謎の生命体おすすめアニメランキング 19

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの謎の生命体成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番の謎の生命体おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.7 1 謎の生命体アニメランキング1位
少女終末旅行(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (966)
3870人が棚に入れました
繁栄と栄華を極めた人間たちの文明が終わりを迎えてから長い年月が過ぎた。人間たちのほとんどが死に絶え、生き物さえもいなくなった終わりを迎えた世界。複雑に建造された都市はまるで迷路のような廃墟となり、整備するものがいなくなった機械たちは徐々にその動きを止めていく。いつ終わってしまったのか、いつから終わっているのか、そんなことを考えることさえなくなった終末の世界であてのない旅を続ける二人の少女。チトとユーリは今日も愛車ケッテンクラートに乗って廃墟の中を彷徨っていた。

終末の世界をほのぼのと生き抜くディストピアファンタジーが今、幕を開ける。

声優・キャラクター
水瀬いのり、久保ユリカ
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

上を向いて歩こう

WHITE FOX制作。
文明が崩壊し全てが滅んでしまった世界。
チトとユーリは愛車ケッテンクラートに乗り、
瓦礫と化した廃墟を当てもなく彷徨う。

陰鬱でディストピアな世界で、
ゆるいキャラのゆるい会話が心地良い。
BGMは芸術点高し。
登場人物も少なく静かな時間が流れています。

戦争後の瓦礫の山、
放置された機関銃、砲台、戦車。
2人の少女が多層構造の都市を彷徨い、
「戦争」について「食料」について、
そして「生命」について学んでいく。

真っ暗な世界を照らす月明り。
満点の星空を明るいねと言った、
ダイアローグがとても印象に残りました。

5話視聴追記。
{netabare}人が「音」の素晴らしさに気づく。
その対比としての静かな終末世界。{/netabare}
設定の持ち味が存分に活きた素晴らしい演出でした。

最終話視聴追記。
生命の営みに欠かせないものが、
シンプルな形で提示され、
壮大なシナリオでもないのに染みる。
この静寂の世界が如何に雄弁だったのか、
学ぶべきものが多い素敵な作品でしたね。

主役の声優2人に盛大な拍手を。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 105
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

その先にあるのは希望か、絶望か?

原作未読。最終話まで視聴。

【物語】
終末を思わせる風景の中を、二人の少女が旅をする物語。

何故、世界は終末を迎えてしまったのか?
何故、チトとユーリは二人きりで旅を続けているのか?
何故、何故、何故・・・?

物語が進むにつれて増えていく疑問点。

そして、それらが一気に解き明かされる{netabare}最終話{/netabare}。

素晴らしい物語・演出だったと思います。

【作画】
ほのぼのしたキャラデザと、すっかり荒廃した近未来の風景のミスマッチが良かった。

私もチトちゃんと同様に高所恐怖症なもので・・・。
第8話のらせん階段の迂回路のくだりは、見ているだけなのに心臓がバクバクしちゃいました(笑)
見ているだけなのに・・・。
本当に見事だったと思います!

【声優・キャラ】
水瀬いのりさんと久保ユリカさんの好演が光ります。
時折、暴走しすぎるユーリが評価の分かれ目か?

【音楽】
物語には合っていたと思います。
私の好みではありませんでしたけど・・・(笑)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 91

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

終末旅してますか? 燃料ありますか? ごはんもらっていいですか?(3の倍数になると「短編映画」になっちゃう!)

同タイトルのマンガ原作は未読です。

第1話を観た限りでは、なんで世界が「滅んで」いるかは視聴者には良くわからないまま、少女ふたりが世界をさまよう「日常」を追いかけるお話のようです。

背景とか物とか人物の動きとか、作画はけっこう良いですね。

なんで乗り物がケッテンクラートとか、ふたりの服は軍服っぽく見えるし銃器もあるけど元軍人というわけでもなさそうだしとかツッコミどころはありますが、ツッコんだら負けな感じですね。

基本的に「生産」というものが行われていない世界のようで、食料も燃料も基本的には遺物に頼るしかなさそうな世界観。

一応、世界が滅ぶ原因は戦争だったようなことは風景やふたりの会話の内容でわかりますが、どんな戦争だったのかは謎でした。

頭脳担当のチトと体技担当のユーリ、非日常的世界のなかでの「日常」を描く物語のようで、この先も楽しみです。

2017.10.14追記:
「エンディングアニメーション: つくみず」- 原作者本人、マジか(笑)!

2017.10.16追記:
原作マンガを読み始めたら止まらなくて一気読みしてしまいました。ちなみに未完です。どこまでアニメ化されるんでしょうね。あと、原作のこの先も楽しみ。

2017.11.4追記:
第5話、音響最高! 演出最高!! 特殊ED最高!!!

2017.12.23追記:
最終話まで視聴完了。うーん、「アート」だなあ…。

シリーズ構成でわざとそうしたのかたまたまなのか知らないんですけど、3の倍数回はわりとその1話でも観れてしまうような「短編アニメ映画」的になっています。

アバンタイトルからのタイトルの出し方や、EDでのクレジットの出し方、脚本(本編中でのイベントの配置)…。

これはやっぱり、狙ってやっていると考えた方がしっくりきますね。

やー、こいつはスゲーや…。

2018.7.18追記:
情報更新。原作は全6巻で完結しています。それと、公式アンソロジー・コミックが1巻出ていて、つくみず先生本人の8ページ作品も収録されています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 86

75.6 2 謎の生命体アニメランキング2位
蒼穹のファフナー(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1020)
5847人が棚に入れました
真壁一騎や皆城総士らが住む平和な竜宮島。そこに突然「あなたはそこにいますか…」という叫びがこだまする。それは未知の生命体『フェストゥム』による侵略だった。
一騎は総士から、人類を滅亡から救うために、ファフナーに乗って戦って欲しいと懇願される。やがて一騎達は、人類が数十年も前にフェストゥムの襲撃により壊滅的被害を受け、既に日本列島も存在しない事を知る。
自分達が信じていた平和が、実は幻想であった事を知った少年達は、フェストゥムや竜宮島が独占的に有する兵器 ファフナー・ノートゥングモデルを欲する人類軍との戦いに否応なく巻き込まれていく…。


声優・キャラクター
石井真、松本まりか、喜安浩平、松来未祐、入野自由、新井里美、斎賀みつき、白石稔、仲西環、小林沙苗、堀秀行、田中正彦、中田譲治、葛城七穂、河相智哉、小山力也、石川静、高瀬右光、玉川砂記子、ゆかな、篠原恵美、沢海陽子
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最期の瞬間に少年少女達は何を思う?

制作はXEBECのオリジナルアニメです。
ジャンルはSFロボット・ヒューマンドラマです。
全編シリアスなので苦手な方は注意です。


竜宮島(たつみやじま)で平和に暮らしていた島民たち。
「あなたはそこにいますか?」
この言葉とともにフェストゥムと呼ばれる生命体が島に襲いかかる。
それまでの偽りの平和が破られ島の真実を知るとともに、子供たちは戦いに身を投じることになる…。


鬱アニメとして結構有名なロボアニメ。
この話はとりあえず暗いw
ロボットアニメだから派手なドンパチがあるのかと思いきや、未知の生命体にいいように人間が蹂躙されます。
それに唯一対抗できるのは、ファフナーと呼ばれる人型戦闘機に乗ることができる子供たちです。

親たちはファフナーをサポートはしますが、ともに戦うことはできません。
つまり表だって死んでいくのは子供たちです。
パイロットが死亡・戦闘不能になったときの悲壮感が、演出も相まってハートブレイクしてきますw
日常がクローズアップされるので対比でよりきつい。
残された親たちの反応も見ていて苦しくなる。


この作品のテーマは「存在証明」です。
「そこにいる」とはつまりどういう状態を指すのか。
作中で何度も言われています。
これについてはカノンのエピソードが印象的。
{netabare}彼女は戦いに身を投げ続け、命令を遵守し、死に場所を探していた。
そんな彼女に一騎は選択をさせ、初めて物事を考えさせた。
そして彼女は選択して生きることを選び、この世で「存在するもの」とはじめてなれた。{/netabare}

自分がそこにいるということを自分で認識し、相手に自分を認識してもらうことではじめて存在することになる、というのがこの作品の答えでしょうか。


このアニメは序盤がつまらないのが欠点ですw
しかし12話から冲方氏が脚本に入ってからキャラクターたちが動きだし、面白くなってきます。
このアニメの起爆剤となるのは女性陣です。

音楽はかなりこだわっているようで終始鳥肌が立ちっぱなしでした。
OP、EDは曲・映像が合わさって、とても素晴らしい出来です。
ぜひ聞いてみてね。


総括して、夏っぽいアニメですが爽やかさは露程もありません。
あるのは悲壮感だけ。
暗いアニメが好きな人ならば見てみるのも良いかもしれませんね。
欠点も多いので決して傑作ではないと思いますが、私自身が本当に大好きな作品の一つですw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 53

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ベテラン声優陣が光る作品(・∀・)b

未知の生命体「フェストゥム」の地球侵略を止めるべく
戦場に身を投じる少年少女の姿を描いたロボットもの。
オリジナルアニメ。 全26話作品。

2015年に第2期の放送が決定している関係か
MXでされた再放送を録画視聴しました。


舞台は太平洋に浮かぶ孤島・竜宮島。
突如飛来し侵攻を始めた「フェストゥム」により
美しかった島は地獄と一変する。
「フェストゥム」への対抗組織である「アルヴィス」は
人型決戦兵器「ファフナー」を駆って戦いを挑む。
…まぁ、ざっとこんな感じのあらすじです。

概要はよくありがちなロボットアニメといった所ですが
実は鬱よりのシリアス系アニメです。
ストーリーのテンポや進展が遅いのに輪をかけて
ロボバトルに派手さが見られず鬱蒼感が増している印象。
メッセージ性も掴みづらく、難しい用語も多々あるので
2、3周するか補足しながらの視聴が必要かなぁと(´▽`;)
この辺りが作品の足を大きく引っ張るマイナスポイント。

それでもストーリー自体はよく練り上げていると思います。
世界観や細かい設定もしっかりとしていて良かったですね。
特に人間関係、親子関係などのヒューマンドラマが色濃く
丁寧に描かれている点は非常に良かったと思います。
それだけに上記のマイナスポイントが痛かったですね。

この作品のメインはあくまでも少年少女なのですが
親・大人達の心情や表情、人間味も上手に表現されていて
ベテラン声優陣の好演と相俟っている所が見所の1つですよ!

世界観に合ったOP曲『Shangri-La』は絶対のオススメです♬


長々と書きましたが総じて鬱展開が続く作品なので
鬱や人の死が苦手な方にはオススメできません。
ロボットもの好き、ヒューマンドラマ好きな方には
オススメできるかも知れません!
あとベテラン声優ファンね(*´∀`)/″



《キャスト》

真壁 一騎(CV.石井真)
皆城 総士(CV.喜安浩平)
遠見 真矢(CV.松本まりか)
皆城乙姫(CV.仲西環)
羽左間 翔子(CV.松来未祐)
春日井 甲洋(CV.入野自由)
要 咲良(CV.新井里美)
近藤 剣司(CV.白石稔)
小楯 衛(CV.斎賀みつき)
真壁 史彦(CV.田中正彦)
真壁 紅音(CV.豊口めぐみ)
狩谷 由紀恵(CV.沢梅陽子)
遠見 千鶴(CV.篠原恵美)
遠見 弓子(CV.ゆかな)
羽左間 容子(CV.葛城七穂)
要 澄美(CV.石川静)
近藤 彩乃(CV.玉川紗己子♡)
溝口 恭平(CV.土師孝也)
日野 道生(CV.堀秀行)
カノン・メンフィス(CV.小林沙苗)



《主題歌》

OP:『Shangri-La』/angela
ED:『Separation』/angela


【2014 11/03 レビュー投稿】

投稿 : 2024/04/13
♥ : 50

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「あなたはそこにいますか?」

この作品の存在は少し前から知っていましたが、ロボットもののため、視聴の優先順位が下がっていた作品でした。
まぁ、何も分かっていなかった頃に自分勝手な優先順位を付けてしまっていただけなのですが・・・^^;
でも、2015年の冬アニメとして続編の放送決定を知り、今回の視聴に至りました。

時は2146年・・・地球は未知の生命体であるフェストゥムによって侵略を受け、全滅の危機に瀕していました。
物語の舞台となる竜宮島も同様です。
そして、島を守るべくファフナーという巨大ロボットに搭乗する14歳の少年少女達の生き様と、これまで竜宮島を守り子供を育ててきた大人たちの葛藤を描いた群像劇・・・そんな作品です。

この作品の設定は、かなり奥が深いです。そのため、序盤の物語の展開は設定の説明もあってスローペースです。そして、序盤の説明でも不明点は残りますが、物語の展開に合わせて少しずつ明らかになっていきます。
なので、序盤で切らず6話位まで見ると物語の動きが感じられるようになります。
個人的には、その起点となる出来事が一番見たくなかった場面でしたけれど・・・^^;

この作品は登場人物の心情がとても丁寧に描かれているのが特徴だと思います。

島の命運を年端のいかない少年少女に委ねなければならない大人たちの歯痒い気持ち・・・
我が子には頑張って貰いたい…だけど、危険な目には決して合わせたくない親心・・・
あいつだけには負けたくない…もっと…もっと強くなりたい…守れるように…
どうして自分だけ…何もできないんだろう…誰の役にも立てないんだろう…
あなたの住む島…ちゃんと守れたかな…?

登場人物それぞれが、色んな思いを胸に抱きながら戦地に赴きます…
小さな気持ちに気付かなかったり、誰かに遠慮したり、選択肢を間違えたりと決して順風満帆な彼らではありません…

それに加え、ファフナーに対する適正差がそのまま能力差となって…少年少女たちの大きな足枷となっていました…
能力の高い少年少女は羨望の眼差しを集めます…
世の中、決して能力の高い人ばかりじゃないのに…

誰もが願うことは自由…けれどファフナー搭乗の副作用も相まって中々思いを遂げることはできません…
でも、この物語では…能力によらず自分の願いを叶える少年少女も居るんです。
それは、自分の全てをかけて願いを叶えようとして、その人の本気が能力差に打ち勝つ瞬間に見ることのできる、最高に輝いたとても切なく儚い夢…
もう、私は涙無しには見れませんでした(/_;)

それだけじゃありません…
全てを知ってしまって…自分の身の振り方も分かってしまい…
それが自分の望む全く逆のものだったら、その事実を素直に受け入れられるでしょうか…?
私なら、きっと無理だと思います。
でも、自分を律しながら一言一言を噛み締めるように自分に言い聞かせる登場人物…
これも、私は涙無しには見れませんでした(/_;)

この作品のオープニングテーマとエンディングテーマは共にangelaさんが歌っています。
オープニングは「Shangri-La」、エンディングはSeparation
どちらも恰好良い上、作品にピッタリなのでどちらも毎回欠かさず視聴しました^^

2クール全26話の作品です。
最初は静かです…でも見応えのある壮大なスケールの物語がちゃんと待っていてくれました。
そして、視聴した後の余韻…とても気持ち良く感じることのできた作品でした^^

引き続きOVAを視聴しようと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 44

76.7 3 謎の生命体アニメランキング3位
結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (407)
1766人が棚に入れました
「結城友奈は勇者である」より2年前、神世紀298年。鷲尾須美は小学六年にして神樹によって選ばれた世界を守る勇者である。同級生の乃木園子、三ノ輪銀と一緒に「お役目」をこなす事になるが、この二人は天然だったり元気良すぎたりと問題児の雰囲気。須美は精一杯、役目を頑張ろうとするが―。

声優・キャラクター
照井春佳、三森すずこ、内山夕実、黒沢ともよ、長妻樹里、花澤香菜
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

希望の萌芽

Studio五組制作。

前半「鷲尾須美の章」、後半「勇者の章」と、
この物語は2部構成で制作されています。

神樹によって選ばれた無垢なる少女たち、
得体の知れないバーテックスに立ち向かう。
対比する日常パートも多く描かれ、
少女たちの救いなき戦いに言葉を失う。

{netabare}やがて「満開」による「散華」の影響で、
少女たちの身体の機能が失われ始める。
ここから先、園子の満開の数を知るだけに、
色んな想いが込み上げてきます。{/netabare}
喪失し続ける哀しい物語に希望はあるのか!?
少女たちの活躍に期待しています。

最終回視聴追記。
前作に見事に繋げた須美の章と、
超展開を含めて賛否ある勇者の章でした。
{netabare}牛鬼が守り神としての高嶋友奈って事かな!?{/netabare}

理不尽すぎる世界でも、
諦めない限り希望は死なない。
強引でしたが前向きには収まっています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 61
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

結城友奈「は」勇者である

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
本作(わすゆ)は、まずは1期「結城友奈は勇者である(ゆゆゆ)」の(時系列的に)2年前の物語のため、ゆゆゆ視聴者は、結末を分かった上での視聴になります。

しかし、ゆゆゆ視聴者にも、御新規さんにも、どちらでも楽しめるような親切な構成になっていたと思います(剣道部は、ゆゆゆ視聴済)。よって、視聴順序はいかようにでもよろしいかと♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(大盛りレビュー)】
{netabare}
「ゆゆゆ」視聴済の立場としては、結局、須美は「下半身麻痺、記憶喪失」。園子は「全身様々な機能を失い寝たきり」。銀は「(多分)死亡」。という結論(悲劇)が待っていることが分かった上での視聴になる。当然、3話や4話の日常回に心癒されることはなく、むしろ悲劇への伏線として観てしまう。

一方、わすゆ から視聴を始めた御新規さんは、平和な日常から悲劇へ叩き落とされる、我々がゆゆゆで体験したのと同種の経験をするだろう。各話のアバンにある手記の黒塗りを予想するのも楽しいと思う。

1クールの中で、総集編を挟んで、実質の1期(わすゆ)と3期(勇者の章)をやるというのは、新しくて面白い構成だったと思う。中でも、たった7話でまとめた「わすゆ」は素晴らしかった。「ゆゆゆ」が念頭にあることで、世界観の説明を大幅に省け、ストーリー的にも「三ノ輪銀の死」という一点に向かっている無駄の無さがあり、出来たことだと思う。

私はよく、「作中人物の死」について否定的なレビューを書くけれど、「三ノ輪銀の死」には肯定的。ストーリー上、確実に深みを与えているし、何より、あそこまで「死後」を丁寧に扱っているのは、素晴らしい。久々に、アニメを観て切なくなった。

実質の3期にあたる、8話以降の「勇者の章」。まず、園子の復活というのは意外だったし、嬉しくもあった。

そこからは、結奈の葛藤と勇者部との軋轢を中心に話は進むが、興味はラスト、「広げた風呂敷をどう畳むか」が主だった。一応、考えてた候補としては、

A ハッピーエンド
神樹様と融合した友奈が、なんかすごい力を出してバーテックスを全滅させ、ついでに新世界創造。みんなで新たな生活を始める。

B ビターエンド
実は神樹様は悪者であり、四国を自身の配下に置いていた。バーテックスは、外の世界の人類が四国を救いだそうとする姿を悪者に見せていた幻覚だった。勇者部が友奈を助ける為に神樹様を倒し、結果的に四国解放。今までで騙されていたことを知り、じゃあ銀は何のために死んだのか等悲しみは残るが、元の世界には帰還できた。

C バッドエンド
勇者部が友奈を助け、世界滅亡。


という3つがあり、本命はB、大穴でCだったのですが、いずれも違いましたね。まあ、AとBを足した感じなのかな?

