逆シャアおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの逆シャア成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月28日の時点で一番の逆シャアおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

60.8 1 逆シャアアニメランキング1位
機動戦士Zガンダム 星の鼓動は愛(アニメ映画)

2006年3月4日
★★★★☆ 3.5 (118)
762人が棚に入れました
エウーゴとティターンズの地球をめぐる内戦に旧ジオン軍アクシズが新たに加わり、三つ巴の戦いが繰り広げられていく中、主人公の少年カミーユは過酷な戦闘で心傷つきながらも確実に成長していく。

naoi-riki さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

劇場版三部作の完結編

劇場版Zガンダムの完結作
もちろん劇場で拝見いたしました
平成ガンダムしか知らない世代が増えてきた中、富野さんの作品の源泉を知ることが出来る作品

三作目ということで、クライマックスへ向かって一直線です
戦闘シーンの多くが新作カットとなっているため、新しいZガンダムを見ている感覚です
ストーリーは原作をなぞらえていながら、ラストがちょっと変わっている
まさに新生Zガンダムです
テーマソングは、同様にGacktさん
ほんとGacktさんのガンダム好きには脱帽です

迫力ある戦闘シーンと怒涛のラスト
そしてTV版とは違ったラストを是非、拝見してみてください

投稿 : 2025/03/22
♥ : 0

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

女性論、地球回帰と過去への憧憬。ガンダムとニュータイプ否定。

 レコア=ロンドに注目して、この劇場版を見てきました。やはり、最後のカミーユとシロッコとの対決で分かる通り、女が一つの大きなテーマになっています。レコアは男に利用されてきたあるいは人生を振り回された恨みを強く感じます。

 それ故に、いや、それなのに、自分を理解してくれていると思ったシロッコをシャアと比べて選択した。その事がそのままレコアもまた、男を道具として見ていたのか、むしろ父親代わりの依存の対象と見ていたのか。とにかくエマの主体的な生き方と比べてファの一途な生き方と比べて、カッコイイところもありますが、最後はみじめでした。

 そう、カツとサラのわけのわからない結末も、幼い気持ちではありますが、男女の関係性と理屈が無い衝動とか、男女にかかってくるのでしょうか。

 この作品で最後、シロッコはカミーユだけでなく女性達に負けました。2006年の作品ですよね。富野氏はブレンパワードもありましたけど、やはり、Vガン、ターンA、キングゲイナー、Gレコを見ていると、母性に対して強い憧憬がある気がします。

 で、Gのレコンギスタを見て気が付いたのが、ガンダム否定、ニュータイプ否定、そして宇宙に棲むのではなく、地球に帰る事に対する想いが非常に強く感じられます。ダカールの日は地球の環境を壊す人間を排除して宇宙移民というシャアの思想でしたが、それをカットしました。まあ、もともと逆シャアで彼は敗れるので、シャアの思想は上手くいかないという表現はしていましたが、一方で人類は地球から離れるべきという思想は富野氏は持っていた気がします。

 ただ、Vガンダムでカサレリアに帰ります。キングゲイナーのエグソダスは日本への旅、ターンAはムーンレイスの地球帰還、Gのレコンギスタも同様です。つまり、強く地球回帰を願います。その気持ちがカミーユのセリフとして劇場版に至って表現されていました。

 TVシリーズのカミーユはメチャクチャでした。怒りというか矛盾というか、何か破壊衝動のような感じすらしました。彼は何者でもない、ガンダムのヒーローという象徴でしかなかった感じです。だから、最後は破滅させるしかなかった。ただ、劇場版に至ってカミーユは変化しました。

 男女の描写も加えると、ファとカミーユは一緒に地球に行って、子供でも作っていろという表現だった気がします。フラウボウが最後意味深に登場しますが、あの意味は難しいですよね。フラウボウって、ファーストガンダムのときから母であり妻のような感じでした。何か意味があると思うのですが、今は言語化できていません。

