婆さんおすすめアニメランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月18日の時点で一番の婆さんおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.8 1 婆さんアニメランキング1位
崖の上のポニョ(アニメ映画)

2008年7月19日
★★★★☆ 3.5 (648)
3078人が棚に入れました
海沿いの街を舞台に、「人間になりたい」と願うさかなの子・ポニョと5歳児の少年・宗介の物語である。
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ポニョの世界、宮崎駿の世界

しばし「素直な気持ちで視聴すれば」ということを耳にすることがある。
しかし、どうもこれは「細かいことを論うような視聴をしないで」
という意味合いが強いようにも思えます。
これのどこが「素直」なのだろうか?
作品内のディテールや整合性におかしな点があれば気になるものですし、
矛盾点があれば「何故?」と思うのは私にとっては当然のことであり、
それらを敢えて度外視するような観方は極めて不自然な視聴姿勢だと思っています。

「子供のような素直な気持ちで」なんて言われた日にはいよいよ以って胡散臭く聞こえます。
大人はこれまでの経験則や理屈から「何でそうなる?」と問い掛けるに対して、
子供はその好奇心から容赦なく「何で?何で?」と問い掛けるではありませんか。
それで返答に困った大人はこんな逃げ口上を言うのです。
「大人になれば分かるよ」と。

そういう意味で言えば、臭いものには蓋をしてなんてことをしない子供というのは、
作り手たちにとっては、大人よりも遥かに怖いお客さんなのかもしれません。
そして、宮崎駿監督はその怖さを誰よりも知っている監督なのだと思います。

私は本作「崖の上のポニョ」をそれこそ「素直な気持ちで視聴すれば」の
元来の意味であろう「あるがままに受け止める」という視聴姿勢を取りました。
良い所は良い、駄目な所は駄目と言い、
分からない箇所や矛盾点には容赦なく「何で?何で?」と問い掛ける。
というか、これはいつも通りの私の視聴スタイルです。

そのようにして本作を観終えたわけですが、
本作の感想をどう表現していいのか非常に悩ましいものがありました。
「良い話だったと思う・・・しかし・・・」
素直におもしろかったと言わせてくれない
喉に刺さった小骨のような違和感が残りました。

このレビューでは、
本作の長編ドキュメンタリー「ポニョはこうして生まれた。 ~宮崎駿の思考過程~」
での宮崎駿監督の言葉を拝借しながら
私が感じた違和感の正体、
そしてポニョとはどのような作品なのか、
さらには宮崎駿監督の人物像に迫っていきたいと思います。
ここからはネタバレありです。


{netabare} 「そもそもポニョって何なのさ?」

海を泳ぐ金魚のような姿をした妖精?
最初はなんとなくそう捉えていましたが、ポニョを拾った宗介は「金魚」と言い切っている。
母親のリサもそのことについて特に気に留める様子もなく、受容しているように見える。
人間には金魚に見えるということ?
ところが、どこかひねくれた性格のトキさんはポニョを見て
「人面魚だ」と視聴者の声を代弁してしまいますw
もうこうなるとポニョをどういうスタンスから捉えていいのか訳が分からなくなってきますw
本作では他にもいくつもの不可思議なポイントがありますが、
このシーンが、私が本作に対して違和感を感じることになるトリガーとなるシーンでした。

あと、カルキ(塩素)抜きしてない水道水に金魚を入れてはいけませんw
本作の影響で一体何人の子供がバケツの中の水道水に縁日でとってきた金魚を放おって、
一体何匹の金魚が犠牲になってしまったのか考えてはいけないのかもしれませんが、
リサ「宗介~水道水に金魚を入れたらダメだからね~」
宗介「ポニョは特別だから大丈夫だよ」ってやり取りを挿れた方がよかったと思います。
金魚さんたちの為にも!!w


「違和感を感じるのはシーンだけでなくストーリー構造そのものも」

本作のクライマックスシーンはどこかと言えば、ポニョが宗介の元へやってくるシーンでしょう。
アニメーション本来の魅力である動きで魅せるということをとことん追求した
まるで生き物のようにうねりを上げる波の描写はもう圧巻でした。
リサの乱暴な運転もそうですが、疾走感というのを序盤から意識していたように思えます。
何故に危険を顧みずわざわざ自宅まで戻ったのかというのはこの際不問にしますw

