び込む冒頭のシークエンスはちょっとありえないと思いましたがw)

投稿 : 2019/12/07
♥ : 14

63.6 5 西久保瑞穂アニメランキング5位
天空戦記シュラト(TVアニメ動画)

1989年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (32)
153人が棚に入れました
格闘好きな高校生として生活していたシュラトとガイ。だが、2人は空手の試合中、大きな光に包まれた。一人目を覚ましたシュラトは、調和神ヴィシュヌから、ここは人間界とは異なる世界「天空界」であり、自分はもともと天空界の住人で1万年以上も前の大戦で命を落とした八部衆の一人「修羅王」であったと聞かされる。だが、デーヴァ神軍の雷帝インドラは突如反乱を起こし、ヴィシュヌを石に変え、その罪をシュラトに被せて討伐の命令を下す。ヴィシュヌの最後の力で遥か遠い地へ飛ばされたシュラトたちは、インドラを倒しヴィシュヌと天空界を救うために天空殿を目指して旅立つ。彼らの前に立ちはだかるのは、かつての仲間たち。そして、その中には夜叉王として転生し執拗にシュラトの命を狙うガイの姿もあった。時はサーマ暦9989年…。

声優・キャラクター
関俊彦、子安武人、堀内賢雄、山寺宏一、井上和彦、林原めぐみ、飛田展男、中田和宏、島本須美、鈴置洋孝、水谷優子、小杉十郎太、佐々木優子、松本保典

nobi0244 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

楽しく視聴した作品。と、記憶しています。

シュラトが放送されてたのってウン十年前
正直、物語の詳細は覚えてないですが、当時は毎週楽しみにしていたのは覚えています。

この頃のアニメはまだまだデジタル化には程遠い時代で、セル画が主流。
沢山のアニメ作品をかかえ、さばききれず、海外に作画を発注していたため
毎週毎週、作画の乱れが酷く、同じ作品ではないのでは?
と思うくらいでした(笑)

ほんと、現場は地獄絵図だったのでは?

そんな作画暗黒時代のものでも一生懸命観ていた理由は、登場人物が好きだったからなのかな?(笑)
主人公のシュラトはバカだけど熱血漢でいい奴。
ヒロインのラクシュはシュラトにベタ惚れで、毎回「シュラト~♪シュラト~♪」って可愛かった。
んで、ヒール役のガイはシュラトの幼なじみなんだだったような?

あ~駄目だ記憶力の限界です。

でも、なつかしいなぁ~、もう一度改めて観たい。
たぶん、作画の崩壊に耐えられないだろうけど(;ーωーA

投稿 : 2019/12/07
♥ : 2

MDO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

思い出補正85点、通常評価55点。聖闘士星矢の上位版?元祖腐女子物?

思い出補正で85点。
今から見るなら、星矢好きなら80点くらい。
少年誌バトルが興味ないなら55点ってとこですかね。

ジャンプで掲載されていたら、聖闘士星矢を超えていたかもしれない。
けど、聖闘士星矢のベース案をパクりまくりだからムリなのかな。

鎧をまとって、オーラを使って必殺技を叫びながら繰り出す!
そこに、さらに呪文のような真言を加えることで厨二病を煽る。
親友が敵に回るといった、今ではちらほら見るストーリー。この頃にあったファイナルファンタジー、レオンハルトやカインといった裏切りの代名詞的な点は、この天空戦記シュラトのガイにかぶります。

あとは、裏切り要素が何個かあったら最高ですね。

ナウマクサンマンダボダナン
マカキャラヤソワカ‼︎
オカマに目覚めたのはこれがきっかけ。(嘘)


鎧モノの最近は、鎧の扱いが軽めですがセイクリッドセブンでは無いでしょうか?
今のHD画質アニメで似たような作品が欲しい。あ、星矢は嫌いなのでイラナイです。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 0

奈悠 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ナウマクサンマンダボダナン・・・

かなり前に視聴した作品。全38話、思い出補正が高いかもです。

聖闘士星矢の影響をかなり受けて生まれた作品。
女性層に特に人気があり、同人誌を扱っている書店にはかなりの薄い本があった・・・w
当時の王道的な設定であり、インド神話をモチーフ、キャラクターが魅力的で
それが個人的にかなり気に入ってました。
原作は1部完で2部は作られず・・・あかほりさとるだから仕方ないか。
作画は後半が本当にひどい。紙芝居。見るに耐えないレベル。
ストーリーは本当に面白い。それとOPED共に今でも大好きな作品です。

最近は正義と悪と分かりやすいバトル物アニメが少ないのが惜しまれます。

カセットドラマ。良くこんなのが残っているなぁ・・・
内容は本編と全く関係ありませんw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5629554