 そう、富野氏の主張はVガンのとき以降、一つは地球回帰と文明否定、一つは男女がお互いを必要としているという思想が明確になりました。ブレンパワードは母性、キングゲイナーが男の対になる話でした。ターンAは望郷と文明否定の話でした。このZはニュータイプ否定も含め、それらが一つの形になっていました。

 Zガンダムをファーストガンダム信者が否定したくなる意味が最近よく理解できるようになりました。戦争としてのリアリティが無くなったとか対象年齢層の低下はあるでしょう。脚本の出来も良くはありません。

 でも、本質的にはファーストガンダムでのメッセージが時代遅れでもう否定されなければならないし、富野氏から見れば彼のガンダムより後の作品はガンダム否定とニュータイプ否定のための仕事になっているからでしょう。

 ファーストガンダムは戦争と兵器の描写がすごい、ロボットの設定がすごいといって見ることは時代遅れだ間違っている、と制作者から言われているのだから、そりゃあ面白くないですよね。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 4

67.3 2 逆シャアアニメランキング2位
機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(アニメ映画)

2025年1月17日
★★★★☆ 3.3 (61)
137人が棚に入れました
ТV放送に先駆け、上映用に再構築した劇場版作品
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技クランバトルに巻き込まれる。
エントリーネームマチュを名乗るアマテは、 GQuuuuuuX ジークアクス を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「う、嘘やろ!」、「こんな…、こんな事が許されてええんか!」(初視聴時の気持ち)。ビギニングを放送前に1時間スペシャルで放送希望。

 ネタバレできないとほぼ書けないので、擬音などでぼかして簡単に書きます(ご容赦ください)。冒頭の効果音でニヤ、本編数分で「ええっ〜!」、某杉田さんでニヤニヤ、まさかあの人がアレにってだけで「うぬ!」、そしてまさかの方向に行くので「おわぁ!!!(賛否両論ありそう)」ということでした、終わり。


 というのだけでは、流石に酷いので庵野さんの影に隠れがちだがガイナックス出身の大好きな監督鶴巻さん論を少々。庵野さんがエヴァで燃え尽き、いちお「カレカノ」やったけどその後は実写に行ってしまった後のガイナックスで気を吐いていたのは何と言っても鶴巻さんの「フリクリ」と「トップ2」だと言いたい。


 もちろん「グレンラガン」もありますが、今石さんはガイナックスにいたからこそあれだけの仕事をやれた気が個人的には…(その後のトリガーでの仕事を見ると)。


 この2つの特徴は、青春と上手くいく「セカイ系」というのが共通項な気がします。どちらも主役の前から大切な人はいなくなってしまうが、ちゃんと成長して「セカイ」から「世界」へと抜け出すことに成功する物語である。この辺が新海さんとは違う!(飛び火)。


 さらに、かなり病んでいた庵野さんが青春ロボものをやっても本人の当時の気持ちが、社会全体の雰囲気が乗っかって「エヴァ」はあんな良くも悪くも物凄い作品に、伝説になってしまった。


 しかしその点、鶴巻さんが青春を描くとビビットでサブカル的なセンスを有しながらも、芯に人は成長しうるという真っ当な価値観がドスンと下支えしているからエンタメとして重心が崩れない。だから両作ともに、ラストは主人公が上を見上げるカットに着地する。


 故に、本作も過去の富野さんのような重くて暗い戦争や人間の業でも、庵野さんがやるように参照的で謎めかしすぎもせず、青春の中で大切なモノを失うがちゃんと成長するエンタメに着地してくれそうな予感がします。ニュータイプによる革新という富野さんが思いつたけど投げちゃったテーマが中心にきそうだし、歴史改変の部分も面白いし、「なんちゅうもんを…以下略」。私の大好きな「山田玲司のヤングサンデー」でも特集やってくれないかなぁ〜。


 それにしても、ネタバレを踏まないで本作を見てキー坊みたいになった衝撃は流石にもう二度とないと思うので、こんな映画体験をさせてもらえただけでこの作品には感謝しかありません。正直ガノタでは全然ない私ですが、もうワクワクが止まらないよぉ〜。



