「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(TVアニメ動画)」

総合得点
85.5
感想・評価
2756
棚に入れた
15368
ランキング
235
★★★★☆ 3.8 (2756)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.6
キャラ
3.9

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

意外と王道な成長譚

 原作は未読。
 最初はタイトルから「この素晴らしい世界に祝福を!」のようにファンタジー世界を舞台に
したコメディかと思っていたら、意外とまっとうなファンタジー作品。
 本作のような文章形式のラノベタイトルはとみに増えてきた感がある。
 個人的にはトレンドに右へ倣えするような行為はあまり好きではないが、それでも
タイトルから作品の雰囲気、概要を想像できるメリットはあると思う。
 ただ、あくまで私感だが、この作品に関してはこのタイトルは作品の内容を誤解させて
しまうんじゃないかと。

 内容的にはいわゆるゲーム世界に転送される系統の作品とは異なる設定のようだが、
ステータスに代表されるようにファンタジー系RPG要素が多分にあり、この設定はなかなか
面白い。
 展開的には主人公であるベル・クラネルの成長譚といったところだが、この成長という部分に
関して、重きを置いているのは弱い自分などに対する克服といった印象。この克服ということに
関してはリリルカ・アーデを始めとする、他のキャラにも見られる。

 キャラも魅力的で、本当にいい子といった感のベルも捨てがたいが、ヘスティアを始めとする
俗っぽい神様達が特に印象に残る。
 特にヘスティアはベルに対する素直なまでの愛情表現や焼き餅などが可愛いし、メタ的には
コメディ部分の貴重なポイントゲッターという印象。
 前半のベルとヘスティアだけのつつましい暮らし振りも、「貧しいながらも楽しい我が家」と
いった感じで微笑ましい。
 このヘスティア以外にも多くの女性キャラがベルに好意を抱いており、キャラの
相関関係的にはハーレムもののようになっているが、肝心のベルの好意はアイズ・
ヴァレンシュタイン一本に絞られているのが面白い。今後の展開で変化があるのかもしれない
けど。

 個々の話、特にベルのバトル絡みの部分はなかなか良いが、全体を貫くストーリーが
弱い感じ。
 原作未完作品ゆえの中途半端感はある程度はしょうがないし、序盤から全貌を明示しろと
野暮なことを言う気もない。
 ただ、現時点ではベルが強くなるという漠然とした目標だけしか判らず、他の原作未完作品と
較べても、それがやたらと顕著な印象。

投稿 : 2017/01/09
閲覧 : 186
サンキュー:

5

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