修羅王シュラト :関俊彦
夜叉王ガイ   :子安武人
蓬莱山のラクシュ:水谷優子
天王ヒュウガ  :堀内賢雄
龍王リョウマ  :山寺宏一
迦楼羅王レイガ :井上和彦
那羅王レンゲ  :林原めぐみ
比婆王ダン   :飛田展男
闥婆王クウヤ  :中田和宏
雷帝インドラ  :鈴置洋孝

OP
「SHINING SOUL」(〜26話) 清水咲斗子(デビュー曲)
「Truth」(27話〜) 清水咲斗子

ED
「砂塵の迷図」(〜26話) 清水咲斗子
「キャラバン友情」(27話〜) 清水咲斗子

投稿 : 2019/12/07
♥ : 4

63.6 6 西久保瑞穂アニメランキング6位
電影少女 VIDEO GIRL AI(OVA)

1992年3月27日
★★★★☆ 3.5 (20)
149人が棚に入れました
 1989~92年に「週刊少年ジャンプ」に連載された、桂 正和によるSFラブコメディが原作のOVAシリーズ全6話。監督には数々の押井 守作品で知られる西久保瑞穂。声優陣には主人公・あい役の林原めぐみを始め草尾毅、天野由梨ら人気キャストが揃う。また、カセットブック、実写映画、小説にゲームソフトなど多彩なメディアミックス展開でも話題に。片思いだったもえみに失恋した洋太は、帰り道に奇妙なレンタルショップで1本のビデオテープを借りる。早速再生すると、なんとモニターから女の子が出現。“あい”と名乗る彼女は、再生が終わるまでの1カ月間で洋太をいい男にして、もえみちゃんと付き合えるようにすると言い出す。

coldikaros さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

たまにはいい

正直まったく世代ではなかったためI'sとかも見たことがなかったんですが、突然見たくなりました。まぁ名前はよく聞いてたんですが。
内容は、主人公がある日心がきれいな人間にしか見えないレンタルビデオ屋で借りたビデオを再生すると、ビデオガールのあいちゃんが現れ、そのあいちゃんに助けてもらいながら片思いの女の子との距離を近づけていく内に、あいちゃんの方に気が移っていき、あいちゃんの方もビデオの不具合から感情を持ってしまうって話ですね。
とんでもなくそのまんまな内容で今見たらなんでもない話ですが、重要なのは少年ジャンプという雑誌の中で初めてコメディに頼らず恋愛を描写したことです。
割とマジメに恋愛を描いていてちょっと驚きました。
キャラクターの言動も割とリアルで当時これが受けていたのも頷けます。
ただ、こういうリアル指向のキャラが現在少年・少女漫画にほとんど無くて、青年向け漫画にばかり多いことを考えると、当時からあまり少年ジャンプという雑誌には向いていない漫画だっただろうと思います。
実際うけた理由もそういう希少性というか、そういうものにも大きな原因があるんじゃないかと勝手に思っています。
何にしても今更振り返って見るような作品ではないだろうと感じました。
昔を懐かしむようにたまに見る分にはいいかもしれませんが、流石に時代を感じる作品ですね。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1
ネタバレ

天上しょーと♪♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

タイトルなし

全6話のOVA作品。
主人公の洋太が失恋し、偶然見つけたビデオショップで借りてきたビデオを再生したらビデオから女の子がでてきた!といった
所から始まる話で、ビデオガールに慰めてもらっているだけのはずが
いつのまにか・・・って話です。

主人公の洋太はあいが最初に出てきた時に他の女の子と比べてたり、
変な恋愛の本呼んでたり
ああ○○になりたいとか言ってたりと正直気持ち悪い部分も多かったのですが
自分の好きより相手の好きを応援してあげるような優しい面もあります。

友達の貴志は女の子に人気らしいんだけどそうゆうのに興味がなく冷たい。
だけど洋太に対しては優しく友達想い。

あいは本来はもっと大人しい感じだったばすが壊れたデッキで再生された
ため性格が男っぽくなったというキャラで
ちょっと暴力的な面もありましたが、優しい子でした。
{netabare}本来は特定の誰かを好きにならないはずが、少し壊れていた影響もあって
洋太を好きになるという{/netabare}この作品のキーパーソン。

この作品で好きになれるのはこの3人かなぁ。
もえみは特に良い印象ないし、どんな恋愛作品にもいそうなのでw。

ビデオの女の子との恋愛とはいってもちょくちょく特殊な展開があるだけで意外と普通の恋愛ものとかけ離れすぎてはいない。
だからこそ最後が急展開すぎたような気もしますね。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

たわし(ガガ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アダルトビデオから少女が飛び出してきます(笑)

