「ゴブリンスレイヤー(TVアニメ動画)」

総合得点
85.7
感想・評価
1038
棚に入れた
4981
ランキング
219
★★★★☆ 3.7 (1038)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」

この作品の原作は未読です。
「ゴブリンスレイヤー」というタイトルを初めて耳にした際、もう少しライトなイメージの作品だと勝手に想像していました。

確かに、一昔前のロールプレイングゲームなら、スライムと一緒に始まりの街近辺に出現する所謂最弱系のモンスターという位置付けでした。
その設定は、その後も踏襲され続けてきたので「ゴブリン=弱い」が一般的に定着したんだと思います。

ですが、ゴブリンが一筋縄ではいかない存在である事は、「灰と幻想のグリムガル」で十分勉強済です。
「生きるって、簡単じゃない。」こう書かれた公式HPには今でもヒロとメリィがお互いの背中を預け合っているシーンが掲載されています。
ふと目についたのが「灰と幻想のグリムガル」の公式HPに「BS11にて、2019年1月6日より毎週日曜24:00~再放送」と記載されているではありませんか。
未視聴の方には是非お勧めしたい作品です。

ゴブリン繋がりで「灰と幻想のグリムガル」に話がぶっ飛んでしまいました…^^;

辺境のギルトには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという…
冒険者になって、はじめて組んだパーティーがピンチとなった女神官。
それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった。

彼は手段を選ばず、手間を惜しまずゴブリンだけを退治していく。
そんな彼に振り回される女神官、感謝する受付嬢、彼を待つ幼馴染の牛飼娘。
そんな、彼の噂を聞き、森人(エルフ)の少女が以来に現れた…。

上記は公式HPの「STORY」に記載されている一文です。
この物語を端的且つ的確に表現しているので引用させて頂きました。

1話視聴して思ったのは、「灰と幻想のグリムガル」とは全く別路線の作品であるということです。
「灰と幻想のグリムガル」でヒロたちがゴブリンと戦ったのは、自分たちが生きていく上で相手にできるモンスターはゴブリンしか居なかった…
だからゴブリンと戦ったんです。
ですが、本作の主人公…ゴブリンスレイヤーは序列三位という肩書きを持つほどの実力の持ち主であるにも関わらず、ゴブリンしか相手にしないんです。
この違い…天と地ほどの差があると思います。

ゴブリンスレイヤーがここまでゴブリン討伐に固執しているのか…
それは物語の進展に伴い明らかになりますが、本作におけるゴブリンは相当狡猾です。
確かに1匹だけなら脅威たり得ることはありません。
ですが、彼らは群れで行動し、時には村一つを丸ごと飲み込んでしまうほどの脅威になります…
彼らは奇襲を得意とし、手口は常に残忍です…
彼らは捉えた女性を辱めるだけじゃ無く子孫繁栄の道具として使います…
それに一口にゴブリンといっても、実は色んな種類のゴブリンが存在するんです。
ゴブリン
ホブゴブリン
ゴブリンシャーマン
ゴブリンチャンピオン
ゴブリンロード
等々…

ヨーロッパの民間伝承によると、ホブゴブリンは密かに家事を手伝う善良な妖精という言い伝えも残っているようですが、本作品に登場するゴブリンは情状酌量の余地の無いゴブリンばかりです。
だから、ゴブリンは決して野放しにしてはいけない存在なんです。

この作品を見ていると、ゴブリン退治もホントに危険と隣り合わせ…
命がいくつ合っても足りないような仕事ばかりで、しかもゴブリン相手だから決して評価されないという極めて割に合わない上、よくこれまで一人で戦ってこれたなぁ、と感心しましたよ。

そんな中でも、ゴブリンスレイヤーと一緒にゴブリンを退治してくれる仲間が現れました。
女神官(CV:唯ちゃん)
妖精弓手(CV:奈央ぼう)「上の森人(ハイエルフ)」の野伏(レンジャー)
鉱人道士(CV:中村悠一さん)鉱人(ドワーフ)の精霊使い(シャーマン)
蜥蜴僧侶(CV:杉田智和さん)蜥蜴人(リザードマン)の神官

公式HPの「STORY」にはもう少し登場人物が記載されていたので、以下の追記します。
牛飼娘(CV:井口さん)
受付嬢(CV:まややん)

この手の物語で仲間が増えるという事は何を意味するのか…
お分かりですよね。
これまでより格段に敵が強くなるということ…
例えゴブリンスレイヤーであっても一人では太刀打ちできないこと…
この予想…決して大外れすることはありませんでした。

何度絶体絶命のピンチをすり抜けてきたことか…
満身創痍なんて言葉や安っぽく感じるほど全身ボロボロ…
でもこれが「ゴブリン」を相手にするという本質なんだと思います。

冒険者とゴブリンの生き残りを賭けた戦い…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Miliさんの「Rightfully」
エンディングテーマは、そらるさんの「銀の祈誓」
Miliさんは今期2作目のオープニング担当ですね。
オープニングとエンディグの両方を手掛ける、というケースはこれまでにもありましたが、全く異なる作品で楽曲が使用されるのは珍しいのではないでしょうか。

1クール全12話の物語でした。
ゴブリンとの緊迫した戦いが癖になりそうな作品でした。
ラストテロップ「Goblin Slayer will return」は額面通りに受け取って良いんですよね?
途中で梯子が外されない事を祈りつつ、続編の発表を楽しみにしています。

投稿 : 2018/12/31
閲覧 : 292
サンキュー:

37

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