「結城友奈は勇者である(TVアニメ動画)」

総合得点
77.8
感想・評価
1407
棚に入れた
6888
ランキング
580
★★★★☆ 3.7 (1407)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

勇者部まとめ:成せば大抵なんとかなった!

2014アニメ見事に騙された大賞 受賞作品。

事前情報として得ていたのは
ゆるい雰囲気のPVと、女の子しか出ないということ。
また変な部活の日常ものだろ?と思わせる見事なミスリード。
喰霊やまどマギに負けない情報規制には脱帽です。いや、日常ものと勘違いして情報収集しなかったから規制されてたのかどうかは知りませんが。
→8話まで観た後に公式サイトを閲覧すると、やはりどう考えても情報統制されてるな。スタッフ・キャストのコメントが皆すっごくアバウト(笑)
ええ、私たち、何度だって騙されちゃう視聴者です。



結城友奈
明るく前向き、まさに勇者!
DQⅡ並みの肉体派主人公。
誕生日はバッハと同じ♪

犬吠崎風、樹
ムードメーカーな姉(旅芸人枠)と、世界一あざと可愛い変身シーンを有する妹(占い師兼シンガー)
素敵な仲良し姉妹だけど、緑色と黄色って……

東郷美森
中学生離れしたスタイルを持つ友奈の親友(けんじゃ兼スナイパー)
脚に障害はあるけど変身したときの狙撃スキル、東郷の名は伊達じゃない!それ以外の点に置いても有能度は最も高い模様。
紳士の皆さまには是非
公式サイト:用語辞典のメガロポリスを御参照いただきたい。


・スマホ アプリという現代的なテクノロジーと神樹というオカルティックな事象が組み合わさっているのは面白い。
→そんなこと思ってる場合じゃなかった

・名言
風「一緒に国防に励もう!」
キャッチーな台詞だ。ふつうなら「一緒に世界を守ろう」って言うとこだけど、そこはさすが関係者である。
→さすが関係者である、とか言ってる場合じゃなかった

・敵が12体攻めてくる
12星座モチーフの敵
これは…存在しないはずの13体目:へびつかい型が現れる可能性ありますね…
→それどころじゃなかった



*1、2話連続放送による利点。
{netabare}
1話
日常からの唐突な変化を効果的に演出。戸惑いについては視聴者も彼女たちと同じ。その戸惑いから樹、友奈がそれぞれ戦う意志を持つまでが描かれる。

そして2話
敵を倒し、世界観の補足説明。少しけんかっぽくなって下げつつ、新たな敵を前にして 東郷さんが戦う覚悟を決め、皆で協力して敵を倒す展開(ほぼワンマンショー)で締め。
{/netabare}

1話だけだと置いてけぼり感があっただろうけど、2話もつづけて観れたことで世界観が理解できた。よって
変身、協力、友情、勝利が魅せる王道的なストーリー展開を楽しんだ状態で このアニメとのファーストコンタクトを終えることができた。


そして3話では
{netabare}
プールシーン含みつつ、新キャラが登場。
その名もエリートツンデレぼっち!
…じゃなくて三好夏凜。
勇者としての訓練をこなす日々を送ってきたため人付き合いは不慣れ。
大赦からの派遣勇者である彼女が勇者部に馴染むまでが違和感なく描かれていた。あっさり封じられた5体目は少し気の毒。
これで5人そろったし、勇者戦隊の完成だろうか?
3話までで世界観の説明とキャラの全員登場を無理なくこなす。
実に ろうたけたる構成である。


4、5話
ものすごいフラグフェスティバルで不穏→敵さん怒涛の総攻撃!リアルの戦争では当たり前だけど、こういう作品ではふつう一体ずつだろ!というお約束をぶち破ります。モンゴル軍が攻めてきたとき武士はこんな気持ちだったのでせうか?

しかし勇者たちも負けじと総力戦で満開&残り7体全部撃破
…こっからどーすんの?あっ、日常ですか、もしかして日常アニメになるんですか??
GyaOで観るとアニメ→ジャンル:ドラマ・スポーツ枠にあるし、大筋はSFじゃないってこと…だよね?


