「オーバーロード II(TVアニメ動画)」

総合得点
87.4
感想・評価
1075
棚に入れた
5664
ランキング
149
★★★★☆ 3.8 (1075)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

群像劇としての面白さが強まる

 原作は未読。
 前半はナザリックのリザードマン集落への侵攻。
 あくまで自陣営のために行動しているナザリックだが、1期においてはクレマンティーヌを始め、
悪役然とした者との対峙が多かったため、一種のダーティーヒーローのようにも見えたが、ここでは
ナザリックが悪役といった描かれ方で、改めてナザリックの本質が見えたような気がした。
 リザードマンは作品世界ではデミヒューマンという位置付けなのだろうが、それでもは虫類の
ラブロマンスや交尾を見ることになるとは思いもしなかったw。

 後半はリ・エスティーゼ王国の各陣営の動きをそれぞれ描くといった感じで、1期以上に
群像劇的色合いが濃くなってきた。この作品世界自体を楽しむような一種の歴史劇的捉え方をする
人は面白く感じたんじゃないかと思う。
 ここではセバス・チャンがツアレニーニャ・ベイロンを助けたことに端を発する活躍が
ヒーロー然としたものでカタルシスを得やすいものだったが、これはあくまでセバスの独断による
行動。
 この辺は制作者であるたっち・みーの性格が反映されているようだが、他の階層守護者なども
制作者に対する思慕の情は相当強いみたい。仮にアインズ・ウール・ゴウン以外の至高の四十一人の
誰かがこの世界に転移されていて、アインズとは異なる考えを持っていた場合、その誰かに制作
された者は「どういったスタンスは取るのだろう?」と考えてしまった。

 原作自体の強さか、ストーリー展開それ自体は面白かったが、アニメ化としてはちょっと・・・と
いった感じ。
 後半などはダイジェスト版を観ているような感じで、世界観や設定の妙を楽しむにはちょっと
物足りず、原作未読の身でも「色々と削られているのだろうな」と判ってしまうような感じ。
 会話もそんな感じで大意を伝わるが、なんかやり取りが不自然に感じられる部分があったりする。
作画や戦闘描写も不満が残る部分が。

 モモンガの表面上の態度と内面の心情との差異を始めとするコメディ要素は相変わらず健在で、
ストーリー自体がシリアスなものゆえに余計に面白さを感じる。
 ただ当初は鈴木 悟がアインズを演じていたような感があったが、どんどん同化していっている
ようで、そこに気味悪さも感じる。

2020/04/20

投稿 : 2020/04/20
閲覧 : 240
サンキュー:

8

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