ニック さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
微妙
キルラキルやグレンラガンは大好きだがこれは期待はずれ
いろいろと問題はあるけれど、最も大きな問題は主人公のガロだ。共感というものが全くできない。何故ならば、彼は何故消防士(救助、レスキュー)をやるのかという点で、「クレイに救われたので憧れた」では弱いからだ。ありきたりだし、もっと絶対的なものであってほしい。
それは『僕らのヒーローアカデミア』のオールマイトなどに見られる、絶対的な憧れ、崇高さだったり、もしくは『メメント』の復讐など、それはそれがあるとないとではガラリと変わるようなものであってほしい。この場合のクレイは絶対的どころか黒幕なのだ。「クレイに救われたガロ」という情報は、ガロの少ない情報のひとつで、それが揺らいでしまうともはや何が残っているのか私達にはわからない。
作品を通してガロの中で絶対の存在があってほしいのだ。その「絶対の存在」を原動力にして行動してほしい。それがないガロは私には理解不能な存在になってしまった。ガロが何故戦うのか、救うのか、それは全くわからないので薄っぺらく感じる。通常の道徳心なんて理性的なものに共感はできない。「火消し魂」とはつまりどういうことなのかがわからない。
退屈こそしなかったが、もっと面白いものが作れたはずだと思ってしまう。色彩や、3Dを活かしたアニメーションは良かった。また次に期待したい