6話 後遺症…そんなの聞いてないよ。声が出なくなるのが一番大変そうだな。味覚が無いのもいやだけど(遠子センパイを思い出した)
大赦「知らなかった、でも一時的なものだからたぶん大丈夫!」ってQBと違う方向でたち悪いなあ…。
夏凜ちゃんのアイデンティティ危機を友奈が救ってくれたので夏凜ファンとしては満足。
夏凜ちゃんは普通の日常を手に入れる、他の4人は日常を取り戻す。次は温泉回。もう日常アニメに転換できるね☆やったね!

…本当にそうか?


7話
勇者部と視聴者へのサービス回
夏凜ちゃんはもう完全に普通のツッコミポジの女の子だね♪
風との添い寝シーンで癒されました。
水着・温泉・百合ユリしい
三拍子揃った完璧なまでの日常回から一転して不穏なラスト。ほら、東郷さんが変なこと言うから〜…他の全星座とか出てきたらどうすんの?5人じゃ対応できんよ



8話
式神たちよ…キャラはマスコット的で可愛らしいけど 改めて見ると
友奈の2体は
牛鬼と火車って禍々しいような…?いや、それだけ強そうなやつらを扱える友奈の勇者としての素質がすごいってことだよね、きっと。

残りの敵として出てきたのはふたご座の片割れ?らしい。
あっさり倒しちゃったし、これで終わりじゃなさそうだな…
それにしても、満開システムの代償がな…
QB翻訳すると「花は咲いたら当然散るものだろう?自然の摂理だよ」…って感じか
一気に破滅するより、徐々に蝕まれていくほうが辛そう…
先代はバーテックスを倒すほどの力が無かったから、撃退戦の度に満開して身体を弱らせていったのかな…散れば散るほど戦いづらくなるだろうに


わっしーて誰やねん!司会得意そうな友達だな
東郷さんのリボンは先代勇者に貰ったんじゃないか?


9話
式神は監視役。前勇者の言葉を確かめるために十以上の自殺法を試す東郷さんが怖い、有能だけど怖い。My脇差持ってるJCて!
なんか この先暴走しそう

*人魚姫的悲劇
……くそっ
せっかくオーディション1次受かって夢への第一歩踏み出していたのに何でだよ…
そりゃ、あんな言葉聴いちゃったら風は心が張り裂けちゃうよ…
電話で連絡したお姉さん絶対戸惑ってるよ…

樹ちゃん、中の人もろとも可哀相だ。日常生活的に樹の後遺症は大変そうだなーと思ってたけど、夢が失われたって意味でも一番辛いね。そんな辛くて不安なときに姉や周りの皆のことを思いやれる彼女は中学1年12歳…なんてこった。


もうやめてよ…何で魔法少女は力の代価が必要で
苦しまないといけない流れなんだ
そういうのはまどマギだけでよかよ。他はさ、c.c.さくらみたいな感じで明るくいこうよ
女の子の涙目は可愛いけど、ガチな泣き顔や悲しんでる姿は観たくないよ…
放送前は
アニオリ言うても 変な部活の日常ものっぽいなーと斜に構えてたけど、そんな平凡な日常送れるアニメがどれほど幸せか改めて痛感させられました。ありふれた日々のー素晴らしさにー


10話
有能東郷さんといえど、さすがにハラキリは怖いよね。安心した。
とはいえ、半信半疑だったのに実行に移せたのはすごい。万が一推測が外れていても 死ぬ可能性の低い自殺法を試したんだろうな。


病室の名札、東郷さんの前の苗字が鷲尾だった!!やはりお前がわっしーだったのか…リボンはやはり乃木ちゃんからのものだったのか…!