さて、ポニョ到来がクライマックスシーンならば、
その後の話は些か蛇足だったという意見もあると思いますが、
宮崎駿監督は劈頭から掉尾までの話をきっちりと決めてストーリーを作るというやり方をしていません。
宮崎駿監督曰く
「人物を配置し、まるで方程式に当てはめていくかのような話の作り方は
脳みその表層面で作ったもの。 
混沌とした領域(脳みその中)の中身が出てくる。 それが才能のひらめき」

「最初のプランが瓦解した時に映画作りが始まる。
予定(最初のプラン)は脳みその表側で作るもの。だから浅はか」

時代によって変化するものですが、売れる為のロジックというのはあるもので、
現在ではそれをそのまま当てはめたような作品が蔓延っています。
俗に言うテンプレアニメなんてものがそうなのでしょうが、
宮崎駿監督はおそらくそれを嫌うでしょう。
でもそんなことを言えるのは数々の成功を収めてきた宮崎駿監督だからでしょ?
と思うかもしれませんが、そうではないでしょう。
成功を収めてきた者はその成功例をトレースしたくなるものですが、宮崎駿監督はそれを拒否します。
宮崎駿監督曰く
「前やったものと同じことをやるんだったらそれを見ててくれればいいんですよね。
それはできないんですよ。やりたくもないし。
そうするとやっぱり今までやってなかったことに踏み込んでいかざるを得ない」

これまで数々の名作を残してきたことは今の自分を支えてはくれない。
飽くなき探究心と挑戦精神こそが宮崎駿イズムだと感じずにはいられませんでした。

宮崎駿監督曰く
「いっぱい見すぎてるからね 今のお客さんは。
だからすぐにああ、あれだなとかそういうゲームのように当てるのが好きな奴がいるんですよ。
こうなると思ったとかさ。
すぐそういうことを得意気に言う人がいるでしょ。それ悔しいじゃんね。
そういう連中が自分の予想が当たらなくなるとブツブツ言うんだよ。 分かんないとかさ」

ひたすら消費されていく作品、
そしてレビューなぞ書いて得意気にすべてを理解したような気になっている視聴者。
私ですw 本当にごめんなさい。

このような風潮に対するアンチテーゼとして作られた側面もあるのではないか?
それも考えられなくはないですが、一方で宮崎駿監督はこうも言います。
「分からないけど面白いっていうのが一番いいなと思って。
分からないからつまらないを作っちゃうとこれはヤバいなって。
子供たちは分かるんです。 論理で生きてないから。
珍しいことやっているんじゃなくて面白くなきゃダメなんです。
手間がかかったからっていいわけじゃないんだ」

ただのアンチテーゼでは商売にならない。面白くなければ意味がない。
宮崎駿監督の苦悩、そして矜持がその言葉の中に詰まっています。
紋切り型のストーリーテリングに囚われない野放図な作り方、
故に理屈で読み解こうとしてもどこか違和感が残るのは当然といえば当然なのかもしれません。
「良い話だったと思う・・・しかし・・・」
この初見時の私の感想は宮崎駿監督からすればまさに想定の範囲内ということなのでしょう。


「宮崎駿監督の自然観」

これはもう宮崎駿監督の作品を語る上で外せないポイントです。
代表作が「風の谷のナウシカ」と「もののけ姫」でしょう。
年を経るごとに宮崎駿監督の自然観というのも若干変化していってますが、
その作品では、学術的にどのような立脚点なのかを探るというのも有意義な考察だと思います。

さて、本作における宮崎駿監督の自然観とはどのようなものなのでしょう。
宮崎駿監督はこう語ります。
「これはさ、大人の世界で言うと大災害なんだけど子供たちにとっては大冒険なんだよね。
僕は大冒険のほうで作りたいの。
地震があったとか大水が出たとかって時に、
津波があったとか どうやったらそれが防げたのかとか
そういう論調だけで語っているけど
どうもこの地球っていうのは人間が考えている以上のスケールで動いているんだよ。
動いている時期にあたるとね そういうこと起こるんだよ。
それに対する哲学を持っていた方がいい。
別にそれで悲惨さが薄まるとかそういうことでなくてね。
何かそういうスタンスのものがあるんだよ。
自分たちがあまりにも人工的に何とかなるんじゃないかって
いうことばかりを20世紀になって思うようになったんだろうけどね。
どうにもならんものはどうにもならんのにね」

