蒼い✨️ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
真面目な部活アニメ。(星だけ更新)
アニメーション制作:京都アニメーション
2015年4月 - 6月に放映された全13話+OVA1話のTVアニメ。
原作は、武田綾乃さんによる小説。
小説は3巻で終わっていて、今回は1巻の最後までのようです。
舞台は京都府立北宇治高校。
かつて名を馳せた古豪の吹奏楽部も今や大所帯なだけで纏まりが無く、
府大会でも万年「銅賞」どまりで伝統が泣いている状態。
吹奏楽で銅賞って参加賞であって、3位じゃないのですね^^;
このアニメで初めて知りました。
ストーリーは、主人公の黄前久美子が入部した年に新顧問が就任して意識改革をして部が全国を目指す。
野球などのスポーツ物によくあるパターンですね。
主人公が部に入ってるアニメは、昨今珍しくも無いですが、
たいていが部員が4~5人で同好会のノリのゆるふわコメディであり、
中には何をやってる部なのかすら不明瞭でいつも遊んでる!
部室が女子高生のたまり場に過ぎないという日常アニメというのまでありますが、
このアニメは、60人を超える部員がいてガチで全国を目指すというスタイル。
リアルでも部によって部活動は色々ですよね。
私の母校でも学校に私物のコンピューターゲームを持ち込んで、
備品のパソコンで遊んでるだけの、ゆるゆるのパソコン部もあれば、
大阪などから有望な中学生をスカウトしては親元を離れての寮生活をさせて、
サッカー漬けの精鋭軍団を作って卒業生からJリーガーを多数輩出してる全国大会の常連、名門サッカー部。
それこそ大所帯故に部内のしきたりとか下級生イジメとか凄くて新聞沙汰になった黒歴史もありますが。
本当に同じ学校か?てぐらい、別世界な部活動。
何が言いたかったというと、
今を楽しみたいだけの部は、居心地がいい空間を作って遊んでいればいい。
逆に本気で上を目指そうとする部は、嫉妬や相性などで軋轢や派閥が生じたり、
部内はややこしいことだらけということなんでしょうかもね?
何が正しいか?どうしたいのか?は当事者が決めればいいことであって、
部外者が口を挟むことではないでしょうけどね。
物語の主題は、高校生活で一つのことに打ち込んで燃焼するという、
青春の在り方なのでしょうか?
精一杯頑張るのはしんどいですし、誰にでもできることではない。
人に強制されてすることでもないですし、決めるのは自分自身。
向上心ってなんだろ?
いくら練習しても思うようにならない自分自身への腹立たしさ?
努力が報われなかったことへの悔しさ?
人は何故頑張るのか?
いくら頑張っても才能の差は残酷だったり、
気持ちが空回りして上手く行かなかったり、
そういうのを見ないふりして逃げるようなことをしなかった人にだけ、
見える景色がもしかしてあるのかもしれないですね。
この作品がリアルと言われる所以は、そのあたりの心情描写にあると言えます。
思えば私は、こんなふうに何かを頑張り抜いた記憶が無いのでアニメなのに羨ましく思ったり。
15歳に戻って高校生活をやり直したいなって気持ちになりました。
この手の作品ではお約束なのですが、
努力したからといって短期間で他校を追い越し過ぎという気がしないでもないですね。
現実に当てはめると強豪校は、普通の高校以上に素質のある人材が集まって、
他所よりも努力をして部内でも激しい競争をしているからこそ、
普通の高校が本気になって数ヶ月努力したところで、強豪が食われることはそうないのです。
勿論この作品はサクセス・ストーリーありきですから、
努力の結果云々は無粋ですのでこの辺で引っ込めておきます。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。