桂正和の漫画はとりわけ男性向けのエロ漫画に近いのにも関わらず、女性にも人気が高い稀有な漫画家である。

キャラクターデザインも最近の萌えアニメよりリアルな女の子の裸体を描いているので非常に艶かしく「エロい」。女性でもこの色気に圧倒される人が多いはずだ。

リアルなのは女の子の裸体だけでなく、思春期の少女の心情も事細かにまるで手に取るようにわかっているがごとく描く。これは男としては驚きである。確かに女の子のキャラクターを書く場合、作者はそのキャラクターになりきるので男でも「自分の少女的な感性」を出す場合は多いが、ここまでストーリーと重ね合わせて描ける漫画家はほとんどいない。昨今のジャンプのヒロインを見て欲しい。。あんな色情狂な女はAV女優くらいであり、恋愛をしたことある人はあまりのリアルさにこころのどこかでハラハラドキドキさせられるだろう。

「青春の甘酸っぱい恋愛」がここにある。理想の彼氏彼女の関係といっても良い。

それが男女問わずに人気のある理由だと考えられる。

非常に繊細でファンタジックな少女漫画顔負けの恋愛漫画だ。

声優はこの頃から女王でありトップを飾っていた林原めぐみである。当時のアニメほとんどこの人が主人公もしくはヒロインだった。(笑)

投稿 : 2019/12/07
♥ : 11

58.7 7 西久保瑞穂アニメランキング7位
科学忍者隊ガッチャマンⅡ(TVアニメ動画)

1978年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (13)
74人が棚に入れました
総裁Xが宇宙に去ってから約3年の年月が流れた。マントル計画も順調に進み、地球は平和を取り戻した。国際科学技術庁が科学忍者隊の解散を決定した矢先、総裁Xが火の玉となって南太平洋ギルバード諸島後方100キロの海上に襲来。そこを航行中だった豪華客船クイーンマーガレット号(第50話では船名がエリザベス・ムーア号とされている)は沈没してしまう。総裁Xはそこに乗り合わせていた子供を特殊な装置に掛け、3か月程度で大人に成長させる。そしてその子供をギャラクター司令官・ゲルサドラとして仕立て上げギャラクターを復活させ、再び地球征服を狙い始めた。

声優・キャラクター
森功至、ささきいさお、杉山佳寿子、塩屋翼、兼本新吾、大平透、井上瑤、上田みゆき、池田勝、田中信夫、仲村秀生

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

やはり、ジョー

ガッチャマンⅡですが、
この作品のポイントも
やはりささきさんのジョーですね。
復活を果たすのですが、、
どうやら幾つか問題と言うか
謎が満載なのを演出として見せびらかしていました。
そして、その秘密と共に
その体内にはとんでもないものが
隠されているが終盤明らかになります。
そして、ジョーと共にやはり外せないのが
ベルクカッツェの後任、ゲルサドラ。
彼は生い立ちと言うか出生の謎が
えぐくて終盤はとてもせつないのですが、
ファーストでのカッツェの影響が強すぎたのか
そのイメージを踏襲してしまった為に
2番煎じになっていました。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 3

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

グワシにして突撃

ガッチャマン2作目。しかし天野画は…大鷲の健は18歳…
ベルク・カッツェに代わるゲルサドラ
1作目との違いはゴッドフェニックスが合体メカから空母に変わた所が大きいかな。
ゴッドフェニックスの学忍法火の鳥は子供心に強烈でグワシにして突撃させて遊んでいた。
2作目から上記キャラデザが天野&高田明美という、すげーっって思う。

100点中68点

投稿 : 2019/12/07
♥ : 0

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

このころの続編の中では良かった

前作が大人気でそのあおりを受けて製作されたので

最初はあまり期待していませんでしたが、意外と楽しめました。

まぁジョーがあんな形で帰ってくるのかって所とゴッドフェニックスが前作よりかっこわるくなったところがイマイチでしたかねぇ

投稿 : 2019/12/07
♥ : 0

56.5 8 西久保瑞穂アニメランキング8位
宮本武蔵 双剣に馳せる夢(アニメ映画)

2009年6月13日
★★★★☆ 3.3 (16)
62人が棚に入れました
晩年、宮本武蔵が熊本市近郊の金峰山・霊巌洞で執筆したとされる『五輪書』。そこには、武蔵の生涯や、二天一流と名付けた自らの剣法、その実践法が描かれている。しかし、自筆本とされながら、原本は焼失し、数多くの写本のみが遺されたこの『五輪書』こそ、新たな武蔵像を蘇らせる重要な鍵を握っている。

本作はこの『五輪書』を元に、武蔵の生涯と、その特異なる剣法“二天一流”の謎に迫る歴史アニメ
ドキュメンタリー。

声優・キャラクター
国本武春、菅生隆之

千鳥 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

一般に広く普及した剣豪宮本武蔵とは異なる武蔵の実態

犬飼喜一(仮)という宮本武蔵の自画像をデフォルメしたような格好をした
架空の宮本武蔵研究家とその助手が軍事知識を織り交ぜながら
一般に普及した「宮本武蔵」を後世の人々が作り上げた虚構の武蔵とし
押井守さんの解釈により本来の武蔵を押井節少なめに紐解いていくという内容
なお武蔵が剣豪であるという説に異を唱えるものではありません

