「結城友奈は勇者である(TVアニメ動画)」

総合得点
77.8
感想・評価
1407
棚に入れた
6888
ランキング
580
★★★★☆ 3.7 (1407)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

kooodain さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

能力物であまり描かれない代償をしっかりと描いている作品

ラノベタイトルにしているのが非常に勿体無いです。
それが理由で敬遠していましたが、まどマギより先に見たかったと今では思います。

1話の音楽演出のやり方や質がまどまぎと同じ。
1話だけですがこの点だけは正直揺るがないです。
また戦闘シーンでの世界の構築もまどまぎと同じです。
{netabare}非常に似ている点は戦闘する場所。
まどマギは魔女と戦う時の異空間がありますがこの作品はその点がかなり酷似しています。
現実世界との整合性を保つにはこの手法以外だとワープしかなさそうですし仕方ないかと。{/netabare}

ただ作品の方向性や戦闘手法等は大きく異なります。
最初敵の襲来とか何か覚えあると思いましたが最後まで見ると違いもありました。
{netabare}エヴァの使徒の襲来。
この点が全く同じ設定となっていますがこちらは12星座ですので微妙に異なります。
そもそも襲来物としてだってエヴァはパクリですし細かく言うと18体ですしね。
エヴァは聖書と神話のオマージュですがこちらは襲来するものを12星座に当ててるだけです。
ただの襲来物でエヴァのパクリとはちょっと言えないかと思います。{/netabare}
あと4話にして最終回が来るとは思わなかった…。

{netabare}簡単に違いを説明すると強大な能力には代償がいると言う話。
よくある能力を得る系の物はトレーニングや覚醒等だけで強い力を得たりするが代償が無い。
私はその状態に常に違和感とぬるさを覚えています。
この作品は代償が結構重いのでバランスが取れていてとてもいい感じです。
本物の代償と言うのは「生苦」です。
その点でまどマギはぬるいと思っていますがこの作品はまさに生苦が描かれとても良いです。
ただ一つ不満点を言うと失ったものは戻らないという点での相違です。
最後には失ったものが戻って行ったというのが個人的にはぬるいかなと思います。
主人公の代償を足までとプラス何か程度に抑えて戻らなくしてほしかったです。{/netabare}

物語の題材としては友情でしょうか。
勇者という役割を担ってしまった少女たちの友情や思いやりで物語が作られています。
心理描写も戦闘の理由も全てそれで見ていて気持ちがいいです。
また難解なものは何一つ無く見ていれば全てわかるという点でも良いかと。
難しいのも良いですが題材は友情ですのでこの位ストレートな方が楽しめます。

魔法少女的な物が好きな人は楽しく見れると思います。
まどマギ信者の方は比較するでしょうし見ないほうが良いかと思います。

▼物語の評価
非常に伝えたい事をストレートにわかりやすく出来ている。
テンポもよく無駄等もなく非常にコンパクトで凝縮されている。
設定の点でも{netabare}生苦等{/netabare}素晴らしいと思える点があった。
▼作画の評価
画面は非常に綺麗に作られている。
戦闘シーンも画面にそれなりな迫力があって大音量だと楽しめます。
▼声優の評価
配役はかなり適切にできていて画面にそのキャラがいるようでした。
演技も申し分ないです。
主人公の叫び声がちょっと微妙かなとは思いました…。
▼音楽の評価
挿入歌に既視感があったのが残念。
BGMやOPEDは作品の雰囲気に非常によくあったものが使われている。
▼キャラの評価
友情物語なのでどのキャラが好き等はありませんがどのキャラも良い。
特に各キャラの関係性が非常によく構築されていた。

投稿 : 2017/08/21
閲覧 : 274
サンキュー:

9

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