言うまでもなく、本作は2011年の東日本大震災以前に制作されたものです。
震災を経た今では宮崎駿監督の言葉は非常に考えさせられるものがあります。
そして、私が目を引いたのは
「大人の世界で言うと大災害なんだけど子供たちにとっては大冒険」というくだりです。
大災害とまでは言わずとも、
積雪や台風といった自然現象でも大人にとっては基本的に百害あって一利なしなんですよね。
通勤電車のダイアの乱れで済むならまだしも、
下手をしたら住居や車の損壊で
諭吉が泡のように消えていく修繕費用とろくなことがありません。
でもそんなこととは無関係な子供にとってはワクワクするような非日常なのかもしれません。
さすがに大災害に直面した時にそんなことを感じる余裕はないでしょうけどね。
少し話が逸れましたが、
本作においては水が溢れてしまった世界を災害というネガティブな捉え方をするのではなく、
人々は逞しく順応し、水の中には古代生物もいて生命で満ち満ちているというような
非常にポジティブな捉え方がなされ描かれています。
そして、宗介とポニョにとっては格好の冒険舞台ということになります。
この水が溢れた世界をポジティブに捉えるというのが従来の常識を打ち破る
宮崎駿監督の挑戦精神なのです。
これを不謹慎だと言い切ってしまうのはあまりに安易です。
絶対的なマイナスのレッテルを貼られている題材に対して違う捉え方をするというのは
新しい世界を切り開こうとする創作活動では必要になってくることがあるわけです。
それが不謹慎かどうかの判断は表面上だけを掬うのでなく、
製作者の意図を汲み取ることが求められるのではないでしょうか。


「トンネルの向こう側の世界」

本作で最も分かりにくいのがこの終盤のシーンだと思います。
クラゲドームに覆われた世界はグランマンマーレの世界です。
これはドキュメンタリーで宮崎駿監督も言及しています。
グランマンマーレの強い魔力が及んでいる世界なので
ポニョの魔力は急速に減退し、眠くなってしまうというわけです。
そしてひまわりの家の老人たちは車椅子を捨て元気に走り回っています。
まさに摩訶不思議な世界ですね。
本作には、このクラゲドームに覆われた世界=死後の世界という有名な説が存在します。
確かにトンネルの入り口のお地蔵様など
そういったことを臭わすような描写や演出は至るところで散見されるのですが、
それはこれからポニョが人間として生きていくこと、
すなわち「生」との対比であり、「生」を強調する為の装置だと私は捉えています。

宮崎駿監督曰く
「二人だけで完結するのではなく、周りの人たちが二人を応援する形で大団円を迎える。
5歳の子どもたちが自分たちだけで解決する必要はない。
大人がちゃんと賢くなきゃ駄目だ」

水が溢れてしまった世界というのは、もはやバランスを保てなくなった現代社会、
いや、もっと広義の意味で現在我々が生きている世界と捉えた場合、
破滅の世界に取り残されたアダムとイヴでは駄目なんです。
本作のモチーフは「誰も不幸にならない人魚姫」ということですが、
ポニョが人間になってめでたしめでたしというだけでは駄目なんです。
大人たちに見守られ、
大人たちが二人を応援する形での大団円こそが真のハッピーエンドなのだという
宮崎駿監督の強い想いを感じました。
これからの世界(未来)を宗介とポニョ(子供たち)に託したということなのかもしれません。


さて、長々と語ってきましたが最後に。
引退作となる次作「風立ちぬ」が宮崎駿監督「自身」の集大成だとしたら、
本作はこれまで連綿と続いてきた宮崎駿監督「ジブリ作品」の集大成だと私は思いました。
あの大団円がそれを物語っています。

本作が賛否両論なのも知っています。
「宮崎駿監督は衰えた」なんて言われていることもです。
作業量という点ではそうなのかもしれませんが、
この人の脳の中にあるビジュアルイメージ、発想力、
あらゆることに興味を示す好奇心、観察眼、
1人だけでもアニメ制作をできるのではないかいう技術力、
これまでの経験や知識など、どれをとっても今でも規格外だと思います。
はっきり言ってしまうと、「スタジオジブリ」は宮崎駿監督がいなければ
成り立たないのではと思ってしまいますね。
実際に宮崎駿監督引退後に映画制作部門を解体というニュースが報じられましたが、
それも当然の流れなのかもしれません。
ただ、宮崎駿監督は長編映画からは引退されていますが、ジブリ美術館用に
短編「毛虫のボロ」を3DCGで製作中とのことです。
これは非常に明るいニュースだと思います。
齢70を超え、今なお新しいことに取り組む飽くなき探究心と挑戦精神こそが
宮崎駿監督の何よりも優れている才能なのかもしれませんね。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 46

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「ポニョ、宗介好き!ポニョ、人間になる!」

2008年公開のスタジオジブリ作品。

当時も観た覚えがあるんだけど、「ふーん。」程度だった印象。笑

テレビで放送されたものが録画されていたので、
改めて観てみました。

当時の印象もあってあまり期待していませんでしたが、
なかなか楽しめましたよ^^

特に作画!