最後は、「多分」こういうことなんだろうと(一周しかしてないから自信なし)。

①人類を滅ぼしたい「天の神(バーテックス&炎)」と、人類を守りたい「地の神(神樹様)」がケンカをする(『鷲尾須美は勇者である』のずっと前)。

②「地の神(神樹様)」は大分追い詰められ、四国だけを自分の結界で守り、籠城戦に突入(勇者システムが確立し、その中で、銀など様々な勇者が死んでいった)。(『鷲尾須美は勇者である』(2期7話)まで)

③天の神は、地の神の所に総攻撃。勇者部の奮闘により退ける事には成功するが、東郷美森の暴走により、神樹様は大打撃を受け、HP半減。(『結城友奈は勇者である(最終話まで)』)

④瀕死の神樹様は、自らのHPを回復するため、人間を取り込む計画(神婚)を実行。その前段階として、勇者部の体のパーツを自らの力で生み出し、勇者部(特に友奈)を神に近い存在に作り替える。(『結城友奈は勇者である(1期最終話)』~『『結城友奈は勇者である(勇者の章、2期12話)』まで)

⑤神婚の直前で、友達の為に死力を尽くす勇者部の姿、「人間を信じてほしい」という友奈の言葉を信じ、これまでは、「人間に満開→散花させ(人間の生命力を使い)、自らの力として戦ってきた神樹様」が、「自らが満開→散花し(自らの生命力を使いに)、人間(友奈)の力になってあげ、人間に全てを任せること」を決意。オラに力を分けてくれ~とばかりに、神樹様と歴代勇者(特に銀)の力を得たスーパー友奈の超勇者パンチにより、天の神(バーテックス&炎)を撃滅させる(『結城友奈は勇者である(最終話)』)

⑥天の神を撃退したことで、それまで炎に包まれていた「外の世界」が戻ってくる(ただし、②の時点で世界は滅んでいるので、四国以外は廃墟と化し、四国民以外の人類も存在しない)。同時に、満開によって力を使い尽くした地の神(神樹様)は死に、様々な加護(インフラや食料、原料、材料など)はなくなる。その中で「自力」で生きていかなければならない人類。活動を再開した勇者部。どうか平穏な日々を(『結城友奈は勇者である(ラストシーン)』)。


てな感じですかね? まあ、ようは、「人類の自立(親離れ、神離れ)」がテーマなんでしょう。ある意味で、「神様(神樹様)と人間(勇者部)に芽生えた友情(信頼)」とも考えられますね。これまで、神に全てを託してきた大赦の人々が麦に変わったのも、地に足をつけて生きろということだろうし、これなら、歴代勇者達の死も無駄になっていないし、まあ、良いラストではないでしょうか♪

この世界の今後と、勇者部の未来に、幸多からんことを祈って、相変わらずのクソ長いレビューを終わります!
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
「わすゆ」に関しては、「ゆゆゆ」視聴者は悲劇を想定しながら、御新規さんは「平和な日常から悲劇への落下」を、どちらの立場でも楽しめるだろう。たった12話で、実質の1期と3期を流す構成は面白かった。

ラストは神樹様が人類の可能性を信じて、自らがバーテックスと相討ちした流れ。つまり、「人類の自立(神離れ)」。

この滅んだ世界の先で、人類の未来に、勇者部の未来に幸多からんことを♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
結論が分かりながら悲劇を眺めるというのもな。

2話目
南無八幡菩薩、平家物語の与一の弓ですね。合宿回。

3話目
日常回。平和な時間は、悲劇を引き立てるためのスパイス。

4話目
日常回。平和な時間は、悲劇を引き立てるためのスパイス。

5話目
もう死亡フラグでしかないよね。バトルは熱いね。

6話目
雨の作画、実写かってレベル。葬儀をしっかり見せるのは、良いですね。銀が死ぬのが10分、死を悼むのに30分。

7話目
満開も散花も確かに残酷だけど、死んだり滅んだりするよりはマシという考え方もあるわけだしね。ここで、ゆゆゆ に繋がってくるわけですね。わりとアッサリだね。

総集編
ゆゆゆの話。これ、1期を知ってるかで大分違うな。

8話目
こっから、「ゆゆゆ2期」なんだね。園子、勇者部に入部か。うまい展開だな。3角形を5等分w ワッシーのいない日常ね。ワッシー、人柱?

9話目
精霊は、ある意味、義輝が一番可愛いw 勇者システム、都合よすぎるけど、リスクモ提示されてるから、まあ、良いか。流石に園子。腹のくくりかたが違う。なんか、色んな事がうまくいきすぎていて、怖いな。ラスト、うまいシーンだ。

10話目
「陳謝」は、面白かったw 日常系として優秀だな~。話すと不幸が伝染。

11話目
東郷さん、犯罪者臭いがw いやいや、なんか「余命三ヶ月の花嫁」みたいな感じだな。一応、前作のラストシーン、「ご都合主義」の伏線を回収。やはり、リスクはあったか。

12話目
武士道とは、死ぬことと見つけたり。う~ん、神婚を否定するのは、友奈をより苦しめないかな? 友奈の本音。モラルジレンマだね。これ、神樹様、悪者説かな?

13話目
う~む、理解が追い付かん。滅んでいた世界に、神樹様の力で成り立っていたインフラとかが消え、もとの滅んだ世界になり、そのかわりバーテックスなども来なくなったとかかな? 力業感はあるかな。でも、銀ちゃんの登場と、「勇者は根性」は熱かったです。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 43

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

花降る寂寞の中 花散るまだその前に 君は一人なんかじゃないよと この光を届けに行くんだから

2017年放送中のアニメ 全12話?

原作 Project 2H 総監督 岸誠二 監督 福岡大生 構成 上江州誠
制作 Studio五組

14年に放送された衝撃的魔法少女アニメの第二期。
前半は劇場版「鷲尾須美は勇者である」3部作をテレビ版6話くらいで再構成という話です。
順番が違うのでもしかしたら一期を観ていない人でもいいのかもしれません。
鷲尾須美は勇者であるストーリーの次に結城友奈は勇者であるストーリーが来ます。
原作がそうなので、1期を観ていない人でもまずは観始めてもいいと思います。

今回のテレビ放送順
「結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章」「結城友奈は勇者である-勇者の章」
この中間に14年放送の「結城友奈は勇者である」全12話が入ります。

鷲尾須美CV三森すずこ (1期の東郷美森)
乃木園子CV花澤香菜
三ノ輪銀CV花守ゆみり

すでに劇場で観ている人が多く、好評の様でしたので前半は間違いない力作でしょう。
小学生の力技系魔法少女による絶望的戦いの日々。
号泣確定の前半のようです。

第一話は派手な変身シーンや初バトルなど見せ場は盛りだくさんですが、
主人公が鷲尾須美(東郷美森)と言うことで落ち着いた会話中心の見やすい序盤でした。

第二話は本格的戦闘シーンが見せ場。
映画「鷲尾須美は勇者である」第一幕の終了。

第六話を観終わりました。
劇場版「鷲尾須美は勇者である」はここまでだと思います。
花澤さんの壮絶な叫びと共に鷲尾須美の物語は終わり、
語りては結城友奈に引き継がれます。
とてもきれいに繋がりました。

「結城友奈は勇者である」の総集編を挟んでいよいよ新編「勇者の章」
さて、どんなラストシーンが待っているのか楽しみです。

観終わって。
「勇者の章」感動したかと聞かれれば、微妙ですが最終回は本当に綺麗でした。
前作からの期待と、すでに「鷲尾須美は勇者である」を見割った人の絶賛から、
ハードルを大きく上げて観たのにもかかわらず、満足できる作品には感じられました。
続編が多数執筆されているので「勇者の章」のエンディングは見た通りのものではないと思います。
過去の名作アニメへのリスペクトもうれしい勇者の章のエンディングは、
連載途中としては素晴らしい出来だったと思います。


1期2期共に少女達を通して「勇者としてあるべき姿とは」というテーマを追い続けた作品。
物語としての完成度は高いですが、分析するのはこの子たちに対する裏切りのような気がして、
ただ見たままを心に刻みたい作品と感じました。
バーテックスと神樹は自然の存在ですが、弱い立場の人間でも、
忘れられぬ想い、仲間たちの魂が乗り移った結城友奈の一撃を、
視聴者が信じてこその感動、つまり何度も再視聴が必要です。
見る人が信じてこそのこのラスト、真実は視聴者それぞれの魂なのです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 43

82.6 4 謎の生命体アニメランキング4位
トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★☆ 4.0 (778)
3404人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大まかで大掛かり

1988年発売のOVA作品。

宇宙怪獣という脅威にさらされている時代の話。
主人公のタカヤノリコは、故人である宇宙飛行士を父に持ち、宇宙に憧れる女の子。
宇宙に出るための訓練学校に入学するものの、マシンの操作は全然だめで、「全滅娘」と呼ばれる始末。

ところが、学校にやってきたコーチに素質を見出され、パイロット候補に選ばれる。
優秀な生徒たちからの嫉妬に耐えつつも、パイロットになる特訓を始める。

というように導入部はスポ根風味。

ロボットが腕立て伏せやジョギングをしているようなシュールなシーンに、最初はどうなることかと思っていました。
しかし、宇宙に出てからが雰囲気が変わります。


とにかくスケールがでかいですね。
とてつもなくでかい人工物に、圧倒的を通り越した物量。

短いストーリーに対し、数の暴力は効果的です。

「いまさらりととんでもない数字を言ったぞ」
「どうなってるんだこの世界は」

と、世界感に対する興味を否が応でも引き立ててくれます。
やっぱりSFは壮大じゃなきゃ。

また、敵の不気味さや初戦闘シーンのリアリティもお気に入り。
宇宙で戦闘したらこうなるよね、って。


ただ、世界の命運を賭けているプロジェクトにしては軍規が緩く、
敵と戦う時以外にはあまり緊張感がありません。

また、感情をじっくり描いているわけではありません。
ノリコが成長したことは分かりますが、どうして成長したかという部分が分かりにくいです。
そのため、葛藤の解決がわりとあっさりしたものに感じられます。

戦闘描写や熱のこもった演技、最終話の描き方と、
ストーリーより演出を重視しているように見受けられます。

理系としてはおいしいですが、文系としてはちょっと物足りない感じ。
パロディだけではなく、人物描写がもっと繊細であれば良かったです。
しかし、たった6話ということと、時代を考えれば贅沢な話。


さまざまなアニメに影響を与えた作品。
自分でSFを書くとしても影響を受けそうです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 50

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

奇跡は起きます!起こしてみせます!

庵野秀明が手掛けるGAINAX初期の代表作。SF熱血ロボアニメ。OVA、全6話。
人類の存亡を懸け、宇宙怪獣との戦いが繰り広げられます。

1話冒頭から、ロボットが腕立てや組体操やランニングとかやってて吹きましたw
一体この動きに何の意味があるのか?全く実践的ではないけど笑えるからよしとしましょう(笑)
そんな感じで序盤はふざけたノリですが、徐々にストーリーはシリアスに移行。
後半3話はガチです。問答無用で燃えさせてくれます!そして感動のラスト・・・

バトルや合体シーンは最高に熱くて爽快。
ガンバスターに搭乗するノリコとカズミの息の合ったコンビネーションで
億単位の敵をぶっ飛ばしていく5話後半のバトルなんて最高に激アツですね~
壮大なBGMや声優陣の鬼気迫る感じの熱演も素晴らしく、テンション上がりまくり。

また、本作が名作たる所以は「ウラシマ効果」を作中に上手く取り入れた点にあると言えます。
光速で移動する物体は、時間の流れが遅くなるってやつですね。
周囲の時間の流れとは別の時間に生きることになる主人公たち。
この設定がストーリーを実にドラマチックに盛り上げてくれるわけです。

20年以上前の作品なので色々古臭いところはあるし、パロディやお色気要素も満載なので
苦手な人はとことん苦手かもしれませんが、話数も短いし個人的にお勧めしたい一作。
グレンラガンみたいな熱血アニメが好きなら、間違いなく楽しめると思います。

なお本作の主題歌は、シャブを吸うたび 気持ちよくって~♪ HIGHになっちゃった、
あの酒井ノリピーが歌っています。主人公のタカヤノリコ、その声優の日高のり子と合わせて
トリプルノリコ、ってのが売りだったらしい。OP曲はノリコだけにノリが良くて結構好きです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 44
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ロボに託した熱き想いは時を越えて……

庵野監督『シン・ゴジラ』地上波初放送を前に、
巷では晴れて大ヒット怪獣映画の関連作となった『エヴァ』一挙放送などが催されています。
私としては庵野作品で巨大な敵の威圧感と言えば、使徒だけでなく、
このOVA作品『トップをねらえ!』の凶悪宇宙怪獣も思い出さずにはいられない存在。


この宇宙怪獣、とにかくデカイ!デカすぎるw
ボスはデカければデカイほど良いという80~90年代前半のラスボス感の極致。
設定見ただけで諦めたくなる圧倒的なデカさ。
さらに取り巻きの雑魚の物量も凄まじい。一億、二億当たり前w
ゴジラの強大さに絶望した方々にも是非、
この宇宙怪獣討伐の無理ゲー感は味わって欲しいなと思います。


古今東西の神話、科学のウンチク、過去のエンタメ作品のオマージュ等を
全力投入して考察したくなる設定をそびえ立たせていく、
監督の作風は、本作でも相変わらず……。
と言うよりOVAという解放区で、色々、たがが外れて絶好調♪

SFオタクを存分にこじらせた末に編み上げた
宇宙は真空ではなくエーテルで満たされているとする“エーテル理論”を軸にした、
科学設定から迸る、熱い解説の数々は、
文系の私が一度、聞いただけでは半分も理解できない感じですが(苦笑)

ワープ移動等を可能にすると同時に、
それでも越え難い壁も人類に突き付ける、硬派な世界観を形成。
知恵熱が出そうな程、設定を詰めて、突き詰めて、苦境を示しておいて、
結局、それを突破するのは、努力と根性だ!ロボットだ!イナズマキックだ!
この明快なノリこそ、ロボットアニメの醍醐味です♪


生脚を曝けた女子の体育会成分と熱血ロボット成分の化学反応を試みているためか、
ロボットも腹筋に、腕立て、ランニング。
さらには{netabare}縄跳びに、組み体操、スパーリングまで披露w{/netabare}
美少女パイロットたちと一緒に汗を流して?作品を温めます。


そして何より熱いのが、
{netabare} 本作が一体のロボットに託した全人類の想いが、時の壁をも突破するという展開。
SFでは、しばしば、長距離移動や時空の歪み等で、
登場人物が浦島太郎になったり、時の流れの相違に男女が引き裂かれたりします。
本作でもまた、時間のズレによる悲哀を表現します。

でも、そこで落ち込むだけで終わらないのが本作の非凡な所。
“ウラシマ効果”上等。例え、時を隔てても、このロボットに賭けたい願いがある。想いがある。
むしろ、ここからが真骨頂。努力と根性だ!スーパーイナズマキックだ!
その情熱が表現されたシーンの数々に胸が熱くなります。{/netabare}

ラストは日本のOVA史上でも屈指の名シーンだと思います。


この庵野作品もまた物語の始まりとなった2010年代が、
今の時代に追いつかれた作品となりました。

が、例えば一体のロボと言う一点に、人類の英知を結集させ、難局突破を目指す。
後年の庵野作品における「ヤシマ作戦」や「ヤシオリ作戦」にも通じるこの熱量。
時を越えても冷めることのないこの熱い魂は、幾千年、語り継がれて行くのだと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 42