交通事故にあって記憶を失い、脚を怪我したのかと思ってたけど

過去の満開によって記憶、脚の機能を持っていかれてた…。
だから彼女だけ精霊も3体だったと…!
なるほどね。秋アニメ忙しくて考察してる時間無かったけど、見事に情報は散りばめられていたんだな。コナン君なら余裕で気づいてただろう、深夜アニメ観てるコナン君ってのも嫌だけど。
放送前にPV観たときは
日常アニメで障害者って珍しいけど、どうなんだ…?
とか思ってたのが懐かしい。



*四国から見える綺麗な海だと思った?残念、s…いや、ほんと残念…

なんと!壁の向こうの世界は既に滅ぼされている!
これは…叛逆の物語とDQ7を思い出さずにはいられなかった。


大赦のお偉いさんしか知らない事実なんだろうか。うどんといい、謎の四国推しだなーと思ってたけど他は全て消えてたのね。洋画や洋楽がリリースされないこと、他の地域のニュースとか…色々どうしてたんだろ?隠しきれるのかな。そういう面では東郷さんが違和感抱かなかった、ということは上手くやってたんだろうけど。
四国は神樹さまの力で護られている=四国以外は滅びているというのが一般常識なのかな
押し花、お菓子作り、散歩、占い、健康オタ…5人とも趣味が古典的というか、昔からある情報&限られた地域だけでなんとかなるものだし。


気づきたくなかったが
樹の歌は確かに上手いけど、彼女がオーディション通ったのは競争率が低いのも要因にあるかもね。



*行く末は…?
RPGの勇者であれば
ここから世界の再生に向けて進んでいく場面なんだけれど、勇者の支援システムに不信感を募らせていた東郷さんは皆を苦しみから解放するために神樹をぶち壊すことに…。
♪壁は Hi Hi Hi 壊せるものさ〜

…って馬鹿!!
黒髪ロングは暴走しやすいのです(´・ω・`)




11わをみたときのぼく

さすがの友奈ちゃんも残酷な現実にこころが揺らいでる中…
夏凜ちゃんがああああああああああ
かっけええええ!ついに活躍きたよ!!→いや、待て?活…躍しちゃダメえええええ→満開ダメええええ→うわああああああああああ→………。。


戦闘シーンでの勇姿も心から楽しめないとは…全くなんて恐ろしいアニメ!
二度目を観たらもっと冷静に評価できるだろうと思ってたけど、結局この回は辛すぎて見返せなかった。。。



最終回

勇者の適性が高い友奈ちゃんが勇者らしい行動で東郷さんと世界を救ってくれることを願います(自己犠牲パターンはNO!)
と思っていたけど、まさにそのパターンに…。

東郷さんがやっちゃったようにも思えるけど
彼女のように思いやりがあって、なにより頭がよい人間だからこそ辿り着ける結論なんだよね。冷静に状況を分析できる人間だと、 客観的に物事を判断できるから
もうムリ、救われるには諦めるしかない…って選択が生まれるわけで。(マミさんが皆死ぬしかないじゃない…!って発想に至ったのもたぶん同じ)


しかし、友奈ちゃんは ど根性ガールなので
普通に考えればもうどうしようもない絶望的な状況であっても負けじと向かっていけたのだろう。
まさに結城友奈は勇者である!


友奈1人だけダメージ大きかったのは
変身が解けて生身の状態でバーテックスの核に触れてしまったからだろうな。
太陽みたいなのの爆発で近場に湧いてたバーテックスは死滅したのかな?東郷さんが開けた壁はどうなったのかな?

最終的にハッピーエンドにはなったものの、武道を嗜む友奈ちゃんらしい精神論が多いし 展開も早いしで、若干の置いてけぼり感は否めなかった。想像で補おうにも描写が少ないし…。

友奈が勇者部に復帰したときの
夏凜ちゃんの台詞「早くない!?」は視聴者の心の代弁でもあっただろう。

それでも友奈が美味しそうにうどんを食べてたり先代勇者ちゃんが五体満足な状態で映っているシーンがあったりetc.皆の身体が回復に向かっているのがわかる描写は観てて嬉しかった!
(ここだけの話、樹が「おね、えちゃん…」って言ったときは少し泣いた)
花は散れども彼女たちの想いは奇跡を実らせた、という優しい終わり方。

…でも、めでたしめでたし〜なように見えて結局 四国以外は滅びたままなんだよね。
最後にわざわざ「結城友奈の章」って書いてあったから続章があるのかな?
それこそオルゴ・デミーラから世界を取り戻すようなストーリーが。
次世代の勇者が全世界に平和を取り戻す物語(2期)も期待したいですね!
{/netabare}

投稿 : 2015/01/01
閲覧 : 502
サンキュー:

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