(後記)


 山田玲司先生のシャア=庵野さん、シャリア・ブル=鶴巻さん、マチュたち=鶴巻さんの子供世代説は流石の興味深い説で、凡百の考察勢のワイワイ言ってるのとは違う視点でええのう。島本和彦先生の『宇宙世紀拷問』、玲司先生の『上書きテロ』はパワーワードやなぁ。


 鶴巻さんの今までの作品を考えると、シュウジが消えてマチュが成長し、マチュとニャーンは終盤前くらいに敵対します。しかし、最終的に和解して最後にマチュも消えて最後に残されたニャーンが全てを受け継いで空を見上げるエンド!と予想します。つーか同じような予想してる人がいて嬉しい。まぁ半分ネタな予想ですが。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 7

Dave さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

旧世紀ガンダムから令和ガンダムへの架け橋を目指しているんでしょうが

本作はエピローグとしての「前半」とTVシリーズの番宣となる「後半」で大きく分かれています。富野由悠季で育った私のようなロートルは「水星の魔女」みたいな明るくキャッチーなガンダムワールドはなかなか受け入れられませんが、現在一番大きな財布を握っているのはこの世代なので、なんとか令和なガンダム世界におじさんたちを引き入れたい、そのブリッジとしての役割がこの映画なのかな、という気がします。

ですので前半は旧世紀のガンダムファンならばかなり楽しめると思います。逆にUCや令和ガンダムから入った人からすると、急に古典が始まるような違和感を感じるかもしれません。一部キャラデザは変更されていますが、オリジナルをかなり活かしているので現代的な視点からすると重たくて古臭い感じがするでしょう。

逆に後半に旧世代がついていけるか、これが評価の分かれ目になりそう。作画(特にキャラ)もがらりと変わってディフォルメの効いたデザインにビビッドなカラーリングになりますし、重厚な戦争物語ではなく、ガンダムバトルな世界が始まります。閃光のハサウェイを理想に掲げるロートルな私にはスポーツとしてのガンダムバトルはかなり厳しい…。

子どもなら思想も経済も関係のないロボットバトルも楽しめるかもしれませんが、昭和ガンダムは国家の所有する「兵器」でしたから、ZZのボットくらいなら別段、国家予算でしか生産できなさそうな巨大兵器で殴り合いとか修理だけでいくらかかるんだよ、と。まあふつうのチームはもっと旧型の低スペック機を使うから、という言い訳が成り立つのかもしれません。たとえばWW2の戦闘機をつかったエアレースみたいな?でもそうだとしたら、レシプロ機のエアレースにF-22とF-35がマブ(ダチ)で出場するようなチートでは?

たぶんTVシリーズが始まれば視聴はしますが、水星の魔女どうように途中でリタイアしてしまいそうな懸念もしています。まあでも映画館で見れてよかったです、映像は迫力がありましたし、映画館ならではの音楽と音響も楽しめました。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 3

きよりん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「機動戦士ガンダム」が好きなら、見ても良いと思う

劇場に見に行ったんだけど、これはね個人的にはかなり面白かった。
特に前半は「機動戦士ガンダム」ファンにはたまらないと思う。

ただニワカの方や、「機動戦士ガンダム」以外認めないガチファンの方にはお勧めしないかな。
特に映画前半は「機動戦士ガンダム」を見た事のある人には、かなり楽しめる作りになっている。

個人的には血沸き肉躍ったね。
メルエムと戦う前のネテロ会長の気分だったよ。

でもそれだけに「機動戦士ガンダム」を見た事がない方には、意味が分かりにくいと思うし、ガチファンの方は怒りすら沸くかもしれない。
ただこうしてある程度時代が経ったからこその解釈と思えば、かなり楽しめると思う。

ちなみに後半は…うん、普通におもしろいよ。

投稿 : 2025/03/22
♥ : 3
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