77.2 5 謎の生命体アニメランキング5位
不滅のあなたへ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (431)
1583人が棚に入れました
フシは最初、地上に投げ込まれた“球"だった。持っていたのは「刺激を受けた物の姿へ変化できる能力」と「死んでも再生できる能力」。球から小石、オオカミ、そして少年へと姿を変化させていくが、赤子のように何も知らぬままさまよう。やがて出会う人々に生きる術を教えられ温かい感情を知り、人間を模して成長していくフシ。宿命の敵・ノッカーとの壮絶な闘い、大切な人との別れ…痛みに耐えながら自分の生き方を選びとり、力強く生きるフシの永遠の旅を描く。

声優・キャラクター
川島零士、引坂理絵、内田彩、愛河里花子、斎賀みつき、津田健次郎
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『死』と『永遠』

この物語のテーマは、『死』と『永遠』なのでは?
と感じました。

出会う人が亡くなるたびに、その人の容姿を真似ることができるフシ。
そのフシが少しずつ成長していく物語。

球の頃は何も感じなかったフシ。
それがやがて、暑さ寒さを感じ
視覚や嗅覚、聴覚、触覚を感じ、
言葉を覚え、文字を覚え、生きる術を覚え、
そして心を成長させていく。

フシにかかわりをもった人たちがフシを成長させていき、やがて亡くなる。
そして新たな出会いがフシに訪れる。そしてその出会った人もまた…


人間はいつかは必ず亡くなる存在ですが、その心は永遠に受け継がれていく。
それをうたった物語なのかもしれません。

この物語の主要な人物を紹介します。


マーチ:{netabare}
マーチは大人になることを夢見ていた幼い少女。
誰よりもお話するのが好きな彼女は、フシに言葉や木の実の取り方を教えてくれました。
体こそ幼いけど、フシにとってお母さんのような人です。
だけど彼女は、自分の夢をかなえることができませんでした。
{/netabare}

グーグー:{netabare}
あらゆる運から見放されていたグーグー。
だけど彼は心根の優しい立派な少年です。

グーグーには幸せになってほしい。
私はそう願わずにはいられませんでした。

でも、フシと出会う主要な人は…。それがわかっているので悲しくて悔しくて…
グーグーは今でもフシと共に旅をしている。そう思いたいです。
{/netabare}

ビオラン:{netabare}
ビオランは罪を背負っている老婆。
いつ亡くなってもおかしくない彼女は、フシに文字を教えます。
そして年老いて死ぬということがどんなことかを、フシに身をもってわからせてあげたのです。
人間はいつか必ず命が尽きる。フシはそれを理解します。
{/netabare}

トナリ:{netabare}
小説家になることを夢見ていた彼女。
彼女は、フシにみんなで戦うことの大切さを教えます。
小説家にこそなれませんでしたが、彼女は罪人の暮らす島で島長(しまおさ)として過ごします。
彼女は、いつか再びフシに再会するかもしれません。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 59
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

不滅の人

ブレインズベース制作。

何者かによって球体が、
この地上に投げ入れられた。
{netabare}その球体は石、コケ、狼へと姿を変え、
閉ざされた雪原で一人の少年と出会う。{/netabare}
球体はやがて意識を獲得する。

凍土の向こうに楽園があると夢見る少年、
そこにはたくさんの人や食物で溢れるという。

永遠ともいえる旅の名に恥じない、
静かながら壮大な序章の幕開けでしょう。
まだまだ世界観を掴めませんが、
良質な大河ファンタジーの予感がします。

意識から感情の獲得へと、
やがて生命の神秘や世界の理の中で、
少年は成長を遂げるのでしょうか!?

5話視聴追記。
森で出会った一人の無垢な少女マーチ。
序盤にしてとても心に迫る一篇ですね。
{netabare}大人になりたかった少女は何を伝えたのか。
面影を抱きフシはまた大河を下る。{/netabare}

最終話視聴追記。
旅の供であり、師でもあったピオラン。
{netabare}ピオランとの別れがまたフシを成長させる。
フシはピオランに生命の尊さを感じる。{/netabare}
母と子の物語でもあったのでしょう、
そんなことを思いながらも幕は閉じるが、
大いなる目的への旅路はまだ続くようだ。

途中、挫けそうになりましたが、
来秋にまた期待をしようと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 49
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フシの出会いと別れの物語

[2021.8.31]
1期見終わりました。
通してみると、やっぱりグーグー編が一番好きですね。
でも最終話もなかなか良い締め方だったと思います♪
2022年秋に2期の告知がありました。
1期はちょうど原作6巻までだったので、同じペースだと2期は原作12巻まで
で、ちょうど第1部の終わりまでになりそうです。
ここまできたら、第2部も見てみたいですねー。3期とかになるかもだけどw
最終話の感想は一番下に書きました。

[2021.4.14初投稿]
原作は、「聲の形」の大今良時さんということで読みました。現在は第二部連載中です。
手塚治虫の「火の鳥」を想起させるスケールの大きさを感じる物語で、これがマガジンで週刊連載で描かれていることに作者の凄さを感じました。

ただ、アニメ化して面白くなるかな、とちょっと不安なところもあって。
作品のテーマがぱっと見、掴みづらいので、他にも作品が沢山あって、飽きやすいアニメ視聴者にはなんだかよくわからない作品だなーと投げられちゃう可能性もあるのかなと。
好きな話はグーグー編です。

NHKでアニメ放映ということで、それなりのクォリティの作品になるのかなと思ってましたけど、期待通りの出来みたいでとりあえず嬉しいです♪
全20話みたいです。
第一部の最後までやってくれると嬉しいけど、話数的に大丈夫かちょっと不安。

お話が進んだらまた感想など追記したいと思います☆

【第1話 最後のひとり】
{netabare}レッシオオカミのジョアンがなぜあんなに離れたところで死んでしまったのかを考えてみました。
私の妄想ですけどジョアンは少年のために楽園の場所を探していたのではないかと。
その途中で足にケガをしてしまい・・と考えるとちょっとせつないですね。
「僕のこと、ずっと覚えていて」がずっしりときます。
結局あの少年の名前って不明なんだよね。{/netabare}

【第2話 おとなしくない少女】
{netabare}マーチ編が始まった。
アニメは丁寧に進めてるみたいで進行はゆっくり目っぽい。
これだと第一部の途中で終わりそう。
「それ」はマーチと出会って幸運だったと思う。
最初に自分に愛情を注いでくれる相手と出会えたんだから・{/netabare}・

【第3話 小さな進化】
{netabare}ラストのアリガトオの声、インパクトあって良かったです。{/netabare}

【第4話 大きな器】
{netabare}この作品、ひとつ残念に思うところはオッケーとかハッピーとかスケジュールとか言ってるところ。
現代が舞台ならいいんだけど、こういう世界観を大切にしてほしい作品でやられちゃうと萎えます。。
作品が軽くなっちゃう気がする。
連れてこられたヤノメから脱出するマーチたち。
そして次回・・・! {/netabare}

【第5話 共にゆく人】
{netabare}フシは「刺激」を受けて、「器」を獲得する。
そして今回も新たな「器」を獲得するんだけど、こういうのなんだかやりきれないです・・
でも、フシは出会った人や動物たちをずっと覚えててくれるんですよね。
フシの中で彼らは永遠に生き続けるのでしょう。
次回、いよいよ「敵」が現れます。
このあたりからわけわかんないって思われそうでちょっと心配。{/netabare}

【第6話 私たちの目的】
{netabare}ヤノメから一緒に逃げた老婆ピオランとの再会。
彼女はフシに言葉や知識を教える。
前半はそんな二人のやりとりやフシが成長していく様子が微笑ましいです。
後半はいよいよ「敵」が現れて物語の雰囲気も変わります。
これは賛否あるでしょうね。何このバトル?って。
次回はいよいよグーグー編が始まります!
原作読んでた時から好きな話だったので、とても楽しみです♡{/netabare}

【第7話 変わりたい少年】
{netabare}グーグーいいキャラしてますね。やっぱりグーグー編は面白いです。
グーグーもリーンも原作よりもコミカルな感じになったかな。
ピオランのアップの作画が気合入っててちょっと笑った。。
グーグーはフシの兄貴分として、フシにとって大切な存在になっていきます。
次回も楽しみです♡{/netabare}

【第11話 過去からの贈り物】
{netabare}今回の話は原作の時から好きで、アニメもうまく演出してたと思います。
夢桔梗の花から、グーグーとリーンのあの日につながっていくところ、じわっときます。
グーグー、フシ、リーン、ピオラン、酒爺。
彼らの平穏な日々がずっと続けばいいのに。
これを言ってもどうしようもないのだけど、ノッカーいらない。{/netabare}

【第20話 残響】
かなり久々の感想になりました。
というのも私ジャナンダ島編(トナリ編)があまり好きじゃなくて。。
今回のピオランの話、とても良かったですね。
フシと再開したときのピオランのとても嬉しそうな笑顔。
老いていくピオランの面倒を見続けるフシ。
二人の関係には愛情が感じられて、{netabare}最期のフシの号泣に{/netabare}ちょっとうるっときちゃいました。
1話の頃と比べると、フシの成長がとても感じられたラストでした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 44

61.3 6 謎の生命体アニメランキング6位
空戦魔導士候補生の教官(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (653)
4388人が棚に入れました
カナタ・エイジは、学園浮遊都市の一つ《ミストガン》の空戦魔導士科(ガーディアン)本科2年に所属する生徒であり、特務小隊(ロイヤルガード)S128小隊にも所属している。しかし、ある理由によってエイジは後方支援科(ロジティクス)の手伝いをするなど、本来の任務と小隊の仲間から距離を取っていた。そんな折、エイジは同じ小隊の仲間であり同級生であるクロエ・セヴェニーから、ある小隊の教官を務めることを要請される。


声優・キャラクター
松岡禎丞、山本希望、東山奈央、野水伊織、種田梨沙、山田悠希、藏合紗恵子、柿原徹也

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

言ってなかったっけか、オレが教官だって

諸星悠によるライトノベルを原作とする作品です。全12話

原作未読


突如現れた体に呪力を宿す魔甲蟲。人類はそれに対抗するべく

居住区を浮遊都市に移し、魔力を宿す人間・ウィザードのその

中でも魔甲蟲と戦うことのできる唯一の存在・空戦魔導士の育

成に力を入れていた。その学園浮遊都市の一つ・ミストガンで

カナタ・エイジは空戦魔導士科に所属しているも、ある時を境

に任務をサボるようになってしまった。そして周りからは裏切

り者と呼ばれていた。そんなある日、空戦魔導士科長から10

戦10敗の落ちこぼれ小隊の教官としてカナタを任命するのだ

った・・・


この枠は毎期毎期楽しみにしている枠で今回もいつものように

楽しみにしていました。と言っても今期No.1の面白さとかク

オリティとかではなくお決まりの展開、テンプレヒロインなど

などこれらを楽しみにしているわけですw

ただ自分がこの枠で最も気にしているのがアニソンでとにかく

私自身がカッコイイと思えれば良しという感じなのですが今回

のはイントロが良くて後はなんか物足りないという所止まりで

ちょい残念でした。まあ野水さんの曲は自分の中で当たり外れ

がかなり大きいので今回は仕方ないかという所です。


物語はお約束の出会いからという所から始まり、バトルも緊張

感が足りない(完全な茶番劇ではなかったのでおっ!とは思う

事がありましたが)といつもの感じで楽しめました。主人公の

カナタが持つ力をあまりベースにしないで進んでいくので若干

ながら物足りないというかワクワクと高揚してくる感じが少な

かった感じでした。


曲についてはOPは先に述べた通りで物足りない止まりで、EDは

少し古い感じのする曲でしたが悪くはなかったです。でもやっ

ぱりこの枠はどうしても楽しみのかなりの部分を曲が占めるので

今期は不完全燃焼ですw


全体としてテンプレ部分は十分に楽しめましたが、曲がイマイチ

だったので総合しても物足りない部分があるかなという感じでし

た。

◆個人的点数評価 77.473点

投稿 : 2024/04/13
♥ : 30

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

レクティ成長物語(酷評注意)

原作未読 全12話

突如として現れた謎の生物(魔甲蟲)によって全世界を蹂躙された世界。人類は浮遊都市に居を移して、謎の生物に対抗する空戦魔導士を学校で育成させています。その学校でS~Eまでランクされていて、弱小落ちこぼれ小隊のE601を成長させるべく教官として現れた「裏切者」のレッテルを貼られた元エースのカナタが着任してから物語が始まります。

E601小隊の2人でよく考えず勘違いで怒りだすキャラ(ミソラ)や、自分を「女神」などと言うナルシストなキャラ(リコ)、そしてカナタの後輩でことあるごとにカナタに「裏切者」と言うキャラ(ユーリ)がいたりと、キャラの第一印象が最悪でした。

でも、この作品のなかでオドオドして他の二人の仲裁役だったE601小隊の1人であるレクティが、自分自身の弱いところを克服するために色々と頑張っていた姿を観ていてなんとか完走しました。

作画もあまり褒められたものではありませんでした。崩壊しているところも多く、バトルがメインの作品なのにそのバトルが全然迫力がありません。

切りがいいところで終わってはいますが、全てが中途半端な印象でこの作品が好きな方には申し訳ありませんが、オススメできませんね。

最後に、「裏切者」の理由が最後までよく分かりませんでした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 30

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

戦闘シーンの出来の悪さが印象に残ります

毎クール必ず何本かあるような、よくある学園ハーレムバトルアニメ。
この手の作品には最初からストーリー面では特に期待することはなく、女の子キャラがかわいいとか、ギャグが笑えるとか、ちょっとエロいサービスシーンが多いとか、まあそういった部分で楽しめればいいや、くらいの低いハードル設定で視聴しているので普通に最後まで観ることができましたが、正直に言って面白くはなかったです。
いちばん印象に残ったのは、戦闘シーンの出来の悪さ。なんとなく敵が出てきて、なんとなく空中にぷかぷか浮きながら緊迫感もなく会話が交わされ、なんとなく敵と戦って倒すといった感じで、ここまでスピード感も迫力も爽快感も何もない戦闘シーンはなかなか珍しいような気がしました。
女の子キャラはそれなりにかわいくて悪くなかったですが、他の同タイプの作品のキャラと比べて特に印象に残るというほどでもなく、まあ普通レベルかなといったところ。サービスシーンはそれなりにあって、作画も戦闘シーン以外は特に悪くないので、単に女の子キャラを眺めるだけならそれなりに楽しめるかもしれません。
こういうジャンルの作品自体は嫌いではないので、来期はどんな作品が待っているのか知りませんが、また似たようなタイプの作品をあまり面白くないなあと思いながら眺めているような気がします。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21

67.8 7 謎の生命体アニメランキング7位
ほしのこえThe voice of a distant star(OVA)

2002年2月2日
★★★★☆ 3.4 (585)
2964人が棚に入れました
『ほしのこえ -The voices of a distant star-』 は、新海誠 監督 が制作し2002年に公開されたアニメーション映画。
2039年、人類の調査隊は火星のタルシス台地で異文明の遺跡を発見したが、突然現れた異生命体によって全滅させられてしまう。その異生命体はタルシアンと名づけられ、その脅威に対抗すべく国連宇宙軍が組織された。
2046年、中学三年生の長峰美加子は、国連宇宙軍のロボットのパイロットの選抜メンバーとなり、翌年にはタルシアンの追跡調査のため編成されたリシテア艦隊の一員として、同艦隊旗艦〔リシテア〕に乗艦、地球を発つ。ほのかな恋心を抱く友人寺尾昇を残して。調査艦隊がタルシアンの痕跡を追って、地球から離れてゆくにつれ、ミカコとノボルの距離も光年単位で離れ、二人の携帯電話メールのやりとりにかかる時間も次第に長くなってしまう。
ついにはミカコは地球から8.7光年の距離に位置する惑星アガルタに降り立つ。そこでミカコは、地球に届くのに8年もかかるメールを ノボルに送信する。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

時間と距離を越えて繋がるふたり

新海誠氏が制作し2002年に公開され、数々の賞を受賞されたアニメーション映画。
監督・脚本・演出・作画・美術・編集をほとんど新海氏ひとりでこなされただけでなく、
オリジナル版では主人公 寺尾昇の声も担当されたとか。

主な登場人物は、国連宇宙軍の選抜メンバーとなり
やがては生還の保障のない遠征調査に旅立ち、
謎の異生命体と対峙する15歳の少女美加子と、
地球に残り、彼女からの携帯メールを受信している同級生の昇。
何光年先の宇宙と地球という、はるか遠く離れた距離の二人の間で、
ずれていく時間とふたりの想いを描いた作品。

携帯電話の機種がまた懐かしい形状なのだけれど、
あの当時の携帯で宇宙と交信できるかどうかのツッコミはしない方向で^^;

でも、地球に届くのに8年もかかるメールなんて、なかなかロマンがあるよね。
そして、それだけの月日の流れを待たせ、待たされるという
時間のズレと孤独感、そうしている間にも大人になってしまう二人の
心のズレを思うと、とてもせつない。

それから、これは宇宙ロボットが登場するからと言っても
バトルシーンがあるような作品ではなく、宇宙的な時間の中で育まれる恋愛モノ。
宇宙ロボットのコックピットで学校の制服を着ているっていうことも、
きっと意味のある見せ方なのだろうし、リアリティを追求するんじゃなく、
あくまでもふたりの男女の心模様に焦点を当てて観ていけば、
深いメッセージに気づくことができるはず。

