「ヴァイオレット・エヴァーガーデン(TVアニメ動画)」

総合得点
94.1
感想・評価
2537
棚に入れた
10331
ランキング
6
★★★★★ 4.2 (2537)
物語
4.1
作画
4.5
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.1

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ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

気持ちを伝えるのって、本当に難しい。

主人公はヴァイオレット。もともと孤児であったところを拾われ、軍人として雇われた。ギルベルト少佐の部下として、戦争中に「武器」として躍動したが・・・ある作戦中に少佐とともに戦闘に巻き込まれて、少佐とは生き別れてしまう。
ヴァイオレットは救出されたが、戦闘中に両腕を失い、金属製の精巧な義手を付けることになる。少佐がいなくなって生きる意味さえ失いかけたが、まだ生きていると信じながら、軍人としてではない日常生活を始めることになる。

少佐の知り合いであった中佐が戦争を機に軍人を辞めて興した郵便会社のもとで働くこととなる。そこで出会った職業が「自動手記人形サービス」である。要するに、代筆業である。ヴァイオレットがこの仕事を選んだ理由は、少佐が自分に遺した「愛してる」の意味を知るためである。

ヴァイオレットには、普通の人間が持っているような一般的な感情はなく、「愛してる」が大切な言葉だとは分かっていても、その意味をまったく理解できなかった。手紙の代筆業を通して、それを知ろうと励むこととした。
手紙の代筆を通して、様々な境遇の十人十色な感情に触れるたび、「愛してる」の意味に近づいていくヴァイオレット。自動手記人形としての自分の成長に手ごたえを感じ始めていた矢先、少佐が亡くなったことを客先で知ってしまう。自分の生きる糧であった少佐を失い取り乱したかけたが、仕事に対して感じ始めていた誇りや、自分の中で育っていく「感情」という根のおかげでなんとか耐える。

ヴァイオレットは、自動手記人形サービスとして生きることを選択する。


・・・・「愛してる」に限らず、気持ちを伝えるのは本当に難しい。
直接言葉にしないと伝わらない気持ちもあれば、手紙にすると伝わりやすい気持ちもあれば、絶対に伝わらない心のうちに秘めるしかない気持ちもある。このアニメを見ながら、そんなことを思った。

手紙というものは不思議である。こんなデジタルな時代にもまだ残っているのだから、とても魅力のあるものである。メールでも電話でもなく、手紙を書きたくなることはありませんか?久しぶりに手紙書いてみませんか?そんな風に語りかけられたような気がした。


いちばん感動したのは10話。死期が近い母親が、世に残していかなきゃいけない幼い娘に、毎年誕生日届くようにに手紙を何十通も書いたというお話。涙せざるを得なかった・・・

投稿 : 2020/11/29
閲覧 : 311
サンキュー:

11

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