前述の通りこのアニメは戦闘ばかりではなく半分以上は犬飼さんの研究した
宮本武蔵像とそれを語るための軍事知識についてです
五輪書、剣のみでなく芸術などあらゆる面に精通していたこと
二天一流、一般に普及している宮本武蔵のイメージはなぜ生まれたか
武蔵と合理主義、青年の頃より生涯武蔵の目指していた悲願など
アニメーションや図によって分かりやすく説明されています
また犬飼さんたちのコミカルな動きであまり退屈しないと思います

ちなみに戦闘シーンは関ヶ原の合戦と武蔵の戦った兵法者たち
宍戸某(宍戸梅軒)、吉岡伝七郎、吉岡一門そして佐々木小次郎との戦いとなっています
敵に斬りかかっていく時の武蔵の表情がいいです
BGMの三味線の音色が気分を高揚させる
動きの若干の遅さはリアルな斬り合いを感じさせるための演出と見受けられます

このアニメは剣豪武蔵の殺陣や大立ち回りを
期待している人には戦闘シーンが足りないと感じられるかもしれません
なんせ解説が主なアニメです
そういったものが楽しめる人にはいい作品だと思います

精神の修養者、伝説の侍、生涯無敗、最強の剣豪
自分たちの心を踊らせるための強き者への大衆の憧れってのは残酷なのかも

投稿 : 2019/12/07
♥ : 3

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

宮本武蔵の人物像とその背景にある歴史を解説

視聴者を退屈させないようにと、解説中にアシスタントと守爺さん(私はそう呼んでいる)との小さな事件が盛り込まれている。
解説に聞き入っている私にとっては返って邪魔だったが、あきさせない工夫は凝らしてあるので完走は容易い。
ゆかりの地などは実写を使用していて、ちゃんと勉強している気分になれる。
なかなか興味深い研究結果なので、「宮本武蔵」や、その背景にある「歴史」について知りたい人には是非お勧めする。
厨ニ病患者やメダネっ娘好きのアニメヲタクには無縁の作品。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 0

gkc さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

想像と違った、宮本武蔵の作品。

どぉーでしょうかねー?
作者の武蔵好きはよくわかります。

作中の武蔵はやっぱり剣豪、宮本武蔵です。

しかし、この作品は少し構成が変わっていまして、武蔵についての「解説」が非常に多いのです。

解説が9割といっても過言ではないです。
どこか、学校の授業、講義を聴いてるようでした。

武蔵の生涯を掘り起こして様々な、武蔵にまつわる事を教えてくれます。

それなりの心構えで見れば「なるほど~」と面白いと思います。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

62.2 9 西久保瑞穂アニメランキング9位
立喰師列伝(アニメ映画)

2006年4月8日
★★★★☆ 3.7 (10)
55人が棚に入れました
「攻殻機動隊」「イノセンス」の鬼才・押井守監督が戦後の昭和史を背景に、立喰いのプロと飲食店の主人たちとの虚々実々の攻防を描いた異色コメディ。登場人物には押井監督ゆかりの一流クリエイターたちを多数起用。彼らの写真を元にデジタル加工で3Dアニメ化したかつてない映像表現が展開する。 “立喰師"――それは、己の全知全能を懸けて言葉巧みに無銭飲食を繰り返し、飲食店主たちを震撼させる流浪の仕業師たち。敗戦直後の東京。混沌とした闇市の立喰い蕎麦屋に一人の男が現われた。「つきみ。そばで」。何やらただならぬ雰囲気を漂わせたこの男こそ、のちに“月見の銀二"として人々に怖れられた伝説の立喰師だった。

ハックロー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

昭和を生きた立喰師達

この作品評価しずらいです。

戦後からの歴代立喰師達(巧みな話術や剛腕な手法でただ飯に美学を求めるプロ)の逸話とその時代時々の時事ネタをおりまぜ、まじめにバカをやってます。
立喰と店主のただ喰いを賭けた掛け合いがテンポいい。
言葉は考えられてよく作られていると感じましたが、
これを面白いと感じれるかは人を選ぶでしょう。
自分は面白いとは思いますが、また見ようとは思えませんでした。

ただし、基本作品の85%ぐらいが山寺宏一のナレーションか台詞です。
これが非常に心地良く耳に入ってきます、その上でバカな解説を淡々とするので、横になり目を閉じると自然と寝れちゃいます。

眠れない夜におすすめの作品!!
目を閉じ耳を傾けるだけ。

作画は写真を切り貼りして作ってるので、一般的なアニメとは異なりこれも人を選ぶでしょう。
他のアニメネタもそこそこに使ってるので、和みますが、
基本同じパターンで立喰師達を一人ずつクローズアップするので、飽きは避けられません。
ちょっと長いと感じました。