子どもっぽい作画だけど、こういう作画大好きだなあと
海辺の世界にすっかり見入っていました。


● ストーリー
5歳の宗介(そうすけ)は海辺で金魚のような生き物を助ける。

不思議な金魚に“ポニョ”と名付け、大切にするも、
フジモトという男にポニョを奪われてしまう。

捕まったポニョはフジモトの魔法の力を盗み、
人間になって宗介のもとを目指す。


ストーリーはざっくり言うと、

 ポニョと宗介の出会い
     ↓
 「ポニョ、人間になる~。」

という感じです(笑)

次から次へといろいろな展開が待っていて、
息つく暇もなくラストまで駆け抜けていきました。

出会いと絆、そしてファンタジーな世界という、
ジブリらしいストーリーだと思いました。


● キャラクター
ポニョはお腹がぽにょぽにょしていてかわいいし、

宗介はとても5歳とは思えない冷静さと賢さがあって、
でも子どもらしい一面も忘れず描かれていて、

どちらも好きです^^

宗介の、子どもだからこその純粋無垢な行動には、
胸を打たれた場面が数多くありました。


リサ(宗介の母)も、しっかり者で芯の強い人だけど、
自分の感情に嘘をつかない子どもっぽいところがあったりと、
とても魅力的な母親です。

この作品は、ポニョと宗介とリサ、そして老人ホームのおばあちゃん達で
構成されていると言ってもいいでしょうw


● 作画
ストーリーが子どもでも楽しめる仕様なのと、
主人公が5歳の少年少女というところから、

全体的に作画は絵本を観ているような、
幻想的で幼い夢世界のようです。

しかしこれが海の世界の神秘的な美しさを十二分に表現していて。

色鉛筆タッチで描かれている背景の美しいこと…!!

部屋に飾りたい絵だな~と思いながら見入っていました(*´ω`*)


水による屈折した描写やポニョの姿が人間と魚で揺れている時などは、

パッと見は稚拙な絵なんだけれども、
どこか上品さや技術も感じます。

上手に幼稚な絵を描くと言うか…
すごい技術だな、と感嘆せずにはいられませんでした。


そして人物も。

なんと言っても、表情が細かい!

私が特に印象に残ったのは、ポニョが初めてしゃべるシーン。

宗介は驚きと喜びから、くるくると表情が動きます。

台詞の少ないこのシーンですが、宗介の表情からすべてが伝わってきて、
宗介の喜びに「よかったねえ(´;ω;`)」と感動で胸がいっぱいでした。


● 音楽
物語の冒頭から、BGMは作品を盛り上げてくれます。

ジブリ音楽は安心して聴くことができますね^^


【 主題歌「崖の上のポニョ」/藤岡藤巻と大橋のぞみ 】

「ポーニョ ポニョ ポニョ さかなの子♪」
で一世を風靡したこの曲(笑)

音楽の親しみやすさから、大人から子どもまで大人気でしたね。

難しい曲じゃないので、いろんな楽器で簡単に演奏できるのも
流行したポイントかもしれませんね。

私もいろんな楽器で演奏して遊んでいたのを覚えています(笑)



【 主題歌「海のおかあさん」/林正子 】

上記の主題歌人気に隠れていますが、
こちらも主題歌としてクレジットされています。

子守り歌のような優しい曲が、
心を癒してくれますねえ…。

初めて聴いたときは外国語の歌だと思ってましたが、
よく聴くと日本語の歌詞です。


● まとめ
「子ども向け」という印象が強い本作品ですが、
大人だからこそ感じ取れるものも多いと思います。

そういう意味では、家族で観るのにぴったりの作品かも^^

「ポニョは死後の世界だ。」というトトロに似た話も耳にしますが、
夢ある世界のお話だと私は信じています!


