るるかん さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
各々のかるたへの情熱や想い、そして向き合い方に感動と感涙を繰り返す名作。
素晴らしいよ。本当によくできている作品です。
ここで、ゴタゴタ書くよりも、是非見て下さい。見れば分かるよって感じです。
この作品を崇高なものにしてくれているキャラはやっぱり大江さんです。彼女の言葉遣いや、心情や、歌に対する想いや仲間を思いやる心情や時にはかるた部の誰に対しても厳しさを持って接することができる性格は、殊に美しく心に響く。 {netabare} 団体の決勝で勝った時も、喜ぶ後輩の声を諌め、涙ながらに『下の句までちゃんと聞くまでが試合・・・』{/netabare}と言った場面は、とりわけ美しく感動した場面です。大江さんは、瑞沢高校かるた部の宝です。これは間違いないです。
私は原作読んでないから分からないのですが、大江さんって太一のことが好きなんじゃないかな?・・・って見てて感じました。どうなんだろう?
千早と大江さんって、見てて微笑ましい友人関係だと思います。かるた馬鹿の千早に歌の意味や情景を教えたり、女性としての立居振舞を随所に指摘してあげたり、かるたの魅力の別な一面を大江さんを通じて学ぶことができてとても楽しかったです。短歌の美しさや歌人の想いの丈が分かると、歌詠みが美しく感じますね。
しかし、競技かるたの試合ってあんなにも息苦しく激しく、精神力が要求されるんですね。アニメでもその緊迫感や激しさや試合中の精神力をほぼ完ぺきに表現できていたからこそ感動できるのでしょう。随所で感涙しました。
特に感動したのは{netabare}太一がB級決勝戦を勝利した後の千早の号泣の場面でした。自分には才能が無いと分かっている太一が努力と知力で3度B級の決勝まで進み、ようやく3度目で掴み取った優勝の軌跡を思い返すと、共に練習し戦ってきた千早は号泣するよね・・・ {/netabare}それにつられて自分も号泣せざる得ない感じでした。何度見ても泣けるね。
実写の方も3月にやるようですが、アニメの方が絶対に面白いでしょう。実写じゃなくて、アニメで劇場公開して欲しいです。チンケな演技でいい作品を台無しにしないで欲しいです。見ないからいいけど・・・。
続きが見たい。新も交えたA級での3人の戦いや関係はどうなっていくのか興味深いです。漫画喫茶に行ったら読んでしまいそうだけど、アニメの続きを楽しみたいので、読まないでいますw
とにかく素晴らしい、美しい作品です。これは誰にでもお薦めできる名作です。