一度見た後は、睡眠薬にするのがよいでしょう。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

ヌンサ(亢宿) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

期待度の低さを覆す面白さ

 視聴前は、正直言って全く期待していませんでした。押井守監督の作品だから一応、見ておくか・・・程度の気持ちでした。しかし、予想に反して面白かったです。

 山寺宏一さんは、学生時代に落語をやっていたということもあって、素晴らしい節回しで視聴者の耳をクギ付けにしています。テンポの良いナレーションは、抑揚もばっちりで非常に耳心地良いです。

 そして、内容のくだらなさが最高です。しかし、押井守さんのこれまでの脚本作品にあらかじめ触れていないと、もしかしたら辛いかもしれません。機動警察パトレイバーの話で、たまに堅苦しいセリフばかり出てくる回がありますが、それこそが押井守脚本のエピソードなわけです。ミニパトも、まさにそうですね。

 一聴すると小難しい言葉の連続のように感じるかもしれませんが、実はたいしたことは言っていないのです。全体的に、真顔でボケている感じが非常に好きです。

 好き嫌いは絶対に分かれる作品だろうなとは思いますが、僕は大好きですね。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

Moji さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

好きな人にはたまらないシュールなコメディ

たかが立喰師の話に、「うる星」のメガネが語りそうなもったいぶった言い方や、「攻殻」に出てきそうな格言を山寺宏一が語る。
身内を酷使したりと、押井作品を知っていると知らず知らずのうちに、ニヤニヤしながら観ている。
語り口は一見、難解そう聞こえるが所詮コメディ。マジメに観てしまう人には向かない作品だ。
「絵」ではなく「写真」を駆使したアニメーションは以外と素晴らしく、「絵」でなくてよかったとさえ思う。
この面白さが解らない人は一生解らないだろう。
アニメ史の雑学を知っているとより楽しめる。
類似作品に「宮本武蔵 双剣に馳せる夢」がある。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

56.7 10 西久保瑞穂アニメランキング10位
デジタル・デビル物語 女神転生(アニメ映画)

1987年3月27日
★★★☆☆ 2.9 (12)
44人が棚に入れました
西谷史の同名小説を原作にしたSF伝奇ロマン。OVAとして制作された後、劇場公開されている。ナムコの人気ゲーム「女神転生」シリーズの原点となった作品。白鷺弓子の転校した十聖高校には、コンピューターに関して天才的な頭脳を持つ中島朱実という少年がいた。彼はコンピューターで悪魔ロキを呼び出し、学校を支配しているのだった。悪魔の生け贄に女教師を献上した後、朱実は弓子に狙いを定めた。だが、弓子が生け贄にされようとしたその時、突如としてロキが実体化し、生徒たちを飲み込みはじめた。すでにロキは朱実のコントロールから離れ、自由に動き回るチャンスを窺っていたのだ…。

おなべ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

原作のダイジェスト?

「女神転生」シリーズの原点とも言える西谷史の「デジタル・デビル・ストーリー」の映像化作品。原作は未読です。

私は略してメガテンのゲームは一切合切やったことがないですが、いつかはプレイしたいので、その前に映像作品なんかないか探して見つけたのがこれです。ペルソナ、デビルサバイバー2等、外伝はテレビアニメ化もしているのに、本家はあまり映像作品がないみたいですね。


前置きはこれくらいにしておき…。
このアニメが製作されたのは1987年。作中ではパソコンがキーアイテムとして出てくる一方、今では日常茶飯のインターネットがまた浸透していない時代設定なので、やはり多少ズレを感じてしまう所もあります。

作画も演出も今のアニメとはだいぶ違います。言っちゃえば古くさい作画で癖が強く、好き嫌い別れそうですが、アニメーション自体はOVAとあってか、よく動くし、人物も肉付きがあってしっかりしてます。直接的ではありませんが、中々のグロシーンもバッチシ描写。影のハイライトも強いし、画面は暗めだし、どうも昔のOVAはホラー色が強い気がしますね(大好物ですが)。
キャラデザは北爪宏幸さん、作画監督は恩田尚之さん。両者とも「機動戦士ガンダムZ」の制作者で、作風が若干ガンダムっぽいです。



さて、本編の話になりますが、収録時間は僅か47分。
短時間でまとめた構造になっています。何故悪魔がパソコンの中にいるのかさえもろくに解説しないまま、どんどん物語は進んでいくので、原作未読の身からすると、何でそうなるか、ようわからんままエンディングをあっという間に迎えます。
作中にあった伏線も全部回収されないし、題名通りの「女神が転生する」要素も薄い。原作をダイジェストにした感じで、物足りないです。

