「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(TVアニメ動画)」

総合得点
85.5
感想・評価
2755
棚に入れた
15362
ランキング
234
★★★★☆ 3.8 (2755)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.6
キャラ
3.9

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ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

俺たちがダンジョンに潜る理由

原作ライトノベルは未読。

放送当時はスルーしていた作品。
理由は如何にも軽そうなタイトルから、どうせ死んでもすぐ生き返るようなヌルいダンジョンで、
ハーレム主人公が女の子とイチャイチャするだけの話だろう?と私が誤解していたからw

ところが最近、この春放送予定の外伝小説『ソード・オラトリア』のアニメ化PVを見て、
あれ?『ダンまち』って意外と真面目に冒険しているのか?
となり、あにこれのレビュー等で内容を再確認して、今更ダンジョンに挑んだ次第。

この世界の冒険者は結構キビシイ探索に挑んでいます。
やられたら容赦なく死ぬし、シャバは世知辛いw
可愛い女の子に出会えるくらいじゃないとやってられませんw

“冒険者は冒険しちゃだめ”というダンジョンRPGの鉄則を理解した、
真面目なファンタジー作品でした。失礼致しました。


それでもタイトルにはラブコメの波動で、鼻の下を伸ばした紳士を
ダンジョンに引きずり込もうという下心はあると思いますw
女神ヘスティア様は確かに巨乳のボクっ娘でしたし、謎の紐でしたw

けれど実際に観ていくと、この作品タイトルには、
冒険者はなぜ危険なダンジョンに挑むのか?
という命題を掘り下げた原作者のダンジョンへの深い愛が感じられます。


そもそも“冒険者”とは一体何なのでしょうか?

古のダンジョンRPGの典型等から再考すると、
冒険者とは、モンスターや大魔導師など、
正規の軍隊やお役所では手に負えない、厄介な問題に対して、
賞金や名誉等の甘言で、民間人を釣り、リスクを負わせるための美辞麗句。

それが“冒険者”という呼称なのだと考えられます。

本作ではそこに女神やファミリア等の設定が絡みますから、
多少事情は異なるのかも知れませんが……。

いずれにせよ冒険者とは、概ね、ならず者の寄せ集め。
金の切れ目は縁の切れ目。正義や常識などおよそ期待できない。
必要とあらば冒険者同士で蹴落とし合う。
英雄の登場などまず想定できませんw

本作でも、こうした冒険者社会の厳しさがよく表現されています。


ところが不思議なことに、ダンジョンでは、そんな荒くれ者の集団から、
武功を挙げて、時代を左右する英雄が出てくるものなのです。

生半可な正義など、たちまち汚されてしまう、
冒険者のダンジョン攻略にて、英雄が出現する謎。

それを本作では、{netabare} 主人公少年の英雄譚への憧れだけでは不足と考え、
そこにさらに恋慕を含んだ“剣姫”への憧れによる
スキル“憧憬一途”を絡めて解明を試みています。

最初は主人公少年のハーレム状況に爆発を願わざるを得ませんでしたが、
他の冒険者の不純なダンジョン攻略動機を見ていくうち、
好いた惚れたで時代が変るなら、むしろ清々しいなと感じるようになりましたw

観る前、ダンジョンに出会いを求めるのは不純だと思っていましたが、
終わってからは、それが力になるならアリだなと思えるようになりました。{/netabare}


キャラのファッションでは、ヘスティア様の“例の紐”の他に、
ヒロインたちの背中の露出が気になりましたw
どんだけ美少女の肩甲骨を追いかけ回したいのかと(笑)
{netabare} その背中に憧れて急速に強くなる!とか、突き抜けてるなぁ~wと思います。{/netabare}

ダンジョンへのこだわりだけでなく、原作者は色んな面でフェチだと感じますw

もっとも一度こだわったことを一途に掘り下げる執念がなければ、
ダンジョンRPGなんてやってられませんし、
その探求の集積が本作を魅力的にしているから良いのでしょうが……。

背中の防御が薄いヒロイン陣にはこれからも、
怪我等には注意して冒険に挑んで欲しいなと思いますw

投稿 : 2017/03/12
閲覧 : 541
サンキュー:

41

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