Baal さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
透明に色付く真実と越えられない好きを見つけて・・・
幾原邦彦監督による、オリジナルアニメ作品です。
全12話
ある時、宇宙にあった惑星クマリアが爆発し粉々に散ったその欠片が
地球に流星群として降り注ぎました。すると世界中の熊が人を襲うように
なってしまいました。そして人類は越えられない壁・断絶の壁を作り
自分たちの世界からクマを排除しようとしたのだった。そんなある日
「嵐が丘学園」に百合城銀子と百合ヶ咲るるの二人が転校してくるのだった・・・
序盤は好きのベクトルや学園で起こる事件等がはっきりとした関係性や
クマと人間とが抱えるお互いに対する思いの丈、紅羽や銀子、るるに
その他のクマや学園の生徒の内部に抱える考えがよく見えていなくように
感じそれぞれの繋がりがわかりにくかったように思います。
自分は何度か見返しましたがやっぱり掴めず、きっと最後に近づけば
近づくほどそれらの本当の意味が分かるような気がしてそんなことがあった
ということだけを頭の片隅に留め蓄積させていました。
7,8話を超えたあたりからなんとなくシンプルなことを言っているだけ
なんだと感じて、その考えを頭の中に広げてそこに落とし込むようにする
とその辺から前の数話で見え隠れしていた部分がいくつも露わになっていき
一気に物語が面白く感じれるようになった感じがしました。
越えられない存在と越えられないものがその全てを捨てて越えようとし
超える時に越えられないものは脆くも崩れ去っていき、新たな存在を生み
出しまた越えられない始まりを迎える。
その中に何が運命で何を捨てても消えない存在が有り続けてそれらの空間
を変えていくんだなぁと思いました。
OPは独特のメロディと雰囲気を持った感じで私個人はあまり好きでは
ない感じでしたが、好きな人には強烈な中毒性でも持っていそうな感じです。
EDはクマのダンスが良かったです。
終盤になるにつれて良くなっていく感じの作品だったように思います。
◆個人的点数評価 75.379点