「借りぐらしのアリエッティ(アニメ映画)」

総合得点
65.9
感想・評価
662
棚に入れた
3146
ランキング
3041
★★★★☆ 3.6 (662)
物語
3.4
作画
4.1
声優
3.3
音楽
3.7
キャラ
3.5

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今更ながら小人たちの最大の外敵が人間のように描かれているのは相当、疑問です

この作品を見て、ひとつ疑問に思った事だけを書きます。

小人たちの最大の外敵が「人間」みたいに描かれているのは相当に変ではないでしょうか?
いかにも「人間性悪説」「人間は自然や動物たちを絶滅に追いやる邪悪な存在」みたいな考えです。
シブリ作品や宮崎作品ではありがちな偏見、考え方です。

現実にはあの小人たちの大きさでは、自然界においては「被食者」にまわる側で彼らの敵は「虫、大型ガエル、蛇をはじめとした爬虫類、小動物を捕食する哺乳類、鳥類」の筈です。
作中でアリエッティの父がネズミを見て「あいつら絡まれると厄介だ」とか言ってますが、厄介どころではないでしょう。
小人ではハツカネズミならまだしもドブネズミ、クマネズミならひとたまりもなく襲われて捕食されてしまう筈です。

彼らの大きさでは蜂や蜘蛛や百足に刺されただけで即死、
さらに言うと「アリ」に刺されただけでも危ないです。
実は分類的にはアリと蜂はほぼ同種の生物です。
蜘蛛も「巣を作る蜘蛛」より実は地面を素早く這い回って、毒針を注入して獲物を捕食する種類の方が多かったりして小人には危険な存在と思われます。

まあ、弓矢程度の粗末な武器ではや野生生物に対抗は無理でしょうし、小人たちの絶滅はそういう意味で必然でしょう。
よく人間と動物の関りあいを描いた作品で「人間が彼らの生存域に入っていかなければちゃんと共存できる」とか言いますが、
それはあくまで、ある程度、大型で強者の人間の場合の話しであって、
被食者であろう小人たちには野生生物たちは小人たちが害意や悪意を持とうが持つまいが単に自分たちの「餌」にするために猛然と襲い掛かってきます。

それにしてもスピアーが弓矢でコオロギを殺してたみたいですが、コオロギも強敵そうですね。小人にとってはあの顎で噛まれたら終わりです(「リオック」で動画検索してください)
さらに弓矢の効きそうもない外郭の固い甲虫類とかに襲われたらどうしようもないですね。
ヒラタクワガタとかに襲われたら打つ手なしです。まあクワガタは草食なので襲ってはきませんが、
肉食のゴミムシとかはどうしようもない相手ですね。

追加
少し思ったんですが、小人たちはむしろ人間の家に寄生する事によって守られていたのでは?
アリエッティの寄生していて居なくなったという家にいた他の小人の二家族はおそらく蛇か鼠にでも襲撃されて喰われたか追い出されたんだと思います。
もしも人間のせいなら、はっきり記録が残ってる筈ですし。

実際、アリエッティの父も新天地探しの時、危うい所をスピアーに助けられたそうで翔の家を出て新天地で生活する小人たちの運命は危ういだろうなと思います。
まあ小人たちの絶滅は時間の問題でしょうね。

投稿 : 2017/10/27
閲覧 : 249

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