あまりにも背景に魅了されたため、
本屋で画集を見つけたら即購入してしまう自信があります…。笑

投稿 : 2024/04/13
♥ : 26

ゅず さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

かわいい?

私にとっては半分人間半分魚の時のポニョが気持ち悪すぎて;
すごく映像が綺麗な作品だったね。流石時間かけただけはある

子どもにも人気だしジブリらしい作品だと思う
けれどファンタジー要素が強いね
それがいいし
それがよくないかもしれないけれど
微妙なスパイスのような細かいさじ加減でバランスをとってジブリはできているんだな

投稿 : 2024/04/13
♥ : 24

71.1 2 婆さんアニメランキング2位
鬼灯の冷徹 第弐期 その弐(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (213)
1115人が棚に入れました
これは地獄のお話。あいもかわらず亡者であふれ返っている地獄では、
閻魔大王の第一補佐官・鬼灯が、大王の補佐はもとより、
亡者への呵責や獄卒たちの指導に、現世への視察と大忙しの日々を送っていた。
そんな鬼灯といつもの愉快な仲間たちに、お久しぶりの西洋地獄の悪魔たち、
おとぎ話に出てくる強烈な姫やら鶴やら妖怪たちが加わって、
騒々しくも楽しい地獄の日々は、まだまだ続く!

※第2期第2クールとなります

声優・キャラクター
安元洋貴、長嶝高士、小林由美子、後藤ヒロキ、松山鷹志、喜多村英梨、青山桐子、柿原徹也、種﨑敦美、上坂すみれ、平川大輔、遊佐浩二、佐藤聡美、小倉唯、諏訪彩花

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

地獄世界の日常(2期)

地獄に落ちると、こんな楽しい世界が待っている…いや、これは嫌だ(笑)

地獄の世界もちゃんと組織があり、そこで働く人々を中心に描いた「地獄の日常」といった感じの作品です。基本的にはコメディですが、地獄の話や神話の話、昔話、外国の宗教観など、さまざまな知識を得ることもできるという、お得な作品でもあります。

主人公である鬼灯様はじめ、この作品はとにかくキャラの宝庫。キャラたちが巻き起こす騒動やら、競争やらを見て楽しむという感じです。頭空っぽにして見ても…というより、空っぽにしてみたほうが楽しめます。

キャラデザインは独特ですが、見慣れると不思議と可愛く感じます。座敷わらしやマキ・ミキなんてまさにそう。毎話居ないと寂しくさえ感じてしまうほど。それと、驚くほど中の人たちが豪華なのも特徴のひとつ。

ブラックユーモア系ですが、それほどきついわけではありません。クスクス系の笑いが好きな人にうってつけの作品です。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

地獄みたいに笑っちゃう

原作既読 全13話

鬼灯の冷徹の2期の分割2クール目です。前作を観ていなくてもいいような感じもしますw 閻魔大王の第一補佐官を務める鬼灯を中心に、地獄の日常をコミカルに描いた作品です。

いつものメンバー、いつもの日常、シロさんが相変わらず良い味出していますね。

1話に1〜2エピソードで、関連があったりなかったりとしていますが、サクサク観れます。

亡者以外はみなさん色々と楽しんでいる独特の地獄世界、少しずつキャラも増えてきて原作既読している私も楽しめました。また観たいですね^^

OP 今回も地獄の沙汰オールスターズが歌っています。懐メロぽい感じの曲ですね〜
ED 今回もピーチ・マキ役の上坂すみれさんが歌っています。

最後に、芥子さん、今回結構出ていましたね。相変わらず豹変度高いですw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

騒々しくも楽しい地獄の日々は、まだまだ続く!

この地獄の物語も2期の後半クール…
1期から物語の内容的に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

公式HPのイントロダクションには「閻魔大王の第一補佐官・鬼灯が、大忙しの日々を送っていた。」と記載されています。
確かに鬼灯様は忙しいのかもしれません。
ですが、ここまで話が続くと最早「地獄の日常」を描いた作品にしか思えなくなっている気がします。
物語の進行からあちこちで鬼灯様を見かけるのですが、正直あまり忙しそうには見えないんですよね。
その一瞬一瞬を満喫しているというか…分単位であくせく働くサラリーマンとは、忙しさが一線画しています。

地獄の日常系作品ですが、決して面白くない訳ではありません。
訪問する先々での展開も嫌いではありませんが、個人的には準主役の座にいる鬼灯様の取り巻きが一番大好きです。