自転車を押しながら下校する帰り道のふたり。
踏み切り、コンビ二、飛行機やロケットが飛んでいく青空、
そして、空から舞い降りる雪。

「秒速5センチメートル」をご覧になって感動した方ならきっと、
「あ・・このシーン、この風景・・」って場面に思わず顔がほころぶかもです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 60
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督による、心の距離感を描いた作品。「対比」がうまく生きている

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督が、ほぼ一人で手がけた、いわば自主制作に近い作品。
背景グラフィックやCG描写はとても綺麗ですが、人物画には特徴があるので、キャラクターの見た目で作品を判断する人には向いていません。
ただ、監督の描きたい「心の距離感」がどういうものか知るには絶好のアニメだと思います。


時代は、宇宙開発が進んだ近未来。
ノボルとミカコという二人の登場人物の心の距離に焦点を当てたお話です。

25分という短い劇中に何度も現れる「対比」がポイント。
近未来でありながら、寂れたバス停や石炭ストーブなど、レトロさを感じさせる日常風景と、ロボットや宇宙生命体など明らかな未来をイメージさせる描写。
ノボルをクラシックな日常に、ミカコを未来的な非日常に置き、両者を繰り返し描写することで、「時間のずれや重み」を強く感じさせてくれます。

そして、実質的に二人を繋ぐのは「メール」というこれも古典的な手段。
メールはどんなに急いでも、光の速さを超えることはできません。
地球上ではタイムラグはほぼありませんが、月にいけば往復に3秒かかり、火星にいけば往復8~40分ほどかかります。
このように距離が離れれば離れるほど、たった一言のメッセージをやりとりするのに、どんどん時間がかかっていきます。

遠ざかっていく二人の物理的な距離と声。
「心の距離」もそうやって離れていくものなのか、そこがポイントです。
{netabare}
どんなにメッセージのやりとりに時間がかかるようになっても、ウラシマ効果によって別の時間軸を生きるようになっても、届くものがある。
クライマックスに向けて、2人の心の声はどんどん近づいていく。
時空を超えて届く想い、それが『ここにいるよ』の一言。
{/netabare}

切ない余韻が残りますが、
{netabare}
・「見えてきた超光速通信の実用化」という雑誌の見出し
・「帰還の可能性はリシテア号一隻か」という新聞記事
{/netabare}
と、細かいところで希望を残してくれています。

ある程度SFの知識があった方がわかりやすいですが、テーマになっている「心の距離感」は誰でも感じ取れると思います。
「秒速5センチメートル」の雰囲気が気にいった方は、原点を知る意味でも、一度観てみるのもいいかもしれません。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 48

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

三年目ーの浮気くらい大目に見ろよ(微調整)

秒速でお馴染みの新海作品の初期の1つ。
約30分程度。

見たのは随分前だが書こう書こうと思いつつすっかり忘れていた。

ではどういう話なのかと言うと平たく言えば遠距離恋愛もの。只、他の遠距離ものと異なる点は地球と宇宙でのってこと。
未だかつてここまで超遠距離な恋愛ものを描いた作品があったろうか。いや無い。無いよね?多分無い。

今回の恋するお二人の設定は(当時)中学生。
女の子のほうが唐突にロボ乗ってエーリアンと戦いに出かけたため地球に残された男の子のほうは相手からのメールをひたすら待つしかない苦難の日々に。
しかも段々地球から離れていくごとにメールが到着する時間も伸びていき最長なんと8年かかることになる。
並の、あいや普通の男ならこの時点で今まで有難うさようならお元気でってな感じなんだろうけど、そこは我らが新海作品の男の子。待ち続けますいつまでも。
勿論、忠実な犬じゃあるまいし人間なのだから葛藤もあれば迷いもある。当然彼にもソレはある。
その辺りは実際自分の目で見てぴょん。短い作品ながらも上手く表現出来てるんじゃないかと。

しかしまぁこう聞くだけで欝になりそうな話なのだが、そんなことはある。
正直作中そして視聴後もなんて言うか酷く虚しい。いや切ない?

あぁこの感覚が秒速に受け継がれて行くのかと妙に納得・・出来るわけもなくひたすら切ない作品だった。
自分は見た順番が秒速→これ→言の葉だったんでラストどういうふうに終わるのか気になりつつも秒速の悪夢が頭を過ぎりそこはかとなく嫌な予感がしてたのだが、ラストは・・。
とネタバレになるんで興味あったら是非自分でね。続きはwebで。おっとwebは不味いのか。

作画は相変わらず綺麗だねーて感じなのだがそれに反比例して人物の絵がすこぶる微妙な気もしたが、元々この人は背景の人だと認識してるしこの作品もほぼ1人で作ったらしくそこまで突っ込むのも野暮ってもんだろう。
当然、なんで学校の制服着用で戦ってんのかとか近未来設定なのに携帯が古いだの町並みがソレっぽくないだのそのへんに突っ込み入れるのも野暮であると自分は考えるであります。が、突っ込みたい気持ちはすごく分かる。

話自体はさほど特別なものでも無いのに心に来るのが新海作品。
描きこまれた風景画で魅せるのが新海マジック。新海新海をどうぞよろしくお願いします。

ネタ風味になったがこの人の作風自分は地味に好きだったりする。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 43

79.3 8 謎の生命体アニメランキング8位
寄生獣 セイの格率(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1601)
7709人が棚に入れました
ある日、空から多数の正体不明の生物が飛来してきた。その生物は鼻腔や耳介から人間の頭に侵入し、脳に寄生して全身を支配し、他の人間を捕食するという性質を持っていた。寄生後も見た目は人間そっくりに擬態する、彼ら「パラサイト」は、高い学習能力から急速に知識や言葉を獲得し、人間社会に紛れ込んでいった。
平凡な高校生である泉新一は、一匹のパラサイトの襲撃を受ける。間一髪で脳の乗っ取りは免れたものの、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活の幕開けである。

声優・キャラクター
平野綾、島﨑信長、花澤香菜、沢城みゆき、安野希世乃、前田玲奈、田中敦子、吉野裕行、KENN、芹澤優、鈴木琢磨、村瀬歩、石田彰、水島裕、二又一成、井上和彦、青柳尊哉、浪川大輔

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

寄生虫(;゚д゚)!?⇒寄生獣(*´∀`)=3

原作未読 全24話

原作は20数年前の大人気コミックながら
様々な事情で20年以上もの間映像化が実現されていない名作!!

それが今回、待望のアニメ化!!!!

とのことで
寄生獣て・・・寄生虫? みたいなのに取り憑かれるお話?
虫さんだけは(人д<)カンベン

まー大の大人で虫好きという方も聞いたこともありませんが・・・w

私は大の"虫さんNG属性"がついている為、
本作にそんな不安を抱きながらも
前知識ほぼ0で果敢に視聴に挑んでいったのであります(*`・ω・)ゞ


結果
虫ではありませんネ!!
獣ですから!! あー良かった♪
虫さんNGの方!! 大丈夫ですよ~ヽ(*´∀`)ノW

でも最初のパラサイト(ミギー)が主人公のベットにそわそわ~て
はいよってきたシーンだけはゾワゾワ~っとしましたよ(;´Д`)ウウ


そんな私の諸事情はさておき
観はじめてみると、コレが実に面白い!! ですねぇ(*>ω<)b

相方『ミギー』との友情、ヒロイン『里美』との恋愛絡み
主人公のお母さんの話や、新一へ想いを募らす『加奈』のお話と、
『田宮良子』のシリアスな描写と愛、
『後藤』とのバトルにそしてあのおばあちゃん・・・

グロ、バトルでハラハラョ゚Д゚;))))ドキドキ、そして涙、涙・・と
正に心を”ガシッ”っと鷲掴みにされたような感覚を覚えました!!!

毎週先が気になって気になって、
原作を知らない私にとってはとにかく”-衝撃-”の連続でした!!


そして今作ではふと、深く、壮大なテーマを投げかけられます―

命、自然、摂理、とても深く深く、考えさせれらます

私たちが今こうして生を授かっていること・・・
様々な生物と共存しているこの世界・・・
犠牲となる命への感謝の気持ちを忘れずに・・・
この一瞬一瞬を強く噛みしめて・・・


これからも素敵なこのアニメの時間、アニメライフを・・・
心の余裕(ヒマ)のある私たちは大切に、大切に楽しんでいきたいですね♪



それでは最後におなじみのコーナー✩

(o*゚∀゚)oお気に入りのキャラ~

はい! これはもう完全に『ミギー』の一択であります(*`・ω・)ゞ
しれーと笑いをブチ込む可愛いキャラで、まさに本作の顔!!
新一との友情物語に何度も涙、涙(つω;)ウッ…
とくに23、24話、私の涙は全て『ミギー』に持っていかれました゚(゚´Д`゚)゚ミギー
CV:平野綾さんの演技も最高でした!!


という訳で!!
グロイの全く持って受け付けません(;ω;乂)
という方以外はぜひとも観て頂きたい作品ですヽ(*´∀`)ノ

投稿 : 2024/04/13
♥ : 70

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

考える葦と考える筋肉が共に生きる道筋・・・

岩明均による漫画を原作とする作品です。全24話

原作未読


ある日の夜中にふと違和感を感じて目を覚ました泉新一はヘビのような

生き物がいて、虫嫌いの彼はひどく動揺する。そしてその生物が右手に

穴を開けて体内に侵入してくるように感じるも騒ぎを聞きつけてやって

来た両親に見せてみるとそんな痕跡は何もなかった。そして朝になり目を

覚ました新一は昨日の出来事を夢だと思うのだが、その日の間中右手は

どうもおかしいような気がしていた。そして車に轢かれそうになった女の子

を助けようとした時に右手が・・・


第一話を視聴した時は寄生っていうのが苦手だったのと同時期に放送

していたとある作品との勘違いもあって視聴継続予定だったのにいつの

間にか見なくなってしまいましたがニコの一挙で復活し、漸くこっちの地域

で最終話を迎えた作品でした。


そんな事は置いておいて作品の中身ですが、寄生生物と人間との二つの

存在とさらにそのどちらでもあってどちらでもない存在とがそれぞれ

生き残るためにそれぞれが学習し成長し生き残りをかけて戦いを繰り広げる。

その中でお互いがどうしてこういう関係だったのか、共存するor敵とする

のかを少しずつ感じていきながら、また新一をミギーが元々生き残るため

だけの共存協力関係だったのがお互いの存在について人間と寄生生物とが

様々な考えを持つにつれて徐々に変わっていくのがこの二つとそうでない

ものとが様々に導き出していく結論に大きく関わっていくので新一がミギー

と共に戦いに身を投じていくことにも深く繋がっていて面白かったです。


新一とミギーが共に戦って成長していってバトルシーンでどんどん高度に

やり合うので本当にすごかったです。とある事件で新一が大きく変わって

しまった後は戦い方に色々なテイストが加わって迫力も増している感じでした。


全体として展開はしっかりと組まれていたので最初から最後まで全く

衰えることなく面白かったです。原作が20年ほど昔でキャラデザとか

が現代風に変更されていて賛否両論あるみたいですが自分は漫画はあまり

読まないし、その頃は生まれていなかったので特に何とも思いませんでした。

さすがは原作がとてもすごい作品だけのことはあるなと思います。

◆個人的点数評価 81.784点

投稿 : 2024/04/13
♥ : 54
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

誰にとっての「基準」なのか

人間の脳に寄生して意のままに操る新生物が現れた。
主人公の新一も体を乗っ取られそうになるものの、間一髪難を逃れる。

脳への寄生に失敗して右手に寄生したパラサイト・ミギーと、新一の共存と戦いの物語。

伝説級のコミック、「寄生獣」がついにアニメ化。
少年漫画チックな熱さを残しながらも、普遍的なテーマを描いた作品。


さて、今作は、

- キャラデザイン・時代背景等が変更されている
- 完成度の高い漫画なので、評価の目が厳しくなる

と、前評判はよろしくありませんでした。

しかし、ふたを開けてみればおもしろいおもしろい。
作画もきれいですし、懸念されていた声優の演技力も十分。

ただし、構成ではちょっと気になる点が。

前半に感動シーン、後半に緊迫シーン、という流れが多く見られます。
「次回も見てもらいたい」という意志で、テンションの上がった状態で終わらせているのでしょう。
しかし、せっかくの感動シーンで、余韻に浸っている余裕(ヒマ)がありません。

もう少し話の終わり方にバリエーションが欲しかったですね。
そうするとあと1~2話必要になっちゃうのかなぁ。


寄生獣は、内容上、流血シーンが多く含まれます。
しかし、無茶な黒塗りやカットはあまり見られませんでした。

- ショッキングなシーンでは、視聴者に衝撃を与えるのが目的であるため、ほとんど原作そのままに描く
- 重要ではないシーンではカメラの角度を工夫するなどして自然に隠す

という使い分けができていたと思います。
規制獣にならなくて良かったです。


アニメーションで特徴的だったのが「目」です。
原作もそうなのですが、「目」を見ると、パラサイトをぼんやりながら見分けられるようになっています。
表情筋が動かないとか、目を見開いたりしないとか、細かいことの積み重ねなのでしょう。
しかし、アニメでも目がうまく描かれていて、人間なら気持ちが伝わってきますし、パラサイトなら不気味さがよく分かります。

アニメーションでしかできない工夫も見せてくれました。
{netabare}
パラサイト同士の会合時、市長の広川だけが頻繁に「瞬き」をしています。
広川だけが人間である、というヒントをそんな形で出してくるとは!
{/netabare}

ストーリーと舞台はほぼ原作通り。
ただし、時代背景が異なっています。
しかし、小物が変化する程度。大筋には影響ありませんでした。

- 公衆電話が携帯電話に
- 本がパソコンに

などなど。

むしろ、そういった小物の変化が効果的に働いているシーンもありました。
{netabare}
たとえば、加奈がパラサイトに襲われてしまうシーンは小物改編が生きています。
原作では加奈が外出していて電話が繋がらなかった、という「偶然」の結果。
しかし、アニメでは加奈があえて携帯を使わないことで、偶然ではなく「自分の意志で選んだ結果」になっています。

「格率」つまり、「自分のルール」がサブタイトルに入っています。
「能力だけで新一を見つける」というルールを自分に課した結果になっています。
{/netabare}

最後にテーマについて。

寄生獣は環境問題、他者とのコミュニケーションなど多くの普遍的なテーマを含んでいます。

「面白いのに真面目なことを考えてみたくなる!」

そんな分かりやすさが人気のひとつの秘訣でした。

また、サブタイトルにある「セイの格率」。
何じゃこりゃ、と最初は思っていました。
しかし、通してみるとなかなか秀逸な言葉。

「セイ」は複数の意味を持ちますが、これは見ていれば分かります。
そして「格率」。

聞き慣れない言葉ですが、簡単に言えば「自分に課した基準」「自分ルール」のことです。
その自分ルールを他者にも適用してみる。
もし問題なければ、それを「道徳」と呼び、人間の普遍的な行動基準になる。
これが「格率」の肝です。

「正の格率」なら、「自分が正しいと思って、行うようにしていること」のように訳せます。
それが他の人にとっても正しいと思えるなら、それは「道徳」だと。

{netabare}
新一が犬を助けたのは道徳的なことでしょう。これには里美も同調します。

しかし、その直後に死んだ犬をごみ箱に捨ててしまいます。
これは新一にとっては格率から出た行動ですが、里美には受け入れられません。
生物的に強くなった新一は「自分ルール」が強く出るようになりました。
その結果、自分の行動が「他者から見て」道徳的かどうかに目が行かなくなっていきます。

そして、パラサイトとの交流を経て迎えた最終話。

浦上は「MAXIME」と書かれたキャップを被っています。
「MAXIME」はそのまま「格率」のことを指します。

新一は一方通行のTシャツなど、行き止まりを表すロゴを身につけていました。
最終話で付けているのも「Apolia」とかかれたシャツ。
「Apolia」は「行き詰まり」を意味する哲学用語です。

命を懸けた里美の言葉で、

「自分ルールで生きて失敗も多いけど、目の前に認めてくれる人がいる」

と再認識します。

「MAXIME」のキャップは吹っ飛び、「Apolia」は覆い被さった里美によって見えなくなります。

自分が正しいと思ったことは他者にとっても正しいとは限らない。
他者にとって「道徳」であり続けることが正しいとも限らない。
しかしながら、自分の行動を認めてくれる人がいる。
寄り添い生きるものの存在、それが獣としてのアイデンティティに繋がっているんだ。
{/netabare}

テーマを強く押し出すために、細かい部分で改変を加えたアニメ陣はさすがです。
「どうせ同じ内容じゃん」と思わず、細かいところに目を配っていただきたい作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 50

75.0 9 謎の生命体アニメランキング9位
劇場版 マクロスF[フロンティア] 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~(アニメ映画)

2009年11月21日
★★★★★ 4.1 (746)
4447人が棚に入れました
西暦2059年、パイロットを目指す少年、早乙女アルトが、新天地に向かって進む銀河移民船団のマクロス・フロンティアにいた。ある日、銀河頂点の歌姫、シェリル・ノームのコンサートツアーが船団へやって来ることになり、アルトは彼女にあこがれるランカ・リーとともに会場に行くが、突如、重機甲生命体バジュラの奇襲を受ける。

声優・キャラクター
中村悠一、遠藤綾、中島愛、小西克幸、神谷浩史、福山潤、豊口めぐみ、保志総一朗、三宅健太、小林沙苗、井上喜久子、杉田智和

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

それでもこの愛止められない

この作品の特に印象的に残ったのが
「ユニバーサルバニー」という曲の
ライブシーンでしたヽ(*´∪`*)ノ"

可愛いシェリルのホワイトうさぎに
Sexyなシェリルのブラックうさぎ♪

衣装やセットがもうすごく素敵でランカ派な私ですが、
ユニバーサルバニーは
もしかしたら1番好きな楽曲かもしれないですd(・ω・●)

はたして・・アルトはどちらを選ぶのか!? が気になるとこですね。

イツワリノウタヒメまでみたらぜひサヨナラノツバサも観てほしいです。
きっと感想は大きく分かれるんじゃないかなーって思いますε=ε=ε=(●・д・ノ)ノ

読んでくださりありがとうございました★o(´▽`*)/♪

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

マクロスFの濃縮版(前編)

マクロスフロンティアの劇場版です。
ストーリーはテレビ版とは異質。
愛・おぼえていますかと同様、マクロス正史ではないかも。

劇場版だけあって、圧倒的な映像美と歌。
シェリルの迫力ある歌唱力が群を抜いていました。
戦闘と歌が並走する長シーンは圧巻です。
鳥肌が立ちました。

ストーリーは直情的。
伏線をバラマキまくりです。
サヨナラノツバサで謎解きかな。

シェリルかランカかと問われれば、私はやっぱりシェリルですね。
自由奔放、ややツンデレ入りなんて、超私好みです。
彼女、歌にかける情熱がほとばしっています。
プロフェッショナルですね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 30

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

新生マクロスF アニメverも好きな人はこの映画verもぜひ!!

