くろゆき* さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
私がここまで皆と歩んできたことは、全てもう私の一部なの。私自身なの。 ママやパパが私を育ててくれたように、 Aqoursやみんなが私を育てたの。何一つ、手放すことなんて出来ない、それが今の私なの。
まずは言いと思ったとこはエンディング曲「Next SPARKING!!」これが一番の感動要因でした。
アクアの物語の完結・・さらばアクアよ・・そう思わせてくれました。
(歌の途中から卒業生トリオが加わったのだけは少々ひっかかりを覚えたものの(汗))
そして卒業生トリオが抜けて6人になった新生アクア。
聖良さんが抜けて新たなグループでリスタートを試みる理亞ちゃん。
しかし両方ともうまくいきません。
そんな彼女たちがどんな答えを得て、どう前へすすんでいくのか・・
このあたりがこの映画の肝と感じました。
そんななかでも、理亞ちゃんのアクア加入提案は興味深かったです。
このとき自分は、それも一つの道・・と感じました。
それだけに、それに反対したルビィちゃんには、
「理亞ちゃんの理解者」と改めて感銘したものです。
ですが気になった点がいくつかあります。
編入先の静真高等学校にて、一部の保護者が、浦の星女学院の編入を反対していることが判明します。
そのため浦の星の面々は、一時的に廃校になった小学校を借り分校として生活するという隔離じみた扱いを受けるに至ります。
そのことに心を痛めている渡辺月(曜のいとこ・静真高校の生徒会長)やアクアの活躍により、編入が受け入れられる・・というのが
この映画のストーリーです・・・が!
正直このエピソードは、本編の続きの映画よりも、スピンオフにしたほうが良かったのでは?・・と感じました。
例えば・・主人公は渡辺月。
時系列は、浦の星女学院の統廃合が正式に決定し、アクアが「ラブライブに優勝して、浦の星の名前を残してみせる!」と決意を新たにした(つまり2期7話ラストの)頃から。
内容は、生徒会長・月が、「アクアや浦の星の他生徒たちの頑張り、活躍、絆」を一人でも多くの保護者や生徒達にアピールし、最後にはアクアのラブライブ優勝を機に、編入反対を思いとどまらせること。
そして、アクアの預かり知らぬところで、浦の星は静真高校の編入を受け入れられる。・・という、そんなイメージです。
効率的にも、そして月の有能感という意味でも良いと思われるのですが・・・。
もうひとつは、小原マリさんの母のエピソードです。
小原母は、果南さんやダイヤさんの影響で、娘が自分の言うことを聞いてくれなくなったことを憂いています。そのため彼女は、果南さんやダイヤさんのことは元より、マリさんの理事長活動やアクア活動をも快く思ってはいない模様です。
そんな彼女は、高校卒業したマリさんに強引に縁談をおしすすめようとしたり、
逃げ出したマリさん(果南さんやダイヤさんも同行)を捜索するために
アクア6人を利用する、といった行動に出ちゃいます。
最後には、アクアは(友情・努力の結晶たる)歌で小原母の説得に至るわけです・・が!
このエピソードも、本編の続きの映画よりも、スピンオフにしたほうが良かったのでは?・・と感じました。
主人公は、小原父と母。
こちらも最後には、アクアのラブライブ優勝を機に、小原母が娘を理解するに至る・・というストーリー。
むしろテーマは、娘をもつ両親の苦悩と想い。・・という、そんなイメージです。
こういってはなんですが、本編ならびに映画だと若干、両親の悪玉感がございました(汗)ので・・・
イタリアを舞台にしたストーリーは、(行方不明とか縁談問題とかは無く)アクアとセイントスノーの合同旅行のほうが良かったのでは・・?と感じました。
総合的に見てうーむ・・・・気になった点が結構ありましたため、最高だったとは評しかねます(汗)。
そしてもし、エンディング曲「Next SPARKING!!」が無かったなら、もしかしたら評価はもう少し低かったかもしれません。