私の一番のお気に入りは、獄卒を勤める芥子(からし)ちゃんです。
日常パートの控えめで丁寧な言葉遣いに加えて温厚な性格…
キャラデザ含めて全てがお気に入りなのですが、その気持ちを助長してくれるのが声優さんです…
芥子ちゃん役…種崎さんなんですよ♪

種崎さんといえば、響け!ユーフォニアム2の鎧塚みぞれや、魔法使いの嫁の羽鳥チセといった大人しく物静かなんですけれど、一本芯の通ったキャラの似合うイメージがありますが、ハイスクール・フリートの西崎芽依のような明るくイケイケの女の子も個人的には大好きです。
芥子ちゃんは、上記の静と動を足して2で割ったようなキャラ…
種崎さんが芥子ちゃんを演じるのは天啓だったのではないでしょうか^^?

そして芥子ちゃんの次に好きなのが、座敷童子の一子と二子です。
おかっぱ頭の似合う純日本人形風の双子なんですが、こちらも声優さんが…^^
一子がさとさとで、二子が唯ちゃん…
お互い声質の似ている部分を最大限に活用して演じているので、どんな感じかは想像に易しいと思います。

2期の前半クールでは、2人で閻魔庁のあちこちを走り回りながら遊んでいるイメージが強かったですが、今期の作品を見ると2人に対する見方が少し変わるかもしれません。
小さい子ならでは…なのかもしれませんけれど。
少なくても鬼灯様にタメ口であれこれお願いできるのは二人の特権なんだと思います。

アイドル活動を頑張っている「まきみき」の二人も良い感じです。
ピーチ・マキ(CV:上坂すみれさん)とミキ(CV:諏訪彩花さん)のコンビなのですが、コンビで頑張っているときより、単独で素の時の方が面白かったり…
どちらも甲乙付け難いキャラですが、敢えて優劣をつけるなら個人的にはミキに軍配かも…

我々が地獄に抱くイメージを一変させてくれる温かみ溢れるキャラデザと作画に和みながら、サラリと地獄に関する見識を深められる作品…
個性溢れるキャラの活躍を含め、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、地獄の沙汰オールスターズの「拝啓、地獄より」
エンディングテーマは、上坂すみれさんの「地獄でホットケーキ」

2クール全26話の後半クール13話で構成された物語でした。
構成が安定しているので、安心して視聴できる作品だと思います。
鬼灯様が怖くなければ、小さなお子さんでも楽しめる作品なのではないでしょうか。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14

63.9 3 婆さんアニメランキング3位
道産子ギャルはなまらめんこい(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (120)
342人が棚に入れました
東京から北海道北見市の高校へ転校した四季翼は、真冬の氷点下でも生足&ミニスカな“道産子ギャル”の冬木美波に、道に迷っていたところを助けられる。 同じ高校へ通うことがわかると、美波は翼と一気にトモダチに! 距離感近めで、天真爛漫な美波に、翼のココロはドキドキしっぱなし。 でも、何も知らなかった北海道のことが、美波との毎日で、翼はどんどん好きになっていく。 やがてその気持ちは、ふたりの関係も変えていき……? なまらめんこい<とってもかわいい> ハイテンション道産子ロマンチックラブコメ開幕

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ー5℃で膝だしはやめたほうが

話は面白くないけどゆるい雰囲気で気軽に見れるいいアニメ
男性目線で胸の大きさが強調されてるし、えっちなシーンも目立ちました
作画はいい時もあるけど、顔のバランスが悪くなることや顔が変わることがたびたびあって安定しなかった

作者は北海道の北見市出身のかただそうです
OPテーマのリズム好き、オーイシさんの歌聴くために見続けてるとこあるかも

北海道ネタ以外はただの甘々ハーレムラブコメ、ヒロイン達がチョロすぎて主人公にとても都合がいい
冬木さんの制服は生足も寒そうだけど、それより胸元がすごく空いてるのがめっちゃ寒そう
うちの実家も豪雪地帯ですが、真冬に生足のJKは1~2割くらい?
根性は尊敬するけど、女の子が足を冷やしすぎるのはホントやめたほうがいい

雰囲気のいいハーレムラブコメなので、ハーレムアニメ好きな人は安心して見ていられると思う

投稿 : 2024/04/13
♥ : 19

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

方言小話

作品としては標準値レベルな印象でした。
北見市が舞台のご当地アニメなので、自然風物と地域文化を知る一助となりました。
主題は、OP、EDにあるように今どきの女子高生の恋バナがメイン。
東京から来た男子転校生に興味津々なスピード感を、三人三様に描きます。