2008年アニメで一斉を風靡したマクロスシリーズのマクロスフロンティアの劇場版版第1部

新たに再構築した新作で約120分の内容です。

ストーリーはほぼアニメverと同様。
ですが細かく見ているとテレビverと違うシーンが結構あります。
シェリルノームの作中での設定が少し変わっていたり作中の人物が少し大人びて?いたり、


新規作画7割、再撮影9割になっており見た感じでは
「ストーリー(流れ)はよく似ているけど何か違う」
という感じを受けると思います^^;


あと新規作画の件で1言付け加えると
ライブのシーンがかなりリアルさを増したものになっていると思います。
ライブ参加者が持つあの光る棒(名前出てこなくて……)が1本1本細かく描かれていたり、歓声、スタジアム雰囲気、演出etc..
どれもかれこも素晴らしくまるで実際にライブに来たかのような錯覚を受ける。
シェリルの舞台は独特でまるで未来のライブって感じを受けましたが良かったと思います♪

テレビverでお馴染みの
What`bout my star
Welcome To My Fan Club`sに加え
新曲Pink monsoonでしたかね(ライブ)


それと
この映画verではテレビverでは無かったランカちゃんのCMソングがたくさん流れます^^
テレビ版でもあったあのコンビニのシーンももちろんありますが今回はそれに加え
新しく何種類かのCMソングが流れてます
これに関しては特にいうことはないですね。


話は変わり
今回作画の方は7割新規ということで
特に日常シーンに新しい描写がたくさん入っていました。
夜のシーンが増えた印象ですね。
シリアスシーンとか静かなシーンが少し増えていたかなと、、

醍醐味の歌ではシェリルがランカより1歩抜きん出ていた印象です♪
最後の戦闘歌シーンはほぼ半分以上シェリルのステージです
第2部ではランカが輝き出すのでしょうね、、多分

あと戦闘シーンでは相変わらずカッコ良い機体と歌とのマッチには
さすがマクロス!!
となりとても満足でした☆

敵の攻撃から逃げるアルトのシーン(道路を滑る感じで逃げるあのシーン)が特に圧巻でしたね
こんなに進化するんだ~と思いました

このレビューを見てから見る方はぜひそこに注目していただきたいです(^_^;


こんな感じで今回は結構シーン説明をまじえてこの映画を紹介しましたが
この作品はテレビverマクロスFを未視聴の人でも十分楽しめる内容になっていると思います。
テレビverを見ているとなお楽しめますね

そんな1作でした(o^^o)

その他新曲↓
妖精(シェリル)
オベリスク(シェリル)
ユニバーサル・バニー(シェリル)

オベリスクは良かった曲だと思います
でもやっぱり1番好きなのは「ライオン」ですね~

ライオン~ランカver~とか最高でした☆☆



次の第2部サヨナラノツバサでは

娘々Final Attack フロンティアグレイテスト☆ヒッツ
が聴けるんですね~♪
楽しみにしてます♪


一作目イツワリノウタヒメ キャッチコピー
「歌で銀河が救えるわけないでしょ!」

投稿 : 2024/04/13
♥ : 26

71.4 10 謎の生命体アニメランキング10位
アサルトリリィ Bouquet(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (285)
1002人が棚に入れました
近未来の地球――人類は「ヒュージ」と呼ばれる謎の生命体の出現で破滅の危機に瀕していた。全世界が対ヒュージのために団結して作り上げた決戦兵器「CHARM」を用いて、「リリィ」と呼ばれる少女たちは世界の為に戦い続けている。世界各地にはリリィ養成機関である「ガーデン」が設立され、ヒュージに抗い、人々を守る拠点となっていた。 そして、数あるガーデンの中でも、名門と謳われる百合ヶ丘女学院に入学した一柳梨璃は、出会った仲間たちと一柳隊を結成、任務の為に東京へと赴く。これを機に、ルドビコ女学院、エレンスゲ女学園、神庭女子藝術高校、御台場女学校、相模女子高等学館、そして百合ヶ丘女学院の運命が交錯し始める……

声優・キャラクター
赤尾ひかる、夏吉ゆうこ、井澤美香子、西本りみ、紡木吏佐、岩田陽葵、星守紗凪、遠野ひかる、高橋花林、水瀬いのり、高橋李依、洲崎綾、関根明良、七瀬彩夏

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

全力作画の良作

クオリティの高い、丁寧に作られた百合萌えバトルアニメで良い作品だと思います!

気軽に見れるゆるめの百合です
アサルト「リリィ」、主人公はリリ、パートナーはユユ。ユリって名前の子も出てきます
キャラの名前が、日本人、欧米人、中国人の名前が混在していて、名前とキャラ付けの関連性がよくわからなかった

キャラクターが可愛くて作画が素晴らしく、日常シーンが魅力的
冷たくされることはあるけど嫌な性格のキャラクターがいないのも良かった
推しキャラはいないけど、主要キャラはみんな好き
ただ、主要キャラ全員集合シーンが多く、画面がごちゃごちゃしがち
主要キャラ以外もちゃんと描かれているのですが、ちょっとしか出てこないキャラはなかなか覚えられない

戦闘シーンも力が入っていて、敵クリーチャーも味方もよく動く
設定がそれほど作り込まれているわけではなくてあまりストーリーは面白くなかったです
ユユの過去の話に振り回され過ぎかな?

投稿 : 2024/04/13
♥ : 33

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

掲げた看板に寄ってきた人が観たいものを魅せたという意味で、ほぼ満点な秀作!

[総評]
キービジュアルで匂わせた百合成分や中二病バトル、期待する人は間違いなく期待する入浴シーンなど、この作品に目をつけたであろう人々が「これが観たかった!」という要望にキッチリと応えた秀作です。

内容的に最初から視聴者は選んでしまったかもしれませんが、第1話から最終話までその選ばれた視聴者たちを決して裏切ることはなかったと言えましょう。

テレビアニメとして充分な合格点を付けられる作画や演出、3話毎にきちんとまとまりを見せ最終回でもストーリーにきちんと区切りを付けたシリーズ構成、メディアミックスでの特にゲームとのストーリー連携など2020年通年で見てもかなりレベルの高かった作品と言えるでしょう。

シュッツエンゲルのりり(一柳梨璃)とゆゆ様(白井夢結)、ここぞというところでの必殺の百合ケーキ入刀お疲れさまでした。

出てくるだけで面白い楓さん(楓・J(ジョアン)・ヌーベル)とぐろっぴ(ミリアム・ヒルデガルド・V(フォン)・グロピウス)はズルい(笑)!

ふみちゃん(二川二水)、もゆ様(真島百由)も要所での説明やボケとツッコミをありがとう…。

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
テレビ視聴してるとCMもやっていますが、元々は武器を持った女の子のアクションドールからプロジェクトがスタートしているらしくて、そういう意味では『フレームアームズ・ガール』とかと成り立ちは似ているかもしれませんね。

また、「武器を持った女の子を戦わせたい」って辺りにフォーカスすると『RWBY』とかもコンセプト的に近いかもしれません。

ストーリー自体は、未知の敵「ヒュージ」と戦うための専用武器「CHARM(チャーム)」を使用することができる「リリィ」を養成するための機関「ガーデン」の一つである百合ヶ丘女学院があって、そこに通うことになった主人公、一柳梨璃(いちやなぎ りり)をはじめとする生徒たちがメインキャラクターとして活躍するという、ある意味では安定・安心のテンプレ感が漂うものですね。

テンプレ作品である以上は登場キャラクター自体の魅力、アクションシーンの出来栄え、ストーリーに華を添えるちょっとした設定の面白さといったところで他作品との差別化を図って戦うしかない作品ではあると思います。

第1話を観る限り、アクションシーンはわりとイケてたと思いますし梨璃や先輩の白井夢結(しらい ゆゆ)とかも良い感じです。

名前を並べると:
ゆゆ
りり
とかなるのは、何の言葉遊びだ…。

あと、義姉妹的な関係をシュッツエンゲルと呼ぶらしいんだけど、なんで「Schutzengel(守護天使)」なのかも良くわからん(笑)。

でも、私は案外この作品が気に入っています。
== [第1話視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2020.10.16追記:
まずは第2話を視聴前に、『アサルトリリィ~一柳隊、出撃します!~』(GCノベルズ刊)を読んでみました。これで用語や設定とかはだいたいわかりましたが、小説版は「アニメの原作」扱いではないようでメインキャラクターは共通ですが、アニメとはストーリーも若干異なるようです。

第2話では戦闘はなくて「CHARM」や「ガーデン」、あるいは「シュッツエンゲル」などアニメ視聴者向けの用語説明がされる準備回といった感じでしたね。

ということで、第3話まで視聴終了。原作があるわけじゃないですが1~3話で一区切りといった趣き。小説版よりもアニメの方が展開が早い気がしますが、これはこれで良いような気がします。

「シュッツエンゲル誓約書」が結婚誓約書の書式だったりとか、そのくせ署名だけでなくてハンコも押されていたりとか、そのハンコの文字がルーンだったりとか、印章とCHARMに浮かぶサインが同じっぽいとか小説版にはなかった描写が面白かったです。

ここまで視聴者が知りたい作中用語などはだいたい楓と二水が説明してくれて、他のキャラにツッコみたいところは楓が代弁してくれるといった役回りになっています。

今後、普通に3話でひとまとまりみたいな感じで「起承転結」みたいなシリーズ構成になるのかしらん…?

2020.12.25追記:
第12話(最終話)まで視聴終了。1話の尺によくこれだけ詰め込んだという感じの最終回でしたが、スッキリと終わりましたし余韻もあってなかなか素晴らしい出来でした。シャフト、まだちゃんとしたアニメ作れるんじゃん…。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 31

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「お姉さまっ!」の響き、リスペクト。

>6話まで視聴して
本作視聴開始理由は、”かおす先生主演”に尽きます。
本作主人公のキャラにも、ぴったりあっていると思います♪。

百合ヶ丘・・ですか。たしかにそっち方向の要素いっぱいですね。
ただ現時点ではキャラが多すぎて、覚えきれてないし見分けついてません><。

作画・動画はとにかく美しいですね~。さすがシャフト様です。
ED動画もついつい観てしまう。
ただ、本編の作画は、現場が少し苦しくなってきてるのかな?・・とも感じる。
(全体の水準が非常に高すぎて、標準程度だと逆に気になるジレンマ)


物語的には、戦っている対象がよくわからない存在なので
個人的にはあまり好みではありません。

しかし、主人公をとりまく日常と登場人物たちの描写がほっこりしており
この点においては好みです。

主人公とお姉さまの絡みも良いですね。

「お姉さまっ!」っていうセリフを聴くたび
トップをねらえ!での日高さんがオーバーラップして
気分が高揚してしまいます^^。

 (※余談:トップをねらえ!OVA版の劇場公開
      この時代に公開なんてホント素晴らしい!!)


6話での仲間同士での連携技のところは
作画・動画ともに非常に力が入っていたと思います!(良かった)。
ただ、若干、大昔の特撮戦隊ヒーローものの必殺技感もw。


-------------------------------------------------
>最終話まで視聴して
個人的に大満足させてくれた作品でした!!(今期の新規ではNo.1)。

なんでしょう??。この居心地の良い感じなのに、感動させられる感じ♪。
ちょっと自分の中では感じたことのない”新感覚”ですっ!。

いままでの経験では
居心地の良い感じに振ると、日常系っぽく振り切れてしまうのですが
本作はシリアス面もしっかり残している。

作画の丁寧さと、何より構図の良さ、カット割り?っていうの??
のバランスが絶妙でした!。
文句なしに芸術的!!。


チャーム??っていうの?の光るシーン?
観るたび
あれってイデオンゲージ??、オマージュ?、無限力?・・って脳裏で感じさせられ


最終話の、あそこへ降りていくシーンでは
あの角度の構図作画であることから
トップをねらえ!での降りていくシーンと自分の脳裏で重なり
ラスト手前でのあのセリフ!!。
トップをねらえ!オマージュも入ってますよね!!ねっ!(勝手ないいがかり)。


TV放送アニメの1クールものって
ほんと限られた時間の中で
でもラストで、ある一定の終始感が必要とされる。
その制約の中では文句なしの満点だと思います!!。


アニメ放送終了後にソシャゲ展開が決定してるのかな?。
ソシャゲではさらに多くのキャラを絡めてくるのでしょうけれど
アニメでもしっかりそこにつながるように作られている。

すごい!。
メインキャラ以外の名前と顔なんて全く覚えられてない一致しない自分ですが
そんな自分ですらにも、メインキャラ以外を魅力的に描き切ってる作品。
いやー、脱帽です。


どのキャラももちろん魅力的なのですが
特に重要な役割を果たしたと思ったキャラは
一柳結梨と楓・J・ヌーベルでした。
百合ヶ丘女学院理事長代行の中田さんが報われているシーンも何気に高評価^^。

続編制作を熱望します!。


-------------------------------------------------
>さらに追記
1周観終えた際の勢いでオール★5つけてしまってたので
念のため再視聴してみたところ

2周目の1~3話は、正直それほど面白さや感動も少なく
若干つまらない感じもありました・・(汗)。
このあたりは導入部のため仕方ないかな~?。


しかし!!。
4話から一気に面白さ・感動・満足度が大上昇でした^^。
4話から最終話まで、ほぼずっと神回ですっ!!!(言い過ぎ?w)。


特に4話から
登場キャラたちの表情がみんな
こわばっていた某キャラまでもが、ゆるやかに♪
そして、やわらかくなるんです!!。

某キャラのポンコツ感♪(誉め言葉)も劇的にUP↑↑。

鼻が詰まったようなセリフ、くしゃみ感いっぱいのセリフも心地よい^^。

・・このあたりを”あざとい、ウザい”と感じてしまうかどうかが
評価の分かれ目になるのかもしれません・・。
自分の場合は、高評価にシフトしました!。


赤尾さんの演技って
個人的に、なぜだか人を惹きつける力があるように感じられます。
(特に、かおす先生の演技で経験済)

だから本作のようなカ〇スマスキルっていうのにも
どこか説得力を感じてしまうのですっ。


某まとめサイト様の記事で見かけたのですが
監督さんがガイナックス好きな方なのですか??。
・・それで合点がいきましたw。

エヴァの印象的なシーン複数個所に関しては、あからさまにそのまんまだしw
ラストのトップも、やはりそうか!と嬉しくなりました^^。


他にも名作アニメのエッセンスを
ちょこちょこ盛り込んでますよね~♪。
自分が「そうかな~?」って思ったのは
マクロスの島への主砲、カミーユのラストのハイパーサーベル?、天子様のセリフ(コードギアス)あたり。
このあたりは自然な形で取り込まれてたので
リスペクトした上での引用だと感じました♪(高評価)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21

62.7 11 謎の生命体アニメランキング11位
ガンパレード・マーチ 新たなる行軍歌(TVアニメ動画)

2003年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (118)
745人が棚に入れました
1999年7月、熊本県八代地区に出現した幻獣の一群を迎え撃った5121部隊は、ピンチを謎のHWTによって救われる。そのHWTのパイロットこそ、芝村グループ会長の娘で、その直後、5121部隊に配属される芝村舞であった。
生真面目な芝村は、一見浮かれている人間が多い5121部隊になじむことが出来ず、一部のメンバーとは度々衝突するが、5121部隊のメンバーたちはそんな芝村を温かく迎え、芝村も次第に5121部隊に慣れ親しむようになっていった。
やがて、芝村は複座型HWTのパイロットに任命され、速水厚志とコンビを組むこととなる。最初は息の合わなかった二人だが、五木村に出動したとき、幻獣の群れに包囲されて、二人は初めてじっくりと互いの境遇について話し合い、わだかまりをなくしていく。やがて、速水の機転によって、二人は無事、帰還するが、それを期に二人の仲は急接近していった。相思相愛ながら、互いに思いを告白できない二人をじれったく思った5121部隊の他のメンバーは二人の仲を一気に進展させようとするが・・・。