しかし、短時間ながらもヒロインの弓子さんが中々魅力的。北爪さんのストレート+ロングヘアーという美少女ぷりのキャラデザは勿論、台詞が面白く、序盤はまさに視聴者目線でものを言ってくれます。
「あーあ、嫌な学校に転校してきちゃったな。特に中島って奴」
いやー、本当そうだよね。こんな学校来たくないわ。よく言ってくれた。

テレビシリーズでやってくれたら、もっと面白くなれそうだったので、惜しい作品です。弓子さんの勇姿をもっと見たかったですね。


最後に、作中すげえ気になったことは、音楽がやたらテンション高い。作風は重々しいのに、何でそんなに景気よく軽快なんだよ、これから悪魔倒しにいくよ!って言うような山にピクニックするノリじゃないだろうと悶々していました。
メガテンファンの方はBGMにどう思われるのか、特に気になる所です。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 4

計測不能 11 西久保瑞穂アニメランキング11位
赤い光弾ジリオン 歌姫夜曲[バーニングナイト](OVA)

1988年6月21日
★★★★☆ 3.4 (5)
24人が棚に入れました
 タツノコプロ新世代の秀作として1987年に人気を呼んだSFテレビアニメ『赤い光弾ジリオン』の新作OVA。 戦争成金の無頼漢アドミス一家が牛耳る街ホープタウン。暴力と金力の前に無力な人々に活気と希望を与えるのは、毎晩行なわれるロックバンド「ホワイト・ナッツ」のコンサートだった。中でもボーカルの少女アップルは、バンド仲間のチャンプとJJ、それに街の人々全てのアイドルである。だがある夜、アドミス一家の札付きウォーリアーズ三兄弟がライブに乱入。強引にアップルを誘拐した。チャンプとJJは追撃。アップルの救出に成功しかけるが、そこに現れて二人を邪魔したのは謎のサングラスの美青年。実は彼=リックスとアップルの間には、二人だけの秘密の過去があった。TV版のキャラクターを用いながらも、世界観や物語の設定は完全に一新された番外編的なストーリー。

計測不能 12 西久保瑞穂アニメランキング12位
風船少女テンプルちゃん(TVアニメ動画)

1977年秋アニメ
★★★☆☆ 2.7 (3)
24人が棚に入れました
大風を受けた気球に乗って遠方に飛ばされた女の子テンプルちゃん。その旅路を描くロードムービアニメ。若草村の少女テンプルちゃんは、ある日、大きな気球を見つける。だが弾みで気球とともに見知らぬ遠方の国へ飛ばされた彼女は、空から故郷への帰途を探る。テンプルちゃんの旅の仲間は、芸を披露する猿のタムタムら4匹の動物たち。テンプルちゃんの長い旅は続く。わずか45歳で他界したタツノコプロの創設者・吉田竜夫が、死の寸前まで企画に関わった最後の作品。長い旅路を通じた主人公少女とゲストキャラとの交流劇に、吉田の狙いが込められている。吉田の弟子筋となる演出家・原征太郎が師匠の遺志を受けて監督職を堅実に務めた。

計測不能 13 西久保瑞穂アニメランキング13位
アタゴオルは猫の森(アニメ映画)

2006年10月14日
★★★★☆ 3.2 (6)
18人が棚に入れました
ますむらひろし原作のロングセラー・コミック『アタゴオル』シリーズを3D-CGアニメで映画化したハートフル・ファンタジー。2本足で歩く猫たちと人間が共存する不思議な世界“アタゴオル"を舞台に、世界征服を目論む女王ピレアの登場で危機に立つアタゴオルの運命を描く。 緑と花々にあふれた平和の地、アタゴオル。年に一度の祭りの日、トラブルメイカーのデブ猫ヒデヨシが、禁断の箱を開けてしまう。すると、封印を解かれ何千年の眠りから目覚めた植物の女王ピレアが現れる。彼女は世界征服の野望を抱き、生き物たちを次々とおとなしい植物に変え、アタゴオルの支配を強めていく。そんなピレアを封印できる唯一の存在は植物の王ヒデコだけ。ヒデコもピレアと同時に姿を現し、一番力を持つ者を父として成長しなければならないのだった。ところが今回ヒデコは、よりによって自己中心の権化ヒデヨシを父に選んでしまうのだった…。

イムラ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ふらいんぐうぃっちで思い出しました

<2019/10/31 初投稿>
原作ファンです。
アニメは未視聴なので、原作の魅力を。

これは独特ですよ。

ヨネザアドという異界のアタゴオルという大きな森のお話。

猫が服着て立って歩いてしゃべります。
普通に人間もいます。

ジブリの「猫の恩返し」みたいな世界観ですがもっと個性的。
型には全くはまっていません。

ちなみにヨネザアドは米沢、アタゴオルは愛宕山から来ているそうです。
つまりベースは東北。
そして宮沢賢治。

魔法もあればナチュラルな不思議もあります。
冒険ものでもあり、
ミステリーでもあり、
日常ものでもある。

なーんとなくですが「ふらいんぐうぃっち」と似た空気感です。

これ、アニメは3Dなんですよね。
観てみたいな。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 10

計測不能 14 西久保瑞穂アニメランキング14位
カリフォルニア・クライシス 追撃の銃火(OVA)

