101匹足利尊氏 さんの感想・評価

4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

奴らの脳ミソの色はブラックに違いないｗ（笑）

原作コミックは未読。
東南アジアの某所を舞台に銃弾乱れ飛ぶ、まことに蒸し暑い本作ｗ

加えて本作は登場するキャラもいちいち
暑さで脳がヤラれているとしか思えない濃厚な連中ばかり。

一瞬先は死のクソったれな状況を笑い飛ばすため、
銃声をかき消す勢いで、ブラックユーモアを披露し合うため、
やかましいことこの上ありません（笑）

狂気の女ガンマン・レヴィの存在感も強烈な本作。
両腕だけではなく、口にも豊口仕様の毒舌マシンガンを備えていますｗ
で、彼女と対峙する女もことごとくおっかないから堪りませんｗ
凄いです！ヤバイです！グラウンド・ゼロです！（笑）


弾幕の中、私が世界観設定で好感が持てたのは、
{netabare}アウトローと企業のパワーバランスについて。

アウトローを美化した諸作品においては、
大抵、度胸のある裏社会の連中に対して、
企業の上層部は無責任な腰抜けとして描かれ、たかられますｗ
こうした世間のイメージはバブル崩壊後の総会屋事件でも補強されています。

でもこの関係性はちょっとリアルではないと私は思います。
もし企業幹部がちょろい連中なら金は全部アウトローに流れるはず。
けれど現実世界では、金は大企業の上の方にばかり集まる格差社会。
外のハイエナは泥水をすすって生きていますｗ

その点、本作の企業幹部はえげつないけど説得力がありましたｗ
私はせいぜい地方豪族レベルの企業しか知りませんが、
会社の上層部なんて、どいつもこいつも喰えない連中ですｗ
ましてや本作のようなグローバルな一流商社ならなおさらでしょう。

時に新人研修に自衛隊研修まで盛り込み、企業戦士を育て上げる日本の会社。
弱っちいようで、妙にしぶとい本作の元サラリーマン主人公ともあわせて、
これからも会社には金と厄介事が集まり続けるんだなあ…としみじみ思ってみたりｗ


最近、先進各国にて、シーレーン（海上交通路）における海賊対策等で、
か弱い民間企業の利益を守るため、もっと軍隊が出張っていくべきとの主張が活発ですが、
本作の旭日重工に関しては、まったくもって余計なお世話だと思いますｗ（笑）{/netabare}