声優・キャラクター
石田彰、岡村明美、陶山章央、佐久間純子、梅津秀行、樫井笙人、篠原恵美、吉田真弓、野田順子、前田ちあき、半場友恵、志村知幸、栗山浩一、川原慶久

color さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

時代かな

地球が謎の生物に侵略されて適性のある学生がロボットに乗って戦います。それはオマケで、少し暗めの世界観で明るく楽しくラブコメするのが本題です。

色々なところにエヴァの影響が見えますが、その最たるものは主人公のウジウジが半端じゃないことです。優柔不断では片づけられないグズヤロウと戦時中に転校してきた優秀な女性パイロットとの恋愛。
まんまシンジとアスカなのはいいとして、全然カッコ良くない男とあまり特徴のない女の組み合わせはいかがなものかなと思いました。
「えぇ?あのぉ...すいませんすいません」ばっかりでモテるんですから主人公補正ってすごいわ。

それでもバランス良くこじんまりとまとまっていて観やすいSFラブコメではあります。バトルは先述のとおりラブコメの付属品なのでそこそこ動きますが大して見どころはないと思います。敵の謎や軍事の魅力はおざなりです。
12話でサクッと観れちゃうのがいいところですかね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

伝説のオタゲーのアニメ化。

SCEから売れる見込みなしで広告費0で発売されるもすぐにマニアの慧眼にとまり大人気、数々の受賞をした名作ゲームのアニメ。

ゲーム自体は非常にフリーダムな要素満載、エースになるもよし、変態になるもよし。

よってアニメ版が恋愛要素に偏ってるのは別にわるいわけではない。1クールの制約もあるし、そんな作品なんで予算がない。
ただ作品がもつ暗さの設定が足りない。
エヴァ以降テンプレとなった世界観だが、人類がどれだけヤバイ状況(実際に人間はほとんど生き残ってない設定)なのか、彼らがなぜ学徒動員(人口の不足、正パイロットのための捨て駒)なのか、
そういった説明、雰囲気がまったく出てない。
序盤で多少あるけど。
そんな絶望的な現実の中でも人生を謳歌するのほほんとするストーリーがいいわけなのだが・・。
戦闘シーンはバンクの連続。後半になるにつれほとんど新規カットもない。むしろ製作が絶望的な状況か・・・

ゲームはどこのレヴューサイトへ行っても高評価の名作。アーカイヴで買えます。古い作品ですのでカクカクポリゴンですが。。
ファンなどからPSP化などの要望がたくさん来ていたそうだが正式に断ったそうな。。

進撃の巨人がマヴラヴ影響うけてますとかいって話題になったが・・そんなの読めばわかるし、そもそもオマージュはこれ。
それをいったら最後はエヴァとから果ては・。。。キリがねえ・。いいじゃねえか・・。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ロボットアニメ < 恋愛アニメ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
原作のゲームは、かなり自由度が高く、色んな楽しみ方が出来るのが魅力。その中で、ラブコメ的な要素に特化しているのが本作。

本作でキャラが好きになったら、(古いゲームですが)是非、原作も遊んでほしいな、と。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤のバトルパート、中盤の日常パート、終盤の恋愛パート。どれが好みかと問われれば、序盤のバトルアニメなのだが、どれが面白かったかと問われれば、終盤の恋愛パートかな。ちょいと、速水の鈍感&ヘタレっぷりに、イライラしたけどw

(凝った設定やキャラ数的に)本来は2クールでじっくりやる作品だろうけど、1クールだから、世界観の説明とラブコメに絞ったのは、アニメ単体としては良い判断だったと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

64.9 12 謎の生命体アニメランキング12位
機甲創世記モスピーダ(TVアニメ動画)

1983年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (36)
131人が棚に入れました
2050年、突如として地球に侵攻してきた正体不明の異星人インビットの為、地球人の半数が火星に避難する。30年後の2080年、地球奪還と同胞の救出のために地球降下作戦が開始された。第1次降下作戦は失敗に終わったが、3年後の第2次降下作戦では、過去の教訓から新型の可変戦闘機AFC-01 レギオス及びAB-01 トレッド、そしてこれらに搭載される、搭乗員の生存率を高めるための変型バイク兼パワードスーツVR-052 モスピーダが配備されていた。火星生まれで火星育ちのマルスベース軍の若き士官・スティックは、第2次降下部隊に所属し、作戦成功後に恋人のマリーンと結婚する約束をしていた。だが、大気圏突入中にインビットの迎撃を受けたうえ、大気はインビットにより特殊加工されており、降下中の機体の多くは撃墜され、あるいは大気圏突入に耐えられず作戦は失敗する。マリーンの乗る降下艇ホリゾントも、特殊加工された大気圏の影響を受け崩壊しつつ制御不能となり、スティックの目の前でインビットに撃沈される。混戦の中、機体を損傷し本隊とはぐれたスティックは、南アメリカに降下することとなる。一方、地球生まれで地球育ちのレイは、第2次降下作戦の宇宙船の残骸の中からモスピーダを見つけ出す。

声優・キャラクター
大山尚雄、島田敏、土井美加、深雪さなえ、鈴置洋孝、松木美音、西村知道、高橋美紀、小原乃梨子、神田和佳、大塚芳忠

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「古典SF」の系譜(良作)(なぜかTokyo MXで再放送中)

1980年代の作品。まだ原作なしのオリジナルTVアニメがたくさん作られていた時代で、本作もそのひとつ。キーワードは「進化」。

本放送当時は日曜日の午前中とか、謎な時間帯での放映のためか知名度はいまいちかも。そのわりに設定やストーリーは中高生以上がターゲットっぽく、おそらく小学生には面白くなさそうな内容でした。

人類とは異なる価値観とか生命体としての素地の違いからくる時間感覚の違い、異文化コミュニケーションなど「古典SF」のエッセンスに溢れた良作です。

タイトルの「モスピーダ」はバイク型の兵器で、パワードスーツに変型して着用もできる優れもの。着たまま可変戦闘機「レギオス」に搭乗できるなど汎用性が高い。

甲殻類がモチーフっぽい敵のインビット側のデザインも私的には好み。

あにこれのあらすじにもある通り地球は異星からやってきたと思われる謎の生命体インビットに占領されており、主人公のスティックは第二次地球降下作戦(作戦名から察せられる通り第一次作戦は失敗)により「レフレックス・ポイント」への降下を目指すも敢えなく撃墜されて不時着するところから話が始まります。

ストーリーは今の感覚からすると進みは遅く感じると思います。基本ゲリラ戦なので燃料も弾薬も調達には苦労していて、味方陣営は苦戦なので戦闘にも爽快感はあまりありません。

可変戦闘機レギオスも「VF-1のパクリ」とか当時は揶揄されたりもしましたが、地上からレフレックス・ポイントを目指す一行の顔ぶれも多彩(男女は当然として女装キャラや小さな女の子まで)で、本作は♪少しだけ生まれる時代を~間違えたのさ blue blue rain in my soul~
(本当の歌詞は「少しだけ」ではなく「二人とも」…。)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 15

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

超カッケェっす  設定だけは

80年代リアルロボット物で、ホント勿体ないなと当時も思った作品です。

まず放送時間が最悪でした。
日曜の朝です。部活の練習あったら見れねぇです。ビデオデッキの普及率がまだまだとも言える時代でしたからねぇ。私んちも無かった。悲しい思い出。結構見れて無い奴が友達にも多かったです。

んで設定のハードさと当時のタツノコプロの柔らかい線のミスマッチ。
昔のタツノコプロの絵というか、この頃位までは各社とも絵に特徴有りましたからねぇ。私個人の印象としてはタイムボカンシリーズの絵柄でリアルロボット物見せられてるのとニアイコールで抵抗有りました。
当時知ってる他の方はどう思ってたのか興味深いです。

主人公はインビットと呼ばれる謎の生命体に侵略された地球を奪還する為に、地球に派遣された第二次派遣軍の降下部隊なんすよね。この第二次ってトコがイイトコ突いてますよね。一回失敗してるのかよ~的な所がカッコよく思えた中学時代w
んで、地球で細々と戦ってた第一次降下作戦の生き残りとか地球の生き残りの勢力と合流しながら、降下作戦の目標地点レフレックス・ポイントに向かうって話なんすけどね。んで、その時期を見計らっての第三次降下部隊の投入なんですが、ここらへんで敵の正体が判ってきて・・・って感じでして。

でもね~なんか蓋開けてみると、設定のハードさが伝わってこないんですよね。異生物相手の戦争物と言う緊張感がどうも・・・
サンライズのシャープな線とストーリー展開には及びませんでしたね。
当時としては、やはり餅は餅屋だったんだと思います。


OP・EDも当時人気あったし、出て来るメカも良かったんですけどね~。
モスピーダもレギオスも可変タイプのプラモ私買いましたもん。
何故かメーカーは学研だったんですけどねw
他メーカーのOEMだったのかもしれませんが出来は悪くなかったです。
当時はバルキリーすら完全変形のプラモデルは無かった筈。
バルキリー好きはタカトクの高い玩具買わないといけなかった時代です。

なんかオッサンのプラモ話になっちゃってグダグダですが、若い人は無理して見なくてもOKな作品ですんで。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 7

匿名女装子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画と本放送時間だけ悪い作品

他の人も指摘してたがフジテレビでの本放送が毎週日曜日の朝9時半からだった。
どう考えても連続アニメを流す時間では無いと思う(今でも放送してるけど)。
夕方に放送してたら人気アニメに成って居たハズ。

ストーリーとメカやキャラクターと声優さんや主題歌は良い作品だが国内ではマイナーなSFアニメで、むしろアメリカのほうが有名だったりする。

今のアニメ技術でリメイクしても受けるだろうけど、いかんせん声優さんがベテラン揃いだし故人も居るから早急に企画しないと無理だけど。
当時の演出スタッフは現役で活躍してるけど、リメイクする気が在るのか不明。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

60.8 13 謎の生命体アニメランキング13位
銃皇無尽のファフニール(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (576)
4136人が棚に入れました
突如現れたドラゴンと総称される怪物たちにより、世界は一変。やがて人間の中に、ドラゴンの力を持った“D”と呼ばれる異能の少女たちが生まれる。存在を秘匿された唯一の男の“D”である少年・物部悠は、“D”の少女たちが集まる学園・ミッドガルに強制的に放り込まれ、さらに生き別れの妹・深月と再会した悠は、この学園に入学することになり……


声優・キャラクター
松岡禎丞、日高里菜、沼倉愛美、金元寿子、花澤香菜、徳井青空、内村史子、佐倉綾音、井上麻里奈、早見沙織、山口立花子、檜山修之

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

風穴あけるわよ(混乱)

ドラゴンと称される怪物と主人公たちが戦う物語。

人間の中にもドラゴンの力を持つ"D"と呼ばれる少女たちがおり、
その娘たちは1つの学園に通っている。
そこに、普通ではあり得ない唯一の男の"D"、物部悠が放り込まれるというもの。
女だけの学園に男が召還…。
あれ?どっかで見たような?
それに、"D"が"G"みたいでイマイチ慣れませんでした。
まぁでも、何だかんだで面白い作品でした。


ドラゴンが学園に迫ってくる…!とか
ドラゴンが地方で暴れまくっている…!など、
それなりに緊迫感を感じられたので、
そういう面での演出は良かったと思います。
個人的には、もっとファンタジー色が強い世界観を感じたかったところですけど。


キャラはけっこう良かったんじゃないでしょうか。
みんな可愛かったです。
お気に入りは主人公の妹である深月。
理由は強い意思を持ったところと、顔←
誰がロリコンじゃて!!
違います、彼女は16歳ですから…って!
16歳に見えねぇえ。
…深月に限らず、本作のような絵柄好きなんですよね、私。
もうロリコンでいいやw

それに、私へのサービスでしょうか、
緋弾のアリアさんが出演してました(誤認)
だってあのピンク髪とツノ、そしてあのサイズ…。
完全一致ではありませぬか。
ありがとうございました(誤認)
※念のため。アリアではなくティアという女の子です。


OP「FLYING FAFNIR」 歌ーTRUSTRICK
ED「Ray of bullet」 歌ーイリス・フレイヤ(日高里菜)/物部深月(沼倉愛美)

OP、2015冬のなかでも好きなほうです。
EDも良い曲でした。



総合的にみて、けっこう楽しめた作品でした。
やっぱ自分はラノベ原作アニメ好きなんだなぁと
これを観て改めて実感させられます。
中二病でロリコン(仮)の私にピッタリなのでしょう。

最後に。
私が最も満足した点は女の子の学制服のキュートさです。
それに袖を通す深月は、それこそ天使のようでした。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

みんなが喜ぶなら~見せてあげてもいいよ(◍*゚▽゚◍)ノ~✩

原作ラノベ 全12話 原作未読

異能を持つ可愛らしい少女たち="D"と、ゆういつの男の"D"
の力を持つ主人公『物部(もののべ)』たちが迫りくるドラゴンやらを
魔法やらビームを使って退治するハーレムファンタジー作品★*


15冬クール作品で私が視聴した作品の中で最後の砦となった本作!!

その壁はあまりにも高かったように思えたましが、
いざ観終わってみると、中々に良かったのでは?と思える今日この頃|ョω・)


まず
キャラデザが可愛いく、声優さんの声にも惹かれるし
あのヒラヒラした黒と白のコントラストが可愛い制服姿や
異能を使う時の演出も私は中々好みでしたよ♪


肝心なお話し部分というか、毎話のつかみ的なものにやや…
いささか難があったのではないでしょうか|ºдº)?


キャラ可愛い&作画も割と好きな方ですし、音楽もOPは私は
かなり気に入っていますから本来ならすんなり視聴し終えていたハズ…


コレでも中々に、いや幾度となく果敢んに視聴に挑んだ訳ですが、
如何にせん、このファフニール嬢を見始めると大抵毎回…

心地よい… ふぁふふぁふ…w 眠気が…(◍。-ω-。)zzZZ 

あぅあぅ~w 気づけば横になり… スヤスヤ[布団]σω-)ノ オヤスミ~♪

はッヽ(;゚д゚)ノ また、やってしまった…w
今日もレビュー書けなかったしw

『バジリスク』のあの、のそのそ感ときたらw
安眠効果抜群であります(*>ω<)b

いやいやそんなんだったら切ればいいじゃないヾ(・ω・`)ネェネェ
と思われるかもしれませんが、前述した通り
キャラデザ、作画、音楽は中々気に入っているのであります(`・ω・)ゞ

きっと近頃似たり寄ったりの内容の作品ばかりを観ている
コチラ(私)にも問題があったのだと私なりに勝手に思ってみたり♪


しかしながら、今クール('15春)作品そっちのけで、過去作をはさみつつ
よーやく今日というこの日に本作を完走するに至りました.゚+:((ヾ(。・д・)シ)).:゚


観終わってみるとコレがが中々に良かった!!?
最後の方だいぶ盛り上がりましたよー(*>ω<)b

最終回の『バジリスク』のあの顔ときたら…(o´艸`)ww

散々言ってますがキャラはみな可愛いのですよ★*
突出した個性にこそ、多少こと欠けるもののみな選り取りみどり♪

あやねるロリ『ティア』なのぉ~ をはじめ
「もののべ~」の台詞だけで破壊力抜群の『イリス』(日高さん)
いわゆるツンデレだが仲間想いな、金髪ロング『リーザ』(金元さん)
主人公に度々迫るシーンにドギマギ魅力全開『フィリル』(花澤さん)
あまり喋らないが、ひよこの髪留めがかぁいい(◍'౪`◍)『レン』

などなど、中々に良かったと私的には満足しています♪


ハーレム、ファンタジー作品としての出来としたら
まずまずなのでは?

