血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
高級感あふれる作り
当方、吹奏楽に関しては素人ですが、吹奏楽アニメとしての自然体を上手く表現できているように思えました。
評判がいいのもうなずけますね。
ただ、ドラマとしては全体的に薄い感じがします。
全国に行くという動機がただ漠然としていてパッとしないし、日常系のカテゴリから抜け出せていない感じがします。
スポ根ものとしての熱量は絶対的に不足しているかと。過度な期待は禁物ですね。
恋愛ものとしても、楽器持っただけの秀一にラブったり惚れ描写がチョロいです。ここもいまひとつ。
あと、百合描写。正直いらなかった気がしますね…。ていうかいらない。
その娘は顧問の先生にラブって言ってるし、結局中途半端な描写になるなら何で入れたんでしょう。そういう需要があったって事なんでしょうかねぇ
キャラはまあ生き生きと動いていると思います。(百合組以外)
吹奏楽部員間の独特としたギスギス感も表現されていて、この変のリアルさは面白いなと思いました。
熱量がまったく足りてない本作ですが、滝先生の視点で作品を見ると、吹奏楽部員達の成長を見守るアニメにもなって別の楽しみ方が出来ると思います。
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最終話のカタルシスがいま一つだったのは、
{netabare}敵の姿が見えない吹奏楽だと、壁を乗り越えた感が伝わってこない{/netabare}からかなと思いました。
せめてコンクールにもう少し時間を割いて、他校の演奏を聞かせて欲しかった気がします。