1986年7月21日
★★★☆☆ 3.0 (3)
14人が棚に入れました
松竹が初めて企画発売したOVAで、ポップな色彩と作画が印象的な、SF風味のカーアクションアニメ。 二十代の独身貴族ノエラは、仕事のため愛車でロスアンジェルスに向かう。だがカリフォルニアの路上で、コンボイとベンツとの銃撃戦に遭遇する。混乱の中、いきなりノエラの車に飛び乗ったのは、マーシャと名乗る謎の金髪美少女と彼女が抱える猫のピコ。マーシャは自分たちをデスバレーに送ってくれれば、現金で二万ドル払うと申し出た。デスバレーへ向かう一同だが、先のベンツ、さらには上空の武装ヘリが彼らを攻撃。一同は絶対危機の中を逃げ惑う。マーシャが握る驚異の機密。それは超能力を持つ、宇宙生命体に関するものだった! 脚本・監督はタツノコプロ新世代の異才演出家・西久保瑞穂。作画監督・キャラクターデザインの奥田万里や原画の井口忠一(『ゴールドライタン』『おまもりひまり』)たちが、洗練された新感覚の作画を提供した。

きききき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

絵は好みだけど話は普通かな
落ちもよく分からなかったし

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

計測不能 15 西久保瑞穂アニメランキング15位
街角のメルヘン(OVA)

1984年7月21日
★★★☆☆ 2.6 (5)
12人が棚に入れました
OVA黎明期に登場した、大都会を舞台にしたリアル・メルヘンアニメ。ある年の春。新宿駅西口の地下道で、浩(ひろし)青年は若い娘・裕子に出会う。ぶつかった際に、地下道の闇を舞う裕子のポスター。やがて心を通わした二人は、浩の持つ一冊のノート「街角のメルヘン」の導きで、現実とはまた違う春の世界に入っていく。イメージの中で複葉機に乗り、妖精の国へ向かう二人。そして現実の季節は、夏から秋へと移っていくが……。箱庭のような新宿副都心の空間、新宿中央公園を中心に綴られた、敢えてドラマ的な起伏を排したアニメ。だが浩と裕子の恋、別離、そして……を語るストーリーの流れがあり、同時に都会の中の四季を淡くも鮮やかな色調で描き切っている。若者二人の心情を表現するため、都会の街並の数々を心理描写のための装置に変えてしまった美術監督・小林七郎の仕事が印象的。
ネタバレ

刻様(こくさま) さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

街角のメルヘン✧見た感じ(koku✱15)

55分ちょっとの作品

都市を舞台にしたメルヘンなアニメ
青年と女性?女の子が出会う
やたらと青年は なにかにぶつかり
そして なんども青年にぶつかった女性が一冊のノートを拾って二人は出会い
そんな 青年と女性の ほんのり恋模様とメルヘンチックな物語

個人的に すんごく理解に苦しみ
なんも楽しめなかった
とても長い55分間
音楽もつらい 喋りもつらい 絵もよくわかんない
いいとこが見つからない作品でした 残念


{netabare}最初はやたら 走るなコイツ
って 最後の最後まで走るな!二人とも!
そして女性のほうは やたら靴をぬぐな
足を濡らすなぁ 周辺の風景もひどいと感じた

都市を箱庭をイメージして 空想?イメージ?青年がいう「春はつくられたものだが 本当に春はあるのだ」 みたいな発言から
春とメルヘンチックな世界をみせるミュージックビデオなのかな?といとこまでは なんとなく
ただ 目を閉じて 何か聞こえない?何か見えない?
無理矢理すぎませんか・・・無理矢理その妖精だったり人形だったりみたいな世界に話しがとぶ
ほんの少しのストーリーもあるけど 音楽が自重しない限りまったくはいってこない
自重しても ストーリーは全然おもしろくない
そのメルヘンチックな世界をみせるときに流れる音楽が 作品の見所っぽいんだけど
残念ながら その音楽があうとは思えない
{/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 8

天上しょーと♪♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルなし

OVA作品としてもかなり初期の部類に入る作品です。時間は55分くらいです。

急ぎ過ぎて人にぶつかりまくる男の子と何度もぶつかられた女の子の恋の物語・・・
といってもミュージックビデオみたいな感じの部分が多い作品です。

音楽は合ってるんだか合ってないんだかwって感じですが
作品の雰囲気を盛り上げてくれたことに間違いはないと思います。

ストーリー自体はそんなに面白くないと思いますが
特にミュージックビデオみたいな部分が見てるのが楽しい作品でした。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 1

計測不能 16 西久保瑞穂アニメランキング16位
とびだせ!マシーン飛竜(TVアニメ動画)