『ティア』とドラゴンのお話しや、みんなが彼女の為に
必死に立ち向かう姿や、最後の攻防など見入ってしまうシーン
が多々あり楽しめました(*゚∀゚)*。_。)*ウンウン♪


ただこちらがこの手の作品に”お腹いっぱい感”があったのと
そんな中でも今一つ、
とっかかり…つかみ的なモノに欠けていた感がもったいないように
思えた作品でしたo(´・ω・`)○…・・


ハーレム、ファンタジー好きで、もうどうしょうもない方は
ぜひ観ていただきたく思いますヽ(*´∀`)ノw


最後に…タイトルについてですが、
コレはもちろん私の台詞ではなくTV版視聴されていた方ならわかると
思いますが…)『イリス』が円盤のCMにて言う台詞なのでありあす♪

それでもって『イリス』は何を見せてくれ…ゴフゴフン( >д<)、;'.・ィクシッw

そりゃだって…私の何を見せて皆さまが喜ぶというのですか((;゚;Д;゚;))w

投稿 : 2024/04/13
♥ : 38
ネタバレ

ざんば さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

普通です

何故かよくあるラノベのハーレム作品が観たくなったので
今期いくつかあるラノベ作品の中で
たまたま目に留まったので観て見ました。

結果、期待通りの作品でしたね

{netabare}1話の初っ端から裸を目撃するという定番の流れ。
女しかいない学校に入学する男主人公。
主人公の声は安定の松岡禎丞。
温泉に入っているときにヒロイン達が入ってくる。
可愛い妹、すぐ惚れるヒロイン、ツンデレ金髪お嬢様。
などなど・・・{/netabare}

どこかで見た設定やハーレムのテンプレ要素を
これでもかと詰め込んだ感じ。

ドラゴンとドラゴンの力を持つ特別な人間との戦いというストーリーは
ブラック・ブレットを思い出したりもしました。


テンプレ作品が見たかった私には概ね楽しめましたが
残念なところがいくつか。

一つ目はクラスメイトの掘り下げが弱すぎること。
特にハンマーの子と僕っ子は名前すらもあやふやなレベルでした
新キャラを出す前にちゃんとキャラを紹介してほしかったですね

二つ目はバトルの安っぽさ。
戦略みたいなのを考えてはいるけど結局はゴリ押しだし
バトルシーンが使いまわされてるようで残念。

三つ目は何も終わってない最終回。
私の予想では2期はこないと思うので
このままでは中途半端でもやもやする。


ただ、声優のほうでは金元寿子さんのお嬢様がかなり新鮮でしたね
私の中ではイカちゃんのイメージだったので
新たな一面を見れたかな?と思いました。


まとめるとそこまで悪い作品ではないけれど
これだ!!という部分がなかったように思えます。
でも私のようにテンプレハーレム目当てでみるなら
十分満足できるかもしれませんね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 34

75.8 14 謎の生命体アニメランキング14位
ペンギン・ハイウェイ(アニメ映画)

2018年8月17日
★★★★☆ 3.8 (260)
1207人が棚に入れました
小学四年生の少年アオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったときにどれほど偉くなっているか、見当もつかない。そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲がよく、“お姉さん”はオトナびた賢いアオヤマ君を、ちょっと生意気なところも含めかわいがっていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか…。アオヤマ君はペンギンの謎を解くべく研究をはじめるのだった。そしてアオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」“お姉さん”とペンギンの関係とは? そしてこの謎は解けるのか?少し不思議で、一生忘れない、あの夏の物語。

声優・キャラクター
北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

私たちはどこから来て、どこへ行くのか

スタジオコロリド制作。

石田祐康監督、待望の初長編作品。
ひと夏の不思議な体験を鮮やかに描く、
心弾む思春期ファンタジーの良品であろう。

主人公アオヤマ君は研究熱心で、
世界の不思議に興味津々、
日々学んでは、知の探究に励む。
少年特有の好奇心と冒険心も旺盛で、
気になるお姉さんのおっぱいにも、
多大な関心を持つどこにでもいる少年だ。
{netabare}突然、広場の空き地に現れたペンギンたち。
忘れる事の出来ない、ひと夏が始まる。{/netabare}

少年の視点で描かれる数多くの演出、
世界や異性に対する戸惑いと妄想こそ、
どこにでもある思春期の原風景なのだ。
ペンギンハイウェイとは何であろうか!?
{netabare}それは人が歩む、進化への道であり、
思春期から大人になるための道標だ。{/netabare}

ここでは2つの世界が衝突している。
{netabare}折りたたまれ亀裂が生じた世界の果てと、
成長の儀礼として、少年が歩む内的世界だ。{/netabare}
どこか村上春樹「海辺のカフカ」を想像する。

移ろいゆく記憶を、夏という季節に見出す。
それは美しい等式、解けない夏の方程式、
どれだけの冒険をして大人になるのだろう。

私たちは幾つになっても、道の途中なのだ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 63

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

子供の時に図書館で読んだらはまりそう

<2019/6/9初投稿>

WOWOWで昨夜放送されてたの観たので、蒼井優結婚記念レビューです。

小4の理系の男の子を主人公としたジュブナイル・フィクション。

サイエンスのない方のファンタジーなので現象に理屈を求めても意味のない作りになっています。

大人が見てもそれなりに楽しめると思いますが、小学高学年〜思春期ぐらいまでに「小説」で読むと真価が発揮されるタイプではないでしょうか。

小学校の図書室によく置いてあるちょっと不思議な話。
それを森見登美彦テイストに大人でも楽しめるようにしました、という印象。

例えば「花田少年史」とかは、あれも子供を主人公としたファンタジーですが、視点は「読者」「視聴者」。
つまり読んだ人目線で作ってある。

本作はあくまで小4の主人公アオヤマくん目線。
なので年齢が近い人の方が楽しめるんじゃないかと。

そして、映像は素晴らしかったのですが、何が起きてるのかを映像と台詞だけで説明するのは少しむずかしかったのかな、という気も。

小説で、文字で、「アオヤマくん」になりきりながら、起きていることを理解し、その映像を想像して、読み進めていくと楽しさが広がっていく気がしました。

以下、感想。
・アオヤマくんのおっぱい好きが異常。
このまま偏執的な巨乳好きに成長しそうで将来が心配。
ところで巨乳好きな男の嫁さんや彼女って意外とそうでもないこと多いんですよね。

・お姉さんが魔性っぽい。
蒼井優だからかな。
それはそうと蒼井優さん、魅力的な演技でしたねえ。

・アオヤマくんの子供部屋。
あんなん最高だろ。子供としては。恵まれてる子供だ。

・アオヤマくんのおかあさん。
能登さんなんだけど、能登さんの子供ってうらやましいと真剣に思ってしまった 笑。
看病のシーンとかさ。
確か、割と最近出産されたんですよね。
生まれてきたお子さんがうらやましい(←自分でもおかしなこと書いてるって自覚はある)

・監督さんが「フミコの告白」の人。
へえ。そうなんだ。という感じ。
まだ作風は掴みきれてません。

以上です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 40

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

愉快で不思議で、ちょっと切ないファンタジー

これからの季節にお勧めです!

科学的探究心が旺盛な、小学校4年生のアオヤマ君のひと夏の活躍を描く、
ミステリーのような、冒険譚のような、楽しくて、ちょっと不思議な味わいのお話しです。
いろいろ辻褄合わなくても全然かまいませんw そういうお話しじゃないって思うから。

小学生のくせに、大人ぶっていて、でも大人の女性の胸に興味津々で、
それを恥ずかしいと自覚するまでにも至ってない、二次性徴を迎える前で
恋とか愛とかも、当然知りもしないアオヤマ君。
潔い、というより、まだ性に目覚めていないから、
素直に「おっぱいが好きだ」って堂々と主張して悪びれもしない。
なんだかそんなところ、すごく可愛い!
きっと2~3年もしたら、自分の「お姉さん研究ノート」が、
死ぬほど恥ずかしくなって、
黒歴史として封印しちゃうんだろうなあww
ああ可愛い(^^)
わたしショタとか全然趣味じゃないですけど、
こんな、無自覚に背伸びして小理屈こねくり回してる子供がいたら!!
可愛くて堪らなくていじりまくりそう!

お姉さんもなんだかとっても素敵です。
奇麗なだけじゃなくて、キュートでファニーな、
それでいてちょっと謎もある、少年の目にも大人過ぎない、
ちょうど魅力的に映える感じで。
あと重要なファクターの、
お姉さんの胸の描き方が、いい意味でアニメっぽくなくて、
グロテスクな巨乳とかじゃなくて、ちゃんと普通に、女性の胸らしく、自然で綺麗な線で描かれているのがとってもナチュラルでいいって思います。

それと、サブヒロインになるのかな?
ハマモトさんもすごく、可愛いんです。
プライドは高いんだけど、子供らしく真っ直ぐに生きてて、
年相応に賢いのがとっても好感度高いです。

お話し自体は、ジブリっぽいっていうか、
トトロとポニョを足して二で割ったような感じで、
夏休みにファミリーで楽しめるように作られていて、
森見さんの原作なのに嫌味な感じが全然しなくて。
監督も、教えられるまで気付かなかったけど、
あの「フミコの告白」作った石田祐康さんなんですね。
初の長編商業作品で、ここまで出来るってすごい!

アニメ上級者の方にはちょっと物足りないかもですけど、
そんな方以外の、普通の人なら、
誰が観ても楽しめるんじゃないでしょうか。

アニメ初級者の私は、すごく楽しめました(*^▽^*)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 40

67.6 15 謎の生命体アニメランキング15位
蒼穹のファフナー EXODUS(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (399)
2168人が棚に入れました
あなたは、そこにいますか?

西暦2150年。遠い宇宙から来たシリコン型生命体・フェストゥムとの戦いは、新たな局面を迎えていた。

第一次蒼穹作戦で砕かれた北極ミールは、その欠片を世界中にまき散らした。

それらはやがて、独立したミールとして、個別の活動を始めた。
大半のミールは人類への憎しみを抱き、戦いを挑んできたが、一部のフェストゥムは人類との共生を選択した。

同じ思想を持つ者は、人類のなかにも存在した。彼らは人間であり、フェストゥムでもあった。その存在が戦局を混乱させ、より多くの憎しみを生んだ。

戦いはもう、人類対フェストゥムという単純な構図では語れなくなっていた。

そんななか、竜宮島だけは戦いの表舞台から姿を消し、沈黙を守っていた。2年前の来主 操との邂逅で、島はミールと対話する手段を手に入れた。それは島に、可能性をもたらした。アルヴィスの子たちは、戦いの準備を整えながら、敵を理解する術を模索していた。

そして、今また、島に更なる進化がもたらされそうとしていた。フェストゥムの言語を解する少女と、フェストゥムに守られた少女。

二人が出会う時、新たな世界の扉が開く…。


声優・キャラクター
喜安浩平、石井真、松本まりか、佐々木望、福圓美里、新井里美、白石稔、白石涼子、梶裕貴、島﨑信長、小野賢章、石川由依、田中正彦、土師孝也、篠原恵美、葛城七穂、小林沙苗、石川静、高瀬右光、ゆかな、諸星すみれ、てらそままさき、遠藤綾、小松美智子、京田尚子、大友龍三郎、置鮎龍太郎、中村悠一、岡本信彦、森田成一、潘めぐみ、宇乃音亜季、佐々木りお、鈴木達央、浅倉杏美、世戸さおり

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「あなたはそこにいますか・・・」って、あれっ・・・2クールの放送じゃありませんでしたっけ^^;?

この作品は蒼穹のファフナーの2期目に相当する作品です。
1期と2期の間に、以下の作品が制作されています。
・RIGHT OF LEFT(1期の前日談)
・HEAVEN AND EARTH(1期の後日談)
1期を未視聴の方は、物語に繋がりがあるので1期からの視聴をお薦めします。
1期と2期の間に制作された2作は見なくても2期の物語にはついていけますが、視聴しているとこの世界感の奥行を感じることができるように思います。
1期も相当涙した作品でしたが、例えばRIGHT OF LEFT・・・OVA1話なのですが、涙腺に相当ダメージを与える作品に仕上がっていました。
これらを含め、この「蒼穹のファフナー」シリーズは私のお気に入りの作品なので、この2期も視聴を楽しみにしていました。

ファフナーは搭乗による副作用があるのでずっと登場できる機体ではありません。
なので、2期では1期で最前線で闘っていたパイロットの多くは引退し、ファフナー乗りは次の世代に遷っていました。今でも現役パイロットを続けているのは遠見 真矢だけで、真壁 一騎は喫茶店、皆城 総士は研究、カノンはファフナーの整備、と竜宮島で皆それぞれの道を歩もうとしていました。

不定期でフェストゥムは襲ってくるものの、島の防御と迎撃態勢はしっかりしていますし、ファフナーのパイロットも高い適正値に裏付けられた良い仕事のお陰で島は守られています。
それに研究の成果でパイロットへの負担も軽減している・・・島全体が優しい空気に包まれている感じです。
欝作品と言われるだけあってこれまで沢山の悲しい出来事が続いたので、この平和的な日常がとても心地良いと思っていましたが・・・やはりそれも束の間でした。

新たなミールの到来によって世界のバランスが崩壊する懸念があることを島の人たちは知ることになるのです。
万が一、新たなミールを味方にできないと人類は地球上で生きる場所を失うことになる・・・
それを回避するにはミールと対話できる存在が必要不可欠で、それに協力するには対話のできる日野美羽を人類軍に同行させなければならない・・・
人類軍はかつて何度も竜宮島を襲ってきた存在です。
竜宮島は人類軍に判断を迫られ・・・物語が動いていきます。

2期を視聴して最初に安心したのが、この作品の中で脈々と流れているこの作品独自の欝的雰囲気が色褪せていない、という事と、これまでファフナーに乗ってきたパイロットの意志を次の世代がしっかりと引き継いでいた、という事です。
angelaさんの歌に合わせたオープニングアニメの中盤以降、決してフェストゥムから目を逸さない若手パイロット達とゴーバインのヘルメットが硬い決意を物語っているように感じました。

彼らは救われるのか、それとも滅び行くのか・・・
そこは続編に期待・・・という事になったようですね^^
てっきり、連続2クール放送だとばかり思っていましたが、分割作品だったんですね^^;
全てはこれからです^^

1期が放送されてから10年が経過しました。
2期の作画は、1期を遥かに凌ぐ出来栄えで凄まじいの一言です^^
スタッフの中には10年前に見たファフナーが大好きで、XEBECさんに入社された方もいらっしゃるとか・・・この作品はこだわりと愛に溢れているんですね^^

オープニングテーマは「イグジスト」
エンディングテーマは「暗夜航路」
どちらもangelaさんの曲です。ファフナー=angelaさんの図式がすっかり定着したようですね^^
もちろん、どちらもお気に入りの曲です。

1クール13話で一旦幕を引きましたが、続編がどうなるかが楽しみですね^^
2015年の5月24日のスペシャルイベント-痛み-で詳細が発表されるようです。
あと1ヶ月と少し・・・首を長くして待っています♪

投稿 : 2024/04/13
♥ : 22
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

古里は遠くにありて、Lにゆく

一部から熱狂的な支持があり、名作であるとさえ言われている
蒼穹のファフナーの続編がついに登場。

前作は色々とクセが強く、必ずしも万人向けとは言い難い内容だったのに対し
本作は画も見やすく、テンポもよく、音楽の質も向上しており
より多くの視聴層に受け入れられるような仕上がり具合になっている模様。

戦闘シーンもかなり派手派手になっていて、それがファフナーらしくないと言えばそこまでだが
ファフナーの設定を踏まえて考えたら、納得できないことも無い展開だ。

個人的には戦闘シーンというよりも、後輩と彼等を育成する立場に回った
前作のパイロットたちの絡み合いが面白いと感じた。

大人になった前作のパイロットたちの人間的に成長した姿を確認できるのが
本作の見所であり、ファフナーに不可欠な構成要素である日常シーンの丁寧な描写はやはり格別であると言える。

期待していたファフナー展開よりもヌルイという印象を受けたが
リミッターが解除されていよいよ飛翔していく予兆を感じつつ
後半戦に期待したく思う。



タナからボタもち・・・ 
「あなたは そこにいますか?」
{netabare}
星屑流れる銀河の架け橋で、アルタイル ベガ。。。
待ち人来る?
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 12
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

1期と劇場版視聴必須

1期と劇場版観ていないと、正直わからないので、
視聴必須になると思う。

キャラデザの人、マジェプリ後なので、
SEEDよりからキャラがマジェプリよりになった。

とりあえず1期から劇場版が2年後で、劇場版から4年半後のようだ。
となると、14歳でファフナーに乗ってたら20歳になってる設定だね。

13話の終わり方が「???」だった…
分割2クールにしてもねぇ、わかりにくいよ…

11-12話
{netabare}
島の話で、2万人の移動の件は次週に持ち越しみたいだけど、
得た力の代償は、人間じゃ無くなって行くというのは分かった!

カズキは、ホント地球と同化して神ENDになっちゃうんじゃないの?と…

折り返し地点12話でも特に悲劇という悲劇もなくー
後半たたみかけるように鬱鬱行くのかな…
{/netabare}

10話
{netabare}
カズキとマヤが、ユミコさん(マヤの姉)の異変?に気がついた感じ。

まだ主要キャラが散っていないってことは、最後に一気に逝くのかなぁ…
人類軍のマヤの異母弟がザインに無理矢理乗りそうな感じだったけど、
やらかしてくれるのかなぁ?
{/netabare}

9話
{netabare}
「英雄2人」ってタイトルだったけど、
チーター2人な気が…

2人が戦地に入った瞬間から戦局が一転

ニヒトが魔王に見えたw
ザインの同化の上書きとかチートでしょう。
カズキは最後地球と同化するんじゃ…
{/netabare}

8話
{netabare}
マークザインとマークニヒトの戦地への派遣だけで終わった…
時間かけすぎだろう…
{/netabare}

7話
{netabare}
島のファフナーが覚醒したのとマークザインとマークニヒトの起動が
メインだけど、ミワの母親が…

どんどん暗くなってく
{/netabare}

6話
{netabare}
主要キャラ全滅鬱エンドになりそうな展開だった。

安定のファフナーと言えばそうなるけど…

ちょっとカルト宗教ぽい感じが強いのと、
やはり、人類軍の長老さんが人類の足かせですかーと
{/netabare}

5話
{netabare}
総士の最後のセリフが気になった。
1期とかみたいに次回から鬱鬱化していくのだろうか???

3代目パイロット達とOPの4人が中心にくるのだろうし、
2代目パイロット達の立ち位置がかわいそうな感じ…
{/netabare}

4話
{netabare}
新人パイロット決定回

ファフナーのパイロット決定って、毎回
赤紙みたいな家族側の演出が…

1クールだったら、どうやって終わらせるんだろう?
かなり展開が遅い気がする。
{/netabare}

3話
{netabare}
真矢の声優さんが棒過ぎて…本業声優じゃないのかな?

1期と劇場版観ても、ついて行けなかった…

とりあえず、人類軍の3パイロットは空気読めないっと
キービジュアルに1期からの4人と新人パイロット見習いが
描かれているから、4話以降、この辺が中心にくるのかなーぐらいしか
わからない…

終わってから、2周目で理解できそう。
{/netabare}

1話~2話
{netabare}
1話Aパートは人類軍で、Bパートから、主要キャラの現在紹介って感じだった。

2話は、希望同士の出会いよりも、一騎が、人類軍の3パイロットから、
スーパーエースとして、崇められている所の方が印象に残った。
「真壁因子」って呼んでたけど、3話で分かるのかな?

