アヤコ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
作画だけではなかった!!!
君の名は。の感想を書く前に…。
私は新海誠監督の作品は、言の葉の庭と秒速5センチメートルを観ている。
まず物語について。
入れ替わりものはアニメの中ではよくある話だが、中盤から{netabare} どうやら入れ替わりだけでなく
タイムトラベルや記憶が失われていくなど、徐々に複雑になっていく。
{/netabare}
入れ替わりでよくある男女の身体の違い。
ここは声優の演技や入れ替わっている表現がわかりやすく工夫されていて、たくさんの入れ替わりものの中で違いがハッキリわかり、良かった。
田舎者で穏やかな三葉♀と、都会人で喧嘩っ早い瀧♂。
入れ替わりの最中、瀧の身体に入った三葉がなまってしまうところや内股になったり…。
普段は三つ編みをまとめた複雑な髪型をしている三葉が、瀧に身体を使われているときは簡単なポニーテールだったり座り方ががに股だったり。
神木隆之介の女っぽい演技は最高に違和感があっておもしろかった。
入れ替わりの詳しいメカニズムは、2時間少しでは説明するには駆け足すぎて混乱するところがあるだろうし、結局はファンタジーの様なものなのでノリとふわふわした心で理解しようね!
{netabare} 終盤に向けての、糸守町の住民を彗星から守るまでの(名前忘れちった)オカルト好きで愛らしい坊主と、可愛い三つ編み放送部員との3人での企みは映画で一番ワクワクした場面だった。
三葉に恋心を持っていたはずの坊主君が、瀧に乗っ取られて男っぽくなった三葉と共に、完全に男友達同士みたいなノリになっていたときは笑ってしまった。
終盤、瀧が回想の中で見た三葉の哀しい過去は早足ながらもとても分かり易かった。
あと回想シーンだけの独特で美しい一枚絵は凄かった。
{/netabare}
友情出演で、言の葉の庭のヒロイン。
ユキちゃん先生が出てきた時はテンションの上がりようがハンパねかった!!!!
作画は信頼と安心の新海誠クオリティ。
何も言う必要はない。
正直今回私は、作画目的だけで観に行っていたのだ。
個人的には、私は新海誠作品はストーリーより作画がメインでストーリーに期待するものではないとばかり思っていたからだ。
今回は笑えるシーンやサービス?シーンなど、いつもの繊細なポエムを美しく映像化した作品(悪意はない)というわけではなく、ストーリーに起承転結があってより万人受けしやすくなったと思う。
音楽のRADWINPSは、普通に良かった。
だけど、作中で台詞のあるシーンでバリバリ歌詞のある音楽は違和感には感じた。
それより、BGMの方がとても素敵でシーンにあっていて心に残った。
特に瀧が、ラーメン屋の親父さんに車で雨の中御神体を探していくシーンのピアノのBGMは本当に良かった。
キャラクターは、愛らしかったり表情豊かで普段の新海誠監督の作品のキャラより圧倒的に感情移入というか、親しみやすく好きになれた。
個人的に坊主君と瀧の友達のメガネと妹ちゃんが好き。
メガネくんが男の瀧(中身は女子力高い三葉)を見て、かわいかったと言ったところは笑ってしまった。
説明不足な部分もあったが、仕方無かろう。
ラストの盛り上がるシーンは感動的で、心にぐぐっとせり上がるものを感じた。
全体的には…なんだこれもう、サイコーーーーーーー!!!!!!!!!!だった。
これを映画館で1500円なんかそこらで、みれちゃうのはお得過ぎた。
君の名は。は、きっとあなたに値段以上のものをみせてくれる。
そんなわけでこの感想をみたら、今すぐに一番近い映画館で2回は観ようね!