「DEATH NOTE-デスノート(TVアニメ動画)」

総合得点
89.5
感想・評価
2469
棚に入れた
12864
ランキング
76
★★★★★ 4.1 (2469)
物語
4.4
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.2

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ネタバレ

アリア社長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

天才VS天才の頭脳戦。大ヒット漫画を丁寧にアニメ化

週刊少年ジャンプ連載の大ヒット漫画をアニメ化。
原作は全12巻(+おまけ1巻)で3000万部を突破。

実写映画も大ヒットし、ドラマも放送されました。
で、あまりにも有名なこの作品のアニメの出来はどうなのか?といえば、とても丁寧に作られてます。
尺は全37話と長すぎず、短すぎず、ほどよい長さで放送されました。
作画も終始安定しており、声優もごく一部の準レギュラーキャラを除き不満はなく、なによりBGMが作品を盛り上げるのに一役買ってました。

原作漫画の面白さ、雰囲気を損なうことなく丁寧にアニメ化されています。
続きが気になりあっという間に最後まで見れましたよ。
原作を読んた事のある方や原作を知らない方、実写映画やドラマで興味を持った方、どんな人にでも安心してオススメ出来る作品です。

【あらすじ】
名前を書いた人間を死なせることができるという死神のノート「デスノート」を使って犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする夜神月と、世界一の名探偵・Lたちにより繰り広げられる頭脳バトル。

以下感想。
{netabare}
【感想】
『デスノートに名前を書かれた人間は死ぬ』←シンプルだけどインパクト凄い一文ですね。
デスノート、死神等、設定ですでに引き込まれました。
自分がデスノートを持ったら使うだろうか、使うならどうやって使うだろうか、などとついつい妄想しちゃいました。

そしてその設定をフルに活かしたキラVSエルの頭脳戦はシビレました。
予想外の出来事の連続で毎回上手いこと騙されてしまいました。

そしてもう一つ印象深いのは夜神月とLの関係。
Lは月のことをホントはどう思ってたのかな、と今でも考えます。
Lのセリフに「月くんは初めてできた友達ですから」というのがあります。
最初はただ月を油断させるためのセリフかと思ってたのですが、段々Lは本当に月のことを対等な友人と認めているように感じました。
勝手な憶測ですがLにとっては月がたとえキラであったとしても、それは月が友人であることの否定にはならないのかな、と思いました。
つまり文字通り命懸けの戦いをしてるのに、その敵を友人としてLは認めていたのかなと。
まさに「強敵」と書いて「とも」と読む!
それが1番天才で変人なLらしい感情かなと思いました。

Lが死ぬ日、大雨の中、自分の敗北=死期を悟ったかのように立ち尽くし、その後月と敵として、というよりは本当にただの友人のように接するLの姿がとても印象的でした。

さらにアニメのラストで月が死ぬ間際に幻視したのもLでした。
月にとっても結局1番分かり合えた人間はLだったということでしょうか。
2人の関係の余韻というものが今でも心に残ってます。

あとニア&メロ編について。
他の感想でも結構見受けられるのですが、自分もやはりLが死ぬ26話までがピークという印象を受けました。
理由の一つはやはりLの存在感が強すぎて、ニア&メロでは物足りなく感じてしまった所。
それもう一つ、ニア&メロ編の対決は展開や仕掛けがL編に比べて雑になったという印象が否めませんでした。

ただ月がニアに敗北した後の、月の無様な姿は印象的でした。
月は決して神などではなく、あくまで自分が神であると思い込んだ殺人者にすぎないということを伝えたかったのだと思います。

といっても月が作ろうとした犯罪者のいない世界にはどうしても少なからず共感してしまうんですがね。
法治国家の限界はやはり法によって改善されなければならないという言葉の矛盾と限界を考えると・・・
キラを完全に悪と見れない所もこの作品の魅力の一つだったと思います。

さすが大ヒットしただけあって、衝撃的で面白く、また考えさせられる作品でした。
{/netabare}

投稿 : 2015/09/30
閲覧 : 342
サンキュー:

14

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