「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(TVアニメ動画)」

総合得点
74.9
感想・評価
1024
棚に入れた
5124
ランキング
842
★★★★☆ 3.8 (1024)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

burn さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

あー、面白かった!

いろいろご都合主義展開はあるものの、最後まで突っ走っていく爽快感のあるアニメです。
主人公・アンジュは第1話から、皇国の姫という高貴な身分から一転、監獄のような軍事基地で過酷な軍役に就いて生活することを強制させられます。
そんなドン底から、{netabare}仲間や恋人も得て、{/netabare}宿敵や過酷な運命に打ち勝ち、最後には{netabare}自らの国を立国す{/netabare}る大団円がいい。王道ですが、その過程もなかなか先が読めない展開で楽しめました。
だだ、アンジュは皇女という生い立ちもあってか、目的のためなら容赦ない性格で、自らに矛先を向ける者には例え一般市民であっても射殺します。
そういう、主人公なのに悪人に近い彼女の行動が逆に爽快なんですけどね。ピカレスクロマンって言うんでしょうか。

さて、この作品の特徴としてあるエロス描写ですが、色々どーのこーのって言われますが、私自身はそれも楽しみでした。SE〇Dのころから主人公がセク○スしてましたし、福田監督もそっちの方面にいい意味で吹っ切れたんじゃないでしょうか。
というか、個人的にはエロスのないクロスアンジュなんて考えられません(笑)

以下、本作の良い点。
・主人公アンジュの毅然かつ容赦のない行動が爽快
・ロボットアクションがカッコイイ(戦闘・変形等)
・先の読めないストーリー展開。なおかつ、テンポ良の良さ、勢いもある
・美少女キャラのお色気(レズ描写多め)

悪い点。
・ほとんど女性キャラばかりだが、主人公をはじめ悪辣なキャラが多い
・ガン○ムSEEDを見てた人はデジャビューを感じるロボットアクション
・人によってはエロスが下劣
・いくつかのご都合主義な展開

まぁ万人にお勧めできる作品かと言われれば難しいところです(少なくともお子様や女性には^^;)。この作品が好きと言われる女性も少なくはないと思いますがね。コスプレしてる人も多いし。

と、まぁ個人的には大手を振ってエールを送りたいアニメですが、どうしてもご都合主義展開で気になった点はやはりありましたね。
{netabare}
・モモカの突然のアルゼナル潜入。その後のシルヴィアからの連絡
そこからアンジュ・モモカ(ついでにヒルダ)はアルゼナルを脱走し、ミスルギ皇国のシルヴィアのもとに向かうのですが、全てはジュリオ、シルヴィアの仕組んだ罠だったことが明かされます。モモカがアルゼナルへ入れたのもジュリオの差し金だったと言うことですが……アンジュを皇国に呼び戻して死刑にするだけならなんだってそんな手の込んだことをするんでしょうね?
アルゼナルに島流ししたけど、なかなか死なないみたい。じゃ、しょうがないからちょっと呼び戻して死刑にしちゃおうか、でいいんじゃないですかね。まぁ突っ込み始めたらキリがないですけどね、このアニメは(笑)
モモカも出したいし、アンジュを能動的に動かすためには脱走というイベントを盛り込まなければならないし、そのための動機が必要だし……ということでこういう展開になったというのは理解できますが、それにしても無理があるなぁ。勢いで見られるアニメでしたが、強いて言うならここだけが残念です。
まぁ、ジュリオとシルヴィアは、信じていたシルヴィアに裏切られるアンジュが見たかったとか、無理やり納得することとしましょう。

・モモカとタクスの生還
他に展開で気になるところと言えば、やはり終盤のモモカとタクスの生還ですが……。私、最終話をチラっとフライングしてしまったんですよね~。そこでタクスがばっちり出てましたんで……ストーリー展開におけるサプライズが半減してしまいました。
でも、ご都合主義展開とは言え、「なるほど」と納得できる展開ではありました。というか、終盤まで見ればこのままの流れ、勢いで、最終話へ!という気分でした。モモカとタクスの生還は良い意味でのご都合主義展開だと思います。
{/netabare}

以下、余談。
・パメイル(ラグナメイル)の謎
OPの水樹奈々様の禁断のレジスタンス、「I wanna Fly! Fly!」の部分でサリアとアンジュのパラメイルが横ロール宙返りするシーンたまりません。カッコイイ。その後のパラメイルの編隊飛行シーンと相まって大好きです。
でもね、パラメイルって全くライダーの安全を考慮して作らていませんよね。ノーマの戦闘マシンだし、ノーマは消耗品と考えられているから?しかし、パイロット(ライダー)の生命に配慮したほうが予算もかからないだろうし、そのほうが効率的だと思うんですけどねぇ。
しかもフライトモードのパラメイルの操縦席には大した風防らしきものも見当たりません。アンジュたちライダーが着用するのは目を覆うバイザーと、やたら露出の多いエロパイスーのみ。あんな装備ではパラメイルは時速120Km/hぐらいを出すのが精々でしょう。それ以上はライダーが風圧に耐えられません。ウソだと思うのならノンカウルのバイクでジェットヘルメットのシールドを下さずに120Km/hで走ってください。まず空気が吸えなくなって息が苦しくなります。
その点、サラたちの龍神器のほうがフライトモードでも操縦者は保護されていますから、進歩していると言えるでしょうか。
まぁ、ビジュアルやギミックの作画を優先してデザインされていることはわかってますし、そこにツッコむのは正直無粋かとは思います。アニメにウソは必要です。わかってる、わかってるんですよ。しかし、しかしここは……あえて言いたい。
ただ跨って乗っているだけの機体が横ロール宙返りしたら絶対落ちますよ!!
一体、アンジュたちは背面飛行した瞬間、自分の体をどのような手段で機体に保持しているのでしょうか?ニーグリップ?ええ~?どんな大腿筋の力で絞めてるんですか(^ω^ )普通に考えたら、背面飛行になった瞬間下半身がずり落ちて操縦桿にぶら下がる形になっちゃいますね……。
こうなったら、パラメイルには重力場制御装置が内蔵されていて、機体がどのような姿勢となってもライダーは常にシートに安定して座っていられるとか、シートとパイスーになにか吸着するギミックがあるとか、独自の設定で無理やり納得するしかありませんね(もちろんそんな設定はありません)。
やはりツッコんじゃダメなことでした、すみません(;^▽^A

投稿 : 2016/12/12
閲覧 : 296
サンキュー:

4

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