「灰と幻想のグリムガル(TVアニメ動画)」

総合得点
87.2
感想・評価
1954
棚に入れた
9394
ランキング
161
★★★★☆ 3.9 (1954)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「水彩画のような背景」「生活感あふれる日常」「思い出せない前の世界の記憶」

<2020/6/28 追記>
この作品、少しだけ自分の好きな「灰羽連盟」に雰囲気似てるような気がするんですよね。
「綺麗な背景」
「地味で生活感あふれる日常」
「思い出せない前の世界の記憶」
 
もちろん全然違うところの方が多いのですが。

二期来ないかな。

<2019/1/5 初投稿>
原作のラノベは未読です。
本放送時に見てました。
ある日、突然、普通の少年少女たちが剣と魔法のRPG的異世界に放り込まれる。

昨今のラノベやなろう系原作アニメの定番で、毎期数作はこういうのありますよね。
俺つえー&ハーレム。
地上波ドラマで言えば刑事ものとか医療もののようなもの。
「とりあえずこういうの出しときゃ大ハズレはしないでしょ?」というちょっと情けない大人の事情が垣間見える 笑。

ところが本作はそんなテンプレ設定にははまらないものでした。
「俺TUEEE」の真逆

主人公ハルヒロはなんの変哲も無い普通の少年ですし、さらに主人公パーティーはひたすら弱いのです。

ハルヒロを含めた12名の少年少女たちは、ある日気がつくと、不思議な異世界に「居ました」

そこは中世ヨーロッパのような剣と魔法のファンタジーな世界。
戸惑う彼ら。

さらに追い討ちをかけるように、自分たちがどこから来たのか霞がかかったように思い出せません。

そしてハルヒロたちはその不思議な世界で生きていくために選択を求められます。

義勇兵としてモンスターと闘うのか
街の住人として貧しくも穏やかな暮らしを送るのか

こんな感じで物語は始まります。


好きなところ

まず背景ですね。
水彩画のような背景。
綺麗。。
深く、淡い緑を基調とした、まるで東山魁夷の風景画を見ているよう、というとさすがに褒めすぎかもしれませんが。

まさに「幻想」的
これは極めて好みでした。
大好きなやつ。

「この素晴らしい世界に祝福を!2」の温泉宿のパース画
あれも結構好きだったんですけど、あんな感じの雰囲気が全編に、という感じです。

そしてもう一つ。

お話が地味なとこ。
ハルヒロたちは弱いです。
特別に強い力のない普通の人なので当たり前。

最弱モンスターのはずのゴブリンに振り回され、
危険に晒され、
悲しい目に遭いながら、
繰り返し工夫して少しずつアジャストしていきます。

そんなお話です。
ストーリーの起伏は淡々としているようで、でも、しっかりあります。

登場人物一人一人の心情や行動が丁寧に生々しく描かれていて、
幻想的な背景に包まれて、
見てるとまるで自分がその世界に入り込んだ錯覚に陥ることも。

落ち着いたファンタジー作品を楽しみたい方にうってつけの作品です。

一つだけ気になったのは、ハルヒロの{netabare}「光る線」
ドラクエの「どくばり」{/netabare} か?笑

そこだけチート気味なのが少し気になりました。。

投稿 : 2020/06/29
閲覧 : 820
サンキュー:

72

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