「オオカミさんと七人の仲間たち(TVアニメ動画)」

総合得点
80.9
感想・評価
2114
棚に入れた
12429
ランキング
425
★★★★☆ 3.6 (2114)
物語
3.4
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.4
キャラ
3.8

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ナレーションは面白いけど、うるさいね。

学園もの+おとぎ話をもとにしたストーリー、キャラ設定に挑発的な存在感ありまくりのナレーションが
加わったラノベ原作アニメですね。
それに、男の子の主人公、亮士が女の子の主人公、涼子に恋愛的なアプローチをする
ものと基本的には恋愛ものだけど、おとぎ話の要素やナレーションのおかげで
ある程度は新鮮味は出ていました。

とりあえずナレーションなんですが、タイプ的にはアニメ内で起こっていることに
余計なひと言を言って、アニメ内のキャラが反応したり
それを視聴者がどうとるのかになっていると思います。
かなり挑発的で喋っている回数が多く、時間も非常に長いのでインパクトや存在感がありますね。
そのおかげで、思うことは「うるさい」か「面白く感じる」かのどちらかと
いうよりは両方でしょう。
他のアニメでもナレーションがストーリーに介入するものあるのですが
これ程は介入してこないことが殆どだとは思うので
うるさいと感じるのは避けられないと思う。
個人的にも「うるさい」とは感じました。
ただ、他のアニメでも使われているということは
この手の遊びは結構面白いんですよね。
ネタとしてみれば楽しめました。もちろんデメリットの面もあり
諸刃の剣的なんで、うるさいと感じる部分が我慢出来ない人には無理と
最初の敷居は高くなってしまいますね。

そして恋愛なんですが、主人公の男の子は臆病、軟弱とヘタレで
好意的にみれる要素はなくて我慢が必要な主人公ですね。
ただ恋愛に関してはある程度は納得は出来ますね。
自分が無茶苦茶弱くて情けないから
強くてカッコいいと感じている女の子の惚れるのは納得出来る部分があり
その女の子に気に入られようと頑張る姿はいいとは思うんですけどね。

学園要素は主人公達は自分達の学校で困っている生徒の相談を聞いて
色々助ける。よく考えればチョット前に流行った設定で
テンプレでわかりやすいものだけど当時としても、もうひと捻り欲しいかな

敵は、おとぎ話の鬼ヶ島の鬼に例えた、鬼ヶ島という校名に通う不良化した生徒と
わかりやすい敵の設定なのでシンプルさはいいと思います。
設定に関してもナレーションからいろいろ説明してくれる親切設定の作風もあり
なぜ不良が放置されているのかも、一応は理由があったり内容もわかりやすいですね。
ストーリーはシンプルでわかりやすく個人的にはその点は良かった。
ただ、涼子が気の強いスケバン風な服装で立ちはばかるので不良男子生徒
を懲らしめる構図は2010年としても古めですね。

困っている生徒は、女の子が多くて子供のころのトラウマが原因になっているケースが多く
重たい雰囲気で悩みを聞いてそれを解決するものだったです。
困ってる女の子の悩みはそれなりに掘り下げられているので
気持はわかるのでストーリーは良いとは思いますが
助けるのが男の子で普段は情けないのにやる時はやる男の子ばかりなので
その二重人格ぶりは違和感がありますね。
女の子の心理描写は問題ありませんけど男の子の方はストーリ-の都合上
動かされている傾向が強かったです。

ストーリーは1話1話の完結型で無理やりおとぎ話にこじ付けているケースが多くて
あまりおとぎ話な感じはしませんでした。
「ねずみの婿とり」をもとにした話はおとぎ話ぽくて
オチもしっかりしているし、嫁候補をバッサリと断罪した執事のキャラが
凄く面白かったので面白いケースはありました。

キャラの関係は仲間内は亮士、涼子、林檎この3人の関係進展は
それなりに段階を踏んでいて過去の回想や事件を通して
関係が良くなったと感じる演出がされているので
キャラの気持ちや、なんで仲良くなったのかはわかりやすかったので
その点は良かったです。
その他のキャラはメイン、サブキャラ共に広く出番があったり
活躍もしたり、亮士、涼子、林檎らのストーリーにも絡んでくるので
キャラの使い分けのバランスは良かったです。
広く浅くなので物足りなさはあるものの1クールなら十分頑張った内容でした。
個人的には敵の鬼ヶ島の生徒と涼子との関係をストーリーの本筋に持ってきているのは
わかるけど、この関係がかなり曖昧かつ中途半端に終わった所があるので
その後をキチンと描いて欲しかったかな

作画については、中々だったと思います。アクションシーンは少ないものの
動かす時は動かしていたし、アニメーションとしては十分な出来でした。
キャラが多いけど各キャラの描き分けも出来ていたし
キャラの作画も比較的安定していたと思います。
キャラも可愛く見えていたのでキャラデザインも好みでした。
2010年のアニメなら作画は上出来だと思う。

声優さんについてはナレーションの新井さんはインパクトはありました。
印象度強すぎるのは問題でしたがキャスティングとしては成功だと思います。
涼子役の伊藤静さんは男ぽい女の子の演技でしたが
キツすぎる女の子らしすぎず、丁度いい感じに演じられていたのは良かったですね。
林檎役の伊藤かな恵さんは黒い感じの性格の時と通常時の演じ分けは上手くて
中々だったと思います。
キャラは多かったのですが全体的に無難にこなしていて演技については問題なかったです。

典型的な困っている女の子を男の子が色々助けたりサポートするストーリーで
ストーリー的には変な所はなかったですね。
内面的にはそれなりに掘り下げられているのでストーリーはいい方だとは思います。
最後の鬼ヶ島の生徒との関係が曖昧に終わっているのが問題かな
キャラも広く浅くバランス良く活躍するのでその点も良いですね。
ナレーションは面白いのだけど、うるさ過ぎるのが問題かな
これがなければ無個性アニメになるので個人的には好きだけど
人を選ぶのは間違いないので、ナレーション自体は評価的にはプラマイゼロになるでしょうね。

投稿 : 2016/01/23
閲覧 : 275
サンキュー:

3

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