私は北見市の方言は全く存じ上げていませんが、ご当地でもそれを好んで使う人もいればそうでない人もいるでしょう。
東京のような大都会でも "ご当地言葉の選択" はコミュニケーションを潤沢にするために標準語を口にするのが一般的です。

でも「郷に入りては郷に従え」の通り、標準語は、大阪弁、尾張言葉、福岡訛りなど全国それぞれにあるのも含めてで、謂わば各地域に見合ったものという意味あいもあります。
それでも日本国民という観点では、東京で使われる言葉が標準的基準になるでしょうか。





北海道と聞けばすぐに思い出すのがアイヌ文化圏の言葉遣いですが、私としてはさすがに文化的に縁遠い感じがしますし、残念ながらご当地風とも言い切れない実相も垣間見られます。
よほど意識しなければ文科行政で学んでいる標準語に馴染むしかほかに選択肢はないかなあと思います。

ですが、誰かがそれを担わなければならないとなれば、主人公の冬木さんになるわけですね。
本欄で、北海道や北見市でも聞きなれないと指摘される言葉使いのようですが、北海道は歴史的に本州各地からの入植者も多いので、一概に言って、地元言葉が道内皆同じという訳でもなさそうです。

例えば、北見市の歴史をひも解くと、入植者は33府県に広く及んでいるそうで、市内の地域ごとに、100戸、200戸とまとまって出身地のお国訛りが形成され維持されているそうです。
冬木さんがよく使う「なまら」も、どうやら出自は新潟県らしく、しかも中越と下越ではその意味合いが違うという不思議さです。

このあたりが、例えば沖縄県とは歴史的事情が全く違うところで、先ごろアニメ化が決定した「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる(略称 沖ツラ)」との比較が参考になるかと思います。
沖ツラの放送時期はまだ未定ですが、公式ホームページもありますので興味をお持ちでしたらご覧になってみてください。





およそ方言は、地域の歴史文化に醸成され、現在に定着してきているものです。
それを話す人の地元愛、歴史への理解、未来への継承などの精神性、意識性はもちろんのこと、各戸ごと、世代ごとの微妙な違いへの寛容性など、さまざまな要素で言い回しやイントネーションが移り変わるものです。

金髪ギャルも、インドアゲーム大好きっ子も、成績優秀和装フリークも、それぞれのバックボーンで言葉を使い分けているのを見ると、どことなくそれ自体が個性であり、人柄であり、そこにシンパシーが持てるならそれでいいのではないかなと思います。

そんなことで、ご当地=固定化された方言という見地だけではなく、広く言葉の意味、それを使う現代っ子の現在地に即したそれぞれの文化性が色濃く反映されている作品と評価してみたいと私は考えました。


人の個性も、地域の文化性も、「みんな違ってみんないい。」


いつか北見市に行ってみたいです。
真冬は無理ですが、芝桜が咲く季節ならと思って。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 16

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

北海道北見市が舞台の、陽キャギャルとの日常を描いたご当地ラブコメ作品

原作未読。全12話

北海道北見市を舞台に、転校してきた少年と北見の陽キャギャルとの友情とちょっぴりのラブのお話。

お堅い家庭で育ったであろう主人公が、柔軟で素直な優しい陽キャギャルと出会い過ごすうちに、だんだんと自分の気持ちに素直になっていく様が中々に甘酸っぱくてよかった。
北見市の特産品や名物、名所、方言等などが登場するシーンも多く、ご当地紹介作品としても楽しめました。

ヒロインは3人いますが、やはり1番魅力的に映るのはメインヒロインの爆乳陽キャギャル。ちょっと隙があって積極的で可愛くてスタイルが良いという文句なしの可愛いギャルでした。からかうような言い方をするあやねるの演技も良かったです。
主人公も、優しく穏やかで純情さが際立つキャラで好感度は高かったです。誠実さが伝わってくる信長くんの演技も良かった。

音楽はOP、ED共にキャッチーで耳に残るもので結構好きでした。わやわやわ~!って一緒に歌いたくなる良さがあった。

最終回の終わり方には少し物足りなさがあるけど、12話飽きずに毎話のんびり楽しめたのでラブコメ作品として充分評価できると思います。のんびり北海道とラブコメを楽しむ作品としてオススメです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 17
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