キャラデが同じなんでアレだけど、レイ・ザ・バレルぽいのが
迎え入れた人類軍の隊長してたよ…名前に「ミツヒロ」って入っていたし
何かありそうな予感。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 8

59.1 16 謎の生命体アニメランキング16位
HEROMAN ヒーローマン(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (89)
716人が棚に入れました
アメリカ西海岸の町に住む少年ジョーイは、豊かではないが日々ささやかで平和でちょっと退屈な日常を過ごしていた。\nある雷雨の夜、ジョーイの家にカミナリが直撃、数日前ゴミ捨て場から拾った古びたロボットのオモチャが巨大化し、不思議なパワーが宿る。ジョーイはオモチャを「ヒーローマン」と呼び、幼い頃から憧れたヒーローが現実に現れた事にワクワクするのだった。\nしかし、これは全ての始まりにすぎなかった。やがてジョーイとヒーローマンは遥か宇宙の彼方から襲来し地球に忍び寄る、恐るべき侵略者との戦いに身を投じていくことになる…。

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

HEROMANを観かえして

2010年、テレビ放送時にリアルタイムで観ていた好きな作品

気の弱い主人公ジョーイが奇跡の産物であるロボットと出会って悪い敵から世界を救うという話。

原作はスパイダーマンを生み出したスタン・リー
制作はボンズ
キャラクターデザインはベイマックスをデザインしたコヤマシゲトさん
リアタイ視聴時は意識していなかったが今考えると錚々たるチームである。

本当は1年放送するはずだったのに、リーマンショックの影響で2クールになってしまったというのは有名な話だ。

物語は超王道で観ていて熱くなれるし話も分かりやすい。
主人公がとにかくかわいいので、ピンチになると応援したくなっちゃうのが他の王道ヒーローアニメにはないところかな。

主人公ジョセフ・カーター・ジョーンズ(ジョーイ・ジョーンズ)の名前について、後から知ったことだけど、スパイダーマンの流れから、イニシャルが名前と苗字で同じ文字が来るらしい。
つまりはJ.J.になる訳だけれど、それってJOJOじゃない?
そこまで意識していたら面白いね。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 4

じか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

王道

王道を往くアニメで、終盤すこし急いだ展開にはなるもののストーリーは良くできていて主人公ジョーイの成長が描かれている。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

神撃のニャンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

陳腐な物も裏を反せば王道だ!

舞台はアメリカでヒーロー物
なんか今迄観てきたアニメとは違う雰囲気を醸し出してます

シンプルで爽快なアニメなので気持ちよく観れましたが
人によっては陳腐で鼻の曲がる様な話だと思うでしょうね

でも裏を反せば王道だ!

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1

63.0 17 謎の生命体アニメランキング17位
BLUE GENDER [ブルージェンダー](TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (77)
402人が棚に入れました
「バブルガムクライシス」のAICが制作したハードアクションSF。種の存亡を賭けた壮絶な戦いの中で、主人公の葛藤と成長を描く。現代では治せない新種の奇病に侵された海堂祐司は、未来の医療技術の発展に賭けて冷凍冬眠者“スリーパー”となった。だが、西暦2031年に冬眠から目覚めた海堂が見たものは、謎の生命体“BLUE”の繁殖によって絶滅の危機に瀕した人類だった。絶望の中で、海堂の“生きる”ための戦いが始まる。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

B級SFファンホイホイ

一話目から人間団子という超ハードな展開、衝撃的な幕開け。
異形の生物ブルーに占拠された世界での過酷なサバイバルが始まる。
死亡フラグが立つ間もなくさっくさく人が死んでいくB級SFで、暗いグロいエロいと見事に三拍子揃ってます。難解でもなければわけわかんねー哲学してるわけでもなく、陰惨なサバイバルもので悪夢のようなパニック展開です。

ヘタレな主人公がややキチガイじみた強さを発揮するようになり
冷徹で凛々しかったヒロインが女性として目覚めていく。
絡みもあったりしますしね、色々と凄いアニメ。
メロドラマとしてはアリかもしれない。

ただSFとしてはB級すぎてどうにもならないレベル。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

ジョニー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

お勧め。

現在には無い表現の自由さがあります。
まぁハッキリ言えばグロありです。
謎の生命体との戦いの話なので、ガンガン人が死んでいき、子供が死んだりもします。
ただ、それも今に無いアニメの良さだと思うし、当時の中では、アニメのクオリティも高いです。
戦いの中での、主人公とヒロインの精神的な変化も面白いです。
特にヒロインは時間を重ねるごとに魅力が増していきます。
レンタルであるか分かりませんが一見の価値はあります。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 7
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

待て、しかして・・・

まず本作に少しでも興味を持った人はネタバレに【厳重注意】
ここのレヴューゾーン微妙にネタバレの雰囲気が・・・
それと進撃の巨人2期を楽しみに待ってる人も警戒が必要。
本作→ガンパレード→進撃 という微妙な関係性があるので
間接的にネタバレしてしまう可能性も(もしかしたら?)あり。

さて、本作とは如何なるジャンルに属し、どういう作品であるかについて
考えた時、説明するのが非常に難しいという問題にぶち当たる。
それはある意味『高いハードル』であるかもしれない。

SF的ロボットアクションもの?
機動戦士ガンダムとエヴァを足して2で割ったような作品?
そう言われてみればそうかもしれないし、そういう要素も確かにあるだろう。

しかしだからと言って、王道的ロボットアクションを期待して本作を見た人は
恐らく期待ハズレだったという感想を抱くかも。

メカデザインは無駄にカッコイイ(というかカッコよすぎる)し
スピード感と臨場感溢れる見せ場の戦闘シーンも確かにあるのだが、
戦闘シーンの数が不足気味で、高性能戦闘メカの性能を最大限に生かしたシーンは
限りなくゼロに近い。
(もの凄いの潜在能力を持ったパイロットはいるのに何故?と訝しがる人もいるだろう)

本作を敢えてジャンル分けするならエヴァ進化系に属し、エウレカにも似た要素を持つ。
(グロシーンがあるのもその理由のひとつ)
一つ例を挙げるとエヴァ第9話「瞬間、心、重ねて」の戦闘シーンよりも
二人のパイロットの奇妙な共同生活に力点を置いているような感じのタイプ。

本作には様々な『高いハードル』が山積している。
視聴者にとってのそれは、主人公が文字通り『お荷物』であり
ヘンなヘアースタイルの『猿』みたいな存在に思えてしまうことであり
『カイ・シデン』のように人の感情を逆なでする要素と『碇シンジ』のような
軟弱さを同時に併せ持ち、かつ田名部愛のようにうざったい台詞を吐くという
厄介な人間性を持っていることである。

そしてそのことは未来人であるヒロインにとってはより強烈で鮮明なリアリティーであり、
成り行き上の任務とはいえ、無駄口叩くこの『お荷物』、『旧世代』の『猿』を
なんとか目的地まで届けるというのはヤレヤレな気分であると言えよう。

とまぁ、そういう方向性で物語は進行していくわけだが、
本作の最大の魅力、見所とはまさにそういう要素であり。

ロボットバトルよりも自分たちの足で大地を踏みしめ
世界を流離うことであり、目的地の前に聳え立つ文字通り『険しい山』に挑むことである。

世界を流離うことが本作の最終目的でもなく、次のステージもちゃんと用意されているのだが、
一見無駄とも思えるプロセスやキャラの言動を丁寧に描いているのにはそれなりに
意味があり、それを飛ばしてしまったら本作はもっと味気ないものになっただろう。

だから結局あんな『猿』にも存在理由はあって、
そんな彼{netabare}の微妙な心理描写{/netabare}にも大いに意味があったりする。

早い話が主人公はヘタレ系で、ヘタレ系主人公が好きな人には本作はかなりお薦め。
ヘタレ系ストーリーには当然の如く物語の進行をサポートする役目が
つまりその辺はヒロインが十分すぎるくらいに穴埋めするので安心して視聴できる。

ここからは少し踏み込んだネタバレにつき本作未視聴の方にはご法度で。
{netabare}実は本作をエヴァ系と称すのにはもう一つの理由がある。
それはエヴァと同様にフロイト心理学のテイストが意欲的に活用されている点だ。
それはある意味ペテン的手法であり、生と死や二項対立が織り成す葛藤の要素を
持った物語ならなんでも適用可能で無難に解釈できてしまう若干無理ある荒技である。
それはエロスとタナトスという概念で物語を解釈するやり方である。

単なるこじ付け的連想ゲームと言われればそれまでだが、実戦してみるとこんな具合。
エンジェルは天使。天使のイメージの原型はローマ神話のキューピッド。
キューピッドはギリシア神話のエロス。エロスはマリーン・エンジェル。

眠りの神はヒュプノス。ヒュプノスの兄はタナトス。
故に眠れる者(スリーパー)はタナトス(死)の近親者。
エロスとタナトスの衝突は葛藤を生む。
エンジェルとスリーパーの対立衝突も人間心理の葛藤の現れ、という風に。

エロスは生、融合、肯定承認、友愛を象徴し
タナトスは死、解体、否定拒絶、攻撃性を象徴する。

しかし、「それがどうした?」と問われたら返す言葉がないのが
フロイト心理学の限界なんだこれが・・・

しかし、進化論という現代では絶対不可侵の神話的学説の基本的メカニズムも
繁殖と淘汰という二項対立に突然変異という概念を付加しただけの
ある意味ペテン師的な解釈理論に過ぎないわけなので、似たり寄ったりなのかも。

さらに蛇足だが、マリーンは海、海は生命の源=母を象徴するから
ブルーは海とは相容れない存在っていう解釈も成り立ちはする。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 6

63.6 18 謎の生命体アニメランキング18位
スカイガールズ [TV版](TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (261)
1617人が棚に入れました
世界を襲った謎の機械細胞群「ワーム」により人類は人口の三分の一を失うものの、人類軍の最終破壊兵器により壊滅した。それから10年の年月が過ぎた。

桜野音羽、園宮可憐、一条瑛花の3人は神奈川県横須賀市追浜の基地に集められる。そこで目にしたものは今までの戦闘概念を根本から覆す新兵器、飛行外骨格「ソニックダイバー」であった。ワームとの戦いでの負傷によりパイロットを引退した冬后蒼哉中佐の下、ソニックダイバーパイロット候補生として3人の訓練の日々が始まる。しかし危機は迫っていた。10年の時を経てワームが復活したのである。桜野音羽、園宮可憐、一条瑛花の3人は、人類の未来と希望を乗せ、ソニックダイバーで大空を駆る。

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

冷たく重い鉛のような日々が あたたかさに消えてく

2007年の放映当時に視聴。

キャラクターデザインが“ストパン”こと『ストライクウィッチーズ』や『ガールズ&パンツァー』の島田フミカネとあって、とても可愛らしいキャラクターが多数登場。物語は謎の生命体「ワーム」を殲滅するというもので、凄惨な場面もあることから分類するならばエヴァンゲリオンに近い作品といえるかもしれない。

表題にある“スカイ”どおり空での戦闘がメインとなっており、外見はスク水のような装甲のパイロットスーツを身にまとって中空を自在に飛び回って戦うといったもの。そのスク水のような姿のままロボットに乗り込むのだが、その際自転車のサドルのような座席に立ちながら座る為、股間が食い込んでおり結構なエロさを感じてしまうこともしばしばある。いや、多々ある。

登場するキャラクターは、見た目の可愛らしさとは裏腹にエロい目で見てきた男を殴り飛ばしてしまうような強い一面もあったり、天然っぷりも愛らしい主人公・桜野音羽(声:川澄綾子)をはじめ、どの子も個性溢れる人物ばかり。主要人物たちの背景がそれぞれ事細かに設定されているためとても感情移入しやすかった。なかでも後から加入するエリーゼ(声:辻あゆみ)は、その生い立ちからして涙してしまう場面もちらほらあり、応援せずにはいられなかった。

メインの女の子たちだけでなく、縁の下の力持ちとばかりに彼女らを支える男共も皆いい味出しており、指揮官の冬后蒼哉(声:藤原啓治)は普段こそ軽い男だがやるときはやるという反則的な格好さを持っている。さらにメカニックを務める橘僚平(声:谷山紀章)は、その愛嬌あるキャラクターで物語を明るいものとしてくれるのでこの物語になくてはならない存在だ。そのほかのオッサンどもも愛すべきキャラが多すぎてとても綴りきれない。

どうしてもあらゆる面で類似しているストパンを比較してしまうが、大きく異なる点として、こちらは作画こそ可愛らしいものの萌えといった要素は少なく、あくまで戦いに殉ずる女の子たちなので物語の展開は王道を走っておりどなたでも観やすい印象。あまり比べるものでもないしそれぞれの作品に良いところ悪いところがあることも重々承知の上で、こちらのスカガに軍配を挙げたい。もちろんストパンも好きな作品ですよ。

ちなみにオープニングテーマ「Virgin's high!」はめちゃくちゃかっこよく歌詞も素敵で、10年以上たったいまでも聴いているほどに飽きることが無い秀逸な一曲となっています。(レビュー表題はこの曲の歌詞小節から)って、まったく同時期の2007年7月から放送していた『ドージンワーク』のエンディングテーマ「夢みる乙女」もいまだに聴いているほど大好きなんだけれど、もう10年以上経つのかいw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

ryo1752 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

個人的には隠れた良作だと思う

レビュー書く前にもう一回見直しました。


ほかのレビューとか眺めながら思った感想。


ストライクウィッチーズ+ISって感じのレビュー多いなw


わからんでもないが、個人的には先入観なしで見てほしい。
そのうえでそう感じたのならいいが・・・。


2クール作品なので途中、中だるみあるかなって思ったが話の展開がよくそうは感じなかった。


なので、内容、展開は〇


僕は好きな作品です。
お試しあれw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ストパンの先輩? 後輩? 姉妹? 似て非なる作品で、コレはコレの魅力アリ♪

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
水着のような戦闘服を着た少女達が、謎の敵と空中戦を繰り広げるアニメ。ん? どこかで聞いたことあるアニメですね(笑)

どう考えてもストパンこと、「ストライクウィッチーズ」と似通った設定。一応、アニメ放送時期なら本作の方が1年早いのですが、ストパンの漫画は更に1年早く出てるみたいなので、どちらが先輩かは微妙ですが、まあ、どうでも良いですね。

似ている設定ですが、中身は別物です。

萌えやバトルならストパンに軍配が、ストーリーの面白さなら本作に軍配があがるかな?

地味ながらも、なかなか見処があるアニメです♪

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
実際の戦闘こそ少なかったが、その分、訓練や日常生活にスポットが当てられ、人助けなんかもしたりして、キャラの成長が描かれている点は良かった。何気に、男性キャラ(冬后蒼哉、速水たくみ、門脇曹一郎 など)が格好良かったっす♪
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

53.6 19 謎の生命体アニメランキング19位
ナゾトキネ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (74)
265人が棚に入れました
私は、広告代理店TEN2で社長秘書をしている網野解音(あみのときね)。今日のお客様は、なんと有名アニメ会社の代表さん!お出迎えのために、はりきって会議室の掃除をしてたんだけど・・・急にあたりが光に包まれ、会議室から出られなくなっちゃった!?おまけにおばけみたいなのが出てきて謎を解けばこの場所から開放してやる。。なんて言ってるし!!もうよくわかんないけどとりあえず、解いてから考える!!

声優・キャラクター
原奈津子、徳井青空、松井恵理子、八島さらら、佐々木未来、鈴木愛奈、佐藤実季、齊藤佳央里、小島英樹
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

新感覚!謎解きアニメ。しかしてその実態は・・・

日本アニメ界に、謎解きショートアニメが颯爽と登場。
全12話×実質6分=72分間の世迷い言です。
2話完結だから、出題数6問。
あなたは何問解けるかな。

主人公は社長秘書解音(ときね)。
豚八の陰謀にはまり、謎解き空間へ幽閉されます。
豚八との小芝居の末、パズル的言葉遊び問題を解くはめに。
解音の運命は?豚八の思惑は?

解音の性格がスパッとしているのが幸いして、テンポのよい流れ。
謎解き空間での謎のコスチュームも潔い。
{netabare}変身シーンなんて魔法少女的。{/netabare}
いったいこのアニメの趣旨は何処に。

もっとも気になるのが豚八の口調。
語尾の「けども」、確実にイラっと来ます。
ほとんどの人間は豚八を丸焼きにしたいと思うはずです。

豚八の意味不にイラッ。
{netabare}ラストの思わせぶりにイラッ。{/netabare}
ホンマ、イラッてするアニメだけどもー。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ナゾトケマセン

全12話 1話7分30分弱のショートアニメ

ある会社の社長秘書の網野解音(あみの ときね)は、ある日突然異空間に引き込まれセクシーなコスチュームに変身して、クイズに答えないと異空間から出られないという。その後、エピソードの間に度々解音の前に異空間が出て来てクイズに答えるお話です。

私はクイズを解くのが苦手で、展開が早いこともあり1つも解けませんでしたw

クイズを主体にした珍しい作品ですね。目的も最後には明かされます。

続きを思わせる感じで終わっていますね。

私には響かない作品でしたが、クイズが好きな方は1話観て視聴を判断されるといいかも知れません。

最後に、この異空間には謎の生物ハッチというキャラが出てくるのですが、最初は語尾にイラッ!としていましたw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14

37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

本編のクイズが異次元

でも、最後のクイズはイージー

立川アニメ。

この主人公は天才だと思う。
こんなクイズまじでわからんやろwwww

でも面白かった。

ちょっとだけねw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10
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