1977年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (1)
12人が棚に入れました
1970年代スーパーカーブームの渦中に東映テレビ部が製作した、レーシング活劇コメディアニメの一本。自社の車の評価を上げるため、公式競技「国際障害レース」での上位入賞を狙う各自動車メーカー。その中でも有力な岬モータースに雇われた無名ドライバー・リッキーこと風間力は、愛車「飛竜」で優勝をめざす。だが彼の前に、岬モータースのライバル会社・ガッポリンモータースの契約レーサー・オッカナビッチが鮫型マシン「虎鮫号」にて立ちはだかった。果たして勝つのは? 東映の発注で、アニメ本編をタツノコプロが制作したレーシングアニメ。タツノコの代表シリーズ『タイムボカン』を思わせるギャグセンスが評価を集めた。

計測不能 17 西久保瑞穂アニメランキング17位
ねこひきのオルオラネ(OVA)

1992年11月26日
★★★☆☆ 3.0 (4)
11人が棚に入れました
「サイコダイバー」「キマイラ」「陰陽師」などいくつもの大ヒットシリーズで知られる人気作家・夢枕獏の短編ファンタジー小説『猫弾きのオルオラネ』のOVA化。若者は貧乏な楽団に所属していたが、そこはクリスマス直前に潰れてしまった。そんな彼が出会ったのは、黒いコートに黒い帽子、そして豊かな白い顎髯が印象的な謎の老人オルオラネ。オルオラネは山に暮らしていたが、そこで腕の中に抱えた猫の鳴き声を、楽器の奏でる音響のように演奏できることを学んだのだと若者に告げる。ソプラノ担当のマレット、アルト担当のイルイネド、そしてバリトンパートのショフレン。三匹の猫を奏でながら今、不思議な演奏が始まろうとしていた。監督と絵コンテは、実力派の演出家・西久保瑞穂。作画は原画一人、動画三人、仕上げ二人という少数精鋭の体制で制作され、約一年もの制作期間が掛けられた。美術監督の小林七郎は、本作では画面構成も担当している。

計測不能 18 西久保瑞穂アニメランキング18位
爆炎CAMPUSガードレス(OVA)

1994年5月27日
★★★☆☆ 3.0 (2)
10人が棚に入れました
あかほりさとると萩原一至、ふたりの鬼才が手を組み制作した全4巻からなるOVA。 女子高生・神野八純は現世と魔界を繋ぐ門を守護する「防人」だ。血の繋がらない弟・巧を溺愛する彼女だが、彼は門の「鍵」となるべき存在であり、魔界よりの刺客レムナントは巧をつけ狙っていた。八純は個性豊かな仲間の防人と共に、門が位置する扉学園でドタバタの学園生活を送りつつ、戦いを繰り広げていく! 美麗な作画と緻密な背景美術というビジュアルで魅せつつも、その中身はいつもの「あかほり節(ギャグ&エロ&ラブコメの三位一体)」というアンバランス感がいい味を出している。

計測不能 19 西久保瑞穂アニメランキング19位
「エイジ」(アニメ映画)

1990年8月25日
★★★☆☆ 3.0 (2)
8人が棚に入れました
『すすめ!パイレーツ』『ストップ!ひばりくん』等のギャグコメディで80年代に人気を集めた江口寿史の、青春ボクシングマンガのアニメ化。高校2年生の赤木英児は、ケンカと音楽に情熱を燃やす若者だ。だが度重なるケンカから停学5回に達したエイジは、ロック仲間のバンド“GUEST"から追放されてしまう。くさって暇を持て余すエイジだが、ひょんな事から同じ高校のボクシング部に所属する草薙直矢と衝突してしまう

計測不能 20 西久保瑞穂アニメランキング20位
軽井沢シンドローム(OVA)

1985年7月5日
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
2人が棚に入れました
アメリカに渡ることを夢見るカメラマン・相沢耕平と、イラストレーター・松沼純生。
兄弟のように育ち、高校を卒業してすぐに家出していた2人だったが、金が底を突き、純生の姉であり耕平の幼馴染である薫が住む軽井沢の別荘へ転がり込む。

計測不能 21 西久保瑞穂アニメランキング21位
ハートカクテルアゲイン(OVA)

2003年1月1日
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
0人が棚に入れました
人気イラストレーター・わたせせいぞうが描く同名漫画のフルデジタルOVA作品。収録されている物語は、すべてオリジナルシナリオ。大人の恋の物語をおしゃれに描かれているのが特徴となっている。 本作は、生誕20周年記念作品として制作され、山寺宏一、田中敦子、今井由香等など、実力派の声優陣が出演。アニメファン必見となっている。また英語バージョンには、ジョン・カビラ、リサ・スティックマイヤーが声優として起用されており、アニメを見るだけで英会話を学ぶことも可能だ。
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